JP2004090325A - 隠蔽ハガキ - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで、わかりやすい形態の隠蔽ハガキを提供する。
【解決手段】記入欄aを設けたハガキ本体11と、記入欄aを隠蔽する隠蔽片12と、隠蔽片12の片面の略全面に設けられ、隠蔽片12をハガキ本体11に再剥離・再貼付可能に擬似接着する粘着剤層14とを備え、隠蔽片12は、ハガキ本体11とは別体に設けられ、略中央にミシン目(折曲線)cが形成されている。そして、ハガキ本体11の一辺11aに合致するようにミシン目cで2つ折りにし、その両側から挟み込むようにして貼り込めば、記入欄aを隠蔽して、隠蔽ハガキ10が完成する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、口座振替等の申込書に好適に使用され、記載された情報を隠蔽可能な隠蔽ハガキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】申込書がハガキの場合に、申込内容が外部から容易に判読可能であり、申込者からすると、例えば、『クレジットカードNo. 』や『暗証番号』を記載するのに気後れすることが少なくなかった。
【0003】
このため、申込を必須とする場合などにおいては、「ハガキ」と比べて郵送料金の高い「封書」を採用することも多く、これが業者側の費用負担を増大させていた。
そこで、例えば、剥離可能な構造を有する特殊な隠蔽ラベル片で被覆する形態の隠蔽ハガキが多く使用されている。隠蔽ラベル片は、申込みハガキ本体の一部又は近傍に貼り込まれており、申込欄に記入してから貼り替えるようになっており、申込者としてはわかりやすく、使いやすいものであった。
【0004】
図6は、隠蔽ハガキの従来例を示す模式図である。
従来例の隠蔽ハガキ60は、図6(A),(B)に示すように、ハガキ基材61と、隠蔽ラベル片62(62A,62B)とを備えている。
ハガキ基材61は、通常ハガキの略2倍のサイズで、ミシン目cで区画されるハガキ片61aとラベル貼付片61bとからなり、ハガキ片61aの表面及び裏面に記入欄a,bを有している。隠蔽ラベル片62A,62Bは、ハガキ片61aの記入欄a,bを隠蔽するためのものであり、ラベル貼付片61bの表面及び裏面と裏面に予め貼付されている。
【0005】
隠蔽ラベル片62は、図6(C)に示すように、隠蔽ラベル片基材63と、隠蔽ラベル片基材63の片面に形成され、再剥離可能に擬似接着する擬似接着構造64と、ハガキ基材61の記入欄a,bに隠蔽ラベル片基材63を粘着して隠蔽するための粘着層65と、粘着層65を保護する剥離紙66と、この隠蔽ラベル片67を予めラベル貼付片61bに貼り付けておくための粘着層67とを備えている。
この隠蔽ラベル片62は、図6(C)に示すように、粘着層65と剥離紙66の間(矢印C)で剥がして、図6(D)に示すように、粘着層65でハガキ片61aに貼り替え、記入欄a,bを隠蔽する。そして、擬似接着構造64の間(矢印D)から剥がして、記入欄a,bを見る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の隠蔽ハガキは、以下のような問題があった。
(1)隠蔽ラベル片は、特殊な積層構造を有しているため、ラベル自体のコストが高く、例えば、ハガキ全面を貼り込むようにすると、それだけで大幅なコストアップとなり、あえてハガキを使用するメリットが薄れていく。
【0007】
(2)隠蔽欄を大きく取りたい場合に、ハガキ本体の表裏面に記入欄を設けることが可能であるが、隠蔽ラベル片をハガキ本体の一部又は近傍に2枚貼り込んでおかなければならず、一般的な貼り込み用ラベラーでは、表裏面に貼り込むためには2回通しを行わなければならず、納期面やコスト面で問題を生じる。
また、2回貼り込む作業自体もわかりにくく、使い難さがある。
【0008】
本発明の課題は、低コストで、わかりやすい形態の隠蔽ハガキを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、記入欄を設けたハガキ本体と、前記記入欄を隠蔽する隠蔽片と、前記隠蔽片の片面の略全面に設けられ、前記隠蔽片を前記ハガキ本体に再剥離・再貼付可能に擬似接着する粘着剤層とを備え、前記隠蔽片は、前記ハガキ本体とは別体に設けられ、前記ハガキ本体の一辺に合致するように2つ折りにし、その両面から挟み込むようにしたことを特徴とする隠蔽ハガキである。
【0010】
請求項2の発明は、記入欄を設けたハガキ本体と、前記記入欄を隠蔽する隠蔽片と、前記隠蔽片の片面の略全面に設けられ、前記隠蔽片を前記ハガキ本体に再剥離・再貼付可能に擬似接着する粘着剤層とを備え、前記隠蔽片は、前記ハガキ本体の1辺又は2辺に連接され、前記ハガキ本体の両面から挟み込むようにしたことを特徴とする隠蔽ハガキである。
【0011】
請求項3の発明は、ハガキ本体と、前記ハガキ本体の1辺に連接され、そのハガキ本体の表面と同一面に記入欄を設けた記入片と、前記ハガキ本体の他の1辺に連接され、前記記入欄を隠蔽する隠蔽片と、前記隠蔽片の裏面の略全面に設けられ、前記隠蔽片を前記記入片の表面に再剥離・再貼付可能に擬似接着する粘着剤層と、前記ハガキ本体又は前記記入片の裏面の略全面に設けられ、前記記入片の裏面と前記ハガキ本体の裏面とを貼付する第2の粘着剤層を備え、前記記入片の両面を、前記ハガキ本体と前記隠蔽片とによって挟み込むようにしたことを特徴とする隠蔽ハガキである。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の隠蔽ハガキにおいて、前記隠蔽片は、略中央に折曲線が形成されていることを特徴とする隠蔽ハガキである。
【0013】
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の隠蔽ハガキにおいて、前記隠蔽片は、その表裏面それぞれのサイズが、前記ハガキ本体よりも小さいことを特徴とする隠蔽ハガキである。
【0014】
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の隠蔽ハガキにおいて、前記ハガキ本体は、「郵便はがき」、「POST CARD」又は郵便ハガキである旨を記載したハガキ表示部を備え、前記ハガキ表示部は、前記ハガキ本体が前記隠蔽片によって挟み込まれた後も外部から判読できるようにしたことを特徴とする隠蔽ハガキである。
【0015】
請求項7の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の隠蔽ハガキにおいて、前記粘着剤層は、保護シートが貼り合せられており、前記保護シートは、この隠蔽ハガキの使用方法が外側に印刷されていることを特徴とする隠蔽ハガキである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照して、本発明の実施の形態について、さらに詳しくに説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明による隠蔽ハガキの第1実施形態を示す模式図である。
第1実施形態の隠蔽ハガキ10は、記入欄aを設けたハガキ本体11と、記入欄aを隠蔽する隠蔽片12と、隠蔽片12の片面の略全面に設けられ、隠蔽片12をハガキ本体11に再剥離・再貼付可能に擬似接着する粘着剤層14とを備えている。
隠蔽片12は、図1(A)に示すように、ハガキ本体11とは別体に設けられ、略中央にミシン目(折曲線)cが形成されている。そして、図1(B)に示すように、ハガキ本体11の一辺11aに合致するようにミシン目cで2つ折りにし、その両面から挟み込むようにして貼り込めば、記入欄aを隠蔽して、隠蔽ハガキ10が完成する。なお、宛名は、隠蔽片12の表面に印字又は記入することができる。
【0017】
隠蔽片12は、その表裏面それぞれのサイズが、ハガキ本体11よりも小さいくしてある。そして、ハガキ本体12は、「郵便はがき」である旨を記載したハガキ表示部11cを備えている。このため、ハガキ表示部11cは、ハガキ本体11が隠蔽片12によって挟み込まれた後も、外部から判読できる[図1(C)参照]。
【0018】
次に、第1実施形態の隠蔽ハガキ10の使用方法を説明する。
まず、表裏面の申込記入欄aに必要事項を記入する。次いで、隠蔽片12の剥離紙を剥がし、再剥離粘着剤14を露出させる。さらに、ハガキ本体11の端面を隠蔽片12の中央にあるミシン目cに合せて、隠蔽片12を内側に折り畳む。最後に、この状態で投函する。
【0019】
第1実施形態によれば、独創的な形態であるので、以下のような種々の効果がある。
(1)簡単な構造で表裏面の大量情報を隠蔽可能で、費用対効果が高い。
(2)多列進行可能であり、製造能力が高い。
(3)ハガキ本体と隠蔽片が別体であるため、用紙の種類(紙質、米坪)について、得意先の広範なニーズに応えられる。
(4)剥離した後の隠蔽片は、2つ折りしてしまえばベタつかないため、廃棄が容易である。
(5)隠蔽片のサイズを工夫すれば、折り工程なしで対応可能である。
【0020】
(第2実施形態)
図2は、本発明による隠蔽ハガキの第2実施形態を示す模式図である。
第2実施形態の隠蔽ハガキ20は、隠蔽片12の片側の保護紙26を剥がして、ハガキ本体21の裏面に予め貼り合せたものである。
第2実施形態によれば、ハガキ本体21の裏面に隠蔽片12を貼り合わせてあるので、使いやすい。なお、隠蔽片12は、ハガキ本体21の表面に貼り合せておいてもよい。
【0021】
(第3実施形態)
図3は、本発明による隠蔽ハガキの第3実施形態を示す模式図である。
第3実施形態の隠蔽ハガキ30は、記入欄aを設けたハガキ本体31と、記入欄aを隠蔽する隠蔽片32と、隠蔽片32の片面の略全面に設けられ、隠蔽片32をハガキ本体31に再剥離・再貼付可能に擬似接着する粘着剤層34とを備えている。
隠蔽片32は、ハガキ本体31の1辺31bに連接され、ハガキ本体31の両面から挟み込むようにしてある。
【0022】
次に、第3実施形態の隠蔽ハガキ30の使用方法を説明する。
まず、図3(A)に示すように、申込書となるハガキ本体31の表裏面の記入欄aに必要事項を記入する。この状態で、保護紙36には、この隠蔽ハガキ30の使用方法が外側に印刷されているので、見ながら作業することができる。
ついで、図3(B)に示すように、隠蔽片32側の保護紙36を剥がし、再剥離再貼付粘着剤34を露出させる。
さらに、図3(C)に示すように、ハガキ本体31と隠蔽片32の間のミシン目dでハガキ本体31の記入欄aを隠蔽するように折り畳んで、貼り合せる。
最後に、図3(D)に示すように、隠蔽片32を矢印Dのように、裏側へ折り畳み、表裏面の記入欄aを隠蔽し、この状態で投函する。
【0023】
第3実施形態によれば、折り返して情報を隠蔽するため、使い方がわかりやすい。また、多列進行可能であり、製造能力が高い。さらに、剥離した後の隠蔽片は、ミシン目で切り離して廃棄可能である。
【0024】
(第4実施形態)
図4は、本発明による隠蔽ハガキの第4実施形態を示す模式図である。
第4実施形態の隠蔽ハガキ40は、表面に公開情報が印刷されるハガキ本体41と、ハガキ本体41の右辺に連接され、そのハガキ本体41の表面と同一面に秘匿情報は記入される記入欄aを設けた記入片41−2と、ハガキ本体41の左辺に連接され、記入欄aを隠蔽する隠蔽片42と、隠蔽片42の裏面の略全面に設けられ、その隠蔽片42を記入片41−2の表面に再剥離・再貼付可能に擬似接着すると共に、ハガキ本体41又は記入片41−2の裏面の略全面に設けられ、記入片41−2の裏面とハガキ本体41の裏面とを貼付する粘着剤層44と、その粘着剤層44を保護する保護紙46とを備え、記入片41−2の両面を、ハガキ本体41と隠蔽片42とによって挟み込むようにしたものである。
【0025】
この隠蔽ハガキ40は、図4(A)に示すように、表面の申込記入欄aに必要事項を記入した後に、図4(B)に示すように、裏返して保護紙46を剥がし、図4(C)に示すように、申込記入片41−2を、ハガキ本体41の裏側へ折り畳む(矢印C)。次いで、その上に、隠蔽片42を同様に折り畳み(矢印D)、申込記入欄aを隠蔽し、この状態でポストに投函する。
【0026】
第4実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)再剥離再貼付粘着剤の塗布面が片面で良く、製造しやすい。
(2)申込記入欄と公開情報欄が同一面に設けられるので、プリンタ印字等で個別情報との紐付けが容易である。
また、ハガキ到着後は、申込前と同じ展開図状態にでき、コピーを取るのが簡単である。
(3)インターフェイスが優れており、わかりやすい。
【0027】
(第5実施形態)
図5は、本発明による隠蔽ハガキの第5実施形態を示す模式図である。
第5実施形態の隠蔽ハガキ50は、ハガキ本体51と、ハガキ本体51の右側に連接され、隠蔽片52−1と、ハガキ本体51の左側に連接された隠蔽片52−2とを備え、隠蔽片52−1、52−2は、それぞれハガキ本体41の表面と裏面を隠蔽するように、逆向きに配置されている。隠蔽片52−1、52−2には、再剥離再貼付粘着剤層が形成され、保護紙56−1、56−2が貼り付けられている。
第5実施形態は、表面と裏面を左右の隠蔽片で別々に隠蔽するので、使用方法が分かりやすい。
【0028】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、本発明によれば、低コストで、わかりやすい形態とすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による隠蔽ハガキの第1実施形態を示す模式図である。
【図2】本発明による隠蔽ハガキの第2実施形態を示す模式図である。
【図3】本発明による隠蔽ハガキの第3実施形態を示す模式図である。
【図4】本発明による隠蔽ハガキの第4実施形態を示す模式図である。
【図5】本発明による隠蔽ハガキの第5実施形態を示す模式図である。
【図6】隠蔽ハガキの従来例を示す模式図である。
【符号の説明】
10 隠蔽ハガキ
11 ハガキ本体
12 隠蔽片
14 粘着剤層

Claims (7)

  1. 記入欄を設けたハガキ本体と、
    前記記入欄を隠蔽する隠蔽片と、
    前記隠蔽片の片面の略全面に設けられ、前記隠蔽片を前記ハガキ本体に再剥離・再貼付可能に擬似接着する粘着剤層とを備え、
    前記隠蔽片は、前記ハガキ本体とは別体に設けられ、前記ハガキ本体の一辺に合致するように2つ折りにし、その両面を挟み込むようにしたこと
    を特徴とする隠蔽ハガキ。
  2. 記入欄を設けたハガキ本体と、
    前記記入欄を隠蔽する隠蔽片と、
    前記隠蔽片の片面の略全面に設けられ、前記隠蔽片を前記ハガキ本体に再剥離・再貼付可能に擬似接着する粘着剤層とを備え、
    前記隠蔽片は、前記ハガキ本体の1辺又は2辺に連接され、前記ハガキ本体の両面を挟み込むようにしたこと
    を特徴とする隠蔽ハガキ。
  3. ハガキ本体と、
    前記ハガキ本体の1辺に連接され、そのハガキ本体の表面と同一面に記入欄を設けた記入片と、
    前記ハガキ本体の他の1辺に連接され、前記記入欄を隠蔽する隠蔽片と、
    前記隠蔽片の裏面の略全面に設けられ、前記隠蔽片を前記記入片の表面に再剥離・再貼付可能に擬似接着する粘着剤層と、
    前記ハガキ本体又は前記記入片の裏面の略全面に設けられ、前記記入片の裏面と前記ハガキ本体の裏面とを貼付する第2の粘着剤層を備え、
    前記記入片の両面を、前記ハガキ本体と前記隠蔽片とによって挟み込むようにしたこと
    を特徴とする隠蔽ハガキ。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の隠蔽ハガキにおいて、
    前記隠蔽片は、略中央に折曲線が形成されていること
    を特徴とする隠蔽ハガキ。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の隠蔽ハガキにおいて、
    前記隠蔽片は、その表裏面それぞれのサイズが、前記ハガキ本体よりも小さいこと
    を特徴とする隠蔽ハガキ。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の隠蔽ハガキにおいて、
    前記ハガキ本体は、「郵便はがき」、「POST CARD」又は郵便ハガキである旨を記載したハガキ表示部を備え、
    前記ハガキ表示部は、前記ハガキ本体が前記隠蔽片によって挟み込まれた後も外部から判読できるようにしたこと
    を特徴とする隠蔽ハガキ。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の隠蔽ハガキにおいて、
    前記粘着剤層は、保護シートが貼り合せられており、
    前記保護シートは、この隠蔽ハガキの使用方法が外側に印刷されていること
    を特徴とする隠蔽ハガキ。
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