JP2002178534A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2002178534A JP2000381326A JP2000381326A JP2002178534A JP 2002178534 A JP2002178534 A JP 2002178534A JP 2000381326 A JP2000381326 A JP 2000381326A JP 2000381326 A JP2000381326 A JP 2000381326A JP 2002178534 A JP2002178534 A JP 2002178534A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オンデマンド型ライン方式インクジェット記録
装置におけるインク液滴吐出維持を処理容易にする。 【解決手段】ノズル毎の印字駆動データからノズル毎に
連続非吐出時間を計測し、印字動作中に予め決められた
吐出パタンで各ノズルから非画像インク液滴を吐出させ
ることにより、印字動作を停止することなくインク液滴
吐出維持処理を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オンデマンド型イ
ンクジェット記録装置に係り、特にマルチノズルアレイ
ヘッドによるライン記録形のインクジェット記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のライン記録方式のインクジェット
記録装置は、特公昭47−7847号公報に開示されて
いるように、互いに分離した均一なインク液滴を形成し
て吐出するインクジェット記録装置において、印字信号
に応じてノズルからインク液滴を吐出させ、更に印字信
号に応じた荷電電界によってインク液滴を荷電させ、飛
翔中のインク液滴の向きを一定の偏向電界によって偏向
して記録用紙への着地(ドット記録)位置を制御した
り、または、記録用紙に着地しないように回収するよう
に構成されている。また、高速印字のために、ノズルを
アレイ状に並べる実施の形態も開示されている。
【0003】インクジェット記録装置の高速化にはノズ
ルのアレイ化が有効であることは言うまでもない。ノズ
ルのアレイ化技術が進歩して、記録用紙の幅に匹敵する
長さのマルチノズルアレイヘッドが実現すると、従来の
ように記録用紙を一旦停止させて用紙送り方向と垂直な
方向に記録ヘッドをスキャン(移動)させるシリアル記
録方式ではなく、記録ヘッドを静止させた状態で記録用
紙を連続的に搬送しながら印字する、所謂ライン記録方
式の構成が可能になる。
【0004】また、ライン記録方式のオンデマンド型イ
ンクジェット記録装置は、コンティニュアス型インクジ
ェット記録装置に比べて、印字速度では及ばないが、イ
ンクシステムが非常に簡単であるために、普及型の高速
記録装置に適している。
【0005】このオンデマンド型インクジェット記録装
置用の記録ヘッドは、ノズルに連なるインク室中のイン
クに圧電素子や発熱素子によって圧力を加えてインク粒
子を吐出するようにしたノズルを列状に並べて配置する
構成である。このタイプの記録ヘッドは、例えば特開平
11−78013号公報等で多数提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】オンデマンド型インク
ジェット記録装置のノズルは、一般に、長時間に亘って
印字しているうちにノズル内に気泡が入ったり、紙粉等
の付着でノズルが詰まったりしてインク液滴の吐出がで
きなくなるか、あるいはインク液滴の吐出方向がばらつ
いてドット記録位置が乱れるために印字画像の品質が低
下するようになる。これを防ぐために、印字動作の途中
で全ノズルからインク液滴を一斉に短時間吐出させるこ
と(フラッシュ)や、印字動作を停止してノズル面を清
掃(クリーニング)したり、負圧を掛けてノズル内のイ
ンクを吸引(パージ)したりすることにより、正常なイ
ンク液滴吐出を継続することができるように構成してい
る。これらを総称して、吐出維持処理と呼ぶ。
【0007】シリアル記録方式の場合は、記録ヘッドを
記録用紙の幅よりも多めにスキャンし、記録用紙からは
み出た位置において、前記吐出維持処理を行うことがで
きる。シリアル記録方式における記録ヘッドのスキャン
幅は、長いものでも数メートル以下であるから、少なく
ともその距離を往復(スキャン)する間にノズルが故障
しないようにすれば良いことになる。
【0008】一方、ライン記録方式の場合は、記録用紙
が連続的に流れているために、前記吐出維持処理を行う
ことが困難である。特に、連続紙に印字する場合は、カ
ット紙のようにページ間に隙間がないために、印字動作
を停止して記録ヘッドをを退避させない限り、前記フラ
ッシュですら実施することが不可能である。また、高速
記録装置では、印字動作を停止すると印字速度が低下す
るために、極力その実施間隔を広げるか実施回数を少な
くし、長時間連続して効率良く印字できるようにするこ
とが望ましい。例えば、印字速度が100(ページ/分
・A4)の記録装置では、少なくとも1時間程度は停止
しないで印字できることが要求される。これは6000
ページもの間、前記吐出維持処理を行わないで正常に印
字し続けなければならないことを意味する。シリアル記
録方式では、数ページ毎に前記吐出維持処理を実施して
いることを考えれば、ライン記録方式のノズルには莫大
な高信頼性が要求されていることがわかる。
【0009】また、一方で、特にカラー印刷の場合は、
記録したドットの位置や大きさの精度が印字画質に大き
く影響するために、印字動作中にテストパターンを印字
し、それを読み取ってドットの位置や大きさを測定し、
補正することが重要である。この要求に対しても、ライ
ン記録方式の場合は、ユーザの記録用紙上にテストパタ
ーンを印字することが必要であり、実際には、印字動作
中に記録するドットの位置や大きさを補正することが困
難である。
【0010】本発明の1つの目的は、印字動作を停止し
てノズルの良好な吐出状態を維持する吐出維持処理を実
施する間隔を広げるか、もしくは実施回数を減らすこと
で、印字速度を上げることができるインクジェット記録
装置を提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、印字動作を停止して
ドットの記録位置や大きさを測定するための特別なテス
トパタンを印字することなくそれらを測定し、高精度な
印字を維持することができるインクジェット記録装置を
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、オンデマンド
方式のライン方式インクジェット記録装置において、ノ
ズル毎の印字駆動データからノズル毎に連続非吐出時間
を計測する手段と、印字動作中に前記印字駆動データと
は別に予め決められた吐出パタンで各ノズルからインク
液滴を強制的に吐出させる非画像記録インク吐出手段と
を設け、印字動作中にインク液滴吐出維持処理を実行す
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1〜図8を参照して説明する。
【0014】図2は、本発明を適用したプリンタシステ
ムの全体構成を示すブロック図である。このプリンタシ
ステムは、大別してコンピュータ部201と、インクジ
ェットプリンタエンジン部202に分けられる。
【0015】コンピュータ部201は、プリンタドライ
バソフトを格納しており、ユーザが作成して入力した文
書データ209をビットマップデータ210に展開する
RIP(ラスタ イメージ プロセッサ)部203と前
記ビットマップデータ210を印字駆動データ212a
に変換するノズルデータ変換部204を備える。
【0016】インクジェットプリンタエンジン部202
は、シーケンス制御装置205と、圧電素子ドライバ2
06と、記録ヘッド207と、用紙送り装置208と、
液滴吐出制御装置215を備え、印字画像(印刷物)2
14を出力する。
【0017】図7は、記録用紙に対する記録ヘッド20
7の吐出面の構成を簡単化して示す模式図である。吐出
面には、説明用のxy直交座標軸を表示しており、y方
向が用紙送り方向である。吐出面には、複数のノズルが
x方向に並んでおり、ノズルの中心の位置(座標)は、
xy座標(nx,ny)で表現される。
【0018】この実施の形態におけるインクジェットプ
リンタエンジン部202の解像度仕様は、x,y方向共
に300dpiであり、記録ヘッド207は、複数のノ
ズルモジュール207a,207b…を並べて構成して
いる。作成した各ノズルモジュール207a,207b
…の隣接するノズルの間隔はそれよりも長いために、図
示するように、各ノズルモジュール207a,207b
…を斜めに配置することによりx座標が300dpiで
等間隔になるようにしている。この実施の形態における
各ノズルモジュール207a,207b…は、75dp
iピッチで256個のノズルを直線的に並べたもので、
記録ヘッド207は、20個のノズルモジュール207
a,207b…を斜め(θ=75.5度)に傾けて並設
することにより、合計5120ノズルに構成している。
従って、記録用紙に対する印字幅は、約17インチにな
る。また、各ノズルモジュール207a,207b…の
ノズルの用紙送り方向の並び幅は、約84mmである。
カラープリンタの場合には、このような記録ヘッド20
7をCMYK(シアン色,マゼンタ色,黄色,黒色)用
の4本、あるいはそれ以上を並べることになるが、この
実施の形態では、説明を簡単にするために、1つの記録
ヘッド207として説明する。複数個並べたときの他の
記録ヘッドについても同様である。
【0019】図3に、前記各ノズルモジュール207
a,207b…の1つのノズル構造を示す縦断側面図で
ある。
【0020】301はオリフィス、302は加圧室、3
03は振動板、304は圧電素子、305は駆動信号入
力端子、306は圧電素子固定基板、307は共通イン
ク供給路308と前記加圧室302とを連結し、加圧室
302へのインク流量を制御するリストリクタ、309
は前記振動板303と前記圧電素子304とを連結する
弾性結合材(例えばシリコン接着剤など)、310は前
記リストリクタ307を形成するリストリクタプレー
ト、311は前記加圧室302を形成する加圧室プレー
ト、312は前記オリフィス301を形成するオリフィ
スプレート、313は前記振動板303を補強する支持
板である。
【0021】前記振動板303,リストリクタプレート
310,加圧室プレート311,支持板313は、例え
ばステンレス材で作り、前記オリフィスプレート312
はニッケル材で作る。また、前記圧電素子固定基板30
6は、セラミックスやポリイミドなどの絶縁物で作る。
【0022】インクは、上から下に向かって、共通イン
ク供給路308,リストリクタ307,加圧室302,
オリフィス301の順に流れる。
【0023】圧電素子304は、駆動信号入力端子30
5に駆動電圧が印加されているときに変形(伸または
縮)し、印加されなくなれば変形しない(または原形に
戻る)ように取り付けられている。
【0024】ここで、このプリンタシステムにおける印
字動作を説明する。
【0025】印字しようとする文書データ209は、コ
ンピュータ部201におけるRIP部203によって、
解像度等をインクジェットプリンタエンジン部202の
仕様に合わせたビットマップデータ210に展開する。
この実施の形態では、300dpiの1ドット1ビット
データで、“1”が有色ドット、“0”が無色ドットを
表すようにする。その後、前記ビットマップデータ21
0をノズルデータ変換部204によって後述するプリン
タエンジン部202の記録ヘッド207に対応する印字
駆動データ212aに変換する。
【0026】液滴吐出制御装置215は、本発明におい
て新たに付加した特有の制御装置であり、詳しくは後述
する。
【0027】従来装置においては、印字駆動データ21
2aは、そのまま圧電素子ドライバ206を通して記録
ヘッド207にある各ノズルの圧電素子304の駆動信
号入力端子305に導き、各ノズルはその信号に応じて
インク液滴を吐出するように構成している。前記印字駆
動データ212aは、図7に示した記録ヘッド207の
吐出面での各ノズル位置(nx,ny)に応じて、前記
ビットマップデータ210を入れ替えることによって作
成する。具体的には、各ノズルに対応するビットマップ
データ210を該ノズルのy方向位置をny分だけ、−
y方向にずらせばよい。この変換は、自明の処理である
ので詳しい説明を省略する。
【0028】このようにして作成した印字駆動データ2
12aは、数ページ分をコンピュータ部201内のメモ
リに格納しておいて一度に印字いるようにしても良い
し、1ページずつ変換しながら印字するようにしてもよ
い。以下、後者の場合で説明する。
【0029】ノズルデータ変換部204におけるデータ
変換が終了すると、シーケンス制御装置205は、用紙
送り装置208に指示を出して用紙を送り始めさせる。
そして、所定の書き出し位置が記録ヘッド207に対向
する位置に到来すると、シーケンス制御装置205は、
コンピュータ部201から印字駆動データ212aを入
力して圧電素子ドライバ206に送るようにノズルデー
タ変換部204と液滴吐出制御装置215に指示する。
【0030】液滴吐出制御装置215は、入力した印字
駆動データ212aに基づいてヘッド駆動データ212
bを生成して圧電素子ドライバ206に送る。圧電素子
ドライバ206は、ヘッド駆動データ212aに基づい
て高電圧駆動信号213を発生し、記録ヘッド207に
ある各ノズルモジュール207a,207b…の各圧電
素子304の駆動信号入力端子305に印加する。この
とき、ノズルの数が極めて多いので、コンピュータ部2
01から出力する印字駆動データ212aを適宜にパラ
レル−シリアル変換して信号線の数を減らし、圧電素子
ドライバ206においてシリアル−パラレル変換して元
に戻すことは、当然に行われることである。圧電素子3
04は、前記高電圧駆動信号213に従って伸縮し、イ
ンク液滴をノズルから吐出して記録用紙上に付着させて
ドット(印字画像)214を印字(記録)する。
【0031】以上は、このプリンタシステムにおける印
字の基本的な動作である。
【0032】次に、本発明において新たに追加された液
滴吐出制御装置215における新たな機能(インク液滴
吐出維持処理)について、図1を参照して説明する。図
1は、液滴吐出制御装置215の内部構成を示すブロッ
ク図である。この液滴吐出制御装置215は、ノズルデ
ータ変換部204の後段に位置して該ノズルデータ変換
部204の出力である印字駆動データ212aを変換
し、ヘッド駆動データ212bを出力する。このヘッド
駆動データ212bは、前述したように、圧電素子ドラ
イバ206に入力して記録ヘッド207を駆動する。
【0033】液滴吐出制御装置215は、連続非吐出時
間計測回路101と吐出パタン生成回路103とAND
回路105とOR回路107を備える。
【0034】この液滴吐出制御装置215は、印字駆動
データ212aを連続非吐出時間計測回路101に入力
して非画像部に相当する非画像吐出信号102を出力す
る。ここで、非画像部とは、ユーザが印字を希望してい
る前記ビットマップデータ210における記録用紙色
(通常白)に相当する部分を示し、インク液滴が吐出し
ない部分である。一方、吐出パタン生成回路103は、
非画像部にインク液滴を吐出して非画像記録ドットを記
録させるための非画像吐出パタン信号104を出力す
る。非画像吐出信号102と非画像吐出パタン信号10
4はAND回路105で論理積して非画像記録データ1
06とし、この非画像記録データ106と印字駆動デー
タ212aをOR回路107で論理和してヘッド駆動デ
ータ212bとして出力する。
【0035】図4は、連続非吐出時間計測回路101の
内部構成を示すブロック図であり、(a)は、連続非吐
出時間INTを定義する回路、(b)は、連続非吐出時
間INT内で連続非吐出であったかどうかを計測する回
路である。
【0036】(a)において、カウンタ401は、標準
TTLのカウンタである。このカウンタ401は、3個
のプリセット可能な同期式16進カウンタを直列に接続
して構成するが、1個にまとめて記述している。カウン
タ401のクロック端子CKにはクロックPCLKを入
力する。このクロックPCLKは、印字駆動データ21
2aに同期するクロックであって、各ノズルのインク液
滴吐出周期で発生する。この実施の形態では、解像度が
300dpi(ドット/インチ)で、用紙送り速度が1
0ips(インチ/秒)であるから、クロックPCLK
の周期は、0.333msecとなる。プリセット端子
PRに入力するプリセット値PRi(i=0,1〜1
1)は、外部のコンピュータ等によって設定されるバイ
ナリデータである。ここでは、16進でc00(10進
で1024)を設定している。リップルキャリー端子R
Cからの出力は、ロード端子LDに戻すと共にフリップ
フロップ402で整形することにより1024倍の周期
(341msec)のクロックINTCLKとする。こ
の周期は、前記プリセット値PRiによって随時変更す
ることができる。
【0037】(b)において、フリップフロップ40
3,404は、標準TTLのフリップフロップ(Dタイ
プフリップフロップ等)である。フリップフロップ40
3は、前記クロックINTCLKによってプリセットす
る。また、各ノズルへの印字駆動データ212aの1つ
をインバータ405を通してフリップフロップ403,
404のクリア端子CLに入力する。そこで、次のクロ
ックINTCLKが到来するまでの時間内に、1)印字
駆動データ212aが「1」(インク液滴吐出」になる
ことが、少なくとも1回あれば、「0」という結果がフ
リップフロップ404に格納され、2)印字駆動データ
212aが「1」(インク液滴吐出)になることがな
く、つまり全ドットが「0」(インク液滴非吐出)の場
合には、「1」という結果がフリップフロップ404に
格納される。
【0038】それらの結果は、非画像吐出信号102と
して、次の連続非吐出時間INT内に出力する。もし
も、非画像吐出信号102「1」の出力中に印字駆動デ
ータ212aが「1」(インク液滴吐出)になることが
あれば、出力する非画像吐出信号102は、即座に
「0」に変わる。回路構成が極めて簡単であるので、タ
イミングチャートでの説明は省略する。
【0039】印字駆動データ212aおよび非画像吐出
信号102は、実際にはノズルの数だけ存在するので、
(b)に示した計測回路は、この実施の形態では、51
20組設けることになる。従って、10240個のフリ
ップフロップが必要になるが、シリアル−パラレルおよ
びパラレル−シリアル変換回路を含めた回路をLSIに
より設計製作することにより容易に実現することができ
る。
【0040】図5は、非画像部への吐出パタン生成回路
103の内部構成を示すブロック図である。
【0041】この吐出パタン生成回路103は、メモリ
501とデコーダ502を備える。
【0042】メモリ501のアドレス端子ADRは、図
4(a)に示したカウンタ401の10bitのバイナ
リ出力CQ0〜9からのアドレスデータADR0〜9を
入力する。このメモリ501は、予め、後述する吐出パ
タンデータDAT0〜9を格納しており、アドレスデー
タADR0〜9に対応する吐出パタンデータDAT0〜
9を出力する。後段のデコーダ502は、吐出パタンデ
ータDAT0〜9をコード信号としてコード端子COD
に入力する。デコーダ502は、そのコード信号をデコ
ードして出力端子Qから1024bitの非画像吐出パ
タン信号104として出力する。この実施の形態におい
ては、非画像吐出パタン信号104は、5120ノズル
分必要であるために、図5に示すように、前記1024
bitのデコードを繰り返して5120bitの非画像
吐出パタン信号104に割り当てる。
【0043】図6は、非画像部への吐出パタン生成回路
103における吐出パタンデータDAT0〜9と非画像
吐出パタン信号104の記録用紙上での位置関係を示し
ている。
【0044】図6の(a)は、非画像部への吐出パタン
生成回路103における吐出パタンデータDAT0〜9
の具体例を示している。但し、メモリ501のアドレス
端子ADRへのアドレスデータは、説明の都合上、AD
R0〜3の4bitと仮定する。つまり、0,1,2,
3,4,5,6,7,8,9,a,b,c,d,e,f
を繰り返し出力する。この中で、例えば、ADR0〜3
が「0」を示す1番上の行では、DAT0〜3も「0」
となり、デコードした結果出力Q0〜15では、Q0の
みが「1」となり、他は全て「0」となる。ADR0〜
3が「1」を示す2番目の行では、DAT0〜3は
「f」となり、デコードした結果出力Q0〜15では、
Q15のみが「1」となり、他は全て「0」となる。A
DR0〜3が「2」を示す3番目の行では、DAT0〜
3は「7」となり、デコードした結果出力Q0〜15で
は、Q7のみが「1」となり、他は全て「0」となる。
以下、ADR0〜3が「f」を示すまで同様である。
【0045】図6の(b)は、前記非画像部への吐出パ
タン生成回路103から出力される非画像吐出パタン信
号104の記録用紙上での位置を示している。(a)に
示した非画像吐出パタン信号104は、図7に示した記
録ヘッド207のノズル配置と用紙送り方向(または記
録方向)によって変形した領域に対応する。
【0046】図6(a)の例において、各ノズルの非画
像吐出パタン信号104の記録用紙上の位置は、なるべ
く近づかないように配置されている。このような非画像
吐出パタン信号104のほかに、なるべくランダムに配
置する場合もある。配置の仕方は、メモリ501の内容
を書き換えることにより変更することができる。
【0047】図8は、この実施の形態において記録用紙
上に記録した場合の結果を示している。連続非吐出時間
INTに対応する各印字領域の用紙送り方向の印字区間
801〜803は、300dpiで1024dotであ
るから、87mmである。但し、境界は、図7に示した
ノズル配置により鋸歯状となる。図中の横縞模様印字領
域805は、説明のための注目領域を示している。同様
に、記録方向に印字区間が続くが、ここでは説明のため
に、印字区間802,803だけを示している。また、
図中の濃い斜線の印字領域804は、ユーザの文書デー
タ209に基づいて印字した領域を示している。横方向
にも、説明のために、印字するノズル群A,B,Cを示
している。この実施の形態は、全体で5120ノズルで
あるが、その内の一部を示している。各ノズル群のノズ
ル数はそれぞれ512ノズルとなる。
【0048】前記印字区間801内において1ドットも
記録しないノズル群は、ノズル群A,Cである。従っ
て、これらのノズル群A,Cは、次の印字区間802内
において、非画像吐出パタン信号104に従って各ノズ
ルで1ドット分だけ非画像記録インク液滴を吐出させる
ことになる。図中の薄い斜線の印字領域806は、この
ような非画像記録インク吐出によってドットを記録した
非画像ドット記録領域を示している。このうち、ノズル
群Bでは、印字区間801中でユーザの文書データ20
9により印字したノズルは、そこで直ちに前記非画像記
録インク液滴の吐出を停止し、次の印字区間802にお
いても非画像記録インク液滴を吐出しない。印字区間8
01中でユーザの文書データ209により印字しなかっ
たノズルは、次の印字区間802において、始めは非画
像記録インク液滴を吐出するが、印字区間802中でユ
ーザの文書データ209により印字を行うと、その直後
に前記非画像記録インク液滴の吐出を停止し、次の印字
区間803においても非画像記録インク液滴を吐出しな
い。印字区間802中でユーザの文書データ209を印
字しなかったノズルは、次の印字区間803において非
画像記録インク液滴を吐出する。
【0049】この実施の形態によれば、各ノズルは、非
吐出時間が、通常、連続非吐出時間INT(周期341
msec)の最長でも2倍となるために、非吐出状態が
長く続くことにより発生するノズル不良を防ぐことがで
きる。また、非画像記録インク液滴吐出の割合は、この
実施の形態の場合には、1024ドットに1回、つまり
32×32ドットの領域に1ドットであるから、記録濃
度として悪影響を与えることはない。前記非吐出時間の
変更は、図4(a)のプリセット値を変更することによ
り、連続非吐出時間INTの長さを調節すれば良く、ま
た、前記非画像記録インク液滴吐出の割合は、図5のメ
モリ501のアドレスADRのビット数を増やし、メモ
リ501の内容を変更することにより、非画像吐出信号
102の非吐出状態を多く作り、前記非画像記録インク
吐出の割合を更に下げることができる。また、ユーザの
文書データ209の印字領域804内では、非画像記録
インク液滴の吐出を停止するために、非画像記録インク
液滴の吐出が誤記録ドットとしてユーザに認識されるこ
とも少ない。
【0050】次に、本発明の他の実施の形態を図9を参
照して説明する。この実施の形態は、図4の(b)に示
した連続非吐出時間計測回路101内の連続非吐出時間
INT内で連続非吐出であったかどうかを計測する回路
の変形である。
【0051】図9は、連続非吐出時間INT内で連続非
吐出であったかどうかを計測する回路の変形例を示すブ
ロック図である。この実施の形態では、全5120ノズ
ルの中のi番目のノズルの印字駆動データを212a−
iとし、その両側のi−1番目のノズルの印字駆動デー
タを212a−i−1およびi+1番目のノズルの印字
駆動データを212a−i+1とした。
【0052】この計測回路は、フリップフロップ40
3,404とNOR回路901を備える。そして、前記
各印字駆動データ212aは、NOR回路901を通し
てフリップフロップ403,404のクリア端子CLに
入力する。この結果、印字駆動データ212a−iだけ
でなく、隣接するノズルの印字駆動データ212a−i
−1,212a−i+1が「1」(インク液滴吐出)に
なることが、少なくとも1ドットでもあれば、フリップ
フロップ404には「0」という結果が格納されるよう
になる。
【0053】この実施の形態によれば、図8に示したユ
ーザの文書データ209により印字された印字領域80
4の内部が、もしもノズルの並び方向に1または2ドッ
ト幅抜けている場合には、その内部は非画像記録インク
液滴を吐出しない。また、ノズルの並び方向に3ドット
以上抜けていた場合でも、印字領域804に隣接する1
ドット幅の領域には非画像記録インク液滴を吐出しなく
なる。
【0054】以上により、文字等の印字領域804のノ
ズルの並び方向に隣接しては非画像記録インク液滴の吐
出が行われなくなり、非画像記録インク液滴による記録
ドットが誤記録ドットとして悪影響を与えることが更に
少なくなる。
【0055】なお、この実施の形態では、i番目のノズ
ルの印字駆動データ212a−iの両側各1ノズル(印
字駆動データ212a−i−1,212a−i+1)を
考慮したが、両側各nノズル(n=2,3…)を考慮し
て、合計2n+1個の印字駆動データをNOR回路90
1に入れても良い。この場合には、印字領域804にノ
ズルの並び方向に隣接するnドット幅の領域には非画像
記録インク液滴が吐出されなくなり、非画像記録インク
液滴吐出による印字画像への悪影響をより一層減らすこ
とができる。
【0056】本発明の更に他の実施の形態を図10〜図
13を参照して説明する。
【0057】図10は、図1に示した液滴吐出制御装置
に相応する液滴吐出制御装置215の内部構成を示すブ
ロック図である。
【0058】この液滴吐出制御装置215は、パタン認
識回路1001と吐出パタン生成回路103とAND回
路105とOR回路107を備える。そして、パタン認
識回路1001は、5120個のノズルに対する印字駆
動データ212aを入力する。このパタン認識回路10
01は、遅延した印字駆動データ1002と、ベタ白内
部検出信号1003を出力し、前者はOR回路107に
入力し、後者はAND回路105に入力する。以後は、
図1に示した実施の形態と同様である。
【0059】図11は、前記パタン認識回路1001の
内部構成を示すブロック図である。
【0060】このパタン認識回路1001は、3つのフ
リップフロップ群1101−i−1,1101−i,1
101−i+1と9入力NOR回路1102とフリップ
フロップ1104,1105を備える。そして、印字駆
動データ212a−i−1,212a−i,212a−
i+1の3つのデータ信号は、それぞれフリップフロッ
プ群1101−i−1,1101−i,1101−i+
1に入力する。フリップフロップ群1101−i−1,
1101−i,1101−i+1は、例えば、TTLの
Dタイプフリップフロップからなり、総てのクロック入
力はクロックPCLKである。更に、前記印字駆動デー
タ212a−i−1,212a−i,212a−i+1
およびそれらを前記フリップフロップ群1101−i−
1,1101−i,1101−i+1によって遅延した
信号を含めて9本の信号を9入力のNOR回路1102
に入力する。
【0061】ここで、印字駆動データ212a−i+1
に対し、印字駆動データ212a−iは4ドット分遅延
した過去のデータ、印字駆動データ212a−i−1は
8ドット分遅延した過去のデータになるが、これは、図
7に示した記録ヘッド207の傾斜したノズル配置構造
を補正するためのものである。
【0062】また、駆動データ212a−iをフリップ
フロップ群1101−iで一段遅延した参照ドットデー
タ1103を取り出し、前記同様のリップフロップ11
04を通して遅延した印字駆動データ1002として出
力する。
【0063】一方、NOR回路1102の出力もフリッ
プフロップ1105を通してベタ白内部検出信号100
3として出力する。NOR回路1102は、9入力の総
てが「0」のときにのみ出力が「1」となるが、これは
パタン認識回路1001として考えると、記録後、前記
参照ドットデータ1103およびその周囲に隣接する8
個のドットの総てが白ドットのときに検出される信号で
あり、ここでは、白ベタ画像内部の縁1ドットを除く内
部をパタン認識していることになる。
【0064】図12は、印字駆動データおよび印字画像
における参照ドットおよびその周囲に隣接する8個のド
ットの位置関係を示している。印字駆動データ212a
−i−1,212a−i,212a−i+1は、縦方向
が時間軸になるために位置ずれしているが、印字画像で
は、参照ドット1103aを中心とする3×3ドットの
方形領域を印字していることになる。このドット数や領
域の形は、印字駆動データ212aの数やフリップフロ
ップ群1101の構成で自由に変えることができる。
【0065】図13は、文字図表等の印字領域804
(斜線部分)があった場合に、非画像記録インク液滴吐
出によって記録される非画像ドット記録領域806(網
かけ部)を示している。文字図表等の印字領域804の
すぐ周辺1ドット幅の部分は、前記ベタ白画像内部とし
て検知されないので非画像ドット記録領域806(網か
け部)にはならない。この領域は、前述した実施の形態
におけるようにノズルの並び方向だけではなく、用紙送
り方向にも存在するために、非画像吐出領域806を文
字図表等の領域804から完全に離すことができ、非画
像ドット記録による印字画像への悪影響をより一層の減
らすことができる。
【0066】この実施の形態では、図11および図12
に示したように、縦3×横3ドットの白画像内部をパタ
ン認識したが、この領域の大きさ(例えば縦5×横5)
や形状(例えば縦3×横7)を変更することは、公知の
パタン認識技術によって任意に行うことができる。
【0067】本発明の更に他の実施の形態を図14を参
照して説明する。
【0068】図10〜図13を参照して説明した前記実
施の形態では、印字駆動データ212aの内容によって
は、あるノズルがずっと連続して非吐出状態になる可能
性がある。その場合には、初めに述べたように、そのノ
ズルが吐出不良になる可能性が高い。そこで、図10に
示した液滴吐出制御装置215と図1に示した液滴吐出
制御装置215を組み合わせることにより、あるノズル
がずっと連続して非吐出状態になる可能性をゼロにする
構成とすることができる。この実施の形態は、これらを
組み合わせて構成したものである。
【0069】図14は、この実施の形態における液滴吐
出制御装置215の内部構成を示すブロック図である。
この液滴吐出制御装置215は、連続非吐出時間計測回
路101と吐出パタン生成回路103とAND回路10
5とOR回路107とパタン認識回路1001とOR回
路1401を備える。
【0070】パタン認識回路1001は、印字駆動デー
タ212aを入力し、遅延して出力する印字駆動データ
1002を連続非吐出時間計測回路101とOR回路1
07に入力する。OR回路1401は、パタン認識回路
1001からのベタ白内部検出信号1003と連続非吐
出時間計測回路101からの非画像吐出信号102を入
力して論理和出力をAND回路105に入力する。AN
D回路105は、ベタ白内部検出信号1003と非画像
吐出信号102の論理和信号と前記吐出パタン信号10
4とを論理積して非画像記録データ106を出力する。
OR回路107は、非画像記録データ106と印字駆動
データ1002を論理和してヘッド駆動データ212b
として出力する。
【0071】この実施の形態によれば、前記連続非吐出
時間INTを大きくとっておけば、通常は、図10に示
した実施の形態のように、非画像記録インク液滴吐出を
ユーザの文書データ209による印字画像内部およびそ
の周囲から一定距離離すことができ、連続非吐出時間が
規定以上に長くなると、例えユーザの文書データ209
による印字画像内部であっても非画像記録インク液滴を
吐出するために、ノズルが不良になる確率は大きくなら
ない。
【0072】本発明の更に他の実施の形態を図15,図
16を参照して説明する。
【0073】図15は、この実施の形態における液滴制
御装置215の内部構成を示すブロック図である。この
実施の形態は、図14に示した実施の形態の変形例であ
って、その違いは、印字駆動データ1002をそのまま
ヘッド駆動データ212b−1として出力し、非画像記
録データ106をそのままヘッド駆動データ212b−
2として出力するようにした点である。これらの出力
は、図2を参照して説明したように、圧電素子ドライバ
206に入力し、高電圧駆動信号213として記録ヘッ
ド207に供給する。
【0074】図16は、この実施の形態における圧電素
子ドライバ206の内部構成を示すブロック図である。
この圧電素子ドライバ206は、論理回路1601と論
理回路1603と高電圧駆動信号発生回路1605を備
える。
【0075】そして、論理回路1601は、前記クロッ
クPCLKに同期してダブルパルス波形1602を出力
する。論理回路1603は、ヘッド駆動データ212b
−1が“1”になると、マスク波形1604aを出力
し、ヘッド駆動データ212b−1が“0”且つヘッド
駆動データ212b−2が“1”になると、マスク波形
1604bを出力する。高電圧駆動信号発生回路160
5は、ダブルパルス波形1602とマスク波形1604
a,1604bとの論理積をとり、その結果から高電圧
駆動信号213a,213bを生成する。従って、ヘッ
ド駆動データ212b−1が“1”のときは、ダプルパ
ルスの高電圧駆動信号213aとなり、ヘッド駆動デー
タ212b−1が“0”且つヘッド駆動データ212b
−2が“1”のときはシングルパルスの高電圧駆動信号
213bとなる。この結果、ダプルパルスの高電圧駆動
信号213aで駆動されたノズルから吐出されるインク
液滴の量は多くなり、シングルパルスの高電圧駆動信号
213bで駆動されたノズルから吐出されるインク液滴
の量は少なくなる。
【0076】このように吐出する液滴量をノズル毎に、
且つ吐出毎に変化させる技術それ自体は公知であり、こ
の実施の形態のように高電圧駆動信号のパルス数を変え
る方法のほかに、パルスの振幅や時間幅を変える方法
等、数多くの技術が知られている。
【0077】この実施の形態によれば、非画像記録ドッ
トを記録するインク液滴の吐出量を、通常の印字のため
に吐出するインク液滴の量よりも少なくすることができ
る。このために、非画像記録ドットの大きさが小さくな
り、これまでに述べた実施の形態に比べてユーザの目に
目立たなくなる。
【0078】本発明の更に他の実施の形態を図17,図
18を参照して説明する。
【0079】図17は、この実施の形態におけるプリン
タエンジン部202の内部構成を示すブロック図であ
る。記録用紙1701は、公知のエンコーダ1702を
付設した駆動ローラ1703により駆動して搬送(用紙
送り)し、圧電素子ドライバ206と記録ヘッド207
からなる記録部1704〜1707によって印字する構
成である。
【0080】各記録部1704〜1707は、図1に示
した液滴吐出制御装置215からの各ヘッド駆動データ
212bに従ってインク液滴を吐出する。4つの記録部
1704〜1707のインクは、色剤の原色であるC
(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロ),K(黒)
のインクであるが、他の色でもよい。記録用紙1701
上に記録した非画像記録ドットは、CCDカメラ170
9によって読み取る。詳細は後述するが、CCDカメラ
1709は、記録用紙1701の全域を読読み込む必要
はなく、必要に応じて一部だけで良い。読み取り画像処
理装置1710は、読み取りタイミング生成回路170
8からの読み取りタイミング信号1711に同期してC
CDカメラ1709から非画像記録ドットの画像信号を
読み込み、後述する各種の計測処理を実行する。
【0081】読み取りタイミング生成回路1708は、
CCDカメラ1709から非画像記録ドットの画像信号
を読み込むタイミング信号1711を生成するために、
各記録部1704〜1707の各ノズル位置とCCDカ
メラ1709の読み取り位置の相対位置関係情報を保持
し、液滴吐出制御装置215から非画像記録データ10
6とエンコーダ1702からの用紙送り信号を入力して
前記非画像記録データ106に基づいて記録された非画
像記録ドットがCCDカメラ1709の読み取り位置に
到来するタイミングを演算する。
【0082】図18の(a)は、非画像記録インク液滴
の吐出によって記録された非画像記録ドット1801を
CCDカメラ1709で読み込んだ結果を示している。
この実施の形態では、読み取り解像度は600画素/イ
ンチであり、直径約80μmの非画像記録ドット180
1を読むことになる。非画像記録ドット1801の記録
位置は、液滴吐出制御装置215の吐出パタン生成回路
103から出力される吐出パタン信号104に基づいて
生成される非画像記録データ106よって記録部170
4〜1707毎に決まっている。更に、記録部1704
〜1707毎の非画像記録ドット1801は、前述した
ように、1ヵ所に重ならないように決めているので、読
み取り画像処理装置1710は、読み取りタイミング信
号1711とエンコーダ1702からの記録用紙170
1の位置情報があれば、限られた領域しか読まないCC
Dカメラ1709であっても、各記録部1704〜17
07で記録した非画像記録ドット1801を捕えて読み
込むことができる。図では4×4の16画素分を表示し
た。このときに、ユーザが印字しようとする印字画像と
重なると非画像記録ドット1801が打たれなくなる
が、この場合は、以下の処理においてそのときの測定デ
ータを除外するようにする。
【0083】図18の(b)は、CCDカメラ1709
からの出力結果を示している。表示は“1”が最大濃度
で、“0”が用紙濃度とし、中間濃度を“0”から
“1”までを分割した実数としている。
【0084】図18の(c)は、(b)に示した濃度デ
ータからの計算結果を示している。公知の計算により円
形のドット形状を再構築し、中心位置(x,y)および
半径rを算出する。もしも、ユーザが印字しようとする
印字画像と重なると、円形の近似ができなくなったり、
中心位置(x,y)や半径rが実態から外れた値になる
ために、そのような事態になるのを避けるようにしてい
る。
【0085】この実施の形態において求めた中心位置
(x,y)は、各記録部1704〜1707の位置ずれ
を表わすので、ヘッド駆動データ212bをずらす等の
公知の手法を用いて、記録部1704〜1707間での
位置ずれを補正することができる。また、求めた半径r
により、圧電素子(PZT)の駆動波形を変える等の公
知の手法を用いて、ドットの大きさを揃えることができ
る。前記測定は、印字しながら並行して行えるため、印
字動作中の変動に随時対処することができるし、また、
対処不可能な誤差が発生した場合は、故障と判定し、各
々の場合に応じた処理を行うようにすることが可能とな
る。これにより、高印字品質で高信頼のインクジェット
記録装置を提供することができる。
【0086】
【発明の効果】本発明によれば、オンデマンド型の記録
ヘッドを使用したライン記録方式のインクジェット記録
装置において、印字動作を停止してノズルの吐出状態を
維持する処理を行う間隔を広げるか、もしくは実施回数
を減らすことができるので、高速インクジェット記録装
置において印字速度を上げることができる。また、同じ
く印字動作を停止してドット記録位置や大きさの測定す
るための特別なテストパタンを記録することなくそれら
を測定することができるので、高速で高精度な印字品質
を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置における液滴
吐出制御装置の内部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明を適用したプリンタシステムの全体構成
を示すブロック図である。
【図3】ノズルモジュールのノズル構造を示す縦断側面
図である。
【図4】図1に示した液滴吐出制御装置における連続非
吐出時間計測回路の内部構成を示すブロック図である。
【図5】図1に示した液滴吐出制御装置における吐出パ
タン生成回路の内部構成を示すブロック図である。
【図6】非画像部への吐出パタン生成回路における吐出
パタンデータと非画像吐出パタン信号の記録用紙上での
位置関係を示すもので、(a)は非画像部への吐出パタ
ン生成回路における吐出パタンデータの具体例、(b)
は前記非画像部への吐出パタン生成回路から出力される
吐出パタン信号の記録用紙上での位置を示している。
【図7】記録用紙に対する記録ヘッドの吐出面の構成を
簡略化して示す模式図である。
【図8】本発明の一実施の形態において記録用紙上に記
録した場合の結果を示している。
【図9】本発明の他の実施の形態を示すもので、連続非
吐出時間INT内で連続非吐出であったかどうかを計測
する回路の変形例を示すブロック図である。
【図10】本発明の更に他の実施の形態を示すもので、
液滴吐出制御装置の内部構成を示すブロック図である。
【図11】図10に示した液滴吐出制御装置におけるパ
タン認識回路の内部構成を示すブロック図である。
【図12】印字駆動データおよび印字画像における参照
ドットおよびその周囲に隣接する8個のドットの位置関
係を示すものである。
【図13】文字図表等の印字領域があった場合に、非画
像記録インク液滴吐出によって記録される非画像ドット
記録領域を示している。
【図14】本発明の更に他の実施の形態を示すものであ
り、液滴吐出制御装置の内部構成を示すブロック図であ
る。
【図15】本発明の更に他の実施の形態を示すものであ
り、液滴吐出制御装置の内部構成を示すブロック図であ
る。
【図16】図15に示した実施の形態の液滴吐出制御装
置に従属する圧電素子ドライバの内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図17】本発明の更に他の実施の形態を示すものであ
り、プリンタエンジン部の内部構成を示すブロック図で
ある。
【図18】図17に示した実施の形態においてCCDカ
メラで読み込んだ非画像記録インク液滴吐出により記録
した非画像ドットの画像(1)とその画像濃度データ
(2)と計算結果(c)を示している。
【符号の説明】
101…連続非吐出時間計測回路、102…非画像吐出
信号、103…吐出パタン生成回路、104…非画像吐
出パタン信号、106…非画像記録データ、201…コ
ンピュータ部、202…プリンタエンジン部、203…
RIP部、204…ノズルデータ変換部、205…シー
ケンス制御装置、206…圧電素子ドライバ、207…
記録ヘッド、208…用紙送り装置、209…文書デー
タ、210…ビットマップデータ、212a…印字駆動
データ、212b…ヘッド駆動データ、213…高電圧
駆動信号、214…印字画像(印刷物)、215…液滴
吐出制御装置。1701…記録用紙、1702…エンコ
ーダ、1703…駆動ローラ、1704〜1707…記
録部、1708…読み取りタイミング生成回路、170
9…CCDカメラ、1710…読み取り画像処理装置、
1801…非画像記録ドット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 国雄 茨城県ひたちなか市武田1060番地 日立工 機株式会社内 (72)発明者 清水 一夫 茨城県ひたちなか市武田1060番地 日立工 機株式会社内 (72)発明者 木田 仁司 茨城県ひたちなか市武田1060番地 日立工 機株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA14 EB08 EB36 EB38 EC24 EC37 EC41 EC54 FA13 HA58

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オンデマンド方式のライン方式インクジェ
    ット記録装置において、 ノズル毎の印字駆動データからノズル毎に連続非吐出時
    間を計測する手段と、印字動作中に前記印字駆動データ
    とは別に予め決められた吐出パタンで各ノズルからイン
    ク液滴を強制的に吐出させる非画像記録インク吐出手段
    とを設けたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】オンデマンド方式のライン方式インクジェ
    ット記録装置において、 ノズル毎の印字駆動データからノズル毎に該ノズルおよ
    びそれに隣接する複数のノズルの連続非吐出時間を計測
    する手段と、 印字動作中に前記印字駆動データとは別に予め決められ
    た吐出パタンで各ノズルからインク液滴を強制的に吐出
    させる非画像記録インク吐出手段とを設けたことを特徴
    とするインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】オンデマンド方式のライン方式インクジェ
    ット記録装置において、 ノズル毎の印字駆動データからノズル毎に該ノズルおよ
    びそれに隣接する複数のノズルの各印字駆動データを遅
    延させる手段と、前記遅延された各印字駆動データによ
    り該ノズルで記録するドットおよびそれに隣接する周辺
    の複数のドットが全て非記録であることを認識する手段
    と、 印字動作中に前記印字駆動データとは別に予め決められ
    た吐出パタンで各ノズルからインク液滴を強制的に吐出
    させる非画像記録インク吐出手段とを設けたことを特徴
    とするインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、ノズル毎の印字駆動デ
    ータからノズル毎に連続非吐出時間を計測する手段を設
    けたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4の1項において、前記印字駆
    動データとは別に強制的にインクを吐出させる非画像記
    録インク吐出手段は、前記ノズル毎の印字駆動データに
    よる吐出より少ない量のインク液滴を吐出させる手段を
    備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5の1項において、1つまたは
    複数の記録ヘッド毎の前記予め決められた吐出パタンに
    従って、前記記録ヘッドによって前記ノズル毎の印字駆
    動データとは別に強制的にインク液滴を吐出して記録し
    た非画像記録ドットを光学的に撮影して読み込む手段
    と、読み込んだデータから非画像記録ドットの中心位置
    を算出する手段とを備えたことを特徴とするインクジェ
    ット記録装置。
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