JP6009951B2 - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズを光軸方向に移動させて焦点の調節又は焦点距離の変更を行うレンズ駆動装置に関する。
従来、このような分野の技術文献として特開2011−247909号公報がある。この公報には、レンズ部を光軸方向に移動自在に保持する可動ユニットを備えたレンズ駆動装置が記載されている。この可動ユニットは、レンズ部と、像振れ補正のためにレンズ部を光軸の直交方向に移動させる第1駆動部のマグネットと、焦点調節のためにレンズ部を光軸方向に移動させる第2駆動部のマグネット及びコイルと、Fスプリング及びBスプリングと、を備えている。このレンズ駆動装置では、可動ユニット自体を光軸の直交方向に移動させることにより像振れ補正が行われる。そして、このレンズ駆動装置において、レンズ部と第2駆動部のコイルとを保持するコイルホルダは、Fスプリング及びBスプリングに挟まれた状態で装置内部に支持されている。
特開2011―247909号公報
しかしながら、前述したようにスプリングでコイルホルダを支持する場合、装置を組み立てる際にスプリングを所定のスペースに挿入し固定させる作業が必要となるので、装置自体が小型化ゆえに、効率よく組み立てを行うことができず、製造工程を簡素化できないという課題がある。また、スプリングに所望の弾性力を発揮させるためには、ある程度大きなスプリングを用いる必要があるので、装置内部にスプリングを配置するためのスペースを大きく確保する必要があり、装置を小型化できないという課題もある。
そこで、本発明は、小型化を実現させると共に、効率よく組み立てを行うことができるレンズ駆動装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、ベース部に対して、光軸の方向にレンズを移動させるレンズ駆動装置において、ベース部に設けられて光軸の方向に突出する突起部に対して光軸の直交方向に対面し、光軸の方向に移動自在に支持された可動枠と、突起部及び可動枠のいずれか一方に配置されたコイルと他方に配置されたマグネットとの協働によって可動枠を光軸の方向に移動させる駆動部と、コイルを有する突起部又は可動枠に配置され、マグネットに対して光軸の直交方向に対面することで可動枠を突起部へ付勢する磁性体と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係るレンズ駆動装置によれば、駆動用マグネットに対して光軸の直交方向で対面する磁性体が、コイルを有する突起部又は可動枠に配置されている。そして、この磁性体とマグネットとが光軸に対して直交方向に引きつけ合うことによって、ベース部の突起部と可動枠とが光軸に対して直交方向に引きつけ合っている。このように、マグネットと磁性体との協働によって発生する磁気吸引力を用いて可動枠をベース部(例えば突起部)に押し当て、この突起部をガイドとして利用することができる。すなわち、本発明のマグネットは、可動枠を光軸方向に移動させるための駆動用として、可動枠を光軸に沿って確実に移動させるためのガイド用としての機能を合わせもっている。そして、スプリングの配置スペースを装置内部に確保する必要がなくなり、単に磁性体を突起部又は可動枠に配置すればよいので、スプリングを用いた場合と比較して装置を小型化させることができる。また、本発明では、単に磁性体を突起部又は可動枠に配置すればよいので、スプリングを所定のスペースに挿入し固定させる作業が不要となる。従って、スプリングを用いる場合と比較して装置の組み立てを効率よく行うことができる。
また、突起部と可動枠との間に配置され、突起部に対して可動枠を光軸の方向に摺動自在に支持する支持部を更に備え、光軸に対して直交する平面において、磁性体とマグネットは、支持部間を結ぶ線分に対して垂直な直線であって支持部を通る平行な2直線の内側に配置されている。
ところで、磁性体とマグネットは光軸に対して垂直な方向に対面しているので、磁性体とマグネットによる磁気吸引力も光軸に対して垂直な方向に働くこととなる。ここで、仮に磁性体とマグネットが上記平行な2直線の外側に配置されている場合、ガイドとして機能する支持部が磁性体及びマグネットの内側に配置されることになるので、磁気吸引力の影響を受けて、可動枠が光軸方向の軌道から逸脱して移動してしまうおそれが高くなる。しかしながら、本発明のように、磁性体とマグネットが支持部を通る上記平行な2直線の内側に配置されている場合は、ガイドとして機能する支持部が磁性体及びマグネットの外側に配置されることになり、磁気吸引力の影響を受けにくくなるので、可動枠が光軸方向の軌道から逸脱して移動するおそれを低減させることができる。従って、突起部に対する可動枠の光軸方向への移動を安定させることができる。
また、支持部は、突起部と可動枠との間に介在する3個の転動体である。
このように、支持部として突起部と可動枠との間に転動体を3個介在させることにより、可動枠はベース部に対して三点支持されることとなるので、可動枠をベース部に対して安定した状態で支持することができる。また、ベース部に可動枠を支持する支持部として転動体を用いることにより、ベース部に支持された可動枠は転動体によって光軸の方向に滑らかに移動できることとなる。従って、可動枠をベース部に対して光軸方向にスムーズに移動させることができる。
本発明によれば、小型化を実現させると共に、効率よく組み立てを行うことができる。
本実施形態に係るレンズ駆動装置を示す斜視図である。 図1のレンズ駆動装置の蓋部を外した状態を示す斜視図である。 図1のレンズ駆動装置を示す分解斜視図である。 図1のレンズ駆動装置を示す分解斜視図である。 可動枠及びFPCを示す斜視図である。 ベース部及びコイルを示す斜視図である。 ベース部及び可動枠を示す断面図である。 可動枠及びレンズ保持枠を示す断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係るレンズ駆動装置の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1に示されるレンズ駆動装置は、像振れ補正を行うデジタルカメラ、携帯電話機あるいはスマートフォン等に用いられ、撮像素子であるCCD[Charge Coupled Device]イメージセンサやCMOS[Complementary Metal Oxide Semiconductor]イメージセンサの前方に配置されて利用される。
図1〜図3に示されるように、レンズ駆動装置1は、直方体状の蓋体2と、蓋体2の開口を塞ぐための矩形状のベース部3と、焦点の調節を行う焦点調節用駆動部4と外部回路との間の電気的接続を確保するための焦点調節用のフレキシブルプリント基板(以下、FPCとする)5と、像振れ補正用駆動部6と外部回路との電気的接続を確保するための像振れ補正用のFPC7と、少なくとも1枚以上のレンズRを収容する略円柱状のレンズバレル8と、を備えている。なお、以下では、レンズRの光軸Cに対して直交する方向をX軸、光軸C方向及びX軸に直交する方向をY軸として説明する。
蓋体2は、レンズRの光軸Cを中心とする円形の開口部2aを有する箱状の部材であり、ベース部3は、光軸Cを中心とする円形の開口部3aを有する矩形枠状の部材である。レンズバレル8は、レンズRを、蓋体2の開口部2a及びベース部3の開口部3aから露出させた状態で保持している。ベース部3は、ベース部3の周縁部の一辺から光軸Cの方向に突出する突起部3bを有しており、突起部3bの中央部には矩形状の開口部3cが形成されている。この開口部3cには、FPC5の先端部5aに固定されたH形の樹脂製絶縁板9が入り込み、樹脂製絶縁板9が開口部3cを塞いでいる。
図2に示されるように、FPC7は、蓋体2及びベース部3から外方に延在する延長部7cを有すると共に、蓋体2及びベース部3に近接した部分では二股に分かれた分岐部7aになっている。FPC7の二股に分かれた分岐部7aは、蓋体2の内部においてベース部3の係止突起3gに挟まれて固定されている。また、各分岐部7aの先端部7bは、その内側が可動枠10に固定され、先端部7bの外側には像振れ補正用駆動部6のマグネット6a,6bの吸着力を増幅させるリターンヨーク11が固定されている。先端部7bのリターンヨーク11が固定されている面の反対側の面には、磁気検出のためのホール素子12が固定されている(図3参照)。
可動枠10は、ベース部3に対して光軸C方向に移動自在に支持されている。図3〜図5に示されるように、可動枠10は、光軸Cを中心とする円形の開口部10aと、片側の各隅部に形成された長円状のコイル装填部10bと、球体13が入り込む3個のボール載置凹部10c(図5参照)と、を有している。開口部10aにはレンズバレル8が入り込むようになっており、コイル装填部10bには、像振れ補正用駆動部6の長円状を成すコイル6c,6dが嵌合されて固定される。また、可動枠10は、可動枠10の周縁部の片側で光軸Cの方向に突出するマグネット保持部10eと、可動枠10の隅部であって光軸Cを挟んでマグネット保持部10eの対向側に設けられた2個の突起部10fと、を備えている。
図4及び図5に示されるように、可動枠10の隅部に設けられた2個の突起部10fには、それぞれ係合突起10mが設けられており、突起部10fの光軸Cを挟んで対向側に設けられるマグネット保持部10eの支柱部10gには、その外側にそれぞれ係合突起10nが設けられている。各係合突起10mは、レンズ保持枠20の浮き上がりを防止するための押さえ板21の係合孔21aにそれぞれ係合され、各係合突起10nは、押さえ板21の係合孔21bにそれぞれ係合される。これにより、可動枠10と押さえ板21とがレンズ保持枠20を挟んだ状態で固定される。
マグネット保持部10eは、光軸C方向から見て三日月状に形成されており、マグネット保持部10eの両端に形成された支柱部10gには、その外側において半円柱状に切り欠かれて光軸C方向に延在する球受け部10hが設けられている。また、図6に示されるように、ベース部3の突起部3bの両端に形成された支柱部3fには、半円柱状に切り欠かれて光軸C方向に延在する第1〜第3の球受け部3h,3j,3kが形成されている。それぞれの第1〜第3の球受け部3h,3j,3kにおける光軸C方向の長さは、可動枠10を支持する球体(支持部)15の直径より若干長い程度となっている。ベース部3の突起部3bにおける第1〜第3の球受け部3h,3j,3kの高さ位置は、第2の球受け部3jが最も高く、その次に第1の球受け部3hが高く、第3の球受け部3kが最も低くなっている。また、第1の球受け部3hは突起部3bの一方の支柱部3fに設けられ、第2及び第3の球受け部3j,3kは突起部3bの他方の支柱部3fに設けられているが、第1の球受け部3hと第2及び第3の球受け部3j,3kとの配置関係を逆にしてもよい。
半円柱状に切り欠かれた第1〜第3の球受け部3h,3i,3jのそれぞれには球体15が入り込み、各球体15に半円柱状に切り欠かれた可動枠10の球受け部10hが押し付けられることによって、球体15はベース部3の突起部3bと可動枠10との間に介在する。そして、可動枠10は、ベース部3に対して3個の球体15によって三点支持されて光軸C方向に摺動自在となる。このように球体15がベース部3の突起部3bと可動枠10との間に介在し、一方の球受け部10hには2個の球体15が入り込み、他方の球受け部10hには1個の球体15が入り込むが、他方の球受け部10hに2個の球体15が入り込み、一方の球受け部10hに1個の球体15が入り込むようにしてもよい。
図6及び図7に示されるように、各支柱部3fの内側には、焦点調節用駆動部4のコイル4a、及びベース部の隅部に設けられる矩形板状のヨーク(磁性体)16を嵌合させるための嵌合凹部3eが形成されている。各嵌合凹部3eは、支柱部3fの内部で光軸C方向に延在しており、それぞれの嵌合凹部3eがコイル4aの端部4cとヨーク16とを挟み込むことで、コイル4aとヨーク16がベース部3の突起部3bに光軸C方向に嵌合される。コイル4aは、光軸C方向から見て台形の上底部を成す中央部4bと、台形の脚部を成す端部4cと、を有しており、端部4cの外側にそれぞれヨーク16が配置される。すなわち、ヨーク16は、ベース部3の周縁部に対して片側に配置される。
また、図5に示されるように、可動枠10のマグネット保持部10eの外周には、光軸C方向及びY軸方向に延在する平坦状のマグネット固定部10iと、マグネット固定部10iに対して45度傾いて形成されるマグネット固定部10jと、マグネット固定部10iに対してマグネット固定部10jの逆側に45度傾いて形成されるマグネット固定部10kと、が設けられている。マグネット固定部10i,10j,10kのそれぞれには、焦点調節用駆動部4のマグネット4d,4e,4fが固定される。可動枠10がベース部3に保持された状態では、図7に示されるように、マグネット4dの外側に台形状のコイル4aの中央部4bが対面し、マグネット4e,4fの外側にコイル4aのそれぞれの端部4cが対面している。
また、コイル4aの中央部4bの内側には磁場検出素子であるホール素子17(図3参照)が配置され、ホール素子17はFPC5の先端部5aに固定されている。ホール素子17の両側方には、コイル4aの中央部4bから端部4cにかけて延在する2つの導電性のリード18が配置されている。図6に示されるように、リード18の両側の端部18aは、コイル4aの端部4cの外側に延出された状態で、コイル4aの端部4cのコイル線に電気的に接続されている。
以上のコイル4aと、図7に示されるマグネット4d,4e,4fとが協働することによって、可動枠10は、ベース部3に対して光軸C方向に移動し、焦点の調節及び焦点距離の変更を行うことが可能となる。また、ヨーク16がコイル4aの端部4cの外側に設けられることにより、ベース部3の嵌合凹部3eに嵌合されたヨーク16が可動枠10に固定されたマグネット4e,4fに吸引されて、可動枠10のベース部3に対する光軸Cに対して直交する方向への磁気吸引力が発生する。また、可動枠10の球受け部10h(図5参照)とベース部3の球受け部3h,3j,3k(図6参照)との間に球体15が介在した状態でベース部3と可動枠10とが引きつけ合って、可動枠10が球体15を介してベース部3に対して光軸C方向に摺動自在に支持される。
図7に示されるように、焦点調節用駆動部4のマグネット4e,4fと各ヨーク16とは、ベース部3の周縁部に対して片側で、コイル4aの端部4cを挟んで光軸Cの直交方向に対面することによって可動枠10をベース部3の突起部3bへ付勢している。また、光軸Cに対して直交する平面において、球体15間を結ぶ線分を線分L1とし、線分L1に対して垂直な直線であって各球体15を通る平行な2直線をそれぞれ直線L2,L3とすると、マグネット4e,4fとヨーク16は、直線L2及び直線L3の内側に配置されている。このように、ヨーク16とマグネット4e,4fが球体15を通る上記平行な直線L2及び直線L3の内側に配置されているので、ガイドとして機能する球体15がヨーク16及びマグネット4e,4fの外側に位置することになり、マグネット4e,4fとヨーク16による磁気吸引力の影響を受けにくくなるので、可動枠10が光軸C方向の軌道から逸脱して移動するおそれを低減させることができる。よって、ベース部3の突起部3bに対する可動枠10の光軸C方向への移動を安定させることができる。
また、図8に示されるように、レンズバレル8を保持するレンズ保持枠20は、可動枠10に対して、光軸Cの直交方向に移動自在に支持されている。レンズ保持枠20は、レンズバレル8を嵌合させる円形の開口部20aと、マグネット6a,6bを固定させるマグネット嵌合孔20bと、レンズ保持枠20を可動枠10に支持するための第1〜第3の吸引マグネット51,52,53の固定に利用するマグネット嵌合凹部20cと、球体13を受け入れる球受け凹部20d(図4参照)と、を備えている。
レンズ保持枠20のマグネット嵌合孔20bは、可動枠10のコイル装填部10b(図7参照)に対応する位置に2個設けられている。マグネット嵌合孔20bに嵌め込まれたマグネット6a,6bは、可動枠10のコイル装填部10bに嵌め込まれたコイル6c,6dと光軸C方向に対面する。レンズ保持枠20は、コイル6c,6dとマグネット6a,6bとの協働によって、可動枠10に対して光軸Cの直交方向に移動して像振れ補正を行うことが可能となる。
レンズ保持枠20のマグネット嵌合凹部20cは3個設けられており、それぞれのマグネット嵌合凹部20cには4極着磁された第1〜第3の吸引マグネット51,52,53が嵌め込まれる。また、図5に示されるように、可動枠10は、フォーク状を成す第1〜第3の鉄片41,42,43を挿入するための孔部である金属片挿入部10dを3箇所に有しており、それぞれの金属片挿入部10dはマグネット嵌合凹部20cに対応する位置に設けられている。図8に示されるようにマグネット嵌合凹部20cに嵌め込まれた第1〜第3の吸引マグネット51,52,53は、金属片挿入部10dに挿入された第1〜第3の鉄片41,42,43と光軸C方向に対面する。よって、レンズ保持枠20が可動枠10に配置された状態では、第1〜第3の吸引マグネット51,52,53と第1〜第3の鉄片41,42,43とによって発生する磁気吸引力により、レンズ保持枠20と可動枠10とが引きつけ合っている。
このような第1の吸引マグネット51と第1の鉄片41によって第1の吸引部31が構成され、第2の吸引マグネット52と第2の鉄片42によって第2の吸引部32が構成され、第3の吸引マグネット53と第3の鉄片43によって第3の吸引部33が構成されている。また、第1〜第3の吸引部31,32,33で発生する磁気吸引力は、像振れ補正用駆動部6のマグネット6a,6bとリターンヨーク11とによって発生する磁気吸引力よりも強くなっている。よって、レンズ保持枠20を可動枠10に対して光軸Cの直交方向に移動させた際に、確実にレンズ保持枠20を可動枠10内の中心位置に移動させることができる。
図4に示されるように、レンズ保持枠20の球受け凹部20dは、可動枠10のボール載置凹部10c(図5参照)に対応する位置に3個設けられている。レンズ保持枠20が可動枠10に配置された状態では、レンズ保持枠20の球受け凹部20dと可動枠10のボール載置凹部10cとにより、球体13が入る程度の大きさの空間が形成される。この球受け凹部20dとボール載置凹部10cとで形成される空間に球体13を入れることにより、これらの球体13でレンズ保持枠20を可動枠10に対して光軸Cの直交方向に移動自在に支持させる。また、光軸Cに対して直交する平面において、3個の球体13を結ぶと二等辺三角形となり、レンズ保持枠20が可動枠10に三点支持されることとなる。よって、レンズ保持枠20を可動枠10に対して安定した状態で移動させることができる。
また、図3に示されるように、光軸C方向におけるレンズ保持枠20の押さえ板21側には、光軸C方向から見たときの形状が三日月状のバックヨーク25が設けられている。このバックヨーク25は、組み立て時にレンズ保持枠20のマグネット6a,6b,51,52,53(図8参照)に密着される。
次に、レンズ保持枠20の動作について説明する。
レンズ駆動装置1が組み込まれた機器(例えばカメラ)で撮影しているときに手振れが発生すると、光軸Cの位置が変化することがある。この場合、ジャイロセンサ等の手振れ検出センサが手振れを検知し、制御手段(不図示)は、光軸Cの位置が所定位置に維持されるように、レンズ保持枠20の駆動信号をFPC7を介して像振れ補正用駆動部6のコイル6c,6dに出力する。
そして、図8に示されるように、像振れ補正用駆動部6のマグネット6a及びコイル6cは、マグネット6aとレンズRの中心Oとを結ぶ直線の方向に働く駆動力F1を発生させ、レンズ保持枠20を可動枠10内で駆動力F1が働く方向に移動させる。像振れ補正用駆動部6のマグネット6b及びコイル6dは、マグネット6bと中心Oとを結ぶ直線の方向に働く駆動力F2を発生させ、レンズ保持枠20を可動枠10内で駆動力F2が働く方向に移動させる。この駆動力F1,F2が働く方向へのレンズ保持枠20の移動により、光軸Cの位置が定位置に移動され、手振れが補正される。
このような構成を有するレンズ駆動装置1では、焦点調節用駆動部4のマグネット4e,4fに対して光軸Cの直交方向に対面するヨーク16が、焦点調節用駆動部4のコイル4aを有するベース部3の突起部3bに配置されている。そして、ヨーク16とマグネット4e,4fとが光軸Cに対して直交方向に引きつけ合うことによって、ベース部3と可動枠10とが光軸Cに対して直交方向に引きつけ合っている。このように、マグネット4e,4fとヨーク16との協働によって発生する磁気吸引力を用いて可動枠10をベース部3の突起部3bに押し当て、この突起部3bをガイドとして利用することができる。すなわち、焦点調節用駆動部4のマグネット4e,4fは、可動枠10を光軸C方向に移動させるための駆動用として、可動枠10を光軸Cに沿って確実に移動させるためのガイド用としての機能を合わせもっている。そして、従来用いられていたスプリングが不要となるので、スプリングの配置スペースを装置内部に確保する必要がなくなり、単にヨーク16をベース部3の突起部3bに配置すればよいので、スプリングを用いた場合と比較して装置を小型化させることができる。また、単にヨーク16をベース部3の突起部3bに配置すればよいので、スプリングを所定のスペースに挿入し固定させる作業が不要となる。従って、スプリングを用いる場合と比較して装置の組み立てを効率よく行うことができる。
また、可動枠10をベース部3に支持する支持部として、ベース部3の突起部3bと可動枠10との間に球体15を3個介在させることにより、可動枠10はベース部3に対して三点支持されることとなる。よって、可動枠10をベース部3に対して安定した状態で支持することができる。また、転動体である球体15を用いることにより、ベース部3に支持された可動枠10は球体15によって光軸Cの方向に滑らかに移動できることとなる。従って、可動枠10をベース部3に対して光軸C方向にスムーズに移動させることができる。
本発明は、前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
焦点調節用駆動部4のマグネット4d,4e,4fを可動枠10に配置し、焦点調節用駆動部4のコイル4a及びヨーク16をベース部3の突起部3bに配置したが、マグネット4d,4e,4fと、コイル4a及びヨーク16との配置関係を逆転させてもよい。
図6に示されるように、ベース部3の突起部3bが球体15の直径より若干長い程度の3個の球受け部3h,3j,3kを有していたが、可動枠10が3個の球受け部を有していてもよい。
また、3個の球体15によって可動枠10をベース部3の突起部3bに対して三点支持させたが、4個以上の球体15によって可動枠10を支持してもよい。また、球体15に代えて、コロ等の他の転動体を用いてもよく、更に、ベース部3又は可動枠10の表面から山状に突出する突起部を支持部として用いてもよい。また、支持部として、光軸C方向に延在するガイドシャフトを用いてもよい。
1…レンズ駆動装置、3…ベース部、3b…突起部、4…駆動部、4a…コイル、4d,4e,4f…マグネット、10…可動枠、15…球体(支持部、転動体)、16…ヨーク(磁性体)、C…光軸、L1…線分、L2,L3…直線、R…レンズ。

Claims (3)

  1. ベース部に対して、光軸の方向にレンズを移動させるレンズ駆動装置において、
    前記ベース部に設けられて前記光軸の方向に突出する突起部に対して前記光軸の直交方向に対面し、前記光軸の方向に移動自在に支持された可動枠と、
    前記突起部及び前記可動枠のいずれか一方に配置されたコイルと他方に配置されたマグネットとの協働によって前記可動枠を前記光軸の方向に移動させる駆動部と、
    前記コイルを有する前記突起部又は前記可動枠に配置され、前記マグネットに対して前記光軸の直交方向に対面することで前記可動枠を前記突起部へ付勢する磁性体と、を備え
    前記ベース部は、前記光軸に直行する平面において、四角形状となっており、
    前記磁性体は、前記ベース部の隅部に設けられ、かつ前記マグネットに対して前記光軸の直交方向に対面する面が、前記四角形状を成す前記ベース部の一辺に対して傾くように配置されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記コイルは、巻回し軸が前記光軸に直交するように空芯状に巻回されており前記空芯部分を含む中央部、及び前記中央部の両側にそれぞれ位置する端部を含み、
    前記光軸に対して直交する平面の2箇所のそれぞれにおいて、前記突起部と前記可動枠との間に配置され、前記突起部に対して前記可動枠を前記光軸の方向に摺動自在に支持する支持部を更に備え、
    前記光軸に対して直交する平面において、前記コイルは、前記平面内の前記2箇所に配置された支持部を結ぶ線分に対して垂直な直線であって前記支持部を通る平行な2直線の内側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記光軸に対して直交する平面において、前記磁性体と前記マグネットとが、前記平面内の前記2箇所に配置された支持部を結ぶ線分に対して垂直な直線であって前記支持部を通る平行な2直線の内側に配置され、
    前記マグネットは、前記中央部と前記端部のそれぞれに対して前記光軸の直交方向に対面し、
    前記磁性体は、前記端部のそれぞれと対面するマグネットに対して、前記光軸の直交方向に対面することを特徴とする請求項2に記載のレンズ駆動装置。
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