JP2011117483A - ガス栓 - Google Patents

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Abstract

【課題】 部品点数を少なくするとともに、機械加工がわずかですむ部品を使用することにより低コスト化を図った押し回し式のガス栓を提供する。
【解決手段】 ガス栓1は、本体10と、ガス流路を開閉する栓体30と、栓体押し回し機構としての、ハンドル40、ハンドル40と栓体30との間に介在してネジリトルクを伝えるドライブシャフト60、ドライブシャフト60に相対回動不能に取り付けられるとともに、本体内において出入方向で移動可能なキー80、及び、栓体30を本体10の栓体摺動面に向けて付勢するバネ50、を具備する。本体10には、ハンドル40が出位置にあるときにおいてキー80の回動を阻止する係止部と、ハンドル40が入位置にあるときにおいてキー80の回動を許す環状溝が形成されている。ドライブシャフト60は樹脂成形品であり、キー80は金属製の板状部材である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ガス機器などに繋がるガス管路を開閉する押し回し式のガス栓に関する。特には、部品点数を少なくするとともに、機械加工がわずかですむ部品を使用することにより低コスト化を図った、押し回し式のガス栓に関する。
押し回し式のガス栓の一例を説明する。
図10は、押し回し式ガス栓の一例を示す分解斜視図である。なお、以下の各図の説明において、ハンドルの方を上、本体の方を下といい、その直交する方向を左右、あるいは前後という。なお、本体凹部内の奥行方向(出入方向)は上下方向に対応する。
このガス栓201は、主に、本体210と、ハンドル240、C形止め輪310、ストッパ320、ドライブシャフト260、コイルばね250及び栓体230から構成される。
本体210には、図示されていないが、ガスの入側口と出側口とが形成されており、本体内部にはこれらの口を連通するガス流路が形成されている。さらに、本体210には、このガス流路を開閉する栓体230の摺動面や、栓体押し回し機構の各部品が収容される凹部が形成されている。栓体230はテーパ状の栓体摺動面に対して回動可能に収まっている。栓体230には、エルボ状の連通孔230aが開けられている。栓体230を、その連通孔230aの両開口が本体210のガス入側口及び出側口と合う位置に回動するとガスが流通し、栓体230で両口を塞ぐ位置に回動するとガスが遮断される。
栓体230の上部には、コイルばね250を介してドライブシャフト260が配置されている。ドライブシャフト260は真鍮製の部材であり、上面には、後述するストッパの係止孔に係止される突部260aが形成されている。この突部260aには、ハンドル240が皿小ネジ290で固定されている。ドライブシャフト260は、コイルばね250で上方向に付勢されつつ、ハンドル240と栓体230とを回動不能かつ上下間隔可変に連結している。このような構成により、ハンドル240を押し回すと、本体210の凹部内で栓体230が回動し、ガス流路を開閉する。
ストッパ320は真鍮製の部材であり、ドライブシャフト260の回転角度を規制する作用を備える。ストッパ320には、ドライブシャフト260が上方に付勢されたときに、ドライブシャフト上面の突部260aが係合する係止孔320aが形成されている。ストッパ320は、本体210の凹部に回り止めされて、C形止め輪310によって保持されている。ドライブシャフト260が上方に付勢された状態では、突部260aが係止孔320aに係合し回動不能となる。
このガス栓201の開閉作業を説明する。
ガス栓を開くには、ハンドル240を下に押して、ドライブシャフト260をコイルばね250の付勢力に抗して下に押す。すると、ドライブシャフト260の突部260aがストッパ320の係止穴320aから外れ、ドライブシャフト260は回動可能となる。その後ハンドル240を回動させると、ハンドル240及びドライブシャフト260とともに栓体230も回る。これにより、本体210のガス管路と栓体の連通孔とが合って管路が開く。
一方、ガス栓を閉じるには、ハンドル240を逆方向に回動させる。すると、ドライブシャフト260がコイルばね250により上方に付勢されて、ドライブシャフト260の突部260aがストッパ320の係止孔320aに係合する。これにより、ドライブシャフト260、栓体230及びハンドル240は回動不能となる。このため、不用意にハンドル240に回動力がかかってもガス栓が開かないので安全である。
以上説明したように、従来の一般的な押し回し式ガス栓201の押し回し機構は、ハンドル240、ドライブシャフト260、コイルばね250、ストッパ320及びC型止め輪310の5個の主な部品を有する。
本発明は、コストダウンを図った押し回し式ガス栓を提供することを目的とする。
本発明のガス栓は、 ガス流路、栓体摺動面及び栓体押し回し機構を収容する内凹部を有する本体と、 前記栓体摺動面で摺動しながら回動して前記ガス流路を開閉する栓体と、 前記栓体押し回し機構としての、 前記本体の端部に回動可能に装着され、且つ、前記栓体とは相対回動不能に係合しているとともに、前記本体内凹部の奥行方向(出入方向)で移動可能なハンドル、 該ハンドルと前記栓体との間に介在してネジリトルクを伝えるドライブシャフト、 該ドライブシャフトに相対回動不能に取り付けられるとともに、前記本体内凹部において出入方向で移動可能なキー、及び、 前記栓体を前記栓体摺動面に向けて付勢するバネ、を具備し、 前記本体の内凹部には、前記ハンドルが出位置にあるときにおいて前記キーの回動を阻止する係止部、及び、前記ハンドルが入位置にあるときにおいて前記キーの回動を許す環状溝が形成されており、 前記ドライブシャフトが樹脂成形品であり、前記キーが金属製の板状部材であることを特徴とする。
本発明によれば、栓体押し回し機構の構成要素は、基本的には、ドライブシャフトと、これに装着されたキーのみである。つまり、従来例においては、この構成要素は、ドライブシャフト、C型止め輪及びストッパの3個の部品であったが、本発明においては、2個の部品で済む。このように部品点数を減らすことができる。また、キーが金属製の板状部材であるので、金属板の打ち抜き加工で製作でき、切削加工工程数が減り、コストダウンにつながる。
本発明においては、 前記ハンドルを前記ドライブシャフトに固定するネジ部材をさらに備え、 前記キーにネジ孔(メネジ)が形成されており、 前記ネジ部材は、前記ハンドルに挿通された後、前記キーのネジ孔に螺合して、前記ハンドルと前記ドライブシャフトとが固定されていることが好ましい。
本発明によれば、ネジ部材を外せばハンドルを本体から取り外すことができる。したがって、ハンドルの取替え可能な構造を最小限の部品・加工工数で実現できる。また、メネジをキーに切ることにより、ドライブシャフトにメネジを形成する必要はない。このため、ドライブシャフトを樹脂製とすることができる。従来のドライブシャフトは機械切削加工により製造されていたが、本発明では樹脂成型品を用いることができ、製作工程数を大幅に減らすことができる。さらに、真鍮等の金属製のドライブシャフトと比べて軽量である。一例として、呼び系1/2インチの場合、従来品314gを292gとすることができた。
本発明の他の態様のガス栓は、 ガス流路、栓体摺動面及び栓体押し回し機構を収容する内凹部を有する本体と、 前記栓体摺動面で摺動しながら回動して前記ガス流路を開閉する栓体と、 前記栓体押し回し機構としての、 前記本体の端部に回動可能に装着され、且つ、前記栓体とは相対回動不能に係合しているとともに、前記本体内凹部の奥行方向(出入方向)で移動可能なハンドル、 該ハンドルと前記栓体との間に介在してネジリトルクを伝えるドライブシャフト、 該ドライブシャフトに相対回動不能に取り付けられるとともに、前記本体内凹部において出入方向で移動可能なキー、及び、 前記栓体を前記船体摺動面に向けて付勢するバネ、を具備し、 前記本体の内凹部には、前記ハンドルが出位置にあるときにおいて前記キーの回動を阻止する係止部、及び、前記ハンドルが入位置にあるときにおいて前記キーの回動を許す環状溝が形成されており、 さらに、前記ドライブシャフト外面と前記本体内凹部内面との間に配置されたシール部材を具備することを特徴とする。
シール部材は、栓体摺動部への水の浸入を防止したり、栓体摺動面からの微量のガス漏れを防止する作用を有する。なお、微量のガス漏れ防止の効果があるのは、図9等の「他の態様」の場合(ドライブシャフト外面と本体内凹部内面との間にシール部材が配置されている場合)であって、図1〜図8の態様(ハンドルと本体との間にシール部材が配置されている場合)では、ガスは通気部材120から外部に出てしまい、この効果はない。別の作用効果としては、ドライブシャフトを樹脂製として、Oリングを取り付ける溝をドライブシャフト外面に形成すれば、本体に溝を形成するよりも、材料費や加工費を低減できるという効果もある。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、栓体押し回し機構の構成要素は、基本的には、ドライブシャフトと、これに装着されたキーのみであり、従来のものよりも部品数が少ない。また、キーが金属製の板状部材であるので、金属板の打ち抜き加工で製作できる。さらに、メネジをキーに切れば、ドライブシャフトにメネジを形成する必要はなく、ドライブブシャフトを樹脂製とすることができる。これらのことにより、低コスト化を図ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るガス栓の分解斜視図である。 図1のガス栓の本体の構造を示す図であり、図2(A)は側断面図、図2(B)は図2(A)のB−B断面図である。 図1のガス栓の栓体の構造を示す図であり、図3(A)は斜視図、図3(B)は縦断面図である。 図1のガス栓のハンドルの構造を示す図であり、図4(A)は側断面図、図4(B)は正面断面図、図4(C)は底面図である。 図1のガス栓のドライブシャフトの構造を示す図である、図5(A)は上面の斜視図、図5(B)は下面の斜視図、図5(C)は側断面図である。 ガス流路開閉時のハンドルの姿勢を示す図であり、図6(A)はガス流路開状態を示す上面図、図6(B)はガス流路閉状態を示す上面図である。 ガス流路開状態のガス栓を示す図であり、図7(A)は正面断面図、図7(B)は側断面図、図7(C)は図7(B)のC−C断面図である。 ガス流路閉状態のガス栓を示す図であり、図8(A)は正面断面図、図8(B)は側断面図、図8(C)は図8(B)のC−C断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るガス栓の側断面図である。 従来のガス栓の分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明のガス栓1は、図1に示すように、主に、本体10、栓体30、ハンドル40、ドライブシャフト60、キー80及びコイルばね50を備える。図10で説明した前述の従来例のガス栓においては、栓体押し回し機構の基本的な構成要素は、C型リング310、ストッパ320及びドライブシャフト260の3個の部品であるが、この例ではドライブシャフト60及びキー70の2個の部品となる。
なお、この例では、ガスの出口が一口のタイプについて説明するが、出口が二口のタイプ等にも適用可能である。
本体10は、図1、図2に示すように、例えば鋳鉄や黄銅で作製された略L字状の部材であり、内部には、図の上下方向に貫通する貫通孔11と、この貫通孔11から図の右方向に分岐した貫通孔12とが形成されている。上下貫通孔11の下側の開口11aがガス入側口、分岐した貫通孔12の開口12aがガス出側口となり、ガス入側口11aからガス出側口12aに向かうL字状のガス流路が形成される。ガス入側口11aはガス元配管と接続され、ガス出側口12aは種々のガス機器と接続される。
本体内の上下貫通孔11と分岐貫通孔12とが交差する中空部13には、後述する栓体30が収容される。栓体30は、上下貫通孔11の上開口11bから中空部13に挿入される。中空部13の内周面13aは、栓体30の外周面と同様の下方に向かって先細のテーパ状の栓体摺動面となっている。上下貫通孔11の上の部分(テーパ状栓体摺動面13aよりも上の部分)が、本発明にいう内凹部である。
図1に示すように、上下貫通孔11の上開口11bの上縁には、円周状の一部が切り欠かれた切り欠き段部15が形成されている。この切り欠き段部15は、後述するドライブシャフト60の回転角度を、この例では90°に規制するためのものである。この例では、切り欠き段部15の中心角度は、90°よりやや広い角度であり、中心位置が、平面視において分岐貫通孔12に対して90°の角度の位置に形成されている。
図2(A)に示すように、上開口11bの、切り欠き段部15の下方の内周面には、後述するキー80が収容される溝部20が形成されている。溝部20は、図2(B)に示すように、対角上に形成された係合溝21と、同係合溝21の下方に連続して形成された環状溝22とを有する。キー80が係合溝21に係合した状態ではキー80は回動不能であり、環状溝22に係合した状態では水平面を回動可能である。係合溝21は、図2(B)に示すように、内周面が円弧状に形成されている。これらの係合溝21は、分岐貫通孔12と同軸上に形成されている。さらに、溝部20と同じ高さ位置には、外周面から内周面に貫通する窓部24が形成されている。この窓部24は、キー80を溝部20に挿入するためのものである。
また、上開口11bからやや下方の外周面には、Oリング100が装着される環状溝25が形成されている。
栓体30は、ガス流路を開閉するものであり、図3に示すように、例えば真鍮で作製された、下方に向かって先細の円錐台状の部材である。栓体30には、中心軸と直交する方向に延びる貫通孔31(横方向貫通孔)が形成されており、さらにこの貫通孔31から下端面に向かって中心軸上を延びる貫通孔32(下方向貫通孔)が形成されている。栓体30が本体10の中空部13に収納された状態においては、下方向貫通孔32の開口32aは、本体10のガス入側口11aに開口する。そして、横方向貫通孔31のいずれか一方の開口31aが、本体10のガス出側口12aに開口するように栓体30を本体10に対して回動すると、ガス入側口11aとガス出側口12aとが、栓体30の両貫通孔31、32を介して連通し、ガス流路が連通する。また、栓体30の外周面がガス出側口12aを塞ぐように、栓体30を本体10に対して回動すると、ガス流路が遮断される。
栓体30の上面には、外縁から一段低い低部35が形成されている。この低部35には、コイルばね50の下部が収容される。さらに、低部35には、栓体30の中心を通り、径方向に長い係合突部36が形成されている。
ハンドル40は、栓体30を回動させるためのものであり、例えば樹脂で作製される。ハンドル40は、図4に示すように、本体10の上下貫通孔11の上開口11bに装着されるカップ状の本体部41と、本体部41の上面に形成された径方向に延びるつまみ部42と、を備える。つまみ部42の軸方向の中心には貫通孔43が開けられている。貫通孔43は、上方の大径部43aと、下方の小径部43bとを有する。この貫通孔43に、ハンドル40と後述するドライブシャフト60とを連結する皿小ネジ90が挿通される。さらに、つまみ部43には、本体部41の中空部と連通する通気孔45が開けられている。この通気孔45には、通気部材120(例えば、サンマップ(登録商標、日東電工社製))が装着される。さらに、本体部41の上面には、押し回し方向を示す矢印が記されている。
本体部41の底面には、下方に突き出た下凸部47が形成されている。この下凸部47には、貫通孔43の中心を通り、径方向に長い係合孔48が形成されている。係合孔48の方向は、つまみ部42の方向と同一である。この係合孔48には、後述するドライブシャフト60が相対回動不能に係合する。図4(C)に示すように、係合孔48の一方の長側面には、外方向に凹んだ側凹部49が形成されている。
前述のように、この例では、栓体30の押し回し機構の基本的な構成要素は、ドライブシャフト60と、これに装着されたキー80からなる。
ドライブシャフト60は、図5に示すように、樹脂製(一例としてPOM)の略円筒状の部材であり、キー80は、図1に示すように、例えば真鍮製の平たい板状の部材である。キー80は、ドライブシャフト60の高さ方向ほぼ中央を、ドライブシャフト60の軸方向と直交する方向に貫通して装着される(図7(B)参照)。
図5に示すように、ドライブシャフト60の軸中心には、貫通孔61が開けられている。この貫通孔61には、前述のハンドル40のつまみ部42の貫通孔43に挿通された皿小ネジ90が貫通する。ドライブシャフト60の上面には、凹部63が形成されている。凹部63内には、貫通孔61の中心を通り径方向に長い係合突部64が形成されている。図5(A)に示すように、係合突部64の一方の長側面には、外側に突出する側凸部65が形成されている。
後述するように、凹部63には、ハンドル40の底面に設けた下凸部47が凹凸嵌合する。この際、ドライブシャフト60の係合突部64がハンドル40の係合孔48に係合し、側凸部65と側凹部49によって位置決めされる。これにより、ハンドル40とドライブシャフト60とが相対回動不能に連結される。この連結により、栓体回動トルクがハンドル40からドライブシャフト60へ伝達される。
図5(A)に示すように、ドライブシャフト60の外周面の上端には、外方向に突出する突部67が形成されている。ドライブシャフト60が本体10に装着された際、この突部67は、本体10の上開口11aの上縁に形成した切欠き段部15(図1参照)に係合する。そして、ドライブシャフト60は、水平面上を、突部67の一方の側面が切り欠き段部15の一方の側面に当たる位置と、もう一方の側面がもう一方の側面に当たる位置との間を移動する。これにより、ドライブシャフト60と相対回動不能に連結されたハンドル40の回動範囲を所定の角度(この例では90°)に規制する。
図5に示すように、ドライブシャフト60の高さ方向ほぼ中央には、キー80が挿入される、貫通孔61と直交する方向に延びる横方向貫通孔71が開けられている。横方向貫通孔71は、平たい長方形状の断面形状で、上面に形成された係合突部64の方向と直交する方向に延びている。
キー80は、図1に示すように、平たい板状の部材で、長さは、ドライブシャフト60の径よりも長い。キー80の中心にはネジ孔(メネジ)81が開けられている。また、短手方向両端面80aは、円弧状に湾曲しているとともに、端面と側面との角が丸められている。キー80の長側縁の一方には、ドライブシャフト60に分離防止に装着されるための係止突起82が形成されている。そして、ドライブシャフト60の横方向貫通孔71には、この係止突起82が係止される係止凹部(図示されず)が形成されている。これらの係止機構は、キー80を横方向貫通孔71に挿入し、両係止部が係止されるまで圧入した際に、キー80のネジ孔81がドライブシャフト60の縦方向貫通孔61と同軸上となるように位置決めされている。
ハンドル40の貫通孔43からドライブシャフト60の貫通孔61に皿小ネジ90を挿入すると、皿小ネジ90はキー80のネジ孔81に羅合し、ハンドル40とドライブシャフト60とが分離不能に連結される。また、キー80の両端は、ドライブシャフト60の外周面からやや外方向に突き出している。
なお、ドライブシャフト60の側面には、上縁から横方向貫通孔71の両開口のやや下方に達する切り欠き面72が形成されている。これらの切り欠き面72は、ドライブシャフト60の成形の際にバリが発生した場合、キー80の差し込みによりバリがドライブシャフト60の駆動箇所に出てくることを防止するためのものである。
図5(B)に示すように、ドライブシャフト60の下面には、環状の凹部73と、貫通孔61の中心を通り、径方向に長い係合凹部74とが形成されている。この係合凹部74は、上面の係合突部64と同じ方向に延びている。環状凹部73内には、コイルばね50の上部が収容される。係合凹部74には、栓体30の上面に形成した係合突部36が嵌り込み、栓体30とドライブシャフト60とが相対回動不能に連結される。この連結により、栓体回動トルクがドライブシャフト60から栓体30へ伝達される。
次に、図1を主に参照して組み立て方法を説明する。
まず、本体10の中空部13に栓体30を収容する。そして、栓体30の上面にコイルばね50を配置し、コイルばね50の上方にドライブシャフト60を載置する。この際、コイルばね50は、栓体30の上面の底部35と、ドライブシャフト60の下面の環状凹部73との間に介装されて、ドライブシャフト60やキー80を栓体30に対して上方に付勢する。同じく、栓体30を栓体摺動面13a(図2参照)に密着するように押す。ドライブシャフト60を栓体30に載置する際には、栓体30の上面の係合突部36に、ドライブシャフト60の下面の係合凹部74を係合させる。これにより、ドライブシャフト60と栓体30とは、相対回動不能となる。また、ドライブシャフト60の突部67は、本体10の切欠き段部15に係合する。
次に、ドライブシャフト60を回転させて、ドライブシャフト60の横方向貫通孔71の位置と、本体10に形成した窓部24の位置とを合わせる。そして、窓部24からキー80を挿入して、ドライブシャフト60の横方向貫通孔71に圧入する。ここで、キー80の係合突起82が横方向貫通孔71の係合部と係合するまでキー80を圧入する。すると、前述のようにキー80のネジ孔81とドライブシャフト60の縦方向貫通孔61とが位置決めされる。ドライブシャフト60はコイルばね50で上方に付勢され、キー80が環状溝22の上面に当接する。これによりドライブシャフト60が本体10に分離不能に装着される。
次に、本体10のOリング溝25にOリング100を装着する。Oリング100は、栓体摺動部への水が浸入することを防止する作用を有する。そして、ハンドル40を本体10の上開口11bに被せて装着する。この際、ハンドル40の下面の下凸部47を、ドライブシャフト60の上面の凹部63に嵌合する。この際、前述のように、ハンドルの係合孔74はドライブシャフト60の係合突部64に係合する。このように凹凸嵌合させることにより、ハンドル40のねじり力をドライブシャフト60に伝達させる。なお、この凹凸嵌合面積を十分にとることにより、ドライブシャフト60が樹脂製であっても十分に大きい伝達トルクを得ることができる。
そして、ハンドル40の貫通孔43に皿小ネジ90を挿通する。皿小ネジ90は、ハンドル40の貫通孔43とドライブシャフト60の貫通孔61とを貫通し、キー80のネジ孔81に螺合する。皿小ネジ90は、ヘッド部が貫通孔43の大径部43aと小径部43bとの間の段部に当接した状態で、キー80のネジ孔81に螺合するように設計されている。これにより、ハンドル40とドライブシャフト60が連結される。つまり、ハンドル40、ドライブシャフト60、栓体30は相対回動不能に連結される。ただし、ドライブシャフト60と栓体30との間にはコイルばね50が介されているので、ドライブシャフト60(及びハンドル40)は、栓体30に対して上下方向に移動可能である。
次に、図6、図7、図8を参照して、ガス流路の開閉状態を説明する。
図6(A)に示すように、ガス流路開状態においては、ハンドル40のつまみ部42は、本体10の横方向貫通孔12と平行な位置である。一方、ガス流路閉状態においては、図6(B)に示すように、ハンドル40のつまみ部42は、本体10の横方向貫通孔12と直交している。
ガス流路開状態においては、図7(A)に示すように、栓体30の左右貫通孔31の一方の開口31aは、本体10のガス出側口12aに開口している。ドライブシャフト60はコイルばね50により上方に付勢されて、図7(C)に示すように、キー80の両端は、本体10の溝部20の環状溝22に係合して、図7(B)に示すように、同溝22の上面に当接している。また、ドライブシャフト60の突部67は、本体10の上縁に形成した切欠き段部15の一方の端部に当たっている。
ガス栓を閉じる際には、ハンドル40を90°回動させる。この際、ドライブシャフト60の突部67が、本体10の上縁に形成した切欠き段部15(図1参照)のもう一方の端部に当たるまで回動させる。この間、キー80の両端は環状溝22内を回動し、やがて、図8に示すように、係合溝21に達する。ドライブシャフト60はコイルばね50によって上方に付勢されているので、キー80の両端が係合溝21に達すると、キー80の両端は上方に移動可能となり、ドライブシャフト60が上方に付勢されてキー80の両端が係合溝21に係合する。そして、栓体30も本体10のガス出側口12aを塞ぐ位置まで90°回動し、ガス流路が遮断される。この状態でハンドル40を回動させようとしても、キー80の両端が係合溝21に係合しているので、ハンドル40は回動不能であり、ハンドル40の不用意な回動を防ぐことができる。
ガス流路を開とするには、ハンドル40をコイルばね50の付勢力に抗して押し下げる。すると、キー80の両端は係合溝21から外れて下方の環状溝22に移動し、水平面内を回動可能となる。そして、ハンドル40を押し下げたまま、ドライブシャフト60の突部67が、本体11の上縁に形成した切欠き段部15の反対側の端部に当接するまでハンドルを回動させる。これにより、栓体30はガス流路開位置に回動する。
以上説明したように、本発明のガス栓1においては、栓体押し回し機構の構成要素は、ハンドル40、ドライブシャフト60、キー80及びコイルばね50の4個の部品から主に構成される。さらに、従来のガス栓と共通の、本体10及び栓体30、ハンドル40と本体10間のスキマを密閉するOリング100、ハンドル40の貫通孔43を塞ぐセンターシール110、ハンドルに形成された通気孔を塞ぐ通気部材120、開シール130が備えられる。したがって、全部品数は11点となり、従来のガス栓に比べて部品点数を少なくできる。さらに、ドライブシャフト60を樹脂製としたので、真鍮製のドライブシャフトと比較して機械加工費を低減できる。これととともに、軽量化も可能となる。一例として、呼び系1/2インチの場合、従来品314gを292gとすることができた。
また、ハンドル40の劣化、汚れ、割れなどにより、ハンドル40を交換する必要がある場合は、皿小ネジ90を外すとハンドル40は簡単に本体10から取り外すことができる。
次に、図9を参照して本発明のガス栓の変形例を説明する。
前述の例では、Oリング100をハンドル40の内面と本体10の外面との間に装着したが、この例のガス栓1Aでは、Oリング100を、ドライブシャフト60の外面と本体10Aの内面との間に装着する。このために、本体10Aの内周面の溝部20の下方に、環状のOリング装着溝27が形成されている。この場合、微量のガス漏れを防止する効果がある。一方、図1〜図8で説明したガス栓1においては、ガスは通気部材120から出てしまうのでOリング100にガス漏れ防止の効果はない。
さらに、Oリング溝をドライブシャフト60に形成することもできる。この場合、ドライブシャフト60は樹脂製であるので、溝形成のための加工費等を低減できる。
1 ガス栓
10 本体 11 上下貫通孔
11a ガス入側口 12 分岐貫通孔
12a ガス出側口 13 中空部
13a 栓体摺動面 15 切り欠き段部
20 溝部 21 係合溝
22 環状溝 24 窓部
25 環状溝
30 栓体 31 横方向貫通孔
32 下方向貫通孔 35 低部
36 係合突部
40 ハンドル 41 本体部
42 つまみ部 43 貫通孔
43a 大径部43a 43b 小径部
45 通気孔 47 下凸部
48 係合孔 49 側凹部
50 コイルばね
60 ドライブシャフト 61 貫通孔
63 凹部 64 係合突部
65 側凸部 67 突部
71 横方向貫通孔 73 環状凹部
74 係合凹部
80 キー 81 ネジ孔
82 係止突起

Claims (3)

  1. ガス流路、栓体摺動面及び栓体押し回し機構を収容する内凹部を有する本体と、
    前記栓体摺動面で摺動しながら回動して前記ガス流路を開閉する栓体と、
    前記栓体押し回し機構としての、
    前記本体の端部に回動可能に装着され、且つ、前記栓体とは相対回動不能に係合しているとともに、前記本体内凹部の奥行方向(出入方向)で移動可能なハンドル、
    該ハンドルと前記栓体との間に介在してネジリトルクを伝えるドライブシャフト、
    該ドライブシャフトに相対回動不能に取り付けられるとともに、前記本体内凹部において出入方向で移動可能なキー、及び、
    前記栓体を前記栓体摺動面に向けて付勢するバネ、を具備し、
    前記本体の内凹部には、前記ハンドルが出位置にあるときにおいて前記キーの回動を阻止する係止部、及び、前記ハンドルが入位置にあるときにおいて前記キーの回動を許す環状溝が形成されており、
    前記ドライブシャフトが樹脂成形品であり、前記キーが金属製の板状部材であることを特徴とする押し回し機構付きガス栓。
  2. 前記ハンドルを前記ドライブシャフトに固定するネジ部材をさらに備え、
    前記キーにネジ孔(メネジ)が形成されており、
    前記ネジ部材は、前記ハンドルに挿通された後、前記キーのネジ孔に螺合して、前記ハンドルと前記ドライブシャフトとが固定されていることを特徴とする請求項1に記載のガス栓。
  3. ガス流路、栓体摺動面及び栓体押し回し機構を収容する内凹部を有する本体と、
    前記栓体摺動面で摺動しながら回動して前記ガス流路を開閉する栓体と、
    前記栓体押し回し機構としての、
    前記本体の端部に回動可能に装着され、且つ、前記栓体とは相対回動不能に係合しているとともに、前記本体内凹部の奥行方向(出入方向)で移動可能なハンドル、
    該ハンドルと前記栓体との間に介在してネジリトルクを伝えるドライブシャフト、
    該ドライブシャフトに相対回動不能に取り付けられるとともに、前記本体内凹部において出入方向で移動可能なキー、及び、
    前記栓体を前記船体摺動面に向けて付勢するバネ、を具備し、
    前記本体の内凹部には、前記ハンドルが出位置にあるときにおいて前記キーの回動を阻止する係止部、及び、前記ハンドルが入位置にあるときにおいて前記キーの回動を許す環状溝が形成されており、
    さらに、前記ドライブシャフト外面と前記本体内凹部内面との間に配置されたシール部材を具備することを特徴とする押し回し機構付きガス栓。
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