JP2011102824A - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動用コイルに供給される電流の大きさと基準位置からのレンズの移動距離との関係のリニアリティを確保することが可能なレンズ駆動装置を提供すること。
【解決手段】可動体2を光軸方向へ移動させる駆動機構4は、流れる電流の方向が互いに異なるように巻回された2個の駆動用コイル14、15と、駆動用コイル14、15との対向面が互いに異なる磁極となるように着磁される第1磁石部17aおよび第2磁石部17bからなる駆動用磁石17とを備えている。可動体2が最も反被写体側へ移動している基準位置では、駆動用コイル14は、第1磁石部17aおよび第2磁石部17bに対向し、駆動用コイル15は、第2磁石部17bのみに対向している。また、可動体2が最も被写体側へ移動している最大移動位置では、駆動用コイル14は、第1磁石部17aのみに対向し、駆動用コイル15は、第2磁石部17bのみに対向している。
【選択図】図2

Description

本発明は、携帯電話等で使用される比較的小型のカメラに搭載されるレンズ駆動装置に関する。
従来、携帯電話等に搭載されるカメラの撮影用レンズを駆動するレンズ駆動装置として、レンズを保持して光軸方向に移動するホルダと、板バネを介してホルダを移動可能に保持する固定部材とを備えるボイスコイル型のレンズ駆動装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のレンズ駆動装置では、筒状に形成されたホルダの外周に第1の駆動用コイルと第2の駆動用コイルとが光軸方向に所定の間隔をあけた状態で巻回されている。また、このレンズ駆動装置では、第1の駆動用コイルの外周面に対向するように、第1の磁石が配置され、第2の駆動用コイルの外周面に対向するように第2の磁石が配置されている。第1の駆動用コイルと第2の駆動用コイルとは、逆方向へ巻回されている。また、第1の磁石の第1の駆動用コイルとの対向面と、第2の磁石の第2の駆動用コイルとの対向面とが異なる磁極となるように、第1の磁石と第2の磁石とが着磁されている。この特許文献1に記載のレンズ駆動装置では、第1、第2の駆動用コイルに電流が供給されると、ホルダとともにレンズが光軸方向へ移動する。
特開2006−259032号公報
特許文献1に記載のレンズ駆動装置のようなボイスコイル型のレンズ駆動装置では、駆動用コイルに供給される電流の大きさと所定の基準位置からのレンズの移動距離とが比例していると、比較的容易な電流制御によって、レンズの位置を精度良く制御することができる。そのため、ボイスコイル型のレンズ駆動装置では、駆動用コイルに供給される電流の大きさと基準位置からのレンズの移動距離とが比例関係にあることが望ましい。すなわち、ボイスコイル型のレンズ駆動装置においては、駆動用コイルに供給される電流の大きさと基準位置からのレンズの移動距離との関係のリニアリティ(直線性)が確保されていることが望ましい。
そこで、本発明の課題は、駆動用コイルに供給される電流の大きさと基準位置からのレンズの移動距離との関係のリニアリティを確保することが可能なレンズ駆動装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本願発明者は種々の検討を行った。ここで、本願発明者は、過去の経験から、レンズを保持し光軸方向へ移動する可動体が所定の基準位置にあるときに可動体をこの基準位置で保持することがレンズ駆動装置の耐衝撃性等を高める上で重要であることを認識しており、本願発明においても、可動体に磁性部材を取り付けて、この磁性部材と駆動用磁石との間に生じる磁気的な吸引力を利用して、基準位置にある可動体を保持することにした。一方で、可動体に磁性部材を取り付けると、磁性部材と駆動用磁石との間に生じる磁気的な吸引力の影響で、駆動用コイルに供給される電流の大きさと基準位置からのレンズの移動距離との関係のリニアリティを確保することがより困難になることが判明した。
かかる状況下で、本願発明者は、光軸方向で重なるように配置される2個の駆動用コイルと、駆動用コイルとの対向面が異なる2極に着磁された駆動用磁石との位置関係に着目をして種々の検討を行った。その結果、光軸方向において、2個の駆動用コイルと駆動用磁石の2つの磁極とが所定の関係を満足するように駆動用コイルと駆動用磁石とが配置されていると、可動体に取り付けられる磁性部材と駆動用磁石との間に磁気的な吸引力が生じていても、駆動用コイルに供給される電流の大きさと基準位置からのレンズの移動距離との関係のリニアリティを確保することが可能になることを知見するに至った。
本発明は、かかる新たな知見に基づくものであり、本発明のレンズ駆動装置は、レンズを保持しレンズの光軸方向へ移動可能な可動体と、可動体を光軸方向へ移動可能に保持する固定体と、可動体を光軸方向へ駆動するための駆動機構と、可動体と固定体とを繋ぐ板バネとを備え、駆動機構は、光軸方向で重なるように可動体に巻回される第1駆動用コイルおよび第2駆動用コイルの2個の駆動用コイルと、固定体に取り付けられ駆動用コイルの外周面に対向配置される駆動用磁石とを備え、可動体は、駆動用磁石よりも光軸方向における一方側となる被写体側に配置される磁性部材を備え、駆動用磁石は、光軸方向で重なるように配置されるとともに駆動用コイルとの対向面が互いに異なる磁極となるように着磁される第1磁石部および第2磁石部を備え、第1駆動用コイルと第2駆動用コイルとは、第1駆動用コイルに供給される電流の方向と第2駆動用コイルに供給される電流の方向とが異なる方向になるように巻回され、第1駆動用コイルおよび第1磁石部は、被写体側に配置され、第2駆動用コイルおよび第2磁石部は、光軸方向における他方側となる反被写体側に配置され、固定体に対して可動体が最も反被写体側へ移動している基準位置に可動体があるときに、第1駆動用コイルは、第1磁石部および第2磁石部に対向し、第2駆動用コイルは、第2磁石部のみに対向し、固定体に対して可動体が最も被写体側へ移動している最大移動位置に可動体があるときに、第1駆動用コイルは、第1磁石部のみに対向し、第2駆動用コイルは、第2磁石部のみに対向していることを特徴とする。
本発明のレンズ駆動装置は、固定体に対して可動体が最も反被写体側へ移動している基準位置に可動体があるときに、被写体側に配置される第1駆動用コイルは、被写体側に配置される第1磁石部および反被写体側に配置される第2磁石部に対向している。そのため、本発明では、基準位置における駆動機構の駆動力を低減することが可能になる。また、本発明では、固定体に対して可動体が最も被写体側へ移動している最大移動位置に可動体があるときに、第1駆動用コイルは、第1磁石部のみに対向し、第2駆動用コイルは、第2磁石部のみに対向している。すなわち、基準位置から光軸方向における所定の位置まで可動体が移動した後は、第1駆動用コイルは、第1磁石部のみに対向し、第2駆動用コイルは、第2磁石部のみに対向する。そのため、本発明では、基準位置から光軸方向における所定の位置まで可動体が移動した後は、駆動用コイルに供給される電流の大きさに応じて駆動機構の駆動力を高めることが可能になる。
したがって、本発明では、磁性部材と駆動用磁石との間の磁気的な吸引力および板バネの付勢力を駆動機構の駆動力から引いた可動体の推力を、駆動用コイルに供給される電流の大きさに略比例させて、高めることが可能になる。その結果、本発明では、可動体に取り付けられる磁性部材と駆動用磁石との間に磁気的な吸引力が生じていても、駆動用コイルに供給される電流の大きさと基準位置からの可動体の移動距離との関係のリニアリティを確保することが可能になる。すなわち、本発明では、可動体に取り付けられる磁性部材と駆動用磁石との間に磁気的な吸引力が生じていても、駆動用コイルに供給される電流の大きさと基準位置からのレンズの移動距離との関係のリニアリティを確保することが可能になる。
本発明において、最大移動位置に可動体があるときに、光軸方向における第1駆動用コイルの全域が第1磁石部に対向し、光軸方向における第2駆動用コイルの全域が第2磁石部に対向していることが好ましい。このように構成すると、可動体が最大移動位置に近い位置にある場合であっても、駆動機構の駆動力の低下を抑制することが可能になる。
本発明において、可動体には、第1駆動用コイルと第2駆動用コイルとの間に配置される鍔部が形成され、駆動用磁石は、第1磁石部の反被写体側の面と第2磁石部の被写体側の面とが当接するように形成され、最大移動位置に可動体があるときに、第1磁石部と第2磁石部との当接面は、光軸方向において、鍔部が形成された範囲内に配置されていることが好ましい。このように構成すると、可動体が最大移動位置に近い位置にある場合に、2個の駆動用コイルの磁気的中心と駆動用磁石の磁気的中心とを近付けることが可能になる。
本発明において、光軸方向における第1磁石部の幅は、光軸方向における第2磁石部の幅よりも狭くなっていることが好ましい。このように構成すると、駆動用コイルに供給される電流の大きさと基準位置からのレンズの移動距離との関係のリニアリティを確保しつつ、光軸方向における駆動用磁石の幅を狭くすることが可能になる。したがって、光軸方向において、レンズ駆動装置を小型化することが可能になる。
本発明において、板バネは、光軸方向における可動体の両端側に配置され、可動体の被写体側に配置される板バネおよび可動体の反被写体側に配置される板バネの少なくとも一方は、基準位置に向かって可動体を付勢していることが好ましい。このように構成すると、駆動用コイルに電流が流れていない場合であっても、磁性部材と駆動用磁石との間の磁気的な吸引力および板バネの付勢力によって、可動体を基準位置に保持しておくことが可能になる。
本発明において、光軸方向における可動体の可動範囲は、光軸方向における第1磁石部の幅および光軸方向における第2磁石部の幅の半分以下であることが好ましい。このように構成すると、可動体が最大移動位置に近い位置にある場合であっても、第1駆動用コイルと第1磁石部との対向面積、および、第2駆動用コイルと第2磁石部との対向面積を大きくすることが可能になる。したがって、駆動機構の駆動力の低下を抑制することが可能になる。
以上のように、本発明のレンズ駆動装置では、駆動用コイルに供給される電流の大きさと基準位置からのレンズの移動距離との関係のリニアリティを確保することが可能になる。
本発明の実施の形態にかかるレンズ駆動装置の斜視図である。 図1のE−E断面の断面図である。 図1に示すレンズ駆動装置の分解斜視図である。 図3に示す駆動用コイルと駆動用磁石との光軸方向における配置関係を説明するための図であり、(A)は可動体が基準位置にあるときの状態を示す図、(B)は可動体が最大移動位置にあるときの状態を示す図である。 比較例にかかるレンズ駆動装置の駆動用コイルと駆動用磁石との光軸方向における配置関係を説明するための図であり、(A)は可動体が基準位置にあるときの状態を示す図、(B)は可動体が最大移動位置にあるときの状態を示す図である。 本発明の実施の形態にかかるレンズ駆動装置の効果を説明するためのシミュレーション結果を示すグラフであり、(A)は本発明の実施の形態にかかるレンズ駆動装置のシミュレーション結果を示すグラフ、(B)は比較例にかかるレンズ駆動装置のシミュレーション結果を示すグラフである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(レンズ駆動装置の概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるレンズ駆動装置1の斜視図である。図2は、図1のE−E断面の断面図である。図3は、図1に示すレンズ駆動装置1の分解斜視図である。なお、以下の説明では、図1等に示すように、互いに直交する3方向のそれぞれをX方向、Y方向およびZ方向とする。また、図1等のX1方向側を「右」側、X2方向側を「左」側、Y1方向側を「前」側、Y2方向側を「後(後ろ)」側、Z1方向側を「上」側、Z2方向側を「下」側とする。
本形態のレンズ駆動装置1は、携帯電話、ドライブレコーダあるいは監視カメラシステム等で使用される比較的小型のカメラに搭載されるものであり、図1に示すように、全体として略四角柱状に形成されている。具体的には、レンズ駆動装置1は、撮影用のレンズの光軸Lの方向(光軸方向)から見たときの形状が略正方形状となるように形成されている。また、レンズ駆動装置1の4つの側面は、左右方向または前後方向と略平行になっている。
本形態では、Z方向(上下方向)が光軸方向と一致している。また、本形態のレンズ駆動装置1が搭載されるカメラでは、下側に図示を省略する撮像素子が配置されており、上側に配置される被写体が撮影される。すなわち、本形態では、上側(Z1方向側)は被写体側(物体側)であり、下側(Z2方向側)は反被写体側(撮像素子側、像側)である。
レンズ駆動装置1は、図1〜図3に示すように、撮影用のレンズを保持し光軸方向へ移動可能な可動体2と、可動体2を光軸方向へ移動可能に保持する固定体3と、可動体2を光軸方向へ駆動するための駆動機構4とを備えている。また、レンズ駆動装置1は、可動体2と固定体3とを繋ぐ板バネ5〜7を備えている。すなわち、可動体2は、板バネ5〜7を介して固定体3に移動可能に保持されている。本形態では、1個の板バネ5が可動体2の上端側に配置され、2個の板バネ6、7が可動体2の下端側に配置されている。
可動体2は、複数のレンズが固定されたレンズホルダ8を保持するスリーブ9と、スリーブ9の上端側に固定される磁性部材18とを備えている。固定体3は、レンズ駆動装置1の側面を構成するカバー部材10と、レンズ駆動装置1の反被写体側の端面を構成するベース部材11と、板バネ5の一部が固定されるスペーサ12と、カバー部材10を接地させるための接地用端子21と、駆動機構4を構成する後述の駆動用コイル14、15に電流を供給するための給電用端子22、23とを備えている。なお、図3では、レンズホルダ8の図示を省略している。
レンズホルダ8は、略円筒状に形成されている。このレンズホルダ8の内周側には、複数のレンズが固定されている。
スリーブ9は、たとえば、樹脂材料で形成されるとともに、略筒状に形成されている。具体的には、スリーブ9は、上下方向から見たときの内周面の形状が略円形状となり、上下方向から見たときの外周面の形状が略正方形状となる略筒状に形成されている。このスリーブ9は、その内周側でレンズホルダ8を保持している。すなわち、スリーブ9の内周面にレンズホルダ8の外周面が固定されている。
スリーブ9の下端には、ベース部材11に形成される後述の基準面11bに当接する当接する当接面9aが光軸方向と略直交するように形成されている。具体的には、前後方向および左右方向におけるスリーブ9の下端の略中心位置に、かつ、略90°ピッチで、4個の当接面9aが形成されている。
また、スリーブ9の外周側には、後述の駆動用コイル14、15が巻回される巻回凹部9bが形成されている(図2参照)。巻回凹部9bは、スリーブ9の外周面から窪むように形成されている。また、巻回凹部9bは、上下方向に所定の間隔をあけた状態で2箇所に形成されており、2箇所に形成される巻回凹部9bの間には、巻回凹部9bの底面からスリーブ9の径方向外側に向かって広がる鍔部9cが形成されている。すなわち、スリーブ9には、後述の駆動用コイル14、15の間に配置される鍔部9cが形成されている。
カバー部材10は、導電性および磁性を有する金属材料で形成されている。また、カバー部材10は、底部10aと筒部10bとを有する底付きの略四角筒状に形成されている。上側に配置される底部10aには、貫通孔10cが形成されている。筒部10bを構成する左右両側面には、左右方向の外側に向かって広がる拡幅部10dが形成されている。具体的には、前後方向における左右両側面の略中心位置に拡幅部10dが形成されている。筒部10bを構成する前側面の下端側には、筒部10bの下端から上側に向かって切り欠かれる切欠部10fが形成されている。カバー部材10は、可動体2および駆動機構4の外周側を囲むように配置されている。
ベース部材11は、絶縁性を有する樹脂材料で形成されている。また、ベース部材11は、略正方形の扁平なブロック状に形成されている。このベース部材11は、カバー部材10の下端側に取り付けられている。
図3に示すように、ベース部材11の中心には、略矩形状の貫通孔11aが形成されている。ベース部材11の上面には、光軸方向における可動体2の基準位置を決めるための基準面11bが光軸方向と略直交するように形成されている。具体的には、前後方向および左右方向におけるベース部材11の上面の略中心位置に、かつ、略90°ピッチで、4個の基準面11bが形成されている。また、ベース部材11の上面の四隅には、板バネ6、7を固定するためのバネ固定部11cが形成されている。ベース部材11の前端側には、接地用端子21を配置するための端子配置凹部11eと、給電用端子22を配置するための端子配置凹部11fと、給電用端子23を配置するための端子配置凹部11gとが形成されている。
スペーサ12は、たとえば、樹脂材料で形成されるとともに、略正方形の扁平なブロック状に形成されている。このスペーサ12は、カバー部材10の底部10aの下面に固定されている。スペーサ12の四隅の下面には、板バネ5の一部を固定するためのバネ固定部12aが形成されている。
板バネ5は、スリーブ9の上端側に固定される円環状の可動体固定部5aと、スペーサ12のバネ固定部12aに固定される4個の固定体固定部5bと、可動体固定部5aと固定体固定部5bとを繋ぐ4本の腕部5cとを備えている(図3参照)。この板バネ5は、その厚さ方向と上下方向とが略一致するように、スリーブ9およびスペーサ12に固定されている。また、板バネ5は、後述の駆動用コイル14、15に電流が供給されていないときに、スリーブ9の当接面9aとベース部材11の基準面11bとが当接して可動体2が所定の基準位置に配置されるように、撓んだ状態で、スリーブ9およびスペーサ12に固定されている。すなわち、板バネ5は、基準位置に向かって常時、可動体2を付勢している。
板バネ6は、スリーブ9の下端側に固定される可動体固定部6aと、ベース部材11のバネ固定部11cに固定される2個の固定体固定部6b、6cと、可動体固定部6aと固定体固定部6b、6cとを繋ぐ腕部6dとを備えている(図3参照)。同様に、板バネ7は、スリーブ9の下端側に固定される可動体固定部7aと、バネ固定部11cに固定される2個の固定体固定部7b、7cと、可動体固定部7aと固定体固定部7b、7cとを繋ぐ腕部7dとを備えている(図3参照)。板バネ6、7は、その厚さ方向と上下方向とが略一致するように、スリーブ9およびベース部材11に固定されている。また、板バネ6、7は、スリーブ9の当接面9aとベース部材11の基準面11bとが当接しているときに板バネ6、7による付勢力が可動体2に生じないように、スリーブ9およびベース部材11に固定されている。
駆動機構4は、スリーブ9の外周側に巻回される2個の駆動用コイル14、15と、レンズ駆動装置1の4つの側面のそれぞれに配置される駆動用磁石16、17とを備えている。駆動機構4の詳細な構成については後述する。
接地用端子21は、平板状の金属材料が折り曲げられて形成されている。この接地用端子21は、ベース部材11の端子配置凹部11eに固定されている。上述のように、ベース部材11は、カバー部材10の下端側に固定されており、カバー部材10にベース部材11が固定された状態では、前後方向において、カバー部材10の切欠部10fと、接地用端子21の一部とが重なっている。本形態では、切欠部10fの上端側の端面と接地用端子21の前面とが溶接されている。
給電用端子22、23は、平板状の金属材料で形成されている。給電用端子22は、ベース部材11の端子配置凹部11fに固定され、給電用端子23は、ベース部材11の端子配置凹部11gに固定されている。給電用端子22の上端側には、板バネ6の固定体固定部6cの一部が半田付けされている。また、給電用端子23の上端側には、板バネ7の固定体固定部7cの一部が半田付けされている。
(駆動機構の構成)
図4は、図3に示す駆動用コイル14、15と駆動用磁石16、17との光軸方向における配置関係を説明するための図であり、(A)は可動体2が基準位置にあるときの状態を示す図、(B)は可動体2が最大移動位置にあるときの状態を示す図である。
2個の駆動用コイル14、15は、上下方向に所定の間隔をあけた状態で、スリーブ9の巻回凹部9bに巻回されている。すなわち、駆動用コイル14、15は、上下方向で重なるように、スリーブ9に巻回されている。本形態では、駆動用コイル14が上側に配置され、駆動用コイル15が下側に配置されている。本形態の駆動用コイル14は、被写体側に配置される第1駆動用コイルであり、駆動用コイル15は、反被写体側に配置される第2駆動用コイルである。
駆動用コイル14、15は、上下方向から見たときの形状が略正方形状となるように巻回されている。また、上下方向における駆動用コイル14の幅と駆動用コイル15の幅とは略等しくなっている。また、駆動用コイル14、15は、たとえば、1本の導線が順次、巻回されることで形成されており、駆動用コイル14、15の巻き始め側の端部は、板バネ6の可動体固定部6aに半田付け等されて電気的に接続され、駆動用コイル14、15の巻き終わり側の端部は、板バネ7の可動体固定部7aに半田付け等されて電気的に接続されている。
また、駆動用コイル14、15は、駆動用コイル14に供給される電流の方向と駆動用コイル15に供給される電流の方向とが異なる方向となるように巻回されている。すなわち、たとえば、上側から見たときの駆動用コイル14に流れる電流の方向が時計回りの方向であれば、上側から見たときの駆動用コイル15に流れる電流の方向が反時計回りの方向となるように、駆動用コイル14、15が巻回されている。
駆動用磁石16、17は、略矩形の板状に形成されている。この駆動用磁石16、17は、駆動用コイル14、15の外周面に対向するようにカバー部材10の筒部10bの内側面に固定されている。具体的には、駆動用磁石16は、筒部10bを構成する前後両側面の内側に接着剤等を介して固定され、駆動用磁石17は、筒部10bの拡幅部10dの内側に接着剤等を介して固定されている。また、本形態では、上下方向における駆動用磁石16の幅と駆動用磁石17の幅とが略等しくなっており、駆動用磁石16の下端と駆動用磁石17の下端とが略一致するように、駆動用磁石16、17が筒部10bの内側面に固定されている。本形態のカバー部材10は、磁気回路を形成するためのヨークの機能を果たしている。なお、図3に示すように、左右方向における駆動用磁石16の幅は、前後方向における駆動用磁石17の幅よりも広くなっている。
駆動用磁石16は、上下方向で重なるように配置される略矩形の板状の2個の駆動用磁石片16a、16bによって構成されている。本形態では、駆動用磁石片16aが上側に配置され、駆動用磁石片16bが下側に配置されている。駆動用磁石片16a、16bは、駆動用磁石片16aの下端面と駆動用磁石片16bの上端面とが当接した状態で互いに固定されている。また、上下方向における駆動用磁石片16aの幅は、上下方向における駆動用磁石片16bの幅よりも狭くなっている。本形態の駆動用磁石片16aは、被写体側に配置される第1磁石部であり、駆動用磁石片16bは、反被写体側に配置される第2磁石部である。
駆動用磁石片16a、16bは、駆動用コイル14、15との対向面が互いに異なる磁極となるように着磁されている。すなわち、駆動用磁石16の駆動用コイル14、15との対向面は、2極に着磁されている。たとえば、駆動用磁石片16aの駆動用コイル14、15との対向面がN極に着磁され、駆動用磁石片16bの駆動用コイル14、15との対向面がS極に着磁されている。
駆動用磁石16と同様に、駆動用磁石17は、上下方向で重なるように配置される略矩形の板状の2個の駆動用磁石片17a、17bによって構成されている。本形態では、駆動用磁石片17aが上側に配置され、駆動用磁石片17bが下側に配置されている。駆動用磁石片17a、17bは、駆動用磁石片17aの下端面と駆動用磁石片17bの上端面とが当接した状態で互いに固定されている。また、上下方向における駆動用磁石片17aの幅は、上下方向における駆動用磁石片17bの幅よりも狭くなっている。具体的には、上下方向における駆動用磁石片17aの幅と駆動用磁石片16aの幅と略等しくなっており、上下方向における駆動用磁石片17bの幅と駆動用磁石片16bの幅と略等しくなっている。本形態の駆動用磁石片17aは、被写体側に配置される第1磁石部であり、駆動用磁石片17bは、反被写体側に配置される第2磁石部である。
駆動用磁石片17a、17bは、駆動用コイル14、15との対向面が互いに異なる磁極となるように着磁されている。すなわち、駆動用磁石17の駆動用コイル14、15との対向面は、2極に着磁されている。また、駆動用磁石片17aの駆動用コイル14、15との対向面は、駆動用磁石片16aの駆動用コイル14、15との対向面の磁極と同じ磁極になるように着磁され、駆動用磁石片17bの駆動用コイル14、15との対向面は、駆動用磁石片16bの駆動用コイル14、15との対向面の磁極と同じ磁極になるように着磁されている。
なお、スリーブ9の上端側には、上述のように、略円環状に形成された磁性部材18が固定されている。具体的には、磁性部材18は、駆動用磁石16、17の上端面よりも上側に配置されるように、スリーブ9に固定されている。そのため、磁性部材18と駆動用磁石16、17との間には、可動体2を下方向へ付勢する付勢力が作用している。すなわち、磁性部材18と駆動用磁石16、17との間に生じる磁気的な吸引力によって、スリーブ9の当接面9aとベース部材11の基準面11bとを当接させる方向に可動体2が付勢されている。
本形態では、駆動用コイル14、15に電流が供給されていないときには、磁性部材18と駆動用磁石16、17との間に生じる磁気的な吸引力、および、板バネ5の付勢力によって、スリーブ9の当接面9aとベース部材11の基準面11bとが当接している。当接面9aと基準面11bとが当接しているときには、固定体3に対して可動体2が最も下側(反被写体側)へ移動している基準位置に可動体2がある。
基準位置に可動体2があるときには、図4(A)に示すように、駆動用コイル14は、駆動用磁石片16a、17aと駆動用磁石片16b、17bとの両者に対向している。すなわち、基準位置に可動体2があるときには、駆動用コイル14の下端は、駆動用磁石片16a、17aと駆動用磁石片16b、17bとの当接面16c、17cよりも下側に配置されている。また、このときには、駆動用コイル15は、駆動用磁石片16b、17bのみに対向している。また、本形態では、基準位置に可動体2があるときには、駆動用コイル14の上端は、駆動用磁石片16a、17aの上端よりも下側に配置され、駆動用コイル15の下端は、駆動用磁石片16b、17bの下端よりも下側に配置されている。
一方、駆動用コイル14、15に電流が供給されると、駆動用コイル14、15に供給される電流の大きさに応じて、可動体2が基準位置から上側(被写体側)へ移動する。本形態では、上下方向における可動体2の可動範囲は、上下方向における駆動用磁石片16a、17aの幅の半分以下である。なお、板バネ5〜7による可動体2の付勢力は、可動体2の基準位置からの移動距離に比例して大きくなる。また、磁性部材18と駆動用磁石16、17との間に生じる磁気的な吸引力は、可動体2の基準位置からの移動距離に応じて小さくなる。
固定体3に対して可動体2が最も上側へ移動している最大移動位置に可動体2があるときには、図4(B)に示すように、駆動用コイル14は、駆動用磁石片16a、17aのみに対向している。また、このときには、駆動用コイル15は、駆動用磁石片16b、17bのみに対向している。すなわち、このときには、駆動用磁石16、17の当接面16c、17cは、上下方向において、スリーブ9の鍔部9cが形成された範囲内に配置されている。
また、最大移動位置に可動体2があるときには、駆動用コイル14の上端は、駆動用磁石片16a、17aの上端よりも下側に配置され、駆動用コイル15の下端は、駆動用磁石片16b、17bの下端よりも上側に配置されている。すなわち、このときには、上下方向における駆動用コイル14の全域が駆動用磁石片16a、17aに対向し、かつ、上下方向における駆動用コイル15の全域が駆動用磁石片16b、17bに対向している。なお、最大移動位置に可動体2があるときには、駆動用コイル15の上端は、駆動用磁石片16b、17bの上端よりも下側に配置されている。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、基準位置に可動体2があるときに、駆動用コイル14は、駆動用磁石片16a、17aと駆動用磁石片16b、17bと両者に対向している。そのため、本形態では、基準位置における駆動機構4の駆動力を低減することが可能になる。また、本形態では、最大移動位置に可動体2があるときに、駆動用コイル14が駆動用磁石片16a、17aのみに対向し、駆動用コイル15が駆動用磁石片16b、17bのみに対向しており、可動体2が基準位置から上下方向における所定の位置まで移動した後は、駆動用コイル14は、駆動用磁石片16a、17aのみに対向し、駆動用コイル15は、駆動用磁石片16b、17bのみに対向する。そのため、本形態では、駆動用コイル14、15に供給される電流の大きさに応じて駆動機構4の駆動力を高めることが可能になる。さらに、本形態では、光軸方向における可動体2の可動範囲は、光軸方向における駆動用磁石片16a、17aの幅の半分以下であり、最大移動位置に可動体2があるときに、上下方向における駆動用コイル14の全域が駆動用磁石片16a、17aに対向し、かつ、上下方向における駆動用コイル15の全域が駆動用磁石片16b、17bに対向している。そのため、可動体2が最大移動位置に近い位置にある場合であっても、駆動用コイル14と駆動用磁石片16a、17aとの対向面積、および、駆動用コイル15と駆動用磁石片16b、17bとの対向面積を大きくすることができ、駆動機構4の駆動力の低下を抑制することが可能になる。
したがって、本形態では、磁性部材18と駆動用磁石16、17との間の磁気的な吸引力および板バネ5〜7の付勢力を駆動機構4の駆動力から引いた可動体2の推力を、駆動用コイル14、15に供給される電流の大きさに略比例させて、高めることが可能になる。その結果、本形態では、磁性部材18と駆動用磁石16、17との間に磁気的な吸引力が生じていても、駆動用コイル14、15に供給される電流の大きさと基準位置からの可動体2の移動距離との関係のリニアリティを確保することが可能になる。すなわち、本形態では、磁性部材18と駆動用磁石16、17との間に磁気的な吸引力が生じていても、駆動用コイル14、15に供給される電流の大きさと基準位置からのレンズの移動距離との関係のリニアリティを確保することが可能になる。
以下、この本形態の効果をシミュレーション結果に基づいて詳細に説明する。シミュレーションでは、本形態にかかるレンズ駆動装置1と比較例にかかるレンズ駆動装置とを用いて、駆動用コイル14、15に供給される電流の大きさ(駆動用コイル14、15の電流値)と基準位置からのレンズの移動距離との関係を求めた。まず、シミュレーションの条件について説明する。
シミュレーションでは、本形態のレンズ駆動装置1の駆動機構4に関連する条件として、下記の条件を設定した(図4参照)。
駆動用磁石片16a、17aの光軸方向の幅W1:0.695(mm)
駆動用磁石片16b、17bの光軸方向の幅W2:0.995(mm)
駆動用コイル14、15の光軸方向の幅W3:0.56(mm)
駆動用コイル14、15間の距離L1:0.28(mm)
可動体2が基準位置にあるときの駆動用磁石片16b、17bの下端と駆動用コイル15の下端との距離L2:0.055(mm)
可動体2が基準位置にあるときの当接面16c、17cと駆動用コイル14の下端との距離L3:0.21(mm)
可動体2が基準位置にあるときの駆動用磁石片16a、17aの上端と駆動用コイル14の上端との距離L4:0.345(mm)
可動体2が最大移動位置にあるときの当接面16c、17cと駆動用コイル15の上端との距離L5:0.185(mm)
可動体2が最大移動位置にあるときの駆動用磁石片16a、17aの上端と駆動用コイル14の上端との距離L6:0.04(mm)
また、シミュレーションでは、比較例のレンズ駆動装置として、以下の構成を備えるレンズ駆動装置を用いた。すなわち、比較例のレンズ駆動装置では、基準位置に可動体2があるときには、図5(A)に示すように、駆動用コイル14が、駆動用磁石片16a、17aと駆動用磁石片16b、17bとの両者に対向し、駆動用コイル15が、駆動用磁石片16b、17bのみに対向している。また、比較例のレンズ駆動装置では、最大移動位置に可動体2があるときには、図5(B)に示すように、駆動用コイル14は、駆動用磁石片16a、17aのみに対向し、駆動用コイル15は、駆動用磁石片16a、17aと駆動用磁石片16b、17bとの両者に対向している。
なお、比較例のレンズ駆動装置では、基準位置に可動体2があるときには、駆動用コイル14の上端は、駆動用磁石片16a、17aの上端よりも下側に配置され、駆動用コイル15の下端は、駆動用磁石片16b、17bの下端よりも下側に配置されている。また、比較例のレンズ駆動装置では、最大移動位置に可動体2があるときには、駆動用コイル14の上端は、駆動用磁石片16a、17aの上端よりも下側に配置されている。なお、比較例のレンズ駆動装置のその他の構成については、本形態のレンズ駆動装置1の構成と同じ構成にした。
また、シミュレーションでは、比較例のレンズ駆動装置の駆動機構に関連する条件として、下記の条件を設定した。
駆動用磁石片16a、17aの光軸方向の幅W11:0.89(mm)
駆動用磁石片16b、17bの光軸方向の幅W12:0.8(mm)
駆動用コイル14、15の光軸方向の幅W13:0.56(mm)
駆動用コイル14、15間の距離L11:0.2(mm)
可動体2が基準位置にあるときの駆動用磁石片16b、17bの下端と駆動用コイル15の下端との距離L12:0.015(mm)
可動体2が基準位置にあるときの当接面16c、17cと駆動用コイル14の下端との距離L13:0.055(mm)
可動体2が基準位置にあるときの駆動用磁石片16a、17aの上端と駆動用コイル14の上端との距離L14:0.385(mm)
可動体2が最大移動位置にあるときの当接面16c、17cと駆動用コイル15の上端との距離L15:0.05(mm)
可動体2が最大移動位置にあるときの駆動用磁石片16a、17aの上端と駆動用コイル14の上端との距離L16:0.08(mm)
また、シミュレーションでは、Z2方向を重力の方向と一致させた状態(以下、この状態を「上向き」状態とする)、Z1方向を重力の方向と一致させた状態(以下、この状態を「下向き」状態とする)、および、Z方向を重力の方向と直交する方向に一致させた状態(以下、この状態を「横向き」状態とする)で、本形態のレンズ駆動装置1における駆動用コイル14、15の電流値と基準位置からのレンズの移動距離との関係、および、比較例のレンズ駆動装置における駆動用コイル14、15の電流値と基準位置からのレンズの移動距離との関係を求めた。
シミュレーションの結果を図6に示す。シミュレーションの結果、本形態のレンズ駆動装置1における駆動用コイル14、15の電流値と基準位置からのレンズの移動距離との関係は、図6(A)に示すようになった。また、比較例のレンズ駆動装置における駆動用コイル14、15の電流値と基準位置からのレンズの移動距離との関係は、図6(B)に示すようになった。
図6(B)に示すように、比較例のレンズ駆動装置においては、上向き状態、下向き状態および横向き状態のいずれの状態においても、基準位置から比較的近い位置までレンズを移動させるために要する駆動用コイル14、15の電流値が比較的小さい。そのため、比較例のレンズ駆動装置では、可動体2を基準位置から最大移動位置まで移動させる場合、上向き状態、下向き状態および横向き状態のいずれの状態においても、駆動用コイル14、15の電流値と基準位置からのレンズの移動距離との関係のリニアリティが悪い。
これに対して、図6(A)に示すように、本形態のレンズ駆動装置1においては、上向き状態、下向き状態および横向き状態のいずれの状態においても、基準位置から比較的近い位置までレンズを移動させるために要する駆動用コイル14、15の電流値は、比較例のレンズ駆動装置よりも大きい。そのため、本形態のレンズ駆動装置1では、可動体2を基準位置から最大移動位置まで移動させる場合、上向き状態、下向き状態および横向き状態のいずれの状態においても、駆動用コイル14、15の電流値と基準位置からのレンズの移動距離との関係のリニアリティが良くなる。
このように、基準位置に可動体2があるときに、駆動用コイル14が駆動用磁石片16a、17aと駆動用磁石片16b、17bとに対向し、かつ、最大移動位置に可動体2があるときに、駆動用コイル14が駆動用磁石片16a、17aのみに対向し、駆動用コイル15が駆動用磁石片16b、17bのみに対向していると、磁性部材18と駆動用磁石16、17との間に磁気的な吸引力が生じていても、駆動用コイル14、15に供給される電流の大きさと基準位置からのレンズの移動距離との関係のリニアリティを確保することが可能になる。
本形態では、光軸方向における駆動用磁石片16a、17aの幅は、上下方向における駆動用磁石片16b、17bの幅よりも狭くなっている。そのため、駆動用コイル14、15に供給される電流の大きさと基準位置からのレンズの移動距離との関係のリニアリティを確保しつつ、光軸方向における駆動用磁石16、17の幅を狭くすることができる。したがって、光軸方向において、レンズ駆動装置1を小型化することが可能になる。
本形態では、板バネ5は、基準位置に向かって可動体2を付勢している。また、本形態では、磁性部材18と駆動用磁石16、17との間にも、基準位置に向かって可動体2を付勢する付勢力が作用している。そのため、駆動用コイル14、15に電流が流れていない場合であっても、磁性部材18と駆動用磁石16、17との間の磁気的な吸引力および板バネ5の付勢力によって、可動体2を基準位置に保持しておくことが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、基準位置に可動体2があるときに、駆動用コイル14の上端は、駆動用磁石片16a、17aの上端よりも下側に配置されている。この他にもたとえば、基準位置に可動体2があるときに、駆動用コイル14の上端が、駆動用磁石片16a、17aの上端よりも上側に配置されても良い。また、基準位置に可動体2があるときに、駆動用コイル14の上端と駆動用磁石片16a、17aの上端とが上下方向において略一致していても良い。
上述した形態では、基準位置に可動体2があるときに、駆動用コイル15の下端は、駆動用磁石片16b、17bの下端よりも下側に配置されている。この他にもたとえば、基準位置に可動体2があるときに、駆動用コイル15の下端が駆動用磁石片16b、17bの下端よりも上側に配置されていても良いし、駆動用コイル15の下端と駆動用磁石片16b、17bの下端とが上下方向において略一致していても良い。
上述した形態では、最大移動位置に可動体2があるときに、駆動用コイル14の上端は、駆動用磁石片16a、17aの上端よりも下側に配置されている。この他にもたとえば、最大移動位置に可動体2があるときに、駆動用コイル14の上端が駆動用磁石片16a、17aの上端よりも上側に配置されていても良いし、駆動用コイル14の上端と駆動用磁石片16a、17aの上端とが上下方向において略一致していても良い。
上述した形態では、最大移動位置に可動体2があるときに、駆動用コイル15の上端は、駆動用磁石片16b、17bの上端よりも下側に配置されている。この他にもたとえば、最大移動位置に可動体2があるときに、駆動用コイル15の上端と駆動用磁石片16b、17bの上端とが上下方向において略一致しても良い。また、上述した形態では、最大移動位置に可動体2があるときに、駆動用コイル15の下端は、駆動用磁石片16b、17bの下端よりも上側に配置されているが、最大移動位置に可動体2があるときに、駆動用コイル15の下端が駆動用磁石片16b、17bの下端よりも下側に配置されていても良いし、駆動用コイル15の下端と駆動用磁石片16b、17bの下端とが上下方向において略一致していても良い。
上述した形態では、上下方向における駆動用磁石片16a、17aの幅は、上下方向における駆動用磁石片16b、17bの幅よりも狭くなっている。この他にもたとえば、上下方向における駆動用磁石片16a、17aの幅は、上下方向における駆動用磁石片16b、17bの幅よりも長くても良いし、上下方向における駆動用磁石片16a、17aの幅と上下方向における駆動用磁石片16b、17bの幅とが略等しくても良い。
上述した形態では、駆動用磁石16、17は、駆動用磁石片16a、17aの下端面と駆動用磁石片16b、17bの上端面とが当接した状態で互いに固定されることで形成されている。この他にもたとえば、駆動用磁石16、17は、光軸方向に所定の間隔をあけた状態で配置される駆動用磁石片16a、17aと駆動用磁石片16b、17bとによって構成されても良い。また、駆動用磁石16、17は、駆動用磁石片16a、17aと駆動用磁石片16b、17bとの2個の駆動用磁石片によって形成されているが、駆動用磁石16、17は、1個の駆動用磁石片によって形成されても良い。この場合には、この1個の駆動用磁石片は、駆動用コイル14、15との対向面のそれぞれが異なる2つの磁極となるように着磁される。
上述した形態では、板バネ5によって、可動体2が基準位置に向かって常時、付勢されているが、板バネ6、7によって、可動体2が基準位置に向かって常時、付勢されても良い。また、板バネ5〜7によって、可動体2が基準位置に向かって常時、付勢されても良い。また、上述した形態では、レンズ駆動装置1は、略四角柱状に形成されているが、レンズ駆動装置1は、略六角柱状等の多角柱状に形成されても良いし、円柱状あるいは楕円柱状等に形成されても良い。
1 レンズ駆動装置
2 可動体
3 固定体
4 駆動機構
5、6、7 板バネ
9 スリーブ
9c 鍔部
14 駆動用コイル(第1駆動用コイル)
15 駆動用コイル(第2駆動用コイル)
16、17 駆動用磁石
16a、17a 駆動用磁石片(第1磁石部)
16b、17b 駆動用磁石片(第2磁石部)
16c、17c 当接面
18 磁性部材
L 光軸
Z 光軸方向
Z1 被写体側
Z2 反被写体側

Claims (6)

  1. レンズを保持し前記レンズの光軸方向へ移動可能な可動体と、前記可動体を前記光軸方向へ移動可能に保持する固定体と、前記可動体を前記光軸方向へ駆動するための駆動機構と、前記可動体と前記固定体とを繋ぐ板バネとを備え、
    前記駆動機構は、前記光軸方向で重なるように前記可動体に巻回される第1駆動用コイルおよび第2駆動用コイルの2個の駆動用コイルと、前記固定体に取り付けられ前記駆動用コイルの外周面に対向配置される駆動用磁石とを備え、
    前記可動体は、前記駆動用磁石よりも前記光軸方向における一方側となる被写体側に配置される磁性部材を備え、
    前記駆動用磁石は、前記光軸方向で重なるように配置されるとともに前記駆動用コイルとの対向面が互いに異なる磁極となるように着磁される第1磁石部および第2磁石部を備え、
    前記第1駆動用コイルと前記第2駆動用コイルとは、前記第1駆動用コイルに供給される電流の方向と前記第2駆動用コイルに供給される電流の方向とが異なる方向になるように巻回され、
    前記第1駆動用コイルおよび前記第1磁石部は、前記被写体側に配置され、前記第2駆動用コイルおよび前記第2磁石部は、前記光軸方向における他方側となる反被写体側に配置され、
    前記固定体に対して前記可動体が最も前記反被写体側へ移動している基準位置に前記可動体があるときに、前記第1駆動用コイルは、前記第1磁石部および前記第2磁石部に対向し、前記第2駆動用コイルは、前記第2磁石部のみに対向し、
    前記固定体に対して前記可動体が最も前記被写体側へ移動している最大移動位置に前記可動体があるときに、前記第1駆動用コイルは、前記第1磁石部のみに対向し、前記第2駆動用コイルは、前記第2磁石部のみに対向していることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記最大移動位置に前記可動体があるときに、前記光軸方向における前記第1駆動用コイルの全域が前記第1磁石部に対向し、前記光軸方向における前記第2駆動用コイルの全域が前記第2磁石部に対向していることを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記可動体には、前記第1駆動用コイルと前記第2駆動用コイルとの間に配置される鍔部が形成され、
    前記駆動用磁石は、前記第1磁石部の前記反被写体側の面と前記第2磁石部の前記被写体側の面とが当接するように形成され、
    前記最大移動位置に前記可動体があるときに、前記第1磁石部と前記第2磁石部との当接面は、前記光軸方向において、前記鍔部が形成された範囲内に配置されていることを特徴とする請求項1または2記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記光軸方向における前記第1磁石部の幅は、前記光軸方向における前記第2磁石部の幅よりも狭くなっていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記板バネは、前記光軸方向における前記可動体の両端側に配置され、
    前記可動体の前記被写体側に配置される前記板バネおよび前記可動体の前記反被写体側に配置される前記板バネの少なくとも一方は、前記基準位置に向かって前記可動体を付勢していることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  6. 前記光軸方向における前記可動体の可動範囲は、前記光軸方向における前記第1磁石部の幅および前記光軸方向における前記第2磁石部の幅の半分以下であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
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