JP4914884B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
前記包囲枠体は、遊技球が転動可能な球転動領域と、上流側開口を遊技領域へ連通するとともに下流側開口を球転動領域の側方へ臨ませ、遊技領域を流下する遊技球を球転動領域へ案内可能な転動案内路と、球転動領域上の遊技球を入賞部の直上へ移動可能な球移動機構と、を備え、
該球移動機構は、回動中心軸周りに回動して外周部を上下方向に沿って移動可能な回動体と、該回動体の外周部を凹ませて形成され、遊技球を保持可能な球保持部と、を備え、該球保持部を上昇させて球転動領域へ下方から臨ませて球転動領域上の遊技球を球保持部へ受入可能な球受入姿勢と、球保持部を下降させて入賞部の直上へ向けて上方から臨ませて球保持部内の遊技球を放出可能な球放出姿勢と、に変換可能とし、
前記回動体の外周部のうち、球放出姿勢の状態で球転動領域へ臨ませる部分を球吸着部とし、該吸着部には遊技球を吸着可能な磁石を配置し、
前記回動体の外周部の外方には、球吸着部に吸着された遊技球へ係合して該遊技球を球吸着部から脱離させる球脱離部を設け、
前記球移動機構を球受入姿勢とした状態で球保持部に遊技球を保持すると、該遊技球の重心を回動体の回動中心軸の直上から外した位置に設定し、前記遊技球の自重により回動体を回動して球移動機構を球放出姿勢へ変換し、
前記球保持部に遊技球を保持した状態で球移動機構を球放出姿勢へ変換すると、遊技球を球保持部から入賞部の直上へ向けて放出し、球吸着部を球転動領域へ臨ませて球転動領域上の遊技球を球吸着部へ吸着可能とし、
前記球吸着部に遊技球を吸着した状態で球移動機構を球放出姿勢から球受入姿勢へ変換すると、球吸着部に吸着されていた遊技球と球脱離部とを係合し、この係合状態で回動体を回動して遊技球を球吸着部から脱離し、脱離された遊技球の下方に球保持部を臨ませて遊技球を球保持部へ保持可能としたことを特徴とする遊技機である。
前記副球転動領域には、球移動機構によって球転動領域から移動してきた遊技球を入賞部の直上へ案内可能な入賞案内路を設け、
前記球移動機構を球放出姿勢へ変換すると、球保持部を下降させて副球転動領域へ上方から臨ませて球保持部内の遊技球を副球転動領域の入賞案内路へ放出可能としたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。
前記球移動機構を球受入姿勢へ変換すると、各流入阻止突起を球転動領域よりも上方へ突出して、前記回動中心軸方向に沿って転動してきた遊技球が球保持部内へ流入することを規制するように構成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機である。
該誘導溝部は、前記球受入姿勢において両流入阻止突起の間に位置する空間部へ向けて下り傾斜し、且つ前記回動中心軸方向とは異なる方向に沿って下り傾斜することを特徴とする請求項3に記載の遊技機である。
該球当接部と回動体の回動中心軸との距離を当接径とし、該当接径を球吸着部側から球保持部側へ向けて次第に減少させたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の遊技機である。
該錘部材の自重により発生する回動中心軸周りの回転モーメントを、球保持部に保持された遊技球の自重により発生する回動中心軸周りの回転モーメントよりも小さく設定したことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の遊技機である。
請求項1に記載の発明によれば、包囲枠体は、遊技球が転動可能な球転動領域と、上流側開口を遊技領域へ連通するとともに下流側開口を球転動領域の側方へ臨ませ、遊技領域を流下する遊技球を球転動領域へ案内可能な転動案内路と、球転動領域上の遊技球を入賞部の直上へ移動可能な球移動機構と、を備え、該球移動機構は、回動中心軸周りに回動して外周部を上下方向に沿って移動可能な回動体と、該回動体の外周部を凹ませて形成され、遊技球を保持可能な球保持部と、を備え、該球保持部を上昇させて球転動領域へ下方から臨ませて球転動領域上の遊技球を球保持部へ受入可能な球受入姿勢と、球保持部を下降させて入賞部の直上へ向けて上方から臨ませて球保持部内の遊技球を放出可能な球放出姿勢と、に変換可能とし、回動体の外周部のうち、球放出姿勢の状態で球転動領域へ臨ませる部分を球吸着部とし、該吸着部には遊技球を吸着可能な磁石を配置し、回動体の外周部の外方には、球吸着部に吸着された遊技球へ係合して該遊技球を球吸着部から脱離させる球脱離部を設け、球移動機構を球受入姿勢とした状態で球保持部に遊技球を保持すると、該遊技球の重心を回動体の回動中心軸の直上から外した位置に設定し、前記遊技球の自重により回動体を回動して球移動機構を球放出姿勢へ変換し、球保持部に遊技球を保持した状態で球移動機構を球放出姿勢へ変換すると、遊技球を球保持部から入賞部の直上へ向けて放出し、球吸着部を球転動領域へ臨ませて球転動領域上の遊技球を球吸着部へ吸着可能とし、球吸着部に遊技球を吸着した状態で球移動機構を球放出姿勢から球受入姿勢へ変換すると、球吸着部に吸着されていた遊技球と球脱離部とを係合し、この係合状態で回動体を回動して遊技球を球吸着部から脱離し、脱離された遊技球の下方に球保持部を臨ませて遊技球を球保持部へ保持可能としたので、球保持部に保持された遊技球の重さを利用して、球転動領域を転動する別個の遊技球を球保持部へ保持する準備、さらには入賞部に案内する準備を行うことができる。したがって、従来にない斬新な機能を備えた包囲枠体を実現することができ、遊技の興趣が減衰する不都合を避けることができる。
パチンコ遊技機の遊技盤1は、図1に示すように、合板やプラスチックなどで形成された矩形状の遊技盤本体2を備え、該遊技盤本体2の表面にガイドレールやサイドケース等の区画部材3を止着して略円形状の遊技領域4を区画形成し、該遊技領域4内の略中央に包囲枠体(センターケース)5を配置し、包囲枠体5の後方には、表示部7aに複数の識別情報を変動表示して変動表示ゲームを行う変動表示装置7(本発明における報知手段に相当)を備えている。また、遊技領域4のうち包囲枠体5の下方には、遊技球が入賞可能な変動表示ゲーム始動用の始動入賞口8(本発明における入賞部に相当)を配置し、包囲枠体5の側方(図1中、左側方)には普図始動ゲート9を配置し、包囲枠体5の左下方および右下方には、発光により各種の装飾表示を行うサイドランプ11を配置し、該サイドランプ11に一般入賞口12を備えている。さらに、始動入賞口8の下方には大入賞口13を配置し、該大入賞口13の下方であって遊技領域4の下縁部には、入賞せずに流下した遊技球を回収するアウト口14を開設している。
包囲枠体5は、図2および図3に示すように、包囲枠体5のベースとなる枠状の枠体基部21を備え、該枠体基部21の後部には、中央部分に表示用開口部22が開設された平板状の枠体蓋部23を止着し、変動表示装置7の表示部7aを表示用開口部22および枠体基部21の前側開口から包囲枠体5の前方へ臨ませている。また、枠体基部21の前側開口の周縁部にはフランジ状の取付基板25を包囲枠体5の外方へ向けて延設し、該取付基板25を遊技盤本体2に止着して当該包囲枠体5を遊技盤1へ装着するように構成されている。
発射装置(図示せず)から発射された遊技球が遊技領域4へ飛入し、包囲枠体5の側方から転動案内路32の上流側開口32aへ流入すると、包囲枠体5は、この遊技球を転動案内路32へ流下させて下流側開口32bから球転動領域36(球転動部31)の側部へ案内する。球転動領域36上に案内された遊技球は、球転動領域36の左右方向の中央部分へ向けて転動し、転動勢が弱くなった状態で第1放出部41へ到達すると、第1放出部41上を左右方向に揺動しながら前方へ向けて転動し、第1放出部41から下方の副球転動領域37へ放出される。さらに、副球転動領域37上を左右方向へ転動し、転動勢が弱くなった状態で第2放出部42へ到達すると、第2放出部42上を左右方向に揺動しながら前方へ向けて転動し、第2放出部42から下方の遊技領域4、詳しくは遊技領域4のうち始動入賞口8の直上から外れた位置に落下する。したがって、第1放出部41および第2放出部42に案内された遊技球は始動入賞口8へ入賞し難い。
4 遊技領域
5 包囲枠体
7 変動表示装置
8 始動入賞口
29 棚部
31 球転動部
32 転動案内路
32a 上流側開口
32b 下流側開口
36 球転動領域
37 副球転動領域
38 起立壁
44 収納空間部
45 球移動機構
46 転動側空間部
46a 上側開放口
46b 前側開放口
47 棚側空間部
51 回動体
52 球保持部
58 受入姿勢ストッパー
60 放出姿勢ストッパー
63 錘部材
66 球吸着部
67 磁石
69 球当接部
71 球脱離部
74 入賞案内路
75 案内突条
77 検出機構
78 検出片
79 検出センサ
82 誘導溝部
83 転動段差部
84 球脱離部
86 流入阻止突起
Claims (7)
- 遊技領域が区画形成された遊技盤と、遊技領域に配置され、遊技球が内部に入ることを規制する壁を枠状に設けた包囲枠体と、遊技領域のうち包囲枠体の下方に配置され、遊技球が入賞可能な入賞部と、を備えた遊技機において、
前記包囲枠体は、遊技球が転動可能な球転動領域と、上流側開口を遊技領域へ連通するとともに下流側開口を球転動領域の側方へ臨ませ、遊技領域を流下する遊技球を球転動領域へ案内可能な転動案内路と、球転動領域上の遊技球を入賞部の直上へ移動可能な球移動機構と、を備え、
該球移動機構は、回動中心軸周りに回動して外周部を上下方向に沿って移動可能な回動体と、該回動体の外周部を凹ませて形成され、遊技球を保持可能な球保持部と、を備え、該球保持部を上昇させて球転動領域へ下方から臨ませて球転動領域上の遊技球を球保持部へ受入可能な球受入姿勢と、球保持部を下降させて入賞部の直上へ向けて上方から臨ませて球保持部内の遊技球を放出可能な球放出姿勢と、に変換可能とし、
前記回動体の外周部のうち、球放出姿勢の状態で球転動領域へ臨ませる部分を球吸着部とし、該吸着部には遊技球を吸着可能な磁石を配置し、
前記回動体の外周部の外方には、球吸着部に吸着された遊技球へ係合して該遊技球を球吸着部から脱離させる球脱離部を設け、
前記球移動機構を球受入姿勢とした状態で球保持部に遊技球を保持すると、該遊技球の重心を回動体の回動中心軸の直上から外した位置に設定し、前記遊技球の自重により回動体を回動して球移動機構を球放出姿勢へ変換し、
前記球保持部に遊技球を保持した状態で球移動機構を球放出姿勢へ変換すると、遊技球を球保持部から入賞部の直上へ向けて放出し、球吸着部を球転動領域へ臨ませて球転動領域上の遊技球を球吸着部へ吸着可能とし、
前記球吸着部に遊技球を吸着した状態で球移動機構を球放出姿勢から球受入姿勢へ変換すると、球吸着部に吸着されていた遊技球と球脱離部とを係合し、この係合状態で回動体を回動して遊技球を球吸着部から脱離し、脱離された遊技球の下方に球保持部を臨ませて遊技球を球保持部へ保持可能としたことを特徴とする遊技機。 - 前記包囲枠体は、球転動領域よりも低い位置に副球転動領域を設け、球転動領域と副球転動領域との間に前記球移動機構を備え、該球移動機構により球転動領域上の遊技球を副球転動領域へ通して入賞部の直上へ移動可能とし、
前記副球転動領域には、球移動機構によって球転動領域から移動してきた遊技球を入賞部の直上へ案内可能な入賞案内路を設け、
前記球移動機構を球放出姿勢へ変換すると、球保持部を下降させて副球転動領域へ上方から臨ませて球保持部内の遊技球を副球転動領域の入賞案内路へ放出可能としたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記球移動機構は、球保持部の開口縁のうち回動中心軸方向の両端に位置する箇所に流入阻止突起を突設し、
前記球移動機構を球受入姿勢へ変換すると、各流入阻止突起を球転動領域よりも上方へ突出して、前記回動中心軸方向に沿って転動してきた遊技球が球保持部内へ流入することを規制するように構成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。 - 前記球転動領域は、遊技球を誘導可能な誘導溝部を設け、
該誘導溝部は、前記球受入姿勢において両流入阻止突起の間に位置する空間部へ向けて下り傾斜し、且つ前記回動中心軸方向とは異なる方向に沿って下り傾斜することを特徴とする請求項3に記載の遊技機。 - 前記回転体の外周部のうち球吸着部と球保持部との間に位置する部分には、遊技球が当接可能な球当接部を備え、
該球当接部と回動体の回動中心軸との距離を当接径とし、該当接径を球吸着部側から球保持部側へ向けて次第に減少させたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の遊技機。 - 前記球移動機構は、回転体のうち前記球受入姿勢において当該回転体の下部となる箇所に遊技球よりも軽い錘部材を備えて、球保持部に遊技球を保持していない状態で球受入姿勢を維持可能とし、
該錘部材の自重により発生する回動中心軸周りの回転モーメントを、球保持部に保持された遊技球の自重により発生する回動中心軸周りの回転モーメントよりも小さく設定したことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の遊技機。 - 前記球移動機構を球放出姿勢へ変換したことを検出する検出手段と、該検出手段の検出結果に基づいて報知を行う報知手段と、を備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の遊技機。
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