JP2011115774A - 選別プレート - Google Patents

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Abstract

【課題】ある程度の長さを有する選別対象物をその長さや太さ等で確実に選別することができる選別プレートを提供する。
【解決手段】選別対象物6が移動する上面及びこの上面と下面との間に所定の厚みを有するプレート本体と、プレート本体に一様に分布された選別孔3であって、各々が前記プレート本体を上下に貫通し、上面に開口する入口側開口3a及び下面に開口し且つ入口側開口3aよりも小の出口側開口3bを有する多数の選別孔3と、該選別孔3の内周面の部位に出口側開口3bから入口側開口3aに亘ってそれぞれ形成され、下面から上面に向かって選別孔3の開口面積を増加させるように互いに逆向きに傾斜した傾斜面4と、隣り合う選別孔3の傾斜面4同士がその上縁にて互いに接することで形成された鋭角なエッジ5とを備えた。
【選択図】図4

Description

本発明は、異なる形状のものが混在している選別対象物を的確に選別するための選別プレートに関するものである。
従来、選別対象物を例えばその形状で良品と不良品に選別するものとしてふるいが知られている(例えば特許文献1参照)。このふるいは、金網やパンチングメタル等を用いて、開口面積の大きさで径の大きいものと小さいものを選別するものである。このようなふるいは、粒体や紛体を選別するには適している。
しかしながら、例えば特許文献1に示されるような金網を用いたふるいでは、棒状あるいは板状等のある程度の長さをもつ選別対象物をその長さあるいは太さで選別することは困難である。なぜなら、ふるいを用いて選別する際、ふるいを振動させて選別対象物に角度をもたせてふるいの目を通すわけだが、この角度は長さの違いで揃えることはできず、したがって長さの違いで選別ができない。
特開2001−327921号公報
本発明は、上記従来技術を考慮したものであって、ある程度の長さを有する選別対象物をその長さや太さ等で確実に選別することができる選別プレートを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1の発明では、選別対象物が移動する上面及びこの上面と下面との間に所定の厚みを有するプレート本体と、該プレート本体に一様に分布された選別孔であって、各々が前記プレート本体を上下に貫通し、前記上面に開口する入口側開口及び前記下面に開口し且つ前記入口側開口よりも小の出口側開口を有する多数の選別孔と、該選別孔の内周面の部位に前記出口側開口から前記入口側開口に亘ってそれぞれ形成され、前記下面から前記上面に向かって前記選別孔の開口面積を増加させるように互いに逆向きに傾斜した傾斜面と、隣り合う前記選別孔の前記傾斜面同士がその上縁にて互いに接することで形成された鋭角なエッジとを備えたことを特徴とする選別プレートを提供する。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記選別孔はテーパ孔であり、前記選別対象物が移動する移動方向及びこの移動方向と交差する複数の方向に隣り合う前記入口側開口同士の開口縁が互いに接する状態で分布されていることを特徴としている。
請求項3の発明では、請求項1の発明において、前記選別孔は矩形孔であり、前記選別対象物が移動する移動方向に隣接する選別孔同士が前記選別プレートの幅方向に互いにずらして分布されていることを特徴としている。
請求項4の発明では、請求項1の発明において、前記プレート本体は、前記選別対象物の移動方向と交差して平行に配設された複数の板材と、前記移動方向に沿って平行に配設され、少なくとも前記板材よりも上方に位置する上面を含んだ複数のガイド板とを有し、前記エッジは前記板材を長手方向に沿って屈曲させたときに形成される屈曲縁として形成され、前記傾斜面は前記屈曲縁から下側に傾斜している前記板材の上面で形成されていることを特徴としている
請求項5の発明では、請求項4の発明において、前記複数のガイド板は、隣り合うガイド板よりも前記選別対象物の移動方向手前側に突出している突出片を有し、前記突出片を有するガイド板と有さないガイド板とが交互に配設されていることを特徴としている。
請求項6の発明では、請求項4又は5の発明において、前記ガイド板の前記選別対象物の移動方向に対する手前側は、上面が徐々に高さを増していく上昇面として形成されていることを特徴としている。
請求項7の発明では、請求項1〜6のいずれかの発明において、前記プレート本体の上方であって、前記出口側開口から垂直方向に設置高さを隔てて配設され、前記プレート本体の全面を覆うカバー材とをさらに備え、前記設置高さは、前記選別対象物のうち、前記選別孔を通過させない非通過物の全長よりも短いことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、プレート本体を貫通する選別孔の内周面が傾斜して形成される。このため、プレート本体はある程度の厚みを有する。この厚みがあるため、ある程度の長さを有するものであっても傾斜面に沿って傾き、選別孔の出口側開口から通過させることができる。また、傾斜面に沿って傾く際、エッジが支点となるため、容易に傾かせることができる。すなわち、この選別プレートは、選別孔を通過可能な通過物と選別孔を通過不可能な非通過物とが混合している選別対象物のうち、通過物のみを選別孔を通過させて選別する際に用いることができる。このときに、エッジにより通過物を容易に傾かせ、傾いた通過物は傾斜面に沿って滑り落ちて出口側開口を通過する。したがって、ある程度の長さを有し、これが長辺となっている通過物であっても、容易に選別孔を通過させることができる。
請求項2の発明によれば、テーパ孔とすることで、選別対象物の移動方向のみならず、様々な方向で開口縁同士を隣接することができ、したがって選別対象物がどのような角度で移動しても、これに対応して選別孔を通過させることができる。
請求項3の発明によれば、選別孔を矩形とし、選別対象物の移動方向に隣接する選別孔同士が選別プレートの幅方向に互いにずらして分布しているので、円板状の選別対象物を選別するのに適している。
請求項4の発明によれば、プレート本体を貫通する選別孔の内周面が板材を折り曲げたときの傾斜面として形成される。このため、プレート本体はある程度の厚みを有することになる。この厚みがあるため、ある程度の長さを有するものであっても傾斜面に沿って傾き、選別孔の出口側開口から通過させることができる。また、傾斜面に沿って傾く際、屈曲縁としてのエッジが支点となるため、容易に選別対象物を傾かせて傾斜面に沿って出口側開口に移動させることができる。すなわち、この選別プレートは、選別孔を通過可能な通過物と選別孔を通過不可能な非通過物とが混合している選別対象物のうち、通過物のみを選別孔を通過させて選別する際に用いることができる。このときに、エッジにより通過物を容易に傾かせ、傾いた通過物は傾斜面に沿って滑り落ちて出口側開口を通過する。したがって、ある程度の長さを有し、これが長辺となっている通過物であっても、容易に選別孔を通過させることができる。
請求項5の発明によれば、長尺の選別対象物が移動中、移動方向手前側に突出しているガイド板に接触し、この突出先端を支点として傾くので、効率よく選別対象物を移動させることができる。
請求項6の発明によれば、移動してきた選別対象物がガイド板の移動方向手前側に突き当たり、さらに移動することで上昇面に乗っかってある程度移動するので、選別対象物がガイド板に突き当たって停止することを抑制できる。
請求項7の発明によれば、カバー材が設置される出口側開口からの設置高さが、非通過物の全長より短く設定される。このため、非通過物が飛び跳ねてその先端から選別孔を通過する姿勢となる前に、非通過物の後端がカバー材に衝突するので、非通過物が誤って選別孔を通過することを確実に防止できる。
本発明に係る選別プレートの概略図である。 本発明に係る選別プレートの平面図である。 図2のA−A断面図である。 本発明に係る選別プレートの使用状態時の平面図である。 本発明に係る選別プレートの使用状態を順番に示す断面図である。 本発明に係る選別プレートの使用状態を順番に示す断面図である。 本発明に係る選別プレートの使用状態を順番に示す断面図である。 本発明に係る選別プレートの使用状態を順番に示す断面図である。 本発明に係る選別プレートの使用状態を順番に示す断面図である。 本発明に係る選別プレートの別の使用状態時の平面図である。 本発明に係る選別プレートの別の使用状態を順番に示す断面図である。 本発明に係る選別プレートの別の使用状態を順番に示す断面図である。 本発明に係る選別プレートの別の使用状態を順番に示す断面図である。 本発明に係る選別プレートの別の使用状態を順番に示す断面図である。 本発明に係る選別プレートの別の使用状態を順番に示す断面図である。 本発明に係る別の選別プレートの概略図である。 図16に示した選別プレートの平面図である。 図17のB−B断面図である。 図16に示した選別プレートの使用状態時の平面図である。 図16に示した選別プレートの使用状態を順番に示す断面図である。 図16に示した選別プレートの使用状態を順番に示す断面図である。 図16に示した選別プレートの使用状態を順番に示す断面図である。 図16に示した選別プレートの使用状態を順番に示す断面図である。 図16に示した選別プレートの使用状態を順番に示す断面図である。 本発明に係る選別プレートを用いた振動ふるい装置の概略図である。 本発明に係るさらに別の選別プレートの概略図である。 図26のC−C一部断面図である。 本発明に係る選別プレートを組み合わせて利用したときの概略図である。 本発明に係るさらに別の選別プレートの概略図である。
図1は本発明に係る選別プレートの概略図である。
図示したように、本発明に係る選別プレート1は、プレート本体2と、このプレート本体2を貫通する多数の選別孔3を有している。プレート本体2は表裏の両面を有し、上面(図の手前側の面)が入口側面2aであり、下面が出口側面2bである。選別孔3は、入口側面2aから出口側面2bに向けてその径が縮小している。すなわち、選別孔3の内周面はテーパ状に形成されてテーパ面4が形成されている。逆にいえば、テーパ面4は、出口側面2bから入口側面2aに向かって選別孔3が拡径するように傾斜している。したがって、選別孔3の入口側開口3aは、出口側開口3bに比べて大きい。また、隣り合う選別孔3の入口側開口3aの開口縁同士は接していて、エッジ5が形成されている。
図2は本発明に係る選別プレートの平面図であり、図3は図2のA−A断面図である。
図2では、プレート本体2の外形は省略している。上述したように、選別孔3は、エッジ5を介して互いの入口側開口3aの開口縁が接しながら隣り合っている。図3に示すように、エッジ5はテーパ面4とその隣のテーパ面4との間に形成されているため、鋭角である。
以上により、プレート本体2を貫通する選別孔3の内周面がテーパ形状に形成されているため、プレート本体2はある程度の厚みを有することになる。この厚みがあるため、ある程度の長さを有するものであってもテーパ面4に沿って傾くので、選別孔3の出口側開口3bから通過させることができる。また、テーパ面4に沿って傾く際、エッジ5が支点となるため、容易に傾かせることができる。すなわち、この選別プレート1は、選別孔3を通過可能な通過物と選別孔を通過不可能な非通過物とが混合している選別対象物のうち、通過物のみを選別孔を通過させて選別する際に用いることができる(詳細は後述する)。このときに、エッジ5により通過物を容易に傾かせ、傾いた通過物はテーパ面4に沿って滑り落ちて出口側開口3bを通過する。このエッジ5があることにより、プレート本体2が上下又は左右移動あるいは円方向に移動して、プレート本体2の上面を選別対象物が移動した場合に、一の選別孔3に入らなくても、隣の選別孔3に入る可能性が高くなる。したがって、ある程度の長さを有し、これが長辺となっている通過物であっても、容易に選別孔3を通過させることができる。なお、選別孔3の形状は、通過物を通過できるものであればどのような形状(例えば円や四角、あるいは三角等)であってもよい。
図4は本発明に係る選別プレートの使用状態時の平面図であり、図5〜図9は本発明に係る選別プレートの使用状態を順番に示す断面図である。
図4に示すように、選別対象物6として、長辺の長さが同一であって太さが異なる通過物6aと非通過物6bが混合したものを用いている。さらに言えば、通過物6aは棒状であり、非通過物6bは通過物6aの径を太くしたものである。例えば、通過物6aがマカロニであり、非通過物6bが通過物6aたるマカロニが2本接触して固まったものである。このような場合、非通過物6bは不良品として、良品たる通過物6aと分離する必要があるため、これを選別する。なお、図4ではプレート本体2の外形は省略している。このような選別対象物6のうち、通過物6aを選別する場合、まず選別プレート1を振動機等(不図示)に設置する。振動機は公知のものを利用できる。この振動機は、プレート1を振動させながらプレート1上の選別対象物6を一方向に移動させることができる。この選別対象物6の移動方向が矢印Pで表わされている。なお、本発明に係る選別プレート1を振動機で用いることはあくまで一例である。
図5に示されるように、振動機を稼働することによって、選別プレート1上を矢印P方向に選別対象物6たる通過物6aと非通過物6bが移動する。そして、図6に示すように、通過物6aや非通過物6bが一のエッジ5のみで支えられるときがある。このエッジ5を隣り合う選別孔3のテーパ面4同士をその上縁にて互いに接して形成することで、万が一選別孔3の上部を選別対象物6が通過してもすぐにいずれかのエッジ5の上側に移動するため、容易にエッジ5のみで支えられる状態を発生させることができる。さらに少し進むと、図7に示すように、エッジ5を介した長さの長いほうが重くなり、通過物6aや非通過物6bはエッジ5を支点として傾く。そして、図8に示すように、通過物6aはそのまま傾いてテーパ面4に沿って滑り落ち、選別孔3の出口側開口3bにその先端が挿入される。一方、非通過物6bも同様にテーパ面4を滑るが、その径が出口側開口3bよりも大きいため、反対側のテーパ面4にその先端が引っ掛かる。そして、図9に示すように、通過物6aは出口側開口3bを通過して、すなわち選別孔3を通過して下方に落下する。非通過物6bはそのまま出口側開口3bを通過できず、その後のプレート1の振動で上へ跳ね上がり、再び矢印P方向にプレート1上を進む。
上述した選別プレートを換言すると、選別孔3を通過可能な通過物6aと選別孔3を通過不可能な非通過物6bとが混合している選別対象物6のうち、通過物6aを選別する際に用いる選別プレート1であって、選別孔3の出口側開口3bは、通過物6aの外径より大きく、非通過物6bの外径より小さいものであるといえる。
このように、通過物6aが選別孔3を通過するためには、通過物6aの全長をL1とし、出口側開口3bの開口縁から反対側に位置するエッジ5までの距離をL2としたときに、L1/L2の値を適宜所定値にして、選別プレート1を作成することが望ましい。このL1やL2を通過物や選別孔のどの部分の長さにするかも自由であり、設計は選別対象物の種類、形状、大きさ等を考慮して行う。今回の例では、非通過物6bの全長も通過物6aと同じだが、出口側開口3bの径を非通過物6bより小さくすることで、選別を図っているものである。すなわち、選別孔3の出口側開口3bは、通過物6aの外径より大きく、非通過物6Bの外径より小さい。このため、非通過物6bは選別孔3を通過できない。したがって、ある程度の長さを有する通過物6aと非通過物6bが混合されている選別対象物6であっても、その太さごとに選別することができる。
図10は本発明に係る選別プレートの別の使用状態時の平面図であり、図11〜図15は本発明に係る選別プレートの別の使用状態を順番に示す断面図である。
図10に示すように、選別対象物6として、径が同一であって長辺の長さが異なる通過物6aと非通過物6bが混合したものを用いている。さらに言えば、通過物6aは棒状であり、非通過物6bはそれより長い棒状である。例えば、通過物6aが棒状のスナック菓子であり、非通過物6bが通過物6aたる棒状のスナック菓子が誤って長く形成されたものである。このような場合、非通過物6bは不良品として、良品たる通過物6aと分離する必要があるため、これを選別する。なお、図4ではプレート本体2の外形は省略している。振動機を用いて選別対象物6を移動させることは図4〜図9の例と同様である。また、振動機を用いることが一例であることも図4〜図9の例と同様である。
図11に示されるように、例えば振動機を稼働することによって、選別プレート1上を矢印P方向に選別対象物6たる通過物6aと非通過物6bが移動する。そして、図12に示すように、通過物6aは一のエッジ5のみで支えられるときがある。しかしながら、非通過物6bはその長さがあるため、一のエッジ5のみで支えられることはない。さらに少し進むと、図13に示すように、通過物6aについては、エッジ5を介した長さの長いほうが重くなり、エッジ5を支点として傾く。しかし、非通過物6bは2個のエッジ5で支えられているため、傾くことが困難である。プレート1の振動と相まって図13のように多少傾くことがある程度である。
そして、図14に示すように、通過物6aはそのまま傾いてテーパ面4に沿って滑り落ち、選別孔3の出口側開口3bにその先端が挿入される。一方、非通過物6bは図13の状態からさらに傾くことはない。エッジ5を支点としたときの反対側の端部への距離が長いため、そちらが重くなるからである。したがって、図14のように非通過物6bは再び水平に戻ろうとする。
そして、図15に示すように、通過物6aは出口側開口3bを通過して、すなわち選別孔3を通過して下方に落下する。非通過物6bは水平に戻り、再び矢印P方向にプレート1上を進む。その他の構成、作用、効果は上述した図5〜図9で示した例と同様である。
このように、非通過物6bの全長は通過物6aの全長より長いため、エッジ5を支点として選別孔3側に傾こうとしても、反対側が長くなるため、容易に傾かない。万が一、非通過物6bがテーパ面4に沿って傾いても、反対側のテーパ面4に引っ掛かり、選別孔3を通過することはない。
図16は本発明に係る別の選別プレートの概略図である。
図示したように、選別プレート1は、プレート本体2と、このプレート本体2を貫通する多数の選別孔3を有している。プレート本体2は表裏の両面を有し、表面(図の手前側の面)が入口側面2aであり、裏面が出口側面2bである。選別孔3は、入口側面2aから出口側面2bに向けてその径が縮小している。すなわち、選別孔3の内周面はテーパ状に形成されてテーパ面4が形成されている。逆にいえば、テーパ面4は、出口側面2bから入口側面2aに向かって選別孔3が拡径するように傾斜している。したがって、選別孔3の入口側開口3aは、出口側開口3bに比べて大きい。また、一方向(図の左右方向)において、隣り合う選別孔3の入口側開口3aの開口縁同士は接していて、エッジ5が形成されている。一方で、これと直交する方向では、隣り合う選別孔3は所定の厚みを有する隔壁7で仕切られている。
図17は図16に示した選別プレートの平面図であり、図18は図17のB−B断面図である。
図17では、プレート本体2の外形は省略している。上述したように、一方向(図の左右方向)において、選別孔3は、エッジ5を介して互いの入口側開口3aの開口縁が接しながら隣り合っている。一方で、多方向(図の上下方向)において、選別孔3は、隔壁7を介して隣り合っている。図18に示すように、エッジ5はテーパ面4とその隣のテーパ面4との間に形成されているため、鋭角である。その他の構成、作用、効果は上述した図1〜3で示した例と同様である。
図19は図16に示した選別プレートの使用状態時の平面図であり、図20〜図24は図16に示した選別プレートの使用状態を順番に示す断面図である。
図19に示すように、選別対象物6として、円形で薄板状の通過物6aと、この通過物6aが端部にて2枚重なった非通過物6bが混合したものを用いている。例えば、通過物6aがせんべいであり、非通過物6bが通過物6aたるせんべいが製造過程で2個接触して固まったものである。このような場合、非通過物6bは不良品として、良品たる通過物6aと分離する必要があるため、これを選別する。なお、図4ではプレート本体2の外形は省略している。振動機を用いて選別対象物6を移動させることは図4〜図9の例と同様である。また、振動機を用いることが一例であることも図4〜図9の例と同様である。
図20〜図24に示すように、通過物6aが選別孔3を通過する作用及び非通過物6bが選別孔3を通過しない作用は、断面で見ると、図11〜図15で説明した例とほぼ同様である。
なお、矢印P方向に移動する際、非通過物6bがその長手方向を矢印Pと直角方向にして移動するときがある。このような状態になっても、隔壁7間の長さが非通過物6bの全長より短いため、選別孔3を通過することはない。
上述した選別プレートを換言すると、選別孔3を通過可能な通過物6aと選別孔3を通過不可能な非通過物6bとが混合している選別対象物6をプレート本体2の一方向に沿って移動させながら、通過物6aを選別する際に用いる選別プレート1であって、通過物6aは板状であり、非通過物6bは通過物6aより長手方向の全長が長い板状であり、選別対象物6が入口側面2aを一方向に移動するときに、選別対象物6の移動方向と平行方向に並ぶ選別孔3はエッジ5を介して配置され、移動方向と直角方向に並ぶ選別孔3は所定の厚みを有する隔壁7を介して配置され、隔壁7間の長さは非通過物6bの全長より短いものであるといえる。
このように、非通過物6bがエッジ5を支点にしてテーパ面4に沿って傾こうとしても、反対側までの距離が長いため、容易には傾かない。万が一、非通過物6bがテーパ面4に沿って傾いても、反対側のテーパ面4に引っ掛かり、選別孔3を通過することはない。また、非通過物6bがその長辺を移動方向と直角方向と平行になるようにして移動したとしても、隔壁7間の長さは非通過物6bの全長より短いため、隔壁7に引っ掛かって非通過物6bが選別孔3を通過することはない。
図25は本発明に係る選別プレートを用いた振動ふるい装置の概略図である。
選別プレート1はスプリング8を介して図示しない機台に載せられる。このとき、選別プレート1の外縁及び外周は支持部材9で支持される。スプリング8は、図示しない起振装置に接続される。この起振装置で発生した起振力がスプリング8を介して選別プレート1に伝わる。これにより、通過物6aが選別孔3を通過しながら、選別プレート1上の選別対象物6が一方向に移送される。選別孔3を通過した通過物6aは、選別プレート1の下側に設けられたコンベヤ10でさらに移送され、容器11に収容される(矢印S)。一方、選別孔を通過しなかった非通過物6bは、そのまま選別プレート1の端部から落下して容器12に収容される(矢印T)。このようにして、選別対象物6のうち、通過物6aと非通過物6bを選別することができる。
図26は本発明に係るさらに別の選別プレートの概略図である。また、図27は図26のC−C一部断面図である。
この選別プレート16は、プレート本体17が板材13とガイド板14とを組み合わせて形成されている。板材13は、選別対象物の移動方向(矢印P)と交差して平行に複数配設されている。ガイド板14は、選別対象物の移動方向に沿って平行に複数配設されている。ガイド板14の上面は、少なくとも板材13よりも上方に位置している。板材13は、長手方向に沿って屈曲され、屈曲縁であるエッジ18を上側にして配設されている。したがって、板材13の上面は下側に向かって傾斜した傾斜面15を有している。図27を参照すれば明らかなように、エッジ18間で形成された選別孔19の入口側開口19aは、傾斜面15の下端15a間で形成された出口側開口19bよりも小である。
また、ガイド板14の全長は、隣り合うガイド板14の全長とは異なっている。すなわち、全長の長いガイド板14は、選別対象物の移動方向(矢印P)の手前側に突出している突出片14aを有している。この突出片14aを有するガイド板14と有さないガイド板14とが交互に配設されている。このように突出片14aを交互に配設することにより、移動中の長尺の選別対象物を突出片14aに接触させ、突出片14aを支点として傾かせて、効率よく選別対象物を移動させることができる。
また、ガイド板14の選別対象物に移動方向に対する手前側は、上面が徐々に高さを増している。このような上昇面14bを設けることで、移動してきた選別対象物がガイド板14の移動方向手前側に突き当たり、さらに移動することで上昇面14bに乗っかってある程度移動するので、選別対象物がガイド板14に突き当たって停止することを抑制できる。
図28は本発明に係る選別プレートを組み合わせて利用したときの概略図である。
図示したように、図1で示した選別プレート1と図26で示した選別プレート16を組み合わせて使用することもできる。このように組み合わせて、多種多様な形状の選別対象物が混合した場合でもそれぞれの選別プレート1,26を用いて適切に選別することが可能となる。
図29は本発明に係るさらに別の選別プレートの概略図である。
図では、選別プレート16の上側を覆う板状のカバー材20を備えた例を示している。このように、カバー材20で選別プレート16、より詳しくはプレート本体17の全面上側を覆うことで、さらに選別の確実性を向上できる。すなわち、長尺の選別対象物(選別孔を通過させない非通過物)が移動中、飛び跳ねて放物線を描き、その先端から選別孔に直接入ってしまうことがあるが、カバー材20を設けることで、飛び跳ねた非通過物が放物線を描く前にカバー材20に衝突させることができる。あるいは、飛び跳ね方によっては、非通過物の先端が選別孔に挿入するような姿勢になることがあるが、そのような姿勢になる前に、非通過物の後端をカバー材20に衝突させ、非通過物たる長尺の選別対象物が選別孔を通過してしまうことを防止できる。
このカバー材20は、出口側開口19b(図27参照)から垂直方向に所定長さの設置高さを隔てて配設される。選別孔を通過させない非通過物が誤って飛び跳ね、選別孔を通過させないために、設置高さは非通過物の全長より短い。これにより、非通過物が飛び跳ねてその先端から選別孔を通過する姿勢となる前に、非通過物の後端がカバー材20に衝突するので、非通過物が誤って選別孔を通過することを確実に防止できる。なお、カバー材20は上述した選別プレート1に対しても適用可能である。
1 選別プレート
2 プレート本体
2a 入口側面(上面)
2b 出口側面(下面)
3 選別孔
3a 入口側開口
3b 出口側開口
4 テーパ面
5 エッジ
6 選別対象物
6a 通過物
6b 非通過物
7 隔壁
8 スプリング
9 支持部材
10 コンベヤ
11 容器
12 容器
13 板材
14 ガイド板
14a 突出片
14b 上昇面
15 傾斜面
16 選別プレート
17 プレート本体
18 エッジ
19 選別孔
19a 入口側開口
19b 出口側開口
20 カバー材

Claims (7)

  1. 選別対象物が移動する上面及びこの上面と下面との間に所定の厚みを有するプレート本体と、
    該プレート本体に一様に分布された選別孔であって、各々が前記プレート本体を上下に貫通し、前記上面に開口する入口側開口及び前記下面に開口し且つ前記入口側開口よりも小の出口側開口を有する多数の選別孔と、
    該選別孔の内周面の部位に前記出口側開口から前記入口側開口に亘ってそれぞれ形成され、前記下面から前記上面に向かって前記選別孔の開口面積を増加させるように互いに逆向きに傾斜した傾斜面と、
    隣り合う前記選別孔の前記傾斜面同士がその上縁にて互いに接することで形成された鋭角なエッジとを備えたことを特徴とする選別プレート。
  2. 前記選別孔はテーパ孔であり、前記選別対象物が移動する移動方向及びこの移動方向と交差する複数の方向に隣り合う前記入口側開口同士の開口縁が互いに接する状態で分布されていることを特徴とする請求項1に記載の選別プレート。
  3. 前記選別孔は矩形孔であり、前記選別対象物が移動する移動方向に隣接する選別孔同士が前記選別プレートの幅方向に互いにずらして分布されていることを特徴とする請求項1に記載の選別プレート。
  4. 前記プレート本体は、前記選別対象物の移動方向と交差して平行に配設された複数の板材と、前記移動方向に沿って平行に配設され、少なくとも前記板材よりも上方に位置する上面を含んだ複数のガイド板とを有し、
    前記エッジは前記板材を長手方向に沿って屈曲させたときに形成される屈曲縁として形成され、
    前記傾斜面は前記屈曲縁から下側に傾斜している前記板材の上面で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の選別プレート。
  5. 前記複数のガイド板の全長は隣り合うガイド板の全長と異なっていることを特徴とする請求項4に記載の選別プレート。
  6. 前記ガイド板の前記選別対象物の移動方向に対する手前側は、上面が徐々に高さを増していく上昇面として形成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の選別プレート。
  7. 前記プレート本体の上方であって、前記出口側開口から垂直方向に設置高さを隔てて配設され、前記プレート本体の全面を覆うカバー材とをさらに備え、
    前記設置高さは、前記選別対象物のうち、前記選別孔を通過させない非通過物の全長よりも短いことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の選別プレート。
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