JP2011079068A - 内歯車型砥石用ドレッサーおよびドレッシング方法 - Google Patents

内歯車型砥石用ドレッサーおよびドレッシング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】内歯車型砥石の歯先面のドレッシングと歯面のドレッシングとで内歯車型砥石の中心軸に対するドレス軸中心の位置の調整を不要もしくは簡略化することができて、ドレッシング作業に要する時間や労力の軽減を図ることが可能な内歯車型砥石用ドレッサーおよびドレッシング方法を提供する。
【解決手段】内歯車型砥石4と噛合して内歯車型砥石4の歯面をドレッシングする歯車状のドレスギヤ2と、このドレスギヤ2よりも小径で内歯車型砥石4の歯先面をドレッシングする円筒状のドレスリング3とが、取付軸1にその軸線O方向に間隔をあけて同軸に配設され、ドレスギヤ2とドレスリング3との外径の半径の差Lが、ドレスギヤ2と内歯車型砥石4とが噛合した状態での内歯車型砥石4の中心軸Cからこの噛合した側のドレスギヤ2の外周までの距離Mと、内歯車型砥石4の内径の半径Nとの差と等しくされている。
【選択図】図3

Description

本発明は、ギヤホーニング加工を行う内歯車型砥石の歯面と歯先面とをドレッシングする内歯車型砥石用ドレッサーおよびドレッシング方法に関するものである。
このように内歯車型砥石の歯面と歯先面とをドレッシングするドレッサーとしては、例えば特許文献1に、内歯車型砥石の歯面をドレッシングするドレスギヤと内歯車型砥石の歯先面をドレッシングするドレスリングとが、同一のドレス軸に固着されたものが提案されている。このようなドレッサーは、内歯車型砥石の内径内に位置して回転可能かつ内歯車型砥石とドレス軸中心との間隔が調整可能、さらにはドレス軸の方向に移動可能に支持され、上記ドレスリングが内歯車型砥石の内径面と回転接触させられて歯先面をドレッシングするとともに、ドレスギヤが内歯車型砥石に噛み合わされて回転されることにより、内歯車型砥石の歯面のドレッシングを行う。
実開平6−46830号公報
ところが、この特許文献1に記載のドレッサーでは、これらドレスギヤとドレスリングの外径が略等しくされており、ドレスリングによって内歯車型砥石の歯先面をドレッシングするときと、ドレスギヤを内歯車型砥石と噛み合わせて歯面をドレッシングするときとでは、内歯車型砥石の中心軸に対するドレス軸中心の位置が異なってしまう。このため、上述のように内歯車型砥石とドレス軸中心との間隔を調整可能として、歯先面のドレッシングと歯面のドレッシングとでこの間隔を、それぞれのドレッシングに応じた間隔に調整しなければならず、ドレッシング作業に時間と労力とを要する結果となっていた。
本発明は、このような背景の下になされたもので、内歯車型砥石の歯先面のドレッシングと歯面のドレッシングとで内歯車型砥石の中心軸に対するドレス軸中心の位置の調整を不要もしくは簡略化することができて、ドレッシング作業に要する時間や労力の軽減を図ることが可能な内歯車型砥石用ドレッサーおよびドレッシング方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の内歯車型砥石用ドレッサーは、内歯車型砥石と噛合して該内歯車型砥石の歯面をドレッシングする歯車状のドレスギヤと、このドレスギヤよりも小径で上記内歯車型砥石の歯先面をドレッシングする円筒状のドレスリングとが、取付軸に、該取付軸の軸線方向に間隔をあけて同軸に配設されており、上記ドレスギヤとドレスリングとの外径の半径の差が、上記ドレスギヤと上記内歯車型砥石とが噛合した状態での該内歯車型砥石の中心軸からこの噛合した側の上記ドレスギヤの外周までの距離と、上記内歯車型砥石の内径の半径との差と等しくされていることを特徴とする。
このように構成されたドレッサーでは、ドレスギヤとドレスリングに外径差が与えられていて、その外径差が、半径の差として、ドレスギヤと内歯車型砥石とが噛合した状態での内歯車型砥石の中心軸からこの噛合した側のドレスギヤの外周までの距離と、内歯車型砥石の内径の半径との差と等しくされているので、こうしてドレスギヤと内歯車型砥石とが噛合した状態で、ドレスリングの外周面は、この噛合した側の内歯車型砥石の歯先面と上記中心軸および取付軸の軸線に対する径方向に等しい位置に配置される。
従って、このような内歯車型砥石用ドレッサーを用いた本発明のドレッシング方法では、上記ドレスギアによる上記内歯車型砥石の歯面のドレッシングと、上記ドレスリングによる該内歯車型砥石の歯先面のドレッシングとを、上記ドレッサーを上記内歯車型砥石に対して上記軸線方向に相対移動させることにより連続して行うことが可能となる。すなわち、こうしてドレスギヤと内歯車型砥石とが噛合した状態で内歯車型砥石の歯面をドレッシングした後、内歯車型砥石とドレッサーを上記軸線方向に相対移動させることでドレスリングの外周面が内歯車型砥石の歯先面に摺接するので、これら内歯車型砥石の中心軸とドレッサーの軸線との間隔を調整することなく、あるいは調整するにしても微調整だけで済み、この調整に要する時間や労力を大幅に軽減して効率的なドレッシングを行うことが可能となる。勿論、先に歯先面をドレスリングでドレッシングしてから内歯車型砥石とドレッサーとを相対移動させて、ドレスギヤにより歯面をドレッシングしてもよい。
ここで、ドレスギヤとドレスリングとでは、ドレスギヤの方が大幅に寿命が短く、例えばドレスリングとドレスギヤが取り外し不可能に取付軸に取り付けられていると、ドレスギヤが寿命に達したところで、ドレスリングごと廃棄しなければならなくなる。そこで、これらドレスギヤとドレスリングのうち少なくともドレスギヤは、上記軸線方向において該ドレスギヤが配設された側から上記取付軸に着脱可能とすることによって、ドレスギヤが寿命に達したときにはこうしてドレスギヤが配設された側から着脱して交換することにより、ドレスリングはそのままにドレッシング作業を続行することが可能となる。勿論、ドレスリングも取付軸に着脱可能に取り付けられていてもよい。
なお、このようなドレッサーによる内歯車型砥石のドレッシングを繰り返すうちには、内歯車型砥石の砥粒層が薄くなることから、ドレスギヤと内歯車型砥石とが噛合した状態での該内歯車型砥石の中心軸からこの噛合した側のドレスギヤの外周までの距離と、同じくこの噛合した側でドレスリングの外周面が内歯車型砥石の歯先面に摺接するときの中心軸からの距離とがともに大きくなり、すなわち内歯車型砥石の中心軸と取付軸の軸線との間の軸間距離が広がることは避けられない。
ただし、このような場合において、ドレスギヤ側の軸間距離の拡がりに対するドレスリング側の軸間距離の拡がりの比率である内歯車型砥石のドレス係数が大きくなりすぎたり、逆に小さくなりすぎたりすると、上述のように内歯車型砥石とドレッサーを軸線方向に相対移動させただけでは、ドレスギヤを内歯車型砥石に噛み合わせ、かつドレスリングを内歯車型砥石の歯先面に摺接させることが困難となって、さらに調整が必要となるおそれが生じる。そこで、本発明のドレッシング方法では、この内歯車型砥石のドレス係数が1.0±0.05の範囲内で上記歯面のドレッシングと上記歯先面のドレッシングとを行うのが望ましく、すなわちこの範囲内であれば、上述のようにドレッサーを内歯車型砥石に対して上記軸線方向に相対移動させるだけで、あるいは微調整するだけで歯面のドレッシングと歯先面のドレッシングを確実に連続して行うことが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、内歯車型砥石とドレッサーとをその中心軸方向または軸線方向に相対移動させるだけで、ドレスギヤによる内歯車型砥石の歯面のドレッシングとドレスリングによる歯先面のドレッシングとを、これら内歯車型砥石とドレッサーとの軸間距離の調整を行うことなく、あるいは簡単な微調整だけで連続して行うことができ、この内歯車型砥石のドレッシング作業に要する時間や労力の軽減を図ることが可能となる。
本発明の内歯車型砥石用ドレッサーの一実施形態を示す断面図である。 ワークとなる歯車を内歯車型砥石によってギアホーニングする状態を示す断面図である。 図1に示す実施形態のドレスギヤを噛み合わせて内歯車型砥石の歯面をドレッシングする状態を示す断面図である。 図1に示す実施形態のドレスリングによって内歯車型砥石の歯先面をドレッシングする状態を示す断面図である。
図1は、本発明の内歯車型砥石用ドレッサーの一実施形態を示すものであり、図2ないし図4は、この実施形態のドレッサーを用いた本発明のドレッシング方法の一実施形態を説明するものである。本実施形態のドレッサーは多段円柱状の取付軸1と、この取付軸1の軸線O方向一端側(図1ないし図4において下側)に取り付けられる歯車状のドレスギヤ2と、他端側(図1ないし図4において上側)に取り付けられる円筒状(円板状)のドレスリング3とから概略構成されており、図2に示すようにワークである歯車Wをギヤホーニングする円環状の内歯車型砥石4の内周に、上記軸線O回りに回転可能かつ軸線O方向および該軸線Oに対する径方向に内歯車型砥石4に対して相対的に移動可能に配設される。
これらドレスギヤ2とドレスリング3とは、ドレスギヤ2にあっては歯車状をなす台金2Aの歯部に、またドレスリング3にあっては円筒状(円板状)をなす台金3Aの外周部に、例えばダイヤモンド等の超砥粒がNiめっき等のめっき層によって固着された砥粒層2B、3Bがそれぞれ形成されたものであって、このうち砥粒層2Bが形成されたドレスギヤ2の歯部は内歯車型砥石4の歯に噛合可能とされ、また砥粒層3Bが形成されたドレスリング3の外周部は一定の外径とされている。さらに、これらドレスギヤ2とドレスリング3の中央部には互いに同径の貫通孔2C、3Cが形成されている。
取付軸1は、上記一端側から他端側に向けて順に、雄ネジ部1A、小径部1B、中径部1C、および大径部1Dが軸線Oに同軸に一体形成されたものであって、雄ネジ部1Aの外径は小径部1Bより小さく、また小径部1B、中径部1C、および大径部1Dはその外径がそれぞれ一定、かつこの順に段階的に大きくなるようにされている。また、大径部1Dのさらに他端部側には一段小径となる端部1Eが形成されている。さらに、このうち中径部1Cの外径はドレスギヤ2とドレスリング3の上記貫通孔2C、3Cが嵌挿可能な大きさとされるとともに、中径部1Cの軸線O方向の長さは、他の雄ネジ部1A、小径部1B、および大径部1Dなどより長くされている。
なお、上記端部1Eと雄ネジ部1Aの端面すなわち取付軸1の両端面には、軸線Oを中心とした凹円錐状をなすセンタ穴1Fがそれぞれ形成されており、これらのセンタ穴1Fにギヤホーニングマシンの凸円錐状のセンタ5が挿入されて軸線O方向両側から挟み込まれることにより、取付軸1は上述のように回転、移動可能に該ギヤホーニングマシン上に支持される。また、この取付軸1の全長(上記両端面間の距離)は、図2に示すワークとなる歯車Wを取り付けたアーバAの全長と等しくされている。
このような取付軸1に、上記ドレスギヤ2とドレスリング3とは、まずドレスリング3が、その貫通孔3Cに中径部1Cを挿入させるように上記一端側から嵌め入れられて大径部1Dに当接させられる。次いで、円筒状のスペーサ6が中径部1Cに嵌挿された後に、ドレスギヤ2が、同じくその貫通孔2Cに中径部1Cを挿入させるように上記一端側から嵌め入れられて、このスペーサ6に当接させられる。
さらに、上記小径部1Bおよび中径部1Cにそれぞれ嵌合可能な2段の内径部を有する円筒状のキャップ7を、これら小径部1Bおよび中径部1Cにそれぞれ嵌合するように一端側から挿入した上で、上記雄ネジ部1Aにナット8を螺着して締め込むことにより、これらナット8、キャップ7、スペーサ6および大径部1Dに挟み込まれるようにして、ドレスギヤ2とドレスリング3は軸線Oと同軸に、かつ該軸線O方向にスペーサ6の長さ分の間隔をあけて取付軸1に着脱可能に取り付けられる。
そして、こうして取付軸1に取り付けられるドレスギヤ2とドレスリング3とは、ドレスリング3の外径がドレスギヤ2の外径よりも小径となるようにされており、この外径の半径の差Lは、図3に示すようにドレスギヤ2と内歯車型砥石4とが噛合した状態での内歯車型砥石4の中心軸Cからこの噛合した側(図3において左側)のドレスギヤ2の外周までの距離Mと、内歯車型砥石4の内径の半径Nとの差M−Nと等しくされている。
このようなドレッサーは、図2に示すようにワークとなる歯車WがアーバAに取り付けられて内歯車型砥石4によりギアホーニングされた後、この歯車WがアーバAごとギアホーニングマシンのセンタ5から取り外され、これに代えて図3および図4に示すように取付軸1がセンタ5によって支持されて内歯車型砥石4の内周に配設され、この内歯車型砥石4のドレッシングに用いられる。なお、図2ないし図4では、これらドレッサーの取付軸1の軸線Oと、歯車Wの中心軸線Xと、内歯車型砥石4の中心軸Cとは互いに平行に示されているが、歯車Wやドレスギヤ2、内歯車型砥石4がヘリカルギヤ状であるときには、中心軸Cが軸線O、Xに対して交差角を有していてもよい。
そして、こうして内歯車型砥石4のドレッシングを行う際に、例えばまず内歯車型砥石4の歯面のドレッシングを行うには、内歯車型砥石4とドレッサーとを軸線O方向に相対移動させて該軸線O方向における内歯車型砥石4の位置とドレスギヤ2の位置を合わせるとともに中心軸Cに対する外周側にドレッサーを相対移動させて、図3に示すようにこれら内歯車型砥石4とドレスギヤ2とを噛み合わせる。次いで、内歯車型砥石4を回転させると、噛み合ったドレスギヤも取付軸1、ドレスリング3、およびセンタ5ごと回転させられ、必要に応じてドレッサーに軸線O方向のトラバースや上記噛合した側に向けてのプランジを与えることにより、内歯車型砥石4の歯面がドレッシングされる。
こうして内歯車型砥石4の歯面のドレッシングが終了したなら、次いでドレスリング3により内歯車型砥石4の歯先面のドレッシングを行うのであるが、このとき上記構成のドレッサーでは、外径がドレスギヤ2よりも小径とされたこのドレスリング3のドレスギヤ2に対する外径の半径の差Lが、ドレスギヤ2と内歯車型砥石4とが噛合した状態での内歯車型砥石4の中心軸Cからこの噛合した側のドレスギヤ2の外周までの距離Mと、内歯車型砥石4の内径の半径Nとの差M−Nと等しくされており、すなわちこのドレスギヤ2と噛合した内歯車型砥石4の歯先面の軸線O方向における延長線上にドレスリング3の外周面(砥粒層3B)が位置することになる。
従って、ドレスギヤ2が内歯車型砥石4と噛合した状態からドレッサーを中心軸Cに対する径方向には相対移動させることなく、軸線O方向に相対移動させて図4に示すようにドレスリング3を内歯車型砥石4の位置に配置させるだけで、このドレスリング3の砥粒層3Bが内歯車型砥石4の歯先面に摺接し、あるいは径方向に相対移動させるにしても互いの間隔を微調整するだけで摺接可能とすることができる。従って、この状態から内歯車型砥石4とドレッサーとを相対回転させることにより、ドレスリング3の砥粒層3Bによって内歯車型砥石4の歯先面をドレッシングすることができる。なお、ドレスギヤ2による歯面のドレッシングとドレスリング3による歯先面のドレッシングの順序を逆にしてもよい。
このように、上記構成のドレッサーによれば、これらドレスギヤ2とドレスリング3とによる内歯車型砥石4の歯面と歯先面のドレッシングの間で、内歯車型砥石4の中心軸Cとドレッサーの軸線Oとの間隔を調整することなく、あるいは調整するにしても微調整だけで済ませることができる。従って、例えばギヤホーニングマシンの制御手段などによってドレッサーと内歯車型砥石4の相対移動を自動制御するなどして、この調整に要する時間や労力を大幅に軽減することができ、これにより効率的なドレッシングを行うことが可能となる。
また、本実施形態のドレッサーでは、これらドレスギヤ2とドレスリング3とが取付軸1に着脱可能に取り付けられており、いずれか一方が寿命に達したときには取り外して交換することで、他方はその寿命に達するまで続けて使用することができ、経済的である。特に、ドレスリング3に対してドレスギヤ2は短寿命であるのに対し、本実施形態ではこのドレスギヤ2が、取付軸1の雄ネジ部1Aおよび小径部1Bが形成された一端側に取り付けられており、ナット8およびキャップ7を取り外すだけで、スペーサ6やドレスリング3は取り外すことなくドレスギヤ2を一端側から着脱可能であるので、ドレスギヤ2の交換を容易に行うことが可能となって一層効率的である。なお、例えばスペーサ6を設けることなく取付軸1のドレスギア2とドレスリング3との間の部分を大径部1Dとするとともに、取付軸1の他端側にも雄ネジ部1Aと小径部1B、中径部1Cを形成して、ドレスリング3をこの他端側から中径部1Cに嵌挿してキャップ7およびナット8により着脱可能とするなどして、これらドレスギア2とドレスリング3とをそれぞれ取付軸1の一端側と他端側とから互いに独立して着脱可能としてもよい。
さらに、本実施形態では、上記取付軸1の全長が、ワークとなる歯車Wを取り付けたアーバAの全長と等しくされており、内歯車型砥石4をドレッシングするときに、アーバAごと歯車Wを取り外してドレッサーをギヤホーニングマシンに取り付ける際には、このアーバAと取付軸1とに対してセンタ5の位置を同一とすることができて、一層効率的である。なお、ワークとなる歯車Wが上述のようなアーバAに取り付けられることなく、歯車W自体にその中心軸線X方向に延びる軸部が一体に形成されている場合には、この軸部を含めたワークの全長に取付軸1の全長を等しい長さとすればよい。
ところで、このようなドレッサーによる内歯車型砥石4のドレッシング方法において、ドレスギヤ2による内歯車型砥石4の歯面のドレッシングとドレスリング3による歯先面のドレッシングとを繰り返すうちに、内歯車型砥石4の砥粒層が薄くなってゆくと、この内歯車型砥石4とドレッサーのドレスギヤ2とが噛合した状態での該内歯車型砥石4の中心軸Cからこの噛合した側のドレスギヤ2の外周までの距離Mと、同じくこの噛合した側でドレスリング3の外周面が内歯車型砥石4の歯先面に摺接するときの中心軸Cからの距離Nとはともに増大することになる。
従って、これに伴い、ドレッシングの際の内歯車型砥石4の中心軸Cと取付軸1の軸線Oとの間の軸間距離も拡がることになるが、こうしてドレッシングにより内歯車型砥石4の砥粒層が薄くなったときの上記距離M、Nの増大量は必ずしも等しくはない。そして、これらの増大量の差が大きくなりすぎると、ドレスギヤ2を内歯車型砥石4に噛み合わせてドレッシングを行ってから、上述のように内歯車型砥石4とドレッサーを軸線O方向に相対移動させるだけでドレスリング3を内歯車型砥石4の歯先面に摺接させてドレッシングを行うことが困難となり、径方向への調整量を大きくしなければならなくなるおそれが生じる。
そこで、本発明のドレッシング方法は、このような場合のドレスギヤ2側の軸間距離の拡がり(距離Mの増大量)に対するドレスリング3側の軸間距離の拡がり(距離Nの増大量)の比率である内歯車型砥石4のドレス係数が、1.0±0.05の範囲内のときに適用されるのが望ましく、すなわち、このように距離M、Nの増大量の差が小さな範囲内であれば、上述のようにドレッサーを内歯車型砥石4に対して軸線O方向に相対移動させるだけで、あるいは径方向には僅かな調整量で微調整するだけで、内歯車型砥石4の歯面のドレッシングと歯先面のドレッシングとを確実に連続して行うことが可能となる。
1 取付軸
2 ドレスギヤ
3 ドレスリング
4 内歯車型砥石
O 取付軸1の軸線
C 内歯車型砥石4の中心軸
W ワークとなる歯車
X 歯車Wの中心軸線
L ドレスギヤ2とドレスリング3との外径の半径の差
M ドレスギヤ2と内歯車型砥石4とが噛合した状態での内歯車型砥石4の中心軸Cから噛合した側のドレスギヤ2の外周までの距離
N 内歯車型砥石4の内径の半径

Claims (4)

  1. 内歯車型砥石と噛合して該内歯車型砥石の歯面をドレッシングする歯車状のドレスギヤと、このドレスギヤよりも小径で上記内歯車型砥石の歯先面をドレッシングする円筒状のドレスリングとが、取付軸に、該取付軸の軸線方向に間隔をあけて同軸に配設されており、上記ドレスギヤとドレスリングとの外径の半径の差が、上記ドレスギヤと上記内歯車型砥石とが噛合した状態での該内歯車型砥石の中心軸からこの噛合した側の上記ドレスギヤの外周までの距離と、上記内歯車型砥石の内径の半径との差と等しくされていることを特徴とする内歯車型砥石用ドレッサー。
  2. 上記ドレスギヤとドレスリングのうち少なくとも上記ドレスギヤは、上記軸線方向において該ドレスギヤが配設された側から上記取付軸に着脱可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の内歯車型砥石用ドレッサー。
  3. 請求項1または請求項2に記載の内歯車型砥石用ドレッサーを用いて、上記ドレスギアによる上記内歯車型砥石の歯面のドレッシングと、上記ドレスリングによる該内歯車型砥石の歯先面のドレッシングとを、上記ドレッサーを上記内歯車型砥石に対して上記軸線方向に相対移動させることにより連続して行うことを特徴とする内歯車型砥石のドレッシング方法。
  4. 上記内歯車型砥石のドレス係数が1.0±0.05の範囲内で上記歯面のドレッシングと上記歯先面のドレッシングとを行うことを特徴とする請求項3に記載の内歯車型砥石のドレッシング方法。
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