JP4247449B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、パチンコ機(雀球機、アレンジボール機等も含む)等の弾球遊技機とも呼ばれることがある遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機等の遊技機において、遊技盤の盤面上を流れる球が流入可能な流入口と、その流入口から流入した球を受け、その球を揺動させながら放出し、一部の球を遊技者に対し有利となる領域(例えば、入賞口や始動口等の入球口)に導く球受棚と、がそれぞれ設けられた役物装置(例えば、センタ役物と呼ばれている役物装置)を備えた構造のものが知られている。
また、この種の役物装置において、その流入口から流入して球受棚上に受けられた球は、その球受棚上の波形状の凹凸面に沿って左右方向に揺動しながら移動し、その球の揺動が弱まったところで、球受棚の中央部あるいは左右両側部に設けられた複数の放出部のいずれかから放出されるようになっている。また、球受棚の中央部の放出部の直下に位置して入球口が設けられている。
したがって、球受棚の中央部の放出部から放出される球は、比較的高い確率で入賞口や始動口等の入球口に流入するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記したような構造をもつ役物装置においては、流入口から流入して球受棚上に受けられた球は、その球受棚上の波形状の凹凸面に沿って左右方向に揺動して、複数の放出部のいずれかから放出される構造上、球の動きが単調であった。
【0004】
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、流入口から流入して球受け部に受けられた球の移動経路に変化をもたせ遊技の興趣を高めることができる役物装置を備えた遊技機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、第1の発明に係る遊技機は、遊技盤の遊技領域に図柄表示装置が設置される一方、左右の流入口から流入した遊技球をワープ通路を介して内部に誘導して移動変化させながら前記遊技領域に戻して一部の遊技球を前記図柄表示装置の図柄変動開始用始動条件を発生し得る始動口に導くようにした役物装置が備えられた遊技機において、
前記役物装置には、前記遊技領域に装着される役物本体の左側と右側に遊技球を流入し得る前記流入口が配置され、前記役物本体の下部内側に前記左右の流入口から入ってワープ通路を介して導入された遊技球を左右に誘導し得る球受け部が形成され、この球受け部の下部中央部位に遊技球を前記始動口に落下させ得る流出口が開口される一方、前記役物本体の下部内側に前記球受け部上に導入された遊技球を多方向に変動させ得る磁石付きの回転体を組み込んで一つのユニットとして取り扱いできるようにした回転ユニットが備えられており、
前記球受け部には、前記左右のワープ通路に連絡されて遊技球を左右に誘導し得る球受棚の中央部と左部及び右部に遊技球を前記遊技領域に戻すための側放出部が形成されており、
前記回転体ユニットには、前記球受け部の奥側内部に横向き水平状に収容された状態で設置される保持部材と、この保持部材の空間内部に水平状態で回転可能に収容されてガタツキや浮き上がりを防止する支持体で支持された前記回転体と、前記保持部材の一端に設置されて前記回転体を回転制御するモータとが設けられ、前記保持部材の後側壁と前記回転体の外周との間に遊技球の横通路が設けられており、
前記保持部材には、前記後側壁の中央部に遊技球の流入口を有し前記流出口と連通される誘導案内路が形成されるとともに、左側と右側に遊技球を前記球受け部の球受棚に戻す誘導路が形成され、
前記回転体には、軸方向の中央部に形成されて外周の磁石で遊技球を着磁して前記流入口側へ移送し得る中央部分と、この中央部分の左側と右側に形成されて外周の第2の磁石および第3の磁石で遊技機を着磁して前記保持部材の奥側へ移送するとともに前記左右の横経路に沿って傾斜移動案内し得るテーパ部と、左右のテーパ部の各軸端部に形成されて遊技球を前記球受け部の球受棚に戻す球放出部とが形成されており、
前記役物本体の流入口から入って球受け部上に導入された遊技球の移動態様には、球受棚から前記遊技領域に戻される態様と、回転状態の前記回転体の磁石に着磁されて前記流入口に移送される態様と、回転状態の前記回転体の磁石に着磁されて前記保持部材の後側壁側に移送される態様と、左右の横経路から球放出部または誘導部に移送されて球受棚に戻される態様とが展開されるように設定するとともに、前記流入口に移送されて流入した遊技球を前記誘導案内路及び前記流出口を流通させて前記始動口に導き得るように構成したことを特徴とする。
【0014】
また、この発明は前記した以外に、次に述べるように構成することができる。
回転体は、その長手方向中央部に設けらた中央回転子と、その中央回転子の両側部から一体状に延出された太鼓形状をなす左右の両側回転子と、を備え、左右の両側回転子上には、球を内側(回転体の長手方向中央部側)と外側(回転体の長手方向の端部側)の両横方向に誘導する外横経路と内横経路とがそれぞれ構成されるようにする。
前記構成において、球の動きをより一層変化させることができ、遊技の興趣をより一層高めることができる。
また、回転体の中央回転子と、左右の両側回転子とをそれぞれ個別に回転制御することも可能である。
この場合には、中央回転子と、左右の両側回転子との回転速度や、回転、停止をそれぞれ個別に制御するして球の流れを多様に変化させることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
この発明の実施の形態1を図1〜図8にしたがって説明する。
遊技機としての弾球遊技機(主としてパチンコ機)の所定位置に配置される遊技盤を正面で表した図1において、遊技盤10の前面の周縁部には、外レール12と内レール13とを備えた案内レール11が装着されている。案内レール11の内側には、遊技領域15が区画形成されるとともに、外レール12と内レール13との間には、球発射装置(図示しない)によって発射された球(パチンコ球)を遊技領域15の上部に案内する球発射通路14が形成されている。
遊技盤10前面の遊技領域15の略中央部には役物装置40が装着されている。
また、遊技盤10前面の遊技領域15内には、その役物装置40の片側(図1に向かって左側)に位置して普通図柄始動用ゲート口20が設けられている。
【0016】
また、遊技盤10前面の遊技領域15内には、役物装置40の下方中央部に位置しかつ遊技者に対し有利となる領域としての入球口、この実施の形態1においては可変始動口26を備えた入球装置25が配設されている。また、可変始動口26には、一対の開閉部材28が開閉可能に設けられ、これら開閉部材28が開いて可変始動口26が拡開されたときには球Bが流入し易く、開閉部材28が閉じて可変始動口26が狭くなったときには球Bが流入し難くなるように構成されている。
また、入球装置25の可変始動口26(入球口)に球Bが流入すると、後述する図柄表示装置45が作動するようになっている。なお、球Bが普通図柄始動用ゲート口20を通過することで、後述する普通図柄表示部47が作動して普通図柄の抽選が行われる。そして、普通図柄表示部47の抽選に基づいて、入球装置25の開閉部材28が所定時間(例えば、1秒間)開放し、これによって入球装置25の可変始動口26が拡開してその可変始動口26に球Bが流入し易くなっている。
【0017】
また、遊技盤10前面の遊技領域15内には、その入球装置25の下方に位置してアタッカ装置30が装着されている。このアタッカ装置30には、その略中央部に開閉扉31によって開閉される大入賞口32が設けられている。
また、遊技盤10前面の遊技領域15内には、その最下端に位置しかつアタッカ装置30の下方においてアウト口33が形成され、さらに、アタッカ装置30の左右両側方に位置して所定数(図1では4つ)の一般入賞口37が設けられている。
また、遊技盤10前面の遊技領域15の左右両側部には発光レンズを有するサイド装飾部材35が配設されている。また、遊技盤10前面の遊技領域15内の所定箇所に風車器18が配設されるとともに、遊技領域15内の略全域にわたって多数の釘(図示しない)が配設されている。
【0018】
図1と図2に示すように、役物装置40は、その主体部をなす役物本体41と図柄表示装置45とを備えている。
役物装置40の本体部をなす役物本体41は、複数の本体構成部材によって形成され、遊技盤10の略中央部に貫設された役物装着孔の前面開口部の周縁を塞ぐようにして枠状に構成されている。そして、役物本体41はビス等によって遊技盤10の前面(盤面)に取り付けられている。
役物本体41の略中央部には、四角形、円形等の開口窓が形成されている。
役物本体41の開口窓の後側には、図柄表示装置45が装着されている。この図柄表示装置45の表示部46の略全域には、特別図柄が変動表示される特別図柄表示領域が設けられている。また、表示部46の一部には、普通図柄が変動表示される普通図柄表示部47が設けらている。
【0019】
図2に示すように、役物本体41の左右両側部には、遊技盤10の盤面(前面)上を流れる球Bが流入可能な流入口51を有する球通路(ワープ通路と呼ばれることもある)がそれぞれ設けられている。また、流入口51には、遊技盤10の盤面(前面)上を流れる球Bを受けその球Bを流入口51に導く受口体52が形成されている。
役物本体41の下部には、両流入口51からそれぞれ流入した球Bを受け、これら球Bのうち一部の球Bを可変始動口26(遊技者に対し有利となる領域)に導く球受け部60が設けられている。
図2に示すように、球受け部60には、横長状の回転体70が横軸線回りに回転可能に装着され、その回転体70の前側に沿って球Bが回転移動可能な球受棚61が設けられている。また、回転体70の後側に位置して後側壁80が設けられている。
【0020】
回転体70の前側に沿って設けられ球受棚61は、中央部が低く両側部が高い緩やかな湾曲状に形成されるとともに、その左右両側部には流入口51に向けて立ち上がるようにして湾曲状をなす側湾曲部62が連続状に形成されている。そして、流入口51から流入した球Bは、側湾曲部62を経て球受棚61状に流れる(回転移動する)ようになっている。
また、球受棚61上面の前側(この実施の形態1では球受棚61の通路幅の略中間位置)には、球Bを受け止める突縁63が形成されるとともに、その突縁63の左右両側部と中央部の3箇所が切り欠き状に除かれ、これによって、球受棚61の左右両側部並びに中央部には、球をそれぞれ流下させて放出する側放出部64と中央放出部65とがそれぞれ形成されている。
また、中央放出部65は球Bよりも大きい曲率をもつ凹部によって形成され、その中央放出部65から放出される球Bのうち、一部の球Bが可変始動口26に流入可能に形成されている。すなわち、中央放出部65の直下に位置して可変始動口26が配設されている。
【0021】
図2〜図4に示すように、横長状をなす回転体70は、回転体ユニット90に組み付けられて役物本体41の球受け部60の所定位置に装着されている。すなわち、回転体ユニット90は、回転体70、保持部材91、モータ95等を一体状に備えて1つのユニットとして取り扱い可能に構成されている。また、回転体70は、その長手方向両端部において、保持部材91に対し横軸71を中心としかつモータ95を駆動源として一方向に連続回転可能に装着されている。
この回転体70上には、その長手方向の端部に向けて球Bを回転移動せる横経路100が構成され、その回転体70の長手方向の端部近傍には、同回転体70の横軸線回りの回転動作にともなって球Bを第1の放出経路101と、第2の放出経路102とに振り分ける振分部79が設けられてる。そして、第1の放出経路101に流れた球Bが、第2の放出経路102に流れた球Bよりも高い確率で可変始動口26(遊技者に対し有利となる領域)に流入するようになっている。
【0022】
この実施の形態1において、図3と図4に示すように、回転体70は、その中央部において平行筒状をなして存在する中央部分72と、その中央部分72の両端から左右方向に一体状に延出されかつ延出端に向かうにしたがって外径が小さくされてテーパ状に形成された左右の両テーパ部74と、を一体連続状に有している。そして、回転体70の長手方向の両端部寄り部分の外周面、すなわち、左右の両テーパ部74の先端部寄り外周面には、同回転体70の横軸線回りの回転動作にともなって球Bを第2の放出経路102に導く球放出部77が180度位相した位置でそれぞれ面取り状に形成されている。この実施の形態1において、回転体70の球放出部77は、球受棚61の側放出部64の後側に隣接して形成されており、球受棚61の側放出部64を第2の放出経路102としている。
【0023】
また、図3に示すように、回転体70の長手方向の両端に隣接する部分をなす保持部材91の一部には、回転体70の横軸線回りの回転動作にともなってその回転体70の横経路100を通過した球Bを受けてその球Bを第1の放出経路101に導く誘導部78が形成されている。
この第1の放出経路101は、球受棚61と、次に述べる誘導案内路82によって構成されている。
すなわち、図2と図3に示すように、回転体70の後側には、回転体70と協働して横経路100を構成する後側壁80が設けられるとともに、その後側壁80の一部に回転体70上の球Bが流入可能な流入口81を有する誘導案内路82が形成されている。この誘導案内路82は、回転体70の下方を潜って役物本体41の下部中央部に開口し、その開口部を流出口83としている。
また、図2に示すように、誘導案内路82の流出口83は、球受棚61の中央放出部65の直下に位置するとともに、図1に示すように、可変始動口26(遊技者に対し有利となる領域)の直上に接近して設けられている。そして、誘導案内路82の流出口83から流出された球Bは、球受棚61の中央放出部65から放出される球Bよりも高い確率で可変始動口26(遊技者に対し有利となる領域)に流入するようになっている。
すなわち、この実施の形態1において、振分部79は、球放出部77と誘導部78によって構成されるようになっている。
【0024】
また、この実施の形態1において、図4に示すように、回転体70の中央部分72の外周面には、球受棚61上の球Bを磁力によって吸着しかつ回転体70の横軸線回りの回転動作にともなって球Bを誘導案内路82の流入口81まで移送してその球Bを誘導案内路82内に放出する2つの第1の磁石73が180度の角度を隔てて埋め込み状に設けられている。
また、回転体70の左右のテーパ部74の外周面には、中央部分72と接近した位置でかつ球受棚61上の球Bを磁力によって吸着しかつ回転体70の横軸線回りの回転動作にともなって球Bを後側壁80の前面に当接する位置まで移送してその球Bを横経路100に放出する第2の磁石75と第3の磁石76とがそれぞれ180度の角度を隔てて埋め込み状に設けられている。
また、第2の磁石75と第3の磁石76は、第1の磁石73と90度の角度を隔てて回転体70の左右のテーパ部74の外周面にそれぞれ配設されている。
【0025】
この実施の形態1に係る遊技機としてのパチンコ機は上述したように構成される。したがって、遊技の際、図示しない球発射装置から球発射通路14に発射された球B(パチンコ球B)は、遊技領域15の上部に打ち出され、多数の釘、風車器18等に案内されながら遊技領域15の下部に向けて流れる。
遊技領域15に打ち出された球Bのうち、一部の球Bは普通図柄始動用ゲート口20を通過したり、あるいは、入球装置25の可変始動口26、一般入賞口37等の入球口に流入する。また、これら入球口に流入しなかった多くの球Bは遊技領域15の下部のアウト口33に流入し、機外に排出される。
【0026】
球Bが普通図柄始動用ゲート口20を通過すると、その球Bがセンサによって検出され、その検出信号が主制御装置(図示しない)に送られる。すると、その信号が図柄表示装置45に伝達され、その表示部46の一部に設けられた普通図柄表示部47の図柄が変動する。そして普通図柄表示部47には、抽選結果に基づく図柄が表示される。
普通図柄表示部47の図柄が当たり図柄となって表示されると、入球装置25の可変始動口26の開閉部材28が所定時間(例えば、1秒間)開放して閉じる。
入球装置25の可変始動口26に球Bが流入すると、その球Bがセンサによって検出され、その検出信号が主制御装置に送られる。すると、その信号が図柄表示装置45に伝達され、これによって表示部46に表示された図柄が変動し、設定時間後停止する。そして、表示部46には抽選結果に基づく図柄が表示される。
【0027】
表示部46に表示された図柄が「大当たり図柄」、例えば「7・7・7」となって停止した場合、大当たりとなる。すると、アタッカ装置30の開閉扉31によって大入賞口32が開かれる。大入賞口32に球Bが10個流入するか、あるいは、30秒経過すると、開閉扉31によって大入賞口32が閉じられる。
大入賞口32の開放時において、その大入賞口32に設けられた特定領域に球Bが入ると、開閉扉31によって大入賞口32が一旦閉じられた後、再び開かれる。開閉扉31によって大入賞口32が所定回数、例えば、最大16回(すなわち16ラウンド)開閉を繰り返すことで、大当たり遊技が終了する。
【0028】
遊技の際、図5に示すように、遊技領域15に打ち出された球Bのうち、一部の球Bは、役物本体41の左右両側に配置された流入口51から流入して球受け部60に受けられる。この実施の形態1において、流入口51から流入した球Bは、左右の側湾曲部62に誘導案内されて球受棚61上に流れる(回転移動する)。球受棚61上に流れて左右方向へ揺動した球Bのうち、一部の球Bは、球受棚61の左右の側放出部64あるいは中央放出部65から放出される。
また、図6に示すように、球受棚61上の中央放出部65近傍に流れた球Bのうち、一部の球Bは、回転体70の中央部分72の第1の磁石73の磁力によって吸着される。そして、第1の磁石73に吸着された球Bは、回転体70の横軸線回りの回転動作にともなって誘導案内路82の流入口81まで移送されその誘導案内路82内に放出される。誘導案内路82内に放出された球Bは、その誘導案内路82の流出口83から放出され、高い確率で可変始動口26(遊技者に対し有利となる領域)に流入する。なお、遊技の際、回転体70は、横軸線回り、すなわち、横軸71を中心としかつモータ95を駆動源として一方向に連続回転される。
【0029】
図7と8図に示すように、球受棚61上の中央放出部65の左右部近傍に流れた球Bのうち、一部の球Bは、回転体70のテーパ部74の第2の磁石75の磁力によって吸着されたりあるいは第3の磁石76の磁力によって吸着される。
第2の磁石75あるいは第3の磁石76に吸着された球Bは、回転体70の横軸線回りの回転動作にともなって後側壁80の前面に当接する位置まで移送されて放出された後、横経路100に沿いかつ回転体70の端部に向けて回転移動する。そして、回転体70の長手方向の端部近傍に設けられた振分部79によって前記球Bが第1の放出経路101と、第2の放出経路102に振り分けられて流れる。そして、第1の放出経路101に流れた球Bは、第2の放出経路102に流れた球Bよりも高い確率で可変始動口26(遊技者に対し有利となる領域)に流入する。
【0030】
すなわち、この実施の形態1において、第2の磁石75に吸着された球Bは、回転体70の横軸線回りの回転動作にともなって後側壁80の前面に当接する位置まで移送された後、横経路100に沿いかつ回転体70の端部に向けて回転移動する。そして、前記球Bは、回転体70端部の球放出部77を越えて(通過して)誘導部78に流れる。
誘導部78に流れた球Bは、誘導部78に導かれて第1の放出経路101としての球受棚61上に戻されて(リプレイされて)、球受棚61の中央部に向けて流れる。
そして、球受棚61上に戻された球Bは、前記したような経路を経て放出される。言い換えると、球受棚61上に戻された球Bのうち、一部の球Bは第1の磁石73に吸着されて誘導案内路82内に放出され、高い確率で可変始動口26(遊技者に対し有利となる領域)に流入する。
【0031】
また、第3の磁石76に吸着された球Bは、回転体70の横軸線回りの回転動作にともなって後側壁80の前面に当接する位置まで移送されて横経路100に放出される。
横経路100に放出された球Bは、横経路100に沿いかつ回転体70の端部に向けて回転移動して回転体70端部の球放出部77に受けられる。そして前記球Bは、球放出部77に導かれて第2の放出経路102としての球受棚61の側放出部64から前方に向けて放出される。
球受棚61の側放出部64から前方に向けて放出される球Bは、殆ど可変始動口26(遊技者に対し有利となる領域)に流入することなく遊技盤10の遊技領域15の下側に流れる。
【0032】
前記したようにして、球受け部60に横長状の回転体70を設け、その回転体70の端部近傍に振分部79を設けることによって、球Bの移動経路に従来と異なる変化をもたせることができ、第1の放出経路101に球Bが流れたときには、その球Bが高い確率で可変始動口26(遊技者に対し有利となる領域)に流入するため、遊技者に対し期待感を与えることができる。
また、この実施の形態1において、回転体70の長手方向の端部寄り部分の球放出部77と、回転体70端部に隣接する誘導部78によって振分部79を容易に構成することができる。
また、球受け部60には、回転体70と、その回転体70の前側に沿って球Bが回転移動可能な球受棚61とがそれぞれ設けられ、第1の放出経路101の少なくとも一部が球受棚61によって構成されている。このため、回転体70上の横経路100と、球受棚61によって球Bの移動経路を多様に変化させることが可能となる。
【0033】
また、この実施の形態1において、回転体70と、その後側の後側壁80によって、回転体70上に横経路100が構成されるとともに、後側壁80の一部に流入口81を有する誘導案内路82が形成されている。さらに、第1の放出経路101が球受棚61と誘導案内路82によって構成されている。
このため、横経路100に沿って球Bが良好に回転移動するとともに、その横経路100、球受棚61及び誘導案内路82によって球Bの移動経路をより一層多様に変化させることが可能となる。
また、この実施の形態1において、球受棚61上の中央放出部65近傍に流れた球Bを回転体70の第1の磁石73の磁力によって吸着し、かつ、回転体70の横軸線回りの回転動作にともなって誘導案内路82の流入口81まで移送して誘導案内路82内に放出することができる。このため、回転体70の第1の磁石73によって吸着した球Bを高い確率で可変始動口26(遊技者に対し有利となる領域)に流入させることができる。
【0034】
また、この実施の形態1において、球受棚61上の中央放出部65の左右近傍に流れた球Bを第2の磁石75あるいは第3の磁石76の磁力によってそれぞれ吸着し、その球Bを回転体70の横軸線回りの回転動作にともなって後側壁80の前面に当接する位置まで移送して横経路100上に放出することができる。
しかも、第2の磁石75に吸着して横経路100上に放出した球Bを誘導部78に流し、その球Bを第1の放出経路101としての球受棚61上に戻す(リプレイする)ことができる。そして、球受棚61上に戻した一部の球Bを第1の磁石73に吸着して誘導案内路82内に放出し、高い確率で可変始動口26(遊技者に対し有利となる領域)に流入させることができる。
一方、第3の磁石76に吸着して横経路100上に放出した球Bを回転体70端部の球放出部77に受けてその球Bを第2の放出経路102としての球受棚61の側放出部64から前方に向けて放出させることができる。
【0035】
前記実施の形態1において、次に述べるように変更してもこの発明を実施することができる。
例えば、回転体70の長手方向の端部近傍に設けられかつ回転体70の横軸線回りの回転動作にともなって球Bを第1の放出経路101と、第2の放出経路102とに振り分ける振分部79を次に述べるように変更してもよい。
すなわち、図9に示すように、振分部79は、横長状の回転体70の長手方向の端部寄り部分の外周面に形成されかつ同回転体70の横軸線回りの回転動作にともなって球Bを第1の放出経路に導く第1の球放出部110と、その第1の球放出部110と変位(例えば、軸方向に変位)して回転体70の外周面に形成されかつ球Bを第2の放出経路に導く第2の球放出部111と、を備えて構成されている。このようにして、回転体70の長手方向の端部寄り部分の外周面に第1の球放出部110と第2の球放出部111とをそれぞれ形成することで、振分部79を容易に構成することができる。
【0036】
(実施の形態2)
次に、この発明の実施の形態2を図10と図11にしたがって説明する。
この実施の形態2においては、回転体ユニット90の保持部材91に対し長手方向の両端の横軸71を中心とし回転可能に組み付けられかつ役物本体41の球受け部60の所定位置に装着された横長状の回転体70の支持構造を変更したものである。
すなわち、この実施の形態2において、回転体70は、その長手方向中央部に設けらた角筒状の中央部分72と、その中央部分72の両側部から軸方向にそれそれ一体状に設けられかつ同中央部分72よりも適宜に小径に絞られた軸体部79と、これら両軸体部79の両側から一体状に延出された左右の両テーパ部74と、を一体連続状に有している。また、左右の両テーパ部74は、両軸体部79に隣接する部分の外径寸法が、これら両軸体部79よりも適宜に大きく設定され、両テーパ部74の両端の延出端に向かうにしたがって外径寸法が小さくされてテーパ状をなしている。
【0037】
一方、役物本体41側には、回転体70のガタツキや浮き上がりを防止する円弧状の支持面86を有する支持体85が形成されている。
この実施の形態2において、役物本体41に固定される回転体ユニット90の保持部材91に形成された後側壁80の前側上端部から回転体70の長手方向中央部の両軸体部79の外周面に向けて左右の両支持体85がそれぞれ一体状に延出されている。これら両支持体85の下部には、回転体70の両軸体部79外周面の上方からこれら両軸体部79に嵌込まれる円弧状の支持面86がそれぞれ形成されている。そして、両支持体85の支持面86によって回転体70の両軸体部79の外周面が接して支持されることで、回転体70のガタツキや浮き上がりが防止されるようになっている。
【0038】
また、この実施の形態2のその他の構成は実施の形態1と略同様に構成される。
すなわち、回転体70の左右の両テーパ部74の先端部寄り外周面には、同回転体70の横軸線回りの回転動作にともなって球Bを第2の放出経路102に導く球放出部77が180度位相した位置でそれぞれ面取り状に形成されている。回転体70の球放出部77は、球受棚61の側放出部64の後側に隣接して形成されており、球受棚61の側放出部64を第2の放出経路102としている。
【0039】
また、回転体70の長手方向の両端に隣接する部分をなす保持部材91の一部には、回転体70の横軸線回りの回転動作にともなってその回転体70の横経路100を通過した球Bを受けてその球Bを第1の放出経路101に導く誘導部78が形成されている。この第1の放出経路101は、球受棚61と、誘導案内路82によって構成されている。
また、回転体70の後側には、回転体70と協働して横経路100を構成する後側壁80が設けられるとともに、その後側壁80の一部に回転体70上の球Bが流入可能な流入口81を有する誘導案内路82が形成されている。この誘導案内路82は、回転体70の下方を潜って役物本体41の下部中央部に開口し、その開口部を流出口83としている。この流出口83は、可変始動口26(遊技者に対し有利となる領域)の直上に接近して設けられている。
【0040】
また、この実施の形態2においても、実施の形態1と略同様にして、回転体70の中央部分72の外周面には、球受棚61上の球Bを磁力によって吸着しかつ回転体70の横軸線回りの回転動作にともなって球Bを誘導案内路82の流入口81まで移送してその球Bを誘導案内路82内に放出する2つの第1の磁石73が180度の角度を隔てて埋め込み状に設けられている。
また、回転体70の左右のテーパ部74の外周面にも、左右の両軸体部79と接近した位置でかつ球受棚61上の球Bを磁力によって吸着しかつ回転体70の横軸線回りの回転動作にともなって球Bを後側壁80の前面に当接する位置まで移送してその球Bを横経路100に放出する第2の磁石75と第3の磁石76とがそれぞれ180度の角度を隔てて埋め込み状に設けられている。
【0041】
この実施の形態2は上述したように構成される。したがって、この実施の形態2おいても実施の形態1と略同様の作用効果を奏する。
特に、この実施の形態2において、役物本体41側には、横長状の回転体70の長手方向の略中央部を支持体85の円弧状の支持面86によって支持することができる。このため、横長状の回転体70を長期間にわたって良好に支持することができるとともに、回転体70の不測のガタツキや浮き上がりによる不具合を防止することができ、耐久性の向上を図ることができる。
また、この実施の形態2において、役物本体41に固定される回転体ユニット90の保持部材91に形成された後側壁80の前側上端部から回転体70の長手方向中央部の両軸体部79の外周面に向けて左右の両支持体85がそれぞれ一体状に延出されている。このため、支持体85を役物本体41あるいは回転体ユニット90の保持部材91とは別体に製作して、組み付ける手間を省くことができ、コスト低減に効果が大きい。
【0042】
また、図10と図11に示すように、回転体70の中央部分72の両側部軸方向に、同中央部分72よりも適宜に小径に絞られた軸体部79を設け、回転体70を、その軸体部79において支持体85によって支持する構成にしてある。このため、支持体85が外周面(円弧面)が中央部分72やテーパ部74の外周面と略同一にすることができる。このため、支持体85が中央部分72やテーパ部74の外周面から突出して球Bの流れを阻害する不具合を防止することができる。
【0043】
(実施の形態3)
次に、この発明の実施の形態3を図12〜図25にしたがって説明する。
この実施の形態3においては、図12と図13に示すように、回転体ユニット90の保持部材91に対し長手方向の両端の横軸171を中心とし回転可能に組み付けられかつ役物本体41の球受け部60の所定位置に装着された横長状の回転体170自身の構造を変更したものである。
すなわち、この実施の形態3において、回転体170は、その長手方向中央部に設けらた中央回転子172と、その中央回転子172の両側部から一体状に延出された太鼓形状をなす左右の両側回転子174と、を一体連続状に有し、全体形状としては略瓢箪形状をなしている。
【0044】
また、左右の両側回転子174は、その各中央部分の外径寸法最大に設定され、その中央部分から各両側部に向かうにしたがって外径寸法がそれぞれ小さくされたテーパ状にそれぞれ形成されている。そして、左右の両側回転子174はそれぞれ略太鼓形状をなし、これによって、左右の両側回転子174上には、後側壁80と協働して球を内側(回転体170の長手方向中央部側)と外側(回転体170の長手方向の端部側)の両横方向に誘導する外横経路100aと内横経路100bとがそれぞれ構成されるようになっている。
【0045】
また、この実施の形態3において、回転体170の左右の両側回転子174の端部(中央部と反対側)寄り外周面には、同回転体170の横軸線回りの回転動作にともなって球Bを第2の放出経路102に導く球放出部177が180度位相した位置でそれぞれ面取り状に形成されている。回転体170の球放出部177は、球受棚61の側放出部64の後側に隣接して形成されており、球受棚61の側放出部64を第2の放出経路102としている。
また、回転体170の長手方向の両端に隣接する部分をなす保持部材91の一部には、回転体170の横軸線回りの回転動作にともなってその回転体170の外横経路100aを通過した球Bを受けてその球Bを第1の放出経路101に導く誘導部78が形成されている。この第1の放出経路101は、球受棚61と、誘導案内路82によって構成されている。
【0046】
また、回転体170の後側には、前記したように回転体170と協働して内外の横経路100a、100bを構成する後側壁80が設けられるとともに、その後側壁80の一部には、回転体170上の球Bが流入可能な流入口81を有する誘導案内路82が形成されている。この誘導案内路82は、回転体170の下方を潜って役物本体41の下部中央部に開口し、その開口部を流出口83としている。この流出口83は、可変始動口26(遊技者に対し有利となる領域)の直上に接近して設けられている。
【0047】
また、この実施の形態3において、図13と図16に示すように、回転体170の中央回転子172には、第1、第2の球受け凹部178、179が180度位相してそれぞれ凹設されている。
そして、第1球受け凹部178は、一方の側回転子174から内横経路100bに放出された球Bを受ける受け口と、他方の側回転子174から内横経路100bに放出された球Bの受け入れは阻止する壁部178aとをそれぞれ有している。
これとは逆に、第2の球受け凹部は、他方の側回転子174から内横経路100bに放出された球Bを受ける受け口と、一方の側回転子174から内横経路100bに放出された球Bの受け入れは阻止する壁部179aとをそれぞれ有している。
さらに、回転体170の中央回転子172の外周面の第1、第2の球受け凹部178、179が形成される以外の外周面の部分において、球受棚61上の球Bを磁力によって吸着しかつ中央回転子172の横軸線回りの回転動作にともなって球Bを誘導案内路82の流入口81まで移送してその球Bを誘導案内路82内に放出する所定数(図16では1つであるが複数でもよい)第1の磁石173が埋め込み状に設けられている。
【0048】
また、回転体170の左右の両側回転子174の外周面には、その各中央部に近い部分の各両側近傍において、球受棚61上の球Bを磁力によって吸着しかつ回転体170の横軸線回りの回転動作にともなって球Bを後側壁80の前面に当接する位置まで移送してその球Bを外横経路100a又は内横経路100bに放出するための各所定数(各1個でよく、複数個でもよい)第2の磁石175と第3の磁石176とがそれぞれ埋め込み状に設けられている。
この実施の形態3のその他の構成は実施の形態1と略同様に構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付記してその説明は省略する。
【0049】
この実施の形態3においては上述したように構成される。
したがって、図19に示すように、流入口51から流入した球Bは、側湾曲部62に誘導案内されて球受棚61上に流れる(回転移動する)。球受棚61上に流れて左右方向へ揺動した球Bのうち、一部の球Bは、球受棚61の左右の側放出部64あるいは中央放出部65から放出される。
そして、図20に示すように、球受棚61の中央放出部65から放出され球Bは、図中矢印方向にそれぞれ流れ、低い確率で可変始動口26(遊技者に対し有利となる領域)に流入する。
【0050】
また、図21に示すように、球受棚61上の中央放出部65近傍に流れた球Bのうち、一部の球Bは、回転体170の中央回転子172の第1の磁石73の磁力によって吸着される。そして、第1の磁石73に吸着された球Bは、回転体170の横軸線回りの回転動作にともなって誘導案内路82の流入口81まで移送されその誘導案内路82内に放出される。
図22に示すように、誘導案内路82内に放出された球Bは、その誘導案内路82の流出口83から放出されて図中矢印方向にそれぞれ流れ、高い確率で可変始動口26(遊技者に対し有利となる領域)に流入する。
【0051】
図23に示すように、球受棚61上を流れる球Bのうち、一部の球Bは、回転体170の側回転子174の第3の磁石176の磁力によって吸着される。
第3の磁石76に吸着された球Bは、回転体170の横軸線回りの回転動作にともなって後側壁80の前面に当接する位置まで移送されて放出された後、内横経路100bに沿って回転移動する。そして、球Bは、回転体170の中央回転子172の第1球受け凹部178の壁部178a又は第2球受け凹部179の壁部179aに当接し、一旦この位置で止められる。
引き続いて回転体170と一体に中央回転子172が回転動作し、第1球受け凹部178又は第2球受け凹部179の受け口が球Bに対応する位置に達すると、球Bはその受け口から第1球受け凹部178又は第2球受け凹部179に流入する。その後、回転体170と一体に中央回転子172が回転動作することで、球Bは、誘導案内路82の流入口81まで移送されその誘導案内路82内に放出された後、その誘導案内路82の流出口83から放出される。このため、高い確率で可変始動口26(遊技者に対し有利となる領域)に流入する(図22参照)。
【0052】
図24と図25に示すように、球受棚61上を流れる球Bのうち、一部の球Bは、回転体170の側回転子174の第2の磁石175の磁力によって吸着される。
第2の磁石175に吸着された球Bは、回転体170の横軸線回りの回転動作にともなって後側壁80の前面に当接する位置まで移送されて放出された後、外横経路100aに沿いかつ側回転子174の端部に向けて回転移動する。
球Bが側回転子174の端部の球放出部177を通るか、あるいは誘導部78を通るかによって球経路が振り分けられる。そして、図25に示すように、誘導部78を通る球Bは、第1の放出経路101に流れ、図24に示すように、球放出部177を通る球Bは、第2の放出経路102に流れる。
図25に示すように、第1の放出経路101に流れた球Bは、第2の放出経路102に流れた球Bよりも高い確率で可変始動口26(遊技者に対し有利となる領域)に流入する。
すなわち、第1の放出経路101としての球受棚61上に戻された(リプレイされた)球Bは、球受棚61の中央部に向けて流れる。
そして、球受棚61上に戻された球Bは、前記したような経路を経て放出される。言い換えると、球受棚61上に戻された球Bのうち、一部の球Bは中央回転子172の第1の磁石73に吸着されて誘導案内路82内に放出され、高い確率で可変始動口26(遊技者に対し有利となる領域)に流入する。
【0053】
特に、この実施の形態3において、回転体170は、その長手方向中央部に設けらた中央回転子172と、その中央回転子172の両側部から一体状に延出された太鼓形状をなす左右の両側回転子174と、を一体連続状に有し、全体形状としては略瓢箪形状をなしている。これによって、左右の両側回転子174上には、後側壁80と協働して球Bを内側(回転体170の長手方向中央部側)と外側(回転体170の長手方向の端部側)の両横方向に誘導する外横経路100aと内横経路100bとがそれぞれ構成される。
このため、この実施の形態3においては、前記実施の形態1と比べ、球受棚61上を流れる球Bの動きをより一層変化させることができ、遊技の興趣をより一層高めることができる。
さらに、球受棚61上を流れる球Bが回転体170の中央回転子172の第1の磁石73に吸着されたり、あるいは左右の両側回転子174の各第2の磁石175、第3の磁石176に吸着されるか否かによって球Bが可変始動口26(遊技者に対し有利となる領域)に流入する確率を変化させることができる。
【0054】
なお、前記実施の形態3を次に述べるように変更してもこの発明を実施することができる。
例えば、回転体170の中央回転子172と、左右の両側回転子174とをそれぞれ別の駆動機構にトルク伝達可能に連繋し、これら中央回転子172と、左右の両側回転子174とをそれぞれ個別に回転制御することも可能である。
この場合には、例えば、中央回転子172と、左右の両側回転子174との回転速度、回転方向、回転・停止を遊技状況に応じてそれぞれ個別の制御して球Bの流れに変化を持たせることが可能となる。
【0055】
なお、この発明は前記実施の形態1〜3に限定するものではない。
例えば、前記実施の形態1〜3においては、遊技盤10の盤面上を流れる球Bは、まず、役物装置40の流入口51から流入した後、その下部の球受け部60に受けられ、その後、球Bが球受棚61を経て横長状の回転体70(170)上の横経路100(外横経路100a、内横経路100b)に沿って回転移動する構成したが、流入口51は必ずしも設けなくてもよい。言い換えると、この発明は、遊技盤10の盤面上を流れる球Bを直接的に球受け部60、あるいは回転体70(170)上に受ける構成にしてもよい。さらに、遊技盤10の盤面上を流れる球Bを回転体70(170)上の略中央部で受ける構成にしてもよい。
また、球受け部60に、回転体70(170)と、その回転体70(170)の前側に沿って球Bが回転移動可能な球受棚61とをそれぞれ設けたが、球受棚61は必ずしも設けなくてもよい。
また、後側壁80に開口する流入口81を有する誘導案内路82においても必ずしも設けなくてもよい。
また、回転体70(170)の第1〜第3の磁石73、75、76(173、175、176)においても必ずしも設けなくてもよい。
【0056】
また、前記実施の形態1〜3においては、遊技盤10の盤面(前面)上を流れる球Bが流入可能な流入口51を役物本体41の左右両側部にそれぞれ設けられている場合を例示したが、役物本体41の左右片側のみに流入口51を設ける場合においてもこの発明を実施することができる。
また、回転体70(170)においても、その長手方向の両端部近傍に、回転体70の横軸線回りの回転動作にともなって球Bを第1の放出経路101と、第2の放出経路102とに振り分ける振分部79をそれぞれ設けたが、回転体の片側に対してのみ、振分部79を設けることによってもこの発明を実施することができる。この場合、回転体は、一端側が大径で他端側に向けてしだいに小径に形成されたテーパ筒状に形成されることが望ましい。
【0057】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、役物装置の流入口から流入した球を、横長状の回転体上に設けられた横経路を経て第1の放出経路あるいは第2の放出経路のいずれかに振り分けて流すことができる。
このようにして、球の移動経路に変化をもたせることができ、第1の放出経路に球が流れたときには、その球を高い確率で遊技者に対し有利となる領域に流入させることで、遊技者に対し期待感を与え、遊技の興趣を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る遊技機の遊技盤全体を示す正面図である。
【図2】同じく役物装置を拡大して示す斜視図である。
【図3】同じく回転体、保持部材及びモータ等を一体状に備えた回転体ユニットを示す斜視図である。
【図4】同じく回転体を示す斜視図である。
【図5】同じく球受棚上に受けられた球が側放出部や中央放出部から放出される状態を示す説明図である。
【図6】同じく球受棚上に受けられた球が誘導案内路を経て流出口から放出される状態を示す説明面である。
【図7】同じく球受棚上に受けられた球が回転体の左右の横経路をそれぞれ経て、同回転体の一側の球が第1の放出経路に、他側の球が第2の放出経路にそれぞれ放出される状態を示す説明図である。
【図8】同じく球受棚上に受けられた球が回転体の左右の横経路をそれぞれ経て、同回転体の一側の球が第2の放出経路に、他側の球が第1の放出経路にそれぞれ放出される状態を示す説明図である。
【図9】この発明の実施の形態1に係る回転体の他の実施態様を示す説明図である。
【図10】この発明の実施の形態2に係る役物装置を下部を示す斜視図である。
【図11】同じく図10のXI−XI線に基づく断面図である。
【図12】この発明の実施の形態3に係る役物装置を下部を示す斜視図である。
【図13】同じく回転体を示す斜視図である。
【図14】同じく図13のXIV−XIV線に基づく断面図である。
【図15】同じく図13のXV−XV線に基づく断面図である。
【図16】同じく図13のXVI−XVI線に基づく断面図である。
【図17】同じく図13のXVII−XVII線に基づく断面図である。
【図18】同じく図13のXVIII−XVIII線に基づく断面図である。
【図19】同じく球受棚上に受けられた球が中央放出部から放出される状態を示す説明図である。
【図20】同じく中央放出部から放出され球の流れを示す説明図である。
【図21】同じく球受棚上に受けられた球が誘導案内路を経て流出口から放出される状態を示す説明図である。
【図22】同じく誘導案内路の流出口から放出された球の流れを示す説明図である。
【図23】同じく球受棚上に受けられた球が回転体の側回転子上の内横経路を経て誘導案内路に流れる状態を示す説明図である。
【図24】同じく回転体の外横経路を流れた球が振分部によって第2の放出経路に流れる状態を示す説明図である。
【図25】同じく回転体の外横経路を流れた球が振分部によって第1の放出経路に流れる状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 遊技盤
25 入球装置
26 可変始動口(遊技者に対し有利となる領域)
40 役物装置
41 役物本体
51 流入口
60 球受け部
61 球受棚
64 側放出部
65 中央放出部
70 回転体
73 第1の磁石
75 第2の磁石
76 第3の磁石
80 後側壁
81 流入口
82 誘導案内路
83 流出口
100 横経路
101 第1の放出経路
102 第2の放出経路

Claims (1)

  1. 遊技盤10の遊技領域15に図柄表示装置45が設置される一方、左右の流入口51から流入した遊技球をワープ通路を介して内部に誘導して移動変化させながら前記遊技領域15に戻して一部の遊技球を前記図柄表示装置45の図柄変動開始用始動条件を発生し得る始動口26に導くようにした役物装置40が備えられた遊技機において、
    前記役物装置40には、前記遊技領域15に装着される役物本体41の左側と右側に遊技球を流入し得る前記流入口51が配置され、前記役物本体41の下部内側に前記左右の流入口51から入ってワープ通路を介して導入された遊技球を左右に誘導し得る球受け部60が形成され、この球受け部60の下部中央部位に遊技球を前記始動口26に落下させ得る流出口83が開口される一方、前記役物本体41の下部内側に前記球受け部60上に導入された遊技球を多方向に変動させ得る磁石付きの回転体70を組み込んで一つのユニットとして取り扱いできるようにした回転ユニット90が備えられており、
    前記球受け部60には、前記左右のワープ通路に連絡されて遊技球を左右に誘導し得る球受棚61の中央部と左部及び右部に遊技球を前記遊技領域15に戻すための側放出部64が形成されており、
    前記回転体ユニット90には、前記球受け部60の奥側内部に横向き水平状に収容された状態で設置される保持部材91と、この保持部材91の空間内部に水平状態で回転可能に収容されてガタツキや浮き上がりを防止する支持体85で支持された前記回転体70と、前記保持部材91の一端に設置されて前記回転体70を回転制御するモータ95とが設けられ、前記保持部材91の後側壁80と前記回転体70の外周との間に遊技球の横通路100が設けられており、
    前記保持部材91には、前記後側壁80の中央部に遊技球の流入口81を有し前記流出口83と連通される誘導案内路82が形成されるとともに、左側と右側に遊技球を前記球受け部60の球受棚61に戻す誘導路78が形成され、
    前記回転体70には、軸方向の中央部に形成されて外周の磁石73で遊技球を着磁して前記流入口81側へ移送し得る中央部分72と、この中央部分72の左側と右側に形成されて外周の第2の磁石75および第3の磁石76で遊技機を着磁して前記保持部材91の奥側へ移送するとともに前記左右の横経路100に沿って傾斜移動案内し得るテーパ部74と、左右のテーパ部74の各軸端部に形成されて遊技球を前記球受け部60の球受棚61に戻す球放出部77とが形成されており、
    前記役物本体41の流入口51から入って球受け部60上に導入された遊技球の移動態様には、球受棚61から前記遊技領域15に戻される態様と、回転状態の前記回転体70の磁石73に着磁されて前記流入口81に移送される態様と、回転状態の前記回転体70の磁石75,76に着磁されて前記保持部材91の後側壁80側に移送される態様と、左右の横経路100から球放出部77または誘導部78に移送されて球受棚61に戻される態様とが展開されるように設定するとともに、前記流入口81に移送されて流入した遊技球を前記誘導案内路82及び前記流出口83を流通させて前記始動口26に導き得るように構成したことを特徴とする遊技機。
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