JP2011100792A - 配線基板の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】給電のためのバスラインを従来よりも削減することが可能な配線基板の製造方法を提供する。
【解決手段】絶縁層の一方の面に第1金属層を積層する第1工程と、絶縁層の他方の面に、第2金属層及び第2金属層よりも厚いキャリア層が剥離可能な状態で積層されたキャリア付き金属層を、第2金属層が絶縁層の他方の面に向くように積層する第2工程と、第1金属層と第2金属層とを電気的に接続する第3工程と、第1金属層をパターンニングして、第1金属層を含む第1配線パターンを形成する第4工程と、第2金属層と導通している第1配線パターン上に、第2金属層を給電のためのバスラインとして使用する電解めっき法により第3金属層を形成する第5工程と、第2金属層からキャリア層を剥離する第6工程と、第5工程及び第6工程よりも後に、第2金属層をパターンニングして、2金属層を含む第2配線パターンを形成する第7工程と、を有する。
【選択図】図16

Description

本発明は、電解めっき法により金属層を形成する工程を有する配線基板の製造方法に関する。
従来より、配線層と絶縁層とが積層され、最外層に外部接続端子(はんだボール等)を設けるための電極パッドが形成された配線基板が知られている。このような配線基板では、電極パッドと外部接続端子(はんだボール等)との接続信頼性を向上すべく、電極パッド上にAu層等の金属層が電解めっき法により形成される場合がある。又、半導体チップとワイヤボンディングされるボンドフィンガーにもAu層等の金属層が電解めっき法により形成される場合がある。
ところで、電極パッド上等にAu層等の金属層を電解めっき法により形成するためには、電極パッド等と電気的に接続される給電のためのバスラインを配線基板端まで引き出す必要がある。例えば、図1〜図3は、従来の給電のためのバスラインを例示する図である。図2及び3において、図1と同一部分については、同一符号を付し、その説明は省略する場合がある。
図1に例示する4層の配線基板では、配線層L1のボンドフィンガー100は、配線層L1に形成された配線パターン101、配線層L1と配線層L2との間に形成されたビア102、配線層L2に形成された配線パターン103、配線層L2と配線層L3との間に形成されたビア104、配線層L3に形成された配線パターン105、配線層L3と配線層L4との間に形成されたビア106、配線層L4に形成された配線パターン107を介して、外部接続端子(はんだボール等)を設けるための電極パッド108と電気的に接続されており、電極パッド108からは給電のためのバスライン109が、配線基板端110まで引き出されている。
なお、給電のためのバスライン109は、配線層L1〜L4の何れか一か所から配線基板端110まで引き出されていればよい。例えば、図2は給電のためのバスライン109を配線層L3から配線基板端110まで引き出した例であり、図3は給電のためのバスライン109を配線層L4から配線基板端110まで引き出した例である。もちろん、給電のためのバスライン109を配線層L1又はL2から配線基板端110まで引き出してもよいし、配線層L1〜L4のうちの複数の配線層から引き出してもよい。
給電のためのバスライン109に接続されたボンドフィンガー100上及び電極パッド108上には、Au層等の金属層を電解めっき法により形成することができる。
特開平07−240584号公報 特開平11−168266号公報
しかしながら、従来の配線基板では、多数の給電のためのバスラインが必要であり、これらのバスラインを信号配線等を避けて配線基板端まで引き出さなければならない。そのため、配線密度が高くなり、信号配線の自由度が低くなったり、電気特性に悪影響を与えたりするという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、給電のためのバスラインを従来よりも削減することが可能な配線基板の製造方法を提供することを課題とする。
本配線基板の製造方法は、絶縁層の一方の面に第1金属層を積層する第1工程と、前記絶縁層の他方の面に、第2金属層及び前記第2金属層よりも厚いキャリア層が剥離可能な状態で積層されたキャリア付き金属層を、前記第2金属層が前記絶縁層の他方の面に向くように積層する第2工程と、前記第1金属層と前記第2金属層とを電気的に接続する第3工程と、前記第1金属層をパターンニングして、前記第1金属層を含む第1配線パターンを形成する第4工程と、前記第2金属層と導通している前記第1配線パターン上に、前記第2金属層を給電のためのバスラインとして使用する電解めっき法により第3金属層を形成する第5工程と、前記第2金属層から前記キャリア層を剥離する第6工程と、前記第5工程及び前記第6工程よりも後に、前記第2金属層をパターンニングして、前記2金属層を含む第2配線パターンを形成する第7工程と、を有することを要件とする。
開示の技術によれば、給電のためのバスラインを従来よりも削減することが可能な配線基板の製造方法を提供することができる。
従来の給電のためのバスラインを例示する図(その1)である。 従来の給電のためのバスラインを例示する図(その2)である。 従来の給電のためのバスラインを例示する図(その3)である。 第1の実施の形態に係る配線基板を例示する断面図である。 第1の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その1)である。 第1の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その2)である。 第1の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その3)である。 第1の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その4)である。 第1の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その5)である。 第1の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その6)である。 第1の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その7)である。 第1の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その8)である。 第1の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その9)である。 第1の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その10)である。 第1の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その11)である。 第1の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その12)である。 第1の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その13)である。 第1の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その14)である。 第1の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その15)である。 第1の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その16)である。 第1の実施の形態の変形例に係る配線基板を例示する断面図である。 第1の実施の形態の変形例に係る配線基板の製造工程を例示する図(その1)である。 第1の実施の形態の変形例に係る配線基板の製造工程を例示する図(その2)である。 第2の実施の形態に係る配線基板を例示する断面図である。 第2の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その1)である。 第2の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その2)である。 第2の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その3)である。 第2の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その4)である。 第2の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その5)である。 第2の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その6)である。 第2の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その7)である。 第2の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その8)である。 第2の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その9)である。 第2の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その10)である。 第2の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その11)である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。
〈第1の実施の形態〉
[第1の実施の形態に係る配線基板の構造]
図4は、第1の実施の形態に係る配線基板を例示する断面図である。図4を参照するに、配線基板10は、絶縁層11及び15と、配線パターン14、17及び20と、金属層19と、ソルダーレジスト層18及び21とを有する。
より詳しく説明すると、配線基板10において、配線パターン20は、絶縁層11の下面に形成されている。配線パターン20は、薄銅箔層13aに金属層13cが積層された構造を有する。配線パターン20の薄銅箔層13a及び金属層13cの材料としては、例えば銅(Cu)等を用いることができる。配線パターン20を構成する薄銅箔層13aの厚さは、例えば3〜5μm程度とすることができる。配線パターン20を構成する金属層13cの厚さは、例えば10〜40μm程度とすることができる。絶縁層11としては、熱硬化性樹脂等を予めガラス繊維や炭素繊維に含浸させた中間素材である所謂プリプレグ等を用いることができる。絶縁層11の厚さは、例えば30〜150μm程度とすることができる。
ソルダーレジスト層21は、絶縁層11の下面に、配線パターン20を覆うように形成されている。ソルダーレジスト層21は開口部21xを有し、配線パターン20の一部はソルダーレジスト層21の開口部21x内に露出している。ソルダーレジスト層21の材料としては、例えばエポキシ系樹脂やイミド系樹脂等を含む感光性樹脂組成物等を用いることができる。ソルダーレジスト層21の厚さは、例えば5〜45μm程度とすることができる。ソルダーレジスト層21の開口部21x内に露出する配線パターン20は、マザーボード等の他の配線基板と接続するための電極パッドとして機能する。なお、ソルダーレジスト層21の開口部21x内に露出する配線パターン20上に、はんだボール等の外部接続端子を形成しても構わない。
配線パターン14は、絶縁層11の上面に形成されている。配線パターン14は、薄銅箔層12aに金属層12cが積層された構造を有する。配線パターン14は、絶縁層11を貫通するビア11aを介して、配線パターン20と電気的に接続されている。配線パターン14の薄銅箔層12a及び金属層12cの材料としては、例えば銅(Cu)等を用いることができる。配線パターン14を構成する薄銅箔層12aの厚さは、例えば3〜5μm程度とすることができる。配線パターン14を構成する金属層12cの厚さは、例えば10〜40μm程度とすることができる。
絶縁層15は、絶縁層11の上面に、配線パターン14を覆うように形成されている。絶縁層15としては、熱硬化性樹脂等を予めガラス繊維や炭素繊維に含浸させた中間素材である所謂プリプレグ等を用いることができる。絶縁層15の厚さは、例えば30〜150μm程度とすることができる。
配線パターン17は、絶縁層15の上面に形成されている。配線パターン17は、薄銅箔層16aに金属層16cが積層された構造を有する。配線パターン17は、絶縁層15を貫通するビア15aを介して、配線パターン14と電気的に接続されている。配線パターン17の薄銅箔層16a及び金属層16cの材料としては、例えば銅(Cu)等を用いることができる。配線パターン17を構成する薄銅箔層16aの厚さは、例えば3〜5μm程度とすることができる。配線パターン17を構成する金属層16cの厚さは、例えば10〜40μm程度とすることができる。
ソルダーレジスト層18は、絶縁層15の上面に、配線パターン17を覆うように形成されている。ソルダーレジスト層18は開口部18xを有する。ソルダーレジスト層18の材料としては、例えばエポキシ系樹脂やイミド系樹脂等を含む感光性樹脂組成物等を用いることができる。ソルダーレジスト層18の厚さは、例えば5〜45μm程度とすることができる。
金属層19は、ソルダーレジスト層18の開口部18x内に露出する配線パターン17上に形成されている。金属層19の例としては、Au層や、Ni/Au層(Ni層とAu層をこの順番で積層した金属層)、Ni/Pd/Au層(Ni層とPd層とAu層をこの順番で積層した金属層)等を挙げることができる。金属層19の厚さは、例えば0.1〜15μm程度とすることができる。ソルダーレジスト層18の開口部18x内に露出する金属層19は、半導体チップと接続するための電極パッドとして機能する。なお、ソルダーレジスト層18の開口部18x内に露出する金属層19上に、はんだボール等の外部接続端子を形成しても構わない。金属層19を設けることにより、配線パターン17とはんだボール等の外部接続端子との接続信頼性を向上することができる。
マザーボード等の他の配線基板と接続される電極パッド(ソルダーレジスト層21の開口部21x内に露出する配線パターン20)上に金属層(Au層等)を形成せずに、半導体チップと接続される電極パッド(ソルダーレジスト層18の開口部18x内に露出する配線パターン17)上に金属層(Au層等)を形成するのは、以下の理由による。すなわち、半導体チップと接続される電極パッドは、ワイヤボンディング等が施される場合があり、マザーボード等の他の配線基板と接続される電極パッドと比較して、より高い接続信頼性が要求されるからである。
そこで、後述する配線基板10の製造方法で示すように、半導体チップと接続される電極パッド(例えば図16に示すソルダーレジスト層18の開口部18x内に露出する配線パターン17)上にめっき処理により金属層(Au層等)を形成することは必須となるが、マザーボード等の他の配線基板と接続される電極パッド(例えば図20に示すソルダーレジスト層21の開口部21x内に露出する配線パターン20)上にめっき処理により金属層(Au層等)を形成する工程は省略することが可能である。従って、必ずマザーボード等の他の配線基板と接続される電極パッド側のキャリア付き銅箔(例えば図16に示すキャリア付き銅箔13)を給電のためのバスラインとして使用する。
但し、後述するように、必要に応じてマザーボード等の他の配線基板と接続される電極パッド(ソルダーレジスト層21の開口部21x内に露出する配線パターン20)上に、電解めっき法により金属層を形成しても構わない(図21〜図23参照)。
[第1の実施の形態に係る配線基板の製造方法]
続いて、第1の実施の形態に係る配線基板の製造方法について説明する。図5〜図20は、第1の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図である。図5〜図20において、図4と同一部分については、同一符号を付し、その説明は省略する場合がある。
始めに、図5に示す工程では、絶縁層11の両面にキャリア付き銅箔12及び13を配置し、固着する。絶縁層11は、熱硬化性樹脂等を予めガラス繊維や炭素繊維に含浸させた中間素材である所謂プリプレグ等である。キャリア付き銅箔12及び13は、それぞれ例えば厚さが3〜5μm程度の薄銅箔層12a及び13a上に厚さが10〜50μm程度のキャリア層12b及び13bが剥離層(図示せず)を介して貼着された構造を有する。
キャリア層12b及び13bは、それぞれ薄銅箔層12a及び13aの取り扱いを容易にするための支持材として設けられている。薄銅箔層12a及び13aの絶縁層11と接する側の面は、多数の微少な凹凸が形成された粗面とされており、薄銅箔層12a及び13aの多数の微小な凹凸が絶縁層11に食い込んで所謂アンカー効果により、キャリア付き銅箔12及び13は絶縁層11に密着性がよい状態で固着される。
ただし、薄銅箔層及びキャリア付き銅箔は銅には限定されず、導電性を有する金属層にキャリア層が剥離層(図示せず)を介して貼着された構造を有するキャリア付き金属層であればよい。キャリア層を構成する材料は支持材としての機能を果たせるものであれば銅(Cu)等の導電性を有する金属層であってもよいし、樹脂等の絶縁層であってもよい。薄銅箔層及びキャリア付き銅箔についての本説明は、本実施の形態の変形例及び他の実施の形態についても同様に当てはまる。
次いで、図6に示す工程では、キャリア付き銅箔12のキャリア層12bのみを剥離する。前述のように、キャリア付き銅箔12は、薄銅箔層12a上にキャリア層12bが剥離層(図示せず)を介して貼着された構造を有するため、キャリア層12bは、剥離層(図示せず)とともに容易に剥離することができる。
次いで、図7に示す工程では、例えばCOレーザ等を用いたレーザ加工法により、薄銅箔層12a及び絶縁層11を貫通し、薄銅箔層13aの表面を露出するビアホール11xを形成する。
次いで、図8に示す工程では、薄銅箔層12aの表面及びビアホール11x内に露出する薄銅箔層13aの表面の異物を除去した後、ビアホール11x内に導電体を充填しビア11aを形成する。異物は、例えば過マンガン酸塩を含有した溶液(過マンガン酸処理)、或いはプラズマ処理等で酸化分解することにより除去することができる。ビア11aの材料としては、例えば銅(Cu)等を用いることができる。ビア11aは、薄銅箔層12a上、ビアホール11xの内壁面、及びビアホール11x内に露出する薄銅箔層13a上に、無電解めっき法により銅(Cu)層等(図示せず)を形成し、形成した銅(Cu)層等を給電層とする電解めっき法により形成することができる。
次いで、図9に示す工程では、薄銅箔層12aの表面及びビア11aの表面に、後述する図10に示す金属層12cの形成位置に対応する開口部31xを有するレジスト層31を形成する。具体的には、薄銅箔層12aの表面及びビア11aの表面に、例えばエポキシ系樹脂やイミド系樹脂等を含む感光性樹脂組成物からなるペースト状のレジストを塗布する。そして、塗布したレジストを露光、現像することで開口部31xを形成する。これにより、開口部31xを有するレジスト層31が形成される。なお、予め開口部31xを形成したフィルム状のレジストを、薄銅箔層12aの表面及びビア11aの表面にラミネートしても構わない。
次いで、図10に示す工程では、開口部31x内に露出する薄銅箔層12aの表面及びビア11aの表面に、金属層12cを形成する。金属層12cの材料としては、例えば銅(Cu)等を用いることができる。金属層12cの厚さは、例えば10〜40μm程度とすることができる。金属層12cは、図8に示す工程で形成した銅(Cu)層等(図示せず)を給電層とする電解めっき法により形成することができる。
次いで、図11に示す工程では、図10に示すレジスト層31を除去する。そして、金属層12cが積層されていない部分の薄銅箔層12aを、金属層12cをマスクとしてエッチングにより除去する。薄銅箔層12aは、例えば塩化第二鉄水溶液、塩化第二銅水溶液又は過硫酸アンモニウム水溶液等を用いたウエットエッチングにより除去することができる。この工程により、薄銅箔層12aに金属層12cが積層された構造を有する配線パターン14が完成する。
次いで、図12に示す工程では、絶縁層11上に、配線パターン14(薄銅箔層12a及び金属層12c)を覆うように絶縁層15を形成する。そして、絶縁層15上に、キャリア付き銅箔16を配置し、固着する。絶縁層15は、熱硬化性樹脂等を予めガラス繊維や炭素繊維に含浸させた中間素材である所謂プリプレグ等である。キャリア付き銅箔16は、例えば厚さが3〜5μm程度の薄銅箔層16a上に厚さが10〜50μm程度のキャリア層16bが剥離層(図示せず)を介して貼着された構造を有する。
キャリア層16bは、薄銅箔層16aの取り扱いを容易にするための支持材として設けられている。薄銅箔層16aの絶縁層15と接する側の面は、多数の微少な凹凸が形成された粗面とされており、薄銅箔層16aの多数の微小な凹凸が絶縁層15に食い込んで所謂アンカー効果により、キャリア付き銅箔16は絶縁層15に密着性がよい状態で固着される。
次いで、図13に示す工程では、キャリア付き銅箔16のキャリア層16bのみを剥離する。又、絶縁層15及び薄銅箔層16aの端面を加工し、絶縁層11と略同一の形状(平面視)とする。前述のように、キャリア付き銅箔16は、薄銅箔層16a上にキャリア層16bが剥離層(図示せず)を介して貼着された構造を有するため、キャリア層16bは、剥離層(図示せず)とともに容易に剥離することができる。なお、この工程において、図13に示す構造体にX線を照射して内層の状態を確認しながら、配線層等を形成する際の位置あわせ等に用いる基準穴を形成しても構わない。
次いで、図14に示す工程では、図7〜図11に示す工程と同様の工程により、絶縁層15上に薄銅箔層16a及び金属層16cから構成される配線パターン17を形成する。金属層16cの材料としては、例えば銅(Cu)等を用いることができる。金属層16cの厚さは、例えば10〜40μm程度とすることができる。金属層16cは、無電解めっき法により給電層を形成した後、電解めっき法により形成することができる。この工程により、薄銅箔層16aに金属層16cが積層された構造を有する配線パターン17が完成する。
なお、後述する図16に示す工程で、電解めっき法により配線パターン17の一部に金属層19を形成する。そのため、金属層19を形成する配線パターン17は、ビア15a、配線パターン14及びビア11aを介してキャリア付き銅箔13と電気的に接続しておく。このようにすることで、キャリア付き銅箔13を給電のためのバスラインとして使用することができる。なお、キャリア付き銅箔13のキャリア層13bが絶縁層である場合には、薄銅箔層13aのみが給電のためのバスラインとなる。
次いで、図15に示す工程では、絶縁層15上に、配線パターン17を覆うように開口部18xを有するソルダーレジスト層18を形成する。具体的には、絶縁層15上に、配線パターン17を覆うように、例えばエポキシ系樹脂やイミド系樹脂等を含む感光性樹脂組成物からなるソルダーレジストを塗布する。そして、塗布したソルダーレジストを露光、現像することで開口部18xを形成する。これにより、開口部18xを有するソルダーレジスト層18が形成される。配線パターン17の一部は、ソルダーレジスト層18の開口部18x内に露出する。
次いで、図16に示す工程では、開口部18x内に露出する配線パターン17上に、金属層19を形成する。図16(a)は断面図、図16(b)はプリプレグ15及び配線パターン17のみを例示する平面図、図16(c)はプリプレグ11、ビア11aの底部及び配線パターン14を例示する平面図である。金属層19の例としては、Au層や、Ni/Au層(Ni層とAu層をこの順番で積層した金属層)、Ni/Pd/Au層(Ni層とPd層とAu層をこの順番で積層した金属層)等を挙げることができる。
前述のように、金属層19を形成する配線パターン17(開口部18x内に露出する配線パターン17)は、ビア15a、配線パターン14及びビア11aを介してキャリア付き銅箔13と電気的に接続されている。そのため、金属層19は、図16(b)や図16(c)に示すように、給電のためのバスラインを設けて配線基板端まで引き出されてはいない。金属層19は、キャリア付き銅箔13を給電のためのバスラインとして使用する電解めっき法により形成することができる。なお、キャリア付き銅箔13のキャリア層13bが絶縁層である場合には、薄銅箔層13aのみが給電のためのバスラインとなる。
このように、キャリア付き銅箔13を給電のためのバスラインとして使用することにより、電解めっき用のバスラインを設けて配線基板端まで引き出すことが不要となるため、配線密度を高くすることができる。又、信号配線の自由度を高くすることが可能となり、電気特性に悪影響を与えないような配線パターンを形成することができる。
ただし、開口部18x内に露出する配線パターン17の全てをキャリア付き銅箔13と電気的に接続せず、開口部18x内に露出する配線パターン17の一部には給電のためのバスラインを設けて配線基板端まで引き出しても構わない。開口部18x内に露出する配線パターン17のどの部分をキャリア付き銅箔13と電気的に接続し、どの部分に給電のためのバスラインを設けて配線基板端まで引き出すかは、電気特性に与える影響等を考慮し、適宜選択すればよい。
次いで、図17に示す工程では、キャリア付き銅箔13のキャリア層13bのみを剥離する。前述のように、キャリア付き銅箔13は、薄銅箔層13a上にキャリア層13bが剥離層(図示せず)を介して貼着された構造を有するため、キャリア層13bは、剥離層(図示せず)とともに容易に剥離することができる。なお、キャリア層13bは、図17に示す工程よりも前に剥離しても構わないが、薄銅箔層13aの表面を保護する観点からすれば、図17に示す工程で剥離することが好ましい。
次いで、図18に示す工程では、ソルダーレジスト層18上にマスク32を配置する。そして、図9と同様の工程により、薄銅箔層13aの表面に、金属層13cの形成位置に対応する開口部33xを有するレジスト層33を形成する。そして、開口部33x内に露出する薄銅箔層13aの表面に、金属層13cを形成する。金属層13cの材料としては、例えば銅(Cu)等を用いることができる。金属層13cの厚さは、例えば10〜40μm程度とすることができる。金属層13cは、薄銅箔層13aを給電のためのバスラインとして使用する電解めっき法により形成することができる。
次いで、図19に示す工程では、図18に示すレジスト層33を除去する。そして、金属層13cが積層されていない部分の薄銅箔層13aを、金属層13cをマスクとしてエッチングにより除去する。薄銅箔層13aは、例えば塩化第二鉄水溶液、塩化第二銅水溶液又は過硫酸アンモニウム水溶液等を用いたウエットエッチングにより除去することができる。この工程により、薄銅箔層13aに金属層13cが積層された構造を有する配線パターン20が完成する。
次いで、図20に示す工程では、絶縁層11上に、配線パターン20を覆うように開口部21xを有するソルダーレジスト層21を形成する。具体的には、絶縁層11上に、配線パターン20を覆うように、例えばエポキシ系樹脂やイミド系樹脂等を含む感光性樹脂組成物からなるソルダーレジストを塗布する。そして、塗布したソルダーレジストを露光、現像することで開口部21xを形成する。これにより、開口部21xを有するソルダーレジスト層21が形成される。配線パターン20の一部は、ソルダーレジスト層21の開口部21x内に露出する。 ソルダーレジスト層21の開口部21x内に露出する配線パターン20は、マザーボード等の他の配線基板と接続するための電極パッドとして機能する。ソルダーレジスト層21の開口部21x内に露出する配線パターン20上に、無電解めっき法によりAu層等の金属層を形成しても構わない。又、金属層に代えて、ソルダーレジスト層21の開口部21x内に露出する配線パターン20上にOSP(Organic Solderability Preservative)処理を施しても構わない。
以上のように、第1の実施の形態では、電解めっきを行う対象となる層の少なくとも一部をキャリア付き金属層と電気的に接続する。そして、キャリア付き金属層を給電のためのバスラインとして使用する電解めっき法により対象となる層の上にAu層等の金属層を形成する。その結果、第1に、配線基板端まで引き出す給電のためのバスラインの数を低減することが可能となり、信号配線の密度を高くすることができる。第2に、信号配線の自由度を高くすることが可能となり、電気特性に悪影響を与えないような配線パターンを形成することができる。第3に、給電のためのバスラインを配線基板端まで引き出すための設計検討時間を短縮することができる。第4に、配線基板端まで引き出す給電のためのバスラインの数を低減することにより、配線基板の小型化に貢献できる。
又、セミアディティブ法により配線パターンを形成するには、電解めっき用の給電層を形成するための無電解めっき工程が必要であるが、キャリア付き金属層を給電のためのバスラインとして使用することにより無電解めっき工程の一部を削除することが可能となり、配線基板の製造工程を削減し製造コストを低減することができる。
〈第1の実施の形態の変形例〉
[第1の実施の形態の変形例に係る配線基板の構造]
図21は、第1の実施の形態の変形例に係る配線基板を例示する断面図である。図21において、図4と同一部分については、同一符号を付し、その説明は省略する場合がある。図21を参照するに、第1の実施の形態の変形例に係る配線基板40は、電極パッドとして機能する配線パターン20上に金属層22を形成した点が第1の実施の形態に係る配線基板10と異なる。以下、配線基板40について、配線基板10と同様の部分についてはその説明を省略し、配線基板10と異なる部分を中心に説明する。
配線基板40において、金属層22は、電極パッドとして機能する配線パターン20上に形成されている。金属層22の例としては、Au層や、Ni/Au層(Ni層とAu層をこの順番で積層した金属層)、Ni/Pd/Au層(Ni層とPd層とAu層をこの順番で積層した金属層)等を挙げることができる。金属層22の厚さは、例えば0.1〜15μm程度とすることができる。ソルダーレジスト層21の開口部21x内に露出する金属層22は、マザーボード等の他の配線基板と接続される電極パッドとして機能する。なお、ソルダーレジスト層21の開口部21x内に露出する金属層22上に、はんだボール等の外部接続端子を形成しても構わない。金属層22を設けることにより、配線パターン20とはんだボール等の外部接続端子との接続信頼性を向上することができる。
続いて、第1の実施の形態の変形例に係る配線基板の製造方法について説明する。図22及び図23は、第1の実施の形態の変形例に係る配線基板の製造工程を例示する図である。図22及び図23において、図21と同一部分については、同一符号を付し、その説明は省略する場合がある。
始めに、第1の実施の形態の図5〜図18と同様の工程を実施する。そして、図22に示す工程では、図18に示す金属層13c上に、金属層22を形成する。金属層22の例としては、Au層や、Ni/Au層(Ni層とAu層をこの順番で積層した金属層)、Ni/Pd/Au層(Ni層とPd層とAu層をこの順番で積層した金属層)等を挙げることができる。金属層22の厚さは、例えば0.1〜15μm程度とすることができる。金属層22は、薄銅箔層13aを給電のためのバスラインとして使用する電解めっき法により形成することができる。
なお、金属層22は、金属層13cの電極パッドとなる部分のみに形成すればよく、金属層13cの配線パターンとなる部分には形成する必要はない。そこで、図23に示すように、金属層13cの配線パターンとなる部分にマスク34を配置してから金属層22を形成してもよい。このようにすれば、金属層13cの電極パッドとなる部分のみに金属層22を形成できるため、金属層22の材料であるAu等を不要に消費することを抑制することが可能となり、製造コストを低減することができる。図21は、図23の工程により製造したものである。
以上のように、第1の実施の形態の変形例によれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏するが、更に以下の効果を奏する。すなわち、半導体チップと接続される電極パッド上のみならず、マザーボード等の他の配線基板と接続される電極パッド上にもキャリア付き金属層を給電のためのバスラインとして使用する電解めっき法によりAu層等の金属層を形成することができる。
電極パッド上に無電解めっき法によりAu層等の金属層を形成することも可能であるが、電極パッド上に電解めっき法によりAu層等の金属層を形成することにより、めっき厚を厚くすることが可能となり、金属層上にはんだ等を接続する際の接続信頼性を向上することができる。
〈第2の実施の形態〉
[第2の実施の形態に係る配線基板の構造]
図24は、第2の実施の形態に係る配線基板を例示する断面図である。図24に示す配線基板41及び42は、第2の実施の形態に係る製造工程により製造されたものである。
配線基板41及び42の構造は、配線基板10の構造と同様である。但し、説明の便宜上、配線基板10における配線パターン14、17及び20が配線基板41における配線パターン54、57及び60に、配線基板42における配線パターン64、67及び70に置換されている。又、ビア11a及び15aが配線基板41におけるビア51a及び55aに、配線基板42におけるビア61a及び65aに置換されている。
[第2の実施の形態に係る配線基板の製造方法]
続いて、第2の実施の形態に係る配線基板の製造方法について説明する。図25〜図35は、第2の実施の形態に係る配線基板の製造工程を例示する図である。図25〜図35において、図24と同一部分については、同一符号を付し、その説明は省略する場合がある。
始めに、図25に示す工程では、図5に示す工程と同様の工程により、両面にキャリア付き銅箔52及び53が固着している絶縁層51と、両面にキャリア付き銅箔62及び63が固着している絶縁層61を作製する。そして、絶縁層71の両面に剥離層(図示せず)形成し、剥離層(図示せず)を介して絶縁層51のキャリア付き銅箔53及び絶縁層61のキャリア付き銅箔62を張り付ける。
絶縁層51、61及び71は、それぞれ熱硬化性樹脂等を予めガラス繊維や炭素繊維に含浸させた中間素材である。キャリア付き銅箔52、53、62及び63は、それぞれ例えば厚さが3〜5μm程度の薄銅箔層52a、53a、62a及び63a上に厚さが10〜50μm程度のキャリア層52b、53b、62b及び63bが剥離層(図示せず)を介して貼着された構造を有する。
キャリア層52b、53b、62b及び63bは、それぞれ薄銅箔層52a、53a、62a及び63aの取り扱いを容易にするための支持材として設けられている。薄銅箔層52a及び53aの絶縁層51と接する側の面並びに薄銅箔層62a及び63aの絶縁層61と接する側の面は、多数の微少な凹凸が形成された粗面とされており、薄銅箔層52a及び53aの多数の微小な凹凸並びに薄銅箔層62a及び63aの多数の微小な凹凸が、それぞれ絶縁層51及び61に食い込んで所謂アンカー効果により、キャリア付き銅箔52及び53並びにキャリア付き銅箔62及び63は、絶縁層51及び61に密着性がよい状態で固着される。
次いで、図26に示す工程では、キャリア付き銅箔52のキャリア層52b及びキャリア付き銅箔63のキャリア層63bを剥離する。前述のように、キャリア付き銅箔52及び63は、それぞれ薄銅箔層52a及び63a上にキャリア層52b及び63bが剥離層(図示せず)を介して貼着された構造を有するため、キャリア層52b及び63bは、剥離層(図示せず)とともに容易に剥離することができる。
次いで、図27に示す工程では、例えばCOレーザ等を用いたレーザ加工法により、薄銅箔層52a及び絶縁層51を貫通し、薄銅箔層53aの表面を露出するビアホール51xを形成する。又、薄銅箔層63a及び絶縁層61を貫通し、薄銅箔層62aの表面を露出するビアホール61xを形成する。
次いで、図28に示す工程では、薄銅箔層52aの表面及びビアホール51x内に露出する薄銅箔層53aの表面の異物を除去した後、ビアホール51x内に導電体を充填しビア51aを形成する。又、薄銅箔層63aの表面及びビアホール61x内に露出する薄銅箔層62aの表面の異物を除去した後、ビアホール61x内に導電体を充填しビア61aを形成する。異物は、例えば過マンガン酸塩を含有した溶液(過マンガン酸処理)、或いはプラズマ処理等で酸化分解することにより除去することができる。ビア51a及び61aの材料としては、例えば銅(Cu)等を用いることができる。
ビア51aは、薄銅箔層52a上、ビアホール51xの内壁面、及びビアホール51x内に露出する薄銅箔層53a上に、無電解めっき法により銅(Cu)層等(図示せず)を形成し、形成した銅(Cu)層等を給電層とする電解めっき法により形成することができる。ビア61aは、薄銅箔層63a上、ビアホール61xの内壁面、及びビアホール61x内に露出する薄銅箔層62a上に、無電解めっき法により銅(Cu)層等(図示せず)を形成し、形成した銅(Cu)層等を給電層とする電解めっき法により形成することができる。
次いで、図29に示す工程では、薄銅箔層52aの表面及びビア51aの表面に、後述する図30に示す金属層52cの形成位置に対応する開口部81xを有するレジスト層81を形成する。又、薄銅箔層63aの表面及びビア61aの表面に、後述する図30に示す金属層63cの形成位置に対応する開口部91xを有するレジスト層91を形成する。
具体的には、薄銅箔層52aの表面及びビア51aの表面並びに薄銅箔層63aの表面及びビア61aの表面に、例えばエポキシ系樹脂やイミド系樹脂等を含む感光性樹脂組成物からなるペースト状のレジストを塗布する。そして、塗布したレジストを露光、現像することで開口部81x及び91xを形成する。これにより、それぞれ開口部81x及び91xを有するレジスト81及び91が形成される。なお、予め開口部81x及び91xを形成したフィルム状のレジストを、薄銅箔層52aの表面及びビア51aの表面並びに薄銅箔層63aの表面及びビア61aの表面にラミネートしても構わない。
次いで、図30に示す工程では、開口部81x内に露出する薄銅箔層52aの表面及びビア51aの表面に、金属層52cを形成する。又、開口部91x内に露出する薄銅箔層63aの表面及びビア61aの表面に、金属層63cを形成する。金属層52c及び63cの材料としては、例えば銅(Cu)等を用いることができる。金属層52c及び63cの厚さは、例えば10〜40μm程度とすることができる。金属層52c及び63cは、無電解めっき法により給電層を形成した後、電解めっき法により形成することができる。
次いで、図31に示す工程では、図30に示すレジスト層81及び91を除去する。そして、金属層52cが積層されていない部分の薄銅箔層52aを、金属層52cをマスクとしてエッチングにより除去する。又、金属層63cが積層されていない部分の薄銅箔層63aを、金属層63cをマスクとしてエッチングにより除去する。薄銅箔層52a及び63aは、例えば塩化第二鉄水溶液、塩化第二銅水溶液又は過硫酸アンモニウム水溶液等を用いたウエットエッチングにより除去することができる。この工程により、薄銅箔層52aに金属層52cが積層された構造を有する配線パターン54、並びに薄銅箔層63aに金属層63cが積層された構造を有する配線パターン64が完成する。
次いで、図32に示す工程では、絶縁層51上に、配線パターン54(薄銅箔層52a及び金属層52c)を覆うように絶縁層55を形成する。そして、絶縁層55上に、キャリア付き銅箔56を配置し、固着する。又、絶縁層61上に、配線パターン64(薄銅箔層63a及び金属層63c)を覆うように絶縁層65を形成する。そして、絶縁層65上に、キャリア付き銅箔66を配置し、固着する。
絶縁層55及び65は、熱硬化性樹脂等を予めガラス繊維や炭素繊維に含浸させた中間素材である。キャリア付き銅箔56及び66は、それぞれ例えば厚さが3〜5μm程度の薄銅箔層56a及び66a上に厚さが10〜50μm程度のキャリア層56b及び66bが剥離層(図示せず)を介して貼着された構造を有する。
キャリア層56b及び66bは、それぞれ薄銅箔層56a及び66aの取り扱いを容易にするための支持材として設けられている。薄銅箔層56aの絶縁層55と接する側の面及び薄銅箔層66aの絶縁層65と接する側の面は、多数の微少な凹凸が形成された粗面とされており、薄銅箔層56a及び66aの多数の微小な凹凸が絶縁層55及び65に食い込んで所謂アンカー効果により、キャリア付き銅箔56及び66は絶縁層55及び65に密着性がよい状態で固着される。
次いで、図33に示す工程では、キャリア付き銅箔56のキャリア層56b及びキャリア付き銅箔66のキャリア層66bを剥離する。又、絶縁層55及び薄銅箔層56aの端面並びに絶縁層65及び薄銅箔層66aの端面を加工し、絶縁層71と略同一の形状(平面視)とする。前述のように、キャリア付き銅箔56及び66は、それぞれ薄銅箔層56a及び66a上にキャリア層56b及び66bが剥離層(図示せず)を介して貼着された構造を有するため、キャリア層56b及び66bは、剥離層(図示せず)とともに容易に剥離することができる。なお、この工程において、図33に示す構造体にX線を照射して内層の状態を確認しながら、配線層等を形成する際の位置あわせ等に用いる基準穴を形成しても構わない。
次いで、図34に示す工程では、第1の実施の形態の図14〜図16に示す工程と同様の工程を実施する。次いで、図35に示す工程では、図34に示す構造体を2つの構造体41A及び42Aに分割する。分割は、キャリア付き銅箔53の薄銅箔層53aとキャリア層53bとの界面、及びキャリア付き銅箔62の薄銅箔層62aとキャリア層62bとの界面を剥離することにより行う。引く続き、2つの構造体41A及び42Aに対して、第1の実施の形態の図18〜図20に示す工程と同様の工程を実施することにより、図24に示す配線基板41及び42が完成する。
以上のように、第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の効果を奏するが、更に、以下の効果を奏する。すなわち、絶縁層の両面に配線パターンを形成していくため、製造工程の効率化を図ることができる。
以上、好ましい実施の形態について詳説したが、上述した実施の形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
10、40、41、42 配線基板
11、15、51、55、61、65、71 絶縁層
11a、15a、51a、55a、61a、65a ビア
11x、15x、51x、61x ビアホール
12、13、16、52、53、56、62、63、66 キャリア付き銅箔
12a、13a、16a、52a、53a、56a、62a、63a、66a 薄銅箔層
12b、13b、16b、52b、53b、56b、62b、63b キャリア層
12c、13c、16c、52c、53c、56b、62c、63c、19、22 金属層
14,17、20、54、57、60、64、67、70 配線パターン
18、21 ソルダーレジスト層
18x、21x、31x、33x、81x、91x 開口部
31、33、81、91 レジスト層
41A、42A 構造体

Claims (10)

  1. 絶縁層の一方の面に第1金属層を積層する第1工程と、
    前記絶縁層の他方の面に、第2金属層及び前記第2金属層よりも厚いキャリア層が剥離可能な状態で積層されたキャリア付き金属層を、前記第2金属層が前記絶縁層の他方の面に向くように積層する第2工程と、
    前記第1金属層と前記第2金属層とを電気的に接続する第3工程と、
    前記第1金属層をパターンニングして、前記第1金属層を含む第1配線パターンを形成する第4工程と、
    前記第2金属層と導通している前記第1配線パターン上に、前記第2金属層を給電のためのバスラインとして使用する電解めっき法により第3金属層を形成する第5工程と、
    前記第2金属層から前記キャリア層を剥離する第6工程と、
    前記第5工程及び前記第6工程よりも後に、前記第2金属層をパターンニングして、前記2金属層を含む第2配線パターンを形成する第7工程と、を有する配線基板の製造方法。
  2. 前記第7工程は、前記第2金属層上に、前記第2金属層の前記第2配線パターンとなる部分を露出する開口部を有するレジスト層を形成する第7A工程と、
    前記第2金属層を給電のためのバスラインとして使用する電解めっき法により前記開口部内に露出する前記第2金属層上に第4金属層を形成する第7B工程と、
    前記レジスト層を除去後、前記第4金属層が形成されていない部分の前記第2金属層を除去し、前記第2金属層に前記第4金属層が積層された前記第2配線パターンを形成する第7C工程と、を有する請求項1記載の配線基板の製造方法。
  3. 前記第7B工程と前記第7C工程との間に、前記第2金属層を給電のためのバスラインとして使用する電解めっき法により前記開口部内に露出する前記第4金属層上に第5金属層を形成する第7D工程を有する請求項2記載の配線基板の製造方法。
  4. 前記第3金属層の少なくとも一部は、半導体チップと接続されるパッドであり、
    前記第2配線パターン又は前記第5金属層の少なくとも一部は、他の配線基板と接続されるパッドである請求項1乃至3の何れか一項記載の配線基板の製造方法。
  5. 前記第3金属層は、金(Au)を含む層である請求項1乃至4の何れか一項記載の配線基板の製造方法。
  6. 前記第5金属層は、金(Au)を含む層である請求項3記載の配線基板の製造方法。
  7. 前記第5工程は、前記第1配線パターンの一部を露出し他部を被覆する第1ソルダーレジスト層を形成する第5A工程と、
    前記第1ソルダーレジスト層から露出する前記第1配線パターン上に、前記第2金属層を給電のためのバスラインとして使用する電解めっき法により第3金属層を形成する第5B工程と、を有する請求項1乃至6の何れか一項記載の配線基板の製造方法。
  8. 前記絶縁層の他方の面に、前記第2配線パターンの一部を露出し他部を被覆する第2ソルダーレジスト層を形成する第8工程を有する請求項1又は2記載の配線基板の製造方法。
  9. 前記絶縁層の他方の面に、前記第5金属層の一部を露出し他部を被覆する第2ソルダーレジスト層を形成する第8工程を有する請求項3又は6記載の配線基板の製造方法。
  10. 前記第1工程は、第1金属層及び前記第1金属層よりも厚いキャリア層が剥離可能な状態で積層されたキャリア付き金属層を、前記第1金属層が前記絶縁層の一方の面に向くように積層する第1A工程と、
    前記キャリア付き金属層から、前記キャリア層を剥離する第1B工程と、を有する請求項1乃至9の何れか一項記載の配線基板の製造方法。
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