JPH07241528A - 桿状粒の分級方法およびその装置 - Google Patents
桿状粒の分級方法およびその装置Info
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- JPH07241528A JPH07241528A JP6029294A JP6029294A JPH07241528A JP H07241528 A JPH07241528 A JP H07241528A JP 6029294 A JP6029294 A JP 6029294A JP 6029294 A JP6029294 A JP 6029294A JP H07241528 A JPH07241528 A JP H07241528A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 桿状粒をその長さの差によって精度良く分級
する方法および装置の提供。 【構成】 本発明によれば、溝状の形態を有し、その谷
の部分に孔を有する分級部材を溝に沿って傾斜させ、そ
の上部から桿状粒を溝の中を移動させて短桿状粒を孔か
ら落下させることを特徴とする桿状粒の分級方法が提供
される。本発明の装置は溝1の谷の部分に孔2を有する
分級部材3を溝に沿って傾斜させた構造を有し、該傾斜
と同一の方向に振動できる構造および/または上下ない
しは該傾斜と直角の方向に振動できる構造を有する桿状
粒を長さの違いによって分級できる装置に関する。桿状
の固体粒をその長さの違いによって分級できる。
する方法および装置の提供。 【構成】 本発明によれば、溝状の形態を有し、その谷
の部分に孔を有する分級部材を溝に沿って傾斜させ、そ
の上部から桿状粒を溝の中を移動させて短桿状粒を孔か
ら落下させることを特徴とする桿状粒の分級方法が提供
される。本発明の装置は溝1の谷の部分に孔2を有する
分級部材3を溝に沿って傾斜させた構造を有し、該傾斜
と同一の方向に振動できる構造および/または上下ない
しは該傾斜と直角の方向に振動できる構造を有する桿状
粒を長さの違いによって分級できる装置に関する。桿状
の固体粒をその長さの違いによって分級できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長さの異なる桿状の固
体粒の集合物を、その長さの違いによって分級する方法
およびその装置に関する。
体粒の集合物を、その長さの違いによって分級する方法
およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、固体粒をその大小によって分級す
るために、金属などのワイヤを織って製作した金網ある
いは金属などの板に多数の孔を有する多孔板を使用した
篩の上部に粒子を乗せて振動させることによって行われ
ている。分級処理対象物の粒が球状または塊状である場
合は、従来の篩で的確に大粒子と小粒子に分離すること
ができる。
るために、金属などのワイヤを織って製作した金網ある
いは金属などの板に多数の孔を有する多孔板を使用した
篩の上部に粒子を乗せて振動させることによって行われ
ている。分級処理対象物の粒が球状または塊状である場
合は、従来の篩で的確に大粒子と小粒子に分離すること
ができる。
【0003】処理対象物が桿状粒の場合、従来の篩を用
いて長さによって分級しようとしても目的を達成するこ
とはできない。その理由は、桿状粒は網の上で振動によ
って撹拌され、網あるいは多孔板の目より桿状粒の横の
断面の小さい桿状粒、即ち網あるいは多孔板の目より細
い桿状粒の一部は、例え網あるいは多孔板の目より長く
ても網あるいは多孔板から落下し、逆に網あるいは多孔
板の目より太い粒はいかなる姿勢でも網あるいは多孔板
の上に留まることになるからである。すなわち、桿状の
処理対象物は、その長さが長いか短いかで分級されるの
ではなく、その断面寸法が金網あるいは多孔板の目より
小さいか大きいかで分別される。
いて長さによって分級しようとしても目的を達成するこ
とはできない。その理由は、桿状粒は網の上で振動によ
って撹拌され、網あるいは多孔板の目より桿状粒の横の
断面の小さい桿状粒、即ち網あるいは多孔板の目より細
い桿状粒の一部は、例え網あるいは多孔板の目より長く
ても網あるいは多孔板から落下し、逆に網あるいは多孔
板の目より太い粒はいかなる姿勢でも網あるいは多孔板
の上に留まることになるからである。すなわち、桿状の
処理対象物は、その長さが長いか短いかで分級されるの
ではなく、その断面寸法が金網あるいは多孔板の目より
小さいか大きいかで分別される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】長さの異なる桿状粒
を、その長さの違いによって分級することができる方法
あるいは装置の開発が望まれている。
を、その長さの違いによって分級することができる方法
あるいは装置の開発が望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】長さの異なる桿状粒を長
さによって分級する方法について検討の結果、溝状の形
態を有する分級部材、例えば板の1方向が波状である波
板を溝に沿って傾斜させ、波板の谷の部分に孔を開け、
分級部材の上部から桿状粒を供給し、移動させると、短
い桿状粒は落下するが、一定の長さ以上の長さの物は落
下することなく溝にそって溝の下端まで到達し、略一定
の長さで分級できることが見いだされた。
さによって分級する方法について検討の結果、溝状の形
態を有する分級部材、例えば板の1方向が波状である波
板を溝に沿って傾斜させ、波板の谷の部分に孔を開け、
分級部材の上部から桿状粒を供給し、移動させると、短
い桿状粒は落下するが、一定の長さ以上の長さの物は落
下することなく溝にそって溝の下端まで到達し、略一定
の長さで分級できることが見いだされた。
【0006】本発明によれば、溝状の形態を有し、その
谷の部分に孔を有する分級部材を溝に沿って傾斜させ、
その上部から桿状粒を溝の中を移動させて短桿状粒を孔
から落下させることを特徴とする桿状粒の分級方法およ
びその装置に関する。本発明の装置は溝状の形態を有
し、その谷の部分に孔を有する部材(以下分級部材とい
うことがある)を溝に沿って傾斜させた構造を有し、該
傾斜と同一の方向に振動できる構造および/または上下
ないしは該傾斜と直角の方向に振動できる構造を有する
桿状粒を長さの違いによって分級できる装置である。
谷の部分に孔を有する分級部材を溝に沿って傾斜させ、
その上部から桿状粒を溝の中を移動させて短桿状粒を孔
から落下させることを特徴とする桿状粒の分級方法およ
びその装置に関する。本発明の装置は溝状の形態を有
し、その谷の部分に孔を有する部材(以下分級部材とい
うことがある)を溝に沿って傾斜させた構造を有し、該
傾斜と同一の方向に振動できる構造および/または上下
ないしは該傾斜と直角の方向に振動できる構造を有する
桿状粒を長さの違いによって分級できる装置である。
【0007】本発明方法において、分級部材は溝と平行
に振動させることが好ましく、必要に応じて上下ないし
は分級部材の傾斜と直角に振動を与えることによって、
桿状粒を供給したときに桿状粒が塊となって移動するの
を解消でき、複数の桿状粒が孔を塞ぐ等のトラブルを解
消できる効果を有する。振動について好ましくは、分級
部材をその傾斜方向と同一の方向に振動させながら、同
時に、傾斜方向と同一方向の振動の振幅の2分の1以下
の振幅で上下の方向に振動させるのが有効である。
に振動させることが好ましく、必要に応じて上下ないし
は分級部材の傾斜と直角に振動を与えることによって、
桿状粒を供給したときに桿状粒が塊となって移動するの
を解消でき、複数の桿状粒が孔を塞ぐ等のトラブルを解
消できる効果を有する。振動について好ましくは、分級
部材をその傾斜方向と同一の方向に振動させながら、同
時に、傾斜方向と同一方向の振動の振幅の2分の1以下
の振幅で上下の方向に振動させるのが有効である。
【0008】さらに桿状粒が溝を1列になって溝に沿っ
て移動するような条件を設定して実施することが好まし
いが、分級の精度を高めるために、分級部材を多段式に
複数設けて分級操作を繰り返すことができる。分級部材
は設置場所の状況により、並列多段式にすることによっ
て床面積を縮小することができる。
て移動するような条件を設定して実施することが好まし
いが、分級の精度を高めるために、分級部材を多段式に
複数設けて分級操作を繰り返すことができる。分級部材
は設置場所の状況により、並列多段式にすることによっ
て床面積を縮小することができる。
【0009】桿状粒と溝との間の摩擦を最小限にするこ
とによって振動を与えることなく桿状粒を移動させるこ
とも可能であるが、当然傾斜の度合いが大きくなり、桿
状粒の移動速度の調節が困難になる場合も生ずる。余り
早い速度で移動させると短い桿状粒も孔から落下するこ
となく通過するという問題、移動が余り遅いあるいは停
止したりすると桿状粒の供給が困難になること等の観点
から一般に若干の振動は与えた方が分級し易い。
とによって振動を与えることなく桿状粒を移動させるこ
とも可能であるが、当然傾斜の度合いが大きくなり、桿
状粒の移動速度の調節が困難になる場合も生ずる。余り
早い速度で移動させると短い桿状粒も孔から落下するこ
となく通過するという問題、移動が余り遅いあるいは停
止したりすると桿状粒の供給が困難になること等の観点
から一般に若干の振動は与えた方が分級し易い。
【0010】本発明の装置は溝状の形態を有する分級部
材は溝と平行に振動させうる機能、さらには上下ないし
は傾斜と直角に振動できる機能を設けることができる。
また必要に応じて分級部材を直列あるいは並列多段式に
設け、分級を並行してあるいは繰り返しできるような機
構を設けることができる。溝状の形態を有する分級部材
とは上面が例えばU字溝のように溝ができていればよ
く、上面以外の部分はいかなる形状になっていてもよ
い。例えば板を加工して波状にした波板、肉厚の板に溝
を設けた部材等が例示される。
材は溝と平行に振動させうる機能、さらには上下ないし
は傾斜と直角に振動できる機能を設けることができる。
また必要に応じて分級部材を直列あるいは並列多段式に
設け、分級を並行してあるいは繰り返しできるような機
構を設けることができる。溝状の形態を有する分級部材
とは上面が例えばU字溝のように溝ができていればよ
く、上面以外の部分はいかなる形状になっていてもよ
い。例えば板を加工して波状にした波板、肉厚の板に溝
を設けた部材等が例示される。
【0011】溝の形状、溝の大きさ、溝の内面の材質、
孔の大きさ、孔の形状、孔の位置、傾斜の角度、振動
数、振幅等については処理対象の桿状粒の種類、長さ、
太さ、固さ、分級したい長さ等によって適宜選択するこ
とができる。選択にあたっては、実験によって最適の条
件を求めることができ、このような実験は当業者が容易
に行うことができる。
孔の大きさ、孔の形状、孔の位置、傾斜の角度、振動
数、振幅等については処理対象の桿状粒の種類、長さ、
太さ、固さ、分級したい長さ等によって適宜選択するこ
とができる。選択にあたっては、実験によって最適の条
件を求めることができ、このような実験は当業者が容易
に行うことができる。
【0012】溝は1本に限らず複数設けることが好まし
く、1本の溝の幅は孔より落下させたくない最小の長さ
程度が好ましい。溝の形態は溝と直角の断面がV字状、
半円状、U字状、それらの変形、その他いかなる形状で
あっても溝が設けられていればいずれも使用できる。溝
の内面は平滑、凹凸、何れでもよく、特に溝と桿状粒が
接触しうる部分に溝と平行に細かい溝を、あるいは半球
状の細かい突起を適当数量設けることによって桿状粒と
溝の内面との摩擦を回避し、桿状粒を滑り易くし、ある
いは溝とほぼ平行に桿状粒を移動させることができる。
く、1本の溝の幅は孔より落下させたくない最小の長さ
程度が好ましい。溝の形態は溝と直角の断面がV字状、
半円状、U字状、それらの変形、その他いかなる形状で
あっても溝が設けられていればいずれも使用できる。溝
の内面は平滑、凹凸、何れでもよく、特に溝と桿状粒が
接触しうる部分に溝と平行に細かい溝を、あるいは半球
状の細かい突起を適当数量設けることによって桿状粒と
溝の内面との摩擦を回避し、桿状粒を滑り易くし、ある
いは溝とほぼ平行に桿状粒を移動させることができる。
【0013】溝の内面に用いられる材質としてはステン
レス等の金属、アクリル、塩化ビニール、メラミン等の
樹脂、木材その他滑らかな材料であればいずれも用いう
る。溝に設ける孔の形状は特に限定されないが、円形、
楕円形、正四角形、長方形等が好ましい。溝に沿った孔
の長さに関しては、後述の試験例に示されているよう
に、孔の長さの略2倍の長さより短い桿状粒は落下する
ので、孔の長さは落下させたい桿状粒の長さの略2分の
1にすればよいが、桿状粒の材質にもよるので実験によ
り確認することが好ましい。孔の幅は一般に孔の長さに
等しいかまたはそれより短く設定すればよい。円形の孔
は加工し易く他に問題がなければ好ましい。
レス等の金属、アクリル、塩化ビニール、メラミン等の
樹脂、木材その他滑らかな材料であればいずれも用いう
る。溝に設ける孔の形状は特に限定されないが、円形、
楕円形、正四角形、長方形等が好ましい。溝に沿った孔
の長さに関しては、後述の試験例に示されているよう
に、孔の長さの略2倍の長さより短い桿状粒は落下する
ので、孔の長さは落下させたい桿状粒の長さの略2分の
1にすればよいが、桿状粒の材質にもよるので実験によ
り確認することが好ましい。孔の幅は一般に孔の長さに
等しいかまたはそれより短く設定すればよい。円形の孔
は加工し易く他に問題がなければ好ましい。
【0014】孔の位置は溝の中央付近に適当な間隔で設
けられるが、間隔は一般に桿状粒の最大の長さより長く
設定される。分級部材の傾斜の角度、振動数、振幅は溝
の材質、桿状粒の材質等により大きく影響を受けるので
実験により最適な条件を設定することが好ましい。上記
構成の傾斜式の連続分級装置においては、ほぼすべての
桿状粒が溝上を傾斜方向に沿って平らに整列されて移動
し、直立する粒は殆ど発生しない。また、溝にひとたび
平らに整列させられた桿状粒は、その分級部材を振動さ
せることによって、直立することなく滑らかに流下す
る。
けられるが、間隔は一般に桿状粒の最大の長さより長く
設定される。分級部材の傾斜の角度、振動数、振幅は溝
の材質、桿状粒の材質等により大きく影響を受けるので
実験により最適な条件を設定することが好ましい。上記
構成の傾斜式の連続分級装置においては、ほぼすべての
桿状粒が溝上を傾斜方向に沿って平らに整列されて移動
し、直立する粒は殆ど発生しない。また、溝にひとたび
平らに整列させられた桿状粒は、その分級部材を振動さ
せることによって、直立することなく滑らかに流下す
る。
【0015】以下に、本発明の態様を図面に基づいて説
明する。本発明に係る分級装置の1例を図1に示す。溝
1に孔2を有する分級部材3は傾斜して設置される。処
理対象物は分級部材3の外から適宜供給してもよく、分
級部材3の上部に供給部4を設け、その下流に供給量調
節ゲート5、処理物の整列部6、分級部7を設けること
ができる。分級部7にはその谷部分に多数の孔2が設け
られている。孔2は1本の溝に通常1列設けられる。場
合によっては複数列設けることもできる。分級部材3は
分級部材振動支持部8によって支えられる。振動支持部
8は従来の分級装置と同様に、ばね、ピンなどによって
構成され、下方または上方から分級部材3を振動可能な
ように支える。分級部材3は、振動装置9によって振動
させられる。かかる振動装置は公知の振動機構、例えば
クランク方式、ピストン方式、振動モータ方式等が適用
でき、かかる機構の適用については当業者にとって自明
のことである。分級部材3、分級部材振動支持部8、振
動装置9など装置本体は、ベース10上に取り付けられ
るが、かかる構成は当業者が適宜行うことができる。
明する。本発明に係る分級装置の1例を図1に示す。溝
1に孔2を有する分級部材3は傾斜して設置される。処
理対象物は分級部材3の外から適宜供給してもよく、分
級部材3の上部に供給部4を設け、その下流に供給量調
節ゲート5、処理物の整列部6、分級部7を設けること
ができる。分級部7にはその谷部分に多数の孔2が設け
られている。孔2は1本の溝に通常1列設けられる。場
合によっては複数列設けることもできる。分級部材3は
分級部材振動支持部8によって支えられる。振動支持部
8は従来の分級装置と同様に、ばね、ピンなどによって
構成され、下方または上方から分級部材3を振動可能な
ように支える。分級部材3は、振動装置9によって振動
させられる。かかる振動装置は公知の振動機構、例えば
クランク方式、ピストン方式、振動モータ方式等が適用
でき、かかる機構の適用については当業者にとって自明
のことである。分級部材3、分級部材振動支持部8、振
動装置9など装置本体は、ベース10上に取り付けられ
るが、かかる構成は当業者が適宜行うことができる。
【0016】
[具体例]試験装置として、ピッチ幅10mm、深さ2mm
の波状断面の溝を有する溝の谷部に6mmの孔計99個を
12mmの間隔で設けた分級部材を製作し、試験に供し
た。分級部材は、振動が与えられたとき容易に振動する
ように燐青銅板で支え、更に燐青銅板の他端をベースに
固定した。振動装置はバイブレータを用いて振動させ、
バイブレータの振動数は約300サイクル/分とした。
の波状断面の溝を有する溝の谷部に6mmの孔計99個を
12mmの間隔で設けた分級部材を製作し、試験に供し
た。分級部材は、振動が与えられたとき容易に振動する
ように燐青銅板で支え、更に燐青銅板の他端をベースに
固定した。振動装置はバイブレータを用いて振動させ、
バイブレータの振動数は約300サイクル/分とした。
【0017】[試験例]アーモンド粒を長手方向に幅3.
5mm程度に切断し、これを3.5メッシュ(目開き5.66mm)
の金網で篩い分け、篩を通過したもの(以下、中間品と
いう)をさらに6メッシュ(目開き3.36mm)の金網で篩
い分けて、篩上に残るもの(以下、製品という)は一般
にスリーバードと呼ばれ、珍味の原料などとして市販さ
れている。
5mm程度に切断し、これを3.5メッシュ(目開き5.66mm)
の金網で篩い分け、篩を通過したもの(以下、中間品と
いう)をさらに6メッシュ(目開き3.36mm)の金網で篩
い分けて、篩上に残るもの(以下、製品という)は一般
にスリーバードと呼ばれ、珍味の原料などとして市販さ
れている。
【0018】中間品にはアーモンド粒の中央部から得ら
れる厚さ3.5mm程度の断面が比較的大きい粒とアーモン
ド粒の側端部から得られる断面が比較的小さい粒が混在
しており、更に切断された粒はもろいために、それらの
一部は短く折損している。スリーバードの取引市場で
は、断面寸法の大小は問題とされないが、折損したもの
が混在する製品は、品質上低く評価される。このため、
折損した短い粒を選択的に分別する分級装置の開発が望
まれていた。
れる厚さ3.5mm程度の断面が比較的大きい粒とアーモン
ド粒の側端部から得られる断面が比較的小さい粒が混在
しており、更に切断された粒はもろいために、それらの
一部は短く折損している。スリーバードの取引市場で
は、断面寸法の大小は問題とされないが、折損したもの
が混在する製品は、品質上低く評価される。このため、
折損した短い粒を選択的に分別する分級装置の開発が望
まれていた。
【0019】上記中間品試料29.9グラム(粒数313
個)を、本発明の分級試験装置と通常の金網を使用して
分級する試験をそれぞれ実施した。準備した中間品試料
中の粒の長さ別の重量割合とその累積%を表1に示す。
この試料を、前記の試験装置で分級し、篩い上となった
ものを合計4回繰り返して処理し、篩い下に落ちた粒4
回分をまとめて篩い下品とし、4回の処理後も篩い上に
残った粒を篩い上品とした。
個)を、本発明の分級試験装置と通常の金網を使用して
分級する試験をそれぞれ実施した。準備した中間品試料
中の粒の長さ別の重量割合とその累積%を表1に示す。
この試料を、前記の試験装置で分級し、篩い上となった
ものを合計4回繰り返して処理し、篩い下に落ちた粒4
回分をまとめて篩い下品とし、4回の処理後も篩い上に
残った粒を篩い上品とした。
【0020】試験で得られた篩い下品と篩い上品の粒の
長さ別の重量割合と、その累積%を表2に示す。篩い下
品と篩い上品は、長さ基準で精度よく分別されている。
即ち、篩い上には10mm以下の短い粒は1.0%しか残って
おらず、また篩い下には14mmを超える長い粒は2.0%し
か落下していない。対照として、上述の試験で分別され
た試料を再び一つにまとめ、現在工業的にスリーバード
製品を得るために実施されている方法を用い、6メッシ
ュ(目開き3.36mm)の金網で篩い分ける試験を実施し
た。
長さ別の重量割合と、その累積%を表2に示す。篩い下
品と篩い上品は、長さ基準で精度よく分別されている。
即ち、篩い上には10mm以下の短い粒は1.0%しか残って
おらず、また篩い下には14mmを超える長い粒は2.0%し
か落下していない。対照として、上述の試験で分別され
た試料を再び一つにまとめ、現在工業的にスリーバード
製品を得るために実施されている方法を用い、6メッシ
ュ(目開き3.36mm)の金網で篩い分ける試験を実施し
た。
【0021】試験の結果を表3に示す。篩い上に相当量
の短い粒が残っている反面、篩い下に相当量の長い粒が
落下している。すなわち、10mm以下の短い粒が7.3%も
金網の上に残っているが、一方14mmを超える長い粒が4.
3%も落下していることが分かる。
の短い粒が残っている反面、篩い下に相当量の長い粒が
落下している。すなわち、10mm以下の短い粒が7.3%も
金網の上に残っているが、一方14mmを超える長い粒が4.
3%も落下していることが分かる。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】
【発明の効果】本発明は桿状粒混合物の中に混在する長
さの異なる粒を、その断面寸法に関わりなく、長さの違
いによって精度よく分別することができる。
さの異なる粒を、その断面寸法に関わりなく、長さの違
いによって精度よく分別することができる。
【図1】 図1は、本発明の一実施例に係る分級装置の
斜視図である。
斜視図である。
1 溝 2 孔 3 分級部材 4 供給部 5 供給量調節ゲート 6 整列部 7 分級部 8 分級部材振動支持部 9 振動装置 10 ベース
Claims (5)
- 【請求項1】 溝に孔が設けられた溝状の形態を有する
分級部材を溝に沿って傾斜させ、その上部より桿状粒を
供給して移動させて短かい桿状粒を孔より落下させるこ
とを特徴とする桿状粒の分級方法。 - 【請求項2】 該分級部材が傾斜方向に振動する請求項
1記載の分級方法。 - 【請求項3】 該分級部材が上下ないしは傾斜と直角に
振動する請求項2記載の分級方法。 - 【請求項4】 溝に孔が設けられた溝状の形態を有する
分級部材を溝に沿って傾斜させた構造を有し、該分級部
材は該傾斜と同一の方向に振動できる構造を有する桿状
粒をその長さの違いによって分級する分級装置。 - 【請求項5】 該分級部材が上下ないしは該部材の傾斜
と直角の方向に振動できる構造を有する請求項4記載の
分級装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6029294A JPH07241528A (ja) | 1994-03-04 | 1994-03-04 | 桿状粒の分級方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6029294A JPH07241528A (ja) | 1994-03-04 | 1994-03-04 | 桿状粒の分級方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07241528A true JPH07241528A (ja) | 1995-09-19 |
Family
ID=13137945
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6029294A Pending JPH07241528A (ja) | 1994-03-04 | 1994-03-04 | 桿状粒の分級方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07241528A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101952054A (zh) * | 2008-02-04 | 2011-01-19 | 弗赖贝格工业大学 | 用于分选颗粒的方法和装置 |
CN103143505A (zh) * | 2013-01-21 | 2013-06-12 | 王兴刚 | 联杆振动式多漏管冬枣自动筛选设备 |
CN104162511A (zh) * | 2014-08-07 | 2014-11-26 | 王津 | 冬枣筛选自动称重设备 |
JP2014226630A (ja) * | 2013-05-24 | 2014-12-08 | 株式会社日清製粉グループ本社 | 長粒・球形粒分別装置 |
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