JP2011068857A - 親水性コート剤およびその使用方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】1〜70重量部の安価な珪酸ソーダと、0.5〜30重量部の低分子親水性有機化合物とを主成分とするコーティングタイプの安価で取り扱いが容易な1液式の親水性コート剤を提供する。この親水性コート剤は、農業用フィルムや家屋外壁等に塗布すると、乾燥して前記珪酸ソーダのガラス体が塗布面に強固に貼り付いて前記塗布面をコーティングし、前記ガラス体に含有されて前記塗布面に分布する低分子親水性有機化合物により水滴や雨滴が流滴する。そして、希釈使用する場合は一層小型になって取り扱いが容易になる。さらに、親水性効果が低減した場合は再度塗布することにより親水性効果を持続させることができる。
【選択図】なし
Description
ギ酸、酢酸、シュウ酸、マレイン酸、コハク酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、マロン酸、フマル酸、グルタル酸、グルタコン酸、アジピン酸、アコニット酸、ピルビン酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプトン酸、エナント酸、カプリル酸、ベラルゴン酸、カプリン酸、ラウリル酸、ミリスチン酸、バルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸等又はそれらの塩、あるいは、無水カルボン酸(無水コハク酸等)、あるいは、グリセルアルデヒド、エリトロース、グルコース、アラビノーズ、ガラクトーズ等のアルドース類、あるいはその誘導体であるアルドン酸類、ウロン酸類、アルダン酸類等又はそれらの塩。
クエン酸(下記式(1))、グルコン酸(下記式(2))、酒石酸(下記式(3))、リンゴ酸、乳酸等又はそれらの塩、あるいはそれらの無水物。
グリシン(下記式(4))、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、アミノ酪酸、グリシン、クレアチン、カイニン酸、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、プロリン、セリン、トレオリン、バリン等又はそれらの塩。
エタノールアミン、ジエタノールアミン(下記式(5))、トリエタノールアミン
ジエタノールアミン等又はそれらの塩、あるいは、カナマイシン等のアミノグルコキシド類。
アセトアミド、尿素、カルバミン酸、ジメチルホルムアミド等。
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ブタントリオール等、あるいは、グリセリン、エリトリトール、キシリトール等のアルジトール類、フルクトース等のケトース類、ピラノース類、フラノース類等、あるいは、グルコース等の単糖類、スクロース、ショ糖等の二糖類、ラフィノース等の三糖類等。
つぎに、前記親水性コート剤は、さらに、少なくともカルボン酸基、ヒドロキシ基、リン酸基、硫酸基、アミド基又はアミノ基の一つを有する0.1〜15重量部の増粘剤を添加して含有することが好ましい(請求項2に対応)。また、増粘剤とともに、0.1〜15重量部の金属イオン化合物を添加してさらなる増粘性を発揮させることも好ましい(請求項3対応)。
グアーガム、スターチ、アラビアガム、キサンタンガム、ゼラチン、コラーゲン、タマリンドシードガム、寒天、カラギーナン、ペクチン、プルラン、大豆多糖類、ローカストビーンガム、グルコマンナン、キトサン、リグニン、へミセルロース等。
ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、可溶化スターチ、カチオン化グアーガム、ヒドロキシプロピルデンプンリン酸、カルボキシメチルセルロースナトリウム等。
ポリカルボキシビニルポリマーおよびその塩、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミドなどの下記一般式(6)で表示される有機化合物。
ベントナイトをはじめとする無機系増粘剤も本発明の増粘剤として利用することができる。すなわち、これらの無機系増粘剤には天然のものと合成されたものがあるが、一般に水溶液中で粒子として存在し、粒子表面の水酸基により粒子間で水素結合を形成することにより増粘性を発揮し、または、粒子表面の電荷による静電相互作用により増粘性を発揮する。そのため、この種の無機系増粘剤も有機系の増粘剤と同様に本発明の増粘剤として利用可能である。
前記親水性コート剤は、さらに、抗菌剤として四級アンモニウム塩化合物を0.005〜1重量部含有することが好ましい(請求項5対応)。抗菌剤は、銀イオン、カルボン酸系、低分子アルコール系など多種のものが使用されているが、屋外暴露による飛散および劣化、希釈水の高塩素濃度、アルカリ性条件下で使用できる抗菌剤は限定される。
塩化ベンゼトニウム(例えばロンザジャパン(株)の「HYAMINE(ハイアミン)1622」)。
塩化ベンザルコニウム液(例えばロンザジャパン(株)の「HYAMINE(ハイアミン)3500−J」)、アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライド(例えばロンザジャパン(株)の「BARQUAT(バークオート)MB−80/50」)、アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライド(例えばロンザジャパン(株)の「BARQUAT(バークオート)MS−100」)、アルキルジメチルエチルベンジルアンモニウムクロライド/アルキルジメシルベンジルアンモニウムクロライド混合物(例えばロンザジャパン(株)の「BARQUAT(バークオート)4280−Z/4250−Z」)、アルキルジメチルメチルベンジルアンモニウムクロライド/アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライドコンプレックス(例えばロンザジャパン(株)の「BARQUAT(バークオート)1552」)、アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライド(例えばロンザジャパン(株)の「BARQUAT(バークオート)MX−80/50」)。
ジデシルジメチルアンモニウムクロライド(例えばロンザジャパン(株)の「BARDAC(バーダック)2280/2250」)、ジアルキル(C8/C8、C8/C10、C10/C10)ジメチルアンモニウムクロライド/塩化ベンゼルコニウム混合物(例えばロンザジャパン(株)の「BARDAC(バーダック)208M/205M」)、デシルイソノニルジメチルアンモニウム塩(例えばロンザジャパン(株)の「BARDAC(バーダック)2170P」)。
ジオクチルジメチルアンモニウムクロライド(例えばロンザジャパン(株)の「BARDAC(バーダック)LF−80」)。
チルアンモニウムカーボネート(例えばロンザジャパン(株)の「Carboquat(コーボクオート)」)、ジデシルメチルポリオキシエチレンアンモニウムプロピネート(例えばロンザジャパン(株)の「BARDAP(バーダップ)26」)。
アルキルベンジルイミダゾリウム塩(例えばロンザジャパン(株)の「UNIQUAT(ユニクオート)CB−50」)。
本実施例においては、珪酸ソーダ(富士化学工業(株)製の1号珪酸ソーダ)300gに水(例えば水道水)660gを加え、攪拌しながら低分子親水性有機化合物としてのクエン酸30gと界面活性剤(ライオン(株)製の商品名「チャーミーVクイック」)10gを添加し、30重量部(wt%)の珪酸ソーダと、3重量部(wt%)のクエン酸の低分子親水性有機化合物とを主成分とする透明溶液(原液)の親水性コート剤1kgを得た。また、同様にして、低分子親水性有機化合物を全く加えない親水性コート剤(珪酸ソーダと界面活性剤のみの親水性コート剤)、低分子親水性有機化合物として0.5重量部(wt%)のクエン酸を含有した親水性コート剤、低分子親水性有機化合物として3重量部(wt%)、0.5重量部(wt%)のグルコン酸を含有した親水性コート剤、低分子親水性有機化合物として3重量部(wt%)の酢酸、グリシン、ジエタノールアミンそれぞれを含有した原液の親水性コート剤も得た。
本実施例においては、珪酸ソーダ(富士化学工業(株)製の1号珪酸ソーダ)300gに水660gを加え、攪拌しながら低分子親水性有機化合物としてのクエン酸(キシダ化学(株)製の無水クエン酸)30gおよび、後述する増粘剤(または金属イオン化合物としての塩化アルミニウムと増粘剤)、界面活性剤を添加して、30重量部(wt%)の珪酸ソーダと、3重量部(wt%)のクエン酸の低分子親水性有機化合物とを主成分とし、さらに、0.1〜0.6重量部(wt%)の増粘剤、必要に応じて0.1重量部(wt%)の塩化アルミニウム、を添加した透明溶液(原液)の親水性コート剤1kgを得た。
本実施例においては、珪酸ソーダ(富士化学工業(株)製の1号珪酸ソーダ)300gに水660gを加え、攪拌しながら低分子親水性有機化合物としてのクエン酸(キシダ化学(株)製の無水クエン酸)30g、増粘剤(キサンタンガム(ユングブンツウラーAG社製のキサンタンガムFJグレード)3g、又は、カルボキシビニルポリマー(日光ケミカルズ(株)製の商品名「カーボポールETD2050」)6g、又は、グアーガム(MRCポリサッカライド(株)製の精製グアーガム)3g、界面活性剤(ライオン(株)製の商品名「チャーミーVクイック」)10gを添加して透明溶液1kgを得た。さらに、この透明溶液に四級アンモニウム塩有機化合物(抗菌剤)(ロンザジャパン(株)のBARDAC(バーダック)2280、又は、同社のCarboquat(コーボクオート)、又は、同社のBARDAP(バーダップ)26)0.15gを添加した。これにより、30重量部(wt%)の珪酸ソーダと、3重量部(wt%)のクエン酸の低分子親水性有機化合物とを主成分とし、さらに、0.3〜0.6重量部(wt%)の増粘剤および0.005〜0.015重量部(wt%)の四級アンモニウム塩有機化合物(抗菌剤)を添加した透明溶液(原液)の親水性コート剤1kgを得た。
Claims (5)
- 1〜70重量部の珪酸ソーダ[Na2O・2(SiO2)]と、0.5〜30重量部の低分子親水性有機化合物を主成分とする水溶液からなり、
前記低分子親水性有機化合物は、少なくともカルボン酸基、カルボン酸塩基、ヒドロキシ基、アミド基、アミノ基、アンモニウム塩基の一つを有し、炭素数が1〜18の親水性化有機合物であることを特徴とする親水性コート剤。 - 請求項1記載の親水性コート剤において、
さらに、少なくともカルボン酸基、ヒドロキシ基、リン酸基、硫酸基、アミド基またはアミノ基の一つを有する増粘剤を0.1〜15重量部の増粘剤を含有することを特徴とする親水性コート剤。 - 請求項2記載の親水性コート剤において、
さらに、前記珪酸ソーダと反応して増粘性を発揮させるとともに、前記増粘剤と反応してさらなる増粘効果を発揮させる金属イオン化合物を0.1〜15重量部含有することを特徴とする親水性コート剤。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の親水性コート剤において、
さらに、四級アンモニウム塩有機化合物を0.005〜1重量部含有することを特徴とする親水性コート剤。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の親水性コート剤を水で希釈した希釈液を、農業用フィルム、農業用ガラス、家屋外壁等のコーティング対象物の少なくとも片面に塗布することを特徴とする親水性コート剤の使用方法。
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