JP2004097559A - 遊技機の灰皿ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技機本体内に灰皿が収納でき、使用時の灰皿の引き出しと清掃時の取扱い操作が簡単で、いたずらによる破損や盗難も防止することができ、しかもデザイン的にも優れた遊技機の灰皿ユニットの構造を提供すること。
【解決手段】煙草の灰等を受け入れる引き出し状態と、受け入れない収納状態とに移動可能な灰皿ユニット100の構造であって、かつ、灰皿部1の引き出し状態を2段階にし、通常使用時には遊技者は1段目までの引き出しで使用し、清掃時には灰皿部1を持ち上げつつ、2段目まで引き出すことにより、灰皿部1を回動させて清掃するようにすることで、遊技機の左右どちら側にも灰皿ユニット100を設置でき、また、灰皿部1を取外すことなく清掃可能に構成した。
【選択図】 図1
【解決手段】煙草の灰等を受け入れる引き出し状態と、受け入れない収納状態とに移動可能な灰皿ユニット100の構造であって、かつ、灰皿部1の引き出し状態を2段階にし、通常使用時には遊技者は1段目までの引き出しで使用し、清掃時には灰皿部1を持ち上げつつ、2段目まで引き出すことにより、灰皿部1を回動させて清掃するようにすることで、遊技機の左右どちら側にも灰皿ユニット100を設置でき、また、灰皿部1を取外すことなく清掃可能に構成した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、遊技機に関し、詳しくは、喫煙者のために灰皿を備えた遊技機において、灰皿の盗難やいたずら行為などを防止すべく処置を施した灰皿ユニットを遊技機本体に取り付けた灰皿構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機やパチスロ機、パロット(株式会社ニューギンの登録商標〜メダルの代わりにパチンコ球を遊技媒体に使用したパチスロ機)等の遊技機には、遊技者用の灰皿を備えたものがある。従来のパチンコ等の遊技機においては、灰皿を本体に固定したものや取外し可能にしたものがある。灰皿を遊技機に固定したものでは、清掃時の清掃作業が不便であり、また取外し可能にした灰皿においても、遊技中の遊技者の邪魔にならないように取り扱うことは困難である場合が多く、この灰皿清掃の作業のために遊技者の興趣を害うことは避けられなかった。そして、灰皿が遊技機本体から簡単に取り外しができる構造のものでは盗難やいたずらの被害に遭うこともあった。従来、これらの対策が施された取外し可能な構造の灰皿を備えた遊技機は幾つか提案されている。
【0003】
例えば、特開2000−325627号公報(第3頁、図1〜8)には、遊技機の前面に遊技用の球やコイン等を貯留する受け皿と煙草の灰や吸殻を入れるための灰皿がそれぞれ別個に取り付けられるようにして、その灰皿取付収納部に煙草の灰等を受け入れる引き出し状態と、これを受け入れない収納状態とに移動可能とした灰皿を備えた遊技機が記載されている。
【0004】
この発明では、灰皿と灰皿取付収納部の係合手段として、該灰皿の側部に設けた案内溝部と本体側の案内凸部とを係合させ、スライド可能に、かつ脱着可能に取り付け、該案内溝部に沿って灰皿を後方にへスライドさせることにより、煙草の灰等を受け入れない収納状態にするもので、さらに該灰皿取付収納部付近に回動可能な蓋を取り付け、灰皿収納後に蓋を閉じるようにしている。この構成により、灰皿取付収納部に引き出し状態と収納状態とに移動可能に取り付けられているため、灰皿を使用できる状態と使用できない状態とに簡易に変換できるようにされており、灰皿を使用できない状態では、灰皿が遊技機の前枠又は下受け皿に収納される構造に形成されていて、清掃時には、灰皿の引き出し状態から前端部を上方に傾けてさらに引き出すことによりストッパーから外して清掃できるように、灰皿を脱着可能としている。
【0005】
また、特開2001−269470号公報(第2〜3頁、図3〜7)には、遊技機の本体と灰皿との構造を、灰皿の灰受けとなる凹部を上向きにした使用位置と、灰を落下させる清掃位置とに可変に連結する灰皿取付構造を備えた遊技機が記載されている。この発明では、遊技機の本体に固定される支持軸を灰皿の下側に配された軸受部に挿通させることで、該支持軸が該軸受部の弾性板を弾性変形させて突起と軸受面との間を通過して該軸受部内に入り込むように成し、遊技機本体と灰皿との連結と取付が簡単なように構成されており、これにより灰皿は軸受部に挿通している支持軸と直交する方向に回動可能に許容され、灰皿の使用時は、灰皿の後側部を本体側の回動規制部により灰皿の回動が阻止され、灰皿の清掃時には、灰皿を設定以上に遊技者側に引き出し、該軸受部で灰皿を下向きに回動させることにより、煙草の灰等を払い落として清掃ができるようにされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特開2000−325627号公報に記載の従来の灰皿取付構造のものでは、清掃時に灰皿は完全に取り外さなければならない構造となっており、その際の紛失やいたずらによる破損、盗難等の恐れがあり、また、特開2001−269470号公報に記載の従来の灰皿取付構造のものにおいても、灰皿の不使用時においては本体内には収納することができず、常時使用位置に露出して灰皿が保持された侭であるため、本来使用目的の灰、吸殻のほかに、ガム等の粘着物や液体等の汚物の投入により、いたずらされる恐れは避けられず、また灰皿の取付が簡単である反面、灰皿を下向きに回動した後、弾性板を変形させれば、容易に灰皿を取外すことができるため、前記のようないたずらによる破損や盗難の防止は困難であり、しかも灰皿の位置が遊技機の左右どらかにしか存在しないため、例えば左側に配置された場合は左利きの遊技者にとっては扱いにくく、またデザイン的にも左右非対称のデザインになってしまうという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、このような従来の問題に鑑み、遊技機本体内に灰皿が収納でき、使用時の灰皿の引き出しと清掃時の取扱い操作が簡単で、いたずらによる破損や盗難も防止することができ、しかもデザイン的にも優れた遊技機の灰皿の構造を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために講じた手段と、その作用は次のとおりである。
【0009】
請求項1では、灰皿部を灰皿ケース内にスライド自在に結合して収納した遊技機の灰皿ユニットにおいて、使用ポジションと清掃ポジションとの少なくとも2段階の引き出し状態を形成する遊技機の灰皿ユニットを提案する。
【0010】
(作用)該遊技機の灰皿ユニットによれば、不使用時にはケース内に収納できると共に、使用ポジションとは別に清掃ポジションを設ける少なくとも2段階の引き出し状態を成形するようにしたので、遊技者が不注意に灰皿の煙草の灰や吸殻等を落とすような事故を未然に防ぐことができるものである。
【0011】
請求項2では、請求項1の遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記灰皿ユニットを前部パネルの片側又は左右両側に設けた遊技機の灰皿ユニットを提案する。
【0012】
(作用)該遊技機の灰皿ユニットによれば、遊技者が右利きでも、左利きでも灰皿の取扱いが便利であるから、煙草やガム等の始末に遊技者を煩わせることがない利点を有する。
【0013】
請求項3では、請求項1又は2の遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記灰皿部は前記灰皿ケース内に完全収納する収納ポジションを有する遊技機の灰皿ユニットを提案する。
【0014】
(作用)該遊技機の灰皿ユニットによれば、灰皿部を灰皿ケース内に完全に収納することができるので、灰皿の不使用時は遊技機のパネル前面に出っ張り部をなくすことができ、デザイン的にすっきりした外観が提供できる。
【0015】
請求項4では、請求項1ないし3のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記灰皿部と灰皿ケースとは長溝と、該長溝内を移動自在な突起部材とにより連結され、前記引き出し状態が前記長溝の端部と前記突起部材との当接に基づいて規制される遊技機の灰皿ユニットを提案する。
【0016】
(作用)該遊技機の灰皿ユニットによれば、灰皿部と灰皿ケースとは長溝内を移動自在な突起部材により連結され、灰皿部の引き出し状態が前記長溝の端部と前記突起部材との当接に基づいて規制されるので、使用ポジションにおいて灰皿部の引出しが確実に停止できるように構成されている。本発明においては、前記「長溝」における溝は有底の溝を意味することは勿論であるが、底のない溝、つまり該溝が部材を貫通する孔(貫通孔)により形成される溝の概念をも含むものである。このように使用ポジションにおいて灰皿部の引出しが確実に停止できるように構成されているので、遊技者が不注意に灰皿部を引き出しすぎて、煙草の灰や吸殻等を床に落とすような事故を未然に防ぐことができると共に、構造が簡単で製造がし易く、安価に提供できるものである。
【0017】
請求項5では、請求項1ないし4のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記使用ポジションは灰皿部の後壁上縁部が灰皿ケースの開口からは外れない位置である遊技機の灰皿ユニットを提案する。
【0018】
(作用)該灰皿ユニットの構造によれば、使用ポジションにおいて灰皿部の引出しが確実に停止できるとともに、灰皿部が灰皿ケースの開口からは外れない位置にあるので、遊技者が不注意に灰皿部を引き出しすぎて、煙草の灰や吸殻等を落とすような事故を未然に防ぐことができるものである。
【0019】
請求項6では、請求項1ないし5のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記清掃ポジションは前記灰皿部が前記灰皿ケースの外側の位置である遊技機の灰皿ユニットを提案する。
【0020】
(作用)該灰皿ユニットの構造によれば、清掃ポジションは使用ポジションとはっきり区別して視認できるので、清掃時の灰皿部の取扱いが便利である。
【0021】
請求項7では、請求項1ないし6のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記清掃ポジションの状態にある前記灰皿部は、回動自在に支持される遊技機の灰皿ユニットを提案する。
【0022】
(作用)該灰皿ユニットの構造によれば、清掃ポジションの状態にある灰皿部は回動自在に支持されているので、清掃時には該灰皿部を容易に下向きに回動させることができるので、遊技中の遊技者の興趣を害することなく、灰皿部の清掃を行うことができる。
【0023】
請求項8では、請求項1ないし7のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記長溝は収納ポジションから使用ポジション間はストレート溝であり、該使用ポジションから清掃ポジション間においては該ストレート溝の終端に連続してクランク溝が形成されている遊技機の灰皿ユニットを提案する。
【0024】
(作用)該灰皿ユニットの構造によれば、収納ポジションから使用ポジション間はストレート溝であるので、引出しの抵抗がなく、また、引出しの停止位置にクランク溝が形成されているので、所定位置で確実に引出しを停止することができる。
【0025】
請求項9では、請求項1ないし8のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記使用ポジションにおいて、前記灰皿部を持ち上げることにより、該灰皿部が前記クランク溝に沿い、さらに清掃ポジションまで引き出せるようにした遊技機の灰皿ユニットを提案する。
【0026】
(作用)該灰皿ユニットの構造によれば、遊技者が使用ポジションから灰皿部をさらに引き出そうとしても、単純には引き出せないようにしたので、遊技者が不用意に煙草の灰や吸殻等を落下させたりする恐れが防止できる。
【0027】
請求項10では、請求項1ないし9のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記灰皿部が前記使用ポジション及び清掃ポジションの支持状態であるとき、前記灰皿部の自重に基づく回転モーメントの規制手段が備えられている遊技機の灰皿ユニットを提案する。
【0028】
(作用)該灰皿ユニットの構造によれば、使用ポジション及び清掃ポジションにおいて、通常状態では灰皿部自体の自重に基づく回転モーメントが作用しても、該回転モーメントに対する規制手段が備えられていることにより、該灰皿部の回動が確実に阻止され、灰皿部を常に水平にバランスするように形成されているので、灰皿部を安定した水平状態に保持することができる。
【0029】
請求項11では、請求項1ないし10のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記清掃ポジションにおいて、前記クランク溝に連続して垂直溝が形成されている遊技機の灰皿ユニットを提案する。
【0030】
(作用)該灰皿ユニットの構造によれば、使用ポジションから清掃ポジションへ灰皿部を持ち上げつつ引き出した後、清掃者が手を離してもその位置で垂直溝により突起部材が保持されるので、引き出された灰皿部の水平状態は保持され、不用意に煙草の灰や吸殻等を床に落下させたりする恐れが防止できる。
【0031】
請求項12では、請求項1ないし11のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記清掃ポジションにおいて、前記垂直溝の途中位置に前記突起部材の抜き口が形成されている遊技機の灰皿ユニットを提案する。
【0032】
(作用)該灰皿ユニットの構造によれば、灰皿部をケースから外へ取外す必要がある場合、この抜き口から突起部材を取り出すことにより、灰皿部を取外すことができる。
【0033】
請求項13では、請求項12の遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記抜き口の幅は前記突起部材の幅と略同一に形成されている遊技機の灰皿ユニットを提案する。
【0034】
(作用)該灰皿ユニットの構造によれば、清掃者以外の者が、灰皿部をケースから取外そうとしても、前記抜き口と突起部材との位置合わせが複雑で手間が掛かるように構成してあるので、盗難やいたずら等からの灰皿部の紛失を防止することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について説明する。
本発明に関する遊技機として、例えばパチスロ機の実施形態として以下説明する。
【0036】
図11はパチスロ機の前面操作パネルCを説明する概略図である。
この種のパチスロ機本体の前面には遊技用の表示装置(図示省略)が上部パネルに設けられており、その表示装置の図柄の組合せにより遊技者が当たりの組合せを得ると、メダル等の景品体を払い出したり、多数の景品体を獲得し易くして特賞などの特別遊技状態になるようにされている。前記表示装置に描かれている図柄は、ドラム型リールやベルトの回転と停止で、機械的な表示手段により図柄を表示するものと、電気的な表示手段により液晶やCRT等で図柄を表示するものとがある。これらの機械本体の前面操作パネルCの下方にはメダル等の景品の払出を受けて貯留する受け皿や表示装置を操作するスタートレバーAやストップスイッチBなどが配置されている。遊技者は、左右の手を使用してこれらの前面操作パネルCの下方に配置されたレバー、スイッチ類や受け皿等の取扱いをなしている。そして、喫煙者等が遊技機を使用して遊技操作を行いながら、煙草を吸ったり、或いは飲料を飲んだりして、遊技に熱中することは極めて普通に見かける情景であるが、このような場合においても、遊技機は遊技者が煙草の灰や吸殻、或いはガム等を始末しようとするとき、遊技中の興趣を妨げられることなく行えるような場所と高さに設置することが必要であり、灰皿等の設置や配置場所には上記事情を勘案して十分に気を使わなければならないものである。
【0037】
そこで、本実施形態では、灰皿部の設置場所が遊技者の遊技の妨げにならないように工夫すると共に、右利きでも左利きの人でも、利用し易いようにした灰皿ユニットの構造を提供するものである。図11は、パチスロ機の前面操作パネルCの両側(D,E)に灰皿部を設置した例を示しており、左右のどちら側の灰皿部でも好みの方を使用できるように取り付けたものである。
【0038】
図12の例では、前面操作パネルCの左側Dに灰皿部を設置しており、前面操作パネルCのデザイン性にマッチするような前面形状としている。つまり、灰皿部の不使用時には前面操作パネルCの前面から突出しないように、該前面操作パネルC内に収納できるようにしている。この収納構造は、パチスロ機の前面操作パネルCの左右の側にデザイン的にもバランスよく配置されている。このため、喫煙しようとする場合などにおいては、遊技者の利き腕によって、左右いずれかの灰皿部を引き出して使用できるようにしている。
【0039】
(灰皿部の構造)
次に、図1〜図8に基づいて、本発明の実施形態の灰皿ユニットの構造および動作について説明する。図1は、本発明の実施形態による灰皿ユニット100の斜視図である。図において、1は灰皿部、2は灰皿ケース、3は灰皿の支持プレート、12は灰皿部前面を成す灰皿蓋である。図に示すように、灰皿部1は、灰皿蓋12と底部を有する壁部とからなっており、吸殻や煙草の灰などを受け入れる灰皿の容器を形成している。該灰皿蓋12は灰皿部1の前部において灰皿部1と一体に形成されており、収納したとき、前面操作パネルCから出っ張ることなく、デザイン的にも違和感が生じないように形成されている。図1に示す位置では、灰皿部1は通常の使用状態の位置まで引き出された使用ポジションにある状態を示している。支持プレート3、3は、灰皿部1の両側壁の外側に各々配設されており、灰皿部1を両側から支持するように形成されている。図2に示すように、21はガイドプレートで灰皿ケース2内に固着されている。4はガイドピン(突起部材)、5は灰皿部の支持ピン、6は灰皿部1の前部を支持プレート3に回動自在に固着する枢着ピン、7は前記ガイドピン4を摺動自在にガイドするガイドプレート21に形成された長溝のストレート溝である。
【0040】
図5〜図7において、前記ストレート溝7に続いて、8は該ストレート溝7に連続形成されたクランク溝、9は該クランク溝8に連続形成された垂直溝である。11はストレート溝7とクランク溝8とで形成される前記ガイドピン4の水平移動を規制するストッパを構成している。なお、ガイドプレート21に形成した各溝と支持プレート3に設けたガイドピン4は、相互に相手部材と交換して形成してもよいものであることは理解されよう。
【0041】
なお、ガイドピン(突起部材)4は、スライド移動時に抜けて脱落しないようにするため、抜け止め措置が適宜施されているものであり、また所定寸法の長さに規制されていると共に、その頭部を大径寸法に形成するなどの措置も適宜施されるものである。また、本発明の実施形態においては、前記ストレート溝7などの各溝は、有底の溝を意味することは勿論であるが、底のない溝、つまり該溝が部材を貫通する孔(貫通孔)により形成される溝の概念をも包含するものである。
【0042】
(各部材の構造)
まず、灰皿ユニット100の灰皿部1と灰皿ケース2との結合構造について説明する。
図2は、使用時の使用ポジションに灰皿部1を引き出した状態を示す灰皿ユニット100の断面図である。灰皿部1は、灰皿ケース2に設けられたストレート溝7により、引出し・収納が可能な状態に該灰皿ケース2内で摺動自在に案内されるように形成されている。図において、支持プレート3の前方側から枢着ピン6、支持ピン5、ガイドピン4の順にいずれも支持プレート3に固着されている。
【0043】
灰皿ケース2の内部側壁には、ガイドプレート21、21が両側部に各々固着されており、このガイドプレート21、21のさらに内側に灰皿部1を両側から挟持した状態で灰皿支持プレート3、3が配設されており、この支持プレート3、3の手前側先端に灰皿部1が枢着ピン6により回動可能に固着されている。そして、支持プレート3、3はガイドピン4を介して前記ガイドプレート21、21のストレート溝7に篏入し、これにより、灰皿部1と灰皿ケース2とが結合されたユニット構造となっている。
【0044】
上記ユニット構造において、支持プレート3の縦幅上部は、後述する灰皿部1の持ち上げを許容するように、灰皿ケース2の内側面上部で隙間が形成されるように、灰皿ケース2の内側面の幅よりも小さく形成されている。
【0045】
また、ガイドピン4は、支持プレート3の最後部に固着されており、灰皿部1を水平に保持したままの状態で灰皿ケース2の内部において進退移動させることができるように、ストレート溝7内をスライド自在に形成されている。これにより、灰皿部1は、使用ポジション又は収納ポジションに容易に移動させることができる。また、支持ピン5は、灰皿部1の後部において、灰皿部1を使用時の水平状態のポジションに保持することができるように、灰皿部1の後壁部の段部13を支えている。枢着ピン6は、灰皿部1を灰皿蓋12の裏側下部位置において、支持プレート3、3の先端部下方位置との間に挟むようにした態様で両者間を回動自在に固着している。
【0046】
(収納ポジション)
図3、図4は、灰皿部1を収納した状態の収納ポジションを示している。ここで、灰皿蓋12のサイズは、灰皿ユニット取付時に遊技機本体の図示しないパネル開口部の内側から該ユニットを挿入して取付施工できるようにするため、灰皿ケース2の外径サイズと同じか、それ以下のサイズに形成されている。20は該灰皿ケース2を前記パネル開口部に取り付ける取付部である。この取付部20と灰皿蓋12との間のサイズは、前記パネルの厚みに対応するように形成されている。
【0047】
図4は、灰皿部1を収納した状態の収納ポジションにおけるガイドピン4の位置を示している。この収納ポジションにおいて、灰皿部1は、一番後退した位置、つまりガイドピン4がストレート溝7の一番奥の終端部となる位置にある。灰皿ケース2の内部に設けられたガイドプレート21には、前記したように灰皿部1を各々のポジションにガイドして移動させるための溝が形成されており、このガイド溝は、図5に示すように、ストレート溝7と、クランク溝8と、垂直溝9とから成っている。11は、ガイドピン4に対するストッパを成している。
【0048】
また、垂直溝9の中間には、抜き口10が形成されており、この抜き口10の幅はガイドピン4とほぼ同径のサイズに形成されていて、容易にガイドピン4がこの抜き口10から引き出されないように配慮されている。しかし、灰皿部1の盗難防止などのため、この抜き口10は形成しなくてもよいものであり、これがなくても、煙草の灰や吸殻等の清掃のためには特段の支障はないので、抜き口10を形成することは必須ではない。
【0049】
(使用ポジション)
次に、本実施形態の灰皿の引き出し動作について説明する。
前記した灰皿部1の収納ポジションから使用時の使用ポジションへ灰皿部1を引き出す場合は、前面操作パネルC開口部の側部又は下部に形成した窪み部F(図12参照)から遊技者が灰皿蓋12に指をかけて灰皿部1を灰皿ケース2から前方手前側に引き出すと、灰皿部1は一体的に結合された支持プレート3と共に、ストレート溝7に案内されてガイドピン4が引き出され、図2の使用ポジションへと移動させられる。そして、ガイドピン4がストッパ11に突き当たると、それ以上は灰皿部1は引き出せなくなり、その位置で停止する。
【0050】
前記した使用時の使用ポジションにおいては、図2に示すように、ガイドピン4がストッパ11に突き当たる位置で、灰皿部1の自重による下向きの回転モーメントが灰皿ケース2の開口部下縁に当接する該支持プレート3の下部(A点)を支点として作用するが、この回転モーメントは、ガイドプレート21が灰皿ケース2と共に固定側であるため、ストレート溝7に篏入したガイドピン4が受けるストレート溝7又はストッパ11との当接点からの反力によりその回転が阻止される。これにより、灰皿部1が灰皿ケース2内の途中の位置にあっても、開口部から突き出した位置にあっても、常に傾いたり脱落したりすることなく、水平状態にバランスよく保持されるものである。また、上記使用ポジションの位置では、支持ピン5により灰皿部1の後壁部の段部13が支えられた状態で、灰皿部1の後部上端が灰皿ケース2の開口からはまだ外れない位置となるように形成されているので、灰皿ケース2の開口部上縁に当接して回動が規制され、これにより、二重に灰皿部1の回動が規制されて、水平状態が保持され使用可能の状態となる。(なお、図10に示すように、本実施形態の変形例として、ガイドピン4とストレート溝7とを逆にして、支持プレート3とガイドプレート21とに形成した場合においても、本実施形態と同様に灰皿部1に作用する回転モーメントが阻止され、安定な水平状態が保持できるものである。)
【0051】
また、灰皿部1はその前部下方で支持プレート3、3に枢着され、その後壁部の段部13が支持ピン5により支えられる構造としたものであるので、特に灰皿部1の前方に外力を与えない限り、通常の状態では灰皿部1は回動される恐れのない安定した水平状態に保持されるものである。そして、前記した灰皿部1を引き出した通常の使用ポジションでは、灰皿部1の後部上端(B点)は、灰皿ケース2の開口上端に当接するように形成されていることとも相俟って、これにより灰皿部1は使用時の使用ポジションにおける水平状態がより確実に保持されるようになされている。
【0052】
(清掃ポジション)
次に、灰皿部の清掃ポジションについて説明する。
灰皿部1の清掃ポジション(図7)は、前記した使用時の使用ポジション(図6)から、さらに灰皿部1を引き出すことにより行うものである。その引出しの際、単純に引き出そうとしても、ガイドピン4がストッパ11に引っ掛かって引き出せないので、灰皿部1の前方部分、例えば灰皿蓋12を持ち上げて引き出すようにして行う。このように灰皿部1の前方部分を持ち上げると、灰皿部1の支持プレート3も一緒に持ち上げられることにより、ストレート溝7に摺動自在に嵌め込まれているガイドピン4はストッパ11に突き当たった位置から離されてその上方に移動しつつ、クランク溝8へとガイドされ、さらに引き出されて垂直溝9へと案内され、図7に示すガイドピン4の位置へと移動する。そうすると、この位置では灰皿部1の後方は、灰皿ケース2から離脱して回動規制から開放されるので、灰皿部1は枢着ピン6を軸としてその周りに回動することが可能となり、したがって通常の使用状態では上向きの灰皿部1の灰受け部を、図8に示すように、下向きに回動させることができる。これにより、灰皿部1に溜まった煙草の灰や吸殻等を下に落としてバケツ等に移し、灰皿部1の灰受け部を容易に清掃することができるものである。そして、遊技者が単純に灰皿部1を引き出そうとしても、ガイドピン4はストッパ11から離脱できないので、煙草の灰や吸殻等が落下して衣服を汚すような不測の事態は避けられるものである。
【0053】
なお、本発明の解決手段及び実施の形態は、上記に限定されるものではなく、例えば次のように変更してもよい。
【0054】
請求項1ないし3の遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記灰皿部と灰皿ケースとは長溝と突起部材とにより連結されている遊技機の灰皿ユニット。
該遊技機の灰皿ユニットによれば、灰皿部と灰皿ケースとは長溝と突起部材とによりスライド自在となすことができるので、構造が簡単で製造がし易く、安価に提供できるものである。
【0055】
請求項1ないし4の遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記灰皿部は支持プレートを介して灰皿ケース内に連結されている遊技機の灰皿ユニット。
該灰皿ユニットの構造によれば、支持プレートを仲介させた分だけ、灰皿部の引出し幅を大きく成すことができる利点を有する。
【0056】
請求項1ないし4のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記支持プレートは前記灰皿ケース内に固着されたガイドプレートに連結されている遊技機の灰皿ユニット。
該灰皿ユニットの構造によれば、支持プレートと灰皿ケースとの連結構造をガイドプレートを介して形成することができるので、灰皿ケースに直接連結構造を形成する場合よりも、製造が容易で安価にできる。
【0057】
請求項1ないし4のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記長溝は灰皿部の前記支持プレートに形成されており、前記突起部材は灰皿ケース内の前記ガイドプレートに形成されている遊技機の灰皿ユニット。
該灰皿ユニットの構造によれば、長溝又は突起部材の形成が支持プレート又はガイドプレートに形成することができるので、灰皿部又は灰皿ケースに直接形成する場合よりも、構造が簡単であるため、製造が容易で安価に形成できる。
【0058】
請求項1ないし4のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記長溝は灰皿ケース内の前記ガイドプレートに形成されており、前記突起部材は灰皿部の前記支持プレートに形成されている遊技機の灰皿ユニット。
該灰皿ユニットの構造によれば、長溝又は突起部材の形成がガイドプレート又は支持プレートに形成することができるので、灰皿ケース又は灰皿部に直接形成する場合よりも、構造が簡単であるため、製造が容易で安価に形成できる。
【0059】
請求項1ないし4のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記使用ポジションは、前記突起部材が前記長溝の終端に当接する位置であり、この位置で支持プレートの引出しが停止されるように形成されている遊技機の灰皿ユニット。
該灰皿ユニットの構造によれば、使用ポジションにおいて灰皿部の引出しが確実に停止できるので、遊技者が不注意に灰皿部を引き出しすぎて、煙草の灰や吸殻等を落とすような事故を未然に防ぐことができるものである。
【0060】
請求項1ないし6のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記灰皿部は前記支持プレート間に挟持されている遊技機の灰皿ユニット。
該灰皿ユニットの構造によれば、灰皿部は前記支持プレート間に挟持される構造としたので、灰皿ケースからの引出しと収納は該支持プレートがガイドを兼ねることになり、引出し・収納がスムーズに行える利点を有する。
【0061】
請求項1ないし7のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記灰皿部の後壁部には段部が形成されている遊技機の灰皿ユニット。
該灰皿ユニットの構造によれば、灰皿部の後壁部に段部が形成されているので、灰皿部を回動させるとき、清掃者の手指の掛かりをよくすることができる。
【0062】
請求項1ないし7のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記灰皿部の後壁段部は前記支持プレート形成された突起により水平状に支持されている遊技機の灰皿ユニット。
該灰皿ユニットの構造によれば、灰皿部の後壁段部が前記支持プレートの突起により通常状態では水平状に支持されているので、特別な取扱いをしない限り灰皿部を安定的に保持することができる。
【0063】
請求項1ないし7のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記灰皿部の後壁段部は前記支持プレート間に架設された横架部材により水平状に支持されている遊技機の灰皿ユニット。
該灰皿ユニットの構造によれば、灰皿部の後壁段部が支持プレート間の横架部材により安定な水平状態に保持することができる。
【0064】
請求項1ないし8のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記支持プレートに形成される前記クランク溝は立ち上がりクランク溝である遊技機の灰皿ユニット。
該灰皿ユニットの構造によれば、収納ポジションから使用ポジションへの引出しの停止位置にクランク溝が形成されているので、水平移動する突起部材が該クランク溝に当接することにより、所定位置で確実に引出しを停止することができる。
【0065】
請求項1ないし8のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記ガイドプレートに形成される前記クランク溝は立ち下がりクランク溝である遊技機の灰皿ユニットを提案する。
該灰皿ユニットの構造によれば、前項と同じく、水平移動する突起部材が該立ち下がりクランク溝に当接することにより、所定位置で確実に引出しを停止することができる。
【0066】
請求項1ないし8のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記使用ポジションにおいて、前記支持プレートは、灰皿部の自重により灰皿ケースの開口部下縁を支点として働く該支持プレートの回転モーメントを、前記突起部材と前記ストレート溝との当接点の反力により阻止するように形成されている遊技機の灰皿ユニットを提案する。
該灰皿ユニットの構造によれば、使用ポジションにおいて、通常状態では灰皿自体の自重により支持プレートに対する回転モーメントが作用しても、突起部材と前記ストレート溝との当接点の反力により該支持プレートの回動が確実に阻止され、該支持プレートに取り付けられた灰皿部を常に水平にバランスするように形成されているので、灰皿部を安定した水平状態に保持することができる。
【0067】
請求項1ないし9のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記使用ポジションにおいて、前記灰皿部の後壁上縁部が前記灰皿ケースの開口部と当接して、該灰皿部の回動が阻止されるように形成された遊技機の灰皿ユニットを提案する。
該灰皿ユニットの構造によれば、灰皿部の後壁上縁部が灰皿ケースの開口部に当接して、該灰皿部の回動が阻止されるので、灰皿を安定した水平状態に保持することができる。
【0068】
【本発明の効果】
本発明では、収納ポジションでは、灰皿部を灰皿ケースに収納したとき、遊技機の前面操作パネルと面一で出っ張りがなく、デザイン的にも違和感が生じないように遊技機本体のパネル内に収納することができるものである。また、使用時の使用ポジションでは、灰皿部に働く回転モーメントを、該灰皿部と一体的固着されたガイドピン又は支持プレートの溝部からの反力により、阻止すると共に、灰皿部の後部側を灰皿ケースの開口端縁で押さえるようにしたので、灰皿部を常に安定して水平状態に保持できるものである。そして、使用時の使用ポジションから、清掃ポジションへの灰皿部の引き出しは、引出し側に固着したガイドピンをストッパ部分から迂回させるようにして2段階の引出し状態にして行うものであるから、遊技者は通常は1段階目まで引き出して使用すればよく、清掃時には通常使用時とは異なる特別な繰作、つまり灰皿部を持ち上げつつ、2段階目まで引き出しを行い、さらに灰皿ケースの外部へ引き出した灰皿部の受入部を下向きに回動させることで清掃を行うものである。このため、2段階目への引出しは、灰皿部の前部をわざわざ持ち上げながら引き出さなければ灰皿部を引き出すことができず、面倒で手間の掛かる動作を伴うものであるから、遊技者がうっかりして、2段階目まで灰皿部を引き出してしまう恐れは完全に防止することができるものであり、このような不注意による衣服等への煙草の灰等の汚物の付着を防いで、遊技者の不快を招くような事態を完全に払拭することができるものである。さらに、灰皿をユニット構造として灰皿部が取外せないようにしたので、盗難やいたずら、紛失等の問題を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の使用ポジションにおける灰皿ユニットの斜視図
【図2】本発明の使用ポジションにおける灰皿ユニットの断面図
【図3】本発明の収納ポジションにおける灰皿ユニットの斜視図
【図4】本発明の収納ポジションにおける灰皿ユニットの断面図
【図5】収納ポジションにおけるガイドピンの位置を示す断面図
【図6】使用ポジションにおけるガイドピンの位置を示す断面図
【図7】清掃ポジションにおけるガイドピンの位置を示す断面図
【図8】清掃ポジションにおける灰皿部の回転を示す斜視図
【図9】本発明の灰皿ユニットの分解説明図
【図10】本実施形態の変形例を示す断面図
【図11】本発明の灰皿ユニットを左右に装着した前面操作パネルの斜視図
【図12】本発明の灰皿ユニットを装着した前面操作パネルの斜視図
【符号の説明】
100 灰皿ユニット
1 灰皿部
2 灰皿ケース
3 支持プレート
4 ガイドピン(突起部材)
5 支持ピン
6 枢着ピン
7 ストレート溝(長溝)
8 クランク溝
9 垂直溝
10 抜き口
12 灰皿蓋
13 後壁部の段部
21 ガイドプレート
C 前面操作パネル
【発明の属する技術分野】
この発明は、遊技機に関し、詳しくは、喫煙者のために灰皿を備えた遊技機において、灰皿の盗難やいたずら行為などを防止すべく処置を施した灰皿ユニットを遊技機本体に取り付けた灰皿構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機やパチスロ機、パロット(株式会社ニューギンの登録商標〜メダルの代わりにパチンコ球を遊技媒体に使用したパチスロ機)等の遊技機には、遊技者用の灰皿を備えたものがある。従来のパチンコ等の遊技機においては、灰皿を本体に固定したものや取外し可能にしたものがある。灰皿を遊技機に固定したものでは、清掃時の清掃作業が不便であり、また取外し可能にした灰皿においても、遊技中の遊技者の邪魔にならないように取り扱うことは困難である場合が多く、この灰皿清掃の作業のために遊技者の興趣を害うことは避けられなかった。そして、灰皿が遊技機本体から簡単に取り外しができる構造のものでは盗難やいたずらの被害に遭うこともあった。従来、これらの対策が施された取外し可能な構造の灰皿を備えた遊技機は幾つか提案されている。
【0003】
例えば、特開2000−325627号公報(第3頁、図1〜8)には、遊技機の前面に遊技用の球やコイン等を貯留する受け皿と煙草の灰や吸殻を入れるための灰皿がそれぞれ別個に取り付けられるようにして、その灰皿取付収納部に煙草の灰等を受け入れる引き出し状態と、これを受け入れない収納状態とに移動可能とした灰皿を備えた遊技機が記載されている。
【0004】
この発明では、灰皿と灰皿取付収納部の係合手段として、該灰皿の側部に設けた案内溝部と本体側の案内凸部とを係合させ、スライド可能に、かつ脱着可能に取り付け、該案内溝部に沿って灰皿を後方にへスライドさせることにより、煙草の灰等を受け入れない収納状態にするもので、さらに該灰皿取付収納部付近に回動可能な蓋を取り付け、灰皿収納後に蓋を閉じるようにしている。この構成により、灰皿取付収納部に引き出し状態と収納状態とに移動可能に取り付けられているため、灰皿を使用できる状態と使用できない状態とに簡易に変換できるようにされており、灰皿を使用できない状態では、灰皿が遊技機の前枠又は下受け皿に収納される構造に形成されていて、清掃時には、灰皿の引き出し状態から前端部を上方に傾けてさらに引き出すことによりストッパーから外して清掃できるように、灰皿を脱着可能としている。
【0005】
また、特開2001−269470号公報(第2〜3頁、図3〜7)には、遊技機の本体と灰皿との構造を、灰皿の灰受けとなる凹部を上向きにした使用位置と、灰を落下させる清掃位置とに可変に連結する灰皿取付構造を備えた遊技機が記載されている。この発明では、遊技機の本体に固定される支持軸を灰皿の下側に配された軸受部に挿通させることで、該支持軸が該軸受部の弾性板を弾性変形させて突起と軸受面との間を通過して該軸受部内に入り込むように成し、遊技機本体と灰皿との連結と取付が簡単なように構成されており、これにより灰皿は軸受部に挿通している支持軸と直交する方向に回動可能に許容され、灰皿の使用時は、灰皿の後側部を本体側の回動規制部により灰皿の回動が阻止され、灰皿の清掃時には、灰皿を設定以上に遊技者側に引き出し、該軸受部で灰皿を下向きに回動させることにより、煙草の灰等を払い落として清掃ができるようにされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特開2000−325627号公報に記載の従来の灰皿取付構造のものでは、清掃時に灰皿は完全に取り外さなければならない構造となっており、その際の紛失やいたずらによる破損、盗難等の恐れがあり、また、特開2001−269470号公報に記載の従来の灰皿取付構造のものにおいても、灰皿の不使用時においては本体内には収納することができず、常時使用位置に露出して灰皿が保持された侭であるため、本来使用目的の灰、吸殻のほかに、ガム等の粘着物や液体等の汚物の投入により、いたずらされる恐れは避けられず、また灰皿の取付が簡単である反面、灰皿を下向きに回動した後、弾性板を変形させれば、容易に灰皿を取外すことができるため、前記のようないたずらによる破損や盗難の防止は困難であり、しかも灰皿の位置が遊技機の左右どらかにしか存在しないため、例えば左側に配置された場合は左利きの遊技者にとっては扱いにくく、またデザイン的にも左右非対称のデザインになってしまうという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、このような従来の問題に鑑み、遊技機本体内に灰皿が収納でき、使用時の灰皿の引き出しと清掃時の取扱い操作が簡単で、いたずらによる破損や盗難も防止することができ、しかもデザイン的にも優れた遊技機の灰皿の構造を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために講じた手段と、その作用は次のとおりである。
【0009】
請求項1では、灰皿部を灰皿ケース内にスライド自在に結合して収納した遊技機の灰皿ユニットにおいて、使用ポジションと清掃ポジションとの少なくとも2段階の引き出し状態を形成する遊技機の灰皿ユニットを提案する。
【0010】
(作用)該遊技機の灰皿ユニットによれば、不使用時にはケース内に収納できると共に、使用ポジションとは別に清掃ポジションを設ける少なくとも2段階の引き出し状態を成形するようにしたので、遊技者が不注意に灰皿の煙草の灰や吸殻等を落とすような事故を未然に防ぐことができるものである。
【0011】
請求項2では、請求項1の遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記灰皿ユニットを前部パネルの片側又は左右両側に設けた遊技機の灰皿ユニットを提案する。
【0012】
(作用)該遊技機の灰皿ユニットによれば、遊技者が右利きでも、左利きでも灰皿の取扱いが便利であるから、煙草やガム等の始末に遊技者を煩わせることがない利点を有する。
【0013】
請求項3では、請求項1又は2の遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記灰皿部は前記灰皿ケース内に完全収納する収納ポジションを有する遊技機の灰皿ユニットを提案する。
【0014】
(作用)該遊技機の灰皿ユニットによれば、灰皿部を灰皿ケース内に完全に収納することができるので、灰皿の不使用時は遊技機のパネル前面に出っ張り部をなくすことができ、デザイン的にすっきりした外観が提供できる。
【0015】
請求項4では、請求項1ないし3のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記灰皿部と灰皿ケースとは長溝と、該長溝内を移動自在な突起部材とにより連結され、前記引き出し状態が前記長溝の端部と前記突起部材との当接に基づいて規制される遊技機の灰皿ユニットを提案する。
【0016】
(作用)該遊技機の灰皿ユニットによれば、灰皿部と灰皿ケースとは長溝内を移動自在な突起部材により連結され、灰皿部の引き出し状態が前記長溝の端部と前記突起部材との当接に基づいて規制されるので、使用ポジションにおいて灰皿部の引出しが確実に停止できるように構成されている。本発明においては、前記「長溝」における溝は有底の溝を意味することは勿論であるが、底のない溝、つまり該溝が部材を貫通する孔(貫通孔)により形成される溝の概念をも含むものである。このように使用ポジションにおいて灰皿部の引出しが確実に停止できるように構成されているので、遊技者が不注意に灰皿部を引き出しすぎて、煙草の灰や吸殻等を床に落とすような事故を未然に防ぐことができると共に、構造が簡単で製造がし易く、安価に提供できるものである。
【0017】
請求項5では、請求項1ないし4のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記使用ポジションは灰皿部の後壁上縁部が灰皿ケースの開口からは外れない位置である遊技機の灰皿ユニットを提案する。
【0018】
(作用)該灰皿ユニットの構造によれば、使用ポジションにおいて灰皿部の引出しが確実に停止できるとともに、灰皿部が灰皿ケースの開口からは外れない位置にあるので、遊技者が不注意に灰皿部を引き出しすぎて、煙草の灰や吸殻等を落とすような事故を未然に防ぐことができるものである。
【0019】
請求項6では、請求項1ないし5のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記清掃ポジションは前記灰皿部が前記灰皿ケースの外側の位置である遊技機の灰皿ユニットを提案する。
【0020】
(作用)該灰皿ユニットの構造によれば、清掃ポジションは使用ポジションとはっきり区別して視認できるので、清掃時の灰皿部の取扱いが便利である。
【0021】
請求項7では、請求項1ないし6のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記清掃ポジションの状態にある前記灰皿部は、回動自在に支持される遊技機の灰皿ユニットを提案する。
【0022】
(作用)該灰皿ユニットの構造によれば、清掃ポジションの状態にある灰皿部は回動自在に支持されているので、清掃時には該灰皿部を容易に下向きに回動させることができるので、遊技中の遊技者の興趣を害することなく、灰皿部の清掃を行うことができる。
【0023】
請求項8では、請求項1ないし7のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記長溝は収納ポジションから使用ポジション間はストレート溝であり、該使用ポジションから清掃ポジション間においては該ストレート溝の終端に連続してクランク溝が形成されている遊技機の灰皿ユニットを提案する。
【0024】
(作用)該灰皿ユニットの構造によれば、収納ポジションから使用ポジション間はストレート溝であるので、引出しの抵抗がなく、また、引出しの停止位置にクランク溝が形成されているので、所定位置で確実に引出しを停止することができる。
【0025】
請求項9では、請求項1ないし8のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記使用ポジションにおいて、前記灰皿部を持ち上げることにより、該灰皿部が前記クランク溝に沿い、さらに清掃ポジションまで引き出せるようにした遊技機の灰皿ユニットを提案する。
【0026】
(作用)該灰皿ユニットの構造によれば、遊技者が使用ポジションから灰皿部をさらに引き出そうとしても、単純には引き出せないようにしたので、遊技者が不用意に煙草の灰や吸殻等を落下させたりする恐れが防止できる。
【0027】
請求項10では、請求項1ないし9のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記灰皿部が前記使用ポジション及び清掃ポジションの支持状態であるとき、前記灰皿部の自重に基づく回転モーメントの規制手段が備えられている遊技機の灰皿ユニットを提案する。
【0028】
(作用)該灰皿ユニットの構造によれば、使用ポジション及び清掃ポジションにおいて、通常状態では灰皿部自体の自重に基づく回転モーメントが作用しても、該回転モーメントに対する規制手段が備えられていることにより、該灰皿部の回動が確実に阻止され、灰皿部を常に水平にバランスするように形成されているので、灰皿部を安定した水平状態に保持することができる。
【0029】
請求項11では、請求項1ないし10のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記清掃ポジションにおいて、前記クランク溝に連続して垂直溝が形成されている遊技機の灰皿ユニットを提案する。
【0030】
(作用)該灰皿ユニットの構造によれば、使用ポジションから清掃ポジションへ灰皿部を持ち上げつつ引き出した後、清掃者が手を離してもその位置で垂直溝により突起部材が保持されるので、引き出された灰皿部の水平状態は保持され、不用意に煙草の灰や吸殻等を床に落下させたりする恐れが防止できる。
【0031】
請求項12では、請求項1ないし11のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記清掃ポジションにおいて、前記垂直溝の途中位置に前記突起部材の抜き口が形成されている遊技機の灰皿ユニットを提案する。
【0032】
(作用)該灰皿ユニットの構造によれば、灰皿部をケースから外へ取外す必要がある場合、この抜き口から突起部材を取り出すことにより、灰皿部を取外すことができる。
【0033】
請求項13では、請求項12の遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記抜き口の幅は前記突起部材の幅と略同一に形成されている遊技機の灰皿ユニットを提案する。
【0034】
(作用)該灰皿ユニットの構造によれば、清掃者以外の者が、灰皿部をケースから取外そうとしても、前記抜き口と突起部材との位置合わせが複雑で手間が掛かるように構成してあるので、盗難やいたずら等からの灰皿部の紛失を防止することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について説明する。
本発明に関する遊技機として、例えばパチスロ機の実施形態として以下説明する。
【0036】
図11はパチスロ機の前面操作パネルCを説明する概略図である。
この種のパチスロ機本体の前面には遊技用の表示装置(図示省略)が上部パネルに設けられており、その表示装置の図柄の組合せにより遊技者が当たりの組合せを得ると、メダル等の景品体を払い出したり、多数の景品体を獲得し易くして特賞などの特別遊技状態になるようにされている。前記表示装置に描かれている図柄は、ドラム型リールやベルトの回転と停止で、機械的な表示手段により図柄を表示するものと、電気的な表示手段により液晶やCRT等で図柄を表示するものとがある。これらの機械本体の前面操作パネルCの下方にはメダル等の景品の払出を受けて貯留する受け皿や表示装置を操作するスタートレバーAやストップスイッチBなどが配置されている。遊技者は、左右の手を使用してこれらの前面操作パネルCの下方に配置されたレバー、スイッチ類や受け皿等の取扱いをなしている。そして、喫煙者等が遊技機を使用して遊技操作を行いながら、煙草を吸ったり、或いは飲料を飲んだりして、遊技に熱中することは極めて普通に見かける情景であるが、このような場合においても、遊技機は遊技者が煙草の灰や吸殻、或いはガム等を始末しようとするとき、遊技中の興趣を妨げられることなく行えるような場所と高さに設置することが必要であり、灰皿等の設置や配置場所には上記事情を勘案して十分に気を使わなければならないものである。
【0037】
そこで、本実施形態では、灰皿部の設置場所が遊技者の遊技の妨げにならないように工夫すると共に、右利きでも左利きの人でも、利用し易いようにした灰皿ユニットの構造を提供するものである。図11は、パチスロ機の前面操作パネルCの両側(D,E)に灰皿部を設置した例を示しており、左右のどちら側の灰皿部でも好みの方を使用できるように取り付けたものである。
【0038】
図12の例では、前面操作パネルCの左側Dに灰皿部を設置しており、前面操作パネルCのデザイン性にマッチするような前面形状としている。つまり、灰皿部の不使用時には前面操作パネルCの前面から突出しないように、該前面操作パネルC内に収納できるようにしている。この収納構造は、パチスロ機の前面操作パネルCの左右の側にデザイン的にもバランスよく配置されている。このため、喫煙しようとする場合などにおいては、遊技者の利き腕によって、左右いずれかの灰皿部を引き出して使用できるようにしている。
【0039】
(灰皿部の構造)
次に、図1〜図8に基づいて、本発明の実施形態の灰皿ユニットの構造および動作について説明する。図1は、本発明の実施形態による灰皿ユニット100の斜視図である。図において、1は灰皿部、2は灰皿ケース、3は灰皿の支持プレート、12は灰皿部前面を成す灰皿蓋である。図に示すように、灰皿部1は、灰皿蓋12と底部を有する壁部とからなっており、吸殻や煙草の灰などを受け入れる灰皿の容器を形成している。該灰皿蓋12は灰皿部1の前部において灰皿部1と一体に形成されており、収納したとき、前面操作パネルCから出っ張ることなく、デザイン的にも違和感が生じないように形成されている。図1に示す位置では、灰皿部1は通常の使用状態の位置まで引き出された使用ポジションにある状態を示している。支持プレート3、3は、灰皿部1の両側壁の外側に各々配設されており、灰皿部1を両側から支持するように形成されている。図2に示すように、21はガイドプレートで灰皿ケース2内に固着されている。4はガイドピン(突起部材)、5は灰皿部の支持ピン、6は灰皿部1の前部を支持プレート3に回動自在に固着する枢着ピン、7は前記ガイドピン4を摺動自在にガイドするガイドプレート21に形成された長溝のストレート溝である。
【0040】
図5〜図7において、前記ストレート溝7に続いて、8は該ストレート溝7に連続形成されたクランク溝、9は該クランク溝8に連続形成された垂直溝である。11はストレート溝7とクランク溝8とで形成される前記ガイドピン4の水平移動を規制するストッパを構成している。なお、ガイドプレート21に形成した各溝と支持プレート3に設けたガイドピン4は、相互に相手部材と交換して形成してもよいものであることは理解されよう。
【0041】
なお、ガイドピン(突起部材)4は、スライド移動時に抜けて脱落しないようにするため、抜け止め措置が適宜施されているものであり、また所定寸法の長さに規制されていると共に、その頭部を大径寸法に形成するなどの措置も適宜施されるものである。また、本発明の実施形態においては、前記ストレート溝7などの各溝は、有底の溝を意味することは勿論であるが、底のない溝、つまり該溝が部材を貫通する孔(貫通孔)により形成される溝の概念をも包含するものである。
【0042】
(各部材の構造)
まず、灰皿ユニット100の灰皿部1と灰皿ケース2との結合構造について説明する。
図2は、使用時の使用ポジションに灰皿部1を引き出した状態を示す灰皿ユニット100の断面図である。灰皿部1は、灰皿ケース2に設けられたストレート溝7により、引出し・収納が可能な状態に該灰皿ケース2内で摺動自在に案内されるように形成されている。図において、支持プレート3の前方側から枢着ピン6、支持ピン5、ガイドピン4の順にいずれも支持プレート3に固着されている。
【0043】
灰皿ケース2の内部側壁には、ガイドプレート21、21が両側部に各々固着されており、このガイドプレート21、21のさらに内側に灰皿部1を両側から挟持した状態で灰皿支持プレート3、3が配設されており、この支持プレート3、3の手前側先端に灰皿部1が枢着ピン6により回動可能に固着されている。そして、支持プレート3、3はガイドピン4を介して前記ガイドプレート21、21のストレート溝7に篏入し、これにより、灰皿部1と灰皿ケース2とが結合されたユニット構造となっている。
【0044】
上記ユニット構造において、支持プレート3の縦幅上部は、後述する灰皿部1の持ち上げを許容するように、灰皿ケース2の内側面上部で隙間が形成されるように、灰皿ケース2の内側面の幅よりも小さく形成されている。
【0045】
また、ガイドピン4は、支持プレート3の最後部に固着されており、灰皿部1を水平に保持したままの状態で灰皿ケース2の内部において進退移動させることができるように、ストレート溝7内をスライド自在に形成されている。これにより、灰皿部1は、使用ポジション又は収納ポジションに容易に移動させることができる。また、支持ピン5は、灰皿部1の後部において、灰皿部1を使用時の水平状態のポジションに保持することができるように、灰皿部1の後壁部の段部13を支えている。枢着ピン6は、灰皿部1を灰皿蓋12の裏側下部位置において、支持プレート3、3の先端部下方位置との間に挟むようにした態様で両者間を回動自在に固着している。
【0046】
(収納ポジション)
図3、図4は、灰皿部1を収納した状態の収納ポジションを示している。ここで、灰皿蓋12のサイズは、灰皿ユニット取付時に遊技機本体の図示しないパネル開口部の内側から該ユニットを挿入して取付施工できるようにするため、灰皿ケース2の外径サイズと同じか、それ以下のサイズに形成されている。20は該灰皿ケース2を前記パネル開口部に取り付ける取付部である。この取付部20と灰皿蓋12との間のサイズは、前記パネルの厚みに対応するように形成されている。
【0047】
図4は、灰皿部1を収納した状態の収納ポジションにおけるガイドピン4の位置を示している。この収納ポジションにおいて、灰皿部1は、一番後退した位置、つまりガイドピン4がストレート溝7の一番奥の終端部となる位置にある。灰皿ケース2の内部に設けられたガイドプレート21には、前記したように灰皿部1を各々のポジションにガイドして移動させるための溝が形成されており、このガイド溝は、図5に示すように、ストレート溝7と、クランク溝8と、垂直溝9とから成っている。11は、ガイドピン4に対するストッパを成している。
【0048】
また、垂直溝9の中間には、抜き口10が形成されており、この抜き口10の幅はガイドピン4とほぼ同径のサイズに形成されていて、容易にガイドピン4がこの抜き口10から引き出されないように配慮されている。しかし、灰皿部1の盗難防止などのため、この抜き口10は形成しなくてもよいものであり、これがなくても、煙草の灰や吸殻等の清掃のためには特段の支障はないので、抜き口10を形成することは必須ではない。
【0049】
(使用ポジション)
次に、本実施形態の灰皿の引き出し動作について説明する。
前記した灰皿部1の収納ポジションから使用時の使用ポジションへ灰皿部1を引き出す場合は、前面操作パネルC開口部の側部又は下部に形成した窪み部F(図12参照)から遊技者が灰皿蓋12に指をかけて灰皿部1を灰皿ケース2から前方手前側に引き出すと、灰皿部1は一体的に結合された支持プレート3と共に、ストレート溝7に案内されてガイドピン4が引き出され、図2の使用ポジションへと移動させられる。そして、ガイドピン4がストッパ11に突き当たると、それ以上は灰皿部1は引き出せなくなり、その位置で停止する。
【0050】
前記した使用時の使用ポジションにおいては、図2に示すように、ガイドピン4がストッパ11に突き当たる位置で、灰皿部1の自重による下向きの回転モーメントが灰皿ケース2の開口部下縁に当接する該支持プレート3の下部(A点)を支点として作用するが、この回転モーメントは、ガイドプレート21が灰皿ケース2と共に固定側であるため、ストレート溝7に篏入したガイドピン4が受けるストレート溝7又はストッパ11との当接点からの反力によりその回転が阻止される。これにより、灰皿部1が灰皿ケース2内の途中の位置にあっても、開口部から突き出した位置にあっても、常に傾いたり脱落したりすることなく、水平状態にバランスよく保持されるものである。また、上記使用ポジションの位置では、支持ピン5により灰皿部1の後壁部の段部13が支えられた状態で、灰皿部1の後部上端が灰皿ケース2の開口からはまだ外れない位置となるように形成されているので、灰皿ケース2の開口部上縁に当接して回動が規制され、これにより、二重に灰皿部1の回動が規制されて、水平状態が保持され使用可能の状態となる。(なお、図10に示すように、本実施形態の変形例として、ガイドピン4とストレート溝7とを逆にして、支持プレート3とガイドプレート21とに形成した場合においても、本実施形態と同様に灰皿部1に作用する回転モーメントが阻止され、安定な水平状態が保持できるものである。)
【0051】
また、灰皿部1はその前部下方で支持プレート3、3に枢着され、その後壁部の段部13が支持ピン5により支えられる構造としたものであるので、特に灰皿部1の前方に外力を与えない限り、通常の状態では灰皿部1は回動される恐れのない安定した水平状態に保持されるものである。そして、前記した灰皿部1を引き出した通常の使用ポジションでは、灰皿部1の後部上端(B点)は、灰皿ケース2の開口上端に当接するように形成されていることとも相俟って、これにより灰皿部1は使用時の使用ポジションにおける水平状態がより確実に保持されるようになされている。
【0052】
(清掃ポジション)
次に、灰皿部の清掃ポジションについて説明する。
灰皿部1の清掃ポジション(図7)は、前記した使用時の使用ポジション(図6)から、さらに灰皿部1を引き出すことにより行うものである。その引出しの際、単純に引き出そうとしても、ガイドピン4がストッパ11に引っ掛かって引き出せないので、灰皿部1の前方部分、例えば灰皿蓋12を持ち上げて引き出すようにして行う。このように灰皿部1の前方部分を持ち上げると、灰皿部1の支持プレート3も一緒に持ち上げられることにより、ストレート溝7に摺動自在に嵌め込まれているガイドピン4はストッパ11に突き当たった位置から離されてその上方に移動しつつ、クランク溝8へとガイドされ、さらに引き出されて垂直溝9へと案内され、図7に示すガイドピン4の位置へと移動する。そうすると、この位置では灰皿部1の後方は、灰皿ケース2から離脱して回動規制から開放されるので、灰皿部1は枢着ピン6を軸としてその周りに回動することが可能となり、したがって通常の使用状態では上向きの灰皿部1の灰受け部を、図8に示すように、下向きに回動させることができる。これにより、灰皿部1に溜まった煙草の灰や吸殻等を下に落としてバケツ等に移し、灰皿部1の灰受け部を容易に清掃することができるものである。そして、遊技者が単純に灰皿部1を引き出そうとしても、ガイドピン4はストッパ11から離脱できないので、煙草の灰や吸殻等が落下して衣服を汚すような不測の事態は避けられるものである。
【0053】
なお、本発明の解決手段及び実施の形態は、上記に限定されるものではなく、例えば次のように変更してもよい。
【0054】
請求項1ないし3の遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記灰皿部と灰皿ケースとは長溝と突起部材とにより連結されている遊技機の灰皿ユニット。
該遊技機の灰皿ユニットによれば、灰皿部と灰皿ケースとは長溝と突起部材とによりスライド自在となすことができるので、構造が簡単で製造がし易く、安価に提供できるものである。
【0055】
請求項1ないし4の遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記灰皿部は支持プレートを介して灰皿ケース内に連結されている遊技機の灰皿ユニット。
該灰皿ユニットの構造によれば、支持プレートを仲介させた分だけ、灰皿部の引出し幅を大きく成すことができる利点を有する。
【0056】
請求項1ないし4のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記支持プレートは前記灰皿ケース内に固着されたガイドプレートに連結されている遊技機の灰皿ユニット。
該灰皿ユニットの構造によれば、支持プレートと灰皿ケースとの連結構造をガイドプレートを介して形成することができるので、灰皿ケースに直接連結構造を形成する場合よりも、製造が容易で安価にできる。
【0057】
請求項1ないし4のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記長溝は灰皿部の前記支持プレートに形成されており、前記突起部材は灰皿ケース内の前記ガイドプレートに形成されている遊技機の灰皿ユニット。
該灰皿ユニットの構造によれば、長溝又は突起部材の形成が支持プレート又はガイドプレートに形成することができるので、灰皿部又は灰皿ケースに直接形成する場合よりも、構造が簡単であるため、製造が容易で安価に形成できる。
【0058】
請求項1ないし4のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記長溝は灰皿ケース内の前記ガイドプレートに形成されており、前記突起部材は灰皿部の前記支持プレートに形成されている遊技機の灰皿ユニット。
該灰皿ユニットの構造によれば、長溝又は突起部材の形成がガイドプレート又は支持プレートに形成することができるので、灰皿ケース又は灰皿部に直接形成する場合よりも、構造が簡単であるため、製造が容易で安価に形成できる。
【0059】
請求項1ないし4のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記使用ポジションは、前記突起部材が前記長溝の終端に当接する位置であり、この位置で支持プレートの引出しが停止されるように形成されている遊技機の灰皿ユニット。
該灰皿ユニットの構造によれば、使用ポジションにおいて灰皿部の引出しが確実に停止できるので、遊技者が不注意に灰皿部を引き出しすぎて、煙草の灰や吸殻等を落とすような事故を未然に防ぐことができるものである。
【0060】
請求項1ないし6のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記灰皿部は前記支持プレート間に挟持されている遊技機の灰皿ユニット。
該灰皿ユニットの構造によれば、灰皿部は前記支持プレート間に挟持される構造としたので、灰皿ケースからの引出しと収納は該支持プレートがガイドを兼ねることになり、引出し・収納がスムーズに行える利点を有する。
【0061】
請求項1ないし7のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記灰皿部の後壁部には段部が形成されている遊技機の灰皿ユニット。
該灰皿ユニットの構造によれば、灰皿部の後壁部に段部が形成されているので、灰皿部を回動させるとき、清掃者の手指の掛かりをよくすることができる。
【0062】
請求項1ないし7のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記灰皿部の後壁段部は前記支持プレート形成された突起により水平状に支持されている遊技機の灰皿ユニット。
該灰皿ユニットの構造によれば、灰皿部の後壁段部が前記支持プレートの突起により通常状態では水平状に支持されているので、特別な取扱いをしない限り灰皿部を安定的に保持することができる。
【0063】
請求項1ないし7のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記灰皿部の後壁段部は前記支持プレート間に架設された横架部材により水平状に支持されている遊技機の灰皿ユニット。
該灰皿ユニットの構造によれば、灰皿部の後壁段部が支持プレート間の横架部材により安定な水平状態に保持することができる。
【0064】
請求項1ないし8のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記支持プレートに形成される前記クランク溝は立ち上がりクランク溝である遊技機の灰皿ユニット。
該灰皿ユニットの構造によれば、収納ポジションから使用ポジションへの引出しの停止位置にクランク溝が形成されているので、水平移動する突起部材が該クランク溝に当接することにより、所定位置で確実に引出しを停止することができる。
【0065】
請求項1ないし8のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記ガイドプレートに形成される前記クランク溝は立ち下がりクランク溝である遊技機の灰皿ユニットを提案する。
該灰皿ユニットの構造によれば、前項と同じく、水平移動する突起部材が該立ち下がりクランク溝に当接することにより、所定位置で確実に引出しを停止することができる。
【0066】
請求項1ないし8のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記使用ポジションにおいて、前記支持プレートは、灰皿部の自重により灰皿ケースの開口部下縁を支点として働く該支持プレートの回転モーメントを、前記突起部材と前記ストレート溝との当接点の反力により阻止するように形成されている遊技機の灰皿ユニットを提案する。
該灰皿ユニットの構造によれば、使用ポジションにおいて、通常状態では灰皿自体の自重により支持プレートに対する回転モーメントが作用しても、突起部材と前記ストレート溝との当接点の反力により該支持プレートの回動が確実に阻止され、該支持プレートに取り付けられた灰皿部を常に水平にバランスするように形成されているので、灰皿部を安定した水平状態に保持することができる。
【0067】
請求項1ないし9のいずれかの遊技機の灰皿ユニットにおいて、前記使用ポジションにおいて、前記灰皿部の後壁上縁部が前記灰皿ケースの開口部と当接して、該灰皿部の回動が阻止されるように形成された遊技機の灰皿ユニットを提案する。
該灰皿ユニットの構造によれば、灰皿部の後壁上縁部が灰皿ケースの開口部に当接して、該灰皿部の回動が阻止されるので、灰皿を安定した水平状態に保持することができる。
【0068】
【本発明の効果】
本発明では、収納ポジションでは、灰皿部を灰皿ケースに収納したとき、遊技機の前面操作パネルと面一で出っ張りがなく、デザイン的にも違和感が生じないように遊技機本体のパネル内に収納することができるものである。また、使用時の使用ポジションでは、灰皿部に働く回転モーメントを、該灰皿部と一体的固着されたガイドピン又は支持プレートの溝部からの反力により、阻止すると共に、灰皿部の後部側を灰皿ケースの開口端縁で押さえるようにしたので、灰皿部を常に安定して水平状態に保持できるものである。そして、使用時の使用ポジションから、清掃ポジションへの灰皿部の引き出しは、引出し側に固着したガイドピンをストッパ部分から迂回させるようにして2段階の引出し状態にして行うものであるから、遊技者は通常は1段階目まで引き出して使用すればよく、清掃時には通常使用時とは異なる特別な繰作、つまり灰皿部を持ち上げつつ、2段階目まで引き出しを行い、さらに灰皿ケースの外部へ引き出した灰皿部の受入部を下向きに回動させることで清掃を行うものである。このため、2段階目への引出しは、灰皿部の前部をわざわざ持ち上げながら引き出さなければ灰皿部を引き出すことができず、面倒で手間の掛かる動作を伴うものであるから、遊技者がうっかりして、2段階目まで灰皿部を引き出してしまう恐れは完全に防止することができるものであり、このような不注意による衣服等への煙草の灰等の汚物の付着を防いで、遊技者の不快を招くような事態を完全に払拭することができるものである。さらに、灰皿をユニット構造として灰皿部が取外せないようにしたので、盗難やいたずら、紛失等の問題を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の使用ポジションにおける灰皿ユニットの斜視図
【図2】本発明の使用ポジションにおける灰皿ユニットの断面図
【図3】本発明の収納ポジションにおける灰皿ユニットの斜視図
【図4】本発明の収納ポジションにおける灰皿ユニットの断面図
【図5】収納ポジションにおけるガイドピンの位置を示す断面図
【図6】使用ポジションにおけるガイドピンの位置を示す断面図
【図7】清掃ポジションにおけるガイドピンの位置を示す断面図
【図8】清掃ポジションにおける灰皿部の回転を示す斜視図
【図9】本発明の灰皿ユニットの分解説明図
【図10】本実施形態の変形例を示す断面図
【図11】本発明の灰皿ユニットを左右に装着した前面操作パネルの斜視図
【図12】本発明の灰皿ユニットを装着した前面操作パネルの斜視図
【符号の説明】
100 灰皿ユニット
1 灰皿部
2 灰皿ケース
3 支持プレート
4 ガイドピン(突起部材)
5 支持ピン
6 枢着ピン
7 ストレート溝(長溝)
8 クランク溝
9 垂直溝
10 抜き口
12 灰皿蓋
13 後壁部の段部
21 ガイドプレート
C 前面操作パネル
Claims (13)
- 灰皿部を灰皿ケース内にスライド自在に結合して収納した遊技機の灰皿ユニットにおいて、使用ポジションと清掃ポジションとの少なくとも2段階の引き出し状態を形成することを特徴とする遊技機の灰皿ユニット。
- 前記灰皿ユニットを遊技機の前面パネルの片側又は左右両側に設けたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機の灰皿ユニット。
- 前記灰皿部は前記灰皿ケース内に収納する収納ポジションを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機の灰皿ユニット。
- 前記灰皿部と灰皿ケースとは長溝と、該長溝内を移動自在な突起部材とにより連結され、前記引き出し状態が前記長溝の端部と前記突起部材との当接に基づいて規制されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の遊技機の灰皿ユニット。
- 前記使用ポジションは灰皿部の後壁上縁部が灰皿ケースの開口からは外れない位置であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の遊技機の灰皿ユニット。
- 前記清掃ポジションは前記灰皿部が前記灰皿ケースの外側の位置であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の遊技機の灰皿ユニット。
- 前記清掃ポジションの状態にある前記灰皿部は、回動自在に支持されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の遊技機の灰皿ユニット。
- 前記長溝は収納ポジションから使用ポジション間はストレート溝であり、該使用ポジションから清掃ポジション間においては該ストレート溝の終端に連続してクランク溝が形成されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の遊技機の灰皿ユニット。
- 前記使用ポジションにおいて、前記灰皿部を持ち上げることにより、該灰皿部が前記クランク溝に沿い、さらに清掃ポジションまで引き出せるようにしたことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の遊技機の灰皿ユニット。
- 前記灰皿部が前記使用ポジション及び前記清掃ポジションの支持状態であるとき、前記灰皿部の自重に基づく回転モーメントの規制手段が備えられていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の遊技機の灰皿ユニット。
- 前記清掃ポジションにおいて、前記クランク溝に連続して垂直溝が形成されていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の遊技機の灰皿ユニット。
- 前記清掃ポジションにおいて、前記垂直溝の途中位置に前記突起部材の抜き口が形成されていることを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の遊技機の灰皿ユニット。
- 前記抜き口の幅は前記突起部材の幅と略同一に形成されていることを特徴とする請求項12に記載の遊技機の灰皿ユニット。
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2002
- 2002-09-10 JP JP2002264560A patent/JP2004097559A/ja active Pending
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