JP2011108407A - 非水電解質電池用正極の製造方法と非水電解質電池用正極ならびに非水電解質電池 - Google Patents

非水電解質電池用正極の製造方法と非水電解質電池用正極ならびに非水電解質電池 Download PDF

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Abstract

【課題】Li伝導が良好であり、さらに薄型電池用として充分に薄い焼結式の非水電質電池用正極および内部抵抗が低くて充分に満足できる性能を有する薄型の焼結式の非水電解質電池を提供する。
【解決手段】リチウム複合酸化物粉末を粉砕して所定の粒度のリチウム複合酸化物粒子を得る粉砕工程と、リチウム複合酸化物粒子と溶媒とバインダーとを混合してスラリー状の混合物を作製する混合工程と、作製した混合物を成膜後、乾燥してグリーンシートを作製するグリーンシート作製工程と、グリーンシートに含まれるバインダーを熱分解させて除去するバインダー除去工程と、バインダーが除去されたグリーンシートを焼成して焼結体を作製する焼結工程とを有し、粉砕工程および混合工程を、露点が−40℃以下の乾燥雰囲気の下で行う非水電解質電池用正極の製造方法および非水電解質電池用正極ならびに前記非水電解質電池用正極が用いられている非水電解質電池。
【選択図】なし

Description

本発明は、非水電解質電池用正極の製造方法と非水電解質電池用正極ならびに非水電解質電池であって、特に、気孔率が充分に低減された焼結式の非水電解質電池用正極の製造方法と非水電解質電池用正極ならびに非水電解質電池に関する。
リチウムやリチウム合金等を負極に用いた非水電解質電池が、携帯電話やノート型パソコンに代表されるモバイル電子機器の電源として広く用いられており、近年、よりエネルギー密度が高く、薄型の非水電解質電池が求められている。
そして、よりエネルギー密度の高い非水電解質電池に対する要求に応えるため、リチウム複合酸化物の焼結体によって構成された焼結式の正極を用いた非水電解質二次電池が開発されている(例えば特許文献1)。
特開平8−180904号公報
しかしながら、従来の焼結式の正極は、気孔率が10%超と高いため、正極内におけるLi伝導が阻害される。そして、このような正極を用いた非水電解質電池では、内部抵抗が高く、充分に満足できる性能が得られないという問題があった。また、リチウム複合酸化物やその原料の粉末を圧縮成形した後、焼結して得られる焼結体を用いているため、薄型の電池用として充分に薄い焼結式の正極を提供することが困難であるという問題があった。
そこで本発明は、Li伝導が良好であり、さらに薄型電池用として充分に薄い焼結式の非水電解質電池用正極および内部抵抗が低くて充分に満足できる性能を有する薄型の焼結式の非水電解質電池を提供することを課題とする。
本発明者らは、鋭意研究の結果、以下に示す各請求項の発明により、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。以下、各請求項の発明を説明する。
(1)本発明に係る非水電解質電池用正極の製造方法は、
リチウム複合酸化物粒子を主体とする焼結体よりなる非水電解質電池用正極の製造方法であって、
リチウム複合酸化物粉末を粉砕して所定の粒度のリチウム複合酸化物粒子を得る粉砕工程と、
前記リチウム複合酸化物粒子と溶媒とバインダーとを混合してスラリー状の混合物を作製する混合工程と、
作製した混合物を成膜後、乾燥してグリーンシートを作製するグリーンシート作製工程と、
前記グリーンシートに含まれるバインダーを熱分解させて除去するバインダー除去工程と、
バインダーが除去されたグリーンシートを焼成して焼結体を作製する焼結工程と
を有し、
前記粉砕工程および混合工程を、露点が−40℃以下の乾燥雰囲気の下で行うことを特徴とする。
本発明者は、最初に、従来の焼結式の正極の場合、何故気孔率が高く、充分に緻密化されていない焼結体しか得られないのか、その原因につき鋭意検討した。その結果、従来の焼結体の前駆体である成形体には、炭素(C)が多く含まれ、この炭素が焼結を阻害していることを見出した。また、水酸化リチウム(LiOH)等のリチウム化合物も多く含まれ、これらのリチウム化合物も焼結を阻害していることが分かった。
即ち、従来より、焼結式の正極の作製においては、一般的に、リチウム複合酸化物粉末を粉砕して平均粒径を約1μm程度に整えた微細なリチウム複合酸化物粒子が正極原料として用いられており、このリチウム複合酸化物粉末の粉砕は、通常大気雰囲気の下で行われている。
しかし、微細なリチウム複合酸化物粒子は比表面積が大きく反応性に富むため、リチウム複合酸化物に含まれる活性なLiが通常の大気雰囲気に含まれる程度の量の水分および二酸化炭素(CO)と反応して、リチウム複合酸化物粒子の表面に炭酸リチウム(LiCO)を生成する。そして、LiCOに含まれる炭素が焼結時リチウム複合酸化物粒子同士の結着を阻害するため、気孔率の高い焼結体となっていた。また、COがほとんどない雰囲気の場合でも、水分と反応してLiOH等のリチウム化合物を生成し、焼結時リチウム複合酸化物粒子同士の結着を阻害していた。
これに対して、本発明においては、粉砕工程を、露点が−40℃以下の乾燥雰囲気中で行っているため、雰囲気中の水分量が低減され、前記したリチウム複合酸化物粒子と水分やCOとの反応を抑制することができる。そして、混合工程においても、この雰囲気を維持しているため、焼結の開始までリチウム複合酸化物粒子の表面にLiCOやLiOHなどが生成することを抑制することができる。この結果、焼結が阻害されることがなく、気孔率を充分に低くできるため、Li伝導が良好な焼結式の非水電解質電池用正極を提供することができる。
また、圧縮成形法ではなく、グリーンシート法を用いているため、厚みが約50μmあるいはそれ以下のシートの作製が可能である。このため、薄型電池用として充分に薄い焼結式の非水電解質電池用正極を提供することができる。
なお、グリーンシート作製工程では雰囲気中の水分やCOの影響は少ないため、グリーンシート作製工程は必ずしも前記乾燥雰囲気の下で行う必要はない。但し、焼結の阻害をより一層軽減するためには、グリーンシート作製工程も前記露点が−40℃以下の乾燥雰囲気の下で行うことが好ましい。また、通常の大気雰囲気の下でグリーンシートを作製する場合には短時間で作製することが好ましい。
本発明に用いるリチウム複合酸化物(正極活物質)としては、一般式LiMOやLiM(但し、Mは、Mn、Fe、Co、Ni、Alの1種または2種以上を含む)で表されるリチウム複合酸化物を好ましく用いることができる。具体的には、LiCoO、LiNiO、LiNi0.8Co0.15Al0.05、LiNi1/3Mn1/3Co1/3、LiMn、LiMn1.9Co0.1およびLiFePOなどを挙げることができる。
(2)次に、本発明に係る非水電解質電池用正極の製造方法は、
(1)の発明の非水電解質電池用正極の製造方法であって、
前記乾燥雰囲気の二酸化炭素の濃度が0.03vol%以下であることを特徴とする。
本発明においては、前記乾燥雰囲気の二酸化炭素の濃度を0.03vol%以下に低く制御しているため、リチウム複合酸化物粒子とCOとの反応をより抑制してリチウム複合酸化物粒子表面におけるLiCOの生成をより低減することができるため、焼結の阻害をより軽減し、より気孔率を低くすることができる。この結果、Li伝導がより良好な焼結式の非水電解質電池用正極を提供することができる。
(3)次に、本発明に係る非水電解質電池用正極の製造方法は、
(1)または(2)の発明の非水電解質電池用正極の製造方法であって、
前記乾燥雰囲気のクリーン度がクラス100以下であることを特徴とする。
本発明においては、前記乾燥雰囲気をクリーン度がクラス100以下の雰囲気に制御している。このため、リチウム複合酸化物の粒子の表面に繊維質等の炭素を含む塵埃が付着することを抑制することができる。このため、焼結工程における焼成の過程でリチウム複合酸化物粒子表面にLiCOが生成することを抑制し、焼結の阻害をより一層軽減することができる。
(4)次に、本発明に係る非水電解質電池用正極は、
(1)ないし(3)のいずれかの発明の非水電解質電池用正極の製造方法により製造されたことを特徴とする。
本発明に係る非水電解質電池用正極は、前記のいずれかの発明に係る非水電解質電池用正極の製造方法により製造されているため、Liの移動が良好な焼結式の非水電解質電池用正極を提供することができる。また、薄型の電池用として充分に薄い焼結式の非水電解質電池用正極を提供することができる。
(5)次に、本発明に係る非水電解質電池は、
(4)の発明の非水電解質電池用正極が用いられていることを特徴とする。
本発明に係る非水電解質電池は、Li伝導が良好な正極が用いられているため、内部抵抗が低くて充分に満足できる性能を有する非水電解質電池を提供することができる。また、充分に薄い正極が用いられているため、薄型の非水電解質電池を提供することができる。
本発明によれば、Li伝導が良好であり、さらに薄型電池用として充分に薄い焼結式の非水電解質電池用正極および内部抵抗が低くて充分に満足できる性能を有する薄型の焼結式の非水電解質電池を提供することができる。
固体電解質を用いた非水電解質電池の積層体の構成を模式的に示す図である。
以下、本発明を実施の形態に基づいて説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。本発明と同一および均等の範囲内において、以下の実施の形態に対して種々の変更を加えることが可能である。
(焼結体の作製)
はじめに、本発明に係る非水電解質電池用正極である焼結体の作製について、正極活物質としてコバルト酸リチウム(LiCoO)を用いて焼結体を作製する場合を例に採って、工程順にその概要を説明する。
(1)粉砕工程
公知の方法で作製された平均粒径8μm程度のLiCoO粉末を、露点が−40℃以下、好ましくは−75℃以下の乾燥雰囲気の下で、例えばボールミル、ジェットミル等の粉砕機を用いて平均粒径1.2μm程度にまで粉砕してLiCoO粒子を得る。前記乾燥雰囲気としては、具体的にはアルゴン、窒素等の不活性ガス雰囲気や、ドライエアー雰囲気等を適用することができる。
このとき、乾燥雰囲気中の二酸化炭素濃度が0.03vol%以下であるとより好ましく、クリーン度がクラス100以下であるとさらに好ましい。
(2)混合工程
LiCoO粒子、溶媒、バインダーを各々所定量秤量し、前記粉砕と同様の乾燥雰囲気の下で、例えばボールミルを用いて混合してスラリー状の混合物を作製する。なお、バインダーとしてはLiCoO粒子の分散性が良好な例えばポリビニルブチラール(PVB)やウレタン樹脂が好ましく用いられる。また、必要に応じて可塑剤として例えば2、4−ジフェニル−1−ブテン(DPB)等を添加してもよい。
(3)グリーンシート作製工程
得られたスラリー状の混合物を、シリコーン処理したポリエステルフィルム等の基材上に、例えばドクターブレード法により塗布、あるいは押し出し法により押し出し、所定の厚み、具体的には50〜200μmの膜を形成した後、乾燥して溶媒を除去する。その後、基材から剥離して所定の厚みのグリーンシートを作製する。
(4)バインダー除去工程
次に、作製したグリーンシートを所定の形状、サイズに打抜いた後、バインダーを熱分解させて除去する。バインダーの除去が不充分であるとバインダーに含まれていた炭素が残存し、焼結を阻害する恐れがあるため、バインダーの熱分解温度で所定の時間保持して、充分にバインダーを除去する。具体的には、例えば、大気雰囲気中、バインダーの熱分解温度である400〜700℃に昇温して、この温度にて6時間以上加熱する。
(5)焼結工程
バインダー除去に続き、温度をLiCoO粒子の焼結温度である900〜1000℃に昇温して所定の時間、例えば3〜10時間焼成し、焼結体を得る。
1.焼結体の作製
前記した焼結体の作製手順に基づき、本実施例の焼結体を作製した。以下に、具体的な手順を以下に示す。
(1)LiCoO粉末の作製
炭酸リチウム(LiCO)粉末と酸化コバルト(Co)粉末とを混合し、大気雰囲気中で800〜1000℃の温度で加熱して平均粒径約8μmのLiCoO粉末を得た。
(2)粉砕工程
次に、得られたLiCoO粉末を、露点−75℃、CO濃度0vol%、クリーン度100の雰囲気のアルゴンのグローブボックス内で粉砕し、平均粒径1.2μmに微細化されたLiCoO粒子を得た。
(3)混合工程
次に、前記粉砕と同一の雰囲気中で、得られたLiCoO粒子300g、溶媒としてのトルエン80g、バインダーとしてのポリビニルブチラール8gをジルコニアボール(直径2mm)と共にボールミルのポットに入れ、回転速度10rpmで12時間混合し、スラリー状の混合物を得た。
(4)グリーンシート作製工程
得られた混合物を、大気中でシリコーン処理したポリエステルフィルムからなる基材上に、ドクターブレード法により厚み80μmに塗布し、150℃の恒温槽中に30分間放置して溶媒を除去した。その後、基材から剥離して厚み100μmのグリーンシートを得た。
(5)バインダー除去工程
次に、得られたグリーンシートを直径20mmの形状に打抜いた後、大気雰囲気の下、400℃で24時間加熱してバインダーを熱分解し、除去した。
(6)焼結工程
そのまま、950℃まで昇温して3時間焼成することにより、厚み70μm、直径16mmの焼結体を得た。
2.非水電解質電池の作製
次に、前記焼結体を正極に用いて、正極、緩衝層、固体電解質層、負極の積層体からなる固電解質電池を作製し、充放電サイクル試験を行った。以下図1を用いて具体的に説明する。
図1は固体電解質電池の積層体の構成を模式的に示す図である。図1に示すように、この固体電解質電池の積層体は、正極1、緩衝層2、固体電解質層3および負極4が順に積層されている。以下に正極1を除く各層の作製手順を説明する。
(1)緩衝層の形成
前記焼結体を用いた正極1の上に、PLD法を用いて膜厚20nmのLiNbO層からなる緩衝層2を形成した。
(2)固体電解質層の形成
次に、緩衝層2の上に、真空蒸着法を用いて膜厚10μmのPとLiSとのアモルファス混合物層からなる固体電解質層3を形成した。
(3)負極の形成
次に、固体電解質層3の上に、真空蒸着法を用いて膜厚10μmの金属リチウム層からなる負極4を形成した。
(4)充放電サイクル試験用電池の組み立て
上記のようにして作製した積層体をコイン型容器に組み込んで、充放電サイクル試験用の固体電解質電池とした。
(比較例)
粉砕、混合を相対湿度50RH%の大気雰囲気で行ったこと以外は、実施例と同じ方法に基づいて本比較例の焼結体を作製した。作製した焼結体を用いて実施例と同じ方法に基づいて本比較例の固体電解質電池を作製した。
3.評価方法および評価結果
(1)評価方法
イ.焼結体の評価
前記の実施例および比較例で得られた焼結体につき、以下に示す測定を行い評価した。
a.バインダー除去後の残炭素量の測定
バインダー除去後の試料の残炭素量をガス分析により測定した。具体的には、バインダー除去後の試料を高周波炉に入れて燃焼させて、発生するCOガスをLeco社製、CS−200を用いて赤外線で検出し、検出されたCOガスに含まれる炭素量から下式により計算した。
残炭素量(ppm)=(検出された炭素の質量/燃焼させた試料の質量)×10
b.焼結体の気孔率の測定
次に、焼結体の気孔率をアルキメデス法により測定した。
ロ.固体電解質電池の評価
組み立てた各固体電解質電池を用い、カットオフ電圧3〜4.2V、電流密度0.05mA/cmの条件の下で充放電サイクル試験を行い(温度25℃)、放電開始後60秒間の電圧降下により各電池の内部抵抗を求めた。また、放電容量から正極活物質であるLiCoO1g当たりの放電容量を求めた。
(2)評価結果
イ.焼結体の評価結果
実施例および比較例の焼結体の評価結果を表1に示す。
Figure 2011108407
表1から、実施例の場合は、バインダー除去後の残炭素量が20ppmと比較例の300ppmに比べて非常に少ないことが分かる。また、焼結体の気孔率が13%から5%以下と大きく低減され、充分に緻密化された焼結体が得られていることが分かる。また、前記したように焼結体の厚みは70μmであり、薄型の電池用として充分に薄い焼結式の正極である。
ロ.固体電解質電池の評価結果
実施例および比較例の固体電解質電池の評価結果を表2に示す。
Figure 2011108407
表2から、実施例の固体電解質電池は比較例の固体電解質電池に比べ、電池の内部抵抗が低いことが分かる。また、正極活物質であるLiCoO1g当たりの放電容量が大きく、充分に満足できる性能を有していることが分かる。
なお、本実施の形態においては、固体電解質電池を例に挙げて本発明を説明したが、本発明は、固体電解質電池に限定されず、グリーンシートを焼結して得られる焼結式の正極が用いられている全ての非水電解質電池に対して適用することができる。
1 正極
2 緩衝層
3 固体電解質層
4 負極

Claims (5)

  1. リチウム複合酸化物粒子を主体とする焼結体よりなる非水電解質電池用正極の製造方法であって、
    リチウム複合酸化物粉末を粉砕して所定の粒度のリチウム複合酸化物粒子を得る粉砕工程と、
    前記リチウム複合酸化物粒子と溶媒とバインダーとを混合してスラリー状の混合物を作製する混合工程と、
    作製した混合物を成膜後、乾燥してグリーンシートを作製するグリーンシート作製工程と、
    前記グリーンシートに含まれるバインダーを熱分解させて除去するバインダー除去工程と、
    バインダーが除去されたグリーンシートを焼成して焼結体を作製する焼結工程と
    を有し、
    前記粉砕工程および混合工程を、露点が−40℃以下の乾燥雰囲気の下で行うことを特徴とする非水電解質電池用正極の製造方法。
  2. 前記乾燥雰囲気の二酸化炭素の濃度が0.03vol%以下であることを特徴とする請求項1に記載の非水電解質電池用正極の製造方法。
  3. 前記乾燥雰囲気のクリーン度がクラス100以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の非水電解質電池用正極の製造方法。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の非水電解質電池用正極の製造方法により製造されたことを特徴とする非水電解質電池用正極。
  5. 請求項4に記載の非水電解質電池用正極が用いられていることを特徴とする非水電解質電池。
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