JP3913010B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機、アレンジボール機等の弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
弾球遊技機、例えばパチンコ機では、所定の作動手段と、内部に特定領域を含む複数の通路を有し且つ作動手段が遊技球を検出することを条件に遊技球が入賞可能な状態に開放又は拡大する可変入賞手段とを備え、この可変入賞手段に入賞した遊技球が特定領域を通過することを条件に、例えば可変入賞手段の開放動作を所定回数を限度として継続する特別遊技状態を発生させるようにしたものが知られている。
【0003】
この種の弾球遊技機の1つとして、外周面の複数箇所に永久磁石を配した回転ドラムを可変入賞手段内に横向きに設置して所定方向に回転駆動し、可変入賞手段に入賞した遊技球をその回転ドラムの外周面に吸着させて、特定領域が設けられた回転ドラム後方へ向けて誘導するようにしたものがある。
【0004】
この弾球遊技機は、可変入賞手段に入賞した遊技球を、特定領域を含む複数の通路に単に振り分けるのではなく、回転ドラムの外周面に遊技球を吸着させて特定領域側に誘導するという特殊な動作を盛り込むことにより、遊技に対する興趣の増大を狙ったものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の弾球遊技機では、回転ドラムの外周面に永久磁石が固定的に配置され、その位置が常に一定であるため、可変入賞手段内での遊技球の誘導動作は常に同じで変化に乏しく、興趣を長く維持できない問題があった。
【0006】
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、可変入賞手段内に配した回転ドラムによる遊技球の誘導動作に変化を持たせて遊技に対する興趣を長く維持できる弾球遊技機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、遊技球を検出可能な作動手段17a〜17cと、該作動手段17a〜17cが遊技球を検出することを条件に遊技球が入賞可能な状態に開放若しくは拡大する可変手段20と、該可変手段20を介して入賞した遊技球を外周面若しくはその近傍に設けた遊技球保持手段69,69′で保持しつつ所定方向へ誘導する回転体21と、該回転体21により誘導された遊技球が特定領域22aを通過することを条件に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段95とを備えた弾球遊技機において、前記遊技球保持手段69,69′による遊技球の保持位置を前記回転体21に対してその回転軸方向に変化可能に構成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図8は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。図1において、1は遊技機本体で、外枠2と、この外枠2に開閉自在に枢着された前枠3を有する。前枠3には、遊技盤4が裏側から着脱自在に装着され、この遊技盤4の前側にガラス扉5と前面板6とが開閉自在に配置されている。前面板6には、発射用の遊技球を貯留する上皿7が装着されている。前枠3の下部には、余剰球を貯留する下皿8と、発射手段9の発射ハンドル10とが夫々設けられている。
【0009】
発射手段9は、発射レール11と、上皿7から発射レール11上に1個ずつ供給される遊技球を打撃する打撃槌12と、遊技者が発射ハンドル10を操作したときに打撃槌12を駆動する発射モータ13とを備え、遊技者による発射ハンドル10の操作に基づいて遊技球を遊技盤4側へと発射させるようになっている。
【0010】
遊技盤4の前面には、図2に示すように、ガイドレール14が環状に装着されると共に、このガイドレール14の内側の遊技領域15の略中央に可変入賞手段16が設けられている。また可変入賞手段16の下方には1又は複数個、例えば3個の始動入賞手段(作動手段)17a〜17cが、可変入賞手段16の左右両側には普通入賞手段18及び開閉入賞手段19が夫々設けられている。
【0011】
可変入賞手段16は、始動入賞手段17a〜17cに遊技球が入賞することを条件に遊技球が入賞可能な状態に1又は複数回開放する開閉爪(可変手段)20と、横軸廻りに回転駆動され且つ開閉爪20を介して入賞した遊技球を外周面近傍に設けた永久磁石(遊技球保持手段)69で吸着保持しつつ所定方向へ誘導する回転ドラム21と、この回転ドラム21の後方に設けられ且つ左右方向に往復移動する特定入賞手段22とを備え、回転ドラム21によってその後方に誘導された遊技球が特定入賞手段22の特定領域22aを通過することを条件に遊技者に有利な特別遊技状態が発生するようになっている。
【0012】
特別遊技状態が発生すると、開閉爪20が所定回数(例えば18回)、所定入賞個数(例えば10個)を限度として開閉され、この特別遊技状態の発生中に遊技球が特定領域22aを通過することを条件に、所定回数(例えば16回)を限度としてこの特別遊技状態が繰り返されるようになっている。
【0013】
可変入賞手段16は、図3〜図6に示すように、開閉爪20が設けられ且つ遊技盤4の嵌合孔4aに前側から嵌合する前ケース体23と、回転ドラム21及び特定入賞手段22が設けられ且つ前ケース体23の後側に着脱自在に装着される後ケース体24と、前ケース体23の前面側に着脱自在に装着される前カバー25と、前ケース体23及び後ケース体24の後側に着脱自在に装着される後カバー26とを備えている。
【0014】
前ケース体23は、嵌合孔4aの周辺部分において遊技盤4の前面側に当接する平板状の前板部31と、回転ドラム21に対応して前板部31の下部後側に突設された矩形状の枠体32と、枠体32の上部側略半分に対応して前板部31に形成された横長矩形状の開口窓33と、枠体32の下枠部32bと前板部31との間に一体に形成され且つ開口窓33側から案内された遊技球を回転ドラム21の外周面に沿って下向きに案内する下案内部34と、開口窓33の下縁に沿ってその後側に揺動自在に設けられ且つ下案内部34と回転ドラム21との間に形成される下案内通路35を開閉可能な開閉板36と、枠体32の一側に設けられ且つ開閉板36の開閉駆動を行うソレノイド等よりなる開閉板駆動手段37とを備え、前板部31の上部前側に開閉爪20が開閉自在に装着されている。
【0015】
開閉板36は、通常状態では閉状態に保持されて下案内通路35を閉鎖しており、回転ドラム21の回転動作に同期して、例えば回転ドラム21が1回転する毎に所定時間開放するようになっている。なお、閉状態の開閉板36上は、回転ドラム21の前面側に当接した状態で遊技球が停留する停留部36aとなっており、この停留部36a上には左右方向に同時に6個の遊技球が停留可能となっている。
【0016】
枠体32の上枠部32aには、開口窓33の下部側に遊技球が通過可能な上下幅の連通部33aを残して開口窓33の上部側を覆い且つ回転ドラム21の外周面との間に上案内通路38を形成する窓カバー39が着脱自在に装着されている。窓カバー39は、その全体が透明な合成樹脂等により形成されており、遊技盤4の前側からこの窓カバー39を介して回転ドラム21の上面側及びその後側を透視可能となっている。なお、開口部33及び連通部33aは、停留部36aに対応して遊技球6個分の横幅に形成されている。
【0017】
また、前ケース体23の前側には、開閉爪20の上側に、開閉爪20が閉状態のときに開閉爪20の間の隙間を上側から閉鎖して遊技球の入賞を阻止する入賞阻止手段40が、例えば着脱自在に設けられている。
【0018】
前カバー25は、開閉爪20の間に入賞した遊技球を開口窓33の連通部33aに案内するためのもので、開閉爪20の間の入賞口41を前側から覆う入賞口カバー42と、入賞口41の下部から左右に分岐し、開口窓33の左右両側を経由して連通部33aの前側両側部に連通する前案内通路部43と、前案内通路部43の左右の排出口43a間に連通部33aの下縁側に沿って設けられ且つ前案内通路部43によって案内された遊技球を連通部33aを介して後向きに案内する中央案内部44とを一体に備えている。
【0019】
入賞口41内には、開閉爪20を介して入賞口41に入賞した遊技球を検出する入賞検出スイッチ45が、入賞口カバー42と前ケース体23との間に着脱自在に装着されている。
【0020】
後ケース体24は、その前側に前ケース体23の枠体32の後端側に対応する矩形状の開口部51を備えた略箱型に形成され、開口部51を枠体32の後端側に嵌合させた状態で前ケース体23に着脱自在に装着されており、開口部51の近傍に配置された回転ドラム21と、この回転ドラム21を回転駆動する駆動モータ等よりなる回転ドラム駆動手段52と、前ケース体23側の下案内通路35側からの遊技球を下方に排出する下排出通路53と、上案内通路38からの遊技球を回転ドラム21の上方を介して後方に案内する後方案内通路54と、後方案内通路54の下流側に左右方向往復移動可能に配置される特定入賞手段22と、後方案内通路54の下流側に一体に設けられ且つ特定入賞手段22を左右方向に摺動自在に支持する案内レール部55と、案内レール部55を挟んで後方案内通路54の下流側に一体に設けられ且つ案内レール部55からの遊技球を下方に排出する後排出通路56と、回転ドラム21の内周側に軸方向摺動自在に嵌合され且つその外周面側に永久磁石69を備えた遊技球保持ドラム57と、この遊技球保持ドラム57を回転ドラム21の軸方向に移動させるソレノイド等よりなる保持ドラム駆動手段58とを備えている。
【0021】
回転ドラム21は、円筒部61と、円筒部61の一端側中心部に配置され且つ回転ドラム駆動手段52の駆動軸62に固定されるハブ部63と、ハブ部63と円筒部62の一端側とを半径方向に接続するホーク部64とを一体に備え、開口部51を形成する左右の側板51a,51b間に、その回転軸を左右方向に向けて横向きに配置されており、回転ドラム駆動手段52によって前面側が上向きに移動する方向に回転駆動されるようになっている。円筒部61は、軸方向長さが遊技球略6個分に形成されており、その表面に沿って横向きに6個の遊技球が整列可能となっている。
【0022】
また、回転ドラム21は、円筒部61のハブ部63とは反対側が開口61aとなっており、円筒部61の内周面側には、遊技球保持ドラム57側の永久磁石69を軸方向に案内する案内溝61bが、円周方向に180度ずれた2箇所に、開口61a側から他端側近傍まで軸方向に設けられている。
【0023】
なお、回転ドラム21は、後ケース体24を前ケース体23に装着したとき、下案内部34との間に下案内通路35が、窓カバー39との間に上案内通路38が夫々形成され、前面側が停留部36aの後側に位置するように前ケース体24側の枠体32の後端部近傍に配置されるようになっている。
【0024】
回転ドラム駆動手段52は、側板51bの外面側に着脱自在に固定され、その駆動軸62が側板51bに設けられた開口孔62aを介して回転ドラム21のハブ部63に固定されている。
【0025】
遊技球保持ドラム57は、軸方向長さが遊技球略5個分に形成され且つ回転ドラム21の円筒部61の内周側に軸方向摺動自在に嵌合する円筒部65と、円筒部65の一端側中心部に配置され且つ保持ドラム駆動手段58の駆動軸66に固定されるハブ部67と、ハブ部67と円筒部65の一端側とを半径方向に接続するホーク部68とを一体に備え、更に円筒部65の外周面側に永久磁石69が複数固定されている。
【0026】
永久磁石69は、円筒部65の外周面上の180度ずれた2箇所に夫々遊技球略1個分の間隔を空けて軸方向に複数配列されており、例えばそれら2箇所のうちの1箇所には3個、他方の1箇所には2個、互いに排他位置となるように設けられている。
【0027】
遊技球保持ドラム57は、ハブ部67を回転ドラム21側のハブ部63とは反対側に向けた状態で、永久磁石69を回転ドラム21側の案内溝61bに沿わせつつ開口61a側から円筒部62内に軸方向摺動自在に嵌合されている。このように、遊技球保持ドラム57は、永久磁石69を介して回転ドラム21側と回転方向に連結されて回転ドラム21と共に回転すると共に、回転ドラム21の軸方向には摺動自在となっている。
【0028】
なお、遊技球保持ドラム57の永久磁石69に対応する回転ドラム21の外周面側の位置が遊技球を吸着保持可能な吸着部69aとなり、遊技球がその吸着部69aと一致したとき、永久磁石69の吸着力によって遊技球を円筒部61の外周面側に吸着して保持し、回転ドラム21の回転に伴ってその回転方向に誘導する。ここで、回転ドラム21を透明な合成樹脂で形成するなどして永久磁石69を外側から透視可能とし、吸着部69aの位置を遊技者が容易に認識できるようにすることが望ましい。
【0029】
保持ドラム駆動手段58は、側板51aの外面側に着脱自在に固定され、その駆動軸66が側板51aに設けられた開口孔66aを介して遊技球保持ドラム57のハブ部67に固定されており、駆動軸66を出退させることにより、遊技球保持ドラム57をその軸方向に所定距離(例えば遊技球1個分)移動させて、図5に実線で示す位置(以下、右位置という)と2点鎖線で示す位置(以下、左位置という)に切り換え可能となっている。なお、本実施形態では、保持ドラム駆動手段58の駆動軸66をその軸廻りに回転自由として遊技球保持ドラム57が自由に回転できるものとするが、例えばハブ部67と駆動軸66とを軸方向にのみ連結するようにしてもよい。
【0030】
遊技球保持ドラム57が「右位置」にあるときには、停留部36a上の遊技球6個分の停留位置のうち、最も左側の停留位置は何れの吸着部69aも通過しないため、この停留位置に遊技球が停留した場合、その遊技球は回転ドラム21によって誘導されることはない。同様に、遊技球保持ドラム57が「左位置」にあるときには、最も右側の停留位置に遊技球が停留した場合、その遊技球は回転ドラム21によって誘導されることはない。
【0031】
下排出通路53は、下案内通路35の下流側に接続され、下案内通路35によって回転ドラム21の下側に案内されてきた遊技球を遊技盤4の後側に下向きに排出するようになっている。
【0032】
後方案内通路54は、上案内通路38の下流側に接続され、上案内通路38によって回転ドラム21の上側から案内されてきた遊技球を後側に案内するようになっている。なお、後方案内通路54の底板部54aは、その前縁側が回転ドラム21の外周面に前向きに鋭角をなして近接しており、回転ドラム21の吸着部69aに吸着されて誘導されてきた遊技球を回転ドラム21の外周面から離脱させて後方側に案内するようになっている。
【0033】
特定入賞手段22は、1個の遊技球が通過可能な特定領域22aと、この特定領域22aを通過した遊技球を検出する特定領域通過検出スイッチ72とを備え、後述する往復駆動手段74の駆動により案内レール部55に沿って側板51a,51b間を左右方向に往復移動可能となっている。また、特定領域22aの両側には、案内リブ22bが上向きに立設されており、後方案内通路54側から特定入賞手段22の横幅内に案内されてきた遊技球を特定領域22a側に案内すると共に、遊技者が遊技盤4の前側からその特定領域22aの位置を容易に認識できるようになっている。
【0034】
なお、特定入賞手段22の2つの案内リブ22b間の幅は、例えば後方案内通路54の横幅の1/3程度となっており、後方案内通路54によって案内されてきた遊技球が1/3程度の確率で特定領域22aを通過するようになっている。
【0035】
後排出通路56は、案内レール部55を挟んで後方案内通路54の下流側に一体に設けられ、後方案内通路54により後向きに案内されて特定入賞手段22の特定領域22aを通過した遊技球と、特定入賞手段22の側方を通過した遊技球とを共に遊技盤4の後側に下向きに排出するようになっている。
【0036】
後カバー26は、開閉爪20を開閉駆動する開閉爪駆動手段73と、特定入賞手段22を往復駆動する往復駆動手段74とを支持するもので、開閉爪駆動手段73を後ケース体24の上方で支持する遊技盤4と平行な上支持板部75と、往復駆動手段74を後ケース体24の後方で支持する遊技盤4と平行な下支持板部76と、上支持板75と下支持板76とを前後に接続する接続板部77とを一体に備えており、取り付けボス部26aを介して前ケース体23及び後ケース体24の裏側に着脱自在に装着されている。
【0037】
開閉爪駆動手段73は、駆動軸73aを下向きに備えたソレノイド等により構成され、駆動軸73aには前向きに突出する左右一対の駆動ピン78が固定されている。開閉爪20は、後向きに一体に突設された支軸20aにより前カバー25側に揺動自在に支持され、その支軸20aの後端側には、斜め内向きに突出する揺動レバー79が一体に設けられており、この揺動レバー79の端部近傍に設けられた係合溝79aに駆動ピン78が後側から係合している。開閉爪駆動手段73の駆動により、駆動軸73a及び駆動ピン78が上下に移動し、この上下動が揺動レバー79を介して支軸20aの正逆方向の回転動作に変換され、開閉爪20が開閉するようになっている。
【0038】
往復駆動手段74は、駆動軸81aが前向きとなるように配置された例えば減速機付きの駆動モータ81と、一端側が駆動軸81aに固定され、他端側に案内孔82aが設けられた揺動アーム82とを備え、特定入賞手段22の後側に突出する突出部22cが揺動アーム82の案内孔82aに前側から係合している。駆動モータ81を正逆方向に交互に駆動することにより、揺動アーム82が揺動し、これに伴って特定入賞手段22が左右方向に往復移動するようになっている。なお、特定入賞手段22の突出部22cの後端部側には、案内孔82aの後側から係合保持部材22dが着脱自在に固定されており、突出部22cの案内孔82aからの抜けや斜め方向へのぶれを防止して、揺動アーム82からの駆動力を特別入賞手段22側にスムーズに伝達できるようになっている。
【0039】
始動入賞手段17a〜17cへの遊技球の入賞に基づいて開放された開閉爪20間に遊技球が入賞すると、その遊技球は入賞口41を通過する際に入賞検出スイッチ45に検出された後、前案内通路部43に沿って開口窓33の左右一側を介して排出口43aから中央案内部44上に排出される。中央案内部44上に排出された遊技球は、連通部33aを介して後方側に案内され、閉状態となっている開閉板36上の停留部36aで回転ドラム21の外周面に当接した状態で停留する。
【0040】
そして、回転ドラム21上の吸着部69aが停留部36aの位置にきてその遊技球と吸着部69aの位置が一致したとき、その遊技球は吸着部69aに吸着され、上案内通路38、後方案内通路54を介して回転ドラム21の後方側へ誘導され、特定入賞手段22の特定領域22a、若しくは特定入賞手段22の側方を通過して後排出通路56を経て遊技盤4の後方に排出される。なお、遊技球が特定領域22aを通過した場合には、特定領域通過検出スイッチ72がその通過を検出する。
【0041】
図8は制御系のブロック図である。この制御系は、開閉爪制御手段91、回転ドラム制御手段92、計時手段93、保持位置制御手段94、特別遊技状態発生手段95、入賞処理手段96、払い出し制御手段97等を備えている。
【0042】
開閉爪制御手段91は、開閉爪20を開閉駆動する開閉爪駆動手段73を制御するもので、始動入賞手段17a〜17cに遊技球が入賞することを条件に、開閉爪20を所定回数開放させるべく、開閉爪駆動手段73に駆動制御信号を出力するようになっている。本実施形態では、左右の始動入賞手段17a,17cへの遊技球の入賞に対して1回、中央の始動入賞手段17bへの遊技球の入賞に対して2回、夫々開閉爪20を開放するようになっている。
【0043】
回転ドラム制御手段92は、回転ドラム21を回転駆動する回転ドラム駆動手段52と、開閉板36を開閉駆動する開閉板駆動手段37とを制御するもので、開閉爪20の開放から少なくとも所定時間経過するまで回転ドラム21を回転させるべく回転ドラム駆動手段52に駆動制御信号を出力する機能と、回転ドラム21の回転と同期して開閉板36を開閉させるべく、開閉板駆動手段37に駆動制御信号を出力する機能とを備えている。開閉板36は、回転ドラム制御手段92の制御により、例えば回転ドラム21が1回転する毎に、回転ドラム21の吸着部69aが停留部36aの位置にきたとき若しくはその後に所定時間(例えば0.5秒程度)開放するようになっている。
【0044】
計時手段93は、所定時間の経過を測定するもので、例えば回転ドラム21の回転が開始された時点から計時を開始し、所定時間(例えば10秒)経過する毎に計時信号を出力するようになっている。
【0045】
保持位置制御手段94は、遊技球保持ドラム57を駆動する保持ドラム駆動手段58を制御するもので、計時手段93からの計時信号が出力される毎に、遊技球保持ドラム57の軸方向位置を変化させるべく保持ドラム駆動手段58に駆動制御信号を出力するようになっている。
【0046】
特別遊技状態発生手段95は、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるためのもので、遊技球が特定領域22aを通過することを条件に作動を開始するようになっている。特別遊技状態発生手段95が作動して特別遊技状態が発生すると、開閉爪20が所定回数(例えば18回)、所定入賞個数(例えば10個)を限度として開閉され、この特別遊技状態の発生中に遊技球が特定領域22aを通過することを条件に、所定回数(例えば16回)を限度としてこの特別遊技状態が繰り返されるようになっている。
【0047】
入賞処理手段96は、可変入賞手段16等への遊技球の入賞に基づいて払い出し手段98から規定数の遊技球を払い出させる入賞処理を行うためのもので、可変入賞手段16の入賞検出スイッチ45、普通入賞手段18、開閉入賞手段19等の入賞検出スイッチから検出信号が出力されたときに、払い出し手段98の駆動制御を行う払い出し制御手段97に対して規定数の遊技球の払い出し制御信号を出力するようになっている。
【0048】
次に上記パチンコ機における動作について説明する。遊技に際して遊技者が発射ハンドル10を把持して操作すると、発射手段9が作動して、上皿7から発射レール11上に順次供給される遊技球をガイドレール14を経て遊技領域15へと打ち込んで行く。そして、この遊技領域15の上部側に発射された遊技球が盤面に沿って落下する間に、その遊技球が普通入賞手段18等に入賞すると、払い出し手段98が規定数の遊技球を賞球として払い出して遊技者に利益を還元する。
【0049】
遊技球が始動入賞手段17a〜17cの何れかに入賞すると、開閉爪制御手段91から開閉爪駆動手段73に対して駆動制御信号が出力され、これによって始動入賞手段17a,17cへの入賞に対しては1回、始動入賞手段17bへの入賞に対しては2回、開閉爪20が開放する。
【0050】
また、開閉爪20が開放されると、その開放から所定時間経過するまでの間、回転ドラム制御手段92から回転ドラム駆動手段52に対して駆動制御信号が出力され、これによって回転ドラム21が回転駆動される。また、回転ドラム21が1回転する毎に、回転ドラム制御手段92から開閉板駆動手段37に対して駆動制御信号が出力され、これによって開閉板36が所定時間(例えば0.5秒程度)開放される。
【0051】
回転ドラム21の回転駆動が開始されると、計時手段93による計時が開始され、所定時間経過する毎に保持位置制御手段94に対して計時信号が出力される。保持位置制御手段94は、計時信号の受信に基づいて、遊技球保持ドラム57の軸方向位置を切り換えるべく、保持ドラム駆動手段58に駆動制御信号を出力する。これにより、遊技球保持ドラム57は所定時間経過する毎にその軸方向位置が「右位置」と「左位置」との間で交互に切り換えられ、回転ドラム21上の吸着部69aの位置、即ち遊技球の保持位置が変化する。
【0052】
開放された開閉爪20を介して遊技球が入賞すると、その遊技球は入賞口41を通過する際に入賞検出スイッチ45に検出された後、前案内通路部43に沿って開口窓33の左右一側を介して排出口43aから中央案内部44上に排出される。中央案内部44上に排出された遊技球は、連通部33aを介して後方側に案内され、閉状態となっている開閉板36上の停留部36aで、回転駆動されている回転ドラム21の外周面に当接した状態で停留する。
【0053】
回転ドラム21上の吸着部69aが停留部36aの位置にきて、停留部36a上の遊技球と吸着部69aの位置とが一致すると、その遊技球は吸着部69aに吸着保持されて上向きに持ち上げられ、上案内通路38を介して回転ドラム21の後方側へ誘導され、更に後方案内通路54の底板部54aによって回転ドラム21の外周面から離脱された後、更に後方に案内される。
【0054】
例えば、遊技球保持ドラム57が右位置(図5に実線で示す位置)にある状態で、遊技球が停留部36a上の例えば最も右寄りの位置で停留している場合には、図7(a)に示すように、その遊技球は回転ドラム21が1回転する間にその最も右寄りの吸着部69aに吸着保持されて上向きに持ち上げられ、上案内通路38を介して回転ドラム21の後方側へ誘導される。
【0055】
一方、例えば、遊技球保持ドラム57が右位置にある状態で、遊技球が停留部36a上の例えば最も左寄りの位置で停留している場合のように、回転ドラム21が1回転しても停留部36a上の遊技球が回転ドラム21上の何れの吸着部69aとも一致しなかった場合には、図7(b)に示すように、その遊技球は回転ドラム21に誘導されることなく停留部36a上に留まり、開閉板36が開放された際に下案内通路35側に流下し、下排出通路53を介して遊技盤4の裏側下方に排出される。
【0056】
なお、本実施形態では、回転ドラム21が1回転する毎に開閉板36が開放するようになっており、また吸着部69aの位置は回転ドラム21の周方向の2箇所に分けて設けられているため、遊技球の停留位置が吸着部69aの通過経路上であったとしても、その遊技球が停留部36a上に流下してくるタイミングが悪ければ、開閉板36が開放した際に下案内通路35側に流下する場合もある。
【0057】
運良く回転ドラム21の吸着部69aに吸着保持されて停留部36aから上案内通路38を介して回転ドラム21の後方側へ誘導された遊技球は、往復駆動手段74によって左右に往復移動されている特定入賞手段22の特定領域22aを通過するか、或いは特定入賞手段22の側方を通過した後、後排出通路56を経て遊技盤4の後側に下向きに排出される。なお、特定領域22aを通過した遊技球は、特定領域通過検出スイッチ72で検出される。
【0058】
遊技球が特定領域22aを通過し、特定領域検出スイッチ72によってその通過が検出されると、特別遊技状態発生手段94が作動して遊技者に有利な特別遊技状態が発生する。即ち、開閉爪制御手段91の制御により、開閉爪20が所定回数(例えば18回)、所定入賞個数(例えば10個)を限度として開閉され、可変入賞手段16への遊技球の入賞が容易となり、遊技者に対して多大な利益が還元される。なお、特別遊技状態の発生中に遊技球が特定領域22aを通過すれば、所定回数(例えば16回)を限度としてこの特別遊技状態が繰り返される。
【0059】
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機では、永久磁石69を備えた遊技球保持ドラム57を軸方向に移動可能とすることによって遊技球の保持位置を変化可能に構成しているため、可変入賞手段内に配した回転ドラムによる遊技球の誘導動作が変化に富み、興趣が増大して遊技者が飽きることなく長く遊技を楽しむことができる。
【0060】
回転ドラム21は水平軸廻りに回転するため、回転ドラムの外周に沿って横方向に並んだ複数の遊技球に対して並行して誘導動作を行うことができ、躍動感に溢れた動作が実現可能である。
【0061】
回転ドラム21は遊技球を吸着して保持しつつ誘導するようになっているため、遊技球を凹部等に収めて誘導する場合などと比べて誘導動作に意外性があり、遊技者はより興味深く遊技を行うことができる。
【0062】
永久磁石69による遊技球の保持位置を時間の経過に基づいて変化させるようにしているため、遊技状態に関係無く回転ドラム21による誘導動作を常に変化させることができる。
【0063】
図9〜図11は本発明の第2の実施形態を例示し、遊技球保持手段として電磁石69′を用い、抽選によって決定された所定の電磁石69′をONにすることにより遊技球の保持位置を変化させるようにした例を示している。
【0064】
本実施形態の回転ドラム21は、図9に示すように、円筒部61と、円筒部61の一端側中心部に配置され且つ回転ドラム駆動手段52の駆動軸62に固定されるハブ部63aと、ハブ部63aと円筒部62の一端側とを半径方向に接続するホーク部64aと、円筒部61の他端側中心部に配置され且つ側板51a側に回動自在に支持されるハブ部63bと、ハブ部63bと円筒部62の他端側とを半径方向に接続するホーク部64bとを一体に備えている。
【0065】
円筒部61には、例えばその内面側に、電磁石69′が複数配置されており、電磁石駆動手段102(図11)により所定の電磁石69′をON/OFF可能となっている。電磁石駆動手段102によりON状態となった電磁石69′に対応する外周面側が遊技球を吸着保持可能な吸着部69aとなり、遊技球がその吸着部69aと一致したとき、電磁石69′の吸着力によって遊技球を円筒部61の外周面側に吸着して保持し、回転ドラム21の回転に伴ってその回転方向に誘導するようになっている。
【0066】
電磁石69′は、例えば円筒部61の外周面上の180度ずれた2箇所に、夫々6個ずつ軸方向に等間隔で配列されている。
【0067】
なお、各電磁石69′に対応して円筒部61の外周面上にLED等の発光手段を配置し、電磁石69′がONされたときにそれに対応するLEDを発光させるなどして吸着部69aの位置を遊技者が容易に認識できるようにすることが望ましい。
【0068】
図11は制御系のブロック図である。この制御系は、開閉爪制御手段91、回転ドラム制御手段92、保持位置パターン選択手段101、保持位置制御手段94、特別遊技状態発生手段95、入賞処理手段96、払い出し制御手段97等を備えている。開閉爪制御手段91、回転ドラム制御手段92、特別遊技状態発生手段95、入賞処理手段96、及び払い出し制御手段97については第1の実施形態と略同様であるためここでの説明は省略する。
【0069】
保持位置パターン選択手段101は、ON状態とする電磁石69′のパターン、即ち保持位置パターンを選択するためのもので、保持位置パターン記憶手段103と抽選手段104とを備えている。保持位置パターン記憶手段103は、ON状態とする電磁石69′のパターン、即ち保持位置パターンを予め複数記憶しておくためのものである。保持位置パターンとしては、例えば図10(a)〜(d)に示すようなものが考えられる。
【0070】
抽選手段104は、保持位置パターン記憶手段103に記憶されている複数の保持位置パターンの中から1つを乱数抽選により選択するためのもので、始動入賞手段17a〜17cに遊技球が入賞することを条件に所定の乱数を抽出し、その抽出乱数値に基づいて保持位置パターン記憶手段103に記憶されている複数の保持位置パターンの中から1つを選択するようになっている。なお、各保持位置パターンの出現率は予め所定の値に設定されている。
【0071】
保持位置制御手段94は、電磁石69′をON/ OFF駆動する電磁石駆動手段102を制御するもので、保持位置パターン選択手段101で選択された保持位置パターンに従って電磁石69′をON/ OFF駆動させるべく電磁石駆動手段102に駆動制御信号を出力するようになっている。
【0072】
遊技球が始動入賞手段17a〜17cの何れかに入賞すると、開閉爪制御手段91から開閉爪駆動手段73に対して駆動制御信号が出力され、これによって始動入賞手段17a,17cへの入賞に対しては1回、始動入賞手段17bへの入賞に対しては2回、開閉爪20が開放する。
【0073】
開放された開閉爪20を介して遊技球が入賞すると、その遊技球は入賞口41を通過する際に入賞検出スイッチ45に検出された後、前案内通路部43に沿って開口窓33の左右一側を経由して排出口43aから中央案内部44上に排出される。中央案内部44上に排出された遊技球は、連通部33aを介して後方側に案内され、閉鎖位置にある開閉板36上の停留部36aで回転ドラム21a,21bの外周面に当接した状態で停留する。
【0074】
一方、遊技球が始動入賞手段17a〜17cの何れかに入賞したとき、保持位置パターン選択手段101の抽選手段104が乱数を抽出し、その抽出乱数値に基づいて保持位置パターン記憶手段103に記憶されている複数の保持位置パターン(例えば図10(a)〜(d)の4つのパターン)の中から1つを選択する。そして、その選択された保持位置パターンに従って保持位置制御手段94から電磁石駆動手段102に対して駆動制御信号が出力され、これによって所定の電磁石69′がON状態となって遊技球を吸着可能な状態となる。
【0075】
例えば、保持位置パターン選択手段101によって図10(a)に示す保持位置パターンが選択された場合には、停留部36a上の左半分に停留している遊技球が吸着保持可能な状態となり、図10(d)に示す保持位置パターンが選択された場合には、停留部36a上の全ての遊技球が吸着保持可能な状態となる。
【0076】
以上のように、例えば永久磁石69の位置を物理的に移動させるのではなく、ON状態にする電磁石69′を変化させることによって遊技球の保持位置を変化させるようにしても、第1の実施形態と同様の効果が期待できる。
【0077】
図12は本発明の第3の実施形態を例示し、始動入賞手段17a〜17cの何れかに遊技球が入賞したときに、それら3つの始動入賞手段17a〜17cのどれに入賞したかによって保持位置パターンを決定するようにした例を示している。
【0078】
図12に示すように、本実施形態の保持位置パターン選択手段101は、保持位置パターン記憶手段103と選択手段105とを備えている。保持位置パターン記憶手段103には、複数の保持位置パターンが、夫々各始動入賞手段17a〜17cに関連付けて記憶されている。例えば、図10(a),(b),(d)に示す保持位置パターンが、夫々始動入賞手段17c,17a,17bに関連付けて記憶されている。
【0079】
選択手段105は、始動入賞手段17a〜17cの何れかに遊技球が入賞したときに、その始動入賞手段17a〜17cのどれに入賞したかに基づいて、保持位置転パターン記憶手段103に記憶されている複数の保持位置パターンの中から1つを選択するようになっている。
【0080】
以上のように、始動入賞手段17a〜17cの何れかに遊技球が入賞したときに、それら3つの始動入賞手段17a〜17cのどれに入賞したかによって保持位置パターンを決定するようにしても、第1、第2の実施形態と同様の効果が期待できる。
【0081】
以上、本発明の各実施形態について詳述したが、この実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、第1の実施形態に示した遊技球保持ドラム57の軸方向長さを短くして、駆動モータ等の保持ドラム駆動手段58によって遊技球保持ドラム57の軸方向位置、即ち遊技球保持位置を3つ以上に切り替えるようにしてもよい。第1の実施形態に示した遊技球保持ドラム57上の永久磁石69の配置は一例であって、これに限られるものではない。
【0082】
また、第1の実施形態のように、遊技球保持ドラム57等を移動させる場合であっても、第2,第3の実施形態で示したように保持位置パターンを抽選によって決定したり、或いは始動入賞手段17a〜17cのどれに入賞したかによって保持位置パターンを決定するようにしてもよい。
【0083】
永久磁石69は、遊技球保持ドラム57上に設ける必要はなく、その他の部材上に配置してもよいし、永久磁石69を回転ドラム21に対して直接移動させるようにしてもよい。
【0084】
第2,第3の実施形態で示した電磁石69′を用いる場合に、第1の実施形態で示したように時間の経過に応じて保持位置パターンを切り替えるようにしてもよい。
【0085】
例えば遊技状態に応じて保持位置を変化させるようにしてもよい。
【0086】
遊技球の保持位置の変化と同期して、或いはそれとは無関係に、回転ドラム21の回転速度等を変化させるようにしてもよい。例えば、吸着部69aが停留部36aの近傍で回転速度を落としたり、遊技状態や時間経過に応じて速度を変化させることも可能である。
【0087】
遊技球保持手段としては、例えば回転ドラムの表面に設けた凹部に遊技球を収容して保持するものであってもよい。
【0088】
実施形態では回転体の一例として回転ドラム21を用いたが、例えば円柱形状のものなど、種々の回転体を用いることができる。また、回転体の回転軸は左右方向である必要はなく、前後方向や斜め方向に配置してもよい。更には、回転体の回転軸は水平に配置する必要はなく、例えば垂直方向に配置してもよい。この場合、特定領域もそれに応じて回転軸の横側等に配置する必要がある。
【0089】
また、普通入賞手段18に代えて、例えば賞球を伴わない通過ゲート等を配置してもよい。
【0090】
なお、実施形態では第2種パチンコ機について例示しているが、その他のパチンコ機やアレンジボール機等の他の弾球遊技機でも同様に実施できることはいうまでもない。また、遊技媒体としてメダルを用いるメダル投入式、発射手段9と遊技盤4側との間で遊技球を循環させる循環式等の弾球遊技機であってもよい。
【0091】
【発明の効果】
本発明では、遊技球を検出可能な作動手段17a〜17cと、該作動手段17a〜17cが遊技球を検出することを条件に遊技球が入賞可能な状態に開放若しくは拡大する可変手段20と、該可変手段20を介して入賞した遊技球を外周面若しくはその近傍に設けた遊技球保持手段69,69′で保持しつつ所定方向へ誘導する回転体21と、該回転体21により誘導された遊技球が特定領域22aを通過することを条件に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段95とを備えた弾球遊技機において、遊技球保持手段69,69′による遊技球の保持位置を回転体21に対してその回転軸方向に変化可能に構成しているため、回転体21による遊技球の誘導動作が変化に富み、興趣が増大して遊技者が飽きることなく長く遊技を楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機の正面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す遊技盤の正面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示す可変入賞手段の正面断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態を示す可変入賞手段の側面断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態を示す可変入賞手段の平面断面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態を示す可変入賞手段の特別入賞手段及びその近傍の正面断面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態を示す回転ドラムによる遊技球誘導動作を示し、図7(a)は遊技球が回転ドラムの吸着部に吸着した場合の誘導動作を、図7(b)は遊技球が回転ドラムの吸着部に吸着しなかった場合の誘導動作を示している。
【図8】本発明の第1の実施形態を示す制御系のブロック図である。
【図9】本発明の第2の実施形態を示す可変入賞手段の平面断面図である。
【図10】本発明の第2の実施形態を示す保持位置パターンの例を示す説明図である。
【図11】本発明の第2の実施形態を示す制御系のブロック図である。
【図12】本発明の第3の実施形態を示す制御系のブロック図である。
【符号の説明】
17a〜17c 始動入賞手段(作動手段)
20 開閉爪(可変手段)
21 回転ドラム(回転体)
22a 特定領域
69 永久磁石(遊技球保持手段)
69′ 電磁石(遊技球保持手段)
95 特別遊技状態発生手段
104 抽選手段

Claims (8)

  1. 遊技球を検出可能な作動手段(17a)〜(17c)と、該作動手段(17a)〜(17c)が遊技球を検出することを条件に遊技球が入賞可能な状態に開放若しくは拡大する可変手段(20)と、該可変手段(20)を介して入賞した遊技球を外周面若しくはその近傍に設けた遊技球保持手段(69)(69′)で保持しつつ所定方向へ誘導する回転体(21)と、該回転体(21)により誘導された遊技球が特定領域(22a)を通過することを条件に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段(95)とを備えた弾球遊技機において、前記遊技球保持手段(69)(69′)による遊技球の保持位置を前記回転体(21)に対してその回転軸方向に変化可能に構成したことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記回転体として回転ドラム(21a)〜(21c)を備えたことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記回転体(21)は、水平軸廻りに回転することを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記遊技球保持手段(69)(69′)は遊技球を吸着して保持するものであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の弾球遊技機。
  5. 所定の条件に基づいて、前記遊技球保持手段(69)(69′)による遊技球の保持位置を変化させるものであることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の弾球遊技機。
  6. 時間の経過に基づいて、前記遊技球保持手段(69)(69′)による遊技球の保持位置を変化させるものであることを特徴とする請求項5に記載の弾球遊技機。
  7. 抽選手段(104)の抽選結果に基づいて、前記遊技球保持手段(69)(69′)による遊技球の保持位置を変化させるものであることを特徴とする請求項5又は6に記載の弾球遊技機。
  8. 前記作動手段(17a)〜(17c)が複数設けられ、遊技球が入賞した前記作動手段(17a)〜(17c)に基づいて前記遊技球保持手段(69)(69′)による遊技球の保持位置を変化させるものであることを特徴とする請求項5〜7の何れかに記載の弾球遊技機。
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