JP2011083743A - 塗布装置および塗布方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板が載置される載置台に対する塗布部の相対的な速度を大きくすることが可能であり、また、基板における塗布液の膜厚が略均一であるような有効塗布領域を比較的大きくすることができる塗布装置および塗布方法を提供する。
【解決手段】基台11上に、当該基台11の長手方向に沿って一の方向に直線状に移動し、基板Sが載置される載置台16が設けられている。また、基台11上に、当該基台11の長手方向に沿って一の方向とは逆の方向である他の方向に直線状に移動し、塗布部30を支持する塗布部支持機構20が設けられている。制御部50は、載置台16を一の方向に移動させるとともに塗布部支持機構20を他の方向に移動させ、この際に塗布部30から載置台16に載置された基板Sに塗布液を供給することにより基板Sに塗布液を塗布するよう制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス基板やプラスチック基板等の枚葉タイプの基板に塗布液を塗布する塗布装置および塗布方法に関する。
従来から、ガラス基板やプラスチック基板等の枚葉タイプの基板に塗布液を塗布する塗布装置として、様々な種類のものが知られている。
従来の塗布装置について、図7乃至図9を用いて説明する。図7は、従来の塗布装置の構成の概略を示す斜視図であり、図8は、図7に示す塗布装置の正面図である。また、図9は、図7に示す塗布装置において、ガントリを移動させ始めてからの時間と、載置台に対するダイヘッドの相対速度との関係を示すグラフである。
まず、図7および図8を用いて従来の塗布装置70の構成について説明する。図7および図8に示すように、従来の塗布装置70は、基台71と、基台71に固定された載置台72とを備えている。載置台72には、ガラス基板やプラスチック基板等の枚葉タイプの基板Sが載置されるようになっている。また、塗布装置70には、載置台72に載置される基板Sに塗布液を吐出するダイヘッド90が設けられており、このダイヘッド90はガントリ80により支持されるようになっている。ガントリ80は載置台72上に設けられており、当該載置台72の長手方向(図7および図8における左右方向)に沿って直線状に移動するようになっている。
ダイヘッド90の下端部には吐出口90aが設けられており、この吐出口90aから下方に塗布液が吐出されるようになっている。また、ダイヘッド90の内部には中空部分90bが設けられており、この中空部分90bに塗布液が収容されるようになっている。中空部分90bに収容された塗布液は、吐出口90aから下方に吐出される。また、図8に示すように、ダイヘッド90の中空部分90bには塗布液供給源92から供給ポンプ94により塗布液が供給されるようになっている。塗布液供給源92および供給ポンプ94により、ダイヘッド90に塗布液を供給するための塗布液供給部が構成されている。
次に、上述のような従来の塗布装置70の動作、すなわち基板Sに塗布液を塗布する塗布方法について以下に説明する。
まず、載置台72に基板Sを載置する。この際に、ダイヘッド90の吐出口90aが基板Sの一方の端部の近傍に位置するよう、ガントリ80を予め所定の位置(初期位置)に移動させておく。
次に、図7および図8における右方向にガントリ80を移動させる。この際に、ダイヘッド90の吐出口90aから基板Sに塗布液を吐出させる。このことにより、基板Sに塗布液が塗布される。そして、ダイヘッド90の吐出口90aが基板Sの他方の端部の近傍に近づくと、ガントリ80を停止させる。この際に、ダイヘッド90の吐出口90aから基板Sへの塗布液の吐出も停止させる。このようにして、載置台72に載置された基板Sに塗布液が塗布されることとなる。
なお、図7および図8に示すような従来の塗布装置70においては、載置台72が基台71に固定されており、ガントリ80が載置台72の長手方向に沿って移動することにより載置台72に載置された基板Sに対してダイヘッド90が相対的に移動するようになっているが、従来の塗布装置はこのような例に限定されることはなく、他の構成として、ガントリ80が基台71に固定されており、載置台72が基台71の長手方向に沿って移動することにより載置台72に載置された基板Sに対してダイヘッド90が相対的に移動するようになっていてもよい。
従来の塗布装置70においては、図9に示すように、ガントリ80を移動させ始めてからこのガントリ80の速度が所定の大きさ(塗布液の塗布速度)に達するまでに一定の時間がかかってしまう。すなわち、ガントリ80を移動させ始めてから時間tが経過するまでは、ガントリ80の速度は所定の大きさよりも小さくなってしまい、この間においてダイヘッド90から基板Sに塗布された塗布液の膜厚にばらつきが生じてしまう。このように、従来の塗布装置70では、ガントリ80の速度が所定の大きさに達するまでの基板Sにおける膜厚の制御が困難であり、基板Sにおける塗布液の膜厚が略均一であるような有効塗布領域が狭くなってしまうという問題がある。なお、有効塗布領域とは、図9における時間tから時間tまでの間に基板Sに塗布液が塗布される領域のことをいう。
また、従来の塗布装置および塗布方法では、塗布液の塗布速度、すなわち載置台に載置された基板に対するダイヘッドの相対速度を向上させる際には、ガントリや載置台の速度を上昇させることで対応していたが、ガントリや載置台を駆動する動力(モータ推力)にも限界があり、これらのガントリや載置台を所望の速度まで上昇させるのが困難であるという問題がある。
このような問題を解決するために、例えば特許文献1には、載置台上に複数の基板を互いに隣接するよう直列に並べ、直列に配置された複数の基板に塗布液を連続的に供給するような装置が開示されている。また、特許文献2、3には、ダイヘッドから塗布液を吐出させ始める際に、ダイヘッドに送られる塗布液の量をポンプ等で制御する方法が開示されている。しかしながら、これらの特許文献に開示されるような方法であっても、塗布液の種類の変更などによりプロセスの変更が余儀なくされるため、更なる塗布速度の向上や品質改良に対応することが難しいという問題がある。また、従来の塗布装置では、シンプルな構成により、基板における塗布液の膜厚が略均一であるような有効塗布領域を広くすることは困難であった。
特開2004−25003公報 特開平8−229497号公報 特開2000−157908号公報
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、基板が載置される載置台に対する塗布部(ダイヘッド)の相対的な速度を大きくすることが可能であり、また、基板における塗布液の膜厚が略均一であるような有効塗布領域を比較的大きくすることができる塗布装置および塗布方法を提供する。
本発明は、基板に塗布液を塗布する塗布装置であって、基台と、前記基台上に設けられ、当該基台の長手方向に沿って一の方向に直線状に移動し、基板が載置される載置台と、前記載置台に載置される基板に塗布液を吐出する塗布部と、前記基台上に設けられ、前記基台の長手方向に沿って前記一の方向とは逆の方向である他の方向に直線状に移動し、前記塗布部を支持する塗布部支持機構と、前記載置台および前記塗布部支持機構の制御を行う制御部であって、前記載置台を前記一の方向に移動させるとともに前記塗布部支持機構を前記他の方向に移動させ、この際に前記塗布部から前記載置台に載置された基板に塗布液を供給することにより基板に塗布液を塗布するよう制御を行う制御部と、を備えたことを特徴とする塗布装置である。
このような塗布装置によれば、載置台を一の方向に移動させるとともに塗布部支持機構を一の方向とは逆の方向である他の方向に移動させ、この際に塗布部から載置台に載置された基板に塗布液を供給することにより基板に塗布液を塗布するようになっている。このことにより、載置台に対して塗布部は実質的に塗布部支持機構の移動速度と載置台の移動速度との合計の移動速度で相対的に移動することが可能となるので、基板が載置される載置台に対する塗布部の相対的な速度を大きくすることが可能となる。また、載置台に対して塗布部を相対的に移動させ始める際に、載置台に対して塗布部は実質的に二重に加速されることとなるので、載置台に対する塗布部の加速度が大きくなり、載置台に対する塗布部の相対速度が所定の速度に達するまでに必要な時間が比較的短くなる。このため、載置台に対して塗布部を相対的に移動させ始めてから載置台に対する塗布部の相対速度が所定の速度(塗布速度)に達するまでに基板に塗布液が塗布される領域(すなわち、塗布液の膜厚にばらつきがある領域)が比較的小さくなり、基板における塗布液の膜厚が略均一であるような有効塗布領域を比較的大きくすることができる。
上述のような塗布装置においては、前記制御部は、前記塗布部支持機構および前記載置台を同時に移動させ始めるよう制御を行うようになっていてもよい。
また、前記塗布部には、当該塗布部に塗布液を供給する塗布液供給部が接続されており、この塗布液供給部は前記制御部により制御されるようになっており、前記制御部は、前記載置台に対して前記塗布部を相対的に移動させ始める際に、前記載置台に対する前記塗布部の相対速度が所定の大きさに達するまで、前記塗布液供給部により前記塗布部に供給される塗布液の量を増加させ続けるよう前記塗布液供給部の制御を行うようになっていてもよい。
本発明は、基板に塗布液を塗布する塗布方法であって、基板が載置され、一の方向に直線状に移動する載置台と、前記載置台に載置される基板に塗布液を吐出する塗布部と、前記塗布部を支持し、前記一の方向とは逆の方向である他の方向に直線状に移動する塗布部支持機構と、を有する塗布装置を準備する工程と、前記載置台を前記一の方向に移動させるとともに前記塗布部支持機構を前記他の方向に移動させ、この際に前記塗布部から前記載置台に載置された基板に塗布液を供給することにより基板に塗布液を塗布する工程と、を備えたことを特徴とする塗布方法である。
このような塗布方法によれば、載置台を一の方向に移動させるとともに塗布部支持機構を一の方向とは逆の方向である他の方向に移動させ、この際に塗布部から載置台に載置された基板に塗布液を供給することにより基板に塗布液を塗布するようになっている。このことにより、載置台に対して塗布部は実質的に塗布部の移動速度と載置台の移動速度との合計の移動速度で相対的に移動することが可能となるので、基板が載置される載置台に対する塗布部の相対的な速度を大きくすることが可能となる。また、載置台に対して塗布部を相対的に移動させ始める際に、載置台に対して塗布部は実質的に二重に加速されることとなるので、載置台に対する塗布部の加速度が大きくなり、載置台に対する塗布部の相対速度が所定の速度に達するまでに必要な時間が比較的短くなる。このため、載置台に対して塗布部を相対的に移動させ始めてから載置台に対する塗布部の相対速度が所定の速度(塗布速度)に達するまでに基板に塗布液が塗布される領域(すなわち、塗布液の膜厚にばらつきがある領域)が比較的小さくなり、基板における塗布液の膜厚が略均一であるような有効塗布領域を比較的大きくすることができる。
上述のような塗布方法においては、基板に塗布液を塗布する際に、前記塗布部支持機構および前記載置台を同時に移動させ始めてもよい。
また、前記載置台に対して前記塗布部を相対的に移動させ始める際に、前記載置台に対する前記塗布部の相対速度が所定の大きさに達するまで、前記塗布部に供給される塗布液の量を増加させ続けてもよい。
本発明の塗布装置および塗布方法によれば、基板が載置される載置台に対する塗布部の相対的な速度を大きくすることが可能であり、また、基板における塗布液の膜厚が略均一であるような有効塗布領域を比較的大きくすることができる。
本発明の一の実施の形態による塗布装置の構成の概略を示す斜視図である。 図1に示す塗布装置の正面図である。 図1に示す塗布装置の載置台に設けられたリニア駆動部の構成を示す構成図である。 図1に示す塗布装置のガントリに設けられたリニア駆動部の構成を示す構成図である。 図1に示す塗布装置において、載置台に対してダイヘッドを相対的に移動させ始めてからの時間と、載置台に対するダイヘッドの相対速度との関係を示すグラフである。 図1に示す塗布装置において、載置台に対してダイヘッドを相対的に移動させ始めてからの時間と、ダイヘッドへの塗布液の供給量との関係を示すグラフである。 従来の塗布装置の構成の概略を示す斜視図である。 図7に示す塗布装置の正面図である。 図7に示す塗布装置において、ガントリを移動させ始めてからの時間と、載置台に対するダイヘッドの相対速度との関係を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の一の実施の形態について説明する。図1乃至図6は、本実施の形態に係る塗布装置を示す図である。このうち、図1は、本実施の形態による塗布装置の構成の概略を示す斜視図であり、図2は、図1に示す塗布装置の正面図である。また、図3は、図1に示す塗布装置の載置台に設けられたリニア駆動部の構成を示す構成図であり、図4は、図1に示す塗布装置のガントリに設けられたリニア駆動部の構成を示す構成図である。また、図5は、図1に示す塗布装置において、ガントリを移動させ始めてからの時間と、載置台に対するダイヘッドの相対速度との関係を示すグラフであり、図6は、図1に示す塗布装置において、ガントリを移動させ始めてからの時間と、ダイヘッドへの塗布液の供給量との関係を示すグラフである。
まず、図1乃至図4を用いて本実施の形態に係る塗布装置10の構成について説明する。図1および図2に示すように、本実施の形態に係る塗布装置10は、基台11と、基台11上に設けられ、基板Sが載置される載置台16と、載置台16に載置される基板Sに塗布液を吐出するダイヘッド30と、基台11上に設けられ、ダイヘッド30を支持するガントリ20とを備えている。ここで、載置台16には、ガラス基板やプラスチック基板等の枚葉タイプの基板Sが載置されるようになっている。また、載置台16およびガントリ20はそれぞれ基台11の長手方向(図1および図2の左右方向)に沿って互いに独立して移動するようになっている。
このような塗布装置10の構成の詳細について以下に説明する。図1に示すように、基台11の上面に左右一対のフレーム12が取り付けられており、各フレーム12の上面には左右一対のレール14が設けられている。なお、これらのレール14はフレーム12の上面に設けられる代わりに基台11の上面に直接設けられるようになっていてもよい。
また、ガントリ20の底部には左右一対のリニア駆動部22が設けられている。ここで、図4に示すように、各リニア駆動部22は、各レール14上に位置するようになっている。より詳細には、各リニア駆動部22の底部には各レール14を挟むよう一対のエアパッド24がそれぞれ設けられており、このエアパッド24から空気が下方および左右方向における外方(図4の矢印方向)に吹き出されるようになっている。エアパッド24から空気が吹き出されることにより、リニア駆動部22はレール14から浮くこととなる。また、リニア駆動部22において、エアパッド24の内部には電導コイルが設けられているとともにレール14等の基台11側には当該基台11の長手方向に沿ってN磁石およびS磁石が交互に設けられている。このことにより、各リニア駆動部22においてリニアモータによりガントリ20をレール14に沿って移動させることとなる。ガントリ20、リニア駆動部22およびエアパッド24により、基台11の長手方向に沿って直線状に移動し、ダイヘッド30を支持する塗布部支持機構が構成されている。
また、図1乃至図3に示すように、左右一対のフレーム12の間に載置台16が設けられており、この載置台16は基台11の上面において当該基台11の長手方向(図1および図2における左右方向)に沿って直線状に移動するようになっている。すなわち、載置台16は左右一対のフレーム12の間で当該フレーム12の延びる方向に案内されるようになっている。
より詳細に説明すると、図3に示すように、載置台16の底部には底板17が取り付けられている。そして、左右一対のフレーム12の側面には、互いに対向するような位置において溝部12aが設けられており、載置台16の底部に取り付けられた底板17は溝部12aに嵌るようになっている。この底板17における溝部12aの近傍の位置には左右一対のエアパッド17aが設けられており、このエアパッド17aから空気が下方および左右方向における外方(図3の矢印の位置)に吹き出されるようになっている。エアパッド17aから空気が吹き出されることにより、載置台16は基台11から浮くこととなる。また、底板17の底部にはリニア駆動部18が設けられており、このリニア駆動部18にシャフト19が貫通するようになっている。シャフト19は基台11に固定されており、基台11の長手方向(図1および図2における左右方向)に延びるようになっている。リニア駆動部18の内部には電導コイルが設けられているとともにシャフト19等の基台11側には当該基台11の長手方向に沿ってN磁石およびS磁石が交互に設けられている。このことにより、リニア駆動部18においてリニアモータにより載置台16を基台11に対してシャフト19に沿って移動させることとなる。
ダイヘッド30の下端部には吐出口30aが設けられており、この吐出口30aから下方に塗布液が吐出されるようになっている。また、ダイヘッド30の内部には中空部分30bが設けられており、この中空部分30bに塗布液が収容されるようになっている。中空部分30bに収容された塗布液は、吐出口30aから下方に吐出される。また、図2に示すように、ダイヘッド30の中空部分30bには塗布液供給源52から供給ポンプ54により塗布液が供給されるようになっている。塗布液供給源52および供給ポンプ54により、ダイヘッド30に塗布液を供給するための塗布液供給部が構成されている。
また、図2に示すように、塗布装置10には、当該塗布装置10の各構成要素を制御する制御部50が設けられている。より詳細には、この制御部50はリニア駆動部18、リニア駆動部22および供給ポンプ54に接続されており、これらの構成要素の制御を行うようになっている。具体的には、制御部50は、載置台16を図1および図2における左方向に移動させるとともにガントリ20を図1および図2における右方向に移動させ、この際に載置台16に載置された基板Sにダイヘッド30から塗布液を供給するよう、塗布装置10の各構成要素を制御するようになっている。このような制御部50による制御方法の詳細については後述する。
次に、上述のような塗布装置10の動作、すなわち基板Sに塗布液を塗布する塗布方法について以下に説明する。以下に示すような塗布装置10の動作は、制御部50が塗布装置10の各構成要素を制御することにより行われる。
まず、載置台16に基板Sを載置する。この際に、ダイヘッド30の吐出口30aが基板Sの一方の端部の近傍に位置するよう、ガントリ20を予め所定の位置(初期位置)に移動させておく。
次に、リニア駆動部22により図1および図2における右方向にガントリ20を移動させる。また、リニア駆動部18により図1および図2における左方向に載置台16を移動させる。具体的には、載置台16に対してダイヘッド30を相対的に移動させ始める際にガントリ20および載置台16の両方を同時に加速させ、載置台16に対するダイヘッド30の速度が所定の大きさ(塗布液の塗布速度)に達したら、その後はガントリ20および載置台16をそれぞれ定速で移動させる。そして、ダイヘッド30の吐出口30aが基板Sの他方の端部の近傍に接近したらガントリ20および載置台16をそれぞれ減速させ、最終的にガントリ20および載置台16を停止させる。
図5は、図1等に示す塗布装置10において、載置台16に対してダイヘッド30を移動させ始めてからの時間と、載置台16に対するダイヘッド30の相対速度との関係を示すグラフである。図5における実線は、載置台16に対するダイヘッド30の相対速度が所定の大きさに達するまでに、ガントリ20を図1および図2における右方向に移動させるとともに載置台16を図1および図2における左方向に移動させた場合の、載置台16に対するダイヘッド30の相対速度を示す。一方、図5における二点鎖線は、比較例として、載置台16に対するダイヘッド30の相対速度が所定の大きさに達するまでに、ガントリ20を図1および図2における右方向に移動させるが載置台16を移動させない場合の、載置台16に対するダイヘッド30の相対速度を示す。図5のグラフに示すように、ガントリ20および載置台16のうち片方のみ(ここではガントリ20)を移動させる場合には、載置台16に対するダイヘッド30の相対速度が所定の速度に達するまでに時間tが必要となる。一方、ガントリ20および載置台16の両方を互いに逆方向に移動させた場合は、載置台16に対してダイヘッド30は実質的に二重に加速されることとなるので、載置台16に対するダイヘッド30の加速度が大きくなり、載置台16に対するダイヘッド30の相対速度が所定の速度に達するまでの時間tは、比較例による時間tよりも短くなる。このため、載置台16に対してダイヘッド30を相対的に移動させ始めてから載置台16に対するダイヘッド30の相対速度が所定の速度に達するまでに基板Sに塗布液が塗布される領域(すなわち、塗布液の膜厚にばらつきがある領域)が比較的小さくなり、基板Sにおける塗布液の膜厚が略均一であるような有効塗布領域を比較的大きくすることができる。
また、ガントリ20および載置台16の両方を互いに逆方向に移動させる場合には、載置台16に対するダイヘッド30の相対的な速度の最大値を、ガントリ20の速度の最大値と、載置台16の速度の最大値の合計の大きさとすることができる。
図5における二点鎖線に示すように、比較例において、載置台16に対するダイヘッド30の相対速度が所定の大きさに達するまでに、ガントリ20を図1および図2における右方向に移動させるが載置台16を移動させない場合に、ガントリ20の定速を400mm/s、ガントリ20を移動させ始めたときのガントリ20の加速度を1000mm/sとしたときには、載置台16に対するダイヘッド30の相対速度が所定の速度に達するまでに基板Sに塗布液が塗布される領域、すなわち基板Sにおける塗布液の膜厚にばらつきがある領域の長さは80mmであった。これに対し、図5における実線に示すように、載置台16に対するダイヘッド30の相対速度が所定の大きさに達するまでに、ガントリ20および載置台16の両方を互いに逆方向に移動させた場合に、ガントリ20の定速を200mm/s、載置台16の定速を200mm/s、ガントリ20および載置台16を移動させ始めたときの載置台16およびガントリ20の加速度をそれぞれ1000mm/sとしたときには、載置台16に対するダイヘッド30の相対速度が所定の速度に達するまでに基板Sに塗布液が塗布される領域、すなわち基板Sにおける塗布液の膜厚にばらつきがある領域の長さは10mmであった。このように、ガントリ20および載置台16の両方を互いに逆方向に移動させた場合は、ガントリ20および載置台16のうち片方のみを移動させる場合と比較して、基板Sにおける塗布液の膜厚にばらつきがある領域の長さが大幅に短くなることがわかった。
また、載置台16に対してダイヘッド30を相対的に移動させ始める際に、載置台16に対するダイヘッド30の相対速度が所定の大きさに達するまで、塗布液供給源52および供給ポンプ54からなる塗布液供給部によりダイヘッド30に供給される塗布液の量を増加させ続ける。図6は、載置台16に対してダイヘッド30を相対的に移動させ始めてからの時間と、ダイヘッド30への塗布液の供給量との関係を示すグラフである。図6に示すように、塗布液供給部からダイヘッド30に供給される塗布液の量は、載置台16に対してダイヘッド30を相対的に移動させ始めると0から増加し、載置台16に対するダイヘッド30の相対速度が所定の大きさに達すると、ダイヘッド30に供給される塗布液の量が一定となる。
そして、ガントリ20および載置台16を移動させながらダイヘッド30から載置台16に載置された基板Sに塗布液を供給することにより基板Sに塗布液を塗布し、ダイヘッド30の吐出口30aが基板Sの他方の端部の近傍に接近したらガントリ20および載置台16を減速させ、最終的にガントリ20および載置台16を停止させる。この際に、ダイヘッド30への塗布液の供給量も減少させ、最終的にダイヘッド30への塗布液の供給量を0とする。このようにして、基板Sへの一連の塗布動作が終了する。
以上のように本実施の形態の塗布装置10および塗布方法によれば、載置台16を一の方向(図1および図2における左方向)に移動させるとともにガントリ20を一の方向とは逆の方向である他の方向(図1および図2における右方向)に移動させ、この際にダイヘッド30から載置台16に載置された基板Sに塗布液を供給することにより基板Sに塗布液を塗布するようになっている。このことにより、載置台16に対してダイヘッド30は実質的にガントリ20の移動速度と載置台16の移動速度との合計の移動速度で相対的に移動させることが可能となるので、基板Sが載置される載置台16に対するダイヘッド30の相対的な速度を大きくすることが可能となる。また、載置台16に対してダイヘッド30を相対的に移動させ始める際に、載置台16に対してダイヘッド30は実質的に二重に加速されることとなるので、載置台16に対するダイヘッド30の加速度が大きくなり、載置台16に対するダイヘッド30の相対速度が所定の速度に達するまでに必要な時間が比較的短くなる。このため、載置台16に対してダイヘッド30を相対的に移動させ始めてから載置台16に対するダイヘッド30の相対速度が所定の速度(塗布速度)に達するまでに基板Sに塗布液が塗布される領域(すなわち、塗布液の膜厚にばらつきがある領域)が比較的小さくなり、基板Sにおける塗布液の膜厚が略均一であるような有効塗布領域を比較的大きくすることができる。
また、本実施の形態の塗布装置10においては、制御部50は、ガントリ20および載置台16を同時に移動させ始めるよう制御を行うようになっている。このことにより、より確実に、載置台16に対するダイヘッド30の相対速度が所定の速度に達するまでに必要な時間を短くすることができる。
また、本実施の形態の塗布装置10においては、ダイヘッド30には、当該ダイヘッド30に塗布液を供給する塗布液供給部(塗布液供給源52および供給ポンプ54)が接続されている。そして、制御部50は、載置台16に対してダイヘッド30を相対的に移動させ始める際に、載置台16に対するダイヘッド30の相対速度が所定の大きさに達するまで、塗布液供給部によりダイヘッド30に供給される塗布液の量を増加させ続けるよう制御を行うようになっている。このことにより、載置台16に対してダイヘッド30を相対的に移動させ始める際の、載置台16に対するダイヘッド30の相対速度が比較的小さいときには、ダイヘッド30から基板Sに供給される塗布液の量も比較的少なくなるので、載置台16に対してダイヘッド30を移動させ始めてから載置台16に対するダイヘッド30の相対速度が所定の速度(塗布速度)に達するまでに基板Sに塗布液が塗布される領域において、塗布液の膜厚のばらつきをできるだけ抑制することができる。
なお、本実施の形態による塗布装置および塗布方法は、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。本発明による塗布装置および塗布方法としては、載置台に載置された基板に対して塗布部から塗布液を供給する際に、載置台を一の方向に移動させるとともに塗布部を支持する塗布部支持機構を一の方向とは逆の方向である他の方向に移動させるものであれば、上述の態様のものに限定されることはなく、他の様々な構成や方法を用いてもよい。
10 塗布装置
11 基台
12 フレーム
14 レール
16 載置台
17 底板
17a エアパッド
18 リニア駆動部
19 シャフト
20 ガントリ
22 リニア駆動部
24 エアパッド
30 ダイヘッド
30a 吐出口
30b 中空部分
50 制御部
52 塗布液供給源
54 供給ポンプ
70 従来の塗布装置
71 基台
72 載置台
80 ガントリ
90 ダイヘッド
90a 吐出口
90b 中空部分
92 塗布液供給源
94 供給ポンプ
S 基板

Claims (6)

  1. 基板に塗布液を塗布する塗布装置であって、
    基台と、
    前記基台上に設けられ、当該基台の長手方向に沿って一の方向に直線状に移動し、基板が載置される載置台と、
    前記載置台に載置される基板に塗布液を吐出する塗布部と、
    前記基台上に設けられ、前記基台の長手方向に沿って前記一の方向とは逆の方向である他の方向に直線状に移動し、前記塗布部を支持する塗布部支持機構と、
    前記載置台および前記塗布部支持機構の制御を行う制御部であって、前記載置台を前記一の方向に移動させるとともに前記塗布部支持機構を前記他の方向に移動させ、この際に前記塗布部から前記載置台に載置された基板に塗布液を供給することにより基板に塗布液を塗布するよう制御を行う制御部と、
    を備えたことを特徴とする塗布装置。
  2. 前記制御部は、前記塗布部支持機構および前記載置台を同時に移動させ始めるよう制御を行うことを特徴とする請求項1記載の塗布装置。
  3. 前記塗布部には、当該塗布部に塗布液を供給する塗布液供給部が接続されており、この塗布液供給部は前記制御部により制御されるようになっており、
    前記制御部は、前記載置台に対して前記塗布部を相対的に移動させ始める際に、前記載置台に対する前記塗布部の相対速度が所定の大きさに達するまで、前記塗布液供給部により前記塗布部に供給される塗布液の量を増加させ続けるよう前記塗布液供給部の制御を行うことを特徴とする請求項1または2記載の塗布装置。
  4. 基板に塗布液を塗布する塗布方法であって、
    基板が載置され、一の方向に直線状に移動する載置台と、前記載置台に載置される基板に塗布液を吐出する塗布部と、前記塗布部を支持し、前記一の方向とは逆の方向である他の方向に直線状に移動する塗布部支持機構と、を有する塗布装置を準備する工程と、
    前記載置台を前記一の方向に移動させるとともに前記塗布部支持機構を前記他の方向に移動させ、この際に前記塗布部から前記載置台に載置された基板に塗布液を供給することにより基板に塗布液を塗布する工程と、
    を備えたことを特徴とする塗布方法。
  5. 基板に塗布液を塗布する際に、前記塗布部支持機構および前記載置台を同時に移動させ始めることを特徴とする請求項4記載の塗布方法。
  6. 前記載置台に対して前記塗布部を相対的に移動させ始める際に、前記載置台に対する前記塗布部の相対速度が所定の大きさに達するまで、前記塗布部に供給される塗布液の量を増加させ続けることを特徴とする請求項4または5記載の塗布方法。
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