JPH0539047U - 電界強度測定機能を有したコードレス電話機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャリア検出部にて測定したＲＳＳＩをキャ
リア表示部によって表示することにより、簡単な方法で
電界強度を測定でき、ノイズ・電波障害等のトラブルを
未然に防ぎ、故障の原因を容易に診断することが可能な
電界強度測定機能を有したコードレス電話機を提供す
る。 【構成】 受信部３と送信部７によって送受信される無
線電波は、キャリア検出部４により検出される。この検
出された電波は制御部５により電界強度を測定処理され
て、キャリア表示部６により表示される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、無線電波を通信媒体としたコードレス電話機における、無線電波の 電界強度を測定する機能を有したコードレス電話機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、無線電波を通信媒体としたコードレス電話機は、送話と受話をする子機 と、この子機からの送信信号を一般電話回線へ送り出すと同時に一般電話回線か らの受信信号を子機へ送り出すための親機とからなる。このようなコードレス電 話機において、通信を始める場合、子機は他の通信で使用していない、または電 界強度の強い（受信感度の良い）無線周波数の制御及び通話チャンネルを検出し 、通信路を開いて一般電話回線に繋ぎ通話状態に入っていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記のようなコードレス電話では、電波の電界強度測定は子機の内 部でマイコン等によって測定し、処理をしているが、制御チャンネルが見つから ず子機が繋がらない場合、表示がないために電話が繋がらない原因が分からない 、或いは子機使用場所でのノイズ等の妨害電波によってなのか、チャンネルが全 て使用中なのかといった電波状況が分からないため使用者が無意味に移動し、ノ イズ等の妨害電波を避けたり、空きチャンネルを探し続けたりしなくてはならな いといった問題があった。 本考案は、上述した問題点を解決するもので、キャリア検出部にて測定した電 界強度をキャリア表示部によって表示させることにより、簡単な方法で電界強度 を測定でき、ノイズ・電波障害等のトラブルを未然に防ぐことができ、さらに故 障の原因を診断することにも活用できる電界強度測定機能を有したコードレス電 話機を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために本考案は、無線電波を通信媒体としたコードレス電 話機において、受信した無線電波を音声信号に変換する受信手段と、送信する音 声信号を無線電波に変換し送信する送信手段と、これら受信手段と送信手段とを 制御する制御手段とからなり、受信手段にて受信した無線電波の電界強度を検出 するキャリア検出部と、この検出された電界強度を表示するキャリア表示部とを 備えたものである。

【０００５】

【作用】

上記の構成によれば、受信手段により受信された無線電波は、キャリア検出部 により検出される。検出された電波は制御部により電界強度を測定され、キャリ ア表示部により該電界強度が表示される。従って、妨害電波等があるときは、そ れが表示されることになる。

【０００６】

【実施例】

本考案の一実施例について、図面を用いて説明する。図１は本コードレス電話 機の子機のブロック図である。本コードレス電話機の子機（以下、単に子機とい う）は、親機（不図示）と子機との無線電波を送受信するアンテナ１と、このア ンテナ１によって受信した無線電波と送信する無線電波とを分配するＭＰＸ（結 合器）２と、ＭＰＸ２によって分配された受信無線電波を音声信号に変換する受 信部３と、送信する音声信号を無線信号に変換する送信部７と、この送信部７と 受信部３との発信を制御するＰＬＬ（位相同期回路）８と、全体を制御するマイ コン等でなる制御部５とを有している。さらに、前記受信部３により受信された 無線電波のＲＳＳＩ（受信した電界強度）を検出するキャリア検出部４と、検出 したＲＳＳＩを前記制御部５に入力することにより、該制御部５で測定、処理し 、この処理されたＲＳＳＩを点灯表示するＬＥＤ等でなるキャリア表示部６とを 有している。

【０００７】 上記構成において、本コードレス電話機は、一般電話回線（不図示）から親機 に受信信号が入り、親機から子機へ無線電波を発信する。子機では、親機が発信 した無線電波はアンテナ１で受信され、ＭＰＸ２によって受信部３に転送される 。受信部３は受信無線電波を音声信号に変換する。同時に、キャリア検出部４が 受信部３から受信無線電波のＲＳＳＩを検出し、制御部５へ送る。制御部５はＲ ＳＳＩを処理し、キャリア表示部６でＬＥＤ等の点灯表示をさせる。一方、子機 から送信する音声信号は送信部７によって送信無線電波に変換され、ＭＰＸ２に よってアンテナ１へ分配され、アンテナ１を介して親機に送られる。なお、ＰＬ Ｌ８は受信部３と送信部７との間で生じる発振を制御するものであって、制御部 ５によって制御されている。また、キャリア表示部６の表示器はキャリア強度に 応じた点滅周期で点灯するようにすればよい。

【０００８】 上記動作は、通常動作モードの他に、試験動作モードにて行ってもよい。いず れも制御部５で指定したチャンネルの電界強度を制御部５で測定し、それをキャ リア表示部６により表示する。

【０００９】 次に、本実施例のコードレス電話機の動作を図２のフローチャートを用いて説 明する。子機から電話をかけようとした場合、通信路を開くために、所定の制御 チャンネルをセットする（＃１）。このセットした制御チャンネルの受信感度が 有るならば（＃２でＹＥＳ）、キャリア表示部６の表示器が点灯する（＃３）。 親機との接続処理をする（＃４）。親機との接続ができれば（＃５でＹＥＳ）、 通話処理をし（＃６）、相手先と交信状態に入る。＃４の接続処理で親機との接 続ができなければ、＃５の判定がＮＯとなり、電波障害があるとして、再度、＃ １へ戻る。一方、＃２で受信感度が無いならば、通話チャンネルの空きを検索し （＃７）、再度、＃１へ戻る。

【００１０】 上述のようにＲＳＳＩをキャリア表示部６で表示するため、電話が繋がらない 場合、ノイズ等の電波障害によりチャンネルが見つからないのか、電話機そのも のが故障しているのかをチェックすることが容易となる。 また、本考案は上記実施例に限られるものではなく種々の変形が可能であり、 例えば、キャリア表示部６の表示器に複数のＬＥＤ等を用いて、強・中・弱等と いうような表示にしてもよい。また、ＩＤ等を検知するようにしておいて、ノイ ズ、故障、電波が弱い、等の電話が繋がらない直接の原因を表示するようにして もよい。さらに、本考案は携帯電話等の無線電話にも同様に適用することができ る。

【００１１】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、キャリア検出部によりＲＳＳＩを検出し、キャ リア表示部によりこのＲＳＳＩの強度を表示するため、無線電話機を使用する際 、その場所での電界強度を簡単な方法で測定でき、電話が繋がらない場合、電波 障害が原因であるのか電話機が故障なのかを容易に診断することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例による電界強度測定機能を有
したコードレス電話機のブロック図である。

【図２】本コードレス電話機の動作を示すフローチャー
トである。

【符号の説明】

３ 受信部 ４ キャリア検出部 ５ 制御部 ６ キャリア表示部 ７ 送信部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 無線電波を通信媒体としたコードレス電
   話機において、受信した無線電波を音声信号に変換する
   受信手段と、送信する音声信号を無線電波に変換し送信
   する送信手段と、これら受信手段と送信手段とを制御す
   る制御手段とからなり、受信手段にて受信した無線電波
   の電界強度を検出するキャリア検出部と、この検出され
   た電界強度を表示するキャリア表示部とを備えたことを
   特徴とする電界強度測定機能を有したコードレス電話
   機。