JP2011084854A - 紡績機 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄剤をそれぞれの空気紡績装置に均一に安定して供給することができるとともに、繊維束の特性に応じて洗浄剤の供給態様を変更できるとした小型、且つ、低コストの紡績機を提供する。
【解決手段】空気を用いて繊維束Fを撚る空気紡績装置6を備えた紡績ユニット1が複数台配置された紡績機100であって、空気を圧送する空気圧送装置21と、前記空気圧送装置21が圧送した空気を案内する第一空気配管22と、前記第一空気配管22を流れる空気がそれぞれの前記空気紡績装置6に向けて分岐される上流側で該第一空気配管22を流れる空気に洗浄剤を添加する洗浄剤供給装置3と、を備える、とした。
【選択図】図4

Description

本発明は、空気紡績装置を用いて紡績糸を製造する紡績機の技術に関する。より詳細には、空気紡績装置を用いて紡績糸を製造する紡績機の製造品質や生産能力を向上させる技術に関する。
従来より、空気の旋回気流を用いて繊維束を撚ることで紡績糸を製造する空気紡績装置が知られている。空気紡績装置は、繊維束が供給される紡績室に空気を供給することによって旋回気流を発生させ、該紡績室内において繊維を旋回させて紡績糸を製造する(例えば特許文献1)。
しかしながら、例えばポリエステルなどを原料とした合成繊維においては、繊維の引き抜き抵抗を低減させるために油剤が付与されたものがある。このような繊維束に対して空気紡績装置を用いると油剤が紡績室に付着して堆積する場合があった。そして、油剤が紡績室に堆積した状態で紡績を行なった場合には、紡績糸の糸構造が不安定となる、いわゆる弱糸が製造されるという問題が生じる。そのため、紡績室の定期的な清掃が必要となるなど紡績機の生産能力の低下が問題とされていた。
このため、油剤の堆積の防止や除去のために紡績室に界面活性剤を供給するとした空気紡績装置が提案されている(例えば特許文献2)。しかし、紡績室に油剤が付着して堆積が始まると界面活性剤による除去は比較的に困難となる。そこで、紡績室に洗浄剤を供給することによって皮膜を形成し、油分を分解することで該紡績室内における油剤の付着や堆積を防止する技術が求められていた。
また、空気紡績装置を備えた紡績ユニットが複数台配置された紡績機においては、洗浄剤供給装置を各紡績ユニットに備える場合、紡績機の巨大化やコストの増加、更には各紡績ユニット間におけるバラツキの要因となる懸念もある。このため、簡素な構造でありながら各空気紡績装置に対して洗浄剤を均一に安定して供給できる技術が求められていた。更に、あらゆる種類の繊維束から紡績糸の製造を可能とするため、繊維束の特性に応じて洗浄剤の供給態様を変更する技術も求められていた。
特開2009−1935号公報 特開2008−95208号公報
本発明は、かかる問題を解決すべくなされたものであり、洗浄剤をそれぞれの空気紡績装置に均一に安定して供給することができるとともに、繊維束の特性に応じて洗浄剤の供給態様を変更できるとした小型、且つ、低コストの紡績機を提供することを目的としている。
次に、この課題を解決するための手段を説明する。
即ち、第1の発明は、空気を用いて繊維束を撚る空気紡績装置を備えた紡績ユニットが複数台配置された紡績機に関する。紡績機は、空気圧送装置と、第一空気配管と、洗浄剤供給装置と、を備える。洗浄剤供給装置は、空気圧送装置によって圧送されて第一空気配管を流れる空気に洗浄剤を添加する。洗浄剤が添加された空気は、分岐されてそれぞれの空気紡績装置に供給される。
第2の発明は、第1の発明において、紡績機は、空気圧送装置が圧送した空気を案内してそれぞれの空気紡績装置へ供給する第二空気配管を具備する。第二空気配管は、洗浄剤が添加されていない空気が案内される空気通路である。
第3の発明は、第2の発明において、紡績機は、空気紡績装置に第一空気配管を流れる空気を供給するか、第二空気配管を流れる空気を供給するか、を切り換え可能としている。
第4の発明は、第2の発明において、第一空気配管と第二空気配管は、複数の紡績ユニットが配置された方向に沿って配設される。
第5の発明は、第1から第4の発明のいずれかにおいて、紡績機は、洗浄剤供給装置を制御する添加制御部を具備する。添加制御部は、繊維束の特性に応じて第一空気配管を流れる空気に洗浄剤を添加するか否かを判断する。添加制御部は、繊維束に油剤が付与されている場合に洗浄剤を添加するように洗浄剤供給装置を制御する。
第6の発明は、第5の発明において、添加制御部は、繊維束の特性に応じて第一空気配管を流れる空気への洗浄剤の添加量を判断する。添加制御部は、繊維束に付与された油剤に応じた最適な量の洗浄剤を添加するように洗浄剤供給装置を制御する。
第7の発明は、第5又は第6の発明において、添加制御部は、少なくとも一つの紡績ユニットが油剤が付与された繊維束から紡績糸を製造している場合に第一空気配管を流れる空気に洗浄剤を添加するように洗浄剤供給装置を制御する。添加制御部は、全ての紡績ユニットが油剤が付与された繊維束から紡績糸を製造していない場合に第一空気配管を流れる空気への洗浄剤の添加を停止するように洗浄剤供給装置を制御する。
第8の発明は、第1から第7の発明のいずれかにおいて、洗浄剤供給装置は、洗浄剤を貯溜する洗浄剤貯溜槽と、洗浄剤貯溜槽における洗浄剤の貯溜量を検出する検出部と、を具備する。紡績機は、検出部からの検出信号を受信できるとともに、各紡績ユニットの稼動又は停止を制御できる紡績制御部を具備する。紡績制御部は、検出部が洗浄剤の貯溜量が所定の値よりも少なくなったことを検出した場合に全ての前記紡績ユニットによる紡績糸の製造を停止させる。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
第1の発明によれば、洗浄剤が添加された空気を分岐させてそれぞれの空気紡績装置へ供給するため、該空気紡績装置に洗浄剤を均一に安定して供給することができる。これにより、繊維束に付与された油剤が紡績室に付着して堆積することを防ぎ、紡績機の製造品質や生産能力を向上させることが可能となる。また、紡績ユニット毎に洗浄剤供給装置を備える従来構造に対して簡素な構造とすることができ、紡績機の小型化、且つ、低コスト化を図ることが可能となる。
第2の発明によれば、空気に洗浄剤が添加されない空気通路を備えることで、洗浄剤が添加されていない空気を空気紡績装置へ供給できる。これにより、空気紡績装置は、洗浄剤が添加されていない空気によって紡績を行なうことが可能となる。
第3の発明によれば、洗浄剤を添加した空気によって紡績を行なうか、洗浄剤が添加されていない空気によって紡績を行なうか、を確実に切り換えることができる。そのため、油剤が付与された繊維束から紡績糸を製造する場合は、洗浄剤を添加した空気によって紡績を行なうことが可能となる。これにより、繊維束に付与された油剤が紡績室に付着して堆積することを防ぎ、紡績機の製造品質や生産能力を向上させることが可能となる。
第4の発明によれば、紡績ユニット毎に洗浄剤供給装置を備える従来構造に対して更に簡素な構造とでき、紡績機の小型化、且つ、低コスト化を図ることが可能となる。
第5の発明によれば、油剤が付与された繊維束から紡績糸を製造する場合に、洗浄剤を添加した空気によって紡績を行なうことが可能となる。これにより、繊維束に付与された油剤が紡績室に付着して堆積することを防ぎ、紡績機の製造品質や生産能力を向上させることが可能となる。
第6の発明によれば、繊維束に付与された油剤の量などに応じて最適な量の洗浄剤を添加した空気によって紡績を行なうことが可能となる。これにより、繊維束に付与された油剤が紡績室に付着して堆積することを防ぎ、紡績機の製造品質や生産能力を向上させることが可能となる。また、あらゆる種類の繊維束から紡績糸を製造することが可能となる。
第7の発明によれば、複数の紡績ユニットのうち少なくとも一つの紡績ユニットが紡績糸を製造している場合は、洗浄剤供給装置によって洗浄剤が添加された空気を各紡績ユニットの空気紡績装置へ第一空気配管を通じて供給できる。これにより、繊維束に付与された油剤が紡績室に付着して堆積することを防ぎ、紡績機の製造品質や生産能力を向上させることが可能となる。また、全ての紡績ユニットが紡績糸を製造していない場合は、洗浄剤供給装置による洗浄剤の空気への添加を停止するために洗浄剤の消費量を減らすことができる。その結果、紡績糸の製造コストの低減を図ることが可能となる。
第8の発明によれば、洗浄剤貯溜槽における洗浄剤の貯溜量が所定の値よりも少なくなったことを検出部が検出した場合は、全ての紡績ユニットによる紡績糸の製造を停止できる。そのため、油剤が付与された繊維束から紡績糸を製造する場合に、洗浄剤が添加されていない空気によって紡績が行なわれることを防止できる。これにより、繊維束に付与された油剤が紡績室に付着して堆積することを防ぎ、紡績機の製造品質や生産能力を向上させることが可能となる。
紡績機100の全体構成を示す図。 紡績機100を構成する紡績ユニット1を示す図。 紡績ユニット1を構成する空気紡績装置6を示す図。 紡績機100を構成する空気分配装置2ならびに洗浄剤供給装置3を示す一の図。 紡績室65に油剤が堆積したことによって弱糸が製造される状態を示す図。 繊維束Fの特性に応じて洗浄剤の供給態様を変更する制御マップを示す図。 紡績機100を構成する空気分配装置2ならびに洗浄剤供給装置3を示す他の図。
図1を用いて、本発明の一実施形態に係る紡績機100の全体構成について説明する。
図1に示すように、紡績機100は、繊維束(以降「スライバ」という。)Fから紡績糸Yを製造する複数の紡績ユニット1によって構成される。更に、紡績機100には、空気分配装置2(図1中図示せず。図4参照。)と、洗浄剤供給装置3(図1中図示せず。図4参照。)と、が各一台ずつ備えられている。空気分配装置2は、各紡績ユニット1に設けられた空気紡績装置6へ空気を供給可能である。洗浄剤供給装置3は、空気紡績装置6へ供給される空気に洗浄剤を添加可能である。
まず、図2を用いて、紡績ユニット1について詳細に説明する。
紡績ユニット1は、スライバFならびに紡績糸Yの送り方向に沿って、主にスライバ供給ユニット4と、ドラフト装置5と、空気紡績装置6と、糸送り装置7と、糸欠点検出除去装置8と、巻取装置9と、から構成される。
スライバ供給ユニット4は、原料となるスライバFを貯溜するスライバケース41と、スライバFをドラフト装置5へ案内するスライバガイドと、から構成される。スライバ供給ユニット4は、スライバケース41に貯溜されたスライバFをドラフト装置5へ供給する。
ドラフト装置5は、複数のドラフトローラ対によってスライバFを牽伸し、空気紡績装置6へ送り出す。本ドラフト装置5においては、4組のドラフトローラ対を備えている。ドラフト装置5は、スライバFの送り方向に沿って、バックドラフトローラ対51と、サードドラフトローラ対52と、ミドルドラフトローラ対53と、フロントドラフトローラ対54と、から構成される。
前記4組のドラフトローラ対は、図示せぬ駆動源によって回転するボトムローラ51A・52A・53A・54Aと、該ボトムローラ51A・52A・53A・54Aに接触するように配置されて従動回転するトップローラ51B・52B・53B・54Bと、で構成される。また、各ドラフトローラ対51・52・53・54は、スライバFの送り方向に沿って順次、回転速度が速くなるように設定されている。
このような構成により、各ボトムローラ51A・52A・53A・54Aと各トップローラ51B・52B・53B・54Bに挟持されたスライバFは、ドラフトローラ対51・52・53・54の回転に従って送り出される。そして、スライバFは、各ドラフトローラ対51・52・53・54を通過するごとにその速度を増していき、隣接するドラフトローラ対との間で牽伸される。
空気紡績装置6は、ドラフト装置5により牽伸されたスライバFを撚ることで紡績糸Yを製造する。図3に示すように、空気紡績装置6は、主にガイド部材61と、スピンドル部材62と、ノズル部材63と、から構成される。なお、図中に示す矢印は、スライバFと紡績糸Yの送り方向ならびに供給された空気の流れ方向を示している。
ガイド部材61は、紡績室65の一部を構成する部材である。ガイド部材61には、紡績室65に連通するように糸通路61aが設けられている。ガイド部材61は、ドラフト装置5によって牽伸されたスライバFを糸通路61aを用いて紡績室65へ導く。なお、本実施形態に係るガイド部材61には、紡績室65において撚られてなる紡績糸Yを後述する糸通路62aに導くための針部材61bが設けられている。なお、ガイド部材61は、針部材61bを備える代わりに、ガイド部材61の下流端のエッジによって針部材61bの機能を実現するようにしても良い。
スピンドル部材62は、紡績室65の一部を構成する部材である。スピンドル部材62には、紡績室65に連通するように糸通路62aが設けられている。スピンドル部材62は、紡績室65において撚られてなる紡績糸Yを糸通路62aを用いて送り出す。詳細に説明すると、紡績室65において撚られてなる紡績糸Yは、ガイド部材61の針部材61bによって糸通路62aに案内され、該糸通路62aから糸送り装置7へ送り出される。
ノズル部材63は、紡績室65の一部を構成する部材である。ノズル部材63には、紡績室65に連通するように複数の空気通路63aが設けられている。ノズル部材63は、紡績室65に空気通路63aから空気を供給することによって該紡績室65に旋回気流を発生させる。詳細に説明すると、後述する空気圧送装置21から圧送された空気は、空気通路63aによって紡績室65に供給され、該紡績室65で旋回気流となる。
ノズル部材63について更に詳しく説明する。ノズル部材63には、紡績室65に連通するように複数の空気通路63aが放射状に設けられている。空気通路63aは、該空気通路63aから噴出した空気の流れ方向が紡績室65の中心軸と交差しないように互いに同じ方向にずらされて形成されている。空気通路63aから噴出した空気は、ノズル部材63の内壁面に沿って流れることで旋回気流となる。
このような構成により、空気紡績装置6は、スライバFを構成する各繊維を旋回気流によって反転及び旋回(図5二点鎖線参照。)させて、該スライバFを撚ることができる。こうして、空気紡績装置6は、紡績糸Yを製造する。
糸送り装置7は、空気紡績装置6によって製造された紡績糸Yを巻取装置9へ送り出す。糸送り装置7は、デリベリローラ71と、ニップローラ72と、から構成される。空気紡績装置6から送り出された紡績糸Yは、デリベリローラ71とニップローラ72によって挟持され、該デリベリローラ71とニップローラ72の回転に従って送り出される。
糸欠点検出除去装置8は、巻取装置9へ送られる紡績糸Yの欠点部、即ち、紡績糸Yの不良部分を検出して該不良部分を除去する。糸欠点検出除去装置8には、紡績糸Yの欠点部を切断及び除去する図示せぬ切断装置が備えられている。切断されて欠点部を除去された紡績糸Yは、紡績機100に備えられた図示せぬ糸継ぎ装置によって継ぎ合わされて後述するパッケージ91に巻き取られる。こうして、糸欠点検出除去装置8は、欠点部を有する紡績糸Yがパッケージ91に巻き取られることを防止している。
糸欠点検出除去装置8は、制御装置Cと電気的に接続されている(図4参照。)。紡績糸Yが糸欠点検出除去装置8を通過することによって検出される糸走行信号は、該糸欠点検出除去装置8から制御装置Cに伝達される。制御装置Cは、糸欠点検出除去装置8によって検出された糸走行信号を受信することで常に紡績ユニット1の稼動状態を把握している。制御装置Cは、糸走行信号が受信できない場合、何らかの原因によって紡績糸Yの製造が停止していると判断する。
巻取装置9は、紡績糸Yをボビン92の軸方向にトラバースして巻き取り、パッケージ91を作成する。パッケージ91あるいはボビン92は、駆動ドラム93の駆動力を受けて従動回転することにより、紡績糸Yを巻き取っていく。なお、図2においては、チーズ形状のパッケージPが図示されているが、コーン形状のパッケージPを巻き取ることも可能である。
このように、紡績ユニット1は、ドラフト装置5を用いてスライバFを牽伸し、牽伸されたスライバFを空気紡績装置6を用いて撚ることで紡績糸Yの製造を行なう。更に、紡績ユニット1は、糸欠点検出除去装置8を用いて欠点部を切断及び除去し、糸品質が整えられた紡績糸Yを巻取装置9を用いて巻き取ることでパッケージ91の作成を行なう。
なお、本紡績ユニット1は、糸送り装置7と糸欠点検出除去装置8との間に糸貯溜ローラを備える構成であっても良い。糸貯溜ローラは、回転するローラの外周面に紡績糸Yを巻き取って該紡績糸Yを一時的に貯溜する。これにより、糸貯溜ローラは、例えば糸継ぎ作業時においても、空気紡績装置6から連続的に送り出される紡績糸Yが弛むことを防止できる。また、糸貯溜ローラは、ローラの外周面に紡績糸Yを巻き取って該紡績糸Yを一時的に貯溜するため、例えば巻取装置9で張力の変動が生じた場合に空気紡績装置6側に伝わることを防止できる。
更に、本紡績ユニット1は、上述した糸貯溜ローラを糸送り装置7の代わりに備える構成であっても良い。糸貯溜ローラは、回転するローラによって紡績糸Yを巻き取り、該紡績糸Yを解舒して送り出すため、紡績糸Yに所定の張力を与えながら空気紡績装置6から紡績糸Yを引き出し、巻取装置9へ送り出すことが可能だからである。
次に、図4を用いて、空気分配装置2ならびに洗浄剤供給装置3について詳細に説明する。なお、図中に示す矢印は、空気の流れ方向を示している。
空気分配装置2は、空気圧送装置21と、第一空気配管22と、第一分配管23と、第二空気配管24と、第二分配管25と、から構成される。
空気圧送装置21は、各紡績ユニット1を構成するそれぞれの空気紡績装置6へ空気を圧送するために該空気を加圧する装置である。空気圧送装置21は、主に電動モータを駆動させることによって空気を加圧する電動コンプレッサなどから構成される。空気圧送装置21から圧送される空気の圧力は、圧力調整弁211によって調整される。こうして、第一空気配管22ならびに第二空気配管24へ送られる空気の流量が調整される。
第一空気配管22は、空気圧送装置21によって加圧された空気を案内する空気通路である。複数の紡績ユニット1が並列に配置された本紡績機100において、第一空気配管22は、紡績ユニット1の並び方向に沿って平行に配設されている。
第一分配管23は、第一空気配管22に流れる空気を分岐させて空気紡績装置6へ導く空気通路である。第一分配管23の一端部は、空気紡績装置6に接続されている。第一分配管23の他端部は、第一空気配管22の中途部に接続されている。これにより、第一分配管23は、第一空気配管22に流れる空気を空気紡績装置6へ供給することができる。なお、第一分配管23によって空気紡績装置6へ案内される空気は、該第一分配管23の中途部に配置された開閉バルブ231によって制御される。
第二空気配管24は、空気圧送装置21によって加圧された空気を案内する空気通路である。複数の紡績ユニット1が並列に配置された本紡績機100において、第二空気配管24は、紡績ユニット1の並び方向に沿って平行に配設されている。
第二分配管25は、第二空気配管24に流れる空気を分岐させて空気紡績装置6へ導く空気通路である。第二分配管25の一端部は、空気紡績装置6に接続されている。第二分配管25の他端部は、第二空気配管24の中途部に接続されている。これにより、第二分配管25は、第二空気配管24に流れる空気を空気紡績装置6へ供給することができる。なお、第二分配管25によって空気紡績装置6へ案内される空気は、該第二分配管25の中途部に配置された開閉バルブ251によって制御される。
洗浄剤供給装置3は、主に分岐配管31と、空気加圧装置32と、洗浄剤貯溜槽33と、洗浄剤供給配管34と、から構成される。
分岐配管31は、第一空気配管22を流れる空気を分岐させて洗浄剤貯溜槽33へ供給する空気通路である。分岐配管31の一端部は、洗浄剤貯溜槽33に接続されている。分岐配管31の他端部は、第一空気配管22の中途部に接続されている。これにより、分岐配管31は、第一空気配管22に流れる空気を洗浄剤貯溜槽33へ供給することができる。なお、分岐配管31によって洗浄剤貯溜槽33へ案内される空気の供給量は、該分岐配管31の中途部に配置されたバルブ311によって適宜に調節される。
空気加圧装置32は、分岐配管31によって第一空気配管22から分岐された空気を加圧する装置である。空気加圧装置32は、主に電動モータを駆動させることによって空気を加圧する電動コンプレッサなどから構成される。なお、空気加圧装置32は、制御装置Cと電気的に接続されている。空気加圧装置32は、制御装置Cからの制御信号を受信することによって運転状態を適宜に変更できる。
洗浄剤貯溜槽33は、洗浄剤を貯溜する容器である。洗浄剤貯溜槽33には、洗浄剤の貯溜量を検出するための検出部であるレベルセンサ331が備えられている。レベルセンサ331は、制御装置Cと電気的に接続されている。レベルセンサ331によって検出された検出信号は、該レベルセンサ331から制御装置Cに伝達される。制御装置Cは、レベルセンサ331によって検出された検出信号を受信することで洗浄剤の貯溜量を把握している。制御装置Cは、所定の値の検出信号を受信した場合、洗浄剤の貯溜量が少ないと判断する。
洗浄剤貯溜槽33に貯溜される洗浄剤は、例えば炭化水素系洗浄剤やアルコール系洗浄剤などである。洗浄剤は、紡績室65内で皮膜を形成したり油分を分解したりすることで紡績室65内における油剤の付着や堆積を防止する。なお、特定の洗浄剤の種類や具体的な品名について限定することはできない。スライバFに付与された油剤の種類や量などから該スライバFに最適な洗浄剤を適宜に使用する必要があるためである。
洗浄剤供給配管34は、第一空気配管22を流れる空気に洗浄剤を添加するための洗浄剤の通路である。洗浄剤供給配管34の一端部は、洗浄剤貯溜槽33の底部又は底部付近で開口するように配置されている。洗浄剤供給配管34の他端部は、第一空気配管22を流れる空気が空気紡績装置6に向けて分岐される上流側に接続されている。これにより、洗浄剤が添加された空気をそれぞれの空気紡績装置6へ供給することができる。
このような構成により、洗浄剤供給装置3は、第一空気配管22を流れる空気の一部を分岐させて加圧し、加圧された空気によって洗浄剤貯溜槽33の内気圧を高めることができる。洗浄剤供給装置3は、洗浄剤貯溜槽33の内気圧が高められた結果、洗浄剤供給配管34を介して第一空気配管22に洗浄剤を押し出すことができる。これにより、洗浄剤供給装置3は、第一空気配管22を流れる空気に洗浄剤を添加することが可能となる。第一空気配管22を流れる空気に添加された洗浄剤は、霧状に分散するためにそれぞれの空気紡績装置6へ均一に安定して供給される。
本紡績機100においては、洗浄剤が添加された空気を分岐させて全ての空気紡績装置6へ供給する構成としている。しかし、複数の紡績ユニット1を複数のグループに分ける場合、グループ毎に洗浄剤供給装置3と空気圧送装置21を設けても良い。
更に、本紡績機100を構成する洗浄剤供給装置3は、加圧された空気によって洗浄剤貯溜槽33の内気圧を高め、第一空気配管22を流れる空気に洗浄剤を添加している。しかし、洗浄剤供給装置3は、例えば電動ポンプを用いて洗浄剤貯溜槽33から洗浄剤を押し出し、第一空気配管22を流れる空気に洗浄剤を添加するとしても良い。
次に、図5を用いて、紡績室65に油剤が堆積することで弱糸が製造される理由について説明する。詳細には、ポリエステルなどの油剤が付与されたスライバFから紡績糸Yを製造する場合に、紡績室65に油剤が堆積することによって弱糸が製造される理由について説明する。なお、図中に示す矢印は、スライバFと紡績糸Yの送り方向ならびに供給された空気の流れ方向を示している。
油剤が付与されたスライバFは、上述したように、ガイド部材61の糸通路61aから紡績室65に導かれる。スライバFを構成する各繊維は、空気の旋回気流によって紡績室65で反転及び旋回(図示二点鎖線参照。)される。このとき、旋回気流によって旋回する繊維から該繊維に付与されていた油剤がスピンドル部材62の周面に付着する。スピンドル部材62の周面には、各繊維からの油剤の付着が連続して繰り返されることによって該油剤が厚く堆積する。
このようにしてスピンドル部材62の周面に堆積した油剤は、該スピンドル部材62の周囲に巻き付くようにして旋回する繊維(図示二点鎖線参照。)の抵抗となるため、結果として糸構造の不安定な、いわゆる弱糸が製造される原因となる。
このため、弱糸の発生を防ぐには、スライバFに付与された油剤が紡績室65に付着して堆積することを防止する必要がある。詳細には、スライバFに付与された油剤が紡績室65を構成するスピンドル部材62に付着して堆積することを防ぐ必要がある。従って、最適な量の洗浄剤を空気に添加して、洗浄剤が添加された空気をそれぞれの空気紡績装置6に均一に安定して供給することが重要となる。
本紡績機100は、上述したように、油剤の付着や堆積を防ぐ洗浄剤を洗浄剤供給装置3によって空気に添加し、該空気を分岐してそれぞれの空気紡績装置6へ供給する。その結果、紡績機100は、洗浄剤を均一に安定してそれぞれの空気紡績装置6へ供給することができる。これにより、スライバFに付与された油剤が紡績室65に付着して堆積することを防ぎ、紡績機100により製造される紡績糸Yの製造品質を向上させることが可能となる。また、紡績室65に油剤が付着して堆積しないために定期的な清掃が不要となる。その結果、紡績機100による紡績糸Yの生産能力を向上させることも可能となる。
更に、本紡績機100は、洗浄剤が添加された空気を分岐してそれぞれの空気紡績装置6へ供給するため、空気分配装置2ならびに洗浄剤供給装置3を各一台配置した簡素な構造にできる。これにより、紡績機100の小型化、且つ、低コスト化を図ることが可能となる。特に、本紡績機100は、第一空気配管22ならびに第二空気配管24を複数の紡績ユニット1が配置されている方向に沿って配設するため、更に簡素な構造とすることができる。その結果、紡績機100の小型化、且つ、低コスト化が可能となる。
次に、スライバFの特性に応じて洗浄剤の供給態様を変更する構成について説明する。
上述したように、ポリエステルなどを原料とする合成繊維については、油剤が付与されたスライバFが存在する。しかし、綿や麻などに代表される植物繊維については、油剤が付与されたスライバFは存在しない。そのため、本紡績機100は、油剤が付与されていないスライバFから紡績糸Yを製造する場合、空気紡績装置6へ供給される空気への洗浄剤の添加を停止する。また、本紡績機100は、油剤が付与されたスライバFから紡績糸Yを製造する場合、空気紡績装置6へ供給される空気への洗浄剤の添加量をスライバFの特性に応じて変更する。
洗浄剤の添加の停止や洗浄剤の添加量の変更については、制御装置Cが空気加圧装置32の運転状態を制御することによって実現される。具体的に説明すると、制御装置Cが有する添加制御部C1は、スライバFの特性に応じた洗浄剤の添加量を制御マップMから呼出して、呼出した添加量に対応する制御信号を空気加圧装置32へ送信する。なお、制御マップMとは、紡績室65に油剤が付着して堆積することを防止するために、予め試験によって見出された最適な洗浄剤の添加量を記憶したデータである(図6参照。)。
図6に示すように、油剤が付与されていないスライバF1から紡績糸Yを製造する場合、添加制御部C1は、第一空気配管22を流れる空気に洗浄剤を添加しないように空気加圧装置32を制御する。更に、本実施形態に係る紡績機100においては、第一空気配管22の上流部に配置されたバルブ221を閉弁し、第二空気配管24の上流部に配置されたバルブ241を開弁する。これにより、本紡績機100は、第二空気配管24を流れる空気を空気紡績装置6へ供給することができ、洗浄剤が添加されていない空気のみによって紡績を行なうことが可能となる。
一方、図6に示すように、油剤が付与されているスライバF2・F3・F4から紡績糸Yを製造する場合、添加制御部C1は、第一空気配管22を流れる空気に洗浄剤を添加するように空気加圧装置32を制御する。更に、本実施形態に係る紡績機100においては、第一空気配管22の上流部に配置されたバルブ221を開弁し、第二空気配管24の上流部に配置されたバルブ241を閉弁する。これにより、本紡績機100は、第一空気配管22を流れる空気を空気紡績装置6へ供給することができ、洗浄剤が添加された空気によって紡績を行なうことが可能となる。
このように、本紡績機100は、空気に洗浄剤が添加される第一空気配管22と、空気に洗浄剤が添加されない第二空気配管24と、を備える。このため、本紡績機100は、洗浄剤を添加した空気によって紡績を行なうか、洗浄剤が添加されていない空気によって紡績を行なうか、を確実に切り換えることができる。なお、図7に示すように、第二空気配管24を省略しても、空気加圧装置32の運転状態を制御するだけで、空気に洗浄剤を添加するか否かの切り換えを行なうことが可能である。この場合、紡績機100の構造を更に簡素化することができる。
例えば付与された油剤が多いスライバF4から紡績糸Yを製造する場合、空気に添加された洗浄剤が多くなければ油剤の堆積を防止することができない。このため、本紡績機100は、スライバF4の特性に応じて、空気に添加される洗浄剤を最適な量に調節する。この場合、添加制御部C1は、空気の加圧を強めるように空気加圧装置32を制御する。
こうして、本紡績機100は、スライバFの特性に応じて洗浄剤の添加量を変更することができる。つまり、油剤が付与されたスライバFから紡績糸Yを製造する場合、紡績機100は、空気紡績装置6へ供給される空気にスライバFの特性に応じた最適な量の洗浄剤を添加することができる。これにより、スライバFに付与された油剤が紡績室65に付着して堆積することを防ぎ、紡績機100の製造品質や生産能力を向上させることが可能となる。また、紡績機100は、あらゆる種類のスライバFから紡績糸Yを製造することも可能となる。
次に、複数の紡績ユニット1のうち少なくとも一つの紡績ユニット1が紡績糸Yを製造している場合に洗浄剤の空気への添加を行ない、全ての紡績ユニット1が紡績糸Yを製造していない場合に洗浄剤の空気への添加を停止する構成について説明する。
このような構成は、制御装置Cが各紡績ユニット1の稼動状態を把握することによって実現される。具体的に説明すると、制御装置Cが有する紡績制御部C2は、各紡績ユニット1のそれぞれの糸欠点検出除去装置8から糸走行信号を受信可能である。紡績制御部C2は、少なくとも一つの糸欠点検出除去装置8から糸走行信号を受信した場合に、洗浄剤を添加するように空気加圧装置32を制御する。
一方、紡績制御部C2は、全ての糸欠点検出除去装置8から糸走行信号を受信できない場合に、全ての紡績ユニット1が紡績糸Yを製造していないと判断する。そして、紡績制御部C2は、洗浄剤を添加しないように空気加圧装置32を制御する。
このような構成により、本紡績機100は、少なくとも一つの紡績ユニット1が紡績糸Yを製造している場合に、該紡績ユニット1を構成する空気紡績装置6へ洗浄剤が添加された空気を供給できる。これにより、スライバFに付与された油剤が紡績室65に付着して堆積することを防ぎ、紡績機100の製造品質や生産能力を向上させることが可能となる。また、全ての紡績ユニット1が紡績糸Yを製造していない場合は、洗浄剤供給装置3による洗浄剤の空気への添加を停止する。その結果、紡績機100の洗浄剤の消費量を減らすことができ、紡績糸Yの製造コストの低減を図ることが可能となる。
更に、本紡績機100は、全ての紡績ユニット1が紡績糸Yを製造しておらず、早期に紡績糸Yの製造を再開できない場合、洗浄剤の添加を停止することに加えて空気圧送装置21の駆動を停止する。これにより、紡績糸Yの製造コストの更なる低減を図っている。
次に、洗浄剤貯溜槽33における洗浄剤の貯溜量が所定の値よりも少なくなった場合に、全ての紡績ユニット1による紡績糸Yの製造を停止する構成について説明する。
このような構成は、制御装置Cが洗浄剤貯溜槽33における洗浄剤の貯溜量を把握することによって実現される。具体的に説明すると、紡績制御部C2は、洗浄剤貯溜槽33に備えられたレベルセンサ331からの検出信号を受信して、洗浄剤の貯溜量を把握する。レベルセンサ331からの検出信号が所定の値よりも小さくなった場合、紡績制御部C2は、紡績糸Yの製造を停止するように全ての紡績ユニット1を制御する。
詳細には、紡績制御部C2は、紡績ユニット1を構成するドラフト装置5や糸送り装置7、巻取装置9などの駆動源を停止する。更に、紡績制御部C2は、洗浄剤の添加を停止するように空気加圧装置32を制御する。
このような構成により、本紡績機100は、洗浄剤貯溜槽33のレベルセンサ331が洗浄剤の貯溜量について所定の値よりも少なくなったことを検出した場合に、全ての紡績ユニット1による紡績糸Yの製造を停止できる。そのため、油剤が付与されたスライバFから紡績糸Yを製造する場合に、洗浄剤が添加されていない空気によって紡績が行われることを防止できる。これにより、スライバFに付与された油剤が紡績室65に付着して堆積することを防ぎ、紡績機100の製造品質や生産能力を向上させることが可能となる。
なお、本実施形態に係る紡績機100は、スライバFが上方から下方に向けて送られる。しかし、本発明は、このような実施形態に限られない。例えば、スライバFが格納されているケンスを機台下部に配置し、巻取装置9を機台上部に配置した構成であっても良い。
1 紡績ユニット
2 空気分配装置
21 空気圧送装置
22 第一空気配管
23 第一分配管
24 第二空気配管
25 第二分配管
3 洗浄剤供給装置
31 分岐配管
32 空気加圧装置
33 洗浄剤貯溜槽
331 検出部(レベルセンサ)
34 洗浄剤供給配管
4 スライバ供給ユニット
5 ドラフト装置
6 空気紡績装置
61 ガイド部材
62 スピンドル部材
63 ノズル部材
65 紡績室
7 糸送り装置
8 糸欠点検出除去装置
9 巻取装置
100 紡績機
C 制御装置
C1 添加制御部
C2 紡績制御部
F 繊維束(スライバ)
Y 紡績糸

Claims (8)

  1. 空気を用いて繊維束を撚る空気紡績装置を備えた紡績ユニットが複数台配置された紡績機であって、
    空気を圧送する空気圧送装置と、
    前記空気圧送装置が圧送した空気を案内する第一空気配管と、
    前記第一空気配管を流れる空気がそれぞれの前記空気紡績装置に向けて分岐される上流側で該第一空気配管を流れる空気に洗浄剤を添加する洗浄剤供給装置と、を備える、ことを特徴とする紡績機。
  2. 前記空気圧送装置が圧送した空気を案内してそれぞれの前記空気紡績装置へ供給する第二空気配管を具備し、
    前記第二空気配管は、洗浄剤が添加されていない空気が案内される空気通路である、ことを特徴とする請求項1に記載の紡績機。
  3. 前記空気紡績装置に前記第一空気配管を流れる空気を供給するか、前記第二空気配管を流れる空気を供給するか、を切り換え可能とした、ことを特徴とする請求項2に記載の紡績機。
  4. 前記第一空気配管と前記第二空気配管は、複数の前記紡績ユニットが配置された方向に沿って配設される、ことを特徴とする請求項2に記載の紡績機。
  5. 前記洗浄剤供給装置を制御する添加制御部を具備し、
    前記添加制御部は、前記繊維束の特性に応じて前記第一空気配管を流れる空気に洗浄剤を添加するか否かを判断し、該繊維束に油剤が付与されている場合には洗浄剤を添加するように前記洗浄剤供給装置を制御する、ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の紡績機。
  6. 前記添加制御部は、前記繊維束の特性に応じて前記第一空気配管を流れる空気への洗浄剤の添加量を判断し、該繊維束に付与された油剤に応じた最適な量の洗浄剤を添加するように前記洗浄剤供給装置を制御する、ことを特徴とする請求項5に記載の紡績機。
  7. 前記添加制御部は、少なくとも一つの前記紡績ユニットが油剤が付与された繊維束から紡績糸を製造している場合に前記第一空気配管を流れる空気に洗浄剤を添加するように前記洗浄剤供給装置を制御し、
    全ての前記紡績ユニットが油剤が付与された繊維束から紡績糸を製造していない場合に前記第一空気配管を流れる空気への洗浄剤の添加を停止するように前記洗浄剤供給装置を制御する、ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の紡績機。
  8. 前記洗浄剤供給装置は、洗浄剤を貯溜する洗浄剤貯溜槽と、
    前記洗浄剤貯溜槽における洗浄剤の貯溜量を検出する検出部と、を有し、
    前記検出部からの検出信号を受信できるとともに、前記紡績ユニットの稼動又は停止を制御できる紡績制御部を具備し、
    前記紡績制御部は、前記検出部が洗浄剤の貯溜量が所定の値よりも少なくなったことを検出した場合に、全ての前記紡績ユニットによる紡績糸の製造を停止させる、ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の紡績機。
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