JP2011068602A - ジスルホニウム塩及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗料、コーティング剤、光硬化型接着剤、半導体のフォトリソグラフィー等の分野で使用される、カチオン重合活性が高く、モノマー等に対する溶解性に優れた光酸発生剤として使用できるジスルホニウム塩の提供。
【解決手段】下記一般式(1):
Figure 2011068602

{式中、R1及びR2は、各々独立にパラ位にハロゲン原子、炭素数1〜8個のアルキル基、炭素数1〜8個のアルコキシ基、又は炭素数1〜8個のアルキルチオ基を有す置換アリール基又はフェニル基を表し、R3は、パラ位に炭素数1〜8個のアルキルチオ基又は炭素数6〜12個のアリールチオ基を有す置換アリール基又はフェニル基を表し、a、b及びa’は各々独立に1〜8の整数である。}で表される、ジスルホニウム塩。
【選択図】なし

Description

本発明は、塗料、コーティング剤、光硬化型接着剤、半導体のフォトリソグラフィー等の分野で使用される光酸発生剤として有用なジスルホニウム塩及びその製造方法に関する。
光酸発生剤は、光照射により酸を発生させ、エポキシモノマー、オキセタンモノマー等をカチオン重合させることができるため、塗料、コーティング剤、光硬化型接着剤等の分野に利用されている。また、半導体のフォトリソグラフィー分野では、露光により光酸発生剤から発生した酸の触媒作用により、レジスト樹脂を不溶化させている保護基を脱離させ、アルカリ現像液に可溶となる化学増幅型レジストが使用されている。
光酸発生剤の分子構造は、照射光を吸収するカチオン部位と、酸の発生源となるアニオン部位とから構成されている。光酸発生剤の代表例としては、スルホニウム塩、ヨードニウム塩等のオニウム塩が挙げられる。スルホニウム塩はヨードニウム塩と比べて、保存安定性が良く、吸収波長がより長波長側にあるという特徴を有することが知られており、様々な構造を有するスルホニウム塩が開発されてきた。スルホニウム塩のアニオン部位として、SbF6 -、AsF6 -、BF4 -、B(C654 -、PF6 -等が使用されているが、Sbは劇物であり、Asは毒物であるため、これらの金属元素を含有するオニウム塩は安全性に問題があり、その用途は制限される。また、半導体のフォトリソグラフィー分野では、金属元素を含むアニオン部位(例えばSbF6 -及びAsF6 -)、リン元素を含むアニオン部位(例えばPF6 -)、ホウ素元素を含むアニオン部位(例えばBF4 -及びB(C654 -)等を有する光酸発生剤を化学増幅型レジスト用途に使用することはできない。なぜならば、上記のような元素は不純物となり、トランジスター性能に大きな影響を及ぼすからである(例えば、非特許文献1参照)。半導体のフォトリソグラフィー分野で使用される光酸発生剤は、短波長の光による露光条件で使用するため300nmを超えるような波長の光を通常吸収しないため、高圧水銀灯、メタルハライドランプ等を露光源とする、塗料、コーティング剤、光硬化型接着剤等の用途では使用できない(例えば特許文献2参照)。
カチオン重合系に使用する光酸発生剤は、一般に非常に高価である。そのため光酸発生剤の使用量の低減が必須であり、少量でも高感度である光酸発生剤の開発が強く望まれている。
光酸発生剤がモノマー等に溶解しにくい場合、あらかじめプロピレンカーボネート等の有機溶剤に光酸発生剤を溶解させた溶液を使用する場合がある。しかしこの場合、使用後、大気中に該有機溶剤を放出することになるため、環境保全の点から好ましくない。
このように、従来の光酸発生剤は、安全性、用途の制限、長波長光の吸収、感度、モノマー等への溶解性、等の課題を有しており、これらの課題を解決する新たな光酸発生剤の開発が強く望まれていた。
特表2001−512714号公報 特開2005−275153号公報
上田充監修、ラドテック研究会編集「UV・EB硬化技術の最新動向」第2章材料開発の動向 3.光重合開始剤 シーエムシー出版(2006年) Macromolecular Chemistry and Physics 第200巻 第1257頁 (1999年) Journal of Organic Chemistry 第63巻 第7522頁 (1998年) Chemical and Pharmaceutical Bulletin 第29巻 第3753頁 (1981年) Journal of The Electrochemical Society 第151巻 第A1363頁 (2004年)
本発明は、上記問題点に鑑み、金属、リン及びホウ素の元素を本質的に含まず、カチオン重合活性が高く、モノマー等に対する溶解性に優れた光酸発生剤として使用できるジスルホニウム塩を提供することを目的とする。
本発明者らは、金属、リン及びホウ素の元素を本質的に含まず、光酸発生剤としてのカチオン重合活性が高く、モノマー等に対する溶解性に優れたスルホニウム塩について鋭意検討した。その結果、カチオン部位としてフェニルチオフェニル基、メチルチオフェニル基等を含有するスルホニウムを有し、アニオン部位として含フッ素スルホンイミデートを有する特定構造のジスルホニウム塩は、金属、リン及びホウ素の元素を本質的に含まず、光酸発生剤としてのカチオン重合活性が高く、モノマー等に対する溶解性に優れていることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は以下のとおりである。
[1] 下記一般式(1):
Figure 2011068602
{式中、R1及びR2は、各々独立に、下記一般式(2):
Figure 2011068602
(式中、Aは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜8個のアルキル基、炭素数1〜8個のアルコキシ基、又は炭素数1〜8個のアルキルチオ基を表す)で表される置換又は非置換のアリール基を表し、R3は下記一般式(3):
Figure 2011068602
(式中、Bは、炭素数1〜8個のアルキル基又は炭素数6〜12個のアリール基を表す)で表される置換アリール基を表し、a、b及びa’は各々独立に1〜8の整数である。}で表される、ジスルホニウム塩。
[2] 上記一般式(2)中のAが、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4個のアルキル基、炭素数1〜4個のアルコキシ基、又は炭素数1〜4個のアルキルチオ基であり、かつ、
上記一般式(1)中のaが1〜4の整数、bが2〜5の整数、及びa’が1〜4の整数である、上記[1]に記載のジスルホニウム塩。
[3] 下記一般式(4):
Figure 2011068602
{式中、R1、R2及びR3は上記一般式(1)において定義したのと同じ意味であり、xは1〜8の整数であり、そしてyは0又は1である。}で表されるスルホニウム化合物と、下記一般式(5):
Figure 2011068602
{式中、a、b及びa’は上記一般式(3)において定義したのと同じ意味であり、Mは、M1a又はM21/2(式中、M1はアルカリ金属を表し、M2はアルカリ土類金属を表す)を表す。}で表されるスルホンイミド塩とを接触させ及び混合することによって上記一般式(1)で表されるジスルホニウム塩を形成する、上記[1]又は[2]に記載のジスルホニウム塩の製造方法。
[4] 上記一般式(5)中のMがリチウム、ナトリウム又はカリウムである、上記[3]に記載のジスルホニウム塩の製造方法。
本発明が提供するジスルホニウム塩は、金属、リン及びホウ素の元素を本質的に含まず、光酸発生剤としてのカチオン重合活性が高く、モノマー等に対する溶解性に優れるため、塗料、コーティング剤、光硬化型接着剤、半導体のフォトリソグラフィー分野等の様々な用途に好適に使用可能である。
以下、本発明について詳細に記述する。
[ジスルホニウム塩]
本発明が提供するジスルホニウム塩は、下記一般式(1):
Figure 2011068602
{式中、R1及びR2は、各々独立に、下記一般式(2):
Figure 2011068602
(式中、Aは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜8個のアルキル基、炭素数1〜8個のアルコキシ基、又は炭素数1〜8個のアルキルチオ基を表す)で表される置換又は非置換のアリール基を表し、R3は下記一般式(3):
Figure 2011068602
(式中、Bは、炭素数1〜8個のアルキル基又は炭素数6〜12個のアリール基を表す)で表される置換アリール基を表し、a、b及びa’は各々独立に1〜8の整数である。}で表される、ジスルホニウム塩である。
上記一般式(1)において、R1及びR2は、光酸発生剤の安定性、及び光吸収時の分解性の観点から、各々独立に、上記一般式(2)(式中、Aは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜8個のアルキル基、炭素数1〜8個のアルコキシ基、又は炭素数1〜8個のアルキルチオ基を表す)で表される置換(式中、Aが水素原子以外である場合)若しくは非置換(式中、Aが水素原子である場合)のアリール基である。
上記一般式(1)で表される本発明のジスルホニウム塩を合成する際の原材料の入手性、ハンドリング性等の理由から、上記一般式(2)中のAは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4個のアルキル基、炭素数1〜4個のアルコキシ基、又は炭素数1〜4個のアルキルチオ基であることが好ましい。上記Aは、水素原子、フッ素原子、塩素原子、メチル基、メトキシ基、又はメチルチオ基であることがより好ましい。
上記一般式(1)中のR3は、露光時の光吸収の長波長化、及び光酸発生剤の溶解性向上の観点から、上記一般式(3)(式中、Bは、炭素数1〜8個のアルキル基又は炭素数6〜12個のアリール基を表す)で表される置換アリール基である。上記一般式(1)で表される本発明のジスルホニウム塩を合成する際の原材料の入手性、ハンドリング性等の理由から、上記一般式(3)中のBは、炭素数1〜6個のアルキル基又は炭素数6〜10個のアリール基であることが好ましい。上記Bは、炭素数1〜4個のアルキル基又は炭素数6〜8個のアリール基であることがより好ましい。
後述する一般式(5)で表されるスルホンイミド塩を合成する際の原材料の入手性、ハンドリング性等の理由から、上記一般式(1)において、a、b及びa’は各々独立に1〜8の整数であり、好ましくは、a、b及びa’は各々独立に1〜6の整数であり、より好ましくは、aは1〜4の整数、bは2〜5の整数、及びa’は1〜4の整数であり、さらに好ましくは、aは1〜4の整数、bは2〜4の整数、及びa’は1〜4の整数である。
1及びR2の好ましい具体例としては、以下の構造が挙げられる。
・Aが水素原子であるもの
Figure 2011068602
・Aがハロゲン原子であるもの
Figure 2011068602
・Aが炭素数1〜8個のアルキル基であるもの
Figure 2011068602
・Aが炭素数1〜8個のアルコキシ基であるもの
Figure 2011068602
・Aが炭素数1〜8個のアルキルチオ基であるもの
Figure 2011068602
また、R3の具体例としては、以下の構造が挙げられる。
・Bが炭素数1〜8個のアルキル基であるもの
Figure 2011068602
・Bが炭素数6〜12個のアリール基であるもの
Figure 2011068602
上記一般式(1)のジスルホニウム塩のアニオン部位は、下記構造:
Figure 2011068602
{式中、a、b及びa’は各々独立に1〜8の整数である。}
を有する。
上記アニオン部位の構造の具体例としては、下記構造:
Figure 2011068602
Figure 2011068602
Figure 2011068602
Figure 2011068602
Figure 2011068602
等が例示される。
特に好ましい態様においては、Aが水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4個のアルキル基、炭素数1〜4個のアルコキシ基、又は炭素数1〜4個のアルキルチオ基であり、かつ、Bが炭素数1〜8個のアルキル基又は炭素数6〜12個のアリール基であり、かつaが1〜4の整数、bが2〜5の整数、及びa’が1〜4の整数である。
更に好ましい態様においては、Aが水素原子、フッ素原子、塩素原子、メチル基、メトキシ基、又はメチルチオ基であり、かつBが炭素数1〜4個のアルキル基又は炭素数6〜8個のアリール基であり、かつaが1〜4の整数、bが2〜5の整数、及びa’が1〜4の整数である。
特に好ましいジスルホニウム塩は、Aが水素原子、フッ素原子、塩素原子、メチル基、メトキシ基又はメチルチオ基であり、かつR3が下記式:
Figure 2011068602
であるものである。
本発明のジスルホニウム塩のアニオン部位の構造は、下記構造:
Figure 2011068602
のいずれかであることが特に好ましい。
本発明のジスルホニウム塩の好ましい化合物例としては、下記化合物:
Figure 2011068602
等が挙げられる。
後述の実施例においてより具体的に示すが、本発明者は、実際に光酸発生剤としてのカチオン重合活性が高いジスルホニウム塩を見出すため、様々な分子構造を有するジスルホニウム塩を合成し、カチオン重合性モノマー(より具体的にはエポキシ化合物)に該ジスルホニウム塩を加えて、光照射による該ジスルホニウム塩のカチオン重合活性を評価した。本発明者は、カチオン部位にフェニルチオフェニル基等を有し、アニオン部位に、下記構造:
Figure 2011068602
等の特定構造のスルホンイミデートを有するジスルホニウム塩が、低露光量でも高いカチオン重合活性を有することを確認した。本発明者は、本発明のジスルホニウム塩が、光酸発生剤として使用される際、重合性モノマーに対する使用量が少なくても良好なカチオン重合活性を付与できることを見出した。
本発明者はまた、本発明のジスルホニウム塩とは対照的に、カチオン部位がトリフェニルスルホニウムである場合、カチオン部位が(1―ナフチル)ジフェニルスルホニウムである場合、及び、カチオン部位がフェニルチオフェニル(ジフェニル)スルホニウムであってもアニオン部位がN(SO2252等のモノスルホンイミデートであるか又はジスルホンイミデートであっても分子量が大きい場合のスルホニウム塩においては、カチオン重合のために大量の露光量を必要とし、カチオン重合活性が低いことを見出した。
理論に拘束されることを望まないが、カチオン部位にフェニルチオフェニル基を有し、アニオン部位に特定構造のスルホンイミデートを有するジスルホニウム塩においてカチオン重合活性が高い理由は以下のように推測できる。照射光を吸収するカチオン部位において、フェニルチオフェニル(ジフェニル)スルホニウムの光の吸収波長はトリフェニルスルホニウム等の光の吸収波長よりも長波長側にシフトしているため、本発明のジスルホニウム塩のカチオン重合活性が高いと考えられる。一方、酸の発生源となるアニオン部位については、モノスルホンイミデートと比べて、ジスルホンイミデートは、光照射により発生するジスルホンイミド酸の立体的構造(すなわち嵩高さ)に起因して、重合性モノマーのカチオン重合反応を阻害しにくいため、良好な重合活性を付与できると推定される。また、ジスルホンイミデートの1モル当りの酸発生量がモノスルホンイミデートの2倍となることも良好な重合活性に寄与すると推定される。
さらに、本発明者らは、上記一般式(1)で表される本発明のジスルホニウム塩は、エポキシ化合物、エポキシシリコーン化合物等のモノマーに対する溶解性が高いことも見出した。上記一般式(1)で示されるように、本発明のジスルホニウム塩においては、アニオン部位がフッ素系スルホンイミデートであることにより、エポキシ化合物、エポキシシリコーン化合物等の有機化合物に対する親和性が良好で、これらの有機化合物に対する溶解性が高いと推定される。また、ジスルホニウム塩のカチオン部位がフェニルチオフェニル(ジフェニル)スルホニウムである場合には、分子構造中の硫黄原子の非共有電子対により有機化合物への親和性が上昇するため、エポキシ化合物、エポキシシリコーン化合物等の有機化合物に対する親和性及び溶解性が向上すると推定される。
[ジスルホニウム塩の製造方法]
本発明はまた、上述した本発明のジスルホニウム塩を製造する方法であって、下記一般式(4):
Figure 2011068602
{式中、R1、R2及びR3は上記一般式(1)において定義したのと同じ意味であり、xは1〜8の整数であり、そしてyは0又は1である。}で表されるスルホニウム化合物と、下記一般式(5):
Figure 2011068602
{式中、a、b及びa’は上記一般式(3)において定義したのと同じ意味であり、Mは、M1a又はM21/2(式中、M1はアルカリ金属を表し、M2はアルカリ土類金属を表す)を表す。}で表されるスルホンイミド塩とを接触させ及び混合することによって上記一般式(1)で表されるジスルホニウム塩を形成する、ジスルホニウム塩の製造方法を提供する。本発明の製造方法によれば、上記接触及び混合によって生じる交換反応により本発明のジスルホニウム塩を生成させることができる。
上記一般式(4)で表されるスルホニウム化合物のR1、R2及びR3は、上記一般式(1)のR1、R2及びR3に対応する。一般式(4)中のxは1〜8の整数であり、そしてyは0又は1である。xが0の場合はアニオン部がフッ素置換スルホン酸とならず置換基として機能しないため、xは1以上であり、xが8より大きいと立体障害のため置換反応が困難になるため、xは8以下である。また、yが1より大きいとアニオン部の電子吸引性の低下から酸性度が下がり置換基として機能しないため、yは0又は1である。
上記一般式(4)におけるアニオン部位であるスルホネートの具体例としては、
CF3SO3 -、 HCF2SO3 -
CF3CF2SO3 -、 HCF2CF2SO3 -、 CF3CFHSO3 -
CF3(CF22SO3 -、 HCF2(CF22SO3 -
CF3(CF23SO3 -、 HCF2(CF23SO3 -
CF3(CF24SO3 -、 HCF2(CF24SO3 -
CF3(CF25SO3 -、 HCF2(CF25SO3 -
CF3(CF26SO3 -、 HCF2(CF26SO3 -
CF3(CF27SO3 -、 HCF2(CF27SO3 -
等が挙げられる。
上記一般式(4)で表されるスルホニウム化合物は、典型的には、後述するように含フッ素スルホン酸(Cx2x+1-yySO3H)(式中、x及びyは、一般式(4)において定義したのと同じ意味を有する)を使用して製造される。よって、含フッ素スルホン酸の入手性、及び上記一般式(4)で表されるスルホニウム化合物の合成時のハンドリング性等の理由から、上記一般式(4)において、xが1〜6の整数及びyが0又は1であることが好ましく、xが1〜4の整数及びyが0又は1であることがより好ましい。上記一般式(4)のアニオン部位の特に好ましい構造としては、
CF3SO3 -、CF3CF2SO3 -、HCF2CF2SO3 -、及びCF3(CF23SO3 -
が挙げられる。
上記一般式(4)で表されるスルホニウム化合物の製造方法としては、以下の方法:
1)スルフィド化合物とエステル化合物とを含フッ素スルホン酸の存在下で反応させる方法(例えば、非特許文献3参照);
Figure 2011068602
{式中、R1’、R2’及びR3’は、各々独立にアルキル基又はアリール基であり、Rf’はフッ素で置換されたアルキル基又はアリール基である。}
2)スルホキシド化合物と芳香族化合物とを、含フッ素スルホン酸及び無水トリフルオロ酢酸の存在下で反応させる方法(例えば、非特許文献4参照);
Figure 2011068602
{式中、R1’、R2’及びR3’は、各々独立にアルキル基又はアリール基であり、Rf’はフッ素で置換されたアルキル基又はアリール基である。}
3)スルホキシド化合物と芳香族化合物とを、含フッ素スルホン酸及びP25の存在下で反応させる方法(例えば、非特許文献2参照);
Figure 2011068602
{式中、R1’、R2’及びR3’は、各々独立にアルキル基又はアリール基であり、Rf’はフッ素で置換されたアルキル基又はアリール基である。}
等が開示されており、製造方法は特に限定されない。
上記一般式(5)で表されるスルホンイミド塩のa、b及びa’は、上記一般式(1)のa、b及びa’に対応する。上記一般式(5)中のMは、M1a又はM21/2(式中、M1はアルカリ金属を表し、M2はアルカリ土類金属を表す)である。スルホンイミド塩の合成時の原材料の入手性、ハンドリング性等の理由から、より好ましくはMはアルカリ金属であり、特に好ましくはMはリチウム、ナトリウム又はカリウムである。
なお、上記一般式(5)で表されるスルホンイミド塩は、例えば非特許文献5又は特許文献1に記載の方法で製造することができる。
本発明のジスルホニウム塩の製造方法においては、原材料の入手性、ハンドリング性等の理由から、上記一般式(4)で表されるスルホニウム化合物における上記一般式(2)中のAが、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4個のアルキル基、炭素数1〜4個のアルコキシ基、又は炭素数1〜4個のアルキルチオ基であり、かつ、上記一般式(5)中のaが1〜4の整数、bが2〜5の整数、及びa’が1〜4の整数であることが好ましい。この場合、上記一般式(1)で表され、かつこれらのA、a、b及びa’に対応する構造を有するジスルホニウム塩が生成することになる。
一般式(4)で表されるスルホニウム化合物の好ましい化合物例としては、下記化合物:
Figure 2011068602
等が挙げられる。
一般式(5)で表されるスルホンイミド塩の好ましい化合物例としては、下記化合物:
Figure 2011068602
等が挙げられる。
上記一般式(4)で表されるスルホニウム化合物と上記一般式(5)で表されるスルホンイミド塩とを接触させ及び混合して、上記一般式(1)で表されるジスルホニウム塩を形成する場合、該接触及び該混合は、溶媒の存在下で行うことができる。使用する溶媒は、反応物質に対して不活性な溶媒であればよい。溶媒の例としては、水、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル系溶媒、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル等のニトリル系溶媒、N,N―ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等が挙げられる。これらの溶媒は単独又は2種以上混合して使用できる。
上記一般式(5)で表されるスルホンイミド塩の使用量は、上記一般式(4)で表されるスルホニウム化合物1モルに対して、好ましくは0.1モルから5モルであり、より好ましくは0.2モルから2モルであり、特に好ましくは0.4モルから1モルである。過剰量のスルホニウム化合物の残存による生成物単離の困難さを回避する観点から0.1モル以上であることが好ましく、過剰量のスルホンイミド塩の添加による生成物分離の困難を回避する観点から5モル以下であることが好ましい。
上記一般式(4)で表されるスルホニウム化合物と上記一般式(5)で表されるスルホンイミド塩とを反応させる際、反応温度は、通常、−20℃から100℃であるが、好ましくは−10℃から80℃であり、より好ましくは0℃から50℃であり、特に好ましくは10℃から30℃である。また反応時間は、通常、0.01時間から48時間であるが、好ましくは0.1時間から36時間、より好ましくは0.2時間から24時間、特に好ましくは0.5時間から12時間である。
反応終了後、例えば、反応混合物中の溶媒を減圧留去した後、反応混合物に、ジクロロメタン、クロロホルム、酢酸エチル等の有機溶媒と水とを加えて、有機層と水層とに分液し、さらに水層を新しい該有機溶媒で抽出する操作を2〜3回繰り返した後、分液された有機層と抽出に用いた有機溶媒とを混合したものから有機溶媒を減圧留去すると、上記一般式(1)で表されるジスルホニウム塩を得ることができる。得られたジスルホニウム塩は、従来公知の精製方法、例えば、晶析、カラムクロマトグラフィー等により精製してもよい。
以上のように、本発明によれば、光酸発生剤として有用な物質であって工業的に極めて有用であるジスルホニウム塩及びその製造方法を提供できる。
本発明が提供するジスルホニウム塩は、各種重合性モノマーの重合反応を進行させるための光酸発生剤として使用できる。重合性モノマーとしては、エポキシ化合物、オキセタン化合物、ビニルエーテル化合物等が挙げられる。重合性モノマーがエポキシ化合物、オキセタン化合物、ビニルエーテル化合物等である場合、本発明に係るジスルホニウム塩を用いることにより得られる、低露光量で少量の光酸発生剤使用時でもモノマー硬化性が高いという効果が特に顕著である。
エポキシ化合物の具体例としては、下記化合物:
Figure 2011068602
等が挙げられ、中でも特に典型的な例としては下記化合物:
Figure 2011068602
等が挙げられる。
オキセタン化合物の具体例としては、下記化合物:
Figure 2011068602
{式中、nは1以上の整数である。}
等が挙げられる。
ビニルエーテル化合物の具体例としては、下記化合物:
Figure 2011068602
等が挙げられる。
以下実施例を用いて本発明をより詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、1H NMR及び19F NMRによる分子構造解析においては、JNM−GSX400G型核磁気共鳴装置(日本電子株式会社製)を使用し、溶媒として重クロロホルムを、基準物質としてテトラメチルシラン(1H NMR)又はフレオン−11(CFCl3)(19F NMR)を用いた。
[実施例1] (P−1)の合成
Figure 2011068602
アセトニトリル(3mL)及び水(0.6mL)が入った50mLの3口フラスコに、室温でCF3SO2N(Na)SO2(CF24SO2N(Na)SO2CF3(120mg、0.180mmol)を加えて均一に溶解させた。(4−フェニルチオフェニル)ジフェニルスルホニウム トリフルオロメタンスルホネート(187mg、0.359mmol)をアセトニトリル(3mL)に溶解させた溶液を室温で3口フラスコの中に滴下し、滴下後、室温で3時間攪拌した。反応混合物中の溶媒を減圧留去後、残渣に水とクロロホルムとを加えてクロロホルム層を分液した。さらに残った水層については、クロロホルムで2回抽出操作を行った。これらのクロロホルム溶液を混合した後、硫酸ナトリウムで乾燥後、クロロホルムを減圧留去すると、P−1(244mg)が得られた(収率99.7%)。P−1の分子構造解析結果は以下の通りである。
1H NMR 7.87-8.35ppm(m,38H)
19F NMR −78.67ppm(s,6F)、−112.95ppm(m,4F)、−119.99ppm(m,4F)
[実施例2] (P−2)の合成
Figure 2011068602
実施例1において、CF3SO2N(Na)SO2(CF24SO2N(Na)SO2CF3に代えて、C49SO2N(Na)SO2(CF24SO2N(Na)SO249(174mg、0.180mmol)を用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、P−2(292mg)が得られた(収率100%)。P−2の分子構造解析結果は以下の通りである。
1H NMR 7.86-8.35ppm(m,38H)
19F NMR −80.35ppm(m,6F)、−112.91ppm(m,4F)、−113.31ppm(m,4F)、−119.92ppm(m,4F)、−121.02ppm(m,4F)、−125.70ppm(m,4F)
[実施例3](P−3)の合成
Figure 2011068602
実施例1において、CF3SO2N(Na)SO2(CF24SO2N(Na)SO2CF3に代えて、C25SO2N(Na)SO2(CF24SO2N(Na)SO225(138mg、0.180mmol)を用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、P−3(263mg)が得られた(収率99.8%)。P−3の分子構造解析結果は以下の通りである。
1H NMR 7.84-8.34ppm(m,38H)
19F NMR −78.53ppm(s,6F)、−112.98ppm(m,4F)、−117.36ppm(s,4F)、−120.01ppm(m,4F)
[実施例4] (P−1)の合成
実施例1において、(4―フェニルチオフェニル)ジフェニルスルホニウム トリフルオロメタンスルホネートに代えて、(4―フェニルチオフェニル)ジフェニルスルホニウム 1,1,2,2−テトラフルオロエタンスルホネート(198mg、0.359mmol)を用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、(4―フェニルチオフェニル)ジフェニルスルホニウム ビス(ペルフルオロエタンスルホニル)イミデート(P−1)(241mg)が得られた(収率98.5%)。
[実施例5〜10] 光酸発生剤のスクリーニング実験
下記、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート(100質量部):
Figure 2011068602
メチルイソブチルケトン(33質量部)、及び上記実施例1〜3で合成したそれぞれのジスルホニウム塩(P−1〜P−3)(3質量部)から成る組成物、並びに、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート(100質量部)、メチルイソブチルケトン(33質量部)、及び上記実施例1〜3で合成したそれぞれのジスルホニウム塩(P−1〜P−3)(1.5質量部)から成る組成物を調製した後、バーコータを使用して市販のスライドガラス上に該組成物を塗工後、80℃で1分加熱乾燥し、スライドガラス上に塗膜(膜厚10μm)を作製した。次に、高圧水銀ランプ(UV照度 27mW/cm2)を備えた卓上型UV硬化装置(キュアラブシリーズ HC−98、セン特殊光源株式会社製)を使用して、該塗膜に露光した。露光後、室温で2時間放置し、塗膜がタックフリーとなる露光量を求めた。結果を表1に示す。表1により、ジスルホニウム塩(P−1〜P−3)は使用量が1.5質量部でも低露光量で塗膜がタックフリーとなることから、光酸発生剤としてのカチオン重合活性が高いことがわかった。
Figure 2011068602
[比較例1〜8]
実施例5におけるジスルホニウム塩(P−1)に代えて、下記のスルホニウム塩(C−1〜C−4):
Figure 2011068602
をそれぞれ用いた以外は、実施例6と同様の操作を行い、塗膜がタックフリーとなる露光量を求めた。結果を表2に示す。表2の結果から、表2のスルホニウム塩(C−1〜C−4)は、表1のジスルホニウム塩(P−1〜P−3)と比べて高露光量を必要とし、光酸発生剤としてのカチオン重合活性が低いことがわかった。
Figure 2011068602
[実施例11] エポキシ化合物に対する溶解性試験
3,4−エポキシシクロヘキシルメチル3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート(100質量%)に対して、実施例1で得られたジスルホニウム塩(P−1)(5質量%)を加え、室温で30分攪拌した。攪拌後、口径0.45μmのPTFEフィルターで濾過し、濾液中に溶解しているP−1の量を19F NMR(内部標準として、ヘキサフルオロベンゼンを使用)で定量した。その結果、エポキシ化合物100質量%に対しP−1は4.70質量%、溶解していることがわかった。
[比較例9]
実施例11におけるジスルホニウム塩(P−1)に代えて、下記の光酸発生剤(C−5):
Figure 2011068602
を用いた以外は実施例11と同様の操作を行ったが、得られた溶液中には未溶解の固形物が目視で確認された。口径0.45μmのPTFEで該溶液を濾過後、濾液中に溶解しているC−5の量は、19F NMRにより、エポキシ化合物100質量%に対し、2.5質量%であった。
[比較例10]
実施例11におけるジスルホニウム塩(P−1)に代えて、下記の光酸発生剤(C−6):
Figure 2011068602
を用いた以外は実施例11と同様の操作を行ったが、得られた溶液中には未溶解の固形物が目視で確認された。口径0.45μmのPTFEで該溶液を濾過後、濾液中に溶解しているC−6の量は、19F NMRより、エポキシ化合物100質量%に対し、0.6質量%であった。
[実施例12] エポキシシリコ−ン化合物に対する溶解性試験
下記、エポキシシリコーン化合物(100質量%):
Figure 2011068602
に対して、実施例1で得られたジスルホニウム塩(P−1)(5質量%)を加え、室温で30分攪拌した。攪拌後、口径0.45μmのPTFEフィルターで濾過し、濾液中に溶解しているP−1の量を19F NMR(内部標準として、ヘキサフルオロベンゼンを使用)で定量した。その結果、エポキシシリコ−ン化合物100質量%に対しP−1は5質量%溶解していることがわかった。
[比較例11]
実施例12におけるジスルホニウム塩(P−1)に代えて、上記光酸発生剤(C−11)を用いた以外は実施例12と同様の操作を行ったが、得られた溶液中には未溶解の固形物が目視で確認された。口径0.45μmのPTFEで該溶液を濾過後、濾液中に溶解しているC−11の量は、19F NMRにより、エポキシ化合物100質量%に対し0質量%であった。
[比較例12]
実施例12におけるジスルホニウム塩(P−1)に代えて、上記光酸発生剤(C−12)を用いた以外は、実施例12と同様の操作を行ったが、得られた溶液中には未溶解の固形物が目視で確認された。口径0.45μmのPTFEで該溶液を濾過後、濾液中に溶解しているC−12の量は、19F NMRより、エポキシ化合物100質量%に対し0.55質量%であった。
実施例5〜10及び比較例1〜8から、特定構造のカチオン部位及びアニオン部位を有する本発明のジスルホニウム塩は、低露光量でもカチオン重合活性が高いことが分かった。通常光酸発生剤は、エポキシ化合物100質量部に対し3〜10質量部程度を混合して使用するが、実施例5〜10の結果から、本発明のジスルホニウム塩を光酸発生剤として用いることにより、エポキシ化合物100質量部に対し、光酸発生剤を1.5質量部混合したような、光酸発生剤の使用量が少ない態様であっても、高いカチオン重合活性が得られることが分かった。
一方、カチオン部位がトリフェニルスルホニウムである場合、カチオン重合活性は低かった(比較例1及び比較例5)。また、カチオン部位が(1―ナフチル)ジフェニルスルホニウムである場合もカチオン重合活性は低かった(比較例4及び比較例8)。さらに、カチオン部位がフェニルチオフェニル(ジフェニル)スルホニウムであっても、アニオン部位が、-N(SO2252等のモノスルホンイミデートであるか、又はジスルホンイミデートであっても分子量が大きい場合には、大量の露光量を必要とし、カチオン重合活性は低かった(比較例2〜3、及び比較例6〜7)。
さらに、上記一般式(1)で表される本発明のジスルホニウム塩は、エポキシ化合物、エポキシシリコーン化合物等のモノマーに対する溶解性が高かった(実施例11〜12、比較例9〜12)。ジスルホニウム塩のアニオン部位をフッ素系スルホンイミデートにすると、エポキシ化合物、エポキシシリコーン化合物等の有機化合物に対する親和性が向上し、溶解性が向上したと推定される。また、カチオン部位をフェニルチオフェニル(ジフェニル)スルホニウムにすることにより、エポキシ化合物、エポキシシリコーン化合物等の有機化合物に対する親和性が向上し、溶解性が向上したと推定される。
本発明で得られるジスルホニウム塩は、金属、リン及びホウ素の元素を本質的に含まず、光酸発生剤としてのカチオン重合活性が高く、モノマー等に対する溶解性に優れるため、塗料、コーティング剤、光硬化型接着剤、半導体のフォトリソグラフィー分野等の様々な用途に利用することができる。

Claims (4)

  1. 下記一般式(1):
    Figure 2011068602
    {式中、R1及びR2は、各々独立に、下記一般式(2):
    Figure 2011068602
    (式中、Aは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜8個のアルキル基、炭素数1〜8個のアルコキシ基、又は炭素数1〜8個のアルキルチオ基を表す)で表される置換又は非置換のアリール基を表し、R3は下記一般式(3):
    Figure 2011068602
    (式中、Bは、炭素数1〜8個のアルキル基又は炭素数6〜12個のアリール基を表す)で表される置換アリール基を表し、a、b及びa’は各々独立に1〜8の整数である。}で表される、ジスルホニウム塩。
  2. 前記一般式(2)中のAが、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4個のアルキル基、炭素数1〜4個のアルコキシ基、又は炭素数1〜4個のアルキルチオ基であり、かつ、
    前記一般式(1)中のaが1〜4の整数、bが2〜5の整数、及びa’が1〜4の整数である、請求項1に記載のジスルホニウム塩。
  3. 下記一般式(4):
    Figure 2011068602
    {式中、R1、R2及びR3は前記一般式(1)において定義したのと同じ意味であり、xは1〜8の整数であり、そしてyは0又は1である。}で表されるスルホニウム化合物と、下記一般式(5):
    Figure 2011068602
    {式中、a、b及びa’は前記一般式(3)において定義したのと同じ意味であり、Mは、M1a又はM21/2(式中、M1はアルカリ金属を表し、M2はアルカリ土類金属を表す)を表す。}で表されるスルホンイミド塩とを接触させ及び混合することによって前記一般式(1)で表されるジスルホニウム塩を形成する、請求項1又は2に記載のジスルホニウム塩の製造方法。
  4. 前記一般式(5)中のMがリチウム、ナトリウム又はカリウムである、請求項3に記載のジスルホニウム塩の製造方法。
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