JP5028319B2 - 通信システムおよび通信方法 - Google Patents
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Description
特許文献1は、各商品の近傍に配置される棚札と、棚札と無線通信する送受信機と、送受信機に接続されたサーバーを備えるとともに、更に一時的に棚札と送受信機の通信不良を起こすエリアに対して送受信補助機を備えるものである。これにより店舗の模様替えや飾り物によって一時的に棚札と送受信機が通信不良になった場合も、送受信補助機を設置することにより通信を確保することが可能になる。
また、特許文献2は、電子棚札と商品を対応付ける方法であり、対象商品が載置されている商品位置の近傍で電子棚札の固有ハード情報及び商品につけられた商品識別情報を取得し、この固有ハード情報と商品識別情報を対応付けるリンク情報を生成するものである。そして、電子棚札がリンク情報により対応付けられた商品特定情報(価格等)を表示する。
しかし、複数の無線機を順番、あるいはランダムに選択して、通信が確立できたらその無線機を使用するように設定するので、設定した無線機より良好な通信状況の無線機が存在する場合がある。また通信が確立できたかどうか判定するのに時間を要すると言う問題がある。
本発明は、複数の無線機の中、通信状況のよい無線機を選択して通信する通信システム及び通信方法を提供することを目的とする。
この構成によれば、通信状況のよい無線機を選択して通信が確立でき、そのため良好な通信を行うことができる。また通信確立を短時間に達成することが可能になる。このように通信状況が良好なためリトライが少なくなり、無線端末機の消費電力を少なくできる。
これにより、通信状況のよい無線機を選択して通信が確立できる。
これにより、通信状況を再度測定する必要なく、以前に測定した通信状況データを利用することができる。
これにより、サーバーは通信状況の測定結果を利用して、通信状況のよい無線機を選択することができる。
これにより、電界強度またはS/Nから選択して良好な通信を確立することができる。或いはサーバーがテストパターンを送信し、無線端末機がこれを受信することにより、テストパターンの受信状況により通信状況を判断してもよい。
これにより、本発明は、電子棚札装置に利用され、電子棚札装置は通信状況のよい通信が確立でき、そのため電子棚札の誤表示を防止することができる。
これにより、対象商品の商品コードと電子棚札の装置コードを紐付けすることができる。
これにより、電子棚札装置のサーバーは、POSサーバーと連動し、販売商品のデータの表示や集計を行うことができる。
従って、販売商品のデータの表示や集計を行うことができる。
これにより、通信状況のよい通信が確立でき、そのため良好な通信を行うことができる。また通信確立を短時間に達成することが可能になる。
これにより、通信状況のよい通信が確立できる。
これにより、サーバーは通信状況のよい送受信機を選択して通信することができる。
前記複数の無線機は、無線端末機とサーバーを中継する中継通信機である。電子棚札装置に実現した場合、複数の無線機は、アクセスポイントと称され、店舗等の天井に設置され、複数の無線機と複数の無線端末機は複数の通信パスを形成する。本発明の通信システムは複数の通信パスの中、良好な通信パスを選択して通信を確立する。
また、本発明の通信システムは、実施形態において、電子棚札装置であり、更にPOSサーバー、ストアコントローラと連係され、POSサーバー、ストアコントローラによってデータが管理され、集計され、またPOSシステム、ストアコントローラから電子棚札に情報を提供する。
本発明において、サーバーは店舗のバックヤード等に設置され、本発明の通信システム全体を制御し、管理するコンピュータである。また商品の価格、商品名、産地、成分、タイムサービス期間、特価、成分、カロリー、販促メッセージ等のデータを管理し、電子棚札にデータを提供する。
(実施形態1)
図1は、本発明の電子棚札装置の概略構成を示す構成図である。
電子棚札1は、多くの商品2を陳列する棚(図示しない)、あるいは展示台の近傍に設置され、対象商品の価格、商品名、産地、成分、タイムサービス期間、特価、成分、カロリー、販促メッセージ、映像などのコンテンツを表示する表示部1aを備える。表示部のほかに音声出力部を備えてもかまわない。表示部1aは記憶作用があり、消費電力が極めて小さいコレステリック液晶が使用される。電子棚札1は、商品別、表示内容、表示形態等に応じて、大小2種類以上用意するのが望ましい。電子棚札1は、その表面または裏面に電子棚札固有の装置コード1bを有する。装置コード1bは、例えばバーコードであり、バーコードを電子棚札1に直接印刷したり、バーコードを印刷したバーコードラベルを電子棚札1に貼り付けたりして表示する。バーコードは、図1に示すように一次元バーコードでも、あるいは二次元バーコードでもよく、またIPアドレスのようなコードでもよい。装置コード1bは、例えば当該電子棚札の固有コードを含み、電子棚札の連続番号、設置場所、設置時期、電池交換時期などの情報を含む。
対象商品2も対象商品コード2aを表示するバーコードが直接印刷されたり、バーコードを印刷したバーコードラベルを貼り付けたりして表示する。このバーコードも一次元バーコード、二次元バーコード、またはIPアドレスのようなコードでもよい。対象商品コード2aは、例えば商品名、店舗名、価格などの情報を表示する。
本発明の電子棚札装置は、実施形態において、有線LAN5にストアコントローラ7及びPOSサーバー8が接続され、本発明の電子棚札装置は、ストアコントローラ7及びPOSサーバー8と連係する。この外、必要に応じて、プリンター、磁気カードリーダを接続してもよい。
無線モジュール12は、CPU121、ROM122、RAM123、RTC(real-time clock)124、I/O125、RF部126と、ADC(analog-digital converter)127を有するコントロールIC120と、アンテナ128からなる。
表示部11は、図1の表示部1aと同じ部分を指し、例えばコレステリック液晶のようにメモリー性のある液晶が用いられる。表示部はメモリー性を利用することにより、駆動電流が不要になり、電子棚札1の電池寿命を長くすることができる。表示部11はコレステリック液晶に限らず、TN液晶を使用してもよく、また有機EL表示装置、プラズマ表示装置なども使用することができる。表示部11に商品価格や商品名などを表示するため、即ち書換えのため、I/O125から書換え情報が提供され、コモンドライバー15、セグメントドライバー16、LCD電源回路17が備えられている。
サーバー4は、制御部41、RAM42、表示部43、LAN44、入力装置45、記憶装置46、電源部47を備える。サーバーはいわゆるコンピュータであり、これら以外の部分を備えていてもかまわない。
上記制御部41はCPUであり、電子棚札装置全体及びサーバー4をプログラムに従って制御する。RAM42は対象商品コード42a、電子棚札テーブル42bの記憶部を有する。表示部43はサーバー4の入力内容、動作内容、記憶内容、指示内容をユーザが確認するための画面である。LAN44は、アクセスポイント3と接続する有線LANであり、例えば4ポートあり、アクセスポイント3を15台接続することができる。入力装置45は、マウス、キーボード、ポインタなどであり、ユーザがサーバー4に商品価格や特価、商品名、商品情報、販売時刻、販売数、成分表示、産地情報、イラスト、販促メッセージなど商品情報を入力する。この外に従業員用情報として、在庫、発注単位、発注数、前回発注日、担当者名などを入力する。上記商品情報及び従業員用情報はストアコントローラ7またはPOSサーバー8から取得してもよい。またサーバー4に対する指示を入力する。記憶装置46は、紐付けテーブル46a、接続情報テーブル46b、POS情報テーブル46cを有する。また記憶装置46は、電子棚札装置全体及びサーバー4の制御プログラムを格納し、制御部41により読み取られ、サーバーに制御動作を順次実行させる。記憶部46は制御プログラムの外に、コンピュータのOSのようなプログラム、文書作成プログラム、図形プログラムのようなアプリケーションプログラムを格納してもよい。
紐付けテーブル46aは、電子棚札1の装置コードと、各アクセスポイントの電界強度を一覧にしたテーブルである。この紐付けテーブル46aは上記電子棚札テーブル42bを装置コード順に並べることにより作成することができる。
接続情報テーブル46bは、電子棚札1とアクセスポイント3の接続先を表し、電子棚札1が現在どのアクセスポイント3と接続しているかを表す。サーバー4が電子棚札1と通信するとき、または通信不良になったとき、電子棚札テーブル42bまたは紐付けテーブル46aを参照して、通信状況のよいアクセスポイントを選択する。具体的には電界強度の大きい順に選択する。あるいは一定以上の電界強度の大きいアクセスポイントを選択する。この外、S/Nまたは通信波形のよいアクセスポイントを選択してもよい。従って、制御部41は電子棚札テーブル42bまたは紐付けテーブル46aを参照して通信状況のよいアクセスポイントを選択する無線機選択部として動作する。そして、この無線機選択部により選択されたアクセスポイントを、前記電子棚札に対する通信元として設定する。
POS情報テーブル46cは、POSサーバー8から供給された情報であり、ここでは商品コードと、価格と、商品名を一覧にしたテーブルである。これ以外の情報をテーブルにして記憶してもかまわない。
ハンディターミナル6は、制御部61、RAM62、ROM63、表示部64、入力装置65、バーコードスキャナー66、無線LAN67、電界強度計68及びこれらに電源を供給するバッテリー70と電源生成部69を備える。ハンディターミナル6は、携帯端末機であり、電子棚札装置に使用されるため、バーコードスキャナー66、電界強度計68を備える。
制御部61はハンディターミナル6の処理動作を制御する部分であり、ROM63に格納されたハンディターミナル制御プログラムを読み取り、そのプログラムに従って処理動作する。RAM62は電界強度テーブル62a、商品コード62b及び電子棚札テーブル62cを記憶する。電界強度テーブル62aは電界強度計68で測定した各アクセスポイント3の電界強度を一覧にしたテーブルである。商品コード62bは対象商品に付されたバーコードを読み取ったものである。電子棚札テーブル62cは、図3で説明した電子棚札テーブル42bと同じである。即ち、このハンディターミナル6によって電子棚札に付された装置コードを読み取り各アクセスポイントの電界強度を測定した一覧表であり、この一覧表を無線LAN及び有線LAN5を経由してサーバー4に送信する。
図5は、電子棚札1のフローチャートを示す。ここでは電子棚札Aの処理を説明する。
先ず、電子棚札Aの処理フローがスタートすると、ステップS1は、電子棚札Aの電源をオンにする。具体的には、ボタン電池に附属されている絶縁シートを抜き取り電源端子に接続させることにより、電源オンされる。次のステップS2では、無線通信するアクセスポイントを設定する。最初のアクセスポイントはCh−1、即ち、j=1とする。そして、ステップS3では電子棚札AがアクセスポイントCh−1と無線通信する。ステップS4では、設定したアクセスポイント、即ち、j=1と通信できたか否か判断する。通信ができない場合は、ステップS5で、次のアクセスポイントを設定し(j=j+1)、ステップS3に戻る。このステップS3〜S5は通信ができるまで繰り返される。ステップS4で通信ができた場合は、ステップS6で、そのアクセスポイントと仮接続する。このときの接続は予め定められた順に通信して接続したものであり、必ずしも最も通信条件のよいアクセスポイントに接続している訳ではない。次にステップS7では、電子棚札Aと接続したアクセスポイントの接続情報をサーバー4に送信する。接続情報は、電子棚札Aの装置コードと、今接続しているアクセスポイントのチャンネル情報を含む。
ステップS8の受信コマンドが接続アクセスポイント変更コマンドである場合は、ステップS11で接続先アクセスポイント変更処理を実施する。ステップS12では、電子棚札Aが接続しているアクセスポイントのチャネルを、サーバーが指示したCh−kに変更する。そして、ステップS13では、接続先を変更したことを接続情報(ACK)としてサーバー4に送信する。この場合の接続情報は、電子棚札Aの装置コードと、アクセスポイントのチャンネル情報(Ch−k)を含む。その後、ステップS8に戻る。
さらにステップS8の受信コマンドがその他の処理である場合、例えば従業員用情報の表示処理である場合、サーバーから送信された在庫、発注単位、発注数、前回発注日などを表示する。また表示画面のポップ制御の場合、表示画面をポップ処理する。またタイムサービスのお知らせアラームの場合、所定時刻にアラームを発生する。
ハンディターミナルは処理を開始すると、先ずステップ21で、電子棚札フラグを0に設定する。またステップ22で、商品情報フラグを0にする。つまり、ハンディターミナル6の電子棚札フラグ及び商品情報フラグを初期化する。次にステップ23で、アクセスポイントのチャンネルkを1に設定する。ステップS24は、上記設定に従いチャンネルkのアクセスポイントの電界強度を電界強度計で測定する。測定した電界強度をハンディターミナル6のRAM62内の電界強度テーブル62aに格納する。
そして、次にステップS26で、kは最大チャンネル数か否か判断する。つまり全てのアクセスポイントについて電界強度を測定したか否か判断する。kが最大チャンネル数でなければ、チャンネルkを1つ繰上げて、ステップS23に戻し、全てのアクセスポイントの電界強度を測定する。kが最大チャンネル数であればステップS23に戻り、k=1を測定する。
以上のようにして、ハンディターミナル6は、常に全てのアクセスポイントの電界強度を測定し、電界強度テーブル62aを最新の値に更新する。
上記ステップS21〜S27の途中、例えば、ステップS25とS26の間に紐付け処理が割り込んだとすると、バーコード割り込み処理が開始される。ここで、ハンディターミナル6のバーコードスキャナー66を対象商品及び電子棚札のバーコードに近づけ、バーコードを読み取ると、図7のバーコード割り込み処理へと進む。ステップS31では、バーコード判別が行われる。もし読み取ったバーコードが商品コードである場合、例えばJANコードであると判別された場合、ステップS32へ進み、商品情報フラグを1にする。次にステップS33では、取得したバーコードをRAM62の商品コード62bに格納する。次のステップS35は、電子棚札フラグが0であるか、1であるか判断する。0である場合は、この割り込みフローを終了する。1である場合は、ステップS35へ進み、ハンディターミナル6から電子棚札装置のサーバー4へ商品コード62bと電子棚札テーブル62c(装置コードと電界強度を含む。)を送信する。
図7に示した紐付け処理は、図6の電界強度測定処理のステップS25とS26の間に割り込む場合を説明したが、図7の紐付け処理は、図6の電界強度測定処理のどのステップの途中に割り込んでもよい。また、このように割り込む以外に、図6の電界強度測定処理と、図7の紐付け処理を分け、別の処理として実行することも可能である。また、図7のステップS35の前に、図6の測定ステップを逆に割り込み処理として取り込むことも可能である。この場合、図6のステップS26にて最大チャンネル数となることにより、処理を図7に戻せばよい。
以上のようにハンディターミナル6は、電子棚札1の装置コードを読み取るときに、同時に電界強度を測定しているので、電子棚札1の近傍の電界強度を測定することができる。
図8に示す電子棚札接続先記憶処理は、ステップS51で、図5で説明したように、電子棚札Aから電子棚札Aの装置コードと電子棚札Aが通信しているアクセスポイントのチャンネル情報を含む接続情報を受信する。受信した接続情報は、ステップS52で、サーバー4の記憶装置46の接続情報テーブル46bに格納して、このフローを終了する。
ここでは、最大電界強度のチャンネルを選択したが、一定以上の電界強度のチャンネルを選択してもよい。また最大電界強度のチャンネルが通信不良の場合は、次に電界強度が大きいチャンネルを選択する。しかし、一致していない場合は、ステップS67で、電子棚札接続先変更処理を実施する。即ち、ステップS68で、電子棚札Aに対してステップS65にて取得した接続チャンネルCh−jにて接続チャンネルを最大電界強度チャンネルCh−kに変更するコマンドを送信するとともに、接続情報テーブル46bの接続チャンネルCh−jを接続チャンネルCh−kに更新する。チャンネル変更コマンドを受信した電子棚札Aは、図5のフローチャートのステップS11〜S13のとおり処理してチャンネルを変更する。
1a 表示部
1b 装置コード
1c アンテナ
2 対象商品
2a 商品コード
3 アクセスポイント
4 サーバー
5 LAN
6 ハンディターミナル
61 電界強度計
41a 電子棚札テーブル
42b 紐付けテーブル
42c 接続情報テーブル
42d POS情報テーブル
62a 電界強度テーブル
62b 電子棚札テーブル
Claims (5)
- 無線端末機と、
前記無線端末機と無線通信可能な複数の無線機と、
前記無線端末機の近傍で前記複数の無線機との通信状況を測定する通信状況測定器と、
前記通信状況測定器が測定した複数の通信状況の中、通信状況のよい少なくとも1つの無線機を選択する無線機選択部と、
前記無線端末機に対する通信元として前記無線機選択部にて選択された無線機を設定する設定部と
を備え、前記設定された無線機を用いて無線端末機に対して通信させる通信システム。 - 前記設定部は、接続可能な無線機との仮接続を確立する仮接続部と、前記仮接続部にて接続した無線機を介して、前記無線機選択部にて選択した無線機を通信元として設定する請求項1に記載の通信システム。
- 前記無線端末機が表示部を備え、
前記表示部が商品情報を表示する電子棚札である請求項1に記載の通信システム。 - 無線端末機と、前記無線端末機と無線通信する複数の無線機を備え、
前記無線端末機の近傍で前記複数の無線機との通信状況を測定するステップと、
前記測定の結果より、通信状況のよい少なくとも1つの無線機を選択するステップと、
前記選択された無線機を前記無線端末との通信元として設定するステップと
を備える通信方法。 - 前記設定ステップは、接続可能な無線機との仮接続を確立する仮接続ステップと、前記仮接続ステップにて選択された無線機を介して、前記選択ステップにて選択された無線機を、前記無線端末機に対し、接続元として設定する請求項4に記載の通信方法。
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