JP2011116284A - ウエビング巻取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロック手段の加速度センサにおけるセンサ爪のようなトリガ部材でのガタの発生を防止又は抑制できるウエビング巻取装置を得る。
【解決手段】本ウエビング巻取装置10のVセンサ210では、ばね性を有する支持部材240の支持壁248に凹部250が形成されており、この凹部250の内側にセンサ爪230の回転軸234の先端側が入り込んで支持壁248に回転軸234が支持される。支持壁248の弾性で円錐状の凹部250が、円錐状の回転軸234の先端に圧接しているので回転軸234がその軸方向や軸直交方向に変位しようとすると支持壁248の弾性が回転軸の変位に抗する。これにより、回転軸234、ひいては、センサ爪30のガタの発生を防止又は抑制できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、乗員の身体を拘束するウエビングベルトをスプールに巻き取って格納するウエビング巻取装置に係り、特に、車両が急減速した際にスプールの引出方向への回転を規制するロック機構を備えたウエビング巻取装置に関する。
下記特許文献1に開示されたウエビング巻取装置のロック機構を構成する加速度センサは載置部上に載置された硬球を備えている。車両が急減速状態になると硬球は慣性移動してセンサフレームの載置部に形成された凹状の湾曲面又は斜面を昇ってセンサ爪を押し上げる。硬球に押し上げられたセンサ爪は更にセンサギヤに設けられた連結爪を押し上げて連結爪をVギヤの外周部に形成されているラチェット歯に係合させる。
Vギヤはトーションシャフトを介してスプールに対して相対回転不能な状態で繋がっているので、連結爪がVギヤのラチェット歯に係合した状態でスプールが引出方向に回転すると、センサギヤも引出方向に回転する。引出方向にセンサギヤが回転するとセンサギヤの押圧部がロックパウルを押圧してロックパウルをロックベースのラチェット歯に噛み合わせてロックベースの引出方向への回転、ひいては、スプールの引出方向への回転を規制し、スプールからのウエビングベルトの引き出しを規制する。
特開2008−24284の公報
ところで、このような加速度センサでは、センサ爪の回転軸がセンサフレームの軸受孔に挿し込まれており、センサフレームにセンサ爪が回動可能に支持される。このような回動軸が挿し込まれる軸受孔はその内径寸法が回転軸の外径寸法よりも大きくなければ回転軸(ひいては、センサ爪)が円滑に回動できない。
しかしながら、軸受孔の内径寸法を回動軸の外径寸法よりも大きくすることで回動軸、ひいては、センサ爪にガタが生じ、このガタが異音の一因となる。
本発明は、上記事実を考慮して、ロック手段の加速度センサにおけるセンサ爪のようなトリガ部材でのガタの発生を防止又は抑制できるウエビング巻取装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、長尺帯状のウエビングベルトの長手方向基端側が係止され、巻取方向への回転により前記ウエビングベルトを基端側から巻き取る筒状のスプールと、車両が減速した際の加速度が所定の大きさ以上の場合に作動する加速度センサを有すると共に、前記加速度センサが作動することで作動して、前記巻取方向とは反対の引出方向への前記スプールの回転を規制するロック手段本体を有するロック手段と、を備え、更に、慣性質量体と、前記慣性質量体が載置されると共に、前記加速度が前記所定の大きさ以上の場合に前記慣性質量体の慣性移動を許容するセンサフレームと、前記慣性質量体の上側で前記センサフレームに設けられ、慣性移動した前記慣性質量体によって押し上げられて回転軸周りに回動し、回動することで前記ロック手段本体を作動させるトリガ部材と、前記センサフレームに設けられると共に前記トリガ部材の回転軸方向両側から前記トリガ部材の前記回転軸に対して軸方向外側から前記回転軸に対して弾性的に圧接して前記回転軸を回動可能に支持する支持部材と、を含めて前記加速度センサを構成している。
請求項1に記載の本発明に係るウエビング巻取装置では、所定の大きさ以上の加速度で車両が減速すると加速度センサを構成するセンサフレーム上の慣性質量体が移動する。このように慣性質量体が移動すると慣性質量体によりトリガ部材が押し上げられ、支持部材における支持位置を中心にトリガ部材が回動する。このようにトリガ部材が回動すると加速度センサと共にロック手段を構成するロック手段本体が作動し、作動したロック手段本体によって上述した巻取方向とは反対の引出方向へのスプールの回転が規制される。
ここで、本発明に係るウエビング巻取装置の加速度センサは、トリガ部材を支持する支持部材がトリガ部材の回転軸の両側から弾性的に圧接して回転軸を支持している。このため、回転軸の軸方向への変位、すなわち、このような向きのトリガ部材のガタの発生を防止又は効果的に抑制できる。
請求項2に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、請求項1に記載の本発明において、前記回転軸の両端側における前記回転軸の外径寸法を先端側へ向けて漸次小さくすると共に、開口側へ向けて漸次開口径寸法が大きくなる円錐形状に形成されて内側に入り込んだ前記回転軸の端部に対して底部が圧接する凹部を前記支持部材に形成している。
請求項2に記載の本発明に係るウエビング巻取装置では、円錐形状の凹部の内側に先端側へ向けて漸次外径寸法が小さくなるトリガ部材の回転軸の端部が入り込んで凹部によって回転軸が支持される。このように支持された回転軸のその軸方向への変位は、軸方向両端側から支持部材が回転軸に弾性的に圧接していることで規制される。また、回転軸がその軸直交方向へ変位しようとすると凹部の内周部が回転軸の端部やその近傍部分に干渉する。これにより、軸直交方向へのトリガ部材のガタの発生を防止又は抑制できる。
請求項3に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、請求項1又は請求項2に記載の本発明において、前記センサフレームに形成されて、前記トリガ部材に所定の大きさ以上の荷重が付与されることで前記回転軸の軸直交方向に前記トリガ部材が変位した際に前記回転軸の外周部に干渉して前記荷重を受け止め、前記トリガ部材の変位を規制する干渉手段を備えている。
請求項3に記載の本発明に係るウエビング巻取装置では、例えば、トリガ部材が回動してロック手段本体を作動させた際に、ロック手段本体からトリガ部材が受ける荷重が所定の大きさを越えたことで、トリガ部材が回転軸の軸方向に対して直交する向きに強制的に変位させられると、センサフレームに形成された干渉手段が回転軸の外周部に干渉し、トリガ部材に付与された荷重を干渉手段が受け止める。これにより、トリガ部材の変位が抑制される。
以上説明したように、本発明に係るウエビング巻取装置では、加速度センサのトリガ部材におけるガタの発生を防止又は効果的に抑制できる。
本発明の一実施の形態に係るウエビング巻取装置の全体構成の概略を示す分解斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るウエビング巻取装置の加速度センサの構成を示す分解斜視図である。 加速度センサの側面図である。 加速度センサの平面図である。
<本実施の形態の構成>
図2には、本発明の一実施の形態に係るウエビング巻取装置10の全体的な構成の概略が分解斜視図により示されている。この図に示されるように、ウエビング巻取装置10はフレーム12を備えている。フレーム12は、例えば、略車両前後方向に沿って互いに対向する一対の脚板14、16を備えている。この脚板14と脚板16との間にはスプール18が設けられている。スプール18は軸方向が脚板14、16の対向方向に沿った筒形状に形成されている。スプール18には挿通孔20が形成されている。挿通孔20は、両端がスプール18の外周部にて開口しており、その開口形状は長手方向がスプール18の軸方向に沿ったスリット状とされている。
挿通孔20は、スプール18の軸心部分を貫通する貫通孔22を回避するように形成されており、挿通孔20には一端から長尺帯状のウエビングベルト24の長手方向基端側が通過して抜け止めシャフト26により抜け止めされている。このウエビングベルト24はスプール18がその軸周りの一方である巻取方向に回転するとスプール18の外周部に層状に巻き取られて格納される。
一方、上記の貫通孔22の内側には棒状のトーションシャフト28が設けられている。このトーションシャフト28の脚板16側の端部は貫通孔22内においてスプール18に対する周り止めされた状態(すなわち、スプール18に対する相対回転が不能な状態)でスプール18に繋げられている。さらに、トーションシャフト28の脚板16側の端部は、脚板16を貫通してフレーム12の外方へ突出している。
脚板16の外側では、脚板16側へ向けて開口した箱状のスプリングカバー30が脚板16に固定されており、トーションシャフト28の脚板16側の端部がスプリングカバー30内に入り込んでいる。このスプリングカバー30内には渦巻きばね32の渦巻き方向外側の端部が係止されている。この渦巻きばね32の渦巻き方向内側の端部はトーションシャフト28の脚板16側の端部に装着されて、貫通孔22に対して同軸的にスプリングカバー30に回転自在に支持されたアダプタ34に係止されている。
これに対して、脚板14の外側にはプリテンショナ36が設けられている。プリテンショナ36はシリンダ38を備えている。シリンダ38の基端側の開口部にはガスジェネレータ40が装着されており、ガスジェネレータ40が作動することで生じたガスの圧力でシリンダ38の内圧が上昇すると、シリンダ38内に配置されたピストン42がシリンダ38の移動し、このシリンダ38と一体のラックバー44がピニオン46を巻取方向に回転させる。ピニオン46が巻取方向に回転するとクラッチ48を介して後述するロックベース280を巻取方向に回転させる。
さらに、脚板14の側方にはロック機構60が設けられている。ロック機構60はセンサホルダ62を備えている。センサホルダ62は部分的に脚板14側へ向けて開口した凹形状に形成されており脚板14に固定されている。センサホルダ62の脚板14とは反対側にはセンサカバー64が設けられている。センサカバー64には、外周部等に嵌合爪等が形成されており、センサホルダ62の所定部位に嵌合してセンサホルダ62に機械的に連結されている。センサカバー64には、図示しない筒状の軸受部が形成されており、センサホルダ62を貫通したトーションシャフト28の他端側からトーションシャフト28に対して更に同軸的に延びる軸部66を回転自在に軸支している。
さらに、センサホルダ62とセンサカバー64との間にはVギヤ70が設けられている。Vギヤ70は外周形状が円形の円板部72を備えている。この円板部72の半径方向中央には円孔が形成されており、この円孔に対応して円板部72のセンサカバー64側の面には筒状のボス74が上記の円孔に対して同軸的に形成されている。この円板部72に形成された円孔及びボス74には上記の軸部66(トーションシャフト28)が貫通し、この軸部66周りに円板部72(すなわち、Vギヤ70)が回転自在に軸支されている。また、円板部72の外周部からは、円板部72の軸方向に沿って少なくともセンサホルダ62側へ周壁76が立設されている。周壁76は円板部72に対して同軸の円筒形状に形成されており、その外周部には複数のラチェット歯78が周壁76の中心周りに一定間隔毎に形成されている。
Vギヤ70のセンサホルダ62とは反対側にはロック手段本体としてのロック機構本体部170を構成するセンサギヤ172が設けられている。センサギヤ172はセンサギヤ本体174を備えている。センサギヤ本体174はVギヤ70の側へ向けて開口した浅底の略有底円筒形状に形成されている。センサギヤ本体174にはトーションシャフト28の軸部66が同軸的に貫通しており、センサギヤ本体174が軸部66に回転自在に支持されている。
また、センサギヤ172の一部にはリターンスプリング178の一端が係止されている。リターンスプリング178は引っ張りコイルスプリングとされており、その他端はセンサカバー64に係止され、センサギヤ172がトーションシャフト28周りに引出方向に回動した際には巻取方向にセンサギヤ172を付勢する。
センサギヤ172のセンサギヤ本体174にはVギヤ70側へ向けて長手の押圧部180が形成されている。この押圧部180のVギヤ70とは反対側の端部にはシャフト182が突出形成されており、連結部材としての連結爪184がトーションシャフト28の軸方向と平行(同方向)な軸周りに回動可能にシャフト182に支持されている。連結爪184は回動することで上記の周壁76の外周部に対して接離し、ラチェット歯78に連結爪184が接近して係合した状態でVギヤ70が引出方向に回転しているのであれば、引出方向へのVギヤ70の回転が連結爪184を介してセンサギヤ172に伝わり、センサギヤ172がVギヤ70と共に引出方向に回転する。
さらに、連結爪184の下方には、加速度センサとしてのVセンサ210が設けられている。Vセンサ210に対応してセンサホルダ62にはセンサカバー64側へ開口した箱状の収容部212が形成されており、Vセンサ210は少なくともその一部が収容部212に収容されている。
図2から図4に示されるように、Vセンサ210はセンサフレーム214を備えている。センサフレーム214には載置部220が設けられている。載置部220には、略車両上方の所定位置を曲率の中心として湾曲する凹状の湾曲面又は上方へ向けて開口する円錐形状の斜面が形成されており、この湾曲面又は斜面の内側にVセンサ210における慣性質量体としての硬球228が載置されている。硬球228の上側にはトリガ部材としてのセンサ爪230が設けられている。
センサ爪230は基部232を備えている。基部232には一対の回転軸234が設けられている。これらの回転軸234は、互いに同軸的で且つ相反する方向へ向けて載置部220に対して略平行に基部232から突出形成されている。これらの回転軸234に対応してセンサフレーム214は一対の干渉壁236を備えている。干渉壁236は載置部220における基部232からの回転軸234の突出方向側の両端から上方へ向けて立設されている。これらの干渉壁236には干渉孔238が形成されている。干渉孔238は回転軸234の軸方向に沿って干渉壁236を貫通している。この干渉孔238の内径寸法は回転軸234の外径寸法よりも大きく、回転軸234は干渉孔238を通過している。
さらに、干渉孔238を通過した回転軸234に対応してセンサフレーム214には支持部材240が設けられている。支持部材240は、全体的に厚さ方向に対して直交する向きを軸方向とする軸周りに弾性変形可能な金属平板を折り曲げることにより形成されている。この支持部材240は載置部220の下側に配置される基部242を備えている。
上記の回転軸234の軸方向に沿った基部242の略中央部分には切欠部244が形成されている。この切欠部244に対応して載置部220の下面からは位置決め突起246が突出形成されており、載置部220の下側に基部242が配置された状態では切欠部244の内側に位置決め突起246が入り込む。基部242が載置部220に対して回転軸234の軸方向や切欠部244の開口方向側へ変位しようとすると、位置決め突起246が切欠部244の内周部に干渉して基部242の変位を規制する。
回転軸234の軸方向に沿った基部242の両端からは上方へ向けて支持壁248が立設されている。これらの支持壁248は干渉壁236の外側で干渉壁236に沿って立設されている。これらの支持壁248には回転軸234に対応して凹部250が形成されている。凹部250は干渉壁236側へ向けて開口し、且つ、底側へ向けて漸次内径寸法が小さくなる円錐形状の凹みとされ、一方の支持壁248の凹部250と他方の支持壁248の凹部250とが略同軸となるように形成されている。
この凹部250に対応して回転軸234の先端側は、先端へ向けて漸次外径寸法が小さくなる円錐形状に形成されている。この回転軸234における円錐部分(先端)の角度は、凹部250の断面形状の開き角度以下とされている。凹部250の内側には回転軸234の先端部分が入り込んでおり、支持壁248の基端(下端)を中心とする支持壁248の弾性により凹部250の底(円錐の頂部)が回転軸234の先端に圧接している。
一方、基部232の回転軸234が形成された側とは反対側には爪部252が形成されている。回転軸234周りにセンサ爪230が上昇するように回動すると、爪部252が連結爪184に当接して連結爪184を押し上げるように回動させる。爪部252の係合により回動した連結爪184の回動方向側には、上記のVギヤ70が位置しており、これにより、連結爪184がVギヤ70のラチェット歯78に噛み合う。
一方、図2に示されるように、ロック機構60は、ロック部材としてのロックパウル260を備えている。ロックパウル260は一対のシャフト262を備えている。シャフト262はスプール18の軸方向に対して平行な方向(同方向)に軸方向とされており、一方のシャフト262の先端側は脚板16に形成された軸受孔(図示省略)に回動自在に支持されて、他方のシャフト262の先端側はセンサホルダ62に回動自在に軸支されている。他方のシャフト262の側にはパウル部264が形成されている。パウル部264はシャフト262の軸方向に沿って厚さ方向の板状部材で、その外周一部には外歯のラチェット歯が形成されている。
シャフト262の回動半径方向に沿ったパウル部264の側方にはロックベース280が設けられている。ロックベース280は嵌挿部282を備えている。嵌挿部282は円柱形状に形成されており、スプール18の貫通孔22の他端部にスプール18に対して同軸的に回転自在に嵌挿されている。嵌挿部282ひいてはロックベース280には、トーションシャフト28が回り止めされた状態で同軸的に貫通しており、トーションシャフト28に対して同軸的且つ一体的に回転する。嵌挿部282の脚板14側にはラチェット部284が一体形成されている。ラチェット部284は、嵌挿部282に対して同軸的に形成されており、その外周部にはラチェット歯が断続的に形成されている。
上記のロックパウル260は、シャフト262が巻取方向に回動することで、パウル部264のラチェット歯がラチェット部284のラチェット歯に噛み合う。このパウル部264とラチェット部284との噛合状態では、ラチェット部284、ひいてはロックベース280の引出方向への回転が規制される。また、パウル部264には図1に示されるセンサギヤ172の押圧部180が対応しており、センサギヤ172のセンサギヤ本体174が引出方向に回動すると、押圧部180がパウル部264を押圧し、ロックパウル260を巻取方向に回動させる構造になっている。
また、ロックベース280にはラチェット部284の嵌挿部282とは反対側の端面にて開口してトーションシャフト28が通過するクラッチ孔286が形成されている。046が巻取方向に伴われてクラッチ48が巻取方向に回転すると、クラッチ48の一部がクラッチ孔286の内周部に係合してロックベース280を巻取方向に回転させるようになっている。
<本実施の形態の作用、効果>
次に、本ウエビング巻取装置10の基本的な動作と、作用並びに効果について説明する。
本ウエビング巻取装置10では、スプール18に巻き取られた状態のウエビングベルト24を渦巻きばね32の付勢力に抗して先端側へ引っ張ると、ウエビングベルト24が引き出されつつスプール18が引出方向に回転する。このようにして引き出されたウエビングベルト24を乗員の身体に掛け回し、例えば、ウエビングベルト24の長手方向中間部に設けられたタングプレートを車両の座席の側方に設けられたバックル装置に保持させることで乗員の身体に対するウエビングベルト24の装着状態となり、乗員の身体がウエビングベルト24により拘束される。
このようなウエビングベルト24の装着状態で、車両が急減速状態になると載置部220上の硬球228が慣性移動する。慣性移動した硬球228は載置部220上の湾曲面又は斜面を昇り、センサ爪230の基部232を下方から押し上げる。このようにして押し上げられたセンサ爪230は、回転軸234周りに回動して爪部252を上昇させる。このように上昇した爪部252はセンサギヤ172の連結爪184に係合して連結爪184を押し上げるように回動させる。これにより、Vギヤ70を構成するラチェット歯78に連結爪184が噛み合う。
連結爪184がVギヤ70のラチェット歯78に噛み合った状態でVギヤ70が引出方向に回転すると、このVギヤ70の回転がセンサギヤ172に伝わり、センサギヤ172がリターンスプリング178の付勢力に抗してVギヤ70と共に引出方向に回動する。センサギヤ172が一定角度引出方向に回動すると、センサギヤ172に設けられた押圧部180がロックパウル260のパウル部264を押圧して、シャフト262周りにパウル部264を回動させる。
このようにシャフト262周りにパウル部264が回動すると、パウル部264がロックベース280のラチェット部284に噛み合い、ロックベース280、ひいてはスプール18の引出方向への回転を規制する。これにより、略車両前方側へ慣性移動しようとする乗員の身体をウエビングベルト24によって確実に拘束して保持できる。
ここで、本ウエビング巻取装置10のVセンサ210では、支持部材240の支持壁248に形成された凹部250が支持壁248の基端部周りの弾性によって回転軸234の先端に圧接している。このため、センサ爪230が回転軸234の軸方向に変位しようとすると、支持壁248(支持壁248)の弾性がセンサ爪230の変位に抗するように作用する。
また、回転軸234が通過する干渉壁236の干渉孔238の内径寸法は回転軸234の外径寸法よりも大きい。このため、回転軸234は干渉孔238の内側でその軸直交方向に変位できる。しかしながら、このような軸直交方向の回転軸234の変位は、回転軸234の先端が凹部250の内周面(斜面)に対して凹部250の開口方向側へ摺動して、回転軸234が両支持壁248を押し広げることになる。
このため、このような回転軸234の変位に対しても支持壁248の弾性が抗するように作用し、凹部250の斜面上を回転軸234の先端が凹部250の開口側へ変位しようとすると、支持壁248の弾性が回転軸234の先端を凹部250の底側へ押し戻す。
このように、本実施の形態では、支持壁248(支持部材240)の弾性により、回転軸234の軸方向や軸直交方向へのセンサ爪230の変位、すなわち、センサ爪230のガタの発生を防止又は効果的に抑制でき、センサ爪230のガタに起因した異音の発生を防止又は効果的に抑制できる。
一方、センサ爪230に押し上げられた連結爪184はVギヤ70のラチェット歯78に噛み合うとセンサギヤ172がVギヤ70に伴われて回転する。このように、センサギヤ172が回転すると、連結爪184がセンサ爪230をその回転方向に押圧する。この押圧力が所定の大きさを越えると、回転軸234が支持壁248を伴い回転軸234の軸直交方向に変位する。このようにして回転軸234が変位すると、干渉壁236に形成された干渉孔238の内周部が回転軸234の外周部に干渉する。これにより、センサ爪230に付与された上記の押圧力が支持されて回転軸234の変位を規制できる。
なお、本実施の形態では、載置部220を有するセンサフレーム214と凹部250が形成された支持壁248を有する支持部材240を別体で構成したが、本発明がこのような構成に限定されるものではない。すなわち、センサフレーム214の載置部220から干渉壁236に代えて凹部250が形成された支持壁248を立設する構成でもよい。
このように載置部220から支持壁248を立設する構成とする場合、例えば、支持壁248を金属片や幅方向を軸方向とする軸周りに弾性変形可能な合成樹脂片により形成して、インサート成形や接着剤等による貼り付け、更には、ねじ止めや載置部220に形成された嵌合凹部等への嵌合によって載置部220から支持壁248が立設するように構成としてもよい。
また、本実施の形態では、干渉壁236の厚さ方向両側でのみ開口した干渉孔238を回転軸234が通過している構成であるが、干渉壁236において回転軸234が通過する部位の構成がこのような干渉壁236の厚さ方向両端でのみ開口した干渉孔238に限定されるものではない。すなわち、センサギヤ172の回転で連結爪184がセンサ爪230を押圧する向きは限定されており、したがって、干渉孔238の内周部において回転軸234の外周部に干渉する部位も限定される。
このため、上記の押圧が生じた際に回転軸234の干渉に寄与しない部分は干渉壁236の外周部にて開口していてもよい。このように干渉壁236の外周一部にて干渉孔238が開口した構成であれば、この干渉孔238の開口から回転軸234を干渉孔238の内側に配置できるので、組み立てが容易になるというメリットもある。
10 ウエビング巻取装置
18 スプール
24 ウエビングベルト
60 ロック機構(ロック手段)
170 ロック機構本体部(ロック手段本体)
210 Vセンサ(加速度センサ)
214 センサフレーム
220 載置部
228 硬球(慣性質量体)
230 センサ爪(トリガ部材)
234 回転軸
236 干渉壁(干渉手段)
240 支持部材

Claims (3)

  1. 長尺帯状のウエビングベルトの長手方向基端側が係止され、巻取方向への回転により前記ウエビングベルトを基端側から巻き取る筒状のスプールと、
    車両が減速した際の加速度が所定の大きさ以上の場合に作動する加速度センサを有すると共に、前記加速度センサが作動することで作動して、前記巻取方向とは反対の引出方向への前記スプールの回転を規制するロック手段本体を有するロック手段と、
    を備え、更に、
    慣性質量体と、
    前記慣性質量体が載置されると共に、前記加速度が前記所定の大きさ以上の場合に前記慣性質量体の慣性移動を許容するセンサフレームと、
    前記慣性質量体の上側で前記センサフレームに設けられ、慣性移動した前記慣性質量体によって押し上げられて回転軸周りに回動し、回動することで前記ロック手段本体を作動させるトリガ部材と、
    前記センサフレームに設けられると共に前記トリガ部材の回転軸方向両側から前記トリガ部材の前記回転軸に対して軸方向外側から前記回転軸に対して弾性的に圧接して前記回転軸を回動可能に支持する支持部材と、
    を含めて前記加速度センサを構成したウエビング巻取装置。
  2. 前記回転軸の両端側における前記回転軸の外径寸法を先端側へ向けて漸次小さくすると共に、開口側へ向けて漸次開口径寸法が大きくなる円錐形状に形成されて内側に入り込んだ前記回転軸の端部に対して底部が圧接する凹部を前記支持部材に形成した請求項1に記載のウエビング巻取装置。
  3. 前記センサフレームに形成されて、前記トリガ部材に所定の大きさ以上の荷重が付与されることで前記回転軸の軸直交方向に前記トリガ部材が変位した際に前記回転軸の外周部に干渉して前記荷重を受け止め、前記トリガ部材の変位を規制する干渉手段を備える請求項1又は請求項2にウエビング巻取装置。
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