JP2009036228A - ガス栓 - Google Patents

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Michio Hayashi
美智男 林
Kazuma Takahashi
一磨 高橋
Ryoichi Hirano
亮一 平野
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Abstract

【課題】 大型化を防止することができ、しかも容易に組み付けることができるガス栓を提供する。
【解決手段】ハンドル3には、その外周面から内側に向かって延びる横孔38、及びこの横孔38の底面から横孔38と同軸に延びる奥孔39を形成する。横孔38には、封印位置に位置したときに、ハンドル3が閉位置から開位置側へ回動することを阻止するロックピン4を設ける。奥孔39には、ハンドル3の回動範囲を閉位置と開位置との間に規制する係合軸5を設ける。係合軸5は、ロックピン4に対して独立した別部材とする。係合軸5は、ハンドル3を栓本体1及び弁体2に連結した後、ロックピン4を横孔38に挿入する前に、横孔38を通して奥孔39に挿入固定する。
【選択図】図1

Description

この発明は、ガス栓、特に不使用時にはハンドルを閉位置に位置固定することができるガス栓に関する。
従来のこの種のガス栓としては、下記特許文献1に記載されているように、ハンドルにロック部材だけを設けたものと、ロック部材及び係合部を設けたものとがある。
前者のガス栓は、栓本体の弁収容孔が開口する外面に環状壁部を形成する一方、ハンドルにロック部材をロック位置と解除位置との間をハンドルの径方向へ移動可能に螺合させたものであり、ハンドルを閉位置に位置させた状態でロック部材をロック位置に移動させると、ロック部材が環状壁部に形成された係止凹部に入り込む。これによって、ハンドルが閉位置に位置固定される。ロック部材を解除位置に移動させると、ロック部材が係止凹部から離脱して環状壁部より外側に位置する。この結果、ハンドルが回動可能になる。ハンドルを回動させると、ロック部材が環状壁部の外周面に沿って移動する。環状壁部の外周面には、その半周にわたって延びる突出部が形成されており、ロック部材が突出部の一端面と他端面とに突き当たることによってハンドルの回動範囲が規制されている。なお、ロック部材が突出部のいずれの端面に突き当たったときもハンドルは閉位置に位置し、ロック部材が両端面の中央に位置したときハンドルが開位置に位置するようになっている。
一方、後者のガス栓においても、ガス栓の不使用時にはロック部材をロック位置に位置させることによってハンドルを閉位置に位置固定している。この点は前者のガス栓と同様であるが、ガス栓の通常の使用時には、ハンドルの回動範囲をロック部材ではなく当接部によって規制している。すなわち、環状壁部には、周方向に所定の長さ(例えば、角度換算で180°)だけ延びる規制凹部が形成されている。この規制凹部と対向するハンドルの下面には、規制凹部に入り込む当接部が形成されている。この当接部が規制凹部の両端面に突き当たることにより、ハンドルの回動範囲が規制されている。なお、当接部が規制凹部の各端面に突き当たると、ハンドルが閉位置に位置し、当接部が規制凹部の周方向における中央部に位置すると、ハンドルが開位置に位置するようになっている。
特開平10−73180号公報
前者のガス栓においては、環状壁部の外周面に突出部が形成されるため、その分だけハンドルが大型化するという問題があった。また、後者のガス栓においては、規制凹部とそこに入り込む係合部とによってハンドルの回動範囲を規制しているので、環状壁部に突出部を形成する必要がない。しかしその反面、ハンドルを弁体に回動不能に連結するための係合板をハンドルと別体に設けなければならず、この係合板を栓本体に組み込むための作業が比較的難しい。このため、ガス栓の組立に多くの手間を要するという問題があった。
この発明は、上記の問題を解決するために、内部に回動軸線方向における一端部が開口した弁収容孔が形成された栓本体と、上記弁収容孔に上記回動軸線を中心として回動可能に収容された弁体と、上記栓本体の外部に上記回動軸線を中心として回動可能に配置され、上記弁体に回動不能に連結されたハンドルとを備え、上記栓本体の外面には、上記弁体の回動軸線を中心として環状に延び、上記弁収容孔の開口部を構成する環状壁部が形成され、上記ハンドルには、上記環状壁部に形成された規制凹部に周方向へ相対回動可能に挿入され、上記規制凹部の周方向の両端部に突き当たることによって上記弁体の回動範囲を規制する当接部と、上記環状壁部に形成された係止凹部に嵌り込むロック位置と上記係止凹部から抜け出た解除位置との間を移動可能であるロック部材とが設けられ、上記ハンドルが閉位置に位置し、かつ上記ロック部材が上記ロック位置に位置させられると、上記ロック部材が上記係止凹部に嵌り込み、それによって上記ハンドルの閉位置から開位置側への回動が阻止されるガス栓において、上記当接部が上記ハンドルと別体に形成され、上記ハンドルが上記栓本体に回動可能に連結されるとともに、上記弁体に回動不能に連結された状態で上記当接部が上記ハンドルに取り付け可能であることを特徴としている。
この場合、上記ハンドルには、上記環状壁部が上記弁体の回動軸線を中心として相対回動可能に嵌り込む環状凹部と、上記ハンドルの外面から上記環状凹部を横断して上記ハンドルの径方向内側へ向かって延びる横孔とが形成され、上記横孔には、上記ロック部材が上記ロック位置と上記解除位置との間を移動可能に挿入され、上記ハンドルが上記閉位置に位置し、かつ上記ロック部材が上記ロック位置に位置しているときには、上記ロック部材の上記横孔から環状凹部に突出する部分が上記係止凹部に嵌り込むことが望ましい。
上記ハンドルが閉位置に位置しているときには、上記ロック部材が上記横孔にその開口部から上記環状凹部を横断した状態で上記ロック位置まで挿入可能であることが望ましい。
上記ハンドルには、上記横孔の底面から上記横孔と同軸に延び、かつ先端部が上記環状凹部に臨む奥孔が形成され、この奥孔には上記横孔を通過した上記係合部が収容され、上記当接部の上記奥孔から上記環状凹部に突出する部分が上記規制凹部に入り込み、上記当接部の上記規制凹部に入り込む部分が上記規制凹部の周方向の両端部に突き当たることによって上記弁体の回動範囲が規制されていることが望ましい。
上記ロック部材が上記横孔に挿入される前で、上記ハンドルが上記閉位置と上記開位置との間に位置しているときには、上記係合部が上記横孔から上記奥孔に上記環状凹部に突出した状態で挿入可能であることが望ましい。
上記ハンドルには、上記弁収容孔の開口側の端部に回動可能に挿入された突出部が形成され、この突出部の外周面と上記弁収容孔の内周面との間には、上記ハンドルが上記閉位置と上記開位置との間の範囲から外れた所定の離脱位置に回動したときには、上記ハンドルが上記回動軸線に沿って上記栓本体から離脱移動することを許容し、上記離脱位置以外の位置では、上記ハンドルが上記回動軸線に沿って上記栓本体から離脱移動することを阻止する係合機構が設けられていることが望ましい。
上記特徴構成を有するこの発明によれば、ガス栓の通常の使用時には、ハンドルの回動範囲が規制凹部とそこに入り込んだ係合部とによって規制されるから、環状壁部に突出部を形成する必要がない。したがって、ハンドルが大径化することを防止することができ、ひいてはガス栓が大型化することを防止することができる。また、当接部がハンドルとは独立した別部材として設けられ、しかもハンドルを弁体に回動不能に連結した後に、係合部をハンドルに取り付けることができるので、係合板を必要としない。したがって、ガス栓を容易に組み立てることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図13は、この発明の一実施の形態を示す。この実施の形態のガス栓Aは、栓本体1、弁体2、ハンドル3、ロックピン(ロック部材)4及び係合軸(係合部)5を有している。
栓本体1には、その上面(外面。以下、上下左右は実施の形態の上下左右を意味するものとし、この発明はそれに限定されるものではない。)に開口する弁収容孔11が形成されている。弁収容孔11は、栓本体1の上面に開口するストレート孔部11aと、その下方に続いて形成されたテーパ孔部11bとから構成されている。ストレート孔部11aとテーパ孔部11bとは互いの軸線を一致させて配置されており、それらの軸線が回動軸線Lになっている。テーパ孔部11bの内径は、その上端において最大になっているが、最大内径でもストレート孔部11aの内径より若干小径になっている。
栓本体1には、流入孔12及び流出孔13が設けられている。流入孔12の上流側の端部は、栓本体1の下端面に開口している。この開口部には、一次側ガス管(図示せず)からガスが供給される。流入孔12の下流側の端部は、テーパ孔部11bの底面に開口している。流出孔13の上流側の端部はテーパ孔部11bの内周面に開口しており、下流側の端部は栓本体1に形成された突出部14の先端面に開口している。突出部14には、二次側ガス管又はガス機器(いずれも図示せず)がナット6によって固定される。この結果、流出孔13に二次側ガス管又はガス機器が接続される。
弁収容孔11のテーパ孔部11bには、弁体2が回動軸線Lを中心として回動可能に収容されている。この弁体2には、ガス孔21が形成されている。このガス孔21の上流側の端部は、弁体2の小径側の端面に開口している。したがって、ガス孔21は、流入孔12と常時連通している。ガス孔21の下流側の端部は、弁体2の外周面に開口している。弁体2を図1に示す開位置に回動すると、ガス孔21が流出孔13と連通し、ガス栓Aが開状態になる。開状態では、一次側ガス管から流入孔12に流入したガスが、ガス孔21及び流出孔13を通って二次側ガス管又はガス機器に供給される。弁体2を開位置から一方向(図1においてガス栓Aを上方から見たとき、時計方向)へほぼ90°回動させると、弁体2が閉位置に位置する。弁体2が閉位置に位置すると、ガス孔21と流出孔13との間が弁体2によって遮断され、ガス栓Aが閉状態になる。閉状態では、二次側ガス管又はガス機器へのガスの供給が停止する。
流入孔12の下流側端部は、テーパ孔部11bの内周面に開口させてもよい。その場合には、ガス孔21の上流側端部を弁体2の外周面に開口させることになる。このように構成された、いわゆるI型のガス栓では、弁体2を開位置に位置させると、ガス孔21が流入孔12及び流出孔13とそれぞれ連通し、ガス栓が開状態になる。その一方、弁体2を閉位置に位置させると、ガス孔21が流入孔12及び流出孔13から周方向に離間し、流入孔12と流出孔13との間が弁体2によって遮断され、ガス栓が閉状態になる。
ハンドル3は、弁体2を開閉回動操作するためのものであり、次のようにして栓本体1に回動軸線Lを中心として回動可能に連結されるとともに、弁体2に回動不能に連結されている。
図4〜図6に示すように、栓本体1の上面には、環状壁部15が形成されている。この環状壁部15は、回動軸線Lを中心として環状に延びている。環状壁部15の内周面は、ストレート孔部11aの開口部を構成している。ハンドル3は、環状壁部15の上面と対向するように配置されており、環状壁部15と対向するハンドル3の下面には、図8及び図9に示すように、回動軸線Lを中心として環状に延びる環状凹部31が形成されている。この環状凹部31には、環状壁部15が回動可能に挿入されている。特に、この実施の形態では、環状壁部15の内周面(ストレート孔部11aの内周面)が環状凹部31の内側の側面に回動可能に接しており、それによってハンドル3が栓本体1に対しがたつくことなく回動することができるようになっている。なお、環状壁部15の外周面と環状凹部31の外側の側面との間は、シール部材Sによって封止されている。
ストレート孔部11aの内周面には、環状突出部11cが形成されている。この環状突出部11cは、当該突出部11cを上下方向(回動軸線L方向)に横断する二つのガイド溝11d,11eによって二つに分断されている。二つのガイド溝11d,11eは、ストレート孔部11aの周方向にほぼ180°離れて配置されている。一方のガイド溝11dの幅(周方向の長さ)は、他方のガイド溝11eの幅さより長くなっている。ガイド溝11d,11eの幅は、同一にしてもよい。
ハンドル3の下面には、突出部32が形成されている。この突出部32は、ストレート孔部11aより小径であり、ストレート孔部11aに回動可能に挿入されている。突出部32の外周面には、回動軸線Lを中心として周方向に延びる係合突条33,34が形成されている。係合突条33,34の外径は、ストレート孔11aの内径とほぼ同一であり、ストレート孔部11aに回動可能に嵌合している。一方の係合突条33は、ガイド溝11dとほぼ同一の幅を有している。したがって、係合突条33は、ガイド溝11dを上下方向へ通過可能であるが、ガイド溝11eは通過不能である。他方の係合突条34は、ガイド溝11eとほぼ同一の幅を有しており、ガイド溝11eを上下方向へ挿脱可能になっている。係合突条33,34の幅は、ガイド溝11d,11eの幅が同一にされるときには、互いに同一にされる。
ハンドル3には、係合凹部35,36が形成されている。係合凹部35は、回動軸線L方向においては係合突条33の上側に隣接し、周方向においては係合突条33と同一位置に位置するように配置されている。しかも、係合凹部35は、係合突条33に沿って、つまり回動軸線Lを中心とする円周に沿って形成されている。係合凹部36は、回動軸線L方向においては係合突条34の上側に隣接し、かつ周方向においては係合突条34と同一位置に位置するように配置されている。しかも、係合凹部36は、係合突条34に沿って、つまり回動軸線Lを中心とする円周に沿って形成されている。
環状凹部31に環状壁部15を嵌合させた状態において、ハンドル3を適宜に回動させて、係合突条33,34をガイド溝11d,11eと周方向においてそれぞれ同一位置に位置させる(以下、このときのハンドル3の周方向位置を離脱位置という。)。ハンドル3をこのように位置させことにより、係合突条33,34をガイド溝11d,11eにそれぞれ上から下へ挿通することができるようになる。係合突条33,34がガイド溝11d,11eを通過すると、係合凹部35,36が回動軸線L方向において環状突出部11cと同一位置に位置する。したがって、ハンドル3を回動させると、環状突出部11cが係合凹部35,36に入り込む。この結果、ハンドル3が栓本体1に回動軸Lを中心として回動可能に、かつ上方へ離脱不能に、特にこの実施の形態では上下方向へ移動不能に連結される。勿論、ハンドル3は、離脱位置に戻すことによって栓本体1から上方へ離脱させることができる。
上記の内容から明らかなように、この実施の形態のガス栓Aにおいては、環状突出部11c、ガイド溝11d,11e、係合突条33,34及び係合凹部35,36によって係合機構が構成されている。係合機構は、上記構成のものに限定されるものでなく、公知の他の係合機構、例えば上記特許文献1に記載された二つのガス栓のうちの後者のガス栓の係合機構を採用してもよい。
図1に示すように、弁体2の上面には、一対の連結突起22,22が形成されている。一方、ハンドル3の下面には、連結凹部37が形成されている。この連結凹部37に連結突起22,22が挿入されることにより、ハンドル3が弁体2に回動軸線L方向へ着脱可能に、かつ回動不能に連結されている。ハンドル3の下面と弁体2の上面との間には、圧縮コイルばねからなる付勢手段7が設けられている。この付勢手段7の付勢力により、弁体2の外周面がテーパ孔部11bの内周面に押し付けられるとともに、係合突条33,34の上側の側面(係合凹部35,36の下側の側面)が環状突出部11cの下側の側面に押し付けられている。
図1〜図6に示すように、環状壁部15には、規制凹部15a、逃げ凹部15b及び係止凹部15cが形成されている。規制凹部15a及び逃げ凹部15bは、90°より若干長い周方向の長さを有しており、周方向へ互いにほぼ180°離れて配置されている。係止凹部15cは、逃げ凹部15bの周方向における一端部、つまり上記一方向における端部に配置され、逃げ凹部15bの底面に形成されている。したがって、係止凹部15cは、逃げ凹部15bより所定の深さだけ深くなっている。
図1〜図3及び図7〜図9に示すように、ハンドル3の一側部外周面には、横孔38が形成されている。この横孔38は、ハンドル3の径方向に沿って延びており、環状凹部31の一側部を横断し、さらに回動軸線Lを他側部側に向かって若干越えるまで延びている。横孔38の底面には、奥孔39が形成されている。この奥孔39は、横孔38より小径であり、横孔38と同軸に配置されている。奥孔39は、環状凹部31の他側部を横断している。奥孔39は、環状凹部31の他側部を横断することなく、環状凹部31の他側部の内側の側面に開口しているだけであってもよい。
横孔38には、ロックピン4が挿入され、奥孔39には、係合軸5が挿入されている。説明の便宜上、まず係合軸5について説明すると、係合軸5は、その雄ねじ部51が奥孔39の雌ねじ孔39aに螺合されており、係合軸5の先端面が奥孔39の底面に突き当たるまで締め付けることにより、奥孔39の所定の位置に固定されている。係合軸5は、環状凹部31の他側部を横断している。したがって、係合軸5の一部が環状凹部31内に突出している。環状凹部31内に突出した係合軸5の一部は、図10〜図13に示すように、規制凹部15a内に周方向へ移動可能に入り込んでいる。したがって、ハンドル3を一方向及び他方向へ回動させると、係合軸5が規制凹部15aの周方向の両端面に突き当たる。これによって、ハンドル3の回動範囲が規制されている。係合軸5が規制凹部15aの一方向の端面に突き当たったとき(図10参照)、ハンドル3(及び弁体2)が閉位置に位置し、係合軸5が規制凹部15aの他方向の端面に突き当たったとき(図12参照)、ハンドル3が開位置に位置する。
横孔38には、ロックピン4が横孔38の長手方向へ移動可能に挿入されている。ロックピン4は、横孔38内に収容された圧縮コイルばね等の付勢手段8によって外側に付勢されており、ロックピン4の外周面の外側の端部に形成された当接突条41がCリング等の止め輪9に突き当たることによって横孔38から抜け止めされている。以下、このときのロックピン4の位置を停止位置という。
ロックピン4が停止位置に位置すると、ロックピン4の外側の端面が横孔38から外部に突出する。したがって、ロックピン4は、その外側の端面を指等で押すことにより、付勢手段8の付勢力に抗して停止位置から内側へ移動させることができる。図2は、ロックピン4の外側の端面がハンドル3の外周面とほぼ面一になったとき状態を示している。以下、このときのロックピン4の位置を解除位置という。ロックピン4は、ドライバー等を使用することにより、解除位置からさらに内側へ移動させることができる。ロックピン4が所定の位置まで内側へ移動すると、ロックピン4の先端部に形成された雄ねじ部42が横孔38の底面側の端部に形成された雌ねじ部38aに突き当たる。したがって、その後は、ロックピン4を回動させてその雄ねじ部42を雌ねじ部38aに螺合させることにより、ロックピン4を内側へ移動させることができる。ロックピン4は、所定の位置まで移動すると、例えば雄ねじ部42の先端部が雌ねじ部38aの先端部に達するまで移動すると、それ以上横孔38の底部側へ移動することができなくなる。以下、このときのロックピン4の位置を封印位置(ロック位置)という。
ロックピン4の長手方向の中間部には、小径部43が形成されている。そして、ハンドル3が閉位置に位置し、かつロックピン4が停止位置に位置しているときには、ロックピン4の小径部43より内側の部分が係止凹部15cに入り込んでいる。ロックピン4の外径は、係止凹部15cの幅(周方向の長さ)とほぼ等しくなっている。したがって、ロックピン4が停止位置に位置しているときには、ロックピン4が係止凹部15cの周方向の両端面に接触する。よって、ハンドル3は閉位置から回動させることができず、閉位置に位置固定される。ただし、この実施の形態においては、ハンドル3が閉位置に位置しているときには、図10に示すように、係合軸5が規制凹部15aの一方向の端面に突き当たることにより、ハンドル3の開位置から閉位置へ向かう方向への回動(以下、閉位置を越える回動という。)が阻止されている。したがって、停止位置に位置しているロックピン4は、ハンドル3の閉位置から開位置側への回動を阻止するだけでもよく、閉位置を越える回動は必ずしも阻止する必要はない。
ハンドル3が閉位置に位置した状態において、ロックピン4を解除位置に位置させると、図11に示すように、ロックピン4に形成された小径部43が係止凹部15cに入り込む。小径部43は、ハンドル3を閉位置から開位置に向かって他方向へ回動させると、係止凹部15cの逃げ凹部15b側に位置する端面に突き当たることなく、逃げ凹部15b内に周方向へ移動可能に入り込む。したがって、ロックピン4を解除位置に位置させることにより、ハンドル3を閉位置から開位置まで回動させることができる。なお、図11及び図12に示すように、ハンドル3が閉位置又は開位置に位置したとき、小径部43が係止凹部15cの端面又は逃げ凹部15bの端面に突き当たることがなく、それらの端面から逃げ凹部15bの内側に離間している。
ロックピン4を解除位置に位置させた状態において、ハンドル3を閉位置から所定角度(例えば5°程度)以上開位置側へ回動させると、小径部43に対してハンドル3の径方向内側に隣接する段差面44が環状壁部15と対向する。したがって、ロックピン4を自由に移動することができる状態にすると、ロックピン4が付勢手段8によって外側へ移動させられ、段差面44が環状壁部15の内周面に突き当たる。ただし、小径部43の長さは、図2に示すように、環状壁部15の環状凹部31内に入り込んだ部分の厚さとほぼ同一になっている。したがって、段差面44は、ロックピン4がほとんど移動することなく、環状壁部15に突き当たる。よって、ロックピン4は解除位置に維持される。
ハンドル3を閉位置に位置させた状態において、図13に示すように、ロックピン4を封印位置に位置させると、ロックピン4の小径部43より外側の部分が係止凹部15cに入り込む。したがって、この場合には、ロックピン4が停止位置に位置しているときと同様に、ハンドル3が閉位置において停止状態に維持される。勿論、この場合にも、ハンドル3の閉位置を越える回動が係合軸5によって阻止されているのでロックピン4は、少なくともハンドル3の閉位置から開位置側への回動だけを阻止するものであってもよい。
ハンドル3を栓本体1及び弁体2に組み付ける場合には、まず、弁収容孔11に弁体2を挿入する。次に、ハンドル3の突出部32及び係合突条33,34を弁収容孔11に挿入するとともに、環状凹部31に栓本体1の環状壁部15を挿入する。そして、弁体2の連結突起22をハンドル3の連結凹部37に挿入し、ハンドル3を弁体2に回動不能に連結する。その後、ハンドル3を離脱位置に回動させ、係合突条33,34をガイド溝11d,11eと周方向においてそれぞれ同一位置に位置させる。次に、ハンドル3を付勢手段7の付勢力に抗して押し下げ、係合突条33,34をガイド溝11d,11eに挿通する。その後、ハンドル3を他方向へ所定の角度だけ回動させて、ハンドル3を閉位置に位置させる。この角度は係合軸5によって規制されるハンドル3の回動角度(閉位置と開位置との間の角度)より所定角度だけ大きく設定されており、この実施の形態では135°に設定されている。勿論、ハンドル3は、一方向へ回動させてもよい。その場合には、この実施の形態であれば、225°(=360−135)だけ一方向へ回動させることになる。ハンドル3を回動させると、環状突出部11cが係合凹部35,36に入り込む。これにより、ハンドル3が栓本体1に回動可能に、かつ抜け止め状態で連結される。
次に、係合軸5を横孔38から奥孔39まで挿入する。そして、ドライバ等のねじ回し工具(図示せず)によって係合軸5を回動させて締め付け、奥孔39に固定する。この状態では、係合軸5の一部が規制凹部15aに入り込んでいるので、ハンドル3の回動範囲が閉位置と開位置との間のほぼ90°の範囲に規制される。したがって、ハンドル3が離脱位置に達することがない。よって、係合軸5を奥孔39から抜き出さない限り、ハンドル3を栓本体1から離脱させることができなくなる。
その後、付勢手段8、ロックピン4及び止め輪9を横孔38に順次挿入する。すると、ロックピン4が付勢手段8によって横孔38の外側へ向かって付勢されるが、止め輪9により停止位置において抜け止めされる。これによって、ガス栓Aの組み付けが完了する。
上記のように、ガス栓Aにおいては、ロックピン4をハンドル3の回動範囲を閉位置と開位置との間に規制するための部材として兼用しておらず、ロックピン4とは別の部材である係合軸5によってハンドル3の回動範囲を閉位置と開位置との間に規制している。したがって、環状壁部15の外周面には突出部を形成する必要がない。よって、ハンドル3が大径化することを防止し、ひいてはガス栓Aが大型化することを防止することができる。また、係合軸5は、ハンドル3と別体であり、ハンドル3を栓本体1及び弁体2に連結した後にハンドル3に取り付けることができる。したがって、係合部をハンドルに一体に設けた場合に必要な係合板が不要であり、係合板に相当する突出部32及び係合突条33,34をハンドル3と一体に設けることができる。よって、係合突条33,34をガイド溝11d,11eに挿通して環状突出部11cに係合(環状突出部11cを係合凹部35,36に挿入)することは、ハンドル3を持って行うことができる。この作業は、係合板を栓本体に係合させる場合に比して格段に易しい。したがって、ガス栓Aの組み付けを容易に行うことができる。
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、係合軸5を収容する奥孔39を横孔38に続けて形成しているが、横孔38に対して独立した状態で形成してもよい。例えば、ハンドル3の外周面の横孔38から周方向へ離れた部位に、ハンドル3の内側に延びる孔を形成し、これを奥孔39に代えてもよい。この孔は、横孔38と同軸に配置してもよく、横孔38に対し回動軸線L方向及び/又は周方向へずらしてもよい。
また、上記の実施の形態においては、ロックピン4の封印位置(ロック位置)と解除位置との範囲外で解除位置より外側に停止位置を設け、この停止位置にロックピン4を位置させることにより、ガス栓の通常の使用時にハンドル3を閉位置に停止させるようにしているが、停止位置は必ずしも設けなくてもよい。
この発明に係るガス栓の一実施の形態を、ロックピンを停止位置に位置させた状態で示す断面図である。 同実施の形態を、ロックピンを解除位置に位置させた状態で示す要部の断面図である。 同実施の形態を、ロックピンを封印位置に位置させた状態で示す要部の断面図である。 同実施の形態において用いられている栓本体の要部を示す斜視図である。 同栓本体の一部省略平面図である。 同栓本体の一部省略断面図である。 同実施の形態において用いられているハンドルを示す平面図である。 図7のX−X線に沿う断面図である。 同ハンドルの底面図である。 同実施の形態において、ハンドルが閉位置に位置し、かつロックピンが停止位置に位置しているときの栓本体の環状壁部とロックピン及び係合軸との関係を示す斜視図である。 ハンドルが閉位置に位置し、かつロックピンが解除位置に位置しているときの栓本体の環状壁部とロックピン及び係合軸との関係を示す斜視図である。 ハンドルが開位置に位置し、かつロックピンが解除位置に位置しているときの栓本体の環状壁部とロックピン及び係合軸との関係を示す斜視図である。 ハンドルが閉位置に位置し、かつロックピンが封印位置に位置しているときの栓本体の環状壁部とロックピン及び係合軸との関係を示す斜視図である。
符号の説明
A ガス栓
L 回動軸線
1 栓本体
2 弁体
3 ハンドル
4 ロックピン(ロック部材)
5 係合軸(係合部)
11 弁収容孔
15 環状壁部
15a 規制凹部
15c 係止凹部
31 環状凹部
32 突出部
38 横孔
39 奥孔

Claims (6)

  1. 内部に回動軸線方向における一端部が開口した弁収容孔が形成された栓本体と、上記弁収容孔に上記回動軸線を中心として回動可能に収容された弁体と、上記栓本体の外部に上記回動軸線を中心として回動可能に配置され、上記弁体に回動不能に連結されたハンドルとを備え、上記栓本体の外面には、上記弁体の回動軸線を中心として環状に延び、上記弁収容孔の開口部を構成する環状壁部が形成され、上記ハンドルには、上記環状壁部に形成された規制凹部に周方向へ相対回動可能に挿入され、上記規制凹部の周方向の両端部に突き当たることによって上記弁体の回動範囲を規制する当接部と、上記環状壁部に形成された係止凹部に嵌り込むロック位置と上記係止凹部から抜け出た解除位置との間を移動可能であるロック部材とが設けられ、上記ハンドルが閉位置に位置し、かつ上記ロック部材が上記ロック位置に位置させられると、上記ロック部材が上記係止凹部に嵌り込み、それによって上記ハンドルの閉位置から開位置側への回動が阻止されるガス栓において、
    上記当接部が上記ハンドルと別体に形成され、上記ハンドルが上記栓本体に回動可能に連結されるとともに、上記弁体に回動不能に連結された状態で上記当接部が上記ハンドルに取り付け可能であることを特徴とするガス栓。
  2. 上記ハンドルには、上記環状壁部が上記弁体の回動軸線を中心として相対回動可能に嵌り込む環状凹部と、上記ハンドルの外面から上記環状凹部を横断して上記ハンドルの径方向内側へ向かって延びる横孔とが形成され、上記横孔には、上記ロック部材が上記ロック位置と上記解除位置との間を移動可能に挿入され、上記ハンドルが上記閉位置に位置し、かつ上記ロック部材が上記ロック位置に位置しているときには、上記ロック部材の上記横孔から環状凹部に突出する部分が上記係止凹部に嵌り込むことを特徴とする請求項1に記載のガス栓。
  3. 上記ハンドルが閉位置に位置しているときには、上記ロック部材が上記横孔にその開口部から上記環状凹部を横断した状態で上記ロック位置まで挿入可能であることを特徴とする請求項2に記載のガス栓。
  4. 上記ハンドルには、上記横孔の底面から上記横孔と同軸に延び、かつ先端部が上記環状凹部に臨む奥孔が形成され、この奥孔には上記横孔を通過した上記係合部が収容され、上記当接部の上記奥孔から上記環状凹部に突出する部分が上記規制凹部に入り込み、上記当接部の上記規制凹部に入り込む部分が上記規制凹部の周方向の両端部に突き当たることによって上記弁体の回動範囲が規制されていることを特徴とする請求項2に記載のガス栓。
  5. 上記ロック部材が上記横孔に挿入される前で、上記ハンドルが上記閉位置と上記開位置との間に位置しているときには、上記係合部が上記横孔から上記奥孔に上記環状凹部に突出した状態で挿入可能であることを特徴とする請求項4に記載のガス栓。
  6. 上記ハンドルには、上記弁収容孔の開口側の端部に回動可能に挿入された突出部が形成され、この突出部の外周面と上記弁収容孔の内周面との間には、上記ハンドルが上記閉位置と上記開位置との間の範囲から外れた所定の離脱位置に回動したときには、上記ハンドルが上記回動軸線に沿って上記栓本体から離脱移動することを許容し、上記離脱位置以外の位置では、上記ハンドルが上記回動軸線に沿って上記栓本体から離脱移動することを阻止する係合機構が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のガス栓。
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