JP2011083840A - 積層ドレッシングボード並びにこれを使用したドレッシング方法及び切削方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステップカット方式にて異なる2種類のブレードをドレスする場合においても、2種類のドレッシングボードを用意し煩雑な作業が必要なく、また、それぞれのブレードに最適なドレッシングボードにて目立てすることが可能なドレッシングボード並びにこれを使用したドレッシング方法及びに切削方法を提供する。
【解決手段】ドレッシングボードは、砥粒を含有した第一のブレードを目立てするための第一のドレッシングボードと、第一のブレードとは異なる砥粒を含有し且つ第一のブレードより薄い厚さを有する第二のブレードを目立てするための第二のドレッシングボードとを含む。第二のドレッシングボードは第一のドレッシングボードの下面に積層固着されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、砥粒を含有したブレードを目立てするための積層ドレッシングボード並びにこれを使用したドレッシング方法及び切削方法に関する。
被加工物、例えば表面に複数のデバイスを有する半導体ウェーハを、切削装置を使用し個々のデバイスに分割する方法として、2種類の切削用ブレードにて切削するステップカット方式が採用されている。ステップカット方式では、下記特許文献1に記載されているように、ウェーハの表面から切り込み切削溝を形成するための切削溝形成用ブレードと、切削溝に沿って切削し半導体ウェーハを分割するための分割用ブレードの2種類のブレードにて切削が行われる。ブレードは、例えば、ダイヤモンド砥粒を電着ニッケルでボンドすることによって円盤形状に形成される。一般的にステップカット方式に使用される2種類のブレードは、切削溝形成用ブレードにおいては、ウェーハ表面に形成された酸化膜や評価用素子(TEG)等の金属等で形成された靭性部材を切削し、また分割用ブレードにおいては、ウェーハ本体を切削する、等の加工対象物が異なるため、含有するダイヤモンド砥粒サイズや含有率をそれぞれの加工対象物に合わせて形成される。
当業者には周知の如く、上記ブレードは、ドレッシングボードを切削し砥粒をニッケルボンドから突出させる目立てを行った後に、被加工物の加工に使用される。ドレッシングボードはGC(グリーンカーボン)やWA(ホワイトアランダム)等の砥粒が樹脂等の結合材で固められ形成される。かかるドレッシングボードは、ブレードに含有するダイヤモンド砥粒や含有率に応じて、適した砥粒径や樹脂の種類等を変更して使用される。ドレッシングボードを使用し、上記のように被加工物の加工前に目立てを行う通常の使用方法の他に、下記特許文献2に記載されているように、被加工物の外周に隣接してドレッシングボードを配置し、ブレードでドレッシングボードを切削して目立てするのに引き続き又は先立って被加工物を切削し、かくして目立てと被加工物の切削を交互に遂行する、所謂インラインドレスが実用に供されている。
特開2003−334751号公報 特開2004−288961号公報
上記のダイヤモンド砥粒粒径や含有率が異なる切削溝形成用ブレードと分割用ブレードとをそれぞれ目立てをする場合には、それぞれのブレードに適した2種類のドレッシングボードが必要になる。したがって、ステップカット方式にて切削を行う場合には2種類のドレッシングボードを用意し、且つ2枚のドレッシングボードにてドレス作業を行わなければならず、ドレス作業中にドレッシングボードの変更を行う等作業が繁雑になり、効率が悪いという問題がある。また、インラインドレスを行う際には、2種類のドレッシングボードを別々に被加工物に隣接させて配置させたとしても、ブレードによって一方のドレッシングボードのみを切削する操作が著しく煩雑である。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、ステップカット方式にて異なる2種類のブレードをドレスする場合においても、2種類のドレッシングボードを別々に用意して煩雑な作業を遂行する必要なく、また、それぞれのブレードに最適なドレッシングボードにて目立てすることが可能な、新規且つ改良されたドレッシングボード及びこれを使用したドレッシング方法を提供することである。本発明の他の技術的課題は、インラインドレスを行う場合においても、2種類のブレードをそれぞれ最適なドレッシングボードのみでドレスを行うことができる新規且つ改良された積層ドレッシングボード及びこれを使用した切削方法を提供することである。
本発明によれば、上記主たる技術的課題を解決するドレッシングボードとして、砥粒を含有した第一のブレードを目立てするための第一のドレッシングボードと、
該第一のブレードとは異なる砥粒を含有し且つ該第一のブレードより薄い厚さを有する第二のブレードを目立てするための、該第一のドレッシングボードの下面に積層固着された第二のドレッシングボードと、を具備する積層ドレッシングボードが提供される。
該第一のブレードは、被加工物の露呈している表面から切り込み該被加工物に切削溝を形成するためのブレードであり、該第二のブレードは、該切削溝に沿って切削し該被加工物を分割するためのブレードであるのが好適である。
また、上記主たる技術的課題を解決するドレッシング方法として、上記のいずれかに記載の積層ドレッシングボードを使用し、該第一のブレードで該積層ドレッシングボードにおける該第一のドレッシングボードをその厚さ全体に渡って切削して該積層ドレッシングボードに切削溝を形成し、該第一のブレードを目立てすると共に該切削溝の底面に該第二のドレッシングボードを露呈させる第一のドレス工程と、該第一のドレス工程の後に、該第二のブレードで該切削溝に沿って該第二のドレッシングボードを切削し、該第二のブレードを目立てする第二のドレス工程と、から構成された積層ドレッシングボードを使用したドレッシング方法が提供される。
更に、上記主たる技術的課題に加えて上記他の技術的課題を解決する積層ドレッシングボードとして、第二のドレッシングボードの厚さは、該切削溝が形成された後の該被加工物を該切削溝に沿って該第二のブレードにより切削する該被加工物の厚さと同一であり、該第一のドレッシングボード及び該第二のドレッシングボードを積層させた総厚は該被加工物の厚さと同一である積層ドレッシングボードが提供される。
また、上記主たる技術的課題に加えて上記他の技術的課題を解決する切削方法として、上記記載の該積層ドレッシングボードを該被加工物の外周に隣接して配置し、該第一のブレードで該積層ドレッシングボードにおける該第一のドレッシングボードをその厚さ全体に渡って切削して該積層ドレッシングボードに切削溝を形成し、該第一のブレードを目立てすると共に該切削溝の底面に該第二のドレッシングボードを露呈させ、これに引き続き又は先立って該第一のブレードによって該被加工物を切削し、該被加工物に切削溝を形成する切削溝形成工程と、該切削溝形成工程の後に、該積層ドレッシングボードの該切削溝に沿って該第二のドレッシングボードを切削し、該第二のブレードを目立てすると共に該積層ドレッシングボードを分割し、これに引き続き又は先立って該第二のブレードで該被加工物の該切削溝に沿って該被加工物を切削し、該被加工物を分割する分割工程と、から構成された切削方法が提供される。
本発明に係るドレッシングボード及びドレッシング方法おいては、ステップカット方式にて2種類のブレードを目立てする場合にも、2種類のブレードそれぞれに適した2種類のドレッシングボードが積層されているため、作業の繁雑さが解消され、それぞれのブレードを効果的に目立てすることができる。また、本発明に係る切削方法においては、インラインドレスを行う場合においても、それぞれのブレードに適したドレッシングボードのみでインラインドレスを行いながら被加工物を切削することができる。
被加工物を示す斜視図。 切削装置の要部を示す斜視図。 ステップカット方式を説明する概略断面図。 積層ドレッシングボードの一実施形態の使用態様を示す斜視図。 (a)第一のドレス工程を示す概略断面図。 (b)第二のドレス工程を示す概略断面図。 積層ドレッシングボードの他の実施形態の使用態様を示す斜視図。 (a)積層ドレッシングボードの他の実施形態を使用した切削方法を示す概略断面図。 (b)積層ドレッシングボードの他の実施形態を使用した切削方法を示す概略断面図。
以下、添付図面を参照して本発明の積層ドレッシングボード並びにこれを使用したドレッシング方法及び切削方法の好適実施形態について更に詳細に説明する。
図1には、被加工物2の一例として半導体ウェーハが図示されている。被加工物2はシリコン基板で形成され、その表面2aには格子状に形成された分割予定ライン4によって区画された複数個の領域にLSI等のデバイス6が配設されている。分割予定ライン4上には複数個のデバイス6を評価するための評価用素子(TEG))が形成され、保護膜で覆われている。実施形態の半導体ウェーハは、直径8インチであり厚さは400μmに形成されている。一方、金属或いは合成樹脂から形成することができる支持フレーム8は中央部に比較的大きな円形開口10を有し、装着テープ12は円形開口10を跨いで延在し、支持フレーム8の裏面に貼着されている。被加工物2は円形開口10内に位置せしめられ、その裏面が装着テープ12に貼着されている。
被加工物2を切削する切削装置の要部が図2に図示されている。図示の実施形態は、2つの切削手段14a及び14bがY軸上に略一直線上に対向して配設された対向式2スピンドル切削装置である。切削装置の全体構成については例えば特開2003−334751号公報を参照されたい。切削装置には、図2に図示するように、対向した2つの切削手段14a及び14b並びにチャックテーブル16が配設されている。
チャックテーブル16は、中心軸線を中心にして回転可能に配設され、表面に多孔質のセラミックスで形成されたチャック板18を有する。チャック板18の下方には配管(図示していない)が形成され、配管は真空吸引源(図示していない)に接続されている。支持フレーム8に装着された被加工物2はチャックテーブル16のチャック板18上に載置され、チャック板18が真空吸引源に連通することで被加工物2はチャック板18上に吸引保持される。チャックテーブル16の外周外側には、支持フレーム8を上面に載置するためのフレームクランプ(図示していない)が配設され、かかるフレームクランプ上に支持フレーム8は載置され把持される。また、チャックテーブル16は図2においてX軸方向に移動可能に配設されている。
対向した2つの切削手段14a及び14bは、それぞれハウジング20a及び20bと、ハウジング20a及び20bの先端部に装着されたホイールカバー22a及び22bと、切削ブレード24a及び24b(図3,図5及び図7も参照されたい)とを含んでいる。切削ブレード24a及び24bは、ハウジング20a及び20b内に回転可能に配設されているスピンドル(図示していない)の先端に装着されている。切削手段14a及び14bは、図2においてY軸方向及びZ軸方向に個々に移動可能に配設されている。ホイールカバー22a及び22bには、ブレード24a及び24bを冷却し切削時に生成される切削屑を除去するための切削水を供給する切削水供給ノズル27a及び27b(図3参照)が配設されている。
ステップカット方式の加工を行うために、切削手段14aに第一のブレードであるブレード24aが装着され、切削手段14bに第二のブレードであるブレード24bが装着される。ブレード24aは、被加工物2の露呈している表面2aから所定深さ切り込み被加工物2に切削溝36(図3参照)を形成するためのブレードである。ブレード24aは、被加工物2の表面2aに形成された分割予定ライン4上の金属等の靭性材料で形成された評価用素子(TEG)を切削する。ブレード24bは、図3に図示するように、粘着テープ12まで切り込み切削溝36に沿って切削し被加工物2を分割するためのブレードである。ブレード24aで形成された切削溝36内にブレード24bを下降させて被加工物2の切削を遂行するため、ブレード24bはブレード24aより薄く形成されている。本実施形態においては、被加工物2はシリコン基板の半導体ウェーハであるため、半導体ウェーハを加工するのに適したブレードとして、ダイヤモンド砥粒を電着ニッケルでボンドした円盤形状の電鋳ブレードで形成されている。ブレード24a及びブレード24bは、加工対象物に合わせて、それぞれ適した粒径の砥粒、集中度等で形成される。
続いて、本発明に係る積層ドレッシングボードの実施形態について、図4を参照して詳細を説明する。積層ドレッシングボード26は、実施形態においては、例えば1辺が80mmの長さを有する正方形の板状に形成されている。ブレード24aを目立てするのに適した第一のドレッシングボードであるドレッシングボード28と、ブレード24bを目立てするのに適した第二のドレッシングボードであるドレッシングボード30とから構成され、ドレッシングボード28の下面にドレッシングボード30が固着されている。ドレッシングボード28は例えば200μmの厚さで、ドレッシングボード30は例えば500μmの厚さで、総厚700μmの厚さに形成されている。
積層ドレッシングボード26の製造方法としては、最初に、ドレッシングボード28及びドレッシングボード30の原料を別々に混合する。ドレッシングボード28及び30の各々は、結合材である樹脂と所定の粒度の砥粒、例えばWA(ホワイトアランダム)、とを混合する。例えば、ドレッシングボード28には1〜1.5μmの粒径の砥粒を含有させ、ドレッシングボード30には2〜3μmの粒径の砥粒を含有させる。そして、実施形態においては500μmの厚さのドレッシングボード30の原料を常温プレスし、その上にドレッシングボード28の原料を200μmの厚さで積層し、かかる積層体をプレスしながら焼結温度で加熱する。2度に分けてプレスすることでそれぞれのドレッシングボードの厚さ精度がよくなり、また、加熱プレスすることで積層体が相互に固着される。次いで固着された積層体を、所定の形状(実施の形態においては1辺が80mmの正方形)に切り出し、積層ドレッシングボード26が形成される。結合材として樹脂以外のビトリファイド等を使用し、砥粒としてWA以外のGC等を使用することもできる。
積層ドレッシングボード26を使用したドレッシング方法について、図4及び図5を参照して詳細を説明する。積層ドレッシングボード26は、図4に図示するように、ドレッシングボード30の露呈している面を、支持フレーム32に装着されている粘着テープ34の粘着面に貼着することによって、支持フレーム32に装着される。2種類のブレードをそれぞれ切削手段14a及び14bに装着後、支持フレーム32に粘着テープ34を介して装着された積層ドレッシングボード26を切削装置のチャックテーブル16(図2参照)上に吸引保持する。次いで、切削手段14a及び14bのブレード24a及びブレード24bの回転を開始し、切削水の供給を開始する。最初に、第一のドレス工程を遂行する。図5(a)に図示するように、ブレード24aで積層ドレッシングボード26におけるドレッシングボード28をその厚さ全体に渡って切削して積層ドレッシングボード26に切削溝29(図5(b)参照)を形成する。必要に応じて切削溝29を形成した後に切削手段14aをインデックス移動し、再度切削溝29を形成し、切削溝29を複数形成する。その結果、ブレード24aは目立てされると共に、切削溝29の底面にドレッシングボード30が露呈される(第一のドレス工程)。
次いで、第一のドレス工程の後に、第二のドレス工程を遂行する。ブレード24bで切削溝29に沿ってドレッシングボード30を厚さ方向途中まで切り込み切削する。必要に応じて、ブレード24aで形成した複数の切削溝29に沿って複数ライン切削をする。その結果、ブレード24bが目立てされる(第二のドレス工程)。ブレード24bの厚さは、ブレード24aの厚さよりも薄いので、第二のドレス工程の際にブレード24bが第一のドレッシングボード28に接することは無い。また、第二のドレス工程の前にドレッシングボート゛を交換する必要が無く、第一のドレス工程終了直後に第二のドレス工程を遂行することができるため効率的である。ブレード24a及びブレード24bの目立てが終了後、図4に記載する積層ドレッシングボード26をチャックテーブル16から取り外し、図1に記載する被加工物2を吸引保持する。その後周知のステップカット方式で切削を遂行する。
続いて、上記他の技術的課題を解決する切削方法について説明する。所謂インラインドレスにおいて好適に使用することができる本発明に係る積層ドレッシングボードの他の実施形態を図6に示す。他の実施形態である積層ドレッシングボード38は、被加工物2に隣接して配置可能なように、被加工物2の形状に対応させた外形に形成されている。被加工物2は円盤形状の半導体ウェーハであるため、実施形態の積層ドレッシングボード38は半導体ウェーハの外径に沿った円弧形状に成形されている。
積層ドレッシングボード38は、ブレード24aを目立てするのに適した第一のドレッシングボードであるドレッシングボード40と、ブレード24bを目立てするのに適した第二のドレッシングボードであるドレッシングボード42とから構成され、ドレッシングボード40の下面にドレッシングボード42が固着されている。図7に図示するように、切削溝50が形成された後に被加工物2を切削溝50に沿ってブレード24bにより切削する際の、被加工物2の厚さ(被加工物2の厚さから切削溝50の深さを差し引いた厚さ)とドレッシングボード42の厚さは同一である。また、ドレッシングボード40及びドレッシングボード42を積層させた総厚は被加工物2の切削厚さと同一に形成されている。図示の実施形態においては、積層ドレッシングボード38の総厚は被加工物2の総厚と同一の400μmであり、ドレッシングボード40の厚さは150μm、ドレッシングボード38の厚さは250μmに形成されている。
上記の積層ドレッシングボード38を、被加工物2の外周に隣接して配置する。図示の実施形態においては、支持フレーム44の中央部の円形開口46を跨いで延在する装着テープ48の粘着面に、被加工物2は円形開口46内に位置せしめられ、その裏面が貼着されている。かかる被加工物2の隣接して粘着テープ48の粘着面に、積層ドレッシングボード38は貼着される。格子状に複数形成された分割予定ラインの片側の切削ライン全てに跨るような位置に積層ドレッシングボード38は貼着される。
図6に図示する支持フレーム44に粘着テープ48にて貼着された被加工物2及び積層ドレッシングボード38を、切削装置のチャックテーブル16上に吸引保持する。次いで、ブレード24a及びブレード24bの回転を開始し、切削水の供給を開始する。最初に、図7(a)に図示するように、切削溝形成工程を遂行する。切削溝形成工程は、ブレード24aで積層ドレッシングボード38におけるドレッシングボード40をその厚さ全体に渡って切削して積層ドレッシングボード38に切削溝を形成し、ブレード24aを目立てすると共に切削溝の底面にドレッシングボード42を露呈させる。これに引き続きブレード24aは被加工物2の表面2aから150μm切り込み切削し、被加工物2に深さ150μmの切削溝50を形成する。
次いで、切削溝形成工程を遂行した切削溝50に沿って被加工物2を分割する分割工程を遂行する。図7(b)に図示するように、積層ドレッシングボード38の切削溝50に沿ってドレッシングボード42を切削し、ブレード24bを目立てすると共に積層ドレッシングボード38を分割する。これに引き続きブレード24bを粘着テープ48まで切り込み被加工物2の切削溝50に沿って被加工物2を切削し、被加工物2を分割する。かかる切削溝形成工程と分割工程を全ての分割予定ライン4に沿って順次遂行する。ドレッシングボード40の厚さをブレード24aで被加工物2の表面2aから形成する切削溝50の深さと同一にし、また、ドレッシングボード38の厚さを切削溝50が形成された後の被加工物2を切削溝50に沿ってブレード24bにより切削する際の被加工物2の切削厚さと同一にすることで、2種類のブレード24a及び24bをそれぞれ最適なドレッシングボード40及び42によって目立てを行うことができる。
図示の実施の形態においては、積層ドレッシングボード38を被加工物2の切削加工において上流側に配設させ、ブレード24a及び24bで被加工物2を切削するのに先立ってドレッシングボード38を切削する方法を示した(図6では被加工物2に対して左側に積層ドレッシングボード38を配設した)が、切削加工において下流側(図6では被加工物2に対して右側)に配設してもよい。その場合には、1ライン被加工物2を切削するのに引き続きドレッシングボード38を切削する。また、積層ドレッシングボード38を、被加工物2の周囲を囲繞する円環形状に形成し、被加工物2の格子状の分割予定ライン4を切削するのに先立ってドレッシングボード38を切削して目立てをすると共に、分割予定ライン4を切削するのに引き続きドレッシングボード38を切削して目立てすることもできる。
2 被加工物
4 分割予定ライン
14 切削手段
16 チャックテーブル
24a ブレード(第一のブレード)
24b ブレード(第二のブレード)
26、38 積層ドレッシングボード
28、40 ドレッシングボード(第一のドレッシングボード)
30、42 ドレッシングボード(第二のドレッシングボード)

Claims (5)

  1. 砥粒を含有した第一のブレードを目立てするための第一のドレッシングボードと、
    該第一のブレードとは異なる砥粒を含有し且つ該第一のブレードより薄い厚さを有する第二のブレードを目立てするための、該第一のドレッシングボードの下面に積層固着された第二のドレッシングボードと、を具備する積層ドレッシングボード。
  2. 該第一のブレードは、被加工物の露呈している表面から切り込み該被加工物に切削溝を形成するためのブレードであり、該第二のブレードは、該切削溝に沿って切削し該被加工物を分割するためのブレードである、請求項1記載の積層ドレッシングボード。
  3. 該第二のドレッシングボードの厚みは、該切削溝が形成された後の該被加工物を該切削溝に沿って該第二のブレードにより切削する該被加工物の厚みと同一であり、該第一のドレッシングボード及び該第二のドレッシングボードを積層させた総厚は該被加工物の厚みと同一である、請求項2に記載の積層ドレッシングボード。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の積層ドレッシングボードを使用し、
    該第一のブレードで該積層ドレッシングボードにおける該第一のドレッシングボードをその厚さ全体に渡って切削して該積層ドレッシングボードに切削溝を形成し、該第一のブレードを目立てすると共に該切削溝の底面に該第二のドレッシングボードを露呈させる第一のドレス工程と、
    該第一のドレス工程の後に、該第二のブレードで該切削溝に沿って該第二のドレッシングボードを切削し、該第二のブレードを目立てする第二のドレス工程と、
    から構成された積層ドレッシングボードを使用したドレッシング方法。
  5. 請求項3記載の該積層ドレッシングボードを該被加工物の外周に隣接して配置し、
    該第一のブレードで該積層ドレッシングボードにおける該第一のドレッシングボードをその厚さ全体に渡って切削して該積層ドレッシングボードに切削溝を形成し、該第一のブレードを目立てすると共に該切削溝の底面に該第二のドレッシングボードを露呈させ、これに引き続き又は先立って該第一のブレードによって該被加工物を切削し、該被加工物に切削溝を形成する切削溝形成工程と、
    該切削溝形成工程の後に、該積層ドレッシングボードの該切削溝に沿って該第二のドレッシングボードを切削し、該第二のブレードを目立てすると共に該積層ドレッシングボードを分割し、これに引き続き又は先立って該第二のブレードで該被加工物の該切削溝に沿って該被加工物を切削し、該被加工物を分割する分割工程と、
    から構成された切削方法。
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