JP2017024133A - 内歯車研削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内歯車を研削加工する加工機のコストを低減する内歯車研削装置を提供すること。
【解決手段】熱処理後の内歯車素材Wを研削加工する内歯車研削装置としての歯切り加工機Aであって、歯車研削砥石3と、回転装置1と、駆動装置2と、を備える。歯車研削砥石3は、円錐台形状の外周31aに、超砥粒34が固着された複数の歯型状の研削部33を有する。回転装置1は、熱処理後の内歯車状素材Wを回転させる。駆動装置2は、内歯車状素材Wの第1回転軸CL1と平行な第2回転軸CL2を中心として歯車研削砥石3を回転させるとともに、歯車研削砥石3を第2回転軸CL2の方向に往復移動させる。そして、歯車研削砥石3の複数の歯型状の研削部33は、円錐台形状の上底側である入口側の歯厚寸法Linを、円錐台形状の下底側である出口側の歯厚寸法Loutよりも短くする。
【選択図】図1

Description

本発明は、歯車研削砥石によって内歯車の歯面表面の凹凸を除去し、平滑な歯面を得る内歯車研削装置に関する。
従来、熱処理後の外歯車の仕上げ加工として、ねじ状の砥石で研削する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−18089号公報
しかしながら、従来の外歯車研削装置では、内歯車を同様の装置を用いた方法で仕上げ加工(研削加工)することは不可能である。一方、熱処理後の内歯車の仕上げ加工としては、例えば、特開2011−020180号公報に記載されているように、砥石で研削する方法が知られているが、内歯車研削用の高価な専用機(内歯車研削盤)が必要となる、という問題がある。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、内歯車を研削加工する加工機のコストを低減する内歯車研削装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、熱処理後の内歯車素材を研削加工する内歯車研削装置であって、歯車研削砥石と、回転装置と、駆動装置と、を備える。
前記歯車研削砥石は、円錐台形状の外周に、砥粒が固着された複数の歯型状の研削部を有する。
前記回転装置は、熱処理後の内歯車状素材を回転させる。
前記駆動装置は、内歯車状素材の第1回転軸と平行な第2回転軸を中心として歯車研削砥石を回転させるとともに、歯車研削砥石を第2回転軸の方向に往復移動させる。
そして、歯車研削砥石の複数の歯型状の研削部は、円錐台形状の上底側である入口側の歯厚寸法を、円錐台形状の下底側である出口側の歯厚寸法よりも短くする。
よって、歯車研削砥石の複数の歯型状の研削部は、円錐台形状の上底側である入口側の歯厚寸法が、円錐台形状の下底側である出口側の歯厚寸法よりも短くされる。
即ち、歯車研削砥石の入口側の歯厚寸法を出口側の歯厚寸法よりも短くしたことで、熱処理後の内歯車状素材に対し、円錐台形状の歯車研削砥石を上底側である入口側から下底側である出口側へ向かって移動させて歯面研削ができる。言い換えると、回転する歯車素材に対してピニオンカッタが回転および軸方向に往復する加工機であるギアシェーパー(内歯車等の歯切り加工機)と同様の設備を用い、ピニオンカッタを歯車研削砥石に交換することによって、熱処理後の内歯車の歯面研削加工が可能となる。
この結果、内歯車を研削加工する加工機のコストを低減することができる。
実施例1の内歯車研削装置を示す全体図である。 実施例1の内歯車研削装置での歯車研削砥石を示す平面図である。 実施例1の内歯車研削装置での歯車研削砥石を示す断面図である。 実施例1の歯車研削砥石の歯の一つを径方向から視た形状を示す図3のB方向矢視図である。 実施例1の歯車研削砥石の歯の一つを軸方向から視た拡大断面形状を示す図3のC方向矢視断面図である。 実施例1の内歯車研削装置による内歯車の研削加工作用を示す側面図である。 実施例1の内歯車研削装置による内歯車の研削加工作用を示す平面図である。 実施例2の内歯車研削装置での歯車研削砥石を示す断面図である。 実施例2の歯車研削砥石の歯の一つを径方向から視た形状を示す図8のD方向矢視図である。
以下、本発明の内歯車研削装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1及び実施例2に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
実施例1における内歯車研削装置は、内歯車や段付き歯車等を歯切り加工する際に一般的に用いられる歯切り加工機(ギアシェーパー)を、車両の自動変速機に用いられる遊星歯車のリングギア(内歯車の一例)の研削に適用したものである。以下、実施例1における内歯車研削装置の構成を、「内歯車研削装置の全体構成」、「歯車研削砥石の詳細構成」に分けて説明する。
[内歯車研削装置の全体構成]
図1は、実施例1の内歯車研削装置の全体構成を示す。以下、図1に基づき、内歯車研削装置の全体構成を説明する。
実施例1の内歯車研削装置は、図1に示すように、歯切り加工に用いる歯切り加工機Aを熱処理後の内歯車素材Wを研削加工する内歯車研削装置として流用したものであって、回転装置1と、駆動装置2と、を備える。
前記回転装置1は、内歯4を有する熱処理後の内歯車状素材Wを、第1回転軸CL1を中心として回転させるものである。この回転装置1は、歯切り加工機Aの機枠11と、内歯車状素材チャック12と、チャック一体軸13と、ウォームホイール14と、ウォーム15と、第1モータ16と、を有して構成される。即ち、内歯車状素材Wの回転構造は、第1モータ16の回転をウォーム15とウォームホイール14により減速し、チャック一体軸13及び内歯車状素材チャック12を、第1回転軸CL1を中心として回転することで構成される。なお、内歯車状素材チャック12には、内歯車状素材Wの外周面及び底面を保持する環状の素材保持部12aを有する。
前記駆動装置2は、内歯4を有する内歯車状素材Wの第1回転軸CL1と平行な第2回転軸CL2を中心として砥粒が固着された歯型状の歯車研削砥石3を回転させるとともに、歯車研削砥石3を第2回転軸CL2の方向に往復移動させるものである。この駆動装置2は、歯車研削砥石チャック21と、第1シャフト22と、第2シャフト23と、第1ギア24と、第2ギア25と、第2モータ26と、ピン27と、回転/直線変換機構28と、第3モータ29と、を有して構成される。即ち、歯車研削砥石3の回転構造は、第2モータ26の回転を第1ギア24と第2ギア25により減速し、第2シャフト23を介して第1シャフト22及び歯車研削砥石チャック21を、第2回転軸CL2を中心として回転することで構成される。歯車研削砥石3の往復移動構造は、第3モータ29の回転運動を、回転/直線変換機構28により第1シャフト22の直線運動に変換し、第1シャフト22及び歯車研削砥石チャック21を、第2回転軸CL2に沿って往復動することで構成される。
なお、第1シャフト22は、第2シャフト23と回転方向に係合し、軸方向に移動可能な摺動突条22aを有する。回転/直線変換機構28に連結されるピン27は、第1シャフト22に嵌装されたリング部27aから突出して設けられる。歯車研削砥石チャック21は、歯車研削砥石3を歯車研削砥石保持部21aに装着し、ナット21bをねじ込むことにより軸心合わせ状態で固定される。
[歯車研削砥石の詳細構成]
図2は歯車研削砥石3の平面図を示し、図3は歯車研削砥石3の断面図を示し、図4は歯車研削砥石3の歯の一つを径方向から視た形状を示し、図5は歯車研削砥石3の歯の一つを軸方向から視た拡大断面形状を示す。以下、図2〜図5に基づき、構成を説明する。
前記歯車研削砥石3は、図2〜図5に示すように、砥石台金部31と、チャック穴32と、研削部33と、超砥粒34(砥粒)と、を有する。
前記砥石台金部31は、図3に示すように、金属材による台金であり、外周31aを円錐面形状とし、これに上底面と下底面を加えた円錐台形状としている。なお、円錐台形状の上底側(短径側)を、研削加工時に内歯車状素材Wに有する内歯4へ入る入口側といい、円錐台形状の下底側(長径側)を、研削加工時に内歯車状素材Wに有する内歯4から出る出口側という。
前記チャック穴32は、図2に示すように、砥石台金部31の中心軸位置に有し、砥石チャック21の軸部をチャック穴32に挿通することで、歯車研削砥石3の中心軸を第2回転軸CL2に一致させて取り付ける。
前記研削部33は、砥石台金部31の円錐面形状による外周31aに有し、超砥粒34が固着された複数のインボリュート歯型状により構成される。この研削部33は、図4に示すように、円錐台形状の上底側である入口側の歯厚寸法Linを、円錐台形状の下底側である出口側の歯厚寸法Loutよりも短くしている。そして、上底側である入口側から下底側である出口側までの全歯幅範囲領域を、歯厚が入口側から出口側に向かって徐々に拡大する末広がり部33aとしている。
前記超砥粒34は、図5に示すように、砥石台金部31の歯型表面にメッキ層35を有し、メッキ層35に接着剤36を介して固着される。ここで、「超砥粒34」とは、一般砥粒(アルミナや炭化ケイ素等のセラミックス質の砥粒)よりも硬い材料であるダイヤモンドやCBN(立方晶窒化ホウ素)による砥粒をいう。特に、「CBN」は、合成ダイヤモンドに次いで二番目に硬い物質で、立方晶窒化ホウ素から合成され、鉄系材料の研削やホーニング、精密仕上げにおいて、一般砥粒と比べてより高い生産性と非常に長い工具寿命の特性を示す。
次に、作用を説明する。
実施例1の内歯車研削装置における作用を、「内歯車素材の研削加工作用」、「内歯車研削装置の特徴作用」に分けて説明する。
[内歯車素材の研削加工作用]
図1に示す歯切り加工機Aは、「ギアシェーパー」と呼ばれ、本来、歯車素材を回転させると共に、ピニオンカッタを歯車素材の内周に沿って回転させながら歯幅方向に往復運動させて歯切り加工する機械である。このように、「ギアシェーパー」は、2つの回転運動と1つの往復運動が可能であることで、「ギアシェーパー」に取り付けられるピニオンカッタに代え、歯車研削砥石3を取り付けることで、内歯車素材Wに有する内歯4の歯面研削加工が可能である。
図1に示す歯切り加工機Aを用い、歯車素材から内歯の歯切り加工する歯切り加工作用を説明する。まず、回転装置1に歯車素材を取り付け、駆動装置2にピニオンカッタを取り付ける。そして、歯車素材を、回転装置1により回転させ、ピニオンカッタを、駆動装置2によりラジアル方向及び円周方向に所定の送り速度で送りながら、ストローク方向に往復運動させると、歯車素材の表面に溝(内歯)を形成することができる。ラジアル方向への送りは、連続的に(1ストロークの間に切り込み量を少しずつ増やしながら)行われる。一方、円周方向の送りは、同じ切り歯で削り続けないように、1ストローク毎に歯のピッチ(隣の歯までの間隔)に合わせて、間欠的に(切り歯が入れ替わるように)行われる。
以上の歯切り加工により、リング状の歯車素材から、歯車素材の内周面に内歯4が形成された内歯車状素材Wを得ることができる。
次に、上記歯切り加工により得られた内歯車状素材Wを熱処理した後、同じ歯切り加工機Aを用い、熱処理後の内歯車状素材Wに有する内歯4の歯面を研削加工する研削加工作用を説明する。まず、熱処理後の内歯車状素材Wを回転装置1に取り付け、ピニオンカッタを外し、代わりに歯車研削砥石3を取り付ける。そして、図6及び図7に示すように、内歯車状素材Wを、回転装置1により回転させ、歯車研削砥石3を、駆動装置2により円周方向に所定の送り速度で送りながらストローク方向に往復運動させる。ここで、円周方向の送りは、同じ研削歯で研削し続けないように、1ストローク毎に歯のピッチ(隣の歯までの間隔)に合わせて、間欠的に(研削歯が入れ替わるように)行われる。
以上の研削加工により、内歯車状素材Wに有する内歯4の歯面を、歯車研削砥石3の超砥粒34により研削仕上げした内歯車(リングギア)を得ることができる。
[内歯車研削装置の特徴作用]
実施例1では、歯車研削砥石3の複数の歯型状の研削部33は、円錐台形状の上底側である入口側の歯厚寸法Linを、円錐台形状の下底側である出口側の歯厚寸法Loutよりも短くする構成とした。
即ち、歯車研削砥石3の入口側の歯厚寸法Linを出口側の歯厚寸法Loutよりも短くしたことで、熱処理後の内歯車状素材Wに対し、円錐台形状の歯車研削砥石3を上底側である入口側から下底側である出口側へ向かって移動させて歯面研削ができる。言い換えると、回転する歯車素材に対してピニオンカッタが回転および軸方向に往復する加工機であるギアシェーパー(内歯車等の歯切り加工機)と同様の設備を用い、ピニオンカッタを歯車研削砥石3に交換することによって、熱処理後の内歯車状素材Wの歯面研削加工が可能となる。
この結果、ギアシェーパー、或いは、ギアシェーパーと同様の設備を用いることで、内歯車を研削加工する加工機のコストが低減される。
実施例1では、歯車研削砥石3の複数の歯型状の研削部33は、上底側である入口側から下底側である出口側までの全歯幅範囲領域を、歯厚が入口側から出口側に向かって徐々に拡大する末広がり部33aとする構成とした。
例えば、入口側の歯厚寸法Lin<出口側の歯厚寸法Loutの関係は、上底側である入口側から下底側である出口側までの途中位置で段差を設けることによっても可能である。しかし、段差構造とすると、歯厚寸法Linから歯厚寸法Loutに切り替わる領域で、研削量及び研削抵抗が急増する。
これに対し、研削部33の入口側から出口側までの全歯幅範囲領域を、歯厚が入口側から出口側に向かって徐々に拡大する末広がり部33aとしたことで、研削抵抗の急増がないし、ストローク量に応じて研削量を徐々に増やすという作用を示す。
従って、歯型状の研削部33の全歯幅範囲領域を末広がり部33aとしたことで、研削抵抗の急増を防止しながら、内歯車状素材Wに有する内歯4の歯面研削精度が高められる。
次に、効果を説明する。
実施例1の内歯車研削装置にあっては、下記に列挙する効果が得られる。
(1) 熱処理後の内歯車素材Wを研削加工する内歯車研削装置(歯切り加工機A)であって、
円錐台形状の外周31aに、超砥粒34(砥粒)が固着された複数の歯型状の研削部33を有する歯車研削砥石3と、
熱処理後の内歯車状素材Wを回転させる回転装置1と、
内歯車状素材Wの第1回転軸CL1と平行な第2回転軸CL2を中心として歯車研削砥石3を回転させるとともに、歯車研削砥石3を第2回転軸CL2の方向に往復移動させる駆動装置2と、を備え、
歯車研削砥石3の複数の歯型状の研削部33は、円錐台形状の上底側である入口側の歯厚寸法Linを、円錐台形状の下底側である出口側の歯厚寸法Loutよりも短くする。
このため、研削加工機として、ギアシェーパー、或いは、ギアシェーパーと同様の設備を用いることで、内歯車を研削加工する加工機のコストを低減することができる。
(2) 歯車研削砥石3の複数の歯型状の研削部33は、上底側である入口側から下底側である出口側までの全歯幅範囲領域を、歯厚が入口側から出口側に向かって徐々に拡大する末広がり部33aとする。
このため、(1)の効果に加え、研削抵抗の急増を防止しながら、内歯車状素材Wに有する内歯4の歯面研削精度を高めることができる。
実施例2は、歯車研削砥石3の複数の歯型状の研削部33の形状を、実施例1とは異ならせた例である。
図8は実施例2の内歯車研削装置での歯車研削砥石を示し、図9は歯車研削砥石の歯の一つを径方向から視た形状を示す。以下、図8及び図9に基づき、実施例2の歯車研削砥石の詳細構成を説明する。
前記歯車研削砥石3は、図8及び図9に示すように、砥石台金部31と、チャック穴32と、研削部33と、大粒径超砥粒34(砥粒)と、を有する。なお、砥石台金部31及びチャック穴32の構成は、実施例1と同様であるので省略する。
前記研削部33は、図9に示すように、実施例1と同様に、円錐台形状の上底側である入口側の歯厚寸法Linを、円錐台形状の下底側である出口側の歯厚寸法Loutよりも短くしている。研削部33の上底側である入口側から下底側である出口側までの全歯幅範囲領域は、下底側の出口側端部から歯幅方向に所定範囲内の歯幅領域と所定範囲外の歯幅領域とに分けている。そして、所定範囲内の歯幅領域を、歯厚が等しいストレート部33bとし、定範囲外の歯幅領域を、歯厚が入口側から出口側に向かって徐々に拡大する末広がり部33aとしている。
前記超砥粒34については、ストレート部33bに固着された砥粒径を、末広がり部33aに固着された砥粒径よりも細かくしている。
なお、全体構成は、実施例1の図1と同様であるので図示並びに説明を省略する。
次に、実施例2における特徴作用を説明する。
実施例2では、研削部33の全歯幅範囲領域を2つの領域に分け、所定範囲内の歯幅領域を、歯厚が等しいストレート部33bとし、所定範囲外の歯幅領域を、歯厚が入口側から出口側に向かって徐々に拡大する末広がり部33aとする構成としている。
即ち、内歯車状素材Wに有する内歯4の歯面を研削する際、歯車研削砥石3を研削方向に移動させると、末広がり部33aにより内歯4の歯面を粗研削した後、歯厚が等しいストレート部33bにより内歯4の歯面が仕上げ研削される。
従って、歯厚が等しいストレート部33bを有することにより、高精度による内歯4の歯面仕上げ研削加工が可能となる。
実施例2では、研削部33に固着された超砥粒34について、ストレート部33bに固着された砥粒径を、末広がり部33aに固着された砥粒径よりも細かくする構成としている。
即ち、歯厚が等しいストレート部33bにより内歯4の歯面を仕上げ研削するとき、砥粒径が微細な超砥粒34で行われることになり、研削加工後の歯面凹凸がより小さく抑えられた滑らかな歯面になる。
従って、ストレート部33bの砥粒径を細かくすることにより、より高精度による内歯4の歯面仕上げ研削加工が可能となる。
次に、効果を説明する。
実施例2の内歯車研削装置にあっては、下記の効果が得られる。
(3) 車研削砥石3の複数の歯型状の研削部33は、全歯幅範囲領域を、下底側の出口側端部から歯幅方向に所定範囲内の歯幅領域と所定範囲外の歯幅領域とに分け、所定範囲内の歯幅領域を、歯厚が等しいストレート部33bとし、所定範囲外の歯幅領域を、歯厚が入口側から出口側に向かって徐々に拡大する末広がり部33aとする。
このため、上記(1)の効果に加え、歯厚が等しいストレート部33bを有することにより、高精度による内歯4の歯面仕上げ研削加工を行うことができる。
(4) 研削部33に固着された砥粒(超砥粒34)は、ストレート部33bに固着された砥粒径を、末広がり部33aに固着された砥粒径よりも細かくする。
このため、(3)の効果に加え、ストレート部33bの砥粒径を小さくすることにより、より高精度による内歯4の歯面仕上げ研削加工を行うことができる。
以上、本発明の内歯車研削装置を実施例1及び実施例2に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1,2では、ピニオンカッタが軸方向に直線運動するギアシェーパーを用い、平歯車と呼ばれる内歯車の歯面研削加工を行う例を示した。しかし、例えば、ピニオンカッタのリードに合わせて螺旋運動を行うヘリカルガイドと呼ばれる案内を使用するギアシェーパーを用いることで、はすば歯車と呼ばれる内歯車の歯面研削加工を行うことも可能である。
実施例1,2では、内歯車状素材チャック12の減速回転機構として、ウォームホイール14とウォーム15に限られず、チェーン駆動機構や減速ギア機構等による減速回転機構としても良い。
実施例1,2では、歯車研削砥石3の往復移動構造として、第3モータ29の回転運動を、ピン27を有する回転/直線変換機構28とする例を示した。しかし、歯車研削砥石の往復移動構造としては、回転運動を直線運動に変換可能な機構であれば如何なる機構を用いても良い。
実施例1,2では、本発明の内歯車研削装置を遊星歯車のリングギア(内歯車)に適用する例を示した。しかし、本発明の内歯車研削装置は、遊星歯車のリングギア以外の内歯車に対しても勿論適用することができる。
A 歯切り加工機(内歯車研削装置)
W 熱処理後の内歯車素材
1 回転装置
CL1 第1回転軸
2 駆動装置
CL2 第2回転軸
3 歯車研削砥石
31 砥石台金部
31a 円錐台形状の外周
32 チャック穴
33 研削部
33a 末広がり部
33b ストレート部
34 超砥粒(砥粒)
Lin 入口側の歯厚寸法
Lout 出口側の歯厚寸法
4 内歯

Claims (4)

  1. 熱処理後の内歯車素材を研削加工する内歯車研削装置であって、
    円錐台形状の外周に、砥粒が固着された複数の歯型状の研削部を有する歯車研削砥石と、
    熱処理後の内歯車状素材を回転させる回転装置と、
    前記内歯車状素材の第1回転軸と平行な第2回転軸を中心として前記歯車研削砥石を回転させるとともに、前記歯車研削砥石を前記第2回転軸の方向に往復移動させる駆動装置と、を備え、
    前記歯車研削砥石の前記複数の歯型状の研削部は、前記円錐台形状の上底側である入口側の歯厚寸法を、前記円錐台形状の下底側である出口側の歯厚寸法よりも短くする
    ことを特徴とする内歯車研削装置。
  2. 請求項1に記載された内歯車研削装置において、
    前記歯車研削砥石の前記複数の歯型状の研削部は、前記上底側である入口側から前記下底側である出口側までの全歯幅範囲領域を、歯厚が入口側から出口側に向かって徐々に拡大する末広がり部とする
    ことを特徴とする内歯車研削装置。
  3. 請求項1に記載された内歯車研削装置において、
    前記歯車研削砥石の前記複数の歯型状の研削部は、全歯幅範囲領域を、前記下底側の出口側端部から歯幅方向に所定範囲内の歯幅領域と所定範囲外の歯幅領域とに分け、前記所定範囲内の歯幅領域を、歯厚が等しいストレート部とし、前記所定範囲外の歯幅領域を、歯厚が入口側から出口側に向かって徐々に拡大する末広がり部とする
    ことを特徴とする内歯車研削装置。
  4. 請求項3に記載された内歯車研削装置において、
    前記研削部に固着された砥粒は、前記ストレート部に固着された砥粒径を、前記末広がり部に固着された砥粒径よりも細かくする
    ことを特徴とする内歯車研削装置。
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