JP2011071791A - チャージポンプ回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】チャージポンプ回路100は、制御部10と発振回路20と昇圧部30とを有する。発振回路20は、予め定められた周期のパルス信号を出力する。昇圧部30は、電圧を昇圧する複数個の昇圧回路を備え、制御部10が出力する昇圧信号に応じて電荷量を出力する。制御部10におけるコンパレータ回路13は、昇圧部30から出力される電圧と、予め定められた規定電圧とを比較し、比較結果に応じて昇圧信号Cont4〜Cont1を出力し、昇圧部30からの供給電荷量を制御する。
【選択図】図1
Description
制御部91は、外部から入力された昇圧開始信号により動作を開始すると共に、昇圧部93が出力する出力電圧Voutを検出して、パルス信号Tosを出力するか否か示す動作信号Compoutを発振回路20に対して出力する。発振回路20は、外部から入力される昇圧開始信号と、制御部91が出力する動作信号Compoutとに基づいて、パルス信号Tosを昇圧部93に出力する。昇圧部93は、発振回路20が出力するパルス信号Tosを用いて電源電圧Vddを昇圧して出力電圧Voutを出力する。
コンパレータ回路913は、基準回路11が出力する基準電圧Vrefと、検出回路912が検出した検出電圧Vaとを比較して、比較結果に応じて発振回路20の動作を制御する動作信号Compoutを出力する。
昇圧部93は、複数の、例えば4個の昇圧回路931a1〜昇圧回路931a4を備えている。昇圧回路931a1〜931a4は、並列に接続されている。なお、昇圧回路931a1〜931a4は、同じ構成を有しており、以下、昇圧回路931a1〜931a4のいずれか1つ、あるいは、全てを代表して示すときには、昇圧回路931aという。各昇圧回路931aは、発振回路20が出力するパルス信号Tosがパルス信号ckとして入力され、入力されたパルス信号ckに応じて電源電圧Vddを昇圧して出力する。各昇圧回路931aの出力は、チャージポンプ回路900の出力端子94を介して負荷容量Cloadに接続される。
直列接続されたダイオード932a1〜932aiの初段のダイオード932a1には、電源電圧Vddが供給される。また、直列接続されたダイオード932a1〜932aiの最終段(ダイオード932ai)からは、昇圧された電圧が出力される。コンデンサ933a1〜933ajの他端それぞれには、インバータ934が出力するパルス信号ckを反転した信号と、パルス信号ckとが交互に入力される。
このように構成された昇圧回路931aでは、入力されるパルス信号ckの電圧が変化するたびに、ダイオード932a1〜932aiのうちの1つを介して隣接するコンデンサ933a1〜933ajの間で蓄積された電荷が移動し、移動するたびに出力電圧が昇圧される。
図14は、従来例に係るセット数切替回路700の構成を示す概略ブロック図である。この図において、図11の各部と対応する部分には同一の符号を付し、当該部分の説明を省略する。図示するように、セット数切替回路700は、制御部71と発振回路20と昇圧部93とを具備している。また、制御部71は、基準回路11、検出回路712、コンパレータ回路713、AND回路731〜734を備えている。検出回路712は、抵抗751〜755により構成され、各分圧ノードから検出電圧Va1〜Va4をコンパレータ回路713a〜713dに対して出力する。
コンパレータ回路713a〜713dは、各々に入力される検出電圧Va1〜Va4と、基準回路11から出力される基準電圧Vrefを比較し、検出電圧が基準電圧より高いことを検出し、Lレベルの動作信号Compout1〜4を、AND回路731〜734に対して出力する。AND回路731〜734は、発振回路20から入力されるパルス信号Tosと、動作信号Compout1〜4が入力され、入力される動作信号の論理レベルがLになると、昇圧信号Cont1〜4をLレベルにし、昇圧回路931a1〜931a4の昇圧動作を停止させる。
Vrip=n×ΔQ/Cload…(1)
ここで、ΔQは、セット数切り替え回路の電流駆動能力I、出力電圧Voutが昇圧規定電圧Vload4を超える時刻から、昇圧規定電圧Vload+Vripになるまでの時間tを用いて、ΔQ=I×tで表わされる電荷量である。また、Cloadは、セット数切り替え回路の負荷容量(図14におけるCloadの容量値)を、nは昇圧回路のセット数(図14においてはn=4)を示している。この式(1)を用いて、セット数切替有り/無しの場合の出力振幅電圧Vripを算出すると次のようになる。
セット数切替無しの場合、I=1mA,n=4,t=100ns,Cload=1000pFとすると、これらの値を式(1)に代入して、Vrip=0.4Vとなる。
一方、セット数切替有りの場合、切替無しと同じく、I=1mA,n=4,t=100ns,Cload=1000pFとし、t=100nsのうち25ns間隔でセット数が4,3,2,1と減るとすると、25nsの期間の上昇量ΔVmはΔVm=(4−m)×C×ΔQ/n(m=0〜3)で表わされる。従って、出力振幅電圧Vripは、Vrip=ΔV1+ΔV2+ΔV3+ΔV4となり、ΔVmをそれぞれ式(1)で算出し、合計するとVrip=0.25Vとなる。すなわち、セット数切替無しの場合と比べて、出力振幅電圧Vripは37.5%減少する。
バッファ回路822〜824は、動作信号Compout2〜4が入力され、入力される動作信号の論理レベルがLになると、スイッチ信号SWC2〜4をLレベルにし、発振回路20aにおけるスイッチをオフしてパルス信号Tosの周波数を低くさせる。また、AND回路831は、動作信号Compout1及びパルス信号Tosが入力され、入力される動作信号Compout1の論理レベルがLになると、昇圧回路931a1〜931a4の昇圧動作を停止させる。
Qb=n×Cb/T…(2)
ここで、Cbは、周期切替回路における昇圧回路931aがブートストラップに用いる容量値であり、Tは昇圧回路931aに入力されるパルス信号ckの周期である。この式(2)を用いて、周期切替切替有り/無しの場合の時間T’におけるQbを算出すると次のようになる。
周期切替無しの場合、n=4,T=50ns,Cb=10pFとすると、これらの値を式(2)に代入して、時間T’における供給電荷量Qは、Q=Qb×t=8×10−4×T’となる。
一方、周期切替有りの場合、切替無しと同じく、n=4,T=50ns,Cb=10pFとし、時間T’のうち時間(T’/4)経つ毎に75ns、100ns、200nsと周期が伸びていくとする。各(T’/4)時間におけるQb1〜Qb4をそれぞれ式(2)で算出し、合計すると、時間T’における供給電荷量Qは、Q=Qb1+Qb2+Qb3+Qb4=1.933×10−4×T’となる。すなわち、周期切替無しの場合と比べて、供給電荷量Qは39.6%減少する。また、上述のセット数切替回路の比較に用いた式(1)を考慮すると、昇圧回路の供給電荷量と出力振幅電圧Vripは比例するから、上述のような周期切替を行なうことで、出力振幅電圧Vripも39.6%改善することとなる。
このようにように、チャージポンプ回路をセット数切替回路、周期切替回路とすることで、出力電圧振幅Vripを抑えることができる。
(1)複数の検出電圧と、基準電圧を比較し、検出電圧が基準電圧より高いことを検出する必要があるため、コンパレータが検出電圧の数と同数必要になる。そのため、チャージポンプ回路のレイアウト面積が増加し、チャージポンプ回路を搭載する半導体チップの面積増大を招く問題がある。
(2)また、図14及び図15において示したように、検出回路(分圧回路)において分圧電圧を複数設定するため、抵抗を複数設ける必要があるので、レイアウト面積が増加し、チャージポンプ回路を搭載する半導体チップの面積増大を招く問題がある。レイアウト面積が増大する具体例を次に述べる。図14及び図15の直列された抵抗751〜755の経路を流れる電流値、すなわち出力電圧Voutと接地電圧の間に流れる電流値は、消費電流を低減するため、例えば10μA程度にする必要がある。例えば、出力電圧Voutの電圧値を10Vとすると、上記経路の直列抵抗の合計値は1メガΩ必要となる。一方、昇圧動作状態において、昇圧時間を規定時間内に収めるには昇圧規定電圧Vload4、Vload3、Vload2、Vloadの各電圧差を10mVに設定する必要がある。すなわち、抵抗752、753、754の抵抗値を、1キロΩ(10mV/10μA)に設定する必要がある。電圧差10mVを精度良く実現するためには、抵抗751〜抵抗755の相対ばらつきを抑える必要があるが、そのためには抵抗751及び755もレイアウト上抵抗752〜754と同等のレイアウト構成をとって製造ばらつき等の影響を抑える必要がある。具体的には、1キロΩの抵抗値を単位抵抗として、例えば1000個横並びにレイアウトし、各単位抵抗間を接続し、接続点を分圧ノードとする必要がある。これは接続点を各単位抵抗から取り出す必要があることから、単位抵抗を用いず抵抗をレイアウトするのに比べてレイアウト面積が大きくなるという問題がある。
電圧を昇圧するn(n≧1)個の並列に接続された昇圧回路を備え、前記パルス信号に応じて電荷量を出力する昇圧部と、
前記昇圧部の出力電圧と、予め定められた規定電圧とを比較し、比較結果に応じて前記昇圧部からの前記電荷量を制御する制御部と、を有することを特徴とするチャージポンプ回路である。
以下、本発明の実施形態によるチャージポンプ回路につき、図面を参照して説明する。
図1は、第1実施形態に係るチャージポンプ回路100の構成を示す概略ブロック図である。この図において、図14の各部と対応する部分には同一の符号を付し、当該部分の説明を省略する。図示するように、チャージポンプ回路100は、制御部10と発振回路20と昇圧部30とを具備している。負荷容量Cloadは、チャージポンプ回路100の負荷となる容量である。
制御部10は、昇圧部30が出力する出力電圧Voutを検出して、出力電圧Voutの電圧レベルに対応して、周期的なパルス信号である昇圧信号Cont1〜4各々を昇圧回路31a1〜31a4に対して出力して昇圧動作を行わせ、昇圧部31aに電荷供給を行わせる。また、制御部10は、昇圧信号Cont1〜4各々の電圧レベルをLレベルに維持することで、昇圧回路31a1〜31a4の昇圧動作を停止させ、昇圧部31aから供給される電荷量を減少させ、或いは供給を停止させる。すなわち、制御部10は、出力電圧Voutの電圧レベルに対応して、昇圧部からの電荷量を制御する。
発振回路20は、外部から入力される昇圧開始信号に基づいて、パルス信号Tosを制御部10に対して出力する。昇圧部30は、制御部10が出力する昇圧信号Cont1〜4を用いて昇圧した電圧を出力する。
以上をまとめると、コンパレータ回路13は、昇圧動作状態においては、出力電圧Voutが昇圧し、昇圧規定電圧Vload4、Vload3、Vload2、Vloadをそれぞれ超えると、動作信号Compout4、Compout3、Compout2、Compout1をLレベルへと変化させる。
なお、昇圧回路31a1〜31a4は、同じ構成を有しており、以下、昇圧回路31a1〜31a4のいずれか1個、あるいは、全てを代表して示すときには、昇圧回路31aという。また、本実施形態において、昇圧回路31aは4個並列に接続されているが、この個数に限られるものではない。
順方向に直列接続されたNチャネル型トランジスタ311a1〜311aiの初段のNチャネル型トランジスタ311a1は、アノードに電源電圧Vddが供給される。また、順方向に直列接続されたNチャネル型トランジスタ311a1〜311aiの最終段(Nチャネル型トランジスタ311ai)のカソードから昇圧された電圧が出力される。コンデンサ312a1〜312ajの他端それぞれには、インバータ313が出力するパルス信号ckを反転した信号と、インバータ313及びインバータ314を介したパルス信号ckと同相の信号とが交互に入力される。すなわち、コンデンサ312a1〜312ajの他端の電源電圧VDD側から数えて偶数番目と奇数番目には、位相が反転した信号が入力される。なお、以下において、Nチャネル型トランジスタ311a1〜311aiのいずれか1個、あるいは、全てを代表して示すときには、Nチャネル型トランジスタ311aという。また、コンデンサ312a1〜312ajのいずれか1個、あるいは、全てを代表して示すときには、コンデンサ312aという。
また、昇圧回路31a4においては、入力される昇圧信号Cont4がLレベルとなるので、昇圧動作を停止する。これにより、出力電圧Voutの上昇は緩やかなものとなる。
時刻t1〜t2の間において、出力電圧Voutが、昇圧規定電圧Vload3、Vload2より高くなると、検出回路12は、検出電圧Va3、Va2を、基準電圧Vrefより高い電圧値とし、コンパレータ回路13は、動作信号Compout3、Compout2を、Lレベルへと変化させる。これにより、昇圧回路31a3、31a2においては、入力される昇圧信号Cont3、Cont2のLレベルが維持されるので、それぞれ昇圧動作を停止する。昇圧動作が停止されるたびに、出力電圧Voutの上昇は緩やかなものとなる。
図4は、第2実施形態に係るチャージポンプ回路200の構成を示す概略ブロック図である。この図において、図1の各部と対応する部分には同一の符号を付し、当該部分の説明を省略する。図示するように、チャージポンプ回路200は、制御部10aと発振回路20aと昇圧部30とを具備している。負荷容量Cloadは、チャージポンプ回路200の負荷となる容量である。
制御部10aは、基準回路11、検出回路12、コンパレータ回路13、バッファ回路221〜224及びAND回路231を備えている。
制御部10aは、昇圧部30が出力する出力電圧Voutを検出して、出力電圧Voutの電圧レベルに対応して、昇圧信号Contの周波数を高くして昇圧部31aから供給される電荷量を増大させ、昇圧信号Contの周波数を低くして昇圧部31aから供給される電荷量を減少させ、或いは昇圧信号Contの電圧レベルをLレベルに維持して、電荷供給を停止させる。すなわち、制御部10aは、出力電圧Voutの電圧レベルに対応して、昇圧部からの電荷量を制御する。
制御部10aは、第1実施形態において説明したように、昇圧動作状態において、昇圧部30が出力する出力電圧Voutを検出回路12から出力される検出電圧Va1〜4及び基準回路から出力される基準電圧Vrefを、コンパレータ回路13により比較・検出し、比較結果に応じて、動作信号Compout4〜1をLレベルへと変化させる。これにより、バッファ回路224はスイッチ信号SWC4を、バッファ回路223はスイッチ信号SWC3を、バッファ回路222はスイッチ信号SWC2を、Lレベルへと変化させ、発振回路20aの発振周波数を低くさせる。また、バッファ回路221及びAND回路231により、昇圧信号ContをLレベルへと変化させ、昇圧部30の昇圧動作を停止させる。すなわち、チャージポンプ回路200において、昇圧回路31a1〜31a4は、パルス信号ckとして入力される昇圧信号Contの周波数が低くなるたびに供給する電荷量を減少させていき、最終的にパルス信号ckがLレベルに固定されると、昇圧動作を停止して電荷の供給を停止する。
発振回路20aは、外部から入力される昇圧開始信号に基づいて、パルス信号Tosを制御部10に対して出力し、昇圧動作状態においては、パルス信号Tosの周波数を低くさせていく。
また、Nチャネル型トランジスタ270nは、ゲート端子及びドレイン端子が接続点J270へ共通接続され、ソース端子は接地されている。Nチャネル型トランジスタ270nを流れる電流(以下、電流I2とする)は、スイッチSW2〜SW4のオン/オフにより変化する。
この図で示すように、SW2〜SW4が全てオンするとき、I2の電流値はI1の電流値と等しく、スイッチSW4〜SW2が一つずつオフするたびに、I1の電流値に対して3/4倍、2/4倍、1/4倍と減少する。
Pチャネル型トランジスタ280p1〜280piは、それぞれソース端子が電源電圧Vddと接続され、ゲート端子は定電流回路275とカレントミラー接続される。また、各ドレイン端子は、インバータ280I1〜280I(i−1)、NAND回路281へ接続される。Nチャネル型トランジスタ280n1〜280niは、それぞれソース端子が接地され、ゲート端子はスイッチ部270とカレントミラー接続される。また、各ドレイン端子は、インバータ280I1〜280I(i−1)、NAND回路281へ接続される。
この構成により、発振部280は、昇圧開始信号がHレベルになると、一定の周期で発振する。また、スイッチ部270におけるSW2〜SW4が全てオンするときの周波数をf0とすると、スイッチSW2〜SW4が一つずつオフするたびに、周波数はf0×3/4、f0×2/4、f0×1/4と低くなる。
図8は、第3実施形態に係るチャージポンプ回路300の構成を示す概略ブロック図である。この図において、図1の各部と対応する部分には同一の符号を付し、当該部分の説明を省略する。図示するように、チャージポンプ回路300は、制御部10bと発振回路20と昇圧部30とを具備している。負荷容量Cloadは、チャージポンプ回路200の負荷となる容量である。
制御部10bは、基準回路11、検出回路12a、コンパレータ回路13a、D型フリップフロップ341〜343、AND回路331〜334を備えている。検出回路12aは、抵抗351及び抵抗355が直列接続された分圧回路である。ここで、抵抗351の抵抗値は、第1の実施形態における抵抗151の抵抗値、抵抗152の抵抗値、抵抗153の抵抗値及び抵抗154の抵抗値を加算した値とほぼ等しい。すなわち、抵抗351の抵抗値は、(R1+R2+R3+R4)である。また、抵抗355の抵抗値は、抵抗155の抵抗値R5と等しい。すなわち、比較に用いる検出電圧Va4の電圧値も、出力電圧Vout及びRALL=R1+R2+R3+R4+R5を用いて、Va4=Vout×(R1+R2+R3+R4)/RALLとなる。また、コンパレータ回路13aは、基準電圧Vrefと検出電圧Va4を比較して、検出電圧Va4が基準電圧Vrefより高いことを検出し、動作信号Compout4をHレベルからLレベルへと変化させる。本実施形態においては、昇圧規定電圧として第1実施形態における昇圧規定電圧Vload4を用い、コンパレータ回路13aは、検出電圧Va4と基準電圧Vrefを比較・検出する。すなわち、コンパレータ回路13aは、出力電圧Voutが昇圧規定電圧Vload4より高くなると、動作信号Compout4をLレベルへと変化させる。Vload4とVrefは、Vload4=Vref×RALL/(R1+R2+R3+R4)で表わされる。
また、昇圧回路31a4においては、入力される昇圧信号Cont4がLレベルとなるので、昇圧動作を停止する。これにより、出力電圧Voutの上昇は緩やかなものとなる。
次に、時刻t2、t3、t4において、D型フリップフロップ343、342、342は、パルス信号TosのHレベルへの変化の立ち上がりに同期して、それぞれ動作信号Compout3,2,1をLレベルへと変化させる。制御部10bは、時刻t2、t3、t4において、AND回路333により昇圧信号Cont3を,AND回路332により昇圧信号Cont2を,AND回路331により昇圧信号Cont1を、Lレベルへと変化させる。これにより、昇圧回路31a3、31a2、31a1においては、時刻t2、t3、t4以降において、入力される昇圧信号Cont3、2、1のLレベルが維持されるので、昇圧動作を停止する。昇圧動作が停止されるたびに、出力電圧Voutの上昇は緩やかなものとなる。この後は、負荷容量Cloadに蓄積された電荷がリークして、出力電圧Voutが徐々に低下し、昇圧規定電圧Vloadより低くなると、昇圧回路31aが再び昇圧動作を開始する。
図10は、第4実施形態に係るチャージポンプ回路400の構成を示す概略ブロック図である。この図において、図8の各部と対応する部分には同一の符号を付し、当該部分の説明を省略する。図示するように、チャージポンプ回路400は、制御部10cと発振回路20aと昇圧部30とを具備している。負荷容量Cloadは、チャージポンプ回路200の負荷となる容量である。
制御部10cは、基準回路11、検出回路12a、コンパレータ回路13a、D型フリップフロップ341〜343、AND回路431を備えている。検出回路12aは、第3実施形態と同じく、抵抗351及び抵抗355が直列接続された分圧回路である。
制御部10cは、昇圧部30が出力する出力電圧Voutを検出して、出力電圧Voutの電圧レベルに対応して、昇圧信号Contの周波数を高くして昇圧部31aから供給される電荷量を増大させ、昇圧信号Contの周波数を低くして昇圧部31aから供給される電荷量を減少させ、或いは昇圧信号Contの電圧レベルをLレベルに維持して、電荷供給を停止させる。すなわち、制御部10cは、出力電圧Voutの電圧レベルに対応して、昇圧部からの電荷量を制御する。
発振回路20aは、第2実施形態と同じく、定電流回路260、スイッチ部270、定電流回路275及び発振部280より構成される。
この後は、負荷容量Cloadに蓄積された電荷がリークして、出力電圧Voutが徐々に低下し、昇圧規定電圧Vloadより低くなると、昇圧回路31aが再び昇圧動作を開始する。
10,10a,10b,10c,71,81,91…制御部、
11…基準回路、12,12a,712,912…検出回路、13,13a,261,713,713a,913…コンパレータ回路、
20,20a…発振回路、260,275…定電流回路、270…スイッチ部、280…発振部、
30,93…昇圧部、
Compout,Compout1,Compout2,Compout3,Compout4…動作信号、
Cont,Cont1,Cont2,Cont3,Cont4…昇圧信号、
Tos…パルス信号、ck…パルス信号、
31a,31a1,31a3,31a4…昇圧回路、
312a,312a1,312aj…コンデンサ、
311a,311a1,311ai…Nチャネル型トランジスタ、
313,314,280I1,934…インバータ、
J1,J265,J270,J275…接続点、
SW2,SW3,SW4…スイッチ、SWC2,SWC3,SWC4…スイッチ信号、
131,132,133,134,231,331,332,333,334,431,731,831…AND回路、
281…NAND回路、
101p,111p,112p,113p,114p,265p,270p1,270p2,270p3,270p4,275p,280p1…Pチャネル型トランジスタ、
101n,111n,112n,113n,114n,270n,275n,280n1…Nチャネル型トランジスタ、
151,152,153,154,155,265,351,355,951,952,751,752,755…抵抗、
121,122,123,124,221,222,223,224,822…バッファ回路、
341,342,343…D型フリップフロップ、
931a,931a1,931a2,931a3,931a4…昇圧回路、
932a1,932ai…ダイオード、
933a1,933aj…コンデンサ、
94,Pout…出力端子、
Vload,Vload2,Vload3,Vload4…昇圧規定電圧、Va,Va1,Va2,Va3,Va4…検出電圧
Claims (5)
- 予め定められた周期のパルス信号を出力する発振回路と、
電圧を昇圧するn(n≧1)個の並列に接続された昇圧回路を備え、前記パルス信号に応じて電荷量を出力する昇圧部と、
前記昇圧部の出力電圧と、予め定められた規定電圧とを比較し、比較結果に応じて前記昇圧部からの前記電荷量を制御する制御部と、を有することを特徴とするチャージポンプ回路。 - 前記制御部は、
前記昇圧部の出力電圧を分圧し、1以上の分圧ノードから分圧電圧を出力する分圧回路と、
前記分圧電圧と予め設定された基準電圧とを比較し、比較結果に応じて第1〜第nの比較結果信号を発生するコンパレータと、を有し、前記第1〜第nの比較結果信号に基づいて前記昇圧部に備えられた前記n個の昇圧回路への前記パルス信号の供給を制御することを特徴とする請求項1記載のチャージポンプ回路。 - 前記制御部は、
前記昇圧部の出力電圧を分圧し、1以上の分圧ノードから分圧電圧を出力する分圧回路と、
前記分圧電圧と予め設定された基準電圧とを比較し、比較結果に応じて第1〜第nの比較結果信号を発生するコンパレータと、を有し、前記第1〜第nの比較結果信号に基づいて前記パルス信号の発振周波数を制御することを特徴とする請求項1記載のチャージポンプ回路。 - 前記分圧回路は、n個の分圧ノードからn個の分圧電圧を出力し、
前記コンパレータは、
予め設定された基準電圧に応じて定電流を発生する定電流発生部と、
前記定電流発生部とカレントミラー接続されたn個の第1導電型トランジスタと、
前記n個の第1導電型トランジスタの各々に共通ノードを介して直列接続され、前記n個の分圧電圧各々により制御されるn個の第2導電型トランジスタと、を有し、
前記n個の分圧電圧の各々が前記基準電圧に達すると、第1〜第nの比較結果信号を、前記分圧回路の分圧比の大きい前記分圧ノードに対応する前記共通ノードから発生することを特徴とする請求項2または3記載のチャージポンプ回路。 - 前記分圧回路は、1個の分圧ノードから分圧電圧を出力し、
前記コンパレータは、前記分圧電圧が前記基準電圧に達すると第1の比較結果信号を発生し、
前記制御部は、D型フリップフロップを(n−1)段配列したシフトレジスタを有し、
前記シフトレジスタの初段のデータ入力端子には前記第1の比較結果信号が入力され、前記シフトレジスタのクロック入力端子には前記パルス信号が入力され、シフト動作において1段目〜(n−1)段目のD型フリップフロップのデータ出力端子から第2〜第nの比較結果信号を発生することを特徴とする請求項2または3記載のチャージポンプ回路。
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