JP2011082775A - 無線通信システムおよび無線通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に無線通信の状況をテストすることができる無線通信システムおよび無線通信方法を提供する。
【解決手段】複数の移動端末装置の内の少なくとも2つを、それぞれ第1の移動端末装置、第2の移動端末装置とし、第1の移動端末装置は、第2の移動端末装置から送信された接続要求を受信し、受信した接続要求の信号電波における電波強度を測定し、受信した接続要求に対する接続応答とともに測定した電波強度の情報を、第2の移動端末装置に送信し、第2の移動端末装置は、第1の移動端末装置に接続要求を送信し、第1の移動端末装置から送信された接続応答を受信し、受信した接続応答に含まれる電波強度の情報を取得することによって無線通信の状況をテストする。
【選択図】図7

Description

本発明は、商品を注文する際に用いられるオーダーエントリーシステムにおいて、無線通信の状況をテストする無線通信システムおよび無線通信方法に関する。
レストランや居酒屋などの飲食店において、客からのオーダーを管理するオーダーエントリーシステムが導入されている。このオーダーエントリーシステムでは、オーダリングコントローラ装置にオーダー情報を送信するハンディーターミナル装置を従業員が携帯し、客から伝えられたオーダーをハンディーターミナル装置に入力することによってオーダーの管理をしている。このハンディーターミナル装置に入力されたオーダー情報は、無線通信によって送信され、通信ネットワークを介してオーダリングコントローラ装置に接続された無線ステーション装置が受信する。そして、無線ステーション装置は受信したオーダー情報を、オーダリングコントローラ装置に送信する。また、オーダーエントリーシステムは、他にオーダー情報をプリントアウトする無線プリンタ装置などを有している。
このようなオーダーエントリーシステムでは、ハンディーターミナル装置から無線通信によって送信されるオーダー情報を、確実にオーダリングコントローラ装置に送信することが望まれている。無線通信によってオーダー情報を確実に送信、すなわち、無線通信のエラーを回避する方法として、例えば、特許文献1、特許文献2に示すような種々の技術が考案されている。特許文献1には、通信速度を可変にして通信エラーを回避する技術が開示されている。この特許文献1に開示されている技術は、通信速度を遅くすると、データを送受信する速度は遅くなるが、通信の品質が向上するという通信の性質を利用し、動的に通信速度を変更して通信機器同士が繋がりやすくするという技術である。また、特許文献2には、通信チャネルを可変にして通信エラーを回避する技術が開示されている。この特許文献2に開示されている技術は、利用率が高い(混んでいる)通信チャネルはデータ通信のエラー率が高いため、このような通信チャネルの利用を避け、使用する通信チャネルを利用率が低い(空いている)通信チャネルに積極的に変更することにより、データ通信のエラー率を低減するという技術である。
オーダーエントリーシステムを導入する飲食店のフロアの広さや構成は、それぞれの飲食店によって様々であるのに対して、ハンディーターミナル装置と無線ステーション装置には、あらゆる飲食店のほぼ全ての範囲で無線通信による情報の送受信を可能とすることが、性能として要求される。このような事情において、ハンディーターミナル装置から無線通信によって送信されるオーダー情報を受信(中継)する無線ステーション装置の最適な設置数や設置位置を決める際には、通信状態を確認しながら1つずつ決めていくこととなる。このため、ハンディーターミナル装置から送信されるオーダー情報を確実にオーダリングコントローラ装置に送信するために、必要以上に多い台数の無線ステーション装置を設置してしまうという問題があった。この問題を解決するため、例えば、特許文献3に示すような無線通信の状況をテストする技術を利用して、無線ステーション装置の設置位置を決定する方法も行われている。この特許文献3に開示されている技術は、無線通信の状況をテストする際に、送受信するテストデータのデータサイズを変更して送受信データの通信エラー率を測定することにより、無線通信の状況をテストするという技術である。
特開2001−217896号公報 特開2002−198975号公報 特開2005−311683号公報
特許文献3で開示されているような、従来の無線通信の状況をテストする技術は、無線ステーションを設置位置に固定した後に、ハンディーターミナル装置を移動し、設置位置に固定された無線ステーションとハンディーターミナル装置との間での無線通信の状況をテストする技術である。
無線通信の状況は、無線ステーション装置を設置したときの状態が保たれるわけではなく、常に変化し続けるため、定期的に通信状況のテストを行う必要がある。しかしながら、この通信状況のテストは、飲食店の店内で実際に行わなければならないので、飲食店の通常の営業に支障を来す可能性があり、営業時間中に通信状況のテストを行うことは困難である。また、飲食店のフロアのレイアウトを変更した際にも通信状況のテストを行う必要があるが、すでに設置してある無線ステーション装置を移動して通信状況のテストを行うのは、非常に作業性が悪く、手間がかかるという問題がある。
また、新規に営業を開始するために飲食店の工事が進行中というような状況においては、例えば、電源の工事が完了しておらず、仮に無線ステーション装置を設置して通信状況のテストを行おうとしても、電源の確保が不可能というような理由により、従来のような無線ステーション装置を用いた通信状況のテストの方法を実施することができないという問題がある。このような場合は、電源の工事が完了するまで通信状況のテストを行うことができない。
本発明は、上記の課題認識に基づいてなされたものであり、容易に無線通信の状況をテストすることができる無線通信システムおよび無線通信方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の無線通信システム(例えば、実施形態におけるオーダーエントリーシステム1)は、ユーザの操作によって入力された情報を無線通信によって送信する複数の移動端末装置(例えば、実施形態におけるハンディーターミナル装置10)と、前記移動端末装置から送信された情報を受信するステーション装置(例えば、実施形態における無線ステーション装置30)と、を備えた無線通信システムであって、前記複数の移動端末装置の内の少なくとも2つを、それぞれ第1の移動端末装置(例えば、実施形態における擬似ステーションモードに設定されたハンディーターミナル装置10)、第2の移動端末装置(例えば、実施形態におけるエリアテストモードに設定されたハンディーターミナル装置10)とし、前記第1の移動端末装置は、前記第2の移動端末装置から送信された接続要求(例えば、実施形態における接続要求コマンド)を受信し、前記受信した接続要求の信号電波における電波強度を測定し、前記受信した接続要求に対する接続応答(例えば、実施形態における接続応答コマンド)とともに測定した電波強度の情報を、前記第2の移動端末装置に送信し、前記第2の移動端末装置は、前記第1の移動端末装置に前記接続要求を送信し、前記第1の移動端末装置から送信された前記接続応答を受信し、前記受信した前記接続応答に含まれる前記電波強度の情報を取得することによって無線通信の状況をテストする、ことを特徴とする。
これにより、第1の移動端末装置をステーション装置と見なした無線通信テストを行なうことができ、ステーション装置を実際に設置することなく無線通信システム内の無線通信の状況を容易にテストすることができる。
また、本発明の前記第2の移動端末装置は、前記接続要求の送信と前記接続応答の受信とを連続して行い、前記受信した前記接続応答に含まれる前記電波強度の情報を連続して取得する、ことを特徴とする。
これにより、無線通信システム内で常に変化し続ける無線通信の状況を容易に取得することができる。
また、本発明の前記第2の移動端末装置は、複数の前記第1の移動端末装置に対して前記連続した前記接続要求の送信と前記接続応答の受信とを順次行い、前記複数の第1の移動端末装置から受信した前記接続応答に含まれる前記電波強度の情報を順次取得する、ことを特徴とする。
これにより、複数の第1の移動端末装置を複数のステーション装置と見なした無線通信のテストを行なうことができ、第1の移動端末装置と第2の移動端末装置とが1対1で無線通信テストを行なう場合よりも短時間で、無線通信システム内の無線通信の状況テストを実施することができる。
また、本発明の前記第2の移動端末装置は、取得した前記電波強度の情報に基づいた通信状況を表示する表示部(例えば、実施形態におけるLCD表示部150、LED表示部160)、を備えることを特徴とする。
これにより、通信テストを実施するユーザは、表示部に表示された通信状況を確認することで、実際のステーション装置をどこに設置すべきかの判断が容易になる。
また、本発明の前記表示部は、LED表示装置(例えば、実施形態におけるLED表示部160)であり、前記電波強度の情報を取得する毎に、前記通信状況に応じた異なる色で表示する、ことを特徴とする。
これにより、通信テストを実施するユーザは、表示部の表示色によって、即座に感覚的にその場所の通信状況を把握することができる。
また、本発明の前記第2の移動端末装置は、さらに、取得した前記電波強度の情報を記憶する記憶部(例えば、実施形態におけるメモリ部140)、を備え、ユーザの操作による前記接続要求の送信指示(例えば、実施形態におけるテーブル番号の入力)に応じて前記接続要求を送信し、前記送信指示の情報と、取得した前記電波強度の情報とを対応付けて前記記憶部に記憶する、ことを特徴とする。
これにより、第2の移動体端末装置内にテストに関する情報が蓄積されることなり、ユーザが必要な時に蓄積されたテストに関する情報を取り出して確認することができるようになる。
また、本発明の前記第2の移動端末装置は、前記記憶部に記憶した前記送信指示の情報と前記電波強度の情報とを送信する、ことを特徴とする。
これにより、テストに関する情報を別の装置に送信することができるようになり、例えば、プリンタなどの出力装置に送信することによって、過去に実施した無線通信テストの結果を印字して確認することもできる。
また、本発明の無線通信方法は、ユーザの操作によって入力された情報を無線通信によって送信する複数の移動端末装置と、前記移動端末装置から送信された情報を受信するステーション装置と、を備えた無線通信システムの無線通信方法であって、前記複数の移動端末装置の内の少なくとも2つを、それぞれ第1の移動端末装置、第2の移動端末装置とし、前記第1の移動端末装置が、前記第2の移動端末装置から送信された接続要求を受信し、前記受信した接続要求の信号電波における電波強度を測定し、前記受信した接続要求に対する接続応答とともに測定した電波強度の情報を、前記第2の移動端末装置に送信する手順と、前記第2の移動端末装置が、前記第1の移動端末装置に前記接続要求を送信し、前記第1の移動端末装置から送信された前記接続応答を受信し、前記受信した前記接続応答に含まれる前記電波強度の情報を取得することによって無線通信の状況をテストする手順と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、容易に無線通信の状況をテストすることができるという効果が得られる。
本発明の実施形態によるオーダーエントリーシステムの概略構成の例を示したブロック図である。 本発明の実施形態におけるハンディーターミナル装置の概略構成を示したブロック図である。 本発明の実施形態におけるオーダリングコントローラ装置の概略構成を示したブロック図である。 本発明の実施形態における無線ステーション装置の概略構成を示したブロック図である。 本発明の実施形態における無線プリンタ装置の概略構成を示したブロック図である。 本発明の実施形態におけるハンディーターミナル装置における通信状況のテストに関する構成の例を示した図である。 本発明の実施形態において通信状況のテストを行う第1の処理の流れを示したシーケンス図である。 本発明の実施形態の第1のテスト処理シーケンスによって取得した通信状況の結果の例を示した図である。 本発明の実施形態において通信状況のテストを行う第2の処理の流れを示したシーケンス図である。 本発明の実施形態の第2のテスト処理シーケンスによって取得した通信状況の結果の例を示した図である。 本発明の実施形態において通信状況のテストを行う第3の処理の流れを示したシーケンス図である。 本発明の実施形態の第3のテスト処理シーケンスによって取得した通信状況の結果の例を示した図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態によるオーダーエントリーシステムの概略構成の例を示したブロック図である。図1において、オーダーエントリーシステム1は、移動端末装置であるハンディーターミナル装置10、オーダリングコントローラ装置20、無線ステーション装置30、無線プリンタ装置40から構成される。また、図1において、オーダリングコントローラ装置20と無線ステーション装置30は、通信ネットワーク2を介して接続されている。また、ハンディーターミナル装置10と、無線ステーション装置30と、無線プリンタ装置40は、無線通信によって互いに接続されている。
図1においては、ハンディーターミナル装置10と、無線ステーション装置30とをそれぞれ2台備えた例を示している。なお、本発明においては、オーダーエントリーシステム1を構成するハンディーターミナル装置10、オーダリングコントローラ装置20、無線ステーション装置30、無線プリンタ装置40のそれぞれの台数に関しての規定はなく、例えば、ハンディーターミナル装置10、無線ステーション装置30は、3台以上あってもよい。
ハンディーターミナル装置10は、例えば、電池などの電源によって駆動される装置である。ハンディーターミナル装置10は、例えば、飲食店の従業員(ユーザ)に携帯され、ユーザの操作を受けて、その操作により検出された情報を取り込む。また、ハンディーターミナル装置10は、取り込んだオーダー情報を、無線通信によって無線ステーション装置30に送信する。
また、ハンディーターミナル装置10は、オーダーエントリーシステム1において、無線通信の状況をテストするテスト装置ともなる。ハンディーターミナル装置10を用いた無線通信の通信状況のテストに関しては、後述する。
オーダリングコントローラ装置20は、例えば、飲食店の厨房等に設置され、無線ステーション装置30および通信ネットワーク2を介してハンディーターミナル装置10から送信されてきたオーダー情報を受信し、記憶する。オーダリングコントローラ装置20は、例えば、オーダー情報を厨房の料理人に知らせるための調理指示情報や配膳指示情報を作成し、厨房や配膳場所に設置された無線プリンタ40などに送信する。また、オーダリングコントローラ装置20は、例えば、オーダー情報に基づいて客から支払いを受ける金額の情報などの会計情報を作成し、通信ネットワーク2および無線ステーション装置30を介して、会計伝票を出力する無線プリンタ装置40や会計などを行う図示しないレジスターに送信する。
無線ステーション装置30は、例えば、飲食店のフロア等に設置され、ハンディーターミナル装置10から送信されてきたオーダー情報を受信する。また、無線ステーション装置30は、受信したオーダー情報を、通信ネットワーク2を介してオーダリングコントローラ装置20に送信する。また、無線ステーション装置30は、通信ネットワーク2を介してオーダリングコントローラ装置20から受信した調理指示情報や配膳指示情報を、厨房や配膳場所に設置された無線プリンタ40に送信したり、会計情報を会計伝票出力用の無線プリンタ装置40や図示しないレジスターに送信したりする。
無線プリンタ装置40は、例えば、飲食店の会計エリアに設置され、無線ステーション装置30から送信されてきた会計情報を受信し、その受信した会計情報を紙媒体などに出力する。また、無線プリンタ装置40は、例えば、飲食店の厨房内に設置され、無線ステーション装置30から送信されてきた調理指示情報を受信し、その受信した調理指示情報を紙媒体などに出力する。
ハンディーターミナル装置10は、図2に示すように、制御部110、無線通信部120、アンテナ121、入力インタフェース部130、メモリ部140、LCD表示部150、LED表示部160を備えている。制御部110は、ハンディーターミナル装置10の全体を制御する。無線通信部120は、アンテナ121を介して無線ステーション装置30との間で無線通信を行って、ハンディーターミナル装置10に取り込んだオーダー情報を送信する。入力インタフェース部130は、例えば、キーボードやスイッチなどのインタフェースであり、ユーザの操作を受けて取り込んだオーダー情報を出力する。メモリ部140は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などのメモリであり、予め登録したメニューの情報、入力インタフェース部130が出力するオーダー情報などのデータを記憶する。LCD表示部150は、LCD(液晶ディスプレイ:Liquid Crystal Display)を備えており、メモリ部140に記憶している情報やデータを表示する。LED表示部160は、LED(発光ダイオード:Light Emitting Diode)を備えており、LEDの点灯状態によってハンディーターミナル装置10の動作状態をユーザに通知する。
オーダリングコントローラ装置20は、図3に示すように、制御部210、入力インタフェース部220、メモリ部230、LCD表示部240、LED表示部250、有線通信部260を備えている。制御部210は、オーダリングコントローラ装置20の全体を制御する。入力インタフェース部220は、例えば、スイッチなどのインタフェースであり、飲食店の料理人の操作を受けて取り込んだ情報を出力する。メモリ部230は、例えば、RAMやROMなどのメモリであり、無線ステーション装置30から送信されてきたオーダー情報や入力インタフェース部220が出力する情報などのデータを記憶する。LCD表示部240は、LCDを備えており、メモリ部230に記憶しているオーダー情報や動作状態を表示する。LED表示部250は、LEDを備えており、LEDの点灯状態によって、例えば、ハンディーターミナル装置10からオーダー情報を受信したことを料理人に通知する。有線通信部260は、通信ネットワーク2を介して無線ステーション装置30と有線通信を行い、情報を送受信する。
無線ステーション装置30は、図4に示すように、制御部310、無線通信部320、アンテナ321、メモリ部330、LED表示部340、有線通信部350を備えている。制御部310は、無線ステーション装置30の全体を制御する。無線通信部320は、アンテナ321を介してハンディーターミナル装置10や無線プリンタ装置40との間で無線通信を行い、情報を送受信する。メモリ部330は、例えば、RAMやROMなどのメモリであり、無線ステーション装置30が受信したオーダー情報や会計情報などのデータを記憶する。LED表示部340は、LEDを備えており、LEDの点灯状態によって無線ステーション装置30の動作状態を通知する。有線通信部350は、通信ネットワーク2を介してオーダリングコントローラ装置20と有線通信を行い、情報を送受信する。
無線プリンタ装置40は、図5に示すように、制御部410、無線通信部420、アンテナ421、入力インタフェース部430、メモリ部440、LED表示部450、印字部460を備えている。制御部410は、無線プリンタ装置40の全体を制御する。無線通信部420は、アンテナ421を介して無線ステーション装置30との間で無線通信を行い、会計情報を受信する。入力インタフェース部430は、例えば、スイッチなどのインタフェースであり、ユーザの操作を受けて会計情報やオーダー情報の出力を指示する。メモリ部440は、例えば、RAMやROMなどのメモリであり、無線通信部420が受信した会計情報やオーダー情報などのデータを記憶する。LED表示部450は、LEDを備えており、LEDの点灯状態によって無線プリンタ装置40の動作状態をユーザに通知する。印字部460は、受信した会計情報やオーダー情報を紙媒体などに印字する。
なお、図1に示したオーダーエントリーシステム1においては、オーダリングコントローラ装置20と、無線ステーション装置30と、無線プリンタ装置40とをそれぞれ異なる装置として表しているが、図1に示したオーダリングコントローラ装置20と無線ステーション装置30とを合わせて1つの装置とする構成とすることもできる。また、オーダリングコントローラ装置20と無線ステーション装置30とに加えて、さらに、無線プリンタ装置40を合わせて1つの装置とする構成とすることもできる。
次に、本実施形態のオーダーエントリーシステム1における無線通信の通信状況のテストについて説明する。本実施形態のオーダーエントリーシステム1においては、オーダーエントリーシステム1を構成するハンディーターミナル装置10のみを用いて通信状況のテスト行う。
ハンディーターミナル装置10は、通常のハンディーターミナル装置10としての動作モード(以下、「通常モード」という)の他に、2種類のテストモードを備える。1つ目のテストモードは、無線ステーション装置30と同様の動作となる「擬似ステーションモード」である。また、2つ目のテストモードは、通常のハンディーターミナル装置10と同様の動作であるが、通信状況テストにおける接続要求コマンドを送信し、受信したテスト情報を表示する「エリアテストモード」である。
本実施形態のオーダーエントリーシステム1における通信状況のテストは、擬似ステーションモードに設定したハンディーターミナル装置10と、エリアテストモードに設定したハンディーターミナル装置10とを対として使用する。ハンディーターミナル装置10を、通常モードからテストモードへの変更は、それぞれのハンディーターミナル装置10の、入力インタフェース部130を、例えば、通信テスト実施者(ユーザ)が操作することによって行われる。そして、ハンディーターミナル装置10がテストモードに変更されると、通信状況のテストを開始する。
ここで、通信状況のテストに関するハンディーターミナル装置10の構成について説明する。図6は、通信状況のテストを行うハンディーターミナル装置10における通信状況のテストに関する構成の例を示した図である。図6(a)は、通信状況のテストを行う機能を無線通信部120内に備えた場合の概略構成の例を示したブロック図である。また、図6(b)は、通信状況のテストを行う機能を制御部110が実行するプログラムとした場合の例を示したメモリマップである。
ハンディーターミナル装置10におけるテストモードを、無線通信部120の構成として実現する場合、無線通信部120は、図6(a)に示すようなブロック構成を備えることになる。この場合、ハンディーターミナル装置10内の無線通信部120は、図6(a)に示すように、ハンディーターミナル通信部1201、擬似ステーション通信部1202、エリアテスト通信部1203、切り替え部1204、を備える。なお、ハンディーターミナル通信部1201、擬似ステーション通信部1202、エリアテスト通信部1203のいずれか1つの通信部を示すときには、以下、通信部1200という。
ハンディーターミナル通信部1201は、通常のハンディーターミナル装置10として無線ステーション装置30と無線通信を行う。擬似ステーション通信部1202は、擬似ステーションモードのハンディーターミナル装置10としてエリアテストモードに設定された他のハンディーターミナル装置10と無線通信を行う。エリアテスト通信部1203は、エリアテストモードのハンディーターミナル装置10として擬似ステーションモードに設定された他のハンディーターミナル装置10と無線通信を行う。切り替え部1204は、制御部110から入力された切り替え制御信号に基づいて、アンテナ121を介して無線通信を行う通信部1200を切り替える。
ハンディーターミナル装置10が動作しているとき、ハンディーターミナル通信部1201、擬似ステーション通信部1202、エリアテスト通信部1203のいずれか1つの通信部の選択は、ユーザが入力インタフェース部130を操作することによって行われる。ユーザが入力インタフェース部130を操作していずれか1つの通信部1200を選択すると、ハンディーターミナル装置10内の制御部110は、選択されたいずれか1つの通信部1200に切り替えるための切り替え信号を出力する。制御部110から入力された切り替え信号に基づいて、無線通信部120内の切り替え部1204は、ハンディーターミナル通信部1201、擬似ステーション通信部1202、エリアテスト通信部1203のいずれか1つを選択し、選択されたハンディーターミナル通信部1201、擬似ステーション通信部1202、エリアテスト通信部1203のいずれかにより無線通信動作が行われる。
また、ハンディーターミナル装置10におけるテストモードを、制御部110が実行するプログラムの構成として実現する場合、制御部110が実行するプログラムを格納したメモリのメモリマップは、図6(b)に示すような領域構成となる。この場合、ハンディーターミナル装置10における制御部110が実行するプログラムを格納したメモリ内の記憶領域は、図6(b)に示すように、システムプログラム記憶領域、ハンディーターミナルプログラム記憶領域、擬似ステーションプログラム記憶領域、エリアテストプログラム記憶領域、に分けられる。
システムプログラム記憶領域には、ハンディーターミナル装置10の初期化の動作など、無線通信に関係しないシステムプログラムが格納される。ハンディーターミナルプログラム記憶領域には、ハンディーターミナル装置10が通常モードとしてとして無線通信の動作をするためのハンディーターミナルプログラムが格納される。擬似ステーションプログラム記憶領域には、ハンディーターミナル装置10が擬似ステーションモードとして無線通信の動作をするための擬似ステーションプログラムが格納される。エリアテストプログラム記憶領域には、ハンディーターミナル装置10がエリアテストモードとして無線通信の動作をするためのエリアテストプログラムが格納される。
ハンディーターミナル装置10が動作しているときのモード切り替えは、例えば、ハンディーターミナル装置10が初期の動作としてシステムプログラムを実行しているときに、ユーザが入力インタフェース部130を操作することによって、いずれか1つのモードプログラムが選択される。そして、制御部110が選択されたプログラムを読み込むことによって、いずれか1つの動作モードが動作する。
なお、ハンディーターミナル装置10におけるテストモードを、制御部110が実行するプログラムの構成で実現する場合の構成としては、例えば、制御部110を、CPU(中央処理装置:Central Processing Unit)とし、制御部110がメモリ部140に格納されているプログラムを読み出しながらハンディーターミナル装置10の動作を制御する構成などが考えられる。
また、ハンディーターミナル装置10を、通常モード、擬似ステーションモード、またはエリアテストモードに切り替える構成として、図6(a)および図6(b)の構成を示したが、テストモードを切り替えることなく、それぞれの別に備える構成としてもよい。例えば、通常モード、擬似ステーションモード、エリアテストモードのそれぞれで動作する複数の無線通信部120を備える構成とすることもできる。
また、図6(b)に示したように、ハンディーターミナル装置10の初期の動作を行うためのシステムプログラムを、全ての動作モードで共通とすることなく、ハンディーターミナル装置10に電源を投入する際に、実行するプログラムを切り替える構成とすることもできる。例えば、ユーザが入力インタフェース部130の予め定められた複数のキーボタンを押しながら電源を投入することによって対応したプログラムを実行する構成とすることもできる。
また、例えば、ハンディーターミナル装置10に別途設けたスイッチなどの切り替え手段によって、動作モードを切り替える構成とすることもできる。
以下、ハンディーターミナル装置10におけるテストモードの動作について説明する。
<擬似ステーションモード>
まず、ハンディーターミナル装置10の擬似ステーションモードの動作について説明する。ハンディーターミナル装置10の擬似ステーションモードは、無線ステーション装置30と同様の動作をするテストモードである。ハンディーターミナル装置10は、エリアテストモードに設定された別のハンディーターミナル装置10から、無線通信によって送信されてくる接続要求コマンドを受信する。このとき、擬似ステーションモードに設定されたハンディーターミナル装置10は、接続要求コマンドを受信した際に接続要求コマンドの電波強度を測定する。そして、擬似ステーションモードに設定されたハンディーターミナル装置10は、受信した接続要求コマンドに対する接続応答コマンドと共に、測定した電波強度の情報を、接続要求コマンドを送信してきたエリアテストモードのハンディーターミナル装置10に送信(応答)する。
<エリアテストモード>
次に、ハンディーターミナル装置10のエリアテストモードの動作について説明する。ハンディーターミナル装置10のエリアテストモードは、自ハンディーターミナル装置10が送信し、擬似ステーションモードに設定されたハンディーターミナル装置10により測定された無線通信電波の電波強度を取得するテストモードである。ハンディーターミナル装置10は、擬似ステーションモードに設定された別のハンディーターミナル装置10に、無線通信によって通信状況テストの接続要求コマンドを送信する。この接続要求コマンドは、例えば、ユーザがエリアテストモードに設定されたハンディーターミナル装置10の入力インタフェース部130を操作して接続要求コマンドの送信を指示したときに送信される。または、ハンディーターミナル装置10がエリアテストモードに設定されたときから予め定められた時間間隔で接続要求コマンドの送信を繰り返すこともできる。なお、擬似ステーションモードに設定された別のハンディーターミナル装置10に対する接続要求コマンドの送信方法は、通常モードのハンディーターミナル装置10と同様の動作であるが、通常モードのハンディーターミナル装置10において接続応答コマンドの受信に続いて送信するオーダー情報などのデータ送信は行わない。
そして、ハンディーターミナル装置10は、擬似ステーションモードに設定された別のハンディーターミナル装置10から、送信されてきた接続応答コマンドを受信する。また、受信した接続応答コマンドに含まれる自ハンディーターミナル装置10が送信した接続要求コマンドに対応する電波強度の情報を取得し、ユーザに通知する。
上述のように、本実施形態のオーダーエントリーシステム1おいては、ハンディーターミナル装置10を2台使用して、1台のハンディーターミナル装置10を擬似ステーションモードに設定し、もう1台のハンディーターミナル装置10をエリアテストモードに設定する。そして、擬似ステーションモードに設定したハンディーターミナル装置10と、エリアテストモードに設定したハンディーターミナル装置10とを対として使用し、この2台のハンディーターミナル装置10同士で通信を行うことによって、無線通信の通信状況のテストを行う。
このように、ハンディーターミナル装置10を使用して通信状況のテストを行うことができる。そして、従来のように固定が必要な装置、すなわち、電源の確保が必要な無線ステーション装置30を設置する必要がないため、それぞれのハンディーターミナル装置10を移動することによって、容易に適切な電波強度が得られる範囲を確認することができる。これにより、導入するオーダーエントリーシステム1における無線ステーション装置30の最適な設置数や設置位置を容易に決定することができる。
<第1処理シーケンス>
次に、本実施形態において、無線通信の通信状況のテストを行うときの処理の流れについて説明する。図7は、本発明の実施形態において通信状況のテストを行う第1の処理の流れを示したシーケンス図である。図7に示した処理シーケンスでは、2台のハンディーターミナル装置10を使用して通信状況のテストを行う例を示している。なお、図7においては、擬似ステーションモードに設定されたハンディーターミナル装置10を「親HT」とし、エリアテストモードに設定されたハンディーターミナル装置10を「子HT」として表す。また、図7においては、通信状況のテストを2回行った場合の処理の流れを示している。
まず、無線通信の通信状況のテストを行うときユーザ(通信テスト実施者)は、オーダーエントリーシステム1を導入する際に想定される無線ステーション装置30の設置位置に親HTとなるハンディーターミナル装置10を置き、このハンディーターミナル装置10を擬似ステーションモードに設定する。これにより、親HTは受信待ちの状態となる。またこのとき、擬似ステーションモードに設定されたハンディーターミナル装置10には、親HTとしての識別情報が付与される。例えば、親HTの識別情報は、ユーザがハンディーターミナル装置10を擬似ステーションモードに設定するときに、入力インタフェース部130を操作することによって自動的に付与される。図7においては、親HTの識別情報として、「ST01」が付与された場合を示している。
続いて、ユーザは、子HTとなるハンディーターミナル装置をエリアテストモードに設定する。これにより、無線通信の通信状況のテストが開始される。このとき、ユーザは、ハンディーターミナル装置10と無線ステーション装置30とが無線通信を行う飲食店内のほぼ全ての範囲における通信状況のテストを行うため、子HTを携帯して、通信状況のテストを行う飲食店内における可能な限り広い範囲に移動することが望ましい。
通信状況のテストが開始されると、子HTは、親HTに対して接続要求コマンドを送信する(ステップS100)。子HTからの接続要求コマンドを受信した親HTは、接続要求コマンドを受信した際、受信した接続要求コマンドの電波強度を測定し、測定した電波強度の情報を、接続要求コマンドに対する接続応答コマンドと共に、子HTに送信する(ステップS101)。
親HTからの接続応答コマンドを受信した子HTは、接続応答コマンドに含まれる自子HTが送信した接続要求コマンドに対応する電波強度の情報を読み出し、読み出した電波強度の情報を、メモリ部140に書き込む。そして、子HTは、読み出した自子HTが送信した接続要求コマンドに対応する電波強度の情報を、LCD表示部150に表示する。これにより、ユーザは、親HTと子HTとの間の無線通信における電波強度の情報を確認することができる。
以降、子HTは、ステップS100と同様に接続要求コマンドの親HTへの送信(ステップS110)と、受信した接続応答コマンドから自子HTが送信した接続要求コマンドに対応する電波強度の情報の読み出し、読み出した電波強度の情報のメモリ部140への書き込み、およびLCD表示部150への表示とを繰り返す。また、親HTは、ステップS101と同様に子HTから送信されてきた接続要求コマンドを受信した際の電波強度の測定と、測定した電波強度の情報を含む接続応答コマンドの子HTへの送信(ステップS111)とを繰り返す。
このような処理の流れによって取得した通信状況のテスト結果の表示例を図8に示す。図8では、通信状況のテストを6回行い、機器のデータとして親HTの識別情報(ST01)と、各回の通信状況のテストにおいて取得した電波強度の情報とが対応付けられて表示された表示例を示している。
なお、LCD表示部150に表示する通信状況のテスト結果は、取得した電波強度の値をそのまま表示することもできるが、取得した電波強度の情報に基づいて、無線通信の通信状況をユーザが認識できるような値に処理した後のデータを表示することもできる。例えば、無線通信において通信エラーが発生する頻度(通信エラー率)が電波強度と1対1の関係にあるものと仮定した場合、予め電波強度毎に調査しておき、取得した電波強度の情報に基づいて、通信エラーが発生する頻度の値を表示することもできる。図8に示した各測定における電波強度の情報は、通信エラーが発生しない値(例えば、通信エラー率=0%)を「100」として、通信エラー率が高くなるにつれて「000」に近づいていくような値(例えば、通信エラー率=2%の場合は、「098」)として表示した例である。ユーザは、このように表示された電波強度の情報に基づいて、親HTと子HTとの間の無線通信における通信エラーの頻度を確認することができる。その後、ユーザは、例えば、電波強度の情報が、「080」よりも少ない値(例えば、通信エラー率が20%より大きな値)であった場合は、想定している無線ステーション装置30の設置位置を変更するなどの対応を取ることが可能となる。
<第2処理シーケンス>
次に、本実施形態において、無線通信の通信状況のテストを行うときの処理の流れの別の例について説明する。図9は、本発明の実施形態において通信状況のテストを行う第2の処理の流れを示したシーケンス図である。図9に示した処理シーケンスでは、オーダーエントリーシステム1において2台の無線ステーション装置30を設置する場合に、3台のハンディーターミナル装置10を使用して通信状況のテストを行う例を示している。なお、図9においては、擬似ステーションモードに設定されたハンディーターミナル装置10を「親HT」とし、識別情報として、「ST01」および「ST02」をそれぞれの親HTに付与した場合を示している。また、エリアテストモードに設定されたハンディーターミナル装置10を「子HT」として表している。また、図9においては、通信状況のテストを2回行った場合の処理の流れを示している。
まず、無線通信の通信状況のテストを行うときユーザ(通信テスト実施者)は、オーダーエントリーシステム1を導入する際に想定される1台目の無線ステーション装置30の設置位置に親HT(ST01)となるハンディーターミナル装置10を置き、このハンディーターミナル装置10を擬似ステーションモードに設定する。また、ユーザは、オーダーエントリーシステム1を導入する際に想定される2台目の無線ステーション装置30の設置位置に親HT(ST02)となるハンディーターミナル装置10を置き、このハンディーターミナル装置10を擬似ステーションモードに設定する。親HTを、疑似ステーションモードに設定することによって、それぞれの親HTは受信待ち状態となる。
続いて、ユーザは、子HTとなるハンディーターミナル装置をエリアテストモードに設定する。このとき、エリアテストモードに設定されたハンディーターミナル装置10には、今回の通信状況のテストにおいて親HTが何台置かれているかを表す親HTの台数情報が設定される。例えば、親HTの台数情報は、ユーザがハンディーターミナル装置10をエリアテストモードに設定するときに、入力インタフェース部130を操作し、台数情報を入力することによって設定される。また、例えば、無線通信によって親HTの台数を確認することによって設定されるようにしてもよい。より具体的には、入力インタフェース部130を操作してハンディーターミナル装置10をエリアテストモードに設定すると、通信状況のテストを行う前に、子HTが親HT確認要求コマンドをブロードキャストで送信する。そして、この親HT確認要求コマンドに対して応答してきた送信元のハンディーターミナル装置10を、今回のエリアテストモードで使用する親HTとして認識し、台数を確認する。この確認された親HTの台数を、台数情報として設定されるようにしてもよい。その後、無線通信の通信状況のテストが開始される。このとき、ユーザは、ハンディーターミナル装置10と無線ステーション装置30とが無線通信を行う飲食店内のほぼ全ての範囲における通信状況のテストを行うため、子HTを携帯して、通信状況のテストを行う飲食店内における可能な限り広い範囲に移動することが望ましい。
通信状況のテストが開始されると、子HTは、親HT(ST01)に対して接続要求コマンドを送信する(ステップS200)。子HTからの接続要求コマンドを受信した親HT(ST01)は、接続要求コマンドを受信した際、受信した接続要求コマンドの電波強度を測定し、測定した電波強度の情報を、接続要求コマンドに対する接続応答コマンドと共に、子HTに送信する(ステップS201)。そして、親HT(ST01)から接続応答コマンドを受信した子HTは、接続応答コマンドに含まれる自子HTが送信した接続要求コマンドに対応する電波強度の情報を読み出し、読み出した電波強度の情報を、メモリ部140に書き込む。
続いて、子HTは、親HT(ST02)に対して接続要求コマンドを送信する(ステップS210)。子HTからの接続要求コマンドを受信した親HT(ST02)は、接続要求コマンドを受信した際、受信した接続要求コマンドの電波強度を測定し、測定した電波強度の情報を、接続要求コマンドに対する接続応答コマンドと共に、子HTに送信する(ステップS211)。そして、親HT(ST02)から接続応答コマンドを受信した子HTは、接続応答コマンドに含まれる自子HTが送信した接続要求コマンドに対応する電波強度の情報を読み出し、読み出した電波強度の情報を、メモリ部140に書き込む。
親HT(ST01)と親HT(ST02)とからの電波強度の情報を取得した子HTは、取得した自子HTが送信した接続要求コマンドに対応する電波強度の情報を、LCD表示部150に表示する。これにより、ユーザは、親HT(ST01)と子HTとの間の無線通信および親HT(ST02)と子HTとの間の無線通信における電波強度の情報を確認することができる。
以降、子HTは、ステップS200およびステップS210と同様に接続要求コマンドの親HT(ST01)および親HT(ST02)への送信(ステップS220およびステップS230)と、受信した接続応答コマンドから自子HTが送信した接続要求コマンドに対応する電波強度の情報の読み出し、読み出した電波強度の情報のメモリ部140への書き込み、およびLCD表示部150への表示とを繰り返す。また、それぞれの親HTは、ステップS201またはステップS211と同様に子HTから送信されてきた接続要求コマンドを受信した際の電波強度の測定と、測定した電波強度の情報を含む接続応答コマンドの子HTへの送信(ステップS221またはステップS231)とを繰り返す。
なお、子HTから親HTへの接続要求コマンドの送信(ステップS200、ステップS210、ステップS220、およびS230)は、子HTと特定の親HTとの1対1の送信であるが、子HTからブロードキャストで複数の親HTに接続要求コマンドを送信するようにしてもよい。この場合、複数の親HTは、同一接続要求コマンドの電波強度を測定することができる。また、それぞれの親HTから接続応答コマンドを受信した子HTは、同一の接続要求コマンドに対応する電波強度の情報を取得することができ、親HT毎の電波強度の情報を比較することができる。このようにすることによって、無線ステーション装置30の設置位置を決定する上で、より信憑性の高い情報を表示することができる。
このような処理の流れによって取得した通信状況のテスト結果の表示例を図10に示す。図10では、通信状況のテストを6回行い、機器のデータとして親HT(ST01)の識別情報と、各回の通信状況のテストにおいて親HT(ST01)から取得した電波強度の情報とが対応付けて表示し、さらに、機器のデータとして親HT(ST02)の識別情報と、各回の通信状況のテストにおいて親HT(ST02)から取得した電波強度の情報とが対応付けて表示した表示例を示している。
図10に示すように、親HTと対応付けて通信状況のテスト結果を表示することにより、ユーザは、子HTと親HT(親HT(ST01)および親HT(ST02))との間の無線通信における電波強度の情報を、それぞれ確認することができる。なお、LCD表示部150に表示する通信状況のテスト結果は、取得した電波強度の値をそのまま表示することもできるが、第1実施形態と同様に、取得した電波強度の情報に基づいて、無線通信の通信状況をユーザが認識できるような値に処理した後のデータを表示することもできる。これにより、ユーザは、表示された通信状況のテスト結果に基づいて、想定している2台またはいずれか1台の無線ステーション装置30の設置位置を変更するなどの対応を取ることが可能となる。
このように、オーダーエントリーシステム1を導入する際に想定される無線ステーション装置30の設置位置に擬似ステーションモードに設定したハンディーターミナル装置10を置き、エリアテストモードに設定したハンディーターミナル装置10との間の無線通信の通信状況のテストを行うことにより、ユーザは、子HTに表示された電波強度の情報に基づいて、容易に最適な無線ステーション装置30の設置位置を確認することができる。なお、通信状況のテストの結果、ユーザが、無線ステーション装置30の設置位置を変更するなどの対応を行うと判断した場合は、再度、想定される無線ステーション装置30の設置位置に擬似ステーションモードに設定したハンディーターミナル装置10を置いて、同様の通信状況のテストを実施する。
また、通信状況のテストの結果、ユーザが、想定した台数の無線ステーション装置30の設置では飲食店内のほぼ全ての範囲において良好な無線通信を行えないと判断した場合は、さらに無線ステーション装置30を追加する位置に擬似ステーションモードに設定したハンディーターミナル装置10を置いて、同様の通信状況のテストを実施する。このように、通信状況のテストの結果に基づいて、オーダーエントリーシステム1を導入する際に想定される無線ステーション装置30の設置位置と設置数とを容易に変更して、通信状況のテストを実施することができるので、ユーザは、容易に最適な無線ステーション装置30の設置数や設置位置を確認することができる。
なお、上述した第2の処理シーケンスにおいては、親HTから送信されてきた接続応答コマンドから自子HTが送信した接続要求コマンドに対応する電波強度の情報を読み出してメモリ部140に書き込み、親HTの台数情報に設定されている全ての親HTから電波強度の情報を取得した後にLCD表示部150に表示する例を示したが、親HTから送信されてきた接続応答コマンドから自子HTが送信した接続要求コマンドに対応する電波強度の情報を取得する毎に、取得した電波強度の情報をLCD表示部150に表示することもできる。この場合、例えば、図10に示したLCD表示部150への表示例では、まず、ステップS201において親HT(ST01)から取得した電波強度の情報をLCD表示部150に表示し、その後、ステップS211において親HT(ST02)から電波強度の情報を取得したときに、LCD表示部150への表示を更新することによって、電波強度の情報を取得する毎にLCD表示部150に表示することができる。
また、上述した第1の処理シーケンスおよび第2の処理シーケンスにおいては、ハンディーターミナル装置10がエリアテストモードに設定される、すなわち、ユーザがハンディーターミナル装置10を子HTに設定することによって、接続要求コマンドを繰り返し送信する場合について説明したが、ハンディーターミナル装置10が子HTに設定された後に、ユーザが子HTの入力インタフェース部130を操作して接続要求コマンドの送信を指示したときに、接続要求コマンドが送信されるようにすることもできる。
<第3処理シーケンス>
次に、本実施形態において、ユーザの操作による接続要求コマンドの送信を指示に応じて無線通信の通信状況のテストを行うときの処理の流れについて説明する。図11は、本発明の実施形態において、ユーザからの指示に応じて通信状況のテストを行う第3の処理の流れを示したシーケンス図である。図11に示した処理シーケンスでは、2台のハンディーターミナル装置10を使用して、飲食店のフロア内の各テーブルにおける通信状況のテストを行う例を示している。なお、図11においては、図7に示した第1の実施形態と同様に、擬似ステーションモードに設定されたハンディーターミナル装置10を「親HT」とし、エリアテストモードに設定されたハンディーターミナル装置10を「子HT」として表す。また、図11に示した処理シーケンスでは、図7に示した第1の実施形態と同様に、通信状況のテストを2回行い、取得した通信状況のテスト結果を無線プリンタ装置40に送信して、無線プリンタ装置40が取得した通信状況のテスト結果を出力する場合の処理の流れを示している。
まず、無線通信の通信状況のテストを行うときユーザ(通信テスト実施者)は、オーダーエントリーシステム1を導入する際に想定される無線ステーション装置30の設置位置に親HT(ST01)となるハンディーターミナル装置10を置き、このハンディーターミナル装置10を擬似ステーションモードに設定する。
続いて、ユーザは、子HTとなるハンディーターミナル装置をエリアテストモードに設定する。これにより、無線通信の通信状況のテストの準備が完了する。
通信状況のテストの準備が完了すると、ユーザは、子HTを携帯して通信状況のテストを行うテーブルの位置に移動し、子HTの入力インタフェース部130を操作してテーブル番号を入力する。このテーブル番号の入力によって子HTは、接続要求コマンドの送信の指示を受け付け、親HTに対して接続要求コマンドを送信する(ステップS300)。子HTからの接続要求コマンドを受信した親HTは、接続要求コマンドを受信した際、受信した接続要求コマンドの電波強度を測定し、測定した電波強度の情報を、接続要求コマンドに対する接続応答コマンドと共に、子HTに送信する(ステップS301)。
親HTからの接続応答コマンドを受信した子HTは、接続応答コマンドに含まれる自子HTが送信した接続要求コマンドに対応する電波強度の情報を読み出し、読み出した電波強度の情報を、入力されたテーブル番号とともに、メモリ部140に書き込む。そして、子HTは、入力されたテーブル番号に紐付けられた電波強度の情報を、LCD表示部150に表示する。これにより、ユーザは、テーブル番号を入力した位置、すなわち、テーブル位置での親HTと子HTとの間の無線通信における電波強度の情報を確認することができる。
続いて、ユーザは、子HTを携帯して通信状況のテストを行う次のテーブルの位置に移動し、子HTの入力インタフェース部130を操作してテーブル番号を入力する。このテーブル番号の入力によって子HTは、接続要求コマンドの送信の指示を受け付け、親HTに対して接続要求コマンドを送信する(ステップS310)。子HTからの接続要求コマンドを受信した親HTは、接続要求コマンドを受信した際、受信した接続要求コマンドの電波強度を測定し、測定した電波強度の情報を、接続要求コマンドに対する接続応答コマンドと共に、子HTに送信する(ステップS311)。
親HTからの接続応答コマンドを受信した子HTは、接続応答コマンドに含まれる自子HTが送信した接続要求コマンドに対応する電波強度の情報を読み出し、読み出した電波強度の情報を、入力されたテーブル番号とともに、メモリ部140に書き込む。そして、子HTは、入力されたテーブル番号に紐付けられた電波強度の情報を、LCD表示部150に表示する。
以降、ユーザは、子HTを携帯して通信状況のテストを行う次のテーブルの位置に移動する毎に、子HTの入力インタフェース部130を操作してテーブル番号を入力し、飲食店のフロア内の全テーブルのテーブル番号を入力する。このテーブル番号の入力によって子HTは、接続要求コマンドの送信の指示を受け付け、ステップS300やステップS310と同様に、接続要求コマンドの親HTへの送信と、親HTから受信した接続応答コマンドから自子HTが送信した接続要求コマンドに対応する電波強度の情報の読み出しと、入力されたテーブル番号と読み出した電波強度の情報とのメモリ部140への書き込み、およびLCD表示部150への表示とを繰り返す。また、親HTは、ステップS301やステップS311と同様に子HTから送信されてきた接続要求コマンドを受信した際の電波強度の測定と、測定した電波強度の情報を含む接続応答コマンドの子HTへの送信とを繰り返す。
続いて、子HTは、全テーブルの電波強度の情報を取得した後、メモリ部140に記憶しているテーブル番号とそのテーブル番号に紐付けられた電波強度の情報とのデータを、無線プリンタ装置40に送信する(ステップS400)。なお、子HTが全テーブルの電波強度の情報を取得したか否かを判断するための判断方法は、例えば、ユーザが子HTを携帯して通信状況のテストを行う最後のテーブルの位置に移動し、テーブル番号を入力した後に、子HTの入力インタフェース部130を操作して最後のテーブルであることを表すキーボタンを押すことによって、子HTが、今回取得する電波強度の情報が最後のデータであると判断する構成とすることができる。また、子HTがテーブル番号とそのテーブル番号に紐付けられた電波強度の情報とのデータを無線プリンタ装置40に送信する方法は、例えば、無線通信を利用して子HTから無線プリンタ装置40にデータを送信することや、図示しない赤外線通信を利用して子HTから無線プリンタ装置40にデータを送信することが考えられる。
テーブル番号とそのテーブル番号に紐付けられた電波強度の情報とを受信した無線プリンタ装置40は、受信したテーブル番号と電波強度の情報とを紙媒体などに出力する。これにより、ユーザは、飲食店のフロア内の全テーブルについての親HTと子HTとの間の無線通信における電波強度の情報を確認することができる。なお、テーブル番号とそのテーブルでの電波強度の情報についての出力ではなく、テーブル番号に基づいたテーブル位置情報と電波強度の情報とを出力するようにしてもよい。この場合、テーブル番号に基づいたテーブル位置情報は、例えば、予めテーブル番号と飲食店のフロア内のテーブル位置の情報とをオーダーエントリーシステム1におけるいずれかの装置に登録しておき、無線プリンタ装置40が、受信した電波強度の情報を紙媒体などに出力する際に、オーダーエントリーシステム1内のいずれかの装置から予め登録されているテーブル位置の情報を取得し、受信したテーブル番号に基づいてテーブル位置情報を特定する構成とすることもできる。
このような処理の流れによって取得した通信状況のテスト結果の表示例を図12に示す。図12では、2台の無線ステーション装置30を設置する場合において、各親HT(親HT(ST01)および親HT(ST02))と子HTとの間の無線通信における電波強度の情報とを対応付けて出力した例を示している。図12(a)は、親HT(親HT(ST01)および親HT(ST02))毎に各テーブル番号と、そのテーブル位置での通信状況のテストにおいて取得した電波強度の情報とを対応付けて出力した例である。また、図12(b)は、テーブル番号と、そのテーブル位置での各親HT(親HT(ST01)および親HT(ST02))との間の電波強度の情報とを対応付けて出力した例である。なお、図12(b)に示したような出力例は、同様の表示をLCD表示部150に表示することもできる。
このように、オーダーエントリーシステム1を導入する際に想定される無線ステーション装置30の設置位置に擬似ステーションモードに設定したハンディーターミナル装置10を置き、ユーザからの指示に応じてエリアテストモードに設定したハンディーターミナル装置10との間の無線通信の通信状況のテストを行うことにより、ユーザは、子HTに表示された電波強度の情報や、無線プリンタ装置40から出力された飲食店のフロア内のテーブル位置における電波強度の情報に基づいて、容易に最適な無線ステーション装置30の設置位置を確認することができる。なお、通信状況のテストの結果、ユーザが、無線ステーション装置30の設置位置を変更するなどの対応を行うと判断した場合は、再度、想定される無線ステーション装置30の設置位置に擬似ステーションモードに設定したハンディーターミナル装置10を置いて、同様の通信状況のテストを実施する。
また、通信状況のテストの結果、ユーザが、想定した台数の無線ステーション装置30の設置では飲食店のフロア内の全てのテーブル位置において良好な無線通信を行えないと判断した場合は、さらに無線ステーション装置30を追加する位置に擬似ステーションモードに設定したハンディーターミナル装置10を置いて、同様の通信状況のテストを実施する。このように、通信状況のテストの結果に基づいて、オーダーエントリーシステム1を導入する際に想定される無線ステーション装置30の設置位置と設置数とを容易に変更して、通信状況のテストを実施することができるので、ユーザは、容易に最適な無線ステーション装置30の設置数や設置位置を確認することができる。
例えば、電波強度の情報が、「080」よりも少ない値(例えば、通信エラー率が20%より大きな値)であった場合は、想定している無線ステーション装置30の設置位置を変更するというように予め定めた場合、図12(b)に示したテーブル番号「0008」のように、2台の親HTの内、1台の親HT(ST02)における電波強度の情報が、「080」よりも少ない値となっている。このような場合、2台の親HTとも電波強度の情報が「080」よりも大きな値となるように、親HT(ST02)を置く位置を変更すると判断することもできる。
また、例えば、さらに、もう1台の無線ステーション装置30を設置する予定がある場合では、現状では親ST(ST02)を置く位置を変更せず、新たに設置した無線ステーション装置30(図示しないが、例えば、親HT(ST03))との間の通信状況のテストを実施し、新たに設置した無線ステーション装置30との間の通信状況のテスト結果に基づいて判断することもできる。この場合、新たに設置した無線ステーション装置30との間の通信状況のテストにおいて、テーブル番号「0008」の電波強度の情報が「080」よりも大きな値とならないときに、親HT(ST02)または新たに設置した無線ステーション装置30のいずれか1台、または親HT(ST02)または新たに設置した無線ステーション装置30の両方の位置を変更すると判断することもできる。このような判断を記録し、図12(b)に示した出力例の備考欄に出力することができる。
なお、上述した第3の実施形態においては、ユーザからの指示に応じて接続要求コマンドを1回送信する場合について説明したが、ユーザからの指示に応じて送信する接続要求コマンドの回数は、1回のみではなく、予め定められた回数の接続要求コマンドを送信し、送信した要求コマンドに基づいた電波強度の情報の取得を連続して繰り返すようにすることもできる。これは、無線による通信は、常に電波のゆらぎが発生しているため、1回の電波強度の測定値でその場所における無線環境の善し悪しを確定することができない場合があることに対応したものである。電波強度の情報の測定を、子HTが同じ位置において予め定められた回数の測定を繰り返すことにより、電波強度の確認精度を向上させることができる。
また、例えば、接続要求コマンドの送信を短時間のうちに大量(例えば、100回など)に送信可能な無線通信規格を用いている場合であれば、1回のエリアテストにおいて複数回の接続要求コマンドを送信したことに対する通信エラー率を、都度計算して出力することも可能である。このようにすることによって、ノイズ等の影響により都度ゆらぐ無線環境を考慮した値としての通信エラー率を表示することができ、より確度精度の高い情報を知らしめることが可能となる。
上記に述べたとおり、本発明では、擬似ステーションモードに設定したハンディーターミナル装置と、エリアテストモードに設定したハンディーターミナル装置とによって、オーダーエントリーシステムを導入する際に想定される無線ステーション装置の設置位置における無線ステーション装置とハンディーターミナル装置との間の無線通信の通信状況をテストすることができる。これにより、飲食店のフロア内における無線ステーション装置の最適な設置数や設置位置を確認することができる。
さらに、ハンディーターミナル装置のみによって無線通信の通信状況をテストすることができるので、工事が進行中で無線ステーション装置の電源が確保できないような状況においても容易に無線通信の通信状況をテストすることができる。これにより、実際に無線ステーション装置を使用することなく、容易に無線通信の通信状況をテストすることができる。
また、飲食店のフロアのレイアウト変更等の場合においても、すでに設置してある無線ステーション装置を移動する必要がなく、容易に無線通信の通信状況をテストすることができる。これにより、オーダーエントリーシステムを導入後であっても、容易に無線通信の通信状況をテストすることができる。
なお、本実施形態においては、無線通信の通信状況のテスト結果を、LCD表示部150に表示する構成で説明を行ったが、例えば、予め無線通信において通信エラーが発生する頻度(通信エラー率)を、電波強度毎に調査しておき、子HTが取得した電波強度の情報に基づいて、通信エラーが発生する頻度の値に応じてLED表示部160で表示するLEDの色を変更する構成とすることもできる。この場合、例えば、通信エラー率が20%よりも少ない場合を最適な電波強度であるとして「緑色」のLEDで示し、通信エラー率が20%よりも大きく40%よりも少ない場合を通常の無線通信では良好な通信が行えるが無線ステーション装置の設置位置の変更を推奨する電波強度であるとして「オレンジ色」のLEDで示し、通信エラー率が40%よりも大きい場合を無線通信が行えないため無線ステーション装置の設置位置の変更が必要である電波強度であるとして「赤色」のLEDで示すというような構成とすることもできる。
また、上述のようなLEDによる電波強度の表示と同様に、通信エラー率に対応した電波強度を複数の段階に分割し、その電波強度の段階を示す図形をLCD表示部150に表示する構成とすることもできる。この場合、例えば、電波強度の段階に応じた複数の「縦棒」とアンテナとで表した図形とし、最適な電波強度である場合はアンテナと3本の縦棒で表した図形をLCD表示部150に表示し、良好な電波強度である場合はアンテナと2本の縦棒で表した図形をLCD表示部150に表示し、無線ステーション装置の設置位置の変更が必要である電波強度である場合はアンテナと1本の縦棒で表した図形をLCD表示部150に表示し、無線通信の圏外である電波強度である場合はアンテナのみで縦棒がない図形をLCD表示部150に表示するというような構成とすることもできる。
このように、LEDの色や、図形によって電波強度の情報を表示することによって、ユーザにより早く無線通信の通信状況のテスト結果を通知することができる。
なお、本実施形態においては、ハンディーターミナル装置10のみを使用して無線通信の通信状況のテストを行う例について説明したが、オーダーエントリーシステム1を構成するハンディーターミナル装置10以外の装置も使用して無線通信の通信状況のテストを行うこともできる。例えば、無線ステーション装置30に、接続要求コマンドを受信した際に、受信した接続要求コマンドの電波強度を測定する機能を搭載し、この無線ステーション装置30を、擬似ステーションモードに設定されたハンディーターミナル装置10の代わりに使用することによって、無線通信の通信状況のテストが行える。この場合、エリアテストモードに設定されたハンディーターミナル装置10は、無線ステーション装置30から送信された接続応答コマンドを受信し、受信した接続応答コマンドに含まれる自ハンディーターミナル装置10が送信した接続要求コマンドに対応する電波強度の情報を取得する。このような構成とすることによって、すでに導入されているオーダーエントリーシステム1の定期的な通信状況のテストを行うことができる。
なお、本実施形態においては、飲食店にオーダーエントリーシステムを導入する場合について説明したが、本発明は、飲食店にオーダーエントリーシステムの導入するとき以外にも、ハンディーターミナル装置と同様な容易に移動することができる無線通信装置と、無線ステーション装置と同様な無線信号を中継することができる無線通信装置とを含む無線通信システムにも適用することができる。
以上、本発明の実施形態について、図面を参照して説明してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲においての種々の変更も含まれる。
1・・・オーダーエントリーシステム
2・・・通信ネットワーク
10・・・ハンディーターミナル装置
110・・・制御部
120・・・無線通信部
121・・・アンテナ
1201・・・ハンディーターミナル通信部
1202・・・擬似ステーション通信部
1203・・・エリアテスト通信部
1204・・・切り替え部
1200・・・通信部
130・・・入力インタフェース部
140・・・メモリ部
150・・・LCD表示部
160・・・LED表示部
20・・・オーダリングコントローラ装置
210・・・制御部
220・・・入力インタフェース部
230・・・メモリ部
240・・・LCD表示部
250・・・LED表示部
30・・・無線ステーション装置
310・・・制御部
320・・・無線通信部
321・・・アンテナ
330・・・メモリ部
340・・・LED表示部
40・・・無線プリンタ装置
410・・・制御部
420・・・無線通信部
421・・・アンテナ
430・・・入力インタフェース部
440・・・メモリ部
450・・・LED表示部

Claims (8)

  1. ユーザの操作によって入力された情報を無線通信によって送信する複数の移動端末装置と、前記移動端末装置から送信された情報を受信するステーション装置と、を備えた無線通信システムであって、
    前記複数の移動端末装置の内の少なくとも2つを、それぞれ第1の移動端末装置、第2の移動端末装置とし、
    前記第1の移動端末装置は、
    前記第2の移動端末装置から送信された接続要求を受信し、前記受信した接続要求の信号電波における電波強度を測定し、前記受信した接続要求に対する接続応答とともに測定した電波強度の情報を、前記第2の移動端末装置に送信し、
    前記第2の移動端末装置は、
    前記第1の移動端末装置に前記接続要求を送信し、前記第1の移動端末装置から送信された前記接続応答を受信し、前記受信した前記接続応答に含まれる前記電波強度の情報を取得することによって無線通信の状況をテストする、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記第2の移動端末装置は、
    前記接続要求の送信と前記接続応答の受信とを連続して行い、
    前記受信した前記接続応答に含まれる前記電波強度の情報を連続して取得する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記第2の移動端末装置は、
    複数の前記第1の移動端末装置に対して前記連続した前記接続要求の送信と前記接続応答の受信とを順次行い、
    前記複数の第1の移動端末装置から受信した前記接続応答に含まれる前記電波強度の情報を順次取得する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  4. 前記第2の移動端末装置は、
    取得した前記電波強度の情報に基づいた通信状況を表示する表示部、
    を備えることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の無線通信システム。
  5. 前記表示部は、
    LED表示装置であり、
    前記電波強度の情報を取得する毎に、前記通信状況に応じた異なる色で表示する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
  6. 前記第2の移動端末装置は、さらに、
    取得した前記電波強度の情報を記憶する記憶部、
    を備え、
    ユーザの操作による前記接続要求の送信指示に応じて前記接続要求を送信し、
    前記送信指示の情報と、取得した前記電波強度の情報とを対応付けて前記記憶部に記憶する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の無線通信システム。
  7. 前記第2の移動端末装置は、
    前記記憶部に記憶した前記送信指示の情報と前記電波強度の情報とを送信する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の無線通信システム。
  8. ユーザの操作によって入力された情報を無線通信によって送信する複数の移動端末装置と、前記移動端末装置から送信された情報を受信するステーション装置と、を備えた無線通信システムの無線通信方法であって、
    前記複数の移動端末装置の内の少なくとも2つを、それぞれ第1の移動端末装置、第2の移動端末装置とし、
    前記第1の移動端末装置が、
    前記第2の移動端末装置から送信された接続要求を受信し、前記受信した接続要求の信号電波における電波強度を測定し、前記受信した接続要求に対する接続応答とともに測定した電波強度の情報を、前記第2の移動端末装置に送信する手順と、
    前記第2の移動端末装置が、
    前記第1の移動端末装置に前記接続要求を送信し、前記第1の移動端末装置から送信された前記接続応答を受信し、前記受信した前記接続応答に含まれる前記電波強度の情報を取得することによって無線通信の状況をテストする手順と、
    を含むことを特徴とする無線通信方法。
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