JP2008196066A - 中空糸膜編立装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中空糸膜2の糸道を形成してこの中空糸膜2をラッセル編機50へ案内する複数のガイド部材を備えた中空糸膜編立装置において、前記ラッセル編機50への前記中空糸膜2の挿入側に、平行に並べて配置された一対のローラ67,68を設け、これら一対のローラ67,68の何れかのローラを介して中空糸膜2を挿入することを特徴とする。
【選択図】図2
Description
このような広幅の中空糸膜の編み物を編むための中空糸膜編立装置の中には、編み幅全体に緯糸としての中空糸膜を折り返し挿入するラッセル編機を用いたものが知られている。この中空糸膜編立装置は、中空糸膜に損傷を与えることがないように、中空糸膜を低張力で高速、広幅にトラバースさせて幅の広い中空糸膜編物を編み立てることができるものである(特許文献1〜3参照)。
このように構成することで、中空糸膜をラッセル編機に供給する場合に、一対のローラの間に中空糸膜を挿通してこれら一対のローラを往復動させると、中空糸膜のローラに対する摩擦力でローラが回転し中空糸膜に摺動による損傷を与えるのを回避できる。
このように構成することで、装置全体として中空糸膜をガイドする部分における中空糸膜に与える摩擦力をローラが回動することで軽減することが可能となる。
このように構成することで、一対のローラで保持しながら中空糸膜をラッセル編機に挿入する場合に、何れの方向に移動する場合であっても、中空糸膜は一方のローラによりガイドされる。
このように構成することで、搬送機構を介して蛇行する一対のローラにより、必ず一方のローラによって中空糸膜を案内できる。
請求項2に記載した発明によれば、装置全体として中空糸膜をガイドする部分における中空糸膜に与える摩擦力をローラが回動することで軽減することが可能となるため、中空糸膜に対する摩擦力が要因となる損傷をなくし、生産性を高めることができる効果がある。
請求項3に記載した発明によれば、一対のローラで保持しながら中空糸膜をラッセル編機に挿入する場合に、何れの方向に移動する場合であっても、中空糸膜は一方のローラによりガイドされるため、確実に中空糸膜の損傷を防止して挿入速度を高め、生産性を向上することができる効果がある。
請求項4に記載した発明によれば、搬送機構を介して蛇行する一対のローラにより、必ず一方のローラによって中空糸膜を案内できるため、搬送機構による搬送速度を高めても中空糸膜に与える摩擦力を最小限に抑えることができ、したがって、生産量を増加することができる効果がある。
図1に示すように、中空糸膜編立装置1は給糸装置10と給糸ダンサーロール20と送糸装置30とメインダンサーロール40とラッセル編機50を備えている。
給糸装置10には中空糸膜2が巻装され図示しないモータ、ブレーキ装置により回転数を制御される緯糸ボビン3が設けられている。緯糸ボビン3の後段には第1ガイドローラ4と第2ガイドローラ5とが配置されている。前段の緯糸ボビン3の上側から巻き出された中空糸膜2は第1ガイドローラ4、第2ガイドローラ5により下側からガイドされて給糸装置10を後にし、第3ガイドローラ6の下側から給糸ダンサーロール20へと供給される。
つまり、テンションローラ22の位置が上方に変位している場合には、中空糸膜2の緯糸ボビン3からの搬出速度よりも送糸装置30への搬出速度が高いため、送糸装置30の引き込み速度を低下させるか、緯糸ボビン3の回転数を高めるようにブレーキ装置によりブレーキ力を弱めたり緯糸ボビン3のモータの回転数を高めるように変更してこれに対応し、テンションローラ22の位置が下方にある場合には、中空糸膜2の緯糸ボビン3からの搬出速度よりも送糸装置30への搬出速度が低いため、送糸装置30の引き込み速度を高くするか、緯糸ボビン3のブレーキ装置によりブレーキ力を強めたり緯糸ボビン3のモータの回転数を低くするように変更してこれに対応する。
送糸装置30の搬入側には送糸装置入り口ガイドローラ31が設けられている。送糸装置入り口ガイドローラ31に続いて送糸装置30には図示しないモータにより駆動される第1ロール32、第2ロール33、第3ロール34、第4ロール35が順次配置されていて、これら第1ロール32、第2ロール33、第3ロール34、第4ロール35に上下に掛け渡された中空糸膜2が安定した状態でメインダンサーロール40へと供給される。
ここで、これら第1ロール32、第2ロール33、第3ロール34、第4ロール35は直径を大きくして互いに密接した状態で配置され、緯糸である中空糸膜2に直接的に張力が作用するのを防止し中空糸膜2に対してダメージを与えないで引き込めるようになっている。
ラッセル編機50の搬入側にはテンション駆動部ガイドローラ51が設けられ、このテンション駆動部ガイドローラ51の後段上部には、3点ガイドローラ52が設けられている。
図3に示すように、3点ガイドローラ52は、図1の紙面の表裏方向に回転軸を向けた1つの横ローラ53と、この横ローラ53の下側に配置され、図1の紙面に沿う方向(搬入側に向かってやや斜め下に傾斜した)に回転軸を向けた一対の縦ローラ54、54とで構成されている。横ローラ53により中空糸膜2を上下方向でガイドし、縦ローラ54、54により中空糸膜2を左右方向(矢印で示す)でガイドして、テンション駆動部ガイドローラ51により張力を付与した状態で中空糸膜2を搬送機構56の移動ガイドローラ57に受け渡すものである。
ここで、搬送機構56により往復動する移動ガイドローラ57の移動速度は中空糸膜2に大きな負荷を与えないような速度に設定されていて、前記メインダンサーロール40において、ラッセル編機50への中空糸膜2の供給量を調整しながら最適な速度に設定されている。
また、この移動ガイドローラ57の手前に3点ガイドローラ52が配置されているため、移動ガイドローラ57が往復動する場合において、手前側で中空糸膜2の糸道が振れることとなるが、この左右の揺れを3点ガイドローラ52の一対の横ローラ53,53がガイドできるため、移動ガイドローラ57の往復動を阻害させることはない。
4 第1ガイドローラ
5 第2ガイドローラ
6 第3ガイドローラ
21 上部ガイドローラ
22 テンションローラ
31 送糸装置入り口ガイドローラ
41 上部ガイドローラ
42 テンションローラ
43 編機導入ガイドローラ
50 ラッセル編機
51 テンション駆動部ガイドローラ
53 横ローラ
54 縦ローラ
67,68 ローラ
Claims (4)
- 中空糸膜の糸道を形成してこの中空糸膜をラッセル編機へ案内する複数のガイド部材を備えた中空糸膜編立装置において、前記ラッセル編機への前記中空糸膜の挿入側に、平行に並べて配置された一対のローラを設け、これら一対のローラの何れかのローラを介して中空糸膜を挿入することを特徴とする中空糸膜編立装置。
- 前記複数のガイド部材が全てローラであることを特徴とする請求項1記載の中空糸膜編立装置。
- 前記一対のローラ間を中空糸膜が移動して、前記中空糸膜の搬送方向を変化させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の中空糸膜編立装置。
- 前記一対のローラを一方側と他方側とに往復動させることで何れか一方のローラを用いて前記中空糸膜をガイドして蛇行させながら搬送する搬送機構を設けたことを特徴とする請求項3記載の中空糸膜編立装置。
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