JP2011092944A - 接合方法および接合装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】接合対象部分に隙間があっても、内部に混入するスパッタを皆無にし、クラック、ポロシティなどの溶接欠陥を皆無にする一方で、周辺への熱影響が小さく、高速で接合する接合方法を提供する。
【解決手段】接合方法は、低輝度レーザ光101aの照射領域内の第1部材110に第1高輝度レーザ光101bを照射して、低輝度レーザ光101aの照射領域内の第2部材120に第2高輝度レーザ光101cを照射した状態で、重畳レーザ光101を隙間130に沿って移動させながら、重畳レーザ光101で隙間周辺140の第1部材110と第2部材120とを溶融させて、第1部材110の溶融物と第2部材120の溶融物とで隙間130を埋めて、第1部材110と第2部材120とを接合する。
【選択図】図1

Description

本発明は、第1部材と第2部材との接合対象部分を溶融させて得られる溶融物で接合対象部分の隙間を埋めて、第1部材と第2部材とを接合する接合方法に関する。
従来から、レーザ加工に関する技術が色々と提案されている。その一つとして、2つのレーザ光を重畳させて得られたハイブリッドレーザ光を使用して、被加工物を加工する方法(以下、ハイブリッドレーザ加工方法と呼称する。)が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
例えば、図27に示すように、ハイブリッドレーザ加工方法では、第1レーザ光1aと第2レーザ光1bとを重畳させて得られたハイブリッドレーザ光1が被加工物10に照射される。第1レーザ光1aは、第2レーザ光1bと波長が異なるパルスレーザ光である。第2レーザ光1bは、第1レーザ光1aよりも被加工物10における照射領域が小さいCW(Continuous Wave)レーザ光である。第1レーザ光1aと第2レーザ光1bとについては、被加工物10において第1レーザ光の照射部分内に第2レーザ光の照射部分が位置するように、焦点が調整されている。
さらに、ハイブリッドレーザ加工方法では、第2レーザ光1bの照射部分にキーホール13が形成され、キーホール13の成長速度・深さが第1レーザ光1aによって助長される。これによって、アルミニウムのような高反射率の金属材料に対しても、十分な溶け込み深さ・幅で、しかも、高速で溶接することができる。
具体的には、ハイブリッドレーザ加工方法では、まず、第2レーザ光1bだけが被加工物10に照射されて、第2レーザ光1bの照射部分が、第2レーザ光1bによって、融点を越えない温度まで加熱される。次に、その部分に第1レーザ光1aと第2レーザ光1bとが共に照射されて、その部分が、第1レーザ光1aと第2レーザ光1bとによって、融点以上に加熱される。その後に、その部分に第2レーザ光1bだけが照射されて、その部分が、第2レーザ光1bによって、徐々に冷却される。
このとき、第1レーザ光1aの強度が大きければ、一度で溶け込む量が大きく、その強度が小さければ、一度で溶け込む量が小さくなる。一度で溶け込む量が小さければ、溶け込み量を精度よく制御することができ、スパッタの発生を抑制することができる。また、溶融した部分が徐々に冷却されれば、その部分に発生した気泡を除去することができる。さらに、気泡が除去されてから、その部分が凝固すれば、ポロシティなどの溶接欠陥を防止することができる。
特開2005−254328号公報
しかしながら、従来のハイブリッドレーザ加工方法では、下記の問題がある。
例えば、従来のハイブリッドレーザ加工方法を使用して、リチウムイオン電池のアルミ缶と封口板とを接合したとする。この場合において、アルミ缶と封口板との接合対象部分に隙間があると、その隙間から内部に、第2レーザ光1bが入り込む場合がある。仮に、第1レーザ光1aと第2レーザ光1bとが共に内部に入り込むと、内部に入り込んだ第1レーザ光1aと第2レーザ光1bとが内部で反射して、内部が破損する。
また、従来のハイブリッドレーザ加工方法は、融接の一種であることから、スパッタの発生を抑制することができても、スパッタの発生を皆無にすることは困難である。このため、その隙間から内部に、スパッタが混入する場合がある。仮に、スパッタが内部に混入すると、内部に混入したスパッタが短絡を引き起こして、リチウムイオン電池が発火する。
これは、リチウムイオン電池では、ニッケル水素電池よりもエネルギー密度が高く、同電気容量で3倍以上の充電密度が得られる。エネルギー密度が高いために、短絡時には、急激に過熱する。さらに、電極材料に燃え易い物質が使用されていることから、発火する。
特に、ハイブリッドカー、電気自動車などに搭載されることを目的とした大型のリチウムイオン電池(以下、車載用蓄電池と呼称する。)が発火すると、車載用蓄電池が燃えるだけではすまされず、車自体が燃えるなど、大きな事故を引き起こすことになる。
このため、車載用蓄電池の製造では、従来のハイブリッドレーザ加工方法を使用するにあたり、アルミ缶の周囲から機械で締め上げるなどして、接合対象部分の隙間をなくす必要がある。また、車載用蓄電池には、温度変化または内圧変動に伴う形状変化を繰り返しても、液漏れが起こらないように、溶接欠陥が存在しないことが要求される。
しかしながら、リチウムイオン電池には、下記(1)−(4)から、接合部分に隙間ができ易いという問題がある。仮に、数十μmの隙間でもできると、貫通穴や溶接欠陥が発生し、リーク試験で不合格になる。
(1)アルミニウムは、鉄よりも柔らかい金属材料である。このことから、アルミ缶は、鉄缶よりも、反りが大きく、隙間が大きくなり易い。さらに、リチウムイオン電池のサイズが大きくなると、接合対象部分の反りまたは嵌合のばらつきが顕著になる。特に、車載用蓄電池になると、一辺が約10cmのサイズになる。このぐらいのサイズになると、反りまたは嵌合のばらつきが大きくなり、どうしても接合対象部分に隙間ができる。また、接合対象部分の隙間を埋めるためには、1mm近い溶接幅が必要になる。しかしながら、従来のハイブリッドレーザ加工方法では、この隙間を完全になくすことが困難である。
(2)アルミニウムは、鉄よりも反射率が高い金属材料である。このことから、アルミ缶は、鉄缶よりも、スパッタが発生し易い。このため、従来のハイブリッドレーザ加工方法では、アルミ缶と封口板とを接合するにあたり、スパッタが発生しないようにすることが困難である。
(3)アルミニウムは、鉄よりも熱伝導率が高い金属材料である。このことから、アルミ缶は、鉄缶よりも、接合対象部分の周辺に熱が奪われ易い。このため、第2レーザ光の強度を大きくする必要がある。ただし、第2レーザ光の強度を大きくすると、接合対象部分が貫通し易くなる。接合対象部分が貫通すると、内部が破損する。
(4)アルミニウムは、鉄よりも融点が低い金属材料である。さらに、溶融すると、レーザ光の吸収率が大幅に増加する。これらのことから、融点に達すると、一気に溶融が進み、接合対象部分の溶け込み深さを制御することが困難である。また、溶融したアルミニウムは、表面張力が高いことから、丸くなり易い。このため、接合対象部分に僅かな隙間があれば、接合対象部分の端面が丸く縮み、さらに隙間が大きくなる。結果として、アルミ缶では、鉄缶よりも穴あきが多くなる。また、アルミニウムは、酸化し易いことから、一度溶融して酸化してしまうと、接合しなくなる。
これらの問題以外に、一般の溶接においては、接合対象部分に隙間がない場合には、融接が使用される。一方、接合対象部分に隙間がある場合には、ろう接が使用される。しかしながら、ろう接は、スパッタが発生しない代わりに、高価であるばかりか、車載用蓄電池の耐用年数である15年を満足するアルミ用ろう材がないという別の問題がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みて、接合対象部分に隙間があっても、内部に混入するスパッタを皆無にし、クラック、ポロシティなどの溶接欠陥を皆無にする一方で、周辺への熱影響が小さく、高速で接合する接合方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係わる接合方法は、下記に示す特徴を備える。
(1)本発明に係わる接合方法は、(a)第1部材と第2部材とを突き合わせ接合する接合方法であって、(b)前記第1部材と前記第2部材との間の隙間と前記隙間の周辺とを照射する低輝度レーザ光に、前記低輝度レーザ光よりも、照射領域が小さく、強度ピークが大きい第1高輝度レーザ光と第2高輝度レーザ光とを重畳させて得られた重畳レーザ光を使用して、(c)前記低輝度レーザ光の照射領域内の前記第1部材に前記第1高輝度レーザ光を照射して、前記低輝度レーザ光の照射領域内の前記第2部材に前記第2高輝度レーザ光を照射した状態で、前記重畳レーザ光を前記隙間に沿って移動させながら、前記重畳レーザ光で前記隙間の周辺の前記第1部材と前記第2部材とを溶融させて、前記第1部材の溶融物と前記第2部材の溶融物とで前記隙間を埋めて、前記第1部材と前記第2部材とを接合する。
(2)本発明に係わる接合方法は、(a)第1部材と第2部材とを重ね合わせ接合する接合方法であって、(b)前記第1部材が前記第2部材よりも上方に位置する場合において、(c)前記第1部材の上面を照射する低輝度レーザ光に、前記低輝度レーザ光よりも、照射領域が小さく、強度ピークが大きい第1高輝度レーザ光と第2高輝度レーザ光とを重畳させて得られた重畳レーザ光を使用して、(d)前記低輝度レーザ光の光軸を挟んで前記低輝度レーザ光の照射領域内の外周に前記第1高輝度レーザ光と前記第2高輝度レーザ光とを照射した状態で、前記重畳レーザ光を移動させながら、前記重畳レーザ光で前記第1部材を下面まで溶融させて、前記第1部材の溶融物の下部で、前記第1部材と前記第2部材との間の隙間を埋めて、前記第1部材と前記第2部材とを接合する。
なお、本発明は、接合方法として実現されるだけではなく、下記に示す接合装置としても実現されるとしてもよい。
(3)本発明に係わる接合装置は、(a)低輝度レーザ光を出力する低輝度レーザ光出力手段と、(b)前記低輝度レーザ光よりも、照射領域が小さく、強度ピークが大きい第1高輝度レーザ光を出力する第1高輝度レーザ光出力手段と、(c)前記低輝度レーザ光よりも、照射領域が小さく、強度ピークが大きい第2高輝度レーザ光を出力する第2高輝度レーザ光出力手段と、(d)前記低輝度レーザ光に前記第1高輝度レーザ光と前記第2高輝度レーザ光とを重畳して重畳レーザ光を生成する光学システムとを備え、(e)前記低輝度レーザ光のみが照射される部分にキーホールが発生しないように、前記低輝度レーザ光の強度が設定されており、(f)前記第1高輝度レーザ光と前記低輝度レーザ光とが一緒に照射される部分にキーホールが発生するように、前記第1高輝度レーザ光の強度が設定されており、(g)前記第2高輝度レーザ光と前記低輝度レーザ光とが一緒に照射される部分にキーホールが発生するように、前記第2高輝度レーザ光の強度が設定されており、(h)前記第1高輝度レーザ光と前記第2高輝度レーザ光とが前記低輝度レーザ光の光軸を挟んで前記低輝度レーザ光の外周に分布するように、前記低輝度レーザ光と前記第1高輝度レーザ光と前記第2高輝度レーザ光との各焦点が設定されている。
本発明によれば、重畳レーザ光を使用して、接合対象部分の隙間を両側から溶融金属で埋める場合には、突き合わせた第1部材と第2部材との接合対象部分に隙間があっても、ろう付のように、第1部材と第2部材とを接合することができる。さらに、所定の溶け込み幅を有した状態で、第1部材と第2部材とにキーホールが形成されることから、隙間からスパッタが混入することを皆無にすることができる。
また、本発明によれば、重畳レーザ光を使用して、第1部材に形成された溶融池の下部で接合対象部分の隙間を埋める場合には、重ね合わせた第1部材と第2部材との接合対象部分に隙間があっても、ろう付のように、第1部材と第2部材とを接合することができる。さらに、第1部材に形成された溶融池の下部で接合されることから、内部にスパッタが混入することを皆無にすることができる。
また、低輝度レーザ光によって、接合部分が徐々に冷却されることから、クラック、ポロシティなどの溶接欠陥を皆無にすることができる。一方で、第1高輝度レーザ光と第2高輝度レーザ光とによって、照射部分が瞬時に溶融することから、周辺への熱影響を小さくすることができ、結果として、高速で接合することができる。
実施の形態1における接合方法の概要を示す図である。 実施の形態1における接合方法で使用される重畳レーザ光の特性を示す図である。 実施の形態1における接合方法において、隙間にばらつきがある場合を示す図である。 実施の形態1における接合方法において、隙間に異物が挟まっている場合を示す図である。 (A)は、実施の形態1における接合装置の上面図を示す図であり、(B)は、正面図である。 実施の形態1における接合対象部分付近を示す図である。 (A)−(C)は、実施の形態1における接合方法を第1の突き合わせ接合例に使用した場合の接合過程を示す図である。 実施の形態1における接合方法を第1の突き合わせ接合例に使用した場合の接合結果を示す図である。 (A)−(C)は、実施の形態1における接合方法を第2の突き合わせ接合例に使用した場合の接合過程を示す図である。 実施の形態1における接合方法を第2の突き合わせ接合例に使用した場合の接合結果を示す図である。 (A)−(C)は、実施の形態1における接合方法を隅肉接合例に使用した場合の接合過程を示す図である。 実施の形態1における接合方法を隅肉接合例に使用した場合の接合結果を示す図である。 (A)−(C)は、実施の形態1における接合方法を、段差を有する部材間の接合例に使用した場合の接合過程を示す図である。 実施の形態1における接合方法を、段差を有する部材間の接合例に使用した場合の接合結果を示す図である。 (A)−(C)は、実施の形態1における接合方法を、異種金属間の接合例に使用した場合の接合過程を示す図である。 実施の形態1における接合方法を、異種金属間の接合例に使用した場合の接合結果を示す図である。 実施の形態2における接合方法によるビードオンプレートの概要を示す図である。 実施の形態2における接合方法によるビードオンプレートに使用される重畳レーザ光の強度分布を示す図である。 (A)−(C)は、実施の形態2における接合方法によるビードオンプレートの溶融状態を示す図である。 実施の形態2における接合方法の比較例として、低輝度レーザ光のみによるビードオンプレートの概要を示す図である。 実施の形態2における接合方法の比較例に使用される低輝度レーザ光の強度分布を示す図である。 実施の形態2における接合方法の比較例とする低輝度レーザ光のみによるビードオンプレートの溶融状態を示す図である。 (A)は、実施の形態2における接合方法の使用例とするリチウムイオン電池の平面図であり、(B)は、切断線A−Aで切断して矢印方向に見た断面図である。 実施の形態2における接合方法の比較例として、従来のハイブリッドレーザ加工方法を、リチウムイオン電池の集電体と電極箔との接合に使用した場合の接合結果を示す図である。 (A),(B)は、実施の形態2における接合方法を、リチウムイオン電池の集電体と電極箔との接合に使用した場合の接合結果を示す図である。 (A)−(C)は、実施の形態2における接合方法を、リチウムイオン電池の集電体と電極箔との接合に使用した場合の接合過程を示す図である。 従来のハイブリッドレーザ加工方法の概要を示す図である。
(実施の形態1)
以下、本発明に係わる実施の形態1について説明する。
<概要>
まず、本実施の形態における接合方法では、図1に示すように、図2に示す重畳レーザ光101を使用して、第1部材110と第2部材120とを突き合わせ接合する。このとき、第1部材110と第2部材120との間の隙間130に沿って重畳レーザ光101を移動させながら、第1部材110と第2部材120との間の隙間130と隙間周辺140とに重畳レーザ光101を照射して、隙間130を両側から溶融金属で埋める。
<重畳レーザ光101>
重畳レーザ光101は、低輝度レーザ光101aに第1高輝度レーザ光101bと第2高輝度レーザ光101cとを重畳させたレーザ光である。低輝度レーザ光101aは、ガウシアン分布のような強度分布を有するレーザ光である。第1高輝度レーザ光101bと第2高輝度レーザ光101cとは、低輝度レーザ光101aの光軸を挟んで低輝度レーザ光101aの外周に分布するレーザ光である。
さらに、第1高輝度レーザ光101bと第2高輝度レーザ光101cとについては、低輝度レーザ光101aよりも、照射領域が小さく、強度ピークが大きい。低輝度レーザ光101aの強度は、照射部分にキーホールが発生しない程度に設定されている。第1高輝度レーザ光101bと第2高輝度レーザ光101cとの各強度は、低輝度レーザ光101aに合わさることで、照射部分にキーホールが発生する程度に設定されている。
ここでは、一例として、第1部材110と第2部材120との間の隙間130に低輝度レーザ光101aの焦点が位置するように、低輝度レーザ光101aが設定されている。各光軸がX方向に配列された状態で、Y方向に沿って、低輝度レーザ光101a、第1高輝度レーザ光101b、第2高輝度レーザ光101cが進行する。第1高輝度レーザ光101bと第2高輝度レーザ光101cとの各強度ピークが同じであるとする。
<低輝度レーザ光101a>
低輝度レーザ光101aは、第1部材110と第2部材120との間の隙間130に目掛けて照射される。隙間周辺140において低輝度レーザ光101aの照射部分が、低輝度レーザ光101aによって、徐々に加熱される。低輝度レーザ光101aの照射部分の表面が溶け出す。
<第1高輝度レーザ光101b>
第1高輝度レーザ光101bは、隙間周辺140において第1部材110の端部111(以下、第1接合対象部111と呼称する。)に照射される。第1部材110において第1高輝度レーザ光101bの照射部分が、第1高輝度レーザ光101bと低輝度レーザ光101aとによって、瞬時に第1部材110の融点以上に加熱される。第1高輝度レーザ光101bの照射部分にキーホール113(以下、第1キーホール113と呼称する。)が形成される。第1キーホール113を介して第1部材110の隙間130に面する端面112(以下、第1接合対象面112と呼称する。)側に熱が供給される。第1接合対象面112側に供給される熱で第1接合対象面112付近が溶融する。第1接合対象面112付近の溶融金属114(以下、第1溶融金属114と呼称する。)が、重力で下側に流れだして、表面張力で第1接合対象面112に保持される。
<第2高輝度レーザ光101c>
第2高輝度レーザ光101cは、隙間周辺140において第2部材120の端部121(以下、第2接合対象部121と呼称する。)に照射される。第2部材120において第2高輝度レーザ光101cの照射部分が、第2高輝度レーザ光101cと低輝度レーザ光101aとによって、瞬時に第2部材120の融点以上に加熱される。第2高輝度レーザ光101cの照射部分にキーホール123(以下、第2キーホール123と呼称する。)が形成される。第2キーホール123を介して第2部材120の隙間130に面する端面122(以下、第2接合対象面122と呼称する。)側に熱が供給される。第2接合対象面122側に供給される熱で第2接合対象面122付近が溶融する。第2接合対象面122付近の溶融金属124(以下、第2溶融金属124と呼称する。)が、重力で下側に流れだして、表面張力で第2接合対象面122に保持される。
表面張力によって第1接合対象面112に保持されている第1溶融金属114と、表面張力によって第2接合対象面122に保持されている第2溶融金属124とが接触する。第1溶融金属114と第2溶融金属124とが、ろう材として機能して、第1部材110と第2部材120との間の隙間130を瞬時に埋める。
<隙間130のばらつき>
なお、図3に示すように、第1部材110と第2部材120との間にY方向に沿った隙間130がある。その隙間130のX方向寸法にばらつきがあるとする。この場合において、手動または自動で、Y方向に沿って、隙間130のX方向寸法が測定される。重畳レーザ光101の照射中に、各地点の隙間130のX方向寸法に応じて、第1高輝度レーザ光101bの照射位置と第2高輝度レーザ光101cの照射位置とが調節される。
具体的には、第1キーホール113の発生位置と第1部材110の接合面112との距離(溶け込み幅)が一定になるように、第1高輝度レーザ光101bの照射位置が調節される。同様に、第2キーホール123の発生位置と第2接合対象面122との距離(溶け込み幅)が一定になるように、第2高輝度レーザ光101cの照射位置が調節される。
これによって、隙間130のX方向寸法にばらつきがあっても、一定の溶け込み幅を維持することができる。図1に示すように、表面張力によって第1接合対象面112に保持されている第1溶融金属114と、表面張力によって第2接合対象面122に保持されている第2溶融金属124とで、第1部材110と第2部材120との間の隙間130を埋めることができる。
なお、隙間130を埋めるのに最適な量の第1溶融金属114と第2溶融金属124とが得られるように、溶け込み幅が調節されるとしてもよい。
<異物>
なお、図4に示すように、隙間130のX方向寸法がばらつく原因の一つとして、第1部材110と第2部材120との間に異物105が挟まる場合がある。このような場合は、実際の生産工程において、スパッタが第1部材110と第2部材120とに挟み込まれることが、よく発生する。
例えば、従来のハイブリッドレーザ加工方法では、接合対象部分に隙間があると、穴あきやリーク不良が発生する。これらは、約1%程度、発生している。不良原因の1番要因になっている。大きな損失が発生している。
<隙間量に応じた調節>
なお、下記(a),(b)に示すように、隙間130のX方向寸法に応じて、第1高輝度レーザ光101bと第2高輝度レーザ光101cとの各強度を増減させるとしてもよいし、低輝度レーザ光101aの強度を増減させるとしてもよい。これによって、隙間周辺140に生じる第1溶融金属114と第2溶融金属124との量を調整することができ、隙間130を埋めることができる。
(a)手動または自動で、Y方向に沿って、隙間130のX方向寸法が測定される。重畳レーザ光101の照射中に、各地点の隙間130のX方向寸法に応じて、隙間周辺140にキーホールが発生しない範囲内で、低輝度レーザ光101aの強度が調節される。
具体的には、(a1)隙間130のX方向寸法が増加する場合には、第1部材110と第2部材120との各接合面付近の第1溶融金属114と第2溶融金属124との量が増加するように、低輝度レーザ光101aの強度を大きくする。(a2)隙間130のX方向寸法が減少する場合には、第1部材110と第2部材120との各接合面付近の第1溶融金属114と第2溶融金属124との量が減少するように、低輝度レーザ光101aの強度を小さくする。
(b)手動または自動で、Y方向に沿って、隙間130のX方向寸法が測定される。重畳レーザ光101の照射中に、各地点の隙間130のX方向寸法に応じて、第1部材110が貫通しない範囲内で、第1高輝度レーザ光101bの強度が調節される。また、第2部材120が貫通しない範囲内で、第2高輝度レーザ光101cの強度が調節される。
具体的には、(b1)隙間130のX方向寸法が増加する場合には、第1部材110の接合面112付近の溶融金属114の量が増加するように、第1高輝度レーザ光101bの強度を大きくする。また、第2部材120の接合面122付近の第2溶融金属124の量が増加するように、第2高輝度レーザ光101cの強度を大きくする。(b2)隙間130のX方向寸法が減少する場合には、第1部材110の接合面111付近の溶融金属114の量が減少するように、第1高輝度レーザ光101bの強度を小さくする。また、第2部材120の接合面122付近の溶融金属の量が減少するように、第2高輝度レーザ光101cの強度を小さくする。
<構成>
次に、本実施の形態における接合方法に使用される接合装置の構成について説明する。
ここでは、一例として、図5(A)、図5(B)に示すように、接合装置150は、半導体レーザ装置160a、第1ファイバーレーザ装置160b、第2ファイバーレーザ装置160c、光学システム170、第1制御装置180b、第2制御装置180cなどを備える。接合装置150は、重畳レーザ光101を出力するレーザトーチである。
ここでは、半導体レーザ装置160a、第1ファイバーレーザ装置160b、第2ファイバーレーザ装置160cの各励起光源を共有化するために、低輝度レーザ光101aの波長が915nmに設定されており、第1高輝度レーザ光101bと第2高輝度レーザ光101cとの各波長が1070nmに設置されている。
なお、励起光源を共有化しなければ、低輝度レーザ光101aの波長が915nmに限定されないし、第1高輝度レーザ光101bと第2高輝度レーザ光101cの波長が1070nmに限定されない。
<半導体レーザ装置160a>
半導体レーザ装置160aは、低輝度レーザ光101aを出力する装置である。半導体レーザ装置160aの励起光源161aから出力されたレーザ光が、LD用光ファイバ162aを介して、LD用光ファイバ162aの出力端(開口数:NA≧0.15)から低輝度レーザ光101a(波長:λ=915nm)として出力される。
なお、LD用光ファイバ162aは、グレーデッド・インデックス型(GI型)と、ステップ・インデックス型(SI型)とのいずれであってもよい。
<第1ファイバーレーザ装置160b>
第1ファイバーレーザ装置160bは、第1高輝度レーザ光101bを出力する装置である。第1ファイバーレーザ装置160bの励起光源161bから出力されたレーザ光が、第1FBL用光ファイバ162bを介して、第1FBL用光ファイバ162bの出力端(開口数:NA<0.1)から第1高輝度レーザ光101b(波長:λ=1070nm)として出力される。
<第2ファイバーレーザ装置160c>
第2ファイバーレーザ装置160cは、第2高輝度レーザ光101cを出力する装置である。第2ファイバーレーザ装置160cの励起光源161cから出力されたレーザ光が、第2FBL用光ファイバ162cを介して、第2FBL用光ファイバ162cの出力端(開口数:NA<0.1)から第2高輝度レーザ光101c(波長:λ=1070nm)として出力される。
<光学システム170>
光学システム170は、低輝度レーザ光101aと第1高輝度レーザ光101bと第2高輝度レーザ光101cとから重畳レーザ光101を生成するシステムである。大きく分けて、低輝度レーザ系170aと、第1高輝度レーザ系170bと、第2高輝度レーザ系170cとから構成される。図5(A)については、光学システム170の内部構造を見易くするために、光学システム170を内包する筐体175をX−Y面で切断した状態で表示している。図5(B)については、光学システム170を内包する筐体175をX−Z面で切断した状態で表示している。
<低輝度レーザ系170a>
低輝度レーザ系170aでは、筐体175の側面中央に、光軸がX方向に合わされた状態で、LD用コリメートレンズ171aが設置されている。筐体175の内部に、Z方向から入射した第1高輝度レーザ光101bと第2高輝度レーザ光101cとが通過して、かつX方向から入射した低輝度レーザ光101aが反射される状態で、ダイクロイックミラー172aが設置されている。筐体175の下面中央に、光軸がZ方向に合わされた状態で、集光レンズ173aが設置されている。
LD用光ファイバ162aの出力端から低輝度レーザ光101aが出力されると、出力された低輝度レーザ光101aが、LD用コリメートレンズ171aでコリメートされる。コリメートされた低輝度レーザ光101aが、入射角45度でダイクロイックミラー172aに入射する。入射した低輝度レーザ光101aが、ダイクロイックミラー172aで約90度下方に反射される。反射された低輝度レーザ光101aが、集光レンズ173aで接合対象部分に集光される。
<第1高輝度レーザ系170b>
第1高輝度レーザ系170bでは、筐体175の側面上側後寄りに、光軸がX方向に合わされた状態で、第1FBL用コリメートレンズ171bが設置されている。筐体175の内部上側後寄りに、第1ガルバノスキャナ172bが設置されている。ダイクロイックミラー172aと集光レンズ173aとが、低輝度レーザ系170aと共用されている。
第1ガルバノスキャナ172bは、第1サーボモータ173bと第1ガルバノミラー174bとからなる。第1サーボモータ173bに、回転軸がY方向に合わされた状態で、第1ガルバノミラー174bが取り付けられている。第1FBL用コリメートレンズ171bの光軸上に、第1ガルバノミラー174bが配置されている。
第1FBL用光ファイバ162bの出力端から第1高輝度レーザ光101bが出力されると、出力された第1高輝度レーザ光101bが、第1FBL用コリメートレンズ171bでコリメートされる。コリメートされた第1高輝度レーザ光101bが、第1ガルバノミラー174bで約90度下方に反射される。反射された第1高輝度レーザ光101bが、入射角45度でダイクロイックミラー172aに入射する。入射した第1高輝度レーザ光101bが、ダイクロイックミラー172aを通過する。通過した第1高輝度レーザ光101bが、集光レンズ173aで低輝度レーザ光101aの光軸近傍に集光される。
<第2高輝度レーザ系170c>
第2高輝度レーザ系170cでは、筐体175の側面上側前寄りに、光軸がX方向に合わされた状態で、第2FBL用コリメートレンズ171cが設置されている。筐体175の内部上側前寄りに、第2ガルバノスキャナ172cが設置されている。ダイクロイックミラー172aと集光レンズ173aとが、低輝度レーザ系170aと共用されている。
第2ガルバノスキャナ172cは、第2サーボモータ173cと第2ガルバノミラー174cとからなる。第2サーボモータ173cに、回転軸がY方向に合わされた状態で、第2ガルバノミラー174cが取り付けられている。第2FBL用コリメートレンズ171cの光軸上に、第2ガルバノミラー174cが配置されている。
第2FBL用光ファイバ162cの出力端から第2高輝度レーザ光101cが出力されると、出力された第2高輝度レーザ光101cが、第2FBL用コリメートレンズ171cでコリメートされる。コリメートされた第2高輝度レーザ光101cが、第2ガルバノミラー174cで約90度下方に反射される。反射された第2高輝度レーザ光101cが、入射角45度でダイクロイックミラー172aに入射する。入射した第2高輝度レーザ光101cが、ダイクロイックミラー172aを通過する。通過した第2高輝度レーザ光101cが、集光レンズ173aで低輝度レーザ光101aの光軸近傍に集光される。
<第1制御装置180b>
第1制御装置180bは、第1ガルバノスキャナ172bの第1サーボモータ173bを制御する装置である。第1サーボモータ173bに取り付けられた第1ガルバノミラー174bの角度が変化することによって、第1高輝度レーザ光101bの照射位置がX方向に変化する。
<第2制御装置180c>
第2制御装置180cは、第2ガルバノスキャナ172cの第2サーボモータ173cを制御する装置である。第2サーボモータ173cに取り付けられた第2ガルバノミラー174cの角度が変化することによって、第2高輝度レーザ光101cの照射位置がX方向に変化する。
<補足>
なお、図6に示すように、第1吹きだし口191と第2吹きだし口192とから吹き出されたアシストガスが隙間周辺140で衝突するように、重畳レーザ光101の進行方向の前方と後方とに第1吹きだし口191と第2吹きだし口192とが個別に配置されている。これによって、隙間周辺140の酸化を完全に防止することができる。接合対象部分に隙間があっても、ろう付のような接合を行うことができる。
なお、通常、金属表面が酸化していると、ろう付接合することができない。このため、酸化被膜を除去するために、予め接合対象部分にフラックスが塗布されている。本実施の形態における接合方法がろう接の一種であることから、必要に応じて、予め接合対象部分にフラックスが塗布されているとしてもよい。または、併用する形で、酸化を防止するアルゴンガス、窒素ガス、または還元作用のある水素混合ガスなどのアシストガスによって、隙間周辺140付近の雰囲気が形成されているとしてもよい。
<接合例1:第1の突き合わせ接合例>
次に、重畳レーザ光101を真上から照射して、第1部材110aと第2部材120aとを突き合わせ接合する場合について説明する。なお、図については、重畳レーザ光101の進行方向から見た状態で表示している。また、図中において、低輝度レーザ光101aの光軸の位置を一点鎖線で示している。
ここでは、一例として、図7(A)−図7(C)に示すように、第1部材110aは、X方向に伸びるように配置された金属板である。第2部材120aは、Z方向に伸びるように配置された金属板である。第1部材110aと第2部材120aとは、第1部材110aの右端部側面と第2部材120aの上端部側面とを突き合わせた状態で、第1部材110aの右端部上面と第2部材120aの上端部上面とが面一になるように配置される。第1部材110aの右端部と第2部材120aの上端部との間には、Y方向に沿った隙間130aがある。隙間130aのX方向寸法には、ばらつきがある。重畳レーザ光101は、Y方向に沿って移動しながら、隙間130aに目掛けて真上から照射される。
このとき、隙間周辺140aの所定の部分に着目して、所定の部分における第1部材110aの右端部を第1接合対象部111aとして、所定の部分における第2部材120aの上端部を第2接合対象部121aとする。第1接合対象部111aの側面を第1接合対象面112aとして、第2接合対象部121aの側面を第2接合対象面122aとする。この場合において、第1接合対象部111aと第2接合対象部121aとは、下記(過程A1)−(過程A3)を経て接合される。
(過程A1)まず、図7(A)に示すように、第1接合対象部111aと第2接合対象部121aとの間の隙間130aに低輝度レーザ光101aの前方中央部分が接近する。その後、低輝度レーザ光101aの前方左部分が第1接合対象部111aに接近する。低輝度レーザ光101aの前方右部分が第2接合対象部121aに接近する。
これに伴い、低輝度レーザ光101aの前方左部分によって、第1接合対象部111aが徐々に加熱されて溶け出す。同様に、低輝度レーザ光101aの前方右部分によって、第2接合対象部121aが徐々に加熱されて溶け出す。
(過程A2)次に、図7(B)に示すように、第1接合対象部111aと第2接合対象部121aとの間の隙間130aを低輝度レーザ光101aの前方中央部分が通過して、隙間130aに低輝度レーザ光101aの光軸部分が接近する。略同時に、低輝度レーザ光101aの前方左部分が第1接合対象部111aを通過して、第1高輝度レーザ光101bが第1接合対象部111aに接近する。低輝度レーザ光101aの前方右部分が第2接合対象部121aを通過して、第2高輝度レーザ光101cが第2接合対象部121aに接近する。
これに伴い、第1高輝度レーザ光101bによって、第1接合対象部111aが瞬時に高温状態になり、第1接合対象部111aの表面から真下に伸びる第1キーホール113aが第1接合対象部111aに形成される。第1キーホール113aを介して第1接合対象面112a側に熱が供給される。第1接合対象面112a側に供給される熱で第1接合対象面112a付近が溶融する。
同様に、第2高輝度レーザ光101cによって、第2接合対象部121aが瞬時に高温状態になり、第2接合対象部121aの表面から真下に伸びる第2キーホール123aが第2接合対象部121aに形成される。第2キーホール123aを介して第2接合対象面122a側に熱が供給される。第2接合対象面122a側に供給される熱で第2接合対象面122a付近が溶融する。
このとき、第1接合対象面112a付近の溶融金属114aが、重力によって下側に流れだして、表面張力によって第1接合対象面112aに保持される。第2接合対象面122a付近の溶融金属124aが、重力によって下側に流れだして、表面張力によって第2接合対象面122aに保持される。表面張力によって第1接合対象面112aに保持されている溶融金属114aと、表面張力によって第2接合対象面122aに保持されている溶融金属124aとが接触する。溶融金属114a,124aが、ろう材として機能して、第1接合対象部111aと第2接合対象部121aとの間の隙間130aを瞬時に埋める。
(過程A3)そして、図7(C)に示すように、第1高輝度レーザ光101bが第1接合対象部111aを通過して、低輝度レーザ光101aの後方左部分が第1接合対象部111aに接近する。第2高輝度レーザ光101cが第2接合対象部121aを通過して、低輝度レーザ光101aの後方右部分が第2接合対象部121aに接近する。その後、第1接合対象部111aと第2接合対象部121aとの間の隙間130aを低輝度レーザ光101aの光軸部分が通過して、隙間130aに低輝度レーザ光101aの後方中央部分が接近する。
これに伴い、低輝度レーザ光101aの後方左部分によって、第1接合対象部111aが徐々に冷却される。低輝度レーザ光101aの後方左部分が第1接合対象部111aを通過して、低輝度レーザ光101aが第1接合対象部111aから遠ざかるにつれて、第1キーホール113aの部分が固化する。
同様に、低輝度レーザ光101aの後方右部分によって、第2接合対象部121aが徐々に冷却される。低輝度レーザ光101aの後方右部分が第2接合対象部121aを通過して、低輝度レーザ光101aが第2接合対象部121aから遠ざかるにつれて、第2キーホール123aの部分が固化する。
このとき、低輝度レーザ光101aの後方左部分が徐々に小さくなるに伴い、第1接合対象部111aに対する加熱が徐々に減少する。同様に、低輝度レーザ光101aの後方右部分が徐々に小さくなるに伴い、第2接合対象部121aに対する加熱が徐々に減少する。
これによって、溶融金属が固化するときに、固化中の溶融金属が急激に収縮することを回避することができる。また、固化時に応力緩和が間に合わず、接合部分にクラックが発生するという問題を回避することができる。
そして、図8に示すように、第1キーホール113aの部分も、第2キーホール123aの部分も、第1接合対象部111aと第2接合対象部121aとの間の隙間130aも、金属で埋め尽くされて、第1部材110aと第2部材120aとがろう付のように接合される。
なお、重畳レーザ光101を真上から照射する場合において、第1高輝度レーザ光101bの強度を増加させるとしてもよいし、低輝度レーザ光101aの光軸を第1部材110a側にずらすとしてもよい。これによって、第1接合対象部111aからの溶融金属114aの量を増やすことができる。
<接合例2:第2の突き合わせ接合例>
次に、重畳レーザ光101を真横から照射して、第1部材110bと第2部材120bとを突き合わせ接合する場合について説明する。なお、図については、重畳レーザ光101の進行方向から見た状態で表示している。また、図中において、低輝度レーザ光101aの光軸の位置を一点鎖線で示している。
ここでは、一例として、図9(A)−図9(C)に示すように、第1部材110bは、X方向に伸びるように配置された金属板である。第2部材120bは、Z方向に伸びるように配置された金属板である。第1部材110bと第2部材120bとは、第1部材110bの右端部下面と第2部材120bの上端部上面とを突き合わせた状態で、第1部材110bの右端部側面と第2部材120bの上端部側面とが面一になるように配置される。第1部材110bの右端部と第2部材120bの上端部との間には、Y方向に沿った隙間130bがある。隙間130bのZ方向寸法には、ばらつきがある。重畳レーザ光101は、Y方向に沿って移動しながら、隙間130bに目掛けて真横から照射される。
このとき、隙間周辺140bの所定の部分に着目して、所定の部分における第1部材110bの右端部を第1接合対象部111bとして、所定の部分における第2部材120bの上端部を第2接合対象部121bとする。第1接合対象部111bの下面を第1接合対象面112bとして、第2接合対象部121bの上面を第2接合対象面122bとする。この場合において、第1接合対象部111bと第2接合対象部121bとは、下記(過程B1)−(過程B3)を経て接合される。
(過程B1)まず、図9(A)に示すように、第1接合対象部111bと第2接合対象部121bとの間の隙間130bに低輝度レーザ光101aの前方中央部分が接近する。その後、低輝度レーザ光101aの前方上部分が第1接合対象部111bに接近する。低輝度レーザ光101aの前方下部分が第2接合対象部121bに接近する。
これに伴い、低輝度レーザ光101aの前方上部分によって、第1接合対象部111bが徐々に加熱されて溶け出す。同様に、低輝度レーザ光101aの前方下部分によって、第2接合対象部121bが徐々に加熱されて溶け出す。
(過程B2)次に、図9(B)に示すように、第1接合対象部111bと第2接合対象部121bとの間の隙間130bを低輝度レーザ光101aの前方中央部分が通過して、隙間130bに低輝度レーザ光101aの光軸部分が接近する。略同時に、低輝度レーザ光101aの前方上部分が第1接合対象部111bを通過して、第1高輝度レーザ光101bが第1接合対象部111bに接近する。低輝度レーザ光101aの前方下部分が第2接合対象部121bを通過して、第2高輝度レーザ光101cが第2接合対象部121bに接近する。
これに伴い、第1高輝度レーザ光101bによって、第1接合対象部111bが瞬時に高温状態になり、第1接合対象部111bの表面から真横に伸びる第1キーホール113bが第1接合対象部111bに形成される。第1キーホール113bを介して第1接合対象面112b側に熱が供給される。第1接合対象面112b側に供給される熱で第1接合対象面112b付近が溶融する。
同様に、第2高輝度レーザ光101cによって、第2接合対象部121bが瞬時に高温状態になり、第2接合対象部121bの表面から真横に伸びる第2キーホール123bが第2接合対象部121bに形成される。第2キーホール123bを介して第2接合対象面122b側に熱が供給される。第2接合対象面122b側に供給される熱で第2接合対象面122b付近が溶融する。
このとき、第1接合対象面112b付近の溶融金属114bが、重力によって、第2接合対象面122b側に流れだして、第2接合対象面122b付近の溶融金属124bと接触する。溶融金属114b,124bが、ろう材として機能して、第1接合対象部111bと第2接合対象部121bとの間の隙間130bを瞬時に埋める。
(過程B3)そして、図9(C)に示すように、第1高輝度レーザ光101bが第1接合対象部111bを通過して、低輝度レーザ光101aの後方上部分が第1接合対象部111bに接近する。第2高輝度レーザ光101cが第2接合対象部121bを通過して、低輝度レーザ光101aの後方下部分が第2接合対象部121bに接近する。その後、第1接合対象部111bと第2接合対象部121bとの間の隙間130bを低輝度レーザ光101aの光軸部分が通過して、隙間130bに低輝度レーザ光101aの後方中央部分が接近する。
これに伴い、低輝度レーザ光101aの後方上部分によって、第1接合対象部111bが徐々に冷却される。低輝度レーザ光101aの後方上部分が第1接合対象部111bを通過して、低輝度レーザ光101aが第1接合対象部111bから遠ざかるにつれて、第1キーホール113bの部分が固化する。
同様に、低輝度レーザ光101aの後方下部分によって、第2接合対象部121bが徐々に冷却される。低輝度レーザ光101aの後方下部分が第2接合対象部121bを通過して、低輝度レーザ光101aが第2接合対象部121bから遠ざかるにつれて、第2キーホール123bの部分が固化する。
このとき、低輝度レーザ光101aの後方上部分が徐々に小さくなるに伴い、第1接合対象部111bに対する加熱が徐々に減少する。同様に、低輝度レーザ光101aの後方下部分が徐々に小さくなるに伴い、第2接合対象部121bに対する加熱が徐々に減少する。
これによって、溶融金属が固化するときに、固化中の溶融金属が急激に収縮することを回避することができる。また、固化時に応力緩和が間に合わず、接合部分にクラックが発生するという問題を回避することができる。
そして、図10に示すように、第1キーホール113bの部分も、第2キーホール123bの部分も、第1接合対象部111bと第2接合対象部121bとの間の隙間130bも、金属で埋め尽くされて、第1部材110bと第2部材120bとがろう付のように接合される。
なお、重畳レーザ光101を真横から照射する場合において、第1高輝度レーザ光101bの強度を増加させるとしてもよいし、低輝度レーザ光101aの光軸を第1部材110b側にずらすとしてもよい。
すなわち、上方の部材に照射される高輝度レーザ光の強度を、下方の部材に照射される高輝度レーザ光の強度よりも大きくするとしてもよいし、低輝度レーザ光の光軸を上方の部材側にずらすとしてもよい。これによって、上方の部材から流れる溶融金属の量を増やすことができる。
<接合例3:隅肉接合例>
次に、重畳レーザ光101を斜め上から照射して、第1部材110cと第2部材120cとを隅肉接合する場合について説明する。なお、図については、重畳レーザ光101の進行方向から見た状態で表示している。また、図中において、低輝度レーザ光101aの光軸の位置を一点鎖線で示している。
ここでは、一例として、図11(A)−図11(C)に示すように、第1部材110cは、X方向に伸びるように配置された金属板である。第2部材120cは、X方向に伸びるように配置された金属板である。第1部材110cと第2部材120cとは、第1部材110cの右端部下面と第2部材120cの中央部上面とを接触させた状態で、第1部材110cの右端部側面と第2部材120cの中央部上面とが直交するように配置される。第1部材110cの右端部と第2部材120cの中央部との隅には、Y方向に沿った隙間130cがある。隙間130cのZ方向寸法には、ばらつきがある。重畳レーザ光101は、Y方向に沿って移動しながら、隙間130cに目掛けて斜め上から照射される。
このとき、隙間周辺140cの所定の部分に着目して、所定の部分における第1部材110cの右端部を第1接合対象部111cとして、所定の部分における第2部材120cの中央部を第2接合対象部121cとする。第1接合対象部111cの下面を第1接合対象面112cとして、第2接合対象部121cの上面を第2接合対象面122cとする。この場合において、第1接合対象部111cと第2接合対象部121cとは、下記(過程C1)−(過程C3)を経て接合される。
(過程C1)まず、図11(A)に示すように、第1接合対象部111cと第2接合対象部121cとの隅の隙間130cに低輝度レーザ光101aの前方中央部分が接近する。その後、低輝度レーザ光101aの前方上部分が第1接合対象部111cに接近する。低輝度レーザ光101aの前方下部分が第2接合対象部121cに接近する。
これに伴い、低輝度レーザ光101aの前方上部分によって、第1接合対象部111cが徐々に加熱されて溶け出す。同様に、低輝度レーザ光101aの前方下部分によって、第2接合対象部121cが徐々に加熱されて溶け出す。
(過程C2)次に、図11(B)に示すように、第1接合対象部111cと第2接合対象部121cとの隅の隙間130cを低輝度レーザ光101aの前方中央部分が通過して、隙間130cに低輝度レーザ光101aの光軸部分が接近する。略同時に、低輝度レーザ光101aの前方上部分が第1接合対象部111cを通過して、第1高輝度レーザ光101bが第1接合対象部111cに接近する。低輝度レーザ光101aの前方下部分が第2接合対象部121cを通過して、第2高輝度レーザ光101cが第2接合対象部121cに接近する。
これに伴い、第1高輝度レーザ光101bによって、第1接合対象部111cが瞬時に高温状態になり、第1接合対象部111cの表面から斜め下に伸びる第1キーホール113cが第1接合対象部111cに形成される。第1キーホール113cを介して第1接合対象面112c側に熱が供給される。第1接合対象面112c側に供給される熱で第1接合対象面112c付近が溶融する。
同様に、第2高輝度レーザ光101cによって、第2接合対象部121cが瞬時に高温状態になり、第2接合対象部121cの表面から斜め下に伸びる第2キーホール123cが第2接合対象部121cに形成される。第2キーホール123cを介して第2接合対象面122c側に熱が供給される。第2接合対象面122c側に供給される熱で第2接合対象面122c付近が溶融する。
このとき、第1接合対象面112c付近の溶融金属114cが、重力によって、第2接合対象面122c側に流れだして、第2接合対象面122c付近の溶融金属124cと接触する。溶融金属114c,124cが、ろう材として機能して、第1接合対象部111cと第2接合対象部121cとの隅の隙間130cを瞬時に埋める。
(過程C3)そして、図11(C)に示すように、第1高輝度レーザ光101bが第1接合対象部111cを通過して、低輝度レーザ光101aの後方上部分が第1接合対象部111cに接近する。第2高輝度レーザ光101cが第2接合対象部121cを通過して、低輝度レーザ光101aの後方下部分が第2接合対象部121cに接近する。その後、第1接合対象部111cと第2接合対象部121cとの隅の隙間130cを低輝度レーザ光101aの光軸部分が通過して、隙間130cに低輝度レーザ光101aの後方中央部分が接近する。
これに伴い、低輝度レーザ光101aの後方上部分によって、第1接合対象部111cが徐々に冷却される。低輝度レーザ光101aの後方上部分が第1接合対象部111cを通過して、低輝度レーザ光101aが第1接合対象部111cから遠ざかるにつれて、第1キーホール113cの部分が固化する。
同様に、低輝度レーザ光101aの後方下部分によって、第2接合対象部121cが徐々に冷却される。低輝度レーザ光101aの後方下部分が第2接合対象部121cを通過して、低輝度レーザ光101aが第2接合対象部121cから遠ざかるにつれて、第2キーホール123cの部分が固化する。
このとき、低輝度レーザ光101aの後方上部分が徐々に小さくなるに伴い、第1接合対象部111cに対する加熱が徐々に減少する。同様に、低輝度レーザ光101aの後方下部分が徐々に小さくなるに伴い、第2接合対象部121cに対する加熱が徐々に減少する。
これによって、溶融金属が固化するときに、固化中の溶融金属が急激に収縮することを回避することができる。また、固化時に応力緩和が間に合わず、接合部分にクラックが発生するという問題を回避することができる。
そして、図12に示すように、第1キーホール113cの部分も、第2キーホール123cの部分も、第1接合対象部111cと第2接合対象部121cとの隅の隙間130cも、金属で埋め尽くされる。第1部材110cと第2部材120cとがろう付のように接合される。
なお、第1部材110cと第2部材120cとを隅肉接合する場合において、第1高輝度レーザ光101bの強度を増加させるとしてもよいし、低輝度レーザ光101aの光軸を第1部材110c側にずらすとしてもよい。
すなわち、上方の部材に照射される高輝度レーザ光の強度を、下方の部材に照射される高輝度レーザ光の強度よりも大きくするとしてもよいし、低輝度レーザ光101aの光軸を上方の部材側にずらすとしてもよい。これによって、上方の部材から流れる溶融金属の量を増やすことができる。
<接合例4:段差を有する部材間の接合例>
次に、第1部材110dと第2部材120dとを接合する部分に段差がある状態で、第1部材110dと第2部材120dとを突き合わせ接合する場合について説明する。なお、図については、重畳レーザ光101の進行方向から見た状態で表示している。また、図中において、低輝度レーザ光101aの光軸の位置を一点鎖線で示している。
ここでは、一例として、図13(A)−図13(C)に示すように、第1部材110dは、X方向に伸びるように配置された金属板である。第2部材120dは、Z方向に伸びるように配置された金属板である。第1部材110dと第2部材120dとは、第1部材110dの右端部側面と第2部材120dの上端部側面とを突き合わせた状態で、第1部材110dの右端部上面が第2部材120dの上端部上面よりも上になるように配置される。第1部材110dの右端部と第2部材120dの上端部との間には、Y方向に沿った隙間130dがある。隙間130dのX方向寸法には、ばらつきがある。重畳レーザ光101は、Y方向に沿って移動しながら、隙間130dに目掛けて真上から照射される。
このとき、隙間周辺140dの所定の部分に着目して、所定の部分における第1部材110dの右端部を第1接合対象部111dとして、所定の部分における第2部材120dの上端部を第2接合対象部121dとする。第1接合対象部111dの側面を第1接合対象面112dとして、第2接合対象部121dの側面を第2接合対象面122dとする。この場合において、第1接合対象部111dと第2接合対象部121dとは、上記(過程A1)−(過程A3)を経て接合される場合と同様に接合される。
そして、図14に示すように、第1キーホール113dの部分も、第2キーホール123dの部分も、第1接合対象部111dと第2接合対象部121dとの間の隙間130dも、金属で埋め尽くされて、第1部材110dと第2部材120dとがろう付のように接合される。
なお、段差がある場合において、第1高輝度レーザ光101bの強度を増加させるとしてもよいし、低輝度レーザ光101aの光軸を第1部材110d側にずらすとしてもよい。
すなわち、段が高い方の部材に照射される高輝度レーザ光の強度を、段が低い方の部材に照射される高輝度レーザ光の強度よりも大きくするとしてもよいし、低輝度レーザ光の光軸を段が高い方の部材側にずらすとしてもよい。これによって、段が高い方の部材から流れる溶融金属の量を増やすことができる。
<接合例5:異種金属間の接合例>
次に、異種金属である第1部材110eと第2部材120eとを突き合わせ接合する場合について説明する。なお、図については、重畳レーザ光101の進行方向から見た状態で表示している。また、図中において、低輝度レーザ光101aの光軸の位置を一点鎖線で示している。
ここでは、一例として、図15(A)−図15(C)に示すように、第1部材110eは、X方向に伸びるように配置された銅板である。第2部材120eは、X方向に伸びるように配置されたアルミ板である。第1部材110eと第2部材120eとは、第1部材110eの右端部側面と第2部材120eの左端部側面とを突き合わせた状態で、第1部材110eの右端部上面と第2部材120eの左端部上面とが面一になるように配置される。第1部材110eの右端部と第2部材120eの左端部との間には、Y方向に沿った隙間130eがある。隙間130eのX方向寸法には、ばらつきがある。重畳レーザ光101は、Y方向に沿って移動しながら、隙間130eに目掛けて真上から照射される。
このとき、隙間周辺140eの所定の部分に着目して、所定の部分における第1部材110eの右端部を第1接合対象部111eとして、所定の部分における第2部材120eの左端部を第2接合対象部121eとする。第1接合対象部111eの側面を第1接合対象面112eとして、第2接合対象部121eの側面を第2接合対象面122eとする。この場合において、第1接合対象部111eと第2接合対象部121eとは、上記(過程A1)−(過程A3)を経て接合される場合と同様に接合される。
そして、図16に示すように、第1キーホール113eの部分も、第2キーホール123eの部分も、第1接合対象部111eと第2接合対象部121eとの間の隙間130eも、金属で埋め尽くされて、第1部材110eと第2部材120eとがろう付のように接合される。
なお、異種金属の場合において、第1高輝度レーザ光101bの強度を増加させるとしてもよいし、低輝度レーザ光101aの光軸を第1部材110e側にずらすとしてもよい。
すなわち、熱容量が大きい方の部材に照射される高輝度レーザ光の強度を、熱容量が小さい方の部材に照射される高輝度レーザ光の強度よりも大きくするとしてもよいし、低輝度レーザ光の光軸を熱容量が大きい方の部材側にずらすとしてもよい。これによって、熱容量が大きい方の部材と熱容量が小さい方の部材との間で、溶融金属量のバランスをとることができる。
または、レーザ吸収率が低い方の部材に照射される高輝度レーザ光の強度を、レーザ吸収率が高い方の部材に照射される高輝度レーザ光の強度よりも大きくするとしてもよいし、低輝度レーザ光101aの光軸をレーザ吸収率が低い方の部材側にずらすとしてもよい。これによって、レーザ吸収率が低い方の部材とレーザ吸収率が高い方の部材との間で、溶融金属量のバランスをとることができる。
<まとめ>
以上、本実施の形態によれば、重畳レーザ光を使用して、接合対象部分の隙間を両側から溶融金属で埋める。これによって、突き合わせた第1部材と第2部材との接合対象部分に隙間があっても、ろう付のように、第1部材と第2部材とを接合することができる。さらに、所定の溶け込み幅を有した状態で、第1部材と第2部材とにキーホールが形成されることから、隙間からスパッタが混入することを皆無にすることができる。
また、低輝度レーザ光によって、接合部分が徐々に冷却されることから、クラック、ポロシティなどの溶接欠陥を皆無にすることができる。一方で、第1高輝度レーザ光と第2高輝度レーザ光とによって、照射部分が瞬時に溶融することから、周辺への熱影響を小さくすることができ、結果として、高速で接合することができる。
(実施の形態2)
以下、本発明に係わる実施の形態2について説明する。
なお、本実施の形態における接合装置については、LD用光ファイバ162aにSI型光ファイバが使用されている以外、実施の形態1における接合装置150と構成が同じであるので、説明を省略する。
<概要>
まず、本実施の形態における接合方法では、図17に示すように、図18に示す重畳レーザ光201を使用して、ビードオンプレートで第1部材210と第2部材220とを重ね合わせ接合する。このとき、Y方向に沿って、重畳レーザ光201を移動させながら、第1部材210に重畳レーザ光201を照射して、第1部材210に溶融池214を形成する。
<重畳レーザ光201>
重畳レーザ光201は、低輝度レーザ光201aに第1高輝度レーザ光201bと第2高輝度レーザ光201cとを重畳させたレーザ光である。低輝度レーザ光201aは、トップハット形状のような強度分布を有するレーザ光である。第1高輝度レーザ光201bと第2高輝度レーザ光201cとは、低輝度レーザ光201aの光軸を挟んで低輝度レーザ光201aの外周に分布するレーザ光である。
さらに、第1高輝度レーザ光201bと第2高輝度レーザ光201cとについては、低輝度レーザ光201aよりも、照射領域が小さく、強度ピークが大きい。低輝度レーザ光201aの強度は、照射部分にキーホールが発生しない程度に設定されている。第1高輝度レーザ光201bと第2高輝度レーザ光201cとの各強度は、低輝度レーザ光201aに合わさることで、照射部分にキーホールが発生する程度に設定されている。
ここでは、一例として、第1部材210の中央に低輝度レーザ光201aの焦点が位置するように、低輝度レーザ光201aが設定されている。各光軸が第1方向(X方向)に配列された状態で、第1方向(X方向)に直交する第2方向(Y方向)に沿って、低輝度レーザ光201a、第1高輝度レーザ光201b、第2高輝度レーザ光201cが進行する。第1高輝度レーザ光201bと第2高輝度レーザ光201cとの各強度ピークが同じであるとする。
例えば、数10mm/s〜数100mm/sの速度で重畳レーザ光201を移動させたとする。このとき、重畳レーザ光201の照射部分が瞬時に溶融したとする。この場合において、熱伝達速度よりも高速で重畳レーザ光201が移動することから、溶融池214の周辺に逃げる熱量を大幅に削減することができる。図19(A)に示すように、第1高輝度レーザ光201bと第2高輝度レーザ光201cとによって、溶融池214aの外側215a、216aが形成される。これに伴い、図19(B)に示すように、重畳レーザ光201の照射部分に、断面形状が略長方形または台形の溶融池214bが形成される。
また、各レーザ光の強度を強くして、各レーザ光の比率を調整して、さらに、高速で重畳レーザ光201を移動させたとする。この場合において、図19(C)に示すように、2〜3mmの溶融幅を、さらに、数mm以上広くすることができる。重力によって、溶融部分の全体が下に垂れた溶融池214cを形成することができる。
<比較例>
なお、図20に示すように、図21に示す低輝度レーザ光201aのみを使用して、ビードオンプレートで第1部材250と第2部材260とを重ね合わせ接合する。このとき、Y方向に沿って、低輝度レーザ光201aを移動させながら、第1部材250に低輝度レーザ光201aを照射して、第1部材250に溶融池254を形成する。
この場合において、低輝度レーザ光201aだけでは、重畳レーザ光201を使用した場合と比べて、第1部材250の下面まで溶融池254が到達する時間がかかる。このことから、重畳レーザ光201よりも高速で低輝度レーザ光201aを移動させることができない。
さらに、溶融池254の熱が溶融池254の周辺に奪われる。このことから、第1部材250の下面に向かって、溶融池が先細になる。これに伴い、図22に示すように、低輝度レーザ光201aの照射部分に、断面形状がコーン形状の溶融池254aが形成される。
仮に、第1部材250が貫通するまで溶融池254を形成したとしても、小さな溶融池しか形成することができない。また、溶融池254の周辺に対する熱歪が大きくなり、大きな反りが溶融池の周辺に発生する。結果として、第1部材250と第2部材260との間の隙間270が大きくなり、接合することができなくなる。
すなわち、重畳レーザ光201を使用することで、低輝度レーザ光201aのみよりも高速で移動させることができる。熱伝導によって溶融池の周辺に熱吸収される量を少なくすることができる。このため、溶融池の周辺に対する熱影響を小さくすることができ、溶融池の底面積(接合面積)を大きくすることができる。
<適用例>
次に、ハイブリッドカー、電気自動車などに搭載されることを目的とした大型のリチウムイオン電池(以下、車載用蓄電池と呼称する。)の製造に、本実施の形態における接合方法を使用した場合について説明する。
<リチウムイオン電池>
リチウムイオン電池は、通常、約10μmの銅箔と、12〜20μmのアルミ箔との間に絶縁体を挟んだ積層構造を有する。各電極箔は、厚さ1mm程度の同種金属の集電体に垂直に接合される。実際には、図23(A)、図23(B)に示すように、渦巻き状に積層された電極箔281の端部が集電体282に垂直に接合される。さらに、電極箔281が柔らかいことから、電極箔281と集電体282との隙間283がばらついたり、電極箔281の端部が変形したりする。
なお、図24に示すように、従来のハイブリッドレーザ加工方法では、YAGレーザまたは半導体レーザのようなレーザ光が使用される。銅板またはアルミ板については、レーザ吸収率が数%〜約10%と悪く、熱伝導性が非常に高い。このことから、溶融池284が先細になり、溶融池284の底面積(接合面積)も小さく、微小スポットで接合することになるという問題がある。また、熱歪による反りで、電極箔281と集電体282との隙間283も大きくなるという問題がある。
これに対して、本実施の形態における接合方法では、第1高輝度レーザ光201bと第2高輝度レーザ光201cとによって、集電体282が瞬時に溶融する。このため、径方向、または周方向に沿って、重畳レーザ光201を移動させることで、図25(A)、図25(B)に示すように、電極箔281と集電体282とを部分的に接合することができる。
具体的には、図26(A)−図26(C)に示すように、集電体282の中心部に重畳レーザ光201が照射される。重畳レーザ光201で集電体282の中心部が溶けて、重力で下に垂れた溶融池284ができる。溶融池284の熱で電極箔281の端部が溶けて、電極箔281の端部を包み込むようにフィレットが形成される。電池自体を回転させながら、径方向に重畳レーザ光201を徐々に移動させる。これによって、スパッタが混入せず、電極箔281の端部全面を集電体282と接合することができる。
なお、図26(B)、図26(C)については、接合対象部分290を見易くするために、リチウムイオン電池280を切断線B−Bで切断した状態で表示している。
さらに、本実施の形態における接合方法では、溶融池の底面積(接合面積)を大きくすることができる。このことから、電極箔281と集電体282との間の隙間283がばらついても、また、電極箔281の端部が変形しても、溶融池284で電極箔281を溶かして、ろう付のような接合をすることができる。このため、電極箔281と集電体282とを接合することができる。
なお、集積体282の中心部から外周に行くにしたがって、重畳レーザ光201の移動速度を落とすとしてもよい。また、本実施の形態における接合方法では、ろう付のような接合である。このため、接合対象部分290が酸化することを防止するために、接合対象部分290にアシストガスが充満されているとしてもよい。
なお、予め、ニッケルメッキまたはニッケルろう材を銅板につけておき、銅箔の端部と銅板とを接合するとしてもよい。また、アルミ用ろう材をアルミ板にコートしておき、アルミ箔の端部とアルミ板とを接合するとしてもよい。
<まとめ>
以上、本実施の形態によれば、重畳レーザ光を使用して、第1部材に形成された溶融池の下部で接合対象部分の隙間を埋める。これによって、重ね合わせた第1部材と第2部材との接合対象部分に隙間があっても、ろう付のように、第1部材と第2部材とを接合することができる。さらに、第1部材に形成された溶融池の下部で接合されることから、内部にスパッタが混入することを皆無にすることができる。
また、低輝度レーザ光によって、接合部分が徐々に冷却されることから、クラック、ポロシティなどの溶接欠陥を皆無にすることができる。一方で、第1高輝度レーザ光と第2高輝度レーザ光とによって、照射部分が瞬時に溶融することから、周辺への熱影響を小さくすることができ、結果として、高速で接合することができる。
<その他>
なお、ニッケル水素電池の製造にも、実施の形態1,2における接合方法を使用しても、同様の効果を得ることができる。
なお、太陽電池のレーザスクライブに、接合装置150を使用するとしてもよい。第1高輝度レーザ光と第2高輝度レーザ光とが重畳レーザ光の外周近傍に分布することから、レーザ加工の端がくっきりでき、パターン剥離にも活用することができる。
本発明は、第1部材と第2部材との接合対象部分を溶融させて得られる溶融物で接合対象部分の隙間を埋めて、第1部材と第2部材とを接合する接合方法などとして利用することができる。
1 ハイブリッドレーザ光
1a 第1レーザ光
1b 第2レーザ光
10 被加工物
13 キーホール
101 重畳レーザ光
101a 低輝度レーザ光
101b 第1高輝度レーザ光
101c 第2高輝度レーザ光
105 異物
110,110a−110e 第1部材
111,111a−111e 第1接合対象部
112,112a−112e 第1接合対象面
113,113a−113e 第1キーホール
114,114a−114e 第1溶融金属
120,120a−120e 第2部材
121,121a−121e 第2接合対象部
122,122a−122e 第2接合対象面
123,123a−123e 第2キーホール
124,124a−124e 第2溶融金属
130,130a−130e 隙間
140,140a−140e 隙間周辺
150 接合装置
160a 半導体レーザ装置
161a 励起光源
162a LD用光ファイバ
160b 第1ファイバーレーザ装置
161b 励起光源
162b 第1FBL用光ファイバ
160c 第2ファイバーレーザ装置
161c 励起光源
162c 第2FBL用光ファイバ
170 光学システム
170a 低輝度レーザ系
171a LD用コリメートレンズ
172a ダイクロイックミラー
173a 集光レンズ
170b 第1高輝度レーザ系
171b 第1FBL用コリメートレンズ
172b 第1ガルバノスキャナ
173b 第1サーボモータ
174b 第1ガルバノミラー
170c 第2高輝度レーザ系
171c 第2FBL用コリメートレンズ
172c 第2ガルバノスキャナ
173c 第2サーボモータ
174c 第2ガルバノミラー
175 筐体
180b 第1制御装置
180c 第2制御装置
191 第1吹きだし口
192 第2吹きだし口
201 重畳レーザ光
201a 低輝度レーザ光
201b 第1高輝度レーザ光
201c 第2高輝度レーザ光
210 第1部材
214,214a−214c 溶融池
215a,216a 溶融池の外側
220 第2部材
230 隙間
250 第1部材
254 溶融池
254a 溶融池
260 第2部材
270 隙間
280 リチウムイオン電池
281 電極箔
282 集電体
283 隙間
284 溶融池
285 フィレット
290 接合対象部分

Claims (17)

  1. 第1部材と第2部材とを突き合わせ接合する接合方法であって、
    前記第1部材と前記第2部材との間の隙間と前記隙間の周辺とを照射する低輝度レーザ光に、前記低輝度レーザ光よりも、照射領域が小さく、強度ピークが大きい第1高輝度レーザ光と第2高輝度レーザ光とを重畳させて得られた重畳レーザ光を使用して、
    前記低輝度レーザ光の照射領域内の前記第1部材に前記第1高輝度レーザ光を照射して、前記低輝度レーザ光の照射領域内の前記第2部材に前記第2高輝度レーザ光を照射した状態で、前記重畳レーザ光を前記隙間に沿って移動させながら、前記重畳レーザ光で前記隙間の周辺の前記第1部材と前記第2部材とを溶融させて、前記第1部材の溶融物と前記第2部材の溶融物とで前記隙間を埋めて、前記第1部材と前記第2部材とを接合する
    ことを特徴とする接合方法。
  2. 前記第1高輝度レーザ光と前記低輝度レーザ光とで、前記隙間の周辺の前記第1部材に第1キーホールを発生させて、前記第1キーホールを介して、前記第1部材の前記隙間に面する部分を溶融させて、
    前記第2高輝度レーザ光と前記低輝度レーザ光とで、前記隙間の周辺の前記第2部材に第2キーホールを発生させて、前記第2キーホールを介して、前記第2部材の前記隙間に面する部分を溶融させて、
    前記第1部材の前記隙間に面する部分を溶融させた溶融物と、前記第2部材の前記隙間に面する部分を溶融させた溶融物とで前記隙間を埋めて、
    前記低輝度レーザ光で、前記第1部材と前記第2部材との接合部分を徐々に冷却する
    ことを特徴とする請求項1に記載の接合方法。
  3. 前記隙間の量の変化を測定し、前記重畳レーザ光の照射中に、前記隙間の量に応じて、
    前記第1キーホールと前記第1部材の前記隙間に面する部分との距離が一定になるように、前記第1高輝度レーザ光の照射位置を調節して、
    前記第2キーホールと前記第2部材の前記隙間に面する部分との距離が一定になるように、前記第2高輝度レーザ光の照射位置を調節する
    ことを特徴とする請求項2に記載の接合方法。
  4. 前記隙間の量の変化を測定し、前記重畳レーザ光の照射中に、前記隙間の量に応じて、
    前記隙間の周辺の前記第1部材と前記第2部材とにキーホールが発生しない範囲内で、前記低輝度レーザ光の強度を調節する
    ことを特徴とする請求項2に記載の接合方法。
  5. 前記隙間の量が増加する場合には、
    前記第1部材と前記第2部材との各溶融物の量が増加するように、前記低輝度レーザ光の強度を大きくして、
    前記隙間の量が減少する場合には、
    前記第1部材と前記第2部材との各溶融物の量が減少するように、前記低輝度レーザ光の強度を小さくする
    ことを特徴とする請求項4に記載の接合方法。
  6. 前記隙間の量の変化を測定し、前記重畳レーザ光の照射中に、前記隙間の量に応じて、
    前記第1部材が貫通しない範囲内で、前記第1高輝度レーザ光の強度を調節して、
    前記第2部材が貫通しない範囲内で、前記第2高輝度レーザ光の強度を調節する
    ことを特徴とする請求項1に記載の接合方法。
  7. 前記隙間の量が増加する場合には、
    前記第1部材の溶融物の量が増加するように、前記第1高輝度レーザ光の強度を大きくして、
    前記第2部材の溶融物の量が増加するように、前記第2高輝度レーザ光の強度を大きくして、
    前記隙間の量が減少する場合には、
    前記第1部材の溶融物の量が減少するように、前記第1高輝度レーザ光の強度を小さくして、
    前記第2部材の溶融物の量が減少するように、前記第2高輝度レーザ光の強度を小さくする
    ことを特徴とする請求項6に記載の接合方法。
  8. 前記第1部材が前記第2部材よりも上方に位置する場合において、
    前記第1高輝度レーザ光の強度を前記第2高輝度レーザ光の強度よりも大きくする
    ことを特徴とする請求項1に記載の接合方法。
  9. 前記第1部材が前記第2部材よりも上方に位置する場合において、
    前記低輝度レーザ光の光軸を前記第1部材側にずらす
    ことを特徴とする請求項1に記載の接合方法。
  10. 前記第1部材が前記第2部材よりも熱容量が大きい場合、または前記第1部材が前記第2部材よりもレーザ吸収率が低い場合において、
    前記第1高輝度レーザ光の強度を前記第2高輝度レーザ光の強度よりも大きくする
    ことを特徴とする請求項1に記載の接合方法。
  11. 前記第1部材が前記第2部材よりも熱容量が大きい場合、または前記第1部材が前記第2部材よりもレーザ吸収率が低い場合において、
    前記低輝度レーザ光の光軸を前記第1部材側にずらす
    ことを特徴とする請求項1に記載の接合方法。
  12. 前記隙間の周辺に向けてアシストガスを吹き出す
    ことを特徴とする請求項1に記載の接合方法。
  13. 第1部材と第2部材とを重ね合わせ接合する接合方法であって、
    前記第1部材が前記第2部材よりも上方に位置する場合において、
    前記第1部材の上面を照射する低輝度レーザ光に、前記低輝度レーザ光よりも、照射領域が小さく、強度ピークが大きい第1高輝度レーザ光と第2高輝度レーザ光とを重畳させて得られた重畳レーザ光を使用して、
    前記低輝度レーザ光の光軸を挟んで前記低輝度レーザ光の照射領域内の外周に前記第1高輝度レーザ光と前記第2高輝度レーザ光とを照射した状態で、前記重畳レーザ光を移動させながら、前記重畳レーザ光で前記第1部材を下面まで溶融させて、前記第1部材の溶融物の下部で、前記第1部材と前記第2部材との間の隙間を埋めて、前記第1部材と前記第2部材とを接合する
    ことを特徴とする接合方法。
  14. 前記重畳レーザ光の進行方向から見て、前記溶融物の断面形状が、ほぼ長方形または台形になるまで、前記第1部材を溶融させる
    ことを特徴とする請求項13に記載の接合方法。
  15. 前記第1部材が水平方向に伸びる薄板であり、前記第2部材が垂直方向に伸びる箔である場合において、
    前記第2部材の端部が前記第1部材の下面に接触する状態で、前記第1部材の上面に前記重畳レーザ光を照射して、前記第1部材と前記第2部材の端部とを接合する
    ことを特徴とする請求項13に記載の接合方法。
  16. 低輝度レーザ光を出力する低輝度レーザ光出力手段と、
    前記低輝度レーザ光よりも、照射領域が小さく、強度ピークが大きい第1高輝度レーザ光を出力する第1高輝度レーザ光出力手段と、
    前記低輝度レーザ光よりも、照射領域が小さく、強度ピークが大きい第2高輝度レーザ光を出力する第2高輝度レーザ光出力手段と、
    前記低輝度レーザ光に前記第1高輝度レーザ光と前記第2高輝度レーザ光とを重畳して重畳レーザ光を生成する光学システムとを備え、
    前記低輝度レーザ光のみが照射される部分にキーホールが発生しないように、前記低輝度レーザ光の強度が設定されており、
    前記第1高輝度レーザ光と前記低輝度レーザ光とが一緒に照射される部分にキーホールが発生するように、前記第1高輝度レーザ光の強度が設定されており、
    前記第2高輝度レーザ光と前記低輝度レーザ光とが一緒に照射される部分にキーホールが発生するように、前記第2高輝度レーザ光の強度が設定されており、
    前記第1高輝度レーザ光と前記第2高輝度レーザ光とが前記低輝度レーザ光の光軸を挟んで前記低輝度レーザ光の外周に分布するように、前記低輝度レーザ光と前記第1高輝度レーザ光と前記第2高輝度レーザ光との各焦点が設定されている
    ことを特徴とする接合装置。
  17. 前記重畳レーザ光の進行方向の前方と後方とから前記重畳レーザ光が照射される部分に向けて、アシストガスが吹きだされる吹きだし手段を備える
    ことを特徴とする請求項16に記載の接合装置。
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