JP2011084057A - 艶消しシートの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(1)マットフィルム表面処理工程、(2)被覆用溶液塗付層形成工程、(3)積層フィルム形成工程、(4)活性エネルギー線硬化性組成物塗付層形成工程、(5)積層体形成工程、(6)活性エネルギー線硬化性組成物硬化層含有積層体形成工程及び(7)艶消しシート形成工程を有する、シート状基材の少なくとも片表面に凹凸形状を有する活性エネルギー線硬化性組成物硬化層が積層された艶消しシートの製造方法。
【選択図】図1
Description
(1)少なくとも片表面に凹凸形状を有するマットフィルムの該表面を放電ガスに晒す処理を施すマットフィルム表面処理工程
(2)表面処理されたマットフィルムの表面にメラミン系樹脂組成物を含む被覆用溶液を塗付してマットフィルムの表面に被覆用溶液塗付層を形成する被覆用溶液塗付層形成工程(3)被覆用溶液塗付層中のメラミン系樹脂組成物を硬化させて、マットフィルムの表面にメラミン系樹脂硬化層が積層された凹凸形状を有する積層フィルムを形成する積層フィルム形成工程
(4)シート状基材の少なくとも片表面に活性エネルギー線硬化性組成物を塗付してシート状基材の表面に活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を形成する活性エネルギー線硬化性組成物塗付層形成工程
(5)シート状基材の活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を有する面に積層フィルムのメラミン系樹脂硬化層が形成された面を貼り合わせて活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を有するシート状基材と積層フィルムの積層体を形成させる積層体形成工程
(6)活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を有するシート状基材と積層フィルムの積層体の上面又は下面の少なくとも一方から活性エネルギー線硬化性組成物塗付層に活性エネルギー線を照射することにより活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を硬化させて活性エネルギー線硬化性組成物硬化層を有する活性エネルギー線硬化性組成物硬化層含有積層体を形成する活性エネルギー線硬化性組成物硬化層含有積層体形成工程
(7)活性エネルギー線硬化性組成物硬化層含有積層体から積層フィルムを剥離することにより、表面に凹凸形状を有する活性エネルギー線硬化性組成物硬化層が積層された艶消しシートを形成する艶消しシート形成工程
本発明で使用されるマットフィルムは、フィルムの少なくとも片表面に凹凸形状を有するものである。該凹凸形状は、1〜50μmの凹凸間ピッチ(Sm)、100〜400nmの表面粗さ(Ra)及び2〜10°の表面凹凸の平均傾斜(Δa)であることが好ましい。
凹凸間ピッチ(Sm)
ここでSmとは、粗さ曲線から、その基準線の方向に評価長さだけ抜き取り、1つの山およびそれに隣り合う1つの谷に対応する基準線の長さの和の平均値をいい、式(1)で表される。
<式1>
・・・式(1)
表面粗さ(Ra)
ここでRaとは、粗さ曲線から基準線までの距離の絶対値の算術平均偏差をいい、式(2)で現される。
Ra=(y1+y2+y3+・・・yn)/n ・・・式(2)
ynは各点の座標の絶対値で、nは離散要素数を表す。
最大高さ粗さ(Rz)
ここでRzとは、基準線に平行な線により測定された評価長さ内の、5つの最も高い山と5つの最も低い谷の平均距離をいい、式(3)で表される。
Rz={(P1+P2+P3+P4+P5)−(V1+V2+V3+V4+V5)}/5
・・・・・・・・式(3)
Pnは山の高さの絶対値、Vnは谷の深さの絶対値を表す。
表面凹凸の平均傾斜(△a)
△aは、粗さ曲線の平均傾斜角をいい、式(4)で表される。
ここでx、yはx−y平面における座標であり、lは評価長さを示す。
<式4>
・・・・・・・・(式4)
これらSm、Ra、Rz、△aの値は、例えばZygo社製の光干渉式表面形状測定器であるNewView6300(商品名)にて測定したデータを、Zygo社製のデータ解析用ソフトウェアであるMetroPro(商品名)によって解析して得られる。
本発明においては、マットフィルムを使用するに際しては、マットフィルム表面処理工程で、マットフィルムの凹凸形状を有する面は放電ガスに晒す処理による表面処理が施される。
本発明で使用される被覆用溶液は後述するメラミン系樹脂組成物及び有機溶媒を含むものである。
本発明で使用されるメラミン系樹脂組成物としては、例えば、メラミン樹脂と、アクリル樹脂、エポキシ樹脂及びアルキド樹脂から選ばれる少なくとも1種を含有する樹脂組成物が挙げられる。なお、本発明ではメラミン系樹脂組成物の替わりにメラミン樹脂のみを使用してもよく、その場合も便宜的にメラミン系樹脂組成物という。
本発明で使用される有機溶媒は、マットフィルムの凹凸形状を有する表面にメラミン系樹脂硬化層を形成させるための被覆用溶液を得るためのものであり、メラミン系樹脂組成物を溶解する溶媒である。
本発明において、被覆用溶液塗付層はマットフィルムの凹凸形状を有する少なくとも片表面に形成される。
本発明においては、被覆用溶液塗付層形成工程で、表面処理されたマットフィルムの表面に被覆用溶液塗付層を形成させる。
本発明において、積層フィルムはマットフィルムの凹凸形状を有する表面にメラミン系樹脂硬化層が積層されたフィルムである。
本発明においては、積層フィルム形成工程においてマットフィルムの表面に形成された被覆用溶液塗付層中の有機溶媒が除去されると共にメラミン系樹脂組成物を硬化させて、マットフィルム表面にメラミン系樹脂硬化層を形成させる。
本発明で使用されるシート状基材としては、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂及びセルロース系樹脂が挙げられる。これらの樹脂は画像表示装置の視認性向上を目的として使用する際には透明性の良好なものが好ましく、透明性や易成形性の点で、メタクリル系樹脂がより好ましい。
本発明で使用される活性エネルギー線硬化性組成物としては、例えば、分子中に少なくとも2個の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する重合性化合物(a−1)100質量部及び光重合開始剤(a−2)0.1〜10質量部(化合物(a−1)100質量部に対して)を含有するものが挙げられる。
活性エネルギー線硬化性組成物塗付層はシート状基材の少なくとも片表面に活性エネルギー線硬化性組成物が塗付されて形成される層である。
活性エネルギー線硬化性組成物塗付層形成工程
活性エネルギー線硬化性組成物塗付層形成工程において、シート状基材の少なくとも片表面に活性エネルギー線硬化性組成物塗付層が形成される。
本発明において、本積層体は、活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を有するシート状基材の活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を有する面に積層フィルムのメラミン系樹脂硬化層が接するように、活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を有するシート状基材と積層フィルムが積層されたものである。
本発明においては、積層体形成工程で、活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を有するシート状基材の活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を有する面と積層フィルムのメラミン系樹脂硬化層が形成された凹凸形状を有する面とを貼り合わすことにより本積層体が得られる。
活性エネルギー線硬化性組成物硬化層は活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を硬化させて得られるものである。
活性エネルギー線硬化性組成物硬化層含有積層体はシート状基材表面に活性エネルギー線硬化性組成物硬化層及び積層フィルムが順次積層されたものである。
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物硬化層含有積層体形成工程において、本積層体の活性エネルギー線硬化性組成物塗付層に活性エネルギー線を照射して活性エネルギー線硬化性組成物を硬化させることにより活性エネルギー線硬化性組成物硬化層が形成され、活性エネルギー線硬化性組成物硬化層含有積層体が得られる。
本艶消しシートは、積層フィルムの表面に形成された凹凸形状が転写されて、積層フィルムの凹凸形状と同一の凹凸形状を有する活性エネルギー線硬化性組成物硬化層がシート状基材の表面に積層されたものである。
本発明においては、活性エネルギー線硬化性組成物硬化層含有積層体形成工程で得られた活性エネルギー線硬化性組成物硬化層含有積層体から積層フィルムを剥離することにより、シート状基材の表面に凹凸形状が形成された活性エネルギー線硬化性組成物硬化層が積層された本艶消しシートが得られる。
C6DA:1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(大阪有機化学工業(株)製、商品名)
TAS:トリメチロールエタンとアクリル酸と無水コハク酸との縮合エステル(大阪有機化学工業(株)製、商品名)
APO:トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド(BASFジャパン(株)製、商品名)
I184:ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバスペシャリティケミカル(株)製)
U−6HA:NKエステルU−6HA(新中村化学工業(株)製、商品名)
DPHA:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(東亜合成(株)製)
M305:ペンタエリスリトールトリアクリレート(東亜合成(株)製、商品名)
BYK−UV3570:多官能シリコーン系アクリレート(ビックケミージャパン(株)製、商品名)
尚、以下において、マットフィルム、積層フィルム及び艶消しシートのそれぞれの表面の凹凸形状、艶消しシートの画像視認性並びに積層フィルムの剥離性の評価は以下の方法により実施した。
(1)凹凸形状
光干渉式表面形状測定器としてZygo社製のNewView6300(商品名)を使用して得られたデータを、Zygo社製データ解析用ソフトウェアMetroPro(商品名)によって解析し、フィルム又はシートの表面の表面粗さ(Ra)、最大高さ粗さ(Rz)、表面凹凸の平均傾斜(Δa)及び凹凸間ピッチ(Sm)の値を求めた。
(2)画像視認性
艶消しシートを液晶表示装置に用いたときの画像視認性を以下の方法で評価した。
(2a)白ちゃけ
液晶画面に黒色の画像を表示させ、液晶画面の表面に対して略垂直方向に30cmの高さから画像を観察し、黒色画像の白ちゃけの有無を目視で評価した。
◎:黒色が変色せずに鮮明に見える。
○:黒色が僅かに白っぽく見える。
△:黒色が白っぽく見える。
×:黒色はほとんど見えず、かなり白っぽく見られる。
(2b)ぎらつき
液晶液晶画面に緑色の画像を表示させること以外は白ちゃけの評価と同様にして、緑色画像の白ちゃけの有無を目視で評価した。
◎:画面のぎらつきは確認できない。
○:画面のぎらつきが若干認められる。
×:画面のぎらつきがかなり目立つ。
(2c)文字鮮明性
液晶画面に白地に黒色の文字を表示させ、液晶画面の表面に対して略垂直方向に30cmの高さから画像を観察し、文字の鮮明性を目視で評価した。
◎:文字の輪郭が明瞭に観察でき、ぼやけは確認できない。
○:文字の輪郭に若干のぼやけが認められる。
△:文字の輪郭がぼやけている。
×:文字の輪郭が観察し辛い。
(2d)防眩性
液晶画面に黒色の画像を表示させ、液晶画面の表面に対して略45度方向から画像を観察し、艶消しシート表面に映る蛍光灯像のぼやけ具合の有無を目視で評価した。
◎:蛍光灯像のぼやけが明確に確認できる。
○:蛍光灯像のぼやけが若干認められる。
×:蛍光灯像のぼやけは確認できない。
(3)剥離性
積層フィルムの剥離性は、紫外線を照射して活性エネルギー線硬化性組成物を硬化させて活性エネルギー線硬化性組成物硬化層を形成させた後、積層フィルムを手で剥離する際の剥離し易さで評価した。
○:積層フィルムを抵抗無く全て剥離することができる。
×:積層フィルムの少なくとも一部分が貼りついたままで、積層フィルムをきれいに剥離できない。
(1)積層フィルムの作製
直径200mm長さ600mmのロール状の鉄部材の外周面に厚さ300μmの銅めっきを施し、さらにニッケルめっきを施したロ−ル状部材に平均粒子径約25μmのガラスビーズを、噴出圧力0.3MPaで吹き付け、鋳型を得た。次いで、厚さ100μmのPETフィルム表面に、活性エネルギー線硬化性組成物を塗付し、鋳型の凹凸面と接触させ、PETフィルムを通して紫外線を照射し、該活性エネルギー線硬化性組成物を硬化させた後、鋳型から剥離してマットフィルムを得た。ここで、活性エネルギー線硬化性組成物の組成は、次項の(2)艶消しシートの作製に記載したものと同じである。このマットフィルム表面の凹凸形状を測定したところ、表面粗さ(Ra)120nm、最大高さ粗さ(Rz)490nm、表面凹凸の平均傾斜(Δa)5.4°及び凹凸間ピッチ(Sm)13μmであった。次いで、このマットフィルムの凹凸形状を有する面を、コロナ処理装置(POLYDINE社製、3DT)を用いて、搬送速度4.0m/分でコロナ処理した。この後、コロナ処理された凹凸形状を有するフィルムの表面に、以下の組成の被覆用溶液を4号バーコーターで塗付した後、100℃の乾燥機中で1時間乾燥硬化させ、厚み9.16μmのメラミン系樹脂硬化層を有する積層フィルムを作製した。
<被覆用溶液の組成>
(a)メラミン系樹脂組成物
メラミン樹脂(ハリマ化成(株)製、SM975(商品名)):2.7部
アクリル樹脂(三菱レイヨン(株)製、ダイヤナールHR656(商品名)):0.3部硬化促進剤(DIC(株)製、P−198(商品名)):0.2部
(b)有機溶剤
アセトン:97部
(2)艶消しシートの作製
シート状基材として厚さ2mmのメタクリル系樹脂板(三菱レイヨン(株)製、商品名:アクリライトL)を使用した。このシート状基材を80℃の乾燥機中で30分加熱した。
<活性エネルギー線硬化性組成物の組成>
C6DA:50部
TAS:50部
APO:2部
I184:2部
被覆用溶液の組成を、SM975を0.9部、ダイヤナールHR656を0.1部及びアセトン99部に変更すること以外は実施例1と同様にして積層フィルム及び艶消しシートを作製し、評価を実施した。評価結果を表1に示す。
SUS製ロールにガラスビーズを吹き付ける圧力を0.25MPaとしたこと以外は実施例1と同様にしてマットフィルムを作成した。得られたマットフィルム表面の凹凸形状は、表面粗さ(Ra)220nm、最大高さ粗さ(Rz)940nm、表面凹凸の平均傾斜(Δa)7.1°及び凹凸間ピッチ(Sm)19μmであった。次いで、実施例2と同様に積層フィルム及び艶消しシートを作製し、評価を実施した。評価結果を表1に示す。
実施例3と同様のマットフィルムを使用すること以外は実施例1と同様に積層フィルム及び艶消しシートを作製し、評価を実施した。評価結果を表1に示す。
SUS製ロールにガラスビーズを吹き付ける圧力を0.15MPaとしたこと以外は実施例1と同様にしてマットフィルムを作成した。得られたマットフィルム表面の凹凸形状は、表面粗さ(Ra)180nm、最大高さ粗さ(Rz)700nm、表面凹凸の平均傾斜(Δa)7.2°及び凹凸間ピッチ(Sm)16μmであった。次いで、実施例2と同様に積層フィルム及び艶消しシートを作製し、評価を実施した。評価結果を表1に示す。
実施例5と同様のマットフィルムを使用すること以外は実施例1と同様に積層フィルム及び艶消しシートを作製し、評価を実施した。評価結果を表1に示す。
被覆用溶液の組成を、SM975を4.5部、ダイヤナールHR656を0.5部及びアセトン95部に変更し、マットフィルムとして表面粗さ(Ra)404nm、最大高さ粗さ(Rz)2,260nm、表面凹凸の平均傾斜(Δa)18°及び凹凸間ピッチ(Sm)8.3μmの凹凸形状を有するもの(五洋紙工(株)製、SMAT(商品名))を使用すること以外は実施例1と同様に積層フィルム及び艶消しシートを作製し、評価を実施した。評価結果を表1に示す。
マットフィルムとして凹凸形状を有する表面をコロナ放電処理しないものを使用する以外は、実施例7と同様に積層フィルムを作製し、活性エネルギー線硬化性組成物硬化層を形成させた後に、積層フィルムを剥離しようとしたが、積層フィルムを剥離することができなかった。評価結果を表1に示す。
マットフィルムとして凹凸形状を有する表面をコロナ放電処理しないものを使用すること以外は実施例1と同様に積層フィルムを作製し、活性エネルギー線硬化性組成物硬化層を形成させた後に、積層フィルムを剥離しようとしたが、積層フィルムを剥離することができなかった。評価結果を表1に示す。
表面粗さ(Ra)140nm、最大高さ粗さ(Rz)816nm、表面凹凸の平均傾斜(Δa)2.1°及び凹凸間ピッチ(Sm)51μmのマットフィルム(五洋紙工(株)製、TMAT(商品名))の表面に、以下の組成の硬化性組成物溶液を4号バーコーターで塗付した後、100℃の雰囲気下で60分乾燥させた後、メタルハライドランプ13.8kWで60秒間硬化させ、厚み0.5μmの硬化性組成物の硬化物の層を有する積層フィルムを作製した。
<硬化性組成物溶液の組成>
(a)硬化性組成物
U−6HA:2.5部
C6DA:2.5部
I184:2部
(b)有機溶剤
トルエン:93部
硬化性組成物溶液の組成として下記のものを使用すること以外は比較例3と同様にして活性エネルギー線硬化性組成物硬化層を形成させた後に、積層フィルムを剥離しようとしたが、積層フィルムを剥離することができなかった。評価結果を表1に示す。
<硬化性組成物溶液の組成>
(a)硬化性組成物
DPHA:4.1部
M305:0.7部
I184:0.2部
(b)有機溶剤
トルエン:95部
硬化性組成物溶液の組成として下記のものを使用すること以外は比較例3と同様にして活性エネルギー線硬化性組成物硬化層を形成させた後に、積層フィルムを剥離しようとしたが、積層フィルムを剥離することができなかった。評価結果を表1に示す。
<硬化性組成物溶液の組成>
(a)硬化性組成物
BYK−UV3570:4.75部
I184:0.25部
(b)有機溶剤
トルエン:95部
11a:マットフィルム
11b:メラミン系樹脂硬化層
20:シート状基材の連続製造装置
21:鋳型
22a、22b:エンドレスベルト
22c、22d:エンドレスベルト22a、22bの対向面
23:ガスケット
24a、24b、24c、24d:主ローラー
25:支持ローラー
Claims (1)
- 下記(1)〜(7)の工程を有する艶消しシートの製造方法であって、シート状基材の少なくとも片表面に凹凸形状を有する活性エネルギー線硬化性組成物硬化層が積層された艶消しシートの製造方法。
(1)少なくとも片表面に凹凸形状を有するマットフィルムの該表面を放電ガスに晒す処理を施すマットフィルム表面処理工程
(2)表面処理されたマットフィルムの表面にメラミン系樹脂組成物を含む被覆用溶液を塗付してマットフィルムの表面に被覆用溶液塗付層を形成する被覆用溶液塗付層形成工程
(3)被覆用溶液塗付層中のメラミン系樹脂組成物を硬化させて、マットフィルムの表面にメラミン系樹脂硬化層が積層された凹凸形状を有する積層フィルムを形成する積層フィルム形成工程
(4)シート状基材の少なくとも片表面に活性エネルギー線硬化性組成物を塗付してシート状基材の表面に活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を形成する活性エネルギー線硬化性組成物塗付層形成工程
(5)シート状基材の活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を有する面に積層フィルムのメラミン系樹脂硬化層が形成された面を貼り合わせて活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を有するシート状基材と積層フィルムの積層体を形成させる積層体形成工程
(6)活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を有するシート状基材と積層フィルムの積層体の上面又は下面の少なくとも一方から活性エネルギー線硬化性組成物塗付層に活性エネルギー線を照射することにより活性エネルギー線硬化性組成物塗付層を硬化させて活性エネルギー線硬化性組成物硬化層を有する活性エネルギー線硬化性組成物硬化層含有積層体を形成する活性エネルギー線硬化性組成物硬化層含有積層体形成工程
(7)活性エネルギー線硬化性組成物硬化層含有積層体から積層フィルムを剥離することにより、表面に凹凸形状を有する活性エネルギー線硬化性組成物硬化層が積層された艶消しシートを形成する艶消しシート形成工程
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