JP2011063273A - 初期開封容易な包装用袋及びその製造方法 - Google Patents

初期開封容易な包装用袋及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 簡潔な自由度のある構成で安価であり、包装用袋の初期開封の際に2枚のシートの摘み部分の分け広げによる表裏面を指先で摘んで開封操作を楽に行える初期開封容易な包装用袋とその製造方法を提供する。
【解決手段】重ね合わされた一対の樹脂製前面及び後面袋シートの周囲を相互に固定し密閉した内容物収納部を形成するとともに、前記周囲の一端近傍部位に前記袋シートの双方を切り取って内容物収納部を開封させる初期開封機構を有する包装用袋であって、前記初期開封機構は、前記袋シートの幅方向に亘ってシート厚を薄くしてなる1対の任意の2次元形状の凹溝線が形成された第1及び第2開封線が内面又は外面に対向して設けられ、前記袋シート面内方向に相互に離隔する部分が存在するように第1及び第2開封線が投影される配置状態に形成される。
【選択図】 図7

Description

本発明は、主に反復して開封するチャックなどの係止手段付き又は係止手段無しの包装用袋に関し、特に初期開封容易な包装用袋及びその製造方法に関する。
従来、保存及び流通のために密封された袋は、その内側にチャックなどの係止手段を取り付けて内側の密閉空間を二つに分け、一方の袋空間には食品等を収納し、もう一方の袋空間の外側縁には切欠き部分などの初期開封手段を有する構造になっており、ヒートシールされた完全密封の袋に収納した食品等を利用者が反復して開封し取り出すようになっている。
この場合、手で開封して袋から内容物を取り出すため、一般に袋の融着部(ヒートシール部)に切込み又は切欠き等が形成され、この切込み又は切欠きを始端として初期開封され、次に係止手段を反復開封して食品が取り出される。
しかし、初期開封を行う際、袋を構成する2枚のシートの切裂き線が同じ筋道を辿ることが多く、また融着部を切除した後の挾持部分となる係止手段の上方余部は上下巾が極めて狭くかつ互いに静電気等で密着していることもあり、摘むために2枚のシートを分けるとともに前後に間隔を広げて摘み易くすることが至難となっていることから、係止手段を開封する際に開口部分へ指を入れることが困難になり、容易に袋を開封できないという問題があった。
このような問題を改善するため、包装用袋の初期開封の際に、2枚のシートの摘み部分の分け広げを容易化し、表裏面を指先で容易に摘め、開封操作を楽に行える包装用袋として最近提案されている代表的な次の6つの例がある。
図10の(a)は従来の第1例の包装用袋の概念を示す要部正面図、(b)はその初期開封状態を示す説明図、図11の(a)は従来の第2例の包装用袋の概念を示す正面図、(b)はその初期開封後の状態を示す正面図、図12の(a)は従来の第3例の包装用袋の概念を示す展開図、(b)はその初期開封後の状態を示す正面図、図13の(a)は従来の第4例の包装用袋の概念を示す要部正面図、(b)はその初期開封後の要部縦断面図、図14の(a)は従来の第5例の包装用袋の概念を示す正面図、(b)はその初期開封後の縦断面図、図15の(a)は従来の第6例の包装用袋の概念を示す鳥瞰図、(b)はその初期開封後の状態を示す鳥瞰図である。
第1例の包装用袋114は、図10に示すように、紙層を有する積層フィルム110の少なくとも紙層に、開封方向に沿って少なくとも1列に配列した開封用引裂き部111を形成し開封容易であって、開封用引裂き部111が逆勾配の線状切込み111a、111bを交互に配列し、一つの線状切込みの延長線が次の線状切込み線上に当たるように形成したものから構成されている(特許文献1参照)。
第2例の包装用袋201は、図11に示すように、重ね合わされた一対の柔軟性を有する樹脂製シート状構成材料202、203の周囲を互いに固定して(固定部213)内部を内容物収納部204とするとともに、内容物収納部204を密閉して構成され、周囲の一部に、互いに対面する一対のシート状構成材料202、203の双方を切り取って内容物収納部204を開封させる切取り予定部205、206を有し、一方の袋シートの内側に凸条を有する雄テープと他方の袋シートの内側に設けられて前記凸条を嵌め込む凹溝を有する雌テープとからなるファスナー210を、切取り予定部205、206の下方に具備し再封可能であって、切取り予定部205、206それぞれは、シート状構成材料202、203を貫通しない複数の切れ目214が多行の帯状に配列してシート状構成材料202、203の幅方向に亘り設けられ、一方の切取り予定部205は直線状に形成され、他方の切取り予定部206は一方の切取り予定部205と重ならない曲がり部分215と一方の切取り予定部205に重なる直線部分216とが連続してなる構成である(特許文献2参照)。
第3例の包装用袋310は、図12に示すように、矩形状の積層構造を有する複合包装材318を2枚重ね合せてそれぞれの外縁部を圧着加工等によりシールした四方シールの形態を有し、対向する一対の面の一方の第一面310Aに設けられた開封用の第一弱め線320と、他方の第二面10Bに設けられた開封用の第二弱め線330とを有し、第一弱め線320が、第二弱め線330に対して垂直方向にずれ間隔W320−330を有して配置され、内部には初期開封後にできる開封口を開閉するためのプラスチックファスナー340(係止手段)が第一弱め線320に平行にかつ第一弱め線320の下方側に設けられた構成である(特許文献3参照)。
第4例の包装用袋401は、図13に示すように、合成樹脂フィルム製であって、開口部に着脱可能な係止手段403を形成し、上端部を融着部402として密閉し、開封時に係止手段403と融着部402の間に形成した切裂用切欠口409を利用して切裂して融着部402を切除し、係止手段403によって開閉自在と成し、表裏面406、404のいずれか一面のフィルムに切裂用切欠口409から連続して斜め下方に進み、下端部が横方向へ向いた切込みガイド410を、係止手段403の上方位置に設けた構成である(特許文献4参照)。
第5例の包装用袋は、図14に示すように、シート501の縁部分503を接着し内部に食品等506を収容して作成した袋の内側にチャックシール502を取り付けるとともに、縁部分503に設けた切欠き部504からシート501を引き裂いた時の切り口から外側に飛び出すように山部と谷部が連続した形状のタグシート505をシート501の内側又はチャックシール502に取り付けた構成である(特許文献5参照)。
第6例の包装用袋601は、図15に示すように、2枚のプラスチックフィルムから構成され、1枚のフィルムの開封される方向に障害物604を設置し、プラスチックフィルムを手で破り切り取ると障害物604のあるフィルムはその存在に妨げられて図に示すAからBに至る線の通りの形に、他のフィルムは妨げられるものが無いので直線的なAからCに至る線の通りの形に切り裂かれ、両者の間に広い間隙が生じるので容易にチャック603を開けることが可能な構成である(特許文献6参照)。
前記第1例乃至第6例の包装用袋は、いずれも初期開封の際に、2枚のシートの摘み部分の分け広げが簡単になり、表裏面を指先で摘んで係止手段の開封操作を容易化する効果が期待できるものである。
特開平8−268467号公報 特開2001−97396号公報 特開2001−151246公報 特開2001−322652公報 特開2005−247417公報 特開2007−39122公報
しかしながら、第1例(特許文献1)の包装用袋114は、多数の逆勾配の直線状切込み111a、111bを交互に配列し、一つの直線状切込み111aの延長線が次の直線状切込み111bの線上に当たるように形成されたもの(あるいはソ字形切込みを多数連続的に配列したもの又は杉綾模様状のもの)からなる複雑な形状を有する開封用引裂き部111の袋の片面又は両面への加工が煩雑で製造コストが高くなるとともに、引裂き後の両面が互いに静電気等で密着して摘むために2枚のシートを分け前後に間隔を広げて摘み難く、容易に袋を開封できないことがあり得るという問題点がある。
また、第2例(特許文献2)の包装用袋201は、一方の開口予定部206における曲がり部分の位置で両シート状構成材料の開口部側端部に高低差が生じることから高くなっている方の開口部側端部を指掛かりの位置として摘み持つことができ、仮に両シート状構成材料の開口部側端部相互が密着していた状態であってもその間を容易に開くことができように改善されてはいるものの、外面側からシート状構成材自体を貫通しない複数の切れ目214を上下幅に多行に配列した直線及び曲線状の帯状に形成された、第1例よりも複雑な形状を有する切取り予定部205、206の袋両面への加工がさらに煩雑で、製造コストが高くなるという問題点がある。
また、第3例(特許文献3)の包装用袋301は、第一弱め線320が、第二弱め線330に対して垂直方向にずれ間隔W320−330を有して配置されていることにより、開封後の引裂き線L320、L330からなる開封口360において適度な摘み部分が形成されることから、この摘み部分を容易に指先で摘むことが可能となり、開封作業を容易に行えるものの、それぞれ上方から平行に3本形成された集合体で、第1例よりも複雑な形状を有する第一及び第二弱め線320(322、324、326からなる)、330(332、334、336からなる)の袋両面への加工がさらに煩雑で、製造コストが高くなるという問題点がある。
また、第4例(特許文献4)の包装用袋401は、切裂用切欠口409は側端から三角形状に切り取られ、中央側頂角イを基点として横巾方向へ切り裂け、さらに、中央側頂角イから表面406のフィルムに連続して斜め下方(係止手段403の方)へ進んで先端部410Aが横方向へ向いた切込みガイド410が形成されていることから、横巾方向へ切り裂く力を加えると、裏面404のフィルムは従来通り横一直線に切裂線411が入り、表面406のフィルムは切込みガイド410に沿って切裂し、次に先端部410Aにガイドされて横方向へ切裂線412が入り、結局、表面406のフィルムは裏面404のフィルムより低い、互いに上・下段違いの位置で切れた取出し口413となるため、容易に表裏面を分け広げて指先で摘んで開封することができるものの、片面に切込みガイド410を有する切裂用切欠口409の形状が複雑で加工がコスト高になるという問題点がある。
また、第5例(特許文献5)の包装用袋は、切欠き部504からシート501を引裂いて開封すると同時に外側に飛び出てくるタグシート505を利用者が摘むことにより、以後の反復的なチャックの開封を容易に行うことが可能になるものの、縁部分503に切欠き部504を設けるとともに、シート501の内側又はチャックシール502に山部と谷部が連続した形状の本来不要なタグシート505を余分に取付けた複雑な構成で、製造コストが高くなるという問題点がある。
さらに、第6例(特許文献6)の包装用袋601は、2枚のプラスチックフィルムの切り裂け口は、1枚のフィルムの開封される方向に設けられた障害物604により、それぞれ図11(b)のAからBに至る線とAからCに至る線の通りとなり両者の間には段差が生じて広い間隔が発生するので、その間隔に指先等を挿入するか、片方を押さえて他方を引き出す等の手段で容易かつ迅速にチャックされた開閉口縁部603を開封することができるものの、縁部分に切欠き部602を設けるとともに、1枚のフィルムに本来不要な障害物604を余分に設けた複雑な構成で、製造コストが高くなるという問題点がある。
そこで、本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、簡潔な自由度のある構成で、低コストで製造でき、包装用袋の初期開封の際に、2枚のシートの摘み部分の分け広げが簡単にできて表裏面を指先で摘んで開封操作を楽に行える初期開封容易な包装用袋及びその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1の発明の初期開封容易な包装用袋は、重ね合された一対の柔軟性を有する樹脂製シート材料からなる前面袋シート及び後面袋シートの周囲を相互に固定し密閉した内部に内容物収納部を形成するとともに、前記周囲の一端近傍部位に前記相互に対面する前面及び後面袋シートの双方を切り取って前記内容物収納部を開封させる初期開封機構を有する包装用袋であって、前記初期開封機構は、前記前面及び後面袋シートの幅方向に亘って内面又は外面に対向して設けられ、それぞれ切裂き容易な適宜深さの凹溝状の直線、折れ線、曲線又は山谷を有する波線が形成された第1開封線及び第2開封線からなり、前記第1及び第2開封線は、前記前面及び後面袋シート面内方向に相互に離隔する部分が存在するように投影される配置状態に形成されることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の初期開封容易な包装用袋であって、前記第1及び第2開封線は、前記前面及び後面袋シート面内方向に片端側部分が共に略重なり、他端側部分が相互に離隔して投影される配置状態に形成されることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1記載の初期開封容易な包装用袋であって、前記第1及び第2開封線は、前記前面及び後面袋シート面内方向に両端側部分が相互に離隔して投影される配置状態に形成されることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1記載の初期開封容易な包装用袋であって、前記第1及び第2開封線は、前記前面及び後面袋シート面内方向に両端側部分が共に略重なり、その中間部に相互に離隔する部分が存在するように投影される配置状態に形成されることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の初期開封容易な包装用袋であって、前記第1及び第2開封線からなる初期開封機構と前記内容物収納部との間に開封自在な係止手段又はシール手段が設けられることを特徴とする。
請求項6の発明の初期開封容易な包装用袋の製造方法は、一対の柔軟性を有する樹脂製シート材料からなる前面袋シート及び後面袋シートを重ね合せ、周囲を相互に固定し密閉した内部に内容物収納部を形成するとともに、前記周囲の一端近傍部位に相互に対面する前記前面及び後面袋シートの双方を切り取って前記内容物収納部を開封させる初期開封機構を有する包装用袋の製造方法において、いずれも前記前面及び後面袋シートの幅より僅かに広い幅を有する、電気絶縁材料からなる略矩形板状部材の表裏面にそれぞれ幅方向に亘って背面対向するように配置して電源線に接続された一対の任意断面形の直線、折れ線、曲線又は山谷を有する波線状に形成された第1ヒーター線及び第2ヒーター線を固着して設けた初期開封機構形成手段本体と、1対の板状部材からなる押圧手段とを備えた初期開封機構形成手段を用いて、前記初期開封機構形成手段本体をサンドウィッチ状に挟むように配置して長手方向に連続的に供給される1対の前面袋シートと後面袋シートの両外面を、さらに前記押圧手段の1対の板状部材の間にサンドウィッチ状に挟むように重ね合せる初期開封機構形成手段重ね合せ工程と、前記押圧手段で前記前面及び後面袋シートの両外面を押圧しながら、前記電源線に適宜時間通電して加熱された第1及び第2ヒーター線に沿って当接した前面及び後面袋シートの内面被加熱部分がそれぞれ軟化して切裂き容易な適宜深さの凹溝状の直線、折れ線、曲線又は山谷を有する波線が刻印された1対の第1開封線及び第2開封線からなる初期開封機構を形成する初期開封機構形成工程と、前記初期開封機構が形成された一対の前面及び後面袋シートの周囲を相互に固定して密閉した内部に内容物収納部を形成する内容物収納部形成工程と、を有し、前記1対の第1及び第2開封線は、前記前面及び後面袋シート面内方向に相互に離隔する部分が存在するように投影される配置状態に形成されることを特徴とする。
請求項7の発明の初期開封容易な包装用袋の製造方法は、一対の柔軟性を有する樹脂製シート材料からなる前面袋シート及び後面袋シートを重ね合せ、周囲を相互に固定し密閉して内部に内容物収納部を形成するとともに、前記周囲の一端近傍部位に相互に対面する前記前面及び後面袋シートの双方を切り取って前記内容物収納部を開封させる初期開封機構を有する包装用袋の製造方法において、いずれも前記前面及び後面袋シートの幅より僅かに広い幅を有する、略矩形板状部材からなる当て板と、電気絶縁材料からなる一対の略矩形板状部材の内面にそれぞれ幅方向に亘って対向するように配置して電源線に接続された一対の任意断面形の直線、折れ線、曲線又は山谷を有する波線状に形成された第1ヒーター線及び第2ヒーター線を固着して設けた一対の第1押圧板及び第2押圧板からなる初期開封機構形成手段本体と、を備えた初期開封機構形成手段を用いて、前記当て板をサンドウィッチ状に挟むように配置されて長手方向に連続的に供給される1対の前面袋シート及び後面袋シートの両外面を、さらに前記初期開封機構形成手段本体の第1押圧板及び第2押圧板の間にサンドウィッチ状に挟むように重ね合せる初期開封機構形成手段重ね合せ工程と、前記第1及び第2押圧板で前記前面及び後面袋シートの両外面を押圧しながら、前記電源線に適宜時間通電して加熱された第1及び第2ヒーター線に沿って当接した前面及び後面袋シートの外面被加熱部分がそれぞれ軟化して切裂き容易な適宜深さの凹溝状の直線、折れ線、曲線又は山谷を有する波線が刻印された1対の第1開封線及び第2開封線からなる初期開封機構を形成する初期開封機構形成工程と、前記初期開封機構が形成された一対の前面及び後面袋シートの周囲を相互に固定して密閉した内部に内容物収納部を形成する内容物収納部形成工程と、を有し、前記1対の第1及び第2開封線は、前記前面及び後面袋シート面内方向に相互に離隔する部分が存在するように投影される配置状態に形成されることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項6又は請求項7記載の初期開封容易な包装用袋の製造方法であって、前記第1及び第2開封線からなる初期開封機構と前記内容物収納部との間に開封自在な係止手段又はシール手段を設ける係止手段又はシール手段形成工程をさらに有することを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項6乃至請求項8のいずれか1項記載の初期開封容易な包装用袋の製造方法であって、前記前面及び後面袋シートの周囲の連続する固定部を二分するように切断して個別の包装用袋を順次形成する分断工程をさらに有することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、包装用袋の前面及び後面袋シートの幅方向に亘ってそれぞれ切裂き容易な適宜深さの凹溝状の直線、折れ線、曲線又は山谷を有する波線が形成された第1開封線及び第2開封線(初期開封機構)が内面又は外面に対向して設けられ、前面及び後面袋シート面内方向に相互に離隔する部分が存在するように形成されることから、従来のような袋端部に別途切込みを設けるなどの煩雑な構成でなく、簡潔な自由度のある任意の2次元形状の構成によるシート厚が薄い凹溝状の第1又は/及び第2開封線部を容易に引き裂くことができるとともに、破断後の相互にシート面方向に離隔する第1及び第2開封線の段差部分の片方を押さえて他方を引き出すか又は指先等を挿入する等の手段で容易かつ迅速に包装用袋の内容物収納部を開封することができる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明と同様な効果を有するのに加えて、第1及び第2開封線は、前面及び後面袋シート面内方向に片端側部分が共に略重なり、他端側部分が相互に離隔して形成されることから、第1及び第2開封線部の重なり合う片端側部分から前面及び後面袋シートを同時に容易に引き裂くことができるとともに、破断後の他端側部分の相互にシート面方向に離隔する第1及び第2開封線の段差部の片方を押さえて他方を引き出すか又は指先等を挿入する等の手段で容易かつ迅速に包装用袋の内容物収納部を開封することができるなど利便性が向上する。
請求項3の発明によれば、請求項1の発明と同様な効果を有するのに加えて、第1及び第2開封線は、前面及び後面袋シート面内方向に両端側部分が相互に離隔して形成されることから、破断後の両端側部分のいずれかの離隔する第1及び第2開封線の段差部の片方を押さえて他方を引き出すか又は指先等を挿入する等の手段で容易かつ迅速に包装用袋の内容物収納部を開封することができるなど利便性が向上する。
請求項4の発明によれば、請求項1の発明と同様な効果を有するのに加えて、第1及び第2開封線は、前面及び後面袋シート面内方向に両端側部分が共に略重なり、その中間部に相互に離隔する部分が存在する配置状態に形成されることから、第1及び第2開封線部の重なり合う両端側部分のいずれかからも前面及び後面袋シートを同時に容易に引き裂くことができるとともに、破断後の中間部の相互にシート面方向に離隔する第1及び第2開封線の段差部の片方を押さえて他方を引き出すか又は指先等を挿入する等の手段で容易かつ迅速に包装用袋の内容物収納部を開封することができるなど利便性がさらに向上する。
請求項5の発明によれば、請求項1乃至請求項4のいずれか1項の発明と同様な効果を有するのに加えて、初期開封機構と前記内容物収納部との間に開封自在な係止手段又はシール手段が設けられることから、初期開封されシート面方向に段差が出来た第1及び第2開封線部を指先で摘んで係止手段又はシール手段の開封を容易に繰り返し行うことができる。
請求項6の発明によれば、電気絶縁材料からなる略矩形板状部材の表裏面に一対の直線、折れ線、曲線又は山谷を有する波線状に形成された第1及び第2ヒーター線を固着して設けた初期開封機構形成手段本体をサンドウィッチ状に挟むように配置して連続的に供給される1対の前面及び後面袋シートの両外面を、さらに前記押圧手段の1対の板状部材の間にサンドウィッチ状に挟むように重ね合せる初期開封機構形成手段重ね合せ工程と、通電して加熱された第1及び第2ヒーター線に当接した前面及び後面袋シートの内面被加熱部分に凹溝状の直線、折れ線、曲線又は山谷を有する波線が刻印された1対の第1及び第2開封線からなる初期開封機構を形成する初期開封機構形成工程と、初期開封機構が形成された一対の前面及び後面袋シートの周囲を相互に固定して密閉した内部に内容物収納部を形成する内容物収納部形成工程と、を有し、前記1対の第1及び第2開封線は、前面及び後面袋シート面内方向に相互に離隔する部分が存在するように投影される配置状態に形成される、請求項1と同様な自由度のある任意の2次元形状の初期開封機構を備えた包装用袋を容易に製造することが可能な製造方法であり、請求項1の発明と全く同様の効果がある。
請求項7の発明によれば、一対の略矩形板状部材の内面にそれぞれ幅方向に亘って対向するように配置された一対の直線、折れ線、曲線又は山谷を有する波線状に形成された第1及び第2ヒーター線を固着して設けた第1及び第2押圧板からなる初期開封機構形成手段本体を、当て板をサンドウィッチ状に挟むように配置された1対の前面及び後面袋シートの両外面に、さらに前記第1及び第2押圧板でサンドウィッチ状に挟むように重ね合せる初期開封機構形成手段重ね合せ工程と、前記第1及び第2押圧板で前面及び後面袋シートの両外面を押圧しながら、適宜時間通電して加熱された第1及び第2ヒーター線に当接した前面及び後面袋シートの外面被加熱部分がそれぞれ軟化して切裂き容易な適宜深さの凹溝状の直線、折れ線、曲線又は山谷を有する波線が刻印された1対の第1開封線及び第2開封線からなる初期開封機構を形成する初期開封機構形成工程と、前記初期開封機構が形成された一対の前面及び後面袋シートの周囲を相互に固定して密閉した内部に内容物収納部を形成する内容物収納部形成工程と、を有し、前記1対の第1及び第2開封線は、前記前面及び後面袋シート面内方向に相互に離隔する部分が存在するように投影される配置状態に形成される、請求項1と同様な自由度のある任意の2次元形状の初期開封機構を備えた包装用袋を容易に製造することが可能な製造方法であり、請求項1の発明と全く同様の効果がある。
請求項8の発明によれば、請求項6又は請求項7の発明と同様な効果を有するのに加えて、初期開封機構と前記内容物収納部との間に開封自在な係止手段又はシール手段を設ける係止手段又はシール手段形成工程をさらに有することから、請求項5の発明と全く同様の効果がある。
請求項9の発明によれば、請求項6乃至請求項8のいずれか1項の発明と同様な効果を有するのに加えて、前記内容物収納部形成工程後、前記前面及び後面袋シートの周囲の連続する固定部を二分するように切断して個別の包装用袋を形成する分断工程をさらに有することから、前記初期開封機構を備えた包装用袋を効率よく大量に製造するすることができる。
このように、本発明によれば、包装用袋の前面及び後面袋シートの幅方向に亘って切裂き容易な適宜深さの凹溝状の直線、折れ線、曲線又は山谷を有する波線が形成されるとともに、シート面方向に相互に離隔して段差を有する自由度のある任意の2次元形状の第1開封線及び第2開封線(初期開封機構)が内面又は外面に対向して設けられる簡潔な構成で、包装用袋の初期開封の際にシート面方向に離隔して段差が出来る第1及び第2開封線部を指先で摘んで内容物収納部の開封操作を容易に繰り返し行える初期開封容易な包装用袋及びその製造方法を提供する効果がある。
本発明の一実施形態(実施例1)の初期開封容易な包装用袋の概念を示す正面図である。 図1の包装用袋の展開図である。 図1の包装用袋の初期開封後の状態を示す正面図である。 本発明の一実施形態の包装用袋の初期開封機構製造手段の要部概念を示す正面図である。 図4のA−A矢視要部断面図である。 本発明の変形実施形態の包装用袋の初期開封機構製造手段の要部概念を示す要部縦断面図である。 本発明の別の実施形態(実施例2)の初期開封容易な包装用袋の概念を示す正面図である。 本発明のまた別の実施形態(実施例3)の初期開封容易な包装用袋の概念を示す正面図である。 本発明のさらに別の実施形態(実施例4)の初期開封容易な包装用袋の概念を示す正面図である。 (a)は従来の第1例の包装用袋の概念を示す要部正面図、(b)は(a)の包装用袋の初期開封状態を示す説明図である。 (a)は従来の第2例の包装用袋の概念を示す正面図、(b)は(a)の包装用袋の初期開封後の状態を示す正面図である。 (a)は従来の第3例の包装用袋の概念を示す展開図、(b)は(a)の包装用袋の初期開封後の状態を示す正面図である。 (a)は従来の第4例の包装用袋の概念を示す要部正面図、(b)は(a)の包装用袋の初期開封後の要部縦断面図である。 (a)は従来の第5例の包装用袋の概念を示す正面図、(b)は(a)の包装用袋の初期開封後の縦断面図である。 (a)は従来の第6例の包装用袋の概念を示す鳥瞰図、(b)は(a)の包装用袋の初期開封後の状態を示す鳥瞰図である。
以下、本発明の初期開封容易な包装用袋及びその製造方法を最良に実施するための形態の具体例を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態(実施例1)の初期開封容易な包装用袋の概念を示す正面図、図2は図1の包装用袋の展開図、図3は図1の包装用袋の初期開封後の状態を示す正面図である。
本発明の実施例1の初期開封容易な包装用袋10は、図1に示すように、重ね合された一対の柔軟性を有する薄膜状の樹脂製シート材料からなる前面袋シート11A及び後面袋シート11B(両者を「袋シート11」と総称する)と、袋シート11の周囲が相互に固定された固定部12と、固定部12により密閉され内部に形成された内容物収納部11aと、固定部12の一端近傍部位に袋シート11を切り取って内容物収納部11aを開封させる初期開封機構16と、初期開封機構16と内容物収納部11aとの間に開封自在に設けられた例えばチャックなどの係止手段又はシール手段13と、から概略構成される。
初期開封機構16は、前面及び後面袋シート11A、11Bの幅方向に亘ってそれぞれ切裂き容易な適宜深さの凹溝状の任意の2次元形状線例えば折れ線が形成された第1開封線14及び第2開封線15が内面に対向して設けられ、袋シート11面内方向に相互に離隔する部分(以下、「離隔部」又は「段差部」という)が存在するように第1及び第2開封線14、15が投影される配置状態に形成される。
第1及び第2開封線14、15は、凹溝状の直線、折れ線、曲線又は山谷を有する波線など任意の2次元形状線に形成することができ、この初期開封機構16の形成方法及び他の形状の実施例については後述する。
実施例1の第1及び第2開封線14、15は、図1の正面図及び図2のY軸を基準とする展開図に示すように、袋シート11面内方向に両端側部分が相互に離隔し、中央部が略重なり合うように投影される配置状態のそれぞれ傾斜線部14a、15a及び略水平線部14b、15bからなる折れ線状に形成されている。
このように構成された実施例1の包装用袋10は、人手で初期開封機構16の図示上方部の切り取り部11bを摘んで引き裂くように力を加えることにより、シート厚が薄くなった凹溝状の初期開封機構16である第1及び第2開封線14、15部が容易に破断し易くなっており、図3に示すように、切り取り部11bを引き裂いた破断後の袋シート11の両端側部分の離隔するそれぞれ第1及び第2開封線14、15の傾斜線部14aと略水平線部15b、傾斜線部15aと略水平線部14bから形成される段差部のいずれかの片方を押さえて他方を引き出すか又は指先等を挿入する等の手段で容易かつ迅速に繰り返し係止手段又はシール手段13を開いて内容物収納部11aを開封することができる。
図4は本発明の一実施形態の包装用袋の初期開封機構製造手段の要部概念を示す正面図、図5は図4のA−A矢視要部断面図である。
本発明の一実施形態の初期開封機構製造手段は、いずれも袋シート11の幅より僅かに広い幅を有する、電気絶縁材料からなる略矩形板状部材21の表裏面にそれぞれ幅方向に亘って背面対向するように配置して両端を電源線22に端子22aを介して接続された一対の任意の2次元形状例えば折れ線状に形成された任意断面形の第1ヒーター線24及び第2ヒーター線25が固着して設けられた初期開封機構製造手段本体20と、1対の板状部材30A、30Bからなり、サンドウィッチ状に挟むようにして初期開封機構形成手段本体20の表裏面に重ね合せられた前面及び後面袋シート11A、11Bの両外面をさらにサンドウィッチ状に挟持して押圧する押圧手段30と、を備える。
この実施例の1対の第1及び第2ヒーター線24、25は、それぞれ傾斜線部24a、25a及び略水平線部24b、25bからなる折れ線状に形成されているが、折れ線に限らず、直線、曲線又は山谷を有する波線など任意の2次元形状にすることができ、略矩形板状部材21面内方向に相互に離隔する部分が存在するように投影される配置状態に形成される。
次に、図4、5等を参照し、一実施形態の初期開封機構製造手段を用いて初期開封容易な包装用袋10を製造する製造方法について、その主要な特徴となる部分を説明する。
まず、初期開封機構形成手段本体20をサンドウィッチ状に挟むように配置して長手方向に連続的に供給される1対の前面袋シート11Aと後面袋シート11Bの両外面を、さらに押圧手段30の1対の板状部材30A、30Bの間にサンドウィッチ状に挟むように重ね合せる(初期開封機構形成手段重ね合せ工程)。
引き続き、押圧手段30で前面及び後面袋シート11A、11Bの両外面を押圧しながら、電源線22に適宜時間通電して加熱された第1及び第2ヒーター線24、25に沿って当接した前面及び後面袋シート11A、11Bの内面被加熱部分がそれぞれ軟化して切裂き容易な適宜深さの凹溝状の例えば折れ線が刻印された1対の第1開封線14及び第2開封線15からなる初期開封機構16を形成する(初期開封機構形成工程)。
次いで、初期開封機構16と内容物収納部11aとの間に開封自在なチャックなどの係止手段又はシール手段13を設ける(係止手段又はシール手段形成工程)。なお、この係止手段又はシール手段形成工程は、公知の方法で行うことができ、前記初期開封機構形成手段重ね合せ工程の前に実施してもよい。
引き続き、初期開封機構16及び係止手段又はシール手段13が形成された一対の前面及び後面袋シート11A、11Bの周囲を相互に固定して密閉した内部に内容物収納部11aを形成する(内容物収納部形成工程)。
次いで、前面及び後面袋シート11A、11Bの周囲の連続する固定部12を二分するように切断して個別の包装用袋10を順次形成する(分断工程)。
図6は、本発明の変形実施形態の包装用袋の初期開封機構製造手段の要部概念を示す要部縦断面図である。
この変形実施形態の初期開封機構製造手段は、いずれも袋シート11の幅より僅かに広い幅を有する、略矩形板状部材からなる当て板40と、一対の略矩形板状部材の内面にそれぞれ幅方向に亘って対向するように配置して両端を電源線22に端子22aを介して接続された一対の任意断面形の例えば折れ線状に形成された第1ヒーター線24’及び第2ヒーター線25’を固着して設けた第1押圧板31A及び第2押圧板31Bからなる初期開封機構形成手段本体31と、を備える。
この変形実施形態の1対の第1及び第2ヒーター線24’、25’も、前記一実施形態の第1及び第2ヒーター線24、25と全く同様に任意の2次元形状にすることができ、第1及び第2押圧板31A、31B面内方向に相互に離隔する部分が存在するように投影される対向配置状態に形成される。
次に、図6を参照し、変形実施形態の初期開封機構製造手段を用いて初期開封容易な包装用袋10を製造する製造方法について、前記一実施形態と異なる主要な特徴となる部分を説明する。
まず、当て板をサンドウィッチ状に挟むように配置されて長手方向に連続的に供給される1対の前面袋シート11A及び後面袋シート11Bの両外面を、さらに初期開封機構形成手段本体31の第1押圧板31A及び第2押圧板31Bの間にサンドウィッチ状に挟むように重ね合せる(初期開封機構形成手段本体重ね合せ工程)。
引き続き、第1及び第2押圧板31A、31Bで前面及び後面袋シート11A、11Bの両外面を押圧しながら、電源線に適宜時間通電して加熱された第1及び第2ヒーター線24’、25’に沿って当接した前面及び後面袋シート11A、11Bの外面被加熱部分がそれぞれ軟化して切裂き容易な適宜深さの凹溝状の例えば折れ線が刻印された1対の第1開封線14及び第2開封線15からなる初期開封機構16を形成する(初期開封機構形成工程)。
次いで、前記一実施形態と全く同様な係止手段又はシール手段形成工程、内容物収納部形成工程及び分断工程が行われて、個別の包装用袋10を順次形成する。
このような本発明の初期開封容易な包装用袋の製造方法によれば、初期開封機構形成手段本体20/31に対向して設けられた第1及び第2ヒーター線24、25/24’、25’を前面及び後面袋シート11A、11Bの両内面/外面にそれぞれ当接して押圧しながら適宜時間通電して加熱された第1及び第2ヒーター線24、25/24’、25’に沿って当接した前面及び後面袋シート11A、11Bの両内面/外面被加熱部分がそれぞれ軟化して切裂き容易な適宜深さの凹溝状の任意の2次元形状線が刻印された1対の第1及び第2開封線14、15からなる初期開封機構16が容易に、かつ自由度のある任意の2次元形状に形成された初期開封容易な包装用袋10を低コストで大量に製造することができる。
図7は、本発明の別の実施形態(実施例2)の初期開封容易な包装用袋10Aの概念を示す正面図である。
実施例2の初期開封容易な包装用袋10Aは、実施例1の包装用袋10に対して、初期開封機構16Aの配置形状が異なるだけで、他は実施例1と全く同様の構成である。従ってここで、実施例1と同様な機能を有する構成部材には一部形状が若干異なっていても同一の符号を付してある。
実施例2の初期開封機構16Aは、第1及び第2開封線14A、15Aが、図7に示すように、それぞれ凹溝状の傾斜線部14Aa、15Aa及び略水平線部14Ab、15Abからなる折れ線状で、袋シート11面内方向に片端側部分の略水平線部14Ab、15Abが共に略重なり、他端側部分の傾斜線部14Aa、15Aaが相互に離隔して投影される配置状態に形成される。
このため、実施例2の初期開封容易な包装用袋10Aは、第1及び第2開封線14A、15A部の重なり合う略水平線部14Ab、15Abの片端側部分から前面及び後面袋シート11A、11Bを同時に容易に引き裂くことができるとともに、破断後の他端側部分の相互にシート面方向に離隔する傾斜線部14Aa、15Aaの段差部の片方を押さえて他方を引き出すか又は指先等を挿入する等の手段で容易かつ迅速に内容物収納部11aを開封することができるなど利便性が向上する。
図8は本発明のまた別の実施形態(実施例3)の初期開封容易な包装用袋10Bの概念を示す正面図である。
実施例3の初期開封容易な包装用袋10Bは、実施例1の包装用袋10に対して、初期開封機構16Bの形状及び配置が異なるだけで、他は実施例1と全く同様の構成である。従ってここで、実施例1と同様な機能を有する構成部材には一部形状が若干異なっていても同一の符号を付してある。
実施例3の初期開封機構16Bは、第1及び第2開封線14B、15Bが、図8に示すように、それぞれ凸、凹状の曲線で、袋シート11面内方向に両端側部分が共に略重なり、中間部分が相互に離隔して投影される配置状態に形成される。
このため、実施例3の初期開封容易な包装用袋10Bは、第1及び第2開封線14B、15B部の略重なり合う両端側部分のいずれからも前面及び後面袋シート11A、11Bを同時に容易に引き裂くことができるとともに、破断後の中間部分の相互に袋シート11面方向に離隔する第1及び第2開封線14B、15B部の段差部の片方を押さえて他方を引き出すか又は指先等を挿入する等の手段で容易かつ迅速に内容物収納部11aを開封することができるなど利便性がさらに向上する。
図9は本発明のさらに別の実施形態(実施例4)の初期開封容易な包装用袋10Cの概念を示す正面図である。
実施例4の初期開封容易な包装用袋10Cは、実施例1の包装用袋10に対して、初期開封機構16Cの形状及び配置が異なるだけで、他は実施例1と全く同様の構成である。従ってここで、実施例1と同様な機能を有する構成部材には一部形状が若干異なっていても同一の符号を付してある。
実施例4の初期開封機構16Cは、第1及び第2開封線14C、15Cが、図9に示すように、それぞれ略等ピッチの山谷を有する波線で、袋シート11の幅方向に沿って相対的に1ピッチずれて袋シート11面内方向に両端側部分が共に略重なり、中間部分の両者の山谷が相互に対称的に離隔して投影される配置状態に形成される。
このため、実施例4の初期開封容易な包装用袋10Cは、第1及び第2開封線14C、15C部の略重なり合う両端側部分のいずれからも前面及び後面袋シート11A、11Bを同時に容易に引き裂くことができるとともに、破断後の中間部分の相互に袋シート11面方向に離隔する第1及び第2開封線14C、15Cの山谷段差部の片方を押さえて他方を引き出すか又は指先等を挿入する等の手段で容易かつ迅速に内容物収納部11aを開封することができるなど利便性がさらに向上する。
以上に記した種々の実施形態の他に、各部材、係止手段又はシール手段13や初期開封機構16、16A〜16C等の形状、寸法及び材質は任意に変更することができる。例えば、本発明は、図示しないが、係止手段又はシール手段13のない単純な包装用袋にも適用することができる。
10、10A、10B、10C (初期開封容易な)包装用袋
11 袋シート
11A 前面袋シート
11B 後面袋シート
11a 内容物収納部
11b 切り取り部
12 固定部
13 係止手段又はシール手段
14、14A、14B、14C 第1開封線
14a、14Aa、15a、15Aa 傾斜線部
14b、14Ab、15b、15Ab 略水平線部
14c 外面係合部(鋸歯)
15、15A、15B、15C 第2開封線
16、16A、16B、16C 初期開封機構
20、31 初期開封機構製造手段本体
21 略矩形板状部材
22 電源線
22a 端子
24、24’ 第1ヒーター線
24a、25a 傾斜線部
24b、25b 略水平線部
25、25’ 第2ヒーター線
30 押圧手段
31A 第1押圧板
31B 第2押圧板
40 当て板

Claims (9)

  1. 重ね合された一対の柔軟性を有する樹脂製シート材料からなる前面袋シート及び後面袋シートの周囲を相互に固定し密閉した内部に内容物収納部を形成するとともに、前記周囲の一端近傍部位に前記相互に対面する前面及び後面袋シートの双方を切り取って前記内容物収納部を開封させる初期開封機構を有する包装用袋であって、
    前記初期開封機構は、前記前面及び後面袋シートの幅方向に亘って内面又は外面に対向して設けられ、それぞれ切裂き容易な適宜深さの凹溝状の直線、折れ線、曲線又は山谷を有する波線が形成された第1開封線及び第2開封線からなり、
    前記第1及び第2開封線は、前記前面及び後面袋シート面内方向に相互に離隔する部分が存在するように投影される配置状態に形成されることを特徴とする初期開封容易な包装用袋。
  2. 前記第1及び第2開封線は、前記前面及び後面袋シート面内方向に片端側部分が共に略重なり、他端側部分が相互に離隔して投影される配置状態に形成されることを特徴とする請求項1記載の初期開封容易な包装用袋。
  3. 前記第1及び第2開封線は、前記前面及び後面袋シート面内方向に両端側部分が相互に離隔して投影される配置状態に形成されることを特徴とする請求項1記載の初期開封容易な包装用袋。
  4. 前記第1及び第2開封線は、前記前面及び後面袋シート面内方向に両端側部分が共に略重なり、その中間部に相互に離隔する部分が存在するように投影される配置状態に形成されることを特徴とする請求項1記載の初期開封容易な包装用袋。
  5. 前記第1及び第2開封線からなる初期開封機構と前記内容物収納部との間に開封自在な係止手段又はシール手段が設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の初期開封容易な包装用袋。
  6. 一対の柔軟性を有する樹脂製シート材料からなる前面袋シート及び後面袋シートを重ね合せ、周囲を相互に固定し密閉した内部に内容物収納部を形成するとともに、前記周囲の一端近傍部位に相互に対面する前記前面及び後面袋シートの双方を切り取って前記内容物収納部を開封させる初期開封機構を有する包装用袋の製造方法において、
    いずれも前記前面及び後面袋シートの幅より僅かに広い幅を有する、電気絶縁材料からなる略矩形板状部材の表裏面にそれぞれ幅方向に亘って背面対向するように配置して電源線に接続された一対の任意断面形の直線、折れ線、曲線又は山谷を有する波線状に形成された第1ヒーター線及び第2ヒーター線を固着して設けた初期開封機構形成手段本体と、1対の板状部材からなる押圧手段と、を備えた初期開封機構形成手段を用いて、
    前記初期開封機構形成手段本体をサンドウィッチ状に挟むように配置して長手方向に連続的に供給される1対の前面袋シートと後面袋シートの両外面を、さらに前記押圧手段の1対の板状部材の間にサンドウィッチ状に挟むように重ね合せる初期開封機構形成手段重ね合せ工程と、
    前記押圧手段で前記前面及び後面袋シートの両外面を押圧しながら、前記電源線に適宜時間通電して加熱された第1及び第2ヒーター線に沿って当接した前面及び後面袋シートの内面被加熱部分がそれぞれ軟化して切裂き容易な適宜深さの凹溝状の直線、折れ線、曲線又は山谷を有する波線が刻印された1対の第1開封線及び第2開封線からなる初期開封機構を形成する初期開封機構形成工程と、
    前記初期開封機構が形成された一対の前面及び後面袋シートの周囲を相互に固定して密閉した内部に内容物収納部を形成する内容物収納部形成工程と、を有し、
    前記1対の第1及び第2開封線は、前記前面及び後面袋シート面内方向に相互に離隔する部分が存在するように投影される配置状態に形成されることを特徴とする初期開封容易な包装用袋の製造方法。
  7. 一対の柔軟性を有する樹脂製シート材料からなる前面袋シート及び後面袋シートを重ね合せ、周囲を相互に固定し密閉して内部に内容物収納部を形成するとともに、前記周囲の一端近傍部位に相互に対面する前記前面及び後面袋シートの双方を切り取って前記内容物収納部を開封させる初期開封機構を有する包装用袋の製造方法において、
    いずれも前記前面及び後面袋シートの幅より僅かに広い幅を有する、略矩形板状部材からなる当て板と、電気絶縁材料からなる一対の略矩形板状部材の内面にそれぞれ幅方向に亘って対向するように配置して電源線に接続された一対の任意断面形の直線、折れ線、曲線又は山谷を有する波線状に形成された第1ヒーター線及び第2ヒーター線を固着して設けた一対の第1押圧板及び第2押圧板からなる初期開封機構形成手段本体と、を備えた初期開封機構形成手段を用いて、
    前記当て板をサンドウィッチ状に挟むように配置されて長手方向に連続的に供給される1対の前面袋シート及び後面袋シートの両外面を、さらに前記初期開封機構形成手段本体の第1押圧板及び第2押圧板の間にサンドウィッチ状に挟むように重ね合せる初期開封機構形成手段重ね合せ工程と、
    前記第1及び第2押圧板で前記前面及び後面袋シートの両外面を押圧しながら、前記電源線に適宜時間通電して加熱された第1及び第2ヒーター線に沿って当接した前面及び後面袋シートの外面被加熱部分がそれぞれ軟化して切裂き容易な適宜深さの凹溝状の直線、折れ線、曲線又は山谷を有する波線が刻印された1対の第1開封線及び第2開封線からなる初期開封機構を形成する初期開封機構形成工程と、
    前記初期開封機構が形成された一対の前面及び後面袋シートの周囲を相互に固定して密閉した内部に内容物収納部を形成する内容物収納部形成工程と、を有し、
    前記1対の第1及び第2開封線は、前記前面及び後面袋シート面内方向に相互に離隔する部分が存在するように投影される配置状態に形成されることを特徴とする初期開封容易な包装用袋の製造方法。
  8. 前記第1及び第2開封線からなる初期開封機構と前記内容物収納部との間に開封自在な係止手段又はシール手段を設ける係止手段又はシール手段形成工程をさらに有することを特徴とする請求項6又は請求項7記載の初期開封容易な包装用袋の製造方法。
  9. 前記前面及び後面袋シートの周囲の連続する固定部を二分するように切断して個別の包装用袋を順次形成する分断工程をさらに有することを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれか1項記載の初期開封容易な包装用袋の製造方法。
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