JP2011079986A - 高導熱且つ低散逸係数の増層接着剤製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明が提供する高導熱且つ低散逸係数の増層接着剤製造方法は、プリント回路基板又はパッケージ基板を高密度連結することに使用し、三官能基エポキシ樹脂、増靭改質エポキシ樹脂、臭化エポキシ樹脂、無塩含燐エポキシ樹脂、長鎖無塩エポキシ樹脂、ビスフェノールAエポキシ樹脂等のうち少なくとも2種のエポキシ樹脂を選択し、比率に応じて処理層中に添加し、加熱し、均一に混合したエポキシ樹脂前駆物に十分に攪拌し、温度を降下させ、降温過程で溶剤をエポキシ樹脂前駆物に加え、エポキシ樹脂前駆物を適当な粘度に調整する。その後、双硬化剤溶液、触媒、溶剤及び流動調整剤をエポキシ樹脂前駆物に加え、十分に混合攪拌する。更に、高導熱充填剤を加え、適当な粘度まで十分に真空攪拌し、時間を置いた後、高導熱且つ低散逸係数の増層接着剤となる。
【選択図】図1
Description
なお、先行技術として、例えば特許文献1は、基板の製造工程における、複数のコア材に絶縁層を形成する処理について、液体含浸状態、半催化状態、回路パターン形成、全催化状態のステップを備え、絶縁性平坦度の向上、樹脂充填の改善、基板厚さの一致性の改善を図ったものである。
1.RCC法は、載置材がなく、信頼性を低下させ、全体の性質を脆くし、接触時に容易に破損、脱落し、接着に欠ける状況が発生し、且つ自身の樹脂の流動性が悪いので、孔を埋める機能性(填孔性)を十分に達成することができず、巻いた背面接着銅箔の利用率が低く、コストを大幅に上昇させる等の問題を発生する。
2.LDPP法の誘電層の厚さの制御が不均一であり、且つ特殊処理したガラス繊維布(Laser Drillable)を使用する必要があり、大幅に製造コストを向上させ、信号伝達が依然として完全でない。
3.RCC法及びLDPP法は、樹脂の粉屑が脱落し易く、プリント基板の歩留まりの低下を招く。
4.RCC法及びLDPP法は、樹脂含量の制限により、孔塞栓及び面塗布(又は増層)を同時に行うことができない。
ステップa:三官能基エポキシ樹脂、増靭改質エポキシ樹脂(Rubber-modified or Dimmer-acid-modified Epoxy)、臭化エポキシ樹脂(Br-contained)、無塩含燐エポキシ樹脂(Br-free/P-contained Epoxy)、長鎖無塩エポキシ樹脂、ビスフェノールA(Bisphenol A;BPA)エポキシ樹脂等のうち少なくとも2種のエポキシ樹脂を選択し、
ステップb:ステップaで選択したエポキシ樹脂を比率に応じて処理層中に添加し、加熱し、均一に混合したエポキシ樹脂前駆物に十分に攪拌し、
ステップc:温度を降下させ、降温過程で溶剤をエポキシ樹脂前駆物に加え、エポキシ樹脂前駆物を適当な粘度に調整し、
ステップd:双硬化剤溶液、触媒、溶剤及び流動調整剤をステップcのエポキシ樹脂前駆物に加え、十分に混合攪拌し、
ステップe:高導熱充填剤を加え、適当な粘度まで十分に真空攪拌し、
ステップf:時間を置いた後、高導熱且つ低散逸係数の増層接着剤となる。
1.本発明の製造工程により調合される増層接着剤により、散逸係数を大幅に低下させ、信号伝達の完全性に有利である。
2.本発明の製造工程により調合される増層接着剤により、導熱性、流動性、熱安定性が良好である等の利点を有する。
3.本発明の製造工程は、材料の損失を減少でき、歩留まりを向上し、生産プロセスを効率的に簡易化する。
ステップa:三官能基エポキシ樹脂、増靭改質エポキシ樹脂(Rubber-modified or Dimmer-acid-modified Epoxy)、臭化エポキシ樹脂(Br-contained)、無塩含燐エポキシ樹脂(Br-free/P-contained Epoxy)、長鎖無塩エポキシ樹脂、ビスフェノールA(Bisphenol A;BPA)エポキシ樹脂等のうち少なくとも2種のエポキシ樹脂を選択し、
ステップb:ステップaで選択したエポキシ樹脂を比率に応じて処理層中に添加し、加熱し、均一に混合したエポキシ樹脂前駆物に十分に攪拌し、
ステップc:温度を降下させ、降温過程で溶剤をエポキシ樹脂前駆物に加え、エポキシ樹脂前駆物を適当な粘度に調整し、
ステップd:双硬化剤溶液、触媒、溶剤及び流動調整剤をステップcのエポキシ樹脂前駆物に加え、十分に混合攪拌し、
ステップe:高導熱充填剤を加え、適当な粘度まで十分に真空攪拌し、
ステップf:時間を置いた後、高導熱且つ低散逸係数の増層接着剤となる。
ステップb:ステップaで選択したエポキシ樹脂を比率に応じて処理層中に添加し、加熱し、均一に混合したエポキシ樹脂前駆物に十分に攪拌する。
ステップc:温度を降下させ、降温過程で溶剤をエポキシ樹脂前駆物に加え、エポキシ樹脂前駆物を適当な粘度に調整する。
ステップd:双硬化剤溶液、触媒、溶剤及び流動調整剤をステップcのエポキシ樹脂前駆物に加え、十分に混合攪拌する。
ステップe:高導熱充填剤を加え、適当な粘度まで十分に真空攪拌する。
ステップf:時間を置いた後、高導熱且つ低散逸係数の増層接着剤となる。
Claims (9)
- プリント回路基板又はパッケージ基板を高密度連結することに使用し、以下のステップ:
ステップa:三官能基エポキシ樹脂、増靭改質エポキシ樹脂(Rubber-modified or Dimmer-acid-modified Epoxy)、臭化エポキシ樹脂(Br-contained)、無塩含燐エポキシ樹脂(Br-free/P-contained Epoxy)、長鎖無塩エポキシ樹脂、ビスフェノールA(Bisphenol A;BPA)エポキシ樹脂等のうち少なくとも2種のエポキシ樹脂を選択し、
ステップb:前記ステップaで選択したエポキシ樹脂を比率に応じて処理層中に添加し、加熱し、均一に混合したエポキシ樹脂前駆物に十分に攪拌し、
ステップc:温度を降下させ、降温過程で溶剤をエポキシ樹脂前駆物に加え、該エポキシ樹脂前駆物を適当な粘度に調整し、
ステップd:双硬化剤溶液、触媒、溶剤及び流動調整剤を前記ステップcのエポキシ樹脂前駆物に加え、十分に混合攪拌し、
ステップe:高導熱充填剤を加え、適当な粘度まで十分に真空攪拌し、
ステップf:時間を置いた後、高導熱且つ低散逸係数の増層接着剤となる、
を含む高導熱且つ低散逸係数の増層接着剤製造方法。 - 前記ステップb中の加熱条件は、80〜130℃/2〜8時間である請求項1記載の高導熱且つ低散逸係数の増層接着剤製造方法。
- 前記ステップc中、100℃以下に降温し、エポキシ樹脂前駆物の粘度を3,000〜10,000cpsの間に調整する請求項1記載の高導熱且つ低散逸係数の増層接着剤製造方法。
- 前記ステップd中、前記双硬化剤溶液は、アミン加硫剤(Amine Curing Agent)及び酸無水物加硫剤(Acid Anhydride Curing Agent)を混合してなる請求項1記載の高導熱且つ低散逸係数の増層接着剤製造方法。
- 前記ステップd中、前記触媒は、イミダゾールカタリスト(Imidazole Catalyst)であり、前記流動調整剤は、アクリル酸コポリマー又は改質アクリル酸コポリマーであり、前記ステップe中、前記高導熱充填剤は、窒化シリコン(SiN)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化ホウ素(BN)、炭化シリコン(SiC)、酸化アルミニウム(Al2O3)、酸化シリコン(SiO2)、酸化マグネシウム(MgO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ベリリウム(BeO)、水酸化アルミニウム(Al(OH)3)及びアルミニウムケイ酸塩(Aluminum Silicate)からなるグループ中からその1種を選択するものである請求項1記載の高導熱且つ低散逸係数の増層接着剤製造方法。
- 前記ステップe中の粘度は、5,000〜30,000cpsの間に制御するものである請求項1記載の高導熱且つ低散逸係数の増層接着剤製造方法。
- 前記ステップe中、稀釈剤(dilute)の添加により粘度を制御することができる請求項1記載の高導熱且つ低散逸係数の増層接着剤製造方法。
- 前記溶剤は、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルシクロヘキシルアミン(DMCA)、メチルエチルケトン(MEK)及びシクロヘキサノン(Cyclohexanone)からなるグループ中のその1種を選択するものである請求項1記載の高導熱且つ低散逸係数の増層接着剤製造方法。
- 前記ステップf中の増層接着剤のゲル化時間は、200〜800秒に制御する必要がある請求項1記載の高導熱且つ低散逸係数の増層接着剤製造方法。
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