JP2011074336A - インクジェットインク及びインクジェット記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光沢が良好な記録画像が得られ、かつ良好な耐擦性とバンディング耐性に優れた画像が得られ、更に射出安定性やインクの保存安定性、ヘッドのメンテナンス復帰性に優れた水性のインクジェットインクと、それを用いたインクジェット記録方法を提供する。
【解決手段】a)JIS K 6221に準拠して測定したpHが6.0以上、8.0以下のカーボンブラック、b)酸価が50mgKOH/g未満の高分子分散剤、c)アミンにより中和された酸性基を有する水溶性樹脂または水分散性樹脂微粒子、d)グリコールエーテル類及び炭素数4以上の1,2−アルカンジオール類から選ばれる少なくとも1種の水溶性有機溶剤、及びe)水を含有することを特徴とするインクジェットインク。
【選択図】なし

Description

本発明は、非吸水性記録媒体に対して良好な記録特性と画質が得られ、さらに高い画像耐擦性を示す水性のインクジェットインクとそれを用いたインクジェット記録方法に関するものである。
近年、インクジェット記録方式は、簡便でかつ安価に画像を作製できるため、写真、各種印刷、マーキング、カラーフィルター等の特殊印刷など、様々な印刷分野に応用されてきている。
このようなインクジェット記録方式で用いられるインクジェットインクとしては、水と少量の有機溶剤からなる水性インクジェットインク、有機溶剤を用いて実質的に水を含まない非水系インクジェットインク、室温では固体のインクを加熱溶融して印字するホットメルトインク、印字後、紫外線等の活性光線により硬化する活性光線硬化性インクジェットインク等、複数のインクジェットインクがあり、用途に応じて使い分けられている。
近年、産業用のインクジェットインクとして、塩化ビニルシートなどの非吸水性記録媒体に直接印字できるインクジェットインクが開発されている。これらのインクジェットインクとしては、有機溶剤をビヒクルとした溶剤インクジェットインクや、重合性モノマーを主成分とする紫外線硬化型インクジェットインクが挙げられる。溶剤インクジェットインクは、その溶剤を乾燥させて大気中に蒸発させるため、社会的に問題となっているVOC(揮発性有機溶媒)が多いという課題がある。また、作業者に対しても、臭気や安全上の影響が懸念され、十分な換気等の設備対応が必要である。一方、紫外線硬化型インクジェットインクは、印字後すぐに硬化させるのでVOCはゼロに近いが、使用するモノマーによっては皮膚感作性を有するものが多いことが問題であり、また、高価な紫外線照射光源をインクジェットプリンタに組み込むという制約がある。
このような背景の中で、環境負荷が少なく、従来からホームプリンタ等でも広く使用されている水系インクジェットインクで、直接、非吸水性記録媒体にも印字できるインクジェットインクの開発が行われている。
グリコール及びグリコールエーテルよりなる群から選択される水溶性有機溶剤を含有する水系インクジェットインクが提案されている。更に疎水性の主鎖と非イオン性で親水性の側鎖とを有し、水性ビヒクルには溶解するが、水には不溶性であるグラフトコポリマーバインダーを含有するインクジェットインクが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、記録媒体としてビニルフィルムまたはビニル樹脂を塗工した記録媒体を対象とし、インク可溶性樹脂を用いて加熱定着する水系顔料インクが開示されている(例えば、特許文献2、3参照)。また、バインダー樹脂として、インクに溶解してない樹脂微粒子が添加してある水系インクジェットインクが多数提案されている(例えば、特許文献4〜7参照)。
しかしながら、これら各特許文献に記載されたインクジェットインクは、記録媒体の種類によっては画像の質感が損なわれること、インクジェットにおける射出安定性やノズル目詰まりの復帰性、インクの保存性が不足しているなどの課題を抱えており、これらを解決するインクジェットインクの開発が望まれている。
特開2000−44858号公報 特開2005−113147号公報 特開2007−297586号公報 特開2004−114692号公報 特開2005−220352号公報 特開2006−22328号公報 特開2006−282822号公報
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、光沢が良好な記録画像が得られ、かつ良好な耐擦性とバンディング耐性に優れた画像が得られ、更に射出安定性やインクの保存安定性、ヘッドのメンテナンス復帰性に優れた水性のインクジェットインクと、それを用いたインクジェット記録方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成により達成される。
1.a)JIS K 6221に準拠して測定したpHが6.0以上、8.0以下のカーボンブラック、b)酸価が50mgKOH/g未満の高分子分散剤、c)アミンにより中和された酸性基を有する水溶性樹脂または水分散性樹脂微粒子、d)グリコールエーテル類及び炭素数4以上の1,2−アルカンジオール類から選ばれる少なくとも1種の水溶性有機溶剤、及びe)水を含有することを特徴とするインクジェットインク。
2.前記カーボンブラックに対する前記水溶性樹脂または水分散性樹脂微粒子の質量比(水溶性樹脂または水分散性樹脂微粒子/カーボンブラック)が、1.0以上、3.0以下であることを特徴とする前記1に記載のインクジェットインク。
3.前記カーボンブラックに対する前記高分子分散剤の質量比(高分子分散剤/カーボンブラック)が、0.2以上、1.0以下であることを特徴とする前記1または2に記載のインクジェットインク。
4.シリコーン系界面活性剤またはフッ素系界面活性剤を含有することを特徴とする前記1から3のいずれか1項に記載のインクジェットインク。
5.前記グリコールエーテル類が、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル及びプロピレングリコールモノプロピルエーテルから選択される少なくとも1種であることを特徴とする前記1から4のいずれか1項に記載のインクジェットインク。
6.前記1,2−アルカンジオール類が、1,2−ヘキサンジオールであることを特徴とする前記1から4のいずれか1項に記載のインクジェットインク。
7.前記グリコールエーテル類または炭素数4以上の1,2−アルカンジオール類の総量が、5.0質量%以上、30質量%以下であることを特徴とする前記1から6のいずれか1項に記載のインクジェットインク。
8.前記1から7のいずれか1項に記載のインクジェットインクを用いて、非吸水性記録媒体に記録することを特徴とするインクジェット記録方法。
9.前記非吸水性記録媒体の表面温度を、40℃以上、80℃以下になるように加熱して記録することを特徴とする前記8に記載のインクジェット記録方法。
10.前記インクジェットインクを前記非吸水性記録媒体上に吐出した後、乾燥手段により前記非吸水性記録媒体に付与したインクジェットインクを乾燥する工程を有することを特徴とする前記8または9に記載のインクジェット記録方法。
本発明により、光沢が良好な記録画像が得られ、かつ良好な耐擦性とバンディング耐性に優れた画像が得られ、更に射出安定性やインクの保存安定性、ヘッドのメンテナンス復帰性に優れた水性のインクジェットインクと、それを用いたインクジェット記録方法を提供することができた。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
従来、水を主要構成要素としたインクジェットインク(以下、水系インクジェットインクともいう)を用いて非吸水性媒体に記録を行った場合、非吸水性媒体は、紙のような高いインク吸収能を備えた記録媒体に比較してインクが吸収されないため、記録媒体上に着弾したインク滴が合一することによる斑(以下、ビーディングともいう)が発生することが多く、満足な記録画像が得られにくいのが現状であった。特に、ポリ塩化ビニル製の記録媒体のように表面エネルギーが低い記録媒体を用いた場合、それらの記録媒体に対して水系インクジェットインクの濡れ性が低いため、インク液滴の合一によるビーディングが発生しやすい状況にあった。
本発明者は、主として非吸水性記録媒体に対して良好な記録特性を示すインクジェットインク技術に関して検討を行ったところ、本発明の要件であるアミンにより中和された酸性基を有する水溶性樹脂または水分散性樹脂微粒子(以下、両者をまとめて「アミン中和樹脂」とも言う)、およびグリコールエーテル類及び炭素数4以上の1,2−アルカンジオール類から選ばれる少なくとも1種の水溶性有機溶剤を含有する水系インクジェットインクにおいて、非吸水性記録媒体上で発生するビーディングを効果的に抑制できることを見出した。しかしながら、その後の検討で、特に、ブラックインクにおける画像光沢が劣化しやすいという課題があることが新たに判明した。
本発明者は、上記課題に対してさらに鋭意検討を行った結果、顔料としてJIS K 6221に準拠して測定したpHが、6.0以上、8.0以下のカーボンブラック、顔料分散剤として酸価50mgKOH/g未満の高分子分散剤を用いることにより、画像光沢の劣化が抑制できることを見出し、本発明に至った次第である。
本発明で規定する構成からなるインクジェットインクにより、本発明の目的効果が達成できたメカニズムについては十分に明らかとなっていないが、次のような推定をしている。すなわち、アミン中和樹脂を含んだインクを媒体に記録した場合、画像の乾燥に伴ってアミンが揮発し、画像上のインクpHが低下すると考えられる。pHが6.0未満のカーボンブラックでは表面の酸性基の量が多いため、pH変動の影響を受けやすく、pHの低下により顔料が不安定化し、顔料同士の凝集が生じやすくなるものと思われる。この凝集が引き金となり、記録画像の光沢劣化が引き起こされるものと推定している。特に、非吸水性記録媒体を用いた場合には、インクが浸透しにくく、画像表面にインクが留まりやすい傾向にあるため、光沢の劣化がより生じやすくなるものと考えられる。
また、酸価が50mgKOH/g以上の顔料分散剤を用いた場合にも、顔料近傍に存在して分散を安定化している分散剤に多くの酸性基が存在するため、前記の推定と同様のメカニズムにより、乾燥に伴って顔料の凝集が発生し、光沢が劣化するものと考えられる。
従って、pHが6.0以上、8.0以下のカーボンブラックと、酸価が50mgKOH/g未満の高分子分散剤を用いることにより、インク乾燥過程での顔料凝集を抑制することができ、これにより光沢劣化が効果的に抑制できたものと推定している。
以下、本発明のインクジェットインク(以下、単にインクともいう)及びインクジェット記録方法の詳細について説明する。
〔カーボンブラック〕
本発明のインクにおいては、JIS K 6221に準拠して測定したpHが6.0から8.0の範囲であるカーボンブラックを含むことを特徴とする。ここで、JIS試験法であるJIS K 6221に準拠して測定したpHとは、具体的には、カーボンブラック10gに蒸留水100mlを加え、ホットプレート上で15分煮沸して室温まで冷却した後、遠心分離機で上澄液を取り除き、泥状物のpHをガラス電極pHメーターで測定した値である。
本発明に係るカーボンブラックは、油や天然ガスなどの炭化水素を原料として、熱分解法や不完全燃焼させることで製造される。熱分解法は、天然ガスを用いるサーマル法とアセチレンガスを用いるアセチレン分解法に分けられる。不完全燃焼法は、天然ガスを原料とするガスファーネス法と芳香族炭化水素油を原料とするオイルファーネス法、コンタクト法、ランプ・松煙法などに分けられる。現在主流のファーネス法で製造されたカーボンブラックは、ファーネスブラックとも呼ばれ、本発明において好ましく用いられる。
本発明に係るカーボンブラックの比表面積は、200m/g以上、380m/g以下であることが好ましい。200m/g以上の比表面積を有することで、より高いプリント濃度と光沢を得やすく、比表面積の上限は本発明の効果を得る為に制限されないが安定にカーボンブラックを製造できることと、分散安定性を得やすい観点で380m/g以下であることが好ましい。なお、本発明で言う比表面積とは、窒素吸着法により測定される値であり、JIS K 6217(1997)に示される試験法に基づいて算出される。
本発明のインクが含有するカーボンブラックの分散状態における体積平均粒子径は、70nm以上、200nm未満であることが好ましい。体積平均粒子径が70nm以上であればインクの保存安定性を比較的安定に保ちやすく、200nm未満であれば高いプリント濃度と光沢を得やすい。顔料分散体の粒子径測定は、動的光散乱法、電気泳動法等を用いた市販の粒径測定機器により求めることが出来るが、動的光散乱法による測定が簡便でこの粒子径領域の精度が良く、多用される。具体的な体積粒子径の測定としては、例えば、光散乱法、電気泳動法、レーザードップラー法等を用いた市販の粒径測定機器により求めることができ、具体的粒径測定装置としては、例えば、島津製作所製のレーザー回折式粒径測定装置SLAD1100、粒径測定機(HORIBA LA−920)、マルバーン製ゼータサイザー1000等を挙げることができる。
本発明に係るカーボンブラックは、高分子分散剤及びその他所望する諸目的に応じて必要な添加物と共に分散機により分散して用いることが好ましい。分散機としては従来公知のボールミル、サンドミル、ラインミル、高圧ホモジナイザー等が使用できる。中でもサンドミルによる分散により製造されるインクの粒度分布がシャープであり好ましい。また、サンドミル分散に使用するビーズの材質はビーズ破片やイオン成分のコンタミネーションの点から、ジルコニアまたはジルコンが好ましい。さらに、このビーズ径としては0.3mm〜3mmが好ましい。
〔高分子分散剤〕
本発明のインクにおいては、酸価が50mgKOH/g未満の高分子分散剤を含むことを1つの特徴とする。カーボンブラックの分散において、酸価が50mgKOH/g未満の高分子分散剤を用いて顔料分散体を作製し、これとその他の成分を混合してインクとすることが好ましい。
カーボンブラックに対する前記高分子分散剤の質量比(高分子分散剤/カーボンブラック)は、0.2以上、1.0以下であることが好ましい。この範囲とすることでインクにおける顔料の分散安定性を高めやすくなり、長期保存時のインク物性や顔料粒子径の変動を抑制しやすくなる。
高分子分散剤の構造としては、ポリエチレンオキシド基が含まれることが好ましい。ポリエチレンオキシド基が含まれることにより、顔料の分散安定化とともに、プリント後の画像光沢を高めやすくなる。
本発明で用いられる高分子分散剤としては、変性ポリアクリレート、変性ポリウレタン、アルキルフェノールエチレンオキシド付加物、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリフロピレングリコールエチレンオキシド付加物、スチレン−マレイン酸共重合体の変性物などを挙げることができる。本発明で用いることができる高分子分散剤の具体例としては、Disperbyk−190(ビックケミー・ジャパン製,酸価10mgKOH/g)、Disperbyk−2010(ビックケミー・ジャパン製,酸価20mgKOH/g)、Disperbyk−2015(ビックケミー・ジャパン製,酸価10mgKOH/g)、フローレンTG−750W(共栄社化学製,酸価40mgKOH/g)、プルロニックF−68(アデカ製,酸価0mgKOH/g)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明における酸価とは、高分子分散剤不揮発成分1g中に含まれる酸を中和するのに要する水酸化カリウムのミリグラム数を指し、JIS K 0070の酸価測定、加水分解酸価測定(全酸価測定)等を応用する方法が一例として挙げられる。また、製品の酸価として製造会社より情報提供される場合も多い。その時、製品1g中の酸価として示され、分散剤製品中に溶媒などの揮発成分が含まれる場合は、不揮発成分100%に換算したものとする。
本発明に係る高分子分散剤は、一般的な分散工程すなわち高分子分散剤、カーボンブラック、分散媒を混合して分散する方法に適用されたものであっても良いし、いわゆるマイクロカプセル顔料の製造に適用されたものであって良い。マイクロカプセル顔料を製造する方法としては、低酸価の分散剤と顔料を有機溶媒の存在下で混練し、これを水、塩基性化合物の存在下で分散しながら有機溶媒を除去して調製する方法や、少量の分散剤で分散された顔料の表面に架橋性もしくは重合性化合物を加えて反応を行って調製する方法等が挙げられる。
〔アミン中和樹脂〕
本発明のインクには、アミンにより中和された酸性基を有する水溶性樹脂またはアミンにより中和された酸性基を有する水分散性樹脂微粒子を含むことを特徴とする。アミン中和樹脂を含むことにより、画像皮膜の耐久性が向上し、記録媒体上でアミンが揮発した後に耐水性が付与され、また、乾燥過程において、インクの粘度上昇に寄与してビーディングやカラーブリードを防止しやすくなるため、本発明のインクでは、特に、非吸水性記録媒体に対して良好な画像を形成することができる。
本発明に係るアミン中和樹脂に含まれる酸性基としては、カルボキシル基、スルホ基等が挙げられる。これら酸性基の中和に用いるアミンとしては、アンモニア、アルカノールアミン、アルキルアミン等を用いることができる。特に、沸点が200℃未満のアミン類で中和することは、画像の耐久性向上の観点から好ましい。アミンの具体例としては、アンモニア、トリエチルアミン、2−ジメチルアミノエタノール、2−ジ−n−ブチルアミノエタノール、メチルジエタノールアミン、2−アミノー2−メチル−1−プロパノール、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−メチルアミノエタノールなどが挙げられる。特に、アンモニア、2−アミノー2−メチル−1−プロパノール及び2−ジメチルアミノエタノールが好ましい。本発明に係るアミン中和樹脂は、酸性基がアミンにより部分的に中和されているものも完全に中和されているものも用いることができる。
カーボンブラックに対するアミン中和樹脂の質量比(樹脂/カーボンブラック)は、1.0以上、3.0以下、さらには2.0以上、3.0以下であることが好ましい。質量比を1.0以上とすることで記録画像の耐擦性が向上しやすくなり、3.0以下とすることでヘッドからインクを射出した際の射出安定性を高めやすくなる。
アミン中和樹脂としては、アミンにより中和された酸性基を有する水溶性樹脂を用いることが好ましい。水溶性樹脂をインクに用いることにより、インクジェットヘッドに付着したインクを除去しやすくなり、ヘッドメンテナンスが容易になりやすい。また、アミン中和樹脂として、水溶性樹脂と水分散性樹脂微粒子を併用することも好ましい。
以下、アミンにより中和された酸性基を有する水溶性樹脂、アミンにより中和された酸性基を有する水分散性樹脂微粒子について、それぞれ詳細を説明する。
(水溶性樹脂)
本発明に係るアミンにより中和された酸性基を有する水溶性樹脂は、疎水性モノマーと親水性モノマーを共重合した樹脂が好ましい。その中でも、樹脂のTg、酸価、分子量の制御が容易であることから、アクリル樹脂を用いることが好ましい。
アクリル樹脂に用いることができるモノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸等の酸性基を有するモノマー、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリルn−酸ブチル、アクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル等の(メタ)アクリル酸エステル、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド等のアクリルアミド類、スチレン、α−メチルスチレン等の芳香環を有するモノマー等が挙げられる。
水溶性樹脂の酸価は、60mgKOH/g以上、250mgKOH/g以下であることが好ましく、60mgKOH/g以上、160mgKOH/g以下であることがさらに好ましく、60mgKOH/g以上、120mgKOH/g以下であることが、耐擦性向上の点から最も好ましい。
水溶性樹脂の重量平均分子量は、6000以上、80000以下であることが好ましく、10000以上、50000以下であることがさらに好ましく、20000以上、40000以下であることがより好ましい。
水溶性樹脂のTgは、−30℃以上、120℃以下であることが好ましく、20℃以上、80℃以下であることがさらに好ましい。
(水分散性樹脂微粒子)
本発明に係るアミンにより中和された酸性基を有する水分散性樹脂微粒子は、水系で重合された分散物をそのまま、あるいは処理したものを用いてもよいし、溶媒系で重合されたポリマーを水系に分散したものを用いても良い。水分散性樹脂微粒子に適用する樹脂としては、アクリル系、ウレタン系、スチレン系、酢酸ビニル系、塩化ビニリデン系、塩化ビニル系、スチレン−ブタジエン系、スチレン−アクリロニトリル系、ポリブタジエン系、ポリエチレン系、ポリイソブチレン系、ポリエステル系等の樹脂が挙げられる。
インクの物性として、粘度に対するシェア依存性がないことが好ましく、この観点から水分散性樹脂微粒子の分散形態として、界面活性剤などの乳化剤を極力低濃度にするか、乳化剤を用いないソープフリー型の水分散性樹脂微粒子が好ましい。好ましい水分散樹脂微粒子は、カルボキシル基を有する不飽和ビニルを少なくとも単量体成分として重合した共重合体の自己分散型ディスパージョンであり、例えば、アクリル酸エチルなどのアクリル系モノマー単独もしくはアクリル系モノマーと共重合し得るエチレン性の不飽和モノマーからなる組成物にカルボン酸モノマーとしてアクリル酸やマレイン酸などを乳化重合もしくは懸濁重合して得られた分散液を、アルカリ性化合物で膨潤後、機械的せん断により粒子を分割して得られるアクリルヒドロゾルである。なお、アクリルヒドロゾルの中でも、樹脂の屈折率を高めて高い光沢感が得られる観点で、モノマー組成にスチレンを含有することが好ましい。
アクリルヒドロゾルの具体例としては、例えば、ジョンソンポリマー株式会社のジョンクリルシリーズが挙げられる。
本発明に係る水分散性樹脂微粒子の体積平均粒子径は、ヘッドのノズルにおける目詰まりがなく、良好な光沢感が得られる点で300nm以下であることが好ましく、より好ましくは130nm以下である。平均粒子径の下限は、微粒子の製造安定性の観点から10nm以上が好ましい。
〔グリコールエーテル類、炭素数が4以上である1,2−アルカンジオール類〕
本発明のインクは、グリコールエーテル類及び炭素数が4以上である1,2−アルカンジオール類から選ばれる少なくとも1種の水溶性有機溶剤を含有することを特徴とする。
グリコールエーテル類としては、例えば、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル等が挙げられる。
また、炭素数が4以上の1,2−アルカンジオール類としては、例えば、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオールなどが挙げられる。
これらの中でも、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、1,2−ヘキサンジオールが、本発明の効果とインクの保存安定性を両立する点において特に好ましい。
これらの溶剤の総含有量は、インク全質量に対し5.0質量%以上、30質量%以下であることが好ましい。5.0質量%以上とすることにより、特に非吸水性記録媒体に記録した際のビーディングを抑制しやすくなり、30質量%以下とすることにより、インクの保存安定性を高めやすくなる。
〔その他の水溶性有機溶剤〕
本発明のインクには、本発明に係るグリコールエーテル類、1,2−アルカンジオール類以外にも、本発明の目的効果を損なわない範囲で従来公知の水溶性有機溶剤を添加することができる。
具体的には、例えば、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカンダリーブタノール、ターシャリーブタノール等)、多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコール等)、アミン類(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルプロピレンジアミン等)、アミド類(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)などが挙げられる。
本発明において、記録媒体としてポリ塩化ビニル製の非吸水性記録媒体を用いる場合には、ポリ塩化ビニルに対して膨潤性または溶解性が高い水溶性有機溶剤がインクに含まれることが好ましい。これにより、記録画像の定着性が向上し、画像の耐久性を高めやすくなる。ポリ塩化ビニルに対して膨潤性または溶解性が高い水溶性有機溶剤の具体例としては、水溶性の複素環化合物(例えば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、γ−ブチロラクトン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等)、スルホラン、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。
〔界面活性剤〕
本発明のインクにおいては、非吸水性記録媒体に対する十分な濡れ性をインクに付与するために、界面活性剤を用いることも好ましい。特に、表面張力の低下能が高いシリコーン系界面活性剤またはフッ素系界面活性剤をインクに含有することが、非吸水性記録媒体への記録適性を向上させる点で好ましい。
また、動的表面張力の低下能が高い、ジオクチルスルホサクシネートなどのアニオン性界面活性剤、比較的低分子量のポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、アセチレングリコール類、プルロニック型界面活性剤、ソルビタン誘導体などのノニオン性界面活性剤を用いることもできる。シリコーン系界面活性剤またはフッ素系界面活性剤と、前記の動的表面張力の低下能が高い界面活性剤を併用して用いることも好ましい。
シリコーン系界面活性剤としては、ジメチルポリシロキサンの側鎖または末端をポリエーテル変性したものが好ましく、その具体例としては、信越化学工業製のKF−351A、KF−642やビッグケミー製のBYK−347、BYK−348等が挙げられる。
フッ素系界面活性剤は、通常の界面活性剤の疎水性基の炭素に結合した水素原子の代わりに、その一部または全部をフッ素原子で置換したものである。この中でも、分子内にパーフルオロアルキル基もしくはパーフルオロアルケニル基を有するフッ素系界面活性剤が好ましく、その具体例としては、DIC社製のメガファック(Megafac)F、旭硝子製のサーフロン(Surflon)、イー・アイ・デュポン・ネメラス・アンド・カンパニー製のゾニール(Zonyl)、ネオス製のフタージェントシリーズ等が挙げられる。
また、フッ素系界面活性剤は、アニオン性、ノニオン性、両性などがあるが、いずれも好ましく用いることができる。アニオン型のフッ素系界面活性剤としては、ネオス製のフタージェント100、同150を挙げることができ、ノニオン性のフッ素系界面活性剤としては、例えば、DIC社製のメガファックスF470、旭硝子製のサーフロンS−141、同145等を挙げることができる。また、両性フッ素系界面活性剤としては、例えば、旭硝子製のサーフロンS−131、同132等を挙げることができる。
〔その他のインク添加剤〕
本発明のインクには、上記説明した各添加剤の他に、必要に応じて出射安定性、プリントヘッドやインクカートリッジ適合性、保存安定性、画像保存性、その他の諸性能向上の目的に応じて、公知の各種添加剤、例えば粘度調整剤、比抵抗調整剤、皮膜形成剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、退色防止剤、防黴剤、防錆剤、pH調整剤等、を適宜選択して用いることができ、例えば、流動パラフィン、ジオクチルフタレート、トリクレジルホスフェート、シリコンオイル等の油滴微粒子、特開昭57−74193号、同57−87988号及び同62−261476号の各公報等に記載の紫外線吸収剤、特開昭57−74192号、同57−87989号、同60−72785号、同61−146591号、特開平1−95091号及び同3−13376号の各公報等に記載の退色防止剤、特開昭59−42993号、同59−52689号、同62−280069号、同61−242871号及び特開平4−219266号の各公報等に記載される蛍光増白剤等を挙げることができる。
〔インク物性〕
本発明のインクの粘度は特に限定されないが、25℃において1mPa・s以上、15mPa・s以下であることが好ましい。
本発明のインクの粘度測定に用いることができる装置として、回転式、振動式や細管式の粘度計が挙げられ、例えば、トキメック製、円錐平板型E型粘度計、東機産業製のE Type Viscometer(回転粘度計)、東京計器製のB型粘度計BL、山一電機製のFVM−80A、Nametore工業製のViscoliner、山一電気製のVISCO MATE MODEL VM−1A、同DD−1等の装置が市販されている。
本発明のインクの表面張力は、18mN/m以上、35mN/m以下であることが好ましく、さらには18mN/m以上、28mN/m以下であることが好ましい。表面張力を18mN/m以上とすることにより、インクの射出状態を安定化しやすくなり、35mN/m以下とすることにより、特に非吸水性記録媒体に記録した際の画質が良好なものとなりやすい。本発明でいうインクの表面張力(mN/m)は、25℃で測定した表面張力の値であり、その測定方法は一般的な界面化学、コロイド化学の参考書等に記載されている。例えば、新実験化学講座第18巻(界面とコロイド)、日本化学会編、丸善株式会社発行:P.68〜117を参照することができる。具体的な測定方法として輪環法(デュヌーイ法)、白金プレート法(ウィルヘルミー法)が挙げられるが、白金プレート法により測定することが好ましく、市販の装置としては協和界面科学製の表面張力計CBVP−Zがある。
〔記録媒体〕
次に、本発明に係る非吸水性記録媒体について説明する。
本発明のインクは、塩化ビニルシートなどの非吸収性媒体へのプリントはもとより、普通紙、コート紙、インクジェット専用紙などへのプリントに適している。
非吸水性記録媒体としては、高分子シート、ボード(例えば、軟質塩化ビニル、硬質塩化ビニル、アクリル板、ポリオレフィン系など)、ガラス、タイル、ゴム、合成紙などが挙げられる。低吸収性または吸収性記録媒体としては、普通紙(例えば、コピー紙、印刷用普通紙)、コート紙、アート紙、インクジェット専用紙、インクジェット光沢紙、ダンボール、木材などが挙げられる。
特に、良好な画像と高い画像堅牢性が得られる好ましい非吸水性記録媒体は、記録面側に少なくともポリ塩化ビニルを有する記録媒体である。
ポリ塩化ビニルからなる記録媒体の具体例としては、SOL−371G、SOL−373M、SOL−4701(以上、ビッグテクノス株式会社製)、光沢塩ビ(株式会社システムグラフィ製)、KSM−VS、KSM−VST、KSM−VT(以上、株式会社きもと製)、J−CAL−HGX、J−CAL−YHG、J−CAL−WWWG(以上、株式会社共ショウ大阪製)、BUS MARK V400 F vinyl、LITEcal V−600F vinyl(以上、Flexcon製)、FR2(Hanwha製)LLBAU13713、LLSP20133(以上、桜井株式会社製)、P−370B、P−400M(以上、カンボウプラス株式会社製)、S02P、S12P、S13P、S14P、S22P、S24P、S34P、S27P(以上、Grafityp製)、P−223RW、P−224RW、P−249ZW、P−284ZC(以上、リンテック株式会社製)、LKG−19、LPA−70、LPE−248、LPM−45、LTG−11、LTG−21(以上、株式会社新星製)、MPI3023(株式会社トーヨーコーポレーション製)、ナポレオングロス光沢塩ビ(株式会社二樹エレクトロニクス製)、JV−610、Y−114(以上、アイケーシー株式会社製)、NIJ−CAPVC、NIJ−SPVCGT(以上、ニチエ株式会社製)、3101/H12/P4、3104/H12/P4、3104/H12/P4S、9800/H12/P4、3100/H12/R2、3101/H12/R2、3104/H12/R2、1445/H14/P3、1438/One Way Vision(以上、Inetrcoat製)、JT5129PM、JT5728P、JT5822P、JT5829P、JT5829R、JT5829PM、JT5829RM、JT5929PM(以上、Mactac製)、MPI1005、MPI1900、MPI2000、MPI2001、MPI2002、MPI3000、MPI3021、MPI3500、MPI3501(以上、Avery製)、AM−101G、AM−501G(以上、銀一株式会社製)、FR2(ハンファ・ジャパン株式会社製)、AY−15P、AY−60P、AY−80P、DBSP137GGH、DBSP137GGL(以上、株式会社インサイト製)、SJT−V200F、SJT−V400F−1(以上、平岡織染株式会社製)、SPS−98、SPSM−98、SPSH−98、SVGL−137、SVGS−137、MD3−200、MD3−301M、MD5−100、MD5−101M、MD5−105(以上、Metamark製)、640M、641G、641M、3105M、3105SG、3162G、3164G、3164M、3164XG、3164XM、3165G、3165SG、3165M、3169M、3451SG、3551G、3551M、3631、3641M、3651G、3651M、3651SG、3951G、3641M(以上、Orafol製)、SVTL−HQ130(株式会社ラミーコーポレーション製)、SP300 GWF、SPCLEARAD vinyl(以上、Catalina製)、RM−SJR(菱洋商事株式会社製)、Hi Lucky、New Lucky PVC(以上、LG製)、SIY−110、SIY−310、SIY−320(以上、積水化学工業株式会社製)、PRINT MI Frontlit、PRINT XL Light weight banner(以上、Endutex製)、RIJET 100、RIJET 145、RIJET165(以上、Ritrama製)、NM−SG、NM−SM(日栄化工株式会社製)、LTO3GS(株式会社ルキオ製)、イージープリント80、パフォーマンスプリント80(以上、ジェットグラフ株式会社製)、DSE 550、DSB 550、DSE 800G、DSE 802/137、V250WG、V300WG、V350WG(以上、Hexis製)、Digital White 6005PE、6010PE(以上、Multifix製)等が挙げられる。
〔インクジェット記録方法〕
本発明のインクジェット記録方法においては、本発明のインクを用いて記録媒体上に画像を記録する際に、記録媒体の記録面側を加熱して記録することが好ましい。記録媒体を加熱することにより、インクの乾燥性及び増粘速度が向上し、ビーディングやカラーブリードが抑制されるために高い画質の記録画像が得られ、加えて、形成した画像の耐久性も向上しやすい。
加熱温度としては、記録媒体の記録面側の表面温度を40℃以上、80℃以下になるように加熱することが好ましい。40℃以上に加熱することで前記の効果が十分なものとなりやすく、加熱温度を80℃以下にすることでインク射出が良好で、長時間にわたって安定な記録が可能となりやすい。
加熱方法としては、記録媒体搬送系またはプラテン部材に発熱ヒーターを組み込み、記録媒体下方より接触式で加熱する方法や、ランプ等により記録媒体の下方や上方から非接触で加熱する方法を選択することができる。
さらに、本発明のインクジェット記録方法では、記録後に不要な有機溶媒等を除去する目的で乾燥手段を用いることが好ましい。インクの乾燥手段としては特に制限はないが、例えば、記録媒体の裏面を加熱ローラあるいはフラットヒータ等に接触させて乾燥させる方法や印字面にドライヤー等で温風を吹き付ける手段、あるいは減圧処理により揮発成分を除去する方法等を適宜選択あるいは組み合わせて用いることができる。
〔インクジェットヘッド〕
本発明のインクに適用可能なインクジェットヘッドに制限はなく、電気−機械変換方式(例えば、シングルキャビティー型、ダブルキャビティー型、ベンダー型、ピストン型、シェアーモード型、シェアードウォール型等)、電気−熱変換方式(例えば、サーマルインクジェット型、バブルジェット(登録商標)型等)、静電吸引方式(例えば、電界制御型、スリットジェット型等)及び放電方式(例えば、スパークジェット型等)等のインクジェットヘッドを用いることができる。インクジェットヘッドのコストや生産性の観点からは、電気−機械変換方式、または電気−熱変換方式のヘッドを用いることが好ましい。
吐出させるインク液滴の大きさに制限はないが、画像生産性と記録速度のバランスの観点から、2pl以上、20pl以下、さらには4pl以上、15pl以下であることが好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例において「部」あるいは「%」の表示を用いるが、特に断りがない限り「質量部」あるいは「質量%」を表す。
《インクジェットインクの調製》
〔顔料分散体1の調製〕
カーボンブラック:#950(三菱化学製、pH7.5) 15質量部
高分子分散剤:DISPEBYK−2010(ビックケミー・ジャパン製、酸価20mgKOH/g) 7.5質量部
2−ピロリドン 10質量部
イオン交換水 67.5質量部
上記の各添加剤を混合し、直径0.5mmのジルコニアビーズを体積率で80%充填した横型ビーズミル(アシザワ製 システムゼータミニ)を用いて分散した。その後、ジルコニアビーズを除去し、カーボンブラックの固形分濃度が15質量%の顔料分散液1を調製した。
〔インク1の調製〕
インクに含まれる各添加剤が下記の配合となるように、顔料分散液1、溶剤、界面活性剤、アミン中和樹脂を混合し、5μmフィルターにてろ過を行ってインク1を調製した。
グリコールエーテル類:ジエチレングリコールモノエチルエーテル 10質量部
グリコールエーテル類:ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル 8質量部
その他水溶性有機溶剤:2−ピロリドン 5質量部
その他水溶性有機溶剤:1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 10質量部
シリコーン系界面活性剤:BYK−347(ビックケミー・ジャパン製)
0.5質量部
アミン中和樹脂:メタクリル酸−メタクリル酸メチル−アクリル酸ブチル共重合体(分子量30000、酸価:70mgKOH/g、アンモニアで中和された水溶性樹脂)
6質量部
高分子分散剤:DISPEBYK−2010(ビックケミー・ジャパン製、酸価20mgKOH/g) 1.5質量部
カーボンブラック:#950(三菱化学製、pH7.5) 3質量部
イオン交換水で、100質量部に仕上げた。
なお、高分子分散剤(DISPEBYK−2010)、カーボンブラック:#950(三菱化学製、pH7.5)及び2−ピロリドンの使用量は、20質量部用いた顔料分散体1からの持ち込み量を含む。
〔インク2〜29の調製〕
上記インク1の調製と同様にして、表1、表2に記載の構成となるようなカーボンブラックの種類、高分子分散剤の種類、溶媒を適宜選択して各顔料分散液を調製した。
次いで、上記インク1の調製において、各溶剤、界面活性剤、アミン中和樹脂、高分子分散剤、顔料分散液(カーボンブラック種)を表1、表2に記載の組み合わせに変更した以外は同様にして、インク2〜29を調製した。
なお、表1、表2に略称で記載した各添加剤の詳細は、以下の通りである。なお、表1、表2に記載の各添加剤の添加量は、質量%を表す。
〈グリコールエーテル類〉
DEGEE:ジエチレングリコールモノエチルエーテル
DEGBE:ジエチレングリコールモノブチルエーテル
DPGEE:ジプロピレングリコールモノエチルエーテル
DPGPE:ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル
〈1,2−アルカンジオール類〉
HDO:1,2−ヘキサンジオール
〈その他の溶剤〉
MPDO:2−メチル−1,3−プロパンジオール
PG:プロピレングリコール
PDN:2−ピロリドン
DMI:1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン
NEP:N−エチル−2−ピロリドン
〈界面活性剤〉
BYK:BYK−347(ビックケミー・ジャパン社製、シリコーン系界面活性剤)
Zonyl:Zonyl FSO(デュポン社製、フッ素系界面活性剤)
E1010:オルフィンE1010(日信化学工業社製、アセチレングリコール系界面活性剤)
〈アミン中和樹脂〉
樹脂1:メタクリル酸−メタクリル酸メチル−アクリル酸ブチル共重合体(分子量:30000、酸価:70mgKOH/g、アンモニアで中和された水溶性樹脂)
樹脂2:アクリル系樹脂微粒子(分子量:200000、酸価:20mgKOH/g、アンモニアで中和された水分散性樹脂微粒子)
〈高分子分散剤〉
分散剤1:DISPEBYK−190(ビックケミー・ジャパン製、ポリエチレンオキシド基を有した酸価10mgKOH/gの高分子分散剤)
分散剤2:DISPEBYK−2010(ビックケミー・ジャパン製、ポリエチレンオキシド基を有した酸価20mgKOH/gの高分子分散剤)
分散剤3:TG−750W(共栄化学社製、ポリエチレンオキシド基を有した酸価14mgKOH/gの高分子分散剤)
分散剤4:アクリル酸−スチレン−アクリル酸エチル共重合体(酸価48mgKOH/gの高分子分散剤)
分散剤5:ジョンクリルPDX−6102B(BASFジャパン社製、酸価65mgKOH/gの高分子分散剤)
分散剤6:ジョンクリル60J(BASFジャパン社製、酸価215mgKOH/gの高分子分散剤)
〈カーボンブラック〉
CB1:pH6.0のカーボンブラック
CB2:#2600(三菱化学社製、pH6.5)
CB3:#950(三菱化学社製、pH7.5)
CB4:#850(三菱化学社製、pH8.0)
CB5:MA100S(三菱化学社製、pH3.5)
CB6:pH5.8のカーボンブラック
Figure 2011074336
Figure 2011074336
《画像の形成》
ノズル口径28μm、駆動周波数18kHz、ノズル数1024、最小液滴量12pl、ノズル密度360dpi(dpiとは2.54cm当たりのノズル数を表す)であるピエゾ型インクジェットヘッドを搭載し、最大記録密度が1440×1440dpiであるオンデマンド型インクジェットプリンタに、各インクを装填した。
次いで、各インクを印字解像度:1080dpi×720dpi、ヘッド搬送速度:200mm/secの双方向プリントの条件で出射し、Dutyを10%刻みとしたウェッジ画像を印刷用キャストコート紙であるミラーコート・ゴールド(王子製紙製)、ポリ塩化ビニル製の記録媒体であるdigitalvinyl(メタマーク製)にそれぞれ記録した。
なお、記録の際に、記録媒体を裏面から加温しながら画像を形成した。画像記録時の記録媒体の表面温度は、ミラーコート・ゴールドでは40℃、digitalvinylでは50℃になるようにヒーターで制御した。画像の記録後、加熱ファンを用いて記録物を乾燥させた。なお、記録媒体の表面温度は、非接触温度計(IT−530N形(株)堀場製作所製)を用いて測定した。
《記録画像の評価》
作成した各記録画像について、下記の方法に従い評価を行った。
(印刷本紙におけるビーディング耐性)
ミラーコート・ゴールドに記録した画像について、印字部分のビーディングを目視観察し、下記基準に従って評価した。△以上を許容とした。
○:どの濃度領域でも画像のまだらは生じておらず、良好な画像が得られている
△:高濃度領域でやや画像のまだらが生じている
×:いずれの濃度領域でもまだらが顕著である
(ポリ塩化ビニルにおけるビーディング耐性)
digitalvinylに記録した画像について、印字部分のビーディングを目視観察し、下記基準に従って評価した。△以上を許容とした。
○:どの濃度領域でも画像のまだらは生じておらず、良好な画像が得られている
△:高濃度領域でやや画像のまだらが生じている
×:いずれの濃度領域でもまだらが顕著である
(光沢)
digitalvinylに記録した画像について、印字部分の光沢感を目視観察し、下記基準に従って評価した。△以上を許容とした。
○:どの濃度領域でも光沢が良好な画像が得られている
△:高濃度領域で画像のくすみや白モヤが生じている
×:中〜高濃度領域で画像に顕著な白モヤや光沢劣化が生じている
(耐擦性)
digitalvinylに記録した画像について、乾いた木綿(カナキン3号)で画像を擦り、下記基準に従って耐擦性を評価した。△以上を許容とした。
◎:30回擦っても画像に顕著なキズが見られない
○:21〜29回擦った時点で、画像にキズが確認される
△:11〜20回擦った時点で、画像にキズが確認される
×:10回擦った時点で画像に顕著なキズが生じている
《インクの射出性および保存性の評価》
記録画像の評価がいずれも許容であったインク1〜22について、射出性と保存安定性の評価を行った。
(射出性の評価)
各インクを前記インクジェット記録装置に充填し、digitalvinylに対して前記ウェッジ画像を2時間連続で記録した。なお、記録媒体の加熱や乾燥についても、前記条件に従って実施した。画像形成開始時の画像と、画像形成終了直前の画像を目視で比較し、長時間連続使用時のインク射出性を下記基準に従って評価した。△以上を許容とした。
○:開始時と終了直前で画像はほとんど同一であり、インクの射出性は良好である
△:終了直前の画像のフチがやや乱れているが、インクの射出性はおおむね良好である
×:終了直前の画像に顕著な乱れやノズル欠由来の白スジが生じており、インクの射出性は不良である
(ヘッドメンテナンス性)
各インクを前記インクジェット記録装置に充填し、25℃、30%RHの環境下において、ノズル面にキャップをせずにインクジェットヘッドを5分間放置した。その後、ワイピングブレードによるメンテナンス作業を行い、インクジェットヘッドのノズルの復帰性を確認し、下記基準に従ってヘッドメンテナンス性の評価を行った。
○:メンテナンスにより全てのノズルが正常に復帰する
△:1〜3ノズルで曲がりや欠が残っているが、メンテナンスによりほとんどのノズルが復帰する
×:4ノズル以上で曲がりや欠が回復せず、1回のメンテナンスではノズルを復帰することができない
(インク保存性)
各インクをガラス製の容器に入れて密栓し、60℃の環境下で1週間保存した。保存前後での各インクの粘度、粒径の変動を測定し、それぞれ下記の基準に従ってインク保存性の評価を行った。
〈粘度安定性〉
○:保存前後で粘度変動は5%未満であり、インク保存性は良好である
△:保存前後で粘度変動は5%以上10%未満であり、インク保存性はおおむね良好である
×:保存前後で粘度変動は10%以上であり、インク保存性は不良である
〈粒径安定性〉
○:保存前後で粒径変動は10%未満であり、インク保存性は良好である
△:保存前後で粒径変動は10%以上20%未満であり、インク保存性はおおむね良好である
×:保存前後で粒径変動は20%以上であり、インク保存性は不良である
以上により得られた結果を、表3に示す。
Figure 2011074336
表3に記載の結果より明らかなように、本発明で規定する構成からなる本発明のインクは、インク自身の射出性、メンテナンス性、インク保存性に優れ、形成した画像は、比較例に対し、ビーディング耐性、光沢、耐擦性に優れていることが分かる。

Claims (10)

  1. a)JIS K 6221に準拠して測定したpHが6.0以上、8.0以下のカーボンブラック、b)酸価が50mgKOH/g未満の高分子分散剤、c)アミンにより中和された酸性基を有する水溶性樹脂または水分散性樹脂微粒子、d)グリコールエーテル類及び炭素数4以上の1,2−アルカンジオール類から選ばれる少なくとも1種の水溶性有機溶剤、及びe)水を含有することを特徴とするインクジェットインク。
  2. 前記カーボンブラックに対する前記水溶性樹脂または水分散性樹脂微粒子の質量比(水溶性樹脂または水分散性樹脂微粒子/カーボンブラック)が、1.0以上、3.0以下であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットインク。
  3. 前記カーボンブラックに対する前記高分子分散剤の質量比(高分子分散剤/カーボンブラック)が、0.2以上、1.0以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェットインク。
  4. シリコーン系界面活性剤またはフッ素系界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のインクジェットインク。
  5. 前記グリコールエーテル類が、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル及びプロピレングリコールモノプロピルエーテルから選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のインクジェットインク。
  6. 前記1,2−アルカンジオール類が、1,2−ヘキサンジオールであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のインクジェットインク。
  7. 前記グリコールエーテル類または炭素数4以上の1,2−アルカンジオール類の総量が、5.0質量%以上、30質量%以下であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のインクジェットインク。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載のインクジェットインクを用いて、非吸水性記録媒体に記録することを特徴とするインクジェット記録方法。
  9. 前記非吸水性記録媒体の表面温度を、40℃以上、80℃以下になるように加熱して記録することを特徴とする請求項8に記載のインクジェット記録方法。
  10. 前記インクジェットインクを前記非吸水性記録媒体上に吐出した後、乾燥手段により前記非吸水性記録媒体に付与したインクジェットインクを乾燥する工程を有することを特徴とする請求項8または9に記載のインクジェット記録方法。
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