JP2011117873A - レプリカ採取方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】対象物2の狭隘部4の形状にあわせて、可塑性を有する第1研磨具6Aと、バフ材6Cとを選択する工程と、狭隘部4を第1研磨具6Aで研磨する工程と、第1研磨具6Aで研磨する工程の後に、狭隘部4をバフ材6Cで鏡面研磨する工程と、バフ材6Cで鏡面研磨された狭隘部4の研磨面8をエッチングする工程と、エッチングされた研磨面8にレプリカフィルム20を貼り付けて、研磨面8の金属組織をレプリカフィルム20に転写する工程と、金属組織が転写されたレプリカフィルム20を研磨面8から剥離する工程とによりレプリカ採取する。
【選択図】図1
Description
タービンロータの劣化状態を評価する手法として、従来からレプリカ採取による金属材料の組織観察が用いられていた。これは、対象物であるタービンロータの表面をグラインダーやサンドペーパーで研磨し、研磨後にエッチングを行い、レプリカフィルムで金属組織を転写し、金属組織が転写されたレプリカフィルムを顕微鏡等で組織観察するものである。
また、可塑性を有する研磨具で研磨しているので、狭隘部の形状に応じて研磨具が変形し、狭隘部の研磨面に対して必要以上の研磨圧が研磨面に作用することがない。よって、研磨時における磨き残しや削り込みを防止して研磨することが可能となる。
したがって、上記レプリカ採取方法によれば、対象物の狭隘部の金属組織が鮮明に転写されたレプリカフィルムを採取することが可能となる。
前記第1研磨具で研磨する工程と前記バフ材で鏡面研磨する工程との間に、前記狭隘部を前記第2研磨具で研磨する工程とをさらに備えることが好ましい。
これにより、狭隘部をより一層精密に研磨できるので、狭隘部の金属組織が鮮明に転写されたレプリカフィルムを採取することが可能となる。
これにより、狭隘部の研磨面の研磨状態を確認して磨き残しや削り込みを防止し、対象物の狭隘部の金属組織がより一層鮮明に転写されたレプリカフィルムを採取することができる。
これにより、狭隘部の研磨面の研磨状態を確認しながら確認して磨き残しや削り込みを防止し、対象物の狭隘部の金属組織がより一層鮮明に転写されたレプリカフィルムを採取することができる。
これにより、対象物が少なくとも第1分岐管及び第2分岐管を有する配管であり、対象物の狭隘部が配管と第1分岐管との分岐部分であっても、狭隘部の研磨面の研磨状態を即時に確認して磨き残しや削り込みを防止できる。よって、対象物の狭隘部の金属組織が鮮明に転写されたレプリカフィルムを採取することができる。
これにより、レプリカフィルムの粘着性を高めて研磨面に貼り付けることができるので、狭隘部の金属組織をより確実に転写することができる。
これにより、研磨面とレプリカフィルムとの間に気泡を入れることなくレプリカフィルムを貼り付けることができるので、狭隘部の金属組織をより確実に転写することができる。
これにより、種々の狭隘部の形状に応じてレプリカフィルムを研磨面に貼り付けることができるので、狭隘部の金属組織をより確実に転写することができる。
また、可塑性を有する研磨具で研磨することで、狭隘部の形状に応じて研磨具が変形し、狭隘部の研磨面に対して必要以上の研磨圧が研磨面に作用することがない。よって、研磨時における磨き残しや削り込みを防止して研磨することが可能となる。
したがって、本発明により、対象物の狭隘部の金属組織が鮮明に転写されたレプリカフィルムを採取することが可能となる。
第1研磨具6Aは、対象物2の狭隘部4の形状にあわせて選択され、リューター9に取り付けられる。また、第1研磨具6Aは、可塑性を有しており、例えば、ラバー砥石やナイロンブラシなどが用いられる。
ここで、第1研磨具6Aで研磨することにより、狭隘部4の表面に付着する酸化スケールなどが除去される。
狭隘部としてのタービン翼溝4は、図2(a)に示すように、タービンロータ(対象物に相当)2に設けられ、タービン動翼32を固定するものであって、その形状は様々である。図2(a)では、タービン翼溝4としてTルート型の翼溝を示す。
また、タービン翼溝4は、図2(b)に示すように、サイドエントリー型のタービン翼溝部であってもよい。
例えば、図2(a)に示す狭隘部4のA部を研磨する場合は、図4(a)に示すようなディスク形状の研磨具6を用いてもよい。また、図2(a)に示す狭隘部4のB部を研磨する場合は、図4(b)に示すような略円錐形状の研磨具6を用いてもよい。また、狭隘部4の形状に応じて、図4(c)に示すような円筒形状の研磨具6を用いてもよい。
第2研磨具6Bは、対象物2の狭隘部4の形状にあわせて選択され、リューター9に取り付けられる。また、第2研磨具6Bは、可塑性を有しており、例えば、第1研磨具6よりも砥粒径(メッシュ)が小さいラバー砥石やナイロンブラシなどが用いられる。
ここで、第2研磨具6Bで研磨することにより、狭隘部4がより一層精密に研磨される。なお、第2研磨具6Bによる仕上げ研磨の回数は特に限定されず、砥粒径が徐々に小さくなるように研磨具を選択し、複数回行われることが好ましい。
バフ材6Cは、対象物2の狭隘部4の形状にあわせて選択され、リューター9に取り付けられる。バフ材6Cとしては、ダイヤモンドスラリーを保持するバフが挙げられ、狭隘部4の研磨状態に応じてダイヤモンドスラリーの粒子径を異ならせて複数用いてもよい。
レプリカフィルム20に転写する工程では、研磨面8とレプリカフィルム20との間に溶剤を注射器22で注入してから、レプリカフィルム20を研磨面8に貼り付けてもよい。これにより、レプリカフィルム20の粘着性を高めて研磨面8に貼り付けることができるので、狭隘部4の金属組織をより確実に転写することができる。なお、溶剤は、特に限定されないが、酢酸メチルが挙げられる。
このようにして、対象物2の狭隘部4の金属組織が鮮明に転写されたレプリカフィルム20を採取することが可能となる。よって、狭隘部4の組織検査の検査精度が向上する。
図5(b)の場合、対象物は、少なくとも第1分岐管42A及び第2分岐管42Bを有する配管40である。また、狭隘部4は配管40と第1分岐管42Aとの分岐部分である。
また、ファイバースコープ44は、第2分岐管42Bから挿入して、研磨面8を観察する。
4 狭隘部(タービン翼溝)
6 研磨具
6A 第1研磨具
6B 第2研磨具
6C バフ材
8 研磨面
9 リューター
10 鏡
16 注射器
18 スプレーノズル
20 レプリカフィルム
22 注射器
24 ピンセット
26 ピンセット
28 筆
30 顕微鏡用台板
32 タービン動翼
34 挿入孔
40 配管
41 歯車
42A 第1分岐管
42B 第2分岐管
44 ファイバースコープ
46 イメージガイド
48 TVモニター
Claims (8)
- 対象物の狭隘部の形状にあわせて、可塑性を有する第1研磨具と、バフ材とを選択する工程と、
前記狭隘部を前記第1研磨具で研磨する工程と、
前記第1研磨具で研磨する工程の後に、前記狭隘部を前記バフ材で鏡面研磨する工程と、
前記バフ材で鏡面研磨された前記狭隘部の研磨面をエッチングする工程と、
エッチングされた前記研磨面にレプリカフィルムを貼り付けて、前記研磨面の金属組織を前記レプリカフィルムに転写する工程と、
前記金属組織が転写された前記レプリカフィルムを前記研磨面から剥離する工程とを備えることを特徴とするレプリカ採取方法。 - 前記狭隘部の形状にあわせて、前記第1研磨具より砥粒径が小さく、可塑性を有する第2研磨具を選択する工程と、
前記第1研磨具で研磨する工程と前記バフ材で鏡面研磨する工程との間に、前記狭隘部を前記第2研磨具で研磨する工程とをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のレプリカ採取方法。 - 前記狭隘部の前記研磨面の研磨状態を確認するために、前記狭隘部の前記研磨面を鏡で観察する工程をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のレプリカ採取方法。
- 前記狭隘部の前記研磨面の研磨状態を確認するために、前記狭隘部の前記研磨面をファイバースコープで観察する工程をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のレプリカ採取方法。
- 前記対象物は、少なくとも第1分岐管及び第2分岐管を有する配管であり、
前記狭隘部は、前記配管と前記第1分岐管との分岐部分であって、
前記ファイバースコープで観察する工程では、前記ファイバースコープを前記第2分岐管から挿入して、前記研磨面を観察することを特徴とする請求項4に記載のレプリカ採取方法。 - 前記レプリカフィルムに転写する工程では、前記研磨面と前記レプリカフィルムとの間に溶剤を注射器で注入してから、前記レプリカフィルムを前記研磨面に貼り付けることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のレプリカ採取方法。
- 前記レプリカフィルムに転写する工程では、前記レプリカフィルムをピンセットで前記研磨面に押し付けて貼り付けることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のレプリカ採取方法。
- 前記注射器および前記ピンセットの先端は、前記狭隘部の前記形状に応じて、屈曲していることを特徴とする請求項6又は7に記載のレプリカ採取方法。
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