以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の隠蔽はがきの第1の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は裏面図、(c)は(a)に示したA−A’断面図である。
本形態は図1に示すように、紙基材4からなる3つの紙片部10a〜10cが折り部20a,20bを介して折り畳み可能に連接して構成されており、折り部20aを介して連接する2つの紙片部10a,10bからはがき本体2が構成され、紙片部10cから隠蔽片3が構成されている。
紙片部10aは、表面に、この隠蔽はがき1の送付元の住所や氏名等の宛先情報12が印刷によって表示されており、裏面には、この隠蔽はがき1の送付元から送付先に通知する通知情報を記入するための情報記入欄13aが設けられている。
紙片部10bは、表面に、この隠蔽はがき1の送付先の住所や氏名等の宛先情報11が印刷によって表示されており、裏面には、この隠蔽はがき1の送付元から送付先に通知する振込情報を記入するための情報記入欄13bが設けられている。
紙片部10cは、表面に地紋印刷17が施されており、裏面には、この隠蔽はがき1の送付方法を示す説明情報14が印刷されている。
また、紙基材4うち、この隠蔽はがき1の表面側には、紙片部10b,10cに渡って、圧力を加えることにより貼着され、貼着後の剥離を可能とする感圧接着剤5が塗布されている。また、紙基材4のうち、この隠蔽はがき1の裏面側には、紙片部10a,10bに渡って感圧接着剤5が塗布されているとともに、紙片部10cに、貼着後の剥離が可能であって、剥離後の再貼着が可能な弱粘着剤6が塗布されている。
以下に、上記のように構成された隠蔽はがき1の使用方法について説明する。
図2は、図1に示した隠蔽はがき1の使用方法を説明するための図である。
図1に示した隠蔽はがき1は、例えば、消費者にパンフレットを送付し、パンフレットの送付に応じた代金を消費者に振り込ませる際に振込情報をパンフレットの送付元に通知するために用いられる。
図1に示した隠蔽はがき1をこのようなパンフレットの送付に用いる場合は、図2(a)に示すように、3つの紙片部10a〜10cを、2つの紙片部10a,10bが、情報記入欄13a,13bが設けられた面が対向するように、また、2つの紙片部10b,10cが、宛先情報11が表示された面と地紋印刷17が施された面とが対向するように、Z形状に折り畳み、紙基材4の表裏に塗布された感圧接着剤5によって、紙片部10aと紙片部10b、紙片部10bと紙片部10cとをそれぞれ貼着する。そして、紙基材4の紙片部10cとなる領域に塗布された弱粘着剤6によって被着体となるパンフレット30に貼着する。
この状態においては、紙片部10aに表示された宛先情報12が表出しているが、この宛先情報12は、隠蔽はがき1の送付元の住所や氏名等であるとともに、パンフレット30の送付先情報であるため、この宛先情報12に従ってパンフレット30が送付先に送付される。
パンフレット30が送付先にて受け取られた後、パンフレット30の送付先において、まず、図2(b)に示すように、隠蔽はがき1をパンフレット30から剥離する。隠蔽はがき1は紙片部10cにてパンフレット30に貼着されているが、紙片部10cにパンフレット30と貼着するために設けられた貼着構造は、貼着後の剥離が可能な弱粘着剤6であるため、パンフレット30から隠蔽はがき1を剥離することができる。なお、パンフレット30の隠蔽はがき1が貼着される領域に剥離剤を塗布しておくことにより、隠蔽はがき1を剥離しやすくすることも考えられる。
次に、図2(c)に示すように、折り畳まれた状態で互いに貼着されていた3つの紙片部10a〜10cをそれぞれ剥離することにより、2つ折りにされていたはがき本体2を見開くとともに、はがき本体2から隠蔽片3を剥離する。3つの紙片部10a〜10cは、感圧接着剤5によって互いに貼着されているが、感圧接着剤5は、貼着後の剥離を可能とするものであるため、互いに貼着された3つの紙片部10a〜10cを剥離することができる。
そして、図2(d)に示すように、紙片部10bに設けられた情報記入欄13bに、パンフレット30の送付に応じた代金の振込みに関する秘匿情報となる振込情報15を記入するとともに、紙片部10aに設けられた情報記入欄13aに、パンフレット30の送付先から送付元に通知したい通知情報16を記入する。この際、情報記入欄13a,13bはそれぞれ、2つの紙片部10a,10bの貼着面に設けられているものの、2つの紙片部10a,10bは感圧接着剤5によって互いに貼着されているため、互いに剥離した後であっても筆記性を有しており、それにより、振込情報15や通知情報16が記入可能となっている。
情報記入欄13a,13bに通知情報16及び振込情報15をそれぞれ記入した後、図2(e)に示すように、紙片部10bの情報記入欄13bが設けられた面と紙片部10cの説明情報14が印刷された面とが対向するように折り部20bを介して紙片部10b,10cを折り畳む。
すると、紙片部10cの説明情報14が印刷された面には、隠蔽はがき1をパンフレット30に貼着するための貼着構造となる弱粘着剤6が塗布されており、この弱粘着剤6は、剥離後の再貼着が可能なものであるため、2つの紙片部10b,10cがこの弱粘着剤6によって互いに貼着され、はがき本体2に隠蔽片3が貼着されることになる。ここで、隠蔽片3となる紙片部10cは、隠蔽はがき1が折り畳まれてパンフレット30に貼着されている状態においては地紋印刷17が施された面が、紙片部10bの宛先情報11が表示された面と貼着されているため、紙片部10cは、隠蔽はがき1がパンフレット30に貼着された状態にて貼着されている面とは異なる面に貼着されることになる。
このように、隠蔽片3となる紙片部10cに、隠蔽はがき1をパンフレット30に貼着するための弱粘着剤6を塗布し、この弱粘着剤6によって隠蔽片3とはがき本体2とを貼着することにより、隠蔽はがき1をパンフレット30に貼着するための貼着構造を、隠蔽片3をはがき本体2と貼着するための手段として用いることができる。そして、それにより、図2(f)に示すように、紙片部10bの情報記入欄13bに記入によって表示された振込情報15が隠蔽片3によって隠蔽されることになる。なお、隠蔽片3となる紙片部10cには、地紋印刷17が施されているため、この隠蔽はがき1を光に透かした場合であっても、紙片部10bの情報記入欄13bに記入された振込情報15が見えてしまうことが回避される。
このようにして2つの紙片部10b,10cが貼着された隠蔽はがき1は、図2(g)に示すように、紙片部10bの表出した面に、この隠蔽はがき1の送付先の住所や氏名等の宛先情報11が表示されているので、この宛先情報11に従って隠蔽はがき1が送付されることになる。
隠蔽はがき1が送付先にて受け取られた後、隠蔽はがき1の送付先において、互いに貼着されていた2つの紙片部10b,10cを剥離する。2つの紙片部10b,10cは、貼着後の剥離が可能な弱粘着剤6によって互いに貼着されているため、2つの紙片部10b,10cを互いに剥離することができる。すると、紙片部10bの情報記入欄13bに記入され、隠蔽片3となる紙片部10cによって隠蔽されていた振込情報15が視認可能となり、隠蔽はがき1の送付先において、この振込情報15を確認するとともに、紙片部10aに表示された宛先情報12及び情報記入欄13aに記入された通知情報16を確認する。紙片部10aに表示された宛先情報12は、隠蔽はがき1の送付元の住所や氏名等であるため、隠蔽はがき1の送付元において、送付元の住所や氏名等を記入することなく、送付元の住所や氏名等を、隠蔽はがき1の送付先に通知することができる。
このように本形態においては、折り畳み可能に連接した3つの紙片部10a〜10cのうち、互いに連接する2つの紙片部10a,10bからはがき本体2が構成され、他の1つの紙片部10cから隠蔽片3が構成され、被着体となるパンフレット30から剥離し、はがき本体2を構成する2つの紙片部10a,10bを見開き、紙片部10bの情報記入欄13bに振込情報15を記入した後、はがき本体2と隠蔽片3とを貼着することにより振込情報15が隠蔽された隠蔽はがき1となる構成としたため、パンフレット30から剥離して送付する場合に、情報記入欄13bに記入された振込情報15を送付元にて手間をかけることなく隠蔽することができる。
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の隠蔽はがきの第2の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は裏面図、(c)は(a)に示したA−A’断面図である。
本形態は図3に示すように、紙基材104からなる3つの紙片部110a〜110cが折り部120a,120bを介して折り畳み可能に連接して構成されており、折り部120aを介して連接する2つの紙片部110a,110bからはがき本体102が構成され、紙片部110cから隠蔽片103が構成されている。
紙片部110aは、表面に、この隠蔽はがき101の送付先の住所や氏名等の宛先情報111が印刷によって表示されており、裏面には、この隠蔽はがき101の送付元から送付先に通知する振込情報を記入するための情報記入欄113aが設けられている。
紙片部110bは、表面に、この隠蔽はがき101の送付元の住所や氏名等の秘匿情報となる宛先情報112が印刷によって表示されており、裏面には、この隠蔽はがき101の送付元から送付先に通知する通知情報を記入するための情報記入欄113bが設けられている。
紙片部110cは、表面には、この隠蔽はがき101の送付方法を示す説明情報114が印刷されており、裏面には地紋印刷117が施されている。
また、紙基材104うち、この隠蔽はがき101の表面側には、紙片部110aに、圧力を加えることにより貼着され、貼着後の剥離を可能とする感圧接着剤105が塗布されているとともに、紙片部110cに、貼着後の剥離が可能であって、剥離後の再貼着が可能な弱粘着剤106が塗布されている。また、紙基材104のうち、この隠蔽はがき101の裏面側の全面に感圧接着剤105が塗布されている。
以下に、上記のように構成された隠蔽はがき101の使用方法について説明する。
図4は、図3に示した隠蔽はがき101の使用方法を説明するための図である。
図3に示した隠蔽はがき101は、例えば、消費者にパンフレットを送付し、パンフレットの送付に応じた代金を消費者に振り込ませる際に振込情報をパンフレットの送付元に通知するために用いられる。
図3に示した隠蔽はがき101をこのようなパンフレットの送付に用いる場合は、図4(a)に示すように、2つの紙片部110a,110bを、情報記入欄113a,113bが設けられた面が対向するように折り畳み、紙基材104の裏面に塗布された感圧接着剤105によってこれら2つの紙片部110a,110bを互いに貼着し、さらに、地紋印刷117が施された面が紙片部110aの宛先情報111が表示された面と対向するように紙片部110cを折り畳み、紙基材104の表裏に塗布された感圧接着剤105によって、紙片部110aと紙片部110cとを貼着する。そして、紙基材104の紙片部110cとなる領域に塗布された弱粘着剤106によって被着体となるパンフレット130に貼着する。
この状態においては、紙片部110bに表示された宛先情報112が表出しているが、この宛先情報112は、隠蔽はがき101の送付元の住所や氏名等であるとともに、パンフレット130の送付先情報であるため、この宛先情報112に従ってパンフレット130が送付先に送付される。
パンフレット130が送付先にて受け取られた後、パンフレット130の送付先において、まず、図4(b)に示すように、隠蔽はがき101をパンフレット130から剥離する。隠蔽はがき101は紙片部110cにてパンフレット130に貼着されているが、紙片部110cにパンフレット130と貼着するために設けられた貼着構造は、貼着後の剥離が可能な弱粘着剤106であるため、パンフレット130から隠蔽はがき101を剥離することができる。なお、パンフレット130の隠蔽はがき101が貼着される領域に剥離剤を塗布しておくことにより、隠蔽はがき101を剥離しやすくすることも考えられる。
次に、図4(c)に示すように、折り畳まれた状態で互いに貼着されていた3つの紙片部110a〜110cをそれぞれ剥離することにより、2つ折りにされていたはがき本体102を見開くとともに、はがき本体102から隠蔽片103を剥離する。3つの紙片部110a〜110cは、感圧接着剤105によって互いに貼着されているが、感圧接着剤105は、貼着後の剥離を可能とするものであるため、互いに貼着された3つの紙片部110a〜110cを剥離することができる。本形態においては、まず、紙片部110aと紙片部110cとを剥離し、その後、紙片部110aと紙片部110bとを剥離することにより、2つ折りにされていたはがき本体102を見開くとともに、はがき本体102から隠蔽片103を剥離することになる。
そして、図4(d)に示すように、紙片部110aに設けられた情報記入欄113aに、パンフレット130の送付に応じた代金の振込みに関する振込情報115を記入するとともに、紙片部110bに設けられた情報記入欄113bに、パンフレット130の送付先から送付元に通知したい通知情報116を記入する。この際、情報記入欄113a,113bはそれぞれ、2つの紙片部110a,110bの貼着面に設けられているものの、2つの紙片部110a,110bは感圧接着剤105によって互いに貼着されているため、互いに剥離した後であっても筆記性を有しており、それにより、振込情報115や通知情報116が記入可能となっている。
情報記入欄113a,113bに振込情報115及び通知情報116をそれぞれ記入した後、図4(e)に示すように、紙片部110bの宛先情報112が表示された面と紙片部110cの説明情報114が印刷された面とが対向するように折り部120bを介して紙片部110b,110cを折り畳む。
すると、紙片部110cの説明情報114が印刷された面には、隠蔽はがき101をパンフレット130に貼着するための貼着構造となる弱粘着剤106が塗布されており、この弱粘着剤106は、剥離後の再貼着が可能なものであるため、2つの紙片部110b,110cがこの弱粘着剤106によって互いに貼着され、はがき本体102に隠蔽片103が貼着されることになる。ここで、隠蔽片103となる紙片部110cは、隠蔽はがき101が折り畳まれてパンフレット130に貼着されている状態においては地紋印刷117が施された面が、紙片部110aの宛先情報111が表示された面と貼着されているため、紙片部110cは、隠蔽はがき101がパンフレット130に貼着された状態にて貼着されている面とは異なる面に貼着されることになる。
このように、隠蔽片103となる紙片部110cに、隠蔽はがき101をパンフレット130に貼着するための弱粘着剤106を塗布し、この弱粘着剤106によって隠蔽片103とはがき本体102とを貼着することにより、隠蔽はがき101をパンフレット130に貼着するための貼着構造を、隠蔽片103をはがき本体102と貼着するための手段として用いることができる。
これにより、図4(f)に示すように、紙片部110bに表示された宛先情報112が隠蔽片103によって隠蔽されることになる。なお、隠蔽片103となる紙片部110cには、地紋印刷117が施されているため、この隠蔽はがき101を光に透かした場合であっても、紙片部110bに表示された宛先情報112が見えてしまうことが回避される。また、このようにして2つの紙片部110b,110cが貼着された隠蔽はがき101は、紙片部110aに、この隠蔽はがき101の送付先の住所や氏名等の宛先情報111が表示されているので、この宛先情報111に従って隠蔽はがき101が送付されることになる。
隠蔽はがき101が送付先にて受け取られた後、隠蔽はがき101の送付先において、互いに貼着されていた2つの紙片部110b,110cを剥離する。2つの紙片部110b,110cは、貼着後の剥離が可能な弱粘着剤106によって互いに貼着されているため、2つの紙片部110b,110cを互いに剥離することができる。すると、紙片部110bに表示され、隠蔽片103となる紙片部110cによって隠蔽されていた宛先情報112が視認可能となり、隠蔽はがき101の送付先において、この宛先情報112を確認するとともに、紙片部110a,110bの情報記入欄113a,113bに記入された振込情報115及び通知情報116をそれぞれ確認する。紙片部110bに表示された宛先情報112は、隠蔽はがき101の送付元の住所や氏名等であるため、隠蔽はがき101の送付元において、送付元の住所や氏名等を記入することなく、送付元の住所や氏名等を、隠蔽はがき101の送付先に通知することができる。
このように本形態においては、折り畳み可能に連接した3つの紙片部110a〜110cのうち、互いに連接する2つの紙片部110a,110bからはがき本体102が構成され、他の1つの紙片部110cから隠蔽片103が構成され、被着体となるパンフレット130から剥離し、はがき本体102を構成する2つの紙片部110a,110bを見開き、紙片部110a,110bの情報記入欄113a,113bに振込情報115及び通知情報116をそれぞれ記入した後、はがき本体102と隠蔽片103とを貼着することにより、紙片部110bに表示された宛先情報112が隠蔽された隠蔽はがき101となる構成としたため、パンフレット130から剥離して送付する場合に、紙片部110bに表示された宛先情報112を送付元にて手間をかけることなく隠蔽することができる。
(第3の実施の形態)
図5は、本発明の隠蔽はがきの第3の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は裏面図、(c)は(a)に示したA−A’断面図である。
本形態は図5に示すように、図3に示したものに対して、感圧接着剤205が、紙基材204のうち、この隠蔽はがき201の裏面側にて2つの紙片部210b,210cに渡ってのみ塗布されている点が異なるものである。
以下に、上記のように構成された隠蔽はがき201の使用方法について説明する。
図6は、図5に示した隠蔽はがき201の使用方法を説明するための図である。
図5に示した隠蔽はがき201は、例えば、消費者にパンフレットを送付し、パンフレットの送付に応じた代金を消費者に振り込ませる際に振込情報をパンフレットの送付元に通知するために用いられる。
図5に示した隠蔽はがき201をこのようなパンフレットの送付に用いる場合は、図6(a)に示すように、2つの紙片部210b,210cを、情報記入欄213bが設けられた面と地紋印刷217が施された面とが対向するように折り畳み、紙基材204の裏面に塗布された感圧接着剤205によってこれら2つの紙片部210b,210cを互いに貼着し、さらに、説明情報214が印刷された面が紙片部210aの情報記入欄213aが設けられた面と対向するように紙片部210aを折り畳み、紙基材204の紙片部210cに塗布された弱粘着剤206によって、紙片部210aと紙片部210cとを貼着する。そして、紙片部210aの宛先情報211が表示された面を貼着面とし、被着体となるパンフレット230に塗布された弱粘着剤231によって隠蔽はがき201をパンフレット230に貼着する。
この状態においては、紙片部210bに表示された宛先情報212が表出しているが、この宛先情報212は、隠蔽はがき201の送付元の住所や氏名等であるとともに、パンフレット230の送付先情報であるため、この宛先情報212に従ってパンフレット230が送付先に送付される。
パンフレット230が送付先にて受け取られた後、パンフレット230の送付先において、まず、図6(b)に示すように、隠蔽はがき201をパンフレット230から剥離する。隠蔽はがき201は紙片部210cにてパンフレット230に貼着されているが、紙片部210cとパンフレット230とは、パンフレット230に塗布された弱粘着剤231によって貼着されているため、パンフレット230から隠蔽はがき201を剥離することができる。
次に、図6(c)に示すように、折り畳まれた状態で互いに貼着されていた3つの紙片部210a〜210cをそれぞれ剥離することにより、2つ折りにされていたはがき本体202を見開くとともに、はがき本体202から隠蔽片203を剥離する。本形態においては、まず、紙片部210aと紙片部210cとを剥離する。これら2つの紙片部210a,210cは、紙片部210cに塗布された弱粘着剤206によって貼着されているが、この弱粘着剤206は貼着後の剥離を可能とするものであるため、これら2つの紙片部210a,210cを剥離することができる。その後、紙片部210bと紙片部210cとを剥離する。これら2つの紙片部210b,210cは、感圧接着剤205によって互いに貼着されているが、感圧接着剤205は、貼着後の剥離を可能とするものであるため、互いに貼着された2つの紙片部210b,210cを剥離することができる。
そして、図6(d)に示すように、紙片部210aに設けられた情報記入欄213aに、パンフレット230の送付に応じた代金の振込みに関する振込情報215を記入するとともに、紙片部210bに設けられた情報記入欄213bに、パンフレット230の送付先から送付元に通知したい通知情報216を記入する。この際、情報記入欄213a,213bはそれぞれ、紙片部210cとの貼着面に設けられているものの、情報記入欄213aの紙片部210cとの貼着面には貼着構造が設けられておらず、また、情報記入欄213bにおいては、感圧接着剤205によって紙片部210cと貼着されているため、互いに剥離した後であっても筆記性を有しており、それにより、振込情報215や通知情報216が記入可能となっている。
情報記入欄213a,213bに振込情報215及び通知情報216をそれぞれ記入した後、図6(e)に示すように、紙片部210bの宛先情報212が表示された面と紙片部210cの説明情報214が印刷された面とが対向するように折り部220bを介して紙片部210b,210cを折り畳む。
すると、紙片部210cの説明情報214が印刷された面には弱粘着剤206が塗布されており、この弱粘着剤206は、剥離後の再貼着が可能なものであるため、2つの紙片部210b,210cがこの弱粘着剤206によって互いに貼着され、はがき本体202に隠蔽片203が貼着されることになる。ここで、隠蔽片203となる紙片部210cは、隠蔽はがき201が折り畳まれてパンフレット230に貼着されている状態においては地紋印刷217が施された面が、紙片部210bの情報記入欄213bが設けられた面と貼着されているため、紙片部210cは、隠蔽はがき201がパンフレット230に貼着された状態にて貼着されている面とは異なる面に貼着されることになる。
これにより、図6(f)に示すように、紙片部210bに表示された宛先情報212が隠蔽片203によって隠蔽されることになる。なお、隠蔽片203となる紙片部210cには、地紋印刷217が施されているため、この隠蔽はがき201を光に透かした場合であっても、紙片部210bに表示された宛先情報212が見えてしまうことが回避される。また、このようにして2つの紙片部210b,210cが貼着された隠蔽はがき201は、紙片部210aに、この隠蔽はがき201の送付先の住所や氏名等の宛先情報211が表示されているので、この宛先情報211に従って隠蔽はがき201が送付されることになる。
隠蔽はがき201が送付先にて受け取られた後、隠蔽はがき201の送付先において、互いに貼着されていた2つの紙片部210b,210cを剥離する。2つの紙片部210b,210cは、貼着後の剥離が可能な弱粘着剤206によって互いに貼着されているため、2つの紙片部210b,210cを互いに剥離することができる。すると、紙片部210bに表示され、隠蔽片203となる紙片部210cによって隠蔽されていた宛先情報212が視認可能となり、隠蔽はがき201の送付先において、この宛先情報212を確認するとともに、紙片部210a,210bの情報記入欄213a,213bに記入された振込情報215及び通知情報216をそれぞれ確認する。紙片部210bに表示された宛先情報212は、隠蔽はがき201の送付元の住所や氏名等であるため、隠蔽はがき201の送付元において、送付元の住所や氏名等を記入することなく、送付元の住所や氏名等を、隠蔽はがき201の送付先に通知することができる。
このように本形態においては、折り畳み可能に連接した3つの紙片部210a〜210cのうち、互いに連接する2つの紙片部210a,210bからはがき本体202が構成され、他の1つの紙片部210cから隠蔽片203が構成され、被着体となるパンフレット230から剥離し、はがき本体202を構成する2つの紙片部210a,210bを見開き、紙片部210a,210bの情報記入欄213a,213bに振込情報215及び通知情報216をそれぞれ記入した後、はがき本体202と隠蔽片203とを貼着することにより、紙片部210bに表示された宛先情報212が隠蔽された隠蔽はがき201となる構成としたため、パンフレット230から剥離して送付する場合に、紙片部210bに表示された宛先情報212を送付元にて手間をかけることなく隠蔽することができる。
(第4の実施の形態)
図7は、本発明の隠蔽はがきの第4の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は裏面図、(c)は(a)に示したA−A’断面図である。
本形態は図7に示すように、紙基材304からなる3つの紙片部310a〜310cが折り部320a,320bを介して折り畳み可能に連接して構成されており、折り部320aを介して連接する2つの紙片部310a,310bからはがき本体302が構成され、紙片部310cから隠蔽片303が構成されている。
紙片部310aは、表面に、この隠蔽はがき301の送付先の住所や氏名等の宛先情報311が印刷によって表示されており、裏面には、この隠蔽はがき301の送付元から送付先に通知する通知情報を記入するための情報記入欄313bが設けられている。
紙片部310bは、表面に、この隠蔽はがき301の送付元の住所や氏名等の宛先情報312が印刷によって表示されており、裏面には地紋印刷317が施されている。
紙片部310cは、表面には、この隠蔽はがき301の送付方法を示す説明情報314が印刷されており、裏面には、この隠蔽はがき301の送付元から送付先に通知する振込情報を記入するための情報記入欄313aが設けられている。
また、紙基材304うち、この隠蔽はがき301の表面側には、紙片部310aに、圧力を加えることにより貼着され、貼着後の剥離を可能とする感圧接着剤305が塗布されている。また、紙基材304の裏面のうち、紙片部310cに感圧接着剤305が塗布されるとともに、紙片部310bに、貼着後の剥離が可能であって、剥離後の再貼着が可能な弱粘着剤306が塗布されている。
以下に、上記のように構成された隠蔽はがき301の使用方法について説明する。
図8は、図7に示した隠蔽はがき301の使用方法を説明するための図である。
図7に示した隠蔽はがき301は、例えば、消費者にパンフレットを送付し、パンフレットの送付に応じた代金を消費者に振り込ませる際に振込情報をパンフレットの送付元に通知するために用いられる。
図7に示した隠蔽はがき301をこのようなパンフレットの送付に用いる場合は、図8(a)に示すように、2つの紙片部310a,310bを、情報記入欄313bが設けられた面と地紋印刷317が施された面とが対向するように折り畳み、紙基材304の紙片部310bに塗布された弱粘着剤306によってこれら2つの紙片部310a,310bを互いに貼着し、さらに、情報記入欄313aが設けられた面が紙片部310aの宛先情報311が表示された面と対向するように紙片部310cを折り畳み、紙基材204の紙片部310a,310cにそれぞれに塗布された感圧接着剤305によって、紙片部310aと紙片部310cとを貼着する。そして、紙片部310cの説明情報314が印刷された面を貼着面とし、被着体となるパンフレット330に塗布された弱粘着剤331によって隠蔽はがき301をパンフレット330に貼着する。
この状態においては、紙片部310bに表示された宛先情報312が表出しているが、この宛先情報312は、隠蔽はがき301の送付元の住所や氏名等であるとともに、パンフレット330の送付先情報であるため、この宛先情報312に従ってパンフレット330が送付先に送付される。
パンフレット330が送付先にて受け取られた後、パンフレット330の送付先において、まず、図8(b)に示すように、隠蔽はがき301をパンフレット330から剥離する。隠蔽はがき301は紙片部310cにてパンフレット330に貼着されているが、紙片部310cとパンフレット330とは、パンフレット330に塗布された弱粘着剤331によって貼着されているため、パンフレット330から隠蔽はがき301を剥離することができる。
次に、図8(c)に示すように、折り畳まれた状態で互いに貼着されていた3つの紙片部310a〜310cをそれぞれ剥離することにより、2つ折りにされていたはがき本体302を見開くとともに、はがき本体302から隠蔽片303を剥離する。本形態においては、まず、紙片部310aと紙片部310cとを剥離する。これら2つの紙片部310a,310cは、紙片部310a,310cにそれぞれ塗布された感圧接着剤305によって貼着されているが、この感圧接着剤305は貼着後の剥離を可能とするものであるため、これら2つの紙片部310a,310cを剥離することができる。その後、紙片部310aと紙片部310bとを剥離する。これら2つの紙片部310a,310bは、紙片部310bに塗布された弱粘着剤306によって互いに貼着されているが、弱粘着剤306は、貼着後の剥離を可能とするものであるため、互いに貼着された2つの紙片部310a,310bを剥離することができる。
そして、図8(d)に示すように、紙片部310aに設けられた情報記入欄313bに、パンフレット330の送付先から送付元に通知したい通知情報316を記入するとともに、紙片部310cに設けられた情報記入欄313aに、パンフレット330の送付に応じた代金の振込みに関する秘匿情報となる振込情報315を記入する。この際、情報記入欄313a,313bはそれぞれ、紙片部310a,310bとの貼着面に設けられているものの、情報記入欄313aにおいては、感圧接着剤305によって紙片部310aと貼着されており、情報記入欄313bの紙片部310bとの貼着面には貼着構造が設けられていないため、互いに剥離した後であっても筆記性を有しており、それにより、振込情報315や通知情報316が記入可能となっている。
情報記入欄313a,313bに振込情報315及び通知情報316をそれぞれ記入した後、図8(e)に示すように、紙片部310bの地紋印刷317が施された面と紙片部310cの情報記入欄313aが設けられた面とが対向するように折り部320bを介して紙片部310b,310cを折り畳む。
すると、紙片部310bの地紋印刷317が施された面には弱粘着剤306が塗布されており、この弱粘着剤306は、剥離後の再貼着が可能なものであるため、2つの紙片部310b,310cがこの弱粘着剤306によって互いに貼着され、はがき本体302に隠蔽片303が貼着されることになる。ここで、隠蔽片303となる紙片部310cは、隠蔽はがき301が折り畳まれてパンフレット330に貼着されている状態においては情報記入欄313aが設けられた面が、紙片部310aの宛先情報311が表示された面と貼着されているため、紙片部310cは、隠蔽はがき301がパンフレット330に貼着された状態にて貼着されている面とは異なる面に貼着されることになる。
これにより、図8(f)に示すように、紙片部310cの情報記入欄313aに記入によって表示された振込情報315が紙片部310bによって隠蔽されることになる。なお、紙片部310bには、地紋印刷317が施されているため、この隠蔽はがき301を光に透かした場合であっても、紙片部310cの情報記入欄313aに記入された振込情報315が見えてしまうことが回避される。
このようにして2つの紙片部310b,310cが貼着された隠蔽はがき301は、図8(g)に示すように、紙片部310aに、この隠蔽はがき301の送付先の住所や氏名等の宛先情報311が表示されているので、この宛先情報311に従って隠蔽はがき301が送付されることになる。
隠蔽はがき301が送付先にて受け取られた後、隠蔽はがき301の送付先において、互いに貼着されていた2つの紙片部310b,310cを剥離する。2つの紙片部310b,310cは、貼着後の剥離が可能な弱粘着剤306によって互いに貼着されているため、2つの紙片部310b,310cを互いに剥離することができる。すると、紙片部310cの情報記入欄313aに記入によって表示され、紙片部310bによって隠蔽されていた振込情報315が視認可能となり、隠蔽はがき301の送付先において、この振込情報315を確認するとともに、紙片部310bに表示された宛先情報312及び情報記入欄313bに記入された通知情報316を確認する。紙片部310bに表示された宛先情報312は、隠蔽はがき301の送付元の住所や氏名等であるため、隠蔽はがき301の送付元において、送付元の住所や氏名等を記入することなく、送付元の住所や氏名等を、隠蔽はがき301の送付先に通知することができる。
このように本形態においては、折り畳み可能に連接した3つの紙片部310a〜310cのうち、互いに連接する2つの紙片部310a,310bからはがき本体302が構成され、他の1つの紙片部310cから隠蔽片303が構成され、被着体となるパンフレット330から剥離し、はがき本体302を構成する2つの紙片部310a,310bを見開き、紙片部310cの情報記入欄313aに振込情報315を記入した後、はがき本体302と隠蔽片303とを貼着することにより振込情報315が隠蔽された隠蔽はがき301となる構成としたため、パンフレット330から剥離して送付する場合に、情報記入欄313aに記入された振込情報315を送付元にて手間をかけることなく隠蔽することができる。
(第5の実施の形態)
図9は、本発明の隠蔽はがきの第5の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は裏面図、(c)は(a)に示したA−A’断面図である。
本形態は図9に示すように、紙片部410a,410cに塗布された感圧接着剤405の塗布面が、第4の実施の形態に示したものに対して、表裏反転している点が異なるものである。
以下に、上記のように構成された隠蔽はがき401の使用方法について説明する。
図10は、図9に示した隠蔽はがき401の使用方法を説明するための図である。
図9に示した隠蔽はがき401は、例えば、消費者にパンフレットを送付し、パンフレットの送付に応じた代金を消費者に振り込ませる際に振込情報をパンフレットの送付元に通知するために用いられる。
図9に示した隠蔽はがき401をこのようなパンフレットの送付に用いる場合は、図10(a)に示すように、2つの紙片部410b,410cを、情報記入欄413aが設けられた面と地紋印刷417が施された面とが対向するように折り畳み、紙基材404の紙片部410bに塗布された弱粘着剤406によってこれら2つの紙片部410b,410cを互いに貼着し、さらに、情報記入欄413bが設けられた面が紙片部410cの説明情報414が印刷された面と対向するように紙片部410aを折り畳み、紙基材404の紙片部410a,410cにそれぞれに塗布された感圧接着剤405によって、紙片部410aと紙片部410cとを貼着する。そして、紙片部410aの宛先情報411が表示された面を貼着面とし、被着体となるパンフレット430に塗布された弱粘着剤431によって隠蔽はがき401をパンフレット430に貼着する。
この状態においては、紙片部410bに表示された宛先情報412が表出しているが、この宛先情報412は、隠蔽はがき401の送付元の住所や氏名等であるとともに、パンフレット430の送付先情報であるため、この宛先情報412に従ってパンフレット430が送付先に送付される。
パンフレット430が送付先にて受け取られた後、パンフレット430の送付先において、まず、図10(b)に示すように、隠蔽はがき401をパンフレット430から剥離する。隠蔽はがき401は紙片部410aにてパンフレット430に貼着されているが、紙片部410aとパンフレット430とは、パンフレット430に塗布された弱粘着剤431によって貼着されているため、パンフレット430から隠蔽はがき401を剥離することができる。
次に、図10(c)に示すように、折り畳まれた状態で互いに貼着されていた3つの紙片部410a〜410cをそれぞれ剥離することにより、2つ折りにされていたはがき本体402を見開くとともに、はがき本体402から隠蔽片403を剥離する。本形態においては、まず、紙片部410aと紙片部410cとを剥離する。これら2つの紙片部410a,410cは、紙片部410a,410cにそれぞれ塗布された感圧接着剤405によって貼着されているが、この感圧接着剤405は貼着後の剥離を可能とするものであるため、これら2つの紙片部410a,410cを剥離することができる。その後、紙片部410bと紙片部410cとを剥離する。これら2つの紙片部410b,410cは、紙片部410bに塗布された弱粘着剤406によって互いに貼着されているが、弱粘着剤406は、貼着後の剥離を可能とするものであるため、互いに貼着された2つの紙片部410b,410cを剥離することができる。
そして、図10(d)に示すように、紙片部410aに設けられた情報記入欄413bに、パンフレット430の送付先から送付元に通知したい通知情報416を記入するとともに、紙片部410cに設けられた情報記入欄413aに、パンフレット430の送付に応じた代金の振込みに関する秘匿情報となる振込情報415を記入する。この際、情報記入欄413a,413bはそれぞれ、紙片部410a,410bとの貼着面に設けられているものの、情報記入欄413aの紙片部410bとの貼着面には貼着構造が設けられておらず、情報記入欄413bにおいては、感圧接着剤405によって紙片部410cと貼着されているため、互いに剥離した後であっても筆記性を有しており、それにより、振込情報415や通知情報416が記入可能となっている。
情報記入欄413a,413bに振込情報415及び通知情報416をそれぞれ記入した後、図10(e)に示すように、紙片部410bの地紋印刷417が施された面と紙片部410cの情報記入欄413aが設けられた面とが対向するように折り部420bを介して紙片部410b,410cを折り畳む。
すると、紙片部410bの地紋印刷417が施された面には弱粘着剤406が塗布されており、この弱粘着剤406は、剥離後の再貼着が可能なものであるため、2つの紙片部410b,410cがこの弱粘着剤406によって互いに貼着され、はがき本体402に隠蔽片403が貼着されることになる。
これにより、図10(f)に示すように、紙片部410cの情報記入欄413aに記入によって表示された振込情報415が紙片部410bによって隠蔽されることになる。なお、紙片部410bには、地紋印刷417が施されているため、この隠蔽はがき401を光に透かした場合であっても、紙片部410cの情報記入欄413aに記入された振込情報415が見えてしまうことが回避される。
このようにして2つの紙片部410b,410cが貼着された隠蔽はがき401は、図10(g)に示すように、紙片部410aに、この隠蔽はがき401の送付先の住所や氏名等の宛先情報411が表示されているので、この宛先情報411に従って隠蔽はがき401が送付されることになる。
隠蔽はがき401が送付先にて受け取られた後、隠蔽はがき401の送付先において、互いに貼着されていた2つの紙片部410b,410cを剥離する。2つの紙片部410b,410cは、貼着後の剥離が可能な弱粘着剤406によって互いに貼着されているため、2つの紙片部410b,410cを互いに剥離することができる。すると、紙片部410cの情報記入欄413aに記入によって表示され、紙片部410bによって隠蔽されていた振込情報415が視認可能となり、隠蔽はがき401の送付先において、この振込情報415を確認するとともに、紙片部410bに表示された宛先情報412及び情報記入欄413bに記入された通知情報416を確認する。紙片部410bに表示された宛先情報412は、隠蔽はがき401の送付元の住所や氏名等であるため、隠蔽はがき401の送付元において、送付元の住所や氏名等を記入することなく、送付元の住所や氏名等を、隠蔽はがき401の送付先に通知することができる。
このように本形態においては、折り畳み可能に連接した3つの紙片部410a〜410cのうち、互いに連接する2つの紙片部410a,410bからはがき本体402が構成され、他の1つの紙片部410cから隠蔽片403が構成され、被着体となるパンフレット430から剥離し、はがき本体402を構成する2つの紙片部410a,410bを見開き、紙片部410cの情報記入欄413aに振込情報415を記入した後、はがき本体402と隠蔽片403とを貼着することにより振込情報415が隠蔽された隠蔽はがき401となる構成としたため、パンフレット430から剥離して送付する場合に、情報記入欄413aに記入された振込情報415を送付元にて手間をかけることなく隠蔽することができる。
なお、上述した第4及び第5の実施の形態においては、隠蔽はがき301,401をパンフレット330,430に貼着するための貼着構造として、パンフレット330,430に弱粘着剤331,431を塗布しているが、隠蔽はがき301,401のパンフレット330,430との貼着面にメジウム層及びニス層を積層し、パンフレット330,430に粘着剤を塗布しておくことにより、隠蔽はがき301,401をパンフレット330,430に貼着する構成とすることも考えられる。この場合、隠蔽はがき301,401をパンフレット330,430から剥離した際、隠蔽はがき301,401とパンフレット330,430とがメジウム層とニス層との境界にて層間剥離し、それにより、パンフレット330,430の隠蔽はがき301,401の貼着部分がべたつくことがなくなる。このように、隠蔽はがき301,401をパンフレット330,430に貼着するための貼着構造として、層間剥離し、その後、再貼着を不可能とするものを用いることにより、隠蔽はがき301,401をパンフレット330,430から剥離した際に、パンフレット330,430の隠蔽はがき301,401の貼着部分をべたつかなくすることができる。
また、上述した実施の形態にて示した情報記入領域や宛先情報の配置においては、秘匿情報に応じて3つの紙片部にて適宜設定することができる。