JP5760784B2 - 電圧生成回路、半導体装置及び電圧生成回路の制御方法 - Google Patents
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図1に示すように、半導体装置10は、メモリ11を有している。メモリ11は、データの書換えが可能な不揮発性メモリ、例えばフラッシュメモリである。このメモリ11は、データを記憶するメモリセルを含むメモリ回路12と、メモリ回路12に必要な内部電圧Vppを生成する電圧生成回路13とを含む。半導体装置は、例えば不揮発性半導体メモリである。メモリ回路12及び電圧生成回路13は、外部電圧Vddに基づいて動作する。電圧生成回路13は、外部電圧Vddから、その外部電圧Vddより高い内部電圧Vppを生成し、この内部電圧Vppを出力する。メモリ回路12は、内部電圧Vppを用いて、データの書き込みや消去等を行う。メモリ回路12は、半導体装置10に備えられる内部回路の一例である。
制御部32は、検出回路33と、監視回路34と、制御回路35を含む。検出回路33は、内部電圧Vppの電圧変化を検出し、その検出結果に応じた信号を出力する。監視回路34は、内部電圧Vppの電圧を監視し、監視結果に応じた信号を出力する。制御回路35は、検出回路33から出力される信号に基づいて、ポンプ回路の段数を制御する。また、制御回路35は、監視回路34から出力される信号に基づいて、ポンプ回路21〜23の動作を制御する。
信号生成回路36は、内部電圧Vppの変化量dVに応じた2つの信号S1,S2を生成する。
[ケース1]
外部電圧Vddが、図1に示す半導体装置10が動作可能な外部電圧Vddの範囲の最大電圧Vmaxの場合、図5の時刻t1において信号S1が立ち上がり、次いで、時刻t2(1)において信号S2が立ち上がる。図2に示すカウンタ38は、Hレベルの信号S1に応答してカウントを開始する。そして、カウンタ38は、Hレベルの信号S2に応答してカウントを停止し、カウント値CTを出力する。この[ケース1]の場合、カウント値CTは「8」である。
外部電圧Vddが、図1に示す半導体装置10が動作可能な外部電圧Vddの範囲内の任意の電圧(例えば、範囲の中間の電圧)の場合、図5の時刻t1において信号S1が立ち上がり、次いで、時刻t2(2)において信号S2が立ち上がる。カウンタ38は、信号S1の立ち上がりから信号S2の立ち上がりまでの間、カウント動作を行い、カウント値CTを出力する。この[ケース2]の場合、カウント値CTは「13」である。なお、外部電圧Vddが[ケース1]と異なり、内部電圧Vppの傾きが異なるため、信号S1が立ち上がる時刻t1は、[ケース1]の場合の時刻t1と一致しない。しかし、異なる外部電圧Vddに対してカウンタ38がカウント動作を行っている期間が異なることを示すため、信号S1の立ち上がりタイミングが[ケース1]と一致するように各信号の波形を示している。
外部電圧Vddが、図1に示す半導体装置10が動作可能な外部電圧Vddの範囲の最小電圧Vminの場合、図5の時刻t1において信号S1が立ち上がり、次いで、時刻t2(3)において信号S2が立ち上がる。カウンタ38は、信号S1の立ち上がりから信号S2の立ち上がりまでの間、カウント動作を行い、カウント値CTを出力する。この[ケース2]の場合、カウント値CTは「18」である。この[ケース3]においても、[ケース2]と同様に、信号S1が立ち上がるタイミングが他のケースと一致するように、各信号の波形を示している。
例えば、図2に示す電圧生成回路13は、ポンプ回路21〜23の段数を、2段と3段とに制御する。各ポンプ回路21〜23の入力電圧と出力電圧を図6に示す。図6において、横軸は入力電圧(外部電圧Vdd)、縦軸は出力電圧(内部電圧Vpp)である。図2に示すカウンタ38は、出力電圧(内部電圧Vpp)に基づいて生成された信号S1,S2に応答してカウントを開始/停止する。従って、カウンタ38が出力するカウント値CTは、入力電圧(外部電圧Vdd)に対応する。図1に示すメモリ回路12に必要な設定電圧VSは、図6に示すように、外部電圧Vddの最小電圧Vminに基づいて3段のポンプ回路、即ち第3のポンプ回路23から出力される電圧V3とする。
(別の実施形態)
上記のポンプ回路の段数に加えて、内部電圧Vppを監視し、その監視結果に基づいて、発振部31の発振周波数、つまりクロック信号CLK1の周波数を制御するようにしてもよい。例えば、図2に示す制御回路35は、カウンタ38から出力されるカウント値CTと、レジスタ35aに記憶した現在の段数nとに基づいて、昇圧部20の段数と、昇圧部20に含まれる各ポンプ回路21〜23に供給するクロック信号CLK1の周波数を制御する。
図7において、実線は、所定の周波数fにおける消費電流の特性を示す。また、一点鎖線は、実線で示す特性の周波数fを2倍にした周波数2fにおける消費電流の特性を示し、二点鎖線は、実線で示す特性の周波数fを1/2倍にした周波数1/2fにおける消費電流の特性を示す。
まず、制御部32は、分圧電圧Vaが基準電圧Vref以上となるまで待機する(ステップ51)。分圧電圧Vaが基準電圧Vref以上になると(判定:YES)、クロック信号CLK2のカウントを開始する(ステップ52)。
(1)制御部32は、内部電圧Vppの変化量を検出し、その検出結果(変化量)に応じて昇圧部20に含まれるポンプ回路21〜23の段数を制御する。内部電圧Vppの変化量は、外部電圧Vddに対応する。ポンプ回路21〜23の段数は、外部電圧Vddが許容される範囲の最小電圧Vminのときに、所望の内部電圧Vppの生成が可能なように設定されている。従って、内部電圧Vppの変化量が大きい(波形の傾きが大きい)とき、外部電圧Vddは、設定範囲のうちの高い電圧である。この場合、現在の段数nが大きいと、昇圧部20の能力が過剰であるため、制御部32は、ポンプ回路21〜23の段数を少なくする、つまり、ポンプ回路21,22により内部電圧Vppを生成するように制御する。従って、昇圧部20の能力を外部電圧Vddに対応して適切に制御することができる。
・信号生成回路36の構成を適宜変更する。例えば、図10に示す信号生成回路36aの分圧回路41aは、抵抗R21,R22とスイッチSW11を含む。抵抗R21の第1端子に内部電圧Vppが供給され、抵抗R21の第2端子は抵抗R22の第1端子に接続され、抵抗R22の第2端子はスイッチSW11を介して低電位電源(グランドGND)に接続されている。この分圧回路41aは、内部電圧Vppを抵抗R21と抵抗R22の抵抗値に応じて分圧した分圧電圧Vcを生成する。この分圧電圧Vcは、比較回路(コンパレータ)42,43の反転入力端子に供給される。比較回路42の非反転入力端子には基準電圧Vr1が供給され、比較回路43の非反転入力端子には基準電圧Vr2が供給される。これらの基準電圧Vr1,Vr2は、図11に示すように、基準電圧Vr1に対して基準電圧Vr2が高く、所定の電位差にて設定されている。
例えば、図11に示すように、Vc(1)は、許容される範囲の最大値Vmaxの外部電圧Vddが供給されたときの、分圧電圧を示す。また、Vc(2)は、許容される範囲の中央の外部電圧Vddが供給されたときの、分圧電圧を示す。Vc(3)は、許容される範囲の最小値Vminの外部電圧Vddが供給されたときの、分圧電圧を示す。そして、図11に示す時刻t1において信号S1が立ち上がる。そして、図5と同様に、各時刻t2(1),t2(2),t2(3)それぞれにおいて、信号S2が立ち上がる。このように、図10に示す信号生成回路36aは、外部電圧Vddに応じた傾きの分圧電圧Vcにより、変化するタイミングが異なる信号S1,S2を生成する。
・上記実施形態において、直列に接続されるポンプ回路の段数は、3段や5段に限定されず、2段,4段,6段以上の他の段数としてもよい。
(付記1)
外部電圧に基づいてクロック信号を生成する発振部と、
直列接続され前記クロック信号に基づいてポンピング動作する複数段のポンプ回路を有し、初段の前記ポンプ回路に前記外部電圧が供給され、2段目以降の前記ポンプ回路にそれぞれ前段のポンプ回路の出力電圧を供給し、最終段の前記ポンプ回路から前記外部電圧より高い内部電圧を出力生成する昇圧部と、
前記内部電圧の変化量に応じて、設定値に応じた前記内部電圧を生成するように前記ポンプ回路の段数を制御する制御部と、
を有することを特徴とする電圧生成回路。
(付記2)
前記制御部は、
前記内部電圧の変化量に応じた間隔で変化する信号を生成する信号生成回路と、
所定周期のパルス信号を生成する発振回路と、
前記信号の変化に応じて前記パルス信号のパルス数をカウントし、カウント値を出力するカウンタと、
前記カウント値と記憶した段数とに基づいて、前記ポンプ回路の段数を変更する制御回路と、
を含む、
ことを特徴とする付記1に記載の電圧生成回路。
(付記3)
前記制御部は、前記カウント値と前記記憶した段数に応じて前記クロック信号の発振周波数を制御する、ことを特徴とする付記2に記載の電圧生成回路。
(付記4)
前記制御部は、前記カウント値と前記記憶した段数に応じて、変更するポンプ回路の段数と前記クロック信号の周波数とが設定されたテーブルを含み、前記テーブルに設定された値に従って前記ポンプ回路の段数と前記クロック信号の周波数を制御する、
ことを特徴とする付記3に記載の電圧生成回路。
(付記5)
前記信号生成回路は、
前記内部電圧を分圧して第1の分圧電圧と第2の分圧電圧を生成し、前記第1の分圧電圧と基準電圧とを比較して第1の信号を生成し、前記第2の分圧電圧と前記基準電圧とを比較して第2の信号を生成し、
前記カウンタは、前記第1の信号に応答してカウントを開始し、前記第2の信号に応答してカウントを停止してカウント値を出力する、
ことを特徴とする付記2に記載の電圧生成回路。
(付記6)
前記信号生成回路は、
前記内部電圧を分圧して分圧電圧を生成し、前記分圧電圧と第1の基準電圧とを比較して第1の信号を生成し、前記分圧電圧と第2の基準電圧とを比較して第2の信号を生成し、
前記カウンタは、前記第1の信号に応答してカウントを開始し、前記第2の信号に応答してカウントを停止してカウント値を出力する、
ことを特徴とする付記2に記載の電圧生成回路。
(付記7)
前記ポンプ回路は、電圧が第1のスイッチを介して供給され、出力端子に第2のスイッチが接続され、第3のスイッチを介して供給される前記クロック信号に基づいてポンピング動作するポンプ部を含み、
前記第1〜第3のスイッチは、前記制御部から出力される制御信号に基づいてオンオフする、
ことを特徴とする付記1〜6のうちの何れか1項に記載の電圧生成回路。
(付記8)
前記制御部は、
前記内部電圧を監視し、監視結果に応じた信号を出力する監視回路を含み、
前記制御部は、前記監視回路から出力される信号に応じて前記昇圧部の動作を制御する、
ことを特徴とする付記1〜7のうちの何れか1項に記載の電圧生成回路。
(付記9)
外部電圧に基づいて動作する内部回路と、
前記外部電圧を昇圧した内部電圧を前記内部回路に供給する電圧生成回路と、
を有し、
前記電圧生成回路は、
外部電圧に基づいてクロック信号を生成する発振部と、
直列接続され前記クロック信号に基づいてポンピング動作する複数段のポンプ回路を有し、初段の前記ポンプ回路に前記外部電圧が供給され、2段目以降の前記ポンプ回路にそれぞれ前段のポンプ回路の出力電圧を供給し、最終段の前記ポンプ回路から前記外部電圧より高い内部電圧を出力生成する昇圧部と、
前記内部電圧の変化量に応じて、設定値に応じた前記内部電圧を生成するように前記ポンプ回路の段数を制御する制御部と、
を有することを特徴とする半導体装置。
(付記10)
外部電圧に基づいて生成されたクロック信号によりポンピング動作する複数のポンプ回路によって前記外部電圧を昇圧した内部電圧を生成し、
前記内部電圧の変化量を検出し、
検出した前記内部電圧の変化量に応じて、設定値に応じた前記内部電圧を生成するように前記ポンプ回路の段数を制御する、
ことを特徴とする電圧生成回路の制御方法。
21〜23 ポンプ回路
31 発振部
32 制御部
33 検出回路
34 監視回路
35 制御回路
36 信号生成回路
37 発振回路
38 カウンタ
NT 制御テーブル
CT カウント値
f 発振周波数
Vdd 外部電圧
Vpp 内部電圧
CLK1 クロック信号
CLK2 クロック信号(パルス信号)
Claims (5)
- 外部電圧に基づいてクロック信号を生成する発振部と、
直列接続され前記クロック信号に基づいてポンピング動作する複数段のポンプ回路を有し、初段の前記ポンプ回路に前記外部電圧が供給され、2段目以降の前記ポンプ回路にそれぞれ前段のポンプ回路の出力電圧を供給し、最終段の前記ポンプ回路から前記外部電圧より高い内部電圧を出力生成する昇圧部と、
前記内部電圧の変化量に応じて、設定値に応じた前記内部電圧を生成するように前記ポンプ回路の段数を制御する制御部と、
を有し、
前記制御部は、
前記内部電圧の変化量に応じた間隔で変化する信号を生成する信号生成回路と、
所定周期のパルス信号を生成する発振回路と、
前記信号の変化に応じて前記パルス信号のパルス数をカウントし、カウント値を出力するカウンタと、
前記カウント値と記憶した段数とに基づいて、前記ポンプ回路の段数を変更する制御回路と、
を含む、
ことを特徴とする電圧生成回路。 - 前記制御部は、前記カウント値と前記記憶した段数に応じて前記クロック信号の発振周波数を制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の電圧生成回路。
- 前記制御部は、前記カウント値と前記記憶した段数に応じて、変更する前記ポンプ回路の段数と前記クロック信号の周波数とが設定されたテーブルを含み、前記テーブルに設定された値に従って前記ポンプ回路の段数と前記クロック信号の周波数を制御する、
ことを特徴とする請求項2に記載の電圧生成回路。 - 外部電圧に基づいて動作する内部回路と、
前記外部電圧を昇圧した内部電圧を前記内部回路に供給する電圧生成回路と、
を有し、
前記電圧生成回路は、
外部電圧に基づいてクロック信号を生成する発振部と、
直列接続され前記クロック信号に基づいてポンピング動作する複数段のポンプ回路を有し、初段の前記ポンプ回路に前記外部電圧が供給され、2段目以降の前記ポンプ回路にそれぞれ前段のポンプ回路の出力電圧を供給し、最終段の前記ポンプ回路から前記外部電圧より高い内部電圧を出力生成する昇圧部と、
前記内部電圧の変化量に応じて、設定値に応じた前記内部電圧を生成するように前記ポンプ回路の段数を制御する制御部と、
を有し、
前記制御部は、
前記内部電圧の変化量に応じた間隔で変化する信号を生成する信号生成回路と、
所定周期のパルス信号を生成する発振回路と、
前記信号の変化に応じて前記パルス信号のパルス数をカウントし、カウント値を出力するカウンタと、
前記カウント値と記憶した段数とに基づいて、前記ポンプ回路の段数を変更する制御回路と、
を含む、
ことを特徴とする半導体装置。 - 外部電圧に基づいて生成されたクロック信号によりポンピング動作する複数のポンプ回路によって前記外部電圧を昇圧した内部電圧を生成し、
前記内部電圧の変化量を検出し、
検出した前記内部電圧の変化量に応じて、設定値に応じた前記内部電圧を生成するように前記ポンプ回路の段数を制御し、
前記ポンプ回路の段数を制御する際には、
前記内部電圧の変化量に応じた間隔で変化する信号を生成し、
所定周期のパルス信号を生成し、
前記信号の変化に応じて前記パルス信号のパルス数をカウントし、
カウントしたカウント値を出力し、
前記カウント値と記憶した段数とに基づいて、前記ポンプ回路の段数を変更する
ことを特徴とする電圧生成回路の制御方法。
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JP2011156874A JP5760784B2 (ja) | 2011-07-15 | 2011-07-15 | 電圧生成回路、半導体装置及び電圧生成回路の制御方法 |
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JP2011156874A JP5760784B2 (ja) | 2011-07-15 | 2011-07-15 | 電圧生成回路、半導体装置及び電圧生成回路の制御方法 |
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JP2011156874A Active JP5760784B2 (ja) | 2011-07-15 | 2011-07-15 | 電圧生成回路、半導体装置及び電圧生成回路の制御方法 |
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