JP2011108848A - 絶縁性機能膜付き金属箔、フレキシブル金属張り積層板、電子部品実装モジュールおよびその製造方法 - Google Patents

絶縁性機能膜付き金属箔、フレキシブル金属張り積層板、電子部品実装モジュールおよびその製造方法 Download PDF

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英克 黒田
Junya Kasahara
純也 笠原
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隆久 高田
Tadashi Koike
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Abstract

【課題】粗面化処理することなく、平坦な表面を有する導電性金属箔を用いてなる、有機基材や異方導電フィルムとの密着性を向上させた金属箔部材を提供する。
【解決手段】導電性金属箔1の片面に絶縁性機能膜2を有する金属箔1であって、前記絶縁性機能膜2が、ケイ素、チタン、ジルコニウムおよびアルミニウムの中から選ばれる金属原子を含む金属アルコキシド化合物を加水分解−縮合反応してなるM−Oの繰り返し単位を主骨格とする縮合物を含む塗工液を塗工して形成されてなり、かつ前記絶縁性機能膜2と、異方導電フィルム4との接着強度が、リフロー処理後で5.7N/cm以上であり、リフロー処理後、更に80℃、95%RHで1000時間の処理を行った後において3.5N/cm以上である絶縁性機能膜付き金属箔1である。
【選択図】図3

Description

本発明は、絶縁性機能膜付き金属箔、それを用いたフレキシブル金属張り積層板、電子部品実装モジュールおよびその製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、熱融着性ポリイミドフィルムなどの絶縁性有機基材上に、金属箔を密着性よく積層することができる絶縁性機能膜付き金属箔、前記絶縁性有機基材の少なくとも片面に、金属箔が密着性よく積層されてなるフレキシブル金属張り積層板、この金属張り積層板と異方導電フィルムを用いて作製された金属箔と異方導電フィルムの接着性が良好な、特に耐熱性、耐湿熱性の良好な電子部品実装モジュール、およびこのものを効率よく製造する方法に関するものである。
近年、電子機器の高性能化とともに、小型化、高機能化などの技術進歩が求められている。また、それらを構成する電子部品にも電気特性、機械特性、耐熱性なども、より高性能なものが求められる。さらに、限られた容積内に半導体チップなどを搭載するために、電子回路用基板として、銅箔をはじめとした金属層とポリイミドフィルムを積層したフレキシブルブリント基板が使用されている。
フレキシブルプリント基板を加工して作製されたフレキシブルプリント配線板は、携帯電話、ハードディスク、液晶ディスプレイ、ノートパソコン、デジタルカメラなどの電子回路として使用されており、フレキシブルブリント基板同士、またはフレキシブルブリント基板と半導体チップなどの電子部品とを接続する材料の1つとして異方導電フィルムが使用されている。
従って、異方導電フィルムとフレキシブルブリント基板間には長期間に亘って高い接着力信頼性が求められており、特許文献1では、異方導電フィルムとフレキシブルブリント基板間の接着力について議論されており、さらに両者間の接着力信頼性が維持されたフレキシブルブリント基板が求められている。
これらの電子部品は更に、自動車用途等、その用途拡大を目的として、また実装品での故障撲滅を目的として、年々その耐久信頼性を高める要求が強まっている。特に電子部品そのものが発熱体であること、また電装部品が湿気に弱いことから、高い耐熱性、高い耐湿熱性が強く求められている。
ところで、このようなフレキシブル配線板に用いられるフレキシブル金属張り積層板としては、一般にポリイミドフィルムと銅箔を積層した銅張り積層板(CCL)が使用されている。この銅張り積層板においては、銅箔とポリイミドフィルムとの強固な密着性が要求されるために、例えば銅箔表面に対して、粗面化処理とバリヤ処理を組み合わせた表面処理、あるいは粗面化処理とバリヤ処理と防錆処理を組み合わせた表面処理が施されている(特許文献2参照)。このような表面処理により、銅箔とポリイミドフィルムのアンカー効果により密着性が改善され、また、エッチングにより銅を除去した後にも銅箔の粗面化形状がポリイミドフィルム表面に転写され凹凸形状が形成される。この形状により配線形成後に接着して使用される異方導電フィルムとの密着性もアンカー効果により確保され良好な密着性を示す。
他方で、実際にフレキシブルプリント配線材料として使用する場合、近年、電気信号の高周波化が進められている中で、上記のような手法による銅箔の粗面化を行う場合、送電信号の遅延が起こり課題となっている。このため、銅箔の表面(ポリイミドフィルムとの界面)を平坦な状態に保ったままで、ポリイミドフィルムとの密着性を確保する必要があるが、この場合は銅箔表面にシランカップリング剤処理などの表面処理を行い、ポリイミドフィルムとの化学的な相互作用を発現させて密着性を向上させる手法が提案されているが、本手法においては銅箔とポリイミドフィルムとの密着性は確保されるが、エッチング処理など施した後に、異方導電フィルムを積層する場合には、その密着性が充分ではない。
さらに、近年においては、このフレキシブル配線板は、折り畳み型の携帯電話部品のように、繰り返し屈曲、摺動部分の配線に多く使用されるようになり、また、その特徴を活かして、筐体空間への高密度配置のため、そのもの自体の薄さと、使用時における折り曲げなどの信頼性や極狭間隙への組み込みといった要望がますます強くなってきている。したがって、該フレキシブル配線板に対しては、前記の要求特性以外に、それ自体の薄さと共に、折り曲げ特性及び耐屈曲特性に優れることが要求される。耐屈曲性に関しては、使用する金属箔の物性が大きく寄与する。つまり、屈曲性の良い銅箔を使用したフレキシブル配線基板が折り畳み型携帯電話部品などに適している。よって、耐屈曲性の高い銅箔と異方導電フィルム(Anisotropic Conductive Film;ACF)との接着力耐久信頼性が維持されたフレキシブルプリント基板は繰り返し屈曲、摺動部分の配線において、特に好適かつ重要である。
耐屈曲性の高い銅箔として、例えば、日鉱金属社製「BHYA−13H−HA」が挙げられる。この銅箔の粗度は低いため(10点平均粗さ:Rz=0.75μm)、このような滑らかな銅箔と異方導電フィルムの接着力を向上させるためには、物理的なアンカー効果ではなく、化学的な相互作用を利用する必要性がある。
特開2002−363284号公報 特開2003−86936号公報
本発明は、このような事情のもとで、平坦で滑らかな表面を有する銅箔等の導電性金属箔を用いる場合であっても、ポリイミドフィルム等の絶縁性有機基材や異方導電フィルムとの密着性、特に耐熱接着強度、耐湿熱接着強度が良好な金属箔部材、前記絶縁性有機基材の少なくとも片面に、前記導電性金属箔部材が密着性よく積層されてなるフレキシブル金属張り積層板、異方導電フィルムとの密着性などの品質の良好な電子部品実装モジュールおよびこのものを効率よく製造する方法を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、導電性金属箔の表面に、特定の金属アルコキシド化合物を加水分解−縮合反応させて得られた縮合物を含む塗工液を用いて形成されてなる絶縁性機能膜付き金属箔が、金属箔部材としてその目的に適合し得ること、そして、絶縁性有機基材の少なくとも片面に、上記機能膜付き金属箔を、該機能膜を介して積層することにより、所望のフレキシブル金属張り積層板が得られることを見出した。
さらに、このフレキシブル金属張り積層板と異方導電フィルムを用い、特定の工程を施して電子部品を実装することにより、品質の良好な電子部品実装モジュールが効率よく得られることを見出した。
本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は、
(1) 導電性金属箔の片面に、絶縁性機能膜を有する金属箔であって、前記絶縁性機能膜が、一般式(I)
M(ORm−n …(I)
(式中、Rは非加水分解性基、Rは炭素数1〜6のアルキル基であり、Mはケイ素、チタン、ジルコニウムおよびアルミニウムの中から選ばれる金属原子を示し、mは金属原子Mの価数で、3または4であり、nは、mが4の場合は0〜2の整数、mが3の場合は0〜1の整数であり、Rが複数ある場合、各Rはたがいに同一であっても異なっていてもよく、ORが複数ある場合、各ORはたがいに同一であっても異なっていてもよい。)
で表される金属アルコキシド化合物を、加水分解−縮合反応してなるM−Oの繰り返し単位を主骨格とする縮合物を含む塗工液を塗工して形成されてなり、かつ前記絶縁性機能膜と、異方導電フィルムとの接着強度が、リフロー処理後で5.7N/cm以上であり、リフロー処理後、更に80℃、95%RHで1000時間の処理を行った後において3.5N/cm以上であることを特徴とする絶縁性機能膜付き金属箔、
(2) 金属アルコキシドの金属原子Mが2種以上である、上記(1)項に記載の絶縁性機能膜付き金属箔、
(3) 塗工液がさらに、トリアジンチオール誘導体を0.01〜10質量%の濃度で含む、上記(1)または(2)項のいずれか1項に記載の絶縁性機能膜付き金属箔、
(4) トリアジンチオール誘導体が、一般式(II)

Figure 2011108848
(式中、Rは−SR、−OR、−NHRまたは−NRなどを示す。RおよびRはそれぞれ独立に水素原子又は炭素数が1から18までのアルキル基、フェニル基、アラルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、不飽和アルキル基、フッ素化アルキル基、フッ素化フェニル基、フッ素化アラルキル基又はフッ素化不飽和アルキル基を表し、RとRとは他の端でつながって環を形成してもよい。)
で表される、請求項3に記載の絶縁性機能膜付き金属箔。
(5) 導電性金属箔が銅箔である、上記(1)〜(4)項のいずれか1項に記載の絶縁性機能膜付き金属箔、
(6) 絶縁性有機基材の少なくとも片面に、上記(1)〜(5)項のいずれか1項に記載の絶縁性機能膜付き金属箔を、該機能膜を介して積層してなることを特徴とするフレキシブル金属張り積層板、
(7) 絶縁性有機基材が熱融着性ポリイミドフィルムである、上記(6)項に記載のフレキシブル金属張り積層板、
(8) 上記(6)または(7)項に記載のフレキシブル金属張り積層板、および異方導電フィルムを用いて、電子部品を実装してなることを特徴とする電子部品実装モジュール、および
(9) (a)上記(6)または(7)項に記載のフレキシブル金属張り積層板の金属箔にエッチング処理を施して回路パターンを形成し、フレキシブル配線板を作製する工程、(b)前記フレキシブル配線板の回路パターン上に異方導電フィルムを仮圧着する工程、(c)前記異方導電フィルム上に電子部品を載置し、該電子部品の接続端子とフレキシブル配線板における回路パターンの所定の回路とが接続できるように位置合わせをする工程、および(d)加熱加圧処理により、異方導電フィルムのマトリックス樹脂を硬化させて本圧着させる工程、を含むことを特徴とする電子部品実装モジュールの製造方法、
を提供するものである。
本発明によれば、熱融着性ポリイミドなどの絶縁性有機基材上に、金属箔を密着性よく積層することができる絶縁性機能膜付き金属箔、前記絶縁性有機基材の少なくとも片面に、金属箔が密着性よく積層されてなるフレキシブル金属張り積層板、この金属張り積層板の金属箔部分をパターニング処理したフレキシブル配線板と異方導電フィルムを用いてなる、品質の良好な電子部品実装モジュール、およびこの電子部品実装モジュールを効率よく製造する方法を提供することができる。
本発明のフレキシブル金属張り積層板の1例を示す断面図である。 本発明のフレキシブル金属張り積層板の異なる例を示す断面図である。 本発明の電子部品実装モジュールの製造方法の1例を示す工程図である。
まず、本発明の絶縁性機能膜付き金属箔について説明する。
[絶縁性機能膜付き金属箔]
本発明の絶縁性機能膜付き金属箔は、導電性金属箔の片面に、異方導電フィルム等との接着性が良好な、特に耐熱、耐湿熱において良好な接着性を維持できる、絶縁機能を有する薄膜を積層した金属箔であって、前記絶縁性機能膜が、下記一般式(I)で表される金属アルコキシド化合物を、加水分解−縮合反応してなるM−Oの繰り返し単位を主骨格とする縮合物を含む塗工液を塗工して形成されてなり、かつ前記絶縁性機能膜と、異方導電フィルムとの接着強度が、リフロー処理後で5.7N/cm以上であり、リフロー処理後、更に80℃、95%RHで1000時間の処理を行った後において3.5N/cm以上であることを特徴とする。
(導電性金属箔)
本発明の絶縁性機能膜付き金属箔における導電性金属箔としては、特に制限はなく、従来金属張り積層板に用いられている金属箔の中から、任意のものを適宜選択して使用することができる。
金属箔としては、銅箔、アルミニウム箔等を用いることができるが、回路形成など後工程を考慮すると、銅箔であることが好ましく、ここで用いられる銅箔の種類としては圧延銅箔、電解銅箔等が挙げられ、いずれも使用することができる。
本発明に使用される金属箔の厚さは3μm〜35μmであることが好ましく、より好ましくは、5μm〜18μmである。金属箔の厚さが3μmより薄いと金属箔の機械的特性が低下するため、作業効率が著しく低下し、35μmより厚いとエッチング時に金属エッジをシャープにすることが困難になり、100μm以下のファインパターンの回路作製に際しては、目的の回路ピッチに調整するのが極めて難しくなる。
(塗工液)
本発明の絶縁性機能膜付き金属箔において、該機能膜形成に用いられる塗工液は、一般式(I)
M(ORm−n …(I)
で表される金属アルコキシド化合物を、加水分解−縮合反応してなるM−Oの繰り返し単位を主骨格とする縮合物を含む塗工液である。
上記一般式(I)において、Rは非加水分解性基、例えば炭素数1〜20のアルキル基、(メタ)アクリロイルオキシ基、アミノ基若しくはエポキシ基を有する炭素数1〜20のアルキル基やアルケニル基、炭素数2〜20のアルケニル基、炭素数6〜20のアリール基又は炭素数7〜20のアラルキル基を示す。ここで、炭素数1〜20のアルキル基としては、炭素数1〜10のものが好ましく、またこのアルキル基は直鎖状、分岐状、環状のいずれであってもよい。この他にも、水酸基やチオール、イミダゾールなどの置換基を含む官能基も挙げることが出来る。
このアルキル基の例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などが挙げられる。(メタ)アクリロイルオキシ基、アミノ基若しくはエポキシ基を有する炭素数1〜20のアルキル基としては、上記置換基を有する炭素数1〜10のアルキル基が好ましく、またこのアルキル基は直鎖状、分岐状、環状のいずれであってもよい。この置換基を有するアルキル基の例としては、γ−アクリロイルオキシプロピル基、γ−メタクリロイルオキシプロピル基、γ―アミノプロピル基、3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル基、3−フェルアミノプロピル基、γ−グリシドキシプロピル基、3,4−エポキシシクロヘキシル基などが挙げられる。炭素数2〜20のアルケニル基としては、炭素数2〜10のアルケニル基が好ましく、また、このアルケニル基は直鎖状、分岐状、環状のいずれであってもよい。このアルケニル基の例としては、ビニル基、アリル基、ブテニル基、ヘキセニル基、オクテニル基などが挙げられる。炭素数6〜20のアリール基としては、炭素数6〜10のものが好ましく、例えばフェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基などが挙げられる。炭素数7〜20のアラルキル基としては、炭素数7〜10のものが好ましく、例えばベンジル基、フェネチル基、フェニルプロピル基、ナフチルメチル基などが挙げられる。
一方、Rは炭素数1〜6のアルキル基であって、直鎖状、分岐状、環状のいずれであってもよく、その例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などが挙げられる。Mは珪素、チタン、ジルコニウムおよびアルミニウムの中から選ばれる金属原子を示し、mは金属原子Mの価数で、3または4であり、nは、mが4の場合は0〜2の整数、mが3の場合は0〜1の整数である。Rが複数ある場合、各Rはたがいに同一であってもよいし、異なっていてもよく、またORが複数ある場合、各ORはたがいに同一であってもよいし、異なっていてもよい。
上記一般式(I)で表されるアルコキシド化合物において、Mが4価のチタン、珪素、ジルコニウムであって、mが4で、nが0〜3の整数である場合のアルコキシド化合物の例としては、テトラメトキシチタン、テトラエトキシチタン、テトラ−n−プロポキシチタン、テトライソプロポキシチタン、テトラ−n−ブトキシチタン、テトライソブトキシチタン、テトラ−sec−ブトキシチタン、テトラ−tert−ブトキシチタン、メチルトリメトキシチタン、メチルトリエトキシチタン、メチルトリプロポキシチタン、メチルトリイソプロポキシチタン、エチルトリメトキシチタン、エチルトリエトキシチタン、プロピルトリエトキシチタン、ブチルトリメトキシチタン、フェニルトリメトキシチタン、フェニルトリエトキシチタン、ビニルトリメトキシチタン、ビニルトリエトキシチタン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシチタン、γ−アクリロイルオキシプロピルトリメトキシチタン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシチタン、ジメチルジメトキシチタン、メチルフェニルジメトキシチタンなど、および上記化合物におけるチタンを、シランまたはジルコニウムに置き換えた化合物を挙げることができる。
また、上記一般式(I)で表されるアルコキシド化合物において、Mが3価のアルミニウムであって、mが3で、nが0〜1の整数である場合のアルコキシド化合物の例としては、トリメトキシアルミニウム、トリエトキシアルミニウム、トリ−n−プロポキシアルミニウム、トリイソプロポキシアルミニウム、トリ−n−ブトキシアルミニウム、トリイソブトキシアルミニウム、トリ−sec−ブトキシアルミニウム、トリ−tert−ブトキシアルミニウム、メチルジメトキシアルミニウム、メチルジエトキシアルミニウム、メチルジプロポキシアルミニウム、エチルジメトキシアルミニウム、エチルジエトキシアルミニウム、プロピルジエトキシアルミニウムなどを挙げることができる。
これらのアルコキシド化合物は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記一般式(I)で表されるアルコキシド化合物の加水分解−縮合反応は、例えばアルコール系、セロソルブ系、ケトン系、エーテル系などの極性溶媒、特に好ましくはイソプロパノール中において、該アルコキシド化合物を、水又は水と塩酸、硫酸、硝酸などの酸、あるいは固体酸としてのカチオン交換樹脂を用い、通常0℃〜60℃、好ましくは20℃〜40℃の温度にて加水分解処理し、固体酸を用いた場合には、それを除去したのち、さらに、所望により溶媒を留去または添加することにより行うことができ、上記反応により、M−O(Mは上記と同じである。)の繰り返し単位を主骨格とする縮合物を所定濃度で含む塗工液を得ることができる。
上記M−Oの繰り返し単位を主骨格とする縮合物は、銅箔などの金属箔に対する接着性に優れると共に、一般式(I)におけるORの加水分解により生じるOH基が残存しているために、ポリイミドフィルムなどの有機基材や、後述の異方導電フィルムにおけるマトリックス樹脂に対する接着性にも優れている。また、一般式(I)において、nが1以上の場合、Rとしてγ−グリシドキシプロピル基や、3,4−エポキシシクロヘキシル基などのエポキシ含有基、γ−アミノプロピル基、3−(2−アミノエチルアミノ)プロピル基や3−フェルアミノプロピル基を用いると、これらの基が該縮合物中に存在するため、ポリイミドフィルムなどの有機基材や異方導電フィルムに対する密着性がさらに向上する。
フレキシブル金属張り積層板の耐熱性を考慮した際、本発明で用いる塗工液の耐熱性が重要である。そこで、耐熱性の高い金属アルコキシドとして、耐熱性の高いシランカップリング剤を使用することが有効である。シランカップリング剤の耐熱性について、ケイ素原子から炭素原子3個隔てた位置に有機官能基を有するガンマ置換シランが、ベータ置換シラン、アルファ置換シランよりも耐熱性が高い。更に置換基もシランカップリング剤の耐熱性に影響を与える。具体的には、電子吸引置換基は耐熱性を減じ、電気陽性基は耐熱性を高める。よって、電気陽性基を置換基に持つガンマ置換シランのシランカップリング剤を使用することが好ましい。
これらのシランカップリング剤の内、ポリイミドフィルムなどの有機基材や、異方導電フィルムにおけるマトリックス樹脂に対する接着性、更に耐熱性の高さを考慮したシランカップリング剤として、例えば、(アミノエチルアミノエチル)フェニルトリメトキシシランが挙げられる。
当該塗工液における上記縮合物の濃度については、金属箔上に塗工可能な濃度であればよく、特に制限はないが、通常50.0質量%〜0.05質量%程度、好ましくは30.0質量%〜0.5質量%である。
本発明の絶縁性機能膜付き金属箔において、絶縁性機能膜形成に用いられる塗工液中にトリアジンチオール誘導体を固定化できれば更に好ましい。塗工液がチタンを含有すれば、トリアジンチオール誘導体がチタンに配位し、固定化することができる。その結果、金属箔と異方導電フィルムとの接着性を更に向上させる事ができる。
本発明で用いるトリアジンチオール誘導体としては、例えば下記一般式(II)および/または一般式(III)および/または一般式(IV)で表される化合物を挙げることができる。
Figure 2011108848
上記一般式(II)、(III)、(IV)において、Rは−SR、−OR、−NHRまたは−NRなどを示す。RおよびRはそれぞれ独立に水素原子又は炭素数が1から18までのアルキル基、フェニル基、アラルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、不飽和アルキル基、フッ素化アルキル基、フッ素化フェニル基、フッ素化アラルキル基又はフッ素化不飽和アルキル基を表し、RとRとは他の端でつながって環を形成してもよい。また、X、Xは夫々独立に水素原子、マロン酸誘導体、琥珀酸誘導体、メチル琥珀酸誘導体、プロピオン酸誘導体、ケトン誘導体、スルホン誘導体、ニトロ誘導体及びアセチル誘導体から選ばれた残基を表すが、X、Xの両者が水素原子であることはない。
これらのトリアジンチオール誘導体の中で、塗工液中における各種金属アルコキシド縮合物との相溶性、特に高濃度の金属アルコキシド縮合物に対する相溶性において、分子量が小さい一般式(II)で表される、トリアジン環の少なくとも2つの炭素がチオール基(−SH)で置換されているトリアジンチオール誘導体が好ましい。その中でもトリアジン環のすべての炭素がイオウで置換されている場合が特に好ましく、すべてがチオール基(−SH)で置換されている2,4,6−トリメルカプト−トリアジンが特に好ましい。この場合、分子量が最も小さいため、低濃度から高濃度までの各種金属アルコキシド縮合物の金属とチオールとの配位が効率的かつ均一に行われる。これによって金属箔への塗工工程において塗工斑、ゲル等の発生を抑制でき、最終的に金属箔との接着への信頼性が向上する(接着の部分欠陥を撲滅できる)。この様なトリアジンチオール化合物は工業製品として比較的容易に入手でき、材料コストの点でも極めて有効である。
これらのトリアジンチオール誘導体は単独もしくは2種以上混合して使用できる。トリアジンチオール誘導体は、金属箔と異方導電フィルムとの接着性を改良するために十分となる量で用いられる。本発明に用いるトリアジンチオール誘導体の含有量は、塗工液全量に対して、0.01質量%〜10質量%であることが好ましく、0.02質量%〜5質量%であることがより好ましく、0.05質量%〜1質量%であることがさらに好ましい。10質量%よりも多量であると、コストが嵩み、更に異方導電フィルムの接着樹脂(エポキシ樹脂)の物性が低くなってしまい、結果的に金属箔と異方導電フィルムとの接着力を低下させてしまう。一方、0.01質量%よりも少量であると接着力を十分に改良することができない。
導電性金属箔あるいは絶縁性有機基材と、ACFとの密着性、即ち接着強度の要求に関しては、近年の電子回路への耐久性要求が厳しさを増し、特により高度な耐熱性及び耐湿熱性が求められるようになっている。
耐熱性に関しては、リフロー処理と呼ばれる実使用におけるはんだ付け工程を想定した熱処理条件が設定されており、また耐湿熱性についても実使用を想定し、耐久時間の延長が求められている。耐熱、耐湿熱要求条件は下記の通りである。
耐熱性(リフロー処理):被処理物を80℃から2℃/minの昇温速度で150℃まで昇温する。150℃に達した後、2分間保持する。その後、2℃/minの昇温速度で245℃まで昇温する。245℃で10秒間保持した後、常温まで自然冷却する。この処理後の物性低下を評価するものである。
耐湿熱性:リフロー処理後の被処理物をそのまま80℃、相対湿度(RH)95%で、1000時間放置し、この処理後の物性低下を評価するものである。
これらの要求条件に対して、本発明に係る絶縁性機能膜を用いることにより、導電性金属箔あるいは絶縁性有機基材と、ACFとの接着強度は、積層後の状態及びリフロー処理後の状態で5.7N/cm以上、かつリフロー処理に続けて80℃、相対湿度(RH)95%で1000時間処理後の状態で3.5N/cm以上であり、実用上問題ない強度である。望ましい範囲は、積層後の状態及びリフロー処理後の状態で6.0N/cm以上、かつリフロー処理に続けて80℃、相対湿度(RH)95%で1000時間処理後の状態で4.0N/cm以上である。さらに望ましくは、積層後の状態及びリフロー処理後の状態で7.0N/cm以上、かつリフロー処理に続けて80℃、相対湿度(RH)95%で1000時間処理後の状態で4.5N/cm以上である。
80℃、相対湿度(RH)95%での1000時間放置による耐湿熱強度が3.5N/cmを下回ると、実使用に伴う回路部分の屈曲等の影響も受けて、回路閉塞あるいは短絡等が発生し易くなる。したがって、耐熱処理(リフロー処理)による接着強度の低下が小さいこと、また湿熱処理による低下率が概ね40%以下であることが望ましい。
この点で、積層後の状態及びリフロー処理後の接着強度は5.7N/cm以上、かつリフロー処理に続けて80℃、相対湿度(RH)95%で1000時間処理後の接着強度は3.5N/cm以上であること、に限定される。
また本発明に係る塗工液を塗工してなる機能膜積層金属箔においては、塗工液として、接着機能を有する金属アルコキシド縮合物と共に、トリアジンチオール誘導体を含んだ塗工液を用いる場合には、金属アルコキシド縮合物単独の塗工液の場合に比べて、接着強度が向上する効果が得られ、金属アルコキシド縮合物の使用量が減らせる効果がある。これはコストのみならず、塗工工程における塗工斑等の加工上のトラブル低減に対しても極めて有効である。
当該塗工液を金属箔上に塗工する方法としては特に制限はなく、従来公知の方法、例えばスピンコート法、スプレーコート法、バーコート法、ナイフコート法、ロールコート法、ブレードコート法、ダイコート法、グラビアコート法などにより塗工し、成膜したのち、自然乾燥または加熱乾燥することにより、所望の機能膜を形成することができる。機能膜の厚さは、通常0.01μm〜3.00μm程度、好ましくは0.05μm〜1.00μmである。
(成分傾斜膜)
本発明の絶縁性機能膜付き金属箔においては、該機能膜として、以下に示すような成分傾斜膜を金属箔上に形成することができる。
この成分傾斜膜は金属箔側が実質上、金属酸化物成分であり、その反対側(開放面側)が実質上、有機高分子化合物成分であって、両者の含有割合が膜厚方向に連続的に変化する成分傾斜構造を有する機能膜である。
このような成分傾斜膜は、金属箔との密着性が良好であると共に、絶縁性有機基材との密着性および異方導電フィルムとの密着性も良好である。
当該成分傾斜膜は、例えば(A)分子中に加水分解により金属酸化物と結合し得る金属含有基を有する有機高分子化合物と共に、(B)加水分解により金属酸化物を形成し得る金属含有化合物を加水分解処理してなるコーティング剤を用いて形成させることができる。
前記(A)成分の加水分解性金属含有基を有する有機高分子化合物は、例えば(a)加水分解性金属含有基を有するエチレン性不飽和単量体と、(b)金属を含まないエチレン性不飽和単量体を共重合させることにより、得ることができる。
一方、(B)成分の加水分解により金属酸化物を形成し得る金属含有化合物としては、テトラアルコキシシラン類、テトラアルコキシチタン類、テトラアルコキシジルコニウム類、トリアルコキシアルミニウム類などを挙げることができる。
なお、前記コーティング剤については、特開2000−336281号公報に、その詳細が記載されている。
このようにして作製された本発明の絶縁性機能膜付き金属箔は、以下に示す金属箔が密着性よく積層されてなるフレキシブル金属張り積層板および品質の良好な電子部品実装モジュールを作製するための材料として好適に用いることができる。
[フレキシブル金属張り積層板]
本発明のフレキシブル金属張り積層板(以下、単に金属張り積層板と称することがある。)は、絶縁性有機基材の少なくとも片面に、前述した本発明の絶縁性機能膜付き金属箔を、該機能膜を介して積層してなることを特徴とする。
(絶縁性有機基材)
本発明の金属張り積層板に用いられる絶縁性有機基材については特に制限はなく、従来金属張り積層板において慣用されている絶縁性有機基材の中から任意のものを適宜選択して用いることができる。このような絶縁性有機基材としては、例えばポリイミドフィルム、ポリエステルフィルム、ポリパラバン酸フィルム、ポリフェニレンサルファイドフィルム、アラミドフィルム等が例示され、中でも耐熱性、寸法安定性及び機械特性などの観点からポリイミドフィルムが好ましい。このポリイミドフィルムとしては、表面が熱可塑性である熱融着性ポリイミドフィルムが、本発明の絶縁性機能膜付き金属箔との密着性の観点から好ましい。
前記ポリイミドフィルム表面の熱可塑性ポリイミドとしては、例えば、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニル及び、3,3’−ジアミノベンゾフェノンから選ばれた少なくとも1種のジアミンと、3,3’,4,4’−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、ピロメリット酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物から選ばれた少なくとも1種のテトラカルボン酸二無水物から合成されたポリイミドなどを挙げることができる。
本発明の金属張り積層板においては、前記絶縁性有機基材の片面に、前述した本発明の絶縁性機能膜付き金属箔を、該機能膜を介して積層した構造を有するものであってもよいし、絶縁性有機基材の両面に、それぞれ絶縁性機能膜付き金属箔を、該機能膜を介して積層した構造を有するものであってもよい。
前記絶縁性有機基材と絶縁性機能膜付き金属箔との積層は、該絶縁性有機基材の接合面と、絶縁性機能膜付き金属箔の機能膜とを対面させて、例えば該絶縁性有機基材がポリイミドの場合は、加圧下、180℃〜350℃程度の温度において接合することにより、片面金属張り積層板、または両面金属張り積層板を作製することができる。
図1および図2は、それぞれ本発明のフレキシブル金属張り積層板の異なる例の断面図であって、図1は、片面金属張り積層板の例を示し、図2は、両面金属張り積層板の例を示す。
図1において、片面金属張り積層板10は、金属箔1と絶縁性有機基材3との間に、絶縁性機能膜2が介在してなる構造を示している。一方、図2において、両面金属張り積層板20は、絶縁性有機基材13の両面に、それぞれ絶縁性機能膜12aおよび12bを介して、金属箔11aおよび11bが積層されてなる構造を示している。
なお、本発明の金属張り積層板においては、前述した本発明の絶縁性機能膜付き金属箔を、該機能膜を介して積層した構造を有するもののほかに、前述した絶縁性機能膜を絶縁性有機基材表面側に形成した機能膜付き有機基材を、該機能膜を介して積層した構造を有するものであってもよく、同様の効果が得られる。
このような構造を有する本発明のフレキシブル金属張り積層板は、以下に示す電子部品実装モジュール作製用の材料として好適に用いることができる。
[電子部品実装モジュール、その製造方法]
本発明の電子部品実装モジュールは、前述した本発明のフレキシブル金属張り積層板、および異方導電フィルムを用いて、電子部品を実装してなることを特徴とする。
また、本発明の電子部品実装モジュールの製造方法は、(a)前述したフレキシブル金属張り積層板の金属箔にエッチング処理を施して回路パターンを形成し、フレキシブル配線板を作製する工程、(b)前記フレキシブル配線板の回路パターン上に異方導電フィルムを仮圧着する工程、(c)前記異方導電フィルム上に電子部品を載置し、該電子部品の接続端子とフレキシブル配線板における回路パターンの所定の回路とが接続できるように位置合わせをする工程、および(d)加熱加圧処理により、異方導電フィルムのマトリックス樹脂を硬化させて本圧着させる工程、を含むことを特徴とする。
次に、図3は、本発明の電子部品実装モジュールの製造方法の1例を示す工程図であり、前記製造方法について、この図3を参照にして説明する。なお、図3は、フレキシブル金属張り積層シート状物として、片面金属張り積層板を用いた例を示す。
((a)工程)
本発明の電子部品実装モジュールの製造方法において、(a)工程は、前述した、金属箔1と絶縁性有機基材3との間に、絶縁性機能膜2が介在してなる金属張り積層板10[(a)図参照]の金属箔1にエッチング処理を施して、回路パターン1aを形成しフレキシブル配線板30を作製する工程である[(b)図参照]。
当該(a)工程における金属箔1のエッチング処理方法については特に制限はなく、従来公知の方法を採用することができる。すなわち、まずフォトリソグラフィー技術により、所定のレジストパターンを形成し、次いで、このレジストパターンをマスクとして、金属箔1をエッチング処理して所定の回路パターン1aを形成すればよい。
((b)工程)
この(b)工程は、前記(a)工程で作製したフレキシブル配線板30の回路パターン1a上に異方導電フィルム4を仮圧着する工程である[(c)図参照]。
<異方導電フィルム(Anisotropic Conductive Film;ACF)>
当該(b)工程で用いる異方導電フィルム4に特に制限はなく、従来電子部品をフレキシブル配線板に実装する際に使用されている公知の異方導電フィルムの中から、任意のものを適宜選択して用いることができる。
異方導電フィルム4は、接着剤のマトリックス樹脂6中に、直径3〜10μm程度の大きさの導電粒子5を均一に分散した厚さ10μm〜50μm程度のフィルム状接着剤である。
導電粒子5としては、ニッケル粒子やそれを金めっきしたもの、プラスチック核体にニッケル/金めっきした粒子などがあり、被着体の種類に応じて選択される。接着剤のマトリックス樹脂6としては、接続抵抗が低く、かつ耐熱性や接続信頼性に優れるエポキシ樹脂が、現在主流を占めている。
適用する導電粒子5の粒径分布は、異方性発現のメカニズムからシャープなほどよく、材質は、例えばプリント基板(PWB)との接続にはニッケル粒子を、フレキシブルプリント配線板(FPC)とガラス基板電極との接続には、プラスチック核体にニッケル/金めっきした導電粒子を使用するのが有利である。
この導電粒子に用いる核体の材質はプラスチックの方が接続時に偏平化し、薄膜電極にダメージを与えることなく、接触面積の大きな接続が出来、且つ導電粒子の変形回復力による電極への密着性により、高い接続信頼性が得られることからシリカ等の固い材質よりも良い。
((c)工程)
この(c)工程は、異方導電フィルム4上に、電子部品7を載置し、該電子部品7の接続端子8と、フレキシブル配線板における回路パターン1aの所定の回路とが接続できるように位置合わせをする工程である[(d)図参照]。
((d)工程)
この(d)工程は、前記(c)工程で位置合わせしたのち、2MPa〜3MPa程度の加圧下、150℃〜180℃程度で加熱加圧処理を行い、異方導電フィルム4のマトリックス樹脂6を硬化させて本圧着させる工程である。
上記の加熱加圧処理の際に、接着剤のマトリックス樹脂6は溶融し流動するので、導電粒子5は加圧された上下の接続端子8と回路パターン1a間にトラップされ、マトリックス樹脂は接続端子と回路パターン間のスペース部分に濡れ広がりながら充填する。またマトリックス樹脂は、通常熱硬化性があるので、溶融流動した直後から硬化反応を開始し、増粘、固化し、5秒〜10秒間程度の加熱・加圧を行う接続時間で接続プロセスは完了する[(e)図参照]。
接続体は硬化した接着剤によって接着され、接続する電極同士は導電粒子を介して電気的な接続がなされ、隣接する電極間には絶縁性の接着剤が充填されているので絶縁が保持される。
このようにして、品質の良好な電子部品実装モジュール40を効率よく作製することができる。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
なお、異方導電フィルム(ACF)との接着性の評価は、以下に示す方法により行った。
<ACFとの接着性の評価>
ACFとの接着性を評価するための、サンプルの作製手順を以下に示す。
(1)絶縁性機能膜付き導電性金属箔と、絶縁性有機基材とを積層した積層板の作製
下記の実施例、及び比較例で、それぞれ得られた銅箔と、絶縁性有機基材として熱融着性を有するポリイミドフィルム(宇部興産(株)製「ユーピレックスVT」、厚さ15μm)とを前記機能膜を間にし、重ね合わせてダブルベルトプレス装置(設定温度330℃、加圧時間2分)に投入し、フレキシブル銅張りポリイミド積層板を得た。
(2)導電性金属箔の除去
上記(1)で得られたフレキシブル銅張りポリイミド積層板を、実際の回路形成の手順を想定し、35質量%塩化第二鉄水溶液に30℃で30分間浸漬して、ACFとの接着強度を評価するためのみの目的で、前記銅箔をすべてエッチング除去し、水洗した。次に日本化学産業(株)製「FLICKER−MH」に30℃で20分間浸漬し、3質量%塩酸水溶液でリンス後、水洗して、銅箔部のみを除去し、本発明に係る絶縁性機能膜を積層部として残したポリイミドフィルムを得た。
(3)ACF接着強度評価用積層板の作製
新たに接着強度測定用の銅箔(日鉱金属(株)製「BHY−13H−T」、厚さ18μm)の片面に、「FOG用(Film on Glass用)ACF A社品」、または「FOG用ACF B社品」を重ね、さらにその上に前記(2)で得た本発明に係る絶縁性機能膜を積層部として残したポリイミドフィルムを機能膜面で重ね合わせ、ACFボンダー(株式会社ウェル社製 型式IC FAINAL BONDER ZO−IC-FAB-01)にて80℃、1MPa、3秒の条件で仮圧着した後、180℃、3MPa、15秒の条件で本圧着し、ACF接着強度評価用圧着サンプルを得た。
使用したACFはいずれもエポキシ系樹脂中に導電性微粒子を分散させた熱硬化性樹脂製のフィルム状物であり、厚さ25μmの一般的なACFである。
(4)耐熱性、耐湿熱性評価用サンプルの作製
(3)で得たACF接着強度評価用圧着サンプルを、リフロー処理、及び湿熱処理した。処理条件は下記の通りである。
(a)リフロー処理:80℃の送風オーブン中へサンプルを投入した後、2℃/minの昇温速度で150℃まで昇温する。150℃に達した後、2分間保持する。その後、2℃/minの昇温速度で245℃まで昇温させる。245℃で10秒間保持した後、サンプルを送風オーブンから取り出し、常温まで自然冷却した。
(b)湿熱処理:リフロー処理後、引き続き80℃、95%RHの加熱・加湿オーブン中で1000時間放置した。
(5)ACF接着強度の測定
下記の実施例、及び比較例の銅箔から作製した、作製後、リフロー処理後、リフロー及び80℃、95%RHでの1000時間処理後の、各ACF接着強度評価用圧着サンプルを2mm幅に切り、回転ドラム型支持具を備えた引張試験機を使用し、回転ドラムのドラム表面に接着強度評価用圧着サンプルを固定し、ポリイミドフィルムをチャックに挟み90°方向に引き剥がす(ピールする)ことにより、ACF接着強度を測定した。
調製例1 縮合物1溶液の調製
(アミノエチルアミノエチル)フェニルトリメトキシシラン(Gelest製)(5.00g)をエチレングリコールモノ-t-ブチルエーテル(25.00g)に溶解させた。ここに、水(0.45g)を混合した溶液を滴下して、60℃で1時間縮合反応を行い、縮合物1溶液を調製した。
調製例2 縮合物2溶液の調製
テトライソプロポキシチタン(0.29g)をエチレングリコールモノ-t-ブチルエーテル(20.83g)に溶解させた。ここに、水(5.67g)を滴下して、30℃で4時間縮合反応を行い、縮合物2溶液を調製した。
調製例3 溶液3(トリアジンチオール誘導体溶液)の調製
2,4,6−トリメルカプト−S−トリアジン(川口化学工業株式会社製、商品名:アクターTSH)(0.12g)をテトラヒドロフラン(22.89g)に溶解させ、20℃で1時間攪拌して溶液3を調製した。
調製例4 溶液4(トリアジンチオール誘導体溶液)の調製
2,4,6−トリメルカプト−S−トリアジン(川口化学工業株式会社製、商品名:アクターTSH)(0.003g)をテトラヒドロフラン(22.89g)に溶解させ、20℃で1時間攪拌して溶液4を調製した。
調製例5 溶液5(トリアジンチオール誘導体の高濃度溶液)の調製
2,4,6−トリメルカプト−S−トリアジン(川口化学工業株式会社製、商品名:アクターTSH)(4.00g)をテトラヒドロフラン(22.89g)に溶解させ、20℃で1時間攪拌して溶液5を調製した。
調製例6 塗工液1の調製
縮合物1溶液を塗工液と1とした。
調製例7 塗工液2の調製
縮合物1溶液(11.30g)と縮合物2溶液(1.30g)を混ぜ合わせ、塗工液2を調製した。
調製例8 塗工液3の調製
縮合物1溶液(11.30g)に溶液3を(23.00g)添加し、20℃で1時間攪拌して塗工液3を調製した。
調製例9 塗工液4の調製
縮合物1溶液(11.30g)、縮合物2溶液(1.30g)、溶液3(23.00g)を混ぜ合わせ、20℃で1時間攪拌して塗工液4を調製した。
調製例10 塗工液5の調製
縮合物1溶液(11.30g)、縮合物2溶液(1.30g)、溶液4(22.893g)を混ぜ合わせ、20℃で1時間攪拌して塗工液5を調製した。
調製例11 塗工液6の調製
縮合物1溶液(11.30g)、縮合物2溶液(1.30g)、溶液5(26.89g)を混ぜ合わせ、20℃で1時間攪拌して塗工液6を調製した。
実施例1
塗工液1をマイヤーバー(No.5)で、銅箔(日鉱金属社製「BHYA−13H−HA」、18μm厚)に塗布し、120℃、2分間オーブンで乾燥した。得られた絶縁性機能膜付き銅箔をACF接着強度の測定用に使用した。塗工液の各成分含有量を表1に示すと共に、「ACFとの接着性の評価」による接着性の評価結果を表2に示す。
実施例2
塗工液2を用い、実施例1と同様な方法で絶縁性機能膜付き銅箔を得た。得られた前記銅箔をACF接着強度の測定用に使用した。塗工液の各成分含有量を表1に示すと共に、「ACFとの接着性の評価」による接着性の評価結果を表2に示す。
実施例3
塗工液3を用い、実施例1と同様な方法で絶縁性機能膜付き銅箔を得た。得られた前記銅箔をACF接着強度の測定用に使用した。塗工液の各成分含有量を表1に示すと共に、「ACFとの接着性の評価」による接着性の評価結果を表2に示す。
実施例4
塗工液4を用い、実施例1と同様な方法で絶縁性機能膜付き銅箔を得た。塗工液の各成分含有量を表1に示すと共に、「ACFとの接着性の評価」による接着性の評価結果を表2に示す。
比較例1
塗工液を塗布していない銅箔(日鉱金属社製「BHYA−13H−HA」、18μm厚)を使用した。これをACF接着強度の測定に使用した。「ACFとの接着性の評価」による接着性の評価結果を表2に示す。
比較例2
塗工液5を用い、実施例1と同様な方法で絶縁性機能膜付き銅箔を得た。得られた前記銅箔をACF接着強度の測定用に使用した。塗工液の各成分含有量を表1に示すと共に、「ACFとの接着性の評価」による接着性の評価結果を表2に示す。
比較例3
塗工液6を用い、実施例1と同様な方法で絶縁性機能膜付き銅箔を得た。得られた前記銅箔をACF接着強度の測定用に使用した。塗工液の各成分含有量を表1に示すと共に、「ACFとの接着性の評価」による接着性の評価結果を表2に示す。
塗工膜の厚さはいずれの実施例、比較例においても0.05μm〜1μmであった。
Figure 2011108848
[注]
・シラン系縮合物:(アミノエチルアミノエチル)フェニルトリメトキシシランの縮合物
・チタン系縮合物:テトライソプロポキシチタンの縮合物
・トリアジンチオール誘導体:2,4,6−トリメルカプト−s−トリアジン
Figure 2011108848
[注]
・金属箔:厚さ18μmの銅箔
・絶縁性有機基材:厚さ15μmの熱融着性ポリイミドフィルム
・塗工した絶縁性機能膜の厚さ:0.05〜1μm
・FOG用ACF(A社品、B社品):エポキシ樹脂中に導電性微粒子を分散させた熱硬化性樹脂製のフィルム状物であり、厚さ25μmの一般的なACFである。
いずれも実施例、比較例においても、接着破壊は本発明に係る絶縁性機能膜とACFの界面近傍で発生していた。表1および表2から、銅箔に実施例1〜4の塗工液(塗工液1〜4)を塗布した場合、塗工液を塗布していない比較例1に比べて、A社製FOG用ACF、B社製FOG用ACF共に接着強度が増大した。最もACF接着強度が増大した塗工液は、シランカップリング剤とテトライソプロポキシチタンを混合した縮合物と共に、トリアジンチオール誘導体を含有する実施例4であった。しかし、トリアジンチオール誘導体の濃度が低い比較例2では、ACF接着強度は比較例1とほぼ同等で、接着強度は低い結果であった。更にトリアジンチオール誘導体の濃度が高い比較例3では、比較例1よりもACF接着強度が低下した。
また、実施例3、4のトリアジンチオール誘導体を含有する塗工液の場合は、実施例1、2のトリアジンチオール誘導体を含有していない同じ金属アルコキシド縮合物のみの場合と比べて、金属アルコキシドの含有量が少なくても高い接着強度であった。したがってトリアジンチオール誘導体の塗工液中の含有量には適切な範囲があり、その範囲は0.01質量%〜10質量%、好ましくは0.02質量%〜5質量%、より好ましくは0.05質量%〜1質量%である。
本発明の絶縁性機能膜付き金属箔は、熱融着性ポリイミドフィルムなどの絶縁性有機基材の少なくとも片面に、金属箔が密着性よく積層されてなるフレキシブル金属張り積層板を与えることができ、さらに、この金属張り積層板を用いて、品質の良好な電子部品実装モジュールを提供することができる。
1、11a、11b 金属箔
1a 回路パターン
2、12a、12b 絶縁性機能膜
3、13 絶縁性有機基材
4 異方導電フィルム
5 導電粒子
6 マトリックス樹脂
7 電子部品
8 接続端子
10 片面金属張り積層板
20 両面金属張り積層板
30 フレキシブル配線板
40 電子部品実装モジュール

Claims (9)

  1. 導電性金属箔の片面に、絶縁性機能膜を有する金属箔であって、前記絶縁性機能膜が、一般式(I)
    M(ORm−n …(I)
    (式中、Rは非加水分解性基、Rは炭素数1〜6のアルキル基であり、Mはケイ素、チタン、ジルコニウムおよびアルミニウムの中から選ばれる金属原子を示し、mは金属原子Mの価数で、3または4であり、nは、mが4の場合は0〜2の整数、mが3の場合は0〜1の整数であり、Rが複数ある場合、各Rはたがいに同一であっても異なっていてもよく、ORが複数ある場合、各ORはたがいに同一であっても異なっていてもよい。)
    で表される金属アルコキシド化合物を、加水分解−縮合反応してなるM−Oの繰り返し単位を主骨格とする縮合物を含む塗工液を塗工して形成されてなり、かつ前記絶縁性機能膜と、異方導電フィルムとの接着強度が、リフロー処理後で5.7N/cm以上であり、リフロー処理後、更に80℃、95%RHで1000時間の処理を行った後において3.5N/cm以上であることを特徴とする絶縁性機能膜付き金属箔。
  2. 金属アルコキシドの金属原子Mが2種以上である、請求項1に記載の絶縁性機能膜付き金属箔。
  3. 塗工液がさらに、トリアジンチオール誘導体を0.01〜10質量%の濃度で含む、請求項1〜2のいずれか1項に記載の絶縁性機能膜付き金属箔。
  4. トリアジンチオール誘導体が、一般式(II)

    Figure 2011108848
    (式中、Rは−SR、−OR、−NHRまたは−NRなどを示す。RおよびRはそれぞれ独立に水素原子又は炭素数が1から18までのアルキル基、フェニル基、アラルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、不飽和アルキル基、フッ素化アルキル基、フッ素化フェニル基、フッ素化アラルキル基又はフッ素化不飽和アルキル基を表し、RとRとは他の端でつながって環を形成してもよい。)
    で表される、請求項3に記載の絶縁性機能膜付き金属箔。
  5. 導電性金属箔が銅箔である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の絶縁性機能膜付き金属箔。
  6. 絶縁性有機基材の少なくとも片面に、請求項1〜5のいずれか1項に記載の絶縁性機能膜付き金属箔を、該機能膜を介して積層してなることを特徴とするフレキシブル金属張り積層板。
  7. 絶縁性有機基材が熱融着性ポリイミドフィルムである、請求項6に記載のフレキシブル金属張り積層板。
  8. 請求項6または7に記載のフレキシブル金属張り積層板、および異方導電フィルムを用いて、電子部品を実装してなることを特徴とする電子部品実装モジュール。
  9. (a)請求項6または7に記載のフレキシブル金属張り積層板の金属箔にエッチング処理を施して回路パターンを形成し、フレキシブル配線板を作製する工程、(b)前記フレキシブル配線板の回路パターン上に異方導電フィルムを仮圧着する工程、(c)前記異方導電フィルム上に電子部品を載置し、該電子部品の接続端子とフレキシブル配線板における回路パターンの所定の回路とが接続できるように位置合わせをする工程、および(d)加熱加圧処理により、異方導電フィルムのマトリックス樹脂を硬化させて本圧着させる工程、を含むことを特徴とする電子部品実装モジュールの製造方法。
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