JP2011055862A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】球流下変換部材が誘導する遊技球の流下方向の設定を変更することができ、球流下変換部材へ衝接した遊技球の流下態様を変化させることができる遊技機を提供する。
【解決手段】変換回動部22は、回動軸28と球誘導部29と変換側磁性体31とを備え、停止規制機構23は、揺動部35と錘部材38と係止突起39とを備え、係止突起39には規制側磁性体41を配置し、変換部材ベース部21には一対の係止受部44を設け、変換回動部22が回動すると、揺動部35が揺動して係止突起39をいずれかの係止受部44へ係止し、この係止状態で規制側磁性体41と変換側磁性体31とを吸引させて変換回動部22の停止姿勢を規制可能とし、係止突起39と一方の係止受部44とを係止した状態で規制される球誘導部29の停止姿勢と、係止突起39と他方の係止受部44とを係止した状態で規制される球誘導部29の停止姿勢とを異ならせた。
【選択図】図2

Description

本発明は、遊技盤の前面に遊技領域を区画形成し、該遊技領域には遊技球の流下方向を変換可能な球流下変換部材を備えたパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
従来の遊技機、例えば、パチンコ遊技機においては、所謂風車等の回動部を備えた球流下変換部材を遊技領域内に配置し、該球流下変換部材へ衝接した遊技球が流下方向を変えて流下するように構成されている。
そして、球流下変換部材の回動部を、回動軸を中心して回動する円板と、回動軸から放射状に延設された複数の羽根と、回動軸から外れた位置に設けられた錘部材とを備えて構成する旨が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この球流下変換部材では、錘部材の自重によって回動部を特定の姿勢で停止し易く、この特定姿勢で、円板の表面に施された装飾を遊技領域の装飾と融合する向き(停止位置)に安定させるように構成されている。さらに、回動部の羽根を一定の姿勢(鉛直方向に対して一定の角度をなす姿勢)で維持し易くして、この羽根に衝接した遊技球の流下方向がばらつくこと、言い換えると入賞口への所謂入賞ムラの発生を抑制することができるように構成されている。
特開平10−085396号公報
ところで、上記特許文献に記載のパチンコ遊技機では、錘部材の自重を利用して回動部の停止姿勢を安定させるため、維持し易い羽根の姿勢、ひいてはこの羽根の姿勢で決定される遊技球の流下方向(案内方向)の設定を変更することができない。このため、羽根に衝接した遊技球の流下方向のばらつきを抑えることができたとしても、遊技球の挙動が単調になる虞がある。
そこで、本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、球流下変換部材が誘導する遊技球の流下方向の設定を変更することができ、球流下変換部材へ衝接した遊技球の流下態様を変化させることができる遊技機を提供しようとするものである。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、遊技盤の前面に遊技領域を区画形成し、該遊技領域には遊技球の流下方向を変換可能な球流下変換部材を備えた遊技機において、
前記球流下変換部材は、
当該球流下変換部材を前記遊技盤へ装着するための変換部材ベース部と、
該変換部材ベース部のうち前記遊技領域に臨ませる前側に回動自在な状態で軸着された変換回動部と、
前記変換部材ベース部の後側に位置し、前記変換回動部の停止姿勢を規制可能な停止規制機構と、を備え、
前記変換回動部は、
前記遊技盤の前後方向に沿って延在する回動軸と、
当該変換回動部の回動中心となる前記回動軸から離隔する方向へ延設され、前記遊技領域を流下する遊技球を衝接させてその流下方向を誘導可能な球誘導部と、
前記回動軸から半径方向へ外れた位置に配設された変換側磁性体と、を共回りする状態で備え、
前記停止規制機構は、
前記変換側磁性体との間に吸引力を作用させる規制側磁性体と、
前記回動軸を軸孔内へ嵌合して前記球誘導部側に接続され、前記球誘導部が発生する回動力を受けて前記回動軸周りに揺動可能な揺動部と、
該揺動部のうち前記軸孔から外れた位置に形成された収容空部内に収容された錘部材と、
前記揺動部のうち前記軸孔を挟んで前記錘部材とは反対側に突設された係止突起と、を備え、
該係止突起には前記規制側磁性体を配置し、前記錘部材を前記収容空部内で前記回動軸の軸方向に対してねじれ位置の方向へ移動可能とし、
前記変換部材ベース部の前記停止規制機構側には、前記係止突起が係止可能な一対の係止受部を前記係止突起が当該一対の係止受部の間に位置する状態で設け、
前記遊技領域を流下する遊技球が前記球誘導部に衝接して前記変換回動部が回動すると、前記揺動部が前記回動軸から伝達された回動力で前記回動軸周りに揺動して、前記係止突起をいずれかの前記係止受部へ係止するとともに前記錘部材を前記収容空部内の一方から他方へ移動し、前記錘部材の自重により前記揺動部を付勢して前記係止突起と前記係止受部との係止状態を維持し、この係止状態で前記規制側磁性体と前記変換側磁性体との間に吸引力を作用させて前記変換回動部の停止姿勢および前記球誘導部の停止姿勢を規制可能とし、
前記係止突起と一方の前記係止受部とを係止した状態で規制される前記球誘導部の停止姿勢と、前記係止突起と他方の前記係止受部とを係止した状態で規制される前記球誘導部の停止姿勢と、を異ならせて、前記球誘導部による遊技球の誘導方向を変換可能としたことを特徴とする遊技機である。
請求項2に記載のものは、前記変換部材ベース部の停止規制機構側には係止受位置変更機構を備え、
該係止受位置変更機構は、
前記係止受部を支持し、前記回動軸を中心にして前記係止受部と共回り可能な係止受支持部と、
該係止受支持部を前記変換部材ベース部へ係止して前記係止受部を位置決めする係止受位置決め部と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。
請求項3に記載のものは、前記一対の係止受部の間に、前記係止突起と衝接可能な弾性突部を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機である。
請求項4に記載のものは、前記変換回動部は、前記球誘導部を前記遊技盤の前方から被覆する誘導部カバーを備え、該誘導部カバーを透明部材で形成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の遊技機である。
本発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、球流下変換部材は、当該球流下変換部材を遊技盤へ装着するための変換部材ベース部と、該変換部材ベース部のうち遊技領域に臨ませる前側に回動自在な状態で軸着された変換回動部と、変換部材ベース部の後側に位置し、変換回動部の停止姿勢を規制可能な停止規制機構と、を備え、変換回動部は、遊技盤の前後方向に沿って延在する回動軸と、当該変換回動部の回動中心となる前記回動軸から離隔する方向へ延設され、遊技領域を流下する遊技球を衝接させてその流下方向を誘導可能な球誘導部と、回動軸から半径方向へ外れた位置に配設された変換側磁性体と、を共回りする状態で備え、停止規制機構は、変換側磁性体との間に吸引力を作用させる規制側磁性体と、回動軸を軸孔内へ嵌合して球誘導部側に接続され、球誘導部が発生する回動力を受けて回動軸周りに揺動可能な揺動部と、該揺動部のうち軸孔から外れた位置に形成された収容空部内に収容された錘部材と、揺動部のうち軸孔を挟んで錘部材とは反対側に突設された係止突起と、を備え、該係止突起には規制側磁性体を配置し、錘部材を収容空部内で回動軸の軸方向に対してねじれ位置の方向へ移動可能とし、変換部材ベース部の停止規制機構側には、係止突起が係止可能な一対の係止受部を係止突起が当該一対の係止受部の間に位置する状態で設け、遊技領域を流下する遊技球が球誘導部に衝接して変換回動部が回動すると、揺動部が回動軸から伝達された回動力で回動軸周りに揺動して、係止突起をいずれかの係止受部へ係止するとともに錘部材を収容空部内の一方から他方へ移動し、錘部材の自重により揺動部を付勢して係止突起と係止受部との係止状態を維持し、この係止状態で規制側磁性体と変換側磁性体との間に吸引力を作用させて変換回動部の停止姿勢および球誘導部の停止姿勢を規制可能とし、係止突起と一方の係止受部とを係止した状態で規制される球誘導部の停止姿勢と、係止突起と他方の係止受部とを係止した状態で規制される球誘導部の停止姿勢と、を異ならせて、球誘導部による遊技球の誘導方向を変換可能としたので、球流下変換部材が誘導する遊技球の流下方向の設定を、球誘導部へ衝接した遊技球が伝達する力を利用して変更することができ、球流下変換部材へ衝接した遊技球の流下態様を変化させることができる。このことから、遊技者に遊技球の複雑な挙動を観賞させることができ、遊技の興趣の向上を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、変換部材ベース部の停止規制機構側には係止受位置変更機構を備え、該係止受位置変更機構は、係止受部を支持し、回動軸を中心にして係止受部と共回り可能な係止受支持部と、該係止受支持部を変換部材ベース部へ係止して係止受部を位置決めする係止受位置決め部と、を備えたので、球誘導部の停止姿勢の設定、ひいては球流下変換部材によって案内される遊技球の流下方向の設定を容易に調整することができる。したがって、遊技球が球流下変換部材へ衝接してから入賞具へ入賞する難易度を簡単に設定することができる。
請求項3に記載の発明によれば、一対の係止受部の間に、係止突起と衝接可能な弾性突部を設けたので、球誘導部へ衝接した遊技球の衝撃の強弱、ひいては係止突起の揺動勢の強弱により、弾性突部が球誘導部の停止姿勢の変換を許容したり規制したりすることができる。したがって、球誘導部の停止姿勢の変換態様を複雑に設定することができ、遊技の興趣を一層高めることができる。
請求項4に記載の発明によれば、変換回動部は、球誘導部を遊技盤の前方から被覆する誘導部カバーを備え、該誘導部カバーを透明部材で形成したので、遊技者は、球誘導部の停止姿勢、ひいては球誘導部へ衝接した遊技球がどの方向へ流下していくかを容易に把握することができる。
遊技盤の正面図である。 球流下変換部材の説明図であり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は斜視図である。 球流下変換部材の分解斜視図である。 停止規制機構を第1係止状態とし、変換回動部を第1停止姿勢とした球流下変換部材の説明図であり、(a)は背面図、(b)は後方から見た斜視図である。 停止規制機構を第1係止状態とし、変換回動部を第1回動方向へ回動する状態の球流下変換部材の説明図である。 停止規制機構を第1係止状態から第2係止状態へ変換している途中の球流下変換部材の説明図であり、(a)は背面図、(b)は後方から見た斜視図である。 停止規制機構を第2係止状態とし、変換回動部を第2停止姿勢とした球流下変換部材の説明図であり、(a)は背面図、(b)は後方から見た斜視図である。 第2停止姿勢の変換回動部が遊技球を誘導する状態の説明図である。 停止規制機構を第2係止状態とし、変換回動部を第2回動方向へ回動する状態の球流下変換部材の説明図である。 第2実施形態における球流下変換部材の説明図であり、(a)は前方から見た分解斜視図、(b)は後方から見た分解斜視図である。 第2実施形態における球流下変換部材の係止受部の位置変更の説明図であり、(a)は変更前の状態図、(b)は変更後の状態図である。 第3実施形態における球流下変換部材の説明図であり、(a)は係止突起を弾性突部へ押圧する前の状態図、(b)は係止突起を弾性突部へ押圧している状態図、(c)は係止突起により弾性突部を弾性変形させている状態図、(d)は係止突起が弾性突部を押し退けて第2受部へ到達した状態図である。 第4実施形態における変換回動部の説明図であり、(a)は正面図、(b)は斜視図である。 第5実施形態における球流下変換部材の説明図であり、(a)は斜視図、(b)は分解斜視図である。
以下、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
パチンコ遊技機の遊技盤1は、図1に示すように、矩形状の遊技盤本体2の前面にガイドレール3や複数のサイドケース4等の区画部材を装着して遊技領域5を区画形成し、該遊技領域5内の略中央には包囲枠体6を配置し、包囲枠体6の後方には、表示部7aに複数の識別情報を変動表示して変動表示ゲームを行う変動表示装置7を備えている。また、遊技領域5のうち包囲枠体6の下方には、変動表示ゲーム始動用の始動入賞口8を配置し、包囲枠体6の側方(左側方)には普図始動ゲート9を配置し、包囲枠体6の左下方および右下方には、発光により各種の装飾表示を行うサイドランプ11を配置し、該サイドランプ11に一般入賞口12を備えている。さらに、始動入賞口8の下方には大入賞口13を配置し、該大入賞口13の下方であって遊技領域5の下縁部には、入賞せずに流下した遊技球を回収するアウト口14を開設している。そして、普図始動ゲート9の上方および下方には、遊技球の流下方向を変換可能な球流下変換部材(所謂風車)15をそれぞれ配置している。
次に、球流下変換部材15について説明する。
球流下変換部材15は、図2および図3に示すように、当該球流下変換部材15の基部となる変換部材ベース部21と、該変換部材ベース部21のうち遊技領域5に臨ませる前側(表側)に回動自在な状態で軸着された変換回動部22と、変換部材ベース部21のうち遊技盤本体2側となる後側(裏側)に設けられた停止規制機構23と、を備えて構成されている。
変換部材ベース部21は、横向き姿勢の略菱形を呈した部材であり、裏面を遊技盤本体2の表面に当接し、この状態で当該変換部材ベース部21の両側をビス等の止着部材(図示せず)で止着して球流下変換部材15を遊技盤1の前面へ装着するように構成されている。また、図2(b)および(c)に示すように、変換部材ベース部21の裏面側には、横向き円筒スリーブ状の係止受支持部25を中心軸が遊技盤1の前後方向に沿って延在する姿勢、且つ当該係止受支持部25の後端部を開放した状態で設け、該係止受支持部25内に後述する停止規制機構23を収納している。さらに、変換部材ベース部21の中央部には、変換回動部22を軸支する軸受孔26を開設し(図3参照)、該軸受孔26と係止受支持部25の内部とを連通している。
変換回動部22は、図3に示すように、当該変換回動部22の回動中心となる回動軸28を遊技盤1の前後方向(厚さ方向)に沿って延在して備え、該回動軸28を変換部材ベース部21の軸受孔26へ貫通(軸着)して当該変換回動部22を回動自在とし、回動軸28の後半部分を係止受支持部25内へ突出するとともに、係止受支持部25の中心軸と同一直線上に位置させている。また、回動軸28の前半部分から羽根状の球誘導部29を放射状、言い換えると回動軸28から離隔する方向へ複数(本実施形態では3枚)延設し、該球誘導部29を回動軸28から半径方向へ外れた状態で遊技領域5へ臨ませて遊技球(遊技領域5を流下する遊技球)を衝接可能とし、球誘導部29に衝接した遊技球の流下方向を球誘導部29の延在方向(回動軸28から離隔する方向)へ誘導可能としている。さらに、各球誘導部29の後端部(変換部材ベース部21側に位置する端部)には変換側磁性体31を肉薄の鉄片で形成して備え、後述する停止規制機構23の一部が変換側磁性体31を磁力で吸引可能としている。そして、回動軸28のうち球誘導部29の前方に位置する箇所には、不透明部材で形成された円板状の誘導部カバー32を備えて球誘導部29を遊技盤1の前方から被覆し、回動軸28、球誘導部29、変換側磁性体31、誘導部カバー32が共回りするように一体的に構成されている。また、各球誘導部29を同じ形状および重さに設定するとともに、回動軸28の周りに同位相ずつずれた位置(本実施形態では120度ずつ位相がずれた位置)に配置し(図2(a)参照)、さらには誘導部カバー32の中心を回動軸28上に位置させて、当該変換回動部22の重心を回動軸28上に設定している。
停止規制機構23は、変換回動部22の停止姿勢を規制可能な機構である。具体的には、図2(b)および図3に示すように、球流下変換部材15の後方から見て逆T字状となる揺動部35を設け、該揺動部35の中心部には軸孔36を遊技盤1の前後方向、言い換えると回動軸28の軸方向に沿って貫通している。そして、揺動部35を係止受支持部25内へ変換部材ベース部21の後方から収納し、この状態で軸孔36に回動軸28の後端を嵌合して揺動部35を球誘導部29側(変換回動部22)へ接続し、揺動部35が係止受支持部25内で回動軸28の周りに揺動(回動)可能、且つ回動軸28が軸孔36の内周面との間に摩擦を生じる状態で軸孔36内を回動可能としている。したがって、揺動部35が回動軸28の周りの揺動を許容されている状態においては、揺動部35と変換回動部22とが共回りし、揺動を阻止されている状態においては、回動軸28の後端部が軸孔36から摩擦力を受けて滑りながら変換回動部22が回動するように構成されている。
また、揺動部35のうち軸孔36から外れた位置、詳しくは揺動部35の下部には、溝状の収容空部37を回動軸28の軸方向に対してねじれ位置の方向に沿って延在する姿勢で形成し、該収容空部37内に球状の錘部材38を収容空部37の延在方向(回動軸28の軸方向に対してねじれ位置の方向)に沿って移動(転動)可能な状態で収納している。さらに、揺動部35のうち回動軸28を挟んで錘部材38および収容空部37とは反対の位置、詳しくは揺動部35の上部には係止突起39を係止受支持部25の内周面側へ向けて突設し、該係止突起39の突出端部(上端部)から前方の変換回動部22側へ向けて円筒状の磁性体保持部40を突出し、該磁性体保持部40内には、短尺棒状の永久磁石で形成された規制側磁性体41を回動軸28の軸方向に沿って延在する姿勢で保持している。そして、規制側磁性体41の前端部(変換回動部22側に位置する端部)を変換部材ベース部21の裏面のうち係止受支持部25内に露出した箇所に臨ませ、変換側磁性体31と規制側磁性体41とが変換部材ベース部21を挟んで前後に並んで位置し得る状態、ひいては変換側磁性体31と規制側磁性体41との間に吸引力(磁力)を作用させ得る状態に設定している。
さらに、球流下変換部材15は、変換部材ベース部21の裏側(停止規制機構23側)に配置された係止受支持部25内に、係止突起39が係止可能な一対の係止受部44(第1受部44a、第2受部44b)を支持している。具体的に説明すると、係止受支持部25の内周面のうち係止突起39の一側方(図2(b)中、左側方)に位置する箇所には、第1受部44aを回動軸28側(軸孔36側)へ向けて突設し、係止受支持部25の内周面のうち係止突起39の他側方(図2(b)中、右側方)に位置する箇所には、第2受部44bを回動軸28側(軸孔36側)へ向けて突設し、係止突起39を一対の係止受部44の間に位置させている。また、第1受部44aと第2受部44bとの離間距離を係止突起39の揺動方向の幅(左右幅)よりも十分に広く設定して、係止突起39を係止受部44の間で横方向(左右方向)へ揺動可能としている。
そして、停止規制機構23は、図2(b),図4(a)および(b)に示すように、揺動部35を回動軸28の周りに揺動して係止突起39を第1受部44aへ係止する状態(第1係止状態)へ変換すると、収容空部37の底面を第2受部44b側から第1受部44a側へ(図4(a)中、右側から左側へ)向けて下り傾斜した姿勢、且つ収容空部37の傾斜下端が回動軸28よりも第1受部44a側(図4(a)中、左側)に位置する姿勢とし、錘部材38を移動して収容空部37の傾斜下端に位置させる。すると、収容空部37の傾斜下端を区画する底部を錘部材38の自重により第2受部44b側(図4(a)中、右側)へ押圧して、錘部材38(ひいては停止規制機構23の重心位置)を回動軸28の直下へ移動しようとする付勢回転モーメントMgを回動軸28の周りに発生させる。さらに、この付勢回転モーメントMgにより揺動部35を第1回動方向R1(図4(a)中、反時計方向)へ付勢して係止突起39を第1受部44aへ押圧し、係止突起39と第1受部44aとの係止状態(第1係止状態)を維持する。
一方、図7(a)および(b)に示すように、揺動部35を回動軸28の周りに揺動して係止突起39を第2受部44bへ係止する状態(第2係止状態)へ変換すると、収容空部37を第1受部44a側から第2受部44b側へ(図7(a)中、左側から右側へ)向けて下り傾斜した姿勢、且つ収容空部37の傾斜下端が回動軸28よりも第2受部44b側(図7(a)中、右側)に位置する姿勢とし、錘部材38を移動して収容空部37の傾斜下端に位置させる。すると、収容空部37の傾斜下端を区画する底部を錘部材38の自重により第1受部44a側(図7(a)中、左側)へ押圧して、錘部材38(ひいては停止規制機構23の重心位置)を回動軸28の直下へ移動しようとする付勢回転モーメントMgを回動軸28の周りに発生させる。さらに、この付勢回転モーメントMgにより揺動部35を第2回動方向R2(図7(a)中、時計方向)へ付勢して係止突起39を第2受部44bへ押圧し、係止突起39と第2受部44bとの係止状態(第2係止状態)を維持する。
停止規制機構23を第1係止状態または第2係止状態で維持すると、球流下変換部材15は、各係止状態で規制側磁性体41と変換側磁性体31との間に吸引力を作用させて、何れかの球誘導部29を係止突起39の前方に位置させ、変換回動部22の停止姿勢および球誘導部29の停止姿勢を規制する。具体的には、停止規制機構23を第1係止状態で維持すると、図4(a)に示すように、2つの球誘導部29(第1誘導部29a、第2誘導部29b)を回動軸28の左右両側方に位置する状態で球流下変換部材15の上方へ臨ませ、回動軸28の一側方(図4(a)中、左側方)に位置する第1誘導部29aを第1受部44a側、言い換えると包囲枠体6側(図4(a)中、左側)から回動軸28側へ向けて下り傾斜させる。さらに、回動軸28の他側方(図4(a)中、右側方)に位置する第2誘導部29bを回動軸28側から第2受部44b側、言い換えると当該球流下変換部材15を挟んで包囲枠体6とは反対側(図4(a)中、右側)へ向けて横向き姿勢で延在させ、この停止姿勢(第1停止姿勢)で変換回動部22の回動を規制する。
また、停止規制機構23を第2係止状態で維持すると、図7(a)に示すように、2つの球誘導部29(第1誘導部29a、第2誘導部29b)を回動軸28の左右両側方に位置する状態で球流下変換部材15の上方へ臨ませ、第1誘導部29aを回動軸28側から包囲枠体6側(図7(a)中、左側)へ向けて横向き姿勢で延在させる。さらに、第2誘導部29bを第2受部44b側、言い換えると当該球流下変換部材15を挟んで包囲枠体6とは反対側(図7(a)中、右側)から回動軸28側へ向けて下り傾斜させ、この停止姿勢(第2停止姿勢)で変換回動部22の回動を規制する。
次に、上記した構成を有する球流下変換部材15の動作について説明する。なお、球流下変換部材15は、予め停止規制機構23(揺動部35)を第1係止状態で維持しているとともに、変換回動部22を第1停止姿勢で維持しているものとする(図4参照)。また、球誘導部29が遊技球から受ける押圧力(衝撃)で回動軸28の周りに発生する回転モーメントを押圧回転モーメントMpとし、回動軸28と軸孔36との摩擦力や変換側磁性体31と規制側磁性体41との吸引力により押圧回転モーメントMpに抗して回動軸28の周りに発生する回転モーメントを抵抗回転モーメントMrとする。そして、付勢回転モーメントMgを抵抗回転モーメントMrよりも小さく設定して、揺動部35が錘部材38による付勢力に抗して変換回動部22と共回りできるように構成しているものとする。
発射装置(図示せず)から発射された遊技球が遊技領域5へ飛入して流下し、変換回動部22の球誘導部29へ上方から衝接すると、球流下変換部材15は、遊技球により球誘導部29を押圧され、この押圧力の強弱に基づいて、変換回動部22を回動したり、変換回動部22を回動せずに遊技球を球誘導部29上へ転動させたりする。具体的に説明すると、遊技球が第1誘導部29aに衝接し、押圧回転モーメントMpが抵抗回転モーメントMr以下の大きさで第1回動方向R1へ向けて作用した場合には、変換回動部22を第1停止姿勢のままとするとともに停止規制機構23を第1係止状態のままとする。この結果、遊技球を第1誘導部29a上から第2誘導部29b上へ転動させて、当該遊技球の流下方向を下方向から横方向(包囲枠体6から側方へ遠ざかる方向)へ変換するように誘導する(図4(a)参照)。
また、押圧回転モーメントMpが抵抗回転モーメントMrよりも大きい値で第1回動方向R1へ向けて作用した場合には、図5に示すように、停止規制機構23を第1係止状態のままとし、この状態で変換回動部22を回動軸28と軸孔36との摩擦力に抗して第1回動方向R1へ回動する。すると、球誘導部29上で遊技球を誘導せず、該遊技球の流下方向を下向きのままで維持して球流下変換部材15の下方へ流下させる。そして、変換回動部22の回動勢が回動軸28と軸孔36との摩擦力で弱まり、この状態でいずれかの変換側磁性体31が規制側磁性体41へ近づくと、変換側磁性体31と規制側磁性体41との間に吸引力に作用させて、変換回動部22を再び第1停止姿勢へ変換する。
一方、遊技球が第2誘導部29bに衝接して、押圧回転モーメントMpが付勢回転モーメントMg以下の大きさで第2回動方向R2へ向けて作用した場合には、球流下変換部材15は、変換回動部22を回動せずに第1停止姿勢を維持し、且つ錘部材38の自重に基づく付勢力(言い換えると付勢回転モーメントMg)により停止規制機構23を第1係止状態で維持する。しかしながら、押圧回転モーメントMpが付勢回転モーメントMgよりも大きい値で第2回動方向R2へ向けて作用した場合には、図6(a)および(b)に示すように、変換回動部22を第2回動方向R2へ回動し、さらには揺動部35を変換回動部22とともに第2回動方向R2へ共回りさせる。詳しくは、球誘導部29が遊技球との衝接により発生させた回動力を回動軸28から揺動部35へ伝達したり、変換側磁性体31と規制側磁性体41との間に吸引力を作用させたりして、揺動部35を回動軸28の周りに第2回動方向R2へ揺動する。そして、図7(a)および(b)に示すように、係止突起39を第2受部44bへ係止して第2係止状態へ変換するとともに、収容空部37を第1受部44a側から第2受部44b側へ下り傾斜させ、錘部材38を収容空部37内の一方から他方へ(第1受部44a側から第2受部44b側へ)移動し、錘部材38の自重により揺動部35を付勢して係止突起39と第2受部44bとの係止状態(第2係止状態)を維持する。さらに、変換側磁性体31と規制側磁性体41との間で吸引力が作用し続けて、変換回動部22の停止姿勢および球誘導部29の停止姿勢を第2停止姿勢で規制する。
そして、停止規制機構23を第2係止状態へ変換している状態、且つ変換回動部22を第2停止姿勢で規制している状態で遊技球が第2誘導部29bに衝接し、押圧回転モーメントMpが抵抗回転モーメントMr以下の大きさで第2回動方向R2へ向けて作用した場合には、図8に示すように、変換回動部22を第2停止姿勢で維持するとともに停止規制機構23を第2係止状態で維持する。この結果、遊技球を第2誘導部29b上から第1誘導部29a上へ転動させて、当該遊技球の流下方向を下方向から横方向(包囲枠体6へ側方から近づく方向)へ変換するように遊技球を誘導する。
また、押圧回転モーメントMpが抵抗回転モーメントMrよりも大きい値で第2回動方向R2へ向けて作用した場合には、図9に示すように、停止規制機構23を第2係止状態で維持し、この状態で変換回動部22を回動軸28と軸孔36との摩擦力に抗して第2回動方向R2へ回動する。すると、球誘導部29上で遊技球を誘導せず、該遊技球の流下方向を下向きのままで維持して球流下変換部材15の下方へ流下させる。そして、変換回動部22の回動勢が回動軸28と軸孔36との摩擦力で弱まり、この状態でいずれかの変換側磁性体31が規制側磁性体41へ近づくと、変換側磁性体31と規制側磁性体41との間に吸引力に作用させて、変換回動部22を再び第2停止姿勢へ変換する。
さらに、第2係止状態で遊技球が第1誘導部29aに衝接して、押圧回転モーメントMpが付勢回転モーメントMg以下の大きさで第1回動方向R1へ向けて作用した場合には、球流下変換部材15は、変換回動部22を回動せずに第2停止姿勢を維持し、且つ錘部材38の自重に基づく付勢力(付勢回転モーメントMg)により停止規制機構23を第2係止状態のままにする。しかしながら、押圧回転モーメントMpが付勢回転モーメントMgよりも大きい値で第1回動方向R1へ向けて作用した場合には、変換回動部22を第1回動方向R1へ回動し、さらには揺動部35を変換回動部22とともに第1回動方向R1へ共回りさせる。詳しくは、球誘導部29が遊技球との衝接により発生させた回動力を回動軸28から揺動部35へ伝達したり、変換側磁性体31と規制側磁性体41との間に吸引力を作用させたりして、揺動部35を回動軸28の周りに第1回動方向R1へ揺動する。そして、図4(a)および(b)に示すように、係止突起39を第1受部44aへ係止して第1係止状態へ変換するとともに、収容空部37を第2受部44b側から第1受部44a側へ下り傾斜させ、錘部材38を収容空部37内の他方から一方へ(第2受部44b側から第1受部44a側へ)移動し、錘部材38の自重により揺動部35を付勢して係止突起39と第1受部44aとの係止状態(第1係止状態)を維持する。さらに、変換側磁性体31と規制側磁性体41との間で吸引力が作用し続けて、変換回動部22の停止姿勢および球誘導部29の停止姿勢を第1停止姿勢で規制する。
このようにして、球流下変換部材15は、遊技球が球誘導部29へ衝接したときに発生する衝撃(押圧力)を利用して停止規制機構23を状態変換可能としている。さらに、係止突起39と第1受部44aとを係止した第1係止状態では、変換回動部22を第1停止姿勢で停止するように規制し、係止突起39と第2受部44bとを係止した第2係止状態では、変換回動部22を第2停止姿勢で停止するように規制する。そして、第1停止姿勢における球誘導部29の停止姿勢と、第2停止姿勢における球誘導部29の停止姿勢とを異ならせ、第1停止姿勢では遊技球を包囲枠体6へ近づけるように誘導し、第2停止姿勢では遊技球を包囲枠体6から遠ざけるように誘導して、球誘導部29による遊技球の誘導方向を変換可能としている。したがって、球流下変換部材15が誘導する遊技球の流下方向の設定を、球誘導部29へ衝接した遊技球が伝達する力を利用して変更することができ、球流下変換部材15へ衝接した遊技球の流下態様を変化させることができる。このことから、遊技者に遊技球の複雑な挙動を観賞させることができ、遊技の興趣の向上を図ることができる。また、変換回動部22を停止姿勢で停止し易くしたとしても、遊技球が特定の球誘導部29のみに衝接し易くなることを避けることができ、球誘導部29が遊技球から受ける衝撃で破損し易くなる不都合を抑えることができる。
ところで、上記実施形態では、係止受部44の位置を変更不能としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図10に示す第2実施形態の球流下変換部材15では、基本的には第1実施形態における構成と同じであるが、係止受部44の位置を回動軸28の周りにずらして変更可能としている点で異なる。具体的に説明すると、第2実施形態における球流下変換部材15は、変換部材ベース部21の停止規制機構23側(後側)に、係止受部44の位置を変更可能とする係止受位置変更機構50を備えている。
係止受位置変更機構50は、図10(a)に示すように、係止受部44を支持する係止受支持部25を変換部材ベース部21から着脱可能として備え、係止受支持部25の変換部材ベース部21側を円板状の蓋部25aで閉塞し、該蓋部25aを変換部材ベース部21の裏面へ当接可能としている。また、蓋部25aのうち変換部材ベース部21の軸受孔26と重合する箇所には、回動軸28が挿通可能な挿通孔52を開設し、該挿通孔52(回動軸28)を中心にして係止受支持部25と係止受部44とを共回り可能としている。さらに、変換部材ベース部21と係止受支持部25との間には係止受位置決め部53を備え、係止受支持部25を変換部材ベース部21へ係止して係止受部44を位置決め可能としている。
係止受位置決め部53は、図10(a)に示すように、蓋部25aの前面(変換部材ベース部21に対向する前面)の外周寄りに、複数(本実施形態では8個)の位置決め突起54を回動軸28(挿通孔52)の周りに同位相ずつずれた位置(本実施形態では45度ずつ位相がずれた位置)から前方の変換部材ベース部21側へ向けて突設し、蓋部25aの外周縁には円環状のフランジ部55を外方へ向けて突設している。また、図10(b)に示すように、変換部材ベース部21の裏面には、位置決め突起54がしまりばめ状態で嵌合される複数(本実施形態では8個)の位置決め受部57を回動軸28(軸受孔26)の周りに同位相ずつずれた位置(本実施形態では45度ずつ位相がずれた位置)に凹ませて形成している。さらに、変換部材ベース部21の裏面のうち位置決め受部57の下側には、フランジ部55が遊嵌される円弧状のフランジ受溝部58を設け、該フランジ受溝部58の前後幅(回動軸28の軸方向に沿った前後幅)を位置決め突起54の突出長さよりも広く設定している。
このような構成の係止受位置変更機構50を備えた球流下変換部材15を組み立てるには、まず、変換部材ベース部21の裏面側に係止受支持部25を蓋部25aが変換部材ベース部21側へ向いた姿勢で配置し、この状態で変換部材ベース部21と係止受支持部25とを近づけ、フランジ部55をフランジ受溝部58へ遊嵌する。そして、フランジ受溝部58にフランジ部55を沿わせて係止受支持部25を回動し、係止受部44を所望の姿勢に設定する(図11(a)参照)。係止受部44の姿勢を設定したならば、この状態で係止受支持部25を変換部材ベース部21の裏面へ押し付け、位置決め突起54を位置決め受部57へ嵌合して係止受支持部25を変換部材ベース部21へ組み付け、係止受部44を位置決めするとともに、挿通孔52と軸受孔26とを連通する。さらに、変換回動部22を球誘導部29が誘導部カバー32よりも変換部材ベース部21側に位置する姿勢、且つ回動軸28の延長線上に挿通孔52と軸受孔26とが位置する姿勢に設定し、この姿勢で変換回動部22を変換部材ベース部21側へ近づけ、回動軸28を挿通孔52と軸受孔26へ挿通して係止受支持部25の内側へ突出させる。また、揺動部35に規制側磁性体41および錘部材38を予め収容しておき、この揺動部35を係止受支持部25内へ後方から収納し、且つ軸孔36に回動軸28の後端を嵌合して揺動部35を球誘導部29側(変換回動部22)へ接続する。
そして、係止受部44の位置を変更するには、揺動部35を蓋部25aから離れる方向へ移動し、規制側磁性体41および磁性体保持部40と蓋部25aとを離間して位置決め突起54の突出長さよりもひと回り広い隙間を形成する。このとき、回動軸28を軸孔36に嵌合したままにしておく。さらに、係止受支持部25を回動軸28の軸方向に沿って引いて変換部材ベース部21の裏面から離し、位置決め突起54を位置決め受部57から外して係止受部44(係止受支持部25)の位置決め状態を解除する。係止受部44の位置決め状態を解除したならば、回動軸28が挿通孔52および軸受孔26に挿通している状態で、フランジ受溝部58にフランジ部55を沿わせて係止受支持部25を回動し、係止受部44を変更したい所望の変更姿勢に設定する(図11(b)参照)。そして、係止受部44の変更姿勢を設定した状態で係止受支持部25を変換部材ベース部21の裏面へ押し付け、位置決め突起54を位置決め受部57へ嵌合して係止受支持部25を変換部材ベース部21へ組み付け、係止受部44を位置決めする。さらに、揺動部35を回動軸28の軸方向に沿って蓋部25a側へ押し入れて、揺動部35を係止受支持部25内へ十分に収納する。
このようにして、係止受位置変更機構50により、係止受部44を回動軸28の周りに回動して係止受部44の位置(姿勢)を変更可能とし、さらには変更した姿勢で位置決めを行えるように構成すれば、球誘導部29の停止姿勢の設定、ひいては球流下変換部材15によって案内される遊技球の流下方向の設定を容易に調整することができる。したがって、遊技球が球流下変換部材15へ衝接してから入賞具(始動入賞口8、普図始動ゲート9、一般入賞口12、大入賞口13等)へ入賞する難易度を簡単に設定することができる。
なお、第2実施形態においては、係止受位置決め部53を位置決め突起54、位置決め受部57、フランジ部55、フランジ受溝部58で構成したが、本発明はこれに限定されない。要は、係止受支持部25を変換部材ベース部21へ係止して係止受部44の位置決めを実現できれば、どのような構成の係止受位置決め部53であってもよい。例えば、係止受支持部25の外周面から耳片状の位置決め係止片を外方へ向けて突設し、該位置決め係止片には係止溝を回動軸28の円周方向に沿って延在する状態で開設し、該係止溝にビス等の止着部材を通して位置決め係止片と変換部材ベース部21とを止着して係止受部44を位置決めしてもよい。そして、係止受部44の位置を変更する場合には、止着部材を緩めて位置決め状態を解除し、係止溝に止着部材を通した状態で係止受支持部25を回動軸28の周りに回動し、係止受部44を所望の位置に移動したならば、止着部材を締めて係止受部44を位置決めするように構成してもよい。
ところで、上記各実施形態では、係止突起39を係止受部44のみに当接するように構成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図12に示す第3実施形態のように、係止受支持部25の内周面のうち一対の係止受部44の間に位置する箇所に、係止突起39と衝接可能なゴムや軟質プラスチック等の弾性突部60を回動軸28側へ向けて突設してもよい。このような弾性突部60を係止受部44の揺動範囲内に設けた球流下変換部材15においては、揺動部35を回動軸28の周りに回動して停止規制機構23を状態変換しようとした場合に、係止突起39を弾性突部60へ衝接して停止規制機構23の状態変換を許容したり規制したりする。
例えば、図12(a)および(b)に示すように、揺動部35を第2回動方向R2へ回動(揺動)して停止規制機構23を第1係止状態から第2係止状態へ変換しようとすると、係止突起39を弾性突部60へ衝接する。そして、図12(c)に示すように、係止突起39の押圧力により弾性突部60を弾性変形させて押し退けた場合、言い換えると係止突起39(揺動部35)を揺動させる回転モーメントMsが弾性突部60を弾性変形させるのに十分な大きさで発生していた場合には、係止突起39を弾性突部60よりも第2受部44b側へ移動して第2受部44bへ係止すること(停止規制機構23を第2係止状態へ変換すること)、さらには球誘導部29を第2停止姿勢に設定することを許容する(図12(d)参照)。
一方、係止突起39の押圧力により弾性突部60を十分に弾性変形させることができなかった場合、言い換えると係止突起39(揺動部35)を揺動させる回転モーメントMsが弾性突部60を弾性変形させるのに不十分な大きさで発生していた場合には、弾性突部60の弾性力により係止突起39を第1回動方向R1へ押し返し、第2受部44bへ係止すること(停止規制機構23を第2係止状態へ変換すること)、さらには球誘導部29を第2停止姿勢に設定することを阻止する。したがって、球誘導部29へ衝接した遊技球の衝撃の強弱、ひいては係止突起39の揺動勢の強弱により、弾性突部60が球誘導部29の停止姿勢の変換を許容したり規制したりすることができる。このことから、球誘導部29の停止姿勢の変換態様を複雑に設定することができ、遊技の興趣を一層高めることができる。なお、弾性突部60は、第1実施形態における変換部材ベース部21(係止受支持部25)に設けることに限定されず、第2実施形態における係止受支持部25に設けてもよい。
ところで、上記各実施形態では誘導部カバー32を不透明部材で形成したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、図13(a)および(b)に示すように、誘導部カバー32を透明部材で形成し、球誘導部29の姿勢を遊技盤1の前方から誘導部カバー32を通して視認できるように構成してもよい。誘導部カバー32を透明部材で形成すれば、遊技者は、球誘導部29の停止姿勢、ひいては球誘導部29へ衝接した遊技球がどの方向へ流下していくかを容易に把握することができる。
また、上記各実施形態では、球誘導部29に変換側磁性体31を備えたが、本発明はこれに限定されない。要は、変換回動部22に変換側磁性体31を設け、該変換側磁性体31と規制側磁性体41との間に吸引力を作用させて球誘導部29の停止姿勢を規制できれば、どのような構成であってもよい。例えば、図14(a)および(b)に示すように、変換回動部22のうち球誘導部29を挟んで誘導部カバー32とは反対側に円板状の磁性体装着基部62を設け、該磁性体装着基部62に複数の変換側磁性体63を回動軸28の周りに同位相ずつずらして配置してもよい。
さらに、上記各実施形態では、球誘導部29を回動軸28から放射状に延出する平板形状で構成したが、本発明はこれに限定されない。要は、回動軸から離隔する方向へ延設され、遊技領域5を流下する遊技球を衝接させてその流下方向を誘導可能であれば、どのような形状で球誘導部を構成してもよい。例えば、球誘導部を回動軸28から離隔する方向へ延出した曲板状に形成してもよいし、球誘導部と回動軸28との間を離間して配置してもよい。そして、球誘導部の配置数は上記各実施形態で示した3つに限定されない。要は、係止突起39と一方の係止受部44とを係止した状態で規制される球誘導部の停止姿勢と、係止突起39と他方の係止受部44とを係止した状態で規制される球誘導部の停止姿勢とを異ならせて、球誘導部による遊技球の誘導方向を変換可能であれば、球誘導部の配置数を幾つに設定してもよい。
そして、上記各実施形態では、係止受支持部25を円筒状部材で形成し、該係止受支持部25の内周面に係止受部44を突設したが、本発明はこれに限定されない。要は、変換部材ベース部21に一対の係止受部44を備えれば、どのような構成の係止受支持部を備えてもよい。例えば、回動軸28の軸方向から見て断面円弧状の係止受支持部を設け、該係止受支持部の端部から係止受部44を回動軸28側へ向けて突設してもよい。また、係止受部44の位置を変更不能とする場合には、係止受支持部を設けず、変換部材ベース部21の裏面側から直接係止受部44を突出して備えてもよい。
さらに、上記各実施形態では、規制側磁性体41を磁石で構成し、変換側磁性体31を磁石から吸引力を受ける鉄片で構成したが、本発明はこれに限定されない。要は、変換側磁性体と規制側磁性体との間に吸引力を作用させて変換回動部22の停止姿勢を規制できれば、どのような構成であってもよい。例えば、変換側磁性体を磁石で構成し、規制側磁性体を磁石から吸引力を受ける材質(例えば鉄)で構成してもよいし、規制側磁性体および変換側磁性体を磁石で構成して互いに吸引し合う状態に設定してもよい。
また、上記実施形態では、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例にして説明したが、本発明はこれに限らず、遊技盤の前面に遊技領域を区画形成し、該遊技領域には遊技球の流下方向を変換可能な球流下変換部材を備えた遊技機であればどのような遊技機でもよい。例えば、封入球式パチンコ機、アレンジボール式遊技機、雀球式遊技機等の遊技機であってもよい。
なお、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
1 遊技盤
5 遊技領域
6 包囲枠体
15 球流下変換部材
21 変換部材ベース部
22 変換回動部
23 停止規制機構
25 係止受支持部
26 軸受孔
28 回動軸
29 球誘導部
29a 第1誘導部
29b 第2誘導部
31 変換側磁性体
32 誘導部カバー
35 揺動部
36 軸孔
37 収容空部
38 錘部材
39 係止突起
40 磁性体保持部
41 規制側磁性体
44 係止受部
44a 第1受部
44b 第2受部
50 係止受位置変更機構
52 挿通孔
53 係止受位置決め部
54 位置決め突起
55 フランジ部
57 位置決め受部
58 フランジ受溝部
60 弾性突部
62 磁性体装着基部
63 変換側磁性体

Claims (4)

  1. 遊技盤の前面に遊技領域を区画形成し、該遊技領域には遊技球の流下方向を変換可能な球流下変換部材を備えた遊技機において、
    前記球流下変換部材は、
    当該球流下変換部材を前記遊技盤へ装着するための変換部材ベース部と、
    該変換部材ベース部のうち前記遊技領域に臨ませる前側に回動自在な状態で軸着された変換回動部と、
    前記変換部材ベース部の後側に位置し、前記変換回動部の停止姿勢を規制可能な停止規制機構と、を備え、
    前記変換回動部は、
    前記遊技盤の前後方向に沿って延在する回動軸と、
    当該変換回動部の回動中心となる前記回動軸から離隔する方向へ延設され、前記遊技領域を流下する遊技球を衝接させてその流下方向を誘導可能な球誘導部と、
    前記回動軸から半径方向へ外れた位置に配設された変換側磁性体と、を共回りする状態で備え、
    前記停止規制機構は、
    前記変換側磁性体との間に吸引力を作用させる規制側磁性体と、
    前記回動軸を軸孔内へ嵌合して前記球誘導部側に接続され、前記球誘導部が発生する回動力を受けて前記回動軸周りに揺動可能な揺動部と、
    該揺動部のうち前記軸孔から外れた位置に形成された収容空部内に収容された錘部材と、
    前記揺動部のうち前記軸孔を挟んで前記錘部材とは反対側に突設された係止突起と、を備え、
    該係止突起には前記規制側磁性体を配置し、前記錘部材を前記収容空部内で前記回動軸の軸方向に対してねじれ位置の方向へ移動可能とし、
    前記変換部材ベース部の前記停止規制機構側には、前記係止突起が係止可能な一対の係止受部を前記係止突起が当該一対の係止受部の間に位置する状態で設け、
    前記遊技領域を流下する遊技球が前記球誘導部に衝接して前記変換回動部が回動すると、前記揺動部が前記回動軸から伝達された回動力で前記回動軸周りに揺動して、前記係止突起をいずれかの前記係止受部へ係止するとともに前記錘部材を前記収容空部内の一方から他方へ移動し、前記錘部材の自重により前記揺動部を付勢して前記係止突起と前記係止受部との係止状態を維持し、この係止状態で前記規制側磁性体と前記変換側磁性体との間に吸引力を作用させて前記変換回動部の停止姿勢および前記球誘導部の停止姿勢を規制可能とし、
    前記係止突起と一方の前記係止受部とを係止した状態で規制される前記球誘導部の停止姿勢と、前記係止突起と他方の前記係止受部とを係止した状態で規制される前記球誘導部の停止姿勢と、を異ならせて、前記球誘導部による遊技球の誘導方向を変換可能としたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記変換部材ベース部の停止規制機構側には係止受位置変更機構を備え、
    該係止受位置変更機構は、
    前記係止受部を支持し、前記回動軸を中心にして前記係止受部と共回り可能な係止受支持部と、
    該係止受支持部を前記変換部材ベース部へ係止して前記係止受部を位置決めする係止受位置決め部と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記一対の係止受部の間に、前記係止突起と衝接可能な弾性突部を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記変換回動部は、前記球誘導部を前記遊技盤の前方から被覆する誘導部カバーを備え、該誘導部カバーを透明部材で形成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の遊技機。
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