JP2017154891A - 紡糸引取機 - Google Patents

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Abstract

【課題】トラバース装置に綾振りされる糸を捕捉する糸捕捉ガイドから糸を外すのに必要な、糸捕捉ガイドの移動距離を短くする。
【解決手段】糸捕捉ガイド51は、溝部56に導入された糸Yを捕捉する。糸捕捉ガイド51を、糸を捕捉するための捕捉位置から、捕捉位置よりも前方の糸寄せ位置まで移動させると、被案内部58が前後方向と平行に延びた第1案内溝62aに案内されることにより、糸捕捉ガイド51が前後方向に平行移動する。糸捕捉ガイド51を糸寄せ位置から捕捉位置に向けて後方に移動させると、被案内部58が、第1案内溝62aから第2方向にずれて配置された第2案内溝62bに案内されることにより、糸捕捉ガイド51が挿通部51bを中心に揺動する。これにより、溝部56から糸Yが抜けて、糸捕捉ガイド51から糸Yが外れる。
【選択図】図8

Description

本発明は、紡糸装置から紡出された糸を引き取ってボビンに巻き取る紡糸引取機に関する。
特許文献1には、糸を、綾振り装置で綾振りしつつ、スピンドルに取り付けられた巻管(本発明の「ボビン」に相当)に巻き取る装置が記載されている。特許文献1の装置では、巻管への糸の巻取の開始時に、スピンドルに糸を捕捉させるために、補助装置により、糸を綾振り装置の外側に位置させる。そして、スピンドルに糸が捕捉されてから、糸を綾振り装置の綾振り羽根に捕捉させる。より詳細に説明すると、補助装置は、ガイド金属薄板を有する。ガイド金属薄板は、第1の駆動部によって、綾振り装置の隣の停止ポジションと、綾振り装置の領域にある引取りポジションとの間で、巻管の軸方向に沿った方向に移動される。また、ガイド金属薄板は、第2の駆動部によって、捕捉位置と解放位置との間で、巻管の軸方向と交差する方向に移動される。そして、補助装置では、糸が綾振り装置に綾振りされている状態で、ガイド金属薄板を停止位置から引取位置に移動させる。これにより、綾振りされている糸がガイド金属薄板のガイド溝に進入してガイド金属薄板に捕捉される。さらに、糸がガイド溝に進入した後、ガイド金属薄板を捕捉位置に移動され、続いて、停止ポジションに戻される。これにより、糸が綾振り装置から導出される。そして、糸がスピンドルに設けられた糸捕捉装置に捕捉されたときに、ガイド金属薄板が、停止ポジションにおいて、捕捉位置から解放位置に戻される。これにより、糸は、ガイド溝から出るようにスライドし、さらに、綾振り中心に向かってスライドして、綾振り装置の綾振り羽根に捕捉される。
特表2013−542898号公報
ここで、特許文献1では、捕捉位置と解放位置との間で移動するときのガイド金属薄板の移動方向が、ガイド溝の深さ方向に沿った方向となっている。そのため、上述したように、ガイド金属薄板を捕捉位置から解放位置に移動させて、ガイド溝から糸が出るようにスライドさせるためには、ガイド金属薄板をガイド溝の深さ方向にある程度大きく移動させる必要がある。すなわち、特許文献1では、ガイド溝から糸を出すために必要なガイド金属薄板の移動距離が長くなってしまう。
本発明の目的は、トラバース装置で綾振りされる糸を捕捉する糸捕捉ガイドから糸を外すのに必要な、糸捕捉ガイドの移動距離を短くすることが可能な紡糸引取機を提供することである。
第1の発明に係る紡糸引取機は、ボビンを保持し、紡糸装置から紡出された糸を前記ボビンに巻き取る巻取装置と、前記巻取装置で巻き取る糸を前記ボビンの軸方向に綾振りするトラバース装置と、前記トラバース装置に綾振りされる糸を捕捉する糸捕捉ガイドと、前記糸捕捉ガイドを移動させるガイド移動装置と、を備え、前記トラバース装置は、前記ボビンの軸方向に延び、糸を前記ボビンの軸方向に案内するトラバースガイドを有し、前記糸捕捉ガイドは、前記ボビンの軸方向と直交する第1方向に延び、前記ボビンの軸方向及び前記第1方向の両方と直交する第2方向に前記トラバースガイドと重なる溝部を有し、前記ボビンの軸方向における一方側から前記溝部に糸を挿入可能に構成され、前記ガイド移動装置は、前記糸捕捉ガイドを、前記トラバース装置に綾振りされる糸を捕捉可能な捕捉位置と、前記捕捉位置から前記ボビンの軸方向の他方側にずれた、糸を前記ボビンの端部に寄せるための糸寄せ位置と、前記捕捉位置及び前記糸寄せ位置よりも、前記第2方向に前記トラバースガイドから離れた、捕捉した糸を外すための糸外し位置と、の間で移動させる。
本発明では、糸捕捉ガイドを、糸外し位置に移動させることによって、糸捕捉ガイドから糸を外すことができる。このとき、糸捕捉ガイドの溝部が第1方向に延びているのに対して、糸外し位置が、ボビンの軸方向及び第1方向の両方と直交する第2方向において、捕捉位置及び糸寄せ位置よりもトラバースガイドから離れた位置であるため、糸外し位置を、トラバースガイドからそれほど大きく離れた位置としなくても、糸捕捉ガイドから糸を外すことができる。これにより、糸捕捉ガイドを第1方向に移動させて糸を外す場合と比較して、糸捕捉ガイドから糸を外すために必要な糸捕捉ガイドの移動距離を短くすることができる。また、本発明では、糸捕捉ガイドから糸を外すために、糸捕捉ガイドを第1方向に大きく移動させる必要がないため、第1方向に装置を小型化することができる。
第2の発明に係る紡糸引取機は、第1の発明に係る紡糸引取機において、前記ガイド移動装置は、前記糸捕捉ガイドに、前記ボビンの軸方向の力を付与する駆動部と、前記捕捉位置から前記糸寄せ位置に移動する前記糸捕捉ガイドを、前記ボビンの軸方向と平行に案内する第1案内部と、前記糸寄せ位置から前記捕捉位置に移動する前記糸捕捉ガイドを、前記糸外し位置を通過するように前記第2方向に案内する第2案内部と、を備えている。
例えば、特許文献1では、ガイド金属薄板を、停止ポジションと引取ポジションとの間で、巻管の軸方向に沿った方向に移動させるための駆動部と、ガイド金属薄板を、捕捉位置と解放位置との間で、巻管の軸方向と交差する方向に移動させるための駆動部とが別々に設けられている。
これに対して、本発明では、第1案内部及び第2案内部を設けることにより、糸捕捉ガイドにボビンの軸方向の力を付与する1つの駆動部で、糸捕捉ガイドを、ボビンの軸方向及び第2方向に移動させることができる。これにより、糸捕捉ガイドをボビンの軸方向に移動させるための駆動部と、糸捕捉ガイドを第2方向に移動させるための駆動部とを別々に設ける場合と比較して、装置の構成を簡単にすることができる。
第3の発明に係る紡糸引取機は、第2の発明に係る紡糸引取機において、前記糸捕捉ガイドは、前記ボビンの軸方向に移動可能に支持されているとともに、前記ボビンの軸方向と平行な揺動軸を中心に揺動可能に支持され、前記第2案内部は、前記糸寄せ位置から前記捕捉位置に移動する前記糸捕捉ガイドを、前記揺動軸を中心に揺動させるように案内する。
本発明によると、糸捕捉ガイドを、ボビンの軸方向と平行な揺動軸を中心に揺動させることによって第2方向に移動させることができる。
第4の発明に係る紡糸引取機は、第2又は第3の発明に係る紡糸引取機において、前記糸捕捉ガイドが、前記第1案内部及び前記第2案内部によって案内される被案内部を有し、前記第1案内部は、前記ボビンの軸方向と平行に延び、前記被案内部を案内する第1案内経路を有し、前記第2案内部は、前記第2方向に前記第1案内経路とずれて配置され、前記ボビンの軸方向の互いに離れた2か所において前記第1案内経路と接続され、前記被案内部を案内する第2案内経路を有する。
本発明によると、糸捕捉ガイドを捕捉位置から糸寄せ位置に移動させるときに、被案内部を、ボビンの軸方向と平行に延びた第1案内経路に沿って案内することにより、糸捕捉ガイドをボビンの軸方向に平行移動させることができる。一方、糸捕捉ガイドを糸寄せ位置から捕捉位置に移動させるときに、被案内部を、第1案内経路から第1方向にずれた第2案内経路に沿って案内することにより、糸捕捉ガイドを揺動させて糸外し位置に移動させることができる。
第5の発明に係る紡糸引取機は、第4の発明に係る紡糸引取機において、前記第1案内経路の、前記2か所の前記第2案内経路との接続部分のうち、前記糸寄せ位置側の接続部分に配置され、前記第1案内経路を前記ボビンの軸方向に仕切る仕切り部をさらに備え、前記仕切り部は、片持ち支持されることによって弾性変形可能となっており、前記ボビンの軸方向において、前記糸寄せ位置側への弾性変形が許容され、且つ、前記捕捉位置側への弾性変形が規制されるように構成されている。
本発明では、被案内部が、第1案内経路を捕捉位置側から糸寄せ位置側に移動するときには、被案内部は、仕切り部を弾性変形させて、第1案内経路の仕切り部が配置された部分を通過することができる。これにより、糸捕捉ガイドを捕捉位置から糸寄せ位置に移動させるときには、被案内部を第1案内経路に沿って案内することができる。一方、被案内部が、第1案内経路を糸寄せ位置側から捕捉位置側に移動するときには、被案内部は仕切り部を弾性変形させることができず、第1案内経路の仕切り部が配置された部分を通過することができない。これにより、糸捕捉ガイドを糸寄せ位置から捕捉位置に移動させるときに、被案内部が第2案内経路に沿って案内されずに、第1案内経路に沿って案内されてしまうのを防止することができる。
第6の発明に係る紡糸引取機は、第5の発明に係る紡糸引取機において、前記仕切り部は、先端側に向かうほど、前記ボビンの軸方向において前記糸寄せ位置に近づくように、前記第2方向に対して傾いて延びている。
本発明では、片持ち支持された仕切り部が、先端側に向かうほど、ボビンの軸方向において糸寄せ位置に近づくように、第2方向に対して傾いて延びている。これにより、仕切り部は、糸寄せ位置側には弾性変形しやすく(弾性変形が許容され)、捕捉位置側には弾性変形しにくくなる(弾性変形が規制される)。さらに、本発明では、糸捕捉ガイドを糸寄せ位置から捕捉位置に移動させるときに、被案内部を、傾斜した仕切り部に沿って案内して第2案内経路に進入させることができる。
第7の発明に係る紡糸引取機は、第5又は第6の発明に係る紡糸引取機において、前記第1案内経路に、前記仕切り部と接触して、前記仕切り部の前記ボビンの軸方向における前記捕捉位置側への弾性変形を規制する規制部が設けられている。
本発明によると、第1案内経路に規制部を設けることによって、仕切り部を、糸寄せ位置側への弾性変形が許容され、捕捉位置側への弾性変形が規制されるものとすることができる。
第8の発明に係る紡糸引取機は、第5〜第7のいずれかの発明に係る紡糸引取機において、前記ガイド移動装置が、前記第1案内経路及び前記第2案内経路が形成された第1部材と、前記仕切り部が形成され、前記第1部材に取り外し可能に取り付けられた第2部材と、を備えている。
糸捕捉ガイドを移動させる毎に、仕切り部が被案内部と接触して弾性変形する。そのため、仕切り部は摩耗、破損しやすい。仕切り部が摩耗、破損した場合には、部品の交換が必要となるが、第1案内経路、第2案内経路及び仕切り部が1つの部材に形成されている場合、この部材全体を交換することになる。本発明では、第1案内経路及び第2案内経路が形成された第1部材とは別の第2部材に仕切り部が形成され、第2部材が第1部材に取り外し可能に取り付けられているため、第2部材のみを交換するだけで済む。これにより、紡糸引取機の運用コストを抑えることができる。
第9の発明に係る紡糸引取機は、第4の発明に係る紡糸引取機において、前記ガイド移動装置は、前記糸捕捉ガイドを、前記ボビンの軸方向に移動可能に支持する本体部と、前記ボビンの軸方向における前記第1案内経路の中間部分に位置し、前記本体部に前記第1方向に移動可能に支持され、前記被案内部が前記第1方向の一方側から接触可能な移動部材と、前記移動部材を、前記第1方向の他方側から前記一方側に向けて付勢する付勢部材と、を備え、前記移動部材は、前記第1案内経路の、前記2か所の前記第2案内経路との接続部分の間に位置する、前記第1方向に突出した突出部、を有し、前記突出部の前記第1方向の前記一方側の表面のうち、前記ボビンの軸方向における前記一方側の端を含む部分が、前記ボビンの軸方向の前記他方側に向かうほど、前記第1方向の前記一方側に位置するように傾いた傾斜面となっており、前記突出部の、前記ボビンの軸方向における前記他方側の端面が、前記被案内部を前記第2案内経路に案内するための案内面となっている。
本発明によると、糸捕捉ガイドを捕捉位置から糸寄せ位置に移動させると、被案内部が突出部の第2方向の表面(傾斜面等)に沿って移動する際に、移動部材が被案内部に押圧されることにより、付勢部材の付勢力に逆らって第1方向の他方側に移動し、被案内部が突出部を通り過ぎたときに、移動部材が付勢部材の付勢力により第1方向の一方側に移動して元の位置に戻る。これにより、糸捕捉ガイドをボビンの軸方向に平行移動させることができる。一方、糸捕捉ガイドを糸寄せ位置から捕捉位置に移動させるときには、被案内部が案内面に案内されることで第2案内経路に案内される。そして、被案内部を第2案内経路に沿って案内することにより、糸捕捉ガイドを糸外し位置に移動させることができる。
第10の発明に係る紡糸引取機は、第9の発明に係る紡糸引取機において、前記突出部に、前記突出部の前記表面に沿って移動する前記被案内部が前記第2方向にずれるのを防止するためのずれ防止部が設けられている。
本発明によると、被案内部が、突出部の表面に沿って移動する際に、第2方向にずれて第2案内経路に移動してしまうのを防止することができる。
第11の発明に係る紡糸引取機は、第10の発明に係る紡糸引取機において、前記被案内部の先端部に、前記ボビンの軸方向に延びた溝が形成され、前記ずれ防止部は、前記突出部の前記表面に形成され、前記ボビンの軸方向に延び、前記溝と嵌合可能な突起である。
本発明によると、被案内部の先端部に溝を形成し、突出部の表面に上記溝と嵌合可能な突起を形成することにより、被案内部が、突出部の表面に沿って移動する際に、第2方向にずれて第2案内経路に移動してしまうのを防止することができる。
本発明では、糸捕捉ガイドを、糸外し位置に移動させることによって、糸捕捉ガイドから糸を外すことができる。このとき、糸捕捉ガイドの溝部が第1方向に延びているのに対して、糸外し位置が、ボビンの軸方向及び第1方向の両方と直交する第2方向において、捕捉位置及び糸寄せ位置よりもトラバースガイドから離れた位置であるため、糸外し位置を、トラバースガイドからそれほど大きく離れた位置としなくても、糸捕捉ガイドから糸を外すことができる。これにより、糸捕捉ガイドを第1方向に移動させて糸を外す場合と比較して、糸捕捉ガイドから糸を外すために必要な糸捕捉ガイドの移動距離を短くすることができる。
本発明の実施の形態に係る紡糸引取機の概略構成図である。 図1のトラバース装置の概略構成図である。 (a)が図2の糸寄せ装置の第2方向における中央部における断面図であり、(b)が(a)のB−B線断面図であり、(c)が(b)のC−C線断面図である。 (a)が図2、図3の糸捕捉ガイド及び支持部材の斜視図であり、(b)が(a)の分解斜視図である。 (a)が糸寄せガイドを捕捉位置に位置させた状態の図3(a)相当の図であり、(b)が糸寄せガイドを捕捉位置に位置させた状態の図3(b)相当の図である。 (a)が糸寄せガイドを捕捉位置から糸寄せ位置に移動させるときに、突出部が仕切り部を弾性変形させている状態を示す図3(b)相当の図であり、(b)が糸寄せガイドを糸寄せ位置から捕捉位置に移動させるときに、突出部が仕切り部に案内されている状態を示す図3(b)相当の図である。 棒巻及びバンチ巻きを説明するための図である。 (a)が糸寄せガイドが糸外し位置に位置している状態での図3(b)相当の図であり、(b)が糸寄せガイドが糸外し位置に位置している状態での図3(c)相当の図である。 (a)が、変形例1の糸寄せ装置の図3(a)に対応する図であり、(b)が、(a)の本体から取り外されたカム部材の図であり、(c)が、(a)のカム部材が取り外された本体の図である。 (a)が、変形例1の糸寄せ装置の図3(b)に対応する図であり、(b)が、(a)の本体から取り外されたカム部材の図であり、(c)が、(a)のカム部材が取り外された本体の図である。 (a)が変形例2の図3(a)に対応する図であり、(a)が変形例2の図3(b)に対応する図である。 (a)が糸寄せガイドを捕捉位置に位置させた状態の図11(a)相当の図であり、(b)が糸寄せガイドを捕捉位置に位置させた状態の図11(b)相当の図である。 (a)が、糸寄せガイドを捕捉位置から糸寄せ位置に移動させるときの動作を説明するための図11(a)相当の図であり、(b)が、糸寄せガイドを捕捉位置から糸寄せ位置に移動させるときの動作を説明するための図11(b)相当の図である。 (a)が糸寄せガイドを糸寄せ捕捉位置から糸外し位置に移動させるときの動作を説明するための図11(a)相当の図であり、(b)が糸寄せガイドを糸寄せ捕捉位置から糸外し位置に移動させるときの動作を説明するための図11(b)相当の図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
(紡糸引取装置の概略構成)
図1に示すように、紡糸引取機1は、紡糸装置2から紡出される複数の糸Yをそれぞれ引き取り、複数のボビンBにそれぞれ巻取って複数のパッケージPを形成する。なお、以下では、図1に示すように、紡糸引取機1の上下方向及び前後方向を定義して説明を行う。また、以下では、上下方向及び前後方向と直交する方向(図1の紙面と直交する方向)を左右方向と定義し、図1の紙面と直交する方向における奥側を左方、手前側を右方とする。
紡糸引取機1は、延伸部3、引取ローラ4、5、インターレース6、巻取装置7等を備えている。また、紡糸引取機1の動作は、制御装置8によって制御されている。紡糸装置2では、ギヤポンプ等からなるポリマー供給装置(図示省略)から供給されたポリマーが、紡糸口金から下方に押し出され、複数の糸Yが左右方向に並んだ状態で紡出される。
紡糸装置2から紡出された複数の糸Yは、左右方向に配列された状態で、延伸部3、引取ローラ4、インターレース6、引取ローラ5に沿った糸道を走行する。さらに、複数の糸Yは、引取ローラ5から前後方向に分配された上で、巻取装置7において複数のボビンBにそれぞれ巻き取られる。
延伸部3は、紡糸装置2の下方に配置されている。延伸部3は、保温ボックス10と、この保温ボックス10内に収容された複数の加熱ローラ(図示省略)を有する。延伸部3は、複数の加熱ローラにより、紡糸装置2から紡出された複数の糸Yをそれぞれ加熱しつつ延伸する。なお、延伸部3の上流側には、糸切れが生じた場合などに、巻取を停止するために複数の糸Yを切断するカッター11が配置されている。
延伸部3で延伸された複数の糸Yは、2つの引取ローラ4、5により巻取装置7に送られる。2つの引取ローラ4、5の間には、1本の糸Yを構成する多数のフィラメントを絡ませて集束性を付与するインターレース6が配置されている。インターレース6としては、エアノズルから噴射した空気流によってフィラメントを交絡させる構成のものを好適に採用できる。
巻取装置7は、2本のボビンホルダ22、接触ローラ26等を備えている。各ボビンホルダ22は、前後方向に長尺であり、その軸方向に沿って複数のボビンBが並べて装着される。巻取装置7は、ボビンホルダ22を回転させることによって、引取ローラ5から送られてきた複数の糸Yを、複数のボビンBに同時に巻き取り、複数のパッケージPを形成する。接触ローラ26は、複数のパッケージPの表面に接触してパッケージPに所定の接圧を付与し、パッケージPの形状を整えるとともに、パッケージPの表面速度と略同一の表面速度で回転して、糸YをパッケージPに送り出している。
(巻取装置)
次に、巻取装置7の構成について説明する。図1に示すように、巻取装置7は、ターレット21、2本のボビンホルダ22、支持枠体23、接触ローラ26、トラバース装置27等を備えている。
ターレット21は、円板状の部材であり、前後方向と平行な軸21aを中心に、モータ(図示省略)によって回転駆動される。ターレット21には、長尺な円筒状の2本のボビンホルダ22が、前後方向に延びる姿勢で片持ち支持されている。また、2本のボビンホルダ22は、ターレット21の回転中心に対して互いに対称な2つの位置に取り付けられている。各ボビンホルダ22は、前後方向と平行な軸22aを中心に、モータ(図示省略)によって回転駆動される。また、ターレット21が回転することにより、2本のボビンホルダ22が、上側の巻取位置と下側の退避位置との間で切り換え可能となっている。
各ボビンホルダ22は、その軸方向に並ぶ複数(図1では8個)のボビン装着部30を有する。これらの複数のボビン装着部30に複数のボビンBがそれぞれ装着される。そして、上側の巻取位置に位置しているボビンホルダ22がモータ(図示省略)によって回転駆動されることにより、複数のボビンBにそれぞれ糸Yが巻き取られてパッケージPが形成される。上側の巻取位置のボビンホルダ22に複数のパッケージPが形成されたら、ターレット21の回転により、パッケージPを形成するボビンホルダ22が切り換えられる。
支持枠体23は、ボビンホルダ22の軸方向(前後方向)に延びる長尺なフレーム状の部材である。支持枠体23の下部には、前後方向に長尺のローラ支持部材37が、支持枠体23に対して上下に移動可能に取り付けられている。
ローラ支持部材37には、ボビンホルダ22の軸方向に沿って延びる接触ローラ26が回転自在に支持されている。この接触ローラ26は、巻取位置にあるボビンホルダ22に形成された複数のパッケージPの表面に接触して、パッケージPの回転に伴って、パッケージPの表面速度と略同一の表面速度で回転する。これにより、形成途中のパッケージPには、接触ローラ26によって所定の接圧が付与される。ここで、接触ローラ26を、パッケージPの回転に伴って回転する構成とする代わりに、モータ(図示せず)によって回転駆動される構成としてもよい。
また、ローラ支持部材37には、複数の支点ガイド35と、複数のトラバース装置27とが設けられている。複数の支点ガイド35は、ボビンホルダ22の複数のボビン装着部30にそれぞれ対応して配置されている。
(綾振り装置)
複数のトラバース装置27は、複数の支点ガイド35に対応して配置され、対応する支点ガイド35の下方に位置している。複数のトラバース装置27は、それぞれ、対応するボビンBに巻き取る糸Yを前後方向に綾振りする。
各トラバース装置27は、図2、図3に示すように、トラバースガイド41と、2枚の羽根ガイド42とを備えている。トラバースガイド41は、前後方向、及び、前後方向と直交する第1方向に延びた、前後方向に長尺な板状の部材である。ここで、第1方向は、上方に向かうほど左方に向かうように、上下方向に対して傾いた方向である。綾振りされる糸Yは、トラバースガイド41の第1方向における一方の端部に接触している。トラバースガイド41は、綾振りされる糸Yを前後方向に案内するためのものである。2枚の羽根ガイド42は、前後方向及び第1方向の両方と直交する第2方向に互いに重なっているとともに、トラバースガイド41と第2方向に重なっている。2枚の羽根ガイド42は、第2方向と平行な軸を中心に互いに反対方向に回転する。これにより、トラバースガイド41に接触した糸Yは、一方の羽根ガイド42によって前方に移動され、綾振り範囲の前側の端部に到達したときに、他方の羽根ガイド42に受け渡される。他方の羽根ガイド42に受け渡された糸Yは、他方の羽根ガイド42によって後方に移動され、綾振り範囲の後側の端部に到達したときに、一方の羽根ガイド42に受け渡される。そして、以下、同様の動作が繰り返されることにより、糸Yは、支点ガイド35を中心に綾振り範囲Rで前後方向に綾振りされる。なお、2枚の羽根ガイド42によって糸を綾振りする構成については、例えば、特許文献1等にも記載されているように公知のものであるため、ここでは、これ以上の詳細な説明を省略する。
(糸寄せ装置)
また、図2、図3に示すように、各トラバース装置27には、糸寄せ装置50が設けられている。糸寄せ装置50は、巻取位置に位置するボビンホルダ22に装着されたボビンBへの糸Yの巻取の完了後、糸Yを巻き取るボビンBを切り換える際に、糸Yを、トラバース装置27から外して、綾振り範囲Rよりも前方(本発明の「ボビンの軸方向における他方側」)の糸寄せ位置に寄せるためのものである。
糸寄せ装置50は、図2〜図4に示すように、糸捕捉ガイド51と、糸捕捉ガイド51を案内するための案内部材52と、糸捕捉ガイド51を移動させるための駆動部であるシリンダ53とを有している。なお、本実施の形態では、案内部材52とシリンダ53とを合わせたものが、本発明の「ガイド移動装置」に相当する。また、図3(b)では、トラバースガイド41及び羽根ガイド42の図示を省略している。
糸捕捉ガイド51は、捕捉部51aと挿通部51bとを有する。捕捉部51aはトラバースガイド41の、第2方向における2枚の羽根ガイド42と反対側に配置され、トラバースガイド41の、第1方向における一方側の端部と重なるように配置されている。捕捉部51aには、溝部56が形成されている。溝部56は、第1方向に延びており、第2方向の両端、及び、第1方向の他方側の端が開口している。また、捕捉部51aの後側(本発明の「ボビンの軸方向の一方側」)の端面は、第1方向の他方側に向かうほど、前後方向において溝部56に近づくように、第1方向に対して傾いて延びた傾斜面57となっている。
挿通部51bは、前後方向を軸方向とする略円柱形状に構成され、前後方向から案内部材52に挿通されている。これにより、糸捕捉ガイド51は、案内部材52により、前後方向に移動可能に支持されているとともに、挿通部51bの軸を中心に揺動可能に支持されている。また、挿通部51bの第2方向におけるトラバースガイド41側の端部のうち、前後方向における前側の端部に、捕捉部51aの第1方向における他方側の端部が固定されている。また、挿通部51bの第1方向における他方側の端部のうち、前後方向における前側の端部には、挿通部51bの径方向の外側に突出した被案内部58が設けられている。また、挿通部51bの後側の端部には、シリンダ53が取り付けられている。シリンダ53を駆動すると、糸捕捉ガイド51に前後方向の力が付与される。
案内部材52は、前後方向に延びた筒状の部材である。案内部材52には、第2方向におけるトラバースガイド41側の端部に、前後方向に延び、案内部材52の前端部において開口したスリット61が形成されている。スリット61は、糸捕捉ガイド51の、捕捉部51aと挿通部51bとの接続部分を通すためのものである。また、案内部材52には、第1方向における糸Yの綾振り位置と反対側の端部に、被案内部58を案内するための案内溝62が形成されている。
(案内溝)
案内溝62は、第1案内溝62a(本発明の「第1案内経路」)と、第2案内溝62b(本発明の「第2案内経路」)とを有する。第1案内溝62aは、前後方向とほぼ平行に延びている。第2案内溝62bは、第1案内溝62aから、第2方向におけるトラバースガイド41側にずれて配置されている。また、第2案内溝62bは、前後方向における互いに離れた2か所において、第1案内溝62aと接続されている。また、第2案内溝62bの、上記2か所の第1案内溝62aとの接続部分のうち、前側の接続部分は、後側に向かうほど第2方向において第1案内溝62aから離れるように、前後方向に対して傾いて延びている。また、後側の接続部分は、前側に向かうほど第2方向において第1案内溝62aから離れるように前後方向に対して傾いて延びている。また、第2案内溝62bの、前後方向の上記2か所の第1案内溝62aとの接続部分の間に位置する部分は、前後方向に延び、隔壁63によって第1案内溝62aと隔てられている。
第1案内溝62aの上記2か所の第2案内溝62bとの接続部分のうち、前側の接続部分には、仕切り部64が設けられている。仕切り部64は、第1案内溝62aを前後方向に仕切っている。また、仕切り部64は、隔壁63に片持ち支持されることによって、弾性変形可能となっている。また、仕切り部64は、先端側(隔壁63に支持されているのと反対側)に向かうほど、前後方向において糸寄せ位置に近づくように、第2方向に対して前側に傾いて配置されている。これにより、仕切り部64は、前側には弾性変形しやすい(弾性変形が許容される)が、後側には弾性変形しにくい(弾性変形が規制される)。また、第1案内溝62aの第2方向における第2案内溝62bと反対側の壁面には、後側へ弾性変形しようとする仕切り部64と接触することで、仕切り部64の後側への弾性変形を規制する規制部62cが設けられている。
(ボビン交換時の動作)
次に、ボビンBへの糸Yの巻取が完了し、糸Yを巻き取るボビンBを交換するときの動作について説明する。ここで、ボビンBへの糸Yの巻取中には、図2、図3(a)〜(c)に示すように、糸捕捉ガイド51は、綾振り範囲Rよりも前方の糸寄せ位置に位置している。また、この状態では、被案内部58は、第1案内溝62aの前側の端部に位置している。
ボビンBへの糸Yの巻取が完了したときには、ターレット21を回転させて、2本のボビンホルダ22の位置を入れ換える。続いて、シリンダ53を駆動して糸捕捉ガイド51を後方に移動させることにより、図5(a)、(b)に示すように、糸捕捉ガイド51を綾振り範囲R内の捕捉位置まで移動させる。なお、糸捕捉ガイド51を糸寄せ位置から捕捉位置に移動させるときには、被案内部58が第2案内溝62bに進入することで、糸捕捉ガイド51が揺動して糸外し位置を通過するが、このときの糸捕捉ガイド51の揺動には特別な意味がないため、ここでは、詳細な説明を省略する。
そして、糸捕捉ガイド51を捕捉位置に位置させると、綾振りされている糸Yが前側に移動するときに、傾斜面57に案内されて後側から溝部56に導入される。これにより、糸Yが糸捕捉ガイド51に捕捉される。
続いて、シリンダ53を駆動して糸捕捉ガイド51を前方に移動させることにより、糸捕捉ガイド51を糸寄せ位置まで移動させる。このとき、被案内部58は、第1案内溝62aに案内される。第1案内溝62aには、仕切り部64が設けられているが、上述したように、仕切り部64は、前側に弾性変形しやすくなっているため、図6(a)に示すように、被案内部58は、仕切り部64を前方に弾性変形させて、第1案内溝62aの仕切り部64が配置された部分を通過する。そして、被案内部58が前後方向と平行に延びた第1案内溝62aに案内されるときには、糸捕捉ガイド51は、揺動することなく平行移動する。これにより、糸捕捉ガイド51は、糸Yを捕捉したまま糸寄せ位置まで移動する。
そして、糸捕捉ガイド51を糸寄せ位置に位置させた状態に保持させることにより、図7に示すように、ボビンBの前側の端部に棒巻Sを形成する。そして、棒巻Sの形成後、シリンダ53により糸捕捉ガイド51を後方に移動させる。このとき、被案内部58は、まず、第1案内溝62aの仕切り部64よりも前側の部分に案内される。これにより、糸捕捉ガイド51は、糸Yを捕捉したまま後方に平行移動し、このとき、ボビンBには、棒巻Sが形成された部分と糸Yを巻き取る部分(図7の一点鎖線で示した部分)との間に、らせん状のバンチ巻きTが形成される。
糸捕捉ガイド51がさらに後方に移動すると、被案内部58が仕切り部64に接触する。仕切り部64は、後側には弾性変形しにくく、規制部62cにより後側への弾性変形が規制されている。また、仕切り部64は、第2方向に対して前側に傾いて延びている。そのため、図6(b)に示すように、仕切り部64に接触した被案内部58は、第1案内溝62aの仕切り部64が配置された部分を通過せず、仕切り部64に案内されて第2案内溝62bに進入し、第2案内溝62bに案内される。これにより、図8(a)、(b)に示すように、被案内部58が、第2方向におけるトラバースガイド41側に移動し、糸捕捉ガイド51が揺動する。このとき、捕捉部51aがトラバースガイド41から第2方向に離れて、糸Yが溝部56から抜ける。すなわち、糸捕捉ガイド51から糸Yが外れる。糸捕捉ガイド51から外れた糸Yは、羽根ガイド42に捕捉され、トラバース装置27によって綾振りされつつボビンBに巻き取られる。ここで、図8(a)、(b)に示す、糸Yが外れるときの糸捕捉ガイド51の位置が、本発明の糸外し位置に相当する。なお、図8(a)では、被案内部58や案内溝62を見やすくするために、糸捕捉ガイド51の捕捉部51aの図示を省略している。そして、糸捕捉ガイド51から糸Yが外れた後、シリンダ53を駆動して糸捕捉ガイド51を前方に移動させることにより、糸捕捉ガイド51を糸寄せ位置に戻す。
以上に説明した実施の形態では、糸捕捉ガイド51の溝部56が形成された捕捉部51aを、捕捉位置及び糸寄せ位置よりも、トラバースガイド41から第2方向に離れた糸外し位置に移動させることにより、糸捕捉ガイド51から捕捉した糸Yを外している。ここで、本発明とは異なり、糸捕捉ガイド51をトラバースガイド41から第1方向の一方側に移動させて糸捕捉ガイド51から糸Yを外すことも考えられる。しかしながら、この場合には、溝部56の、第1方向における他方側の開口が、トラバースガイド41よりも第1方向の一方側にくるまで、糸捕捉ガイド51を第1方向の一方側に移動させる必要がある。そのため、糸捕捉ガイド51から糸Yを外すのに必要な、糸捕捉ガイド51の移動距離が長くなってしまう。これに対して、本実施の形態のように、糸捕捉ガイド51を第2方向に移動させることによって糸Yを外す場合には、糸捕捉ガイド51をそれほど大きくトラバースガイド41から離さなくても、糸捕捉ガイド51から糸Yが外れる。したがって、本実施の形態では、糸捕捉ガイド51を第1方向に移動させて、糸捕捉ガイド51から糸Yを外す場合と比較して、糸捕捉ガイド51から糸Yを外すために必要な糸捕捉ガイド51の移動距離を短くすることができる。また、本実施の形態では、糸捕捉ガイド51から糸Yを外すときに、糸捕捉ガイド51を第1方向に大きく移動させる必要がないため、第1方向に装置を小型化することができる。
また、本実施の形態では、糸捕捉ガイド51を捕捉位置から糸寄せ位置に移動させるときには、シリンダ53により糸捕捉ガイド51を前方に移動させ、被案内部58を第1案内溝62aに沿って案内することにより、糸捕捉ガイド51を平行移動させる。一方、糸捕捉ガイド51を糸寄せ位置から捕捉位置に移動させるときには、シリンダ53により糸捕捉ガイド51を後方に移動させ、被案内部58を第2案内溝62bに沿って案内することにより、糸捕捉ガイド51を揺動させて、捕捉位置及び糸寄せ位置よりもトラバースガイド41から第2方向に離れた糸外し位置に移動させる。すなわち、本実施の形態では、糸捕捉ガイド51に前後方向の力を付与する1つのシリンダ53を用いて、糸捕捉ガイド51を前後方向及び第2方向に移動させている。これにより、糸捕捉ガイド51を前後方向に移動させるための駆動部と、第2方向に移動させるための駆動部とを別々に設ける場合と比較して、装置の構成を簡単にすることができる。
また、本実施の形態では、第1案内溝62aを前後方向に仕切る仕切り部64が、隔壁63によって片持ち支持され、上述したように第2方向に対して前側に傾いて延びていることにより、前側には弾性変形しやすく、後側には弾性変形しにくくなっている。さらに、第1案内溝62aに、仕切り部64の後側への弾性変形を規制する規制部62cが設けられている。これにより、糸捕捉ガイド51が捕捉位置から糸寄せ位置に移動するときには、被案内部58は、仕切り部64を前側に弾性変形させて、第1案内溝62aの仕切り部64が配置された部分を通過する。一方、糸捕捉ガイド51が糸寄せ位置から捕捉位置に移動するときには、被案内部58は、仕切り部64を後側に弾性変形させることができないため、第1案内溝62aの仕切り部64が配置された部分を通過しない。これにより、糸捕捉ガイド51を糸寄せ位置から捕捉位置に移動させる際に、被案内部58が第1案内溝62aに案内されてしまうのを防止することができる。さらに、このとき、仕切り部64が第2方向に対して前側に傾いて延びているため、被案内部58を、仕切り部64に沿って案内して、第2案内溝62bに進入させることができる。
次に、本実施の形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。
上述の実施の形態では、案内部材52が、案内溝62、隔壁63及び仕切り部64等が形成された1つの部材によって構成されていたが、これには限られない。変形例1では、図9(a)〜(c)、図10(a)〜(c)に示すように、案内部材101が、本体102(本発明の「第1部材」)にカム部材103(本発明の「第2部材」)が取り付けられた構造となっている。カム部材103は、略矩形の板状の部材であり、本体102に取り外し可能に取り付けられている。カム部材103の第1方向における一方側の面には、隔壁63と、仕切り部64と、凹部104とが形成されている。凹部104は、案内溝62のうち、隔壁63及び仕切り部64の近傍の部分の、第1方向における他方側の端部を形成する。本体102には、案内部材52(図3(a)参照)から、カム部材103に対応する部分を除いた構造となっている。また、本体102には、第1方向における他方側の端部に、カム部材103を収容するための収容部105が形成されている。
上述の実施の形態のように、糸捕捉ガイド51を前後方向に移動させたときには、仕切り部64は、被案内部58によって弾性変形されたり、被案内部58と擦れて被案内部58を第2案内溝62bに案内したりする。そのため、仕切り部64は、摩耗したり、破損したりしやすい。仕切り部64が摩耗したり、破損したりすると、部品の交換が必要となるが、上述の実施の形態の場合、仕切り部64を有する案内部材52全体を交換する必要がある。これに対して、本変形例では、案内部材101のうち、仕切り部64等が形成されたカム部材103のみを交換すればよく、本体102を交換する必要がない。これにより、本変形例では、紡糸引取機の運用コストを抑えることができる。
また、変形例1では、カム部材103に、隔壁63及び仕切り部64に加えて、凹部104が形成されていたが、これには限られない。カム部材103は、凹部104が形成されておらず、カム部材103が案内溝62の第1方向の他方側の壁を形成するものであってもよい。
また、上述の実施の形態では、第1案内溝62aに、仕切り部64の後側への弾性変形を規制するための規制部62cが設けられていたが、規制部62cは設けられていなくてもよい。この場合でも、上述したように、仕切り部64は、先端側に向かうほど、前後方向において糸寄せ位置に近づくように、第2方向に対して前側に傾いて延びていることにより、前側には弾性変形しやすいが、後側には弾性変形しにくい。したがって、仕切り部64にある程度の剛性があれば、規制部62cがなくても、被案内部58が前側から仕切り部64に接触したときに、仕切り部64が、被案内部58を通過させるほどには後側に弾性変形することがなく、被案内部58は、仕切り部64により第2案内溝62bに案内される。
また、上述の実施の形態では、仕切り部64が、先端側に向かうほど、前後方向において糸寄せ位置に近づくように、第2方向に対して前側に傾いて延びていたが、これには限られない。仕切り部64は、第2方向と平行に延びていてもよい。あるいは、仕切り部64は、先端側に向かうほど、前後方向において捕捉位置に近づくように第2方向に対して後側に傾いて延びていてもよい。これらの場合でも、第1案内溝62aに仕切り部64の後側への弾性変形を規制する規制部62cが設けられていれば、糸捕捉ガイド51を糸寄せ位置から捕捉位置に移動させるときに、被案内部58が第1案内溝62aの仕切り部64が配置された部分を通過してしまうことはない。ただし、これらの場合には、糸捕捉ガイド51が糸寄せ位置から捕捉位置に向けて後方に移動するときに、被案内部58を案内して第2案内溝62bに進入させるための構成が別途必要となる。
また、仕切り部64を、先端側に向かうほど、前後方向において糸寄せ位置に近づくように、第2方向に対して前側に傾いて延びるように配置することや、仕切り部64の後側のへの弾性変形を規制する規制部62cを設けること以外の構成によって、仕切り部64を、前側への弾性変形が許容され、後側への弾性変形が規制されるものとしてもよい。
また、上述の実施の形態では、第1案内溝62aに仕切り部64を設けたが、これには限られない。仕切り部64とは別の構成によって、糸捕捉ガイド51を捕捉位置から糸寄せ位置に移動させるときには、被案内部58が、第1案内溝62aに案内され、糸捕捉ガイド51を糸寄せ位置から捕捉位置に移動させるときには、被案内部58が第2案内溝62bに案内されるようにしてもよい。
例えば、変形例2では、図11(a)、(b)に示すように、糸寄せ装置110は、糸捕捉ガイド111と、糸捕捉ガイド111を案内するための案内部材112と、糸捕捉ガイド111を移動させるための駆動部であるシリンダ113とを有している。なお、変形例2では、案内部材112とシリンダ113とを合わせたものが、本発明の「ガイド移動装置」に相当する。また、図11(b)では、トラバースガイド41及び羽根ガイド42の図示を省略している。
糸捕捉ガイド111は、捕捉部111aと挿通部111bとを有する。捕捉部111aはトラバースガイド41の、第2方向における2枚の羽根ガイド42と反対側に配置され、トラバースガイド41の、第1方向における一方側の端部と重なるように配置されている。捕捉部111aには、溝部116が形成されている。溝部116は、第1方向に延びており、第2方向の両端、及び、第1方向の他方側の端が開口している。また、捕捉部111aの後側(本発明の「ボビンの軸方向の一方側」)の端面は、第1方向の他方側に向かうほど、前後方向において溝部116に近づくように、第1方向に対して傾いて延びた傾斜面117となっている。
挿通部111bは、前後方向を軸方向とする略円柱形状に構成され、前後方向から案内部材112(具体的には、後述の本体部121)に挿通されている。これにより、糸捕捉ガイド111は、案内部材112により、前後方向に移動可能に支持されているとともに、挿通部111bの軸を中心に揺動可能に支持されている。また、挿通部111bの第2方向におけるトラバースガイド41側の端部のうち、前後方向における前側の端部に、捕捉部111aの第1方向における他方側の端部が固定されている。また、挿通部111bの第1方向における他方側の端部のうち、前後方向における前側の端部には、挿通部111bの径方向の外側に突出した被案内部118が設けられている。被案内部118は、略円柱形状に形成されている。また、被案内部118の先端部には、前後方向に延びた溝118aが形成されている。また、挿通部111bの後側の端部には、シリンダ113が取り付けられている。シリンダ113を駆動すると、糸捕捉ガイド111に前後方向の力が付与される。
案内部材112は、本体部121と移動部材122とバネ123(本発明の「付勢部材」)とを備えている。本体部121は、前後方向に延びた筒状の部材である。本体部121には、第2方向におけるトラバースガイド41側の端部に、前後方向に延び、案内部材112の前端部において開口したスリット124が形成されている。スリット124は、糸捕捉ガイド111の、捕捉部111aと挿通部111bとの接続部分を通すためのものである。
また、本体部121の第1方向における他方側の端部には、第1方向の一方側の端が開口した凹部121aが形成されている。移動部材122は、凹部121a内に位置し、凹部121aに沿って、第1方向に移動可能に支持されている。バネ123は、凹部121a内に位置し、移動部材122を第1方向の他方側から一方側に向けて付勢している。また、案内部材112には、第1方向における糸Yの綾振り位置と反対側の端部に、被案内部118を案内するための案内溝130が形成されている。
(案内溝)
案内溝130は、第1案内経路130aと、第2案内経路130bとを有する。第1案内経路130aは、前後方向とほぼ平行に延びている。ここで、第1案内経路130aのうち、前後方向の両端部のみが本体部121に形成され、それ以外の部分が移動部材122に形成されている。また、第1案内経路130aの、移動部材122に形成された部分のうち、前後方向の中央部に位置する部分には、第1方向の一方側に突出した突出部132が設けられている。また、突出部132の第1方向の一方側の表面(以下、「先端面」とする)は、前後方向における後端部から中央部にわたる部分が、傾斜面133となっている。傾斜面133は、前側に向かうほど、第1方向の一方側に位置する(トラバースガイド41に近づく)ように、前後方向に対して傾いて延びている。なお、突出部132の先端面のうち傾斜面133以外の部分は、前後方向と平行に延びている。また、突出部132の先端面には、傾斜面133と、傾斜面133の前後方向の両側に隣接する部分とにまたがって前後方向に延びた突起134が形成されている。また、突出部132の前側の端面は、後側に向かうほど、第2方向のトラバースガイド41側に向かうように、前後方向に対して傾いて延びた案内面135となっている。案内面135は、糸捕捉ガイド111の被案内部118を第1案内経路130aから第2案内経路130bに案内するためのものである。
第2案内経路130bは、その全体が移動部材122に形成されている。第2案内経路130bは、第1案内経路130aから、第2方向におけるトラバースガイド41側にずれて配置されている。また、第2案内経路130bは、突出部132のすぐ前側及び後側に位置する2か所において、第1案内経路130aと接続されている。すなわち、突出部132は、前後方向において、第2案内経路130bの上記2か所の第1案内経路130aとの接続部分の間に位置している。また、第2案内経路130bの、上記2か所の第1案内経路130aとの接続部分のうち、前側の接続部分は、後側に向かうほど第2方向において第1案内経路130aから離れるように、前後方向に対して傾いて延びている。また、後側の接続部分は、前側に向かうほど第2方向において第1案内経路130aから離れるように前後方向に対して傾いて延びている。
(ボビン交換時の動作)
次に、ボビンB(図1参照)への糸Yの巻取が完了し、糸Yを巻き取るボビンBを交換するときの動作について説明する。ここで、ボビンBへの糸Yの巻取中には、図11(a)、(b)に示すように、糸捕捉ガイド111は、綾振り範囲Rよりも前方の糸寄せ位置に位置している。また、この状態では、被案内部118は、第1案内経路130aの前側の端部に位置している。
ボビンBへの糸Yの巻取が完了したときには、ターレット21(図1参照)を回転させて、2本のボビンホルダ22(図1参照)の位置を入れ換える。続いて、シリンダ113を駆動して糸捕捉ガイド111を後方に移動させることにより、図12(a)、(b)に示すように、糸捕捉ガイド111を綾振り範囲R内の捕捉位置まで移動させる。なお、糸捕捉ガイド111を糸寄せ位置から捕捉位置に移動させるときには、被案内部118が第2案内経路130bに進入することで、糸捕捉ガイド111が揺動して糸外し位置を通過するが、このときの糸捕捉ガイド111の揺動には特別な意味がないため、ここでは、詳細な説明を省略する。
そして、糸捕捉ガイド111を捕捉位置に位置させると、綾振りされている糸Yが前側に移動するときに、傾斜面117に案内されて後側から溝部116に導入される。これにより、糸Yが糸捕捉ガイド111に捕捉される。
続いて、シリンダ113を駆動して糸捕捉ガイド111を前方に移動させることにより、糸捕捉ガイド111を糸寄せ位置まで移動させる。このとき、被案内部118は、第1案内経路130aに案内される。このとき、図13(a)、(b)に示すように、被案内部118は、途中で傾斜面133に沿って案内されるが、このとき、傾斜面133が被案内部118に押圧されることにより、移動部材122は、バネ123の付勢力に逆らって第1方向の他方側に移動する。そして、被案内部118が、突出部132よりも前側まで移動したときに、移動部材122は、被案内部118に押圧されなくなり、バネ123の付勢力によって第1方向の一方側に移動して元の位置に戻る。これにより、糸捕捉ガイド111は、捕捉位置から糸寄せ位置に移動する際に、前後方向に平行移動する。したがって、糸捕捉ガイド111は、糸Yを捕捉したまま糸寄せ位置まで移動する。
また、このとき、被案内部118の先端部に形成された溝118aが、突出部132の先端面に形成された突起134と嵌合する。これにより、被案内部118が第1方向の一方側にずれて、突出部132から第2案内経路130bに移動しまうのを防止することができる。
そして、糸捕捉ガイド51を糸寄せ位置に位置させた状態に保持させることにより、図7に示すように、ボビンBの前側の端部に棒巻Sを形成する。そして、棒巻Sの形成後、シリンダ113により糸捕捉ガイド111を後方に移動させる。このとき、被案内部118は、まず、第1案内経路130aの突出部132よりも前側の部分に案内される。これにより、糸捕捉ガイド111は、糸Yを捕捉したまま後方に平行移動し、このとき、ボビンBには、棒巻Sが形成された部分と糸Yを巻き取る部分(図7の一点鎖線で示した部分)との間に、らせん状のバンチ巻きTが形成される。
糸捕捉ガイド111がさらに後方に移動すると、被案内部118が案内面135と接触する。また、案内面135は、第2方向に対して前側に傾いて延びている。そのため、図14(a)、(b)に示すように、被案内部118は、案内面135に案内されて第2案内経路130bに進入し、第2案内経路130bに案内される。これにより、被案内部118が、第2方向におけるトラバースガイド41側に移動し、糸捕捉ガイド111が揺動する。このとき、捕捉部111aがトラバースガイド41から第2方向に離れて、糸Yが溝部116から抜ける。すなわち、糸捕捉ガイド111から糸Yが外れる。糸捕捉ガイド111から外れた糸Yは、羽根ガイド42に捕捉され、トラバース装置27によって綾振りされつつボビンBに巻き取られる。ここで、図14(a)、(b)に示す、糸Yが外れるときの糸捕捉ガイド51の位置が、本発明の糸外し位置に相当する。なお、図14(a)では、被案内部118や案内溝130を見やすくするために、糸捕捉ガイド111の捕捉部111aの図示を省略している。そして、糸捕捉ガイド111から糸Yが外れた後、シリンダ113を駆動して糸捕捉ガイド111を前方に移動させることにより、糸捕捉ガイド111を糸寄せ位置に戻す。
変形例2では、糸捕捉ガイド111の溝部116が形成された捕捉部111aを、捕捉位置及び糸寄せ位置よりも、トラバースガイド41から第2方向に離れた糸外し位置に移動させることにより、糸捕捉ガイド111から捕捉した糸Yを外している。変形例2のように、糸捕捉ガイド111を第2方向に移動させることによって糸Yを外す場合には、糸捕捉ガイド111をそれほど大きくトラバースガイド41から離さなくても、糸捕捉ガイド111から糸Yが外れる。したがって、変形例2では、糸捕捉ガイド111を第1方向に移動させて、糸捕捉ガイド111から糸Yを外す場合と比較して、糸捕捉ガイド111から糸Yを外すために必要な糸捕捉ガイド111の移動距離を短くすることができる。また、変形例2では、糸捕捉ガイド111から糸Yを外すときに、糸捕捉ガイド111を第1方向に大きく移動させる必要がないため、第1方向に装置を小型化することができる。
また、本実施の形態では、糸捕捉ガイド111を捕捉位置から糸寄せ位置に移動させるときには、シリンダ113により糸捕捉ガイド111を前方に移動させ、被案内部118を第1案内経路130aに沿って案内することにより、糸捕捉ガイド111を平行移動させる。一方、糸捕捉ガイド111を糸寄せ位置から捕捉位置に移動させるときには、シリンダ113により糸捕捉ガイド111を後方に移動させ、被案内部118を第2案内経路130bに沿って案内することにより、糸捕捉ガイド111を揺動させて、捕捉位置及び糸寄せ位置よりもトラバースガイド41から第2方向に離れた糸外し位置に移動させる。すなわち、変形例2では、糸捕捉ガイド111に前後方向の力を付与する1つのシリンダ113を用いて、糸捕捉ガイド111を前後方向及び第2方向に移動させている。これにより、糸捕捉ガイド111を前後方向に移動させるための駆動部と、第2方向に移動させるための駆動部とを別々に設ける場合と比較して、装置の構成を簡単にすることができる。
また、上述の実施の形態では、糸捕捉ガイド51を捕捉位置から糸寄せ位置に移動させる際に、仕切り部64を変形させる構成となっているのに対して、変形例2では、糸捕捉ガイド111を捕捉位置から糸寄せ位置に移動させる際に、移動部材122をバネ123の付勢力に逆らって第1方向の他方側に移動させる構成となっており、このとき、バネ123は変形するが移動部材122が弾性変形することはない。したがって、変形例2の場合の糸寄せ装置110は、耐久性の高いものとなる。
また、変形例2では、糸捕捉ガイド111の被案内部118の先端部に溝118aを形成し、突出部132の先端面に溝118aと嵌合可能な突起134を形成することによって、被案内部118が第2方向にずれて、突出部132から第2案内経路130bに移動してしまうのを防止したが、これには限られない。例えば、突出部132の先端面の第2方向におけるトラバースガイド41側の縁部に、第1方向に突出するとともに前後方向に延びて、被案内部118の第2方向におけるトラバースガイド41側にずれるのを防止するずれ防止部を設けてもよい。さらには、被案内部118が第2方向にずれて、突出部132から第2案内経路130bに移動してしまうのを防止するための構成は設けられていなくてもよい。
また、変形例2では、移動部材122に、第1案内経路130aのうち、突出部132によって形成される部分以外の部分、及び、第2案内経路130bが形成されていたが、これには限られない。移動部材122には、少なくとも第1案内経路130aのうち突出部132によって形成される部分が設けられていればよく、案内溝130のそれ以外の部分は、本体部121に形成されていてもよい。
また、上述の実施の形態では、糸捕捉ガイド51が捕捉位置から糸寄せ位置に移動するときに、被案内部58を第1案内溝62aに沿って案内することによって、糸捕捉ガイド51を前後方向に平行移動させ、糸捕捉ガイド51が糸寄せ位置から捕捉位置に移動するときに、被案内部58を第2案内溝62bに沿って案内することによって、糸捕捉ガイド51を揺動させて、糸外し位置を通過するように案内したが、これには限られない。第1案内溝62aとは別の構成の第1案内部により、糸捕捉ガイド51が捕捉位置から糸寄せ位置に移動するときに、糸捕捉ガイド51を前後方向に平行移動させるように、糸捕捉ガイド51を案内してもよい。また、第2案内溝62bとは別の構成の第2案内部により、糸捕捉ガイド51が糸寄せ位置から捕捉位置に移動するときに、糸捕捉ガイド51が糸外し位置を通過するように、糸捕捉ガイド51を案内してもよい。この場合、第1、第2案内部は、被案内部58を案内するものであることにも限られない。例えば、糸捕捉ガイド51に被案内部58がなく、第1、第2案内部は、糸捕捉ガイド51の被案内部58以外の部分を案内するものであってもよい。
また、上述の実施の形態では、糸捕捉ガイド51を、挿通部51bを中心に揺動させることによって、捕捉部51aを第2方向にトラバースガイド41から離すようにしたが、これには限られない。例えば、挿通部51bを前後方向及び第2方向に平行移動可能に支持し、糸捕捉ガイド51が糸寄せ位置から捕捉位置に向かって後方に移動するときに、挿通部51bを第2方向に案内することで、糸捕捉ガイド51全体を第2方向にトラバースガイド41から離れるようにしてもよい。
また、上述の実施の形態では、糸捕捉ガイド51の被案内部58を案内するための第1案内溝62a及び第2案内溝62bを設けることで、糸捕捉ガイド51に前後方向の力を付与する1つのシリンダ53を用いて、糸捕捉ガイド51を前後方向及び第2方向に移動させることができるようにしたが、これには限られない。例えば、被案内部58や案内溝62がなく、糸捕捉ガイド51を前後方向に移動させるための駆動部と、糸捕捉ガイド51を揺動させるための駆動部とが、別々に設けられていてもよい。
また、上述の実施の形態では、捕捉位置を綾振り範囲Rよりも前方の位置とし、ボビンBの前側の端部に棒巻S及びバンチ巻きTが形成されるようにしたが、これには限られない。捕捉位置を綾振り範囲Rよりも後方の位置とし、ボビンBの後側の端部に棒巻S及びバンチ巻きTが形成されるようにしてもよい。
1 紡糸引取機
7 巻取装置
27 トラバース装置
41 トラバースガイド
51 糸捕捉ガイド
56 溝部
52 案内部材
53 シリンダ
58 被案内部
62 案内溝
62a 第1案内溝
62b 第2案内溝
64 仕切り部
62c 規制部
101 案内部材
102 本体
103 カム部材
111 糸捕捉ガイド
112 案内部材
113 シリンダ
116 溝
117 傾斜面
118 被案内部
118a 溝
121 本体部
122 移動部材
123 バネ
130 案内溝
130a 第1案内経路
130b 第2案内経路
132 突出部
133 傾斜面
134 突起
第4の発明に係る紡糸引取機は、第2又は第3の発明に係る紡糸引取機において、前記糸捕捉ガイドが、前記第1案内部及び前記第2案内部によって案内される被案内部を有し、前記第1案内部は、前記ボビンの軸方向と平行に延び、前記被案内部を案内する第1案内経路を有し、前記第2案内部は、前記第2方向に前記第1案内経路とずれて配置されているとともに、前記第1案内経路の前記ボビンの軸方向の互いに離れた2か所に接続され、前記被案内部を案内する第2案内経路を有する。
本発明によると、糸捕捉ガイドを捕捉位置から糸寄せ位置に移動させるときに、被案内部を、ボビンの軸方向と平行に延びた第1案内経路に沿って案内することにより、糸捕捉ガイドをボビンの軸方向に平行移動させることができる。一方、糸捕捉ガイドを糸寄せ位置から捕捉位置に移動させるときに、被案内部を、第1案内経路から第方向にずれた第2案内経路に沿って案内することにより、糸捕捉ガイドを揺動させて糸外し位置に移動させることができる。
本発明によると、糸捕捉ガイドを捕捉位置から糸寄せ位置に移動させると、被案内部が突出部の第方向の表面(傾斜面等)に沿って移動する際に、移動部材が被案内部に押圧されることにより、付勢部材の付勢力に逆らって第1方向の他方側に移動し、被案内部が突出部を通り過ぎたときに、移動部材が付勢部材の付勢力により第1方向の一方側に移動して元の位置に戻る。これにより、糸捕捉ガイドをボビンの軸方向に平行移動させることができる。一方、糸捕捉ガイドを糸寄せ位置から捕捉位置に移動させるときには、被案内部が案内面に案内されることで第2案内経路に案内される。そして、被案内部を第2案内経路に沿って案内することにより、糸捕捉ガイドを糸外し位置に移動させることができる。
本発明の実施の形態に係る紡糸引取機の概略構成図である。 図1のトラバース装置の概略構成図である。 (a)が図2の糸寄せ装置の第2方向における中央部における断面図であり、(b)が(a)のB−B線断面図であり、(c)が(b)のC−C線断面図である。 (a)が図2、図3の糸捕捉ガイド及び案内部材の斜視図であり、(b)が(a)の分解斜視図である。 (a)が糸捕捉ガイドを捕捉位置に位置させた状態の図3(a)相当の図であり、(b)が糸捕捉ガイドを捕捉位置に位置させた状態の図3(b)相当の図である。 (a)が糸捕捉ガイドを捕捉位置から糸寄せ位置に移動させるときに、被案 内部が仕切り部を弾性変形させている状態を示す図3(b)相当の図であり、(b)が糸捕捉ガイドを糸寄せ位置から捕捉位置に移動させるときに、被案内部が仕切り部に案内されている状態を示す図3(b)相当の図である。 棒巻及びバンチ巻きを説明するための図である。 (a)が糸捕捉ガイドが糸外し位置に位置している状態での図3(b)相当の図であり、(b)が糸捕捉ガイドが糸外し位置に位置している状態での図3(c)相当の図である。 (a)が、変形例1の糸寄せ装置の図3(a)に対応する図であり、(b)が、(a)の本体から取り外されたカム部材の図であり、(c)が、(a)のカム部材が取り外された本体の図である。 (a)が、変形例1の糸寄せ装置の図3(b)に対応する図であり、(b)が、(a)の本体から取り外されたカム部材の図であり、(c)が、(a)のカム部材が取り外された本体の図である。 (a)が変形例2の図3(a)に対応する図であり、(a)が変形例2の図3(b)に対応する図である。 (a)が糸捕捉ガイドを捕捉位置に位置させた状態の図11(a)相当の図であり、(b)が糸捕捉ガイドを捕捉位置に位置させた状態の図11(b)相当の図である。 (a)が、糸捕捉ガイドを捕捉位置から糸寄せ位置に移動させるときの動作を説明するための図11(a)相当の図であり、(b)が、糸捕捉ガイドを捕捉位置から糸寄せ位置に移動させるときの動作を説明するための図11(b)相当の図である。 (a)が糸捕捉ガイドを糸寄せ位置から糸外し位置に移動させるときの動作を説明するための図11(a)相当の図であり、(b)が糸捕捉ガイドを糸寄せ位置から糸外し位置に移動させるときの動作を説明するための図11(b)相当の図である。
トラバース装置)
複数のトラバース装置27は、複数の支点ガイド35に対応して配置され、対応する支点ガイド35の下方に位置している。複数のトラバース装置27は、それぞれ、対応するボビンBに巻き取る糸Yを前後方向に綾振りする。
案内部材52は、前後方向に延びた筒状の部材である。案内部材52には、第2方向におけるトラバースガイド41側の端部に、前後方向に延び、案内部材52の前端部において開口したスリット61が形成されている。スリット61は、糸捕捉ガイド51の、捕捉部51aと挿通部51bとの接続部分を通すためのものである。また、案内部材52には、第1方向における他方側の端部に、被案内部58を案内するための案内溝62が形成されている。
また、本体部121の第1方向における他方側の端部には、第1方向の一方側の端が開口した凹部121aが形成されている。移動部材122は、凹部121a内に位置し、凹部121aに沿って、第1方向に移動可能に支持されている。バネ123は、凹部121a内に位置し、移動部材122を第1方向の他方側から一方側に向けて付勢している。また、案内部材112には、第1方向における他方側の端部に、被案内部118を案内するための案内溝130が形成されている。
(案内溝)
案内溝130は、第1案内経路130aと、第2案内経路130bとを有する。第1案内経路130aは、前後方向とほぼ平行に延びている。ここで、第1案内経路130aのうち、前後方向の両端部のみが本体部121に形成され、それ以外の部分が移動部材122に形成されている。また、第1案内経路130aの、移動部材122に形成された部分のうち、前後方向の中央部に位置する部分には、第1方向の一方側に突出した突出部132が設けられている。また、突出部132の第1方向の一方側の表面(以下、「先端面」とする)は、前後方向における後端部から中央部にわたる部分が、傾斜面133となっている。傾斜面133は、前側に向かうほど、第1方向の一方側に位置するように、前後方向に対して傾いて延びている。なお、突出部132の先端面のうち傾斜面133以外の部分は、前後方向と平行に延びている。また、突出部132の先端面には、傾斜面133と、傾斜面133の前後方向の両側に隣接する部分とにまたがって前後方向に延びた突起134が形成されている。また、突出部132の前側の端面は、後側に向かうほど、第2方向のトラバースガイド41側に向かうように、前後方向に対して傾いて延びた案内面135となっている。案内面135は、糸捕捉ガイド111の被案内部118を第1案内経路130aから第2案内経路130bに案内するためのものである。
また、このとき、被案内部118の先端部に形成された溝118aが、突出部132の先端面に形成された突起134と嵌合する。これにより、被案内部118が第2方向のトラバースガイド41側にずれて、突出部132から第2案内経路130bに移動しまうのを防止することができる。
そして、糸捕捉ガイド111を糸寄せ位置に位置させた状態に保持させることにより、図7に示すように、ボビンBの前側の端部に棒巻Sを形成する。そして、棒巻Sの形成後、シリンダ113により糸捕捉ガイド111を後方に移動させる。このとき、被案内部118は、まず、第1案内経路130aの突出部132よりも前側の部分に案内される。これにより、糸捕捉ガイド111は、糸Yを捕捉したまま後方に平行移動し、このとき、ボビンBには、棒巻Sが形成された部分と糸Yを巻き取る部分(図7の一点鎖線で示した部分)との間に、らせん状のバンチ巻きTが形成される。
糸捕捉ガイド111がさらに後方に移動すると、被案内部118が案内面135と接触する。また、案内面135は、第2方向に対して前側に傾いて延びている。そのため、図14(a)、(b)に示すように、被案内部118は、案内面135に案内されて第2案内経路130bに進入し、第2案内経路130bに案内される。これにより、被案内部118が、第2方向におけるトラバースガイド41側に移動し、糸捕捉ガイド111が揺動する。このとき、捕捉部111aがトラバースガイド41から第2方向に離れて、糸Yが溝部116から抜ける。すなわち、糸捕捉ガイド111から糸Yが外れる。糸捕捉ガイド111から外れた糸Yは、羽根ガイド42に捕捉され、トラバース装置27によって綾振りされつつボビンBに巻き取られる。ここで、図14(a)、(b)に示す、糸Yが外れるときの糸捕捉ガイド111の位置が、本発明の糸外し位置に相当する。なお、図14(a)では、被案内部118や案内溝130を見やすくするために、糸捕捉ガイド111の捕捉部111aの図示を省略している。そして、糸捕捉ガイド111から糸Yが外れた後、シリンダ113を駆動して糸捕捉ガイド111を前方に移動させることにより、糸捕捉ガイド111を糸寄せ位置に戻す。
また、変形例2では、糸捕捉ガイド111を捕捉位置から糸寄せ位置に移動させるときには、シリンダ113により糸捕捉ガイド111を前方に移動させ、被案内部118を第1案内経路130aに沿って案内することにより、糸捕捉ガイド111を平行移動させる。一方、糸捕捉ガイド111を糸寄せ位置から捕捉位置に移動させるときには、シリンダ113により糸捕捉ガイド111を後方に移動させ、被案内部118を第2案内経路130bに沿って案内することにより、糸捕捉ガイド111を揺動させて、捕捉位置及び糸寄せ位置よりもトラバースガイド41から第2方向に離れた糸外し位置に移動させる。すなわち、変形例2では、糸捕捉ガイド111に前後方向の力を付与する1つのシリンダ113を用いて、糸捕捉ガイド111を前後方向及び第2方向に移動させている。これにより、糸捕捉ガイド111を前後方向に移動させるための駆動部と、第2方向に移動させるための駆動部とを別々に設ける場合と比較して、装置の構成を簡単にすることができる。
また、上述の実施の形態では、糸寄せ位置を綾振り範囲Rよりも前方の位置とし、ボビンBの前側の端部に棒巻S及びバンチ巻きTが形成されるようにしたが、これには限られない。糸寄せ位置を綾振り範囲Rよりも後方の位置とし、ボビンBの後側の端部に棒巻S及びバンチ巻きTが形成されるようにしてもよい。

Claims (11)

  1. ボビンを保持し、紡糸装置から紡出された糸を前記ボビンに巻き取る巻取装置と、
    前記巻取装置で巻き取る糸を前記ボビンの軸方向に綾振りするトラバース装置と、
    前記トラバース装置に綾振りされる糸を捕捉する糸捕捉ガイドと、
    前記糸捕捉ガイドを移動させるガイド移動装置と、を備え、
    前記トラバース装置は、
    前記ボビンの軸方向に延び、糸を前記ボビンの軸方向に案内するトラバースガイドを有し、
    前記糸捕捉ガイドは、
    前記ボビンの軸方向と直交する第1方向に延び、前記ボビンの軸方向及び前記第1方向の両方と直交する第2方向に前記トラバースガイドと重なる溝部を有し、
    前記ボビンの軸方向における一方側から前記溝部に糸を挿入可能に構成され、
    前記ガイド移動装置は、前記糸捕捉ガイドを、
    前記トラバース装置に綾振りされる糸を捕捉可能な捕捉位置と、
    前記捕捉位置から前記ボビンの軸方向の他方側にずれた、糸を前記ボビンの端部に寄せるための糸寄せ位置と、
    前記捕捉位置及び前記糸寄せ位置よりも、前記第2方向に前記トラバースガイドから離れた、捕捉した糸を外すための糸外し位置と、の間で移動させることを特徴とする糸引取機。
  2. 前記ガイド移動装置は、
    前記糸捕捉ガイドに、前記ボビンの軸方向の力を付与する駆動部と、
    前記捕捉位置から前記糸寄せ位置に移動する前記糸捕捉ガイドを、前記ボビンの軸方向と平行に案内する第1案内部と、
    前記糸寄せ位置から前記捕捉位置に移動する前記糸捕捉ガイドを、前記糸外し位置を通過するように前記第2方向に案内する第2案内部と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の紡糸引取機。
  3. 前記糸捕捉ガイドは、前記ボビンの軸方向に移動可能に支持されているとともに、前記ボビンの軸方向と平行な揺動軸を中心に揺動可能に支持され、
    前記第2案内部は、前記糸寄せ位置から前記捕捉位置に移動する前記糸捕捉ガイドを、前記揺動軸を中心に揺動させるように案内することを特徴とする請求項2に記載の紡糸引取機。
  4. 前記糸捕捉ガイドが、前記第1案内部及び前記第2案内部によって案内される被案内部を有し、
    前記第1案内部は、前記ボビンの軸方向と平行に延び、前記被案内部を案内する第1案内経路を有し、
    前記第2案内部は、前記第2方向に前記第1案内経路とずれて配置されているとともに、前記第1案内経路の前記ボビンの軸方向の互いに離れた2か所に接続され、前記被案内部を案内する第2案内経路を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の紡糸引取機。
  5. 前記第1案内経路の、2か所の前記第2案内経路との接続部分のうち、前記糸寄せ位置側の接続部分に配置され、前記第1案内経路を前記ボビンの軸方向に仕切る仕切り部をさらに備え、
    前記仕切り部は、
    片持ち支持されることによって弾性変形可能となっており、
    前記ボビンの軸方向において、前記糸寄せ位置側への弾性変形が許容され、且つ、前記捕捉位置側への弾性変形が規制されるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の紡糸引取機。
  6. 前記仕切り部は、
    先端側に向かうほど、前記ボビンの軸方向において前記糸寄せ位置に近づくように、前記第2方向に対して傾いて延びていることを特徴とする請求項5に記載の紡糸引取機。
  7. 前記第1案内経路に、前記仕切り部と接触して、前記仕切り部の前記ボビンの軸方向における前記捕捉位置側への弾性変形を規制する規制部が設けられていることを特徴とする請求項5又は6に記載の紡糸引取機。
  8. 前記ガイド移動装置が、
    前記第1案内経路及び前記第2案内経路が形成された第1部材と、
    前記仕切り部が形成され、前記第1部材に取り外し可能に取り付けられた第2部材と、を備えていることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の紡糸引取機。
  9. 前記ガイド移動装置は、
    前記糸捕捉ガイドを、前記ボビンの軸方向に移動可能に支持する本体部と、
    前記ボビンの軸方向における前記第1案内経路の中間部分に位置し、前記本体部に前記第1方向に移動可能に支持され、前記被案内部が前記第1方向の一方側から接触可能な移動部材と、
    前記移動部材を、前記第1方向の他方側から前記一方側に向けて付勢する付勢部材と、を備え、
    前記移動部材は、前記第1案内経路の、前記2か所の前記第2案内経路との接続部分の間に位置する、前記第1方向に突出した突出部、を有し、
    前記突出部の前記第1方向の前記一方側の表面のうち、前記ボビンの軸方向における前記一方側の端を含む部分が、前記ボビンの軸方向の前記他方側に向かうほど、前記第1方向の前記一方側に位置するように傾いた傾斜面となっており、
    前記突出部の、前記ボビンの軸方向における前記他方側の端面が、前記被案内部を前記第2案内経路に案内するための案内面となっていることを特徴とする請求項4に記載の紡糸引取機。
  10. 前記突出部に、前記突出部の前記表面に沿って移動する前記被案内部が前記第2方向にずれるのを防止するためのずれ防止部が設けられていることを特徴とする請求項9に記載の紡糸引取機。
  11. 前記被案内部の先端部に、前記ボビンの軸方向に延びた溝が形成され、
    前記ずれ防止部は、前記突出部の前記表面に形成され、前記ボビンの軸方向に延び、前記溝と嵌合可能な突起であることを特徴とする請求項10に記載の紡糸引取機。
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