JP2011084361A - 糸搬送装置 - Google Patents

糸搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011084361A
JP2011084361A JP2009237985A JP2009237985A JP2011084361A JP 2011084361 A JP2011084361 A JP 2011084361A JP 2009237985 A JP2009237985 A JP 2009237985A JP 2009237985 A JP2009237985 A JP 2009237985A JP 2011084361 A JP2011084361 A JP 2011084361A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
conveying
roller
conveyance
guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009237985A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5398462B2 (ja
Inventor
Kinzo Hashimoto
欣三 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TMT Machinery Inc
Original Assignee
TMT Machinery Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TMT Machinery Inc filed Critical TMT Machinery Inc
Priority to JP2009237985A priority Critical patent/JP5398462B2/ja
Priority to CN201010510759.6A priority patent/CN102040122B/zh
Priority to DE102010048521.7A priority patent/DE102010048521B4/de
Publication of JP2011084361A publication Critical patent/JP2011084361A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5398462B2 publication Critical patent/JP5398462B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01DMECHANICAL METHODS OR APPARATUS IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS
    • D01D11/00Other features of manufacture
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H51/00Forwarding filamentary material
    • B65H51/02Rotary devices, e.g. with helical forwarding surfaces
    • B65H51/04Rollers, pulleys, capstans, or intermeshing rotary elements
    • B65H51/08Rollers, pulleys, capstans, or intermeshing rotary elements arranged to operate in groups or in co-operation with other elements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H51/00Forwarding filamentary material
    • B65H51/32Supporting or driving arrangements for forwarding devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H54/00Winding, coiling, or depositing filamentary material
    • B65H54/02Winding and traversing material on to reels, bobbins, tubes, or like package cores or formers
    • B65H54/10Winding and traversing material on to reels, bobbins, tubes, or like package cores or formers for making packages of specified shapes or on specified types of bobbins, tubes, cores, or formers
    • B65H54/20Winding and traversing material on to reels, bobbins, tubes, or like package cores or formers for making packages of specified shapes or on specified types of bobbins, tubes, cores, or formers forming multiple packages
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H57/00Guides for filamentary materials; Supports therefor
    • B65H57/003Arrangements for threading or unthreading the guide
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H67/00Replacing or removing cores, receptacles, or completed packages at paying-out, winding, or depositing stations
    • B65H67/04Arrangements for removing completed take-up packages and or replacing by cores, formers, or empty receptacles at winding or depositing stations; Transferring material between adjacent full and empty take-up elements
    • B65H67/044Continuous winding apparatus for winding on two or more winding heads in succession
    • B65H67/048Continuous winding apparatus for winding on two or more winding heads in succession having winding heads arranged on rotary capstan head
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/30Handled filamentary material
    • B65H2701/31Textiles threads or artificial strands of filaments
    • B65H2701/313Synthetic polymer threads
    • B65H2701/3132Synthetic polymer threads extruded from spinnerets

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Forwarding And Storing Of Filamentary Material (AREA)
  • Guides For Winding Or Rewinding, Or Guides For Filamentary Materials (AREA)

Abstract

【課題】糸搬送装置の大型化を抑えつつ、糸掛け作業を容易に行うことができるようにする。
【解決手段】糸搬送装置は、紡糸機から紡出される複数の糸に対して個別に設けられており、左右方向に配列された複数の搬送ユニット20を備えている。搬送ユニット20は、第1搬送ローラ23及び第2搬送ローラ24を備えており、第1搬送ローラ23は、揺動板22の揺動により、軸A3を中心として、糸Yが搬送される搬送用糸道の一部を形成する第1位置と、第1位置から離隔した第2位置との間で揺動可能となっている。また、搬送ユニット20には、第1搬送ローラ23と一体的に揺動する糸案内部材29が設けられており、糸掛け時に、第1搬送ローラ23を第1位置から第2位置に移動させると、糸案内部材29が、途中にある糸Yを、第1搬送ローラ23の左方を回り込ませて、第1搬送ローラ23に対して反対側まで案内する。
【選択図】図6

Description

本発明は、糸を紡出する紡糸機から、ボビンに糸を巻き取る糸巻き取り装置に糸を搬送するための糸搬送装置に関する。
特許文献1に記載の巻き取りユニットにおいては、紡績部位(紡糸機)から紡出された複数の糸が、これら複数の糸にまたがって延びた2つの長尺のゴデッドローラに互い平行に並んだ状態でガイドされて、巻き取りユニット(糸巻き取り装置)に向けて搬送されているとともに、巻き取りユニットにおいてボビンに巻き取られている。
そして、このように、複数の糸を互いに平行な状態を保持したまま搬送する場合には、糸を、搬送の途中で大きく屈曲させることなく、紡績部位から糸巻き取り装置まで搬送することができるため、糸の品質の低下を低減することができる。
特表2009−504532号公報
ここで、互いに平行に並んだ複数の糸をガイドするゴデットローラは、複数の糸にまたがって連続的に延びた長尺のものであるため、同時に搬送する糸の数が多くなるにつれてその長さを長くする必要があるが、長さが長くなることでゴデッドローラが大型化すると、ゴデットを支持しつつ回転させるために、大型のモータなどを設ける必要があり、装置全体が大型化してしまう。また、ゴデットローラに糸掛けを行うためには、紡出されてきた糸を、一旦ゴデッドローラの側方に回し、その後、元の位置まで戻すといった作業を行う必要があるが、ゴデッドローラのが長尺のものである場合には、この作業に手間がかかってしまう。
本発明の目的は、装置の大型化を抑えつつ、糸掛け作業も容易に行うことが可能な糸搬送装置を提供することである。
第1の発明に係る糸搬送装置は、複数の糸を紡出する紡糸機から、巻き取り軸を中心として複数のボビンを回転させることによって前記複数のボビンに複数の糸を巻き取る糸巻き取り装置に複数の糸を搬送するための糸搬送装置であって、複数の糸に対して個別に設けられており、前記巻き取り軸と平行に配列されているとともに、その回転軸が前記巻き取り軸と平行な複数の第1搬送ローラと、その回転軸が前記巻き取り軸と平行な第2搬送ローラとを備えていることを特徴とするものである。
これによると、第1搬送ローラが複数の糸に対応して個別に設けられているため、各第1搬送ローラが小型になり、比較的小型のモータなどによって第1搬送ローラを回転させることができる。したがって、糸搬送装置を小型化することができる。
また、小型の第1搬送ローラの側方から糸を回り込ませることにより、第1搬送ローラに糸を巻き掛けることができるため、糸掛け作業が容易になる。
第2の発明に係る糸搬送装置は、第1の発明に係る糸搬送装置であって、前記第2搬送ローラが、複数の糸に対して個別に設けられているとともに、前記巻き取り軸と平行に配列されていることを特徴とするものである。
これによると、第2搬送ローラが複数の糸に対応して個別に設けられているため、各第2搬送ローラが小型になり、比較的小型のモータなどによって第2搬送ローラを回転させることができる。そして、これにより、糸搬送装置を小型化することができる。
第3の発明に係る糸搬送装置は、第1又は第2の発明に係る糸搬送装置であって、前記第1搬送ローラは、その回転軸と直交する面と平行に、糸を搬送するための搬送用糸道の一部分を形成する第1位置と、前記第1位置から離隔した第2位置との間で移動可能に構成されており、前記第1搬送ローラを移動させる移動手段と、前記搬送用糸道の前記第1搬送ローラよりも上流側の部分に配置された第1糸ガイドと、前記搬送用糸道の前記第2搬送ローラよりも下流側の部分に配置された第2糸ガイドとをさらに備えており、前記第1位置と前記第2位置とが、前記第1搬送ローラを経由せずに前記第1糸ガイドから前記第2糸ガイドに向かう糸掛け用糸道を挟んで、互いに反対側に位置していることを特徴とするものである。
これによると、第1搬送ローラに糸を巻きかけることなく、第1ガイド及び第2ガイドに糸を取り付けてから、第1搬送ローラを第2位置から第1位置に移動させることにより、容易に糸を搬送用糸道に配置することができる。
第4の発明に係る糸搬送装置は、第3の発明に係る糸搬送装置であって、前記第1搬送ローラと一体的に移動可能に構成された案内部材をさらに備えており、前記案内部材が、前記第1搬送ローラが前記第1位置から前記第2位置に移動するときに、前記糸掛け用糸道上にある糸を、前記第1搬送ローラの側方から回り込ませて、前記第1搬送ローラに対して反対側まで案内する案内面を有していることを特徴とするものである。
搬送用糸道を形成する第1位置と、第1位置から離隔した第2位置とが、糸掛け用糸道を挟んで反対側に位置している場合、第2位置と第2搬送ローラとは、糸掛け用糸道を挟んで互いに反対側にくることとなるため、第1搬送ローラが第2位置にある状態で、糸掛け用糸道に糸を配置しようとすると、第1ガイド及び第2ガイドに糸を取り付ける際に第1搬送ローラが邪魔になり作業を行いにくい。
しかしながら、本発明では、第1搬送ローラを、糸掛け用糸道に対して第2搬送ローラと同じ側の第1位置に配置した状態で、糸を第1糸ガイド及び第2糸ガイドに取り付けた後、第1搬送ローラを第1位置から第2位置に移動させ、さらに第1位置戻すことにより、糸掛けを行うことができるため、第1ガイド及び第2ガイドへの糸の取り付けの際に第1搬送ローラが邪魔にならない。
第5の発明に係る糸搬送装置は、第3又は第4のいずれかの発明に係る糸搬送装置であって、前記第1搬送ローラが、前記巻き取り軸と平行な揺動軸を中心として揺動自在に支持された揺動部材上に配置されることによって移動可能になっており、前記移動手段が、前記揺動部材を揺動させることによって、前記第1搬送ローラを移動させることを特徴とするものである。
これによると、移動手段の構成を簡単にすることができる。
第6の発明に係る糸搬送装置は、第5の発明に係る糸搬送装置であって、前記揺動部材の揺動軸が前記第2搬送ローラの回転軸と一致していることを特徴とするものである。
これによると、糸搬送装置の構成を簡単にすることができる。
第7の発明に係る糸搬送装置は、第3〜第6のいずれかの発明に係る糸搬送装置であって、前記搬送用糸道の、前記第1糸ガイドと前記第1位置にある前記第1搬送ローラとの間、及び、前記第1位置にある前記第1搬送ローラと前記第2搬送ローラとの間の少なくとも一方に配置されており、糸に交絡を付与する交絡手段をさらに備えており、前記交絡手段は、糸が走行する糸走行空間と、糸を前記糸走行空間に挿入するための糸挿入隙間とを有しており、前記糸挿入隙間は、前記搬送用糸道から見て、前記糸掛け用糸道側が開口していることを特徴とするものである。
これによると、糸挿入隙間が、複数の搬送用糸道から見て、糸掛け用糸道側が開口しているため、第1搬送ローラを第2位置から第1位置に移動させると、糸掛け用糸道から搬送用糸道に向かって移動する糸が、糸挿入空間から糸走行空間に入り込み、自動的に交絡手段に取り付けられる。
なお、交絡手段が、第1係合部材と第1位置との間に設けられている場合には、交絡手段によって交絡が付与された糸が第1搬送ローラに巻きかけられるため、糸が第1搬送ローラに貼り付いてしまうのを防止することができ、これにより、糸が第1搬送ローラに巻き付いてしまうのを防止することができる。一方、交絡手段が、第1位置と第2搬送ローラとの間に設けられている場合には、交絡手段よってに交絡が付与された糸が第2搬送ローラを経て糸巻き取り装置に向けて搬送されるため、ボビンに巻き取られる糸がばらけてしまうのを防止することができる。
また、第8の発明に係る糸搬送装置は、第3〜第7のいずれかの発明に係る糸搬送装置であって、前記搬送用糸道の前記第1糸ガイドよりも上流側の部分に、糸に交絡を付与する交絡手段が配置されていることを特徴とするものである。
これによると、糸掛け用糸道上に配置された糸が、第2搬送ローラに接触する場合であっても、糸は交絡手段により交絡が付与された後で、第2搬送ローラに接触することとなるため、糸が第2搬送ローラに貼り付いてしまうのを防止することができ、これにより、糸が第2搬送ローラに巻き付いてしまうのを防止することができる。
本発明によれば、第1搬送ローラが複数の糸に対応して個別に設けられているため、各第1搬送ローラが小型になり、比較的小型のモータなどによって第1搬送ローラを回転させることができる。したがって、糸搬送装置を小型化することができる。
また、また、小型の第1搬送ローラの側方から糸を回り込ませることにより、第1搬送ローラに糸を巻き掛けることができるため、糸掛け作業が容易になる。
本発明の実施の形態に係る糸搬送装置の概略構成図である。 図1を左方から見た図である。 図1の搬送ユニットの1つを拡大した図である。 図3を右方から見た図である。 図2を矢印Vの方向から見た図である。 糸搬送装置への糸掛け動作を示す図である。 図2の矢印VIIの方向から見た、搬送ローラ及び糸案内部材を示す図である。 実施の形態の一変形例に係る図6相当の図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1は本実施の形態に係る糸搬送装置の概略構成図である。図2は図1を左方から見た図である。図3は図1の後述する搬送ユニット20の1つを拡大した図である。図4は図3を右方から見た図である。図5は図2を矢印Vの方向から見た図である。なお、以下では、図1〜図5に示すように、互いに直交する上下方向、左右方向及び前後方向を規定して説明を行う。また、図1〜図5においては、図面をわかりやすくするため、一部の部材の図示を適宜省略している。
図1〜図5に示すように、本実施の形態に係る糸搬送装置1は、紡糸機2から糸巻き取り装置3にマルチフィラメント糸Y(以下、単に糸Yとする)を搬送するためのものである。
糸搬送装置1の構成を説明する前に、紡糸機2及び糸巻き取り装置3の構成について簡単に説明する。紡糸機2は、糸Yの紡糸を行うとともに、糸Yを左右方向に等間隔に配列された状態でほぼ真下に搬出する(糸Yを紡出する)。糸巻き取り装置3は、紡糸機2の下方に配置されており、ボビンホルダ11が左右方向に延びた軸A1(巻き取り軸)を中心として回転することにより、ボビンホルダ11に取り付けられたボビンBを回転させ、これによりボビンBに糸Yを巻き取る。
なお、糸Yは、糸巻き取り装置3においてボビンBに巻き取られる直前に、トラバースガイド4によって、左右方向に綾振りされる。これにより、糸YはボビンBに均等に巻き取られる。
次に、糸搬送装置1について説明する。糸搬送装置1は、紡糸機2から紡出されてきた複数の糸Yのほぼ真下にそれぞれ配置されることによって左右方向に等間隔に配列された複数の搬送ユニット20を備えている。複数の搬送ユニット20は、それぞれ、フレーム21、揺動板22、第1搬送ローラ23、第2搬送ローラ24、糸ガイド25、26、交絡ユニット27、28、糸案内部材29、抜け落ち防止ガイド30などを備えている。
フレーム21は、左右方向から見て略L字形状の板状体である。揺動板22は、フレーム21の右方に隣接して配置されており、後述するように第2搬送ローラ24の回転軸と同じ、左右方向に(巻き取り軸と平行に)延びた軸A3を中心として揺動自在に支持されている。
また、揺動板22は、図4に示すように、揺動板22の右側の面に取り付けられたアーム41、42を介してモータ44に取り付けられたシャフト43に接続されている。そして、モータ44によりシャフト43を回動させると、そのシャフト43の回動がアーム41、42を介して揺動板22に伝達され、これにより、揺動板22が、揺動板22が軸A3を中心として、図4(a)に示す位置と、図4(b)に示す位置との間で揺動する。
第1搬送ローラ23は、揺動板22の左側の面における後端部に配置されており、揺動板22の右側の面に配置されたモータ51により、左右方向に(巻き取り軸と平行に)延びた軸A2を中心として回転させることができるようになっている。また、このような第1搬送ローラ23が、複数の搬送ユニット20にそれぞれ設けられていることにより、これら複数の第1搬送ローラ23は左右方向に配列されている。
また、揺動板22上に配置された第1搬送ローラ23は、揺動板22の揺動に伴って、軸A3を中心として揺動する。なお、本実施の形態では、揺動板22が図4(a)に示す位置にあるときの第1搬送ローラ23の位置が、本発明に係る第1位置に相当し、図4(b)に示す位置にあるときの第1搬送ローラ23の位置が、本発明に係る第2位置に相当する。
また、本実施の形態では、第1搬送ローラ23が配置された揺動板22を揺動させることによって第1搬送ローラ23を移動させる、アーム41、42、シャフト43及びモータ44をあわせたものが、本発明に係る移動手段に相当する。そして、このような移動手段は比較的容易に構成することができる。
第2搬送ローラ24は、フレーム21の左側の面の、略L字の前後方向に延びた部分の前端部に配置されており、フレーム21の右側の面に配置されたモータ52により、左右方向に(巻き取り軸と平行に)延びた軸A3を中心として回転させることができるようになっている。また、このような第2搬送ローラ24が、複数の搬送ユニット20にそれぞれ設けられていることにより、これら複数の第2搬送ローラ24は、左右方向に配列されている。
また、前述したように、揺動板22の揺動軸が、第2搬送ローラ24の回転軸と同じ、軸A3であるので、これら2つの軸の位置が一致していない場合と比較して、搬送ユニット20の構成が簡単になる。
糸ガイド25(第1糸ガイド)は、フレーム21の左側の面における略L字の上下方向に延びた部分の上端部に配置されている。糸ガイド26(第2糸ガイド)は、フレーム21の左側の面における、第2搬送ローラ24の下方に位置する部分に配置されている。
交絡ユニット27は、フレーム21の左側の面における、糸ガイド25と、第1位置にある第1搬送ローラ23との間の部分に配置されている。交絡ユニット28は、フレーム21の左側の面における、第1位置にある第1搬送ローラ23と第2搬送ローラ24との間に配置されている。
交絡ユニット27、28は、それぞれ、交絡装置61と2つのヤーンガイド62とを備えている。交絡装置61は、交絡ユニット27、28の略中央部に配置されており、走行する糸Yに交絡を付与するための糸走行空間61aと、糸走行空間61aに糸Yを挿入するための糸挿入隙間61bとを有している。2つのヤーンガイド62は、交絡装置61の両側に配置されており、糸が取り付けられる糸取り付け空間62aを有している。
また、糸挿入空間61bと糸取り付け空間62aとは同じ側が開口しており、交絡ユニット27は、これらの開口が前側にくるように配置されており、交絡ユニット28は、これらの開口が上側にくるように配置されている。
糸案内部材29は、揺動板22の左側の面における、第1搬送ローラ23の前方に隣接する部分に配置されており、揺動板22の揺動により、第1搬送ローラ23と一体的に揺動する。糸案内部材29は、後述するように、糸搬送装置1に糸掛けを行う際に、糸を案内するためのものである。
抜け落ち防止ガイド30は、フレーム21の左側の面の第2搬送ローラ24の上方に位置する部分から左方に延びているとともに、その途中で後方に折れ曲がっている。抜け落ち防止ガイド30は、後述するように、搬送ユニット20に糸掛けを行う際に、糸Yが第2搬送ローラ24から抜け落ちてしまうのを防止するためのものである。
そして、以上のような構成を有する糸搬送装置1においては、各搬送ユニット20において、図1〜図3に示すように、紡糸機2により上方から紡出されてきた糸Yが、糸ガイド25、交絡ユニット27、交絡ユニット28及び糸ガイド26に取り付けられているとともに、第1位置にある第1搬送ローラ23及び第2搬送ローラ24に巻き掛けられる。
これにより、糸Yは、糸ガイド25、交絡ユニット27、第1位置にある第1搬送ローラ23、交絡ユニット28、第2搬送ローラ24及び糸ガイド26をこの順に搬送された後、糸巻き取り装置3に向かって下方に搬送される。このとき、第1搬送ローラ23と第2搬送ローラ24とは互いに異なる速度で回転しており、第1搬送ローラ23と第2搬送ローラ24との速度差によって、搬送される糸Yの張力が調整されている。なお、この糸Yが搬送される経路が、本発明に係る搬送用糸道に相当する。
このように、本実施の形態では、紡糸機2から互いに平行に配列された状態で紡出された糸Yは、平行に配列された状態を保持したまま糸搬送装置1を介して糸巻き取り装置3まで搬送されるため、途中で左右方向に大きく屈曲されることがない。これにより、糸Yの品質が低下してしまうのが防止される。
また、糸Yは、交絡ユニット27よって交絡が付与されてから第1搬送ローラ23に巻き掛けられるため、第1搬送ローラ23に巻き掛けられる糸Yがばらけて第1搬送ローラ23に貼り付いてしまうのを防止することができ、これにより、糸Yが第1搬送ローラ23に巻き付いてしまうのを防止することができる。
また、糸Yは、交絡ユニット28によって交絡が付与されてから、第2搬送ローラ24に巻き掛けられ、さらに糸巻き取り装置3に向けて搬送されるため、糸巻き取り装置3においてボビンBに巻き取られる糸Yがばらけてしまうのを防止することができる。
次に、糸搬送装置1(搬送ユニット20)に糸掛けを行う手順について説明する。図6はこの糸掛けを行う手順を示す図である。なお、以下に説明する糸掛け作業は、糸搬送装置1の前方にいる作業者によって行われる。
糸搬送装置1に糸掛けを行うためには、予め揺動板22を揺動させることにより、第1搬送ローラ23を上記第1位置に移動させておき、この状態で、図6(a)に示すように、糸Yを、第1搬送ローラ23に巻きかけることなく、糸ガイド25、26に取り付ける。ただし、このとき、糸Yが、抜け落ち防止ガイド30の左右方向に延びた部分と、第2搬送ローラ24との間の部分を通過するように取り付けを行う。
なお、図6(a)の状態で糸Yが通過する経路、つまり、第1搬送ローラ23を経由せずに糸ガイド25からガイド26に向かう糸Yの経路が、本発明に係る糸掛け用糸道に相当し、本実施の形態では、この糸掛け用糸道を挟んで、上記第1位置と第2位置とが互いに反対側にくるように、搬送ユニット20の各部分の配置、揺動板22の揺動角度などが設定されている。
次に、図6(b)、(c)に示すように、揺動板22を揺動させることにより、第1搬送ローラ23を上記第1位置から第2位置まで移動させ、続いて、図6(d)に示すように、揺動板22を反対方向に揺動させて、第1搬送ローラ23を上記第1位置に戻す。
図7は第1搬送ローラ23及び糸案内部材29を図2の矢印VIIの方向から見た図であり、(a)が第1搬送ローラ23を第1位置から第2位置に向かって移動させた場合、(b)が第1搬送ローラ23を第2位置から第1位置に向かって移動させた場合を示している。
なお、図7においては、揺動板22の揺動にあわせて矢印VIIの方向を、軸A3を中心として揺動させており、その上下方向が、揺動板22が揺動したときの第1搬送ローラ23及び糸案内部材29の移動方向となっているとともに、下側が第1位置側、上側が第2位置側となっている。
図7に示すように、糸案内部材29は、揺動板22の左側の面から左方に突出している。また、糸案内部材29の図7における上側の面が、左側の部分ほど図中下方に位置するように傾斜しているとともに、少なくとも左右方向に関して第1搬送ローラ23と重なる部分が第1搬送ローラ23よりも図中上方に突出している。
さらに、糸案内部材29の図7における上側の面は、同図における下端部において糸案内部材29の左側の面に接続されている。糸案内部材29の左側の面は、この接続部から図中左下方に延びているとともに、さらに途中で図中右下方に折れ曲がっており、その図中下端が、第1搬送ローラ23よりも図中下方に位置している。
なお、本実施の形態では、糸案内部材29の図中上側及び左側の面が、本発明に係る案内面に相当する。
一方、糸案内部材29の図7における下側の面は、左右方向に関して第1搬送ローラ23と重なる部分を含む、その左端部を除いた部分が、第1搬送ローラ23よりも図中上方に位置している。
そして、第1搬送ローラ23を第1位置から第2位置に向かって移動させると、図6(b)、(c)、図7(a)に示すように、糸Yは、第1搬送ローラ23よりも図7の上方に突出した、糸案内部材29の図7の上側の面に接触し、この面により案内されて、第1搬送ローラ23よりも左側まで移動する。
この状態から、第1搬送ローラ23及び糸案内部材29をさらに第2位置側(図7の上方)に移動させると、糸Yは、糸案内部材29の左側の面に案内され、この面の図中下端まできた後、糸案内部材29から外れ、糸Yの張力によって元の位置に戻る。これにより、糸Yは、第1搬送ローラ23に対して反対側にくる。
このように、糸案内部材29は、第1搬送ローラ23を第1位置から第2位置に移動したときに、上記案内面により、糸掛け用糸道上にある糸Yを、第1搬送ローラ23の左方(側方)から回り込ませて、第1搬送ローラ23に対して反対側まで案内する。
このとき、糸Yは、第2搬送ローラ24の上方に位置する部分も、ある程度左方に移動することとなるが、抜け落ち防止ガイド30の前後方向に延びた部分に接触することにより、第2搬送ローラ24から抜け落ちてしまうことが防止されている。
なお、糸Yの第2搬送ローラ24の上方に位置する部分の移動量が、第2搬送ローラ24の左右方向に関する長さに比べて小さい場合には、糸Yが第2搬送ローラ24から抜け落ちることはないため、抜け落ち防止ガイド30は設けられていなくてもよい。
一方、第1搬送ローラ23を第2位置から第1位置に向かって移動させたときには、図6(d)、図7(b)に示すように、糸Yは、第1搬送ローラよりも図7の上方に位置する、糸案内部材29の図7の下側の面には接触せず、第1搬送ローラ23に接触する。そして、この状態から、第1搬送ローラ23及び糸案内部材29をさらに第1方向側(図7の下方)に移動させると、糸Yは、第1搬送ローラ23により押されて移動し、最終的に、第1搬送ローラ23が第1位置まで移動するとともに、糸Yが搬送用糸道上に配置される。
このとき、交絡ユニット27、28には、それぞれ、前方及び上方から糸Yが近づいてくることとなるが、上述したように、交絡ユニット27の糸挿入隙間61b及び糸取り付け空間62a、並びに、交絡ユニット28の糸挿入隙間61b及び糸取り付け空間62aは、それぞれ、前側及び上側(搬送用糸道から見て糸掛け用糸道側)が開口しているため、糸Yは、自動的に、交絡ユニット27、28の糸挿入隙間61bから糸走行空間61aに挿入されるとともに、糸取り付け空間62aに取り付けられる。
そして、以上のような手順により、図1〜図3、図6(d)に示すように、糸搬送装置1(搬送ユニット20)に糸掛けが行われる。
ここで、本実施の形態では、糸搬送装置1において、上述したように、第1搬送ローラ23及び第2搬送ローラ24が糸Yに対して個別に設けられているため、各第1搬送ローラ23及び各第2搬送ローラ24は小型になっている。これにより、比較的小型のモータ51、52によって第1搬送ローラ23及び第2搬送ローラ24を回転させることができる。また、第1搬送ローラ23及び第2搬送ローラ24が小型であるので、フレーム21や揺動板22を特に大型化することなく第1搬送ローラ23及び第2搬送ローラ24を支持することができる。以上のことから、糸搬送装置1全体を小型化することができる。
また、第1搬送ローラ23が、複数の糸Yに対して個別に設けられているとともに、左右方向に配列されたものであるため、上述したように第1搬送ローラ23を第1位置から第2位置まで移動させるときに、糸案内部材29により、糸Yを、第1搬送ローラ23の左方から回り込ませて、第1搬送ローラ23に対して反対側まで案内することができる。
したがって、上述したように、糸Yを糸ガイド25、26に取り付けてから、第1搬送ローラ23を第1位置から第2位置まで移動させ、さらに第1位置に戻すといった動作を行うだけで、容易に糸搬送装置1(搬送ユニット20)糸掛けを行うことができる。
また、本実施の形態では、糸案内部材29が設けられていないとしても、図7(c)に示すように、第1搬送ローラ23を第2位置に移動させた状態で、糸Yを、第1搬送ローラ23の後方を通過するように、糸ガイド25、26に取り付け、その後、第1搬送ローラ23を第2位置から第1位置に移動させることにより、本実施の形態と同様、搬送ユニット20に糸掛けを行うことは可能である。
しかしながら、この場合には、第2位置と第2搬送ローラ24とが、糸掛け用糸道を挟んで互いに反対側に位置するため、糸ガイド25に糸Yの取り付けを行う際に、糸搬送装置1の前方で作業を行う作業者と糸ガイド25との間に第1搬送ローラ23が位置することとなり、その結果、第1搬送ローラ23が邪魔になって糸掛け作業が行いにくくなってしまう。
これに対して、本実施の形態では、糸案内部材29が設けられているため、図7(a)に示すように、第1搬送ローラ23を、糸掛け用糸道に対して第2搬送ローラ24と同じ側の第1位置に配置した状態で、マルチフィラメント糸を糸ガイド25、26に取り付けることができる。これにより、糸ガイド25、26への糸Yの取り付け時に、第1搬送ローラ23が邪魔にならず、搬送ユニット20への糸掛け作業がさらに容易になる。
また、上述したように、第1搬送ローラ23を第2位置から第1位置まで移動させたときに、糸Yが自動的に交絡ユニット27、28に取り付けられるため、第1搬送ローラ23を第2位置から第1位置まで移動させた後、さらに、糸Yを交絡ユニット27、28に取り付ける作業を行う必要がなく、糸搬送装置1へ糸掛けがさらに容易になる。
次に、本実施の形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。ただし、本実施の形態と同様の構成を有するものについては同じ符号を付し、適宜その説明を省略する。
上述の実施の形態では、搬送ユニット20に糸掛けを行う際に、第1搬送ローラ23を第2位置から第1位置に戻すと、糸Yが自動的に交絡ユニット27、28に取り付けられるように構成されていたが、交絡装置61の糸挿入隙間61bやヤーンガイド62の糸取り付け空間62aの開口の向きが本実施の形態とは異なっており、第1搬送ローラ23を第2位置から第1位置に戻した後、作業者が手動で、交絡ユニット27、28に糸Yを取り付けてもよい。
また、上述の実施の形態では、搬送用糸道における糸ガイド25と第1搬送ローラ23との間、及び、第1搬送ローラ23と第2搬送ローラ24との間にそれぞれ交絡ユニット27、28が設けられていたが、交絡ユニット27、28の一方のみが配置されていてもよい。あるいは、搬送用糸道における上述の実施の形態とは異なる箇所に交絡ユニットが設けられていてもよい。
例えば、一変形例では、図8に示すように、フレーム21の上下方向に延びた部分が、糸ガイド25よりもさらに上方まで延びており、交絡ユニット27が、糸ガイド25の上方(搬送用糸道の糸ガイド25の上流側の部分)に配置されている。この場合には、糸搬送装置1に糸掛けを行う際に、まず、第1搬送ローラ23を第1位置に移動させた状態で、図8(a)に示すように、糸Yを、交絡ユニット27に取り付けるとともに、上述の実施の形態と同様、糸ガイド25、26に取り付ける。そして、上述の実施の形態と同様、図8(b)〜(d)に示すように、第1搬送ローラ23を第1位置から第2位置に移動させ、その後、第1位置に戻すことによって、糸搬送装置1に糸掛けを行う。
ここで、糸Yを、第1搬送ローラ23に巻き掛けることなく、糸ガイド25、26に取り付けた状態では、図8(a)に示すように、糸Yが、第2搬送ローラ24に接触している。しかしながら、この時点で糸Yが交絡ユニット27に取り付けられているため、糸Yは、交絡ユニット27によって交絡が付与された後に第2搬送ローラ24に接触することとなる。したがって、糸Yが第2搬送ローラ24に貼り付いてしまうのを防止することができ、これにより、糸Yが第2搬送ローラ24に巻き付いてしまうのを防止することができる。
また、上述の実施の形態では、揺動板22の左側の面に糸案内部材29が配置されていたが、糸案内部材29は、第1搬送ローラ23を第1位置から第2位置まで移動させたときに、糸Yを、第1搬送ローラ23に対して反対側まで案内する案内面を有するものであれば、その形状、大きさなどは上述の実施の形態のものには限られない。
さらには、糸案内部材29はなくてもよい。この場合でも、上述したように、第1搬送ローラ23を第2位置に配置した状態で糸ガイド25、26に糸Yを取り付け、その後、第1搬送ローラ23を第2位置から第1位置に移動させれば、搬送ユニット20に糸掛けを行うことができる。
また、上述の実施の形態では、第1搬送ローラ23が配置された揺動板22が、第2搬送ローラ24の回転軸と同じ軸A3を中心として揺動自在に支持されたものであったが、揺動板22の揺動軸と、第2搬送ローラ24の回転軸とは一致していなくてもよい。
また、上述の実施の形態では、第1搬送ローラ23が配置された揺動板22を、揺動板22に接続されたアーム41、42シャフト43、モータ44を用いて揺動させることにより、第1搬送ローラ23を第1位置と第2位置との間で揺動させていたが、他の機構によって第1搬送ローラ23を第1位置と第2位置との間で揺動させてもよい。
さらには、第1搬送ローラ23は、ある揺動軸を中心として揺動可能となっているものには限られず、例えば、直線的に延びたレールに沿って第1位置と第2位置との間を移動可能となっているなど、上述の実施の形態とは異なる経路で第1位置と第2位置との間を移動可能となっているものであってもよい。
さらには、第1搬送ローラ23は、第1位置に固定されたものであってもよい。この場合でも、第1搬送ローラ23は、複数の糸Yに対して個別に設けられており、その回転軸と平行な方向に配列されているため、糸Yを、糸ガイド25及び交絡ユニット27に取り付けた後、糸Yを、第1搬送ローラ23左方から回り込ませて第1搬送ローラ23に巻きかけ、さらに、交絡ユニット28に取り付けるとともに、第2搬送ローラ24に巻きかけ、最後に糸ガイド26に取り付ければ、搬送ユニット20に糸掛けを行うことができる。
そして、この場合には、上述したように、糸Yを第1搬送ローラ23に巻き掛ける際に、第1搬送ローラ23の左方から回り込ませて、糸Yを後方に回すことができるので、糸搬送装置1への糸掛けが容易になる。
また、上述の実施の形態では、第1搬送ローラ23、第2搬送ローラ24の両方が、複数の糸Yに対して個別に設けられていたが、第2搬送ローラ24については、複数の糸Yにまたがって連続的に延びた長尺のローラであってもよい。
この場合でも、第1搬送ローラ23を複数の糸に対して個別に設けているため、第1搬送ローラ23を複数の糸にまたがって連続的に延びた長尺のローラとした場合と比較すると、大型のモータや、ローラを支持するための大型の支持部材などを必要としない分、糸搬送装置1を小型化することができる。
なお、第2搬送ローラ24が長尺のローラであったとしても、上述したのと同様、糸Yを、第1搬送ローラ23の左方から回り込ませることによって、糸搬送装置1への糸掛けを容易におこなうことができる。
2 紡糸機
3 糸巻き取り装置
4 糸搬送装置
22 揺動板
23、24 搬送ローラ
25、26 糸ガイド
29 案内部材
41、42 アーム
43 シャフト
44 モータ
61 交絡装置
61a 糸走行空間
61b 糸挿入隙間

Claims (8)

  1. 複数の糸を紡出する紡糸機から、巻き取り軸を中心として複数のボビンを回転させることによって前記複数のボビンに複数の糸を巻き取る糸巻き取り装置に複数の糸を搬送するための糸搬送装置であって、
    複数の糸に対して個別に設けられており、前記巻き取り軸と平行に配列されているとともに、その回転軸が前記巻き取り軸と平行な複数の第1搬送ローラと、
    その回転軸が前記巻き取り軸と平行な第2搬送ローラとを備えていることを特徴とする糸搬送装置。
  2. 前記第2搬送ローラが、複数の糸に対して個別に設けられているとともに、前記巻き取り軸と平行に配列されていることを特徴とする請求項1に記載の糸搬送装置。
  3. 前記第1搬送ローラは、その回転軸と直交する面と平行に、糸を搬送するための搬送用糸道の一部分を形成する第1位置と、前記第1位置から離隔した第2位置との間で移動可能に構成されており、
    前記第1搬送ローラを移動させる移動手段と、
    前記搬送用糸道の前記第1搬送ローラよりも上流側の部分に配置された第1糸ガイドと、
    前記搬送用糸道の前記第2搬送ローラよりも下流側の部分に配置された第2糸ガイドとをさらに備えており、
    前記第1位置と前記第2位置とが、前記第1搬送ローラを経由せずに前記第1糸ガイドから前記第2糸ガイドに向かう糸掛け用糸道を挟んで、互いに反対側に位置していることを特徴とする請求項1又は2に記載の糸搬送装置。
  4. 前記第1搬送ローラと一体的に移動可能に構成された案内部材をさらに備えており、
    前記案内部材が、
    前記第1搬送ローラが前記第1位置から前記第2位置に移動するときに、前記糸掛け用糸道上にある糸を、前記第1搬送ローラの側方から回り込ませて、前記第1搬送ローラに対して反対側まで案内する案内面を有していることを特徴とする請求項3に記載の糸搬送装置。
  5. 前記第1搬送ローラが、前記巻き取り軸と平行な揺動軸を中心として揺動自在に支持された揺動部材上に配置されることによって移動可能になっており、
    前記移動手段が、前記揺動部材を揺動させることによって、前記第1搬送ローラを移動させることを特徴とする請求項3又は4に記載の糸搬送装置。
  6. 前記揺動部材の揺動軸が前記第2搬送ローラの回転軸と一致していることを特徴とする請求項5に記載の糸搬送装置。
  7. 前記搬送用糸道の、前記第1糸ガイドと前記第1位置にある前記第1搬送ローラとの間、及び、前記第1位置にある前記第1搬送ローラと前記第2搬送ローラとの間の少なくとも一方に配置されており、糸に交絡を付与する交絡手段をさらに備えており、
    前記交絡手段は、
    糸が走行する糸走行空間と、
    糸を前記糸走行空間に挿入するための糸挿入隙間とを有しており、
    前記糸挿入隙間は、前記搬送用糸道から見て、前記糸掛け用糸道側が開口していることを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載の糸搬送装置。
  8. 前記搬送用糸道の前記第1糸ガイドよりも上流側の部分に、糸に交絡を付与する交絡手段が配置されていることを特徴とする請求項3〜7のいずれかに記載の糸搬送装置。
JP2009237985A 2009-10-15 2009-10-15 糸搬送装置 Active JP5398462B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009237985A JP5398462B2 (ja) 2009-10-15 2009-10-15 糸搬送装置
CN201010510759.6A CN102040122B (zh) 2009-10-15 2010-10-13 丝线输送装置
DE102010048521.7A DE102010048521B4 (de) 2009-10-15 2010-10-14 Garnzuführeinrichtung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009237985A JP5398462B2 (ja) 2009-10-15 2009-10-15 糸搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011084361A true JP2011084361A (ja) 2011-04-28
JP5398462B2 JP5398462B2 (ja) 2014-01-29

Family

ID=43799068

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009237985A Active JP5398462B2 (ja) 2009-10-15 2009-10-15 糸搬送装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP5398462B2 (ja)
CN (1) CN102040122B (ja)
DE (1) DE102010048521B4 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019105007A (ja) * 2017-12-13 2019-06-27 Tmtマシナリー株式会社 交絡装置
CN110869302A (zh) * 2017-07-14 2020-03-06 欧瑞康纺织有限及两合公司 卷绕机
CN112831877A (zh) * 2020-12-31 2021-05-25 肇庆市高要区长河毛纺有限公司 一种腈纶纱线生产用的纺丝装置

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105803550A (zh) * 2014-05-06 2016-07-27 福建锦江科技有限公司 一种丝线卷绕装置
CN107142535B (zh) * 2017-07-12 2022-11-15 苏州龙杰特种纤维股份有限公司 一种纺丝卷绕装置的生头方法及纺丝卷绕装置
CN108675051B (zh) * 2018-04-26 2023-11-03 张维国 丝线牵伸装置及牵伸方法
CN109763181B (zh) * 2019-02-25 2023-09-22 张家港锦亿化纤有限公司 涤纶丝导丝器的挂丝装置
BE1027360B1 (nl) 2019-06-12 2021-01-20 Vandewiele Nv Garenvoedingsmodule
DE102020004857A1 (de) * 2020-08-08 2022-02-10 Oerlikon Textile Gmbh & Co. Kg Vorrichtung zum Abziehen und Aufwickeln von Fäden

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS626904A (ja) * 1986-06-26 1987-01-13 Toray Ind Inc 製糸装置
JPS63127986A (ja) * 1986-11-18 1988-05-31 Toray Ind Inc 製糸装置
JP2002160869A (ja) * 2000-09-22 2002-06-04 Barmag Ag 融解紡糸して少なくとも1本の糸を巻成する装置
JP2009504532A (ja) * 2005-08-06 2009-02-05 エーリコン テクスティル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 多数本の糸を溶融紡績しかつ巻取る装置並びにこのような装置を運転する方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE59711445D1 (de) 1996-12-02 2004-04-29 Barmag Barmer Maschf Verfahren und Vorrichtungen zum Spinnen und Aufwickeln von Fäden
DE10145312A1 (de) 2000-09-22 2002-05-29 Barmag Barmer Maschf Vorrichung zum Schmelzspinnen und Aufwickeln eines Fadens
DE102004025680A1 (de) 2004-05-26 2005-12-15 Saurer Gmbh & Co. Kg Vorrichtung zum Spinnen und Aufwickeln mehrerer synthetischer Fäden
ITMI20061763A1 (it) * 2006-09-15 2008-03-16 Savio Macchine Tessili Spa Procedimento perfezionato di avvolgimento del filato in rocca con dispositivi guidafili individuali
EP2147137B1 (de) 2007-05-11 2013-01-16 Oerlikon Textile GmbH & Co. KG Vorrichtung zum schmelzspinnen und aufwickeln synthetischer fäden
DE202008014781U1 (de) * 2008-11-06 2009-01-15 Hedrich Winding Systems Gmbh Wickelmaschine zur gleichzeitigen Wicklung mehrerer Spulen

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS626904A (ja) * 1986-06-26 1987-01-13 Toray Ind Inc 製糸装置
JPS63127986A (ja) * 1986-11-18 1988-05-31 Toray Ind Inc 製糸装置
JP2002160869A (ja) * 2000-09-22 2002-06-04 Barmag Ag 融解紡糸して少なくとも1本の糸を巻成する装置
JP2009504532A (ja) * 2005-08-06 2009-02-05 エーリコン テクスティル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 多数本の糸を溶融紡績しかつ巻取る装置並びにこのような装置を運転する方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110869302A (zh) * 2017-07-14 2020-03-06 欧瑞康纺织有限及两合公司 卷绕机
JP2019105007A (ja) * 2017-12-13 2019-06-27 Tmtマシナリー株式会社 交絡装置
JP7128572B2 (ja) 2017-12-13 2022-08-31 Tmtマシナリー株式会社 交絡装置
CN112831877A (zh) * 2020-12-31 2021-05-25 肇庆市高要区长河毛纺有限公司 一种腈纶纱线生产用的纺丝装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE102010048521A1 (de) 2011-04-21
CN102040122A (zh) 2011-05-04
CN102040122B (zh) 2014-09-03
DE102010048521B4 (de) 2022-12-22
JP5398462B2 (ja) 2014-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5398462B2 (ja) 糸搬送装置
JP5615743B2 (ja) 紡糸巻取機
EP2186765B1 (en) Take-up winding facility
EP2636625B1 (en) Spun yarn take-up apparatus
JP6275972B2 (ja) 繊維機械
JP2015040116A5 (ja)
JP2012021240A (ja) 紡糸巻取装置への糸掛け方法、紡糸巻取装置、及びサクションガン
JP2015187324A (ja) 引取装置の糸掛け方法、及び、引取装置
CN103014934B (zh) 纺纱单元及纺纱机
JP2009046268A (ja) 自動ワインダー
JP2008196066A (ja) 中空糸膜編立装置
CN102060210A (zh) 纱线卷绕装置
JP2015199559A (ja) 作業台車及びこれを備えた糸巻取機
JP2014125714A (ja) 紡績機
JP2018080059A (ja) クロス捲きパッケージを生産する繊維機械のワークステーションにおける綾振り三角形領域に配置された機械式糸貯留装置用糸ガイドプーリー
CN104444576A (zh) 纱线卷绕机
JP2008024438A (ja) 糸巻取装置
CN103526349A (zh) 纱线蓄留装置、纺织单元及纺织机
JP2017154891A (ja) 紡糸引取機
JP2008137816A (ja) 綾巻きボビンを製造する繊維機械の巻取装置のための糸綾振装置
CN202808066U (zh) 纱线卷绕装置
JP2021001040A (ja) 糸巻取システム
JP2015161032A (ja) 糸貯留装置、これを備えた糸巻取ユニット、及びこれを備えた糸巻取機
JP2011179132A (ja) 紡糸巻取機
JP2795266B2 (ja) 糸継装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120725

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130716

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130723

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130910

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130910

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131008

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131022

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5398462

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250