JP2005174475A - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 対称タイプの対物レンズ駆動装置のアクチュエータにおいて、超薄型アクチュエータにおいて、インサート成形を用いずに作製可能な安価な対物レンズ駆動装置を提供すること。
【解決手段】 対物レンズ駆動装置は対物レンズ30を保持する対物レンズホルダ20のTg方向に沿う第1の方向の両側に一端が固定されて夫々設けられた4本のサスペンションワイヤ54と、対物レンズホルダ20とは前記第1の方向に離間して設けられ、サスペンションワイヤ54の他端側を支持するダンパベース10と、対物レンズホルダ20のTr方向に沿う第2の方向の中心寄りに設けられたリードワイヤ1とを備えている。前記対物レンズホルダ20は、当該ホルダを前記チルト方向、前記第2の方向及びF方向に沿う第3の方向に夫々移動させる第1、第2、及び第3の駆動コイル16,14,17を収容し、前記第2及び第3の駆動コイル16,17は前記多くとも4本のサスペンションワイヤ54に電気接続され、前記第1の駆動コイル16は、前記リードワイヤ1に電気接続されている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、光ディスクドライブの光ピックアップに用いられる対物レンズ駆動装置に関し、特にその対物レンズホルダに関する。
光ディスクドライブは、光ディスク(CD,CD−ROM,CD−R,CD−RW,DVD−ROM、DVD+R、DVD−R、DVD−RAM、DVD+RW、DVD−RW、Blu−lay,AOD等)に記録された情報を読み出したり、あるいは情報を書き込んだりするための装置である。この種の光ディスクドライブは、光ディスクからの情報の読み出し、あるいは光ディスクへの情報の書き込みを実現するため、光ディスクに対してレーザ光を照射し、またその反射光を検出するための光ピックアップを備えている。
一般に、光ピックアップは、レーザビームを出射するレーザ光源と、この出射されたレーザビームを光ディスクへ導くとともに、その反射光を光検出器へ導く光学系とを備えている。そして、この光学系には、光ディスクに対向するように配置される対物レンズが含まれている。
光ピックアップに用いられる対物レンズは、回転駆動される光ディスクの記録面(トラック)に正確にレーザ光を集光するように、光軸に沿ったフォーカス方向及び光ディスクの半径方向に沿ったトラック方向に関して精度良く位置制御される必要がある。また、最近は、記録密度の向上に伴い、光ディスクの反りによる影響を除去又は抑制する必要性が高まっており、対物レンズは、チルティング制御される必要もある。
従来の対物レンズ駆動装置は、フォーカシング制御、トラッキング制御及びチルティング制御を可能にするため、対物レンズを保持する対物レンズホルダを、複数のサスペンションワイヤによって弾性支持している。
また、対物レンズホルダに、フォーカシングコイル、トラッキングコイル及びチルティングコイルを巻回しあるいは取り付け、これらのコイルを磁気回路のギャップ内に部分的に位置させている。このような構成において、各コイルに流れる電流を制御することで、従来の対物レンズ駆動装置は、対物レンズの位置及び傾きを微調整することができる(例えば、特許文献1、参照。)。
図7は特許文献2に開示された対物レンズ駆動装置の斜視図である。また、図8は、図7の対物レンズ駆動装置の金属製トップカバー57を取り外した状態を示す斜視図である。
図7及び図8に示すように、対物レンズ駆動装置は、ベース51と、対物レンズ52と、対物レンズホルダ53と、ベース51に対して対物レンズホルダ53を揺動可能に支持する4本(2本のみ図示)のサスペンションワイヤ54と、ベース51に固定された一対のヨーク55及び各ヨーク55に固定された磁石56とを有している。
この対物レンズ駆動装置は、図示しない光ディスクドライバの光学ベースに搭載され、光ピックアップを構成する。光学ベースは、光ディスク装置に導入された光ディスクの半径方向(トラッキング方向Tr)に沿って移動可能にガイドバーに取り付けられている。また、光学ベースには、レーザダイオード、光検出器、及び所定の光学系が取り付けられており、レーザダイオードからのレーザ光が対物レンズ52を通して光ディスクに照射され、その反射光が光検出器に導かれるように構成されている。
対物レンズホルダ53には、後述するように、チルティングコイル、フォーカシングコイル及びトラッキングコイルが巻き回されており、これらのコイルに流す電流を適切に制御することにより、対物レンズホルダ53は、ヨーク55及び磁石56が作り出す磁界との関係に基づき、トラッキング方向(Tr)に傾動し(タンジェンシャル方向Tgに平行な軸を回転軸として回動し)、またトラッキング方向(Tr)に沿って移動し、あるいはフォーカシング方向(F)に沿って移動する。
対物レンズホルダ53は、図9に示すような上側部材60と、図10に示すような下側部材65とを備えている。
図9に示すように、上側部材60は、概略正方形の板状(下側部材65に対向する面が略四角形)であり、その中央部には、対物レンズを取り付けるための貫通孔61が形成されている。また、上側部材60の四隅近傍には、ヨーク55の一部を挿入するための4つの方形穴62が対称的な位置に形成されている。なお、ヨーク55は、断面U字形状であり、対向する一面が2つの垂直方向の棒片からなる。
上側部材60には、また、トラッキング方向(Tr)両側にサスペンションワイヤ54を固定するための固定部63が形成されている。さらに、上側部材60のタンジェンシャル方向(Tg)両側には、その端部近傍に、トラッキングコイルを巻回すための4個の第1のフック部64が、タンジェンシャル方向に沿って突出するように形成されている。
一方、下側部材65は、図10に示すように、概略正方形状(上側部材60に対向する面が略四角形)の板状部66と、この板状部66の一面から垂直方向に突き出したチルティングコイル巻枠部67とを有している。板状部66のサイズは、少なくともタンジェンシャル方向(Tg)に関して上側部材60と同一である。
板状部66の中央には、レーザ光を通過させるための貫通孔69が形成されている。また、板状部66の四隅近傍には、ヨーク55の一部を挿入するための4つの方形穴が形成されている。チルティングコイル巻枠部67は、この方形穴を不完全に取り囲むように形成されている。
さらに、下側部材65には、そのタンジェンシャル方向(Tg)両側には、その端部近傍に、トラッキングコイルを巻回すための4個の第2のフック部68が、タンジェンシャル方向に沿って突出するように形成されている。
上述した上側部材60及び下側部材65は、互いに組み合わされて対物レンズホルダ53を構成するが、これらを組み合わせる前に、チルティングコイル70及びフォーカシングコイル71が、この順番でチルティングコイル巻枠部67に巻回される。
図10に示すように、チルティングコイル70は、4個のチルティングコイル巻枠部67の夫々に順番に巻回される。この後、これらチルティングコイル70が巻回された4個のチルティングコイル巻枠部67を単一の巻芯として、フォーカシングコイル71が巻回される。
こうして、下側部材65にチルティングコイル70及びフォーカシングコイル71が巻回された後、上側部材60が下側部材65に固定される。
組み合わせた状態で、この対物レンズホルダ53全体をフォーカシングコイル巻枠部とみなすと、上側部材60及び下側部材65の板状部66がフランジに相当する。4個のチルティングコイル巻枠部67が、その巻芯に相当することは上述した通りである。
また、上側部材60に形成された貫通孔61の中心軸と、下側部材65に形成された貫通孔67の中心軸とは互いに一致する。また、上側部材60に形成された4個の第1のフック部64と、下側部材65に形成された4個の第2のフック部68とは、互いに対向しそれぞれ対を成す。第1のフック部64及び第2のフック部68の対は、それぞれトラッキングコイルを巻回すための4個のトラッキングコイル巻枠部を構成する。
この後、図11に示すように、4個のトラッキングコイル巻枠部にトラッキングコイル72が巻き回され、図10に示すように対物レンズ52が取り付けられる。
図12に、コイル70,71及び72が巻き回され、サスペンションワイヤ54が取り付けられた対物レンズホルダ53に、ヨーク55及び磁石56を組み合わせた状態を示す。なお、磁石56は、2極着磁マグネットである。
チルティングコイル70、フォーカシングコイル71及びトラッキングコイル72の端部は、接続端子81、82、83に接続される。ここで、フォーカシングコイル71及びトラッキングコイル72の端部が接続される接続端子81、82には、さらに、図12に示すように、上側部材60に形成された固定部63にこの固定部63を貫通した状態で固定されるサスペンションワイヤ54の一端が夫々接続される。一方、チルティングコイル70が接続される接続端子には、図12に示すように、引き出し線84が接続される。
図12に示されるように引き出し線84は固定部63を貫通して固定された後、下方に折り曲げられて対物レンズホルダ53の下側部材65に設けられたチルティングコイル70用の接続端子83と接続される。
図12から容易に理解できるように、ヨーク55と磁石56との組み合わせが作り出す磁気回路の磁気ギャップ内に、チルティングコイル70、フォーカシングコイル71、及びトラッキングコイル72の各々の一部が配置されている。これにより、各コイルに流れる電流に応じて、対物レンズホルダ53は、移動し、また傾動する。即ち、各コイルに流れる電流を制御することにより、チルティング制御、フォーカシング制御及びトラッキング制御を行うことができる。
通常、対物レンズホルダをチルト方向の移動を制御するアクチュエータにおいて、上述した引き出し線84をサスペンションワイヤを用いて構成されるので、フォーカス、トラッキング、チルトの各コイルに電流を流すためには、サスペンションワイヤを左右両側に3本づつ、合計6本のサスペンションワイヤが必要である。また、超薄型(ウルトラスリム)光ディスクの対物レンズ駆動装置のアクチュエータは高さが、例えば、4mmと軽薄短小であるために、インサート成形によるエッチングワイヤなどを用いなければ6本ワイヤを形成できなかった。
特開2001−93177号公報 特願2003−111953号
そこで、本発明の一技術的課題は、対称タイプの対物レンズ駆動装置のアクチュエータにおいて、超薄型アクチュエータにおいて、インサート成形を用いずに作製可能な安価な対物レンズ駆動装置を提供することにある。
また、本発明のもう一つの技術的課題は、サスペンションワイヤの代りに、断線しないリード線材を用いた信頼線の高い対物レンズ駆動装置を提供することにある。
また、本発明によれば、対物レンズ(30)を保持する対物レンズホルダ(20)をチルト方向に移動させて制御する機構を備えた対物レンズ駆動装置(100)において、前記対物レンズホルダ(20)のトラッキング(Tr)方向に沿う第1の方向とフォーカス方向(F)に沿う第2の方向に直交する方向に沿う第3の方向の両側に一端が固定されて夫々設けられた多くとも4本のサスペンションワイヤ(54)と、前記対物レンズホルダ(20)とは前記第3の方向に離間して設けられ、前記多くとも4本のサスペンションワイヤ(54)の他端側を支持するダンパベース(10)と、前記対物レンズホルダ(20)の前記第1の方向の中心寄りに設けられたリードワイヤ(1)とを備え、前記対物レンズホルダ(20)は、当該ホルダ(20)を前記チルト方向、前記第1の方向、及び前記第2の方向に夫々移動させる第1の駆動コイル(16)、第2の駆動コイル(14)、及び第3の駆動コイル(17)を収容し、前記第2及び第3の駆動コイル(14,17)は、前記多くとも4本のサスペンションワイヤ(54)に電気接続され、前記第1の駆動コイル(16)は、前記リードワイヤ(1)に電気接続されていることを特徴とする対物レンズ駆動装置(100)が得られる。
また、本発明によれば、前記対物レンズ駆動装置(100)において、前記リードワイヤ(1)は、リッツ線材又はコイル線材からなることを特徴とする対物レンズ駆動装置(100)が得られる。
また、本発明によれば、前記対物レンズ駆動装置(100)において、前記リードワイヤ(1)の前記対物レンズホルダ(20)及び前記ダンパベース(10)の固定部(5,22,23)付近にダンパ剤を塗布してなることを特徴とする対物レンズ駆動装置(100)が得られる。
また、本発明によれば、前記対物レンズ駆動装置(100)において、前記第1乃至第3の駆動コイル(16,17,14)を1組とし、前記対物レンズホルダ(20)の外周寄りに対称形に、4組配置してなることを特徴とする対物レンズ駆動装置が得られる。
また、本発明によれば、前記対物レンズ駆動装置(100)において、前記対物レンズホルダ(20)の前記第3の方向の両端の両側に近接して前記第3の方向に磁界を生じるように2個一対として、2対の第1の磁石(12)を配置し、さらに、2組の前記第1乃至第3のコイル(16,17,14)間に、第2の磁石(11)を配置し、他の2組の前記第1乃至第3のコイル(16,17,14)間にも同様に第2の磁石(11)を配置したことを特徴とする対物レンズ駆動装置(100)が得られる。
また、本発明によれば、前記対物レンズ駆動装置(100)において、前記第1の駆動コイル(16)及び前記第3の駆動コイル(17)は、前記第1の駆動コイル(16)の周囲に前記駆動コイルが巻き回された中空のコイル部材(18)を構成し、前記ヨークベース(13)は、前記第1の磁石(12)の前記第1の方向の外端に当接する第1のヨーク(13a,13b)と、前記コイル部材(18)を夫々貫通する第2のヨーク(15)とを備えていることを特徴とする対物レンズ駆動装置(100)が得られる。
また、本発明によれば、前記いずれか一つの対物レンズ駆動装置(100)を備えていることを特徴とする光ピックアップが得られる。
なお、上記括弧内の参照符号は、単に本発明の理解を容易にするために付したものであって、何ら本発明を限定するものではないことは勿論である。
本発明によれば、対称タイプの対物レンズ駆動装置のアクチュエータにおいて、超薄型アクチュエータにおいて、インサート成形を用いずに作製可能な安価な対物レンズ駆動装置を提供することができる。
また、本発明によれば、サスペンションワイヤの代りに、断線しないリード線材を用いた信頼線の高い対物レンズ駆動装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の実施の形態による対物レンズ駆動装置の斜視図である。また、図2は、図1の対物レンズ駆動装置の正面側から眺めた斜視図である。図3は図1の対物レンズ駆動装置を斜め上方から眺めた分解組立斜視図である。図4は図1の対物レンズ駆動装置の斜め下方から眺めた分解組立斜視図である。図5は図1及び図2に示した対物レンズ駆動装置の要部の上面側から眺めた部分拡大斜視図、図6は図1及び図2に示した対物レンズ駆動装置の要部の底面側から眺めた部分拡大斜視図である。
図1乃至図4に示すように、対物レンズ駆動装置100は、ダンパベース10と、対物レンズ30と、対物レンズホルダ20と、ベース10に対して対物レンズホルダ20を揺動可能に支持する4本のサスペンションワイヤ54,54,54,54及び2本のリードワイヤ1,1と、ダンパベース10及び対物レンズホルダ20を搭載したヨークベース13と、ヨークベース13に固定された4角板状の永久磁石からなる第1の磁石12及び第2の磁石11とを有している。
この対物レンズ駆動装置100は、図示しない光ディスクドライバの光学ベースに搭載され、光ピックアップを構成する。光学ベースは、光ディスク装置に導入された光ディスクの半径方向(トラッキング方向(以下、Tr方向と呼ぶ)に沿って移動可能にガイドバーに取り付けられている。また、光学ベースには、レーザダイオード、光検出器、及び所定の光学系が取り付けられており、レーザダイオードからのレーザ光が対物レンズ30を通して光ディスクに照射され、その反射光が光検出器に導かれるように構成されている。
ダンパベース10のタンジェンシャル方向(以下、Tg方向と呼ぶ)両側には、固定部22,23が夫々形成されている。また中央寄りには、中心を挟んで両側に固定部5が形成され、それぞれ固定部5から、固定溝9がTg方向互いに開くように、S字形状に曲がって形成され、さらに、Tg方向に伸びて外側まで貫通している。夫々の固定部22,23には、サスペンションワイヤ54,54が支持固定される。また、固定部5には、リードワイヤ1が支持固定される。
対物レンズホルダ20には、チルティングコイル16及びその周囲に巻回されたフォーカシングコイル17からなるコイル部材18と、トラッキングコイル14とを一組として4組備えている。これらのチルティングコイル16、フォーカシングコイル17及びトラッキングコイル14に流す電流を適切に制御することにより、対物レンズホルダ20は、ヨーク13a,13b,15及び磁石11,12が作り出す磁界との関係に基づき、トラッキング方向(以下、Tr方向と呼ぶ)に傾動し(タンジェンシャル(Tg)方向に平行な軸を回転軸として回動し)、またトラッキング(Tr)方向に沿って移動し、あるいはフォーカシング方向(以下、F方向と呼ぶ)に沿って移動する。
図3及び図4に示すように、ヨークベース13は、一端寄りに設けられ幅(Tr)方向に両側に渡ってた台形状のヨーク13b及び他端に起立して設けられた板状ヨーク13a,13a(第1のヨークと呼ぶ)と、Tg方向の中央部の2箇所の両側に設けられた4つの板状のヨーク15,15,15,15(第2のヨークと呼ぶ)とを備えている。
さらに、ヨークベース13には、第1のヨーク13a,13b夫々に接触するとともに,Tg方向に同じ側の磁石12は同じ極性、幅方向に隣合う磁石12は、互いに相反する極性を有するように、永久磁石からなる第1の磁石12,12が設けられている。また中央両側にも、長さ方向に互いに反する極性を有するように、永久磁石からなる第2の磁石11,11が設けられている。
図3及び図4に示すように、対物レンズホルダ20は、四角の厚い板形状を備え、中央に対物レンズ30を装着するための上面側に装着部31を備えた装着孔32と四隅に対称的にコイル部材18を装着するためのコイル装着孔28と、両側に第2の磁石11,11が貫通する孔29を備えている。コイル部材18はヨークベース13に設けられた板状の第2のヨーク15,15,15,15が夫々貫通する。
対物レンズホルダ20には、更に,Tr方向両端に上下に並んで、サスペンションワイヤ54を固定するための固定部21が形成されている。さらに、レンズホルダ20のTg方向両側には、その端部近傍に、トラッキングコイル14を巻回すための2対の第1のフック部24a、及び第2のフック部24bが、Tg方向に沿って突出するとともに、上下方向に夫々並んで合計4対設けられている。
対物レンズホルダ20には、チルティングコイル16及びフォーカシングコイル17が、この順番で,図示しない巻枠の周り、もしくは直接巻回されてコイル部材18を構成する。
図2に示すように、チルティングコイル16は、図示しない4個のチルティングコイル巻枠部もしくは巻き取り部の夫々に順番に巻回される。この後、これらチルティングコイル16が巻回された4個のチルティングコイル16の周囲に、フォーカシングコイル17が巻回されて、巻枠に巻回された状態もしくは、巻枠や巻取り部が外された筒状の状態のコイル部材18が形成される。コイル部材18は、対物レンズホルダ20内の装着孔28に装着される。
また、対物レンズホルダ20の2対4個の第1のフック部24aと、これとTg方向に対向するように他端部の両側に設けられた2対4個の第2のフック部24bとは、互いに対向しそれぞれ対を成す。対物レンズホルダ20の両側の巻枠部24a,24bにフォーカシングコイル14がそれぞれ巻回されて、3種のコイルは対物レンズホルダ20に設けられることになる。この後、図3に示すように対物レンズ30が取り付けられる。
フォーカシングコイル17及びトラッキングコイル14の端部は、対物レンズホルダ20のTg方向の両側の上下に設けられた4個の接続端子21,21,21,21に接続される。ここで、フォーカシングコイル17及びトラッキングコイル14の端部が接続される接続端子21,21には、さらに、図3及び図4に示すように、ダンパベース10の固定部22,23を介して、対物レンズホルダ20に形成された固定部である接続端子21にこの接続端子21を貫通した状態で固定されるサスペンションワイヤ54の一端が夫々接続される。尚,サスペンションワイヤ54の代りに捻り線又はコイル線からなるリードワイヤも用いることができる。
一方、チルティングコイル16の先端16aには、途中に傾斜面を備えたリードワイヤ1のL字状に屈曲した一端部の先端部1aが接続される。
図5及び図6に示されるように、リードワイヤ1は、一端は、対物レンズホルダ20の壁部に設けられた固定部2を通り、L字形状にTr方向外側に向かって折曲り、さらに、L字形状に上方に折曲げられ、その先端が対物レンズホルダ30の空間25内に至り、この空間25内に形成された固定部26を介して引き出される。一方、リードワイヤ1の他端側は、ダンパベース10の固定部5及びS字状に屈曲した固定溝9を貫通して固定された後、タンパベース10の固定孔8を介して後方に突出ている。
チルティングコイル16の先端部16aは、装着孔28の壁部に設けられた溝27を介して対物レンズホルダ20内の対物レンズ装着部31に隣接した空間25内に至っている。リードワイヤ1の先端1aとコイル16の先端部16aは半田付けされて固定される。このリードワイヤ1はコイル線もしくは捻り線(リッツ線)を用いている。したがって、銅クラッドアルミ線を用いた時のように、対物レンズ駆動装置(アクチュエータ)の駆動の際に発生する応力で断線する場合があるが、コイル線及びリッツ線のいずれかを用いることで、応力の分散を図り断線しにくくすることができる。尚、固定部5,22,23のリードワイヤ1又はサスペンションワイヤ54を収容する部位には、夫々ダンパ剤3,4a,4cが充填される。
チルティングコイル16,フォーカシングコイル17,及びトラッキングコイル14と、第1及び第2の磁石12,11と、第1及び第2のヨーク13a,13b,15との配置及び作用は次の通りである。
図1乃至図4から容易に理解できるように、Tg方向に第1のヨーク13a,13b,第2のヨーク15と第1の磁石12、第2の磁石11との組み合わせが作り出す磁気回路の磁気ギャップ内に、チルティングコイル16、フォーカシングコイル17、及びトラッキングコイル14の各々の一部が配置されている。第1の磁石12は、フォーカスコイル17及びトラッキングコイル14に駆動力を与えるマグネットである。また、第2の磁石1は、フォーカシングコイル17及びチルティングコイル16の駆動力を補うマグネットである。
即ち、フォーカシングコイル17に関しては、Tg方向の左右両側のコイルともに、上下方向の同じ方向に駆動力を受ける。
また、トラッキングコイル14も同様に、Tg方向の左右両側のコイルともに、Tr方向の同じ方向に駆動力を受ける。
そして、チルティングコイ1ル6は、Tg方向の左右一対のコイルがともに、右と左では、互いに反対方向になるように力を受ける。そのときに、第2の磁石1によって、磁力線の方向をヨークのTr方向外側及び内側に向かうよう屈曲させるので、コイルのトラック方向外側及び内側の部分にも同じ方向の駆動力が加わるために、電磁力を増大させ、リードワイヤ1をTr方向の内側で支持するために、チルト方向の加速度感度を高めることができる。
同様に,第2の磁石11の配置によって、フォーカスコイル17についても加速度感度を高めることができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態においては、サスペンションワイヤが4本で構成可能であるために、ウルトラスリム(超薄型)アクチュエータでもインサート成形を用いずに成形可能になり、安価なアクチュエータを提供することができる。
また、対物レンズホルダ20からダンパベース10へ引き出すリードワイヤ1はコイル線でもよいが、コイル線に銅クラッドアルミ線を用いると、アクチュエータ駆動の際に生じる応力で断線するおそれがあるが、本発明の実施の形態においては、リッツ線を用いることによって、応力の分散を図り,断線を防止することができる。
また、本発明の実施の形態においては、対物レンズホルダ20からダンパベース10へ引き出す線の夫々の基部付近に最も応力が集中するため、例えば,ダンパ剤のような柔軟性を有する部材を配置することによって、基部付近への応力集中をなくし、断線を防止することができる。
本発明に係る対物レンズ駆動装置は、例えば、光ディスクドライブの光ピックアップに適用することができる。
本発明の実施の形態による対物レンズ駆動装置の斜視図である。 図1の対物レンズ駆動装置の正面側から眺めた斜視図である。 図1の対物レンズ駆動装置を斜め上方から眺めた分解組立斜視図である。 図1の対物レンズ駆動装置の斜め下方から眺めた分解組立斜視図である。 図1及び図2に示した対物レンズ駆動装置の要部の上面側から眺めた部分拡大斜視図である。 図1及び図2に示した対物レンズ駆動装置の要部の底面側から眺めた部分拡大斜視図である。 特許文献2に開示された対物レンズ駆動装置の斜視図である。 図7の対物レンズ駆動装置の金属製トップカバー57を取り外した状態を示す斜視図である。 図7及び図8の対物レンズ駆動装置の対物レンズホルダの上側部材60を示す斜視図である。 図7及び図8の対物レンズ駆動装置の対物レンズホルダの下側部材65を示す斜視図である。 図9に示す上側部材と下側部材とを組み合わせた対物レンズホルダを示す斜視図である。 図11に示す状態の対物レンズホルダに対物レンズを装着してヨーク及び磁石からなる磁気回路を組み合わせた状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 リードワイヤ
1a 先端部
4a,4b,4c ダンパ剤
5,21,22,23 固定部
7 壁部
9 固定溝
10 ダンパベース
11 第2の磁石
12 第1の磁石
13 ヨークベース
13a,13b 第1のヨーク
14 トラッキングコイル
15 第2のヨーク
16 チルティングコイル
16a 先端部
17 フォーカシングコイル
18 コイル部材
20 対物レンズホルダ
21 接続端子
24a 第1のフック部
24b 第2のフック部
25 空間
28 装着孔
30 対物レンズ
31 装着部
32 装着孔
54 サスペンションワイヤ
51 ベース
52 対物レンズ
53 対物レンズホルダ
55 ヨーク
56 磁石
60 上側部材
61 貫通孔
62 方形穴
63 固定部
64 第1のフック部
65 下側部材
66 板状部
67 チルティングコイル巻枠部
68 第2のフック部
69 貫通孔
70 チルティングコイル
71 フォーカシングコイル
72 トラッキングコイル
81,82,83 接続端子
84 引き出し線
100 対物レンズ駆動装置

Claims (7)

  1. 対物レンズを保持する対物レンズホルダをチルト方向に移動させて制御する機構を備えた対物レンズ駆動装置において、前記対物レンズホルダのトラッキング方向に沿う第1の方向とフォーカス方向に沿う第2の方向に直交する方向に沿う第3の方向の両側に一端が固定されて夫々設けられた多くとも4本のサスペンションワイヤと、前記対物レンズホルダとは前記第3の方向に離間して設けられ、前記多くとも4本のサスペンションワイヤの他端側を支持するダンパベースと、前記対物レンズホルダの前記第1の方向の中心寄りに設けられたリードワイヤとを備え、前記対物レンズホルダは、当該ホルダを前記チルト方向、前記第1の方向、及び前記第2の方向に夫々移動させる第1の駆動コイル、第2の駆動コイル、及び第3の駆動コイルを収容し、前記第2及び第3の駆動コイルは、前記多くとも4本のサスペンションワイヤに電気接続され、前記第1の駆動コイルは、前記リードワイヤに電気接続されていることを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  2. 請求項1に記載の対物レンズ駆動装置において、前記リードワイヤは、リッツ線材又はコイル線材からなることを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  3. 請求項1に記載の対物レンズ駆動装置において、前記リードワイヤの前記対物レンズホルダ及び前記ダンパベースの固定部付近にダンパ剤を塗布してなることを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  4. 請求項1記載の対物レンズ駆動装置において、前記第1乃至第3の駆動コイルを1組とし、前記対物レンズホルダの外周寄りに対称形に、4組配置してなることを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  5. 請求項4記載の対物レンズ駆動装置において、前記対物レンズホルダの前記第3の方向の両端の両側に近接して前記第3の方向に磁界を生じるように2個一対として、2対の第1の磁石を配置し、さらに、2組の前記第1乃至第3のコイル間に、第2の磁石を配置し、他の2組の前記第1乃至第3のコイル間にも同様に第2の磁石を配置したことを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  6. 請求項5記載の対物レンズ駆動装置において、前記第1の駆動コイル及び前記第3の駆動コイルは、前記第1の駆動コイルの周囲に前記駆動コイルが巻き回された中空のコイル部材を構成し、前記ヨークベースは、前記第1の磁石の前記第1の方向の外端に当接する第1のヨークと、前記コイル部材を夫々貫通する第2のヨークとを備えていることを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  7. 請求項1乃至6の内のいずれかに記載の対物レンズ駆動装置を備えていることを特徴とする光ピックアップ。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108072962A (zh) * 2016-11-11 2018-05-25 阿尔卑斯电气株式会社 透镜驱动装置

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