JPWO2002080413A1 - 印刷装置、印刷装置の診断方法、及び、印刷装置の診断プログラム - Google Patents
印刷装置、印刷装置の診断方法、及び、印刷装置の診断プログラムInfo
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Abstract
初期設定時において機器に不具合が生じているのか、電波状況が悪いのか判断することのできる印刷装置を実現する。電源断メッセージ出力時点から電源投入メッセージ出力時点間での間における受信電界強度と、電源投入メッセージ出力後における受信電界強度とをそれぞれ測定する。そして、それらの比較結果に応じて、複数のチャネルそれぞれの状態を示す情報を印刷出力する。この印刷出力内容をユーザが参照すれば、機器に不具合が生じているのか、電波状況が悪いのか判断できる。
Description
技術分野
本発明は印刷装置、印刷装置の診断方法、及び、印刷装置の診断プログラムに関し、特に複数のチャネルのいずれかを利用して無線通信を行う印刷装置、その診断方法、及び、その診断プログラムに関する。
背景技術
一般に、無線によってデータを授受する場合、データにエラーが生じないように、受信電界強度が高い状態で通信を行う必要がある。このことは、コンピュータと印刷装置との間のデータの授受を無線によって行う場合も同様である。
特開平7−50630号公報においては、複数のアンテナを設け、それらアンテナそれぞれによる受信電界強度を測定し、その測定値が高いアンテナを使用している。すなわち、同公報においては、測定した受信電界強度の値が最も高い、アンテナを用いて、コンピュータと印刷装置との間のデータの授受を無線によって行っている。
上述した公報に記載されている従来技術においては、すでに通信が確定している状態から接続に不具合が生じた場合は、不具合の状態を他の通信手段により通知するか、もしくはプリントアウトしている。
しかしながら、初期設定時(例えばプリンタ購入時、ネットワークの構築時)においては、妨害電波がある場合、もしくは通信しようとしている機器の電波が弱い場合等、一般ユーザは電波の状況を簡単に把握できない。このため、機器に不具合が生じているのか、電波状況が悪いのか判断できないことがある。
例えば、周知のBluetooth(登録商標)又はIEEE802.11b規格の無線LANに準拠して、コンピュータと印刷装置との間のデータの授受を無線によって行う場合、2.4GHz帯域を使用するので、電子レンジや移動体識別等、他の機器の使用帯域と重複する。このため、一般ユーザは、電波の状況を簡単に把握できず、機器に不具合が生じているのか、電波状況が悪いのか判断できないという欠点がある。
本発明は上述した従来技術の欠点を解決するためになされたものであり、その目的は初期設定時において機器に不具合が生じているのか、電波状況が悪いのか判断することのできる印刷装置、印刷装置の診断方法、及び、印刷装置の診断プログラムを提供することである。
発明の開示
本発明の請求の範囲第1項に記載の印刷装置は、複数のチャネルのいずれかを利用して無線通信を行う印刷装置であって、妨害電波を放出する機器についての電源断操作を促す断メッセージを出力する断メッセージ出力手段と、前記妨害電波を放出する機器についての電源投入操作を促す投入メッセージを出力する投入メッセージ出力手段と、前記断メッセージ出力時点から前記投入メッセージ出力時点間での間における受信電界強度と前記投入メッセージ出力後における受信電界強度との比較結果に応じて前記複数のチャネルそれぞれの状態を示す情報を出力するチャネル状態出力手段とを含むことを特徴とする。
本発明の請求の範囲第2項に記載の印刷装置は、請求の範囲第1項において、複数チャネル全ての受信電界強度が予め定めておいた閾値よりも低い場合に、設置場所の変更を促すメッセージを出力する手段を更に含むことを特徴とする。
本発明の請求の範囲第3項に記載の印刷装置は、請求の範囲第1項において、前記チャネル状態出力手段は、前記複数のチャネルそれぞれの状態を示す情報を印刷出力することを特徴とする。
本発明の請求の範囲第4項に記載の印刷装置は、請求の範囲第3項において、複数チャネル全ての受信電界強度が予め定めておいた閾値よりも低い場合に、設置場所の変更を促すメッセージを出力する手段を更に含むことを特徴とする。
本発明の請求の範囲第5項に記載の印刷装置の診断方法は、複数のチャネルのいずれかを利用して無線通信を行う印刷装置の診断方法であって、妨害電波を放出する機器についての電源断操作を促す断メッセージを出力する断メッセージ出力ステップと、前記妨害電波を放出する機器についての電源投入操作を促す投入メッセージを出力する投入メッセージ出力ステップと、前記断メッセージ出力時点から前記投入メッセージ出力時点間での間における受信電界強度と前記投入メッセージ出力後における受信電界強度との比較結果に応じて前記複数のチャネルそれぞれの状態を示す情報を出力するチャネル状態出力ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の請求の範囲第6項に記載の印刷装置の診断方法は、請求の範囲第5項において、複数チャネル全ての受信電界強度が予め定めておいた閾値よりも低い場合に、設置場所の変更を促すメッセージを出力するステップを更に含むことを特徴とする。
本発明の請求の範囲第7項に記載の印刷装置の診断方法は、請求の範囲第5項において、前記チャネル状態出力ステップにおいては、前記複数のチャネルそれぞれの状態を示す情報を印刷出力することを特徴とする。
本発明の請求の範囲第8項に記載の印刷装置の診断方法は、請求の範囲第7項において、複数チャネル全ての受信電界強度が予め定めておいた閾値よりも低い場合に、設置場所の変更を促すメッセージを出力するステップを更に含むことを特徴とする。
本発明の請求の範囲第9項に記載の印刷装置の診断プログラムは、複数のチャネルのいずれかを利用して無線通信を行う印刷装置の診断プログラムであって、妨害電波を放出する機器についての電源断操作を促す断メッセージを出力する断メッセージ出力ステップと、前記妨害電波を放出する機器についての電源投入操作を促す投入メッセージを出力する投入メッセージ出力ステップと、前記断メッセージ出力時点から前記投入メッセージ出力時点間での間における受信電界強度と前記投入メッセージ出力後における受信電界強度との比較結果に応じて前記複数のチャネルそれぞれの状態を示す情報を出力するチャネル状態出力ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の請求の範囲第10項に記載の印刷装置の診断プログラムは、請求の範囲第9項において、複数チャネル全ての受信電界強度が予め定めておいた閾値よりも低い場合に、設置場所の変更を促すメッセージを出力するステップを更に含むことを特徴とする。
本発明の請求の範囲第11項に記載の印刷装置の診断プログラムは、請求の範囲第9項において、前記チャネル状態出力ステップにおいては、前記複数のチャネルそれぞれの状態を示す情報を印刷出力することを特徴とする。
本発明の請求の範囲第12項に記載の印刷装置の診断プログラムは、請求の範囲第11項において、複数チャネル全ての受信電界強度が予め定めておいた閾値よりも低い場合に、設置場所の変更を促すメッセージを出力するステップを更に含むことを特徴とする。
発明を実施するための最良の形態
次に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明において参照する各図では、他の図と同等部分は同一符号によって示されている。
第1図は本発明による印刷装置の実施の一形態を示すブロック図である。同図に示されているように、本実施形態による印刷装置1は、図示せぬコンピュータ等の上位装置から無線によってデータを受信する受信部100と、この受信部100によって受信されたデータを印刷するプリント部200と、受信部100から出力されるRSSI(recieved signal strength indicator)信号をデジタルデータに変換するA/Dコンバータ202と、このA/Dコンバータ202による変換後のデジタルデータ等を記憶するメモリ201とを含んで構成されている。
受信部100は、一般的な無線機の受信部と同様な構成になっている。この受信部100は、アンテナ101と、RFアンプ102と、ミキサ103と、AGC(Automatic Gain Control)アンプ104と、直交復調を行う直交復調器105と、この直交復調器105の復調出力を印刷可能なデータに変換する処理等を行うデータ処理部106と、PLL(Phase Locked Loop)107と、直交復調器105に与える発振信号を生成する2次局部発振器108と、PLL107の出力周波数及びメモリ201への読み書きを制御するコントローラ109と、RSSI検出回路110とを含んで構成されている。RSSI検出回路110は、受信信号の入力レベルの増減を直流電圧に変換する回路である。直交復調器105を使用する受信機においてはAGC動作を行うため、このRSSI検出回路110が設けられているのが一般的である。なお、このRSSI検出回路110は、キャリアセンス回路とも呼ばれ、通常無線LANの規格に制定されている回路である。
以上のように構成された印刷装置においては、アンテナ101によって受信した信号をRFアンプ102で増幅し、ミキサ103においてPLL107の出力と乗算される。この乗算出力をAGCアンプ104によって一定の利得で増幅し、直交復調器105において復調される。この復調出力はデータ処理部106において印刷可能なデータに変換される。この変換されたデータがプリント部200に送られ、印刷される。以上の動作によって本印刷装置1は、図示せぬコンピュータ等から受信したデータを印刷出力することができる。
また、同図に示されている印刷装置1においては、初期電源投入時、又は使用者がファンクションキーを押下する等によって妨害電波のレベルを測定するテストモードを選択することにより、電波検索モードに入ることができる。電波検索モードにおいては、各部が以下のように動作する。
まず、コントローラ109よりPLL107,メモリ201にチャネルデータを送信する。PLL107は、一定の時間間隔で受信周波数(CH)を変化させる。つまり、本装置では、複数チャネルそれぞれの搬送波周波数が互いに異なるのである。
また、RSSI検出回路110は、受信機の入力レベルの増減を直流電圧に変換する。このRSSI検出回路110によって変換されたRSSI信号は、A/Dコンバータ202に入力され、デジタル信号に変換される。A/Dコンバータ202から出力されるデジタル信号は、メモリ201に書込まれてチャネルデータ(CH DATA)となる。このメモリ201に書込まれたチャネルデータは、コントローラ109によって読出され、プリント部200へ送られる。そして、プリント部200によって、電波状況を示すデータが印刷出力される。
つまり本装置では、第1番目〜第N番目の全てのチャネルについて、RSSI信号を記録する場合、以下のように動作する。すなわち、印刷装置1の電源がオンになるか、テストモードに入ると、受信部が動作し、第1番目のチャネルのRSSI信号を記録する。次に、第2番目のチャネルに変更し、第2番目のチャネルのRSSI信号を記録する。さらに、第3番目のチャネルのRSSI信号を記録する。以降、同様に動作し、第N番目のチャネルのRSSI信号を記録する。そして、各データをまとめて印刷出力する。
この印刷出力されたデータを参照することにより、初期設定時に、妨害電波による影響のないチャネルを選択することができる。つまり、無線通信状態が確定する前に、電波状況を調べた結果を印刷出力するため、妨害電波による影響のないチャネルを使用するチャネルに設定することができる。
以上のように構成された印刷装置1は、第2図に示されているように、上位装置2との間でデータを無線によって授受する。この上位装置2は、印刷すべきデータを送信するコンピュータ等である。そして、印刷装置1は、上述したように受信部100によって受信したデータを、プリント部200において印刷する。
なお、印刷すべきデータを送信するコンピュータ等の上位装置側にも、上述した電波をモニタできる機能を設けておけば、プリンタ側で妨害を受けているのか、コンピュータ側で妨害を受けているのか判断することができ、通信不能の場合でもそれを解決することができる。
さらに、通信が確定した状態でも一般の通信品質(エラーレート)等をプリントアウトできるようにしても良い。
ここで、妨害電波機器を調査するための動作について、第3図を参照して説明する。第3図は、本印刷装置における、妨害電波機器調査手順を示すフローチャートである。同図において、まず、印刷装置の初期状態において電源がオンにされたか判断する(ステップS101)。また、印刷装置の動作モードがテストモードに設定されたか判断する(ステップS102)。ステップS101,S102のいずれかの条件が成立すると、ステップS103に移行する。
すると、「妨害電波を出す機器の電源を切って下さい。」というメッセージを出力する(ステップS103)。このステップS103におけるメッセージの出力は、液晶表示器等の表示パネルに表示出力しても良いし、音声出力しても良い。また、用紙が既に設定されている場合は、印刷出力しても良い。
このメッセージを出力した後、無線通信に使用される各チャネルについて、電波をサーチし(ステップS104)、各チャネルの受信電界強度を測定する(ステップS105)。この電波のサーチ及び電界強度の測定は、上記メッセージの出力後、一定の時間経過した後に自動的に開始しても良いし、ボタン押下等によるユーザからの指示を待って行っても良い。
次に、ステップS105において測定したデータをメモリに格納する(ステップS106)。このデータを、「データ1」とする。また、ネットワーク識別番号をサーチし、各チャネルを使用しているネットワークグループ数を把握する(ステップS107)。このステップS107において測定したデータをメモリに格納する(ステップS108)。このデータを、「データ2」とする。
以上により、妨害電波を放出する機器についての妨害電波を放出する機器についての電源断操作を促す断メッセージを出力し、そのメッセージ出力後の受信電界強度を測定したことになる。
次に、「妨害電波を出す機器の電源を入れて下さい。」というメッセージを出力する(ステップS109)。このステップS109におけるメッセージの出力も、液晶表示器等の表示パネルに表示出力しても良いし、音声出力しても良い。また、用紙が既に設定されている場合は、印刷出力しても良い。
このメッセージを出力した後、無線通信に使用される各チャネルについて、電波をサーチし(ステップS110)、各チャネルの受信電界強度を測定する(ステップS111)。この電波のサーチ及び電界強度の測定は、上記メッセージの出力後、一定の時間経過した後に自動的に開始しても良いし、ボタン押下等によるユーザからの指示を待って行っても良い。
次に、ステップS111において測定したデータをメモリに格納する(ステップS112)。このデータを、「データ3」とする。
以上により、妨害電波を放出する機器についての妨害電波を放出する機器についての電源投入操作を促す投入メッセージを出力し、そのメッセージ出力後の受信電界強度を測定したことになる。
次に、表示モードに合わせて、サーチ結果を印刷出力する(ステップS113)。この場合、「データ1」と「データ2」とを比較して妨害電波を出す機器の周波数(CH)を表示する。以上により、上記断メッセージ出力時点から上記投入メッセージ出力時点間での間における受信電界強度と、上記投入メッセージ出力後における受信電界強度とをそれぞれ測定し、それらの比較結果に応じて、上記複数のチャネルそれぞれの状態を示す情報を出力することになる。
ところで、電波による妨害が著しく、どのチャネルも使用できない場合も考えられる。そこで、複数チャネル全ての受信電界強度が予め定めておいた閾値よりも低い場合など、妨害が著しい場合は、設置位置の変更を薦めるメッセージを出力し(ステップS114→S115)、設置場所の変更をユーザに促しても良い。設置位置によっては、受信電界強度が大きく改善されることがあるからである。
このステップS115におけるメッセージの出力も、液晶表示器等の表示パネルに表示出力しても良いし、音声出力しても良い。また、用紙が既に設定されている場合は、印刷出力しても良い。なお、妨害が著しいかどうかは、かどうかで判断すれば良い。
ステップS114において、電波による妨害が著しくない場合は、そのまま処理を終了する。
上述したステップS113において、印刷出力内容は、数値を直接表示しても良いし、絵文字等によってスペクトラム表示としても良い。後者の場合には、電波状況を視覚的に捕らえられ易いというメリットがあり、一般ユーザに好適である。
また、一般ユーザ向けには、各チャネルにおけるデータ1とデータ2とを比較して妨害電波の強度を算出したものと、使用しているネットワーク数(データ3)から、そのチャネルにおいて期待できる単位時間あたりのプリント枚数に換算して表す良好度として表示するのが望ましい。この表示例が第4図に示されている。同図においては、第1番目のチャネル1chから第8番目のチャネル8chまでについて、単位時間あたりのプリント枚数が、絵文字等によって視覚的に表現されている。同図に示されている場合、第6番目のチャネル6chが最も良好であることが分かる。なお、チャネルの数は8チャネルに限定されないことはいうまでもない。
一方、ネットワークシステム管理者のように、無線通信システムを熟知している人間に対しては、ステップS113における印刷出力内容は、データ1及びデータ2によって得られた妨害電波強度と、ネットワーク数(データ3)とを直接表示する。この表示例が第5図に示されている。同図においては、第1番目のチャネル1chから第8番目のチャネル8chのうち、妨害強度は第3番目のチャネル3chが最も高く、使用している機器数が最も多いのは第5番目のチャネル5chであることが分かる。なお、チャネルの数は8チャネルに限定されないことはいうまでもない。
ところで、プリントアウトされた用紙には、トラブル発生の場合における連絡先(修理サービスセンタ等の電話番号等)を明記しておいても良い。また、プリントアウトされた用紙には、設定可能なチャネル(妨害電波のないチャネル)を明記しても良い。
以上は、印刷装置の場合について説明したが、無線LANを内蔵したプロジェクタについても同様に第3図の処理を実現する機能を設けておけば、測定結果を参照して最適なチャネルを選択することができる。この場合には、印刷出力するのではなく、不具合内容等を投影すれば良い。このように、本発明は、印刷装置に限定されず、出力すべきデータを無線通信によって受信するデータ出力装置に広く適用できることは明らかである。
ところで、以上説明した印刷装置においては、以下のような印刷装置診断方法が実現されていることになる。すなわち、複数のチャネルのいずれかを利用して無線通信を行う印刷装置の診断方法であり、妨害電波を放出する機器についての電源断操作を促す断メッセージを出力する断メッセージ出力ステップと、上記妨害電波を放出する機器についての電源投入操作を促す投入メッセージを出力する投入メッセージ出力ステップと、上記断メッセージ出力時点から上記投入メッセージ出力時点間での間における受信電界強度と上記投入メッセージ出力後における受信電界強度との比較結果に応じて上記複数のチャネルそれぞれの状態を示す情報を出力するチャネル状態出力ステップとを含む診断方法が実現されている。そして、上記チャネル状態出力ステップにおいては、上記複数のチャネルそれぞれの状態を示す情報を印刷出力する。複数チャネル全ての受信電界強度が予め定めておいた閾値よりも低い場合に、設置場所の変更を促すメッセージを出力するステップを更に含むようにしても良い。
なお、第3図等に示されている動作を実現するためのプログラムを用意し、これによってコンピュータを制御すれば、上述と同様に電波状況測定を行うことができることは明白である。このプログラムを記録するための記録媒体には、第1図等に示されていない半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク等の他、種々の記録媒体を用いることができる。
なお、以上の説明は、本発明の特定の実施形態に関するものであり、この技術分野の当業者であれば、本発明の種々の変形例を考え得るが、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
産業上の利用の可能性
以上説明したように本発明は、電源断メッセージ出力時点から電源投入メッセージ出力時点間での間における受信電界強度と、電源投入メッセージ出力後における受信電界強度とをそれぞれ測定し、それらの比較結果に応じて、複数のチャネルそれぞれの状態を示す情報を出力することにより、それをユーザが参照し、機器に不具合が生じているのか、電波状況が悪いのか判断できるという効果がある。
本発明においては、無線LAN(Local Area Network)を内蔵した印刷装置、又は無線プリンタサーバに接続されている印刷装置等において、初期設定の段階で電波状態の情報を印刷出力する。このように、印刷装置の無線機器内に各チャネルの妨害電波レベルを測定できる機能を付加することによって、印刷装置の初期電源投入時や妨害レベルを測定するためのテストモードを起動すると、電波状況をサーチするプログラム等が作動し、電波の状況を印刷出力する。こうすることで、コンピュータに接続することなく、ユーザに、何処のチャネルに設定すべきかの情報を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による印刷装置の実施の一形態を示すブロック図である。第2図は本発明による印刷装置と上位装置とのデータ授受状態を示す図である。第3図は本発明による印刷装置の診断動作を示すフローチャートである。第4図は印刷装置についての診断結果の表示例を示す図である。第5図は印刷装置についての診断結果の他の表示例を示す図である。
本発明は印刷装置、印刷装置の診断方法、及び、印刷装置の診断プログラムに関し、特に複数のチャネルのいずれかを利用して無線通信を行う印刷装置、その診断方法、及び、その診断プログラムに関する。
背景技術
一般に、無線によってデータを授受する場合、データにエラーが生じないように、受信電界強度が高い状態で通信を行う必要がある。このことは、コンピュータと印刷装置との間のデータの授受を無線によって行う場合も同様である。
特開平7−50630号公報においては、複数のアンテナを設け、それらアンテナそれぞれによる受信電界強度を測定し、その測定値が高いアンテナを使用している。すなわち、同公報においては、測定した受信電界強度の値が最も高い、アンテナを用いて、コンピュータと印刷装置との間のデータの授受を無線によって行っている。
上述した公報に記載されている従来技術においては、すでに通信が確定している状態から接続に不具合が生じた場合は、不具合の状態を他の通信手段により通知するか、もしくはプリントアウトしている。
しかしながら、初期設定時(例えばプリンタ購入時、ネットワークの構築時)においては、妨害電波がある場合、もしくは通信しようとしている機器の電波が弱い場合等、一般ユーザは電波の状況を簡単に把握できない。このため、機器に不具合が生じているのか、電波状況が悪いのか判断できないことがある。
例えば、周知のBluetooth(登録商標)又はIEEE802.11b規格の無線LANに準拠して、コンピュータと印刷装置との間のデータの授受を無線によって行う場合、2.4GHz帯域を使用するので、電子レンジや移動体識別等、他の機器の使用帯域と重複する。このため、一般ユーザは、電波の状況を簡単に把握できず、機器に不具合が生じているのか、電波状況が悪いのか判断できないという欠点がある。
本発明は上述した従来技術の欠点を解決するためになされたものであり、その目的は初期設定時において機器に不具合が生じているのか、電波状況が悪いのか判断することのできる印刷装置、印刷装置の診断方法、及び、印刷装置の診断プログラムを提供することである。
発明の開示
本発明の請求の範囲第1項に記載の印刷装置は、複数のチャネルのいずれかを利用して無線通信を行う印刷装置であって、妨害電波を放出する機器についての電源断操作を促す断メッセージを出力する断メッセージ出力手段と、前記妨害電波を放出する機器についての電源投入操作を促す投入メッセージを出力する投入メッセージ出力手段と、前記断メッセージ出力時点から前記投入メッセージ出力時点間での間における受信電界強度と前記投入メッセージ出力後における受信電界強度との比較結果に応じて前記複数のチャネルそれぞれの状態を示す情報を出力するチャネル状態出力手段とを含むことを特徴とする。
本発明の請求の範囲第2項に記載の印刷装置は、請求の範囲第1項において、複数チャネル全ての受信電界強度が予め定めておいた閾値よりも低い場合に、設置場所の変更を促すメッセージを出力する手段を更に含むことを特徴とする。
本発明の請求の範囲第3項に記載の印刷装置は、請求の範囲第1項において、前記チャネル状態出力手段は、前記複数のチャネルそれぞれの状態を示す情報を印刷出力することを特徴とする。
本発明の請求の範囲第4項に記載の印刷装置は、請求の範囲第3項において、複数チャネル全ての受信電界強度が予め定めておいた閾値よりも低い場合に、設置場所の変更を促すメッセージを出力する手段を更に含むことを特徴とする。
本発明の請求の範囲第5項に記載の印刷装置の診断方法は、複数のチャネルのいずれかを利用して無線通信を行う印刷装置の診断方法であって、妨害電波を放出する機器についての電源断操作を促す断メッセージを出力する断メッセージ出力ステップと、前記妨害電波を放出する機器についての電源投入操作を促す投入メッセージを出力する投入メッセージ出力ステップと、前記断メッセージ出力時点から前記投入メッセージ出力時点間での間における受信電界強度と前記投入メッセージ出力後における受信電界強度との比較結果に応じて前記複数のチャネルそれぞれの状態を示す情報を出力するチャネル状態出力ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の請求の範囲第6項に記載の印刷装置の診断方法は、請求の範囲第5項において、複数チャネル全ての受信電界強度が予め定めておいた閾値よりも低い場合に、設置場所の変更を促すメッセージを出力するステップを更に含むことを特徴とする。
本発明の請求の範囲第7項に記載の印刷装置の診断方法は、請求の範囲第5項において、前記チャネル状態出力ステップにおいては、前記複数のチャネルそれぞれの状態を示す情報を印刷出力することを特徴とする。
本発明の請求の範囲第8項に記載の印刷装置の診断方法は、請求の範囲第7項において、複数チャネル全ての受信電界強度が予め定めておいた閾値よりも低い場合に、設置場所の変更を促すメッセージを出力するステップを更に含むことを特徴とする。
本発明の請求の範囲第9項に記載の印刷装置の診断プログラムは、複数のチャネルのいずれかを利用して無線通信を行う印刷装置の診断プログラムであって、妨害電波を放出する機器についての電源断操作を促す断メッセージを出力する断メッセージ出力ステップと、前記妨害電波を放出する機器についての電源投入操作を促す投入メッセージを出力する投入メッセージ出力ステップと、前記断メッセージ出力時点から前記投入メッセージ出力時点間での間における受信電界強度と前記投入メッセージ出力後における受信電界強度との比較結果に応じて前記複数のチャネルそれぞれの状態を示す情報を出力するチャネル状態出力ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の請求の範囲第10項に記載の印刷装置の診断プログラムは、請求の範囲第9項において、複数チャネル全ての受信電界強度が予め定めておいた閾値よりも低い場合に、設置場所の変更を促すメッセージを出力するステップを更に含むことを特徴とする。
本発明の請求の範囲第11項に記載の印刷装置の診断プログラムは、請求の範囲第9項において、前記チャネル状態出力ステップにおいては、前記複数のチャネルそれぞれの状態を示す情報を印刷出力することを特徴とする。
本発明の請求の範囲第12項に記載の印刷装置の診断プログラムは、請求の範囲第11項において、複数チャネル全ての受信電界強度が予め定めておいた閾値よりも低い場合に、設置場所の変更を促すメッセージを出力するステップを更に含むことを特徴とする。
発明を実施するための最良の形態
次に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明において参照する各図では、他の図と同等部分は同一符号によって示されている。
第1図は本発明による印刷装置の実施の一形態を示すブロック図である。同図に示されているように、本実施形態による印刷装置1は、図示せぬコンピュータ等の上位装置から無線によってデータを受信する受信部100と、この受信部100によって受信されたデータを印刷するプリント部200と、受信部100から出力されるRSSI(recieved signal strength indicator)信号をデジタルデータに変換するA/Dコンバータ202と、このA/Dコンバータ202による変換後のデジタルデータ等を記憶するメモリ201とを含んで構成されている。
受信部100は、一般的な無線機の受信部と同様な構成になっている。この受信部100は、アンテナ101と、RFアンプ102と、ミキサ103と、AGC(Automatic Gain Control)アンプ104と、直交復調を行う直交復調器105と、この直交復調器105の復調出力を印刷可能なデータに変換する処理等を行うデータ処理部106と、PLL(Phase Locked Loop)107と、直交復調器105に与える発振信号を生成する2次局部発振器108と、PLL107の出力周波数及びメモリ201への読み書きを制御するコントローラ109と、RSSI検出回路110とを含んで構成されている。RSSI検出回路110は、受信信号の入力レベルの増減を直流電圧に変換する回路である。直交復調器105を使用する受信機においてはAGC動作を行うため、このRSSI検出回路110が設けられているのが一般的である。なお、このRSSI検出回路110は、キャリアセンス回路とも呼ばれ、通常無線LANの規格に制定されている回路である。
以上のように構成された印刷装置においては、アンテナ101によって受信した信号をRFアンプ102で増幅し、ミキサ103においてPLL107の出力と乗算される。この乗算出力をAGCアンプ104によって一定の利得で増幅し、直交復調器105において復調される。この復調出力はデータ処理部106において印刷可能なデータに変換される。この変換されたデータがプリント部200に送られ、印刷される。以上の動作によって本印刷装置1は、図示せぬコンピュータ等から受信したデータを印刷出力することができる。
また、同図に示されている印刷装置1においては、初期電源投入時、又は使用者がファンクションキーを押下する等によって妨害電波のレベルを測定するテストモードを選択することにより、電波検索モードに入ることができる。電波検索モードにおいては、各部が以下のように動作する。
まず、コントローラ109よりPLL107,メモリ201にチャネルデータを送信する。PLL107は、一定の時間間隔で受信周波数(CH)を変化させる。つまり、本装置では、複数チャネルそれぞれの搬送波周波数が互いに異なるのである。
また、RSSI検出回路110は、受信機の入力レベルの増減を直流電圧に変換する。このRSSI検出回路110によって変換されたRSSI信号は、A/Dコンバータ202に入力され、デジタル信号に変換される。A/Dコンバータ202から出力されるデジタル信号は、メモリ201に書込まれてチャネルデータ(CH DATA)となる。このメモリ201に書込まれたチャネルデータは、コントローラ109によって読出され、プリント部200へ送られる。そして、プリント部200によって、電波状況を示すデータが印刷出力される。
つまり本装置では、第1番目〜第N番目の全てのチャネルについて、RSSI信号を記録する場合、以下のように動作する。すなわち、印刷装置1の電源がオンになるか、テストモードに入ると、受信部が動作し、第1番目のチャネルのRSSI信号を記録する。次に、第2番目のチャネルに変更し、第2番目のチャネルのRSSI信号を記録する。さらに、第3番目のチャネルのRSSI信号を記録する。以降、同様に動作し、第N番目のチャネルのRSSI信号を記録する。そして、各データをまとめて印刷出力する。
この印刷出力されたデータを参照することにより、初期設定時に、妨害電波による影響のないチャネルを選択することができる。つまり、無線通信状態が確定する前に、電波状況を調べた結果を印刷出力するため、妨害電波による影響のないチャネルを使用するチャネルに設定することができる。
以上のように構成された印刷装置1は、第2図に示されているように、上位装置2との間でデータを無線によって授受する。この上位装置2は、印刷すべきデータを送信するコンピュータ等である。そして、印刷装置1は、上述したように受信部100によって受信したデータを、プリント部200において印刷する。
なお、印刷すべきデータを送信するコンピュータ等の上位装置側にも、上述した電波をモニタできる機能を設けておけば、プリンタ側で妨害を受けているのか、コンピュータ側で妨害を受けているのか判断することができ、通信不能の場合でもそれを解決することができる。
さらに、通信が確定した状態でも一般の通信品質(エラーレート)等をプリントアウトできるようにしても良い。
ここで、妨害電波機器を調査するための動作について、第3図を参照して説明する。第3図は、本印刷装置における、妨害電波機器調査手順を示すフローチャートである。同図において、まず、印刷装置の初期状態において電源がオンにされたか判断する(ステップS101)。また、印刷装置の動作モードがテストモードに設定されたか判断する(ステップS102)。ステップS101,S102のいずれかの条件が成立すると、ステップS103に移行する。
すると、「妨害電波を出す機器の電源を切って下さい。」というメッセージを出力する(ステップS103)。このステップS103におけるメッセージの出力は、液晶表示器等の表示パネルに表示出力しても良いし、音声出力しても良い。また、用紙が既に設定されている場合は、印刷出力しても良い。
このメッセージを出力した後、無線通信に使用される各チャネルについて、電波をサーチし(ステップS104)、各チャネルの受信電界強度を測定する(ステップS105)。この電波のサーチ及び電界強度の測定は、上記メッセージの出力後、一定の時間経過した後に自動的に開始しても良いし、ボタン押下等によるユーザからの指示を待って行っても良い。
次に、ステップS105において測定したデータをメモリに格納する(ステップS106)。このデータを、「データ1」とする。また、ネットワーク識別番号をサーチし、各チャネルを使用しているネットワークグループ数を把握する(ステップS107)。このステップS107において測定したデータをメモリに格納する(ステップS108)。このデータを、「データ2」とする。
以上により、妨害電波を放出する機器についての妨害電波を放出する機器についての電源断操作を促す断メッセージを出力し、そのメッセージ出力後の受信電界強度を測定したことになる。
次に、「妨害電波を出す機器の電源を入れて下さい。」というメッセージを出力する(ステップS109)。このステップS109におけるメッセージの出力も、液晶表示器等の表示パネルに表示出力しても良いし、音声出力しても良い。また、用紙が既に設定されている場合は、印刷出力しても良い。
このメッセージを出力した後、無線通信に使用される各チャネルについて、電波をサーチし(ステップS110)、各チャネルの受信電界強度を測定する(ステップS111)。この電波のサーチ及び電界強度の測定は、上記メッセージの出力後、一定の時間経過した後に自動的に開始しても良いし、ボタン押下等によるユーザからの指示を待って行っても良い。
次に、ステップS111において測定したデータをメモリに格納する(ステップS112)。このデータを、「データ3」とする。
以上により、妨害電波を放出する機器についての妨害電波を放出する機器についての電源投入操作を促す投入メッセージを出力し、そのメッセージ出力後の受信電界強度を測定したことになる。
次に、表示モードに合わせて、サーチ結果を印刷出力する(ステップS113)。この場合、「データ1」と「データ2」とを比較して妨害電波を出す機器の周波数(CH)を表示する。以上により、上記断メッセージ出力時点から上記投入メッセージ出力時点間での間における受信電界強度と、上記投入メッセージ出力後における受信電界強度とをそれぞれ測定し、それらの比較結果に応じて、上記複数のチャネルそれぞれの状態を示す情報を出力することになる。
ところで、電波による妨害が著しく、どのチャネルも使用できない場合も考えられる。そこで、複数チャネル全ての受信電界強度が予め定めておいた閾値よりも低い場合など、妨害が著しい場合は、設置位置の変更を薦めるメッセージを出力し(ステップS114→S115)、設置場所の変更をユーザに促しても良い。設置位置によっては、受信電界強度が大きく改善されることがあるからである。
このステップS115におけるメッセージの出力も、液晶表示器等の表示パネルに表示出力しても良いし、音声出力しても良い。また、用紙が既に設定されている場合は、印刷出力しても良い。なお、妨害が著しいかどうかは、かどうかで判断すれば良い。
ステップS114において、電波による妨害が著しくない場合は、そのまま処理を終了する。
上述したステップS113において、印刷出力内容は、数値を直接表示しても良いし、絵文字等によってスペクトラム表示としても良い。後者の場合には、電波状況を視覚的に捕らえられ易いというメリットがあり、一般ユーザに好適である。
また、一般ユーザ向けには、各チャネルにおけるデータ1とデータ2とを比較して妨害電波の強度を算出したものと、使用しているネットワーク数(データ3)から、そのチャネルにおいて期待できる単位時間あたりのプリント枚数に換算して表す良好度として表示するのが望ましい。この表示例が第4図に示されている。同図においては、第1番目のチャネル1chから第8番目のチャネル8chまでについて、単位時間あたりのプリント枚数が、絵文字等によって視覚的に表現されている。同図に示されている場合、第6番目のチャネル6chが最も良好であることが分かる。なお、チャネルの数は8チャネルに限定されないことはいうまでもない。
一方、ネットワークシステム管理者のように、無線通信システムを熟知している人間に対しては、ステップS113における印刷出力内容は、データ1及びデータ2によって得られた妨害電波強度と、ネットワーク数(データ3)とを直接表示する。この表示例が第5図に示されている。同図においては、第1番目のチャネル1chから第8番目のチャネル8chのうち、妨害強度は第3番目のチャネル3chが最も高く、使用している機器数が最も多いのは第5番目のチャネル5chであることが分かる。なお、チャネルの数は8チャネルに限定されないことはいうまでもない。
ところで、プリントアウトされた用紙には、トラブル発生の場合における連絡先(修理サービスセンタ等の電話番号等)を明記しておいても良い。また、プリントアウトされた用紙には、設定可能なチャネル(妨害電波のないチャネル)を明記しても良い。
以上は、印刷装置の場合について説明したが、無線LANを内蔵したプロジェクタについても同様に第3図の処理を実現する機能を設けておけば、測定結果を参照して最適なチャネルを選択することができる。この場合には、印刷出力するのではなく、不具合内容等を投影すれば良い。このように、本発明は、印刷装置に限定されず、出力すべきデータを無線通信によって受信するデータ出力装置に広く適用できることは明らかである。
ところで、以上説明した印刷装置においては、以下のような印刷装置診断方法が実現されていることになる。すなわち、複数のチャネルのいずれかを利用して無線通信を行う印刷装置の診断方法であり、妨害電波を放出する機器についての電源断操作を促す断メッセージを出力する断メッセージ出力ステップと、上記妨害電波を放出する機器についての電源投入操作を促す投入メッセージを出力する投入メッセージ出力ステップと、上記断メッセージ出力時点から上記投入メッセージ出力時点間での間における受信電界強度と上記投入メッセージ出力後における受信電界強度との比較結果に応じて上記複数のチャネルそれぞれの状態を示す情報を出力するチャネル状態出力ステップとを含む診断方法が実現されている。そして、上記チャネル状態出力ステップにおいては、上記複数のチャネルそれぞれの状態を示す情報を印刷出力する。複数チャネル全ての受信電界強度が予め定めておいた閾値よりも低い場合に、設置場所の変更を促すメッセージを出力するステップを更に含むようにしても良い。
なお、第3図等に示されている動作を実現するためのプログラムを用意し、これによってコンピュータを制御すれば、上述と同様に電波状況測定を行うことができることは明白である。このプログラムを記録するための記録媒体には、第1図等に示されていない半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク等の他、種々の記録媒体を用いることができる。
なお、以上の説明は、本発明の特定の実施形態に関するものであり、この技術分野の当業者であれば、本発明の種々の変形例を考え得るが、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
産業上の利用の可能性
以上説明したように本発明は、電源断メッセージ出力時点から電源投入メッセージ出力時点間での間における受信電界強度と、電源投入メッセージ出力後における受信電界強度とをそれぞれ測定し、それらの比較結果に応じて、複数のチャネルそれぞれの状態を示す情報を出力することにより、それをユーザが参照し、機器に不具合が生じているのか、電波状況が悪いのか判断できるという効果がある。
本発明においては、無線LAN(Local Area Network)を内蔵した印刷装置、又は無線プリンタサーバに接続されている印刷装置等において、初期設定の段階で電波状態の情報を印刷出力する。このように、印刷装置の無線機器内に各チャネルの妨害電波レベルを測定できる機能を付加することによって、印刷装置の初期電源投入時や妨害レベルを測定するためのテストモードを起動すると、電波状況をサーチするプログラム等が作動し、電波の状況を印刷出力する。こうすることで、コンピュータに接続することなく、ユーザに、何処のチャネルに設定すべきかの情報を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による印刷装置の実施の一形態を示すブロック図である。第2図は本発明による印刷装置と上位装置とのデータ授受状態を示す図である。第3図は本発明による印刷装置の診断動作を示すフローチャートである。第4図は印刷装置についての診断結果の表示例を示す図である。第5図は印刷装置についての診断結果の他の表示例を示す図である。
Claims (12)
- 複数のチャネルのいずれかを利用して無線通信を行う印刷装置であって、妨害電波を放出する機器についての電源断操作を促す断メッセージを出力する断メッセージ出力手段と、前記妨害電波を放出する機器についての電源投入操作を促す投入メッセージを出力する投入メッセージ出力手段と、前記断メッセージ出力時点から前記投入メッセージ出力時点間での間における受信電界強度と前記投入メッセージ出力後における受信電界強度との比較結果に応じて前記複数のチャネルそれぞれの状態を示す情報を出力するチャネル状態出力手段とを含むことを特徴とする印刷装置。
- 複数チャネル全ての受信電界強度が予め定めておいた閾値よりも低い場合に、設置場所の変更を促すメッセージを出力する手段を更に含むことを特徴とする請求の範囲第1項記載の印刷装置。
- 前記チャネル状態出力手段は、前記複数のチャネルそれぞれの状態を示す情報を印刷出力することを特徴とする請求の範囲第1項記載の印刷装置。
- 複数チャネル全ての受信電界強度が予め定めておいた閾値よりも低い場合に、設置場所の変更を促すメッセージを出力する手段を更に含むことを特徴とする請求の範囲第3項記載の印刷装置。
- 複数のチャネルのいずれかを利用して無線通信を行う印刷装置の診断方法であって、妨害電波を放出する機器についての電源断操作を促す断メッセージを出力する断メッセージ出力ステップと、前記妨害電波を放出する機器についての電源投入操作を促す投入メッセージを出力する投入メッセージ出力ステップと、前記断メッセージ出力時点から前記投入メッセージ出力時点間での間における受信電界強度と前記投入メッセージ出力後における受信電界強度との比較結果に応じて前記複数のチャネルそれぞれの状態を示す情報を出力するチャネル状態出力ステップとを含むことを特徴とする印刷装置の診断方法。
- 複数チャネル全ての受信電界強度が予め定めておいた閾値よりも低い場合に、設置場所の変更を促すメッセージを出力するステップを更に含むことを特徴とする請求の範囲第5項記載の印刷装置の診断方法。
- 前記チャネル状態出力ステップにおいては、前記複数のチャネルそれぞれの状態を示す情報を印刷出力することを特徴とする請求の範囲第5項記載の印刷装置の診断方法。
- 複数チャネル全ての受信電界強度が予め定めておいた閾値よりも低い場合に、設置場所の変更を促すメッセージを出力するステップを更に含むことを特徴とする請求の範囲第7項記載の印刷装置の診断方法。
- 複数のチャネルのいずれかを利用して無線通信を行う印刷装置の診断プログラムであって、妨害電波を放出する機器についての電源断操作を促す断メッセージを出力する断メッセージ出力ステップと、前記妨害電波を放出する機器についての電源投入操作を促す投入メッセージを出力する投入メッセージ出力ステップと、前記断メッセージ出力時点から前記投入メッセージ出力時点間での間における受信電界強度と前記投入メッセージ出力後における受信電界強度との比較結果に応じて前記複数のチャネルそれぞれの状態を示す情報を出力するチャネル状態出力ステップとを含むことを特徴とする印刷装置の診断プログラム。
- 複数チャネル全ての受信電界強度が予め定めておいた閾値よりも低い場合に、設置場所の変更を促すメッセージを出力するステップを更に含むことを特徴とする請求の範囲第9項記載の印刷装置の診断プログラム。
- 前記チャネル状態出力ステップにおいては、前記複数のチャネルそれぞれの状態を示す情報を印刷出力することを特徴とする請求の範囲第9項記載の印刷装置の診断プログラム。
- 複数チャネル全ての受信電界強度が予め定めておいた閾値よりも低い場合に、設置場所の変更を促すメッセージを出力するステップを更に含むことを特徴とする請求の範囲第11項記載の印刷装置の診断プログラム。
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