JP2012252338A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 温度ムラを生じることなくエネルギーの節約を図ると共に、ウォームアップ時間、或いはスリープモードからの復帰時間の短縮を得る定着装置を提供すること。
【解決手段】 実施形態の定着装置は、導電層を備える定着ベルトと、前記導電層を電磁誘導加熱する誘導電流発生部と、前記定着ベルトとニップを形成する対向部と、前記誘導電流発生部により電磁誘導加熱される補助発熱部と、前記補助発熱部を前記定着ベルトに対して移動する移動部とを備える。
【選択図】図8

Description

実施形態は、複写機、プリンタ或いは複合機等に搭載され、発熱部の均熱化を得る定着装置及び画像形成装置に関する。
従来Multi Function Peripheral(MFP)やプリンタ等の画像形成装置では、エネルギーを節約し、ウォーミングアップ時間の短縮を得るために、発熱部の熱容量を小さくすると共に、熱量の不足を補充するための補助発熱部を備え、発熱部に生じる温度ムラを防止するヒートパイプを備える定着装置がある。
補助発熱部及びヒートパイプを備える定着装置では、補助発熱部及びヒートパイプがそれぞれ熱容量を有することから、発熱部のウォームアップを開始当初、或いは発熱部のスリープモードからの復帰開始当初に、補助発熱部及びヒートパイプが発熱部の熱を奪い、ウォームアップ時間、或いはスリープモードからの復帰時間の短縮を妨げる恐れがある。
特開2006−47768号公報
このが解決しようとする課題は、温度ムラを生じることなくエネルギーの節約を図ると共に、ウォームアップ時間、或いはスリープモードからの復帰時間の短縮を得る定着装置及び画像形成装置を提供することである。
上記課題を達成するために、実施形態の定着装置は、導電層を備える定着ベルトと、前記導電層を電磁誘導加熱する誘導電流発生部と、前記定着ベルトとニップを形成する対向部と、前記誘導電流発生部により電磁誘導加熱される補助発熱部と、前記補助発熱部を前記定着ベルトに対して移動する移動部とを備える。
第1の実施形態の定着ユニットを搭載したMFPを示す概略構成図。 第1の実施態様の定着ユニットを側面から見た概略構成図。 第1の実施態様の定着ユニットを正面から見た概略構成図。 第1の実施形態の定着ベルトの層構成を示す概略説明図。 第1の実施形態の定着ベルトと補助発熱部を示す概略説明図。 第1の実施形態の金属プレートを図2の矢印(V)方向から見た概略説明図。 第1の実施形態のヒートパイプを内蔵する均熱層を示す概略説明図。 第1の実施形態のプレスローラの定着ベルトからの離間を示す概略説明図。 第1の実施形態のプレスローラの定着ベルトへの当接を示す概略説明図。 第1の実施態様のウォームアップの間の、プレスローラと補助発熱部の移動を示すタイミングチャート。 第2の実施態様の定着ユニットを側面から見た概略構成図。 第2の実施形態の定着ベルトと補助発熱部を示す概略説明図。 第3の実施形態の定着ユニットを側面から見た概略構成図。 第3の実施形態の定着ベルトと補助発熱部を示す概略説明図。 第3の実施形態のニッケルメッキ層を図13の矢印(W)方向から見た概略説明図。 第4の実施形態の補助発熱部の定着ベルトからの離間を示す概略説明図。 第4の実施形態の補助発熱部の定着ベルトへの近接を示す概略説明図。 第4の実施態様の均熱層を示す概略説明図。 第4の実施態様の均熱層とサーモスタットを図18の矢印A−A方向から見た概略説明図。 第4の実施形態の変形例の均熱層を示す概略説明図。 第4の実施形態の変形例の均熱層とサーモスタットを図20の矢印B−B方向から見た概略説明図。 第5の実施形態の定着ユニットを側面から見た概略構成図。 第5の実施形態のヒートパイプを内蔵するサテライトローラを示す概略説明図。
以下、実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態の定着装置を図1乃至図10を参照して説明する。図1は第1の実施形態の定着装置を搭載したタンデム方式の画像形成装置であるカラーのMFP(Multi Functional Peripheral)1を示す概略構成図である。MFP1は、画像形成部であるプリンタ部10、給紙部11、排紙部12、スキャナ13、を備える。MFP1は、MFP1の全体を制御するCPU100を備える。
プリンタ部10は、中間転写ベルト15に沿って並列に配置される、Y(イエロ)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の4組の画像形成ステーション16Y、16M、16C、16Kを備える。各画像形成ステーション16Y、16M、16C、16Kは、感光体ドラム17Y、17M、17C、17Kをそれぞれ備える。
各画像形成ステーション16Y、16M、16C、16Kは、矢印a方向に回転する感光体ドラム17Y、17M、17C、17Kの周囲に、チャージャ18Y、18M、18C、18K、現像装置20Y、20M、20C、20K、and感光体クリーナ21Y、21M、21C、21Kを備える。プリンタ部10は、画像形成ユニットを構成するレーザ露光装置22を備える。レーザ露光装置22は、各感光体ドラム17Y、17M、17C、17Kに、各色に対応したレーザ光22Y、22M、22C、22Kを照射する。レーザ露光装置22はレーザ光を照射して、各感光体ドラム17Y、17M、17C、17Kに静電潜像を形成する。
プリンタ部10は、中間転写ベルト15を支持するバックアップローラ27及び従動ローラ28を備え、中間転写ベルト15を矢印b方向に走行する。プリンタ部10は、中間転写ベルト15を介して、各感光体ドラム17Y、17M、17C、17Kと対向する位置に、1次転写ローラ23Y、23M、23C、23Kを夫々備える。各1次転写ローラ23Y、23M、23C、23Kは、各感光体ドラム17Y、17M、17C、17Kに形成されるトナー像を中間転写ベルト15に1次転写して、トナー像を順次重ねる。各感光体クリーナ21Y、21M、21C、21Kは、1次転写後に各感光体ドラム17Y、17M、17C、17K上に残留するトナーを除去する。
プリンタ部10は、中間転写ベルト15を介してバックアップローラ27と対向する位置に2次転写ローラ31を備える。2次転写ローラ31は、中間転写ベルト15に従動して矢印c方向に回転する。プリンタ部10は、ピックアップローラ34により給紙部11から記録媒体であるシートPを取り出し、中間転写ベルト15のトナー像が2次転写ローラ31位置に到達するタイミングに合わせて、搬送路36に沿ってシートPを2次転写ローラ31位置に給紙する。2次転写時、プリンタ部10は、中間転写ベルト15と2次転写ローラ31のニップに転写バイアスを形成して、中間転写ベルト15のトナー像を、シートPに一括2次転写する。
プリンタ部10は、搬送路36に沿って、2次転写ローラ31の下流に定着装置である定着ユニット32、排紙ローラ対33を備える。
MFP1は、プリントを開始すると、プリンタ部10で形成した画像をシートPに転写し、定着後、排紙部12に排紙する。
画像形成装置はタンデム方式に限らないし、現像装置の数も限定されない。画像形成装置は、感光体から直接記録媒体にトナー像を転写しても良い。
定着ユニット32について詳述する。図2、図3に示すように定着ユニット32は、定着ベルト60、対向部であるプレスローラ61、誘導電流発生部である誘導電流発生コイル(以下IHコイルと略称する。)70、ニップパット74、補助発熱部80、ニップパット74及び補助発熱部80を支持するステイ77を備える。プレスローラ61は、後述する移動部90により定着ベルト60と接離する。定着ユニット32は、定着ベルト60の温度を検知するサーミスタ66、定着ユニット32の異常発熱を検知する安全装置であるサーモスタット67を備える。
定着ベルト60は、筒状のエンドレスベルトである。定着ベルト60は、例えば図4に示すように、導電層60a、弾性層60b、表面離型層60cを備える。導電層60aは、交流電流をIHコイル70に印加することで誘導発熱する。導電層60aは例えばニッケル(Ni)、銅(Cu)、ステンレス等の単層であっても良いし、異なる部材を積層する多層構造であっても良い。弾性層60bは、例えばシリコンゴムからなり、定着ユニット32の定着性の向上を得る。表面離型層60cは、例えばPFA樹脂等のフッ素樹脂を用いる。ただし弾性層60b、離型層60cは厚みを選定して、熱容量が大きすぎないようし、定着ユニット32のウォーミングアップ時間の短縮を図る。
プレスローラ61は、例えば芯金61aの表面に耐熱性のゴム層61bを設け、表面に例えばPFA樹脂等のフッ素系樹脂からなる離型層61cを備える。
定着ベルト60の端部を支持するフランジ62は、定着ベルト60の内径に嵌まり、定着ベルト60をほぼ円形に保つ。モータ63は、ギア群63aを介してプレスローラ61を回転する。定着ベルト60はプレスローラ61に従動して回転する。定着ベルト60は、プレスローラ61と独立して回転しても良い。
ニップパット74は、定着ベルト60の内周面をプレスローラ61側に押圧して、定着ベルト60とプレスローラ61の間にニップ76を形成する。ニップパット74は、例えば耐熱性のポリフェニレンサルファド樹脂(PPS)、液晶ポリマ(LCP)、フェノール樹脂(PF)等で形成する。定着ベルト60とニップパット74の間に、例えば摺動性が良く耐摩耗性の良いシートを介在し、あるいはシリコーンオイル等の潤滑剤を塗布すれば、定着ベルト60とニップパット74の間の摩擦抵抗を小さくできる。
補助発熱部80は、ヒートパイプ81を内蔵する均熱層82と、補助発熱層である金属プレート83を備える。補助発熱部80は、定着ベルト60の内周方向への配置位置を調整するスプリング87を備える。金属プレート83は、定着ベルト60の形状に倣った円弧形状である。均熱層82は金属プレート83に接する。熱伝導性の良い接着剤を用いて均熱層82を金属プレート83に接着する。
金属プレート83は、例えば鉄等の磁性部材を用いる。金属プレート83は、IHコイル70の誘導電流により渦電流を生じ、誘導加熱して、定着ベルト60の発熱を補助する。補助発熱部80は定着ベルト60と摺動する面にフッ素コートした離型層85を備える。図5に示すように、補助発熱部80は、定着ベルト60方向に移動して、微小な空間θを設けて定着ベルト60に近接し、或いは定着ベルト60に接触する。
図6に示すように、金属プレート83は全域にわたってスリット84を備える。スリット84は、金属プレート83に発生する渦電流86を小さくする。スリット84を供える金属プレート83の誘電発熱は、スリットの無い金属プレートに比べて低くなる。
金属プレート83に形成するスリット84の間隔は、金属プレート83のセンター(C)では広く、金属プレート83の端部(E)では狭い。金属プレート83の端部(E)周辺領域に比べて、金属プレート83のセンタ(C)周辺領域では、IHコイル70により生じる渦電流86が大きい。金属プレート83のセンタ(C)周辺領域では、誘導発熱も高くなり、定着ベルト60への熱供給が大きい。金属プレート83の端部(E)周辺領域では、IHコイル70により生じる渦電流86が小さく、誘導発熱が低く、定着ベルト60への熱供給が小さい。スリット84の間隔を調整することにより、例えば連続通紙の場合に、センタ(C)周辺領域の通紙領域では金属プレート83から定着ベルト60への熱供給量を多くして、定着温度を維持する。端部(E)周辺領域の非通紙領域では、金属プレート83が定着ベルト60の熱を奪い、定着ベルト60の温度が高くなり過ぎるのを抑える。
均熱層82は、定着ベルト60及び金属プレート83の長手方向(定着ベルト60の回転方向である矢印q方向と直交する方向)の均熱化を図る。均熱層82は、例えば銅やアルミ等の非磁性材で熱伝導性の良い材料を用いる。均熱層82を非磁性材とすることにより、IHコイル70からの磁界が金属プレート83を透過して、定着ベルト60の内部に達するのを遮断する。均熱層82は、図7に示すように、たとえばアルミ材を引き抜き成形した中空部に水等の溶媒を注入し、端部82aを密封してなる複数本のヒートパイプ81を内蔵する。中空部は、押し出し成形により均熱層82に形成しても良い。
ヒートパイプ81は、均熱層82の長手方向に、定着ベルト60の加熱領域全域にまたがる長さ(L)に配置される。ヒートパイプ81は均熱層82に均等の間隔で配置される。ヒートパイプ81の溶媒は高い熱伝導性を備える。均熱層82は、補助発熱部80の長手方向の全域の温度の均熱化を計る。
均熱層82と金属プレート83を備える補助発熱部80は、スプリング87を介して、ステイ77に弾性支持される。移動部90は、プレスローラ61を定着ベルト60に対して移動するのに連動して、補助発熱部80を定着ベルト60に対して移動する。
図8に示すように移動部90は、プレスローラ61のシャフト61dを支持するローラアーム91とステイ77の端部77aを支持するステイアーム92を備える。ローラアーム91は軸91aを中心に回動し、ステイアーム92は、軸92aを中心に回動する。移動部90は、ローラスプリング93とステイスプリング94を備える。ローラスプリング93は、ローラアーム91に矢印d方向の回動力を与え、ステイスプリング94はステイアーム92に矢印e方向の回動力を与える。移動部90は、カムモータ97により軸96aを中心に矢印h方向に回転するカム96を備える。カム96は、ローラスプリング93に抵抗してローラアーム91を矢印f方向に回動し、ステイスプリング94に抵抗してステイアーム92を矢印g方向に回動する。
定着ユニット32の操作について述べる。
MFP1の電源がOFFの間、定着ユニット32の移動部90は、カム96の長辺αをローラアーム91に当接し、短辺βをステイアーム92に当接する位置で停止する。図8に示すように、プレスローラ61はローラスプリング93に抵抗して定着ベルト60から離間する。補助発熱部80はステイスプリング94のスプリング力により、定着ベルト60の内周から離間する。
図10に示すように、時間t1で、MFP1の電源をONし或いは、MFP1をスリープモードから復帰すると、定着ユニット32はウォームアップを開始する。CPU100は、時間t2でモータ63及びカムモータ97をONして、プレスローラ61を矢印r方向に回転し、カム96を矢印h方向に回転する。カム96の長辺αはローラアーム91から離れ、ローラスプリング93によりローラアーム91が矢印d方向に回動し、時間t3でプレスローラ61は定着ベルト60に当接してニップ76を形成する。定着ベルト60は、プレスローラ61に従動して矢印q方向に回転する。
プレスローラ61の定着ベルト60への当接後、CPU100は、時間t4でIHコイル70をONして、定着ベルト60と金属プレート83の発熱を開始する。CPU100は、カム96が半周する時間t5でカムモータ97をOFFし、カム96を、短辺βがローラアーム91に当接し、長辺αがステイアーム92に当接する位置で停止する。図9に示すように、ステイアーム92は、ステイスプリング94に抵抗して、矢印g方向に回転し、補助発熱部80は、定着ベルト60の内周に向かう方向に移動する。補助発熱部80の金属プレート83は微小な空間θを設けて定着ベルト60に近接する位置で停止する。
時間t6で定着ユニット32がレディ温度に達すると、時間t7以降、CPU100は、サーミスタ66の検知結果に応じて、IHコイル70をON−OFF制御して、定着ベルト60をレディ温度に保つ。CPU100は、時間t8でカムモータ97をON後、時間t9でカムモータ97をOFFし、カム96をレディ位置まで周回して停止する。定着ベルト60に接触するプレスローラ61の加圧力をウォームアップモードの加圧力からレディモードの加圧力に減圧する。この間補助発熱部80は、定着ベルト60に対して微小空間θを保持する。
移動部90は、プレスローラ61を定着ベルト60に当接した後にタイムラグを経て補助発熱部80を定着ベルト60に近接する。ウォームアップの間、IHコイル70をONして、定着ベルト60と金属プレート83の発熱を開始する時間t4では、補助発熱部80は、定着ベルト60の内周から離間している。定着ベルト60と金属プレート83の発熱開始時に、補助発熱部80自身の熱容量により、定着ベルト60の熱を奪うのを抑える。
定着ユニット32は、定着ベルト60と金属プレート83の発熱を開始する時間t4から補助発熱部80が定着ベルト60に近接する時間t5までのタイムラグt0の間に、定着ベルト60自身によるウォームアップを促進する。金属プレート83は、時間t5に達するまでの間に、定着ベルト60を透過したIHコイル70からの磁束により発熱している。但しスリット84の間隔が狭い金属プレート83の端部(E)周辺領域の発熱は、スリットの間隔が広いセンタ(C)周辺領域の発熱に比べて低い。時間t5では、補助発熱部80を定着ベルト60に近接しても補助発熱部80は定着ベルト60の熱を奪わない。時間t5で補助発熱部80を定着ベルト60に近接した後は、微小な空間θを介して金属プレート83の熱を定着ベルト60に熱伝導する。
定着ユニット32は、補助発熱部80が加熱するまでは、補助発熱部80を定着ベルト60から離間して、補助発熱部80が定着ベルト60の熱を奪うのを抑える。定着ユニット32は、金属プレート83が加熱した後は、補助発熱部80を定着ベルト60に近接して、金属プレート83の熱を定着ベルト60に熱伝導することにより、電源ONからレディに達するまでのウォームアップタイムを縮小する。タイムラグt0は、例えばカムモータ97の回転速度を調整することで調整可能である。
定着ユニット32は、プレスローラ61の移動に補助発熱部80の移動を連動することにより、プレスローラ61と補助発熱部80を同じ機構で駆動でき、駆動機構の簡素化を得られる。定着ユニット32は、プレスローラ61の移動に補助発熱部80の移動を連動することにより、タイムラグt0の調整が容易であり、ウォームアップタイムをより適正に縮小でき、MFP1の高速化を得られる。
MFP1がプリントを開始すると、定着ユニット32は、カムモータ97をONして、カム96を、短辺βがローラアーム91に当接し、長辺αがステイアーム92に当接する位置で停止する。定着ベルト60に接触するプレスローラ61の加圧力をレディモードの加圧力からプリントモードの加圧力に増加する。定着ユニット32は、定着ベルト60を定着温度に制御して、トナー像を有するシートPをニップ76で挟んで、矢印t方向に搬送して、シートPにトナー像を加熱加圧定着する。
定着ベルト60の熱容量が小さいものの、定着ベルト60は、IHコイル70の磁束により直接発熱する熱と、金属プレート83から伝導される熱により、シートPを定着するのに十分な熱量を得る。
定着中、定着ベルト60の熱容量が小さいことから、定着ベルト60の通紙領域では定着ベルト60の温度が低下する。金属プレート83は、定着ベルト60への熱伝導により、通紙領域に対向する領域の温度が低下する。ヒートパイプ81は均熱層82を介して金属プレート83の非通紙領域の熱を通紙領域に熱伝導して、金属プレート83の通紙領域が温度低下するのを抑える。ヒートパイプ81は、金属プレート83の均熱化を図り、定着ベルト60の均熱化を図る。高速のMFP1では、定着ベルト60の熱容量が非常に小さいと、連続印刷時に定着ベルト60による熱供給が間に合わなくなる場合がある。補助発熱部80を定着ベルト60に近接させて、定着領域の熱容量を大きくすることで、高速連続印刷時の温度低下を防ぐ。
定着を行う間、金属プレート83から定着ベルト60への熱伝導をスムースに行い、定着ベルト60の通紙領域の温度不足によりプリントモードが中断するのを防止する。
シートPが小サイズである場合に、定着操作を連続すると、定着ベルト60の通紙領域では温度が低下し、定着ベルト60の非通紙領域では次第に温度が上昇する。金属プレート83は、通紙領域に対向する領域では金属プレート83の熱を定着ベルト60に与える方向に熱伝導し、非通紙領域に対向する領域では定着ベルト60の熱を金属プレート83に与える方向に熱伝導する。
定着ベルト60の非通紙領域と対向する金属プレート83の端部(E)周辺領域は発熱量が小さいことから、定着ベルト60の非通紙領域の熱はスムースに金属プレート83に伝達する。ヒートパイプ81は、均熱層82を介して、金属プレート83の温度上昇した端部(E)領域の熱を、温度低下したセンタ(C)領域に輸送して、金属プレート83の均熱化を得る。
連続して定着操作する間、金属プレート83のセンタ(C)領域から定着ベルト60への熱伝導を促進し、定着ベルト60から金属プレート83の端部(E)領域への熱伝導を促進する。定着ベルト60の通紙領域の温度不足により、あるいは非通紙領域のオーバーヒートによりプリントモードが中断するのを防止する。
プリントを終了すると、CPU100は定着ベルト60をレディ温度に保ち、定着ベルト60に接触するプレスローラ61の加圧力をレディモードの加圧力に減圧する。更にMFP1がスリープモードになり或いは電源OFFすると、CPU100はカムモータ97によりカム96を図8に示す位置に回転後MFP1を停止する。プレスローラ61は定着ベルト60から離間し、補助発熱部80は定着ベルト60から離間する。
定着ユニット32の駆動中に、例えば定着ベルト60或いは金属プレート83が異常発熱した場合は、サーモスタット67が働いて、IHコイル70への電力供給を遮断する。
第1の実施形態によれば、ウォームアップモードにおいて、金属プレート83が加熱するまでは、補助発熱部80を定着ベルト60から離間する。金属プレート83が加熱したら補助発熱部80を定着ベルト60に近接する。定着ユニット32のウォームアップの開始時に補助発熱部80の熱容量により、定着ベルト60の温度が下がるのを防止し、補助発熱部80が温度上昇した後は、金属プレート83により定着ベルト60を加熱してウォームアップ時間の短縮を得る。
第1の実施形態によれば、プリントモードにおいて、金属プレート83から定着ベルト60に熱伝導して、通紙領域の温度不足によりプリントモードが中断するのを防止する。或いは、定着ベルト60から金属プレート83に熱伝導して、非通紙領域のオーバーヒートによりプリントモードが中断するのを防止する。第1の実施形態によれば、補助発熱部80の移動をプレスローラ61の移動に連動することにより、タイムラグt0を容易に調整出来、ウォームアップタイムをより適正に縮小出来る。
(第2の実施形態)
第2の実施形態の定着装置を図11及び図12を参照して説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態の均熱層を磁性材で形成し、均熱層と補助発熱層を兼ねるものである。第2の実施形態にあって、前述の第1の実施形態で説明した構成と同一構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図11に示すように、第2の実施形態の定着装置102の補助発熱部110は、ヒートパイプ81を内蔵する均熱層112を磁性材である鉄(Fe)で形成する。均熱層112は、IHコイル70の磁束により発熱する補助発熱層を兼ねる。補助発熱部110の均熱層112は、IHコイル70からの磁束が定着ベルト60の内部に達するのを遮断するアルミ製の遮蔽板113を備える。ヒートパイプ81は、たとえば鉄製の均熱層112を引き抜き成形した中空部に、溶媒を密封して形成する。
時間t3でプレスローラ61を定着ベルト60に当接後、時間t4でIHコイル70をONすると、定着ベルト60と、均熱層112が発熱する。時間t4では、補助発熱部110は、定着ベルト60の内周から離間している。定着ベルト60と均熱層112の発熱開始時に、補助発熱部110自身の熱容量により、定着ベルト60の熱量を奪うのを抑える。
時間t5で補助発熱部110の均熱層112は微小な空間θを設けて定着ベルト60に近接する。定着装置102は、定着ベルト60と均熱層112の発熱を開始する時間t4から補助発熱部110が定着ベルト60に近接する時間t5までのタイムラグt0の間に、定着ベルト60自身によるウォームアップを促進する。均熱層112は、時間t5に達するまでの間に、定着ベルト60を透過したIHコイル70からの磁束により発熱している。時間t5では、補助発熱部110は定着ベルト60に近接しても定着ベルト60の熱量を奪わない。補助発熱部110が定着ベルト60に近接した後は、微小な空間θを介して均熱層112の熱が定着ベルト60に熱伝導する。
定着装置102は、均熱層112が加熱するまでは定着ベルト60から離間して、補助発熱部110が定着ベルト60の熱を奪うのを抑え、均熱層112が加熱した後は、均熱層112の熱を定着ベルト60に熱伝導することにより、電源ONからレディに達するまでのウォームアップタイムを縮小する。
プリントモード時、定着ベルト60は、IHコイル70の磁束により直接発熱する熱と、均熱層112から伝導される熱により、シートPを定着するのに十分な熱量を得る。定着ベルト60への熱伝導により、通紙領域に対向する均熱層112の温度が低下すると、ヒートパイプ81は均熱層112の端部(E)領域の熱をセンタ(C)領域に輸送して、均熱層112の均熱化を図り、定着ベルト60の均熱化を得る。均熱層112から定着ベルト60への熱伝導をスムースに行い、定着ベルト60の通紙領域の温度不足によりプリントモードが中断するのを防止する。
小サイズのシートPの定着操作を連続すると、定着ベルト60の通紙領域では温度低下し、非通紙領域では次第に温度上昇する。通紙領域では、定着装置102は、均熱層112の熱を定着ベルト60に与える方向に熱伝導し、非通紙領域では、定着装置102は、定着ベルト60の熱を均熱層112に与える方向に熱伝導する。定着ベルト60の通紙領域の温度不足、あるいは非通紙領域のオーバーヒートによりプリントモードが中断するのを防止する。
第2の実施形態によれば、ウォームアップモードにおいて、均熱層112が加熱するまでは、補助発熱部110を定着ベルト60から離間する。均熱層112が加熱したら補助発熱部110を定着ベルト60に近接する。定着装置102のウォームアップの開始時に補助発熱部110の熱容量により、定着ベルト60の温度が下がるのを防止し、補助発熱部110が温度上昇した後は、均熱層112により定着ベルト60を加熱してウォームアップ時間の短縮を得る。
第2の実施形態によれば、プリントモードにおいて、定着装置102は、均熱層112から定着ベルト60に熱伝導して、通紙領域の温度不足によるMFP1のプリントモードが中断するのを防止する。或いは、定着装置102は、定着ベルト60から均熱層112に熱伝導して、非通紙領域のオーバーヒートによりMFP1のプリントモードが中断するのを防止する。第1の実施形態と同様補助発熱部110の移動をプレスローラ61の移動に連動することにより、タイムラグt0を容易に調整出来、ウォームアップタイムをより適正に縮小出来る。
(第3の実施形態)
第3の実施形態の定着装置を図13乃至図15を参照して説明する。第3の実施形態は、第1の実施形態の金属プレートに替えて、非磁性の均熱層の表面にニッケルメッキによる補助発熱層を形成するものである。第3の実施形態にあって、前述の第1の実施形態で説明した構成と同一構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図13、図14に示すように、第3の実施形態の定着装置103の補助発熱部120は、ヒートパイプ81を内蔵するアルミ製の均熱層122の定着ベルト60側の表面に補助発熱層であるニッケルメッキ層123を備える。ニッケルメッキ層123は、均熱層122に直接メッキ形成する。ヒートパイプ81は、均熱層122を引き抜き成形した中空部に、溶媒を密封して形成する。
ニッケルメッキ層123には図15に示すように、全域にわたって、スリット84が形成されている。スリット84は、ニッケルメッキ層123の形成時に同時に形成する。スリット84により、ニッケルメッキ層123の誘導発熱を低減する。ニッケルメッキ層123のスリット84の間隔はセンター(C)では広く、端部(E)では狭い。ニッケルメッキ層123のセンタ(C)周辺領域に比べてニッケルメッキ層123の端部(E)周辺領域の誘導発熱を抑える。
時間t3でプレスローラ61を定着ベルト60に当接後、時間t4でIHコイル70をONすると、定着ベルト60と、ニッケルメッキ層123が発熱する。時間t4では、補助発熱部120は、定着ベルト60の内周から離間している。定着ベルト60とニッケルメッキ層123の発熱開始時に、補助発熱部120自身の熱容量により、定着ベルト60の熱量を奪うのを抑える。
時間t5で補助発熱部120のニッケルメッキ層123は微小な空間θを設けて定着ベルト60に近接する。定着装置103は、定着ベルト60とニッケルメッキ層123の発熱を開始する時間t4から補助発熱部120が定着ベルト60に近接する時間t5までのタイムラグt0の間に、定着ベルト60自身によるウォームアップを促進する。ニッケルメッキ層123は、時間t5に達するまでの間に、定着ベルト60を透過したIHコイル70からの磁束により発熱している。時間t5では、補助発熱部120は定着ベルト60に近接しても定着ベルト60の熱量を奪わない。補助発熱部120が定着ベルト60に近接した後は、微小な空間θを介してニッケルメッキ層123の熱を定着ベルト60に熱伝導する。
定着装置103は、ニッケルメッキ層123が加熱するまでは定着ベルト60から離間して、補助発熱部120が定着ベルト60の熱を奪うのを抑え、ニッケルメッキ層123が加熱した後は、ニッケルメッキ層123の熱を定着ベルト60に熱伝導することにより、電源ONからレディに達するまでのウォームアップタイムを縮小する。
プリントモード時、定着ベルト60は、IHコイル70の磁束により直接発熱する熱と、ニッケルメッキ層123から伝導される熱により、シートPを定着するのに十分な熱量を得る。定着ベルト60への熱伝導により、センタ(C)領域のニッケルメッキ層123の温度が低下すると、ヒートパイプ81は均熱層122の端部(E)領域の熱を通紙領域に輸送して、均熱層122の均熱化を図り、定着ベルト60の均熱化を図る。ニッケルメッキ層123から定着ベルト60への熱伝導をスムースに行い、定着ベルト60の通紙領域の温度不足によりプリントモードが中断するのを防止する。
小サイズのシートPの定着操作を連続すると、定着ベルト60の通紙領域では温度低下し、非通紙領域では次第に温度上昇する。定着装置103は、通紙領域ではニッケルメッキ層123の熱を定着ベルト60に与える方向に熱伝導し、非通紙領域では定着ベルト60の熱をニッケルメッキ層123に与える方向に熱伝導する。
ニッケルメッキ層123は、スリット84の間隔の小さい端部(E)周辺領域では発熱量が小さい。定着ベルト60の非通紙領域の熱はスムースにニッケルメッキ層123に伝達される。ヒートパイプ81は、均熱層122を介して、ニッケルメッキ層123の温度上昇した端部(E)領域の熱を、温度低下したセンタ(C)領域に輸送して、ニッケルメッキ層123の均熱化を図る。定着装置103は、連続して定着操作する間、通紙領域でのニッケルメッキ層123から定着ベルト60への熱伝導を促進し、非通紙領域での定着ベルト60からニッケルメッキ層123への熱伝導を促進する。定着ベルト60の通紙領域の温度不足、あるいは非通紙領域のオーバーヒートによりプリントモードが中断するのを防止する。
第3の実施形態によれば、ウォームアップモードにおいて、ニッケルメッキ層123が加熱するまでは、補助発熱部120を定着ベルト60から離間する。ニッケルメッキ層123が加熱したら補助発熱部120を定着ベルト60に近接する。定着装置103のウォームアップの開始時に補助発熱部120の熱容量により、定着ベルト60の温度が下がるのを防止し、補助発熱部120が温度上昇した後は、ニッケルメッキ層123により定着ベルト60を加熱してウォームアップ時間の短縮を得る。
第3の実施形態によれば、プリントモードにおいて、定着装置103は、ニッケルメッキ層123から定着ベルト60に熱伝導して、通紙領域の温度不足によりプリントモードが中断するのを防止する。或いは、定着装置103は、定着ベルト60からニッケルメッキ層123に熱伝導して、非通紙領域のオーバーヒートによりプリントモードが中断するのを防止する。第1の実施形態と同様補助発熱部120の移動をプレスローラ61の移動に連動することにより、タイムラグt0を容易に調整出来、ウォームアップタイムをより適正に縮小出来る。
(第4の実施形態)
第4の実施形態の定着装置を図16乃至図21を参照して説明する。第4の実施形態は、第1の実施形態と移動部が異なり、またサーモスタットの配置が異なる。第4の実施形態の移動部は、プレスローラの移動と独立して補助発熱部を移動する。第4の実施形態にあって、前述の第1の実施形態で説明した構成と同一構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図16、図17に示すように、第4の実施形態の定着装置104の移動部130は、補助発熱部140を定着ベルト60に対して移動する。プレスローラ移動部131は、プレスローラ61を定着ベルト60に対して移動する。移動部130は、ステイ77を支持するステイアーム132を備える。ステイアーム132は、軸132aを中心に回動する。移動部130は、ステイアーム132に矢印j方向の回動力を与えるステイスプリング133を備える。
移動部130は、カムモータ136により軸137aを中心に矢印k方向に回転するカム137を備える。カム137は、ステイスプリング133に抵抗してステイアーム132を矢印m方向に回動する。
MFP1の電源がOFFの間、カム137の短辺δはステイアーム132に当接する位置に在る。図16に示すように、補助発熱部140はステイスプリング133のスプリング力により、定着ベルト60の内周から離間する。時間t1で、MFP1の電源をONし或いは、MFP1をスリープモードから復帰すると、CPU100は、時間t2でプレスローラ移動部131とカムモータ136を駆動する。CPU100は、カム137が矢印k方向に半周する時間t5でカムモータ136をOFFする。時間t2から時間t5までの間に、時間t3でプレスローラ61は定着ベルト60に当接してニップ76を形成し、時間t4で定着ベルト60と金属プレート83の発熱を開始する。
時間t5では、カム137の長辺γがステイアーム132に当接し、図17に示すように、ステイアーム132は、ステイスプリング133に抵抗して、補助発熱部140を定着ベルト60に近接する。時間t6で定着装置104がレディ温度に達すると、CPU100は、MFP1のモードに応じてプレスローラ移動部131を駆動して、定着ベルト60に接触するプレスローラ61の加圧力を調整する。
定着装置104は、時間t4から時間t5までの間は、補助発熱部140を定着ベルト60の内周から離間し、補助発熱部140自身の熱容量により、定着ベルト60の熱を奪うのを抑え、定着ベルト60自身によるウォームアップを促進する。金属プレート83は、時間t5に達するまでの間に発熱して、加熱している。補助発熱部140が定着ベルト60に近接した後、補助発熱部140は、微小な空間θを介して金属プレート83の熱を定着ベルト60に熱伝導して、定着ベルト60のウォームアップを促進する。
時間t4から時間t5までのタイムラグt0は、例えばカムモータ136の回転速度を調整することにより変更できる。更にプレスローラ移動部131の駆動開始のタイミングとカムモータ136の駆動開始のタイミングの調整を加えることでタイムラグt0の幅を変更可能である。
MFP1がスリープモードになり或いは電源OFFすると、CPU100はプレスローラ移動部131とカムモータ136を駆動して、補助発熱部140を定着ベルト60から離間し、プレスローラ61を定着ベルト60から離間して、MFP1を停止する。
補助発熱部140は、定着ベルト60或いは金属プレート83の異常発熱を検知するサーモスタット67を補助発熱部140に取着する。サーモスタット67を定着ベルト60および金属プレート83に近づけて異常発熱を短時間で検知する。図18、図19に示すように、補助発熱部140の均熱層142にサーモスタット67の一部を埋め込む。
補助発熱部140のアルミ材の均熱層142は、図18に示すように、アルミ材を引き抜き成形した中空部に、溶媒を注入し、端部142aを密封してなる複数本のヒートパイプ81を内蔵する。均熱層142は、サーモスタット67を取着する領域(S)を避けて、領域(S)の両側にヒートパイプ81を均等の間隔で内蔵する。均熱層142のサーモスタット67を取着する領域では、ヒートパイプ81の配置間隔を広くして、サーモスタット67にヒートパイプ81の均熱化の影響を与えない。サーモスタット67は、ヒートパイプ81の均熱化の影響を受けることなく、定着装置104の異常を検知する。
図20、図21に示す変形例のように、均熱層142は、領域(S)内にそれぞれヒートパイプ143、144を内蔵しても良い。変形例は、領域(S)のサーモスタット67を埋め込んだスペースをのぞいて、ヒートパイプを備える。均熱層142は、長手方向において、サーモスタット67を埋め込んだスペースの両側にヒートパイプ143、144を内蔵する。
ヒートパイプ143はアルミ材を引き抜き成形し、溶媒を注入して、均熱層142の端部142aと、サーモスタット67の取着位置側端部143aを密封する。ヒートパイプ144はアルミ材を引き抜き成形し、溶媒を注入して、均熱層142の端部142aと、サーモスタット67の取着位置側端部144aを密封する。ヒートパイプ143、144を内蔵することにより、均熱層142は領域(S)においても均熱化を得られ、均熱性能を向上する。
第4の実施形態によれば、ウォームアップモードにおいて、金属プレート83が加熱するまでは、補助発熱部140を定着ベルト60から離間する。金属プレート83が加熱したら補助発熱部140を定着ベルト60に近接する。定着装置104のウォームアップの開始時に補助発熱部140の熱容量により、定着ベルト60の温度が下がるのを防止し、補助発熱部140が温度上昇した後は、均熱層142により定着ベルト60を加熱してウォームアップ時間の短縮を得る。第1の実施形態と同様、通紙領域の温度不足、或いは非通紙領域のオーバーヒートを原因とするMFP1の中断を防止する。
第4の実施形態によれば、サーモスタット67を均熱層142に取着して定着ベルト60及び金属プレート83に近づける。均熱層142は、サーモスタット67の取着位置を避けてヒートパイプ81を内蔵する。サーモスタット67は、ヒートパイプ81の均熱化の影響を受けることなく、定着装置104の異常発熱の検知時間の短縮を得る。
(第5の実施形態)
第5の実施形態の定着装置を図22、図23を参照して説明する。第5の実施形態は、第1の実施形態と定着装置の構造が異なる。第5の実施形態にあって、前述の第1の実施形態で説明した構成と同一構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図22に示すように、定着装置105は、定着ベルト60、定着ベルト60を支持する定着ローラ151と温度調整ローラであるサテライトローラ152、対向部であるプレスローラ153、誘導電流発生部であるIHコイル154を備える。定着装置105は、定着ベルト60の温度を検知するサーミスタ158、定着装置105の異常発熱を検知してIHコイル154への電力供給を遮断するサーモスタット160を備える。サテライトローラ152は、スプリング161により定着ベルト60にテンションをかける。プレスローラ153は、ローラ加圧部156により定着ローラ151に加圧接触して、定着ベルト60との間にニップ155を形成する。
モータ157は、プレスローラ153を矢印x方向に回転する。定着ベルト60はプレスローラ153に従動して矢印y方向に回転する。サテライトローラ152は、定着ベルト60の長手方向の温度の均熱化を図る。サテライトローラ152は、図23に示すように、熱伝導率の良い例えば鉄製のローラパイプ152a内にヒートパイプ162を内蔵する。ローラパイプ152aは、ステンレス、アルミ材等で形成しても良い。ローラパイプ152aは、表面に表面保護層152bを備える。
ヒートパイプ162は、銅やアルミ等の熱伝導性の良い材料で形成したパイプ163内に溶媒164を密封する。ヒートパイプ162は、定着ベルト60の加熱領域全域にまたがる長さ(L)を備える。ヒートパイプ162は通紙領域に対応する領域に、絞り形状を有する。ヒートパイプ162が絞られる長手方向のセンタ領域(D1)のパイプ163の径(p1)は、サイド領域(D2)の径(p2)より小さい。ヒートパイプ162は、ヒートパイプ162を絞って形成したセンタ領域(D1)の段部166に、アルミ材の熱容量保持部材167を備える。センタ領域(D1)の長さは、例えば小サイズのシートPの通紙領域に相当する。熱容量保持部材167は、銅、鉄等、熱容量を備えるものであれば良い。
サテライトローラ152の、ローラパイプ152a、ヒートパイプ162及び熱容量保持部材167は、例えば金属接合する。ローラパイプ152a内に、熱容量保持部材167を備えたヒートパイプ162を嵌めて、高温で加熱して、ヒートパイプ162、熱容量保持部材167、ローラパイプ152aを焼き嵌めにより金属接合する。サテライトローラ152の熱容量保持部材167を供えるセンタ領域(D1)の熱容量は、サイド領域(D2)の熱容量に比べて大きい。
サテライトローラ152の形成時、ローラパイプ152aとヒートパイプ162とを、接合材であるハンダ168を用いて金属接合すると、ハンダ168を介在しない場合に比べて、ローラパイプ152aとヒートパイプ162間の接合が安定し、サテライトローラ152は安定した熱伝導性能を得る。例えばヒートパイプ162と熱容量保持部材167に予め銀のフィラーを含有するハンダ168を塗布する。ローラパイプ152a内にヒートパイプ162と熱容量保持部材167を嵌めて、高温で加熱して焼き嵌めする間に、ハンダ168は液状になって、ローラパイプ152aとヒートパイプ162の隙間を埋める。
ハンダ168は厚すぎると、ローラパイプ152aとヒートパイプ162間の熱伝導に対して熱抵抗となる。ハンダ168は、ローラパイプ152aとヒートパイプ162間の熱伝導の効率を妨げない厚さとする。ハンダ168に含有する銀のフィラーは、ローラパイプ152aとヒートパイプ162間の熱伝導効率を高める。ハンダ168に、銀のフィラーに変わる高熱伝導フィラーを含有してもよい。
ハンダ168は、サテライトローラ152の高い熱伝導性能を必要とする領域のみに塗布しても良い。例えば小サイズのシートPの連続通紙時に温度低下の大きい通紙領域に対応する領域のみにハンダ168を塗布しても良い。或いは、小サイズのシートPの連続通紙時に温度上昇の大きい非通紙領域に対応する領域のみにハンダ168を塗布しても良い。サテライトローラ152の高い熱伝導性能を必要とする領域のみ、ハンダ168に高熱伝導フィラーを含有しても良い。
サテライトローラ152は、定着ベルト60との熱伝導効率を高めるために、ローラパイプ152a表面の表面保護層152bに、高熱伝導フィラーを含有しても良い。表面保護層152bの高い熱伝導性能を必要とする、例えば小サイズのシートPの連続通紙時に温度低下の大きい通紙領域に対応する領域のみ、或いは、小サイズのシートPの連続通紙時に温度上昇の大きい非通紙領域に対応する領域のみに高熱伝導フィラーを含有しても良い。
MFP1の電源がOFFの間、プレスローラ61は定着ベルト60から離間する。MFP1の電源をONし或いは、MFP1をスリープモードから復帰すると、定着装置105はウォームアップを開始する。CPU100は、ローラ加圧部156をONして、プレスローラ61を定着ベルト60に当接してニップ155を形成する。CPU100は、モータ157及びIHコイル154をONして、プレスローラ61及び定着ベルト60を回転して、定着ベルト60を発熱する。
ウォームアップを完了して定着装置105がレディ温度に達すると、CPU100は、サーミスタ158の検知結果に応じて、IHコイル154をON−OFF制御して、定着ベルト60をレディ温度に保つ。ウォームアップを完了した時点では、サテライトローラ152は、長手方向に均等にレディ温度を保持する。
MFP1がプリントを開始すると、定着装置105は、定着ベルト60を定着温度に制御して、トナー像を有するシートPをニップ155で挟んで、矢印t方向に搬送して、シートPにトナー像を加熱加圧定着する。シートPに熱を奪われて、定着ベルト60の通紙領域の温度は低下する。定着後の定着ベルト60がサテライトローラ152に到達すると、サテライトローラ152は定着ベルト60の温度低下領域に熱を伝導する。或いは、定着ベルト60は、温度上昇領域からサテライトローラ152に熱を伝導する。定着ベルト60は、サテライトローラ152と接触する間に均熱化される。
定着後の定着ベルト60がサテライトローラ152に到達すると、通紙領域に対向するサテライトローラ152のセンタ領域(D1)では定着ベルト60に熱量を奪われる。定着ベルト60への熱伝導により、サテライトローラ152のセンタ領域(D1)の温度が低下した場合、ヒートパイプ162はサテライトローラ152のサイド領域(D2)の熱をセンタ領域(D1)に輸送して、サテライトローラ152の通紙領域が温度低下するのを抑える。ヒートパイプ162は、サテライトローラ152を均熱化する。
サテライトローラ152は、定着ベルト60への熱伝導により、定着ベルト60の温度不足によりプリントモードが中断するのを防止する。
シートPが小サイズである場合に、定着操作を連続すると、通紙領域に対応するサテライトローラ152のセンタ領域(D1)では連続して定着ベルト60に熱量を伝達する。サテライトローラ152の定着ベルト60の非通紙領域に相当するサイド領域(D2)では連続して定着ベルト60からの熱伝達を受ける。サテライトローラ152のセンタ領域(D1)は熱容量保持部材167を備え、熱容量が大きいことから、サテライトローラ152は、定着ベルト60に連続して十分な熱量を伝達する。定着ベルト60は、サテライトローラ152と接触する間に均熱化される。
サテライトローラ152が定着ベルト60の非通紙領域から連続して熱量を受ける場合は、ヒートパイプ162は、温度上昇したサイド領域(D2)の熱を、温度低下したセンタ領域(D1)に輸送する、センタ領域(D1)の熱容量保持部材167は非通紙領域から輸送された熱量を蓄える。
連続して定着操作する間、サテライトローラ152は、定着ベルト60の通紙領域の温度不足、あるいは非通紙領域のオーバーヒートによりプリントモードが中断するのを防止する。
小サイズのシートPの定着操作を連続した場合の、定着装置105の定着ベルト60の長手方向の温度分布の試験を行った。この結果、JIS規格のA4―Rのシートを連続500枚定着した場合の、ニップ155を通過直後の定着ベルト60の温度分布は、長手方向の全域でほぼ均等となった。これに対して、センタを絞らない、直管のパイプのヒートパイプを備えるサテライトローラを用いる比較例の定着装置では、非通紙領域が温度上昇し、オーバーヒートによる中断を生じた。比較例の定着装置では、小サイズのシートPを1枚定着した場合であっても、非通紙領域で温度上昇を生じた。
プリントを終了すると、CPU100は定着ベルト60をレディ温度に保持する。更にMFP1がスリープモードになり或いは電源OFFすると、CPU100はローラ加圧部156によりプレスローラ61を定着ベルト60から離間し、IHコイル154、モータ157をOFFしMFP1を停止する。
定着装置105の駆動中に、例えば定着ベルト60が異常発熱した場合は、サーモスタット160が働いて、IHコイル154への電力供給を遮断する。
第5の実施形態によれば、サテライトローラ152は、ローラパイプ152a内に、センタ領域(D1)を絞って、段部166に熱容量保持部材167を備えるヒートパイプ162を備える。定着時、定着装置105は、サテライトローラ152のセンタ領域(D1)から定着ベルト60に熱伝導して、通紙領域の温度不足によるプリントモードの中断を防止する。或いは、定着ベルト60からサテライトローラ152のサイド領域(D2)に熱伝導して、非通紙領域のオーバーヒートによるプリントモードの中断を防止する。小サイズのシートPを連続定着する場合も、ヒートパイプ162の熱容量保持部材167により、定着ベルト60に十分な熱を伝導でき通紙領域の温度不足によるプリントモードの中断を防止する。
第5の実施形態によれば、ローラパイプ152aとヒートパイプ162をハンダ168で金属接合して、ローラパイプ152aとヒートパイプ162の隙間を埋めるので、サテライトローラ152は安定した熱伝導性能を得る。ローラパイプ152aとヒートパイプ162の接合部に高熱伝導フィラーを含有してローラパイプ152aとヒートパイプ162間の熱伝導効率を高める。第5の実施形態によれば、ローラパイプ152aの表面保護層152bに高熱伝導フィラーを含有して、定着ベルト60と、サテライトローラ152間の熱伝導効率を高める。
第5の実施形態のヒートパイプ162は、ローラパイプ152a内に嵌めるのみでなく、例えば第1の実施形態の、均熱層82のヒートパイプとして使用しても良い。第1の実施形態の、定着ユニット32で小サイズのシートを連続定着する場合に、ヒートパイプ162の熱容量の大きい領域から、均熱層82を介して、定着ベルト60の通紙領域に熱量を十分に伝導して、通紙領域の温度不足によるプリントモードの中断を防止する。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、ウォームアップの開始時に補助発熱部の熱容量により、定着ベルトの温度が下がるのを防止してウォームアップ時間の短縮を得る。定着時に補助発熱部から定着ベルトに熱伝導して、通紙領域の温度不足によるプリントモードの中断を防止する。或いは、定着ベルトから補助発熱部に熱伝導して、非通紙領域のオーバーヒートによるプリントモードの中断を防止する。ヒートパイプに熱容量保持部材を有する熱容量の大きい領域を設けて、定着ベルトの温度低下領域に十分な熱量を伝導する。定着ベルトの温度上昇領域から伝導された熱量を熱容量保持部材に蓄えて、熱量を有効に利用する。
この発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことが出来る。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
32…定着ユニット
60…定着ベルト
61…プレスローラ
70…IHコイル
80…補助発熱部
81…ヒートパイプ
82…均熱層
83…金属プレート
90…移動部
91…ローラアーム
92…ステイアーム
93…ローラスプリング
94…ステイスプリング
96…カム
97…カムモータ

Claims (5)

  1. 導電層を備える定着ベルトと、
    前記導電層を電磁誘導加熱する誘導電流発生部と、
    前記定着ベルトとニップを形成する対向部と、
    前記誘導電流発生部により電磁誘導加熱される補助発熱部と、
    前記補助発熱部を前記定着ベルトに対して移動する移動部とを具備することを特徴とする定着装置。
  2. 前記移動部は、前記補助発熱部を前記定着ベルトの内周に向かう方向と、前記補助発熱部を前記定着ベルトの前記内周から離れる方向に移動することを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記補助発熱部は、ヒートパイプを内蔵する均熱層と、磁性の補助発熱層を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の定着装置。
  4. 導電層を備える定着ベルトと、
    前記導電層を電磁誘導加熱する誘導電流発生部と、
    前記定着ベルトとニップを形成する対向部と、
    前記定着ベルトに接する温度調整ローラと、
    前記温度調整ローラに内蔵され長手方向に熱容量の異なる領域を備えるヒートパイプとを具備することを特徴とする定着装置。
  5. 記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像を前記記録媒体に定着する請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の定着装置とを備えることを特徴とする画像形成装置。
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