JP2011068193A - 車両用リフタ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、プラットホーム上のストッパを片側のみで良くするとともに、車室内でプラットホーム面上の被搭載物を車室フロア側に移動させ易くすることを目的とする。
【解決手段】本発明に係る車両用リフタは、車両に格納可能なプラットホーム20と、そのプラットホーム20に設けられたストッパ21と、プラットホーム20を車両側の格納位置と被搭載物の乗降位置との間で移動させる移動機構40とを備える車両用リフタであって、移動機構40は、車両の格納位置でプラットホーム面22を水平に保持し、格納位置と乗降位置間でプラットホーム20を移動させる際、プラットホーム面22がストッパ21側で低くなるようにプラットホーム20を傾斜させられるように構成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、被搭載物を乗せられるように構成されており、車両に格納可能なプラットホームと、そのプラットホームに設けられて、プラットホーム面上で前記被搭載物の移動を禁止するストッパと、前記プラットホームを前記車両に設けられた格納位置と被搭載物の乗降位置との間で移動させる移動機構とを備える車両用リフタに関する。
これに関連する車両用リフタが特許文献1に記載されている。
前記車両用リフタは、乗員が車椅子に着座したままで車両の後部から乗車できるようにするための装置であり、車椅子を載せるプラットホームと、そのプラットホームを水平な状態で乗降位置と車両の車室入口間で移動させる移動機構と、車室入口まで移動させられたプラットホームを起立させて車室内に格納する起立格納機構とを備えている。プラットホームには後側が低くなるように傾斜したプラットホーム面が設けられており、そのプラットホーム面の後端位置にストッパが設けられている。このため、プラットホーム面上の車椅子は自重で後輪が前記ストッパに当接する位置に保持される。これにより、前記プラットホームに車椅子の前輪用のストッパを設ける必要がなくなる。
特開2008−245973号
しかし、上記した車両用リフタでは、プラットホームが移動機構により車室入口まで水平に移動させられた状態で、プラットホーム面上の車椅子を前進させて車室内に収納する必要がある。前述のように、プラットホーム面は後側が低くなるように傾斜しているため、車椅子をプラットホーム面から車室のフロア面まで移動させる際に、車椅子がプラットホーム面の傾斜を乗越える必要がある。このため、車椅子を車室内に移動させるのにある程度力が必要になる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、プラットホーム上のストッパを片側のみで良くするとともに、車室内でプラットホーム面上の被搭載物を車室フロア側に移動させ易くすることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、被搭載物を乗せられるように構成されており、車両に格納可能なプラットホームと、そのプラットホームに設けられて、プラットホーム面上で前記被搭載物の移動を禁止するストッパと、前記プラットホームを前記車両に設けられた格納位置と被搭載物の乗降位置との間で移動させる移動機構とを備える車両用リフタであって、前記移動機構は、前記車両の格納位置で前記プラットホーム面を水平に保持し、前記格納位置と前記乗降位置間で前記プラットホームを移動させる際、前記プラットホーム面が前記ストッパ側で低くなるように前記プラットホームを傾斜させられるように構成されていることを特徴とする。
本発明によると、移動機構は、格納位置と乗降位置間でプラットホームを移動させる際、プラットホーム面が前記ストッパ側で低くなるように前記プラットホームを傾斜させられるように構成されている。
これにより、格納位置と乗降位置間でプラットホームが移動する際、プラットホーム面上の被搭載物は自重でストッパに押付けられ、そのストッパによって支えられる。このため、プラットホーム面が水平な場合に被搭載物の両側に必要であったストッパが片側だけで良くなる。
また、移動機構は、室内の格納位置でプラットホーム面を水平に保持できるため、プラットホーム面を車室のフロア面と同一面上に位置決めできる。このため、プラットホーム面上の被搭載物を車室フロア側に移動させ易くなる。
請求項2の発明によると、移動機構は、車両に設けられた一対の固定部と、プラットホームが水平スライド可能なように、そのプラットホームを幅方向両側から支持する一対の昇降部と、前記昇降部に先端側が連結され、前記固定部に基端側が連結されて、各々の昇降部を前記格納位置と乗降位置間で昇降させられるように構成された一対の四節リンク機構とを有しており、前記四節リンク機構は、四隅の支点をつなぐ四辺のうちで、対向する二辺の長さ寸法が異なる値に設定されており、これにより、前記四節リンク機構は、前記昇降部を昇降させる過程でその昇降部を傾斜させ、前記昇降部を介して前記プラットホームを傾斜させられるように構成されていることを特徴とする。
即ち、四節リンク機構の四隅の支点間距離を調整することで、昇降部を昇降させる際にプラットホームを傾斜させることができるため、前記プラットホームを傾斜させるための特別な機構が必要なくなる。このため、車両用リフタのコストを抑えることができる。
請求項3の発明によると、四節リンク機構は、上部リンクの基端部と前記固定部との連結により構成される第1支点と、前記上部リンクの先端部と前記昇降部との連結により構成される第2支点と、前記昇降部を昇降させる過程で前記上部リンクの下側に位置する下部リンクの基端部と前記固定部との連結により構成される第3支点と、前記下部リンクの先端部と前記昇降部との連結により構成される第4支点とを有しており、前記第1支点と第2支点間の距離と前記第3支点と第4支点間の距離とが等しく設定され、前記第1支点と第3支点間の距離が前記第3支点と第4支点間の距離より小さく設定されていることを特徴とする。
これにより、昇降部を昇降させる際のプラットホームの傾斜を比較的大きくできる。
本発明によると、プラットホーム上のストッパを片側のみにでき、さらに、車室内でプラットホーム面上の被搭載物を車室フロア側に移動させ易くなる。
本発明の本実施形態1に係る車両用リフタを表す模式斜視図である。 前記車両用リフタの四節リンク機構を表す斜視図である。 前記車両用リフタの動作を表す側面図である。 前記車両用リフタの動作を表す側面図である。 前記車両用リフタの動作を表す側面図である。 前記車両用リフタの四節リンク機構の動作を表す側面図である。 変更例に係る四節リンク機構の動作を表す側面図である。
[実施形態1]
以下、図1から図7に基づいて本発明の実施形態1に係る車両用リフタについて説明する。
ここで、図中における前後左右及び上下は車両用リフタを備える福祉車両Cの前後左右及び上下に対応している。
<福祉車両の概要ついて>
本実施形態に係る福祉車両Cは、図1等に示すように、ワンボックスタイプの車両で後側開口部Hを備えており、その後側開口部Hが上下回動式のバックドア(図示省略)によって開閉可能に構成されている。そして、前記福祉車両Cの後部に、乗員を車椅子Kで後側開口部Hから乗降させるためのリヤリフタ10が設けられている。
リヤリフタ10は、車椅子Kが載せられる水平なプラットホーム面22を備えるプラットホーム20と、そのプラットホーム20を前後スライドさせる左右一対の前後スライド機構30と、前記プラットホーム20を昇降させる左右一対の昇降リンク機構40とから構成されている。
<昇降リンク機構40ついて>
昇降リンク機構40は、図1から図4に示すように、車室フロアFLの後部両端(左右)に設けられた固定金具41と、左右の前記固定金具41にそれぞれ上下回動可能な状態で連結された四節リンク機構43と、その四節リンク機構43の先端側に同じく上下回動可能な状態で連結された起立状態の昇降アーム44と、前記四節リンク機構43を上下回動させて、昇降アーム44を昇降させる油圧シリンダ46(図2参照)とから構成されている。なお、図1はカバー430に覆われた状態の四節リンク機構43を表しており、図2〜図5はカバー430を省略した状態の四節リンク機構43を表している。
四節リンク機構43は、四隅に相対回動可能な連結点(支点)を備えるリンク機構であり、図2に示すように、固定金具41のリンク支持部411と、上部リンク433と、下部リンク434と、昇降アーム44のリンク支持部445とから構成されている。固定金具41のリンク支持部411は、図2、図6に示すように、固定金具41の上部後側において、前側が高く、後側が低くなるように斜め略T字形に形成されている。そして、リンク支持部411の前上端部の位置に第1支点ピン43aが通される上軸受411u(図6参照)が水平に形成されており、リンク支持部411の後下端部の位置に第3支点ピン43cが通される下軸受411dが同じく水平に形成されている。
昇降アーム44のリンク支持部445は、昇降アーム44の上部湾曲前部において、前側が高く、後側が低くなるように下向き略T字形に形成されている。そして、リンク支持部445の前上端部の位置に第2支点ピン43bが通される上軸受445uが水平に形成されており、リンク支持部445の後下端部の位置に第4支点ピン43dが通される下軸受445dが同じく水平に形成されている。
上部リンク433は、固定金具41のリンク支持部411の上軸受411uと昇降アーム44のリンク支持部445の上軸受445uとを連結するリンクである。上部リンク433は、図2に示すように、基端部側に第1支点ピン43aが通される貫通孔433kが形成されており、先端側に第2支点ピン43bが通される貫通孔433xが形成されている。このため、第1支点ピン43aが上部リンク433の貫通孔433kと固定金具41のリンク支持部411の上軸受411uとに通されることで、前記上部リンク433の基端部が固定金具41のリンク支持部411に上下回動可能な状態で連結される。また、第2支点ピン43bが上部リンク433の貫通孔433xと昇降アーム44のリンク支持部445の上軸受445uとに通されることで、前記上部リンク433の先端部が昇降アーム44のリンク支持部445に上下回動可能な状態で連結される。
下部リンク434は、固定金具41のリンク支持部411の下軸受411dと昇降アーム44のリンク支持部445の下軸受445dとを連結するリンクである。下部リンク434は、図2に示すように、基端部側に第3支点ピン43cが通される貫通孔434kが形成されており、先端側に第4支点ピン43dが通される貫通孔434xが形成されている。このため、第3支点ピン43cが下部リンク434の貫通孔434kと固定金具41のリンク支持部411の下軸受411dとに通されることで、下部リンク434の基端部が固定金具41のリンク支持部411に上下回動可能な状態で連結される。また、第4支点ピン43dが下部リンク434の貫通孔434xと昇降アーム44のリンク支持部445の下軸受445dとに通されることで、下部リンクの先端部が昇降アーム44のリンク支持部445に上下回動可能な状態で連結される。
即ち、固定金具41に対し、四節リンク機構43の上部リンク433と下部リンク434とが第1支点ピン43a、第3支点ピン43cを介して上下回動可能な状態で連結されており、その上部リンク433と下部リンク434との先端側に昇降アーム44が第2支点ピン43b、第4支点ピン43dを介して上下回動可能な状態で連結されている。
以後、四節リンク機構43の第1〜第4支点ピン43a〜43dを、第1〜第4支点43a〜43dと呼ぶことにする。
四節リンク機構43の第2支点43bと第3支点43cとの間には、図2に示すように、油圧シリンダ46が設けられている。即ち、油圧シリンダ46の基端部が第3支点43cに連結され、その油圧シリンダ46のピストンロッド46pの先端部が第2支点43bに連結されている。これにより、油圧シリンダ46がピストンロッド46pを延出させる方向に動作することで左右の四節リンク機構43の上部リンク433と下部リンク434とが図2に示す状態から上方に回動(起立)し、左右の昇降アーム44は起立状態で車室内の格納位置まで移動するようになる。また、油圧シリンダ46がピストンロッド46pを収納する方向に動作することで四節リンク機構43の上部リンク433と下部リンク434とが下方に回動(倒伏)し、左右の昇降アーム44は起立状態で地上の乗降位置まで下降するようになる。
即ち、前記固定金具41が本発明の固定部に相当し、前記昇降アーム44が本発明の昇降部に相当する。
<前後スライド機構30及びプラットホーム20について>
前記左右の昇降アーム44の下端部には、図1に示すように、前後スライド機構30を介してプラットホーム20が前後スライド可能な状態で連結されている。
前後スライド機構30は、プラットホーム20の左右側面に設けられたスライドレール35と、前記スライドレール35を車両前後方向にスライドさせるスライド機構本体部33とから構成されている。
ここで、プラットホーム20は、図3に示すように、左右の昇降アーム44が格納位置にある状態で、水平となるように左右の昇降アーム44に支持される。これにより、プラットホーム面22も水平な状態に保持され、車室フロアFLと連続するようになる。
そして、昇降アーム44が下降する過程で、後記するように、前記昇降アーム44が徐々に後方に傾斜すると、プラットホーム20はその昇降アーム44の傾斜分だけ水平位置から後側が低くなる方向に傾斜するようになる(図3の二点鎖線参照)。
プラットホーム20は、図1に示すように、前後に長い長方形状に形成されており、そのプラットホーム20の後端部分にスロープ板21が上下回動可能な状態で連結されている。スロープ板21は、プラットホーム20が地上の乗降位置にあるときに車椅子Kをプラットホーム面22上に導く傾斜板であり、上方に回動して起立することで車椅子Kの後輪を後方から支えるストッパとして機能する。
<四節リンク機構43の支点間距離について>
図6の左図(起立状態図)に示すように、左右の昇降アーム44が格納位置にある状態では、四節リンク機構43の第2支点43bと第4支点43dとを通る仮想直線Tsと水平線Hとの成す角θは基準角度θsに等しくなる。即ち、四節リンク機構43の仮想直線Tsと水平線Hとの成す角θ=θsのときに、プラットホーム20は水平な状態で左右の昇降アーム44に支持される。
本実施形態に係る四節リンク機構43は、一般的な四節リンク機構(第1支点、第2支点、第3支点及び第4支点が平行四辺形の頂点を構成している四節リンク機構)と異なり、第1支点43aと第3支点43c間距離Wが第2支点43bと第4支点43d間距離Xよりも短く設定されている。即ち、本実施形態に係る四節リンク機構43では、図6に示すように、第1支点43aと第2支点43b間距離Uが650mm、第3支点43cと第4支点43d間距離Vが650mm、第1支点43aと第3支点43c間距離Wが153mm、第2支点43bと第4支点43d間距離Xが160mmに設定されている。このため、上部リンク433と下部リンク434との回動過程で昇降アーム44の角度が変わるようになる。
即ち、前記四節リンク機構43では、上部リンク433と下部リンク434とが格納位置から図6において右回りに回動して徐々に倒伏すると、第2支点43b、第4支点43dを通る仮想直線Tsと水平線Hとの成す角θは基準角度θsに対して徐々に増加するようになる。即ち、左右の昇降アーム44は格納位置にある状態から徐々に後方に傾斜するようになり、これに伴ってプラットホーム20は水平状態から後側が低くなるように徐々に傾斜するようになる(図3、図4参照)。そして、四節リンク機構43が格納位置から約106°右回りに回動して、昇降アーム44が地上の乗降位置に到達した段階で、図6の右図(倒伏状態図)に示すように、第2支点43b、第4支点43dを通る仮想直線Tsと水平線Hとの成す角θは基準角度θsに対して約6.5°大きくなり、プラットホーム20は水平状態から後側が低くなるように約6.5°傾斜するようになる(図5参照)。
なお、上記とは逆に、四節リンク機構43の上部リンク433と下部リンク434とが倒伏位置から左回りに回動して起立する過程では、前記仮想直線Tsと水平線Hとの成す角θは徐々に基準角度θsに近づき、プラットホーム20は傾斜状態から水平状態に近づくようになる。
<リヤリフタ10の動作について>
上記したリヤリフタ10において乗員を車椅子Kで乗車させる場合には、プラットホーム20が地上の乗降位置にある状態でスロープ板21を展開し、そのスロープ板21を利用して車椅子Kをプラットホーム面22上に導ようにする。次に、スロープ板21を上方に回動して起立させ、そのスロープ板21を車椅子Kのストッパとする。プラットホーム20が乗降位置にある状態では、図5に示すように、プラットホーム20は後側が低くなるように約6.5°傾斜しているため、車椅子Kは後退方向に自重を受け、車椅子Kの後輪がストッパに当接するようになる。
次に、この状態で、昇降リンク機構40の油圧シリンダ46がピストンロッド46pを延出させる方向に動作することで、左右の四節リンク機構43の上部リンク433と下部リンク434とが上方に回動し、左右の昇降アーム44及びプラットホーム20が上昇する。
このとき、四節リンク機構43の第2支点43b、第4支点43dを通る仮想直線Tsと水平線Hとの成す角θは徐々に基準角度θsに近づくため、図4に示すように、プラットホーム20は傾斜状態から水平状態に近づくようになる。そして、図3に示すように、左右の四節リンク機構43の上部リンク433と下部リンク434とが格納位置まで回動し、左右の昇降アーム44が格納位置に到達した状態で、四節リンク機構43の第2支点43b、第4支点43dを通る仮想直線Tsと水平線Hとの成す角θが基準角度θsに等しくなる(図6参照)。これにより、プラットホーム20は水平状態で左右の昇降アーム44に支持されるようになる。
さらに、左右の昇降アーム44が格納位置に到達する直前に前後スライド機構30が動作することで、プラットホーム20が左右の昇降アーム44に対して前進し、車室内に格納される。これにより、プラットホーム面22上の車椅子Kを車室フロア面上まで前進させることが可能になる。
なお、車室内に格納されたプラットホーム20を乗降位置まで移動させるには、上記した手順と逆の手順で前後スライド機構30及び昇降リンク機構40を動作させる。
即ち、前後スライド機構30、及び昇降リンク機構40が本発明の移動機構に相当する。
<本実施形態に係るリヤリフタ10の長所について>
本実施形態に係るリヤリフタ10によると、昇降リンク機構40(移動機構)は、格納位置と乗降位置間でプラットホーム20を移動させる際、プラットホーム面22がストッパ側(後側)で低くなるようにプラットホーム20を傾斜させられるように構成されている。
これにより、格納位置と乗降位置間でプラットホーム20が移動する際、プラットホーム面22上の車椅子Kは自重でストッパ(スロープ板21)に押付けられ、そのストッパ(スロープ板21)によって支えられる。このため、プラットホーム面22が水平な場合に車椅子Kの前後に必要であったストッパが後側だけで良くなる。
また、昇降リンク機構40(移動機構)は、車室内の格納位置でプラットホーム面22を水平に保持できるため、プラットホーム面22を車室のフロア面と同一面上に位置決めできる。このため、プラットホーム面22上の車椅子Kを車室フロア側に移動させ易くなる。
また、四節リンク機構43の四隅の支点間距離を調整することで、左右の昇降アーム44を昇降させる際にプラットホーム20を傾斜させることができるため、プラットホーム20を傾斜させるための特別な機構が必要なくなる。このため、車両用リフタ10のコストを抑えることができる。
<変更例>
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、第1支点43aと第2支点43b間距離Uを650mm、第3支点43cと第4支点43d間距離Vを650mm、第1支点43aと第3支点43c間距離Wを153mm、第2支点43bと第4支点43d間距離Xを160mmに設定する例を示した。しかし、前記距離U=650mm,V=650mm,W=153mm,X=160mmの比率を変えずに具体的な長さ寸法を車両のサイズに合わせて変えることも可能である。これにより、昇降リンク機構40の動作過程でプラットホーム20を同じように傾斜させることが可能になる。
また、前記距離U,V,W,Xの比率を変えることで、昇降リンク機構40の動作過程におけるプラットホーム20の傾斜角度を変更することも可能である。例えば、図7に示すように、第1支点43aと第2支点43b間距離U1を643mm、第3支点43cと第4支点43d間距離V1を650mm、第1支点43aと第3支点43c間距離Wを153mm、第2支点43bと第4支点43d間距離Xを153mmに設定することも可能である。これにより、四節リンク機構43が格納位置から約106°右回りに回動して、昇降アーム44が地上の乗降位置に到達した段階で、第2支点43b、第4支点43dを通る仮想直線Tsと水平線Hとの成す角θは基準角度θsに対して約0.8°大きくなり、プラットホーム20は水平状態から後側が低くなるように約0.8°傾斜するようになる。
また、本実施形態では、四節リンク機構43の四隅の支点間距離を適宜設定することで、上部リンク433と下部リンク434との回動過程で昇降アーム44の角度が変わるようにする例を示した。しかし、四節リンク機構43の上部リンク433と下部リンク434との回動過程で昇降アーム44の角度が変わらない構成とし、昇降アーム44とプラットホーム20間に、そのプラットホーム20を傾斜させる機構を別に設けることも可能である。
また、本実施形態では、ワンボックスタイプの車両に本発明に係る車両用リフタを適用する例を示したが、ワンボックスタイプ以外の車両に本発明を適用することも可能である。
また、プラットホーム20に乗せる被搭載物の一例として車椅子を例示したが、車椅子以外にバイク等を乗せることも可能である。
10・・・リヤリフタ
20・・・プラットホーム
21・・・スロープ板(ストッパ)
22・・・プラットホーム面
30・・・前後スライド機構(移動機構)
40・・・昇降リンク機構(移動機構)
41・・・固定金具(固定部)
43・・・四節リンク機構
43a・・第1支点
43b・・第2支点
43c・・第3支点
43d・・第4支点
44・・・昇降アーム(昇降部)
433 ・・上部リンク
434 ・・下部リンク
K・・・・車椅子(被搭載物)

Claims (3)

  1. 被搭載物を乗せられるように構成されており、車両に格納可能なプラットホームと、そのプラットホームに設けられて、プラットホーム面上で前記被搭載物の移動を禁止するストッパと、前記プラットホームを前記車両に設けられた格納位置と被搭載物の乗降位置との間で移動させる移動機構とを備える車両用リフタであって、
    前記移動機構は、前記車両の格納位置で前記プラットホーム面を水平に保持し、前記格納位置と前記乗降位置間で前記プラットホームを移動させる際、前記プラットホーム面が前記ストッパ側で低くなるように前記プラットホームを傾斜させられるように構成されていることを特徴とする車両用リフタ。
  2. 請求項1に記載された車両用リフタであって、
    前記移動機構は、車両に設けられた一対の固定部と、前記プラットホームが水平スライド可能なように、そのプラットホームを幅方向両側から支持する一対の昇降部と、前記昇降部に先端側が連結され、前記固定部に基端側が連結されて、各々の昇降部を前記格納位置と乗降位置間で昇降させられるように構成された一対の四節リンク機構とを有しており、
    前記四節リンク機構は、四隅の支点をつなぐ四辺のうちで、対向する二辺の長さ寸法が異なる値に設定されており、これにより、前記四節リンク機構は、前記昇降部を昇降させる過程でその昇降部を傾斜させ、前記昇降部を介して前記プラットホームを傾斜させられるように構成されていることを特徴とする車両用リフタ。
  3. 請求項2に記載された車両用リフタであって、
    前記四節リンク機構は、上部リンクの基端部と前記固定部との連結により構成される第1支点と、前記上部リンクの先端部と前記昇降部との連結により構成される第2支点と、前記昇降部を昇降させる過程で前記上部リンクの下側に位置する下部リンクの基端部と前記固定部との連結により構成される第3支点と、前記下部リンクの先端部と前記昇降部との連結により構成される第4支点とを有しており、
    前記第1支点と第2支点間の距離と前記第3支点と第4支点間の距離とが等しく設定され、前記第1支点と第3支点間の距離が前記第3支点と第4支点間の距離より小さく設定されていることを特徴とする車両用リフタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9929323B2 (en) 2016-04-06 2018-03-27 Nichia Corporation Method for manufacturing light-emitting device

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