JP2011068603A - ジスルホニウム塩の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハロゲン化物イオンの混入が回避された高純度なジスルホニウム塩の製造方法を提供する。
【解決手段】アニオン部位にスルホネートを有するスルホニウム化合物と、スルホンイミド塩とを接触させ及び混合することにより、高純度のジスルホニウム塩を高収率で得る、ジスルホニウム塩の製造方法である。
【選択図】なし

Description

本発明は、塗料、コーティング剤、光硬化型接着剤、半導体のフォトリソグラフィー等の分野で使用される光酸発生剤に有用なジスルホニウム塩の製造方法に関する。
光酸発生剤は、光照射により酸を発生させ、エポキシモノマー、オキセタンモノマー等をカチオン重合させることができるため、塗料、コーティング剤、光硬化型接着剤等の分野に利用されている。また、半導体のフォトリソグラフィー分野では、露光により光酸発生剤から発生した酸の触媒作用により、レジスト樹脂を不溶化させている保護基を脱離させ、アルカリ現像液に可溶となる化学増幅型レジストが使用されている。
光酸発生剤の分子構造は、照射光を吸収するカチオン部位と、酸の発生源となるアニオン部位とから構成されている。光酸発生剤の代表例としては、スルホニウム塩、ヨードニウム塩等のオニウム塩が挙げられる。スルホニウム塩はヨードニウム塩と比べて、保存安定性が良く、吸収波長がより長波長側にあり、様々な構造を有するスルホニウム塩が開発されてきた。スルホニウム塩のアニオン部位としては、SbF6 -、AsF6 -、BF4 -、B(C654 -、PF6 -等が使用されているが、Sbは劇物であり、Asは毒物であるため、これらの金属元素を含有するオニウム塩は安全性に問題があり、その用途は制限される。また、半導体のフォトリソグラフィー分野において、金属元素を含むアニオン部位(例えばSbF6 -及びAsF6 -)、リン元素を含むアニオン部位(例えばPF6 -)、ホウ素元素を含むアニオン部位(例えばBF4 -及びB(C654 -)等を有する光酸発生剤は化学増幅型レジスト用途に使用することはできない。なぜならば、上記のような元素は不純物となり、トランジスター性能に大きな影響を及ぼすからである(例えば、非特許文献1参照)。
上記課題を解決する光酸発生剤として、例えば、カチオン部位がトリアリールスルホニウムからなり、アニオン部位がフッ素含有スルホンイミデートからなるスルホニウム塩が挙げられる。従来、該スルホニウム塩は、下記に示す2つの工程から合成される。
第1工程:グリニャール試薬とジアリールスルホキシドとからトリアリールスルホニウムハライドを合成する(例えば、非特許文献2〜3参照)。
第2工程:トリアリールスルホニウムハライドとスルホンイミド塩とを反応させて、トリアリールスルホニウムスルホンイミデートを合成する(例えば、特許文献1を参照)。
Figure 2011068603
{式中、Xはハロゲン原子を表し、M’はアルカリ金属を表し、そしてRf”はフッ素残基を表す。}
しかしながら、上記製造法の第2工程においては、副生成物としてハロゲン化物イオンが遊離するため、最終生成物のスルホニウム塩へのハロゲン化物イオンの混入は避けられず、生成物中に該ハロゲン化物イオンが残存する可能性がある。ハロゲン化物イオンを含有するスルホニウム塩を光酸発生剤として使用すると、製品の着色、性能の低下等の原因となる。このため、ハロゲン化物イオンの残存が無いスルホニウム塩の製造が要求されるが、そのようなスルホニウム塩を製造するためにはハロゲン化物イオンの除去作業が必要となるため、操作が煩雑となる。このように、トリアリールスルホニウムハライドを経由する従来のスルホニウム塩の製造法では、ハロゲン化物イオンの遊離及び生成物中への混入を回避することが困難であるため、スルホニウム塩の新たな製造方法の開発が強く望まれていた。
また、光酸発生剤は一般に高価であるため、より少ない量で良好な感度が得られる光酸発生剤が望ましい。スルホンイミド酸の中でも特に、分子中に窒素原子が2個含まれるジスルホンイミド酸を発生する光酸発生剤は、窒素原子が1つのモノスルホンイミド酸を発生する光酸発生剤よりも感度が高い傾向があるが、ジスルホンイミド型光酸発生剤の製法においても、ハロゲン化物イオンが残存する可能性のある製造方法しか知られておらず(例えば特許文献3を参照)、ハロゲン化物イオンの遊離及び生成物中への混入を回避する新たな製法の開発が強く望まれていた。
特開2008−89777号公報 特表2001−512714号公報 特開2005−275153号公報
上田充監修、ラドテック研究会編集「UV・EB硬化技術の最新動向」第2章材料開発の動向 3.光重合開始剤 シーエムシー出版(2006年)
Journal of the American Chemical Society 第112巻 第6004頁 (1990年) Synthesis 第1648頁 (2004年) Journal of Organic Chemistry 第63巻 第7522頁 (1998年). Chemical and Pharmaceutical Bulletin 第29巻 第3753頁 (1981年). Macromolecular Chemistry and Physics 第200巻 第1257頁 (1999年). Journal of The Electrochemical Society 第151巻 第A1363頁 (2004年)
本発明は、上記問題点に鑑み、ハロゲン化物イオンが遊離及びジスルホニウム塩中に混入することなく、ジスルホニウム塩を高収率で製造できる方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、ハロゲン化物イオンが遊離及びジスルホニウム塩中に混入することなく、ジスルホニウム塩を高収率で製造できる方法について鋭意検討を行った。その結果、アニオン部位にスルホネートを有するスルホニウム塩とジスルホンイミド塩とを接触させ及び混合する操作により、ハロゲン化物イオンが遊離してジスルホニウム塩中に混入することなく、ジスルホニウム塩を高収率で製造できることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は以下のとおりである。
[1] 下記一般式(1):
Figure 2011068603
{式中、R1、R2及びR3は、各々独立に、炭素数1〜8個のアルキル基、ナフチル基、又は下記一般式(2):
Figure 2011068603
(式中、Aは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜8個のアルキル基、炭素数1〜8個のアルコキシ基、フェノキシ基、炭素数1〜8個のアルキルチオ基、又はフェニルチオ基を表す。)で表される置換若しくは非置換のアリール基を表し、xは1〜8の整数であり、そしてyは0又は1である。}で表されるスルホニウム化合物と、下記一般式(3):
Figure 2011068603
{式中、a、a’及びbは、各々独立に1〜8の整数であり、そしてMは、M1a又はM21/2(式中、M1はアルカリ金属を表し、M2はアルカリ土類金属を表す)を表す。}で表されるスルホンイミド塩とを接触させ及び混合することにより、下記一般式(4):
Figure 2011068603
{R1、R2及びR3は上記一般式(1)において定義したのと同じ意味であり、a、a’及びbは上記一般式(3)において定義したのと同じ意味である。}で表されるジスルホニウム塩を形成する、ジスルホニウム塩の製造方法。
[2] 上記一般式(1)中及び上記一般式(4)中のR1、R2及びR3が、各々独立に、炭素数1〜4個のアルキル基、ナフチル基、又は上記一般式(2)で表される置換若しくは非置換のアリール基であり、
上記一般式(2)中のAが水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4個のアルキル基、炭素数1〜4個のアルコキシ基、フェノキシ基、炭素数1〜4個のアルキルチオ基、又はフェニルチオ基であり、かつ
上記一般式(1)中のxが1〜4の整数、及びyが0又は1である、上記[1]に記載のジスルホニウム塩の製造方法。
[3] 上記一般式(3)中及び上記一般式(4)中のaが1〜4の整数、a’が1〜4の整数、及びbが3〜5の整数である、上記[1]又は[2]に記載のジスルホニウム塩の製造方法。
[4] 上記一般式(3)中のMがアルカリ金属である、上記[1]〜[3]のいずれかに記載のジスルホニウム塩の製造方法。
本発明によれば、ハロゲン化物イオンが遊離してジスルホニウム塩中に混入することなく、ジスルホニウム塩を高収率で製造することができる。
以下、本発明について詳細に記述する。
本発明は、下記一般式(1):
Figure 2011068603
{式中、R1、R2及びR3は、各々独立に、炭素数1〜8個のアルキル基、ナフチル基、又は下記一般式(2):
Figure 2011068603
(式中、Aは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜8個のアルキル基、炭素数1〜8個のアルコキシ基、フェノキシ基、炭素数1〜8個のアルキルチオ基、又はフェニルチオ基を表す。)で表される置換若しくは非置換のアリール基を表し、xは1〜8の整数であり、そしてyは0又は1である。}で表されるスルホニウム化合物と、下記一般式(3):
Figure 2011068603
{式中、a、a’及びbは、各々独立に1〜8の整数であり、そしてMは、M1a又はM21/2(式中、M1はアルカリ金属を表し、M2はアルカリ土類金属を表す)を表す。}で表されるスルホンイミド塩とを接触させ及び混合することにより、下記一般式(4):
Figure 2011068603
{R1、R2及びR3は上記一般式(1)において定義したのと同じ意味であり、a、a’及びbは上記一般式(3)において定義したのと同じ意味である。}で表されるジスルホニウム塩を形成する、ジスルホニウム塩の製造方法を提供する。該製造方法によれば、下記反応:
Figure 2011068603
により、ハロゲン化物イオンが遊離してジスルホニウム塩中に混入することなく、一般式(4)で表されるジスルホニウム塩が高収率で得られる。
本発明で使用される上記一般式(1)で表されるスルホニウム化合物及びこれを用いて得られる上記一般式(4)で表されるジスルホニウム塩におけるR1、R2及びR3は、光酸発生剤の安定性、光の吸収、及び露光後の分解性の観点から、各々独立に、炭素数1〜8個のアルキル基、ナフチル基、又は上記一般式(2)(式中、Aは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜8個のアルキル基、炭素数1〜8個のアルコキシ基、フェノキシ基、炭素数1〜8個のアルキルチオ基、又はフェニルチオ基を表す。)で表される置換(式中、Aが水素原子以外である場合)若しくは非置換(式中、Aが水素原子である場合)のアリール基である。
原材料の入手性、ハンドリング性等の理由から、上記一般式(1)中及び上記一般式(4)中のR1、R2及びR3は、各々独立に炭素数1〜4個のアルキル基、ナフチル基、又は上記一般式(2)で表される置換若しくは非置換のアリール基であり、上記一般式(2)中のAが水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4個のアルキル基、炭素数1〜4個のアルコキシ基、フェノキシ基、炭素数1〜4個のアルキルチオ基、又はフェニルチオ基であることが好ましい。
また、上記一般式(1)中及び上記一般式(4)中のR1、R2及びR3が、各々独立にメチル基、ナフチル基、又は上記一般式(2)で表される置換若しくは非置換のアリール基であり、上記一般式(2)中のAが水素原子、フッ素原子、塩素原子、メチル基、メトキシ基、フェノキシ基、メチルチオ基、又はフェニルチオ基であることがより好ましい。
また、上記一般式(1)中及び上記一般式(4)中のR1、R2及びR3が、各々独立にナフチル基、又は上記一般式(2)で表される置換若しくは非費置換のアリール基であり、上記一般式(2)中のAが水素原子又はフェニルチオ基であることが更に好ましい。
原材料の入手性、ハンドリング性等の観点から、上記一般式(1)中、xは1〜8の整数であり、そしてyは0又は1である。また、上記一般式(1)のxが1〜4の整数、及びyが0又は1であることが好ましい。
1、R2及びR3の好ましい具体例としては、以下の構造が挙げられる。
・炭素数1〜8個のアルキル基
−CH3、−CH2CH3、−CH2CH2CH3、−CH(CH32
−CH2CH2CH2CH3、−CH2CH(CH32、−C(CH33
−(CH24CH3、 −(CH25CH3、 −(CH26CH3
−(CH27CH3
・ナフチル基
Figure 2011068603
・Aが水素原子であるもの
Figure 2011068603
・Aがハロゲン原子であるもの
Figure 2011068603
・Aが炭素数1〜8個のアルキル基であるもの
Figure 2011068603
・Aが炭素数1〜8個のアルコキシ基であるもの
Figure 2011068603
・Aがフェノキシ基であるもの
Figure 2011068603
・Aが炭素数1〜8個のアルキルチオ基であるもの
Figure 2011068603
・Aがフェニルチオ基であるもの
Figure 2011068603
また、上記一般式(1)のアニオン部位であるスルホネートの具体例としては、
CF3SO3 -、 HCF2SO3 -
CF3CF2SO3 -、 HCF2CF2SO3 -、 CF3CFHSO3 -
CF3(CF22SO3 -、 HCF2(CF22SO3 -
CF3(CF23SO3 -、 HCF2(CF23SO3 -
CF3(CF24SO3 -、 HCF2(CF24SO3 -
CF3(CF25SO3 -、 HCF2(CF25SO3 -
CF3(CF26SO3 -、 HCF2(CF26SO3 -
CF3(CF27SO3 -、 HCF2(CF27SO3 -
等が例示される。
上記一般式(1)で表されるスルホニウム化合物は、後述するように含フッ素スルホン酸(Cx2x+1-yySO3H)(式中、x及びyは、一般式(1)において定義したのと同じ意味を有する)を使用して製造される。
よって、含フッ素スルホン酸の入手性、及び上記一般式(1)で表されるスルホニウム化合物の合成時のハンドリング性等の理由から、上記一般式(1)中及び上記一般式(4)中のR1、R2及びR3が、各々独立に炭素数1〜4個のアルキル基、ナフチル基、又は上記一般式(2)で表される置換若しくは非置換のアリール基であり、上記一般式(2)中のAが水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4個のアルキル基、炭素数1〜4個のアルコキシ基、フェノキシ基、炭素数1〜4個のアルキルチオ基、又はフェニルチオ基であり、かつ上記一般式(1)のxが1〜4の整数、及びyが0又は1であることが好ましい。
特に好ましい態様においては、上記一般式(1)中及び上記一般式(4)中のR1、R2及びR3が、各々独立にメチル基、ナフチル基、又は上記一般式(2)で表される置換若しくは非置換のアリール基であり、上記一般式(2)中のAが水素原子、フッ素原子、塩素原子、メチル基、メトキシ基、フェノキシ基、メチルチオ基、又はフェニルチオ基であり、かつ上記一般式(1)のxが1〜4の整数、及びyが0又は1である。
更に好ましい態様においては、上記一般式(1)中及び上記一般式(4)中のR1、R2及びR3が、各々独立にナフチル基、又は上記一般式(2)で表される置換若しくは非費置換のアリール基であり、上記一般式(2)中のAが水素原子又はフェニルチオ基であり、かつ上記一般式(1)のアニオン部位が
CF3SO3 -、CF3CF2SO3 -、HCF2CF2SO3 -、又はCF3(CF23SO3 -
である。
一般式(1)で表されるスルホニウム化合物の好ましい化合物例としては、下記化合物:
Figure 2011068603
等が挙げられる。
上記一般式(1)で表されるスルホニウム化合物の製造方法としては、以下の方法:
1)スルフィド化合物とエステル化合物とを含フッ素スルホン酸の存在下で反応させる方法(例えば、非特許文献4参照);
Figure 2011068603
{式中、R1’、R2’及びR3’は、各々独立にアルキル基又はアリール基であり、Rf’は、フッ素で置換されたアルキル基又はアリール基である。}
2)スルホキシド化合物と芳香族化合物とを、含フッ素スルホン酸及びトリフルオロ酢酸無水物の存在下で反応させる方法(例えば、非特許文献5参照);
Figure 2011068603
{式中、R1’、R2’及びR3’は、各々独立にアルキル基又はアリール基であり、Rf’は、フッ素で置換されたアルキル基又はアリール基である。}
3)スルホキシド化合物と芳香族化合物とを、含フッ素スルホン酸及びP25の存在下で反応させる方法(例えば、非特許文献6参照);
Figure 2011068603
{式中、R1’、R2’及びR3’は、各々独立にアルキル基又はアリール基であり、Rf’は、フッ素で置換されたアルキル基又はアリール基である。}
等が開示されており、製造方法は特に限定されない。
本発明においては、上述のスルホニウム化合物と、下記一般式(3):
Figure 2011068603
{式中、a、a’及びbは、各々独立に1〜8の整数であり、そしてMは、M1a又はM21/2(式中、M1はアルカリ金属を表し、M2はアルカリ土類金属を表す)を表す。}で表されるスルホンイミド塩とを接触させ及び混合する。
上記一般式(3)及び上記一般式(4)において、a、a’及びbのうち、いずれかが1より小さい場合、フッ素原子による電子吸引性が低下してしまい、酸の強さが弱くなってしまうため好ましくない。また、a、a’及びbのうち、いずれかが8より大きい場合、分子量が大きくなるため一定の質量中の分子のモル数が減少してしまい重合活性が低下してしまい好ましくない。上記の理由から、a、a’及びbは各々独立に1〜8の整数である。上記一般式(3)で表されるスルホンイミド塩を合成する際の原材料の入手性、ハンドリング性等の理由から、上記一般式(3)及び上記一般式(4)において、好ましくは、aは1〜6の整数、bは1〜6の整数、及びa’は1〜6の整数であり、より好ましくは、aは1〜5の整数、bは2〜5の整数、及びa’は1〜5の整数であり、特に好ましくは、aは1〜4の整数、bは3〜5の整数、及びa’は1〜4の整数である。
上記一般式(3)において、Mは、M1a又はM21/2(式中、M1はアルカリ金属を表し、M2はアルカリ土類金属を表す)を表す。スルホンイミド塩の入手性、あるいは後述のスルホンイミド塩の製造時におけるハンドリング性等の理由から、Mはアルカリ金属であることがより好ましく、Mはリチウム、ナトリウム又はカリウムであることが特に好ましい。
上記一般式(3)のアニオン部位の具体例としては、下記構造:
Figure 2011068603
Figure 2011068603
Figure 2011068603
Figure 2011068603
Figure 2011068603
Figure 2011068603
Figure 2011068603
等が例示されるがこれに限定されるものではない。
一般式(3)で表されるスルホンイミド塩の好ましい化合物例としては、下記化合物:
Figure 2011068603
等が挙げられる。
上記一般式(3)で表されるスルホンイミド塩は、例えば非特許文献7又は特許文献2に記載の方法で製造することができる。
上記一般式(1)で表されるスルホニウム化合物と上記一般式(3)で表されるスルホンイミド塩とを接触させ及び混合して、上記一般式(5)で表されるジスルホニウム塩を形成する場合、該接触及び該混合は、溶媒の存在下で行うことができる。使用する溶媒は、反応物質に対して不活性な溶媒であれば良い。溶媒の例としては、水、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル系溶媒、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル等のニトリル系溶媒、N,N―ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等が挙げられる。これらの溶媒は単独又は2種以上を混合して使用できる。
上記一般式(3)で表されるスルホンイミド塩の使用量は、上記一般式(1)で表されるスルホニウム化合物1モルに対して、0.1モルから5モルが好ましく、0.2モルから2モルがより好ましく、0.4モルから1モルが特に好ましい。上記使用量は、過剰量のスルホニウム化合物の残存による生成物単離の困難さを回避する観点から0.1モル以上であることが好ましく、過剰量のスルホンイミド塩の残存による生成物単離の困難さを回避する観点から5モル以下であることが好ましい。
上記一般式(1)で表されるスルホニウム化合物と上記一般式(3)で表されるスルホンイミド塩とを反応させる際、反応温度は、通常、−20℃から100℃であるが、好ましくは−10℃から80℃であり、より好ましくは0℃から50℃であり、特に好ましくは10℃から30℃である。また反応時間は、通常、0.01時間から48時間であるが、好ましくは0.1時間から36時間、より好ましくは0.2時間から24時間、特に好ましくは0.5時間から12時間である。
反応終了後、例えば、反応混合物中の溶媒を減圧留去した後、反応混合物に、ジクロロメタン、クロロホルム、酢酸エチル等の有機溶媒と水とを加えて、有機層と水層とに分液し、さらに水層を新しい該有機溶媒で抽出する操作を2〜3回繰り返した後、分液された有機層と抽出に用いた有機溶媒とを混合したものから有機溶媒を減圧留去すると、上記一般式(5)で表されるジスルホニウム塩を得ることができる。得られたジスルホニウム塩は、従来公知の精製方法、例えば、晶析、カラムクロマトグラフィー等により精製してもよい。
以上のように、本発明によれば、従来方法のようなハロゲン化物の遊離及び生成物中への混入がなく、高純度のジスルホニウム塩を製造することができる。
アニオン部位にフッ素含有スルホンイミデートを有するジスルホニウム塩を製造する場合、従来法ではハロゲン化物イオンが遊離してジスルホニウム塩中に混入することが避けられないため、高純度のジスルホニウム塩を得るために水洗を何回も繰り返す等の繁雑な操作が必要であった。しかし、本発明の製造方法では、ハロゲン化物イオンの遊離及びジスルホニウム塩中への混入が無いため、高純度のジスルホニウム塩を高収率で得ることが可能となった。よって本発明の製造方法は工業的に極めて有用である。
本発明の方法により製造される、一般式(4)で表されるジスルホニウム塩の好ましい化合物例としては、下記化合物:
Figure 2011068603
等が挙げられる。
本発明の製造方法によって得られるジスルホニウム塩は、各種重合性モノマーの重合反応を進行させるための光酸発生剤として使用できる。重合性モノマーとしては、エポキシ化合物、オキセタン化合物、ビニルエーテル化合物等が挙げられる。重合性モノマーがエポキシ化合物、オキセタン化合物、ビニルエーテル化合物等である場合、本発明に係るジスルホニウム塩を用いることにより得られる、低露光量で少量の光酸発生剤使用時でもモノマー硬化性が高いという効果が顕著である。
以下実施例を用いて本発明をより詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
1H NMR及び19F NMRによる分子構造解析
JNM−GSX400G型核磁気共鳴装置(日本電子株式会社製)を使用し、溶媒として重クロロホルムを、基準物質としてテトラメチルシラン(1H NMR)又はフレオン−11(CFCl3)(19F NMR)を用いた。
・イオンクロマトグラフによるイオン分析
イオンクロマトグラフとしてIC−2001(東ソー株式会社製)、カラムとしてTSKgel SuperIC−AP、溶離液として1.7mmol/l NaHCO3及び1.8mmol/L Na2CO3を使用した。
[実施例1] (P−1) の合成
Figure 2011068603
アセトニトリル(3mL)及び水(0.6mL)が入った50mLの3口フラスコに、室温でCF3SO2N(Na)SO2(CF24SO2N(Na)SO2CF3(120mg、0.180mmol)を加えて均一に溶解させた。(4―フェニルチオフェニル)ジフェニルスルホニウム トリフルオロメタンスルホネート(187mg、0.359mmol)をアセトニトリル(3mL)に溶解させた溶液を室温で3口フラスコの中に滴下し、滴下後、室温で3時間攪拌した。反応混合物中の溶媒を減圧留去後、残渣に水とクロロホルムとを加えてクロロホルム層を分液した。さらに残った水層については、クロロホルムで2回抽出操作を行った。これらのクロロホルム溶液を混合した後、硫酸ナトリウムで乾燥後、クロロホルムを減圧留去すると、P−1(244mg)が得られた(収率99.7%)。
P−1の分子構造解析結果は以下の通りである。
1H NMR 7.87−8.35ppm(m,38H)
19F NMR −78.67ppm(s,6F)、−112.95ppm(m,4F)、−119.99ppm(m,4F)
P−1をイオンクロマトグラフで測定したところ、臭化物イオンの残存量は検出限界以下(0.1ppm未満)であった。
[比較例1] (C−1)の合成
Figure 2011068603
アセトニトリル(3mL)及び水(0.6mL)が入った50mLの3口フラスコに、室温でトリフェニルスルホニウム ブロミド(123mg、0.359mmol)を加えて均一に溶解させた。次に、CF3SO2N(Na)SO2(CF24SO2N(Na)SO2CF3(120mg、0.180mmol)をアセトニトリル(3mL)に溶解させた溶液を室温で3口フラスコの中に滴下し、滴下後、室温で3時間攪拌した。反応混合物中の溶媒を減圧留去後、残渣に水とクロロホルムとを加えてクロロホルム層を分液した。さらに残った水層については、クロロホルムで2回抽出操作を行った。これらのクロロホルム溶液を混合した後、硫酸ナトリウムで乾燥後、クロロホルムを減圧留去すると、C−1(201mg)が得られた(収率97.6%)。
C−1の分子構造解析結果は以下の通りである。
1H NMR 7.59−7.78ppm(m,30H)
19F NMR −78.65ppm(s,6F)、−112.90ppm(m,4F)、−119.95ppm(m,4F)
C−1をイオンクロマトで測定したところ、臭化物イオンが0.8ppm残存していた。
[実施例2] (P−2)の合成
Figure 2011068603
実施例1において、CF3SO2N(Na)SO2(CF24SO2N(Na)SO2CF3に代えて、C49SO2N(Na)SO2(CF24SO2N(Na)SO249(174mg、0.180mmol)を用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、P−2(292mg)が得られた(収率100%)。P−2の分子構造解析結果は以下の通りである。
1H NMR 7.86−8.35ppm(m,38H)
19F NMR −80.35ppm(m,6F)、−112.91ppm(m,4F)、−113.31ppm(m,4F)、−119.92ppm(m,4F)、−121.02ppm(m,4F)、−125.70ppm(m,4F)
[実施例3](P−3)の合成
Figure 2011068603
実施例1において、CF3SO2N(Na)SO2(CF24SO2N(Na)SO2CF3に代えて、C25SO2N(Na)SO2(CF24SO2N(Na)SO225(138mg、0.180mmol)を用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、P−2(260mg)が得られた(収率98.6%)。P−3の分子構造解析結果は以下の通りである。
1H NMR 7.84−8.34ppm(m,38H)
19F NMR −78.53ppm(s,6F)、−112.98ppm(m,4F)、−117.36ppm(s,4F)、−120.01ppm(m,4F)
[実施例4](P−4)の合成
Figure 2011068603
アセトニトリル(3mL)及び水(0.6mL)が入った50mLの3口フラスコに、室温でCF3SO2N(Na)SO2(CF24SO2N(Na)SO2CF3(120mg、0.180mmol)を加えて均一に溶解させた。(1―ナフチル)ジフェニルスルホニウム トリフルオロメタンスルホネート(162mg、0.359mmol)をアセトニトリル(3mL)に溶解させた溶液を室温で3口フラスコの中に滴下し、滴下後、室温で3時間攪拌した。反応混合物中の溶媒を減圧留去後、残渣に水とクロロホルムとを加えてクロロホルム層を分液した。さらに残った水層については、クロロホルムで2回抽出操作を行った。これらのクロロホルム溶液を混合した後、硫酸ナトリウムで乾燥後、クロロホルムを減圧留去すると、P−4(198mg)が得られた(収率88.2%)。P−4の分子構造解析結果は以下の通りである。
1H NMR 7.99−8.99ppm(m,34H)
19F NMR −78.68ppm(s,6F)、−112.97ppm(m,4F)、−120.00ppm(m,4F)
[実施例5] (P−1)の合成
実施例1において、(4―フェニルチオフェニル)ジフェニルスルホニウム トリフルオロメタンスルホネートに代えて、(4―フェニルチオフェニル)ジフェニルスルホニウム 1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート(198mg、0.359mmol)を用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、(4―フェニルチオフェニル)ジフェニルスルホニウム ビス(ペルフルオロエタンスルホニル)イミデート(P−1)(244mg)が得られた(収率99.5%)。
実施例1及び比較例1においては、下記反応:
Figure 2011068603
によりP−1及びC−1が生成される。トリアリールスルホニウム ハライドとスルホンイミド塩とからトリアリールスルホニウム スルホンイミデート(C−1)を合成した場合と、本発明の製造方法に従って、トリアリールスルホニウム スルホネートとスルホンイミド塩とから得られたトリアリールスルホニウム スルホンイミデート(P−1)を合成した場合について、イオンクロマトグラフィにより、得られたジスルホニウム塩に含まれるハロゲンイオンの測定を行ったところ、C−1からは、臭化物イオンが0.8ppm検出されたが、P−1からは検出限界以下(0.1ppm未満)であった。よって実施例1においては高純度のジスルホニウム塩が得られたことが分かる。
本発明の製造方法により得られるジスルホニウム塩は、ハロゲン化物イオンフリーであるため、塗料、コーティング剤、光硬化型接着剤、半導体のフォトリソグラフィー分野等の様々な用途において光酸発生剤として利用することができる。

Claims (4)

  1. 下記一般式(1):
    Figure 2011068603
    {式中、R1、R2及びR3は、各々独立に、炭素数1〜8個のアルキル基、ナフチル基、又は下記一般式(2):
    Figure 2011068603
    (式中、Aは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜8個のアルキル基、炭素数1〜8個のアルコキシ基、フェノキシ基、炭素数1〜8個のアルキルチオ基、又はフェニルチオ基を表す。)で表される置換若しくは非置換のアリール基を表し、xは1〜8の整数であり、そしてyは0又は1である。}
    で表されるスルホニウム化合物と、下記一般式(3):
    Figure 2011068603
    {式中、a、a’及びbは、各々独立に1〜8の整数であり、そしてMは、M1a又はM21/2(式中、M1はアルカリ金属を表し、M2はアルカリ土類金属を表す)を表す。}
    で表されるスルホンイミド塩とを接触させ及び混合することにより、下記一般式(4):
    Figure 2011068603
    {R1、R2及びR3は上記一般式(1)において定義したのと同じ意味であり、a、a’及びbは上記一般式(3)において定義したのと同じ意味である。}で表されるジスルホニウム塩を形成する、ジスルホニウム塩の製造方法。
  2. 前記一般式(1)中及び前記一般式(4)中のR1、R2及びR3が、各々独立に、炭素数1〜4個のアルキル基、ナフチル基、又は前記一般式(2)で表される置換若しくは非置換のアリール基であり、
    前記一般式(2)中のAが水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4個のアルキル基、炭素数1〜4個のアルコキシ基、フェノキシ基、炭素数1〜4個のアルキルチオ基、又はフェニルチオ基であり、かつ
    前記一般式(1)中のxが1〜4の整数、及びyが0又は1である、請求項1に記載のジスルホニウム塩の製造方法。
  3. 前記一般式(3)中及び前記一般式(4)中のaが1〜4の整数、a’が1〜4の整数、及びbが3〜5の整数である、請求項1又は2に記載のジスルホニウム塩の製造方法。
  4. 前記一般式(3)中のMがアルカリ金属である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のジスルホニウム塩の製造方法。
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