JP2015096248A - 小型成形品の搬送装置および該装置に用いられる簀子状部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】錠剤の搬送装置において、外観に関して所定の条件を満たしている錠剤と、当該条件を満たしていない、割れや欠けが生じた錠剤やその欠片などの欠損品とを、搬送過程で選別し、欠損品を効率的に排除する構成を提供する。
【解決手段】搬送過程で欠損品を排除するための複数の円形開口が形成されたパンチング板の上流に、パンチング板では排除できない、所定の厚みを満たしていない欠損品を予め排除するための簀子状部材を配置する。簀子状部材には、錠剤の厚み未満の幅を有して搬送方向に延在するスリットを形成する複数のガイドを設け、そのガイドには、搬送方向下流に向うにつれて上方に傾斜する斜面を設ける。錠剤がその厚み方向に交差する面を搬送面に向けた姿勢で搬送されてきても、斜面に乗り上げることによってその姿勢が転換されるため、欠損品はスリットから落下し、確実に排除される。
【選択図】図8

Description

本発明は、形状・寸法など外観に関して所定の条件を満たしている小型成形品と、当該条件を満たしていない、割れや欠けが生じた小型成形品やその欠片、またはその他の異物(本明細書および特許請求の範囲においてはこれらを欠損品と称する)とを選別する技術に関する。特に、本発明は、錠剤などの小型成形品を搬送する過程で、欠損品を効率的に選別し、搬送路から排除するための構成を適用した搬送装置および該装置に用いる簀子状部材に関する。
製造された錠剤などの小型成形品は、外観検査装置において最終的に良否を検査することができる。その検査を高速且つ精密に行うためには、外観検査装置に小型成形品が搬送される過程で、何らかの要因により生じた欠損品を予め排除しておくことが好ましい。搬送されてくる物体のすべてを検査することは外観検査装置の負担が増大するばかりでなく、欠損部分のエッジが搬送部材に引っ掛かることによって小型成形品の搬送状態が低下したり、欠損部分から生じた粉体が外観検査装置のセンサ等に付着することによって検査機能が劣化したりするからである。
そのため従来は、孔部を複数有するパンチング板を小型成形品の搬送路の一部に配設し、その搬送路を振動フィーダにより振動させるようにした構成が採用される。孔部は、所定の寸法を有している小型成形品よりも小さい寸法を有する丸孔形状に形成されており、このため欠損品はパンチング板上を通過する過程で孔部を通して落下することで排除される。
本出願人の出願に係る特許文献1には、上記構成は円形の平面形状を有する小型成形品を搬送する場合においては特に問題はないが、略楕円の平面形状を有する小型成形品、すなわち異形錠と称されるような錠剤を搬送する場合において、その長径方向に沿って割れた欠片が混在していると、そのような欠片はパンチング板の丸孔部から排除できない問題があることが記載されている。そこで同文献では、この問題に対処するために、そのような異形錠の長径方向に対して直交する方向の最小幅より小さい幅を有するスリットが複数本搬送方向に平行に設けられた第1の搬送路を搬送方向上流側に、上記最小幅より大きく且つ長径方向に対して直交する方向の最大幅より小さい直径の丸孔部を搬送路に複数形成した第2の搬送路を搬送方向下流側に配した構成を提案している。
特開平9−38578号公報
かかる特許文献1に開示された技術の適用により、欠損品の排除効果は向上する。しかしながら、本発明者らは、小型成形品の姿勢によっては所期の排除効果が得られない場合があること、そしてこれは、異形錠のような略楕円状の平面形状を有する小型成形品だけでなく、円形の平面形状を有する小型成形品においても生じ得ることを見出した。
本発明の目的は、欠損品の排除効率を一層向上することを目的とする。
そのために、本発明は、小型成形品の搬送の過程で、外観に関して所定の条件を満たしている小型成形品と、当該条件を満たしていない欠損品とを選別し、該欠損品を排除するための搬送路を備えた小型成形品の搬送装置であって、前記搬送路は、前記小型成形品の厚み以下の幅を有して搬送方向に延在するスリットを形成する複数のガイドが設けられた簀子状部材を有し、前記ガイドには、前記搬送方向の下流に向うにつれて上方に傾斜する斜面が設けられ、該斜面は、隣接する前記ガイド間で前記搬送方向に異なる位置に設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、上記装置に配設される第1の搬送路に用いられる簀子状部材に存する。
本発明によれば、錠剤等の小形成形品がその厚み方向に交差する面を搬送面に向けた姿勢で搬送されてきた場合、簀子状部材のガイドに設けられた斜面に乗り上げることによって、その姿勢が転換されるので、所定の厚みを満たしていない欠損品はスリットから落下し、搬送路から確実に排除される。
本発明小型成形品の搬送装置の一実施形態を示す模式的側面図である。 本発明の一実施形態に係る第1および第2の搬送路を含む図1の搬送装置の上面図である。 (a)〜(e)は小型成形品の例としての錠剤の5形態を示す図であり、各図の上側部分および下側部分がそれぞれ錠剤の平面および側面を示している。 図3(b)に示した錠剤の種々の欠損状態を示すとともに、図2に示したパンチング板による排除が可能であるか否かを説明するための説明図である。 図3(e)に示した錠剤の種々の欠損状態を示すとともに、図2に示したパンチング板による排除が可能であるか否かを説明するための説明図である。 図2における第1の搬送路に適用される簀子状部材の斜視図である。 図2における第1の搬送路に適用される簀子状部材の側面図である。 (a)〜(d)は錠剤の姿勢転換の過程を説明するための説明図である。 (a)および(b)はパンチング板と接続する側に設けられる簀子状部材の開口によって行われる錠剤選別を説明するために、その開口付近を示した側面図である。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
図1および図2は、それぞれ、本発明小型成形品の搬送装置の一実施形態を示す模式的側面図およびその矢印方向の上面図である。図1に示すように、設置面であるベース1上には、ゴム等からなる緩衝部材2aおよび設置台2を介して振動発生装置である振動フィーダ3が設けられ、さらにその上面には搬送路台8が固定されている。搬送路台8は、ホッパ4から落下して供給される小型成形品としての錠剤を受け取り、搬送方向Fの下流側の搬送路に供給する搬送路入口部5と、その下流側に配設され、搬送方向に延在する開口(スリット)63が設けられた簀子状部材61を有する第1の搬送路6と、さらにその下流側に配設され、円形の開口73が設けられたパンチング板71を有する第2の搬送路7と、さらにその下流側に下方に傾斜するように配設された搬送路出口部10と、を搭載している。また、第1の搬送路6および第2の搬送路7の下側には、スリット63および円形開口73を通って落下する欠損品を受容するための受け部9が配設されている。
ホッパ4は、図示の搬送装置から外観検査装置(不図示)に搬送すべき錠剤を貯留し、適宜の量の錠剤を下方の搬送路入口部5に供給するものである。また、振動フィーダ3の振動は搬送路台8に伝達され、これに伴って搬送路入口部5に供給された錠剤は第1の搬送路6に移送されて行く。搬送路6および7は、それらに沿って錠剤が円滑に搬送されるように、適宜に下方に傾斜して搬送路台8に固定されている。そして、所定の形状・寸法を有している小型成形品すなわち良品のみがこれら搬送路6および7を通過し、さらに搬送路7の下流に設けられた搬送路出口部10を介して、外観検査装置(不図示)に至る搬送ベルト100などを含む第2の搬送装置に供給される。一方、欠損品はいずれかの搬送路の開口部を通って落下し、受け部9に受容・回収される。なお、ここでいう「良品」とは、外観検査装置によっても最終的に欠陥がないものと判別される小型成形品を称するものではないことに留意すべきである。
小型成形品である錠剤には、様々な形状、寸法および表面状態がある。例えば、図3(a)〜(c)に示すものはいずれも平面形状が円形であるが、同図(a)に示すものは平錠と称され、扁平な略円柱形状を有し、対向する一対の端面の各々は平坦である。同図(b)に示すものはR付き錠と称され、対向する一対の端面の各々は外方に膨出する曲面をなす膨出部を有している。同図(c)に示すものは糖衣錠であり、糖のコーティングが施されているため外表面の状態は滑らかである。一方、同図(d)および(e)に示すものは異形錠と称され、いずれも略楕円の平面形状を有しているが、同図(d)の異形錠は対向する一対の端面の各々が平坦である一方、同図(e)の異形錠は対向する一対の端面の各々が外方に膨出する曲面をなしている。
第2の搬送路7を構成するパンチング板71には、搬送対象となる錠剤の形状・寸法・表面状態に応じて決定された口径、すなわち良品が落下しないような口径を有する複数の円形開口73が千鳥状に配設されている。例えば、R付き錠(図3(b))または糖衣錠(図3(c))が搬送される場合であれば、外径Lに対して円形開口73の口径Dを、
D=0.8×L (式1)
となるように、また平錠(図3(a))が搬送される場合であれば、外径Lに対して円形開口73の口径Dを、
D=0.95×L (式2)
となるように定めることができる。さらに、長径LLおよび短径LSを有する図3(e)に示すような異形錠が搬送される場合であれば、短径LSを基準として円形開口73の口径Dを、
D=0.95×LS (式3)
となるように定めることができる。
しかしながら、上式に従って設計されたパンチング板71のみでは、排除できない欠損品が存在する。
図4は、図3(b)に示した錠剤(R付き錠)の様々な状態に応じて、図2に示したパンチング板による排除が可能であるか否かを説明するための説明図である。パンチング板71の円形開口73の口径Dは、上式に従い0.8×Lとなるように定められているものとする。
図4の(a)は欠損がない良品の状態のR付き錠を示しており、全周にわたって一定の直径Lが維持されているために、当該R付き錠は、その姿勢によらず、すなわち円柱面をなす円柱形状の扁平な胴部bを挟む一対の膨出部cのいずれかがパンチング板71の搬送面に接している姿勢であっても、また胴部bが搬送面に接している姿勢であっても、円形開口73からの落下は生じず、第2の搬送路7を通過することになる。
図4の(b)は、一部に欠損が生じ、欠損した部分に対応する弦の長さが円形開口73の口径D以下となっているR付き錠を示している。この場合、欠損によって減じられた外径寸法L’は口径D(=0.8×L)以下となることはないので、姿勢および外径寸法L’,厚みtの値に係らず円形開口73からの落下は生じず、第2の搬送路7を通過することになる。
図4の(c)は、R付き錠が欠損した結果生じた欠片を示し、欠損した部分に対応する弦の長さが円形開口73の口径D以下となっているR付き錠を示している。この場合、欠片の最大寸法は口径Dを超えることはないので、欠損によって減じられた厚みt’および姿勢に係らず円形開口73から落下し、排除されることになる。
図4の(d)は、直径方向に割れたR付き錠、すなわち割れた部分に対応する弦の長さが外径L(>D)に一致しているR付き錠を示している。この場合、厚みtが円形開口73の口径D以下であり、且つ胴部bがパンチング板71の搬送面に接している姿勢であれば、当該欠損品は円形開口73から落下し、排除され得る。しかし、膨出部cのいずれかが搬送面に接している姿勢であると(第2の搬送路7ないしパンチング板71は振動フィーダによって加振されているので、そのような姿勢となっていることが多いと考えられる)、円形開口73からの落下は生じず、第2の搬送路7を通過してしまうことになる。
図4の(e)は、胴部bとの境で膨出部cのいずれかが欠損した(キャッピングと称され、膨出部を有する錠剤に多く発生する欠損である)、もしくは胴部bにおいて径方向の割れが生じた状態のR付き錠を示している。この場合、図4の(a)と同様、当該欠損品は全周にわたって一定の直径Lが維持されているために、その姿勢によらず円形開口73からの落下は生じず、第2の搬送路7を通過してしまうことになる。
図5は、図3(e)に示した異形錠の様々な状態に応じて、図2に示したパンチング板による排除が可能であるか否かを説明するための説明図である。この異形錠は、胴部bと、これを挟んで対向する一対の膨出部cを有し、長径LLが短径LSの2倍超の寸法を有しているものとする。また、パンチング板71の円形開口73の口径Dは、上式に従い、短径LSを基準として0.95×LSとなるように定められているものとする。
図5の(a)は良品の状態を示しており、全周にわたって短径LS以上の寸法が維持されているために、その姿勢によらず円形開口73からの落下が生じることはなく、第2の搬送路7を通過することになる。
図5の(b)は、一部に欠損が生じた異形錠を示しているが、この場合も短径LS以上の寸法が維持されているために、その姿勢によらず円形開口73からの落下が生じることはなく、第2の搬送路7を通過してしまうことになる。
図5の(c)は、異形錠が欠損した結果生じた欠片を示し、このように欠損した部分に対応する弦の長さが円形開口73の口径D以下となっている場合には、欠損によって減じられた厚みt’および姿勢に係らず、欠片は円形開口73から落下し、排除されることになる。
図5の(d)は、長径方向の中央部位で短径方向に割れた異形錠を示している。この場合、短径LS以上の寸法が維持されているために、割れによって減じられた長径方向の寸法LL’および姿勢によらず円形開口73からの落下が生じることはなく、第2の搬送路7を通過してしまうことになる。
図5の(e)は、楕円柱面をなす胴部bとの境で膨出部cのいずれかが欠損(キャッピング)した、もしくは胴部bにおいて長径方向の割れが生じた状態の異形錠を示している。この場合、図5の(a)と同様、全周にわたって短径LS以上の寸法が維持されているために、その姿勢および欠損によって減じられた厚みt’’の大きさによらず円形開口73からの落下は生じず、第2の搬送路7を通過してしまうことになる。
そこで本実施形態では、パンチング板71すなわち第2の搬送路7を通過し得る欠損品の量を有意に減らすために、欠損品を予め上流側で効果的に選別・排除する構成を第1の搬送路6に適用する。
図6および図7は、それぞれ、図2における第1の搬送路に適用される簀子状部材の斜視図および側面図である。簀子状部材61は、錠剤の搬送方向Fに平行な方向に延在する複数のガイド65を有し、隣接するガイド間にスリット63が形成される。ここで、搬送対象とする錠剤の厚みtに対し、スリット63の幅Pを、
t≧P≧t/2 (式4)
となるように設定することができる。また、特に図3の(b)または(e)に示した膨出部cを有する錠剤においては、膨出部cと胴部bとの境界での割れが生じ易いことから、膨出部cの厚みをtc、胴部bの厚みをtbとしたとき、スリット63の幅Pを、
t≧P≧tc+tb (式5)
となるように設定することが好ましい。
このようにスリット63の幅Pを適切に設定することで、R付き錠および異形錠がそれぞれ図4(d)、図4(e)または図5(e)に示したような欠損品であった場合でも、胴部bが第1の搬送路6上の搬送面に向いた状態(以下、これを第1の姿勢という)であれば、スリット63を介してそのような欠損品を落下させ、搬送路から排除することができる。すなわち、そのような欠損品が第2の搬送路7に導かれてそこを通過してしまうような事態を未然に防止することができる。
しかしながら、図4(d)、図4(e)または図5(e)に示したような欠損品は、一方の膨出部cが欠損したことによって露出した胴部bの端面あるいは残っている膨出部cの面が第1の搬送路6上の搬送面に向いた状態(以下、これを第2の姿勢という)であると、スリット63を介して落下させることができず、そのまま第2の搬送路7に導かれてしまう。これが、特許文献1に開示された技術の適用によっても所期の排除効果が得られない場合の一例である。そしてこれは、曲面状の膨出部のない図3(a)、(c)および(d)に示すような錠剤であっても、厚み方向と交差する方向に割れが生じた場合には同様に生じる問題である。
そこで本実施形態においては、錠剤が第2の姿勢となっている場合でもこれを第1の姿勢に転換する構成を第1の搬送路6ないし簀子状部材61に適用する。すなわち、本実施形態のガイド65は、搬送方向Fの下流側に向うに従ってガイド表面からの高さが漸増する斜面を形成する姿勢転換部67を有し、且つ、隣接するガイド65同士の関係では、その姿勢転換部67の位置を搬送方向に異ならせている。つまり、図6および図7に示すように、あるガイド65が搬送方向Fの上流側に偏倚した位置に姿勢転換部67を有したものである場合、それに隣接するガイド65は搬送方向Fの下流側に偏倚した位置に姿勢転換部67を有したものとする。また、本実施形態の姿勢転換部67は、円滑な姿勢転換が行われるようにするために、搬送方向下流に向うに従って幅が広くなる形状とされている。なお、図においては円形の断面形状を有する(すなわち丸棒形態の)ガイドが示されているが、その形状は適宜定め得ることは勿論である。
図8(a)〜(d)を用いて姿勢転換部67の機能を説明する。なお、図8(a)〜(d)は、それぞれ、図7におけるVIIIa線〜VIIId線に沿って取った簀子状部材61の断面に対応している。
まず、図8(a)に示すように、隣接搬送方向Fの上流側に偏倚した位置に姿勢転換部67aを有するガイド65aと下流側に偏倚した位置に姿勢転換部67bを有するガイド65bとの間に、第2の姿勢で錠剤Tが搬送されて来たとする。この錠剤Tは、やがてガイド65aの姿勢転換部67aに突き当たり(図8(b))、さらに端部が乗り上げて行くことで(図8(c))、第1の姿勢に転換されてゆく。そして図8(d)の位置に至ると錠剤Tは第1の姿勢を取ることになる。また、錠剤Tがガイド65aの姿勢転換部67aに係合しない状態で搬送されて行っても、やがてガイド65bの姿勢転換部67bと係合することになるので、同様に姿勢転換が行われる。
従って、本実施形態によれば、錠剤Tが図4(d)、図4(e)または図5(e)に示したような欠損品であり、且つこれが第2の姿勢で搬送されて来た場合でも、第1の搬送路6上で強制的に第1の姿勢に転換されるので、スリット63を介してそのような欠損品を落下させ、搬送路から排除することができるものとなる。
一方、そのような落下が生じない錠剤Tは第1の姿勢のまま隣接ガイド65a,65b間を通過してゆくことになるが、そのような錠剤には、良品だけでなく、図4(b)、図5(b)または図5(d)に示したような欠損品、すなわちパンチング板71では排除できない欠損品が含まれていることもあり、その場合、それらもそのまま第2の搬送路7に導かれてしまう。これが、特許文献1に開示された技術の適用によっても所期の排除効果が得られない場合の他の例である。そこで本実施形態においては、さらにそれらの欠損品を排除する構成を採用する。
図6および図7に示すように、本実施形態の簀子状部材61には、搬送方向下流側に位置する縁部68に沿って、搬送方向に直交するガイド65の配列範囲に対応した範囲にわたり、矩形の開口69が設けられている。この開口69の搬送方向の寸法Wは、搬送対象とする錠剤Tの最大寸法(図3(a)〜(c)に示した錠剤では外径L、図3(d)および(e)に示した異形錠では長径LL)に合わせて設定される。本実施形態においては、
W≦L/2 (またはW=LL/2) (式6)
に設定される。なお、開口69の寸法Wを設定するにあたっては、運動学的な条件、すなわち簀子状部材61を滑落してくる錠剤の速度等が勘案されてもよい。
このように開口69の搬送方向の寸法Wを設定することにより、図9(a)に示すように、例えば最大寸法LLの方向に欠損がない異形錠の形態の錠剤Tは、重心が開口69上に位置する状態では必ずガイド65および縁部68に支持されるので、開口69上を通過し、下流側の第2の搬送路7すなわちパンチング板71に搬送される。これに対し、最大寸法LLの方向に欠損がある錠剤T’は、先端が縁部68に支持される前に重心が開口69上に位置する状態となるので、同図(b)に示すように、開口69から落下し、搬送路から排除されることになる。
以上のように、第1の搬送路6によって、第2の搬送路7の構成では排除できない欠損品の多くは予め搬送路から排除され、また図4(c)または図5(c)に示すような欠片の形態の欠損品、すなわち振動フィーダ3による簀子状部材61の加振に応じて大きく運動し得る小形の欠損品が開口69を飛び越えたとしても、第2の搬送路7に至ればパンチング板71よって排除されることになる。また、錠剤は、第1の姿勢とされて第1の搬送路6を通過するが、厚み方向に交差する面を搬送面に向けた姿勢(第2の姿勢)で搬送されて外観検査装置による検査に供されるのが一般的である。従って、錠剤を第2の姿勢として搬送ベルト100に供給する上で、振動を錠剤に伝達することのできる第2の搬送路を設けること、またこれを第1の搬送路の下流に配置することは好ましいことである。
以上のように、本実施形態は、特許文献1の構成に比べ、欠損品の排除効率を一層向上し、ひいては、錠剤の良否を最終的に判別するための外観検査装置の負担を低減するとともに、欠損品のエッジが搬送部材に引っ掛かることによる小型成形品の搬送状態の低下や、欠損品から生じた粉体に起因した外観検査装置の検査機能の減退を防止することを可能とするものである。
なお、本発明は、以上述べた実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において適宜変形、変更または修正することができる。
例えば、上述の実施形態においては、搬送対象とする錠剤の寸法等に合わせて、幅Pを設定したスリット63および寸法Wを設定した開口69を有する簀子状部材61を用いるものとしたが、幅Pおよび寸法Wを調整できるように簀子状部材を構成してもよい。
また、上述の実施形態では、上流側に偏倚したものと下流側に偏倚したものとが搬送方向に直交する方向において交互に現れるように姿勢転換部67が配列された簀子状部材61を用いた。しかしながら、姿勢転換部67の配列態様は適宜定め得るものであり、例えば、上流側に偏倚したものと、第1の搬送路の中間に位置するものと、下流側に偏倚したものとが順次搬送方向に直交する方向に現れるように姿勢転換部67が配列されるものでもよい。
さらに、上述の実施形態では、パンチング板71では除去できない欠損品を予め排除するための開口69を簀子状部材61と一体に形成したが、そのような開口の配設位置等は適宜定め得るものである。例えば、パンチング板71と一体に、その上流部分に設けることもできるし、簀子状部材の下流側の縁部とパンチング板の上流側の縁部とによってそのような開口が画成されるものでもよい。
加えて、本発明は、錠剤のみならず粒状の菓子その他の小型成形品の搬送装置にも適用できることは勿論である。
1 ベース
3 振動フィーダ
6 第1の搬送路
7 第2の搬送路
8 搬送路台
10 搬送路
61 簀子状部材
63 スリット
65 ガイド
67 姿勢転換部
69 開口
71 パンチング部材
73 円形開口
T 錠剤

Claims (8)

  1. 小型成形品の搬送の過程で、外観に関して所定の条件を満たしている小型成形品と、当該条件を満たしていない欠損品とを選別し、該欠損品を排除するための搬送路を備えた小型成形品の搬送装置であって、
    前記搬送路は、前記小型成形品の厚み以下の幅を有して搬送方向に延在するスリットを形成する複数のガイドが設けられた簀子状部材を有し、
    前記ガイドには、前記搬送方向の下流に向うにつれて上方に傾斜する斜面が設けられ、
    該斜面は、隣接する前記ガイド間で前記搬送方向に異なる位置に設けられていることを特徴とする小型成形品の搬送装置。
  2. 前記スリットの幅は、前記小型成形品の厚みの2分の1以上に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の小型成形品の搬送装置。
  3. 前記小型成形品は、前記厚みの方向に、胴部と該胴部を挟む一対の膨出部とを一体に有し、前記前記スリットの幅は、前記胴部の厚みと前記一対の膨出部の一方の厚みとの和以上に設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の小型成形品の搬送装置。
  4. 前記搬送路の下流側に、前記搬送路を通過した前記欠損品を排除するための複数の円形開口が形成されたパンチング板を有する第2の搬送路をさらに備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の小型成形品の搬送装置。
  5. 前記搬送路および前記第2の搬送路の間に、前記搬送方向に直交する方向の前記複数のガイドの配列範囲に対応した範囲にわたる開口が設けられ、該開口の前記搬送方向の寸法が前記小型成形品の最大寸法の2分の1以下に設定されていることを特徴とする請求項4に記載の小型成形品の搬送装置。
  6. 前記搬送路および前記第2の搬送路は、前記搬送方向の下流側に向って下方に傾斜するとともに、振動発生体による振動が伝達されるように配設されていることを特徴とする請求項4または5に記載の小型成形品の搬送装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の装置に配設される前記第1の搬送路に用いられる簀子状部材。
  8. 前記搬送方向の下流側に相当する部位に、前記搬送方向に直交する方向の前記複数のガイドの配列範囲に対応した範囲にわたる開口を有し、該開口の前記搬送方向の寸法が前記小型成形品の最大寸法の2分の1以下に設定されていることを特徴とする請求項7に記載の簀子状部材。
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