JP6759064B2 - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズ駆動装置に関し、特に携帯電話等に搭載される比較的小型のカメラに用いられるレンズ駆動装置に関する。
近年、携帯電話等に搭載されるカメラの高性能、高機能化の要求が高まり、カメラ付き携帯電話等に搭載されるレンズ駆動装置において、オートフォーカス機能のみならず手ぶれ補正機能をも具備することが求められている。
このようなレンズ駆動装置は、撮影ユニット(可動モジュール)と呼ばれる従来のAFカメラモジュールを4本のサスペンションワイヤで支持し、光軸に直交する2軸方向に駆動することで手振れを補正する構造となっている。
具体的には、4本の直線状のサスペンションワイヤの一端がベースの四隅に固定され、他端が上側板バネの貫通孔に挿入され、はんだ等で固定されている。
ところで、このようなレンズ駆動装置では、撮影ユニットに光軸と交差する方向で不要な共振が生じると、手振れ補正の動作に支障が生じる。
特許文献1では、マグネットホルダとコイル基板との間に、不要共振を抑えるダンパ材を配置している。
特開2013−44924号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載された構造では、ダンパ材をマグネットホルダ(オートフォーカス用レンズ駆動部)とコイル基板との間に配置しており、この構造では、ゲル状のダンパ材をディスペンサ等で塗布するのが困難であり、生産性が低いという問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、可動ユニット(レンズ保持部材)の不要な振動や共振を簡単かつ製造容易な構成で抑制できるレンズ駆動装置を提供することにある。
上述した目的を達成するために、本発明のレンズ駆動装置は、レンズ体を保持可能なレンズ保持部材及び当該レンズ保持部材を光軸方向へ移動させる第1駆動機構を含む可動ユニットと、前記可動ユニットを光軸方向と交差する方向へ移動可能に支持すると共に当該可動ユニットから露出するように設けられたサスペンションワイヤと、前記可動ユニットを光軸方向と交差する方向へ移動させる第2駆動機構とを備え、前記可動ユニットは、前記レンズ保持部材を光軸方向へ移動可能に支持する上側板バネ及び下側板バネと、前記上側板バネ及び下側板バネが固定される固定部材と、を有したレンズ駆動装置において、前記可動ユニットは、前記サスペンションワイヤが挿通される貫通孔が形成された環状保持部を有し、前記環状保持部と前記サスペンションワイヤの中間部との双方に接触するダンパ材が前記環状保持部に保持されており、前記環状保持部の少なくとも一部は、前記下側板バネに設けられており、前記固定部材は、前記サスペンションワイヤと対向する対向部を有し、前記対向部には、前記下側板バネに形成された前記環状保持部の少なくとも一部と共に前記ダンパ材を保持する保持部が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、前記ダンパ材は、可動ユニットから露出して配置されるサスペンションワイヤが挿通される前記貫通孔が形成された前記環状保持部に保持されたものであるので、前記ダンパ材を塗布しやすい。また、前記ダンパ材は前記環状保持部に保持されるので、その保持が確実なものとなる。
また、この構成によれば、前記ダンパ材は、前記下側板バネに形成された前記環状保持部の部分(少なくとも一部)の他に前記固定部材の前記保持部でも保持されるので、前記ダンパ材を確実に保持することができ、ダンパ機能が損なわれにくい。
好適には前記保持部は、前記下側板バネと形成された前記環状保持部の上側に位置すると共に前記対向部から外側へ突出し、少なくとも先端部に2つの突出部を有して構成されており、前記環状保持部は、前記2つの突出部の間から露出するように設けれている。
この構成によれば、前記ダンパ材と前記保持部との接触面積を増やして、多くの前記ダンパ材を前記保持部及び前記環状保持部に保持することができる。また、前記環状保持部は、前記保持部の2つの前記突出部の間に露出するように設けられているので、前記ダンパ材を安定して確実に前記保持部及び前記環状保持部で保持できる。
好適には前記突出部は、上部が下部よりも前記対向部からの距離が短く形成された段差部を有している。
この構成によれば、前記ダンパ材との接触面積を更に増やすことができる。
好適には前記固定部材は、枠状部を有するとともに、前記対向部が前記枠状部から下方へ延出して設けられており、前記対向部は、前記サスペンションワイヤと対向する対向面と、当該対向部の下端部に設けられ前記下側板バネが固定される取付面とを有し、前記取付面に固定される前記下側板バネの固定部と前記環状保持部とが隣り合っている。
この構成によれば、前記環状保持部は前記下側板バネの固定部に隣り合った位置に設けられているので、落下等の強い衝撃が加えられても、前記環状保持部が大きく変形することは無く、前記ダンパ材の前記保持部や前記環状保持部等からの脱落を防ぐことができる。
好適には、前記ダンパ材が少なくとも前記対向面から前記環状保持部に渡って設けられている。この構成によれば、前記ダンパ材の塗布量を多くできるので、長期に渡ってダンパ機能を確保することができる。
好適には前記対向面は、中央に位置する中央対向面と、前記対向部の延出方向と交差する方向における前記中央対向面の両端部に隣接して配置される一対の側部対向面とを有し、前記一対の側部対向面同士が互いに対向するように形成されている。
この構成によれば、前記固定部材の前記対向面は、前記中央対向面とその両側に位置する一対の前記側部対向面とを有し、一対の前記側部対向面同士が対向するように設けられているので、前記ダンパ材の一部が互いに対向する一対の前記側部対向面と接するものとなり、前記対向面から前記環状保持部に渡って設けられた前記ダンパ材の保持をより確実なものとすることができる。
好適には前記可動ユニットを収容するケースを具備し、前記ケースは、光軸方向に沿った平面視において矩形状に形成されており、前記貫通孔は、平面視における形状が前記ケースの平面視の形状に対応した略四角形状をなしている。
この構成によれば、前記貫通孔を、前記ケース内で前記可動ユニットが移動可能な範囲に対応させた略四角形状とすることができるので、前記貫通孔を小さくして、前記ダンパ 材が貫通孔から脱落しにくいものとすることができる。
本発明によれば、可動ユニット(レンズ保持部材)の不要な振動や共振を簡単かつ製造容易な構成で抑制できるレンズ駆動装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係わるレンズ駆動装置の外観斜視図である。 図1に示すレンズ駆動装置の上方側から見た分解斜視図である。 図1に示すレンズ駆動装置の下方側から見た分解斜視図である。 図2に示すサスペンションワイヤの拡大側面図である。 図1に示すレンズ駆動装置のケースを省略した状態の斜視図である。 図5に示すレンズ駆動装置のダンパ材付近の拡大斜視図である。 図5に示すレンズ駆動装置のダンパ材を省略した状態の拡大斜視図である。 図5に示すレンズ駆動装置のダンパ材及び固定部材を省略した状態の拡大斜視図である。 図1に示すレンズ駆動装置のケース及びダンパ材を省略した状態の下方側から見た斜視図である。 図2、図3及び図9に示すベース部材の斜視図である。 図2及び図3に示す下側板バネの斜視図である。 図2及び図3に示す上側板バネの平面図である。
以下、本発明の実施形態に係わるレンズ駆動装置を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係わるレンズ駆動装置1の外観斜視図である。図2は、図1に示すレンズ駆動装置1の上方側から見た分解斜視図である。図3は、図1に示すレンズ駆動装置1の下方側から見た分解斜視図である。図4は、図2に示すサスペンションワイヤ411,412,413,414の拡大側面図である。図5は、図1に示すレンズ駆動装置1のケース39を省略した状態の斜視図である。図6は、図5に示すレンズ駆動装置1のダンパ材9付近の拡大斜視図である。図7は、図5に示すレンズ駆動装置1のダンパ材9を省略した状態の拡大斜視図である。図8は、図5に示すレンズ駆動装置1のダンパ材9及び固定部材33を省略した状態の拡大斜視図である。
なお、理解を容易にするために、図1においては、レンズ体3がレンズ保持部材23に取り付けられた状態を示している。また、図2及び図3においては、各部材の配置関係を示す図であるので、一部の部材(下側板バネ17、上側板バネ35等)の形状を簡略化して図示している。
図1〜図8に示すように、レンズ駆動装置1は、例えば、ベース部材11、第2のコイル13、導電パターン15、下側板バネ17、第1のコイル21、レンズ保持部材23、4個の磁石(永久磁石)25、固定部材33、上側板バネ35、スペーサ(トップカバー)37、ケース39、4本のサスペンションワイヤ411,412,413,414及びダンパ材9等を有する。なお、導電パターン15は、ベース部材11にメッキによって一体に形成されているが、図2および図3においては、便宜上、両者を分離して示している。
ここで、スペーサ37、上側板バネ35、固定部材33、磁石25、レンズ保持部材23、第1のコイル21及び下側板バネ17が可動ユニット5を構成している。
また、導電パターン15が形成されたベース部材11及び第2のコイル13が固定ユニット7を構成している。
また、下側板バネ17、第1のコイル21、磁石25、固定部材33及び上側板バネ35が、レンズ体3(レンズバレル)を保持するレンズ保持部材23をレンズ体3の光軸方向(Z1−Z2方向)へ移動させる第1の駆動機構55を構成している。
また、第2のコイル13及び磁石25が可動ユニット5を光軸方向と交差(直交)する方向(X1−X2,Y1−Y2方向)へ移動させる第2の駆動機構57を構成する。
レンズ駆動装置1は、オートフォーカス機能及び手振れ補正機能を有している。
オートフォーカス機能は、撮像画像を基に、レンズ体3が保持されるレンズ保持部材23を光軸方向(Z1−Z2方向)に移動してピント調整を行う機能である。オートフォーカス機能は、主に、第1のコイル21、磁石25、固定部材33、下側板バネ17及び上側板バネ35等によって実現される。
手振れ補正機能は、GMR素子462,463で検出した可動ユニット5(レンズ保持部材23)の位置情報を基に、撮影時に生じた手振れを補正して像ブレのない画像を撮像できるようにする機能である。手振れ補正機能では、後述するようにレンズ保持部材23等を光軸方向と交差するX1−X2,Y1−Y2方向に移動させる。
手振れ補正機能は、主に、第2のコイル13、磁石25及びサスペンションワイヤ411,412,413,414等で構成される。
レンズ駆動装置1では、固定部材33の外側に配置されるサスペンションワイヤ411,412,413,414が、光軸方向(Z1−Z2方向)と交差する手振れ補正方向(X1−X2,Y1−Y2方向)にレンズ保持部材23が移動可能になるように、可動ユニット5を支持する。サスペンションワイヤ411、412、413、414は、可動ユニット5から露出した状態で、可動ユニット5の周囲に配置されている。
図4に示すように、サスペンションワイヤ411,412,413,414の両端の中間付近に位置する中間部85は、ダンパ材9と接触している。ダンパ材9は、固定部材33の対向部33aに設けられた保持部33b及び下側板バネ17の環状保持部17aに保持されている(図5〜図7参照)。
レンズ駆動装置1では、保持部33b及び環状保持部17aに保持されたダンパ材9がサスペンションワイヤ411,412,413,414の中間部85と接触することで、サスペンションワイヤ411,412,413,414で支持されている可動ユニット5の光軸方向と交差する方向の振動が抑制されるので、共振を回避でき、手振れ補正を適切に行うことができる。また、固定部材33の周囲に配置されるサスペンションワイヤ411,412,413,414の中間部85の付近の構成部材が少ない箇所にダンパ材9が設けられているため、製造工程においてダンパ材9の設置が容易であり、高い生産性を得ることができる。
以下、レンズ駆動装置1の構成及び作用について詳細に説明する。
レンズ体3を保持可能なレンズ保持部材23は、下側板バネ17及び上側板バネ35にZ1−Z2方向両側から挟まれて弾性的に支持される。レンズ体3は、接着剤やねじ止め等の手段によって、筒状をなしたレンズ保持部材23の内周に保持(固定)される。
また、図8に示すように、レンズ保持部材23の外周には第1のコイル21が固定(保持)されている。第1のコイル21は、レンズ保持部材23の外周に導線を巻回して形成されている。第1のコイル21が通電されると、第1のコイル21を流れる電流と磁石25からの磁界との電磁相互作用により第1のコイル21及びレンズ保持部材23を一体としてZ1−Z2方向(光軸方向)に沿って移動させる電磁気力が生じる。これにより、オートフォーカス機能が実現される。
第2のコイル13は、X1−X2,Y1−Y2平面に沿って、ベース部材11の矩形の各辺の中央付近に点対称に4つ設けられている。第2のコイル13は、ベース部材11の各辺に沿う方向に長い渦巻き形状の導電パターンが形成されたシート状の基材を複数枚積層した多層基板14で構成されており、多層基板14は、ベース部材11上に接着剤で固定されている。磁石25からの磁界が第2のコイル13を横断する。そのため、第2のコイル13が通電されると、第2のコイル13を流れる電流と磁石25からの磁界との電磁相互作用により、可動ユニット5を全体的にX1−X2,Y1−Y2方向に沿って移動させる電磁気力が生じる。これにより、手振れ補正機能が実現される。なお、板状をなした磁石25は、第1のコイル21と対向する内面と、その反対の外面とで、異なる磁極となるように着磁されている。
図9は、図1に示すレンズ駆動装置1のケース39及びダンパ材9を省略した状態における下方側から見た斜視図である。図10は、ベース部材11の斜視図である。図11は、下側板バネ17の斜視図である。図12は、上側板バネ35の平面図である。
ベース部材11は、例えば、絶縁性の樹脂材料を成形して構成され、矩形状に形成されている。
ベース部材11の中央近傍には、図示しないイメージセンサに対応する位置に円形状の開口部11kが形成されている。
ベース部材11の4辺の各辺の所定箇所には、第2のコイル13(多層基板14)の位置決め用に用いられる位置決め部が設けられている。ベース部材11の上面には、図10に示すように、第2のコイル13を構成する多層基板14を接着剤で固定する固定部11aが4つ形成されている。各固定部11aを囲むように環状に形成された凹部には、余分な接着剤が収められている。
第2のコイル13を構成する多層基板14の下面には、図2及び図3に示すGMR素子462,463が実装されている。ベース部材11には、GMR素子462,463を収容する収容凹部11bが設けられている。
図9及び図10に示すように、ベース部材11には導電パターン15がメッキ処理により形成されている。導電パターン15は、ベース部材11の上面、下面及び開口部11kの内周面に形成されている。また、ベース部材11の4隅部には、貫通孔11cが形成されており、貫通孔11cの内周面及びその周囲には、一部の導電パターン15に導通する接続部151が形成されている。接続部151は、導電パターン15の一部であり、導電パターン15と同様にメッキ処理によって形成される。
図5〜図8及び図4に示すように、ベース部材11の貫通孔11cには、光軸方面であるZ1−Z2方向に延在したサスペンションワイヤ411,412,413,414の下端部(一端部)が挿入されて固定されている。当該固定は、接続部151に対する半田付けで行われるが、導電性接着剤等で行ってもよい。図9に示すように接続部151の下面にはサスペンションワイヤ411,412,413,414の下端部(一端部)を固定する半田フィレット153が形成されている。
なお、導電パターン15は、電気的に複数に分離されており、そのうちのいくつか(本実施形態では12個)が半田付けによって第2のコイル13を構成する多層基板14に形成された配線パターン(図示せず)に電気的に接続されている。これによって、導電パターン15を介して、第2のコイル13に電流を流したり、多層基板14に実装されたGMR素子462、463の出力を得ることができる。また、複数の導電パターン15は、ベース部材11の下面に導出されて、端子部15aとなっている。このうち2つの端子部15aから第1のコイル21に電流を流すことができる。
図4,図7及び図8に示すように、サスペンションワイヤ411,412,413,414は、細長い略円柱状で直線状に形成されている。サスペンションワイヤ411,412,413,414の上端部(他端部)は、上側板バネ35の4隅に形成された孔35g(図12参照)に挿入されて半田付けによって固定されている。サスペンションワイヤ411、412、413、414は、弾性を有した導電性の金属材料で形成されており、例えば、銅合金で形成されている。後述するように、サスペンションワイヤ411,412は、第1のコイル21に給電を行うためにも用いられる。
以下、サスペンションワイヤ411,412,413,414、並びに可動ユニット5の光軸方向と交差する方向の振動や共振を抑制する機構について詳細に説明する。
サスペンションワイヤ411,412,413,414は、前述したように下端部がベース部材11に形成された導電パターン15の接続部151に固定され、上端部が上側板バネ35に固定されており、可動ユニット5をX,Y方向に移動可能に支持している。
図5及び図6に示すように、サスペンションワイヤ411,412,413,414の上端部と下端部との間に位置する中間部85は、ダンパ材9に接触した状態でダンパ材9を貫通している。言い換えると、サスペンションワイヤ411〜414の中間部85は、ダンパ材9に埋設されている。
図7、図8及び図11に示すように、下側板バネ17は、サスペンションワイヤ411,412,413,414がそれぞれ挿通される貫通孔17a1が形成された環状保持部17aを4隅に有する。貫通孔17a1は、光軸方向から見た平面視における形状が、ケース39の平面視の形状(矩形状)に対応して、四角形状に形成されている。なお、環状保持部17aは、貫通孔17a1の全周を囲んでいる部分であり、ダンパ材9を保持する。
図5に示すように、環状保持部17aとサスペンションワイヤ411,412,413,414の中間部85との双方に接触するダンパ材9が設けられている。
図5,図6及び図7に示すように環状保持部17aは、下側板バネ17に設けられている。固定部材33は、この固定部材33の周囲に配置されるサスペンションワイヤ411,412,413,414とそれぞれ対向する4つの対向部33aを有する。対向部33aには,環状保持部17aの上側に位置し、環状保持部17aと共にダンパ材9を保持する保持部33bが設けられている。保持部33bは、その下側に位置する環状保持部17aの上側に重なるように配置される上側保持部である。
保持部33bは、対向部33aから外側へ突出し、少なくとも先端部に2つの突出部33b1を有する。環状保持部17aは、2つの突出部33b1の間から露出するように設けられている。
図7に示すように、突出部33b1は、上部(Z1側)が下部(Z2側)よりも対向部33aからの距離が短く形成された段差部33cを有している。なお、保持部33bの構成は、これに限らず、2つの突出部33b1の先端同士がつながった環状に形成されていてもよい。
固定部材33は、図2及び図3に示すように上側板バネ35が配置(載置)される略矩形状(より厳密には八角形状)の枠状部33dを有するとともに、柱状をなした対向部33aが枠状部33dの角部から下方へ延出して設けられている。固定部材33は合成樹脂材で形成されている。
図7に示すように、対向部33aは、サスペンションワイヤ411,412,413,414と対向する対向面33a1(側面)と、対向部33aの下端部に設けられ下側板バネ17(外側固定部17f)が固定される取付面33a2とを有する(図3参照)。取付面33a2には、下方に突出するボスが設けられている。
ダンパ材9は、少なくとも対向面33a1から環状保持部17aに渡って設けられている。図3に示す取付面33a2に固定される下側板バネ17の固定部(外側固定部17f)と環状保持部17aとが隣り合っている。
対向面33a1は、中央に位置する平坦な中央対向面33a11と、対向部33aの延出方向(光軸方向、Z1−Z2方向)と交差する方向における中央対向面33a11の両端部に隣接して配置される一対の側部対向面33a12とを有する。
一対の側部対向面33a12同士が互いに対向する(向き合う)ように形成されている。すなわち、一対の側部対向面33a12同士が互いに対向するように、側部対向面33a12が中央対向面33a11と角度を有している。
ダンパ材9は、図5及び図6に示すような形状となるように設けられるゲル状であり、製造工程においてサスペンションワイヤ411,412,413,414の中間部85付近にディスペンサ等によって塗布される。塗布されたダンパ材9は、表面張力によって、環状保持部17aの貫通孔17a1内に入り込んで保持された後に紫外線等を照射して硬化される。ダンパ材9の一部は、環状保持部17aの下面にも接触している。ダンパ材9は、紫外線硬化性のゲル状樹脂からなり、例えば、スリーボンド社製のシリコーンゲル(製品名:TB3168E)を用いることができる。
上述したように、環状保持部17aにダンパ材9を支持させることで、ダンパ材9を設計時に規定した位置に高精度に配置でき、ダンパ材9による振動抑制効果を高められる。また、環状保持部17aにダンパ材9を安定して保持でき、落下等の強い衝撃が加えられても、ダンパ材9が環状保持部17a等から脱落しにくいものとすることができる。
本実施形態では、ダンパ材9がサスペンションワイヤ411,412,413,414の中間部85を囲むように設けられているので、可動ユニット5(レンズ保持部材23)に光軸方向と交差する方向への振動が発生した場合でも、ダンパ材9をサスペンションワイヤ411,412,413,414の周囲に留めておくことができ、振動抑制効果を維持できる。
図12に示すように、上側板バネ35は、電気的に分離した導電性の金属板からなる第1の上側板バネ35aと第2の上側板バネ35bとを有する。第1の上側板バネ35a及び第2の上側板バネ35bは、全体として枠状をなすように、それぞれU字状(コ字状)に形成された外側部分35cと、この外側部分35cの内側に位置してレンズ保持部材23の上部に固定される内側部分35dと、内側部分35dと外側部分35cとの間に設けられた弾性腕部35eとを有する。外側部分35cは、前述した孔35gが形成されたワイヤ固定部35fとつながっている。
上側板バネ35の外側固定部を構成する外側部分35cは、枠状をした2つの部材である固定部材33(枠状部33d)とスペーサ37とで挟持され、接着剤で固定されている。また、内側固定部である内側部分35dは、内側部分35dに形成された複数の取付孔35hにレンズ保持部材23の上部に設けられたボスが挿入され、ボスの先端を潰すこと(かしめ)によって、レンズ保持部材23に固定される。
また、図3に示す第1のコイル21の一端は電線87を介して第1の上側板バネ35aに導通接続され、第1のコイル21の他端は電線89を介して第2の上側板バネ35bに導通接続されている。
この構成により、サスペンションワイヤ411と第1のコイル21の一端とが導通接続されると共に、サスペンションワイヤ412と第1のコイル21の他端とが導通接続され、第1のコイル21への給電が可能となる。
図2及び図5に示すように、ベース部材11の4辺の各々には、細長形状の第2のコイル13がそれぞれ対応して配置される。前述したように、4つの第2のコイル13は、矩形状をなした多層基板14の各辺に沿って形成されている。そして、この1つの多層基板14をベース部材11上に固定する構造にすることで、第2のコイル13の位置決めが容易になり、製造プロセスを簡単にできる。なお、それぞれの第2のコイル13の両端部は、ベース部材11に形成された導電パターン15に半田を介して導通している。
第2のコイル13には、磁石25からの磁界が横断する。そのため、第2のコイル13を流れる電流と磁石25からの磁界との電磁相互作用により、可動ユニット5を全体的にX方向や,Y方向あるいはX方向とY方向との間の方向に沿って移動させる電磁気力が生じる。
なお、本実施形態では、第2のコイル13は、導電性のパターンが渦巻き状に形成されたシート状の基材を複数枚積層することによって構成された多層基板(積層コイル)を用いているが、導線を巻いたコイルを用いてもよい。
金属板からなる下側板バネ17は、図11に示すように、環状の内側部分17bと、この内側部分17bよりも外側(外周側)に位置する4つの外側部分17cと、内側部分17bと各外側部分17cとの間に設けられた4つの弾性腕部17dとを有する。外側部分17cには、前述した環状保持部17aと外側固定部17fとが隣り合って設けられている。外側固定部17fは、環状保持部17aよりも弾性腕部17d側に位置するとともに、取付孔17f1が形成されている。下側板バネ17は図3に示す固定部材33の取付面33a2に外側固定部17fが固定される。当該固定は、かしめにより行われる。かしめは、取付孔17f1に挿通された取付面33a2のボスを先端側から潰して行われる。
また、下側板バネ17は、内側部分17bに設けられた4つの内側固定部17eがレンズ保持部材23の下部に接着剤で固定されている。
本実施形態では、下側板バネ17及び上側板バネ35が同じ部材である固定部材33に固定されているので、レンズ保持部材23が光軸(Z1−Z2方向)に対して傾きにくいものにすることができる。
図2及び図3に示すように、第1のコイル21は、略矩形状(より厳密には八角形状)をしており、レンズ保持部材23の外周に巻回して固定されている。第1のコイル21は、前述したようにサスペンションワイヤ411,412により給電される。
また、レンズ保持部材23の外側には、第1のコイル21の4辺部のそれぞれに隙間を有して対向する4個の磁石25が位置している。
固定部材33は、絶縁性の樹脂等で成形され、上側板バネ35及びスペーサ37が固定されている。
固定部材33は、多角形状(略矩形体)に形成された枠状部33dと、4隅に位置する対向部33aを有する。なお、対向部33aは、略矩形状の枠状部33dの角部において、枠状部33dから下方に突出した脚部によって構成されている。
磁石25は、隣り合う対向部33a(脚部)の間に位置決めされた状態で配置され、接着剤によって対向部33aの側面に固定されている。これにより、磁石25と固定部材33とは一体化されたものとなる。
ケース39は、図1ないし図3に示すように、光軸方向から見た平面視において、外形形状(輪郭)がX方向に延びる2辺とY方向に延びる2辺とを有した矩形状をなしており、下方側(Z2方向側)が開放された箱形状に形成されている。ケース39は、例えば、非磁性の金属板をしぼり加工することによって形成される。ケース39は、レンズ体3を露出させる開口部39kが形成された四角形状の天井部39aと、天井部39aの外縁部から下方に延びる4つの平板状の側壁部39bとを有する。なお、隣り合う側壁部39b,39bの間は、ケース39を加工する際に生じる円弧形状となっている。ケース39は、可動ユニット5や多層基板14等を収容するようにベース部材11に被せられ、接着剤によってベース部材11に固定される。
サスペンションワイヤ411,412,413,414によって支持された可動ユニット5は、光軸方向と交差する方向に移動可能となっているが、その移動量は、可動ユニット5の一部がケース39(側壁部39bの内面)に当接することで制限されている。これによって、サスペンションワイヤ411,412,413,414の塑性変形や破断を防止することができる。
また、前述したように、サスペンションワイヤ411,412,413,414が挿通される下側板バネ17の貫通孔17a1の平面視における形状は、ケース39を平面視した形状(矩形形状)に対応した矩形の四角形状(長方形状または正方形状)をなしている。すなわち、貫通孔17a1を構成する4辺(環状保持部17aの内縁部)は、それぞれ、ケース39の4つの側壁部39bとほぼ平行になるように形成されている。また、貫通孔17a1の四角形状において、X方向に延びる辺とY方向に延びる辺との長さの比は、X方向に延びる側壁部39bとY方向に延びる側壁部39bとの長さの比と、ほぼ同程度に設定されている。なお、貫通孔17a1は、可動ユニット5がケース39に当接した場合においても、サスペンションワイヤ411,412,413,414が環状保持部17aの内縁部に当接しないような大きさに形成されている。すなわち、貫通孔17a1は、サスペンションワイヤ411,412,413,414が不所望に変形しないように、僅かに余裕を持った大きさに形成されている。
以下、レンズ駆動装置1の作用を説明する。
[オートフォーカス]
オートフォーカス動作において、レンズ体3を介してイメージセンサに入射した光の結像結果に応じた撮像画像を基に、ピントが調整されるように第1のコイル21に電流が供給される。
そして、第1のコイル21を流れる電流と磁石25からの磁界との電磁相互作用により第1のコイル21及びレンズ保持部材23を一体として光軸方向(Z1−Z2方向)に沿って移動させる電磁気力が生じる。
[手振れ補正]
手振れ補正動作において、GMR素子462,463等で検出した位置情報を基に、第2のコイル13に通電される。なお、第2のコイル13は、X1−X2方向に延在する一対のコイルとY方向に延在する一対のコイルとに独立して電流を供給できるように構成されている。
第2のコイル13が通電されると、第2のコイル13を流れる電流と磁石25からの磁界との電磁相互作用により、レンズ保持部材23及び可動ユニット5を全体的にX1−X2,Y1−Y2方向に沿って移動させる電磁気力が生じる。そして、サスペンションワイヤ411,412,413,414で支持された可動ユニット5が、光軸方向(Z方向)と直交する手振れ補正方向(X1−X2,Y1−Y2方向)に移動する。
このとき、サスペンションワイヤ411,412,413,414の中間部85が環状保持部17aに保持されたダンパ材9に接触しているので、レンズ保持部材23及び可動ユニット5が振動して共振することを回避できる。これにより、手振れ補正を適切に行うことができる。
以上説明したように、レンズ駆動装置1によれば、環状保持部17aとサスペンションワイヤ411,412,413,414の中間部85との双方に接触するダンパ材9が設けられている。
ダンパ材9は、サスペンションワイヤ411,412,413,414が挿通される貫通孔17a1が形成された環状保持部17aに保持されたものであり、サスペンションワイヤ411、412,413、414は、可動ユニット5から露出しているので、ダンパ材9を塗布しやすい。また、ダンパ材9は環状保持部17aに保持されるので、その保持が確実なものとなる。
また、レンズ駆動装置1によれば、環状保持部17aは、下側板バネ17に設けられているので、環状保持部17aを有する部材を、別途必要としない。
また、レンズ駆動装置1によれば、図7に示すように、環状保持部17aは、下側板バネ17に設けられており、固定部材33は、サスペンションワイヤ411,412,413,414と対向する対向部33aを有し、対向部33aには環状保持部17aの上側に位置し、環状保持部17aと共にダンパ材9を保持する保持部33bが設けられている。そのため、図6に示すように、ダンパ材9は、下側板バネ17の環状保持部17aと固定部材33の保持部33bとで保持されるので、より多くのダンパ材9を確実に保持することができ、ダンパ機能が損なわれにくい。また、環状保持部17aが下側板バネ17に設けられているので、合成樹脂の部材に環状保持部を成形加工で設ける場合に比べて、環状保持部17aを得やすい。すなわち固定部材33(対向部33a)が樹脂であるので、薄い環状部を成形加工で得るのが難しいが、下側板バネ17は金属であるため環状に容易に形成できる。
また、レンズ駆動装置1では、図7に示すように、保持部33bは、対向部33aから外側へ突出し、少なくとも先端部に2つの突出部33b1を有して構成されており、環状保持部17aは、2つの突出部33b1の間から露出するように設けれている。そのため、ダンパ材9と保持部33bとの接触面積を増やして、多くのダンパ材9を保持部33b及び環状保持部17aに保持することができる。また、環状保持部17aは、保持部33bの2つの突出部33b1の間に露出するように設けられているので、ダンパ材9を安定して確実に保持部33b及び環状保持部17aで保持できる。
また、レンズ駆動装置1によれば、突出部33b1は、上部が下部よりも対向部33aからの距離が短く形成された段差部33cを有している。そのため、ダンパ材9との接触面積を更に増やすことができる。
また、レンズ駆動装置1では、図7に示すように、固定部材33は、上側板バネ35が配置される枠状部33dを有するとともに、対向部33aが枠状部33dから下方へ延出して設けられている。また、対向部33aは、サスペンションワイヤ411,412,413,414と対向する対向面33a1(側面)と、対向部33aの下端部に設けられ下側板バネ17が固定される図3に示す取付面33a2とを有する。さらに、ダンパ材9は、少なくとも対向面33a1から環状保持部17aに渡って設けられる。また、取付面33a2に固定される下側板バネ17の固定部(外側固定部17f)と環状保持部17aとが隣り合っている。
この構成により、ダンパ材9の塗布量を多くできるので、長期に渡ってダンパ機能を確保することができる。また、環状保持部17aは下側板バネ17の固定部(外側固定部17f)に隣り合った位置に設けられているので、落下等の強い衝撃が加えられても、環状保持部17aが大きく変形することは無く、ダンパ材9の保持部33bや環状保持部17a等からの脱落を防ぐことができる。
また、レンズ駆動装置1では、対向面33a1は、中央に位置する中央対向面33a11と、対向部33aの延出方向(光軸方向)と交差する方向における中央対向面33a11の両端部に隣接して配置される一対の側部対向面33a12とを有する。また、一対の側部対向面33a12同士が互いに対向する(向き合う)ように形成されている。
この構成によれば、固定部材33の対向面33a1は、中央対向面33a11とその両側に位置する一対の側部対向面33a12とを有し、一対の側部対向面33a12同士が対向するように設けられているので、ダンパ材9の一部が互いに対向する一対の側部対向面33a12と接するものとなり、対向面33a1から環状保持部17aに渡って設けられたダンパ材9の保持をより確実なものとすることができる。
また、レンズ駆動装置1では、可動ユニット5を収容する平面視して矩形状のケース39を具備し、環状保持部17aの貫通孔17a1の平面視における形状は、ケース39の平面形状に対応した略四角形状をなしている。
この構成によれば、貫通孔17a1を、ケース39内で可動ユニット5が移動可能な範囲に対応させた略四角形状とすることができるので、貫通孔17a1を小さくして、ダンパ材9が貫通孔17a1から脱落しにくいものとすることができる。また、貫通孔17a1が形成される環状保持部17aも小さく形成できるので、例えば、貫通孔を円形状とした場合に比べて、レンズ駆動装置1の小型化を図ることができる。
本発明は上述した実施形態には限定されない。
すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
上述した実施形態では、下側板バネ17に環状保持部17aを設けた場合を例示したが、固定部材33あるいはそれ以外の部材に環状保持部を設けてもよい。また、環状保持部を、下側板バネ17と固定部材33の両方に設けても構わない。
なお、環状保持部(17a)は、貫通孔(17a1)を囲んでいる部分であるが、貫通孔の全周を完全に囲んでいる必要はなく、塗布したダンパ材9を保持可能であれば、環状保持部の一部が途切れていても構わない。ただし、この場合においても、サスペンションワイヤを基準として、光軸から遠い側に位置する環状保持部は連続して形成されたものとする。
また、固定部材33に保持部33bを設けた場合を例示したが、保持部33bを設けずに、環状保持部17aのみでダンパ材9を保持する構成にしてもよい。
また、環状保持部17aの貫通孔17a1の形状は、矩形以外でもよい。
また、上述した実施形態では、環状保持部17aは、下側板バネ17のみで構成されたものであるが、下側板バネ17と固定部材33とで、ダンパ材9を保持する環状保持部が構成されていてもよい。すなわち、例えば、下側板バネ17の貫通孔17a1と取付孔17f1とがつながっており、サスペンションワイヤの光軸から遠い外周側は、下側板バネ17の一部(外側保持部)が対向し、光軸に近い内周側は、固定部材33の対向部に形成された保持部(内側保持部)と対向して、外側保持部と内側保持部とで環状保持部が構成されていてもよい。このように、いずれの場合においても、下側板バネには、サスペンションワイヤの光軸から遠い(離れた)外周側において、サスペンションワイヤと対向する外側保持部が、環状保持部の少なくとも一部として形成されているものとする。
また、上述した実施形態では、4本のサスペンションワイヤ411,412,413,414を用いた場合を例示したが、サスペンションワイヤの数は特に限定されない。
また、上述した実施形態では、1本のサスペンションワイヤ411,412,413,414の中間部85を1つのダンパ材9で接触する場合を例示したが、中間部あるいは中間部以外の異なる位置で複数のダンパ材9と接触するようにしてもよい。
また、1つのサスペンションワイヤ411,412,413,414に対して、Z方向の異なる位置に複数の環状保持部17a及びダンパ材9を設けてもよい。
また、ダンパ材9の部材は、振動吸収性があればゲル状のものに限定されない。
また、上述した実施形態では第1の上側板バネ35aと第2の上側板バネ35bとを物理的に分離している場合を例示したが、電気的に分離されていれば一つのモジュールとして構成してもよい。
上述した実施形態では、第1駆動機構55(オートフォーカス機構)と第2駆動機構57(手振れ補正機構)とで、磁石25を共用する場合を例示したが、それぞれに対応して異なる磁石を用いる構成にしてもよい。
また、上述した実施形態では、サスペンションワイヤ411,412,413,414の他端部を上側板バネ35に固定する場合を例示したが、固定部材33に固定するようにしてもよい。
本発明は、サスペンションワイヤを用いたレンズ駆動装置に適用可能である。
1…レンズ駆動装置
3…レンズ体
5…可動ユニット
7…固定ユニット
9…ダンパ材
11…ベース部材
13…第2のコイル
14…多層基板
15…導電パターン
17…下側板バネ
17a…環状保持部
17a1…貫通孔
17f…外側固定部(固定部)
21…第1のコイル
23…レンズ保持部材
25…磁石
33…固定部材
33a…対向部
33a1…対向面
33a11…中央対向面
33a12…側部対向面
33a2…取付面
33b…保持部
33b1…突出部
33d…枠状部
35…上側板バネ
37…スペーサ
39…ケース
411,412,413,414…サスペンションワイヤ
85…中間部
55…第1駆動機構
57…第2駆動機構
462,463…GMR素子

Claims (7)

  1. レンズ体を保持可能なレンズ保持部材及び当該レンズ保持部材を光軸方向へ移動させる第1駆動機構を含む可動ユニットと、前記可動ユニットを光軸方向と交差する方向へ移動可能に支持すると共に当該可動ユニットから露出するように設けられたサスペンションワイヤと、前記可動ユニットを光軸方向と交差する方向へ移動させる第2駆動機構とを備え、
    前記可動ユニットは、
    前記レンズ保持部材を光軸方向へ移動可能に支持する上側板バネ及び下側板バネと、前記上側板バネ及び下側板バネが固定される固定部材と、を有したレンズ駆動装置において、
    前記可動ユニットは、前記サスペンションワイヤが挿通される貫通孔が形成された環状保持部を有し、
    前記環状保持部と前記サスペンションワイヤの中間部との双方に接触するダンパ材が前記環状保持部に保持されており、
    前記環状保持部の少なくとも一部は、前記下側板バネに設けられており、前記固定部材は、前記サスペンションワイヤと対向する対向部を有し、前記対向部には、前記下側板バネに形成された前記環状保持部の少なくとも一部と共に前記ダンパ材を保持する保持部が設けられていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記保持部は、前記下側板バネに形成された前記環状保持部の上側に位置すると共に前記対向部から外側へ突出し、少なくとも先端部に2つの突出部を有して構成されており、前記環状保持部は、前記2つの突出部の間から露出するように設けれている請求項に記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記突出部は、上部が下部よりも前記対向部からの距離が短く形成された段差部を有している請求項に記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記固定部材は、枠状部を有するとともに、前記対向部が前記枠状部から下方へ延出して設けられており、前記対向部は、前記サスペンションワイヤと対向する対向面と、当該対向部の下端部に設けられ前記下側板バネが固定される取付面とを有し、前記取付面に固定される前記下側板バネの固定部と前記環状保持部とが隣り合っている請求項のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記ダンパ材が、少なくとも前記対向面から前記環状保持部に渡って設けられている請求項に記載のレンズ駆動装置。
  6. 前記対向面は、中央に位置する中央対向面と、前記対向部の延出方向と交差する方向における前記中央対向面の両端部に隣接して配置される一対の側部対向面とを有し、前記一対の側部対向面同士が互いに対向するように形成されている請求項に記載のレンズ駆動装置。
  7. 前記可動ユニットを収容するケースを具備し、前記ケースは、光軸方向に沿った平面視において矩形状に形成されており、前記貫通孔は、平面視における形状が前記ケースの平面視の形状に対応した略四角形状をなしている請求項1〜のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
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