JP2017167193A - レンズ駆動装置 - Google Patents

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石黒 克之
Katsuyuki Ishiguro
克之 石黒
彰良 猿舘
Akiyoshi Sarudate
彰良 猿舘
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Abstract

【課題】 小型化が可能な構成で、レンズホルダを強い電磁気力で駆動できるレンズ駆動装置を提供する。
【解決手段】 レンズ駆動装置1では、磁石23とバックヨークとして機能するヨーク31の内側の切り欠き部315付近において、手振れ補正用の第2のコイル13が、ヨーク31のヨーク底部375と磁石23との間に配設される。第2のコイル13は、ヨークの辺方向に沿って延在しヨーク31の外側に位置する第1延在部131と、ヨーク底部375と磁石23との間に介在する第2延在部133と有し、ストライプ状の開口部135が形成されている。
【選択図】図8

Description

本発明は、レンズ駆動装置に関し、特に携帯電話等に搭載される比較的小型のカメラに用いられるレンズ駆動装置の磁気回路に関する。
近年、携帯電話等に搭載されるカメラの高性能、高機能化の要求が高まり、カメラ付き携帯電話等に搭載されるレンズ駆動装置において、オートフォーカス機能のみならず手ぶれ補正機能をも具備することが求められている。
撮影ユニット(可動モジュール)と呼ばれる従来のAFカメラモジュールを4本のサスペンションワイヤで支持し、光軸に垂直な2軸方向に駆動することで手振れを補正する構造となっている。
また、オートフォーカス用と手振れ補正用とで兼用する磁石を磁石ホルダで保持している。
特開2013−24938号 特開2011−65140号
ところで、従来のカメラモジュールでは、ヨークを備えておらず、磁石ホルダが磁性を有していないため、磁石からの磁界(磁束)が発散し、手振れ補正用のコイルと交差する磁束密度を高くできない。そのため、大きな推力が得られない、あるいは、大きな推力を得るには、磁石を大きくする必要があり、大型化してしまうという問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型化可能な構成で、レンズホルダを強い電磁気力で駆動できるレンズ駆動装置を提供することにある。
上述した目的を達成するために、本発明のレンズ駆動装置は、レンズ体を保持可能なレンズホルダと、前記レンズホルダを光軸方向に沿って移動させる移動機構と、前記レンズホルダおよび前記移動機構を前記光軸方向と交差する方向に移動させる機構を備えたレンズ駆動装置であって、前記レンズホルダの外周に位置し、当該レンズホルダと一体的に設けられた第1のコイルと、前記第1のコイルの外側で当該第1のコイルに対向して位置し、前記第1のコイルを流れる電流との間で電磁相互作用による光軸方向の電磁気力を生じさせる磁界を発生する磁石と、前記磁石と一体的に設けられたヨークと、前記磁石が発生する磁界との電磁相互作用により前記光軸方向と交差する方向の電磁気力を生じさせる電流を流す第2のコイルとを有し、前記ヨークは、前記磁石の外側で前記磁石と対向する第1の対向部と、前記光軸方向において前記磁石と対向する第2の対向部とを有し、前記第2のコイルは、前記ヨークの前記第2の対向部と前記磁石との間に介在する第1の部材を有する。
この構成によれば、光軸方向において磁石と対向する第2の対向部をヨークに設け、第2のコイルは、ヨークの第2の対向部と磁石との間に介在する第1の部材を有している。このとき、前記ヨークの前記第2の対向部と前記磁石との間では、磁石の磁界がより多く集められ、当該磁界と第2のコイルの第1の部材との間で強い電磁相互作用が生じる。これにより、レンズホルダの手振れ補正の推力を高められる。推力が向上することで、磁石を大きくする必要はないので、小型化が可能となる。
好適には本発明のレンズ駆動装置は、前記ヨークの前記第1の対向部は切り欠き部を有し、前記第2のコイルの前記第1の部材は、前記切り欠き部を通じて前記ヨークの前記第2の対向部と前記磁石との間に配置されている。
この構成によれば、切り欠き部を通じて、第2のコイルの前記第1の部材を、容易に前記ヨークの前記第2の対向部に配置できる。
好適には本発明のレンズ駆動装置の前記第2のコイルは、前記第1の部材と一体的に成形され、前記ヨークの前記第1の対向部の外側に位置する第2の部材を有する。
この構成によれば、前記ヨークの前記第1の対向部の外側に位置する第2の部材を第2のコイルが備えているので、第2のコイルの取り扱いが容易となる。
好適には本発明のレンズ駆動装置の前記ヨークは、前記光軸方向において、前記第2の対向部と反対側において前記磁石と対向して位置する第3の対向部をさらに有する。
この構成によれば、前記第3の対向部によって、前記磁石からの磁界を、前記ヨークから漏れにくくすることができ、より強い推力を得ることができる。
好適には本発明のレンズ駆動装置の前記第2のコイルの前記第2の部材は、ベース部材に固定されており、前記ヨークは前記ベース部材に対して、前記光軸方向と交差する方向に移動可能である。
この構成によれば、ヨークの外側にある第2のコイルの第2の部材をベース部材に固定するため、製造が容易になる。
好適には本発明のレンズ駆動装置は、多角形状に形成された枠状部と、前記枠状部の角部にそれぞれ位置する複数の脚部とを有する絶縁性の取付部材を有し、前記ヨークは、角部が切り欠き部によって切り欠かれた多角形をしており、前記ヨークの前記第1の対向部、前記第2の対向部および前記第3の対向部は、前記ヨークの前記多角形の辺方向において隣り合う前記切り欠き部の間に位置し、前記磁石は、前記ヨークの前記第1の対向部に沿って、前記第1の対向部の内側に固定されて延在し、前記取付部材の前記枠状部は前記ヨークの前記第3の対向部に固定され、前記取付部材の前記脚部は前記ヨークの前記切り欠き部に配置される。
この構成によれば、取付部材を安定してヨークに固定できる。
好適には本発明のレンズ駆動装置は、前記レンズホルダを光軸方向における両側から弾性的に支持する上側板バネと下側板バネとを備え、前記ヨークの前記第3の対向部に固定される前記取付部材の前記枠状部の面には第1突部が設けられ、前記第1突部に、前記上側板バネの貫通部と前記第3の対向部の貫通部とが挿通されて前記上側板バネおよび前記ヨークが前記取付部材の前記枠状部に固定され、前記脚部の先端部には前記第1突部と同じ方向へ突出する第2突部が設けられており、前記第2突部に、前記下側板バネの貫通部が挿通されて、当該下側板バネが前記脚部に固定されている。
この構成によれば、第1突部と第2突部とが、いずれも同じ方向に突出しているので、製造時に、取付部材の向きを逆にする必要はないので、生産性を高められる。
好適には本発明のレンズ駆動装置の前記ヨークは、前記第1のコイルの内側に配置される内ヨーク部を有する。
この構成によれば、内ヨーク部により、磁石からの磁界をヨーク内に効率的に集中でき、高い推力を得ることができる。
好適には本発明のレンズ駆動装置の前記ヨークは多角形であり、前記第2のコイルは、前記ヨークの前記多角形の角部に配設されている。
この構成によれば、デットスペースとなりやすい前記ヨークの角部を効率的に利用できる。
好適には本発明のレンズ駆動装置は、前記ヨークの前記多角形の角部には切り欠き部が形成されており、前記磁石は、前記ヨークの前記多角形の前記角部の両側に位置する2つの辺に配設されており、前記第2のコイルは、前記光軸方向において前記磁石と前記第2の対向部との間に位置すると共に、前記ヨークの前記切り欠き部に配設されている。
本発明によれば、小型化可能な構成で、レンズホルダを強い電磁気力で駆動できるレンズ駆動装置を提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係わるレンズ駆動装置の外観斜視図である。 図2は、図1に示すレンズ駆動装置の上方側から見た分解斜視図である。 図3は、図1に示すレンズ駆動装置の下方側から見た分解斜視図である。 図4は、図1に示すレンズ駆動装置のケースを省略した状態の斜視図である。 図5は、本発明の第1実施形態に係るレンズ駆動装置のベース部材、第2のコイルおよびサスペンションワイヤに係る構造を説明するための図である。 図6は、下側板バネ、上側板バネ、取付部材およびサスペンションワイヤの接続構造を説明するための図である。 図7は、図4に示すレンズ駆動装置の断面線X−Xにおける部分断面図である。 図8は、図4に示すレンズ駆動装置の断面線Y−Yにおける部分断面図である。 図9は、図2に示すヨークの外観斜視図である。 図10は、ヨークと、それに隣接する部材との位置関係を説明するための斜視図である。 図11は、本発明の第2実施形態に係るレンズ駆動装置の分解斜視図である。 図12は、図11に示す第2のコイルとベース部材との位置関係を説明するための斜視図である。 図13は、図11に示すレンズ駆動装置のヨークの角部付近の構造を説明するための図である。 図14は、図11に示すレンズ駆動装置の第2のコイル付近の断面構成図である。 図15は、図11に示すレンズ駆動装置の第2のコイル付近の断面構成図である。
以下、本発明の実施形態に係わるレンズ駆動装置を説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係わるレンズ駆動装置1の外観斜視図である。図2は図1に示すレンズ駆動装置1の上方側から見た分解斜視図である。図3は、図1に示すレンズ駆動装置1の下方側から見た分解斜視図である。図4は、図1に示すレンズ駆動装置1のケース35を省略した状態の斜視図である。
図1〜図4に示すように、レンズ駆動装置1は、例えば、ベース部材11、4個の第2のコイル13、ワイヤーホルダ15、下側板バネ17、第1のコイル21、4個の磁石(永久磁石)23、絶縁シート25、レンズホルダ27、上側板バネ29、ヨーク31、取付部材33、ケース35および4本のサスペンションワイヤ41を有する。
レンズ駆動装置1は、オートフォーカス機能および手振れ補正機能を有している。
オートフォーカス機能は、撮像画像を基に、レンズ体3を光軸方向(Z方向)に移動してピント調整を行う機能である。
手振れ補正機能は、ホール素子等で検出した位置情報を基に、撮影時に生じた手振れを補正して像ブレのない画像を撮像できるようにする機能である。手振れ補正機能では、後述するようにオートフォーカス機能に係る機構全体(移動機構)を、X,Y軸方向に移動させる。
レンズ駆動装置1では、磁石23とバックヨークとして機能するヨーク31のヨーク側面部371にストライプ状に形成された切り欠き部315付近において、手振れ補正用の第2のコイル13が、ヨーク31のヨーク底部375と磁石23との間に配設されている。これにより、ヨーク31によって磁界の発散を防止して、手振れ補正の推力を向上できる。また、推力が向上することで、磁石23を大きくする必要はないので、小型化が可能となる。
以下、レンズ駆動装置1の構成および動作について詳細に説明する。
レンズ体3を保持可能なレンズホルダ27は、下側板バネ17および上側板バネ29に光軸方向であるZ軸方向の両側から挟み込まれて弾性的に支持される。
また、レンズホルダ27の外周には第1のコイル21が一体的に固定されている。第1のコイル21は、レンズホルダ27の外周に導線を巻回して形成されている。第1のコイル21が通電されると、第1のコイル21を流れる電流と磁石23からの磁界との電磁相互作用により第1のコイル21およびレンズホルダ27を一体として光軸方向であるZ軸方向に沿って移動させる電磁気力が生じる。
4個の第2のコイル13がX,Y平面に沿って、ベース部材11の矩形の各辺の中央付近に点対称に設けられている。磁石23からの磁界が第2のコイル13を横断する。そのため、第2のコイル13が通電されると、第2のコイル13を流れる電流と磁石23からの磁界との電磁相互作用により、磁石23、取付部材33およびヨーク31を全体的に光軸方向と交差する方向であるX,Y方向に沿って移動させる電磁気力が生じる。
図5は、本発明の第1実施形態に係るレンズ駆動装置1のベース部材11、第2のコイル13およびサスペンションワイヤ41に係る構造を説明するための図である。図6は、下側板バネ17、上側板バネ29、取付部材33およびサスペンションワイヤ41の接続構造を説明するための図である。図7は、図4に示すレンズ駆動装置1の断面線X−Xにおける部分断面図である。図8は、図4に示すレンズ駆動装置1の断面線Y−Yにおける部分断面図である。なお、図7においては、図4から取付部材33を省略して図示している。
ベース部材11は、例えば、絶縁性の樹脂材料を成形して構成され、矩形状に形成されている。
図5に示すように、ベース部材11の中央近傍には、図示しないイメージセンサに対応する位置に円形状の開口部が形成されている。
ベース部材3の4辺の各辺の所定箇所には、第2のコイル13を位置決めして接着剤等によって固定する位置決め部が設けられている。
図5に示すように、ベース部材11にはワイヤーホルダ15が埋設され、ベース部材11の4隅にはワイヤーホルダ15の切り欠き部151が露出して位置している。ワイヤーホルダ15は、金属板材にブランク加工及び折り曲げ加工を施して形成されている。
図6に示すように、ワイヤーホルダ15の切り欠き部151には、Z方向に延在したサスペンションワイヤ41の下端部が挿入されて固定されている。当該固定は、はんだや導電性接着剤等で行われる。
サスペンションワイヤ41は、細長い略円柱状に形成されると共に、直線状に形成されている。サスペンションワイヤ41の上端部は、図6に示すように、上側板バネ29の貫通部293に挿入されて固定されている。当該固定は、はんだや導電性接着剤等で行われる。
4本のサスペンションワイヤ41のうち2本は、第1のコイル21への給電に使用される。
図5に示すように、ベース部材11の4辺の中央付近の各々(前述した位置決め部)には、屈曲部を備えた立体形状をした第2のコイル13が固定されている。このようにベース部材11の4辺の中央位置に第2のコイル13を固定する構造にすることで、第2のコイル13の位置決めが容易になり、製造プロセスを簡単にできる。
第2のコイル13には、磁石23からの磁界が横断する。そのため、第2のコイル13を流れる電流と磁石23からの磁界との電磁相互作用により、レンズホルダ27、磁石23、取付部材33およびヨーク31等を全体的にX,Y方向に沿って移動させる電磁気力が生じる。
図5に示すように、第2のコイル13は、ベース部材11の辺に沿って延在する第1延在部131および第2延在部133を有し、中央にベース部材11の辺方向に延びるストライプ状の開口部135が形成されている。第1延在部131と第2延在部133とは屈曲部を介して側面から見てL字状に一体的に形成されている。
ここで、図7および図8に示すように、第1延在部131はヨーク31(ヨーク側面部371)の外側に位置する第2の部材であり、第2延在部133はヨーク31の内側に位置する第1の部材である。
第1の延在部131は、ベース部材11に固定されている。このように第2のコイル13のなかでヨーク31の外側に位置する第1延在部131をベース部材11に固定するので、生産効率がよい。
また、ヨーク31内の狭い磁束密度が高い空間内に第2のコイル13の第2延在部133を配置することで、第2のコイル13を流れる電流と磁石23との間で高い電磁気力(推力)特性を発揮できる。
第2のコイル13は、導線を巻いたものを折り曲げて立体的に成形されている。
また、第2のコイル13を上述したように第1延在部131と第2延在部133とで構成したことで、簡単な構成で、高い電磁力を発揮することが可能になる。
通電時に、第2延在部133は、磁石23およびレンズホルダ27をX,Y方向に移動させる電磁気力を発生させる役割を果たす。
下側板バネ17は、4隅に貫通部171を有し、図2および図6に示すように、貫通部171に取付部材33の4本の脚部333の第2突部333aが挿入されて固定されることで、取付部材33に固定される。当該固定は、かしめにより行われる。かしめは、例えば、上から樹脂のボスを潰して行われる。
また、下側板バネ17の内側の部分は、レンズホルダ27にも固定されている。
図2および図3に示すように、第1のコイル21は、角部に切り欠き部が形成されたような矩形形状(八角形状ととられることもできる)をしており、レンズホルダ27の外周に巻回して固定されている。
また、レンズホルダ27の外側且つヨーク31の内側の位置には、第1のコイル21の4辺部のそれぞれにすき間を有して対向する4個の磁石23が設けられている。磁石23はX方向あるいはY方向に延在する平板状に形成されている。また、磁石23は第1のコイル21に対向する内側の部分とヨーク側面部371と対向する外側の部分とが異なる磁極となるように着磁されている。
図9は、ヨーク31の外観斜視図である。図10は、ヨーク31と、それに隣接する部材との位置関係を説明するための斜視図である。
ヨーク31は、矩形の4辺の各辺に、磁石23の側面と対向して位置するヨーク側面部371(第1の対向部)と、磁石23の上面と対向して位置するヨーク天井部373(第3の対向部)と、磁石23の下面と対向して位置するヨーク底部375(第2の対向部)とを有する。
また、ヨーク31の各辺の下部には、長手方向に延在するストライプ状の切り欠き部315が形成されている。切り欠き部315には、第2のコイル13が挿入される。
ヨーク31の天井部311の切り欠き部321の両側には、合計8個の貫通部313が形成されている。貫通部313には、取付部材33の第1突部331aを挿入して固定される。当該固定は、かしめにより行われる。なお、ヨーク31と取付部材33とのかしめによる固定箇所は合計8個であるが、少なくとも一か所は位置決めの(ガタを調整する)ために接着剤による固定にしても良い。
第1突部331aは、上側板バネ29の貫通部291および絶縁シート25の貫通部251を貫通してヨーク31の貫通部313に挿入して固定される。これにより、上側板バネ29および絶縁シート25が、取付部材33とヨーク31とで挟み込まれた状態で固定される。
また、ヨーク31の4隅は、取付部材33の脚部333が位置するスペースを確保するための切り欠き部321となっている。
また、ヨーク31は、図10に示すように、第1のコイル21の内側に配置される内ヨーク部361を有する。
このように第1のコイル21が、ヨーク31のヨーク側面部371と内ヨーク部361とで挟まれるように構成されるので、オートフォーカスの推力を高めることができる。
図6に示すように、ヨーク31の天井部311の表面(上面)には絶縁シート25が固定され、絶縁シート25の上に2つに分離された上側板バネ29が固定されている。そのため、2つに分離された上側板バネ29同士がヨーク31によってショートすることが効果的に回避される。
取付部材33は、絶縁性であり、上側板バネ29および絶縁シート25を介してヨーク31の天井部311に重ねられる枠状部331と、ヨーク31の切り欠き部321に配置される脚部333を有する。
前述したように、取付部材33の枠状部331の下面には第1突部331aが形成されており、脚部333の先端部の下面には第2突部333aが形成されている。
図6に示すように、取付部材33の第2突部333aには、下側板バネ17の貫通部171が挿通され、取付部材33に下側板バネ17が取り付けられている。
本第1実施形態では、上側板バネ29と一体になってヨーク31に固定される取付部材33の第1突部331aと、下側板バネ17の貫通部171に固定される取付部材33の第2突部333aとが、いずれも同じ方向(下方)に突出している。そのため、製造時に取付部材33をヨーク31に取り付ける際に部材の向きを逆にする工程が不要となり、生産性を高められる。また、製造時の位置決め精度を高めることも可能になる。
また、レンズ駆動装置1では、下側板バネ17および上側板バネ29が共に取付部材33に固定されるため、位置決めを容易に行うことができる。
以下、レンズ駆動装置1の動作を説明する。
[オートフォーカス]
オートフォーカス動作において、レンズ体3を介してイメージセンサに入射した光の結像結果に応じた撮像画像を基に、ピントが調整されるように第1のコイル21に電流が供給される。
そして、第1のコイル21を流れる電流と磁石23からの磁界との電磁相互作用により第1のコイル21およびレンズホルダ27を一体としてZ軸方向に沿って移動させる電磁気力が生じる。
このとき、ヨーク31の形状により、磁石23からの磁界がヨーク31の内側に効果的に導かれ、第1のコイル21の位置に強い磁界が生じる。そのため、レンズホルダ27を強い電磁力で光軸方向に移動できる。
[手振れ補正]
手振れ補正動作において、磁石23の下方に設けられたホール素子43等で検出した位置情報を基に、第2のコイル13に通電される。このホール素子43等は、ベース部材11の下側に配設される図示省略したプリント基板に2つ実装されている。そのためベース部材11にはホール素子43等を収容可能な貫通孔が設けられている。なお、第2のコイル13はX方向に延在する一対のコイルとY方向に延在する一対のコイルとに、それぞれ独立して電流を供給できるように構成されている。
第2のコイル13に通電されると、第2のコイル13を流れる電流と磁石23からの磁界との電磁相互作用により、レンズホルタ27、上側板バネ29、下側板バネ17、磁石23、取付部材33およびヨーク31等を全体的にX,Y方向に沿って移動させる電磁気力が生じる。
レンズ駆動装置1では、磁石23とヨーク31のヨーク側面部371にストライプ状に形成された切り欠き部315付近において、手振れ補正用の第2のコイル13が、ヨーク31のヨーク底部375と磁石23との間に配設されている。これにより、磁界の発散を防止して、手振れ補正の推力を向上できる。
以上説明したように、レンズ駆動装置1によれば、ヨーク31を図4、図9および図10等で説明した形状と、図7および図8に示すように、ヨーク31のヨーク底部375と磁石23との間に第2のコイル13の第2延在部133を配置したことで、磁石23からの磁界を第2延在部133に効率的に導くことで、X,Y方向の推進力を強くできる。そのため、磁石23の小型化を図れる。
レンズ駆動装置1では、磁石23とバックヨークとして機能するヨーク31の内側の切り欠き部315付近において、手振れ補正用の第2のコイル13が、ヨーク31のヨーク底部375と磁石23との間に配設される。これにより、磁界の発散を防止して、手振れ補正の推力を確保できる。
また、レンズ駆動装置1によれば、第2のコイル13の第1延在部131を、ヨーク31の外側に位置させたことで、第2のコイル13の取り扱いが容易となる。
また、レンズ駆動装置1によれば、ベース部材11の4辺の中央付近に第2のコイル13を配置したことで、第2のコイル13の位置決めが容易になり、製造プロセスを簡単にできる。
本第1実施形態では、上側板バネ29と一体になってヨーク31に固定される取付部材33の第1突部331aと、下側板バネ17の貫通部171に固定される取付部材33の第2突部333aとが、いずれも同じ方向(下方)に突出している。そのため、製造時に取付部材33をヨーク31に取り付ける際に部材の向きを逆にする工程が不要となり、生産性を高められる。また、製造時の位置決め精度を高めることも可能になる。
[第2実施形態]
図11は、本発明の第2実施形態に係るレンズ駆動装置101の分解斜視図である。図12は、図11に示す第2のコイル1013とベース部材11との位置関係を説明するための斜視図である。図13は図11に示すレンズ駆動装置101のヨーク1031の角部付近の構造を説明するための図である。図14および図15は、図11に示すレンズ駆動装置101の第2のコイル1013付近の断面構成図である。
図11〜図15に示すように、レンズ駆動装置101は、第2のコイル1013およびヨーク1031の構成を除いて第1実施形態のレンズ駆動装置1と同じである。
以下、第2のコイル1013およびヨーク1031を中心に説明する。
図11および図12に示すように、第2のコイル1013は、角部が丸められた三角の薄板形状をしている。
図12に示すように、4個の第2のコイル1013が、ベース部材11の4隅に接着剤等によって固定されている。
また、ヨーク1031は、矩形の4辺の各辺に、磁石23の側面と対向して位置するヨーク側面部1371(第1の対向部)と、磁石23の上面と対向して位置するヨーク天井部1373(第3の対向部)と、磁石23の下面と対向して位置するヨーク底部1375(第2の対向部)とを有する。
また、ヨーク1031は、図14に示すように、第1のコイル21の内側に配置される内ヨーク部1361を有する。
このように第1のコイル21が、ヨーク1031のヨーク側面部1371と内ヨーク部1361とで挟まれるように構成されるので、オートフォーカスの推力を高めることができる。
また、ヨーク1031の4隅には、取付部材33の脚部333およびサスペンションワイヤ41を配設するための切り欠き部1321が形成されている。
また、ヨーク1031の各辺の4隅側には、長手方向に延在するストライプ状の切り欠き部1315が形成されている。
第2のコイル1013の一部(第1の部材)は、Z軸方向において、磁石23の下面とヨーク底部1375との間に位置する。
図13に示すように、第2のコイル1013の一部は、ヨーク1031の切り欠き部1321に配設されている。また、図14に示すように、第2のコイル1013の一部(第1の部材)はZ方向(光軸方向)において磁石23とヨーク底部1375との間に位置する。この構成によれば、第2のコイル1013の第1の部材の位置における磁石23からの磁界を強めることができ、手振れ補正の推力を向上できる。また、推力が向上することで、磁石23を大きくする必要はないので、小型化が可能となる。
レンズ駆動装置101は、デットスペースになりやすい角部に第2のコイル1013を配置しているので、小型化が可能である。
また、レンズ駆動装置101によれば、レンズ駆動装置1において得られる上述した効果を同様に得ることができる。
本発明は上述した実施形態には限定されない。
すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
上述した実施形態では、オートフォーカス機構(移動機構)と手振れ補正機構とで、磁石23を共用する場合を例示したが、それぞれに対応して異なる磁石を用いる構成にしてもよい。
また、上述した実施形態では、ヨークおよび取付部材が矩形の場合を例示したが、本発明はヨークおよび取付部材は多角形であれば特に限定されない。
本発明は、オートフォーカス機構と手振れ補正機構を備えたレンズ駆動装置に適用可能である。
1,101…レンズ駆動装置
3…レンズ体
11…ベース部材
13,1013…第2のコイル
131…第1延在部(第2の部材)
133…第2延在部(第1の部材)
15…ワイヤーホルダ
17…下側板バネ
171…貫通部
21…第1のコイル
23…磁石
25…絶縁シート
27…レンズホルダ
29…上側板バネ
291…貫通部
31、1031…ヨーク
311…天井部
313…貫通部
315,1315…切り欠き部
321,1321…切り欠き部
361,1361…内ヨーク部
371,1371…ヨーク側面部(第1の対向部)
373,1373…ヨーク天井部(第3の対向部)
375.1375…ヨーク底部(第2の対向部)
33…取付部材
331…枠状部
331a…第1突部
333…脚部
333a…第2突部
35…ケース
41…サスペンションワイヤ

Claims (10)

  1. レンズ体を保持可能なレンズホルダと、前記レンズホルダを光軸方向に沿って移動させる移動機構と、前記レンズホルダおよび前記移動機構を前記光軸方向と交差する方向に移動させる機構を備えたレンズ駆動装置であって、
    前記レンズホルダの外周に位置し、当該レンズホルダと一体的に設けられた第1のコイルと、
    前記第1のコイルの外側で当該第1のコイルに対向して位置し、前記第1のコイルを流れる電流との間で電磁相互作用による光軸方向の電磁気力を生じさせる磁界を発生する磁石と、
    前記磁石と一体的に設けられたヨークと、
    前記磁石が発生する磁界との電磁相互作用により前記光軸方向と交差する方向の電磁気力を生じさせる電流を流す第2のコイルと
    を有し、
    前記ヨークは、
    前記磁石の外側で前記磁石と対向する第1の対向部と、
    前記光軸方向において前記磁石と対向する第2の対向部と、
    を有し、
    前記第2のコイルは、前記ヨークの前記第2の対向部と前記磁石との間に介在する第1の部材を有する
    レンズ駆動装置。
  2. 前記ヨークの前記第1の対向部は切り欠き部を有し、
    前記第2のコイルの前記第1の部材は、前記切り欠き部を通じて前記ヨークの前記第2の対向部と前記磁石との間に配置されている
    請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記第2のコイルは、前記第1の部材と一体的に成形され、前記ヨークの前記第1の対向部の外側に位置する第2の部材
    を有する請求項1または請求項2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記ヨークは、前記光軸方向において、前記第2の対向部と反対側において前記磁石と対向して位置する第3の対向部をさらに有する
    請求項1〜3のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記第2のコイルの前記第2の部材は、ベース部材に固定されており、前記ヨークは前記ベース部材に対して、前記光軸方向と交差する方向に移動可能である
    請求項3に記載のレンズ駆動装置。
  6. 多角形状に形成された枠状部と、前記枠状部の角部にそれぞれ位置する複数の脚部とを有する絶縁性の取付部材を有し、
    前記ヨークは、角部が切り欠き部によって切り欠かれた多角形をしており、
    前記ヨークの前記第1の対向部、前記第2の対向部および前記第3の対向部は、前記ヨークの前記多角形の辺方向において隣り合う前記切り欠き部の間に位置し、
    前記磁石は、前記ヨークの前記第1の対向部に沿って、前記第1の対向部の内側に固定されて延在し、
    前記取付部材の前記枠状部は前記ヨークの前記第3の対向部に固定され、前記取付部材の前記脚部は前記ヨークの前記切り欠き部に配置される
    請求項4に記載のレンズ駆動装置。
  7. 前記レンズホルダを光軸方向における両側から弾性的に支持する上側板バネと下側板バネとを備え、
    前記ヨークの前記第3の対向部に固定される前記取付部材の前記枠状部の面には第1突部が設けられ、
    前記第1突部に、前記上側板バネの貫通部と前記第3の対向部の貫通部とが挿通されて前記上側板バネおよび前記ヨークが前記取付部材の前記枠状部に固定され、
    前記脚部の先端部には前記第1突部と同じ方向へ突出する第2突部が設けられており、
    前記第2突部に、前記下側板バネの貫通部が挿通されて、当該下側板バネが前記脚部に固定されている
    請求項6に記載のレンズ駆動装置。
  8. 前記ヨークは、前記第1のコイルの内側に配置される内ヨーク部を有する
    請求項1〜7のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  9. 前記ヨークは多角形であり、
    前記第2のコイルは、前記ヨークの前記多角形の角部に配設されている
    請求項1、請求項4または請求項8に記載されているレンズ駆動装置。
  10. 前記ヨークの前記多角形の角部には切り欠き部が形成されており、
    前記磁石は、前記ヨークの前記多角形の前記角部の両側に位置する2つの辺に配設されており、
    前記第2のコイルは、前記光軸方向において前記磁石と前記第2の対向部との間に位置すると共に、前記ヨークの前記切り欠き部に配設されている
    請求項9に記載のレンズ駆動装置。

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