JP2021175989A - レンズ駆動装置及びカメラモジュール - Google Patents

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寛志 長田
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Toshiyuki Tanaka
彰良 猿舘
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Abstract

【課題】並置された複数のレンズ保持部材を含むレンズ駆動装置によるレンズ調整機能の信頼性を向上させること。【解決手段】レンズ駆動装置101は、第1コイル3Aと対向する磁石5A、5B、5C、及び、第2コイル3Bと対向する磁石5A、5B、5Dを含む駆動磁石5と、駆動磁石5を保持する磁石ホルダMHと、磁石ホルダMHに対して第1レンズ保持部材2A及び第2レンズ保持部材2Bを光軸方向に移動可能に支持する板ばね6と、光軸方向において駆動磁石5と対向するコイル9が設けられた固定側部材RGと、固定側部材RGに対して、磁石ホルダMHを、光軸方向と交差する方向に移動可能に支持するワイヤ8と、を備えている。駆動磁石5を構成する磁石5A〜5Dは、第1レンズ保持部材2Aと第2レンズ保持部材2Bとを囲むように配置されている。そして、磁石5A及び5Bは、第1レンズ保持部材2Aを挟んで対向している。【選択図】図4

Description

本開示は、カメラ付き携帯機器等に搭載されるレンズ駆動装置、及び、レンズ駆動装置を含むカメラモジュールに関する。
従来、並置された2つのレンズ駆動装置を含むカメラモジュールが知られている(例えば、特許文献1参照。)。2つのレンズ駆動装置は、それぞれ、自動焦点調整機能及び画像安定化機能(手振れ補正機能)を備えている。
一般に、手振れ補正機能付きのレンズ駆動装置のハウジング(ケース)は、非磁性の金属部材で形成されている。磁石とケースとの間で磁力(引力)が作用しないようにするためである。
特開2017−194679号公報
しかしながら、このようなレンズ駆動装置が2つ並べて配置されると、一方のレンズ駆動装置は、隣に配置されている他方のレンズ駆動装置における磁石の磁場の影響を受け、手振れ補正機能等のレンズ調整機能を適切に実行できないおそれがある。非磁性の金属部材で形成されたケースは、外部への磁場漏れを抑制できないためである。
そこで、並置された複数のレンズ保持部材を含むレンズ駆動装置によるレンズ調整機能の信頼性を向上させることが望ましい。
本発明の実施形態に係るレンズ駆動装置は、第1レンズ体を保持可能で且つ第1コイルが設けられた第1レンズ保持部材と、前記第1レンズ保持部材に並んで配置されるとともに、第2レンズ体を保持可能で且つ第2コイルが設けられた第2レンズ保持部材と、光軸方向と交差する方向において前記第1コイルと対向する磁石、及び、光軸方向と交差する方向において前記第2コイルと対向する磁石、を含む駆動磁石と、前記駆動磁石を保持する磁石ホルダと、前記磁石ホルダに対して前記第1レンズ保持部材を光軸方向に移動可能に支持する第1支持部分、及び、前記磁石ホルダに対して前記第2レンズ保持部材を光軸方向に移動可能に支持する第2支持部分を含む第1支持体と、光軸方向において前記駆動磁石と対向する固定側コイルが設けられた固定側部材と、前記固定側部材に対して、前記磁石ホルダを、光軸方向と交差する方向に移動可能に支持する第2支持体と、を備え、前記駆動磁石を構成する磁石は、前記第1レンズ保持部材と前記第2レンズ保持部材とを囲むように配置され、前記駆動磁石を構成する少なくとも2つの磁石は、前記第1レンズ保持部材を挟んで対向している。
上述のレンズ駆動装置は、並置された複数のレンズ保持部材を含む構成で、レンズ調整機能の信頼性を向上させることができる。
レンズ駆動装置の斜視図である。 レンズ駆動装置の分解斜視図である。 下側部材の分解斜視図である。 可動側部材の分解斜視図である。 固定側部材の分解斜視図である。 コイル、上側板ばね及び金属部材の斜視図である。 レンズ駆動装置の概略図である。 コイル、上側板ばね及び金属部材の斜視図である。 可動側部材の分解斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係るレンズ駆動装置101について図面を参照して説明する。図1は、レンズ駆動装置101の斜視図である。図2は、レンズ駆動装置101の分解斜視図であり、ケース4が下側部材LBから分離された状態を示す。図3は、下側部材LBの分解斜視図であり、可動側部材MBが固定側部材RGから分離された状態を示す。図4は、可動側部材MBの分解斜視図である。図5は、固定側部材RGの分解斜視図である。
レンズ駆動装置101は、図2に示すように、固定側部材RGの一部であるケース4と、下側部材LBと、を含む。
下側部材LBは、図3に示すように、可動側部材MBと、固定側部材RGの一部であるワイヤ8、コイル基板17及びベース部材18とを含む。
可動側部材MBは、図4に示すように、レンズ体(図示せず。)を保持可能なレンズ保持部材2と、レンズ体に関する光軸JDに沿ってレンズ保持部材2を移動させる軸方向駆動機構MKと、レンズ保持部材2を光軸JDに沿って移動可能に支持する第1支持体としての板ばね6と、板ばね6が固定される磁石ホルダMHと、を含む。レンズ体は、例えば、少なくとも1枚のレンズを備えた筒状のレンズバレルであり、その中心軸線が光軸JDに沿うように構成されている。
本実施形態では、レンズ保持部材2は、第1レンズ体(図示せず。)を保持可能な第1レンズ保持部材2A、及び、第2レンズ体(図示せず。)を保持可能な第2レンズ保持部材2Bを含む。
軸方向駆動機構MKは、レンズ保持部材2に対して八角環状に巻かれるコイル3と、コイル3と対向して配置される4つの磁石5A〜5Dとを含む。以下では、レンズ保持部材2を駆動するための4つの磁石5A〜5Dは、集合的に「駆動磁石5」と称される。本実施形態では、駆動磁石5を構成する4つの磁石5A〜5Dの全ては、第1レンズ保持部材2Aと第2レンズ保持部材2Bの双方を囲む環状領域に沿って配置されている。すなわち、第1レンズ保持部材2Aと第2レンズ保持部材2Bとの間には、駆動磁石5を構成する磁石は配置されていない。
具体的には、軸方向駆動機構MKは、第1レンズ体に関する光軸JD1に平行な方向(Z軸に平行な方向)に沿って第1レンズ保持部材2Aを移動させる第1駆動機構、及び、第2レンズ体に関する光軸JD2に平行な方向(Z軸に平行な方向)に沿って第2レンズ保持部材2Bを移動させる第2駆動機構を含む。なお、光軸JD1と光軸JD2は平行である。
第1駆動機構は、第1レンズ保持部材2Aに巻かれる第1コイル3Aと、第1コイル3Aと対向して配置される3つの磁石5A、5B及び5Cとを含む。具体的には、第1駆動機構は、第1コイル3Aと、Y軸に平行な方向において第1コイル3Aと対向するように配置された2つの磁石5A及び5Bのそれぞれの左側(−X側)の部分と、X軸に平行な方向において第1コイル3Aと対向するように配置された磁石5Cと、で構成される。
第2駆動機構は、第2レンズ保持部材2Bに巻かれる第2コイル3Bと、第2コイル3Bと対向して配置される3つの磁石5A、5B及び5Dとを含む。具体的には、第2駆動機構は、第2コイル3Bと、Y軸に平行な方向において第2コイル3Bと対向するように配置された2つの磁石5A及び5Bのそれぞれの右側(+X側)の部分と、X軸に平行な方向において第2コイル3Bと対向するように配置された磁石5Dと、で構成される。
磁石5A及び5Bは、第1駆動機構及び第2駆動機構のそれぞれに含まれている。すなわち、磁石5Aは、第1駆動機構及び第2駆動機構のそれぞれによって共用され、磁石5Bは、第1駆動機構及び第2駆動機構のそれぞれによって共用される。共用磁石としての磁石5A及び5Bは、X軸に平行な方向に沿って延在している。また、磁石5C及び5Dは、X軸と直交するY軸に平行な方向に沿って延在している。
磁石ホルダMHは、磁石5A〜5Dを保持できるように構成されている。本実施形態では、磁石ホルダMHは、液晶ポリマー(LCP)等の合成樹脂を射出成形することで形成されている。図4に示すように、磁石ホルダMHは、矩形状の枠体であり、外枠の内側に磁石5A〜5Dが配置されている。本実施形態では、磁石ホルダMHは、第1レンズ保持部材2Aと第2レンズ保持部材2Bとの間に位置するように設けられた壁部MHwを含むが、この壁部MHwは無くてもよい。
固定側部材RGは、図2に示すように、ケース4と、金属部材7が埋め込まれたベース部材18とを含む。金属部材7は、導電性材料で形成され、コイル3及びコイル9のそれぞれと外部との通電を可能にする。本実施形態では、金属部材7は、図5に示すように、銅若しくは鉄又はそれらを主成分とする合金等で形成された10個の独立した金属部材7A〜7Jを含む。金属部材7A〜7Hのそれぞれは端子7AT〜7HTを含む。金属部材7I及び7Jは、補強部材として機能する。
第1支持体としての板ばね6は、磁石ホルダMHに対してレンズ保持部材2を光軸JDに平行な方向に移動可能に支持する。具体的には、板ばね6は、磁石ホルダMHに対して第1レンズ保持部材2Aを光軸JD1に平行な方向に移動可能に支持する第1支持部分、及び、磁石ホルダMHに対して第2レンズ保持部材2Bを光軸JD2に平行な方向に移動可能に支持する第2支持部分を含む。
本実施形態では、板ばね6は、図4に示すように、磁石ホルダMHの+Z側に配置される上側板ばね16と、磁石ホルダMHの−Z側に配置される下側板ばね26とを含む。上側板ばね16は、第1レンズ保持部材2Aに関する上側板ばね16A及び16Bと、第2レンズ保持部材2Bに関する上側板ばね16C及び16Dとを含む。第1支持部分は、上側板ばね16A及び16Bと下側板ばね26の−X側部分(左側部分26L)とで構成されている。第2支持部分は、上側板ばね16C及び16Dと下側板ばね26の+X側部分(右側部分26R)とで構成されている。
ワイヤ8は、固定側部材RGに対して、光軸JDに非平行な方向に、可動側部材MBを移動可能に支持する第2支持体として機能するサスペンションワイヤである。例えば、ワイヤ8は、固定側部材RGとしてのベース部材18に対して、光軸JDに垂直な方向に磁石ホルダMHを移動可能に支持する。本実施形態では、ワイヤ8は、例えば銅合金等の導電性を有し且つ弾性に優れた金属材料で形成された4本のワイヤ8A〜8Dを含む。4本のワイヤ8A〜8Dのそれぞれは、基端部(−Z側の端部)が半田付け等で金属部材7に固定され、且つ、先端部(+Z側の端部)が半田付け等で上側板ばね16に固定されている。この構成により、可動側部材MBは、4本のワイヤ8A〜8Dで、光軸JDに垂直な方向である第1方向(X軸に平行な方向)と第2方向(Y軸に平行な方向)に移動可能に支持されている。
コイル基板17は、径方向駆動機構RKを構成するコイル9を含む。本実施形態では、固定側コイルとしてのコイル9は、積層コイルであり、図5に示すように、4つのコイル9A〜9Dを含む。
径方向駆動機構RKは、レンズ体に関する光軸JDに垂直な第1方向に沿って磁石ホルダMHを移動させる第3駆動機構、及び、レンズ体に関する光軸JDに垂直な第2方向に沿って磁石ホルダMHを移動させる第4駆動機構を含む。
第3駆動機構は、コイル基板17に設けられた第3コイルとしてのコイル9C及び9Dと、第3方向(Z軸に平行な方向)においてコイル9C及び9Dのそれぞれと対向するように配置される磁石5C及び5Dとを含む。具体的には、第3駆動機構は、コイル9C及び9Dと、第3方向において2つのコイル9C及び9Dのそれぞれと対向するように配置された2つの磁石5C及び5Dとで構成される。
第4駆動機構は、コイル基板17に設けられた第4コイルとしてのコイル9A及び9Bと、第3方向においてコイル9A及び9Bのそれぞれと対向するように配置される磁石5A及び5Bとを含む。具体的には、第4駆動機構は、コイル9A及び9Bと、第3方向において2つのコイル9A及び9Bのそれぞれと対向するように配置された2つの磁石5A及び5Bとで構成される。
レンズ駆動装置101は、例えば、略直方体形状を有し、撮像素子(図示せず。)を実装した基板(図示せず。)の上に取り付けられる。カメラモジュールは、例えば、基板と、レンズ駆動装置101と、レンズ保持部材2に装着されたレンズ体と、レンズ体に対向するように基板に実装された撮像素子とで構成される。コイル3は、上側板ばね16、ワイヤ8、金属部材7及び基板を介して電源に接続される。コイル9は、金属部材7及び基板を介して電源に接続される。そのため、上側板ばね16、ワイヤ8及び金属部材7は、導電性材料で形成されている。コイル3に電流が流れると、軸方向駆動機構MKは、光軸JDに平行な方向に沿った電磁力を発生させる。同様に、コイル9に電流が流れると、径方向駆動機構RKは、光軸JDに垂直な方向に沿った電磁力を発生させる。
レンズ駆動装置101は、光軸JDに平行な方向に沿った電磁力を利用し、撮像素子の+Z側(被写体側)で、光軸JDに平行な方向に沿ってレンズ保持部材2を移動させることでレンズ調整機能の一例である自動焦点調整機能を実現する。具体的には、レンズ駆動装置101は、撮像素子から離れる方向にレンズ保持部材2を移動させてマクロ撮影を可能にし、撮像素子に近づく方向にレンズ保持部材2を移動させて無限遠撮影を可能にしている。
レンズ駆動装置101は、光軸JDに垂直な方向に沿った電磁力を利用し、撮像素子の+Z側(被写体側)で、光軸JDに垂直な方向に沿ってレンズ保持部材2を移動させることでレンズ調整機能の別の一例である手振れ補正機能を実現する。
次に、第1レンズ保持部材2Aについて説明する。第1レンズ保持部材2Aに関する説明は、第2レンズ保持部材2Bにも適用される。第1レンズ保持部材2Aは、液晶ポリマー(LCP)等の合成樹脂を射出成形することで形成されている。具体的には、第1レンズ保持部材2Aは、図4に示すように、光軸JD1に沿って貫通するように形成された筒状部12と、筒状部12の撮像素子側(−Z側)の端部における外周面から径方向外側に突出するフランジ部(鍔部)52とを含む。
筒状部12の内周面には接着剤によって第1レンズ体が固定される。そのため、筒状部12の内周面には、ねじ溝が形成されていない。但し、筒状部12の内周面には、第1レンズ体が螺着されるように、ねじ溝が設けられていてもよい。また、筒状部12には、被写体側の端面に台座部12dが設けられている。台座部12dには、上側板ばね16の内側部分16iが載置される。
筒状部12の外周面には第1コイル3Aを内側から支持する外壁部としてのコイル支持部12jが設けられている。コイル支持部12jは、八角環状の第1コイル3Aを支持できるよう、全体として上面視で八角形状の外形を有する。コイル支持部12jの被写体側には、光軸JD1に平行な方向においてフランジ部52と対向するように径方向外側に突出した庇部12hが形成されている。第1コイル3Aの巻回部13は、コイル支持部12jに支持され且つ光軸JD1に平行な方向において庇部12hとフランジ部52との間に挟まれるようにして第1レンズ保持部材2Aの外周面側に八角環状に巻かれる。この構成において、庇部12h及びフランジ部52は、光軸JD1に平行な方向における巻回部13の移動を規制する規制部として機能する。
第1レンズ保持部材2Aは、被写体側(+Z側)の面から上方(+Z方向)に突出した、角形凸状の2つの突出部72と丸形凸状の4つの突設部2tとを含む。
突出部72は、第1コイル3A(巻回部13)の巻き始め側の線材に対応する突出部72Aと、第1コイル3A(巻回部13)の巻き終わり側の線材に対応する突出部72Bとを含む。第1コイル3Aを構成する線材の両端は、突出部72に巻き付けられて保持されている。線材の巻き付けは、例えば、自動巻線機を用いて行われる。
突設部2tは、上側板ばね16Aに対応する2つの突設部2tと、上側板ばね16Bに対応する2つ突設部2tとを含む。突設部2tには、上側板ばね16A及び16Bのそれぞれの内側部分16iが装着されて固定されている。内側部分16iの固定は、図4に示すように、内側部分16iに形成された貫通孔H1に挿通された突設部2tを熱かしめ又は冷間かしめすることによって実現される。図4では、突設部2tは、熱かしめ又は冷間かしめが施された後の先端が変形した状態で表されている。
次に、軸方向駆動機構MKについて説明する。軸方向駆動機構MKは、図4に示すように、コイル3と、コイル3に対向するように配置された駆動磁石5とを含む。そして、軸方向駆動機構MKは、コイル3に流れる電流と駆動磁石5が発生する磁界とで駆動力(推力)を発生させ、レンズ保持部材2を光軸JDに沿って上下に移動させることができる。
コイル3は、レンズ保持部材2の外周に導電性の線材を巻回して形成されている。コイル3は、八角環状に巻かれて形成された巻回部13と、巻回部13から延びて突出部72に巻き付けられる延在部33とを含む。図4は、明瞭化のため、巻回部13に関しては、絶縁材料で表面を被覆された導電性の線材の詳細な巻回状態の図示を省略している。巻回部13を図示する他の図においても同様である。
延在部33は、コイル3の巻き始め側で巻回部13の内周側に位置する巻回部13の端部(巻き始め部分)に繋がっている延在部33Aと、コイル3の巻き終わり側で巻回部13の外周側に位置する巻回部13の端部(巻き終わり部分)に繋がっている延在部33Bとを含む。
レンズ保持部材2の外周に巻回されたコイル3の巻回部13は、レンズ保持部材2の周囲を囲む位置に配置される。また、巻回部13は、コイル支持部12jにより内側から支持された状態で、庇部12hとフランジ部52とで挟まれるようにして、フランジ部52の被写体側に保持されている。また、巻回部13の内周面がコイル支持部12jにより等方的にバランス良く支持されるため、巻回部13は、コイル3の中心軸とレンズ保持部材2の中心軸とが一致した状態で、レンズ保持部材2に保持される。このように、レンズ保持部材2に保持されたレンズ体の光軸JDは、レンズ保持部材2及びコイル3のそれぞれの中心軸と容易に一致するように構成されている。コイル3の巻回部13は、接着剤でコイル支持部12jに固定されていてもよい。
次に、ケース4について説明する。本実施形態では、ケース4は、オーステナイト系ステンレス鋼等の非磁性金属で形成された板材に抜き加工及び絞り加工を施して作製されている。非磁性金属で形成されているため、ケース4は、軸方向駆動機構MK及び径方向駆動機構RKに磁気的な悪影響を及ぼすことはない。
ケース4は、図2に示すように、収納部4sを定める箱状の外形を有する。そして、ケース4は、矩形環状の外壁部4Aと、外壁部4Aの上端(+Z側の端)と連続するように設けられた平板状の上面部4Bとを有する。外壁部4Aは、互いに対向する一対の第1側板部4A1と、第1側板部4A1に垂直で且つ互いに対向する一対の第2側板部4A2とを有する。また、ケース4は、図1に示すように、ベース部材18に結合されてベース部材18と共に筐体を構成する。
次に、駆動磁石5について説明する。駆動磁石5は、図4に示すように角柱形状を有し、磁石ホルダMH内に収容される。具体的には、磁石5A〜5Dは、磁石ホルダMHに接着剤で固定され、且つ、コイル3の外側でコイル3と対向するように配置されている。そして、磁石5A〜5Dは、例えば、N極側をコイル3に向けて配置される。
次に、板ばね6について説明する。板ばね6は、銅合金を主な材料とした金属板から作製されている。
板ばね6は、図4に示すように、磁石ホルダMHの+Z側に配置される上側板ばね16と、磁石ホルダMHの−Z側に配置される下側板ばね26とを含む。上側板ばね16は、第1レンズ保持部材2Aに関する上側板ばね16A及び16Bと、第2レンズ保持部材2Bに関する上側板ばね16C及び16Dを含む。
上側板ばね16は、図6に示すように、レンズ保持部材2に固定される可動側支持部としての内側部分16iと、磁石ホルダMHに固定される固定側支持部としての外側部分16eと、内側部分16iと外側部分16eとの間に位置する弾性腕部16gとを含む。外側部分16eは、ワイヤ固定部16sを含む。ワイヤ固定部16sは、ワイヤ8の上端部に接続される。
上側板ばね16がレンズ駆動装置101に組み込まれた際には、内側部分16iは、レンズ保持部材2の台座部12d(図4参照。)に載置される。そして、内側部分16iに形成された貫通孔H1に挿通された突設部2tを熱かしめ又は冷間かしめすることにより、内側部分16iはレンズ保持部材2に固定される。外側部分16eは、磁石ホルダMHの上面(+Z側の面)に固定される。外側部分16eの固定は、図4に示すように、磁石ホルダMHに形成された凹部MHtに塗布された接着剤によって実現される。磁石ホルダMHに外側部分16eが重ねられた際に、接着剤の一部は、外側部分16eに形成された貫通孔H2を介して外側部分16eの上面側(+Z側)に至るため、確実に外側部分16eを磁石ホルダMHに固定することができる。
図6に示すように、上側板ばね16A及び16Dは、Y軸に平行な線分L1に関して線対称となり、上側板ばね16A及び16Bは、X軸に平行な線分L2に関して線対称となるように形成されている。すなわち、上側板ばね16A〜16Dのそれぞれは、同じ形状を有する。そのため、この構成は、部品点数を減らすことができる。また、上側板ばね16は、この構成により、レンズ保持部材2をバランス良く空中で支持できる。また、上側板ばね16は、4本のワイヤ8A〜8Dによって支持される可動側部材MBの重量バランスに悪影響を及ぼすこともない。
下側板ばね26は、図4に示すように、左側部分26L及び右側部分26Rを含む。左側部分26L及び右側部分26Rは何れも、内側形状が円形状となるように構成されている。そして、下側板ばね26は、レンズ保持部材2に固定される可動側支持部としての内側部分26iと、磁石ホルダMHに固定される固定側支持部としての外側部分26eと、内側部分26iと外側部分26eとの間に位置する弾性腕部26gとを含む。具体的には、左側部分26Lは、内側部分26Liと、外側部分26Leと、弾性腕部26Lgとを含み、右側部分26Rは、内側部分26Riと、外側部分26Reと、弾性腕部26Rgとを含む。
第1レンズ保持部材2Aの撮像素子側の面に設けられた、光軸JD1を挟んだ一対の台座部12b(図4参照。)は、接着剤で下側板ばね26の左側部分26Lにおける一対の内側部分26Liに固定される。図4では、一対の台座部12bの一方のみが見えている。これにより、内側部分26Liは、第1レンズ保持部材2Aに固定される。第2レンズ保持部材2Bと下側板ばね26の右側部分26Rとの接着についても同様である。
磁石ホルダMHは、図4に示すように、撮像素子側(−Z側)の面から下方(−Z方向)に突出する角形凸状の4つの突出部MHrと丸形凸状の4つの突設部MHpとを含む。図4では、突出部MHr及び突設部MHpがそれぞれ1つずつ破線で示されている。突出部MHrは、下側板ばね26の外側部分26eに形成された位置合わせ孔としての矩形の貫通孔H3に嵌め込まれる。突設部MHpは、下側板ばね26の外側部分26eに形成された貫通孔H4に挿通される。そして、下側板ばね26の磁石ホルダMHへの固定は、貫通孔H4に挿通された突設部MHpを熱かしめ又は冷間かしめすることによって実現される。
レンズ保持部材2と磁石ホルダMHとが板ばね6で接続された状態では、板ばね6は、磁石ホルダMHに対してレンズ保持部材2が光軸JDに沿って移動可能となるように、レンズ保持部材2を空中で支持している。
上側板ばね16は、コイル3に電流を供給するための給電部材としても機能する。具体的には、図6に示すように、上側板ばね16Aの接続板部16AHは、導電性接合剤ADを介して第1コイル3Aの延在部33Aに通電可能に接続されている。また、上側板ばね16Aのワイヤ固定部16Asは、ワイヤ8A及び金属部材7Aの端子7ATを介して電源に通電可能に接続されている。同様に、上側板ばね16Bの接続板部16BHは、導電性接合剤ADを介して第1コイル3Aの延在部33Bに通電可能に接続されている。また、上側板ばね16Bのワイヤ固定部16Bsは、ワイヤ8B及び金属部材7Bの端子7BTを介して電源に通電可能に接続されている。上側板ばね16C及び上側板ばね16Dについても同様である。なお、下側板ばね26は、電流が流れないため、非導電性材料で形成されていてもよい。
導電性接合剤ADは、例えば、半田であってもよく、合成樹脂中に銀粒子等の導電性フィラーが分散された導電性接着剤等であってもよい。導電性接着剤は、熱硬化型であってもよく、紫外線硬化型であってもよい。
次に、固定側部材RGについて説明する。固定側部材RGは、ケース4と、コイル基板17と、ベース部材18とを含む。
ベース部材18は、液晶ポリマー等の合成樹脂を用いた射出成形によって形成される。本実施形態では、ベース部材18は、図5に示すように、矩形状の外形を有し、中央に2つの開口18kが形成されている。また、ベース部材18の被写体側の面(+Z側の上面)には、接着剤によりコイル基板17が固定される。本実施形態では、ベース部材18の上面には、コイル9A〜9Dのそれぞれに対応する溝が形成され、各溝内に塗布された接着剤によってコイル基板17がベース部材18に固定される。
ベース部材18には、図2に示すように、金属部材7がインサート成形によって埋め込まれている。金属部材7は、図5に示すように、端子7AT〜7HT、角部7AK〜7DK、及び、接点部7EP〜7HPを含む。端子7AT〜7HTのそれぞれは、ベース部材18の底面(−Z側の面)に露出している。角部7AK〜7DKのそれぞれは、ベース部材18の角部で側方に露出している。接点部7EP〜7HPのそれぞれは、ベース部材18の上面(+Z側の面)に露出している。具体的には、接点部7EP〜7HPのそれぞれは、ベース部材18の上面(+Z側の面)に形成された凹部18EP〜18HPのところで露出し、コイル基板17の下面(−Z側の面)に形成された接点部17EP〜17HPに通電可能に接続される。
本実施形態では、接点部17FPは、第3コイルの一端に接続され、接点部17HPは、第3コイルの他端に接続されている。第3コイルは、コイル9C及び9Dを含む。コイル9C及び9Dは直列に接続されている。そのため、第3駆動機構に関する電流は、例えば、端子7FTから、接点部7FP、接点部17FP、コイル9C、コイル9D、接点部17HP及び接点部7HPを経て、端子7HTに流れ、或いはその逆方向に流れる。
また、接点部17EPは、第4コイルの一端に接続され、接点部17GPは、第4コイルの他端に接続されている。第4コイルは、コイル9A及び9Bを含む。コイル9A及び9Bは直列に接続されている。そのため、第4駆動機構に関する電流は、例えば、端子7ETから、接点部7EP、接点部17EP、コイル9A、コイル9B、接点部17GP及び接点部7GPを経て、端子7GTに流れ、或いはその逆方向に流れる。
ワイヤ8は、半田付けによって金属部材7に固定される。本実施形態では、ワイヤ8Aは、図6に示すように、基端部が金属部材7の角部7AKに固定され、且つ、先端部が上側板ばね16Aのワイヤ固定部16Asに固定される。ワイヤ8Bは、基端部が角部7BKに固定され、且つ、先端部がワイヤ固定部16Bsに固定される。ワイヤ8Cは、基端部が角部7CKに固定され、且つ、先端部がワイヤ固定部16Csに固定される。ワイヤ8Dは、基端部が角部7DKに固定され、且つ、先端部がワイヤ固定部16Dsに固定される。
そのため、第1駆動機構に関する電流は、例えば、図6に示すように、端子7ATから、角部7AK、ワイヤ8A、上側板ばね16Aのワイヤ固定部16As、接続板部16AH、第1コイル3Aの延在部33A、巻回部13、延在部33B、上側板ばね16Bの接続板部16BH、ワイヤ固定部16Bs、ワイヤ8B及び角部7BKを経て、端子7BTに流れ、或いはその逆方向に流れる。
第2駆動機構に関する電流は、例えば、端子7CTから、角部7CK、ワイヤ8C、上側板ばね16Cのワイヤ固定部16Cs、接続板部16CH、第2コイル3Bの延在部33B、巻回部13、延在部33A、上側板ばね16Dの接続板部16DH、ワイヤ固定部16Ds、ワイヤ8D及び角部7DKを経て、端子7DTに流れ、或いはその逆方向に流れる。
次に、図7を参照し、軸方向駆動機構MKによる自動焦点調整機能、及び、径方向駆動機構RKによる手振れ補正機能について説明する。図7は、レンズ駆動装置101の概略図であり、図7(A)及び図7(B)を含む。図7(A)は、レンズ駆動装置101の上面図である。図7(A)は、レンズ保持部材2、コイル3、ケース4(上面部4Bを除く。)、駆動磁石5、コイル9及び磁石ホルダMH以外の図示を省略している。図7(B)は、図7(A)の一点鎖線L3を含むZ軸に平行な平面を+Y側から見た、レンズ駆動装置101の断面図である。図7(B)は、板ばね6の一部を追加的に示している。また、図7(A)及び図7(B)は、駆動磁石5のN極を細かいドットパターンで表し、駆動磁石5のS極を粗いドットパターンで表している。
軸方向駆動機構MKは、光軸JD1に平行な方向(Z軸に平行な方向)に沿って第1レンズ保持部材2Aを移動させる第1駆動機構、及び、光軸JD2に平行な方向(Z軸に平行な方向)に沿って第2レンズ保持部材2Bを移動させる第2駆動機構を含む。
第1駆動機構は、第1レンズ保持部材2Aに巻かれた第1コイル3Aと、X軸に平行な方向において第1コイル3Aと対向するように配置された磁石5Cと、Y軸に平行な方向において第1コイル3Aと対向するように配置された磁石5A及び5Bとで構成される。
両矢印AR1は、磁石5A、5B及び5Cのそれぞれが発生させる磁場内において、電流が流れる第1コイル3Aに作用するローレンツ力の方向を示す。
第2駆動機構は、第2レンズ保持部材2Bに巻かれた第2コイル3Bと、X軸に平行な方向において第2コイル3Bと対向するように配置された磁石5Dと、Y軸に平行な方向において第2コイル3Bと対向するように配置された磁石5A及び5Bとで構成される。
両矢印AR2は、磁石5A、5B及び5Dのそれぞれが発生させる磁場内において、電流が流れる第2コイル3Bに作用するローレンツ力の方向を示す。
径方向駆動機構RKは、光軸JDに垂直な第1方向に沿って磁石ホルダMHを移動させる第3駆動機構、及び、光軸JDに垂直で且つ第1方向に垂直な第2方向に沿って磁石ホルダMHを移動させる第4駆動機構を含む。
第3駆動機構は、第3コイルとしてのコイル9C及び9Dと、第3方向(Z軸に平行な方向)においてコイル9C及び9Dのそれぞれと対向するように配置された磁石5C及び5Dとで構成される。
両矢印AR3は、磁石5Cが発生させる磁場内において、電流が流れるコイル9Cに作用するローレンツ力の方向、及び、磁石ホルダMHに作用するその反力の方向を示す。
両矢印AR4は、磁石5Dが発生させる磁場内において、電流が流れるコイル9Dに作用するローレンツ力の方向、及び、磁石ホルダMHに作用するその反力の方向を示す。
レンズ駆動装置101を制御する不図示の制御装置は、直列に接続されたコイル9C及び9Dを流れる電流の向き及び大きさを制御して磁石ホルダMHを第1方向に移動させることができる。例えば、制御装置は、不図示の手振れ検出センサ等の出力に応じてコイル9C及び9Dを流れる電流の向き及び大きさを制御して磁石ホルダMHを第1方向に移動させることで手振れを相殺する。
第4駆動機構は、第4コイルとしてのコイル9A及び9Bと、第3方向においてコイル9A及び9Bのそれぞれと対向するように配置された磁石5A及び5Bとで構成される。
両矢印AR5は、磁石5Aが発生させる磁場内において、電流が流れるコイル9Aに作用するローレンツ力の方向、及び、磁石ホルダMHに作用するその反力の方向を示す。
両矢印AR6は、磁石5Bが発生させる磁場内において、電流が流れるコイル9Bに作用するローレンツ力の方向、及び、磁石ホルダMHに作用するその反力の方向を示す。
制御装置は、直列に接続されたコイル9A及び9Bを流れる電流の向き及び大きさを制御して磁石ホルダMHを第2方向に移動させることができる。例えば、制御装置は、手振れ検出センサ等の出力に応じてコイル9A及び9Bを流れる電流の向き及び大きさを制御して磁石ホルダMHを第2方向に移動させることで手振れを相殺する。
磁石5A及び5Bは、第1駆動機構、第2駆動機構及び第4駆動機構のそれぞれに含まれている。すなわち、磁石5Aは、第1駆動機構、第2駆動機構及び第4駆動機構のそれぞれによって共用され、磁石5Bは、第1駆動機構、第2駆動機構及び第4駆動機構のそれぞれによって共用される。
上述のように、レンズ駆動装置101は、第1レンズ保持部材2A及び第2レンズ保持部材2Bが磁石ホルダMHと一体的に第1方向及び第2方向に移動できるように構成されている。すなわち、第1レンズ保持部材2Aと第2レンズ保持部材2Bが同期的に移動できるように構成されている。具体的には、磁石ホルダMHは、第3駆動機構により、ベース部材18に対して第1方向に移動できるように、且つ、第4駆動機構により、ベース部材18に対して第2方向に移動できるように構成されている。また、第1レンズ保持部材2Aは、第1駆動機構により、磁石ホルダMHに対して第3方向に移動できるように構成され、第2レンズ保持部材2Bは、第2駆動機構により、磁石ホルダMHに対して第3方向に移動できるように構成されている。また、第1レンズ保持部材2A及び第2レンズ保持部材2Bは、互いに独立して、磁石ホルダMHに対して第3方向に移動できるように構成されている。
また、第1駆動機構を構成する磁石5A、5B及び5Cと、第2駆動機構を構成する磁石5A、5B及び5Dとは、位置関係が変化しないように、すなわち、引き寄せあったり反発しあったりしないように、磁石ホルダMHによって保持されている。
そのため、例えば、第3駆動機構によって第1レンズ保持部材2Aに関する手振れ補正機能が実行される場合であっても、第3駆動機構を構成する磁石5C及び5Dの磁場に対する、第2駆動機構を構成する磁石5A及び5Bの磁場の影響が変化することはない。第3駆動機構を構成する磁石5C及び5Dの磁場に対する、第1駆動機構を構成する磁石5A及び5Bの磁場の影響が変化することもない。また、第4駆動機構によって第1レンズ保持部材2Aに関する手振れ補正機能が実行される場合であっても、第4駆動機構を構成する磁石5A及び5Bの磁場に対する、第2駆動機構を構成する磁石5Dの磁場の影響が変化することはない。第4駆動機構を構成する磁石5A及び5Bの磁場に対する、第1駆動機構を構成する磁石5Cの磁場の影響が変化することもない。
この構成により、並置された2つのレンズ保持部材2を含むレンズ駆動装置101は、自動焦点調整機能又は手振れ補正機能等のレンズ調整機能の信頼性を向上させることができる。
次に、図8を参照し、レンズ駆動装置101の別の構成例について説明する。図8は、コイル3、上側板ばね16及び金属部材7の斜視図であり、図6に対応する。図8に示す上側板ばね16は、3つの上側板ばね16E〜16Gを含む点で、4つの上側板ばね16A〜16Dを含む図6に示す上側板ばね16と異なる。また、図8に示すコイル3は、延在部33がX軸に平行な方向に並ぶように配置されている点で、延在部33がY軸に平行な方向に並ぶように配置されている図6に示すコイル3と異なる。また、図8に示す金属部材7は、端子7IT1及び7IT2を含み且つワイヤ8Eが固定される金属部材7Iと、端子7JT1及び7JT2を含み且つワイヤ8Fが固定される金属部材7Jとを含む点で、図6に示す金属部材7と異なる。すなわち、図8に示す上側板ばね16は、6本のワイヤ8A〜8Fで支持される点で、4本のワイヤ8A〜8Dで支持される図6に示す上側板ばね16と異なる。なお、図8の例では、説明を簡単にするため、端子7BT、7IT2、7JT1、7JT2及び7CTを未接続端子とする。但し、各端子の接続先は任意に設定されてもよい。
図8に示す構成では、第1駆動機構に関する電流は、例えば、端子7ATから、角部7AK、ワイヤ8A、上側板ばね16Eのワイヤ固定部16Es1、接続板部16EH、第1コイル3Aの延在部33A、巻回部13、延在部33B、上側板ばね16Fの接続板部16FH1、ワイヤ固定部16Fs1及びワイヤ8Eを経て、端子7IT1に流れ、或いはその逆方向に流れる。
第2駆動機構に関する電流は、例えば、端子7DTから、角部7DK、ワイヤ8D、上側板ばね16Gのワイヤ固定部16Gs1、接続板部16GH、第2コイル3Bの延在部33B、巻回部13、延在部33A、上側板ばね16Fの接続板部16FH2、ワイヤ固定部16Fs1及びワイヤ8Eを経て、端子7IT1に流れ、或いはその逆方向に流れる。
この構成により、図8に示す上側板ばね16を含むレンズ駆動装置101は、図6に示す上側板ばね16を含むレンズ駆動装置101と同様に、並置された2つのレンズ保持部材2を含みながらも、自動焦点調整機能又は手振れ補正機能等のレンズ調整機能の信頼性を向上させることができる。
次に、図9を参照し、レンズ駆動装置101の別の構成例について説明する。図9は、可動側部材MBの分解斜視図であり、図4に対応する。図9は、コイル9を含むコイル基板17の斜視図を最下部に含む。
図9に示す可動側部材MBは、6つの磁石5AL、5AR、5BL、5BR、5C及び5Dを含む点で、4つの磁石5A〜5Dを含む図4に示す可動側部材MBと異なる。具体的には、図9に示す構成では、図4に示す磁石5Aが磁石5AL及び5ARに分割され、且つ、図4に示す磁石5Bが磁石5BL及び5BRに分割されている。また、図9に示す磁石ホルダMHは、連結部MHcを含むのみであり、図4に示す磁石ホルダMHにおけるような、第1レンズ保持部材2Aと第2レンズ保持部材2Bとの間に位置する壁部MHwは形成されていない。そのため、第1コイル3Aと第2コイル3Bとは、直接対向するものとなっている。なお、この連結部MHcは無くてもよい。
また、図9に示すコイル基板17は、6つのコイル9AL、9AR、9BL、9BR、9C及び9Dを含む点で、4つのコイル9A〜9Dを含む図5に示すコイル基板17と異なる。具体的には、図9に示す構成では、図5に示すコイル9Aがコイル9AL及び9ARに分割され、且つ、図9に示すコイル9Bがコイル9BL及び9BRに分割されている。
そのため、図9に示す構成では、第1駆動機構は、第1レンズ保持部材2Aに巻かれた第1コイル3Aと、X軸に平行な方向において第1コイル3Aと対向するように配置された磁石5Cと、Y軸に平行な方向において第1コイル3Aと対向するように配置された2つの磁石5AL及び5BLとで構成される。
第2駆動機構は、第2レンズ保持部材2Bに巻かれた第2コイル3Bと、X軸に平行な方向において第2コイル3Bと対向するように配置された磁石5Dと、Y軸に平行な方向において第2コイル3Bと対向するように配置された2つの磁石5AR及び5BRとで構成される。
第3駆動機構は、第3コイルとしての2つのコイル9C及び9Dと、第3方向において2つのコイル9C及び9Dのそれぞれと対向するように配置された2つの磁石5C及び5Dとで構成される。
第4駆動機構は、第4コイルとしての4つのコイル9AL、9AR、9BL及び9BRと、第3方向において4つのコイル9AL、9AR、9BL及び9BRのそれぞれと対向するように配置された4つの磁石5AL、5AR、5BL及び5BRとで構成される。
この構成により、図9に示す可動側部材MBを含むレンズ駆動装置101は、図4に示す可動側部材MBを含むレンズ駆動装置101と同様に、並置された2つのレンズ保持部材2を含みながらも、自動焦点調整機能又は手振れ補正機能等のレンズ調整機能の信頼性を向上させることができる。
なお、図4に示す可動側部材MBを含むレンズ駆動装置101は、図9に示す可動側部材MBを含むレンズ駆動装置101に比べ、駆動磁石5を構成する磁石の数、及び、固定側コイル(コイル9)を構成するコイルの数が少ないため、より簡易な構成を実現できる。
上述のように、本発明の実施形態に係るレンズ駆動装置101は、例えば図4に示すように、第1レンズ体を保持可能で且つ第1コイル3Aが設けられた第1レンズ保持部材2Aと、第1レンズ保持部材2Aに並んで配置されるとともに、第2レンズ体を保持可能で且つ第2コイル3Bが設けられた第2レンズ保持部材2Bと、光軸方向(光軸JD1の方向又は光軸JD1に平行な方向)と交差する方向において第1コイル3Aと対向する磁石(磁石5Aの−X側部分、磁石5Bの−X側部分及び磁石5C)、及び、光軸方向(光軸JD2の方向又は光軸JD2に平行な方向)と交差する方向において第2コイル3Bと対向する磁石(磁石5Aの+X側部分、磁石5Bの+X側部分及び磁石5D)、を含む駆動磁石5と、駆動磁石5を保持する磁石ホルダMHと、磁石ホルダMHに対して第1レンズ保持部材2Aを光軸方向に移動可能に支持する第1支持部分(上側板ばね16A及び16Bと下側板ばね26の−X側部分)、及び、磁石ホルダMHに対して第2レンズ保持部材2Bを光軸方向に移動可能に支持する第2支持部分(上側板ばね16C及び16Dと下側板ばね26の+X側部分)を含む第1支持体(板ばね6)と、光軸方向において駆動磁石5と対向する固定側コイル(コイル9)が設けられた固定側部材RGと、固定側部材RGに対して、磁石ホルダMHを、光軸方向と交差する方向に移動可能に支持する第2支持体(ワイヤ8)と、を備えている。そして、駆動磁石5を構成する磁石5A〜5Dは、第1レンズ保持部材2Aと第2レンズ保持部材2Bとを囲むように配置されている。典型的には、磁石5A〜5Dの全ては、第1レンズ保持部材2Aと第2レンズ保持部材2Bの双方を囲む環状領域に沿って配置されている。図4又は図9の例では、第1レンズ保持部材2Aと第2レンズ保持部材2Bの双方を囲む磁石ホルダMHの外枠に沿って配置されている。また、駆動磁石5を構成する少なくとも2つの磁石は、第1レンズ保持部材2Aを挟んで対向している。図4の例では、駆動磁石5を構成する磁石5A及び5Bは、第1レンズ保持部材2Aを挟んで対向している。また、駆動磁石5を構成する磁石5A及び5Bは、第2レンズ保持部材2Bを挟んで対向している。図9の例では、駆動磁石5を構成する磁石5AL及び5BLは、第1レンズ保持部材2Aを挟んで対向している。また、駆動磁石5を構成する磁石5AR及び5BRは、第2レンズ保持部材2Bを挟んで対向している。
この構成により、レンズ駆動装置101は、並置された2つのレンズ保持部材2を含む構成で、レンズ調整機能の信頼性を向上させることができる。
第一に、駆動磁石5を構成する磁石5A〜5Dのそれぞれが互いに相対移動不能に磁石ホルダMHに固定されて配置されているためである。具体的には、第3駆動機構及び第4駆動機構の少なくとも一方によって第1レンズ保持部材2Aに関する手振れ補正機能が実行される場合であっても、第1レンズ保持部材2Aを囲む磁石の磁場に対する、第2レンズ保持部材2Bを囲む磁石の磁場の影響が変化しないためである。すなわち、磁石5A〜5Dのそれぞれの磁場の干渉度合いは、自動焦点調整機能又は手振れ補正機能等のレンズ調整機能が実行されたとしても変化しないためである。なお、手振れは、第1レンズ保持部材2Aと第2レンズ保持部材2Bに同じように作用する。
第二に、第1レンズ保持部材2Aと第2レンズ保持部材2Bとの間に磁石が配置されていないためである。すなわち、第1レンズ保持部材2Aと第2レンズ保持部材2Bとの間の距離を短縮でき、可動側部材MBの構造を簡素化でき、且つ、その重量を小さくできるためである。この構成は、レンズ調整機能が実行されるときに磁場の干渉度合いが変化しない構成が実現されたことでもたらされる。磁場の干渉度合いの変化を避けるために第1レンズ保持部材2Aと第2レンズ保持部材2Bとの間の距離を大きくするといった対策が不要となるためである。このように、第1レンズ保持部材2Aと第2レンズ保持部材2Bとを近接させて配置できるので、レンズ駆動装置101は小型化が実現される。その結果、レンズ駆動装置101は、手振れ補正機能付きのデュアルカメラに適用され得る。
駆動磁石5は、望ましくは、第1レンズ保持部材2Aと第2レンズ保持部材2Bとが並ぶ方向(X軸に平行な方向)において、第1レンズ保持部材2A及び第2レンズ保持部材2Bを挟んで対向する磁石を含むように構成されている。
具体的には、駆動磁石5は、図4に示すように、Y軸に平行な方向(第1レンズ保持部材2Aと第2レンズ保持部材2Bとが並ぶ方向と直交する方向)において第1レンズ保持部材2Aを挟んで対向する一対の磁石(磁石5Aの−X側部分と磁石5Bの−X側部分)と、Y軸に平行な方向において第2レンズ保持部材2Bを挟んで対向する一対の磁石(磁石5Aの+X側部分と磁石5Bの+X側部分)と、を含むように構成されていてもよい。
或いは、駆動磁石5は、図9に示すように、Y軸に平行な方向において第1レンズ保持部材2Aを挟んで対向する一対の磁石(磁石5ALと磁石5BL)と、Y軸に平行な方向において第2レンズ保持部材2Bを挟んで対向する一対の磁石(磁石5ARと磁石5BR)と、を含むように構成されていてもよい。
この構成により、レンズ駆動装置101は、並置された2つのレンズ保持部材2を含む構成で、レンズ調整機能の信頼性を向上させることができる。レンズ駆動装置101は、例えば、第1レンズ保持部材2Aに関する自動焦点調整機能が実行された場合であっても、第1レンズ保持部材2Aの+Y側と−X側と−Y側とに磁石が配置されているので、第1レンズ保持部材2Aのバランスを維持できるためである。反対に、第1レンズ保持部材2Aの+Y側と−X側のみに磁石が配置されている場合には、レンズ駆動装置101は、第1レンズ保持部材2Aに関する自動焦点調整機能が実行されたときに、第1レンズ保持部材2Aのバランスを維持できないためである。
また、望ましくは、駆動磁石5を構成する磁石(例えば、図4の磁石5A〜5D)のうち、第1コイル3Aと対向する磁石(磁石5Aの−X側部分、磁石5Bの−X側部分及び磁石5C)の、第1コイル3Aと対向する面と、第2コイル3Bと対向する磁石(磁石5Aの+X側部分、磁石5Bの+X側部分及び磁石5D)の、第2コイル3Bと対向する面とは同じ磁極に着磁されている。具体的には、第1レンズ保持部材2A及び第2レンズ保持部材2Bの双方を囲む磁石5A〜5Dの全ては、N極が内側を向くように配置されていてもよい。或いは、第1レンズ保持部材2A及び第2レンズ保持部材2Bの双方を囲む磁石5A〜5Dの全ては、S極が内側を向くように配置されていてもよい。
この構成により、レンズ駆動装置101は、駆動磁石5を構成する磁石が逆向きに固定されてしまうのを防止でき、組立性を改善できる。
また、望ましくは、駆動磁石5を構成する磁石(例えば、図4の磁石5A〜5D)のうちの少なくとも1つ(磁石5A及び5B)は、第1コイル3Aに対向する部分と、第2コイル3Bに対向する部分と、を有する共用磁石である。例えば、駆動磁石5は、第1レンズ保持部材2Aを挟んで対向するように配置される2つの共用磁石(磁石5A及び5B)を含む。この場合、駆動磁石5は、第2レンズ保持部材2Bを挟んで対向するように配置される2つの共用磁石(磁石5A及び5B)を含む。共用磁石は、望ましくは、駆動磁石5を構成する他の磁石よりも長い。図4の例では、共用磁石としての磁石5A及び5Bは、駆動磁石5を構成する他の磁石である磁石5C及び5Dよりも長い。そして、第1レンズ保持部材2A及び第2レンズ保持部材2Bは、望ましくは、共用磁石から見て同じ側に配置されている。すなわち、共用磁石は、望ましくは、筐体の長手方向に沿って延び、第1レンズ保持部材2A及び第2レンズ保持部材2Bのそれぞれに対向するように配置されている。例えば、第1レンズ保持部材2A及び第2レンズ保持部材2Bは何れも、図4に示すように、共用磁石としての磁石5Aの+Y側に配置され、且つ、共用磁石としての磁石5Bの−Y側に配置されている。この構成により、レンズ駆動装置101は、部品数の削減が実現される。具体的には、駆動磁石5を構成する磁石の数の削減、及び、固定側コイル(コイル9)を構成するコイルの数の削減が実現される。
第1支持体は、望ましくは、導電性材料で形成された少なくとも3つの板ばねを含む。図6の例では、第1支持体は、4つの上側板ばね16A〜16Dを含む。図8の例では、第1支持体は、3つの上側板ばね16E〜16Gを含む。
第2支持体は、望ましくは、導電性材料で形成され且つ板ばね6に通電可能に接続されたサスペンションワイヤである。図6の例では、第2支持体は、上側板ばね16A〜16Dに通電可能に接続されたワイヤ8A〜8Dである。図8の例では、第2支持体は、上側板ばね16E〜16Gに通電可能に接続されたワイヤ8A〜8Fである。
少なくとも3つの板ばね6の1つは、望ましくは、第1コイル3A及び第2コイル3Bのそれぞれに通電可能に接続されている。図8の例では、3つの上側板ばね16E〜16Gの1つである上側板ばね16Fは、第1コイル3A及び第2コイル3Bのそれぞれに通電可能に接続されている。
具体的には、図6に示す上側板ばね16は、4つの上側板ばね16A〜16Dに分割されている。第1コイル3Aの一端は上側板ばね16Aに通電可能に接続され、第1コイル3Aの他端は上側板ばね16Bに通電可能に接続されている。また、電源は、金属部材7A及びワイヤ8Aを介して上側板ばね16Aに通電可能に接続され、且つ、金属部材7B及びワイヤ8Bを介して上側板ばね16Bに通電可能に接続されている。同様に、第2コイル3Bの一端は上側板ばね16Cに通電可能に接続され、第2コイル3Bの他端は上側板ばね16Dに通電可能に接続されている。また、電源は、金属部材7C及びワイヤ8Cを介して上側板ばね16Cに通電可能に接続され、且つ、金属部材7D及びワイヤ8Dを介して上側板ばね16Dに通電可能に接続されている。この構成により、電源は、第1支持体としての上側板ばね16と、第2支持体としてのワイヤ8とを介してコイル3に電流を流すことができる。
また、図8に示す上側板ばね16は、3つの上側板ばね16E〜16Gに分割されている。第1コイル3Aの一端は上側板ばね16Eに通電可能に接続され、第1コイル3Aの他端は上側板ばね16Fに通電可能に接続されている。また、電源は、金属部材7A及びワイヤ8Aを介して、或いは、金属部材7B及びワイヤ8Bを介して上側板ばね16Eに通電可能に接続され、且つ、金属部材7I及びワイヤ8Eを介して、或いは、金属部材7J及びワイヤ8Fを介して上側板ばね16Fに通電可能に接続されている。同様に、第2コイル3Bの一端は上側板ばね16Gに通電可能に接続され、第2コイル3Bの他端は上側板ばね16Fに通電可能に接続されている。また、電源は、金属部材7C及びワイヤ8Cを介して、或いは、金属部材7D及びワイヤ8Dを介して、上側板ばね16Gに通電可能に接続されている。この構成により、電源は、第1支持体としての上側板ばね16と、第2支持体としてのワイヤ8とを介してコイル3に電流を流すことができる。
また、上側板ばね16を3つ以上に分割することで、上側板ばね16の材料である金属板の歩留まりを向上させることができる。例えば、材料の打ち抜きが効率的に行われるためである。
図8に示す上側板ばね16E〜16Gの1つである上側板ばね16Fは、第1レンズ保持部材2Aに固定される部分としての内側部分16Fi1と、第2レンズ保持部材2Bに固定される部分としての内側部分16Fi2と、を有する。また、上側板ばね16Fは、磁石ホルダMHに固定される外側部分16Fe1及び16Fe2を有する。この構成により、電源は、第1コイル3A及び第2コイル3Bのそれぞれに電流を流すための経路として上側板ばね16Fを利用することができる。この構成は、上側板ばね16のレイアウトの柔軟性を高めることができる。そして、上側板ばね16のレイアウトの柔軟性の向上は、例えば、上側板ばね16同士が接触して短絡が引き起こされてしまうのを防止するレイアウトが実現され易いといった効果をもたらす。
固定側コイルは、例えば図5に示すように、光軸JDに垂直な第1方向(X軸に平行な方向)に磁石ホルダMHを移動可能な第3コイルとしてのコイル9C及び9Dと、光軸JDに垂直で且つ第1方向に垂直な第2方向(Y軸に平行な方向)に磁石ホルダMHを移動可能な第4コイルとしてのコイル9A及び9Bと、を含んでいてもよい。このような構成により、第4コイルを構成するコイルの数が低減される。但し、コイル9A及びコイル9Bの少なくとも1つは、+X側部分と−X側部分の2つに分割されていてもよい。
なお、本発明の実施形態に係るカメラモジュールは、上述のようなレンズ駆動装置と、第1レンズ体と、第2レンズ体と、第1レンズ体に対向する第1撮像素子と、第2レンズ体に対向する第2撮像素子と、を有する。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳説した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態に制限されることはない。上述した実施形態は、本発明の範囲を逸脱することなしに、種々の変形及び置換が適用され得る。また、上述の実施形態を参照して説明された特徴のそれぞれは、技術的に矛盾しない限り、適宜に組み合わされてもよい。
例えば、上述の実施形態では、ワイヤ8は、ベース部材18に埋設された金属部材7に半田付けで固定されているが、コイル基板17に半田付け又は導電性接着剤で固定されていてもよく、ベース部材18に半田付け又は導電性接着剤で固定されていてもよい。
また、上述の実施形態では、磁石5A〜5Dは、2極着磁された磁石であるが、4極着磁磁石等の多極着磁された磁石であってもよい。
2・・・レンズ保持部材 2A・・・第1レンズ保持部材 2B・・・第2レンズ保持部材 2t・・・突設部 3・・・コイル 3A・・・第1コイル 3B・・・第2コイル 4・・・ケース 4A・・・外壁部 4A1・・・第1側板部 4A2・・・第2側板部 4B・・・上面部 4s・・・収納部 5・・・駆動磁石 5A〜5D・・・磁石 6・・・板ばね 7、7A〜7J・・・金属部材 7AK〜7DK・・・角部 7AT〜7HT、7IT1、7IT2、7JT1、7JT2・・・端子 7EP〜7HP・・・接点部 8、8A〜8F・・・ワイヤ 9、9A〜9D・・・コイル 12・・・筒状部 12b・・・台座部 12d・・・台座部 12h・・・庇部 12j・・・コイル支持部 13・・・巻回部 16、16A〜16G・・上側板ばね 16AH〜16GH・・・接続板部 16e・・・外側部分 16g・・・弾性腕部 16i・・・内側部分 16s・・・ワイヤ固定部 17・・・コイル基板 17EP〜17HP・・・接点部 18・・・ベース部材 18EP〜18HP・・・凹部 18k・・・開口 26・・・下側板ばね 26e・・・外側部分 26g・・・弾性腕部 26i・・・内側部分 26L・・・左側部分 26R・・・右側部分 33、33A、33B・・・延在部 52・・・フランジ部 72、72A、72B・・・突出部 101・・・レンズ駆動装置 H1〜H4・・・貫通孔 JD、JD1、JD2・・・光軸 AD・・・導電性接合剤 LB・・・下側部材 MB・・・可動側部材 MH・・・磁石ホルダ MHc・・・連結部 MHp・・・突設部 MHr・・・突出部 MHt・・・凹部 MHw・・・壁部 MK・・・軸方向駆動機構 RG・・・固定側部材 RK・・・径方向駆動機構

Claims (8)

  1. 第1レンズ体を保持可能で且つ第1コイルが設けられた第1レンズ保持部材と、
    前記第1レンズ保持部材に並んで配置されるとともに、第2レンズ体を保持可能で且つ第2コイルが設けられた第2レンズ保持部材と、
    光軸方向と交差する方向において前記第1コイルと対向する磁石、及び、光軸方向と交差する方向において前記第2コイルと対向する磁石、を含む駆動磁石と、
    前記駆動磁石を保持する磁石ホルダと、
    前記磁石ホルダに対して前記第1レンズ保持部材を光軸方向に移動可能に支持する第1支持部分、及び、前記磁石ホルダに対して前記第2レンズ保持部材を光軸方向に移動可能に支持する第2支持部分を含む第1支持体と、
    光軸方向において前記駆動磁石と対向する固定側コイルが設けられた固定側部材と、
    前記固定側部材に対して、前記磁石ホルダを、光軸方向と交差する方向に移動可能に支持する第2支持体と、を備え、
    前記駆動磁石を構成する磁石は、前記第1レンズ保持部材と前記第2レンズ保持部材とを囲むように配置され、
    前記駆動磁石を構成する少なくとも2つの磁石は、前記第1レンズ保持部材を挟んで対向している、
    レンズ駆動装置。
  2. 前記駆動磁石は、前記第1レンズ保持部材と前記第2レンズ保持部材とが並ぶ方向において、前記第1レンズ保持部材及び前記第2レンズ保持部材を挟んで対向する磁石を含む、
    請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記駆動磁石を構成する磁石のうち、前記第1コイルと対向する磁石の、前記第1コイルと対向する面と、前記第2コイルと対向する磁石の、前記第2コイルと対向する面とが同じ磁極に着磁されている、
    請求項1又は2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記駆動磁石を構成する磁石のうちの少なくとも1つは、前記第1コイルに対向する部分と、前記第2コイルに対向する部分と、を有する共用磁石である、
    請求項1乃至3の何れかに記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記駆動磁石は、前記第1レンズ保持部材を挟んで対向するように配置される2つの前記共用磁石を含む、
    請求項4に記載のレンズ駆動装置。
  6. 前記共用磁石は、前記駆動磁石を構成する他の磁石よりも長い、
    請求項4又は5に記載のレンズ駆動装置。
  7. 前記第1支持体は、導電性材料で形成された少なくとも3つの板ばねを含み、
    前記第2支持体は、導電性材料で形成され且つ前記板ばねに通電可能に接続されたサスペンションワイヤであり、
    少なくとも3つの前記板ばねの1つは、前記第1コイル及び前記第2コイルのそれぞれに通電可能に接続されている、
    請求項1乃至6の何れかに記載のレンズ駆動装置。
  8. 請求項1乃至7の何れかに記載のレンズ駆動装置と、
    前記第1レンズ体と、
    前記第2レンズ体と、
    前記第1レンズ体に対向する第1撮像素子と、
    前記第2レンズ体に対向する第2撮像素子と、を有する、
    カメラモジュール。
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