JP5402626B2 - 水性のインクジェット記録インク - Google Patents

水性のインクジェット記録インク Download PDF

Info

Publication number
JP5402626B2
JP5402626B2 JP2009501195A JP2009501195A JP5402626B2 JP 5402626 B2 JP5402626 B2 JP 5402626B2 JP 2009501195 A JP2009501195 A JP 2009501195A JP 2009501195 A JP2009501195 A JP 2009501195A JP 5402626 B2 JP5402626 B2 JP 5402626B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
water
solvent
inkjet recording
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009501195A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2008105289A1 (ja
Inventor
秀信 大屋
正幸 牛久
朋恵 河南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2009501195A priority Critical patent/JP5402626B2/ja
Publication of JPWO2008105289A1 publication Critical patent/JPWO2008105289A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5402626B2 publication Critical patent/JP5402626B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M7/00After-treatment of prints, e.g. heating, irradiating, setting of the ink, protection of the printed stock
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks

Description

本発明は、記録メディアを加熱して印字するのに用いる新規な水性のインクジェット記録インクに関する。
産業用途のインクジェットインクとして、塩ビシート等の非吸収性メディアに直接印字できるインクが近年開発された。これらのインクとしては、有機溶剤をベヒクルとした溶剤インクや、重合性モノマーを主成分とするUVインクが挙げられる。溶剤インクはその溶剤を乾燥させて大気中に蒸発させるため、近年社会問題となっているVOCが多いという課題がある。また作業者に対しても、臭気や安全上の影響が懸念され、十分な換気等の設備対応が必要である。UVインクは印字後すぐに硬化させるのでVOCはゼロに近いが、使用するモノマーによっては皮膚感作性を有するものが多く問題であり、また、高価なUV光源をプリンタに組み込むという制約があり、どの分野にも使用できるわけではない。さらに、光沢系のシート等に印字した場合、著しく光沢感が損なわれてしまう。
このような背景の中で、環境負荷の少ない、従来からホーム等でも広く使用されている水を主成分とする水系インク(水性のインクジェット記録インク)で直接、非吸水性記録メディアにも印字できるインクの開発が行われている。
特許文献1には、グリコール及びグリコールエーテルよりなる群から選択される水と相溶性の溶媒を含有する水系インクが提案されており、さらに疎水性の主鎖と、非イオン性で親水性の側鎖とを有し、水性ビヒクルには溶解するが水には不溶性であるグラフトコポリマーバインダーを含有するインクが提案されている。しかしながら、該バインダーとして、酸性基を有する構造のものを使用することは開示されてない。また、本発明者らの検討では、開示された技術では、非吸水性記録メディア上での画質は不十分であり、また、得られた画像の耐久性も不十分である。加えて、メンテナンスでの回復性も満足いくものではない。さらに、印字後の乾燥性が不十分で、巻取りでの裏面移りが発生してしまう。
特許文献2には、未処理のビニルシートまたはビニルで被覆された下地に、少なくとも1つの加熱装置を有するピエゾ印刷システムで印刷するための、液状媒体、水不溶性着色剤、ポリマーバインダー、乾燥抑制剤並びに他の添加物より成り、かつ、該液状媒体が水と水混和性乾燥抑制剤で組成されている印刷インクにおいて、液状媒体が少なくとも80質量%の水を含有しており、乾燥抑制剤の含有物が少なくともブチルジグリコール及び1−メトキシプロパノール−2で組成されており、インクが8.5より大きいpH値を有するインク、さらに、バインダーは液状インク中に溶解した状態で存在するインクが提案されている。本発明者らの検討では、開示された技術では、非吸水性記録メディア上での画質は不十分であり、射出も不安定で、メンテナンスでの回復性も満足いくものではない。さらに、印字後の乾燥性が不十分で巻取りでの裏面移りが発生してしまう。
また、特許文献3〜6には、バインダー樹脂としてインクに溶解しない樹脂微粒子を添加した水系インクが提案されている。このタイプは射出は比較的安定であるが、非吸水性記録メディア上での画質は不十分であり、メンテナンスでの回復性も満足いくものではない。
非吸水性記録メディアにも印字できるインクとしては、以下の要件が望まれる。
(1)非吸水性記録メディアに高画質で印字できること
(2)得られた画像の耐久性が高いこと
(3)非吸水性記録メディア上での乾燥性が速いこと
(4)安定に射出ができること
(5)長期にわたって安定にプリントでき、メンテナンスでの回復も容易なこと
しかしながら、従来技術では全ての要件を満足したインクはなく、早急な開発が望まれている。
特開2000−44858号公報 特開2005−113147号公報 特開2004−114692号公報 特開2005−220352号公報 特開2006−22328号公報 特開2006−282822号公報
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、記録メディアを加熱するだけで、非吸水性記録メディアに高画質で印字でき、高い耐久性を有し、非吸収性メディア上での乾燥性が速く、安定に射出が可能で、長期にわたって安定にプリントでき、メンテナンスでの回復も容易なインクジェット記録インクを提供することにある。
本発明の上記課題は、以下の構成により達成される。
1.記録メディアを加熱して印字するのに用いる水性のインクジェット記録インクであって、少なくとも(1)顔料、(2)固形分として2〜10質量%のインク溶解性樹脂、(3)水溶性有機溶剤、及び(4)シリコーン系またはフッ素系の界面活性剤を含有し、前記インク溶解性樹脂及び前記水溶性有機溶剤が下記条件を満足することを特徴とする水性のインクジェット記録インク(ただし、前記水性のインクジェット記録インクは乳酸エステル化合物を有することはない)。
1)インク溶解性樹脂の少なくとも1種は、酸性基としてカルボキシル基を有し、かつ酸価が80以上、300未満であり、
2)水溶性有機溶剤は、少なくとも下記A溶剤を5〜15質量%、B溶剤を2〜15質量%含有する。
A溶剤:グリコールエーテルまたは1,2−アルカンジオール類
B溶剤:窒素またはイオウ原子を含む環状溶剤、環状エステル溶剤、またはジメチルスルフォキシド
2.記録メディアを加熱して印字するのに用いる水性のインクジェット記録インクであって、少なくとも(1)高分子分散剤により前記インクに分散した顔料分散体、(2)固形分として2〜10質量%であり、前記高分子分散剤とは異なる構造式を有するインク溶解性樹脂、(3)水溶性有機溶剤、及び(4)シリコーン系またはフッ素系の界面活性剤を含有し、前記インク溶解性樹脂及び前記水溶性有機溶剤が下記条件を満足することを特徴とする水性のインクジェット記録インク。
1)インク溶解性樹脂の少なくとも1種は、酸性基としてカルボキシル基を有し、かつ酸価が80以上、300未満であり、
2)水溶性有機溶剤は、少なくとも下記A溶剤を5〜15質量%、B溶剤を2〜15質量%含有する。
A溶剤:グリコールエーテルまたは1,2−アルカンジオール類
B溶剤:窒素またはイオウ原子を含む環状溶剤、環状エステル溶剤、またはジメチルスルフォキシド
3.前記インク溶解性樹脂が、重量平均分子量3000〜30000で、かつガラス転移温度が−30℃〜100℃で、かつ酸性モノマー由来の酸性基は、部分的あるいは完全に沸点が200℃未満のアミン類で中和したものであることを特徴とする前記1または2記載の水性のインクジェット記録インク。
4.前記200℃未満のアミンが、アンモニア、アルカノールアミン、アルキルアミンから選ばれるものであることを特徴とする前記3項記載の水性のインクジェット記録インク。
5.水系分散型ポリマー微粒子を含有することを特徴とする前記1〜4のいずれか1項記載の水性のインクジェット記録インク。
本発明によれば、記録メディアを加熱するだけで、非吸水性記録メディアに高画質で印字でき、高い耐久性を有し、非吸収性メディア上での乾燥性が速く、安定に射出が可能で、長期にわたって安定にプリントでき、メンテナンスでの回復も容易な水性のインクジェット記録インクを提供することができる。
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意検討を行った結果、少なくとも(1)顔料、(2)固形分として2〜10質量%のインク溶解性樹脂、(3)水溶性有機溶剤、及び(4)シリコーン系またはフッ素系の界面活性剤を含有し、前記インク溶解性樹脂及び前記水溶性有機溶剤が下記条件を満足する水性のインクジェット記録インクにより、記録メディアを加熱するだけで、非吸水性記録メディアに高画質で印字でき、高い耐久性を有し、非吸収性メディア上での乾燥性が速く、安定に射出が可能で、長期にわたって安定にプリントでき、メンテナンスでの回復も容易な水性のインクジェット記録インクが得られることを見出し、本発明に至った次第である。
条件
1)インク溶解性樹脂の少なくとも1種は、酸性基としてカルボキシル基を有し、かつ酸価が80以上、300未満であり、
2)水溶性有機溶剤は、少なくとも下記A溶剤を5〜15質量%、B溶剤を2〜15質量%含有する。
A溶剤:グリコールエーテルまたは1,2−アルカンジオール類
B溶剤:窒素またはイオウ原子を含む環状溶剤、環状エステル溶剤、またはジメチルスルフォキシド。
以下、本発明の構成について詳細に説明する。
(顔料)
本発明の水性のインクジェット記録インク(以下、単にインクともいう)に用いる顔料は水系で安定に分散できるものであればよく、高分子樹脂により分散した顔料分散体、水不溶性樹脂で被覆されたカプセル顔料、顔料表面を修飾し分散樹脂を用いなくても分散可能な自己分散顔料等から選択することができる。インクの保存性を特に重視する場合は、水不溶性樹脂で被覆されたカプセル顔料を選択することが好ましい。
高分子樹脂により分散した顔料分散体を用いる場合、高分子樹脂としては水溶性のものを用いることができる。水溶性樹脂として好ましく用いられるのは、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸ハーフエステル共重合体、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体等のような水溶性樹脂である。
顔料の分散方法としては、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘンシェルミキサー、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカー等各種を用いることができる。
本発明では、顔料分散体の粗粒分を除去する目的で遠心分離装置を使用すること、フィルターを使用することも好ましく用いられる。
また、水不溶性樹脂で被覆されたカプセル顔料を用いる場合、水不溶性樹脂とは、弱酸性ないし弱塩基性の範囲の水に対して不溶な樹脂であり、好ましくは、pH4〜10の水溶液に対する溶解度が2質量%未満の樹脂である。
このような樹脂としては、アクリル系、スチレン−アクリル系、アクリロニトリル−アクリル系、酢酸ビニル系、酢酸ビニル−アクリル系、酢酸ビニル−塩化ビニル系、ポリウレタン系、シリコン−アクリル系、アクリルシリコン系、ポリエステル系、エポキシ系の各樹脂を挙げることができる。
また、本発明では、樹脂として疎水性モノマーと親水性モノマーを含有する樹脂を用いることができる。
疎水性モノマーとしては、アクリル酸エステル(アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル等)、メタクリル酸エステル(メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸グリシジル等)、スチレン等が挙げられる。
親水性モノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド等が挙げられ、アクリル酸のような酸性基を有するものは、重合後に塩基で中和したものを好ましく用いることができる。
樹脂の分子量としては、重量平均分子量Mwで、3000〜500000のものを用いることができる。好ましくは、7000〜200000のものを用いることができる。
樹脂のTgは、−30〜100℃程度のものを用いることができる。好ましくは、−10〜80℃程度のものを用いることができる。
重合方法としては、溶液重合、乳化重合を用いることができる。重合はあらかじめ顔料と別途合成してもよいし、顔料を分散した系内にモノマーを供給して重合してもよい。
顔料を樹脂で被覆する方法としては、公知の種々の方法を用いることができるが、好ましくは、展相乳化法や酸析法の他に、顔料を重合性界面活性剤を用いて分散し、そこへモノマーを供給し、重合しながら被覆する方法から選択することがよい。
より好ましい方法としては、水不溶性樹脂をメチルエチルケトン等の有機溶剤に溶解し、さらに塩基にて樹脂中の酸性基を部分的または完全に中和後、顔料及びイオン交換水を添加し、分散した後、有機溶剤を除去、必要に応じて加水し調製する製造方法が好ましい。
顔料と樹脂の質量比率は、顔料/樹脂比で100/40〜100/150の範囲で選択することができる。特に画像耐久性と射出安定性やインク保存性が良好なのは100/60〜100/110の範囲である。
水不溶性樹脂で被服された顔料粒子の平均粒子径は、80〜150nm程度がインク保存安定性、発色性の観点から好ましい。
平均粒子径は、光散乱法、電気泳動法、レーザードップラー法等を用いた市販の粒径測定機器により求めることができる。また、透過型電子顕微鏡による粒子像撮影を少なくとも100粒子以上に対して行い、この像をImage−Pro(メディアサイバネティクス製)等の画像解析ソフトを用いて統計的処理を行うことによっても求めることが可能である。
また、自己分散顔料としては表面処理済みの市販品を用いることもでき、例えば、CABO−JET200、CABO−JET300(キャボット社製)、ボンジェットCW1(オリエント化学工業(株)社製)等を挙げることができる。
本発明に使用できる顔料としては、従来公知の有機及び無機顔料が使用できる。例えばアゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等のアゾ顔料や、フタロシアニン顔料、ペリレン及びペリレン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサンジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロニ顔料等の多環式顔料や、塩基性染料型レーキ、酸性染料型レーキ等の染料レーキや、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック、昼光蛍光顔料等の有機顔料、カーボンブラック等の無機顔料が挙げられる。
具体的な有機顔料を以下に例示する。
マゼンタまたはレッド用の顔料としては、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド222等が挙げられる。
オレンジまたはイエロー用の顔料としては、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー138等が挙げられる。
グリーンまたはシアン用の顔料としては、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられる。
(インク溶解性樹脂)
本発明のインクは、固形分として2〜10質量%のインク溶解性樹脂を含有する。インク溶解性樹脂とは、インクから顔料、分散樹脂、溶解性樹脂を除いた液体(インクベヒクル)に対して、室温(25℃)で固形分として10質量%以上溶解する樹脂である。
本発明に用いられるインク溶解性樹脂としては、画像の耐久性向上のためのバインダー樹脂としての機能があるため、インク中では安定に溶解しているが、メディア上で乾燥後は、耐水性が付与される樹脂が好ましい。
このような樹脂としては、樹脂中に疎水性成分と親水性成分をあるバランスで有するものを設計して用いる。この際、親水性成分としては、イオン性のもの、ノニオン性のものどちらを用いてもよいが、より好ましくはイオン性のものであり、さらに好ましくはアニオン性のものである。特にアニオン性のものを揮発可能な塩基成分で中和することで水溶性を付与したものが好ましい。
インク溶解性樹脂の少なくとも1種は、酸性基としてカルボキシル基を有し、かつ酸価が80以上、300未満である樹脂が本発明の効果発現上好ましく用いられる。好ましくは90〜200である。
酸価は、JIS K0070に準拠して測定できる。酸価が80未満では本発明のインク中で不安定であり、インク保存性、射出安定性、メンテナンス回復性が劣る。酸価が300以上であると、画質、画像耐久性が劣る。
このような樹脂としては、アクリル系、スチレン−アクリル系、アクリロニトリル−アクリル系、酢酸ビニル−アクリル系、ポリウレタン系、ポリエステル系の各樹脂を挙げることができる。
樹脂としては、疎水性モノマーと親水性モノマーを含有する樹脂を用いることができる。
疎水性モノマーとしては、アクリル酸エステル(アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル等)、メタクリル酸エステル(メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸グリシジル等)、スチレン等が挙げられる。
親水性モノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド等が挙げられ、アクリル酸のような酸性基を有するものは、重合後に塩基で中和したものを好ましく用いることができる。
樹脂の分子量としては、重量平均分子量Mwで、3000〜30000のものを用いることができる。好ましくは、7000〜20000のものを用いることができる。
樹脂のTgは、−30〜100℃程度のものを用いることができる。好ましくは、−10〜80℃程度のものを用いることができる。
重合方法としては、溶液重合を用いることが好ましい。
樹脂の酸性モノマー由来の酸性基は、部分的あるいは完全に塩基成分で中和することが好ましい。この場合の中和塩基としては、アルカリ金属含有塩基、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等や、アミン類(アンモニア、アルカノールアミン、アルキルアミン等)を用いることができる。特に、沸点が200℃未満のアミン類で中和することは、画像耐久性向上の観点から特に好ましい。
樹脂の添加量としては、本発明の目的を得るためには、2〜10質量%の量で用いる。3〜6質量%で用いることがより好ましい。
本発明において、固形分として2〜10質量%のインク溶解性樹脂を含有することが好ましく用いられる理由として以下のように推察している。
インク吸収性のないメディア、例えば塩ビシート等の高分子系シート等に高画質で印字する要件として先に説明した、メディアへの濡れ性の他に、ビーディングやカラーブリードといったインク混じりによる画質低下を防ぐことが重要である。特に従来のインクジェット技術で用いてきたメディアへの吸収プロセスが使えない場合は、他の技術手段によりインク混じりを防止する必要がある。本発明者らが鋭意検討したところ、インク混じりを防ぐためには、インクが着弾後急速に増粘し流動性が低下することが有効なことを見出した。特に本発明のようにメディアを加熱して印字するためのインクでは非常に有効である。また、この場合、バインダー樹脂としてインク溶解性のものを、固形分として2〜10質量%用いることが重要であることを見出した。2質量%未満では増粘の程度が小さくインク混じり防止が不十分で高画質が得られない、また、10質量%より多く添加すると、インクの保存安定性が高く、安定に射出が可能で、長期にわたって安定にプリントでき、メンテナンスでの回復も容易なインクを実現できない。従来技術にあるような樹脂粒子をバインダー樹脂として添加したインクでは、この乾燥増粘は十分に得られない。このインク乾燥増粘は、グリコールエーテルまたは1,2−アルカンジオールから選ばれる水溶性有機溶剤を用いたインクで特に顕著に発揮される。おそらく、乾燥で水分の蒸発が進むことで、着弾インク中のグリコールエーテルまたは1,2−アルカンジオール成分の比率が高まることで、インク溶解性樹脂同士の相互作用が増大し、粘性が増すものと考えている。
インク溶解性樹脂として、酸性モノマー由来の酸性基は、部分的あるいは完全に沸点が200℃未満のアミン類で中和したものを用いると、よりいっそうインク混じりを防止することができる。
先に説明したように、インクが着弾後、急速に増粘し流動性が低下することはインク混じりを防止するのに重要であるが、酸性モノマー由来の酸性基は、部分的あるいは完全に沸点が200℃未満のアミン類で中和した樹脂を用いると、着弾後、中和成分のアミン類が蒸発するため樹脂の溶解性が急激に低下し、粘度が急速に上昇することによると考えられる。メディアを加熱して印字するときは特に増粘効果が高く有効である。アミン類の沸点が200℃以上であるとアミン類の蒸発が遅くなってしまい大きな効果が得られない。また、アルカリ金属で中和した樹脂も同様に大きな効果が得られない。
(水溶性有機溶剤)
本発明のインクは、少なくとも下記A溶剤を5〜15質量%、B溶剤を2〜15質量%含有する。
A溶剤:グリコールエーテルまたは1,2−アルカンジオール類
B溶剤:窒素またはイオウ原子を含む環状溶剤、環状エステル溶剤、またはジメチルスルフォキシド
A溶剤のグリコールエーテルとしては、エチレングリコールモノエチル、エチレングリコールモノブチル、ジエチレングリコールモノブチル、トリエチレングリコールモノブチル、プロピレングリコールモノプロピル、ジプロピレングリコールモノメチル、トリプロピレングリコールモノメチル等が挙げられる。
また、1,2−アルカンジオール類としては、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール等が挙げられる。
B溶剤としては、樹脂を溶解または軟化あるいは膨潤しうる溶剤が好ましい。ここでいう樹脂とは、本発明のインクで記録する記録メディア中の樹脂である。
窒素原子を含む環状溶剤としては、環状アミド化合物が好ましく、5〜7員環が好ましく、例えば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、1,3−ジメチル−2−イミドゾリジノン、ε−カプロラクタム、メチルカプロラクタム、2−アザシクロオクタノン等が挙げられる。環状アミド以外の窒素原子を含む環状溶剤としては、ホルミルモルホリンが挙げられる。イオウ原子を含む環状溶剤としては、環状アミド化合物が好ましく、5〜7員環が好ましく、例えば、スルフォラン等が挙げられる。
環状エステル溶剤としては、γ−ブチロラクトン、ε−カプロラクトン等が挙げられる。
A溶剤は、本発明の効果の高画質について2つの点で関係していると推測している。一つは、本発明に用いる界面活性剤とともにA溶剤を5質量%以上用いることで、インクの表面張力を十分に低下させ、塩ビのような非吸水性メディアに対しても十分濡れ性を有し、はじき等の画質欠陥を発生させない。また、もう一つの点としては、A溶剤を5質量%以上用いることで着弾後のインクの乾燥増粘を増強し、速やかに増粘するため、インクの流動性が低下し、インク混じりが低減され、ビーディング、カラーブリードも減少し、高画質が得られる。2つの観点とも15質量%までの添加では大きな効果が得られて好ましいが、15質量%を超えるとインクの保存安定性が劣化するので好ましくない。
B溶剤は、本発明の効果の高い画像耐久性と速い乾燥性の2点に関係していると推測している。B溶剤は、塩ビ等の記録メディアを溶解もしくは軟化あるいは膨潤しうるものが好ましい。
インク自身としては塩ビ等の記録メディアを溶解もしくは軟化あるいは膨潤する作用はきわめて少ないが、着弾後、加熱乾燥により水分や、他の溶剤が蒸発するにつれ、B溶剤の濃度が高まり、塩ビ等の記録メディアを溶解もしくは軟化あるいは膨潤作用が発現する。このため、蒸発に加え、塩ビへの浸透乾燥も加わるためか、インクの乾燥性が増大する。特に、A溶剤との組み合わせで効果的である。これはA溶剤自身も、塩ビ等の記録メディアを溶解もしくは軟化あるいは膨潤作用がB溶剤ほどではないが、あるためと考えている。また、B溶剤は塩ビ等の記録メディアを溶解もしくは軟化あるいは膨潤するため、インク中のバインダー樹脂や、顔料に用いることのできる高分子分散剤等と強い接着力を持つようになり、そのため画像耐久性も向上すると考えられる。この作用でも、A溶剤と組み合わせて用いることが効果的であることが分かった。B溶剤は2質量%以上添加することで本発明の効果を発現することができ、5質量%以上用いることがより好ましい。15質量%を超えると、インク保存安定性が劣化したり、プリンタ部材を溶解もしくは軟化あるいは膨潤させてしまうので好ましくない。
インク溶解性樹脂として、酸性モノマー由来の酸性基は、部分的あるいは完全に沸点が200℃未満のアミン類で中和した樹脂を用いることは特に好ましいが、このような樹脂はアミンが蒸発しやすく、ヘッド部に付着した、インク残りなどが増粘しやすく、ワイピングなどで除去しにくい課題がある。しかしながら、本発明のB溶剤をインクに2−15%添加することで、除去性の容易になる効果がある。B溶剤は記録メディアである塩ビ上では、塩ビに浸透していくためか、樹脂の乾燥増粘を阻害することがない。このように、インク溶解性樹脂として、酸性モノマー由来の酸性基は、部分的あるいは完全に沸点が200℃未満のアミン類で中和した樹脂とB溶剤を併用することは特に好ましい。
本発明のインクには、グリコールエーテルもしくは1,2−アルカンジオール以外にも溶剤を添加することができる。
具体的には、本発明に用いられる溶媒としては、水性液媒体が好ましく用いられ、水及び水溶性有機溶剤等の混合溶媒がさらに好ましく用いられる。好ましく用いられる水溶性有機溶剤の例としては、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカンダリーブタノール、ターシャリーブタノール等)、多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコール等)、アミン類(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルプロピレンジアミン等)、アミド類(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、複素環類(例えば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシルピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等)、スルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキシド)等が挙げられる。
(界面活性剤)
本発明では、シリコーン系またはフッ素系の界面活性剤を用いる。本発明で添加するグリコールエーテルもしくは1,2−アルカンジオール類を50質量%程度と多量に添加することでも、塩ビ等への濡れ性を確保することはできるが、画質は不十分なレベルであり、また、インク保存性、射出安定性等を確保することは難しい。よって本発明のように、グリコールエーテルまたは1,2−アルカンジオール類と、シリコーン系またはフッ素系の界面活性剤により種々の記録メディアに対する濡れ性を得ることができる。
〈シリコーン系界面活性剤〉
シリコーン系界面活性剤としては、好ましくはポリエーテル変性ポリシロキサン化合物であり、例えば、信越化学工業製のKF−351A、KF−642やビッグケミー製のBYK347、BYK348等が挙げられる。
〈フッ素系界面活性剤〉
フッ素系の界面活性剤とは、通常の界面活性剤の疎水性基の炭素に結合した水素の代わりにその一部または全部をフッ素で置換したものを意味する。このうち分子内にパーフルオロアルキル基を有するものが好ましい。フッ素系界面活性剤のうち、ある種のものは大日本インキ化学工業社からメガファック(Megafac)Fなる商品名で、旭硝子社からサーフロン(Surflon)なる商品名で、ミネソタ・マイニング・アンド・マニファクチュアリング・カンパニー社からフルオラッド(Fluorad)FCなる商品名で、インペリアル・ケミカル・インダストリー社からモンフロール(Monflor)なる商品名で、イー・アイ・デュポン・ネメラス・アンド・カンパニー社からゾニルス(Zonyls)なる商品名で、ファルベベルケ・ヘキスト社からリコベット(Licowet)VPFなる商品名で、また、ネオス社製からフタージェント(FTERGENT)なる商品名でそれぞれ市販されている。また、非イオン性フッ素系界面活性剤としては、例えば、大日本インキ社製のメガファックス144D、旭硝子社製のサーフロンS−141、同145、ネオス社製のフタージェント251等を挙げることができ、また、両性フッ素系界面活性剤としては、例えば、旭硝子社製のサーフロンS−131、同132等を挙げることができる。
本発明のインクには、さらに.水系分散型ポリマー微粒子を含有することが好ましい。
すなわち、本発明のインクに使用するインク溶解性樹脂に、水系分散型ポリマー微粒子を加えると、画像の耐久性が一層向上するので好ましい。水系分散型ポリマー微粒子をインク溶解性樹脂に加えて添加する場合は、樹脂合計量が多くなるが、射出安定性や、インク保存性への影響が小さいので好ましい。
水系分散型ポリマー微粒子は、水系で重合された分散物をそのまま、あるいは処理したものを用いてもよいし、溶媒系で重合されたポリマーを水系に分散したものを用いてもよく、アクリル系、ウレタン系、スチレン系、酢酸ビニル系、塩化ビニリデン系、塩化ビニル系、スチレン−ブタジエン系、スチレン−アクリロニトリル系、ポリブタジエン系、ポリエチレン系、ポリイソブチレン系、ポリエステル系等から選択することができる。
インクの物性として、粘度に対するシェア依存性がないことが好ましく、この観点から水系分散型ポリマー微粒子の分散形態として活性剤などの乳化剤を極力低濃度にするか、乳化剤を用いないソープフリー型の分散ポリマー粒子が好ましい。好ましい水系分散型ポリマー微粒子は、カルボキシル基を有する不飽和ビニルを少なくとも単量体成分として重合した共重合体の自己分散型ディスパージョンであり、例えば、アクリル酸エチルなどのアクリル系モノマー単独もしくはアクリル系モノマーと共重合し得るエチレン性の不飽和モノマーからなる組成物にカルボン酸モノマーとしてアクリル酸やマレイン酸などを乳化重合もしくは懸濁重合して得られた分散液をアルカリで膨潤後、機械的せん断により粒子を分割して得られるアクリルヒドロゾルである。なお、アクリルヒドロゾルの中でも、樹脂の屈折率を高めて高い光沢感が得られる観点で、モノマー組成にスチレンを含有することが好ましい。
前記アルカリはアンモニア、トリエチルアミン、2−ジメチルアミノエタノール、2−ジ−n−ブチルアミノエタノール、メチルジエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−メチルアミノエタノールなどのアミンであることが好ましく、アンモニア、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールおよび2−メチルアミノエタノールが水系分散型ポリマー微粒子の分散安定性において得に好ましい。
前記のアクリルヒドロゾルは、ジョンソンポリマー株式会社のジョンクリル(商標)などが市販されている。
水系分散型ポリマー微粒子のガラス転移温度:Tgは35℃以上であることが、画像の耐擦過性を高めるために好ましく、より好ましくは49℃以上である。Tgの上限は特に制限されるものではないが、概ね100℃未満であれば柔軟なインク皮膜を得ることができ、プリント物の折り曲げ等による画像のひび割れ故障を防止できる。水系分散型ポリマー微粒子の酸価は、44以上、より好ましくは60以上であることが、インク乾燥皮膜の良好な再分散・溶解性が得られる点で好ましい。酸価の上限は特に制限されるものではないが、より安定な分散物を得やすい観点で110未満が好ましい。
水系分散型ポリマー微粒子の平均粒子径は、ヘッドのノズルにおける目詰まりがなく、良好な光沢感が得られる点で300nm以下であることが好ましく、より好ましくは130nm以下である。平均粒子径の下限は、微粒子の製造安定性の観点から30nm以上が好ましい。なお、水系分散型ポリマー微粒子の平均粒子径は、光散乱方式やレーザードップラー方式を用いた市販の測定装置を使用して簡便に計測することが可能である。また、水系分散型ポリマー微粒子の分散物を凍結乾燥し、透過型顕微鏡で観察される粒子から平均粒子径を換算することもできる。
水系分散型ポリマー微粒子の含有量は、0.7%以上、6%以下が好ましく、良好な定着性(耐擦過性、アルコール耐性)とインクの長期保存安定を得やすい。より好ましくは、1%以上、3%以下の範囲である。
(記録メディア)
本発明のインクは、塩ビシート等の非吸収性メディアへの印字はもとより、普通紙、コート紙、インクジェット専用紙等に印字するのに適している。
非吸収性メディアとしては、高分子シート、ボード(軟質塩ビ、硬質塩ビ、アクリル板、ポリオレフィン系等)、ガラス、タイル、ゴム、合成紙等が挙げられる。
低吸収もしくは吸収性メディアとしては、普通紙(コピー紙、印刷用普通紙)、コート紙、アート紙、インクジェット専用紙、インクジェット光沢紙、ダンボール、木材等が挙げられる。
本発明のインクは、塩ビシートに用いるのに特に適している。
(記録時の加熱)
本発明では記録メディアを加熱して印字する。
記録メディアを加熱することで、インクの乾燥増粘速度が著しく向上し、高画質が得られるようになる。また、画像の耐久性も向上する。
加熱温度としては、記録メディアの記録表面温度を40〜80℃になるように加熱することが好ましい。40℃未満の加熱では、画質が不十分であること、十分な画像耐久性が得られないことに加え、乾燥に時間がかかり好ましくない。80℃を超えると、インク射出に大きな影響が出て安定にプリントすることができない。より好ましくは、記録メディアの記録表面温度を40〜60℃とすることが好ましい。
加熱方法としては、メディア搬送系もしくはプラテン部材に発熱ヒーターを組み込み、記録メディア下方より接触式で加熱する方法や、ランプ等により下方または上方から非接触で加熱方法を選択することができる。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例
《インクの調製》
(分散樹脂の合成)
滴下ロート、窒素導入官、還流冷却官、温度計及び攪拌装置を備えたフラスコにメチルエチルケトン50gを加え、窒素バブリングしながら、75℃に加温した。そこへ、メタクリル酸n−ブチル75g、アクリル酸ブチル5g、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル5g、アクリル酸15gのモノマーとメチルエチルケトン50g、重合開始剤(AIBN)500mgの混合物を滴下ロートより3時間かけ滴下した。滴下後さらに6時間、加熱還流した。放冷後、揮発した分のメチルエチルケトンを加え、分散樹脂D−1(固形分50質量%)の樹脂溶液を得た。
(顔料分散体の調製)
合成した分散樹脂D−1(固形分50質量%)溶液100gに、中和剤として20質量%水酸化ナトリウム水溶液を所定量加えて塩生成基を100%中和し、そこへ攪拌しながら、顔料(C:C.I.ピグメントブルー15:3、Y:C.I.ピグメントイエロー74、M:C.I.ピグメントレッド122またはBk:カーボンブラック)50gを少しずつ加えた後、ビーズミルで2時間混練した。得られた混練物にイオン交換水400gを加え攪拌後、減圧下、加温しメチルエチルケトンを留去した。さらに、イオン交換水を加え、顔料C、Y、M、Bkからそれぞれ顔料分散体P−1〜P−4(固形分15質量%)の顔料分散体を得た。
(インク溶解性樹脂の合成)
滴下ロート、窒素導入官、還流冷却官、温度計及び攪拌装置を備えたフラスコにメチルエチルケトン50gを加え、窒素バブリングしながら、75℃に加温した。そこへ、表1に記載のモノマーとメチルエチルケトン50g、重合開始剤(AIBN)500mgの混合物を滴下ロートより3時間かけ滴下した。滴下後さらに6時間、加熱還流した。放冷後、減圧下加熱しメチルエチルケトンを留去した。イオン交換水450mlに対して、モノマーとして添加したアクリル酸の1.05倍モル相当のジメチルアミノエタノールを溶解し、そこへ上記重合物残渣を溶解した。イオン交換水で濃度を調整し、インク溶解性樹脂R−1〜R−7(固形分20質量%)のインク溶解性樹脂水溶液を得た。
(単色インクの調製)
表2に記載のように、顔料分散体、インク溶解性樹脂、水溶性有機溶剤、界面活性剤を混合し、合計して100gになるようにイオン交換水を加えて調製後、5μmフィルターにてろ過し、本発明の単色インクC−1〜C−14、C−22〜C−30及び比較の単色インクC−15〜C−21を得た。
ただし、本発明の単色インクC−27、C−28、C−29には、表2記載の化合物の他にPDX−7667(ジョンソンポリマー社製、Tg75℃、酸価82)をそれぞれ1.5g、3.0g、4.5g添加し、本発明の単色インクC−30には、表2記載の化合物の他にジョンクリル7600(ジョンソンポリマー社製、Tg35℃、酸価60)を3.0g添加した。
(4色インクの調製)
表3に記載のように、顔料分散体、インク溶解性樹脂、水溶性有機溶剤、界面活性剤を混合し、合計して100gになるようにイオン交換水を加えて調整後、5μmフィルターにてろ過し、インクY−1、M−1、C−1、Bk−1からなる本発明のインクセット、及びインクY−2、M−2、C−2、Bk−2からなる比較のインクセットを得た。
(分散樹脂、顔料分散体、インク溶解性樹脂の測定)
合成した分散樹脂とインク溶解性樹脂の重量平均分子量Mwと酸価、及び顔料分散体の平均粒子径を下記方法で測定した。その結果を表4に示す。
〈重量平均分子量Mwの測定〉
重量平均分子量は高速液体クロマトグラフィーを用いて測定した。
〈平均粒子径の測定〉
顔料分散体の平均粒子径は、ゼータサイザー1000(マルバーン社製)により求めた。
〈酸価の測定〉
酸価は、JIS K0070に準拠して測定した。
《インクの評価》
〔保存性の評価〕
作製したインクを密栓し、60℃で保存した。インクの平均粒子径の変化を電子顕微鏡で観察し、15%変動するまでの日数を評価した。
評価1:3日で変動が15%以上
評価2:1週間までは変動は15%以内
評価3:2週間までは変動は15%以内
評価4:3週間までは変動は15%以内
評価5:4週間の時点で変動は15%以内
〔単色画像での評価〕
作製した単色のシアンインクを用いて、画質、耐久性、乾燥性、射出安定性、連続プリント性及びメンテナンス回復性の評価を行った。
ピエゾ型ヘッド(720dpi、液適量16pl)4ヶを並列した4色プリント可能なプリント装置を用いて評価を行った。該装置は、メディアを下方より接触式ヒーターにて任意に加温でき、またヘッド格納ポジションにインク空打ちポジションとブレードワイプ式のメンテナンスユニットを備え、任意の頻度でヘッドクリーニングができる。
上記プリント装置の1つのヘッドに作製したインクを充填し、単色画像を作成して評価を行った。評価条件は以下の通りである。
印字解像度:720dpi×720dpi(dpiは2.54cm当たりのドット数を表す。)
ヘッド搬送速度:200mm/sec 双方向印字
メディア:塩ビシート(メタマーク社、digitalvinyl)
メディア加熱温度:印字面表面温度 50℃
評価画像:ウエッジ画像、文字、白抜き文字
評価環境:20℃、相対湿度55%
(画質)
はじきの有無や、インク混じりにより発生するビーディング発生、小文字描画性を下記基準で評価した。
1:局所的なはじきが見られ、ビーディングが激しく、小文字描画ができない
2:はじきはないが、ビーディングが目立ち、小文字描画ができない
3:はじきはないが、ビーディングが極僅かに見られ、小文字描画ができるがやや不明瞭
4:はじき、ビーディングもなく、小文字描画ができるが、白抜き文字の描画性がやや不明瞭
5:はじき、ビーディングもなく、小文字描画、白抜き文字の描画性も明瞭
(耐久性)
画像の耐久性を下記基準で評価した。
1:乾いた布(ベンコット:旭化成)で拭くと画像が取れる
2:乾いた布で拭いても画像は取れないが、水を浸した布では画像が取れる
3:乾いた布、水を浸した布では画像は取れないが、水/アルコール混合液では画像が取れる
4:乾いた布、水を浸した布では画像は取れないが、水/アルコール混合液では画像がわずかに取れる
5:乾いた布、水を浸した布、水/アルコール混合液でも画像は取れない
(乾燥性)
単色ベタ画像を作成後、メディア下方から50℃で引き続き加熱し続け、30秒ごとに綿棒で画像部をこすり、綿棒が着色しなくなるまでの時間を測定し、下記基準で評価した。
1:4分以上
2:3分30秒以上、4分未満
3:3分以上、3分30秒未満
4:2分30秒以上、3分未満
5:2分30秒未満
(射出安定性)
上記評価画像(A4サイズ)を連続10枚作成後、60分間隔を置いて再度画像作成を行い画像を下記基準で評価した。
1:画像欠陥(インク射出不良)が多数見られる
2:画像欠陥が見られる
3:画像欠陥はほとんどないが、小文字描写が劣化している。拡大観察すると、ドットにサテライトが見られる
4:画像欠陥はないが、画像の書き出し部(数mm)にごくわずかにかすれが見られる
5:画像の書き出し部も含め画像欠陥は見られない
(連続プリント性)
上記評価画像(A4サイズ)を連続100枚までノズルクリーニングなしで作成し、画質を下記基準で評価した。
1:10までで射出欠が発生した
2:20〜50枚で、射出欠が発生した
3:50枚までは初期プリント画質が得られるが、その後小文字描画性がやや劣化
4:70枚までは初期プリント画質が得られるが、その後小文字描画性がやや劣化
5:100枚まで初期プリント画質が得られる。
(メンテナンス回復性)
上記評価画像(A4サイズ)を連続10枚作成後、1日間隔を置いた。その後、ノズルクリーニングとして、インク空打ちとワイピングをセットとしたクリーニングを行い、再度連続50枚の画像作成を行い、画質を下記基準で評価した。
1:回復しておらず、画像欠陥が多い
2:回復が不十分で、画像欠陥あり
3:回復しているが10枚以降で小文字描画性がやや劣化
4:回復しているが30枚以降で小文字描画性がやや劣化
5:回復し、50枚連続可能
インクの各評価の結果を表5に示す。
表より、本発明のインクは上記評価いずれにおいても、比較のインクに比べ優れていることが分かる。
〔4色カラー画像での評価〕
本発明のインクを全て用いたインクセットと比較インクセットを各々4つのヘッドに各々充填し、カラー画像を作成した。
評価条件は単色画像での評価と同様に設定した。
本発明のインクはカラーブリード発生も見られず、2次色等のインク打ち込み量の多いところであっても、はじきやビーディング発生がなく良好な画像が得られた。
他方、比較インクでは、ビーディング、カラーブリードの発生があり満足いく画質とはいえないものであった。
〔記録時の加熱温度の評価〕
作製した単色のシアンインクC−2を用い、メディア加熱温度(印字面表面温度)を25℃(加熱なし)〜85℃まで変えて、他は、単色画像での評価と同様にして画質、画像耐久性、乾燥性、射出安定性、連続プリント性及びメンテナンス回復性の評価を行った。
評価の結果を表6に示す。
本発明のインクでは、記録メディアを加熱して印字することで、インクの乾燥性が著しく向上し、高画質が得られ、また、画像の耐久性も向上することが分かる。加熱温度としては、記録メディアの記録表面温度40〜80℃が好ましいことが分かる。

Claims (5)

  1. 記録メディアを加熱して印字するのに用いる水性のインクジェット記録インクであって、少なくとも(1)顔料、(2)固形分として2〜10質量%のインク溶解性樹脂、(3)水溶性有機溶剤、及び(4)シリコーン系またはフッ素系の界面活性剤を含有し、前記インク溶解性樹脂及び前記水溶性有機溶剤が下記条件を満足することを特徴とする水性のインクジェット記録インク(ただし、前記水性のインクジェット記録インクは乳酸エステル化合物を有することはない)。
    1)インク溶解性樹脂の少なくとも1種は、酸性基としてカルボキシル基を有し、かつ酸価が80以上、300未満であり、
    2)水溶性有機溶剤は、少なくとも下記A溶剤を5〜15質量%、B溶剤を2〜15質量%含有する。
    A溶剤:グリコールエーテルまたは1,2−アルカンジオール類
    B溶剤:窒素またはイオウ原子を含む環状溶剤、環状エステル溶剤、またはジメチルスルフォキシド
  2. 記録メディアを加熱して印字するのに用いる水性のインクジェット記録インクであって、少なくとも(1)高分子分散剤により前記インクに分散した顔料分散体、(2)固形分として2〜10質量%であり、前記高分子分散剤とは異なる構造式を有するインク溶解性樹脂、(3)水溶性有機溶剤、及び(4)シリコーン系またはフッ素系の界面活性剤を含有し、前記インク溶解性樹脂及び前記水溶性有機溶剤が下記条件を満足することを特徴とする水性のインクジェット記録インク。
    1)インク溶解性樹脂の少なくとも1種は、酸性基としてカルボキシル基を有し、かつ酸価が80以上、300未満であり、
    2)水溶性有機溶剤は、少なくとも下記A溶剤を5〜15質量%、B溶剤を2〜15質量%含有する。
    A溶剤:グリコールエーテルまたは1,2−アルカンジオール類
    B溶剤:窒素またはイオウ原子を含む環状溶剤、環状エステル溶剤、またはジメチルスルフォキシド
  3. 前記インク溶解性樹脂が、重量平均分子量3000〜30000で、かつガラス転移温度が−30℃〜100℃で、かつ酸性モノマー由来の酸性基は、部分的あるいは完全に沸点が200℃未満のアミン類で中和したものであることを特徴とする請求の範囲第1または2項記載の水性のインクジェット記録インク。
  4. 前記200℃未満のアミンが、アンモニア、アルカノールアミン、アルキルアミンから選ばれるものであることを特徴とする請求の範囲第項記載の水性のインクジェット記録インク。
  5. 水系分散型ポリマー微粒子を含有することを特徴とする請求の範囲第1項〜第項のいずれか1項記載の水性のインクジェット記録インク。
JP2009501195A 2007-02-26 2008-02-20 水性のインクジェット記録インク Expired - Fee Related JP5402626B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009501195A JP5402626B2 (ja) 2007-02-26 2008-02-20 水性のインクジェット記録インク

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007045331 2007-02-26
JP2007045331 2007-02-26
JP2007059790 2007-03-09
JP2007059790 2007-03-09
PCT/JP2008/052831 WO2008105289A1 (ja) 2007-02-26 2008-02-20 水性のインクジェット記録インク
JP2009501195A JP5402626B2 (ja) 2007-02-26 2008-02-20 水性のインクジェット記録インク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2008105289A1 JPWO2008105289A1 (ja) 2010-06-03
JP5402626B2 true JP5402626B2 (ja) 2014-01-29

Family

ID=39721124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009501195A Expired - Fee Related JP5402626B2 (ja) 2007-02-26 2008-02-20 水性のインクジェット記録インク

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8865793B2 (ja)
EP (1) EP2128207B1 (ja)
JP (1) JP5402626B2 (ja)
CN (1) CN101617003B (ja)
WO (1) WO2008105289A1 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010094852A (ja) * 2008-10-15 2010-04-30 Seiko Epson Corp インクジェット記録方法、インクカートリッジ、並びに記録装置
JP5490419B2 (ja) * 2009-01-15 2014-05-14 富士フイルム株式会社 インクセットおよびインクジェット画像形成方法
JP2010247528A (ja) * 2009-03-25 2010-11-04 Konica Minolta Holdings Inc 画像形成方法
JP5703544B2 (ja) * 2009-04-15 2015-04-22 東洋インキScホールディングス株式会社 水性インキ組成物
CN101735688B (zh) * 2010-01-25 2012-04-25 珠海保税区天然宝杰数码科技材料有限公司 一种颜料油墨组合物及其使用方法
WO2011136000A1 (ja) * 2010-04-27 2011-11-03 コニカミノルタIj株式会社 インクジェットインク及びインクジェット記録方法
US10544320B2 (en) 2014-07-18 2020-01-28 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha Ink composition, inkjet recording method, and colored article
CN113248975B (zh) * 2014-10-24 2023-06-16 精工爱普生株式会社 喷墨油墨组合物和喷墨记录方法
JP6604001B2 (ja) 2015-02-24 2019-11-13 セイコーエプソン株式会社 インクジェットインク組成物及びインクジェット記録方法、インクセット
JP6604000B2 (ja) 2015-02-24 2019-11-13 セイコーエプソン株式会社 インクジェットインク組成物及びインクジェット記録方法
EP3315310B1 (en) 2015-06-25 2019-11-06 Kao Corporation Inkjet printing method and water-based ink
US10584252B2 (en) * 2015-06-25 2020-03-10 Kao Corporation Inkjet printing method and water-based ink
WO2016208719A1 (ja) 2015-06-25 2016-12-29 花王株式会社 水性インク
JP6709514B2 (ja) * 2015-08-17 2020-06-17 東洋インキScホールディングス株式会社 水性インキ組成物
CN108137977B (zh) * 2015-10-06 2021-04-09 富士胶片株式会社 瓦楞纸板用喷墨油墨组及图像形成方法
CN107011739B (zh) 2016-01-27 2021-10-08 精工爱普生株式会社 非水系喷墨组合物
CN109312182B (zh) * 2016-06-17 2021-12-24 花王株式会社 水性油墨
CN115139678B (zh) 2021-03-31 2024-01-12 株式会社理光 印刷方法,印刷装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002020673A (ja) * 2000-04-10 2002-01-23 Seiko Epson Corp 顔料分散液の製造方法、その方法により得られた顔料分散液、その顔料分散液を用いたインクジェット記録用インク、並びに、そのインクを用いた記録方法および記録物
JP2005105227A (ja) * 2003-10-02 2005-04-21 Konica Minolta Holdings Inc インクジェット用水性インク
JP2005113147A (ja) * 2003-10-09 2005-04-28 Js Staedtler Gmbh & Co Kg インク並びにその用途
JP2005220352A (ja) * 2004-02-05 2005-08-18 Hewlett-Packard Development Co Lp 非多孔質基材に印刷するためのポリマーコロイド含有インクジェットインク
JP2006282822A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Seiko Epson Corp プラスチックフィルム用インク組成物およびそれを用いたインクジェット記録法
JP2007211081A (ja) * 2006-02-08 2007-08-23 Konica Minolta Holdings Inc インクジェットインク及びインクジェット記録方法
JP2007262272A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Seiko Epson Corp インク組成物及びそれを用いたインクジェット記録方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3257391B2 (ja) * 1996-03-18 2002-02-18 東洋インキ製造株式会社 インクジェット記録液
US6087416A (en) 1998-07-22 2000-07-11 E.I. Du Pont De Nemours And Company Aqueous pigmented ink jet inks for printing on vinyls
US6848777B2 (en) 2002-09-27 2005-02-01 Eastman Kodak Company Aqueous inkjet ink and receiver combination
US7638561B2 (en) 2004-06-22 2009-12-29 Rohm And Haas Company Aqueous inkjet ink composition
CN100406527C (zh) * 2005-12-29 2008-07-30 大连思创信息材料有限公司 喷墨打印机用黑色颜料墨水及其制备方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002020673A (ja) * 2000-04-10 2002-01-23 Seiko Epson Corp 顔料分散液の製造方法、その方法により得られた顔料分散液、その顔料分散液を用いたインクジェット記録用インク、並びに、そのインクを用いた記録方法および記録物
JP2005105227A (ja) * 2003-10-02 2005-04-21 Konica Minolta Holdings Inc インクジェット用水性インク
JP2005113147A (ja) * 2003-10-09 2005-04-28 Js Staedtler Gmbh & Co Kg インク並びにその用途
JP2005220352A (ja) * 2004-02-05 2005-08-18 Hewlett-Packard Development Co Lp 非多孔質基材に印刷するためのポリマーコロイド含有インクジェットインク
JP2006282822A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Seiko Epson Corp プラスチックフィルム用インク組成物およびそれを用いたインクジェット記録法
JP2007211081A (ja) * 2006-02-08 2007-08-23 Konica Minolta Holdings Inc インクジェットインク及びインクジェット記録方法
JP2007262272A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Seiko Epson Corp インク組成物及びそれを用いたインクジェット記録方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP2128207A1 (en) 2009-12-02
JPWO2008105289A1 (ja) 2010-06-03
EP2128207A4 (en) 2011-06-29
US8865793B2 (en) 2014-10-21
WO2008105289A1 (ja) 2008-09-04
US20100093900A1 (en) 2010-04-15
EP2128207B1 (en) 2012-12-05
CN101617003A (zh) 2009-12-30
CN101617003B (zh) 2013-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5402626B2 (ja) 水性のインクジェット記録インク
JP6375019B1 (ja) インクジェット用水性インキ、及び印刷物の製造方法
JP5504890B2 (ja) 水性インクジェットインク及び記録方法
JP5277549B2 (ja) 水性インクジェットインク
EP2565241B1 (en) Inkjet ink and inkjet recording method
US8777392B2 (en) Inkjet ink and inkjet recording method
JP2012052042A (ja) インクジェットインク
JP5151221B2 (ja) インクジェット記録方法
JP2006273891A (ja) インク組成物及びこれを用いた記録方法、記録物
JP5927752B2 (ja) インクジェットインク及びインクジェット記録方法
JP2011074336A (ja) インクジェットインク及びインクジェット記録方法
JP2006273892A (ja) インク組成物及びこれを用いた記録方法、記録物
JP5417731B2 (ja) 水系インクジェット記録用インクとそれを用いたインクジェット画像形成方法
JP2012052041A (ja) インクジェットインク及びインクジェット記録方法
JP2010270322A (ja) 水性インクジェット記録インク及び画像形成方法
JP2009226764A (ja) インクジェット記録方法
JP5343366B2 (ja) 水性インクジェット記録インク
JP2009235322A (ja) 水性インクジェットインク
JP6388245B1 (ja) インクジェット用水性インキ、及び印刷物の製造方法
JP2012097129A (ja) インクジェットインク及びインクジェット記録方法
JP2011144303A (ja) 水性インクジェット記録インク及びそれを用いるインクジェットインク画像形成方法
JP5482437B2 (ja) 水性インクジェット記録インク
JP5098387B2 (ja) インクジェット記録用インク
JP2011116859A (ja) 水性インクジェット記録インク
JP2009149805A (ja) インクジェット記録用インクセット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101008

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20110817

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130319

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131001

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131014

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5402626

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees