JP2011073297A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】煩雑な制御を必要とせず、画像エッジの視認性を向上させる
【解決手段】画像データ記憶部に記憶されている画像データにかかる画像のエッジに対応するエッジドット領域から少なくとも1ドット領域以内の排除範囲に、フラッシングドットが形成されるフラッシングドット領域が位置している場合には、そのフラッシングドット領域を順搬送方向の下流側に排除領域外まで移動させる。
【選択図】図7

Description

本発明は、インク滴を吐出して記録媒体上に画像ドット及びフラッシングドットを形成する記録ヘッドを備えた液体吐出装置に関する。
一般に、複数の吐出口からインク滴を吐出するインクジェットヘッドを備えたインクジェットプリンタにおいては、吐出口近傍のインクが固まってインク詰まりが発生するのを防ぐべく、画像を形成するインク滴とは別に、増粘したインクを吐出する予備吐出が行われる。特許文献1、2には、予備吐出が画像の形成と並行して行われ、予備吐出で吐出されたインクにより記録媒体上にフラッシングドットを形成されるプリンタが開示されている。
特許文献1のプリンタにおいては、フラッシングドットを、画像を構成する画像ドットの近傍に形成することで、フラッシングドットを目立たなくする。また、特許文献2のプリンタにおいては、フラッシングドットの形成予定位置が画像ドットに隣接する場合に、その画像ドットの形成位置をフラッシングドットの形成予定位置に移動させ、フラッシングドットの形成は取り止める。これにより、フラッシングドットがその近傍に位置する画像ドットと混在することで、画像に濃度の高い部分が生じ、画像が劣化するのを防ぐ。
特開2008−179011号公報 特開2007−185957号公報
しかしながら、上述の特許文献1のように、フラッシングドットを画像ドットの近傍に形成する場合には、フラッシングドットが画像エッジ(画像の輪郭部)の一部として知覚されて画像エッジが乱れ、画像エッジの視認性が低下するという問題が生じる。また、特許文献2のように、画像ドットの形成位置をフラッシングドットの形成予定位置させる制御は煩雑である。
そこで、本発明の目的は、煩雑な制御を必要とせず、画像エッジの視認性を向上させることができる液体吐出装置を提供することである。
本発明の液体吐出装置は、記録媒体を搬送方向に搬送する搬送機構と、記録媒体に画像を形成するための第1液体を吐出する第1吐出口、及び、前記第1吐出口から第1液体を吐出する吐出エネルギーを付与する第1エネルギー付与手段を有する第1吐出ヘッドと、外部から入力された画像データを、前記搬送方向と直交する直交方向の記録解像度に対応した第1距離と前記搬送方向の記録解像度に対応した第2距離とで記録媒体上に区画して規定された複数のドット領域に前記第1液体を吐出するデータとして記憶する画像データ記憶手段と、前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データに基づいて前記第1吐出ヘッドの前記第1エネルギー付与手段を制御する画像記録制御手段と、前記複数のドット領域のうち、前記画像データ記憶手段に記憶されている画像データにかかる画像のエッジに対応するドット領域であるエッジドット領域から少なくとも1ドット領域以上の所定範囲離れた位置に第1液体が着弾するように第1液体の予備吐出にかかる予備吐出データを作成する予備吐出データ作成手段と、前記予備吐出データ作成手段により作成された第1液体の予備吐出データに基づいて記録媒体にフラッシングドットが形成されるように前記第1吐出ヘッドの前記第1エネルギー付与手段を制御するフラッシング制御手段とを備えている。
なお、「画像のエッジに対応するドット領域」とは、画像データにおいて第1液体が着弾する領域として記憶されている複数のドット領域のうち、隣接するドット領域に1つでも第1液体が着弾しないドット領域が存在するドット領域のことである。
上述の構成によると、画像のエッジの近傍にフラッシングドットが形成されるのを防ぐことで、フラッシングドットが画像エッジの一部として知覚されて画像エッジが乱れるのを抑制することができる。よって、煩雑な制御を必要とせず、画像エッジの視認性を向上させることができる。
本発明の液体吐出装置では、前記予備吐出データ作成手段が、前記所定範囲を決定する範囲決定手段をさらに備えており、前記範囲決定手段により決定された所定範囲に基づいて前記予備吐出データを作成することが好ましい。この構成によると、画像の内容や印刷条件等に合わせて、所定範囲を適正に定めることができる。よって、画像エッジの視認性を確実に向上させることができる。
本発明の液体吐出装置では、前記範囲決定手段は、記録媒体に着弾した第1液体が滲み易いほど、前記所定範囲が広くなるように前記所定範囲を決定することが好ましい。記録媒体に着弾した第1液体が滲みにより広範囲に広がる場合には、エッジドット領域の近傍に形成されたフラッシングドットによって画像エッジが乱れやすい。上述の構成によると、滲みが発生し易い場合には所定範囲を広く定めることで、画像エッジの視認性を確実に向上させることができる。
本発明の液体吐出装置では、前記画像記録制御手段は、前記画像データを誤差拡散法により変換した変換データに基づいて前記第1吐出ヘッドの前記第1吐出エネルギー付与手段を制御し、前記範囲決定手段は、前記エッジドット領域に対応する前記画像データの誤差が分配される範囲を前記所定範囲として決定することが好ましい。この構成によると、エッジドット領域の近傍に形成されたフラッシングドットが、誤差拡散によって形成された画像ドットと重なり合って目立つのを防ぐことができる。
本発明の液体吐出装置では、前記範囲決定手段は、前記エッジドット領域に対応するデータを含む画像の線が細いほど、前記所定範囲が広くなるように前記所定範囲を決定することが好ましい。この構成によると、比較的線が細い画像であり画像エッジの視認性を高く保つことが重要な画像である場合に、確実に画像エッジの視認性を向上させることができる。
本発明の液体吐出装置では、前記範囲決定手段は、前記フラッシングドットの明度に比べて、そのフラッシングドットが形成されるドット領域の最も近傍に位置する前記エッジドット領域に形成される画像ドットの明度が大きいほど、前記所定範囲が広くなるように前記所定範囲を決定することが好ましい。この構成によると、フラッシングドットの明度に比べてエッジドット領域に形成される画像ドットの明度が大きく、フラッシングドットが目立ち易い場合でも、フラッシングドットをエッジドット領域から離して形成することで、目立ち難くすることができる。
本発明の液体吐出装置では、記録媒体上に吐出される液体であって、第1液体の記録媒体への定着を促進させる第2液体を吐出する第2吐出口、及び、前記第2吐出口から第2液体を吐出する吐出エネルギーを付与する第2吐出エネルギー付与手段を有する第2吐出ヘッドと、前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データに基づいて、第2液体の吐出データを作成する第2液体吐出データ作成手段と、前記第2液体吐出データ作成手段により作成された吐出データに基づいて前記第2吐出ヘッドの前記第2吐出エネルギー付与手段を制御する第2液体制御手段とをさらに備えており、前記範囲決定手段は、前記第2液体制御手段の制御によって前記エッジドット領域に着弾する第2液体の量が多いほど、前記所定範囲が広くなるように前記所定範囲を決定することが好ましい。
この構成によると、記録媒体におけるフラッシングドットを形成する領域に第2液体が作用し、フラッシングドットの定着が促進され、フラッシングドットが目立つのを防ぐことができる。
本発明の液体吐出装置では、記録媒体上に吐出される液体であって、第1液体の記録媒体への定着を促進させる第2液体を吐出する第2吐出口、及び、前記第2吐出口から第2液体を吐出する吐出エネルギーを付与する第2吐出エネルギー付与手段を有する第2吐出ヘッドと、前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データに基づいて、第2液体の吐出データを作成する第2液体吐出データ作成手段と、前記第2液体吐出データ作成手段により作成された吐出データに基づいて前記第2吐出ヘッドの前記第2吐出エネルギー付与手段を制御する第2液体制御手段とをさらに備えており、前記範囲決定手段は、前記エッジドット領域に隣接し且つ前記第2液体制御手段に制御によって吐出された第2液体が着弾する範囲が広いほど、前記所定範囲が広くなるように前記所定範囲を決定することが好ましい。
この構成によると、エッジドット領域の近傍に着弾した第2液体により、フラッシングドットの定着が促進され、フラッシングドットが目立つのを防ぐことができる。
本発明の液体吐出装置では、前記予備吐出データ作成手段は、第1液体の吐出が行われない不吐出時間が所定時間以上である前記第1吐出口が存在することがないように第1液体の初期の予備吐出データを作成する初期データ作成手段と、前記初期データ作成手段によって作成された初期の前記予備吐出データに基づいて吐出される第1液体が前記所定範囲内に着弾する場合に、その第1液体が吐出される前記第1吐出口の前記不吐出時間が変更前に比べて短くなるように初期の前記予備吐出データを変更する変更手段とを備えていてもよい。
この構成によると、第1吐出口の不吐出時間を所定時間より短く保ち、吐出性能を確保しつつ、画像エッジの視認性を向上させることができる。
本発明の液体吐出装置では、前記変更手段は、前記第1吐出口の前記不吐出時間を変更前に比べて短くなるように前記予備吐出データを変更する場合に、前記変更する予備吐出データ以外のデータについて、第1液体の吐出が行われない不吐出時間が所定時間以上である前記第1吐出口が存在することがないように当該データを変更してもよい。この構成によると、第1吐出口の不吐出時間を短く変更した際に、それ以外の予備吐出データにおいて不吐出時間が長くなる部分が生じ、吐出性能が低下するのを防ぐことができる。
本発明の液体吐出装置では、前記予備吐出データ作成手段は、フラッシングドットが形成されるドット領域同士が隣接しないように予備吐出データを作成してもよい。この構成によると、フラッシングドット同士が隣接して目立つのを防ぐことができる。
本発明の液体吐出装置は、記録媒体の両面に画像を記録するための両面印刷機構をさらに備えており、前記予備吐出データ作成手段は、予備吐出により吐出される第1液体が着弾するドット領域が記録媒体の両面で重ならないように第1液体の予備吐出データを作成してもよい。この構成によると、フラッシングドットが記録媒体の両面で重なることで目立つのを防ぐことができる。
本発明の液体吐出装置は、前記第1吐出ヘッドが、前記直交方向に延在し且つ固定的に設けられたライン式のヘッドであることが好ましい。固定的に設けられたライン式のヘッドの場合には、予備吐出の際に記録媒体上に第1液体を吐出することが特に必要である。したがって、上述の構成によると、本発明の適用が有用である。
上述のように、本発明の液体吐出装置では、画像のエッジの近傍にフラッシングドットが形成されるのを防ぐことで、フラッシングドットが画像エッジの一部として知覚されて画像エッジが乱れるのを抑制することができる。よって、煩雑な制御を必要とせず、画像エッジの視認性を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態にかかるインクジェットプリンタの全体的な構成を示す概略側面図である。 図1に示すヘッド本体の平面図である。 図2の一点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。 図2に示すヘッド本体の部分断面図である。 図1に示す制御装置の機能ブロック図である。 図5に示す印刷データ生成部での印刷データの生成を説明する図である。 図5に示すフラッシングデータ作成部でフラッシングドットを形成する領域を決定する過程を示す図である。 図5に示すフラッシングデータ作成部で行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態のフラッシングデータ作成部で行われる処理手順の一変形例を示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な一実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、インクジェットプリンタ101は直方体形状の筐体101aを有している。筐体101a内には、用紙Pを順搬送方向(図1中右方向)及び順搬送方向とは反対の逆搬送方向の2つの方向に搬送する搬送機構16、並びに搬送機構16の上方に配置された4つの記録ヘッド1a及び処理液吐出ヘッド1bが設けられている。4つの記録ヘッド1aは、搬送機構16によって順搬送方向に搬送される用紙Pに対してシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインク(第1液体)をそれぞれ吐出する。処理液吐出ヘッド1bは、順搬送方向に関して4つの記録ヘッド1aよりも上流側に位置しており、搬送機構16によって順搬送方向に搬送される用紙Pに対して処理液(第2液体)を吐出する。なお、記録ヘッド1a及び処理液吐出ヘッド1bの構成はほぼ同じであるので、以下の説明においては、これらを区別せずに単に「ヘッド1」と称する場合がある。
ここで、本実施形態で用いられる処理液は、あらかじめ用紙Pに塗布しておくことで、後から付着したインクの用紙P内への浸透度を低下させるものである。これにより、インクを用紙P上に定着しやすくすることができる。なお、先に吐出されたインクの上に着弾することで、インクの用紙P上での凝固性を向上させる処理液、すなわち後処理液、を用いてもよい。この場合、処理液吐出ヘッド1bは、順搬送方向に関して4つの記録ヘッド1aよりも下流側に配置される。
また、筐体101aの天板の上部には、画像が形成された用紙Pが排出される排紙部15が設けられている。さらに、搬送機構16の下方には給紙ユニット101bが、また給紙ユニット101bの下方にはタンクユニット101cがそれぞれ配置されている。タンクユニット101c内には、4つのインクタンク17a及び1つの処理液タンク17bが収納されている。加えて、順搬送方向に関して処理液吐出ヘッド1bの上流側には、用紙Pの両面に印刷を行う場合に、一方の面に画像が記録された用紙Pの裏表を反転させる両面印刷機構24が配置されている。
インクジェットプリンタ101の内部には、図1に示す黒太矢印に沿って本搬送経路が形成されており、用紙Pが給紙ユニット101bから排紙部15に向けて搬送される。給紙ユニット101bは、給紙トレイ11と、給紙ローラ12とを有している。給紙トレイ11は、上方に向かって開口した箱形状を有しており、複数枚の用紙Pが積層された状態で収納される。給紙ローラ12は、給紙トレイ11の最も上方にある用紙Pを送り出す。送り出された用紙Pは、ガイド13a、13bによりガイドされ且つ送りローラ対14によって挟持されつつ搬送機構16へと送られる。
搬送機構16は、2つのベルトローラ6、7と、搬送ベルト8と、テンションローラ10と、プラテン18とを有している。搬送ベルト8は、両ローラ6、7の間に架け渡されるように巻回されたエンドレスのベルトであり、テンションローラ10によってテンションが付加されている。プラテン18は、搬送ベルト8の内側領域に配置され、記録ヘッド1a及び処理液吐出ヘッド1bと対向する位置において、搬送ベルト8を支持している。ベルトローラ7は、図示しないモータによって図1中時計回り及び反時計回りの2つの方向に回転駆動される駆動ローラであって、ベルトローラ6は、ベルトローラ7の回転により搬送ベルト8が走行することによって回転する従動ローラである。よって、搬送機構16は、ベルトローラ7を駆動するモータの駆動を切り換えることで、搬送ベルト8上に載置された用紙Pを順搬送方向及び逆搬送方向に搬送することができる。
搬送機構16から順搬送方向に送り出された用紙Pは、ガイド29aによりガイドされ、両送りローラ対27に挟持される。両送りローラ対27は、図示しないモータによって図1中時計回り及び反時計回りの2つの方向に回転駆動される駆動ローラ27aと、駆動ローラ27aの回転に伴って従動回転する従動ローラ27bとからなる。これにより、両送りローラ対27は、挟持した用紙Pを順搬送方向及び逆搬送方向の2つの方向に送ることができる。
両送りローラ対27によって順搬送方向に送られた用紙Pは、ガイド29bによりガイドされ、且つ送りローラ対28によって挟持されつつ搬送され、筐体101aの上部に形成された排出口22から排紙部15へと排出される。一方、両送りローラ対27によって逆搬送方向に搬送された用紙Pは、再度搬送機構16に送られる。このとき、後述する制御装置100の制御により、搬送機構16が用紙Pを逆搬送方向に搬送する状態とされる。したがって、搬送機構16に送られた用紙Pは、逆搬送方向に搬送され、逆搬送方向に関して処理液吐出ヘッド1bの下流側で、両面印刷機構24に送られる。
両面印刷機構24は、複数の再給紙ローラ対25及びそれらの間で用紙Pをガイドする複数のガイド26で主に構成され、図1中白太矢印で示すような両端がそれぞれ本搬送経路に接続されたループ状の反転経路に沿って用紙Pを搬送するものである。より詳細には、両面印刷機構24において用紙Pは、両面印刷機構24に送られる前に表となっていた面が外側となる状態で反転経路に沿って搬送される。したがって、搬送機構16により本搬送経路を逆搬送方向に搬送され両面印刷機構24に送られた用紙Pは、表裏が反転された状態で、搬送機構16と送りローラ対14との間から再度本搬送経路へと送られる。
5つのヘッド1は、主走査方向に長尺な略直方体形状を有している。これらのヘッド1は、用紙Pの搬送方向に沿って配列されて固定されている。つまり、このプリンタ101はライン式のプリンタであり、搬送方向と主走査方向とは互いに直交する関係にある。なお、4つの記録ヘッド1aは、順搬送方向に関して上流側から、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの順で配列されている。
各ヘッド1は、インクを吐出する複数の吐出口108(図3及び図4参照)が形成されたヘッド本体2を有している。4つのインクタンク17aには互いに異なる色のインクが貯留されており、処理液タンク17bには処理液が貯留されている。これらインクタンク17a及び処理液タンク17bからヘッド本体2へと、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインク及び処理液が供給される。
吐出口108は、ヘッド本体2の下面である吐出面2aに開口しており、ヘッド本体2に供給されたインクが到達する。搬送機構16によって順搬送方向に搬送される用紙Pが5つのヘッド1のすぐ下方を通過する際に、用紙Pの上面に向けて吐出口108から最初に処理液が、次に各色のインクが順に吐出される。これにより、用紙Pの上面、すなわち、搬送ベルト8上で上方を向いている面に所望のカラー画像が形成される。なお、吐出面2aも主走査方向に長尺な平面となっている。また、用紙Pの全体に画像を形成できるよう、吐出口108は用紙Pにおける主走査方向に沿う長さ以上の範囲で吐出面2aの主走査方向に沿って配列されている。
次に、図2〜図4を参照しつつヘッド本体2について詳細に説明する。なお、図3では説明の都合上、アクチュエータユニット21の下方にあって破線で描くべき圧力室110、アパーチャ112及び吐出口108を実線で描いている。
ヘッド本体2は、図2に示すように、流路ユニット9の上面9aに4つのアクチュエータユニット21が固定された積層体である。なお、図示はしないが、記録ヘッド1a及び処理液吐出ヘッド1bは、ヘッド本体2に加えて、流路ユニット9に供給されるインク(又は処理液)を貯留するリザーバユニット、アクチュエータユニット21に駆動信号を供給するフレキシブルプリント配線基板(Flexible Printed Circuit:FPC)、FPCに実装されたドライバICを制御する制御基板等を含んでいる。
図4に示すように、流路ユニット9は、ステンレス鋼からなる複数の金属製のプレートを互いに位置合わせした積層体である。流路ユニット9内には、マニホールド流路105(図2及び図3参照)から副マニホールド流路105a、そして副マニホールド流路105aの出口からアパーチャ112及び圧力室110を経て吐出口108に至る多数の個別インク流路109が形成されている。アクチュエータユニット21は、各圧力室110に対応した複数のアクチュエータを含んでおり、圧力室110内のインクに選択的に吐出エネルギーを付与する機能を有する。
図2に示すように、流路ユニット9の上面9aには、リザーバユニットのインク流出流路に対応して、計10個のインク供給口105bが開口している。流路ユニット9の下面は吐出面2aとなっており、多数の吐出口108がマトリクス状に配置されている。なお、吐出口108は、主走査方向に関して主走査方向解像度である600dpiの間隔で配列されている。
記録ヘッド1a及び処理液吐出ヘッド1bは上述のようなヘッド本体2をそれぞれ有しており、記録ヘッド1aは、後述する画像記録制御部35及びフラッシング制御部36、また処理液吐出ヘッド1bは、後述するプレコート制御部40の制御により、副走査方向に600dpiの間隔で吐出口108からのインク又は処理液が用紙P上に着弾するように、インク又は処理液の吐出間隔が制御される。すなわち、本実施形態においては、主走査方向解像度及び副走査方向解像度はいずれも600dpiであり、用紙P上には、主走査方向と副走査方向とにそれぞれ1/600インチ間隔の格子状に区画された複数のドット領域が規定される。
また、本実施の形態においては、記録ヘッド1aは、後述する画像記録制御部35及びフラッシング制御部36の制御により、吐出口108から吐出されるインクの量が、大滴、中滴、及び小滴の三段階で調整される。同様に、処理液吐出ヘッド1bについても、後述するプレコート制御部40の制御により、吐出口108から吐出される処理液の量が、大滴、中滴、及び小滴の三段階で調整される。
図1に戻って、筐体101a内には、インクジェットプリンタ101全体を制御する制御装置100が配置されている。ここで、図5を参照しつつ、制御装置100について説明する。制御装置100は、CPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行するプログラム及びこれらプログラムに使用されるデータを書き替え可能に記憶するEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)と、プログラム実行時にデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)とを含んでいる。制御装置100を構成する各機能部は、これらハードウェアとEEPROM内のソフトウェアとが協働して構築されている。図5に示すように、制御装置100は、搬送制御部31、画像データ記憶部32、印刷データ生成部33、印刷データ記憶部34、画像記録制御部35、フラッシング制御部36、フラッシングデータ作成部37、明度算出部38、明度判断部39、プレコート制御部40、及びプレコートデータ作成部41を有している。
搬送制御部31は、給紙ローラ12、送りローラ対14、ベルトローラ7、両送りローラ対27、送りローラ対28、及び再給紙ローラ対25をそれぞれ駆動する複数のモータ(図示せず)を制御する。具体的には、用紙Pの片面のみに画像を記録する際には、給紙トレイ11に収納された用紙Pを送り出し、5つのヘッド1と搬送ベルト8との間を通過させて排出口22に排出する。用紙Pの両面に画像を記録する際には、給紙トレイ11から送り出し順搬送方向に沿ってヘッド1の下流側まで搬送された用紙Pを、逆搬送方向に搬送し、両面印刷機構24で表裏を反転させてから再度順搬送方向に搬送して、排出口22に排出する。
画像データ記憶部32は、このインクジェットプリンタ101と接続されているPC(Personal Computer)等から転送される画像データを記憶するものである。この画像データは、例えば、CMYKカラーモデルによって表現されたものである。画像データに含まれる各ドットデータは、用紙P上の複数のドット領域にそれぞれ対応づけられていると共に、それぞれが0〜255で表わされるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの階調値を有している。本実施例において、画像データの大きさは、片面印刷の場合は用紙Pの1ページ単位のデータとし、両面印刷の場合は用紙Pの2ページ(両面)単位のデータとしている。ただし、本発明の画像データの範囲はこの実施例に限定されるものではなく、片面印刷の場合で用紙Pの1ページ未満のデータであってもよい。
印刷データ生成部33は、誤差拡散法を用いて、画像データ記憶部32に記憶された画像データの各ドットデータから、各ドット領域に着弾させる各色のインクのインク量に相当する階調値を示すドットデータである印刷データを生成するものである。具体的には、画像データに含まれるドットデータの階調情報を大中小3種類の閾値を用いてそれぞれ4値化することにより、各ドット領域において、各色毎に、インクを着弾させるか否か、インクを着弾させる場合にはその量を大滴、中滴、小滴の何れにするか、を表す印刷データを生成する。また、各ドットデータについて、画像データにおける階調値と印刷データにおけるインク量に相当する階調値との誤差を算出し、そのドットデータに対応するドット領域の周辺のドット領域に対応するドットデータに分配する。なお、本実施の形態においては、誤差を分配するのは、対象ドットデータに対応するドット領域の周囲1ドット領域の範囲に対応するドットデータとする。
上述のように、本実施形態においては、画像データから印刷データを生成する際に誤差拡散法を用いているので、図6に示すように、画像データにかかる画像が形成される画像ドット領域(図中黒塗りで示す)の周りに画像データでの階調値と印刷データでの階調値との誤差が分配される誤差分ドット領域(図中「D」と記載された領域)が配置される。すなわち、誤差分ドット領域は、画像ドット領域のうち、隣接するドット領域に1つでも背景に対応する背景ドット領域(白塗りで示す領域)が存在するエッジドット領域から1ドット領域の範囲に配置される。
印刷データ記憶部34は、印刷データ生成部33で生成された印刷データを記憶する。画像記録制御部35は、印刷データ記憶部34に記憶された印刷データに基づいて各記録ヘッド1aに備えられたアクチュエータユニット21に含まれる各アクチュエータを制御する。
フラッシング制御部36は、吐出口108近傍の増粘したインクを用紙Pに向けて吐出するフラッシングを行うべく、フラッシングデータ作成部37により作成されたインクのフラッシングデータに基づいて、各記録ヘッド1aに備えられたアクチュエータユニット21に含まれる各アクチュエータを制御する。
フラッシングデータ作成部37は、データ記憶部37a、初期データ作成部37b、変更部37c、及び範囲決定部37dを含んでいる。データ記憶部37aは、フラッシングドットを形成するドット領域に関するデータを記憶する。
初期データ作成部37bは、フラッシングドットを形成するドット領域であるフラッシングドット領域を暫定的に定める。具体的には、搬送制御部31に記憶されている用紙Pの搬送速度に所定時間を乗じることで算出される所定ドット間隔(距離)でフラッシングドット領域を定めて、そのドット領域をデータ記憶部37aに記憶する。つまり、図7(a)に示すように、用紙P上に規定された複数のドット領域には、フラッシングドット領域(図中斜線で示すドット領域)が、順搬送方向に沿って所定ドット間隔分の距離を隔てた等間隔で配置される。これにより、インクが吐出されない不吐出時間が所定時間以上となる吐出口108が存在しないようにできる。なお、かかる所定時間とは、インクの色や周囲の温度、湿度等によって変わる。
変更部37cは、データ記憶部37aに記憶されているドット領域で、範囲決定部37dで決定された排除範囲内に存在するものがある場合に、そのドット領域にインクを吐出する吐出口108の所定ドット間隔が変更前に比べて短くなるように、データ記憶部37aのデータを変更する。すなわち、排除範囲内に位置するドット領域を、順搬送方向の下流側(ドット領域にインクが吐出される間隔が短くなる方向。言い換えると、早くインクが吐出される方向)へ移動させる。また、このとき、データ記憶部37aに記憶されている他のドット領域で、順搬送方向に沿うドット領域の間隔が、所定ドット間隔以上となるものがある場合、すなわち、不吐出時間が所定時間以上となる吐出口108が存在する可能性のある場合には、フラッシングドット領域を新たに追加することで、不吐出時間が所定時間以上となる吐出口108が存在しないようにする。
また、変更部37cは、データ記憶部37aに記憶されているドット領域で、互いに隣接するものがある場合に、それらのドット領域のいずれかが順搬送方向下流側のドット領域に変更されるように、データ記憶部37aのデータを変更する。
さらに、変更部37cは、両面印刷を行う際に、データ記憶部37aに記憶されているドット領域で、用紙Pの両面で重なるものが有る場合に、それらのドット領域のいずれかが順搬送方向下流側のドット領域に変更されるように、データ記憶部37aのデータを変更する。
範囲決定部37dは、排除範囲の広さを決定する。排除範囲とは、画像データ記憶部32に記憶されている画像データにかかる画像のエッジに対応するドット領域であるエッジドット領域(画像データにかかる画像が形成される画像ドット領域のうち、1つでも画像が形成されない背景ドット領域と隣り合うドット領域)に隣接する所定の範囲である。具体的には、範囲決定部37dは、後述する4つの条件のいずれにも当てはまらない場合には、誤差分ドット領域を排除範囲として決定する。すなわち、このとき、エッジドット領域から1ドット領域以内の第1領域が排除範囲となる。また、4つの条件のうち少なくともいずれか1つに当てはまる場合には、エッジドット領域から2ドット領域以内の第2領域を排除範囲に決定する。以下、4つの条件について説明する。
第1の条件は、用紙Pに着弾したインクが滲みやすいことである。本実施の形態においては、用紙Pの種類、インクの種類、及び用紙Pの湿度により、滲みやすさを判断する。具体的には、例えば、用紙Pの種類と滲みやすさとを関係づけたデータ、つまり、フェザリングやブリーディングが発生しやすい用紙Pは滲みやすいと記憶されており、それ以外の用紙Pは滲みにくいと記憶されたデータを用い、用紙種検知センサによる検知やユーザによる入力で得た用紙Pの種類の情報から滲みやすさを判断する。インクの種類、及び用紙Pの湿度についても同様のデータを用意し、センサによる検知やユーザによる入力で得た情報から判断する。
第2の条件は、フラッシングドット領域の最も近傍に位置するエッジドット領域に対応するデータを含む画像の線が細いことである。すなわち、エッジドット領域に対応するデータを含む画像の線の太さが予め定めた閾値以下である場合には、その線を細い線であると判断する。
第3の条件は、フラッシングドットの明度よりもそのフラッシングドットが形成されるドット領域の最も近傍に位置するエッジドット領域に形成される画像ドットの明度が大きいことである。なお、明度の大小の判断は、明度判断部39による判断の結果を用いる。
第4の条件は、フラッシングドット領域の最も近傍に位置するエッジドット領域に着弾する処理液の量が多いことである。本実施形態においては、エッジドット領域に大滴の処理液が着弾する場合には、処理液の量が多いと判断する。
明度算出部38は、各記録ヘッド1aの吐出口108から吐出されるインクの色及び量に基づいて、用紙Pに形成される画像ドット及びフラッシングドットの明度を算出する。具体的には、以下の表1に示すように、各インクの色に対して濃い色から順にブラックは1、マゼンタは2、シアンは3、イエローは4と重みを付け、またインク量に関しては、量が多いものから順に大滴は1、中滴は2、小滴は3と重みを付け、これら色の重みと量の重みとを掛け合わせて明度を算出する。すなわち例えば、イエローの中滴の場合の明度は(4×2=)8であり、ブラックの小滴の場合の明度は(1×3=)3である。
Figure 2011073297
明度判断部39は、明度算出部38による算出結果に基づいて、用紙Pに形成された2つのドットの明度の大小関係を判断する。すなわち例えば、イエローの中滴で形成された画像ドットと、ブラックの小滴で形成されたフラッシングドットとを比較した場合、上述のように画像ドットの明度は8、フラッシングドットの明度は3であるので、フラッシングドットの明度の方が小さいと判断する。
プレコート制御部40は、プレコートデータ作成部41で作成されたデータに基づいて、処理液吐出ヘッド1bに備えられたアクチュエータユニット21に含まれる各アクチュエータを制御する。プレコートデータ作成部41は、処理液が着弾するドット領域及び吐出する処理液の量に関するデータを作成する。プレコートデータ作成部41は、用紙P上に規定された複数のドット領域のうち、画像記録制御部35の制御に基づいてインクが着弾するドット領域、すなわち画像ドットが形成されるドット領域に処理液が着弾するようにデータを作成する。また、吐出する処理液の量は、そのドット領域に形成される画像ドットを構成するインクの量が多いほど、処理液の量も多くなるように定める。
続いて、図8を参照しつつ、プリンタ101で用紙Pの両面に画像を形成する際に制御装置100のフラッシングデータ作成部37で行われる処理手順の一例について説明する。なお、この処理手順の前に画像データ記憶部32への画像データの記憶、及びプレコートデータ作成部41での処理液の吐出データの作成処理が行われ、その後、図8の処理が開始される。本実施例において、画像データ記憶部32に記憶される画像データの大きさは、片面印刷の場合は用紙Pの1ページ単位のデータで1ページ以上のデータとし、両面印刷の場合は用紙Pの2ページ(両面)単位のデータで偶数ページに係るデータとしている。ただし、本発明の画像データの範囲はこの実施例に限定されるものではなく、片面印刷の場合に用紙Pの1ページ未満のデータであってもよい。
まず、初期データ作成部37bが、格納された画像データについて、図7(a)に示すように、用紙P上に順搬送方向に沿って所定ドット間隔でフラッシングドットが形成されるように、フラッシングドット領域を暫定的に定める(ステップS11)。なお、本実施例では画像データとは無関係にフラッシングドット領域を暫定的に定めている。ステップS11で定められた暫定的なフラッシングデータは、データ記憶部37aに記憶される。以降、ステップS12からステップS21までは、ステップS11で定められたフラッシングデータに含まれる各データについて順番に処理を行う。
次いで、範囲決定部37dによって排除範囲を決定すべく、4つの条件の判断が順番に行われる(ステップS12〜S15)。すなわち、まず、用紙Pに付着したインクが滲みやすいか否かを判断する(ステップS12)。続いて、フラッシングドットが形成されるドット領域の最も近傍に位置するエッジドット領域に対応するデータを含む画像の線が細いか否かを判断する(ステップS13)。さらに、フラッシングドットの明度よりもそのフラッシングドットが形成されるドット領域の最も近傍に位置するエッジドット領域に形成される画像ドットの明度が大きいか否かを判断する(ステップS14)。最後に、フラッシングドットが形成されるドット領域の最も近傍に位置するエッジドット領域に着弾する処理液の量が多いか否かを判断する(ステップS15)。
そして、上述の4つの条件のいずれにも該当しない場合(ステップS12〜S15のすべてでNO)には、範囲決定部37dによって排除範囲が第1領域に決定され、フラッシングドットが形成されるドット領域が第1領域内に位置しているか否かが判断される(ステップS16)。このとき、第1領域内に位置していない場合(S16:NO)には、後述するステップS24に進む。また、第1領域内に位置している場合(S16:YES)には、ステップS18に進む。
一方、4つの条件のうち、少なくとも1つに該当した場合(ステップS12〜S15のいずれかでYES)には、範囲決定部37dによって排除範囲が第2領域に決定され、フラッシングドットが形成されるドット領域が第2領域内に位置しているか否かが判断される(ステップS17)。このとき、第2領域内に位置していない場合(S17:NO)には、後述するステップS24に進む。また、第2領域内に位置している場合(S17:YES)には、ステップS18に進む。
次に、排除範囲内に位置するフラッシングドット領域が順搬送方向の下流側に向かって排除範囲外まで移動するように、データ記憶部37aのデータを変更する(ステップS18)。ここで、図7(a)において破線の円で囲まれたフラッシングドット領域について考える。かかるフラッシングドット領域は、画像データにかかる画像が形成される画像ドット領域(図中太線で囲まれたドット領域)のエッジドット領域に隣接している。なお、このフラッシングドット領域の排除範囲は第2領域、すなわち、エッジドット領域から2ドット領域以内であるとする。よって、このフラッシングドット領域は、ステップS18での処理により、図7(b)に示すように、順搬送方向の下流側に2ドット領域分移動する。
続いて、ステップS18で移動させたフラッシングドット領域が、他のフラッシングドット領域に隣接しているか否かを判断する(ステップS19)。他のフラッシングドット領域に隣接している場合(S19:YES)は、後述するステップS21に進む。一方、隣接していない場合(S19:NO)には、ステップS18で移動させたドット領域が、用紙Pの反対側の面のフラッシングドット領域に重なっているか否かを判断する(ステップS20)。用紙Pの両面でフラッシングドット領域が重なっている場合(S20:YES)には、ステップS21に進む。
ステップS21においては、フラッシングドット領域同士が隣接しない位置まで、または、フラッシングドット領域が用紙Pの両面で重ならない位置まで、フラッシングドット領域が順搬送方向の下流側に向かって移動するように、データ記憶部37aのデータを変更する。ここで、図7(b)に示すように、ステップS18で移動させたフラッシングドット領域の右斜め上方には別のフラッシングドット領域が存在し、これらは互いに隣接している。よって、図7(c)に示すように、このフラッシングドット領域を他のフラッシングドット領域と隣接しないように、さらに3ドット領域分だけ順搬送方向の下流側に移動させる。
一方、用紙Pの両面でフラッシングドット領域が重なっていない場合(S20:NO)には、データ記憶部37aに記憶されているすべてのフラッシングドット領域のデータに基づいて、インクが吐出されない不吐出時間が所定時間以上となる吐出口108が存在するか否かを判断する(ステップS22)。なお、本実施例では、インクが吐出されない不吐出時間が所定時間以上となる吐出口108が存在するか否かを判断の代わりに、順搬送方向におけるフラッシングドットの間隔が所定ドット間隔以上となる吐出口108が存在するか否かを判断している。不吐出時間が所定時間以上となる吐出口108が存在する場合(S22:YES)には、新たにフラッシングドット領域が追加されるようにデータ記憶部37aのデータを変更し、不吐出時間が所定時間以上となる吐出口108が存在しないようにする(ステップS23)。
図7(c)に示すように、ステップS18、及びステップS21で移動させたフラッシングドット領域は、そのフラッシングドット領域の順搬送方向の上流側に位置するフラッシングドット領域との間隔が、所定ドット間隔以上となる。すなわち、このフラッシングドット領域に着弾するインクを吐出する吐出口108の不吐出時間は所定時間以上となる。よって、このフラッシングドット領域から順搬送方向の上流側に所定ドット間隔分離れたドット領域(図中黒塗りのドット領域)を新たなフラッシングドット領域として追加することで、不吐出時間が所定時間以上となる吐出口108が存在しないようにすることができる。
不吐出時間が所定時間以上となる吐出口108が存在しない場合(S22:NO)には、データ記憶部37aに記憶されているすべてのフラッシングドット領域のデータについて、ステップS12〜S21の処理を行ったか否かを判断する(ステップS24)。未だステップS12〜S21の処理を行っていないデータがある場合(S24:NO)には、上述のステップS12に戻る。一方、すべてのデータの処理が終了した場合(S24:YES)には、データ記憶部37aに記憶されたデータが確定される。
以上のように、本実施形態のインクジェットプリンタ101では、複数のドット領域のうち、画像データ記憶部32に記憶されている画像データにかかる画像のエッジに対応するエッジドット領域から少なくとも1ドット領域以内の排除範囲にはフラッシングドットが形成されない。したがって、画像のエッジの近傍にフラッシングドットが形成されるのを防ぎ、フラッシングドットが画像エッジの一部として知覚されて画像エッジが乱れるのを抑制することができる。よって、煩雑な制御を必要とせず、画像エッジの視認性を向上させることができる。
また、本実施形態のインクジェットプリンタ101では、用紙Pに着弾したインクが滲みやすいか否か、画像の線が細いか否か、フラッシングドットの明度よりもそのフラッシングドットが形成されるドット領域の最も近傍に位置するエッジドット領域に形成される画像ドットの明度が大きいか否か、エッジドット領域に着弾する処理液の量が多いか否か、の4つの条件に基づいて、すべての条件に該当しない場合には排除範囲をエッジドット領域から1ドット領域以内の第1領域に決定し、少なくともいずれか1つの条件に該当する場合には排除範囲をエッジドット領域から2ドット領域以内の第2領域に決定する範囲決定部37dを備えている。したがって、画像の内容や印刷条件等に合わせて、排除範囲を適正に定めることができる。すなわち、画像エッジが乱れやすい場合、画像エッジの視認性を高く保つことが重要である場合、またフラッシングドットが目立ちやすい場合等に、排除範囲を広く定めることができる。
また、本実施形態のインクジェットプリンタ101では、範囲決定部37dは、印刷データ生成部33において誤差拡散法により画像データから印刷データを生成する際に、エッジドット領域に対応する画像データの誤差が分配される範囲を排除範囲の第1領域とする。したがって、エッジドット領域の近傍に形成されたフラッシングドットが、誤差拡散によって形成された画像ドットと重なり合って目立つのを防ぐことができる。
さらに、本実施形態のインクジェットプリンタ101では、データ記憶部37aに記憶されているフラッシングドット領域で、排除範囲内に存在するものがある場合に、そのドット領域にインクを吐出する吐出口108の不吐出時間が変更前に比べて短くなるように、データ記憶部37aのデータを変更する。したがって、吐出口108の不吐出時間を所定時間より短く保ち、吐出性能を確保しつつ、画像エッジの視認性を向上させることができる。また、このとき、データ記憶部37aに記憶されている他のフラッシングドット領域のデータについて、不吐出時間が所定時間以上となる吐出口108が存在しないように、データ記憶部37aのデータを変更する。よって、吐出口108の不吐出時間を短く変更した際に、それ以外のデータにおいて不吐出時間が長くなる部分が生じ、吐出性能が低下するのを防ぐことができる。
加えて、本実施形態のインクジェットプリンタ101では、データ記憶部37aに記憶されているフラッシングドット領域で、互いに隣接するものがある場合に、それらのフラッシングドット領域のいずれかが他のフラッシングドット領域と隣接しない位置まで移動するように、データ記憶部37aのデータを変更する。したがって、フラッシングドット同士が隣接して目立つのを防ぐことができる。
さらに、本実施形態のインクジェットプリンタ101では、両面印刷を行う際に、データ記憶部37aに記憶されているフラッシングドット領域で、用紙Pの両面で重なるものが有る場合に、それらのフラッシングドット領域のいずれかが他のフラッシングドット領域と重なり合わない位置まで移動するように、データ記憶部37aのデータを変更する。したがって、フラッシングドットが用紙Pの両面で重なることで目立つのを防ぐことができる。
また、本実施形態のインクジェットプリンタ101では、記録ヘッド1aは、搬送方向と直交する主走査方向に延在し且つ固定的に設けられたライン式のヘッドである。固定的に設けられたライン式のヘッドの場合には、フラッシングの際に用紙P上にインクを吐出することが特に必要である。したがって、本実施形態のインクジェットプリンタ101には、本発明の適用が有用である。
以上、本発明の好適な一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、様々な設計変更を行うことが可能なものである。
例えば、上述の実施形態では、範囲決定部37dで排除範囲を決定する際に、4つの条件を順番に判断し、すべての条件に当てはまらない場合には排除範囲を第1領域に、少なくとも1つの条件に当てはまる場合には排除範囲を第2領域に決定する場合について説明したが、範囲決定部37dでの処理はこれには限定されない。ここで、図9を参照しつつ、範囲決定部37dでの処理の一変形例について説明する。まず、ステップS112において第1の条件として用紙Pに付着したインクが滲みやすいか否かを判断し、滲みやすいと判断された場合(S112:YES)には、用紙Pの種類等、滲みやすさの原因となる条件が記憶される(S113)。次に、ステップS114において第2の条件として画像の線が細いか否かを判断し、細いと判断された場合(S114:YES)には、細線フラグがONとされる(S115)。続いて、ステップS116において第3の条件としてフラッシングドットの明度よりもエッジドット領域に形成される画像ドットの明度が大きいか否かを判断し、画像ドットの明度が大きいと判断された場合(S116:YES)には、それらの明度差が記憶される(S117)。最後に、ステップS118において第4の条件としてエッジドット領域に着弾する処理液の量が多いか否かを判断し、処理液の量が多いと判断された場合(S118:YES)には、処理液の量を記憶する(S119)。そして、ステップS120において、上述のステップS113、S115、S117、S119での記憶内容に基づいて最適な排除範囲を定め、フラッシングドットがその排除範囲内に位置しているか否かを判断する。すなわち、滲みやすさの程度、細線か否か、明度差の大きさ、及び処理液量の多さの各条件を考慮し、最も排除範囲を広く定める必要のある条件に合わせた範囲に定める。なお、図9のその他のステップは、上述の実施形態で説明したステップと同様であるので、説明を省略する。
また、上述の実施形態では、各記録ヘッド1aに備えられたアクチュエータユニット21に含まれる各アクチュエータを制御する制御手段として、印刷データ記憶部34に記憶された印刷データに基づいて制御を行う画像記録制御部35と、フラッシングデータ作成部37により作成されたフラッシングデータに基づいて制御を行うフラッシング制御部36とを備えている場合について説明したが、これには限定されない。すなわち、1つの制御手段が、印刷データとフラッシングデータとを合わせた吐出データに基づいて制御を行うようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、プレコートデータ作成部41は、用紙P上に規定された複数のドット領域のうち、画像記録制御部35の制御に基づいてインクが着弾するドット領域に処理液が着弾するようにデータを作成する場合について説明したが、画像記録制御部35の制御に基づいてインクが着弾するドット領域の周囲のドット領域にも処理液が着弾するようにしてもよい。この場合、範囲決定部37dにおいて排除範囲を決定する際の第4の条件では、エッジドット領域に隣接し且つ処理液が着弾する範囲が広いことが条件となる。
さらに、上述の実施形態では、排除範囲を決定する範囲決定部37dを備えている場合について説明したが、範囲決定部37dはなくてもよい。この場合、排除範囲は、エッジドット領域から1ドット領域以上の範囲に固定的に定められる。
また、上述の実施形態では、範囲決定部37dは、印刷データ生成部33において誤差拡散法により画像データから印刷データを生成する際に、エッジドット領域に対応する画像データの誤差が分配される範囲を排除範囲の第1領域とする場合について説明したが、これには限定されない。すなわち、誤差が分配される範囲に関係なく排除範囲を定めてよい。
さらに、上述の実施形態では、印刷データ生成部33において誤差拡散法により画像データから印刷データを生成する場合について説明したが、印刷データの生成方法はこれに限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、初期データ作成部37bが、画像データとは無関係に、フラッシングドットが用紙P上に所定ドット間隔で形成されるようにフラッシングデータを作成する場合について説明したが、これには限定されない。すなわち、例えば、画像記録制御部35の制御による記録ヘッド1aの各吐出口108からのインク吐出間隔に基づいて、インク吐出間隔が所定時間以上となる吐出口108を探し、インク吐出間隔が所定時間よりも短くなるようにかかる吐出口108からインクを吐出し、フラッシングドットが形成されるようにフラッシングデータを作成してもよい。
また、上述の実施形態では、排除範囲内に存在するフラッシングドット領域がある場合に、そのフラッシングドット領域を順搬送方向の下流側へ排除範囲外まで移動させる場合について説明したがこれには限定されない。たとえば、用紙Pを複数のドット領域からなる複数のブロックに分割し、画像記録制御部35の制御に基づいて各記録ヘッド1aから吐出され用紙P上に着弾するインクの総量をブロック毎に算出しておく。そして、フラッシングドット領域を移動させる際に、そのフラッシングドット領域が位置しているブロックよりも順搬送方向下流側に位置するブロックであって、ブロック内に着弾するインクの総量が少ないブロックにフラッシングドット領域を移動させるようにしてもよい。
加えて、上述の実施形態では、用紙Pの両面に画像を記録すべく、用紙Pの表裏を反転させる両面印刷機構24を備えている場合について説明したが、両面印刷機構24はなくてもよい。
また、上述の実施形態では、主走査方向に伸延するヘッド1を備えたライン式のプリンタについて説明したが、本発明は、主走査方向に移動可能なヘッドを備えたシリアル式のプリンタに適用することもできる。
また、上述の実施形態では、図7(c)に示すように、移動させたフラッシングドット領域から順搬送方向の上流側に所定ドット間隔分離れたドット領域(図中黒塗りのドット領域)を新たなフラッシングドット領域として追加しているが、追加するのではなく、移動させたフラッシングドット領域の順搬送方向上流側に隣接するフラッシングドット領域を、移動させたフラッシングドット領域との間隔が所定ドット間隔となるように、順搬送方向下流側に移動させる処理を施してもよい。
また、上述の実施形態では、吐出エネルギーを付与する手段としてアクチュエータユニット21を開示し、アクチュエータユニットの具体例としては、ユニモルフ型のピエゾ式アクチュエータなどがあげられる。しかしながら吐出エネルギーを付与する手段としては、他に発熱素子でノズル内の液状インクを熱し、泡を発生させて、ノズルからインクを押し出して印刷するサーマル方式の吐出エネルギーを付与する手段を適用することもできる。
1a 記録ヘッド(第1吐出ヘッド)
1b 処理液吐出ヘッド(第2吐出ヘッド)
16 搬送機構
21 アクチュエータユニット
24 両面印刷機構
32 画像データ記憶部(画像データ記憶手段)
35 画像記録制御部(画像記録制御手段)
36 フラッシング制御部(フラッシング制御手段)
37 フラッシングデータ作成部(予備吐出データ作成手段)
37b 初期データ作成部(初期データ作成手段)
37c 変更部(変更手段)
37d 範囲決定部(範囲決定手段)
40 プレコート制御部(第2液体制御手段)
41 プレコートデータ作成部(第2液体吐出データ作成手段)
108 吐出口(第1吐出口、第2吐出口)

Claims (13)

  1. 記録媒体を搬送方向に搬送する搬送機構と、
    記録媒体に画像を形成するための第1液体を吐出する第1吐出口、及び、前記第1吐出口から第1液体を吐出する吐出エネルギーを付与する第1エネルギー付与手段を有する第1吐出ヘッドと、
    外部から入力された画像データを、前記搬送方向と直交する直交方向の記録解像度に対応した第1距離と前記搬送方向の記録解像度に対応した第2距離とで記録媒体上に区画して規定された複数のドット領域に前記第1液体を吐出するデータとして記憶する画像データ記憶手段と、
    前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データに基づいて前記第1吐出ヘッドの前記第1エネルギー付与手段を制御する画像記録制御手段と、
    前記複数のドット領域のうち、前記画像データ記憶手段に記憶されている画像データにかかる画像のエッジに対応するドット領域であるエッジドット領域から少なくとも1ドット領域以上の所定範囲離れた位置に第1液体が着弾するように第1液体の予備吐出にかかる予備吐出データを作成する予備吐出データ作成手段と、
    前記予備吐出データ作成手段により作成された第1液体の予備吐出データに基づいて記録媒体にフラッシングドットが形成されるように前記第1吐出ヘッドの前記第1エネルギー付与手段を制御するフラッシング制御手段とを備えていることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記予備吐出データ作成手段が、前記所定範囲を決定する範囲決定手段をさらに備えており、前記範囲決定手段により決定された所定範囲に基づいて前記予備吐出データを作成することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記範囲決定手段は、記録媒体に着弾した第1液体が滲み易いほど、前記所定範囲が広くなるように前記所定範囲を決定すること特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記画像記録制御手段は、前記画像データを誤差拡散法により変換した変換データに基づいて前記第1吐出ヘッドの前記第1吐出エネルギー付与手段を制御し、
    前記範囲決定手段は、前記エッジドット領域に対応する前記画像データの誤差が分配される範囲を前記所定範囲として決定すること特徴とする請求項2又は3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記範囲決定手段は、前記エッジドット領域に対応するデータを含む画像の線が細いほど、前記所定範囲が広くなるように前記所定範囲を決定すること特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  6. 前記範囲決定手段は、前記フラッシングドットの明度に比べて、そのフラッシングドットが形成されるドット領域の最も近傍に位置する前記エッジドット領域に形成される画像ドットの明度が大きいほど、前記所定範囲が広くなるように前記所定範囲を決定すること特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  7. 記録媒体上に吐出される液体であって、第1液体の記録媒体への定着を促進させる第2液体を吐出する第2吐出口、及び、前記第2吐出口から第2液体を吐出する吐出エネルギーを付与する第2吐出エネルギー付与手段を有する第2吐出ヘッドと、
    前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データに基づいて、第2液体の吐出データを作成する第2液体吐出データ作成手段と、
    前記第2液体吐出データ作成手段により作成された吐出データに基づいて前記第2吐出ヘッドの前記第2吐出エネルギー付与手段を制御する第2液体制御手段とをさらに備えており、
    前記範囲決定手段は、前記第2液体制御手段の制御によって前記エッジドット領域に着弾する第2液体の量が多いほど、前記所定範囲が広くなるように前記所定範囲を決定すること特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  8. 記録媒体上に吐出される液体であって、第1液体の記録媒体への定着を促進させる第2液体を吐出する第2吐出口、及び、前記第2吐出口から第2液体を吐出する吐出エネルギーを付与する第2吐出エネルギー付与手段を有する第2吐出ヘッドと、
    前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データに基づいて、第2液体の吐出データを作成する第2液体吐出データ作成手段と、
    前記第2液体吐出データ作成手段により作成された吐出データに基づいて前記第2吐出ヘッドの前記第2吐出エネルギー付与手段を制御する第2液体制御手段とをさらに備えており、
    前記範囲決定手段は、前記エッジドット領域に隣接し且つ前記第2液体制御手段に制御によって吐出された第2液体が着弾する範囲が広いほど、前記所定範囲が広くなるように前記所定範囲を決定すること特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  9. 前記予備吐出データ作成手段は、
    第1液体の吐出が行われない不吐出時間が所定時間以上である前記第1吐出口が存在することがないように第1液体の初期の予備吐出データを作成する初期データ作成手段と、
    前記初期データ作成手段によって作成された初期の前記予備吐出データに基づいて吐出される第1液体が前記所定範囲内に着弾する場合に、その第1液体が吐出される前記第1吐出口の前記不吐出時間が変更前に比べて短くなるように初期の前記予備吐出データを変更する変更手段とを備えていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  10. 前記変更手段は、前記第1吐出口の前記不吐出時間を変更前に比べて短くなるように前記予備吐出データを変更する場合に、前記変更する予備吐出データ以外のデータについて、第1液体の吐出が行われない不吐出時間が所定時間以上である前記第1吐出口が存在することがないように当該データを変更することを特徴とする請求項9に記載の液体吐出装置。
  11. 前記予備吐出データ作成手段は、フラッシングドットが形成されるドット領域同士が隣接しないように予備吐出データを作成することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  12. 記録媒体の両面に画像を記録するための両面印刷機構をさらに備えており、
    前記予備吐出データ作成手段は、予備吐出により吐出される第1液体が着弾するドット領域が記録媒体の両面で重ならないように第1液体の予備吐出データを作成することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  13. 前記第1吐出ヘッドが、前記直交方向に延在し且つ固定的に設けられたライン式のヘッドであることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
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